[go: up one dir, main page]

JP2011017798A - 酸転写性樹脂組成物、バイオチップの製造方法及びバイオチップ - Google Patents

酸転写性樹脂組成物、バイオチップの製造方法及びバイオチップ Download PDF

Info

Publication number
JP2011017798A
JP2011017798A JP2009161206A JP2009161206A JP2011017798A JP 2011017798 A JP2011017798 A JP 2011017798A JP 2009161206 A JP2009161206 A JP 2009161206A JP 2009161206 A JP2009161206 A JP 2009161206A JP 2011017798 A JP2011017798 A JP 2011017798A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
acid
film
compound
resin composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009161206A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Nishimura
幸生 西村
Koji Nishikawa
耕二 西川
Hirofumi Goto
宏文 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
JSR Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JSR Corp filed Critical JSR Corp
Priority to JP2009161206A priority Critical patent/JP2011017798A/ja
Publication of JP2011017798A publication Critical patent/JP2011017798A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

【課題】従来に比べてより正確且つ精密に基板上で高分子合成することができる酸転写性樹脂組成物、バイオチップの製造方法及びバイオチップを提供する。
【解決手段】本組成物は、(A)重合体と、(B)感放射線性酸発生剤と、を含有する酸転写性樹脂組成物であって、酸発生剤(B)は、放射線の照射により、スルホニルアニオンを構造中に有する酸を発生させ、スルホニルアニオンの化学構造式中の全原子数に対する炭素原子数の割合が30%以上である。本方法は、酸解離性基を有する第1化合物を基板に結合して第1膜を形成する工程、第1膜上に、組成物を用いて第2膜を形成する工程、第2膜を露光して、露光された部分に対応する第1膜から保護基を除去する工程、第2膜を除去する工程、第1膜のうち保護基が除去された部位に第2化合物を結合する工程、を備える。
【選択図】なし

Description

本発明は、酸転写性樹脂組成物、バイオチップの製造方法及びバイオチップに関する。更に詳しくは、更に詳しくは、基板上でDNA、RNA、PNA及びLANなどの各種高分子を合成する際に用いる酸転写性樹脂組成物、これを用いたバイオチップの製造方法、及び、このバイオチップの製造方法を用いてなるバイオチップに関する。
近年、基板上で生体高分子などの高分子を合成する方法が注目され、特にヌクレオチド等をモノマーとして用いて異なる配列及び長さを有するプローブを1つの基板上にアレイ化して配列したバイオチップ及びこれを製造する方法が広く検討されている。
基板上で高分子を合成する方法として、光に対して不安定な保護基を有するヌクレオチドモノマー等を配列し、マスクを介した露光により特定部分からこの保護基を解離させた後に、他のヌクレオチドモノマーを結合させる操作を繰り返す方法が下記特許文献1〜2に開示されている。
更に、半導体製造分野において、フォトリソ法を用いた微細パターン形成に際して利用される光酸発生剤やこれが含まれたレジストを高分子の合成に利用しようとする技術が下記特許文献3〜5に開示されている。
米国特許第5445934号明細書 米国特許第5744305号明細書 米国特許第5658734号明細書 特開2005−099005号公報 特表2003−501640号公報
上記特許文献1〜5の方法によれば、基板上で高分子を種々合成することができるものの、更に正確且つ精密に基板上で高分子合成できる技術が求められている。
本発明は、前記実情に鑑みてなされたものであり、酸を拡散させる際の選択性が優れていることによって、従来に比べてより正確且つ精密に基板上で高分子合成することができる酸転写性樹脂組成物、この酸転写性樹脂組成物を用いたバイオチップの製造方法、及び、このバイオチップの製造方法を用いてなるバイオチップを提供することを目的とする。
本発明は、以下のとおりである。
[1](A)重合体と、(B)感放射線性酸発生剤と、を含有する酸転写性樹脂組成物であって、
前記感放射線性酸発生剤(B)は、放射線の照射により、スルホニルアニオンを構造中に有する酸を発生させ、
前記スルホニルアニオンの化学構造式中の全原子数(X)に対する炭素原子数(Y)の割合〔(Y/X)×100(%)〕が30%以上であることを特徴とする酸転写性樹脂組成物。
[2]前記スルホニルアニオンは、フッ素原子を含まない前記[1]に記載の酸転写性樹脂組成物。
[3]前記スルホニルアニオンは、脂環式炭化水素基を有する前記[1]又は[2]に記載の酸転写性樹脂組成物。
[4]前記重合体(A)は、側鎖に含窒素基を有する前記[1]乃至[3]のうちのいずれかに記載の酸転写性樹脂組成物。
[5]前記重合体(A)は、酸解離性基を有さない前記[1]乃至[4]のうちのいずれかに記載の酸転写性樹脂組成物。
[6]前記重合体(A)は、下記式(1)に示す構成単位を含む前記[1]乃至[5]に記載の酸転写性樹脂組成物。
Figure 2011017798
〔式(1)中、Rは水素原子又はメチル基を表す。R及びRはそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜10の直鎖状又は分枝状の炭化水素基、炭素数3〜10の環状の炭化水素基を表す。また、R及びRは、互いに結合して3〜10員環の単環式ヘテロ環、又は、窒素原子、酸素原子、硫黄原子、セレン原子の群から選ばれる少なくとも1種のヘテロ原子を介して結合して4〜10員環の単環式ヘテロ環を形成してもよい。〕
[7]前記酸転写性樹脂組成物が、バイオチップ製造用である前記[1]乃至[6]に記載の酸転写性樹脂組成物。
[8](a)酸に不安定な保護基を有する第1化合物を基板に直接的又は間接的に結合して第1膜を形成する第1膜形成工程、
(b)前記第1膜上に、前記[1]乃至[7]のうちのいずれかに記載の酸転写性樹脂組成物を用いて第2膜を形成する第2膜形成工程、
(c)前記第2膜を露光して、露光された部分に対応する前記第1膜から前記保護基を除去する保護基除去工程、
(d)前記第2膜を除去する第2膜除去工程、及び、
(e)前記第1膜のうち前記保護基が除去された部位に第2化合物を結合する第2化合物結合工程、を備えることを特徴とするバイオチップの製造方法。
[9]前記第2化合物は、(1)ヌクレオチド、アミノ酸及び単糖類からなる群より選ばれる化合物、又は、(2)ヌクレオチド、アミノ酸及び単糖類からなる群より選ばれる2以上の化合物が結合された結合体、である前記[7]に記載のバイオチップの製造方法。
[10]前記[8]又は[9]に記載のバイオチップの製造方法により製造されたことを特徴とするバイオチップ。
本発明の酸転写性樹脂組成物によれば、露光により発生される酸の不必要な拡散を抑えて優れた酸の拡散制御性を発揮させることができる。これによって、従来に比べより正確且つ精密に基板上で高分子合成を行うことができる。
スルホニルアニオンがフッ素原子を含まない場合は、より効率よく酸を第1膜に対して作用させることができる。
スルホニルアニオンが脂環式炭化水素基を有する場合は、より効率よく酸を第1膜に対して作用させることができる。
重合体(A)が側鎖に含窒素基を有する場合は、酸の不必要な拡散を抑えて、更に優れた酸の拡散制御性を発揮させることができる。
重合体(A)が酸解離性基を有さない場合は、より効率よく酸を第1膜に対して作用させることができる。
重合体(A)が前記式(1)に示す構成単位を含む場合は、酸の不必要な拡散をより効果的に抑えて、特に優れた酸の拡散制御性を発揮させることができる。
酸転写性樹脂組成物がバイオチップ製造用である場合は、本組成物による優れた酸の拡散制御性を特に効果的に発揮させることができる。
本発明のバイオチップの製造方法によれば、第2膜に対する露光で発生される酸の不必要な拡散を抑えて優れた拡散制御性を発揮させることができる。これによって、第1膜を従来に比べてより正確且つ精密にパターニングでき、正確且つ精密なプローブ形成を行うことができると共にプローブの集積率を向上させたバイオチップを製造できる。
第2化合物が、(1)ヌクレオチド、アミノ酸及び単糖類からなる群より選ばれる化合物、又は、(2)ヌクレオチド、アミノ酸及び単糖類からなる群より選ばれる2以上の化合物が結合された結合体、である場合は、医薬分野で有用に活用できるバイオチップを得ることができる。
本発明のバイオチップによれば、従来に比べてより正確且つ精密なプローブ形成を行うことができると共にプローブの集積率を向上させたバイオチップとすることができる。
本発明のバイオチップの製造方法を模式的に説明する説明図である。 本発明のバイオチップの製造方法を模式的に説明する説明図である。 本発明のバイオチップの製造方法を模式的に説明する説明図である。
以下、本発明を詳細に説明する。尚、本明細書において、「(メタ)アクリル」とは、アクリル及びメタクリルを意味し、「(メタ)アクリレート」とは、アクリレート及びメタクリレートを意味する。
[1]酸転写性樹脂組成物
本発明の酸転写性樹脂組成物は、(A)重合体と、(B)感放射線性酸発生剤と、を含有する酸転写性樹脂組成物であって、前記感放射線性酸発生剤(B)は、放射線の照射により、スルホニルアニオンを構造中に有する酸を発生させ、前記スルホニルアニオンの化学構造式中の全原子数(X)に対する炭素原子数(Y)の割合〔(Y/X)×100(%)〕が30%以上であることを特徴とする。
本酸転写性樹脂組成物は、後述するように膜化することができる。得られる膜を露光した場合には、所望の部位に選択的に酸を発生させると共に、発生されたこの酸を膜内で不必要に拡散させないよう保持できる。本酸転写性樹脂組成物は特に、前記酸として特定のスルホニウムアニオンを構造中に有するために、膜の上表面(後述する製造方法における第2膜内において、第1膜に近い側の表面を下表面とし、その対面を上表面とする)へ酸が偏って拡散することを抑制する効果に優れている。これにより、膜内の所望の部位に正確且つ精密に酸を発生させて、酸を生じた部位と、酸を生じていない部位と、からなるパターンを形成できる。更に、本酸転写性樹脂組成物から形成された膜内に発生された酸は隣接させた層へ正確に転写することができる。これらの特性は、後述するバイオチップ製造用途や、バイオチップの製造方法に用いることでとりわけ効果的に発揮される。
〈1−1〉感放射性酸発生剤(B)
上記「(B)感放射性酸発生剤」(以下、単に「酸発生剤(B)」ともいう)は、放射線の照射により、スルホニルアニオンを構造中に有する酸を発生させるものである。この感放射性が発現される放射線種は特に限定されず、例えば、LEDランプ、紫外線(g線、i線等を含む)、遠紫外線(KrFエキシマレーザー、ArFエキシマレーザー、Fエキシマレーザー等を含む)、X線、電子線、γ線、分子線、イオンビーム等を適宜利用できる。
前記スルホニルアニオンは、下記式(2)で表される。
Figure 2011017798
〔式(2)中、Rは1価の有機基である。〕
このスルホニルアニオンを構造中に有する酸は、下記式(3)で表される。
Figure 2011017798
〔式(3)中、Rは1価の有機基である。Aはカチオンである〕
尚、式(2)及び式(3)におけるRは1価の有機基であり、このRは、炭素原子及び水素原子のみからなってもよく、他の原子を含んでもよい。他の原子としては、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、セレン原子、ハロゲン原子(塩素原子等)などが挙げられる。但し、後述するように、ハロゲン原子のなかでもフッ素原子は含まれないことが好ましい。
また、式(3)に示す酸は、スルホニルアニオンをアニオン成分とし、Aをカチオン成分とする酸である。この酸は、酸として機能できればよく、Aは水素原子(プロトン)であってよく、他の原子又は2種以上の元素を含んでもよい。
前記酸発生剤から発生される酸がスルホニルアニオンであることにより、バイオチップを製造する際に後述するように酸転写性樹脂組成物層として用いた場合に、第1化合物を不必要に分解する等の阻害を抑制できる。また、バイオチップ製造用途において用いることにより、第1化合物の保護基をより正確に解離させると共に、第1化合物を不必要に分解することがなく、より正確且つ精密にプローブを形成できる。
スルホニルアニオンの化学構造式中の全原子数に対する炭素原子数の割合が30%以上となるように1価の有機基である前記式(2)及び前記式(3)におけるRは選ばれるが、Rはその他特に限定されない。
前記式(2)及び前記式(3)におけるRとしての1価の有機基としては、アルキル基、芳香族基、及び脂環式炭化水素基等が挙げられる。更に、これらの基は置換基を有してもよく、有さなくてもよい。
前記式(2)及び前記式(3)におけるRが置換基を有する場合、置換基としては、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、及び炭化水素基以外の極性基等が挙げられる。置換基は1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。また、2種以上の置換基を有する場合には各置換基は同じであってもよく異なっていてもよい。
このうち極性基としては、アルコキシ基(メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等)、ヒドロキシ基、カルボキシル基、オキソ基(=O)、シアノ基、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子等)、アルキルオキシカルボニル基等が挙げられる。
前記式(2)及び前記式(3)におけるRとしてのアルキル基は、炭素数5〜20であることが好ましい。このようなアルキル基としては、ペンチル基、ヘプチル基、オクチル基等が挙げられる。
前記式(2)及び前記式(3)におけるRとしての芳香族基は、炭素数6〜20であることが好ましい。このような芳香族基としては、トリル基(p−、m−、o−)、キシリル基(−2,4、−3,5など)、メシチル基(−2,4,6など)、ベンジル基、クメニル基(p−、m−、o−)、メトキシフェニル基(p−、m−、o−)、ナフチル基、等が挙げられる。これらのなかでも、p−トリル基、2,4−キシリル基及びベンジルが好ましく、特にp−トリル基が好ましい。前記式(3)におけるRとしてこのp−トリル基(即ち、p−tolyl)を有するスルホニルアニオンは、下記式(4)で示される。
Figure 2011017798
前記式(2)及び前記式(3)におけるRとしての脂環式基は、不飽和結合を含んでいてもよく含まなくてもよい。更に、この脂環式基の脂環部は、単環であってもよく多環であってもよく、更に、多環にあっては縮合環であってもよく非縮合環であってもよい。また、この脂環部は、有橋式であってもよく非有橋式であってもよい。
この脂環式基としては、炭素数4〜20であることが好ましく、更には、脂環式炭化水素基であることがより好ましい。このような脂環式炭化水素基としては、ノルボルナン骨格を有する脂環式炭化水素基、ノルボルネン骨格を有する脂環式炭化水素基、トリシクロデカン骨格を有する脂環式炭化水素基、テトラシクロドデカン骨格を有する脂環式炭化水素基、アダマンタン骨格を有する脂環式炭化水素基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロデカニル基、シクロドデカニル基等が挙げられる。
これらのなかでも、ノルボルナン骨格を有する脂環式炭化水素基が好ましく、更には、ノルボルナノン骨格を有する脂環式炭化水素基がより好ましく、特にカンファー骨格を有する脂環式炭化水素基が好ましい。
前記式(3)におけるRとしてのカンファー骨格を有する脂環式炭化水素基を備えたスルホニルアニオンとしては、例えば、下記式(5)が挙げられる。
Figure 2011017798
また、本酸転写性樹脂組成物中に含まれる酸発生剤(B)から発生される酸は、前記スルホニルアニオンを構造中に有すると共に、このスルホニルアニオンは、化学構造式中の全原子数(X)に対する炭素原子数(Y)の割合〔(Y/X)×100(%)〕が30%以上である。
このスルホニルアニオンの化学構造式中の全原子数に対する炭素原子数の割合(以下、単に「炭素含有率」ともいう)が30%以上であることにより、本酸転写性樹脂組成物を用いて形成された膜の上表面への酸の拡散を効果的に抑制でき、その結果、酸の転写選択性に優れた膜を得ることができる。即ち、前述のように、アニオン成分がスルホニルアニオンであることにより、バイオチップ製造において第1化合物を不必要に分解する等の阻害を抑制すると共に、そのアニオン成分の炭素含有率が30%以上であることにより優れた酸転写選択性を得ることができる。
このスルホニルアニオンの炭素含有率は30%以上であればよいが、その上限値は80%が好ましく、60%がより好ましく、50%が特に好ましい。また、下限値は30%が好ましく、35%がより好ましく、40%が特に好ましい。
前記スルホニルアニオンの炭素含有率は、具体的には以下のように計算される。即ち、例えば、前記式(4)のスルホニルアニオンでは、炭素原子数が7個、水素原子数が7個、酸素原子数が3個、硫黄原子数が1個であることから下記計算により、前記式(4)スルホニルアニオンの炭素含有率は38.9%である。
{7/(7+7+3+1)}×100=38.9%
同様に、前記式(5)のスルホニルアニオンでは、炭素原子数が10個、水素原子数が15個、酸素原子数が4個、硫黄原子数が1個であることから下記計算により、前記式(5)スルホニルアニオンの炭素含有率は33.3%である。
{10/(10+15+4+1)}×100=33.3%
更に、前記スルホニルアニオンは、実質的にフッ素原子を含まないものであることが好ましい。フッ素原子を含まないとは、前記スルホニルアニオンの化学構造式中の全原子数(X)に対するフッ素原子数(S)の割合〔(S/X)×100(%)〕は1%未満であることを意味する。
前記スルホニルアニオンが実質的にフッ素原子を含まないものであることにより、本酸転写性樹脂組成物を用いて形成された膜の上表面への酸の拡散を効果的に抑制でき、その結果、酸の転写選択性に優れた酸転写膜を形成することができる。
前記酸発生剤(B)は、放射線性の照射によって、酸発生剤(B)から前記スルホニルアニオンを構造中に有する酸を発生させることができればよく、その構造は特に限定されない。例えば、酸発生剤(B)として、下記式(6)で表される酸発生剤(B)、及び下記式(7)で表される酸発生剤(B)が挙げられる。
Figure 2011017798
前記式(6)中、Rは前記式(2)におけるRをそのまま適用できる。Rは光を吸収する基である。
Figure 2011017798
前記式(7)中、Rは前記式(2)におけるRをそのまま適用できる。Rは光を吸収するカチオンである。
前記式(6)で表される酸発生剤(B)を構成するRは、光を吸収する基であればよく、その構造は特に限定されないが、例えば、チオフェン環構造{下記式(8)及び下記(9)参照}、ナフタルイミド構造{下記式(12)参照}等のように共役二重結合を含んだ構造を有することが好ましい。
前記式(6)で表される酸発生剤(B)のうち、チオフェン環構造を含むRを有する酸発生剤(B)としては、下記式(8)で表される酸発生剤(B)及び下記式(9)で表される酸発生剤(B)が挙げられる。
Figure 2011017798
前記式(8)中、Rは前記式(2)におけるRをそのまま適用できる。Rは2価の有機基である。
Figure 2011017798
前記式(9)中、Rは前記式(2)におけるRをそのまま適用できる。Rは2価の有機基である。
前記式(8)及び前記式(9)におけるRは2価の有機基であること以外特に限定されない。Rは、炭素原子及び水素原子のみからなってもよく、他の原子を含んでもよい。他の原子としては、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、セレン原子、ハロゲン原子(塩素原子等)などが挙げられる。
更に、これらの基は置換基を有してもよく、有さなくてもよい。この置換基としては、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、及び炭化水素基以外の極性基等が挙げられる。置換基は1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。また、2種以上の置換基を有する場合には各置換基は同じであってもよく異なっていてもよい。
このうち極性基としては、アルコキシ基(メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等)、ヒドロキシ基、カルボキシル基、オキソ基(=O)、シアノ基、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子等)、アルキルオキシカルボニル基等が挙げられる。
特に前記式(8)におけるRは、ベンゼン環構造及びニトリル基を有することが好ましく、前記式(8)で表される酸発生剤(B)としては、下記式(10)で表される構造を有する酸発生剤(B)が特に好ましい。
Figure 2011017798
前記式(10)中、Rは前記式(2)におけるRをそのまま適用できる。
この式(10)中、Rとしては、例えば、前述のp−トリル基が好ましい。即ち、下記式(11)で表される酸発生剤(B)が特に好ましい。
Figure 2011017798
一方、前記式(6)で表される酸発生剤(B)のうち、ナフタルイミド構造を含むRを有する酸発生剤(B)としては、下記式(12)で表される酸発生剤(B)が挙げられる。
Figure 2011017798
前記式(12)中、Rは前記式(2)におけるRをそのまま適用できる。
この式(12)中、Rとしては、例えば、前述のカンファー骨格を有する脂環式炭化水素基が好ましい。即ち、下記式(13)で表される酸発生剤(B)が特に好ましい。
Figure 2011017798
また、前記式(7)で表される酸発生剤(B)を構成するRは、光を吸収するカチオンであればよく、その構造は特に限定されないが、下記式(14)で表される酸発生剤(B)が挙げられる。
Figure 2011017798
前記式(14)において、Rは水素原子、フッ素原子、水酸基、炭素数1〜10の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、炭素数1〜10の直鎖状若しくは分岐状のアルコキシル基、炭素数2〜11の直鎖状若しくは分岐状のアルコキシカルボニル基を示す。また、Rは炭素数1〜10の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、アルコキシル基若しくは炭素数1〜10の直鎖状、分岐状、環状のアルカンスルホニル基を示す。更に、Rは独立に炭素数1〜10の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、置換されていてもよいフェニル基又は置換基されていてもよいナフチル基を示すか、或いは2個のRが互いに結合して炭素数2〜10の2価の基を形成しており、この2価の基は置換されていてもよく、kは0〜2の整数であり、rは0〜10の整数であり、Xは前記式(2)で表されるスルホニルアニオンである。
前記式(14)におけるR、R及びRの炭素数1〜10の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基としてはメチル基、エチル基、n−ブチル基、t−ブチル基等が挙げられる。
前記式(14)におけるR及びRの炭素数1〜10の直鎖状若しくは分岐状のアルコキシル基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、n−ブトキシ基等が挙げられる。
前記式(14)におけるRの炭素数2〜11の直鎖状若しくは分岐状のアルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基等が挙げられる。
前記式(14)におけるRの炭素数1〜10の直鎖状、分岐状、環状のアルカンスルホニル基としては、メタンスルホニル基、エタンスルホニル基、n−プロパンスルホニル基、n−ブタンスルホニル基、シクロペンタンスルホニル基、シクロヘキサンスルホニル基等が挙げられる。
前記式(14)におけるrとしては0〜2が好ましい。
前記式(14)におけるRの置換されていてもよいフェニル基としては、フェニル基、トリル基、ジメチルフェニル基、トリメチルフェニル基、4−エチルフェニル基、4−t−ブチルフェニル基、4−シクロヘキシルフェニル基、4−フルオロフェニル基等のフェニル基又は炭素数1〜10の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキル基で置換されたフェニル基;これらのフェニル基又はアルキル置換フェニル基を、ヒドロキシル基、カルボキシル基、シアノ基、ニトロ基、アルコキシル基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニル基、アルコキシカルボニルオキシ基等の少なくとも一種の基1個以上で置換した基等が挙げられる。
フェニル基及びアルキル置換フェニル基に対する置換基のうち、前記アルコキシル基としては、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルコキシル基が好ましい。前記アルコキシアルキル基としては、炭素数2〜21の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルコキシアルキル基が好ましい。前記アルコキシカルボニル基としては、炭素数2〜21の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルコキシカルボニル基が好ましい。前記アルコキシカルボニルオキシ基としては、炭素数2〜21の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルコキシカルボニルオキシ基が好ましい。
前記式(14)におけるRの置換されていてもよいフェニル基としては、フェニル基、4−シクロヘキシルフェニル基、4−t−ブチルフェニル基、4−メトキシフェニル基、4−t−ブトキシフェニル基等が挙げられる。
前記式(14)におけるRの置換されていてもよいナフチル基としては、ナフチル基、メチルナフチル基、ジメチルナフチル基、エチルナフチル基等のナフチル基、又は炭素数1〜10の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキル基で置換されたナフチル基;これらのナフチル基又はアルキル置換ナフチル基を、ヒドロキシル基、カルボキシル基、シアノ基、ニトロ基、アルコキシル基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニル基、アルコキシカルボニルオキシ基等の少なくとも1種の基1個以上で置換した基等が挙げられる。
尚、ナフチル基及び置換ナフチル基に対する置換基のうち、アルコキシル基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニル基及びアルコキシカルボニルオキシ基としては、前記フェニル基及びアルキル置換フェニル基について例示した基を挙げることができる。
前記式(14)におけるRの置換されていてもよいナフチル基としては、ナフチル基、1−(4−メトキシナフチル)基、1−(4−エトキシナフチル)基、1−(4−n−プロポキシナフチル)基、1−(4−n−ブトキシナフチル)基等が挙げられる。
また、2個のRが互いに結合して形成した炭素数2〜10の2価の基としては、式(14)中の硫黄原子と共に5員又は6員の環、特に好ましくは5員の環(即ち、テトラヒドロチオフェン環)を形成する基が挙げられる。
前記2価の基に対する置換基としては、例えば、前記フェニル基及びアルキル置換フェニル基に対する置換基として例示したヒドロキシル基、カルボキシル基、シアノ基、ニトロ基、アルコキシル基、アルコキアルキル基、アルコキシカルボニル基、アルコキシカルボニルオキシ基等を挙げることができる。
前記式(14)におけるRとしては、メチル基、エチル基、フェニル基、4−メトキシフェニル基、1−ナフチル基、2個のRが互いに結合して硫黄原子と共にテトラヒドロチオフェン環構造を形成する2価の基等が好ましい。
前記式(14)で表される酸発生剤(B)の好ましい例としては、下記式(15−1)〜(15−5)で表される酸発生剤などが挙げられる。下記式(15−1)〜(15−5)中のXは前記式(2)で表されるスルホニルアニオンである。
Figure 2011017798
これまでに述べた酸発生剤(B)は、1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。
また、本酸転写性樹脂組成物に含まれる酸発生剤(B)の含有量は特に限定されないが、通常、重合体(A)100質量部に対して0.1〜200質量部が含有される。更に、重合体(A)と酸発生剤(B)との組合せによる優れた酸転写の選択性が得られるために、この含有量は10〜150質量部であることが好ましく、20〜150質量部であることがより好ましく、20〜100質量部であることが特に好ましい。
本発明の酸転写性樹脂組成物には、上記酸発生剤(B)以外にも他の酸発生剤を含むことができる。他の酸発生剤としては、オニウム塩化合物(チオフェニウム塩化合物を含む)、ハロゲン含有化合物、ジアゾケトン化合物、スルホン化合物、スルホン酸化合物、ジアゾメタン化合物等を用いることができる。この酸発生剤(B)は、1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
前記オニウム塩化合物としては、4,7−ジ−n−ブトキシナフチルテトラヒドロチオフェニウム塩化合物、1−(4−n−ブトキシナフタレン−1−イル)テトラヒドロチオフェニウム塩化合物、1−(6−n−ブトキシナフタレン−2−イル)テトラヒドロチオフェニウム塩化合物、1−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)テトラヒドロチオフェニウム塩化合物などのチオフェニウム塩化合物;ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウム塩化合物、ジフェニルヨードニウム塩化合物などのヨードニウム塩化合物;トリフェニルスルホニウム塩化合物、4−t−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム塩化合物、4−シクロヘキシルフェニルジフェニルスルホニウム塩化合物、4−メタンスルホニルフェニルジフェニルスルホニウム塩化合物などのスルホニウム塩化合物;ホスホニウム塩化合物;ジアゾニウム塩化合物;ピリジニウム塩化合物;などが挙げられる。
前記ハロゲン含有化合物としては、ハロアルキル基含有炭化水素化合物、ハロアルキル基含有複素環式化合物等が挙げられる。具体的には(トリクロロメチル)−s−トリアジン誘導体などが挙げられる。
前記ジアゾケトン化合物としては、1,3−ジケト−2−ジアゾ化合物、ジアゾベンゾキノン化合物、ジアゾナフトキノン化合物などが挙げられる。
前記スルホン化物としては、β−ケトスルホン、β−スルホニルスルホンや、これらの化合物のα−ジアゾ化合物などが挙げられる。
前記スルホン酸化合物としては、アルキルスルホン酸エステル、ハロアルキルスルホン酸エステル、アリールスルホン酸エステル、イミノスルホネートなどが挙げられる。
前記ジアゾメタン化合物としては、ビス(トリフルオロメチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(フェニルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(p−トルエンスルホニル)ジアゾメタン、メチルスルホニル−p−トルエンスルホニルジアゾメタン、シクロヘキシルスルホニル−1,1−ジメチルエチルスルホニルジアゾメタン、ビス(1,1−ジメチルエチルスルホニル)ジアゾメタン等が挙げられる。
これらの酸発生剤(B)以外の他の酸発生剤を含有する場合、その含有量は特に限定されないが、前記重合体(A)100質量部に対して200質量部以下であることが好ましく、0.1〜100質量部がより好ましく、0.1〜50質量部が更に好ましい。
〈1−2〉重合体(A)
重合体(A)はどのような重合体であってもよいが、通常、側鎖に含窒素基を有する重合体(A)が用いられる。
前記「(A)側鎖に含窒素基を有する重合体」(以下、単に「重合体(A)」ともいう)は、前記所定の酸発生剤(B)と併用することで、膜内(本酸転写性樹脂組成物を用いて形成される膜内)における不要な酸の拡散を特に効果的に防止することができる(即ち、酸拡散防止機能を有する)。
前記重合体(A)が有する含窒素基は、窒素原子を基内に含む置換基を意味する。この含窒素基としては、−NRの構造を有する基(以下、単に「アミン基」という)、アシド基、イミド基、ウレア基、ウレタン基、ピリジン基等が挙げられる。
これらのなかでは、アミン基が好ましい。前記アミン基のR及びRは、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜10の直鎖状又は分枝状の炭化水素基、炭素数3〜10の環状の炭化水素基を表す。また、前記アミン基のR及びRは互いに結合して、3〜10員環の単環式ヘテロ環、又は、窒素原子、酸素原子、硫黄原子、セレン原子からなる群より選ばれる少なくとも1種のヘテロ原子を介して結合して4〜10員環の単環式ヘテロ環を形成してもよい。
即ち、前記アミン基のR及びRが炭素数1〜10の直鎖状又は分枝状の炭化水素基である場合の前記アミン基のR及びRとしては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、2−メチルプロピル基、1−メチルプロピル基、t−ブチル基などの脂肪族炭化水素基が挙げられる。
また、前記アミン基のR及びRが炭素数3〜10の環状の炭化水素基である場合の前記アミン基のR及びRがとしては、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基などの脂環式基;フェニル基、o−トリル基、m−トリル基、p−トリル基、4−t−ブチルフェニル基、1−ナフチル基、ベンジル基などの芳香族基が挙げられる。
更に、前記アミン基のR及びRが互いに結合して3〜10員環の単環式ヘテロ環(不飽和環であってもよく、飽和環であってもよい)を形成している場合、前記アミン基としては、アジリジノ基、アゼチノ基、ピロリジノ基、ピロール基、ピペリジノ基、ピリジノ基等が挙げられる。
また、前記アミン基のR及びRが窒素原子、酸素原子、硫黄原子、セレン原子からなる群より選ばれる少なくとも1種のヘテロ原子を介して結合して4〜10員環の単環式ヘテロ環(不飽和環であってもよく、飽和環であってもよい)を形成している場合、前記アミン基としては、モルホリノ基、チオモルホリノ基、セレノモルホリノ基、イソオキサゾリジノ基、イソオキサゾール基、イソチアゾリジノ基、イソチアゾール基、イミダゾリジノ基、ピペラジノ基、トリアジノ基等が挙げられる。
前記アミノ基は、どのような形態で重合体(A)の側鎖に含まれてもよいが、特に下記式(1)で示す構成単位が重合体(A)に含まれることが好ましい。
Figure 2011017798
〔式(1)中、Rは水素原子又はメチル基を表す。R及びRはそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜10の直鎖状又は分枝状の炭化水素基、炭素数3〜10の環状の炭化水素基を表す。また、R及びRは、互いに結合して3〜10員環の単環式ヘテロ環、又は、窒素原子、酸素原子、硫黄原子、セレン原子からなる群より選ばれる少なくとも1種のヘテロ原子を介して結合して4〜10員環の単環式ヘテロ環を形成してもよい。〕
前記式(1)に示す構成単位は、通常、下記式(16)で表される単量体(Am1)を用いて重合体(A)を重合することにより得ることができる。
Figure 2011017798
〔式(16)中、Rは水素原子又はメチル基を表す。R及びRはそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜10の直鎖状又は分枝状の炭化水素基、炭素数3〜10の環状の炭化水素基を表す。また、R及びRは、互いに結合して3〜10員環の単環式ヘテロ環、又は、窒素原子、酸素原子、硫黄原子、セレン原子からなる群より選ばれる少なくとも1種のヘテロ原子を介して結合して4〜10員環の単環式ヘテロ環を形成してもよい。〕
前記式(16)におけるR及び/又はRとなる炭素数1〜10の直鎖状又は分枝状の炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、2−メチルプロピル基、1−メチルプロピル基、t−ブチル基などの脂肪族炭化水素基が挙げられる。
即ち、前記式(16)においてR及び/又はRが炭素数1〜10の直鎖状又は分枝状の炭化水素基となる単量体(Am1)としては、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。
また、前記式(16)におけるR及び/又はRとなる炭素数3〜10の環状の炭化水素基としては、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基などの脂環式基;フェニル基、o−トリル基、m−トリル基、p−トリル基、4−t−ブチルフェニル基、1−ナフチル基、ベンジル基などの芳香族基が挙げられる。
更に、前記式(16)における、R及びRとが互いに結合して形成された3〜10員環の単環式ヘテロ環、又は、R及びRとが窒素原子、酸素原子、硫黄原子、セレン原子からなる群より選ばれる少なくとも1種のヘテロ原子を介して結合して形成された4〜10員環の単環式ヘテロ環、を有する単量体(Am1)としては、N−(メタ)アクリロイルモルホリン等が挙げられる。
単量体(Am1)としては、前記各種単量体のなかでも、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N−アクリロイルモルホリン、N−メタクリロイルモルホリンが好ましい。これらの好ましい単量体を用いて得られた重合体(A)は、酸発生剤(B)から発生された酸の膜内における不要な拡散をより効果的に防止できる。
含窒素基が前記式(1)で表される構成単位として重合体(A)に含まれる場合、重合体(A)に占める式(1)で表される構成単位の割合は特に限定されないが、重合体(A)の全構成単位を100モル%とした場合に1〜50モル%であることが好ましく、3〜40モル%であることがより好ましく、5〜30モル%であることが特に好ましい。重合体(A)に占める前記式(1)で表される構成単位の割合が前記範囲内では、酸発生剤(B)から発生された酸の膜内における不要な拡散をより効果的に防止できる。
前記重合体(A)は、前記式(1)で示される構成単位以外に他の構成単位を含むことができる。他の構成単位としては、下記式(17)に示す構成単位が好ましい。
Figure 2011017798
〔式(17)中、Rは水素原子又はメチル基を表す。Rは1価の有機基を表す。〕
前記式(17)に示す構成単位は、通常、下記式(18)で表される単量体(Am2)を用いることにより、前記式(17)に示す構成単位を含む重合体(A)を得ることができる。
Figure 2011017798
〔式(18)中、Rは水素原子又はメチル基を表す。Rは1価の有機基を表す。〕
前記式(18)におけるRの1価の有機基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、2−メチルプロピル基、1−メチルプロピル基、t−ブチル基等の炭素原子数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基;
フェニル基、o−トリル基、m−トリル基、p−トリル基、2,4−キシリル基、2,6−キシリル基、3,5−キシリル基、メシチル基、o−クメニル基、m−クメニル基、p−クメニル基、ベンジル基、フェネチル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基等の炭素数6〜20の芳香族炭化水素基;
ヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシエチル基、1−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシプロピル基、3−ヒドロキシプロピル基、1−ヒドロキシブチル基、2−ヒドロキシブチル基、3−ヒドロキシブチル基、4−ヒドロキシブチル基、3−ヒドロキシシクロペンチル基、4−ヒドロキシシクロヘキシル基等の炭素数1〜8のヒドロキシアルキル基;
シアノメチル基、1−シアノエチル基、2−シアノエチル基、1−シアノプロピル基、2−シアノプロピル基、3−シアノプロピル基、1−シアノブチル基、2−シアノブチル基、3−シアノブチル基、4−シアノブチル基、3−シアノシクロペンチル基、4−シアノシクロヘキシル基等の炭素数2〜9のシアノアルキル基及びシアノ基などの窒素原子含有有機基;
シクロペンチル基、シクロヘキシル基などの環状炭化水素基;
ボルニル基、イソボルニル基等の橋かけ環式炭化水素基などの脂環式基;が挙げられる。
尚、前記式(17)及び前記式(18)におけるRは、酸に不安定な保護基(P){即ち、後述する式(19)}であってもよいが、Rは酸に不安定な保護基(P)でないことが好ましい。
単量体(Am2)としては、(メタ)アクリレート化合物が好ましく、具体的には、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、グリセロールモノ(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。これらの(メタ)アクリレート化合物は1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。
これらの(メタ)アクリレート化合物のなかでは、メチルメタクリレートが特に好ましい。
重合体(A)中に占める前記式(17)で表される構成単位の割合は、特に限定されないが、重合体(A)の全構成単位を100モル%とした場合に5〜99モル%であることが好ましく、10〜97モル%であることがより好ましく、15〜95モル%であることが特に好ましい。重合体(A)に占める前記式(17)で表される構成単位の割合が前記範囲内では、酸発生剤(B)から発生された酸の膜内における不要な拡散を防止できる。
重合体(A)は、前記式(1)に示す構成単位、及び、前記式(17)に示す構成単位以外の他の構成単位を含むことができる。他の構成単位の種類は特に限定されず本発明の目的を阻害しない範囲であればよい。この他の構成単位を含む場合、その割合は、特に限定されないが、重合体(A)の全構成単位を100モル%とした場合に30モル%以下であることが好ましく、1〜10モル%であることがより好ましい。この範囲内では本発明の目的を阻害することがない。
また、前記式(1)に示す構成単位、及び、前記式(17)に示す構成単位、の両方が含まれる場合であって、且つ、他の構成単位が含有される場合、前記式(1)に示す構成単位、及び、前記式(17)に示す構成単位、の各々の含有割合は、前記式(1)に示す構成単位と前記式(17)に示す構成単位との合計を100モル%とした場合に、前記式(1)に示す構成単位は1〜50モル%であることが好ましく、3〜40モル%であることがより好ましく、5〜30モル%であることが特に好ましい。この範囲では、酸発生剤(B)から発生された酸の膜内における不要な拡散をより効果的に防止できる。
また、前記重合体(A)の分子量については特に限定はなく、適宜選定することができるが、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定したポリスチレン換算重量分子量(以下、「Mw」という。)は、通常、1,000〜500,000であり、好ましくは2,000〜400,000であり、更に好ましくは3,000〜300,000である。
更に、重合体(A)の前記Mwと、GPCで測定したポリスチレン換算数分子量(以下、「Mn」という。)との比(Mw/Mn)についても特に限定はなく、適宜選定できるが、通常、1〜10であり、好ましくは1〜8であり、更に好ましくは1〜3である。
また、重合体(A)は、実質的に水酸基を有さない重合体であることが好ましい。「実質的に水酸基を有さない」とは、JIS K1557のプラスチック−ポリウレタン原料ポリオールの近赤外(NIR)分光法による水酸基価の求め方に準じて、波長2000〜2300nmのR−OH結合音、及び、1380〜1500nmのR−OH第1倍音の2つの波長域を用いて測定される重合体(A)についての水酸基価{重合体(A)1g中の水酸基と当量の水酸化カリウムの質量(mg)}が1以下であることを意味する。
同様に、重合体(A)は、実質的に酸解離性基(酸に不安定な保護基)を有さない重合体であることが好ましい。「実質的に酸解離性基を有さない」とは、重合体の合成に用いる全単量体中、酸解離性基を有さない単量体が、95モル%以上用いて得られる重合体のことである。即ち、換言すれば、重合体(A)を構成する全構成単位100モル%中に、後述する酸に不安定な保護基を有する構成単位が5モル%未満であることを意味する。
本発明の酸転写性樹脂組成物はどのようにして膜形成してもよいが、通常、液状の酸転写性樹脂組成物を、目的とする表面(例えば、後述する第1膜の表面)に塗布し、乾燥させることにより形成される{更には、必要に応じて加熱処理(ベーク)を施すことができる}。このため、本酸転写性樹脂組成物は、前記重合体(A)及び前記酸発生剤(B)に加えて、溶剤(C)を含有できる。
前記溶剤(C)の種類は特に限定されないが、例えば、水及び/又は有機溶剤等を用いることができる。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。
前記有機溶剤としては、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ブチルメチルエーテル、ブチルエチルエーテル、ブチルプロピルエーテル、ジブチルエーテル、ジイソブチルエーテル、tert−ブチル−メチルエーテル、tert−ブチルエチルエーテル、tert−ブチルプロピルエーテル、ジ−tert−ブチルエーテル、ジペンチルエーテル、ジイソアミルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、シクロヘキシルメチルエーテル、シクロペンチルエチルエーテル、シクロヘキシルエチルエーテル、シクロペンチルプロピルエーテル、シクロペンチル−2−プロピルエーテル、シクロヘキシルプロピルエーテル、シクロヘキシル−2−プロピルエーテル、シクロペンチルブチルエーテル、シクロペンチル−tert−ブチルエーテル、シクロヘキシルブチルエーテル、シクロヘキシル−tert−ブチルエーテル等のアルキルエーテル類;
1−プロパノール、n−ブタノール、2−ブタノール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、2−メチル−1−プロパノール、ネオペンチルアルコール、tert−アミルアルコール、イソアミルアルコール、3−メチル−2−ブタノール、2−メチル−1−ブタノール、2−エチル−1−ブタノール、2−メチル−1−ペンタノール、4−メチル−2−ペンタノール等のアルキルアルコール類;
デカン、ドデカン、ウンデカン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素類等が挙げられる。
この溶剤(C)は、本酸転写性樹脂組成物において、前記重合体(A)を100質量部とした場合に、通常、10〜10000質量部含有され、20〜8000質量部が好ましく、30〜6000質量部がより好ましく、40〜4000質量部が更に好ましい。
更に、酸転写性樹脂組成物全体の粘度は特に限定されず、酸転写性樹脂組成物を塗布する方法等により適宜の粘度とすればよいが、例えば、温度25℃おける粘度を1〜100mPa・sとすることができる。この粘度は2〜80mPa・sが好ましく、3〜50mPa・sがより好ましい。
また、本酸転写性樹脂組成物には、上記溶剤(C)以外にも他の成分を含有できる。他の成分としては、界面活性剤(D)が挙げられる。界面活性剤(D)としては、例えば、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、ポリアルキレンオキシド系界面活性剤、含フッ素界面活性剤等が挙げられる。
具体的には、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンn−オクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンn−ノニルフェニルエーテル、ポリエチレングリコールジラウレート、ポリエチレングリコールジステアレート等の他、NBX−7、NBX−8、NBX−15(商品名、ネオス社製)、SH8400 FLUID(商品名、Toray Dow Corning Silicone Co.製)、KP341(商品名、信越化学工業株式会社製)、ポリフローNo.75、同No.95(商品名、共栄社化学株式会社製)、エフトップEF301、同EF303、同EF352(商品名、トーケムプロダクツ株式会社製)、メガファックスF171、F172、F173、F471、R−07、R−08(商品名、大日本インキ化学工業株式会社製)、フロラードFC430、FC431(商品名、住友スリーエム株式会社製)、アサヒガードAG710、サーフロンS−382、SC−101、SC−102、SC−103、SC−104、SC−105、SC−106(商品名、旭硝子株式会社製)等を挙げることができる。尚、これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。
この界面活性剤(D)を用いる場合、その量は特に限定されないが、通常、前記重合体(A)の全量100質量部に対して0.01〜0.5質量部であり、好ましくは0.02〜0.1質量部である。
更に、その他、酸転写性樹脂組成物には、増感剤、架橋剤、ハレーション防止剤、保存安定化剤、着色剤、可塑剤、消泡剤等を適宜配合することができる。
[2]バイオチップの製造方法
本発明のバイオチップの製造方法は、(a)第1膜形成工程、(b)第2膜形成工程、(c)保護基除去工程、(d)第2膜除去工程、(e)第2化合物結合工程、を備えることを特徴とする(図1〜図3参照)。
前記「(a)第1膜形成工程」(図1のPR1参照)は、酸に不安定な保護基Pを有する第1化合物を基板10に直接的又は間接的に結合して第1膜20を形成する工程PR1である。
前記「第1化合物」は、酸に不安定な保護基P(以下、単に「保護基」ともいう)を有する化合物である。第1化合物は保護基Pを有すればよく、他の構成は特に限定されず、例えば、下記(1)〜(3)に例示される化合物が挙げられる。即ち、
(1)基板表面と第2化合物とを結合させるためのカップリング化合物。より具体的には、保護基で保護された第2化合物との結合手及び基板表面との結合手を有する化合物、即ち例えば、保護基とシリル基とを有する化合物など。
(2)保護基を導入するための保護基導入化合物。より具体的には、アミノ基やヒドロキシル基を保護する保護基を導入するための化合物、即ち例えば、アミノ基にペプチド結合できる基と保護基とを有する化合物など。
(3)第2化合物を基板表面から離間させるためのスペーサ化合物。即ち例えば、アルキル鎖によって離間されたアミノ基にペプチド結合できる基及び保護基を有する化合物など。
前記例示した第1化合物のうち、(1)カップリング化合物は、通常、基板表面に対して直接的に結合されるが、他の化合物を介して基板表面に間接的に結合させてもよい。また、(2)保護基導入化合物及び(3)スペーサ化合物は、通常、他の化合物を介して基板表面と間接的に結合される。これらの(2)保護基導入化合物及び(3)スペーサ化合物と基板表面との間にはどのような化合物を介してもよいが、例えば、カップリング剤(カップリング化合物)を介することができる。
このうち(2)保護基導入化合物としては、保護基として有するオメガ−アミノカプロン酸系化合物のようなアミノアルキルカルボン酸等が挙げられる。このような化合物としては、6−N−t−ブトキシカルボニルアミノカプロン酸、4−N−t−ブトキシカルボニルアミノブタン酸、5−N−t−ブトキシカルボニルアミノペンタン酸、7−N−t−ブトキシカルボニルアミノヘプタン酸等のt−ブトキシカルボニル基を保護基として有するカルボン酸誘導体類等が挙げられる。
また、第1化合物として前記(2)保護基導入化合物を用いる際に、基板と第1化合物(保護基導入化合物)とを接続するカップンリグ剤(カップリング化合物)としては、アミノプロピルトリエトキシシラン等のアミノ基及びシリル基を有するカップリング剤や、ヒドロキシル基とシリル基とを有するカップリング剤が挙げられる。
その他、第1化合物としては、後述する第2化合物として挙げた各種化合物のうちの保護基を有する化合物や、後述する第2化合物として挙げた各種化合物に保護基が導入された誘導体などを用いることもできる。
前記「酸に不安定な保護基(P)」は、酸の存在下で解離する基であり、より具体的には酸性の基であり、更に詳しくは、フェノール性水酸基、カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基、酸性を有する水酸基等の酸性基中の水素原子を置換する基を意味する。この酸解離性基としては、t−ブトキシカルボニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基、(チオテトラヒドロピラニルスルファニル)メチル基、(チオテトラヒドロフラニルスルファニル)メチル基や、アルコキシ置換メチル基、アルキルスルファニル置換メチル基、アセタール基、ヘミアセタール基、下記一般式(19)で表される基(以下、「酸解離性基(19)」という。)等を挙げることができる。
Figure 2011017798
〔式(19)中、R〜Rは、各々独立に、炭素数1〜14の直鎖状のアルキル基、炭素数1〜14の分岐状のアルキル基、炭素数3〜20の非有橋式の1価の脂環式炭化水素基、炭素数3〜20の有橋式の1価の脂環式炭化水素基、又は炭素数6〜20の1価の芳香族基を示すか、或いは、R〜Rのうちの何れか2つが結合して、炭素数3〜20の非有橋式の2価の脂環式炭化水素基、又は炭素数3〜20の有橋式の2価の脂環式炭化水素基を形成すると共に、R〜Rのうちの残りの1つが、炭素数1〜14の直鎖状のアルキル基、炭素数1〜14の分岐状のアルキル基、炭素数3〜20の非有橋式の1価の脂環式炭化水素基、炭素数3〜20の有橋式の1価の脂環式炭化水素基、又は炭素数6〜20の1価の芳香族基を示し、これらの各基は置換されていてもよい。]
式(19)における炭素数1〜14の直鎖状のアルキル基、及び、炭素数1〜14の分岐状のアルキル基、としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、I-プロピル基、n−ブチル基、2−メチルプロピル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ウンデシル基、n−ドデシル基、n−トリデシル基、n−テトラデシル基等が挙げられる。
式(19)における炭素数3〜20の非有橋式の1価の脂環式炭化水素基、及び、炭素数3〜20の有橋式の1価の脂環式炭化水素基、としては、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基等のシクロアルキル基;ビシクロ[2.2.1]ヘプチル基、ビシクロ[2.2.2]オクチル基、テトラシクロ[4.2.0.12,5.17,10]ドデシル基、アダマンチル基等が挙げられる。
式(19)における炭素数6〜20の1価の芳香族基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基等が挙げられる。
式(19)において、前記R〜Rの各基は、各々独立に、置換基を有していてもよい。置換基としては、例えば、ヒドロキシル基、カルボキシル基、オキソ基(=O)、シアノ基、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子等)、炭素数1〜14の直鎖状のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基等)、炭素数1〜14の分岐状のアルキル基(例えば、i−プロピル基、2−メチルプロピル基、1−メチルプロピル基、t−ブチル基等)、炭素数1〜8の直鎖状のアルコキシル基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、n−ブトキシ基等)、炭素数1〜8の分岐状のアルコキシル基(例えば、i−プロポキシ基、2−メチルプロポキシ基、1−メチルプロポキシ基、t−ブトキシ基等)、炭素数2〜8の直鎖状のアルコキシアルキル基(例えば、メトキシメチル基、エトキシメチル基等)、炭素数2〜8の分岐状のアルコキシアルキル基(例えば、t−ブトキシメチル基等)、炭素数2〜8の直鎖状のアルコキシアルコキシル基(例えば、メトキシメトキシ基、エトキシメトキシ基基等)、炭素数2〜8の分岐状のアルコキシアルコキシル基(例えば、t−ブトキシメトキシ基等)、炭素数2〜8の直鎖状のアルキルカルボニルオキシ基(例えば、メチルカルボニルオキシ基、エチルカルボニルオキシ基等)、炭素数2〜8の分岐状のアルキルカルボニルオキシ基(例えば、t−ブチルカルボニルオキシ基等)、炭素数2〜8の直鎖状のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等)、炭素数2〜8の分岐状のアルコキシカルボニル基(例えば、t−ブトキシカルボニル基等)、炭素数2〜14の直鎖状のシアノアルキル基(例えば、シアノメチル基、2−シアノエチル基、3−シアノプロピル基、4−シアノブチル基等)、炭素数2〜14の分岐状のシアノアルキル基、炭素数1〜14の直鎖状のフルオロアルキル基(例えば、フルオロメチル基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基等)、炭素数1〜14の分岐状のフルオロアルキル基などが挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。
また、前記アルコキシ置換メチル基としては、例えば、メトキシメチル基、エトキシメチル基、メトキシエトキシメチル基、n−プロポキシメチル基、n−ブトキシメチル基、n−ペンチルオキシメチル基、n−ヘキシルオキシメチル基、ベンジルオキシメチル基等を挙げることができる。
前記アルキルスルファニル置換メチル基としては、例えば、メチルスルファニルメチル基、エチルスルファニルメチル基、メトキシエチルスルファニルメチル基、n−プロピルスルファニルメチル基、n−ブチルスルファニルメチル基、n−ペンチルスルファニルメチル基、n−ヘキシルスルファニルメチル基、ベンジルスルファニルメチル基等を挙げることができる。
前記「基板(10)」の種類は特に限定されず、無機材料からなってもよく、有機材料からなってもよく、これらの複合材料からなってもよい。また、基板10は、その表面側と他面側とが異なる材料からなってもよい。この基板材料としては、例えば、シリコン、二酸化ケイ素及びガラス(ホウケイ酸ガラス、表面改質ガラス、石英ガラス等を含む)等のケイ素を主成分とする無機材料が挙げられる。また、ポリプロピレン及びポリアクリルアミド(アクリルアミドによって表面が活性化されたポリアクリルアミドを含む)等の有機材料が挙げられる。この他、保護基を有する化合物の層(第1膜に限られない)を固定化するのに適した反応性部位(例えば、活性なアミノ基など)を有する表面を有する当該分野において既知の他の基板を適宜用いることができる。
前記第1膜20は、どのようにして基板10上に結合させてもよいが、通常、第1化合物を含む液体を基板10(表面処理されていない基板及び表面処理された基板を含む)表面に塗布して、第1化合物と基板10表面とを反応させて結合させる。この際の塗布方法等は特に限定されず、従来公知の回転塗布、流延塗布、ロール塗布及び印刷等の種々の方法を用いることができる。
更に、第1化合物は、基板10に直接結合させてもよく、他の化合物を介して間接的に結合させてもよい。即ち、換言すれば、第1膜(配向して並んだ複数の第1化合物又はその残基からなる膜)20は基板10に直接積層してもよく、1層又は2層以上の他膜を介して間接的に積層してもよい。
尚、第1化合物は、前記保護基を維持したまま、他部において前記基板に直接的に又は間接的に結合される。また、第1化合物は、この結合に際して、第1化合物の構造の一部が変化してもよく、変化しなくてもよい。変化する場合としては、第1化合物の構造の一部が脱離されて生じた結合手を利用する場合等が挙げられる。
前記「(b)第2膜形成工程」(図1のPR2参照)は、第1膜20上に、前記酸転写性樹脂組成物を用いて第2膜30を形成する工程PR2である。
前記酸転写性樹脂組成物を用いて第2膜30を形成する方法は、特に限定されず、例えば、回転塗布、流延塗布、ロール塗布及び印刷等の適宜の塗布手段が挙げられる。
更に、この酸転写性樹脂組成物を塗布した後、必要に応じて、プレベーク(PB)することによって塗膜中の溶剤を揮発させることで第2膜30を形成してもよい。このプレベークの加熱条件は、酸転写性樹脂組成物の配合組成によって適宜選択されるが、加熱温度は、通常、30〜150℃、好ましくは50〜130℃である。更に、加熱時間は、通常、30〜300秒間、好ましくは60〜180秒間である。
また、第2膜30の厚みは特に限定されないが、通常、1〜10000nmとすることが好ましく、5〜800nmとすることがより好ましく、10〜500nmとすることが更に好ましい。
前記「(c)保護基除去工程」は、図1及び図2に例示されるように、第2膜30を露光して、露光された部分に対応する第1膜30から保護基Pを除去する工程PR3及びPR4である。
この保護基除去工程には、通常、第2膜30に対して放射線を露光する露光工程PR3と、露光により第2膜30内に生じた酸を第1膜20へと転写(拡散)する転写工程PR4とを備える。
このうち露光工程PR3は、マスク50を介して第2膜30を露光し、第2膜30内で前記酸を発生させる工程である。これにより図1に例示するように、第2膜30の露光された部位が酸発生部位31となる。
露光に使用される放射線の種類は特に限定されず、第2膜30に含まれる酸発生剤(B)の種類に応じて適宜選択される。更に、露光量等も第2膜30に含まれる酸発生剤(B)の種類に応じて適宜選択される。
また、酸転写工程PR4は、第2膜30に発生した酸を第1膜20へ転写する工程である。これにより図2に例示するように、酸発生部位31に対応した第1膜20を構成している第1化合物から保護基Pを除去することによって、第1膜20の一部が酸転写部位21(酸転写部位21は保護基Pが解離された第1化合物の残基を含んでいる)となる。
この酸を転写する方法は特に限定されないが、具体的には、(1)加熱により転写する方法、(2)常温において放置することによって転写する方法、(3)浸透圧を利用して転写する方法などが挙げられる。これらの方法は1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよいが、これらの中でも(1)加熱により転写する方法が転写効率に優れるため好ましい。
加熱により転写を行う場合の加熱条件は、特に限定されないが、加熱温度は、50〜200℃が好ましく、70〜150℃が更に好ましい。更に、加熱時間は、30〜300秒間が好ましく、60〜180秒間が更に好ましい。
また、加熱により転写を行う場合は、上記加熱条件により1回の加熱で完了してもよいが、結果的に上記加熱条件と同様の結果となるように、2回以上の加熱を行うこともできる。
尚、前記(2)常温において放置することによって転写する方法とは、加熱を行わず、通常、温度20〜30℃の常温の環境に放置することで、第2膜30内に発生された酸を自然に第1膜20へと拡散させて転写する方法である。
前記「(d)第2膜除去工程」は、図2に例示されるように、第2膜30を除去する工程PR5である。即ち、第2膜30を除去すると共に、その層下に酸が転写された第1膜20を露出させる工程PR5である。
第2膜30の除去はどのような方法で行ってもよいが、通常、第2膜30を有機溶剤により溶解させて行う。この有機溶剤は、第2膜30を溶解させるものの、酸が転写された第1膜20を溶解させないものである。
このような有機溶剤は、第2膜30及び第1膜20の各膜を構成する成分によって適宜選択することが好ましく、第1膜20が溶解されず且つ第2膜30が溶解される有機溶剤であれば限定されないが、具体的には、アセトニトリル、アセトン、テトラヒドロフラン及びピリジン等が挙げられる。これらの有機溶剤は1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。
前記「(e)第2化合物結合工程」は、第1膜のうち保護基が除去された部位に第2化合物を結合する工程PR6である。即ち、第1膜20のうち酸転写されて保護基Pが解離された部位21上に、第2化合物を含む部位41を積層する工程である。
前記「第2化合物」の種類は特に限定されず種々の化合物を用いることができる。この第2化合物としては、例えば、(1)ヌクレオチド{ヌクレオチド、デオキシヌクレオチド及びこれらを除く類似体(合成ヌクレオチド類似体、合成デオキシヌクレオチド類似体など)を含む}、(2)アミノ酸、(3)単糖類、又は(4)これらヌクレオチド、アミノ酸及び単糖類から選択される2以上の化合物が結合された結合体、(5)ペプチド核酸(PNA)を合成するためのペプチド核酸形成用化合物(ペプチド核酸モノマー)、(6)各種の端部形成用化合物等が挙げられる。これらの第2化合物は保護基及び活性基を有していてもよい。また、これらの第2化合物は1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。
前記(1)ヌクレオチドとしては、デオキシヌクレオチド、合成ヌクレオチド類似体が挙げられる。
このうちヌクレオチドとしては、アデノシンホスフェート、グアノシンホスフェート、シチジンホスフェート、ウリジンホスフェート等が挙げられる。
また、デオキシヌクレオチドとしては、デオキシアデノシンホスフェート、デオキシグアノシンホスフェート、デオキシチジンホスフェート及びデオキシチミジンホスフェート等が挙げられる。
更に、合成ヌクレオチド類似体としては、2’−4’架橋ヌクレオチド類似体、3’−4’架橋ヌクレオチド類似体、5’−アミノ−3’,5’架橋ヌクレオチド類似体等の架橋型ヌクレオチド類似体等が挙げられる。
前記(2)アミノ酸(L体及びD体を含む)としては、アルキル鎖を持つグリシン・アラニン・バリン・ロイシン・イソロイシン、ヒドロキシ基を持つセリン・トレオニン、硫黄を含むシステイン・メチオニン、アミド基を持つアスパラギン・グルタミン、イミノ基を持つプロリン、芳香族基を持つフェニルアラニン・チロシン・トリプトファン等が挙げられる。
前記(3)単糖類としては、グルコース、ガラクトース、マンノース、フコース、キシロース、N−アセチルグルコサミン、N−アセチルガラクトサミン等が挙げられる。
前記(4)の結合体としては、ヌクレオチド同士の結合体であるオリゴヌクレオチド、アミノ酸同士の結合体であるペプチド及び蛋白質、等が挙げられる。
前記ペプチド核酸形成用化合物としては、N−(2−t−ブチルオキシカルボニル−アミノエチル)−N−チミン−1−イルアセチル)グリシン、N−(N−4−(ベンジルオキシカルボニル)シトシン−1−イル)アセチル−N−(2−t−ブチルオキシカルボニル−アミノエチル)グリシン、N−(N−6−(ベンジルオキシカルボニル)アデニン−9−イル)アセチル−N−(2−t−ブチルオキシカルボニル−アミノエチル)グリシン及びN−(N−4−(ベンジルオキシカルボニル)グアニン−1−イル)アセチル−N−(2−t−ブチルオキシカルボニル−アミノエチル)グリシン等が挙げられる。
前記(5)端部形成用化合物としては、分子鎖末端を形成する化合物であり、各種保護基を有する保護基形成用化合物、各種キャッピング用化合物及び標識用化合物等が含まれる。このうち標識用化合物としては、各種蛍光標識用化合物(フロレシンイソチオシアネート等のフルオレセイン誘導体など)及び放射性同位体標識用化合物が含まれる。
更に、前記第2化合物が有することができる保護基としては、前記第1化合物における酸に不安定な保護基がそのまま適用できる他、光に不安定な保護基を用いることもできる。
また、前記第2化合物が有することができる活性基としては、ホスホルアミダイト基、H−ホスホネート、ホスホジエステル、ホスホトリエステル及びリン酸トリエステル等の遊離の水酸基と反応し得るリン含有基が挙げられる。即ち、例えば、活性化されたヌクレオチドとしては、ホスホルアミダイトヌクレオチド分子が挙げられる。その他、光化学的活性基及び熱化学的活性基としては、アミノ基、チオール基、マレイミド基、N-ヒドロキシスクシンイミジルエステル基、ホルミル基、カルボキシル基、アクリルアミド基、エポキシ基等が挙げられる。
そして、図3に例示されるように、前述の第1膜から保護基Pを解離させる操作と同様の操作(酸転写性樹脂組成物層形成工程PR7、露光工程PR8、酸転写工程PR9、酸転写性樹脂組成物層除去工程PR10)を施すことにより、保護基が残存された第1膜(第2化合物が結合されていない部位)から保護基Pを解離させ、その後、第3化合物結合工程PR11を施すことによって、第1化合物の残基に対して第3化合物を結合させて、第3化合物の残基からなる部位42を形成することができる。
更に、図2の最下図に例示するように、前記第2化合物が酸に不安定な保護基Pを有する場合には、前記と同様の操作を施すことで、第2化合物の残基からなる部位41上に他の化合物(第4化合物、第5化合物など)を結合させることができる。このように同様の操作を繰り返すことによって、基板上で高い自由度をもって高分子を合成できる。
尚、第2化合物に関する説明は、前記第3化合物、前記第4化合物及び前記第5化合物にそのまま適用できる。また、第1化合物、第2化合物、第3化合物、第4化合物及び第5化合物等は各々同じであってもよく異なっていてもよい。
本発明の製造方法によれば、基板上で高い自由度で高分子を設計することができる。この方法により合成される高分子は特に限定されないが、生体高分子及び擬似生体高分子の合成に特に好適である。このような高分子としては、核酸及び蛋白質が挙げられる。核酸としては、DNA、RNA及びPNA(Peptide Nucleic Acid)の他、架橋型ヌクレオチド類似体を一部又は全部に用いて合成された人工核酸〔LNA{Locked Nucleic Acid(Proligo LLC社商標)}及びBNAなど〕が挙げられる。このうちPNAは、DNA及びRNAがリン酸結合骨格を有するのに対して、ペプチド結合骨格を有する擬似生体高分子である。このPNAは、通常、アミノエチルグリシン誘導体を単量体とする高分子である。
[3]バイオチップ
本発明のバイオチップは、本発明のバイオチップの製造方法により形成されたことを特徴とする。このバイオチップは、1〜10mm四方の基板の上に、数千〜数万種類のプローブが形成されたものであり、検体となるDNA等の発現パターンを同時に解析できる基板である。
プローブとしては、DNA、RNA、PNA、BNA、人工核酸、プロテイン(ペプチド)、糖鎖、及びこれらを組み合わせたプローブ等が挙げられる。基板は、上述のバイオチップの製造方法に記載の内容をそのまま適用できる。バイオチップは、DNAチップ、RNAチップ、プロテインチップ、及び糖鎖チップ等のいずれでも構わない。
また、このバイオチップは、遺伝子発現のパターンニグ、新規遺伝子のスクーリング、遺伝子多型、及び遺伝子変異等の検出に好適に用いることができる。
以下、実施例を挙げて、本発明の実施の形態を更に具体的に説明する。但し、本発明は、この実施例に何ら制約されるものではない。尚、実施例及びその表の記載における「部」及び「%」は、特記しない限り質量基準である。
[1]酸転写性樹脂組成物の調製(実施例1〜4及び比較例1〜2)
(1)重合体(A)の合成
500mLビーカー中にN,N−ジメチルアクリルアミド(単量体Am1、株式会社興人製)5g(Am1とAm2との合計を100モル%とした場合に5モル%)、メチルメタクリレート(Am2、三菱マテリアル株式会社製)95g(Am1とAm2との合計を100モル%とした場合に95モル%)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(重合開始剤)5.0gを仕込み、重合開始剤が溶解するまで攪拌し均一な溶液を得た。別途、窒素置換したドライアイス/メタノール還流器の付いたフラスコ中に、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(溶媒)150gを仕込み、ゆるやかに攪拌を開始し80℃まで昇温した。その後、80℃にて、上記溶液を2時間かけて少量ずつ連続滴下した。滴下後、更に80℃にて3時間重合を行い、その後、100℃に昇温して1時間攪拌を行って重合を終了した。その後、得られた反応溶液を多量のシクロヘキサン中に滴下して生成物を凝固させた。次いで、得られた凝固物を水洗後、凝固物と同質量のテトラヒドロフランに再溶解し、多量のシクロヘキサンに滴下して再度凝固させた。この再溶解及び凝固を行うサイクルを計3回行った後、得られた凝固物を40℃で48時間真空乾燥して重合体(A)を得た。
得られた重合体(A)の収率は90%であり、Mwは11,000であり、Mw/Mnは2.3であった。重合体(A)は、前記式(1)に示す構成単位、及び前記式(17)に示す構成単位を有する重合体である。
(2)他成分との混合
下記表1に示すように、上記(1)で得られた重合体(A)100質量部、下記酸発生剤(B)30質量部、溶媒(C)100質量部、及び、界面活性剤(D)0.05質量部を混合し、攪拌により均一な溶液とした。この溶液を孔径0.5μmのカプセルフィルターでろ過して6種類の酸転写性樹脂組成物(実施例1〜4及び比較例1〜2)を得た。
酸発生剤(B)として、下記酸発生剤B1〜B4を用いた。
酸発生剤B1〔下記式(11)〕;チバ・ジャパン株式会社製、品名「PAG121」
Figure 2011017798
この酸発生剤B1からは酸が発生され、その酸は、下記式(4)で表されるスルホニルアニオン有する。
Figure 2011017798
前記式(4)で表されるスルホニルアニオンは、炭素原子7個、水素原子7個、酸素原子3個、硫黄原子1個から構成されることから、その炭素含有率は38.9%〔{7/(7+7+3+1)}×100=38.9%〕である。
酸発生剤B2〔下記式(13)〕;みどり化学株式会社製、品名「NAI−106」
Figure 2011017798
この酸発生剤B2からは酸が発生され、その酸は、下記式(5)で表されるスルホニルアニオンを有する。
Figure 2011017798
前記式(5)で表されるスルホニルアニオンは、炭素原子10個、水素原子15個、酸素原子4個、硫黄原子1個から構成されることから、その炭素含有率は33.3%〔{10/(10+15+4+1)}×100=33.3%〕である。
酸発生剤B3;トリフェニルスルホニウムノナフルオロブタンスルホネート
この酸発生剤B3からは、ノナフルオロブタンスルホン酸アニオンを構造中に有する酸が発生される。このノナフルオロブタンスルホン酸アニオンは、炭素原子4個、フッ素原子9個、酸素原子3個、硫黄原子1個から構成されることから、その炭素含有率は23.5%〔{4/(4+9+3+1)}×100=23.5%〕である。
酸発生剤B4〔下記式(20)〕;チバ・ジャパン株式会社製、品名「PAG103」
Figure 2011017798
この酸発生剤B4からは、プロパンスルホン酸アニオンを構造中に有する酸が発生される。このプロパンスルホン酸アニオンは、炭素原子3個、水素原子7個、酸素原子3個、硫黄原子1個から構成されることから、その炭素含有率は21.4%〔{3/(3+7+3+1)}×100=21.4%〕である。
また、溶剤(C)として、下記溶剤C1と溶剤C2との混合溶媒を用いた。混合に際しては溶剤C1と溶剤C2との合計100質量部のうち、溶剤C1を80質量部、溶剤C2を20質量部とした。
溶剤C1;プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
溶剤C2;γ−ブチロラクトン
更に、界面活性剤(D)として、JSR株式会社製の商品名「ダイナフロー」を用いた。
これらの4成分を表1に示す配合となるように、重合体A(100質量部)、酸発生剤B1〜B4(30質量部)、溶媒C(100質量部)、界面活性剤(0.05質量部)を混合し、攪拌により均一な溶液とした。この溶液を孔径0.5μmのカプセルフィルターでろ過して、各固形分濃度が10.0%である6種類の酸転写性樹脂組成物(実施例1〜4及び比較例1〜2)を得た。
Figure 2011017798
[2]バイオチップ製造樹脂組成物の評価
前記[1]で得られたバイオチップ製造樹脂組成物の特性を評価するために各々を用いて第1膜の保護基を選択的に除去し、蛍光標識を行い、感度評価及びスポット形状評価を行う。
(1)第1膜形成工程
ガラス基板を洗浄溶液(95%のエタノール水溶液1L、水12mL、水酸化ナトリウム120g)に12時間浸漬し、数回水洗して空気中で乾燥させる。次いで、このガラス基板にアミノ基を固定するための表面処理を施する。即ち、ガラス基板を0.1体積%のアミノプロピルトリエトキシシランのエタノール溶液に浸漬し、常温で5分間撹拌する。その後、エタノールで3回洗浄し、真空オーブンを用いて120℃で20分間乾燥し、更に、アルゴンガス雰囲気中で12時間放置した後、N,N−ジメチルホルムアミド(以下、単に「DMF」という)に浸漬し、更に、ジクロロメタンで洗浄して前記表面処理を行う。
その後、表面処理されたガラス基板を、30mMの6−N−t−ブトキシカルボニルアミノカプロン酸(第1化合物)、及び、3gのジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)を、含むDMF溶液0.5mlに浸漬し、80℃で1時間撹拌しながら反応させる。その後、未反応のアミノ基(前記アミノプロピルトリエトキシシランに起因するガラス基板上のアミノ基であって、前記6−N−t−ブトキシカルボニルアミノカプロン酸が結合されないアミノ基)をアセチル基により保護するために、無水酢酸とピリジンとの混合溶液(無水酢酸1体積部+ピリジン3体積部)内で1時間撹拌しながら反応させる。その結果、アミノ基が酸に不安定な保護基(アセチル基)で保護された第1化合物からなる第1膜(リンカー層)が、ガラス基板上に形成される。
(2)第2膜形成工程
前記[1]で得られた各酸転写性樹脂組成物(実施例1〜4及び比較例1〜2)を、前記[2](1)で得られる第1膜が形成されたガラス基板上にスピンコーターを用いてコーティングし、ホットプレート上にて110℃で1分間加熱して、厚さ150nmの各第2膜を形成する。
(3)保護基除去工程
パターンマスク(50μm×50μmのスクエアーパターン)を介して、前記(2)までに得られるガラス基板の第2膜の表面に、超高圧水銀灯(OSRAM社製、形式「HBO」、出力1,000W)を用いて100〜1000mJ/cmの紫外光を照射し、第2膜内で酸を発生させる。尚、露光量は、照度計〔株式会社オーク製作所製、形式「UV−M10」(照度計)に、形式「プローブUV−35」(受光器)をつないだ装置〕により確認する。
次いで、前記露光後のガラス基板を、再度、ホットプレート上にて110℃で1分間加熱して、第2膜内に発生された酸を第1膜へ転写する。
(4)第2膜除去工程
前記(3)までに得られるガラス基板をアセトニトリルに30秒間浸漬して、前記第2膜を除去する。
(5)第2化合物結合工程
前記(3)の工程で第1膜から保護基が解離されて形成されると共に、前記(4)の工程でガラス基板表面に露出されアミノ基(遊離アミノ基)に、1mMのフロレシンイソチオシアネート(Aldrich社製、第2化合物)を含むDMF溶液中において、常温で1時間反応させて蛍光標識を形成する。その後、エタノール、水及びエタノールの順に洗浄した後、乾燥させて暗室に保管する。
(6)スポット形状の評価及び感度評価
前記(5)までに得られるガラス基板を、顕微レーザーラマン分光装置(Renishaw社製)を用いて、ガラス基板表面に形成された全スポットについて、イソチオシアネート基による吸収領域として観察すると共に、各スポット形状がパターンマスクに正確に対応した50μm×50μmに形成されているかを確認する。そして、上記吸収領域が50μm×50μmの形状に対して欠損が認められる数を換算し、下記基準に基づいて評価し、前記表1に併記する。
また、感度評価とは、50μm×50μmに形成された、前記(3)での最小露光量を示す。
「○」;全スポットに欠損が認められない。
「△」;全スポット数に対して50%以下のスポットに欠損が認められる。
「×」;全数に対して50%を越えるスポットに欠損が認められる。
尚、本発明においては、上記の具体的実施例に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。
10;基板、
20;第1膜(第1化合物膜)、21;保護基が解離された部位、P;保護基、
30;第2膜(酸転写性樹脂膜)、31;酸発生部位、
41;第2化合物の残基からなる部位、42;第3化合物(他の第2化合物)の残基からなる部位、50;マスク、
PR1;第1膜形成工程、PR2;第2膜形成工程、PR3;露光工程(保護基除去工程の一部)、PR4;酸転写工程(保護基除去工程の一部)、PR5;第2膜除去工程、PR6;第2化合物結合工程、PR7;酸転写性樹脂組成物膜形成工程、PR8;露光工程、PR9;酸転写工程、PR10;酸転写性樹脂組成物膜除去工程、PR11;第3化合物結合工程。

Claims (10)

  1. (A)重合体と、(B)感放射線性酸発生剤と、を含有する酸転写性樹脂組成物であって、
    前記感放射線性酸発生剤(B)は、放射線の照射により、スルホニルアニオンを構造中に有する酸を発生させ、
    前記スルホニルアニオンの化学構造式中の全原子数(X)に対する炭素原子数(Y)の割合〔(Y/X)×100(%)〕が30%以上であることを特徴とする酸転写性樹脂組成物。
  2. 前記スルホニルアニオンは、フッ素原子を含まない請求項1に記載の酸転写性樹脂組成物。
  3. 前記スルホニルアニオンは、脂環式炭化水素基を有する請求項1又は2に記載の酸転写性樹脂組成物。
  4. 前記重合体(A)は、側鎖に含窒素基を有する請求項1乃至3のうちのいずれかに記載の酸転写性樹脂組成物。
  5. 前記重合体(A)は、酸解離性基を有さない請求項1乃至4のうちのいずれかに記載の酸転写性樹脂組成物。
  6. 前記重合体(A)は、下記式(1)に示す構成単位を含む請求項1乃至5に記載の酸転写性樹脂組成物。
    Figure 2011017798
    〔式(1)中、Rは水素原子又はメチル基を表す。R及びRはそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜10の直鎖状又は分枝状の炭化水素基、炭素数3〜10の環状の炭化水素基を表す。また、R及びRは、互いに結合して3〜10員環の単環式ヘテロ環、又は、窒素原子、酸素原子、硫黄原子、セレン原子の群から選ばれる少なくとも1種のヘテロ原子を介して結合して4〜10員環の単環式ヘテロ環を形成してもよい。〕
  7. 前記酸転写性樹脂組成物が、バイオチップ製造用である請求項1乃至6に記載の酸転写性樹脂組成物。
  8. (a)酸に不安定な保護基を有する第1化合物を基板に直接的又は間接的に結合して第1膜を形成する第1膜形成工程、
    (b)前記第1膜上に、請求項1乃至7のうちのいずれかに記載の酸転写性樹脂組成物を用いて第2膜を形成する第2膜形成工程、
    (c)前記第2膜を露光して、露光された部分に対応する前記第1膜から前記保護基を除去する保護基除去工程、
    (d)前記第2膜を除去する第2膜除去工程、及び、
    (e)前記第1膜のうち前記保護基が除去された部位に第2化合物を結合する第2化合物結合工程、を備えることを特徴とするバイオチップの製造方法。
  9. 前記第2化合物は、(1)ヌクレオチド、アミノ酸及び単糖類からなる群より選ばれる化合物、又は、(2)ヌクレオチド、アミノ酸及び単糖類からなる群より選ばれる2以上の化合物が結合された結合体、である請求項8に記載のバイオチップの製造方法。
  10. 請求項8又は9に記載のバイオチップの製造方法により製造されたことを特徴とするバイオチップ。
JP2009161206A 2009-07-07 2009-07-07 酸転写性樹脂組成物、バイオチップの製造方法及びバイオチップ Pending JP2011017798A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009161206A JP2011017798A (ja) 2009-07-07 2009-07-07 酸転写性樹脂組成物、バイオチップの製造方法及びバイオチップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009161206A JP2011017798A (ja) 2009-07-07 2009-07-07 酸転写性樹脂組成物、バイオチップの製造方法及びバイオチップ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011017798A true JP2011017798A (ja) 2011-01-27

Family

ID=43595655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009161206A Pending JP2011017798A (ja) 2009-07-07 2009-07-07 酸転写性樹脂組成物、バイオチップの製造方法及びバイオチップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011017798A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020037698A (ja) * 2012-11-14 2020-03-12 ヴィブラント ホールディングス リミテッド ライアビリティ カンパニー アレイ合成および生体分子解析のための、支持体、システム、および方法

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5658734A (en) * 1995-10-17 1997-08-19 International Business Machines Corporation Process for synthesizing chemical compounds
JP2002531470A (ja) * 1998-12-01 2002-09-24 シントリクス バイオチップ, インコーポレイテッド 支持体表面上で化学反応のアレイを行うための方法および組成物
JP2003501640A (ja) * 1999-06-07 2003-01-14 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 高分子光酸発生剤を用いたペプチド核酸プローブの製造方法
JP2004029535A (ja) * 2002-06-27 2004-01-29 Sumitomo Chem Co Ltd 感放射線性樹脂組成物
JP2004264084A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Katayanagi Institute Dnaチップの製造方法およびdnaチップ
JP2005015532A (ja) * 2003-06-23 2005-01-20 Jsr Corp 重合体および反射防止膜形成組成物
JP2005099005A (ja) * 2003-08-25 2005-04-14 Samsung Electronics Co Ltd 光酸発生剤単量体の組成物、該組成物でコーティングされた基板、該組成物を利用して基板上に化合物を合成する方法及び該方法によって製造されたマイクロアレイ
JP2006085149A (ja) * 2004-09-17 2006-03-30 Hynix Semiconductor Inc 上部反射防止膜の組成物及びこれを用いた半導体素子のパターン形成方法
JP2006117717A (ja) * 2004-10-19 2006-05-11 Jsr Corp 共重合体および感放射線性樹脂組成物
JP2008268180A (ja) * 2007-03-22 2008-11-06 Shin Etsu Chem Co Ltd マイクロアレイ作製用基板の製造方法
JP2008268179A (ja) * 2007-03-22 2008-11-06 Shin Etsu Chem Co Ltd マイクロアレイ作製用基板の製造方法

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5658734A (en) * 1995-10-17 1997-08-19 International Business Machines Corporation Process for synthesizing chemical compounds
JP2002531470A (ja) * 1998-12-01 2002-09-24 シントリクス バイオチップ, インコーポレイテッド 支持体表面上で化学反応のアレイを行うための方法および組成物
JP2003501640A (ja) * 1999-06-07 2003-01-14 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 高分子光酸発生剤を用いたペプチド核酸プローブの製造方法
JP2004029535A (ja) * 2002-06-27 2004-01-29 Sumitomo Chem Co Ltd 感放射線性樹脂組成物
JP2004264084A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Katayanagi Institute Dnaチップの製造方法およびdnaチップ
JP2005015532A (ja) * 2003-06-23 2005-01-20 Jsr Corp 重合体および反射防止膜形成組成物
JP2005099005A (ja) * 2003-08-25 2005-04-14 Samsung Electronics Co Ltd 光酸発生剤単量体の組成物、該組成物でコーティングされた基板、該組成物を利用して基板上に化合物を合成する方法及び該方法によって製造されたマイクロアレイ
JP2006085149A (ja) * 2004-09-17 2006-03-30 Hynix Semiconductor Inc 上部反射防止膜の組成物及びこれを用いた半導体素子のパターン形成方法
JP2006117717A (ja) * 2004-10-19 2006-05-11 Jsr Corp 共重合体および感放射線性樹脂組成物
JP2008268180A (ja) * 2007-03-22 2008-11-06 Shin Etsu Chem Co Ltd マイクロアレイ作製用基板の製造方法
JP2008268179A (ja) * 2007-03-22 2008-11-06 Shin Etsu Chem Co Ltd マイクロアレイ作製用基板の製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020037698A (ja) * 2012-11-14 2020-03-12 ヴィブラント ホールディングス リミテッド ライアビリティ カンパニー アレイ合成および生体分子解析のための、支持体、システム、および方法
JP7159145B2 (ja) 2012-11-14 2022-10-24 ヴィブラント ホールディングス リミテッド ライアビリティ カンパニー アレイ合成および生体分子解析のための、支持体、システム、および方法
JP2023001123A (ja) * 2012-11-14 2023-01-04 ヴィブラント ホールディングス リミテッド ライアビリティ カンパニー アレイ合成および生体分子解析のための、支持体、システム、および方法
JP7514280B2 (ja) 2012-11-14 2024-07-10 ヴィブラント ホールディングス リミテッド ライアビリティ カンパニー アレイ合成および生体分子解析のための、支持体、システム、および方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100899268B1 (ko) 고분자 화합물의 제조 방법 및 레지스트 재료
TW201619248A (zh) 含有聚矽氧骨架的高分子化合物、負型光阻材料、光硬化性乾膜、圖型形成方法及電氣.電子零件保護用皮膜
KR20110066110A (ko) 콜레이트 광산 발생제 및 이를 포함하는 포토레지스트
KR100993688B1 (ko) 레지스트 조성물 및 이를 이용한 패턴 형성 방법
JP2010215816A (ja) 樹脂組成物及びバイオチップの製造方法
KR20060092101A (ko) 포지티브형 레지스트 재료 및 패턴 형성 방법
JP5597936B2 (ja) バイオチップ製造用樹脂組成物及びバイオチップの製造方法
CN102591147B (zh) 用于光刻的包含糖组分的组合物及其制备方法
JP2011013118A (ja) 酸転写性樹脂組成物、バイオチップ及びバイオチップの製造方法
JP5521389B2 (ja) バイオチップ製造用樹脂組成物及びバイオチップの製造方法
JP2002348332A (ja) 珪素含有高分子化合物、レジスト材料及びパターン形成方法
TW200804986A (en) Resist composition and patterning process using the same
JP5359600B2 (ja) 酸転写樹脂組成物及びバイオチップの製造方法
US8252511B2 (en) Method for modifying first film and composition for forming acid transfer resin film used therefor
JP2010256168A (ja) バイオチップ製造用樹脂組成物及びバイオチップの製造方法
JP2011017798A (ja) 酸転写性樹脂組成物、バイオチップの製造方法及びバイオチップ
JP2010215818A (ja) 樹脂組成物及びバイオチップの製造方法
JP2010256033A (ja) 樹脂組成物及びバイオチップの製造方法
JP5434232B2 (ja) バイオチップ製造用樹脂組成物及びバイオチップの製造方法
JP2011085767A (ja) 酸転写用組成物、バイオチップの製造方法、バイオチップ及び重合体
JP2010215817A (ja) 樹脂組成物及びバイオチップの製造方法
JP5423367B2 (ja) 酸転写用組成物、酸転写用膜及びパターン形成方法
JP2010256034A (ja) 樹脂組成物及びバイオチップの製造方法
JP2011103845A (ja) 酸転写用組成物、バイオチップの製造方法及びバイオチップ
JP2010256032A (ja) バイオチップ製造用樹脂組成物及びバイオチップの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20111219

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120406

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131029

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140304