JP2011029378A - 光送信器、安定化光源およびレーザダイオードの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 シャットダウンの解除時における所望波長からのずれを減少させるために、光送信器において、レーザダイオードがシャットダウン状態にある場合は、シャットダウン状態にない場合の目標温度より低い温度となるようにレーザダイオードの温度を制御する基準信号制御部を備えた。
【選択図】図1
Description
LD1はLDドライバ2から出力された駆動信号に応じて信号光を発生する。熱電素子3はLD1の温度を調整し、温度検出素子4はLD1の温度を検出する。基準信号生成部5は、LD1を安定化する目標温度に対応する基準信号を発生し、誤差検出部6は温度検出素子4の検出信号と基準信号生成部5の基準信号を比較し、誤差信号を発生する。温度制御部7は、誤差検出部6からの誤差信号に基づき熱電素子3の温度を制御する。LD1は熱電素子3の近傍に設置しているため、目標温度に向かって安定化される。基準信号制御部8は、光信号の所望の波長に対応する目標温度を設定するように基準信号生成部5を制御する。シャットダウン制御部9は、ホストシステム(不図示)からのシャットダウン信号(不図示)がハイレベルの場合にLDドライバ2の駆動電流をオフにし、ローレベルの場合にLDドライバ2の駆動電流をオンにする制御を行う。
時刻t0より前は、シャットダウンを行う前の定常状態である。このとき光シャットダウン信号はローレベルであり、LDは一定の出力光強度で光信号を発している。LD温度はT0で、出力光の波長はλ0で安定化されている。
時刻t0において、ホストシステムからの指令により光シャットダウン信号がハイレベルになると、シャットダウン制御部9がLDドライバ2のLD駆動電流をオフにする。このとき、LD駆動電流の減少によりLDの発熱量が下がり、瞬間的にLDの温度が下がる。しかし、この温度低下は温度検出素子4で検出され、温度制御部7が温度をT0に近づけるように熱電素子3の駆動電流を制御するため、LDの温度はT0に戻る。この間、LD1から信号光は出力されない。
上述の第2の従来技術においては、LDの温度が安定してからLDの駆動を開始するため、送信器の電源投入時などLDの温度が温度狙い値とかけ離れている場合に、制御に基づく過渡的な温度変化にLD波長が引きずられる不安定な挙動を改善することができる。しかし、LDの駆動を開始する瞬間に所望波長より長波長側に大きく波長がずれるという現象は、第1の従来技術と同様に発生する。
以下、この発明の実施の形態1を図に基づいて説明する。
図1は、実施の形態1における光送信器の構成を示すブロック図である。LD1はLDドライバ2から出力された駆動信号に応じて信号光を発生する。LD1に近接して設けられた熱電素子3は、LD1から吸熱またはLD1へ放熱することでLD1の温度を調整する。LD1に近接して設けられた温度検出素子4はLD1の温度を検出する。
基準信号生成部5は、LD1の目標温度に対応する基準信号を発生する。誤差検出部6は、温度検出素子4の検出信号と基準信号生成部5の基準信号を比較し、目標温度と検出温度の差に比例する誤差信号を発生する。温度制御部7は、誤差検出部6からの誤差信号に基づき、LD1の温度が目標温度に近づくように熱電素子3の駆動電流を制御する。
目標温度変更制御部86は、シャットダウン制御部9からのシャットダウン状態か否かの情報に基づき、シャットダウン状態の場合は、目標温度演算部87がT0−ΔT0を目標温度として基準信号生成部5に出力するように指示する。シャットダウン解除後の場合は、温度安定判定部85がLDの温度が安定したと判断した後にT0を目標温度として基準信号生成部5に出力するように指示する。
がハイレベルであれば、LDドライバ2のLD駆動電流をオフにするように指示し、同時にシャットダウン状態であることを基準信号制御部8の目標温度変更制御部86に伝える。シャットダウン信号がローレベルであれば、LD出力光が所定の強度となるようにLDドライバ2のLD駆動電流をオンにするように指示し、同時にシャットダウン解除状態であることを目標温度変更制御部86に伝える。
時刻t0より前は、シャットダウンを行う前の定常状態である。このとき光シャットダウン信号はローレベルである。LDは温度T0に制御され、通信を行うための所望の出力光強度および波長λ0でLD出力光を発している。
LDの温度は、T0−ΔT0より低い温度T0−ΔT0−ΔTcまで下がった後に、振動を伴ってT0−ΔT0に収束する(ステップS9)。この間、LD1から信号光は出力されているため、図2(d)に示すように、シャットダウンが解除されるとLD出力光の波長は所望波長λ0より長波長のλ0−Δλ0+Δλhとなった後、λ0−Δλ0+Δλhとλ0−Δλ0−Δλcの間で変動しながら、目標温度T0−ΔT0に対応する目標波長λ0−Δλ0に収束する。
本実施の形態では、LDが発光しないシャットダウン解除前においてLDの温度をT0−ΔT0とし、第1の従来技術に比較してΔT0だけ低く設定している。このため、シャットダウン解除直後における上昇後の温度T0−ΔT0+ΔThは、第1の従来技術の場合のシャットダウン解除直後における上昇後の温度T0+ΔThに比較してΔT0だけ低い。したがって、光通信を行う定常状態での温度T0に対するシャットダウン解除直後の温度上昇は、本実施の形態の方がΔT0だけ少ない。
シャットダウン解除後(時刻t1〜t2)における目標温度T0−ΔT0に収束する過程では、図2(c)に示すように、目標温度より高い温度T0−ΔT0+ΔThと、目標温度より低い温度T0−ΔT0−ΔTcの間を振動しながら収束する。通常行われる温度制御では|ΔTh|>|ΔTc|となる。また、LDの熱的条件、温度制御パラメータおよび波長温度係数が同じであれば、ΔTcおよびΔλcの値は、本実施の形態と第1の従来技術のいずれの場合においてもそれぞれ等しい。また、ΔThおよびΔλhの値は、本実施の形態と第1の従来技術のいずれの場合においてもそれぞれ等しい。
またより好ましくは、ΔT0を、ΔT0=(ΔTh−ΔTc)/2となるように設定すると(以下、第2の波長変動抑制条件という)、温度変動の上限T0−ΔT0+ΔThと下限T0−ΔT0−ΔTcの中間がT0に一致するため、温度変動の最大値を(ΔTh−ΔTc)/2に抑えることができる。このとき、シャットダウン解除後のλ0からの波長変動は(Δλh−Δλc)/2となり最適化できる。
図4(c)および図4(d)は、シャットダウン解除後の温度急上昇後に、単調に目標温度に近づく場合のLD温度およびLD出力光の波長をそれぞれ示す。目標温度T0−ΔT0より低温側にLDの温度が行き過ぎないため、上述した第1または第2の波長変動抑制条件の式でΔTc=0とおくことができ、ΔT0は0<ΔT0<ΔTh−ΔTc、より好ましくはΔT0=ΔTh/2と設定すれば波長変動を抑制することができる。温度が振動を伴う場合と単調に目標温度に近づく場合とでΔThが同じならば、単調に目標温度に近づく場合は温度が振動する場合と比べてΔT0をより大きく設定することができるため、温度変動をより効果的に抑制することができる。
本実施の形態においては、LD出力光をディジタル信号またはアナログ信号で変調した変調光とすることもできる。また、LD出力光を連続光として本実施の形態にかかる光送信器を波長安定化光源として用い、後段に光変調器を接続して光送信器システムを構成することもできる。
これらの変形は、他の実施の形態についても同様に適用することができる。
実施の形態2に係る送信器は、図1に示す実施の形態1と一部を除き同様であり、動作についても実施の形態1とほぼ同様である。したがって、実施の形態1と異なる箇所について説明し、共通する部分は同一の符号を付して説明を省略する。基準信号制御部8の内部構成についても実施の形態1と同様なので説明を省略する。
図5は、実施の形態2における光送信器の構成を示すブロック図である。実施の形態1とは異なり、LDドライバ2から出力されるシャットダウン信号に基づき、基準信号制御部8が目標温度の設定を行う。
動作は基本的に実施の形態1と同様である。相違点は、シャットダウン状態を示すシャットダウン信号がLDドライバ2から基準信号制御部8に入力されることである。ホストシステム(不図示)がLDドライバ2にシャットダウン信号を出すと、LDドライバ2がLD駆動電流をオフにする。これと同時に、LDドライバ2はシャットダウン信号をハイレベルにして基準信号制御部8に出力する。ホストシステムがLDドライバ2にシャットダウン解除信号を出すと、LDドライバ2はLD駆動電流をオンにして、シャットダウン信号をローレベルにする。
基準信号制御部8が上記のシャットダウン信号に基づきLDの目標温度を設定する動作は、実施の形態1と同じである。
実施の形態3に係る送信器は、図1に示す実施の形態2と一部を除き同様であり、動作についても実施の形態2とほぼ同様である。したがって、実施の形態2と異なる箇所について説明し、共通する部分は同一の符号を付して説明を省略する。基準信号制御部8の内部構成についても実施の形態2と同様なので説明を省略する。
図6は、実施の形態3における光送信器の構成を示すブロック図である。実施の形態2と異なり、LDドライバ2のLD駆動電流の大きさを検出するLD電流モニタ回路10を備え、LD電流モニタ回路10から出力されるモニタ電流値に基づきシャットダウン状態の検出を行っている。
動作は基本的に実施の形態2と同様である。相違点は、シャットダウン状態を検出するためのシャットダウン信号がLD電流モニタ回路10から基準信号制御部8に入力されることである。
シャットダウン状態になりLD駆動電流がオフになると、LD電流モニタ回路10がこれを検出し、シャットダウン信号をハイレベルにして基準信号制御部8に出力する。シャットダウンが解除されLD駆動電流がオンになると、これをLD電流モニタ回路10が検出し、シャットダウン信号をローレベルにして基準信号制御部8に出力する。
基準信号制御部8が上記のシャットダウン信号に基づきLDの目標温度を設定する動作は、実施の形態2と同じである。
実施の形態4に係る送信器は、図1に示す実施の形態2と一部を除き同様であり、動作についても実施の形態2とほぼ同様である。したがって、実施の形態2と異なる箇所について説明し、共通する部分は同一の符号を付して説明を省略する。
図7は、実施の形態4における光送信器の構成を示すブロック図である。実施の形態2と異なり、LD1の光出力強度を電流に変換するフォトダイオード(以下、PDという)11と、PD11の電流の大きさを検出するPD電流モニタ回路12を備え、PD電流モニタ回路12から出力されるモニタ電流値に基づきシャットダウン状態の検出を行っている。
動作は基本的に実施の形態2と同様である。相違点は、シャットダウン状態を検出するためのシャットダウン信号がPD電流モニタ回路12から基準信号制御部8に入力されることである。
シャットダウン状態になりLD1の発光が停止すると、PD電流モニタ回路12がPD11の電流減少を検出し、シャットダウン信号をハイレベルにして基準信号制御部8に出力する。シャットダウンが解除されLD1の発光が開始すると、PD電流モニタ回路12がPD11の電流増大を検出し、シャットダウン信号をローレベルにして基準信号制御部8に出力する。
基準信号制御部8が上記のシャットダウン信号に基づきLDの目標温度を設定する動作は、実施の形態2と同じである。
2 LDドライバ
3 熱電素子
4 温度検出素子
5 基準信号生成部
6 誤差検出部
7 温度制御部
8 基準信号制御部
9 シャットダウン制御部
10 LD電流モニタ回路
11 PD
12 PD電流モニタ回路
Claims (7)
- レーザダイオードと、
前記レーザダイオードを駆動するレーザドライバと、
前記レーザダイオードの温度を検出する温度検出素子と、
前記レーザダイオードの温度を変化させる熱電素子と、
前記熱電素子を基準温度に設定するための基準信号を発生する基準信号生成部と、
前記温度検出素子による検出信号と前記基準信号生成部による基準信号との差に応じた誤差信号を発生する誤差検出部と、
前記誤差検出部からの誤差信号に基づき前記熱電素子を駆動して前記レーザダイオードの温度を前記基準温度に制御する温度制御部と、
前記レーザダイオードがシャットダウン状態にある場合に、前記基準温度を低下させ、前記レーザダイオードのシャットダウン状態が解除された場合に、前記基準温度を上昇させて元に戻す基準信号制御部とを備えた光送信器。 - 前記基準信号制御部が、前記レーザドライバのシャットダウン状態を制御するシャットダウン制御部からのシャットダウン信号に基づき、前記基準温度を変化させることを特徴とする請求項1に記載の光送信器。
- 前記基準信号制御部が、前記レーザドライバからのシャットダウン信号に基づき、前記基準温度を変化させることを特徴とする請求項1に記載の光送信器。
- 前記基準信号制御部が、前記レーザダイオードの駆動電流をモニタする電流モニタ回路からのシャットダウン信号に基づき、前記基準温度を変化させることを特徴とする請求項1に記載の光送信器。
- 前記基準信号制御部が、前記レーザダイオードの光出力強度をモニタするフォトダイオードからのシャットダウン信号に基づき、前記基準温度を変化させることを特徴とする請求項1に記載の光送信器。
- レーザダイオードと、
前記レーザダイオードを駆動するレーザドライバと、
前記レーザダイオードの温度を検出する温度検出素子と、
前記レーザダイオードの温度を変化させる熱電素子と、
前記熱電素子を基準温度に設定するための基準信号を発生する基準信号生成部と、
前記温度検出素子による検出信号と前記基準信号生成部による基準信号との差に応じた誤差信号を発生する誤差検出部と、
前記誤差検出部からの誤差信号に基づき前記熱電素子を駆動して前記レーザダイオードの温度を前記基準温度に制御する温度制御部と、
前記レーザダイオードがシャットダウン状態にある場合に、前記基準温度を低下させ、前記レーザダイオードのシャットダウン状態が解除された場合に、前記基準温度を上昇させて元に戻す基準信号制御部とを備えた安定化光源。 - レーザダイオードの温度を検出し、これと基準温度との偏差に基づいて前記レーザダイオードの温度を制御する方法において、
前記レーザダイオードの発光前に前記基準温度を低下させる第1のステップと、
前記レーザダイオードを発光させる第2のステップと、
前記偏差が一定値以下となったとき、前記基準温度を上昇させて元に戻す第3のステップとを備えたレーザダイオードの制御方法。
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