JP2011168566A - 脂肪族第一級アミンのモノメチル化方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の脂肪族第一級アミンのモノメチル化方法は、白金族元素を炭素担体に担持させた白金族触媒の存在下、水素雰囲気下で、パラホルムアルデヒドを用いて、脂肪族第一級アミン(1,2−ジアミノエタン、1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノブタン、1,6−ジアミノヘキサン、1,8−ジアミノオクタン、又は1,10−ジアミノデカン等のアルキレンジアミン)をモノメチル化させることを特徴とする。
【選択図】なし
Description
アミンのメチル化方法としては、例えば、第一級アミンをハロゲン化メチル化合物によってメチル化する方法が知られている。しかしながら、この方法では、第一級アミンがメチル化された第二級アミンだけでなく、ジメチル化反応やトリメチル化反応が進行して、第三級アミンやアンモニウム塩も生成する場合がある。このため、目的とする脂肪族アミンを高選択的に製造することは困難である。また、副生成物として、無機塩類がハロゲン化アルキル化合物の当量分だけ生成するため、その無機塩類を分離し、処分をしなければならないという問題もある。
また、脂肪族アミンのアルキル化方法として、例えば、特許文献2及び非特許文献1には、ニトリル化合物を用いて還元的にアルキル化する方法が開示されている。しかしながら、この方法によって、脂肪族アミンをメチル化させるには、毒性の高い青酸を使用しなければならない問題がある。
脂肪族アミンを選択的に得るためのその他の方法としては、例えば、保護基を利用した合成法の手法が一般的に公知である。すなわち、第一級アミンをベンゾイル化し、次にベンゾイル化された第一級アミンをハロゲン化メチルでモノメチル化し、最後にベンゾイル基を脱離させる方法である。この方法によれば、第三級アミンを副生させることなく第二級アミンを選択的に合成することができる。しかしながら、この方法は保護基の導入及び保護基の脱離のために工程数が多くなり、製造コストの高騰化を招くこととなる。
即ち、本発明は、以下に示すとおりの脂肪族第一級アミンのメチル化方法である。
[1]白金族触媒の存在下、水素雰囲気下で、パラホルムアルデヒドを用いて、脂肪族第一級アミンをモノメチル化させることを特徴とする脂肪族第一級アミンのモノメチル化方法。
[2]前記白金族触媒が、白金族元素を担体に担持した触媒である上記[1]に記載の脂肪族第一級アミンのモノメチル化方法。
[3]前記担体が、炭素である上記[2]記載の脂肪族第一級アミンのモノメチル化方法。
[4]前記白金族元素が、ロジウムである上記[1]乃至[3]のいずれかに記載の脂肪族第一級アミンのモノメチル化方法。
[5]前記脂肪族第一級アミンが、下記一般式(1)で表されるアルキレンジアミンであり、得られるモノメチル化体が、下記一般式(2)で表される上記[1]乃至[4]のいずれかに記載の脂肪族第一級アミンのモノメチル化方法。
H2N−R2−NH2 (1)
H2N−R2−NH−CH3 (2)
〔上記一般式(1)及び(2)において、R2は炭素数2〜16の2価の有機基を表す。〕
[6]前記アルキレンジアミンが、1,2−ジアミノエタン、1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノブタン、1,6−ジアミノヘキサン、1,8−ジアミノオクタン、又は1,10−ジアミノデカンである上記[5]に記載の脂肪族第一級アミンのモノメチル化方法。
[7]反応溶媒として、メタノール、ヘキサン及びテトラヒドロフランから選ばれる少なくとも1種を用いて反応させる上記[1]乃至[6]のいずれかに記載の脂肪族第一級アミンのモノメチル化方法。
[8]水素加圧下で反応を行う上記[1]乃至[7]のいずれかに記載の脂肪族第一級アミンのモノメチル化方法。
また、本発明により、脂肪族第一級アミンのモノメチル化反応を行って、脂肪族第二級アミンを合成した後、別のアルキル化反応によってさらに異なるアルキル基を脂肪族第二級アミンに導入することで、三つの異なるアルキル基を有する非対称第三級アミンを僅か2段階で合成することができる。
このように、本発明は、目的とする脂肪族アミンを収率よく、選択的に製造することができるものであり、工業的に極めて有用である。
本発明の脂肪族第一級アミンのモノメチル化方法(以下、単に「メチル化方法」ともいう)は、白金族触媒の存在下、水素雰囲気下で、パラホルムアルデヒドを用いて、脂肪族第一級アミンをモノメチル化させることを特徴とする。
R1−NH2 (3)
(NH2)nRn (4)
R1−NH−CH3 (5)
(NH2)n−1Rn−NH−CH3 (6)
上記一般式(3)及び(5)におけるR1は1価の有機基であり、この有機基は、炭化水素基又は窒素原子(N)を含む炭化水素基であり、この炭化水素基における窒素原子の結合状態は第二級アミノ基又は第三級アミノ基である。
また、上記一般式(4)及び(6)におけるRnはn価の有機基であり、この有機基は
、炭化水素基又は窒素原子を含む炭化水素基であり、この炭化水素基における窒素原子の結合状態は第二級アミノ基又は第三級アミノ基である。nは、通常、2〜10の整数である。
H2N−R2−NH2 (1)
H2N−R2−NH−CH3 (2)
但し、上記一般式(1)及び(2)におけるR2は2価の有機基であり、この有機基は
、炭化水素基又は窒素原子を含む炭化水素基であり、この炭化水素基における窒素原子の結合状態は第二級アミノ基又は第三級アミノ基である。
本発明においては、1つ以上のアミノ基を有する脂肪族第一級アミンから、高い選択率で、効率良くモノメチル化体を得ることができる。特に、原料として上記一般式(1)で表されるアルキレンジアミン化合物から、上記一般式(2)で表されるモノメチル化体を高い選択率で、効率的に得ることができることから、アルキレンジアミン化合物のモノメチル化体の製造に好適に用いることができる。
H2N−R2−NH2 (1)
但し、上記一般式(1)における、R2は2価の有機基であり、この有機基は、炭化水素基又は窒素原子を含む炭化水素基であり、R2の炭素数は、好ましくは2〜16(より好ましくは10以下、更に好ましくは8以下)である。
上記モノアミン化合物としては、具体的には、エチルアミン、n−プロピルアミン、イソプロピルアミン、n−ブチルアミン、イソブチルアミン、n−ヘキシルアミン、オクチルアミン、デシルアミン、ドデシルアミン、テトラデシルアミン、ヘキサデシルアミン、オクタデシルアミン、及びベンジルアミン等が挙げられる。
また、上記ジアミン化合物としては、具体的には、1,2−ジアミノエタン、1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミブタン、1,6−ジアミノヘキサン、1,8−ジアミノオクタン、1,10−ジアミノデカン、1,12−ジアミノドデカン、1,14−ジアミノテトラデカン、1,16−ジアミノヘキサデカン、1,18−ジアミノオクタデカン、o−キシリレンジアミン、m−キシリレンジアミン、p−キシリレンジアミン、及びイソホロンジアミン等が挙げられる。
また、上記ポリアミン化合物としては、具体的には、ジエチレントリアミン、N−アミノエチルピペラジン、トリエチレンテトラミン、ジメチルアミノプロピルアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、ビスー(3−アミノプロピル)アミン等が挙げられる。
また、その他のアミン化合物としては、トリス(3−アミノプロピルアミン)、及びトリス(2−アミノエチルアミン)等の第三級アミノ基を有するアミン化合物が挙げられる。
これらのうち、好ましくは、1,2−ジアミノエタン、1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノブタン、1,6−ジアミノヘキサン、1,8−ジアミノオクタン、及び1,10−ジアミノデカン等のアルキレンジアミンである。
、担体に担持させることにより、白金族元素が細かく分散し、触媒としての機能が高められることから、白金族元素を担体に担持させた触媒が好ましい。また、白金族元素を担体に担持させた触媒を用いることにより、反応後の触媒の回収も容易となる。
また、上記担体としては、特に限定するものではないが、炭素を使用することが好ましい。炭素を担体とすることにより、目的とする脂肪族第二級アミン(モノメチル化体)を極めて効率よく、選択的に高収率で合成できる。
、0.0001〜0.2molが好ましく、0.001mol以上がより好ましく、0.005mol以上が更に好ましい。添加する触媒の配合量が、上記範囲内にある場合、効率的に、モノメチル化体の脂肪族第二級アミンを製造することができる。また、添加する触媒の配合量を増やすことで、反応速度をさらに向上させることができるが、必要以上に増量すると経済性に乏しくなる。
HO(CH2O)nH (7)
但し、上記一般式(7)において、nは1以上の整数である。
また、パラホルムアルデヒドとしては、市販品を用いることができる。
本発明においては、反応は懸濁床による回分、半回分、連続式でも、また固定床流通式でも実施できる。
また、反応時における水素圧は、大気圧(通常、0.09〜0.11MPa範囲)〜5MPa、好ましくは大気圧〜0.5MPaの範囲である。加圧とすることにより、反応を促進することができる。一方、0.09〜0.11MPaの範囲である、常圧又は常圧付近であれば、製造条件を簡略化できる点で好ましい。
また、本発明においては、反応は懸濁床による回分、半回分、連続式のいずれでもよい。また、固定床流通式でもよい。
本発明の脂肪族第一級アミンのモノメチル化方法により、脂肪族第一級アミンから、脂肪族第二級アミンを製造することができる。
実施例1〜7では、脂肪族第一級アミンをロジウム触媒の存在下において水素雰囲気下で反応させ、メチル化を行った。なお、脂肪族第一級アミン及びパラホルムアルデヒドは、市販品をそのまま用いた。
また、比較例1〜3では、メチル化剤を変えて検討を行った。各メチル化剤は市販品をそのまま用いた。
実施例及び比較例において、得られた生成物は塩酸と反応させて、塩酸塩とした後、重水(D2O)に溶解し、核磁気共鳴装置(日本電子JEOL−EX400 Spectrometer)を用いて分析(核磁気共鳴分析(1H−NMR))をした。生成物(塩酸塩)の化学シフト値は溶媒中に存在するプロトンによる吸収(4.65ppm)を内部標準としてppm単位で表示した。
1,6−ジアミノヘキサン〔H2N(CH2)6NH2〕(和光純薬工業社製)116mg(1mmol)及びパラホルムアルデヒド(和光純薬工業社製)36.0mg(1.2mmol)を5mlのメタノールに溶解した。さらに、白金族触媒として、炭素担体に対して10質量%のロジウムが担持されているRh/C(N.E.Chemcat社製、k−type、dry)を31mg(基質に対してロジウムが3mol%となる)を加え、有機合成装置(製品名:Chemist Plaza、柴田科学社製)に据え付けた。大気圧の水素ガス(約1500ml)を封入し、25℃で36時間撹拌し反応を行った。その後、反応液をセライト(和光純薬工業社製)ろ過してRh/Cを除去し、メタノール(40ml)で洗浄した。こうして得られたろ液に35%塩酸(和光純薬工業社製)1mlを加えた後、溶媒を減圧留去し、白色固体の生成物160mgを得た。
そして、核磁気共鳴分析(1H−NMR)によって、この生成物を解析した結果、N−メチル−1,6−ジアミノヘキサン〔H2N(CH2)6NHCH3〕の塩酸塩の1H−NMRデータ(D2O):δ1.28(m、4H)、1.56(m、4H)、2.57(s、3H)、2.90(m、4H)が得られた。
以上から、N−メチル−1,6−ジアミノヘキサンが収率100%で得られたことがわかった。
1,6−ジアミノヘキサン〔H2N(CH2)6NH2〕(和光純薬工業社製)116mg(1mmol)及びパラホルムアルデヒド(和光純薬工業社製)33.0mg(1.1mmol)を5mlのメタノールに溶解した。さらに、白金族触媒として、炭素担体に対して10質量%のロジウムが担持されているRh/C(N.E.Chemcat社製、k−type、dry)を31mg(基質に対してロジウムが3mol%となる)を加え、有機合成装置(製品名:Chemist Plaza、柴田科学社製)に据え付けた。大気圧の水素ガス(約1500ml)を封入し、25℃で42時間撹拌し反応を行った。その後、反応液をセライト(和光純薬工業社製)ろ過してRh/Cを除去し、メタノール(40ml)で洗浄した。こうして得られたろ液に35%塩酸(和光純薬工業社製)1mlを加えた後、溶媒を減圧留去し、白色固体の生成物219mgを得た。
そして、核磁気共鳴分析(1H−NMR)によって、この生成物を解析した結果、N−メチル−1,6−ジアミノヘキサンの塩酸塩のデータが得られた。そして、そのデータより、N−メチル−1,6−ジアミノヘキサンが収率92%で得られたことがわかった。
1,6−ジアミノヘキサン〔H2N(CH2)6NH2〕(和光純薬工業社製)116mg(1mmol)及びパラホルムアルデヒド(和光純薬工業社製)30.0mg(1.0mmol)を5mlのメタノールに溶解した。さらに、白金族触媒として、炭素担体に対して10質量%のロジウムが担持されているRh/C(N.E.Chemcat社製、k−type、dry)を31mg(基質に対してロジウムが3mol%となる)を加え、有機合成装置(製品名:Chemist Plaza、柴田科学社製)に据え付けた。大気圧の水素ガス(約1500ml)を封入し、25℃で24時間撹拌し反応を行った。その後、反応液をセライト(和光純薬工業社製)ろ過してRh/Cを除去し、メタノール(40ml)で洗浄した。こうして得られたろ液に35%塩酸(和光純薬工業社製)1mlを加えた後、溶媒を減圧留去し、白色固体の生成物193mgを得た。
そして、核磁気共鳴分析(1H−NMR)によって、この生成物を解析した結果、N−メチル−1,6−ジアミノヘキサンの塩酸塩のデータが得られた。そして、そのデータより、N−メチル−1,6−ジアミノヘキサンが収率73%で得られたことがわかった。
1,4−ジアミノブタン〔H2N(CH2)4NH2〕(和光純薬工業社製)88.2mg(1mmol)及びパラホルムアルデヒド(和光純薬工業社製)36.0mg(1.2mmol)を5mlのメタノールに溶解した。さらに、白金族触媒として炭素担体に対して10質量%のロジウムが担持されているRh/C(N.E.Chemcat社製、k−type、dry)を8.8mg(基質に対してロジウムが0.86mol%となる)を加え、有機合成装置(製品名:Chemist Plaza、柴田科学社製)に据え付けた。大気圧の水素ガス(約1500ml)を封入し、25℃で24時間撹拌し反応を行った。その後、反応液をセライト(和光純薬工業社製)ろ過してRh/Cを除去し、メタノール(40ml)で洗浄した。こうして得られたろ液に35%塩酸(和光純薬工業社製)1mlを加えた後、溶媒を減圧留去し、白色固体の生成物132mgを得た。
そして、核磁気共鳴分析によって、この生成物を解析した結果、N−メチル−1,4−ジアミノブタン〔H2N(CH2)4NHCH3〕の塩酸塩の1H−NMRデータ(D2O):δ1.68(m、4H)、2.63(s、3H)、2.98(m、4H)が得られた。
以上から、N−メチル−1,4−ジアミノブタンが収率100%で得られたことがわかった。
1,2−ジアミノエタン〔H2N(CH2)2NH2〕(和光純薬工業社製)60.1mg(1mmol)及びパラホルムアルデヒド(和光純薬工業社製)36.0mg(1.2mmol)を5mlのメタノールに溶解した。さらに、白金族触媒として炭素担体に対して10質量%のロジウムが担持されているRh/C(N.E.Chemcat社製、k−type、dry)を20.6mg(基質に対してロジウムが2mol%となる)を加え、有機合成装置(製品名:Chemist Plaza、柴田科学社製)に据え付けた。0.3MPaの水素ガス(約200ml)を封入し、40℃で24時間撹拌し反応を行った。その後、反応液をセライト(和光純薬工業社製)ろ過してRh/Cを除去し、メタノール(40ml)で洗浄した。こうして得られたろ液に35%塩酸(和光純薬工業社社製)1mlを加えた後、溶媒を減圧留去し、白色固体の生成物166mgを得た。
そして、核磁気共鳴分析(1H−NMR)によって、この生成物を解析した結果、N−メチル−1,2−ジアミノエタンの塩酸塩のデータが得られた。そして、そのデータより、N−メチル−1,2−ジアミノエタンが収率63%で得られたことがわかった。
1,2−ジアミノエタン〔H2N(CH2)2NH2〕(和光純薬工業社製)60.1mg(1mmol)及びパラホルムアルデヒド(和光純薬工業社製)36.0mg(1.2mmol)を5mlのテトラヒドロフラン(THF)に溶解した。さらに、白金族触媒として炭素担体に対して10質量%のロジウムが担持されているRh/C(N.E.Chemcat社製、k−type、dry)を17.9mg(基質に対してロジウムが1.74mol%となる)を加え、有機合成装置(製品名:Chemist Plaza、柴田科学社製)に据え付けた。0.5MPaの水素ガス(約200ml)を封入し、60℃で24時間撹拌し反応を行った。その後、反応液をセライト(和光純薬工業社製)ろ過してRh/Cを除去し、メタノール(40ml)で洗浄した。こうして得られたろ液に35%塩酸(和光純薬工業社製)1mlを加えた後、溶媒を減圧留去し、白色固体の生成物160mgを得た。
そして、核磁気共鳴分析(1H−NMR)によって、この生成物を解析した結果、N−メチル−1,2−ジアミノエタンの塩酸塩のデータが得られた。そして、そのデータより、N−メチル−1,2−ジアミノエタンが収率65%で得られたことがわかった。
1,2−ジアミノエタン〔H2N(CH2)2NH2〕(和光純薬工業社製)60.1mg(1mmol)及びパラホルムアルデヒド(和光純薬工業社製)36.0mg(1.2mmol)を5mlのヘキサンに溶解した。さらに、白金族触媒として炭素担体に対して10質量%のロジウムが担持されているRh/C(N.E.Chemcat社製、k−type、dry)を20.6mg(基質に対してロジウムが2mol%となる)を加え、有機合成装置(製品名:Chemist Plaza、柴田科学社製)に据え付けた。0.5MPaの水素ガス(約200ml)を封入し、60℃で24時間撹拌し反応を行った。その後、反応液をセライト(和光純薬工業社製)ろ過してRh/Cを除去し、メタノール(40ml)で洗浄した。こうして得られたろ液に35%塩酸(和光純薬工業社製)1mlを加えた後、溶媒を減圧留去し、白色固体の生成物109mgを得た。
そして、核磁気共鳴分析(1H−NMR)によって、この生成物を解析した結果、N−メチル−1,2−ジアミノエタンの塩酸塩のデータが得られた。そして、そのデータより、N−メチル−1,2−ジアミノエタンが収率63%で得られたことがわかった。
1,6−ジアミノヘキサン〔H2N(CH2)6NH2〕(和光純薬工業社製)116mg(1mmol)及び35%ホルマリン(和光純薬工業社製)85.8mg(1.0mmol)を5mlのメタノールに溶解した。さらに、白金族触媒として炭素担体に対して10質量%のロジウムが担持されているRh/C(N.E.Chemcat社製、k−type、dry)を31mg(基質に対してロジウムが3mol%となる)を加え、有機合成装置(製品名:Chemist Plaza、柴田科学社製)に据え付けた。大気圧の水素ガス(約1500ml)を封入し、25℃で26時間撹拌し反応を行った。その後、反応液をセライト(和光純薬工業社製)ろ過してRh/Cを除去し、メタノール(40ml)で洗浄した。こうして得られたろ液に35%塩酸(和光純薬工業社製)1mlを加えた後、溶媒を減圧留去し、白色固体の生成物110mgを得た。
そして、核磁気共鳴分析(1H−NMR)によって、この生成物を解析した結果、生成物は未反応の1,6−ジアミノヘキサン、N−メチル−1,6−ジアミノヘキサン、N,N−ジメチル−1,6−ジアミノヘキサン、N,N‘−ジメチル−1,6−ジアミノヘキサン、N,N,N‘−トリメチル−1,6−ジアミノヘキサン、N,N,N‘,N‘−テトラメチル−1,6−ジアミノヘキサンの塩酸塩の混合物であることがわかった。そして、そのデータより、N−メチル−1,6−ジアミノヘキサンが11%の収率で得られたことがわかった。
1,6−ジアミノヘキサン〔H2N(CH2)6NH2〕(和光純薬工業社製)116mg(1.0mmol)及びトリメチルシリルシアニド(和光純薬工業社製)496mg(5.0mmol)を5mlのメタノールに溶解した。さらに、白金族触媒として炭素担体に対して10質量%のロジウムが担持されているRh/C(N.E.Chemcat社製、k−type、dry)を31mg(基質に対してロジウムが3mol%となる)を加え、有機合成装置(Chemist Plaza、柴田科学社製)に据え付けた。大気圧の水素ガス(約1500ml)を封入し、25 ℃で24時間撹拌し反応を行った。その後、反応液をセライト(和光純薬工業社製)ろ過してRh/Cを除去し、メタノール(40ml)で洗浄した。こうして得られたろ液に35%塩酸(和光純薬工業社製)1mlを加えた後、溶媒を減圧留去し、白色固体の生成物105mgを得た。
そして、核磁気共鳴分析(1H−NMR)によって、この生成物を解析した結果、メチル化反応は進行せず、1,6−ジアミノヘキサンが未反応のままであることがわかった。N−メチル−1,6−ジアミノヘキサンの収率は0%であった
1,6−ジアミノヘキサン〔H2N(CH2)6NH2〕(和光純薬工業社製)116mg(1.0mmol)及びシアノアミン(和光純薬工業社製)210mg(5.0mmol)を5mlのメタノールに溶解した。さらに、白金族触媒として炭素担体に対して10質量%のロジウムが担持されているRh/C(N.E.Chemcat社製、k−type、dry)を31mg(基質に対してロジウムが3mol%となる)を加え、有機合成装置(製品名:Chemist Plaza、柴田科学社製)に据え付けた。大気圧の水素ガス(約1500ml)を封入し、25℃で24時間撹拌し反応を行った。その後、反応液をセライト(和光純薬工業社製)ろ過してRh/Cを除去し、メタノール(40ml)で洗浄した。こうして得られたろ液に35%塩酸(和光純薬工業社製)1mlを加えた後、溶媒を減圧留去し、白色固体の生成物108mgを得た。
そして、核磁気共鳴分析(1H−NMR)によって、この生成物を解析した結果、メチル化反応は進行せず、1,6−ジアミノヘキサンが未反応のままであることがわかった。N−メチル−1,6−ジアミノヘキサンの収率は0%であった。
以上の結果を表1に併せて示す。
Claims (8)
- 白金族触媒の存在下、水素雰囲気下で、パラホルムアルデヒドを用いて、脂肪族第一級アミンをモノメチル化させることを特徴とする脂肪族第一級アミンのモノメチル化方法。
- 前記白金族触媒が、白金族元素を担体に担持させた触媒である請求項1に記載の脂肪族第一級アミンのモノメチル化方法。
- 前記担体が、炭素である請求項2記載の脂肪族第一級アミンのモノメチル化方法。
- 前記白金族元素が、ロジウムである請求項1乃至3のいずれかに記載の脂肪族第一級アミンのモノメチル化方法。
- 前記脂肪族第一級アミンが、下記一般式(1)で表されるアルキレンジアミンであり、得られるモノメチル化体が、下記一般式(2)で表される請求項1乃至4のいずれかに記載の脂肪族第一級アミンのモノメチル化方法。
H2N−R2−NH2 (1)
H2N−R2−NH−CH3 (2)
〔上記一般式(1)及び(2)において、R2は炭素数2〜16の2価の有機基を表す。〕 - 前記アルキレンジアミンが、1,2−ジアミノエタン、1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノブタン、1,6−ジアミノヘキサン、1,8−ジアミノオクタン、又は1,10−ジアミノデカンである請求項5に記載の脂肪族第一級アミンのモノメチル化方法。
- 反応溶媒として、メタノール、ヘキサン及びテトラヒドロフランから選ばれる少なくとも1種を用いる請求項1乃至6のいずれかに記載の脂肪族第一級アミンのモノメチル化方法。
- 加圧条件下で反応を行う請求項1乃至7のいずれかに記載の脂肪族第一級アミンのモノメチル化方法。
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| JP2010036630A Active JP5555917B2 (ja) | 2010-02-22 | 2010-02-22 | 脂肪族第一級アミンのモノメチル化方法 |
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Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016132672A (ja) * | 2015-01-22 | 2016-07-25 | エボニック デグサ ゲーエムベーハーEvonik Degussa GmbH | N−メチル置換されたトリアセトンアミン化合物の製造法 |
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Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US2317757A (en) * | 1940-04-12 | 1943-04-27 | Graf Roderich | Alkylene-polyamines and a process of preparing them |
| JPS62281846A (ja) * | 1986-05-29 | 1987-12-07 | Toray Ind Inc | N,n,n′,n′−テトラメチル−1.6−ヘキサンジアミンの製造方法 |
| JP2005097119A (ja) * | 2000-07-21 | 2005-04-14 | Chugai Pharmaceut Co Ltd | ペプチド誘導体の製造方法 |
-
2010
- 2010-02-22 JP JP2010036630A patent/JP5555917B2/ja active Active
Patent Citations (3)
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| US10358420B2 (en) | 2016-07-07 | 2019-07-23 | Evonik Degussa Gmbh | Process for preparing an N-methyl-substituted triacetonamine compound |
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