JP2011192784A - リチウムイオンキャパシタ - Google Patents
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Abstract
【課題】過充電されても高い安全性が得られるリチウムイオンキャパシタを提供する。
【解決手段】それぞれ集電体に電極層が形成されてなる正極電極シートおよび負極電極シートが、シート状のセパレータを介して重なるよう配置されてなる電極ユニットと、リチウム塩を含む電解液とを有してなるリチウムイオンキャパシタであって、前記セパレータは、前記正極電極シートと前記負極電極シートとの間に位置する領域に局部的に形成された、他の部分より低い温度で溶融する低融点部分を有することを特徴とする。
【選択図】 図3
【解決手段】それぞれ集電体に電極層が形成されてなる正極電極シートおよび負極電極シートが、シート状のセパレータを介して重なるよう配置されてなる電極ユニットと、リチウム塩を含む電解液とを有してなるリチウムイオンキャパシタであって、前記セパレータは、前記正極電極シートと前記負極電極シートとの間に位置する領域に局部的に形成された、他の部分より低い温度で溶融する低融点部分を有することを特徴とする。
【選択図】 図3
Description
本発明は、正極電極シートおよび負極電極シートが、シート状のセパレータを介して重なるよう配置されてなる電極ユニットを有するリチウムイオンキャパシタに関するものである。
近年、高エネルギー密度および高出力特性を必要とする用途に対応する蓄電デバイスとして、リチウムイオン二次電池および電気二重層キャパシタの蓄電原理が組み合わされた、ハイブリッドキャパシタと称される蓄電デバイスが注目されている。かかるハイブリッドキャパシタとしては、リチウムイオンを吸蔵、脱離し得る炭素材料に、予め化学的方法または電気化学的方法によって、リチウムイオンを吸蔵、担持(以下、「ドーピング」ということもある。)させて負極電極の電位を下げることにより、高いエネルギー密度が得られる炭素材料よりなる負極電極を有する有機電解質キャパシタが知られている。
このような有機電解質キャパシタとしては、それぞれ表裏面に貫通する孔が形成された集電体に電極層が形成されてなる正極電極シートおよび負極電極シートを備え、負極電極シートの電極層がリチウムイオンを可逆的に担持可能な負極活物質よりなり、正極電極シートおよび負極電極シートがセパレータを介して重なるよう配置されてなる電極ユニットと、この電極ユニットに設けられたリチウムイオン供給源とにより構成され、負極電極シートの電極層とリチウム金属との電気化学的接触によって、リチウムイオンが負極電極シートの電極層にドーピングされるリチウムイオンキャパシタが提案されている(例えば特許文献1参照。)。
このリチウムイオンキャパシタにおいては、集電体に表裏面を貫通する孔が設けられているため、リチウムイオン供給源から供給されるリチウムイオンが集電体に遮断されることなく、当該集電体の孔を通って電極間を移動し、これにより、リチウムイオン供給源近傍にある電極層部分だけでなく、リチウムイオン供給源から離れた位置にある電極層部分にも、リチウムイオンを電気化学的にドーピングさせることが可能であるため、高容量の蓄電デバイスが得られる。
しかしながら、このようなリチウムイオンキャパシタにおいては、過充電されたときには、以下のような課題がある。
リチウムイオンキャパシタは、充電に伴って発熱する性質を有するものであるが、定格充電電気量を大きく超えて過充電された場合、例えば充電深度が300%程度に過充電された場合には、相当に高い温度例えば200℃以上の温度に発熱する。このような温度環境下においては、リチウムイオンキャパシタにおける正極電極シートと負極電極シートの間に配置されたセパレータが溶融または炭化するので、正極電極シートと負極電極シートとが全表面領域にわたって短絡し、その結果、当該リチウムイオンキャパシタが更に発熱してその温度が急激に上昇するおそれが生じる。
リチウムイオンキャパシタは、充電に伴って発熱する性質を有するものであるが、定格充電電気量を大きく超えて過充電された場合、例えば充電深度が300%程度に過充電された場合には、相当に高い温度例えば200℃以上の温度に発熱する。このような温度環境下においては、リチウムイオンキャパシタにおける正極電極シートと負極電極シートの間に配置されたセパレータが溶融または炭化するので、正極電極シートと負極電極シートとが全表面領域にわたって短絡し、その結果、当該リチウムイオンキャパシタが更に発熱してその温度が急激に上昇するおそれが生じる。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、過充電されても急激な温度上昇が抑制されるリチウムイオンキャパシタを提供することにある。
本発明のリチウムイオンキャパシタは、それぞれ集電体に電極層が形成されてなる正極電極シートおよび負極電極シートが、シート状のセパレータを介して重なるよう配置されてなる電極ユニットと、リチウム塩を含む電解液とを有してなるリチウムイオンキャパシタであって、
前記セパレータは、前記正極電極シートと前記負極電極シートとの間に位置する領域に局部的に形成された、他の部分より低い温度で溶融する低融点部分を有することを特徴とする。
前記セパレータは、前記正極電極シートと前記負極電極シートとの間に位置する領域に局部的に形成された、他の部分より低い温度で溶融する低融点部分を有することを特徴とする。
本発明のリチウムイオンキャパシタにおいては、前記セパレータにおける低融点部分の融点が他の部分の融点より20℃以上低いことが好ましい。
また、前記セパレータにおける低融点部分の融点が85〜170℃であることが好ましい。
このようなリチウムイオンキャパシタにおいては、前記セパレータにおける他の部分がセルロース、セルロース/レーヨンおよび融点が190℃以上の樹脂から選ばれた材料よりなるものであることが好ましい。
また、本発明のリチウムイオンキャパシタにおいては、前記セパレータは、前記各電極シートの間に位置する領域において、低融点部分の表面の面積と他の部分の面積との比が0.2〜0.5のものであることが好ましい。
また、前記セパレータは、低融点部分を構成する低融点シート部材と他の部分を構成する他のシート部材とが連結されてなることが好ましい。
また、前記低融点シート部材と前記他のシート部材とが粘着剤層を有するテープによって固定されることにより連結されていてもよい。
また、前記セパレータにおける低融点部分の融点が85〜170℃であることが好ましい。
このようなリチウムイオンキャパシタにおいては、前記セパレータにおける他の部分がセルロース、セルロース/レーヨンおよび融点が190℃以上の樹脂から選ばれた材料よりなるものであることが好ましい。
また、本発明のリチウムイオンキャパシタにおいては、前記セパレータは、前記各電極シートの間に位置する領域において、低融点部分の表面の面積と他の部分の面積との比が0.2〜0.5のものであることが好ましい。
また、前記セパレータは、低融点部分を構成する低融点シート部材と他の部分を構成する他のシート部材とが連結されてなることが好ましい。
また、前記低融点シート部材と前記他のシート部材とが粘着剤層を有するテープによって固定されることにより連結されていてもよい。
本発明のリチウムイオンキャパシタによれば、セパレータは、正極電極シートおよび負極電極シートの間に位置する領域に局部的に形成された、他の部分より低い温度で溶融する低融点部分を有することにより、過充電によって高い温度に発熱したときに、セパレータの低融点部分が他の部分に先行して溶融するため、正極電極シートおよび負極電極シートはそれぞれの一部分のみにおいて短絡し、正極電極シートおよび負極電極シートが全表面領域にわたって短絡することが回避されるので、正極電極シートおよび負極電極シートの短絡後における発熱による急激な温度上昇が抑制される。
以下、本発明のリチウムイオンキャパシタの実施の形態について説明する。
図1は、本発明のリチウムイオンキャパシタの一例における外観を示す説明図であり、図2は、図1に示すリチウムイオンキャパシタをX−Xで切断して示す説明用断面図、図3は、電極ユニットを構成する電極積重体の説明図である。
このリチウムイオンキャパシタにおいては、円管状の周壁部21の両端に一端壁部22および他端壁部23が形成されてなる外装容器20内に、円筒状の電極ユニット10が設けられ、外装容器20の一端壁部22には、それぞれロッド状の正極電極端子30および負極電極端子35が当該外装容器20の一端壁部22から突出するよう設けられている。
図1は、本発明のリチウムイオンキャパシタの一例における外観を示す説明図であり、図2は、図1に示すリチウムイオンキャパシタをX−Xで切断して示す説明用断面図、図3は、電極ユニットを構成する電極積重体の説明図である。
このリチウムイオンキャパシタにおいては、円管状の周壁部21の両端に一端壁部22および他端壁部23が形成されてなる外装容器20内に、円筒状の電極ユニット10が設けられ、外装容器20の一端壁部22には、それぞれロッド状の正極電極端子30および負極電極端子35が当該外装容器20の一端壁部22から突出するよう設けられている。
電極ユニット10は、帯状の第1のセパレータ13の一面に、正極電極シート11、帯状の第2のセパレータ14および負極電極シート12が、この順で積重されてなる電極積重体10Aが、その一端から円筒状に捲回されて構成された捲回型のものである。ここで、正極電極シート11および負極電極シート12は、後述するそれぞれの電極層が第2のセパレータ14を介して互いに対向するよう配置されている。図示の例では、電極積重体10Aは負極電極シート12が内側となるよう捲回されている。また、第1のセパレータ13および第2のセパレータ14は、正極電極シート11および負極電極シート12よりも長尺なものであり、電極積重体10Aにおいては、負極電極シート12は、第1のセパレータ13の一端部分13aおよび他端部分13bを除く中央部分に積重され、正極電極シート11は、第2のセパレータ14の一端部分14aおよび他端部分14bを除く中央部分に積重されている。
本発明において、「正極」とは、放電の際に電流が流出し、充電の際に電流が流入する側の極を意味し、「負極」とは、放電の際に電流が流入し、充電の際に電流が流出する側の極を意味する。
本発明において、「正極」とは、放電の際に電流が流出し、充電の際に電流が流入する側の極を意味し、「負極」とは、放電の際に電流が流入し、充電の際に電流が流出する側の極を意味する。
図2に示すように、電極ユニット10における正極電極シート11の最内周捲回部分11cおよび負極電極シート12の最内周捲回部分12cより内部側に、膜状のリチウム金属よりなる内部側リチウムイオン供給源15が配置され、電極ユニット10における正極電極シート11の最外周捲回部分11dおよび負極電極シート12の最外周捲回部分12dより外部側に膜状のリチウム金属よりなる外部側リチウムイオン供給源16が配置されている。具体的には、第1のセパレータ13の一端部分13aと第2のセパレータ14の一端部分14aとの間に、膜状のリチウム金属よりなる内部側リチウムイオン供給源15が、正極電極シート11および負極電極シート12の各々とは直接接触しないよう、電極ユニット10において複数回捲回された状態で配置され、第1のセパレータ13の他端部分13bと第2のセパレータ14の他端部分14bとの間に、膜状のリチウム金属よりなる外部側リチウムイオン供給源16が、正極電極シート11および負極電極シート12の各々とは直接接触しないよう、電極ユニット10において略1回捲回された状態で配置されている。
図4に示すように、電極ユニット10の外周面、すなわち第1のセパレータ13の他端部分13bの外面には、電極ユニット10を固定する、一面に粘着剤層を有する2つのテープ17が設けられている。このようなテープ17を設けることにより、電極ユニット10を外装容器20内に収容する作業が容易となり、リチウムイオンキャパシタの組立て作業性の向上を図ることができる。
負極電極シート12は、図5に示すように、帯状の負極集電体12aの少なくとも一面に、負極活物質を含有してなる電極層12bが形成されてなるものである。図示の例では、電極層12bは、負極集電体12aにおける一端壁部22に接近して位置する一側縁部12eを除く部分の表面を覆うよう形成されており、負極集電体12aの一側縁部12eの表面が露出した状態とされている。
一方、正極電極シート11は、図6に示すように、帯状の正極集電体11aの少なくとも一面に、正極活物質を含有してなる電極層11bが形成されてなるものである。図示の例では、電極層11bは、正極集電体11aにおける他端壁部23に接近して位置する他側縁部11eを除く部分の表面を覆うよう形成されており、正極集電体11aの他側縁部11eの表面が露出した状態とされている。
そして、電極積重体10Aにおいては、正極電極シート11は、第1のセパレータ13上に、正極集電体11aの他側縁部11eが当該第1のセパレータ13の他側縁から突出するよう積重され、負極電極シート12は、第2のセパレータ14上に、負極集電体12aの一側縁部12eが当該第2のセパレータ14の一側縁から突出するよう積重されている。また、電極ユニット10においては、第1のセパレータ13の他側縁から突出する正極集電体11aの他側縁部11eが、当該電極ユニット10の他端において突出しており、この正極集電体11aの他側縁部11eは、集電板およびリード線等の適宜の電気的接続手段(図示省略)により、正極電極端子30に電気的に接続されている。一方、第2のセパレータ14の一側縁から突出する負極集電体12aの一側縁部12eが、当該電極ユニット10の一端において突出しており、この負極集電体12aの一側縁部12eは、集電板およびリード線等の適宜の電気的接続手段(図示省略)により、負極電極端子35に電気的に接続されている。
一方、正極電極シート11は、図6に示すように、帯状の正極集電体11aの少なくとも一面に、正極活物質を含有してなる電極層11bが形成されてなるものである。図示の例では、電極層11bは、正極集電体11aにおける他端壁部23に接近して位置する他側縁部11eを除く部分の表面を覆うよう形成されており、正極集電体11aの他側縁部11eの表面が露出した状態とされている。
そして、電極積重体10Aにおいては、正極電極シート11は、第1のセパレータ13上に、正極集電体11aの他側縁部11eが当該第1のセパレータ13の他側縁から突出するよう積重され、負極電極シート12は、第2のセパレータ14上に、負極集電体12aの一側縁部12eが当該第2のセパレータ14の一側縁から突出するよう積重されている。また、電極ユニット10においては、第1のセパレータ13の他側縁から突出する正極集電体11aの他側縁部11eが、当該電極ユニット10の他端において突出しており、この正極集電体11aの他側縁部11eは、集電板およびリード線等の適宜の電気的接続手段(図示省略)により、正極電極端子30に電気的に接続されている。一方、第2のセパレータ14の一側縁から突出する負極集電体12aの一側縁部12eが、当該電極ユニット10の一端において突出しており、この負極集電体12aの一側縁部12eは、集電板およびリード線等の適宜の電気的接続手段(図示省略)により、負極電極端子35に電気的に接続されている。
正極集電体11aおよび負極集電体12a(以下、両者を併せて「電極集電体」ともいう。)は、表裏面を貫通する孔を有する多孔材よりなるものであり、かかる多孔材の形態としては、エキスパンドメタル、パンチングメタル、金属網、発泡体、あるいはエッチングにより貫通孔が形成された多孔質箔等が挙げられる。
電極集電体の孔の形状は、円形、矩形等の多角形、その他適宜の形状に設定することができる。また、電極集電体の厚みは、強度および軽量化の観点から、20〜50μmであることが好ましい。
電極集電体の孔の形状は、円形、矩形等の多角形、その他適宜の形状に設定することができる。また、電極集電体の厚みは、強度および軽量化の観点から、20〜50μmであることが好ましい。
電極集電体の気孔率は、通常、10〜79%、好ましくは20〜60%である。ここで、気孔率は、[1−(電極集電体の質量/電極集電体の真比重)/(電極集電体の見かけ体積)]×100によって算出されるものである。
電極集電体の材質としては、一般に有機電解質電池などの用途で使用されている種々のものを用いることができる。負極集電体12aの材質の具体例としては、ステンレス、銅、ニッケル等が挙げられ、正極集電体11aの材質のとしては、アルミニウム、ステンレス等が挙げられる。
このような多孔材を電極集電体として用いることにより、内部側リチウムイオン供給源15および外部側リチウムイオン供給源16から放出されるリチウムイオンが電極集電体の孔を通って自由に各電極間を移動するので、負極電極シート12および/または正極電極シート11における電極層11b,12bにリチウムイオンをドーピングすることができる。
電極集電体の材質としては、一般に有機電解質電池などの用途で使用されている種々のものを用いることができる。負極集電体12aの材質の具体例としては、ステンレス、銅、ニッケル等が挙げられ、正極集電体11aの材質のとしては、アルミニウム、ステンレス等が挙げられる。
このような多孔材を電極集電体として用いることにより、内部側リチウムイオン供給源15および外部側リチウムイオン供給源16から放出されるリチウムイオンが電極集電体の孔を通って自由に各電極間を移動するので、負極電極シート12および/または正極電極シート11における電極層11b,12bにリチウムイオンをドーピングすることができる。
また、本発明においては、電極集電体における少なくとも一部の孔を、脱落しにくい導電性材料を用いて閉塞し、この状態で、電極集電体の一面に、電極層11b,12bが形成されることが好ましく、これにより、電極の生産性を向上させることができると共に、電極集電体から電極層11b,12bが脱落することによって生じる蓄電デバイスの信頼性の低下を防止または抑制することができる。
また、電極の厚み(電極集電体および電極層の合計の厚み)を小さくすることにより、一層高い出力密度を得ることができる。
また、電極集電体における孔の形態および数等は、後述する電解液中のリチウムイオンが集電体に遮断されることなく電極の表裏間を移動できるように、また、導電性材料によって閉塞し易いように適宜設定することができる。
また、電極の厚み(電極集電体および電極層の合計の厚み)を小さくすることにより、一層高い出力密度を得ることができる。
また、電極集電体における孔の形態および数等は、後述する電解液中のリチウムイオンが集電体に遮断されることなく電極の表裏間を移動できるように、また、導電性材料によって閉塞し易いように適宜設定することができる。
負極電極シート12における電極層12bは、リチウムイオンを可逆的に担持可能な負極活物質を含有してなるものである。
電極層12bを構成する負極活物質としては、例えば黒鉛、難黒鉛化炭素、芳香族系縮合ポリマーの熱処理物であって水素原子/炭素原子の原子数比(以下「H/C」と記す。)が0.50〜0.05であるポリアセン系骨格構造を有するポリアセン系有機半導体(以下、「PAS」という。)等を好適に用いることができる。
電極層12bを構成する負極活物質としては、例えば黒鉛、難黒鉛化炭素、芳香族系縮合ポリマーの熱処理物であって水素原子/炭素原子の原子数比(以下「H/C」と記す。)が0.50〜0.05であるポリアセン系骨格構造を有するポリアセン系有機半導体(以下、「PAS」という。)等を好適に用いることができる。
本発明において、負極活物質は、細孔直径が3nm以上で細孔容積が0.10mL/g以上のものが好ましく、その細孔直径の上限は限定されないが、通常は3〜50nmの範囲である。また、細孔容積の範囲についても特に限定されないが、通常0.10〜0.5mL/gであり、好ましくは0.15〜0.5mL/gである。
本発明に係るリチウムイオンキャパシタにおいて、負極電極シート12における電極層12bは、上記の炭素材料やPAS等の負極活物質を含有してなる材料を用いて負極集電体12a上に形成されるが、その方法は特定されず公知の方法を利用することができる。具体的には、負極活物質粉末、バインダーおよび必要に応じて導電性粉末が水系媒体または有機溶媒中に分散されてなるスラリーを調製し、このスラリーを負極集電体12aの表面に塗布して乾燥することによって、或いは上記スラリーを予めシート状に成形し、得られる成形体を負極集電体12aの表面に貼り付けることによって、電極層12bを形成することができる。
ここで、スラリーの調製に用いられるバインダーとしては、例えばSBR等のゴム系バインダーや、ポリ四フッ化エチレン、ポリフッ化ビニリデン等のフッ素系樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂が挙げられる。これらの中では、バインダーとしてフッ素系樹脂が好ましく、特にフッ素原子/炭素原子の原子比(以下、「F/C」という。)が0.75以上で1.5未満であるフッ素系樹脂を用いることが好ましく、F/Cが0.75以上で1.3未満のフッ素系樹脂が更に好ましい。
バインダーの使用量は、負極活物質の種類や電極形状等により異なるが、負極活物質に対して1〜20質量%、好ましくは2〜10質量%である。
また、必要に応じて使用される導電性粉末としては、例えばアセチレンブラック、グラファイト、金属粉末等が挙げられる。この導電性粉末の使用量は、負極活物質の電気伝導度、電極形状等により異なるが、負極活物質に対して2〜40質量%の割合で用いることが好ましい。
ここで、スラリーの調製に用いられるバインダーとしては、例えばSBR等のゴム系バインダーや、ポリ四フッ化エチレン、ポリフッ化ビニリデン等のフッ素系樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂が挙げられる。これらの中では、バインダーとしてフッ素系樹脂が好ましく、特にフッ素原子/炭素原子の原子比(以下、「F/C」という。)が0.75以上で1.5未満であるフッ素系樹脂を用いることが好ましく、F/Cが0.75以上で1.3未満のフッ素系樹脂が更に好ましい。
バインダーの使用量は、負極活物質の種類や電極形状等により異なるが、負極活物質に対して1〜20質量%、好ましくは2〜10質量%である。
また、必要に応じて使用される導電性粉末としては、例えばアセチレンブラック、グラファイト、金属粉末等が挙げられる。この導電性粉末の使用量は、負極活物質の電気伝導度、電極形状等により異なるが、負極活物質に対して2〜40質量%の割合で用いることが好ましい。
負極集電体12aに上記スラリーを塗工することによって、電極層12bを形成する場合には、負極集電体12aの塗工面に導電性材料の下地層を形成することが好ましい。負極集電体12aの表面にスラリーを直接塗工する場合には、負極集電体12aが多孔材であるため、スラリーが負極集電体12aの孔から洩れ出したり、あるいは負極集電体12aの表面が平滑でないため、均一な厚みを有する電極層12bを形成することが困難となることがある。そして、負極集電体12aの表面に下地層を形成することにより、孔が下地層によって塞がれると共に、平滑な塗工面が形成されるので、スラリーを塗工しやすくなると共に、均一な厚みを有する電極層12bを形成することができる。
負極電極シート12における電極層12bの厚みは、得られるリチウムイオンキャパシタに十分なエネルギー密度を確保されるよう正極電極シート11における電極層11bの厚みとのバランスで設計されるが、得られるリチウムイオンキャパシタの出力密度、エネルギー密度および工業的生産性等の観点から、負極集電体12aの一面に形成される場合では、通常、15〜100μm、好ましくは20〜80μmである。
正極電極シート11における電極層11bは、リチウムイオンおよび/または例えばテトラフルオロボレートのようなアニオンを可逆的に担持できる正極活物質を含有してなるものである。
電極層11bを構成する正極活物質としては、例えば活性炭、導電性高分子、芳香族系縮合ポリマーの熱処理物であってH/Cが0.05〜0.50であるポリアセン系骨格構造を有するPAS等を用いることができる。
正極電極シート11における電極層11bは、負極電極シート12における電極層12bと同様の方法によって形成することができる。
電極層11bを構成する正極活物質としては、例えば活性炭、導電性高分子、芳香族系縮合ポリマーの熱処理物であってH/Cが0.05〜0.50であるポリアセン系骨格構造を有するPAS等を用いることができる。
正極電極シート11における電極層11bは、負極電極シート12における電極層12bと同様の方法によって形成することができる。
第1のセパレータ13および第2のセパレータ14としては、電解液、正極活物質或いは負極活物質に対して耐久性があり、電解液を含浸可能な連通気孔を有する電気伝導性の小さい多孔体等を用いることができる。
第1のセパレータ13および第2のセパレータ14の厚みは特に限定されないが、通常、20〜50μm程度が好ましい。
第1のセパレータ13および第2のセパレータ14の厚みは特に限定されないが、通常、20〜50μm程度が好ましい。
第2のセパレータ14は、正極電極シート11および負極電極シート12の間に位置する領域に局部的に形成された、当該第2のセパレータ14における他の部分14Hおよび第1のセパレータ13より低い温度で溶融する低融点部分14Sを有するものである。ここで、低融点部分14Sは、温度を上昇させたときに他の部分14Hに先行して溶融するものであればよく、他の部分14Hは、融点を有するものであっても有さないものであってもよい。
この例では、第2のセパレータ14は、図7に示すように、低融点部分14Sを構成する低融点シート部材の一端部が、他の部分14Hを構成する他のシート部材の他端部に重ねられた状態で、当該第2のセパレータ14の長手方向と垂直な方向に沿って伸びる、粘着剤層を有するテープ14Tによって固定されることにより連結されて構成されており、当該低融点部分14Sの一部が正極電極シート11および負極電極シート12の間の領域に位置するよう配置されている。
この例では、第2のセパレータ14は、図7に示すように、低融点部分14Sを構成する低融点シート部材の一端部が、他の部分14Hを構成する他のシート部材の他端部に重ねられた状態で、当該第2のセパレータ14の長手方向と垂直な方向に沿って伸びる、粘着剤層を有するテープ14Tによって固定されることにより連結されて構成されており、当該低融点部分14Sの一部が正極電極シート11および負極電極シート12の間の領域に位置するよう配置されている。
第1のセパレータ13および第2のセパレータ14における他の部分14Hを構成する材料としては、セルロース(紙)、セルロース/レーヨン、融点が190℃以上の樹脂を用いることが好ましい。融点が190℃以上の樹脂よりなるセパレータとしては、無機酸化物含有樹脂セパレータ、アラミド系樹脂セパレータなどが挙げられる。
第2のセパレータ14における他の部分14Hおよび第1のセパレータ13を構成する材料として融点を有するものを用いる場合には、低融点部分14Sを構成する材料としては、その融点が第1のセパレータ13および第2のセパレータ14における他の部分14Hを構成する材料の融点より20℃以上低いものを用いることが好ましい。第2のセパレータ14における低融点部分14Sの融点と他の部分14Hおよび第1のセパレータ13の融点との差が20℃未満である場合には、正極電極シート11および負極電極シート12の短絡後における温度上昇によって、第2のセパレータ14における他の部分14Hおよび第1のセパレータ13が溶融することにより、正極電極シート11および負極電極シート12が全表面領域にわたって短絡するおそれが生じる。
また、第2のセパレータ14における他の部分14Hおよび第1のセパレータ13を構成する材料として融点を有さないものを用いる場合には、低融点部分14Sを構成する材料としては、その融点が第1のセパレータ13および第2のセパレータ14における他の部分14Hを構成する材料が炭化する温度より20℃以上低いものを用いることが好ましい。
このような第2のセパレータ14における低融点部分14Sを構成する材料としては、融点が85〜170℃の樹脂を用いることが好ましい。融点が85〜170℃の樹脂の具体例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、これらの共重合体などが挙げられる。
また、第2のセパレータ14における他の部分14Hおよび第1のセパレータ13を構成する材料として融点を有さないものを用いる場合には、低融点部分14Sを構成する材料としては、その融点が第1のセパレータ13および第2のセパレータ14における他の部分14Hを構成する材料が炭化する温度より20℃以上低いものを用いることが好ましい。
このような第2のセパレータ14における低融点部分14Sを構成する材料としては、融点が85〜170℃の樹脂を用いることが好ましい。融点が85〜170℃の樹脂の具体例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、これらの共重合体などが挙げられる。
第2のセパレータ14は、正極電極シート11と負極電極シート12との間に位置する領域において、他の部分14Hの表面の面積に対する低融点部分14Sの表面の面積の比が0.2〜0.5のものであることが好ましい。低融点部分の表面の面積が過小である場合および過大である場合にはいずれも、正極電極シート11と負極電極シート12の短絡が一気に発生してしまい、短絡後の発熱による急激な温度上昇を抑制することが困難となることがある。
テープ14Tの基材の材質としては、電解液に対して耐久性を有し、得られるリチウムイオンキャパシタに悪影響を与えないものであれば特に限定されないが、電気絶縁性、耐熱性を有することが好ましく、その具体例としては、ポリイミド、ポリプロピレン、ポリフェニレンサルファイド、フッ素樹脂などが挙げられる。
また、テープ14Tとしては、厚みが15〜80μm、幅(第2のセパレータ14の長手方向における寸法)が10〜40mmのものを用いることが好ましい。
また、テープ14Tとしては、厚みが15〜80μm、幅(第2のセパレータ14の長手方向における寸法)が10〜40mmのものを用いることが好ましい。
図8に示すように、内部側リチウムイオン供給源15および外部側リチウムイオン供給源16は、金属製の集電体(以下、「リチウム極集電体」という。)15a,16aに圧着または積重されていることが好ましい。このような構成においては、リチウム極集電体15a,16aにはリチウム極端子(図示省略)を設けることにより、或いは、リチウム極集電体15a,16aにおける一端壁部22に接近して位置する一側縁部が第1のセパレータ13および第2のセパレータ14の各々の一側縁から突出するよう設けられることにより、負極電極端子35に電気的に接続することができる。
このリチウム極集電体15a,16aとしては、内部側リチウムイオン供給源15および外部側リチウムイオン供給源16を構成するリチウム金属が圧着しやすく、必要に応じてリチウムイオンが通過するよう、電極集電体と同様な多孔構造のものを用いることが好ましい。また、リチウム極集電体15a,16aの材質は、ステンレス等の内部側リチウムイオン供給源15および外部側リチウムイオン供給源16と反応しないものを用いることが好ましい。
また、リチウム極集電体15a,16aとして、ステンレスメッシュ等の導電性多孔体を用いる場合には、内部側リチウムイオン供給源15および外部側リチウムイオン供給源16の各々を構成するリチウム金属の少なくとも一部、特に80質量%以上が、リチウム極集電体15a,16aの孔に埋め込まれていることが好ましく、これにより、リチウムイオンが負極電極シート12に担持された後も、リチウム金属の消失によって正極電極シート11および負極電極シート12の間に生じる隙間が少なくなり、得られるリチウムイオンキャパシタの信頼性をより確実に維持することができる。
また、リチウム極集電体15a,16aの厚みは、10〜200μm程度であることが好ましい。
また、リチウム極集電体15a,16aに圧着されるリチウム金属の厚みは、負極電極シート12に予め担持するリチウムイオンの量を考慮して適宜定められるが、通常、50〜300μm程度が好ましい。
このリチウム極集電体15a,16aとしては、内部側リチウムイオン供給源15および外部側リチウムイオン供給源16を構成するリチウム金属が圧着しやすく、必要に応じてリチウムイオンが通過するよう、電極集電体と同様な多孔構造のものを用いることが好ましい。また、リチウム極集電体15a,16aの材質は、ステンレス等の内部側リチウムイオン供給源15および外部側リチウムイオン供給源16と反応しないものを用いることが好ましい。
また、リチウム極集電体15a,16aとして、ステンレスメッシュ等の導電性多孔体を用いる場合には、内部側リチウムイオン供給源15および外部側リチウムイオン供給源16の各々を構成するリチウム金属の少なくとも一部、特に80質量%以上が、リチウム極集電体15a,16aの孔に埋め込まれていることが好ましく、これにより、リチウムイオンが負極電極シート12に担持された後も、リチウム金属の消失によって正極電極シート11および負極電極シート12の間に生じる隙間が少なくなり、得られるリチウムイオンキャパシタの信頼性をより確実に維持することができる。
また、リチウム極集電体15a,16aの厚みは、10〜200μm程度であることが好ましい。
また、リチウム極集電体15a,16aに圧着されるリチウム金属の厚みは、負極電極シート12に予め担持するリチウムイオンの量を考慮して適宜定められるが、通常、50〜300μm程度が好ましい。
内部側リチウムイオン供給源15および外部側リチウムイオン供給源16の各々の厚みは、例えば0.1〜0.3mmであり、好ましくは0.12〜0.28mm、より好ましくは0.15〜0.25mmである。
内部側リチウムイオン供給源15および外部側リチウムイオン供給源16の体積の合計は、正極電極シート11と負極電極シート12とを短絡させた後における正極電極シート11の電位が2.0V以下となるように、リチウムイオンがドーピングされる量に設定することが好ましい。
内部側リチウムイオン供給源15および外部側リチウムイオン供給源16の体積の合計は、正極電極シート11と負極電極シート12とを短絡させた後における正極電極シート11の電位が2.0V以下となるように、リチウムイオンがドーピングされる量に設定することが好ましい。
テープ17の基材の材質としては、電解液に対して耐久性を有し、得られるリチウムイオンキャパシタに悪影響を与えないものであれば特に限定されない。
また、テープ17は、厚みが50〜100μm程度、幅が5〜10mm程度のものが、電極ユニット10を安定して固定することができ、かつ、作業性も向上するので好ましい。
また、テープ17は、電極ユニット10の1周以上を捲くよう設けられていても、電極ユニット10の1周未満を捲くよう設けられていてもよい。
また、テープ17は、厚みが50〜100μm程度、幅が5〜10mm程度のものが、電極ユニット10を安定して固定することができ、かつ、作業性も向上するので好ましい。
また、テープ17は、電極ユニット10の1周以上を捲くよう設けられていても、電極ユニット10の1周未満を捲くよう設けられていてもよい。
外装容器20の材質は特に限定されず、一般に電池またはキャパシタに用いられている種々のものを用いることができ、例えば鉄、アルミニウム等の金属材料、プラスチック材料、あるいはそれらを積層した複合材料等を用いることができる。
また、正極電極端子30としては、アルミニウムよりなるものを好適に用いることができ、一方、負極電極端子35としては、銅よりなる基体の表面にニッケルがメッキされてなるものを好適に用いることができる。
また、正極電極端子30としては、アルミニウムよりなるものを好適に用いることができ、一方、負極電極端子35としては、銅よりなる基体の表面にニッケルがメッキされてなるものを好適に用いることができる。
外装容器20内には、リチウム塩の非プロトン性有機溶媒電解質溶液よりなる電解液が充填されている。
電解質を構成するリチウム塩としては、リチウムイオンを移送可能で、高電圧下においても電気分解を起こさず、リチウムイオンが安定に存在し得るものであればよく、その具体例としては、LiClO4 、LiAsF6 、LiBF4 、LiPF6 、Li(C2 F5 SO2 )2 Nなどが挙げられる。
非プロトン性有機溶媒の具体例としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、γーブチロラクトン、アセトニトリル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、塩化メチレン、スルホランなどが挙げられる。これらの非プロトン性有機溶媒は、単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
電解液は、上記の電解質および溶媒を充分に脱水された状態で混合することによって調製されるが、電解液中の電解質の濃度は、電解液による内部抵抗を小さくするために、少なくとも0.1モル/L以上であることが好ましく、0.5〜1.5モル/Lであることが更に好ましい。
電解質を構成するリチウム塩としては、リチウムイオンを移送可能で、高電圧下においても電気分解を起こさず、リチウムイオンが安定に存在し得るものであればよく、その具体例としては、LiClO4 、LiAsF6 、LiBF4 、LiPF6 、Li(C2 F5 SO2 )2 Nなどが挙げられる。
非プロトン性有機溶媒の具体例としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、γーブチロラクトン、アセトニトリル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、塩化メチレン、スルホランなどが挙げられる。これらの非プロトン性有機溶媒は、単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
電解液は、上記の電解質および溶媒を充分に脱水された状態で混合することによって調製されるが、電解液中の電解質の濃度は、電解液による内部抵抗を小さくするために、少なくとも0.1モル/L以上であることが好ましく、0.5〜1.5モル/Lであることが更に好ましい。
上記のリチウムイオンキャパシタは、電極ユニット10を外装容器20内に収容すると共に、電極ユニット10における正極集電体11aおよび負極集電体12aを正極電極端子30および負極電極端子35に電気的に接続し、更に、外装容器20内に電解液を充填した後、外装容器20を封止することによって得られる。
そして、このようにして作製されたリチウムイオンキャパシタにおいては、外装容器20内にリチウムイオンを供給し得る電解液が充填されているため、適宜の期間放置されると、負極電極シート12および/または正極電極シート11と内部側リチウムイオン供給源15および外部側リチウムイオン供給源16との電気化学的接触によって、内部側リチウムイオン供給源15および外部側リチウムイオン供給源16から放出されたリチウムイオンが負極電極シート12および/または正極電極シート11にドーピングされる。
また、予め第1のセパレータ13および第2のセパレータ14の間に内部側リチウムイオン供給源15および外部側リチウムイオン供給源16を配置した状態で電極積重体10Aが捲回されることによって、電極ユニット10の作製と内部側リチウムイオン供給源15および外部側リチウムイオン供給源16の配置とを同一の工程で行うことができるため、一層高い生産性が得られる。
そして、このようにして作製されたリチウムイオンキャパシタにおいては、外装容器20内にリチウムイオンを供給し得る電解液が充填されているため、適宜の期間放置されると、負極電極シート12および/または正極電極シート11と内部側リチウムイオン供給源15および外部側リチウムイオン供給源16との電気化学的接触によって、内部側リチウムイオン供給源15および外部側リチウムイオン供給源16から放出されたリチウムイオンが負極電極シート12および/または正極電極シート11にドーピングされる。
また、予め第1のセパレータ13および第2のセパレータ14の間に内部側リチウムイオン供給源15および外部側リチウムイオン供給源16を配置した状態で電極積重体10Aが捲回されることによって、電極ユニット10の作製と内部側リチウムイオン供給源15および外部側リチウムイオン供給源16の配置とを同一の工程で行うことができるため、一層高い生産性が得られる。
上記のリチウムイオンキャパシタによれば、第2のセパレータ14は、正極電極シート11および負極電極シート12の間に位置する領域に局部的に形成された、他の部分14Hおよび第1のセパレータ13より低い温度で溶融する低融点部分14Sを有することにより、過充電によって高い温度に発熱したときに、第2のセパレータ14の低融点部分14Sが他の部分14Hおよび第1のセパレータ13に先行して溶融するため、正極電極シート11および負極電極シート12はそれぞれの一部分のみにおいて短絡し、正極電極シート11および負極電極シート12が全表面領域にわたって短絡することが回避されるので、正極電極シート11および負極電極シート12の短絡後における発熱による急激な温度上昇が抑制され、従って、過充電されても高い安全性が得られる。
図9は、本発明のリチウムイオンキャパシタにおける他の例における構成を示す説明用断面図である。このリチウムイオンキャパシタにおける電極ユニット40は、複数の矩形の正極電極シート41および複数の矩形の負極電極シート42がシート状のセパレータ43を介して交互に積層されてなる積層型のものであり、この電極ユニット40の上面には、膜状のリチウムイオン供給源45が配置されている。
正極電極シート41は、正極集電体41aの両面に電極層41bが形成されて構成され、負極電極シート42は、負極集電体42aの一面または両面に電極層42bが形成されて構成されている。図示の例の電極ユニット40においては、最上層および最下層に係る電極シートが負極電極シート42とされ、最上層および最下層に係る負極電極シート42においては、負極集電体42aの一面に電極層42bが形成され、その他の負極電極シート42においては、負極集電体42aの両面に電極層42bが形成されている。そして、 正極集電体41aの各々は、金属よりなる正極電極端子55に電気的に接続され、負極集電体42aの各々は、負極電極端子56に電気的に接続されている。
また、リチウムイオン供給源45は、リチウム極集電体45aに圧着または積重されており、このリチウム極集電体45aは、金属よりなる負極電極端子56に電気的に接続されている。
そして、複数のセパレータ43のうち少なくとも一つのセパレータ43は、正極電極シート41と負極電極シート42との間に位置する領域に局部的に形成された、他の部分43Hおよび他のセパレータ43より低い温度で溶融する低融点部分43Sを有するものである。
正極電極シート41は、正極集電体41aの両面に電極層41bが形成されて構成され、負極電極シート42は、負極集電体42aの一面または両面に電極層42bが形成されて構成されている。図示の例の電極ユニット40においては、最上層および最下層に係る電極シートが負極電極シート42とされ、最上層および最下層に係る負極電極シート42においては、負極集電体42aの一面に電極層42bが形成され、その他の負極電極シート42においては、負極集電体42aの両面に電極層42bが形成されている。そして、 正極集電体41aの各々は、金属よりなる正極電極端子55に電気的に接続され、負極集電体42aの各々は、負極電極端子56に電気的に接続されている。
また、リチウムイオン供給源45は、リチウム極集電体45aに圧着または積重されており、このリチウム極集電体45aは、金属よりなる負極電極端子56に電気的に接続されている。
そして、複数のセパレータ43のうち少なくとも一つのセパレータ43は、正極電極シート41と負極電極シート42との間に位置する領域に局部的に形成された、他の部分43Hおよび他のセパレータ43より低い温度で溶融する低融点部分43Sを有するものである。
この例の外装容器50は、それぞれ矩形のラミネートフィルムよりなる2つの外装フィルム51,52が、互いに重ね合わせた状態で、それぞれの外周縁部に沿って相互に気密に接合されることによってシール部53が形成されて構成されている。図示の例では、一方の外装フィルム51における中央部分には、絞り加工が施されており、これにより、外装容器50の内部には、電極ユニット40が収容される収容空間が形成され、当該収容空間内に電極ユニット40が収容されると共に、電解液が充填されている。
また、外装容器50の一端(図9において左端)には、正極電極端子55が、当該外装容器50の内部の収容空間からシール部53を介して外部に突出するよう設けられ、外装容器50の他端(図9において右端)には、負極電極端子56が、当該外装容器50の内部の収容空間からシール部53を介して外部に突出するよう設けられている。
外装フィルム51,52としては、例えばポリプロピレン層よりなる内層と、例えばアルミニウム層よりなる中間層と、例えばナイロンよりなる外層との三層構造よりなるものを用いることができる。
また、外装容器50の一端(図9において左端)には、正極電極端子55が、当該外装容器50の内部の収容空間からシール部53を介して外部に突出するよう設けられ、外装容器50の他端(図9において右端)には、負極電極端子56が、当該外装容器50の内部の収容空間からシール部53を介して外部に突出するよう設けられている。
外装フィルム51,52としては、例えばポリプロピレン層よりなる内層と、例えばアルミニウム層よりなる中間層と、例えばナイロンよりなる外層との三層構造よりなるものを用いることができる。
以上において、正極電極端子55および負極電極端子56の厚みは、例えば0.1〜0.5mmである。
また、外装容器50におけるシール部の幅は、例えは5〜15mmである。
また、正極電極シート41における正極集電体41aおよび電極層41bの材質、負極電極シート42における負極集電体42aおよび電極層42bの材質、セパレータ43における低融点部分43Sおよび他の部分43Hの材質、正極電極端子55および負極電極端子56の材質、並びに、外装容器50内に充填される電解液は、図1に示すリチウムイオンキャパシタと同様である。
また、外装容器50におけるシール部の幅は、例えは5〜15mmである。
また、正極電極シート41における正極集電体41aおよび電極層41bの材質、負極電極シート42における負極集電体42aおよび電極層42bの材質、セパレータ43における低融点部分43Sおよび他の部分43Hの材質、正極電極端子55および負極電極端子56の材質、並びに、外装容器50内に充填される電解液は、図1に示すリチウムイオンキャパシタと同様である。
上記のリチウムイオンキャパシタによれば、複数のセパレータ43のうち少なくとも一つのセパレータ43は、正極電極シート41および負極電極シート42の間に位置する領域に局部的に形成された、他の部分43Hおよび他のセパレータ43より低い温度で溶融する低融点部分43Sを有することにより、過充電によって高い温度に発熱したときに、セパレータ43の低融点部分43Sが他の部分43Hおよび他のセパレータ43に先行して溶融するため、正極電極シート41および負極電極シート42はそれぞれの一部分のみにおいて短絡し、正極電極シート41および負極電極シート42が全表面領域にわたって短絡することが回避されるので、正極電極シート41および負極電極シート42の短絡後における発熱による急激な温度上昇が抑制され、従って、過充電されても高い安全性が得られる。
以上、本発明のリチウムイオンキャパシタの実施の形態について説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されず、種々の変更を加えることが可能である。
例えば電極ユニットは、捲回型のものおよび積層型以外の構成のものであってもよい。 また、セパレータは、正極電極シートと負極電極シートとの間に位置する領域に、複数の低融点部分が局部的に形成されたものであってもよい。
また、セパレータにおける低融点部分を構成する低融点シート部材と他の部分を構成する他のシート部材との連結手段としては粘着剤層を有するテープに限られず、例えば熱融着性を有する樹脂材料によって固定されて連結されていてもよい。
例えば電極ユニットは、捲回型のものおよび積層型以外の構成のものであってもよい。 また、セパレータは、正極電極シートと負極電極シートとの間に位置する領域に、複数の低融点部分が局部的に形成されたものであってもよい。
また、セパレータにおける低融点部分を構成する低融点シート部材と他の部分を構成する他のシート部材との連結手段としては粘着剤層を有するテープに限られず、例えば熱融着性を有する樹脂材料によって固定されて連結されていてもよい。
〈実施例1〉
図1〜図8の構成に従い、以下のようにしてリチウムイオンキャパシタを製造した。
(1)負極電極シートの製造:
厚みが0.5mmのフェノール樹脂成形板をシリコニット電気炉中に入れ、窒素雰囲気下で50℃/時間の速度で500℃まで昇温し、更に10℃/時間の速度で660℃まで昇温して熱処理することにより、PAS板を製造した。得られたPAS板をディスクミルで粉砕することにより、PAS粉体を調製した。このPAS粉体のH/C比は0.21であった。
次いで、調製したPAS粉体100質量部と、ポリフッ化ビニリデン粉末10質量部とを、N−メチルピロリドン80質量部に添加して溶解・分散することにより、負極用スラリーを調製した。この負極用スラリーを、厚みが32μmで気孔率が50%の銅製エキスパンドメタル(日本金属工業株式会社製)よりなる負極集電体材の両面に、ダイコーターによって間欠塗工して乾燥し、得られた塗膜に対してプレス加工を施すことにより、長さが280.0cm、幅が11.7cmの電極層を形成した。そして、負極集電体材をカットすることにより、長さが280.0cm、幅が12.7cmの負極集電体の両面に、長さが280.0cm、幅が11.7cmの電極層が形成されてなり、負極集電体に電極層が形成されていない幅が10mmの一側縁部を有する負極電極シートを製造した。
得られた負極電極シートの厚み(負極集電体とその両面に形成された電極層との合計の厚み)は、77μmであった。
また、この負極電極シートを作用極、リチウム金属を対極、参照極とし、プロピレンカーボネートに1モル/Lの濃度でLiPF6 が溶解されてなる電解液を用いてキャパシタを構成し、負極活物質の質量に対して400mAh/g分のリチウムイオンを充電し、負極の単位重量当たりの静電容量を求めたところ、661F/gであった。
図1〜図8の構成に従い、以下のようにしてリチウムイオンキャパシタを製造した。
(1)負極電極シートの製造:
厚みが0.5mmのフェノール樹脂成形板をシリコニット電気炉中に入れ、窒素雰囲気下で50℃/時間の速度で500℃まで昇温し、更に10℃/時間の速度で660℃まで昇温して熱処理することにより、PAS板を製造した。得られたPAS板をディスクミルで粉砕することにより、PAS粉体を調製した。このPAS粉体のH/C比は0.21であった。
次いで、調製したPAS粉体100質量部と、ポリフッ化ビニリデン粉末10質量部とを、N−メチルピロリドン80質量部に添加して溶解・分散することにより、負極用スラリーを調製した。この負極用スラリーを、厚みが32μmで気孔率が50%の銅製エキスパンドメタル(日本金属工業株式会社製)よりなる負極集電体材の両面に、ダイコーターによって間欠塗工して乾燥し、得られた塗膜に対してプレス加工を施すことにより、長さが280.0cm、幅が11.7cmの電極層を形成した。そして、負極集電体材をカットすることにより、長さが280.0cm、幅が12.7cmの負極集電体の両面に、長さが280.0cm、幅が11.7cmの電極層が形成されてなり、負極集電体に電極層が形成されていない幅が10mmの一側縁部を有する負極電極シートを製造した。
得られた負極電極シートの厚み(負極集電体とその両面に形成された電極層との合計の厚み)は、77μmであった。
また、この負極電極シートを作用極、リチウム金属を対極、参照極とし、プロピレンカーボネートに1モル/Lの濃度でLiPF6 が溶解されてなる電解液を用いてキャパシタを構成し、負極活物質の質量に対して400mAh/g分のリチウムイオンを充電し、負極の単位重量当たりの静電容量を求めたところ、661F/gであった。
(2)正極電極シートの製造:
比表面積が1950m2 /gの活性炭粉末100質量部と、アセチレンブラック10質量部と、アクリル系バインダー7質量部と、カルボキシメチルセルロース4質量部とを、水に添加して分散することにより、正極用スラリーを調製した。
一方、厚さが35μmで気孔率が50%のアルミニウム製エキスパンドメタル(日本金属工業株式会社製)よりなる正極集電体材の両面に、非水系のカーボン系導電塗料(日本アチソン株式会社製:EB−815)を、ダイコーターによって間欠塗工して乾燥することにより、長さが260cm、幅が11.2cmの下地層を形成した。正極集電体とその両面に形成された下地層との合計の厚みは、52μmであり、正極集電体材の孔は、下地層によって閉塞されていた。
次いで、調製した正極用スラリーを、正極集電体材に形成された下地層の両面に、ダイコーターによって間欠塗工して乾燥し、得られた塗膜に対してプレス加工を施すことにより、長さが260.0cm、幅が11.2cmの電極層を形成した。そして、正極集電体材をカットすることにより、長さが260.0cm、幅が12.2cmの正極集電体の両面に、長さが260.0cm、幅が11.2cmの電極層が形成されてなり、正極集電体に電極層が形成されていない幅が10mmの他側縁部を有する正極電極シートを製造した。
得られた正極電極シートの厚み(正極集電体とその両面に形成された下地層および電極層との合計の厚み)は、212μmであった。
また、この正極電極シートを作用極、リチウム金属を対極、参照極とし、プロピレンカーボネートに1モル/Lの濃度でLiPF6 が溶解されてなる電解液を用いてキャパシタを構成し、3.5V〜2.5V間の放電時間より正極の単位重量当たりの静電容量を求めたところ、119F/gであった。
比表面積が1950m2 /gの活性炭粉末100質量部と、アセチレンブラック10質量部と、アクリル系バインダー7質量部と、カルボキシメチルセルロース4質量部とを、水に添加して分散することにより、正極用スラリーを調製した。
一方、厚さが35μmで気孔率が50%のアルミニウム製エキスパンドメタル(日本金属工業株式会社製)よりなる正極集電体材の両面に、非水系のカーボン系導電塗料(日本アチソン株式会社製:EB−815)を、ダイコーターによって間欠塗工して乾燥することにより、長さが260cm、幅が11.2cmの下地層を形成した。正極集電体とその両面に形成された下地層との合計の厚みは、52μmであり、正極集電体材の孔は、下地層によって閉塞されていた。
次いで、調製した正極用スラリーを、正極集電体材に形成された下地層の両面に、ダイコーターによって間欠塗工して乾燥し、得られた塗膜に対してプレス加工を施すことにより、長さが260.0cm、幅が11.2cmの電極層を形成した。そして、正極集電体材をカットすることにより、長さが260.0cm、幅が12.2cmの正極集電体の両面に、長さが260.0cm、幅が11.2cmの電極層が形成されてなり、正極集電体に電極層が形成されていない幅が10mmの他側縁部を有する正極電極シートを製造した。
得られた正極電極シートの厚み(正極集電体とその両面に形成された下地層および電極層との合計の厚み)は、212μmであった。
また、この正極電極シートを作用極、リチウム金属を対極、参照極とし、プロピレンカーボネートに1モル/Lの濃度でLiPF6 が溶解されてなる電解液を用いてキャパシタを構成し、3.5V〜2.5V間の放電時間より正極の単位重量当たりの静電容量を求めたところ、119F/gであった。
(3)セパレータの作製:
長さが350cm、幅が12.7cm、厚みが35μmのセルロース/レーヨン混合不織布よりなる第1のセパレータを作製した。
また、長さが100、0cm、幅が12.7cm、厚みが35μmの多孔構造のポリエチレン(融点110℃)よりなる低融点シート部材と、長さが250cm、幅が12.7cm、厚みが35μmのセルロース/レーヨン混合不織布よりなる他のシート部材とを作製し、低融点シート部材の一端部に、他のシート部材を、一面に粘着剤層を有する、縦横の寸法が2cm×1cmで、厚みが50μmのポリイミドよりなるテープによって固定して連結することにより、長さが350cm、幅が12.7cm、厚みが35μmの第2のセパレータを作製した。
長さが350cm、幅が12.7cm、厚みが35μmのセルロース/レーヨン混合不織布よりなる第1のセパレータを作製した。
また、長さが100、0cm、幅が12.7cm、厚みが35μmの多孔構造のポリエチレン(融点110℃)よりなる低融点シート部材と、長さが250cm、幅が12.7cm、厚みが35μmのセルロース/レーヨン混合不織布よりなる他のシート部材とを作製し、低融点シート部材の一端部に、他のシート部材を、一面に粘着剤層を有する、縦横の寸法が2cm×1cmで、厚みが50μmのポリイミドよりなるテープによって固定して連結することにより、長さが350cm、幅が12.7cm、厚みが35μmの第2のセパレータを作製した。
(4)電極ユニットの作製:
第1のセパレータの一端部分の表面に、長さが119mm、幅が100mmで、厚みが180μmのリチウム金属箔よりなる内部側リチウムイオン供給源を配置し、これを圧着することによって固定し、この内部側リチウムイオン供給源上に、長さが190mm、幅が127mmで、厚みが32μmで気孔率が50%の銅製エキスパンドメタルよりなるリチウム極集電体を配置し、これを圧着することによって固定した。一方、第1のセパレータの他端部分の表面に、長さが119mm、幅が100mmで、厚みが180μmのリチウム金属箔よりなる外部側リチウムイオン供給源を配置し、これを圧着することによって固定し、この外部側リチウムイオン供給源上に、長さが119mm、幅が127mmで、厚みが32μmで気孔率が50%の銅製エキスパンドメタルよりなるリチウム極集電体を配置し、これを圧着することによって固定した。
そして、第1のセパレータの表面における内部側リチウムイオン供給源および外部側リチウムイオン供給源の間の位置に、正極電極シートを、正極集電体の他端縁部が第1のセパレータの他端縁から突出するよう配置した。次いで、この正極電極シート上に、第2のセパレータを、正極集電体の他端縁部が当該第2のセパレータの他端縁から突出するよう積重し、この第2のセパレータ上に、負極電極シートを、負極集電体の一側縁部が当該第2のセパレータの一側縁から突出するよう積重することにより、電極積重体を構成した。ここで、正極電極シートおよび負極電極シートは、それぞれの電極層が第2のセパレータを介して互いに対向するよう配置した。この電極積重体を、直径8mmのステンレス製の芯棒に対し、負極電極シートが内側となるよう当該電極積重体の一端から捲回することにより、内径8mm、外径38mmの円筒状の電極ユニットを作製し、この電極ユニットの外周面に、一面に粘着剤層を有する、縦横の寸法が5.0cm×1.0cmで、厚みが35μmのポリプロピレンよりなる2つのテープを設けることによって、当該電極ユニットを固定した。
この電極ユニットにおける第2のセパレータは、正極電極シートと負極電極シートとの間に位置する領域において、他の部分の表面の面積に対する低融点部分の表面の面積の比が0.4である。
第1のセパレータの一端部分の表面に、長さが119mm、幅が100mmで、厚みが180μmのリチウム金属箔よりなる内部側リチウムイオン供給源を配置し、これを圧着することによって固定し、この内部側リチウムイオン供給源上に、長さが190mm、幅が127mmで、厚みが32μmで気孔率が50%の銅製エキスパンドメタルよりなるリチウム極集電体を配置し、これを圧着することによって固定した。一方、第1のセパレータの他端部分の表面に、長さが119mm、幅が100mmで、厚みが180μmのリチウム金属箔よりなる外部側リチウムイオン供給源を配置し、これを圧着することによって固定し、この外部側リチウムイオン供給源上に、長さが119mm、幅が127mmで、厚みが32μmで気孔率が50%の銅製エキスパンドメタルよりなるリチウム極集電体を配置し、これを圧着することによって固定した。
そして、第1のセパレータの表面における内部側リチウムイオン供給源および外部側リチウムイオン供給源の間の位置に、正極電極シートを、正極集電体の他端縁部が第1のセパレータの他端縁から突出するよう配置した。次いで、この正極電極シート上に、第2のセパレータを、正極集電体の他端縁部が当該第2のセパレータの他端縁から突出するよう積重し、この第2のセパレータ上に、負極電極シートを、負極集電体の一側縁部が当該第2のセパレータの一側縁から突出するよう積重することにより、電極積重体を構成した。ここで、正極電極シートおよび負極電極シートは、それぞれの電極層が第2のセパレータを介して互いに対向するよう配置した。この電極積重体を、直径8mmのステンレス製の芯棒に対し、負極電極シートが内側となるよう当該電極積重体の一端から捲回することにより、内径8mm、外径38mmの円筒状の電極ユニットを作製し、この電極ユニットの外周面に、一面に粘着剤層を有する、縦横の寸法が5.0cm×1.0cmで、厚みが35μmのポリプロピレンよりなる2つのテープを設けることによって、当該電極ユニットを固定した。
この電極ユニットにおける第2のセパレータは、正極電極シートと負極電極シートとの間に位置する領域において、他の部分の表面の面積に対する低融点部分の表面の面積の比が0.4である。
(5)リチウムイオンキャパシタの製造:
正極電極端子および負極電極端子が設けられた、外径が40mm、内径が39.2mm、全長が140mmのアルミニウム製の外装容器内に、上記の電極ユニットを所要の電気的接続を行って配置すると共に、当該外装容器内に、プロピレンカーボネートに1モル/Lの濃度でLiPF6 が溶解されてなる電解液を注入することにより、リチウムイオンキャパシタを製造した。
このリウチムイオンキャパシタは、全放電状態(充電深度が0%の状態)における電圧が2.2V、満充電状態(充電深度が100%の状態)における電圧が3.8Vであり、満充電状態における充電電気量が1.0Ahである。
正極電極端子および負極電極端子が設けられた、外径が40mm、内径が39.2mm、全長が140mmのアルミニウム製の外装容器内に、上記の電極ユニットを所要の電気的接続を行って配置すると共に、当該外装容器内に、プロピレンカーボネートに1モル/Lの濃度でLiPF6 が溶解されてなる電解液を注入することにより、リチウムイオンキャパシタを製造した。
このリウチムイオンキャパシタは、全放電状態(充電深度が0%の状態)における電圧が2.2V、満充電状態(充電深度が100%の状態)における電圧が3.8Vであり、満充電状態における充電電気量が1.0Ahである。
〈比較例1〉
第2のセパレータとして、長さが350cm、幅が12.7cm、厚みが35μmのセルロース/レーヨン混合不織布よりなるものを用いたこと以外は、実験例1と同様にしてリチウムイオンキャパシタを製造した。
このリウチムイオンキャパシタは、全放電状態(充電深度が0%の状態)における電圧が2.2V、満充電状態(充電深度が100%の状態)における電圧が3.8Vであり、満充電状態における充電電気量が1.0Ahである。
第2のセパレータとして、長さが350cm、幅が12.7cm、厚みが35μmのセルロース/レーヨン混合不織布よりなるものを用いたこと以外は、実験例1と同様にしてリチウムイオンキャパシタを製造した。
このリウチムイオンキャパシタは、全放電状態(充電深度が0%の状態)における電圧が2.2V、満充電状態(充電深度が100%の状態)における電圧が3.8Vであり、満充電状態における充電電気量が1.0Ahである。
[過充電試験]
実施例1および比較例1に係るリチウムイオンキャパシタについて、以下のようにして過充電試験を行った。
リチウムイオンキャパシタの各々に対して、25℃の環境下において、充電深度が50%(リチウムイオンキャパシタの電圧が3V)の状態で、直流電源によって100Aの定電流充電を行いながら、熱電対によって当該リチウムイオンキャパシタの外装容器の温度を測定し、充電深度と外装容器の温度との関係を調べた。実施例1に係るリチウムイオンキャパシタによる試験結果を図10に示し、比較例1に係るリチウムイオンキャパシタによる試験結果を図11に示す。
実施例1および比較例1に係るリチウムイオンキャパシタについて、以下のようにして過充電試験を行った。
リチウムイオンキャパシタの各々に対して、25℃の環境下において、充電深度が50%(リチウムイオンキャパシタの電圧が3V)の状態で、直流電源によって100Aの定電流充電を行いながら、熱電対によって当該リチウムイオンキャパシタの外装容器の温度を測定し、充電深度と外装容器の温度との関係を調べた。実施例1に係るリチウムイオンキャパシタによる試験結果を図10に示し、比較例1に係るリチウムイオンキャパシタによる試験結果を図11に示す。
図10においては、外装容器の温度は、約110℃(充電深度が約220%)に達した後に急激に上昇していることから、実施例1に係るリチウムイオンキャパシタにおいては、外装容器の温度が約110℃に達したときに、正極電極シートと負極電極シートとの短絡が生じたと推定される。
また、図11においては、外装容器の温度は、約200℃(充電深度が約300%)に達した後に急激に上昇していることから、比較例1に係るリチウムイオンキャパシタにおいては、外装容器の温度が約200℃に達したときに、正極電極シートと負極電極シートとの短絡が生じたと推定される。
そして、図10および図11の結果から明らかなように、実施例1に係るリチウムイオンキャパシタによれば、正極電極シートおよび負極電極シートの短絡後における発熱による急激な温度上昇が抑制されることが確認された。
また、図11においては、外装容器の温度は、約200℃(充電深度が約300%)に達した後に急激に上昇していることから、比較例1に係るリチウムイオンキャパシタにおいては、外装容器の温度が約200℃に達したときに、正極電極シートと負極電極シートとの短絡が生じたと推定される。
そして、図10および図11の結果から明らかなように、実施例1に係るリチウムイオンキャパシタによれば、正極電極シートおよび負極電極シートの短絡後における発熱による急激な温度上昇が抑制されることが確認された。
10 電極ユニット
10A 電極積重体
11 正極電極シート
11a 正極集電体
11b 電極層
11c 最内周捲回部分
11d 最外周捲回部分
11e 他側縁部
12 負極電極シート
12a 負極集電体
12b 電極層
12c 最内周捲回部分
12d 最外周捲回部分
12e 一側縁部
13 第1のセパレータ
13a 一端部分
13b 他端部分
14 第2のセパレータ
14a 一端部分
14b 他端部分
14H 他の部分
14S 低融点部分
14T テープ
15 内部側リチウムイオン供給源
16 外部側リチウムイオン供給源
15a,16a リチウム極集電体
17 テープ
20 外装容器
21 周壁部
22 一端壁部
23 他端壁部
30 正極電極端子
35 負極電極端子
40 電極ユニット
41 正極電極シート
41a 正極集電体
41b 電極層
42 負極電極シート
42a 負極集電体
42b 電極層
43 セパレータ
43H 他の部分
43S 低融点部分
45 リチウムイオン供給源
45a リチウム極集電体
50 外装容器
51,52 外装フィルム
53 シール部
55 正極電極端子
56 負極電極端子
10A 電極積重体
11 正極電極シート
11a 正極集電体
11b 電極層
11c 最内周捲回部分
11d 最外周捲回部分
11e 他側縁部
12 負極電極シート
12a 負極集電体
12b 電極層
12c 最内周捲回部分
12d 最外周捲回部分
12e 一側縁部
13 第1のセパレータ
13a 一端部分
13b 他端部分
14 第2のセパレータ
14a 一端部分
14b 他端部分
14H 他の部分
14S 低融点部分
14T テープ
15 内部側リチウムイオン供給源
16 外部側リチウムイオン供給源
15a,16a リチウム極集電体
17 テープ
20 外装容器
21 周壁部
22 一端壁部
23 他端壁部
30 正極電極端子
35 負極電極端子
40 電極ユニット
41 正極電極シート
41a 正極集電体
41b 電極層
42 負極電極シート
42a 負極集電体
42b 電極層
43 セパレータ
43H 他の部分
43S 低融点部分
45 リチウムイオン供給源
45a リチウム極集電体
50 外装容器
51,52 外装フィルム
53 シール部
55 正極電極端子
56 負極電極端子
Claims (7)
- それぞれ集電体に電極層が形成されてなる正極電極シートおよび負極電極シートが、シート状のセパレータを介して重なるよう配置されてなる電極ユニットと、リチウム塩を含む電解液とを有してなるリチウムイオンキャパシタであって、
前記セパレータは、前記正極電極シートと前記負極電極シートとの間に位置する領域に局部的に形成された、他の部分より低い温度で溶融する低融点部分を有することを特徴とするリチウムイオンキャパシタ。 - 前記セパレータにおける低融点部分の融点が他の部分の融点より20℃以上低いことを特徴とする請求項1に記載のリチウムイオンキャパシタ。
- 前記セパレータにおける低融点部分は、融点が85〜170℃の樹脂よりなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のリチウムイオンキャパシタ。
- 前記セパレータにおける他の部分がセルロース、セルロース/レーヨンおよび融点が190℃以上の樹脂から選ばれた材料よりなるものであることを特徴とする請求項3に記載のリチウムイオンキャパシタ。
- 前記セパレータは、前記正極電極シートと前記負極電極シートとの間に位置する領域において、他の部分の表面の面積に対する低融点部分の表面の面積の比が0.2〜0.5のものであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のリチウムイオンキャパシタ。
- 前記セパレータは、低融点部分を構成する低融点シート部材と他の部分を構成する他のシート部材とが連結されてなることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のリチウムイオンキャパシタ。
- 前記低融点シート部材と前記他のシート部材とが粘着剤層を有するテープによって固定されることにより連結されていることを特徴とする請求項6に記載のリチウムイオンキャパシタ。
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| JP2010057407A JP2011192784A (ja) | 2010-03-15 | 2010-03-15 | リチウムイオンキャパシタ |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
2010
- 2010-03-15 JP JP2010057407A patent/JP2011192784A/ja not_active Withdrawn
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| KR102859067B1 (ko) * | 2019-10-18 | 2025-09-12 | 주식회사 엘지에너지솔루션 | 안전성이 향상된 분리막을 포함하는 젤리-롤형 전극조립체 |
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