JP2011169571A - 移動式給湯装置 - Google Patents
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- Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)
Abstract
【課題】災害時に給水車等で供水された水を簡単に湯沸かしできて、お湯の使用により被災時の生活環境の改善を図ることが可能な移動式給湯装置を提供する。
【解決手段】底面に車輪を有して移動可能な箱状の筺体の前面内部に配置されたガス瞬間湯沸器と、筺体の内部に配置された水タンク及びエアタンクと、水タンク内の水をガス瞬間湯沸器内に所定圧で供給するエア供給手段と、筺体のガス瞬間湯沸器の上方に配置され内部のガスをガス瞬間湯沸器内に所定圧で供給するカセットガスボンベと、を備え、エア供給手段を作動させて水タンクからガス瞬間湯沸器の給水口に水を供給しつつ、カセットガスボンベからガス瞬間湯沸器のガス供給口にガスを供給して、該ガス瞬間湯沸器で沸かしたお湯をガス瞬間湯沸器の給湯口から排出可能としたことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】底面に車輪を有して移動可能な箱状の筺体の前面内部に配置されたガス瞬間湯沸器と、筺体の内部に配置された水タンク及びエアタンクと、水タンク内の水をガス瞬間湯沸器内に所定圧で供給するエア供給手段と、筺体のガス瞬間湯沸器の上方に配置され内部のガスをガス瞬間湯沸器内に所定圧で供給するカセットガスボンベと、を備え、エア供給手段を作動させて水タンクからガス瞬間湯沸器の給水口に水を供給しつつ、カセットガスボンベからガス瞬間湯沸器のガス供給口にガスを供給して、該ガス瞬間湯沸器で沸かしたお湯をガス瞬間湯沸器の給湯口から排出可能としたことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、地震発生時等の災害時に、飲料用やレトルト食品用、あるいは汗ふき用等として使用できるお湯を沸かすことが可能な移動式給湯装置に関する。
一般的に、阪神大震災のような大地震が発生した場合、電気、ガス、水道等のライフラインの使用が不可能となり、このライフラインをいかに早く復旧させるかが大きな問題である。従来、災害時のライフラインのうち、生活に欠かせない「水」については、給水車による給水が行われているが、例えば特許文献1に示すような給水装置も提案されている。この特許文献1に記載の給水装置(飲料水バッグ製造装置)は、可搬式の箱体の内部に滅菌装置と飲料水の袋詰め装置を備え、この箱体に水源へ連なる受入口と給水口とを設けると共に、箱体に担い棒を係止するための係止手段を設けたものである。
しかしながら、このような給水装置にあっては、給水口から、冷たい水を単にバッグに収容して被災者に供給するのみであるため、例えばお茶を飲みたかったり、水をお湯にしてレトルト食品を食べたかったり、あるいはお湯が浸みた暖かいタオルで身体を拭いてさっぱりしたい等の被災者の要望に対しては、給水された水を沸かす必要がある。ところが、被災地では、前述したように電気、ガス等が使用できない場合が多いことから、熱源が乏しくまた焚き火等の熱源は安全上の問題があること等から、被災地でお湯を簡単に沸かすことが困難で、被災者は前記要望を諦めざるを得ないのが実情である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、災害時に給水車等で給水された水を簡単に湯沸かしできて、お湯の使用により被災時の生活環境の改善を図ることが可能な移動式給湯装置を提供することにある。また、他の目的は、前記目的に加え、被災地の状況に応じて、使用可能なライフラインを効果的に使用してお湯を効率的に沸かすことが可能な移動式給湯装置を提供することにある。
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、底面に車輪を有して移動可能な箱状の筺体の前面内部に配置されたガス瞬間湯沸器と、前記筺体の内部に配置された水タンク及びエアタンクと、前記水タンク内の水を前記ガス瞬間湯沸器内に所定圧で供給するエア供給手段と、前記筺体のガス瞬間湯沸器の上方に配置され内部のガスを前記ガス瞬間湯沸器内に所定圧で供給するカセットガスボンベと、を備え、前記エア供給手段を作動させて前記水タンクからガス瞬間湯沸器の給水口に水を供給しつつ、前記カセットガスボンベからガス瞬間湯沸器のガス供給口にガスを供給して、該ガス瞬間湯沸器で沸かしたお湯をガス瞬間湯沸器の給湯口から排出可能としたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記エア供給手段が、商用電源で作動可能なコンプレッサと自転車用の空気入れとで構成されていることを特徴とする。また、請求項3に記載の発明は、前記ガス瞬間湯沸器が、その給水口に前記水タンクと上水道配管が択一的に接続可能に構成されると共に、そのガス供給口に前記カセットガスボンベとプロパンガスボンベが択一的に接続可能に構成されていることを特徴とする。
さらに、請求項4に記載の発明は、前記カセットガスボンベが、前記ガス瞬間湯沸器の上方に所定の空間を介して配置された遮熱板上に外部に露出する状態で配置されていることを特徴とする。また、請求項5に記載の発明は、前記水タンクが、その上部の給水口に蓋体が着脱可能に装着されると共に、水タンク自体が筺体に対して取り外し可能に配設されていることを特徴とする。
本発明のうち請求項1に記載の発明によれば、エア供給手段を作動させて水タンクからガス瞬間湯沸器の給水口に所定圧の水を供給しつつ、カセットガスボンベからガス瞬間湯沸器のガス供給口に所定圧のガスを供給して、該ガス瞬間湯沸器で沸かしたお湯をガス瞬間湯沸器の給湯口から排出可能としているため、災害時に給水車等で給水された水を簡単に湯沸かしできて、このお湯を例えばお茶用やレトルト食品用あるいは汗拭き用として使用でき、被災時の生活環境の改善を図ることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、エア供給手段が、商用電源で作動可能なコンプレッサと自転車用の空気入れとで構成されているため、商用電源が使用可能な場合には、コンプレッサを使用しつつ給水でき、また、コンプレッサが使用できない場合には、空気入れを使用して給水できる等、使用可能な商用電源を効果的に使用しつつ、お湯を効率的に沸かすことができて、給湯装置の使い勝手を高めることができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、ガス瞬間湯沸器の給水口に水タンクと上水道配管が択一的に接続可能に構成されると共に、ガス供給口にカセットガスボンベとプロパンガスボンベが択一的に接続可能に構成されているため、被災地の状況に応じて、使用可能な上水道配管やプロパンガスボンベを効果的に使用しつつ、お湯を効率的に沸かすことができて、給湯装置の使い勝手を一層高めることができる。
さらに、請求項4に記載の発明によれば、請求項1ないし3に記載の発明の効果に加え、カセットガスボンベがガス瞬間湯沸器の上方に所定の空間を介して配置された遮熱板上に外部に露出する状態で配置されているため、遮熱板と太陽光によりカセットガスボンベの周囲の雰囲気を、該ボンベが作動可能な温度範囲内に容易に設定することができて、給湯装置を屋外であっても安定して使用することができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、請求項1ないし4に記載の発明の効果に加え、水タンクの上部の給水口に蓋体が着脱可能に装着されると共に、水タンク自体が筺体に対して取り外し可能に構成されているため、水タンクへの給水作業が容易に行えると共に、筺体から取り外すことで水タンクの清掃等が簡単に行えて、被災時に清潔な水でお湯を沸かすことができる等、衛生面でも優れた給湯装置を得ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図6は、本発明に係わる移動式給湯装置の一実施形態を示している。図1〜図4に示すように、移動式給湯装置1(以下、給湯装置1という)は、例えばアルミ製の角パイプで縦長箱状に形成され下面の四隅にロック機構付きの車輪3が設けられて移動可能な筺体2を有し、この筺体2の前面の上部にはガス瞬間湯沸器4が配置されている。また、筺体2の背面側で筺体2の横桟2a(中間板)上には水タンク5と空気入れ6が配置されると共に、これらの下方にはエアタンク7とコンプレッサ8が配置されている。さらに、筺体2のガス瞬間湯沸器4の上方には4本のカセットガスボンベ9が水平方向に併設状態で配置されている。
図1〜図6は、本発明に係わる移動式給湯装置の一実施形態を示している。図1〜図4に示すように、移動式給湯装置1(以下、給湯装置1という)は、例えばアルミ製の角パイプで縦長箱状に形成され下面の四隅にロック機構付きの車輪3が設けられて移動可能な筺体2を有し、この筺体2の前面の上部にはガス瞬間湯沸器4が配置されている。また、筺体2の背面側で筺体2の横桟2a(中間板)上には水タンク5と空気入れ6が配置されると共に、これらの下方にはエアタンク7とコンプレッサ8が配置されている。さらに、筺体2のガス瞬間湯沸器4の上方には4本のカセットガスボンベ9が水平方向に併設状態で配置されている。
前記ガス瞬間湯沸器4は、一般家庭用として市販されているものが使用され、その操作パネルには、給湯ボタン4aと燃焼確認用の窓4b等が設けられると共に、下面には沸かした湯を排出する湯排出口4cが設けられている。この湯排出口4cには、先端に給湯口4d1が設けられた可撓性を有する給湯管4dが接続されている。また、ガス瞬間湯沸器4の上面には、湯沸かし中に発生する熱を上方に排出する複数のスリットや多数の細孔からなる排熱口4e(図5参照)が設けられると共に、下面の所定位置には給水口としての蛇口4fとガス供給口4g(図6参照)が設けられている。
前記水タンク5は、例えば所定内径の塩ビパイプで有底円筒状に形成された本体部5aと、この本体部5aの上面開口部に嵌合固着されたキャップ部5bと、このキャップ部5bの給水口としての上面開口部に着脱可能に装着されて握持部を有する蓋体5cを有している。また、水タンク5のキャップ部5bには、エアカプラが着脱可能に接続されるエア供給口5dが設けられると共に、本体部5aの底部には、水カプラが着脱可能に装着される水排出口5eが設けられている。そして、この水タンク5は、キャップ部5bの上面開口部に蓋体5cを装着した際に、タンク5内部が密閉された空間となるように構成されている。
なお、水タンク5の本体部5aとキャップ部5bの背面側の外周面には、内部の水の水位を示すレベル計5fが上下方向に取り付けられている。また、水タンク5は、市販されている例えば18リットル用のポリタンク内の水が全量収容できる大きさに設定され、上部の蓋体5cを取り外すことにより水タンク5内に水が供給されて、18リットルの水を収容した場合に、その水位aが図3の点線で示す位置となるように設定されている。さらに、前記エア供給口5eは、この水位aより上方に位置するようにして設けられている。
前記エアタンク7は、例えば鉄製の両端が閉塞された略円筒形状のタンクで形成され、その適宜位置には、コンプレッサ用のエア供給口7aとエア出口7c(いずれも図6参照)と、図1に示すように、後述する空気入れ用のエア供給口7bと、エアタンク7の一次側(入力側)の圧力を指示する一次圧力計7dと、エアタンク7の二次側(出力側)の圧力を指示する二次圧力計7e等が設けられている。
前記コンプレッサ8は、商用電源としてのAC100Vで動作可能で、例えば0.75Mpaの安全弁を有する小型のコンプレッサで構成され、AC100V電源(コンセント)に接続可能な電源コード及びプラグ(図示せず)を有している。また、コンプレッサ8と共にエア供給手段を構成する前記空気入れ6は、例えば市販されている自転車用の空気入れが使用され、シリンダ及びハンドルと先端に口金を有するホース等を有している。そして、図3に示すように、水タンク5の側方の空間で前記筺体2の横桟2a上に取り出し可能に配置され、筺体2から取り出してホース先端の口金をエアタンク7の前記エア供給口7bに接続し、ハンドルを上下させることによりシリンダ内部の所定圧の空気がエアタンク7に供給されるようになっている。
前記カセットガスボンベ9は、市販されている家庭用の卓上コンロに装着されて使用されるものが使用され、内部にはブタンガスが充填されている。このカセットガスボンベ9の口金は、内部にガス流路10a(図5参照)を有するアダプタ10の嵌合部にそれぞれ接続、すなわち4個のカセットガスボンベ9が並列状態で接続され、アダプタ10がガス瞬間湯沸器4のガス供給口4gに後述する如く接続されている。なお、アダプタ10は、例えば両端が閉塞されたアルミ製の角パイプで形成されて、ガス流路としての機能と各カセットガスボンベ9の口金の支持機能とを兼用している。
また、カセットガスボンベ9は、図5に拡大して示すように、ガス瞬間湯沸器4の上方から背面に向けて配置された側面視略L字形状の遮熱板13の水平部13a上に載置されている。この遮熱板13は、例えば所定板厚のアルミ板を、水平部13aと垂直部13aを有する如く折り曲げることで形成され、水平部13aとガス瞬間湯沸器4の上面との間隔寸法hが、例えばh=40〜60mm(好ましくは50mm)に設定されている。この間隔寸法hは、ガス瞬間湯沸器4の上面に前記排熱口4eが設けられていることから、この排熱口4eから排出される熱によりカセットガスボンベ9の周囲の雰囲気が該ボンベ9の使用最大温度以下となる、実験により求めた値である。また、前記遮熱板13は、その垂直部13bがガス瞬間湯沸器4の背面側まで延びて、水タンク5等との間の熱干渉が防止されるようになっている。
なお、前記給湯装置1の筺体2の各面には、図示しないアルミの薄板からなるカバーが取り付けられている。すなわち、筺体2の前面のガス瞬間湯沸器4の下方には前カバーが取り付けられ、筺体2の背面及び左右の側面の全域には、1枚もしくは複数枚の背面カバー及び側面カバーが取り付けられている。また、筺体2の上面は、常時開放状態とされて、水タンク5の蓋体5c等が外部に露出すると共に、カセットガスボンベ9が外部に露出した状態となっている。
このカセットガスボンベ9が筺体2の上部で外部に露出していることにより、例えば給湯装置1を気温が低い屋外で使用した場合等に、太陽光の熱によりカセットガスボンベ9の周囲の雰囲気が高められて、該ボンベ9の使用温度範囲内とすることが可能になっている。つまり、カセットガスボンベ9を、筺体2の上部でガス瞬間湯沸器4の排熱口4eの上方に所定の間隔寸法hを有した遮熱板13上に外部に露出する状態で配置することにより、ガス瞬間湯沸器4の排熱と太陽熱を利用して、カセットガスボンベ9の周囲の雰囲気を所定の範囲内に維持できるようになっている。
図6は、前記給湯装置1のガスと水の系統図を示している。この図6に示すように、給湯装置1のガス系統は、4本のカセットガスボンベ(図ではカセットガス)9が、ガス流路を開閉させるバルブ11aとガス量(ガス圧)を調整する調整器11bを有するガス配管11によって、ガス瞬間湯沸器4のガス供給口4gに接続されている。また、点線で示すように、ガス瞬間湯沸器4のガス供給口4gには、一般家庭で使用している調整器14aを有するLPガス用のプロパンガスボンベ14が、ガス配管12を介して接続可能となっている。このとき、ガス瞬間湯沸器4のガス供給口4gには、カセットガスボンベ9かプロパンガスボンベ14のいずれか一方が接続されるようになっている。
また、給湯装置1の水系統は、容積が18リットの水タンク5の水排出口5eが、水配管15を介してガス瞬間湯沸器4の前記蛇口4fに接続され、水タンク5のエア供給口5dには、減圧弁17を有するエア配管を介して前記エアタンク7のエア出口7cが接続されている。また、エアタンク7のエア供給口7aには、エア配管を介して前記コンプレッサ8のエア出口8aが接続され、エアタンク7のエア供給口7bには、空気入れ6のホースが接続されるようになっている。また、ガス瞬間湯沸器4の蛇口4fには、点線で示すようにオプションとして上水道が水配管16を介して接続可能となっており、このとき、ガス瞬間湯沸器4の蛇口4fには、水タンク5用の水配管15と上水道用の水配管16のいずれか一方が接続されるようになっている。
次に、このように構成された前記給湯装置1の使用方法等の動作の一例について説明する。まず、給湯装置1を使用しない通常の保管状態においては、カセットガスボンベ9は、給湯装置1から取り外した状態とされる。そして、地震等の災害が発生してライフラインが停止した場合には、給湯装置1をその車輪3を利用して例えば仮設テント等の所定位置まで移動して設置し、ガス瞬間湯沸器4の給湯ボタン4aのオフを確認した状態において、給水車等からポリタンク内に給水された水を、水タンク5の蓋体5cを取り外して水タンク5内に供給する。
そして、水タンク5の蓋体5cが閉まっていることを確認して、水タンク5のエア供給口5dにエア配管16のエアカプラを接続し、電気が使用できない場合は、空気入れ6を筺体2から取り出して、エアタンク7内の圧力が0.4Mpa以上になるまで、空気入れ6のハンドルを上下(実験によると約150回上下)させて、エアタンク7に所定圧のエアを供給する。
エアタンク7内にエアを供給したら、水配管15先端に接続されている前記蛇口4fを全開にして、水タンク5内の水をガス瞬間湯沸器4内に供給する。このときの水は、水タンク5内がエアタンク7からのエアの供給で加圧されていることから、所定圧(例えばエアタンク二次圧0.05Mpa)でガス瞬間湯沸器4内に供給されることになる。また、この状態でカセットガスボンベ9を前記アダプタ10に接続して取り付け、ガス配管11のバルブ11aを全開とする。
これにより、ガス瞬間湯沸器4内に所定圧の水と所定圧のブタンガスが供給された状態となり、この状態で給湯ボタン4aを押すと、ガス瞬間湯沸器4が燃焼して給湯ボタン4aで設定されている所定温度のお湯が湯排出口4cから給湯管4d及び給湯口4d1を介して外部に排出される。このとき、可撓性を有する給湯管4dを変形させつつ所定位置に設定することにより、所定の容器等にお湯を収容することができ、このお湯を、例えばお茶用に使用したり、レトルト食品用として使用したり、あるいは汗拭き用として使用することができる。
なお、震災の程度やライフラインの復旧により、例えば電気が使用できる場合は、前記コンプレッサ8の電源プラグをコンセントに差し込むこんで、コンプレッサ8の運転スイッチをオンとすることで、空気入れ6を使用することなく、コンプレッサ8からエアタンク7内に所定圧力のエアを供給して、お湯を沸かすことができる。また、家庭で使用していたプロパンガスボンベ14が使用できる場合には、カセットガスボンベ9を全て取り外して、ガス瞬間湯沸器4のガス供給口4gに前記ガス配管12を接続することにより、プロパンガスボンベ14内のプロパンガスによりお湯を沸かすことができる。
さらに、上水道が使用できる場合には、ガス瞬間湯沸器4の蛇口4fから水タンク5の水配管15を取り外し、上水道用の水配管16を接続することにより、水タンク5を使用することなく所定圧の水をガス瞬間湯沸器4内に給水して、お湯を沸かすことができる。つまり、ライフラインとしての、電気、水、ガスが全て使用できない場合は、付設のカセットガスボンベ9、水タンク5、エアタンク7及び空気入れ6等を使用してお湯を沸かすことができ、また、電気、水、ガスの一つでも使用できる場合、その使用できるライフラインを生かしつつ、お湯を沸かすことができることになる。
ところで、実験によれば、18リットルの水タンク5と4本のカセットガスボンベ9を使用し、ガス瞬間湯沸器4のガス消費量を10.5kW(0.75Kg/h)、水圧の設定値を0.05Mpa、エアタンクの最高圧を0.68Mpaに設定した前記給湯装置1の場合、水温と気温が14℃の場合、約100リットルの熱湯が得られることが確認されている。
なお、水タンク5が空になった場合の水の供給は、前記給湯ボタン4aをオフにすると共に水タンク5のエア供給口5dからエアカプラを外し、蓋体5cを取り外して水タンク5内に水を供給することで行うことができる。また、ライフラインが全て復旧した場合等で、給湯装置1を使用する必要がなくなった場合は、給湯ボタン4aをオフにし、カセットガスボンベ9を取り外す共に蛇口4fを閉じ、水タンク5のエア供給口5dからエアカプラを取り外す。そして、水タンク5の蓋体5cを開放すると共に、水タンク5の水排出口5eから水カプラを取り外し、その後、水タンク5自体を筺体2から取り外して、該タンク5内を清掃、洗浄して、例えば筺体2に再び取り付けて、屋内に保管すれば良い。
このように、前記給湯装置1によれば、コンプレッサ5や空気入れ6を作動させて水タンク5からガス瞬間湯沸器4の蛇口4f(給水口)に所定圧の水を供給しつつ、カセットガスボンベ9からガス瞬間湯沸器4のガス供給口4gに所定圧のブタンガスを供給して、このガス瞬間湯沸器4で沸かしたお湯をガス瞬間湯沸器4の湯排出口4cから排出可能としているため、災害時に給水車等で給水された水を簡単に湯沸かしできて、このお湯を例えばお茶用やレトルト食品用あるいは汗拭き用として使用でき、被災時の生活環境の改善を図ることができる。
また、水タンク5内の水に所定の圧力を付与するために、エアタンク7にエアを供給するためのエア供給手段が、商用電源で作動可能なコンプレッサ8と自転車用の空気入れ6とで構成されているため、AC100Vが使用可能な場合には、コンプレッサ8を使用しつつ給水でき、また、コンプレッサ8が使用できない場合には、空気入れ6を使用して給水できる等、使用可能な商用電源を効果的に使用しつつ、お湯を効率的に沸かすことができて、給湯装置1の使い勝手を高めることができる。
また、ガス瞬間湯沸器4の蛇口4fに水タンク5と上水道用の水配管15、16が択一的に接続可能に構成されると共に、ガス供給口4gにカセットガスボンベ9とプロパンガスボンベ14のガス配管11、12が択一的に接続可能に構成されているため、被災地の状況に応じて、使用可能な上水道やプロパンガスボンベ14を効果的に使用しつつ、お湯を効率的に沸かすことができて、給湯装置1の使い勝手を一層高めることができる。
さらに、カセットガスボンベ9がガス瞬間湯沸器4の上方に所定の間隔寸法hを有して配置された遮熱板13上に、外部に露出する状態で配置されているため、遮熱板13と太陽光によりカセットガスボンベ9の周囲の雰囲気を、該カセットガスボンベ9が作動可能な温度範囲内に容易に設定することができる。その結果、給湯装置1を屋外に設置した場合の、カセットガスボンベ9の低温化による使用不能状態を回避できて、給湯装置1を屋外であっても安定して使用することができる。
また、水タンク5の上部の給水口としてのキャップ部5bの上面開口部に蓋体5cが着脱可能に装着されると共に、水タンク5自体が筺体2に対して取り外し可能に構成されているため、蓋体5cを取り外すだけで水タンク5への給水作業を容易に行うことができると共に、筺体2から取り外すことで水タンク5自体の清掃や洗浄を簡単に行うことができて、被災時の使用中や保管時の水タンクを常に清潔に維持することができ、衛生面でも優れた給湯装置1を提供することが可能となる。
またさらに、縦長の筺体2内にガス瞬間湯沸器4や水タンク5、エアタンク7あるいはコンプレッサ8や空気入れ6等が効果的に配置されているため、例えば幅380mm×奥行き460mm×高さ970mmで重量40kg程度の大きさの、比較的小型の給湯装置1を得ることができると共に、車輪3による被災地の仮設テント位置等への移動及び設置を容易に行うことができる。
また、ガス瞬間湯沸器4に設けられた各種安全装置や、安全性の高いカセットガスボンベ9の使用により、給湯装置1に十分な安全性を確保することができると共に、一般家庭で使用しているガス瞬間湯沸器と同様の操作で使用できて、操作性を向上させることができる。これらにより、例えば給湯装置1を各種自治体や公共施設等に配置することで、震災発生時の被災者の生活改善に大きく寄与することが可能となる。
なお、前記実施形態においては、カセットガスボンベ9や水タンク5が筺体2の上部で外部に露出している場合について説明したが、本発明はこの例に限定されず、例えばこれらの上部に適宜のカバーを着脱可能に配設して、太陽光の熱によるカセットガスボンベ9の周囲の雰囲気を適宜に調整したり、カセットガスボンベ9への人手の接触等を防止するようにしても良い。
また、前記実施形態における、カセットガスボンベ9の本数、エア供給手段としての空気入れ6の形態、水タンク5やエアタンク7の形状及び配置位置等は一例であって、例えば手押し式の空気入れ6に替えて足踏み式の空気入れを使用する等、本発明に係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲において、適宜に変更することができる。
本発明は、エア供給手段としてコンプレッサと空気入れを共に装備した給湯装置に限定されず、例えば空気入れのみを装備し、コンプレッサはオプションとして接続可能な給湯装置にも適用できる。
1・・・移動式給湯装置、2・・・筺体、3・・・車輪、4・・・ガス瞬間湯沸器、4a・・・給湯ボタン、4b・・・湯排出口、4d・・・給湯管、4d1・・・給湯口、4f・・・蛇口(給水口)、4g・・・ガス供給口、5・・・水タンク、5a・・・本体部、5b・・・キャップ部、5c・・・蓋体、5d・・・エア供給口、5f・・・水排出口、6・・・空気入れ(エア供給手段)、7・・・エアタンク、7a、7b・・・エア供給口、8・・・コンプレッサ(エア供給手段)、9・・・カセットガスボンベ、10・・・アダプタ、11、12・・・ガス配管、13・・・遮熱板、14・・・プロパンガスボンベ、15、16・・・水配管、17・・・減圧弁。
Claims (5)
- 底面に車輪を有して移動可能な箱状の筺体の前面内部に配置されたガス瞬間湯沸器と、前記筺体の内部に配置された水タンク及びエアタンクと、前記水タンク内の水を前記ガス瞬間湯沸器内に所定圧で供給するエア供給手段と、前記筺体のガス瞬間湯沸器の上方に配置され内部のガスを前記ガス瞬間湯沸器内に所定圧で供給するカセットガスボンベと、を備え、
前記エア供給手段を作動させて前記水タンクからガス瞬間湯沸器の給水口に水を供給しつつ、前記カセットガスボンベからガス瞬間湯沸器のガス供給口にガスを供給して、該ガス瞬間湯沸器で沸かしたお湯をガス瞬間湯沸器の給湯口から排出可能としたことを特徴とする移動式給湯装置。 - 前記エア供給手段は、商用電源で作動可能なコンプレッサと自転車用の空気入れとで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の移動式給湯装置。
- 前記ガス瞬間湯沸器は、その給水口に前記水タンクと上水道配管が択一的に接続可能に構成されると共に、そのガス供給口に前記カセットガスボンベとプロパンガスボンベが択一的に接続可能に構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の移動式給湯装置。
- 前記カセットガスボンベは、前記ガス瞬間湯沸器の上方に所定の空間を介して配置された遮熱板上に外部に露出する状態で配置されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の移動式給湯装置。
- 前記水タンクは、その上部の給水口に蓋体が着脱可能に装着されると共に、水タンク自体が筺体に対して取り外し可能に配設されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の移動式給湯装置。
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2010
- 2010-02-19 JP JP2010053722A patent/JP2011169571A/ja active Pending
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