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JP2011023891A - テレビジョン放送信号受信チューナ - Google Patents

テレビジョン放送信号受信チューナ Download PDF

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JP2011023891A JP2009165959A JP2009165959A JP2011023891A JP 2011023891 A JP2011023891 A JP 2011023891A JP 2009165959 A JP2009165959 A JP 2009165959A JP 2009165959 A JP2009165959 A JP 2009165959A JP 2011023891 A JP2011023891 A JP 2011023891A
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Abstract

【課題】基本性能を劣化させることなく、VHFローバンドにおけるPAL方式およびSECAM−L方式に対応させることができるテレビジョン放送信号受信チューナを提供すること。
【解決手段】PAL方式およびSECAM−L方式のテレビジョン放送信号を受信可能なテレビジョン放送信号受信チューナ1において、一次同調回路11および二次同調回路12と、一次同調回路11および二次同調回路12の結合度を調整する結合用のインダクタL5とを有するRF同調回路4を備え、VHFローバンドにあるSECAM−L方式のテレビジョン放送信号受信時に、RF同調回路4は結合用インダクタによる結合度をPAL方式のテレビジョン放送信号受信時に比べて小さく構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、PAL方式およびSECAM方式のテレビジョン放送信号を受信可能なテレビジョン放送信号受信チューナに関する。
欧州においては、テレビジョン放送方式として、PAL方式およびSECAM−L方式が採用されており、PAL方式およびSECAM(L)方式に対応したテレビジョン放送信号を受信可能なチューナが開発されている。従来、PAL方式およびSECAM(L)方式に対応したテレビジョン放送信号受信チューナとして、VHFハイバンドとVHFローバンドとで回路構成を切り換えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図6に示すように、このテレビジョン放送信号受信チューナ21は、アンテナ同調回路22と、RFアンプ回路23と、RF同調回路24と、VHFミキサ回路25と、VHF局部発振回路26と、IF同調回路27とを備え、RF同調回路24の回路構成を切り換えることで、VHFハイバンドおよびVHFローバンドのテレビジョン放送信号を受信可能としている。
RF同調回路24は、RFアンプ回路23とVHFミキサ回路25との間に設けられた複同調回路であり、一次同調回路31および二次同調回路32を有して構成されている。一次同調回路31は、RFアンプ回路23の出力端に接続されている。RFアンプ回路23の出力端は、コンデンサC31およびバラクタダイオードVD31を介してグランドに接地される。バラクタダイオードVD31は、カソードが抵抗R31を介してチューニング電圧を出力する電源B31に接続され、アノードがグランドに接地される。また、バラクタダイオードVD31のカソードは、コンデンサC31を介してインダクタL31、L32からなる直列回路に接続される。
二次同調回路32は、一次同調回路31のインダクタL32の一端に接続されている。一次同調回路31のインダクタL32の一端は、インダクタL33、コンデンサC32、インダクタL34、バラクタダイオードVD32からなる直列回路に接続される。バラクタダイオードVD32は、カソードが抵抗R32を介してチューニング電圧を出力する電源B31に接続され、アノードがVHFミキサ回路25の入力端に接続される。インダクタL34とバラクタダイオードVD32のカソードとの接続点は、バラクタダイオードVD33を介してグランドに接地される。バラクタダイオードVD33は、カソードが抵抗R32を介してチューニング電圧を出力する電源B31に接続され、アノードがグランドに接地される。
また、一次同調回路31のインダクタL31、L32の接続点は、スイッチングダイオードSD31、SD32が設けられたバイパスライン33を介して二次同調回路32のインダクタL33およびコンデンサC32の接続点に接続される。スイッチングダイオードSD31は、アノードがインダクタL31、L32の接続点に接続され、カソードがスイッチングダイオードSD32のカソードに接続される。また、スイッチングダイオードSD32は、アノードがインダクタL33およびコンデンサC32の接続点に接続される。スイッチングダイオードSD31、SD32のカソードの接続点は、コンデンサC33を介してグランドに接地されると共に、抵抗R33を介してスイッチ型電源34に接続される。
一次同調回路31と二次同調回路32との接続点は、結合用のインダクタL35およびコンデンサC34を介してグランドに接地される。結合用のインダクタL35およびコンデンサC34との接続点は、電源B32に接続される。電源B32は、抵抗R34を介してスイッチング用トランジスタT31のコレクタに接続される。スイッチング用トランジスタT31は、コレクタが抵抗R34を介して電源B32に接続され、エミッタがグランドに接地され、コレクタ−エミッタ間にON抵抗を有している。
このように構成されたRF同調回路24において、VHFハイバンドのテレビジョン放送受信時には、スイッチ型電源34およびスイッチング用トランジスタT31がOFFにされる。これにより、電源B32から出力された出力電圧がインダクタL35、L32、L33を介してスイッチングダイオードSD31、SD32のアノードに印加され、一次同調回路31と二次同調回路32とがバイパスライン33を介して導通される。この場合、一次同調回路31には、バラクタダイオードVD31およびインダクタL31により並列共振回路が構成され、二次同調回路32には、インダクタL34およびバラクタダイオードVD32、VD33により並列共振回路が構成される。
一方、VHFローバンドのテレビジョン放送受信時には、スイッチ型電源34およびスイッチング用トランジスタT31がONにされる。スイッチ型電源34のONにより、逆方向電圧がスイッチ型電源34から抵抗R33を介してスイッチングダイオードSD31、SD32のカソードに印加される。このとき、順方向電圧が電源B32からインダクタL35、L32、L33を介してスイッチングダイオードSD31、SD32のアノードに印加されるが、スイッチングダイオードSD31、SD32に印加される逆方向電圧が順方向電圧よりも大きく、バイパスライン33が遮断される。
この場合、一次同調回路31には、バラクタダイオードVD31、インダクタL31、L32により並列共振回路が構成され、二次同調回路32には、インダクタL33、L34、バラクタダイオードVD32、VD33により並列共振回路が構成される。このとき、一次同調回路31と二次同調回路32は、インダクタL35により高周波的に結合される。このようにして、テレビジョン放送信号受信チューナ21のRF同調回路24の回路構成を切り換えることにより、VHFハイバンドおよびVHFローバンドのテレビジョン放送信号を受信可能に構成されている。
特開平11−341391号公報
ところで、VHFローバンドにあるSECAM−L方式のテレビジョン放送信号は、PAL方式のテレビジョン放送信号と比較して、映像信号Pと音声信号Sの周波数の高低が反転されている。この場合、図7(a)、(b)に示すように、VHFローバンドのPAL方式のテレビジョン放送信号の受信時には、音声信号Sに対し上隣接妨害に相当する妨害信号UDが存在し、SECAM−L方式のテレビジョン放送信号の受信時には、音声信号Sに対し下隣接妨害に相当する妨害信号UDが存在している。
上記したテレビジョン放送信号受信チューナ21は、図7(a)に示すように、PAL方式の基本性能を優先させて、上隣接の妨害信号UDを減衰させるように設計されているため、図7(b)に示すように、SECAM−L方式のテレビジョン放送信号の受信時に下隣接の妨害信号UDを十分に減衰させることができない。このため、上記のテレビジョン放送信号受信チューナ21は、EMC耐性等により規定される基本性能に対して余裕がなく、量産時の基本性能のばらつきを吸収することが困難となっていた。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、基本性能を劣化させることなく、VHFローバンドにおけるPAL方式およびSECAM−L方式に対応させることができるテレビジョン放送信号受信チューナを提供することを目的とする。
本発明のテレビジョン放送信号受信チューナは、PAL方式およびSECAM−L方式のテレビジョン放送信号を受信可能なテレビジョン放送信号受信チューナにおいて、一次同調回路および二次同調回路と、前記一次同調回路および前記二次同調回路の結合度を調整する結合用インダクタとを有する複同調回路を備え、VHFローバンドにある前記SECAM−L方式のテレビジョン放送信号受信時に、前記複同調回路は前記結合用インダクタによる結合度を前記PAL方式のテレビジョン放送信号受信時に比べて小さくしたことを特徴とする。
この構成によれば、VHFローバンドにあるPAL方式のテレビジョン信号受信時には、結合用インダクタによる結合度が大きく調整されるため、上隣接の妨害信号を十分に減衰させることができる。一方、VHFローバンドにあるSECAM−L方式のテレビジョン放送信号受信時には、VHFローバンドにあるPAL方式のテレビジョン放送信号受信時に比べて結合用インダクタによる結合度が小さく調整されることにより、受信周波数の帯域幅が狭められ、下隣接の妨害信号を十分に減衰させることができる。したがって、PAL方式およびSECAM−L方式に対応したテレビジョン放送信号受信チューナにおいて、EMC耐性等により規定される基本性能を確保させ、量産時の基本性能のばらつきを吸収することができる。
本発明は、上記テレビジョン放送信号受信チューナにおいて、前記結合用インダクタに対して抵抗を並列に接続する接続状態と前記抵抗を非接続にする非接続状態とを切り換えるスイッチ部を備え、前記結合用インダクタは、前記一次同調回路と前記二次同調回路との接続点とグランドとの間に接続され、前記スイッチ部は、前記VHFローバンドにあるSECAM−L方式のテレビジョン放送信号受信時に、前記結合用インダクタに前記抵抗を接続することを特徴とする。
この構成によれば、VHFローバンドにあるSECAM−L方式のテレビジョン信号受信時に、結合用インダクタに抵抗を並列に接続して、結合用インダクタによる結合度を小さくすることができる。
本発明は、上記テレビジョン放送信号受信チューナにおいて、前記スイッチ部は、コレクタが前記結合用インダクタの一端に接続され、エミッタが前記結合用インダクタの他端に接続され、コレクタ−エミッタ間にON抵抗を設けたトランジスタを有し、前記VHFローバンドにあるSECAM−L方式のテレビジョン放送信号受信時に、前記トランジスタがONにされることを特徴とする。
この構成によれば、VHFローバンドにあるSECAM−L方式のテレビジョン信号受信時に、トランジスタがONにされることで、結合用インダクタにON抵抗を並列に接続し、結合用インダクタによる結合度を小さくすることができる。
本発明は、上記テレビジョン放送信号受信チューナにおいて、前記スイッチ部は、アノードが前記結合用インダクタの一端に接続されたスイッチングダイオードと、前記スイッチングダイオードのカソードおよび前記結合用インダクタの他端間に設けられた抵抗とを有し、前記VHFローバンドにあるSECAM−L方式のテレビジョン放送信号受信時に、前記スイッチングダイオードがONにされることを特徴とする。
この構成によれば、VHFローバンドにあるSECAM−L方式のテレビジョン信号受信時に、スイッチングダイオードがONにされることで、結合用インダクタに抵抗を並列に接続し、結合用インダクタによる結合度を小さくすることができる。
本発明によれば、基本性能を劣化させることなく、VHFローバンドにおけるPAL方式およびSECAM−L方式に対応させることができる。
本発明に係るテレビジョン放送信号受信チューナの実施の形態を示す図であり、テレビジョン放送信号受信チューナの回路構成図である。 本発明に係るテレビジョン放送信号受信チューナの実施の形態を示す図であり、VHFローバンドにあるテレビジョン放送信号受信時のレスポンス特性の一例を示す図である。 本発明に係るテレビジョン放送信号受信チューナの実施の形態を示す図であり、テレビジョン放送信号受信チューナから図示しない復調回路までの映像特性の一例を示す図である。 本発明に係るテレビジョン放送信号受信チューナの変形例を示す図であり、テレビジョン放送信号受信チューナの部分構成図である。 本発明に係るテレビジョン放送信号受信チューナの他の変形例を示す図であり、テレビジョン放送信号受信チューナの部分構成図である。 本発明に係るテレビジョン放送信号受信チューナの従来例を示す図であり、テレビジョン放送信号受信チューナの回路構成図である。 本発明に係るテレビジョン放送信号受信チューナの従来例を示す図であり、VHFローバンドにあるテレビジョン放送信号受信時のレスポンス特性の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明の実施の形態に係るテレビジョン放送信号受信チューナは、VHFローバンドにおけるSECAM−L方式のテレビジョン放送信号受信時に、一次側同調回路と二次側同調回路との結合度を小さくすることにより、基本性能を確保した状態でPAL方式およびSECAM−L方式に対応させるようにしたものである。図1は、本発明の実施の形態に係るテレビジョン放送信号受信チューナの回路構成図である。
図1に示すように、テレビジョン放送信号受信チューナ1は、PAL方式およびSECAM(L)方式に対応したものであり、アンテナ同調回路2と、RFアンプ回路3と、RF同調回路4と、VHFミキサ回路5と、VHF局部発振回路6と、IF同調回路7とを備えている。図示しないアンテナ素子から受信された高周波信号は、アンテナ同調回路2において同調周波数成分が取り出される。
アンテナ同調回路2を通過した高周波信号は、RFアンプ回路3において増幅され、RF同調回路4において同調周波数成分が取り出される。RF同調回路4を通過した高周波信号は、VHF局部発振回路6から出力された局部発振信号と共にVHFミキサ回路5に入力される。VHFミキサ回路5に入力された高周波信号は、局部発振信号と掛け合わされて中間周波信号に周波数変換される。VHFミキサ回路5で周波数変換された中間周波信号は、IF同調回路7において同調周波数成分が取り出され、後段の回路に出力される。
このテレビジョン放送信号受信チューナ1においては、VHFハイバンドおよびVHFローバンドのテレビジョン放送信号受信時に、RF同調回路4の回路構成が切り換えられるように構成されている。RF同調回路4は、複同調回路であり、RFアンプ回路3の出力端に接続される一次同調回路11と、VHFミキサ回路5の入力端に接続される二次同調回路12とを有して構成されている。
一次同調回路11において、RFアンプ回路3の出力端は、コンデンサC1およびバラクタダイオードVD1を介してグランドに接地される。バラクタダイオードVD1は、カソードが抵抗R1を介してチューニング電圧を出力する電源B1に接続され、アノードがグランドに接地される。また、バラクタダイオードVD1のカソードは、コンデンサC1を介してインダクタL1、L2からなる直列回路に接続される。
二次同調回路12は、一次同調回路11のインダクタL2のグランド側の一端に接続されている。一次同調回路11のインダクタL2の一端は、インダクタL3、コンデンサC2、インダクタ4、バラクタダイオードVD2からなる直列回路に接続される。バラクタダイオードVD2は、カソードが抵抗R2を介してチューニング電圧を出力する電源B1に接続され、アノードがVHFミキサ回路5の入力端に接続される。インダクタL4とバラクタダイオードVD2のカソードとの接続点は、バラクタダイオードVD3を介してグランドに接地される。バラクタダイオードVD3は、カソードが抵抗R2を介してチューニング電圧を出力する電源B1に接続され、アノードがグランドに接地される。
また、一次同調回路11のインダクタL1、L2の接続点は、スイッチングダイオードSD1、SD2が設けられたバイパスライン13を介して二次同調回路12のインダクタL3およびコンデンサC2の接続点に接続される。スイッチングダイオードSD1は、アノードがインダクタL1、L2の接続点に接続され、カソードがスイッチングダイオードSD2のカソードに接続される。また、スイッチングダイオードSD2は、アノードがインダクタL3およびコンデンサC2の接続点に接続される。スイッチングダイオードSD1、SD2のカソードの接続点は、コンデンサC3を介してグランドに接地されると共に、抵抗R3を介してスイッチ型電源14に接続される。
一次同調回路11と二次同調回路12との接続点は、結合用のインダクタL5およびコンデンサC4を介してグランドに接地される。この結合用のインダクタL5は、一次同調回路11と二次同調回路12とを高周波的に結合する結合用コイルであり、この結合用コイルによる結合度によりRF同調回路4における受信周波数の帯域幅が調整される。なお、結合用のインダクタL5の結合度の調整動作については後述する。
結合用のインダクタL5のグランド側に対して反対側の一端は、コンデンサC5を介してスイッチング用トランジスタT1のコレクタに接続される。スイッチング用トランジスタT1は、コレクタが抵抗R4を介して電源B2に接続され、エミッタがグランドに接地され、コレクタ−エミッタ間にON抵抗を有している。また、結合用のインダクタL5およびコンデンサC4との接続点は、電源B2に接続される。
なお、本実施の形態においては、VHFミキサ回路5、VHF局部発振回路6、IF同調回路7、スイッチ型電源14、スイッチング用トランジスタT1は、テレビジョン放送信号受信チューナ1のIC内に設けられている。しかしながら、この構成に限定されるものではなく、これらをIC外に設けるようにしてもよい。
このように構成されたテレビジョン放送信号受信チューナ1において、スイッチ型電源14およびスイッチング用トランジスタT1のON・OFFにより、VHFハイバンドおよびVHFローバンドのテレビジョン放送信号を受信可能にする。さらに、VHFローバンドにあるPAL方式のテレビジョン放送信号受信時に受信周波数の帯域幅を広げ、SECAM−L方式のテレビジョン放送信号受信時に受信周波数の帯域幅を狭めるように結合用のインダクタL5による結合度が調整される。
以下、テレビジョン放送信号受信チューナによる受信動作について説明する。VHFハイバンドのテレビジョン放送信号の受信時には、スイッチ型電源14がOFF、スイッチング用トランジスタT1がOFFにされる。この構成により、順方向電圧が電源B2からインダクタL5、L2、L3を介してスイッチングダイオードSD1、SD2のアノードに印加され、一次同調回路11と二次同調回路12とがバイパスライン13を介して導通される。
そして、一次同調回路11には、バラクタダイオードVD1、インダクタL1により並列共振回路が構成され、二次同調回路12には、インダクタL4、バラクタダイオードVD2、VD3により並列共振回路が構成される。このように構成された2つの共振回路のバラクタダイオードVD1、VD2、VD3のカソードにチューニング電圧が印加されることにより、VHFハイバンドのテレビジョン放送信号受信時におけるRF同調回路4の同調周波数が調整される。
VHFローバンドにあるPAL方式のテレビジョン放送信号の受信時には、スイッチ型電源14がON、スイッチング用トランジスタT1がOFFにされる。スイッチ型電源14のONにより、逆方向電圧がスイッチ型電源14から抵抗R3を介してスイッチングダイオードSD1、SD2のカソードに印加される。このとき、順方向電圧が電源B2からインダクタL5、L2、L3を介してスイッチングダイオードSD1、SD2のアノードに印加されるが、スイッチングダイオードSD1、SD2に印加される逆方向電圧が順方向電圧よりも大きくなり、バイパスライン13が遮断される。
この構成により、一次同調回路11と二次同調回路12とが、結合用のインダクタL5により高周波的に結合される。また、スイッチング用トランジスタT1のOFFにより、スイッチング用トランジスタT1のON抵抗が結合用のインダクタL5から切り離される。これにより、結合用のインダクタL5による結合度が大きく調整される。なお、このときの受信周波数の帯域幅は、ローバンドにおけるPAL方式の希望波信号を受信可能であり、かつ妨害信号を十分に減衰可能な帯域幅に設定される。
そして、一次同調回路11には、バラクタダイオードVD1、インダクタL1、L2により並列共振回路が構成され、二次同調回路12には、インダクタL3、L4、バラクタダイオードVD2、VD3により並列共振回路が構成される。このように構成された共振回路のバラクタダイオードVD1、VD2、VD3のカソードにチューニング電圧が印加されることにより、VHFローバンドにあるPAL方式のテレビジョン放送信号受信時におけるRF同調回路4の同調周波数が調整される。
VHFローバンドにあるSECAM−L方式のテレビジョン放送信号の受信時には、スイッチ型電源14がON、スイッチング用トランジスタT1がONにされる。スイッチ型電源14のONにより、逆方向電圧がスイッチ型電源14から抵抗R3を介してスイッチングダイオードSD1、SD2のカソードに印加される。このとき、順方向電圧が電源B1からインダクタL5、L2、L3を介してスイッチングダイオードSD1、SD2のアノードに印加されるが、スイッチングダイオードSD1、SD2に印加される逆方向電圧が順方向電圧よりも大きくなり、バイパスライン13が遮断される。
この構成により、一次同調回路11と二次同調回路12とが、結合用のインダクタL5により高周波的に結合される。また、スイッチング用トランジスタT1のONにより、インダクタL5のグランド側とは反対側の他端が、コンデンサC5およびスイッチング用トランジスタT1のコレクタ−エミッタ間を介してグランドに接地される。したがって、結合用のインダクタL5に対してスイッチング用トランジスタT1のON抵抗が並列に接続される。
これにより、結合用のインダクタL5による結合度が、VHFローバンドにあるPAL方式のテレビジョン放送信号受信時と比較して小さく調整される。なお、このときの受信周波数の帯域幅は、ローバンドにおけるSECAM方式の希望波信号を受信可能であり、かつPAL方式とは高低が反転してあらわれる妨害信号を十分に減衰可能な帯域幅に設定される。
そして、一次同調回路11には、バラクタダイオードVD1、インダクタL1、L2により並列共振回路が構成され、二次同調回路12には、インダクタL3、L4、バラクタダイオードVD2、VD3により並列共振回路が構成される。このように構成された共振回路のバラクタダイオードVD1、VD2、VD3のカソードにチューニング電圧が印加されることにより、VHFローバンドにあるPAL方式のテレビジョン放送信号受信時におけるRF同調回路4の同調周波数が調整される。
次に、図2を参照して、VHFローバンドにあるテレビジョン放送信号受信時のアンテナ−VHFミキサ回路間のレスポンス特性について説明する。図2は、本発明の実施の形態に係るテレビジョン放送信号受信チューナのVHFローバンドにあるテレビジョン放送信号受信時のレスポンス特性の一例を示す図である。なお、図2において、(a)は本実施の形態におけるPAL方式のテレビジョン放送信号受信時、(b)は比較例におけるSECAM−L方式のテレビジョン放送信号受信時、(c)は本実施の形態におけるSECAM−L方式のテレビジョン放送信号受信時のレスポンス特性をそれぞれ示している。
最初に、VHFローバンドにあるPAL方式のテレビジョン放送信号受信時のレスポンス特性について説明する。VHFローバンドにあるPAL方式のテレビジョン放送信号受信時には、スイッチ型電源14がON、スイッチング用トランジスタT1がOFFにされ、一次同調回路11と二次同調回路12とが結合用のインダクタL5により高周波的に結合される。この場合、結合用のインダクタL5の結合度が大きく設定され、図2(a)に示すようなレスポンス特性が得られる。
このレスポンス特性においては、受信周波数帯域の低域側から高域側にかけて映像信号P、色信号C、音声信号Sの順にあらわれ、音声信号Sの高域側には、上隣接チャンネルの妨害信号UDがあらわれている。このとき、受信周波数の帯域幅は、映像信号P、色信号C、音声信号Sを受信可能であり、かつ妨害信号UDを十分に減衰可能な帯域幅に設定される。
次に、VHFローバンドにあるSECAM−L方式のテレビジョン放送信号受信時のレスポンス特性について説明する。なお、ここでは比較例として、VHFローバンドにあるPAL方式のテレビジョン放送信号受信時と同一の回路構成で、SECAM−L方式のテレビジョン放送信号受信した場合と比較しつつ説明する。比較例におけるSECAM−L方式のテレビジョン放送信号受信時には、図2(b)に示すようなレスポンス特性が得られる。
このレスポンス特性においては、PAL方式のテレビジョン放送信号に対して希望波信号および妨害信号が反転し、低域側から高域側にかけて音声信号S、色信号C、映像信号P(例えば、63.75MHz)の順にあらわれ、音声信号Sの低域側には、下隣接チャンネルの妨害信号UD(例えば、55.75MHz)があらわれる。このとき、比較例においては、受信周波数の帯域幅がPAL方式に合わされているため、音声信号Sに対する妨害信号UDの影響が大きくなる。
そして、63.75MHz(映像信号P)に70dBμV、55.75MHz(妨害信号UD)に68dBμVを入力すると、図3(a)に示すように、テレビジョン放送信号受信チューナから図示しない復調回路までの映像特性が、映像信号Pから色信号Cまでの中間部分で膨らんだ形となる。この条件においては、ビートが検知されていないが、EMC耐性等により規定される基本性能に対して余裕がない。このため、比較例に係るテレビジョン放送信号受信チューナは、量産等による基本性能のばらつきを吸収できない。
一方、本実施の形態に係るテレビジョン放送信号受信チューナ1では、VHFローバンドにあるSECAM−L方式のテレビジョン放送信号受信時に、スイッチ型電源14がONにされ、一次同調回路11と二次同調回路12とが結合用のインダクタL5により高周波的に結合される。また、スイッチング用トランジスタT1がONにされ、結合用のインダクタL5に対して並列にスイッチング用トランジスタT1のON抵抗が接続される。これにより、PAL方式のテレビジョン放送信号受信時と比較して、結合用のインダクタL5の結合度が小さく設定され、図2(c)に示すようなレスポンス特性が得られる。
このレスポンス特性においては、比較例と比較して、受信周波数の帯域幅が狭められ、急峻な波形が形成される。また、低域側から高域側にかけて音声信号S、色信号C、映像信号P(例えば、63.75MHz)の順にあらわれ、音声信号Sの低域側には、下隣接チャンネルの妨害信号UD(例えば、55.75MHz)があらわれる。このとき、受信周波数の低域側において信号レベルが減衰されるため、下隣接チャンネルの妨害信号UDの信号レベルが大きく減衰される。
そして、63.75MHz(映像信号P)に70dBμV、55.75MHz(妨害信号UD)に68dBμVを入力すると、図3(b)に示すように、テレビジョン放送信号受信チューナから図示しない復調回路までの映像特性が、映像信号Pから色信号Cに向かって窄む形となる。このとき、EMC耐性等により規定される基本性能に対して、ビートの検知限は+6dBμVまで改善される。よって、本実施の形態に係るテレビジョン放送信号受信チューナは、量産等による基本性能のばらつきを吸収することが可能となる。
以上のように、本実施の形態に係るテレビジョン放送信号受信チューナ1によれば、PAL方式のテレビジョン信号受信時には、結合用のインダクタL5による結合度が大きく調整されるため、上隣接の妨害信号を十分に減衰させる。一方、VHFローバンドにあるSECAM−L方式のテレビジョン放送信号受信時には、VHFローバンドにあるPAL方式のテレビジョン放送信号受信時に比べて結合用のインダクタL5による結合度が小さく調整されることにより、受信周波数帯域が狭められ、下隣接の妨害信号を十分に減衰させる。したがって、PAL方式およびSECAM−L方式に対応したテレビジョン放送信号受信チューナにおいて、EMC耐性等により規定される基本性能を確保させ、量産時の基本性能のばらつきを吸収することが可能となる。
なお、本実施の形態においては、ON抵抗を有するスイッチング用トランジスタにより、結合用のインダクタの結合度を調整する構成としたが、この構成に限定されるものではない。結合用のインダクタに対して抵抗を並列に接続する構成であればよく、例えば、図4に示すような代替回路でもよい。
図4に示す代替回路は、結合用のインダクタL11のグランド側とは反対側の一端とグランドとの間に、スイッチングダイオードSD11、抵抗R11、コンデンサC11からなる直列回路が設けられている。このとき、抵抗R11とコンデンサC11との接続点は、抵抗R12を介して図示しない電源が接続されている。この電源からの出力電圧がスイッチングダイオードSD11のカソードに印加されることで、結合用のインダクタL11から抵抗R11が切り離される。また、出力電圧の印加が停止されることで、結合用のインダクタL11に対し抵抗R11が並列に接続される。
このように、スイッチングダイオードSD11と抵抗R11との直列回路により、スイッチング用トランジスタ内のON抵抗を接続する構成と比較して、結合用のインダクタL11による結合度のばらつきを抑えることが可能となる。
また、本実施の形態においては、IC内に設けられたスイッチング用トランジスタにより、結合用のインダクタの結合度を調整する構成としたが、この構成に限定されるものではない。図5に示すように、ICの外側に設けたスイッチング用トランジスタT21により結合用のインダクタL21の結合度を調整する構成としてもよい。この場合、結合用のインダクタL21の一端とグランドとの間に、コンデンサC21およびスイッチング用トランジスタT21が設けられる。スイッチング用トランジスタT21は、コレクタが抵抗R21を介して電源B21に接続され、エミッタがグランドに接地される。
そして、スイッチング用トランジスタT21のOFF時には、結合用のインダクタL21がスイッチング用トランジスタT21のON抵抗から切り離される。一方、スイッチング用トランジスタT21のON時には、結合用のインダクタL21の一端がコンデンサC21およびスイッチング用トランジスタT21のコレクタ−エミッタ間を介してグランドに接地され、結合用のインダクタL21がスイッチング用トランジスタT21のON抵抗に並列に接続される。
このように、IC外にスイッチング用トランジスタを設けた構成であっても、PAL方式およびSECAM−L方式に対応したテレビジョン放送信号受信チューナにおいて、EMC耐性等により規定される基本性能を確保させ、量産時の基本性能のばらつきを吸収することが可能となる。
また、本実施の形態においては、スイッチング用トランジスタ等により結合用のインダクタに抵抗を並列に接続させて、結合用のインダクタによる結合度をVHFローバンドにあるPAL方式よりもSECAM−L方式のテレビジョン放送信号受信時に小さくする構成としたが、この構成に限定されるものではない。結合用のインダクタによる結合度をVHFローバンドにあるPAL方式よりもSECAM−L方式のテレビジョン放送信号受信時に小さくする構成であればどのような構成であってもよい。
また、本実施の形態においては、結合用のインダクタを結合用コイルで構成したが、この構成に限定されるものではない。一次同調回路と二次同調回路とを高周波的に結合可能であればよく、例えば、シート状の導体板を積層して構成した積層型インダクタ、渦巻状の導体パターンを印刷して構成した薄膜型インダクタで構成してもよい。
また、本実施の形態においては、PAL方式とSECAM−L方式の放送信号に対応したテレビジョン放送信号受信チューナを例示して説明したがこの構成に限定されるものではない。本発明を、希望波信号の周波数の高低が反転するテレビジョン放送方式に対応するテレビジョン放送信号受信チューナに適用することも可能であり、例えば、SECAM−L方式と、それ以外の放送方式とに対応するものに適用してもよい。
また、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上説明したように、本発明は、基本性能を劣化させることなく、VHFローバンドにおけるPAL方式およびSECAM−L方式に対応させることができるという効果を有し、特に、PAL方式およびSECAM方式のテレビジョン放送信号を受信可能なテレビジョン放送信号受信チューナに有用である。
1 テレビジョン放送信号受信チューナ
2 アンテナ同調回路
3 RFアンプ回路
4 RF同調回路(複同調回路)
5 VHFミキサ回路
6 VHF局部発振回路
7 IF同調回路
11 一次同調回路
12 二次同調回路
13 バイパスライン
14 スイッチ型電源
L5、L11、L21 インダクタ(結合用インダクタ)
T1、T21 スイッチング用トランジスタ(スイッチ部)
SD11 スイッチングダイオード(スイッチ部)
R11 抵抗(スイッチ部)

Claims (4)

  1. PAL方式およびSECAM−L方式のテレビジョン放送信号を受信可能なテレビジョン放送信号受信チューナにおいて、
    一次同調回路および二次同調回路と、前記一次同調回路および前記二次同調回路の結合度を調整する結合用インダクタとを有する複同調回路を備え、
    VHFローバンドにある前記SECAM−L方式のテレビジョン放送信号受信時に、前記複同調回路は前記結合用インダクタによる結合度を前記PAL方式のテレビジョン放送信号受信時に比べて小さくしたことを特徴とするテレビジョン放送信号受信チューナ。
  2. 前記結合用インダクタに対して抵抗を並列に接続する接続状態と前記抵抗を非接続にする非接続状態とを切り換えるスイッチ部を備え、
    前記結合用インダクタは、前記一次同調回路と前記二次同調回路との接続点とグランドとの間に接続され、
    前記スイッチ部は、前記VHFローバンドにあるSECAM−L方式のテレビジョン放送信号受信時に、前記結合用インダクタに前記抵抗を接続することを特徴とする請求項1に記載のテレビジョン放送信号受信チューナ。
  3. 前記スイッチ部は、コレクタが前記結合用インダクタの一端に接続され、エミッタが前記結合用インダクタの他端に接続され、コレクタ−エミッタ間にON抵抗を設けたトランジスタを有し、
    前記VHFローバンドにあるSECAM−L方式のテレビジョン放送信号受信時に、前記トランジスタがONにされることを特徴とする請求項2に記載のテレビジョン放送信号受信チューナ。
  4. 前記スイッチ部は、アノードが前記結合用インダクタの一端に接続されたスイッチングダイオードと、前記スイッチングダイオードのカソードおよび前記結合用インダクタの他端間に設けられた抵抗とを有し、
    前記VHFローバンドにあるSECAM−L方式のテレビジョン放送信号受信時に、前記スイッチングダイオードがONにされることを特徴とする請求項2に記載のテレビジョン放送信号受信チューナ。
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