JP2011099995A - 光源装置及びプロジェクター - Google Patents
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Abstract
【課題】管球部における失透の発生を抑制することが可能な光源装置を提供する。
【解決手段】発光部13を内包する管球部12及び管球部12の両側に延びる一対の封止部14,16を有する高圧水銀ランプ10と、一対の封止部14,16のうち所定の第1封止部14に配設され、発光部13から射出される光を被照明領域へ向けて反射するリフレクター20とを備える光源装置であって、リフレクター20を被照明領域側から見たとき、リフレクター20の反射面24のうち第1封止部14を保持する部分近傍の内周領域R1には、紫外光を吸収して可視光を放出する蛍光体を含有する蛍光層26が形成されていることを特徴とする光源装置110。
【選択図】図2
【解決手段】発光部13を内包する管球部12及び管球部12の両側に延びる一対の封止部14,16を有する高圧水銀ランプ10と、一対の封止部14,16のうち所定の第1封止部14に配設され、発光部13から射出される光を被照明領域へ向けて反射するリフレクター20とを備える光源装置であって、リフレクター20を被照明領域側から見たとき、リフレクター20の反射面24のうち第1封止部14を保持する部分近傍の内周領域R1には、紫外光を吸収して可視光を放出する蛍光体を含有する蛍光層26が形成されていることを特徴とする光源装置110。
【選択図】図2
Description
本発明は、光源装置及びプロジェクターに関する。
従来、発光部を内包する管球部及び管球部の両側に延びる一対の封止部を有する高圧水銀ランプと、一対の封止部のうち所定の第1封止部に配設され、発光部から射出される光を被照明領域へ向けて反射するリフレクターとを備える光源装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
従来の光源装置によれば、高圧水銀ランプを備えるため、光源装置の輝度を高くすることが可能となる。
ところで、高圧水銀ランプの発光部から射出される光には、管球部を構成する材料(石英ガラス等)の失透を促進する作用を有する紫外光が含まれている。近年、光源装置においては、光源装置の高輝度化が進むに従って発光部の大きさが大きくなってきているため、発光部から射出され管球部を通過した紫外光のうちリフレクターで反射されて再び管球部を通過する紫外光の割合が大きくなってきている。その結果、従来の光源装置においては、光源装置の高輝度化が進むに従って管球部において失透が発生し易くなってきている状況にあり、これを抑制する手段が求められている。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、管球部における失透の発生を抑制することが可能な光源装置を提供することを目的とする。また、このような光源装置を備えることによって高圧水銀ランプの寿命を長くすることが可能なプロジェクターを提供することを目的とする。
[1]本発明の光源装置は、発光部を内包する管球部及び前記管球部の両側に延びる一対の封止部を有する高圧水銀ランプと、前記一対の封止部のうち所定の第1封止部に配設され、前記発光部から射出される光を被照明領域へ向けて反射するリフレクターとを備える光源装置であって、前記リフレクターを前記被照明領域側から見たとき、前記リフレクターの反射面のうち前記第1封止部を保持する部分近傍の内周領域には、紫外光を吸収して可視光を放出する蛍光体を含有する蛍光層が形成されていることを特徴とする。
このため、本発明の光源装置によれば、リフレクターの反射面のうち第1封止部を保持する部分近傍の内周領域には、紫外光を吸収して可視光を放出する蛍光体を含有する蛍光層が形成されているため、発光部から射出され管球部を通過した紫外光のうちリフレクターで反射されて再び管球部を通過する紫外光の割合を従来の光源装置の場合よりも小さくすることが可能となり、管球部における失透の発生を抑制することが可能となる。
なお、従来、リフレクターの反射面全面に透明蛍光体からなる波長変換層を備える光源装置が知られている(例えば、特開2007−52047号公報参照。)。この光源装置によれば、リフレクターの反射面全面に波長変換層を備えるため、発光部から射出され管球部を通過した紫外光のうちリフレクターで反射されて再び管球部を通過する紫外光の割合を小さくすることが可能となり、管球部における失透の発生を抑制することが可能となる。しかしながら、上記の光源装置においては、リフレクターの反射面全面に波長変換層を備えるため、紫外光以外の可視光については反射率が低下する。その結果、光源装置の輝度を高くすることが困難となると考えられる。これに対し、本発明の光源装置においては、リフレクターの反射面のうち第1封止部を保持する部分近傍の内周領域に蛍光層が形成されているため、上記のような問題が軽減され、管球部における失透の発生を抑制しつつ、光源装置の輝度を高くすることが可能となる。
本明細書において、「高圧水銀ランプ」は、一般的な高圧水銀ランプのみならず超高圧水銀ランプをも含む意味で用いることとする。
[2]本発明の光源装置においては、前記内周領域の外周形状は、略円形であり、前記被照明領域側から見たときの前記管球部の径と略同一の大きさを有することが好ましい。
このようにすれば、リフレクターの反射面のうち本来反射光を有効に利用できない領域が内周領域となるため、上記した特開2007−52047号公報に記載の光源装置が有する問題を完全に無くすることができる。
[3]本発明の光源装置においては、前記蛍光体は、蛍光として赤色光を放出することが好ましい。
ところで、高圧水銀ランプによる光は一般的に赤色光成分の割合が低いため、光源装置の演色性は低くなる傾向にある。しかしながら、上記のような構成とすることにより、赤色光成分の割合を高くすることが可能となるため、光源装置の演色性を高くすることが可能となる。
[4]本発明の光源装置においては、前記蛍光層は、前記蛍光体として2種類以上の蛍光体を含有することが好ましい。
このような構成とすることにより、2種類以上の蛍光体を用いて、より広い波長帯において紫外光を吸収することが可能となる。
また、上記のような構成とすることにより、2種類以上の蛍光体を用いて、さまざまな波長帯の可視光を放出することにより光源装置の演色性をさらに高くすることが可能となる。
[5]本発明の光源装置においては、前記蛍光層は、前記リフレクターの反射面のうち前記内周領域以外の領域において、部分的に形成されていることが好ましい。
ところで、紫外光から人体や光学部材を保護するために紫外光フィルターを用いて紫外光を除去することがある。このような場合、紫外光を大きな割合で除去しようとすると、それに応じて可視光も吸収されてしまうため、光源装置の輝度を高くすることが困難となる。これに対して、本発明の光源装置によれば、上記したようにリフレクターの反射面には、内周領域以外にも部分的に紫外光を吸収して可視光を放出する蛍光体を含有する蛍光層が形成されているため、紫外光を除去する割合をより低減することが可能となり、可視光の吸収をより低減して光源装置の輝度を高くすることが可能となる。
また、上記のような構成とすることにより、光源装置から射出される可視光の光量を増加させることが可能となるため、光源装置の演色性をさらに高くすることが可能となる。
[6]本発明の光源装置においては、前記一対の封止部のうち前記第1封止部とは異なる第2封止部に配設され、前記発光部から射出される光のうち前記リフレクターには直接入射しない光の一部又は全部を前記発光部に向けて反射する副鏡をさらに備えることが好ましい。
このように副鏡を備える高輝度な光源装置においても、発光部から射出され管球部を通過した紫外光のうちリフレクターで反射されて再び管球部を通過する紫外光の割合を従来の光源装置の場合よりも小さくすることが可能となり、管球部における失透の発生を抑制することが可能となる。
[7]本発明の光源装置においては、前記副鏡の反射面にも、紫外光を吸収して可視光を放出する蛍光体を含有する蛍光層が形成されていることが好ましい。
このような構成とすることにより、発光部から射出され管球部を通過した紫外光のうち副鏡で反射されて再び管球部を通過する紫外光の割合を従来の光源装置の場合よりも小さくすることが可能となり、管球部における失透の発生を抑制することが可能となる。
[8]本発明のプロジェクターは、本発明の光源装置を備える照明装置と、前記照明装置からの照明光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置からの変調光を投写画像として投写する投写光学系とを備えることを特徴とする。
このため、本発明のプロジェクターは、本発明の光源装置を備えるため、高圧水銀ランプにおける失透の発生を抑制することが可能な光源装置の効果によって、高圧水銀ランプを交換する頻度を低くすることが可能なプロジェクターとなる。
以下、本発明の光源装置及びプロジェクターについて、図に示す実施の形態に基づいて説明する。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係るプロジェクター1000の光学系を示す上面図である。図2は、光源装置110を説明するために示す図である。図2(a)は光源装置110の断面図であり、図2(b)はリフレクター20を被照明領域側から見た図である。
図1は、実施形態1に係るプロジェクター1000の光学系を示す上面図である。図2は、光源装置110を説明するために示す図である。図2(a)は光源装置110の断面図であり、図2(b)はリフレクター20を被照明領域側から見た図である。
なお、以下の説明においては、互いに直交する3つの方向をそれぞれz軸方向(図1における照明光軸100ax方向)、x軸方向(図1における紙面に平行かつz軸に直交する方向)及びy軸方向(図1における紙面に垂直かつz軸に直交する方向)とする。
実施形態1に係るプロジェクター1000は、図1に示すように、照明光軸100axに沿う照明光を射出する照明装置100と、照明装置100からの照明光を赤色光、緑色光及び青色光の3つの色光に分離して被照明領域に導光する色分離導光光学系200と、色分離導光光学系200で分離された3つの色光のそれぞれを画像情報に応じて変調する光変調装置としての3つの液晶装置400R,400G,400Bと、3つの液晶装置400R,400G,400Bによって変調された色光を合成するクロスダイクロイックプリズム500と、クロスダイクロイックプリズム500によって合成された光をスクリーンSCR等の投写面に投写する投写光学系600とを備えるプロジェクターである。
照明装置100は、被照明領域側に光を射出する光源装置110と、光源装置110からの集束光を略平行光として射出する凹レンズ90と、凹レンズ90から射出される光を複数の部分光束に分割するための複数の第1小レンズ122を有する第1レンズアレイ120と、第1レンズアレイ120の複数の第1小レンズ122に対応する複数の第2小レンズ132を有する第2レンズアレイ130と、第2レンズアレイ130からの各部分光束を偏光方向の揃った略1種類の直線偏光光に変換して射出する偏光変換素子140と、偏光変換素子140から射出される各部分光束を被照明領域で重畳させるための重畳レンズ150とを有する。
光源装置110は、図1及び図2(a)に示すように、高圧水銀ランプ10と、発光部13から射出される光を被照明領域へ向けて反射するリフレクター20とを備える。光源装置110は、回転対称軸20axを中心軸とする光を射出する。なお、図2(a)における回転対称軸20axは、図1における照明光軸100axと一致している。
高圧水銀ランプは、発光部13を内包する管球部12、管球部12の両側に延びる一対の封止部14,16、リフレクター20の回転対称軸20axに沿って配置された一対の電極42,52、一対の封止部14,16内にそれぞれ封止された一対の金属箔44,54及び一対の金属箔44,54にそれぞれ電気的に接続された一対のリード線46,56を有する。発光部13は、後述する反射面24の第1焦点近傍に位置している。
高圧水銀ランプ10の構成要素の条件等を例示的に示すと、管球部12及び封止部14,16は、例えば石英ガラス製であり、管球部12内には、水銀、希ガス及び少量のハロゲンが封入されている。電極42,52は、例えばタングステン電極であり、金属箔44,54は、例えばモリブデン箔である。リード線46,56は、例えばモリブデン又はタングステンから構成されている。
リフレクター20は、図2(a)に示すように、高圧水銀ランプ10の第1封止部14を挿通・固定するための開口部22と、光を被照明領域側へ向けて反射する反射面24とを有する。反射面24は楕円面であり、第1焦点近傍に位置している発光部13から射出される光を被照明領域側の第2焦点へ集約する。リフレクター20は、開口部22に充填されたセメントなどの無機系接着剤によって一対の封止部14,16のうち第1封止部14に配設されている。
反射面24を構成する基材の材料としては、例えば、結晶化ガラスやアルミナ(Al2O3)などを好適に用いることができる。反射面24の内面には、例えば、酸化チタン(TiO2)と酸化シリコン(SiO2)との誘電体多層膜からなる可視光反射層が形成されている。
リフレクター20の反射面24のうち第1封止部14を保持する部分近傍の内周領域R1には、紫外光を吸収して赤色光を放出する1種類の蛍光体を含有する蛍光層26が形成されている。蛍光層26は、図2(b)に示すように、内周領域R1の外周形状と略同一の大きさを有する。内周領域R1の外周形状は、略円形であり、光源装置110を被照明領域側から見たときの管球部12の径と略同一の大きさを有する。
蛍光層26は、例えば、蛍光体と樹脂材料とを複合化した蛍光層原料を、スプレー法やインクジェット法等を用いて反射面24上に塗布することにより形成することができる。また、蛍光層26は、蒸着法によって形成することもできるし、所定の蛍光体を含有する蛍光ガラスを反射面24上に配置することによって形成することもできる。
蛍光体としては、例えば、Y2O3:Eu、Y2SiO5:Eu、Y3Al5O12:Eu、Zn3(PO4)2:Mn、YBO3:Eu、(Y,Gd)BO3:Eu、GdBO3:Eu、ScBO3:Eu、LuBO3:Eu等を用いることができる。
凹レンズ90は、図1に示すように、リフレクター20の被照明領域側に配置されている。そして、リフレクター20からの光を第1レンズアレイ120に向けて射出するように構成されている。
第1レンズアレイ120は、凹レンズ90からの光を複数の部分光束に分割する光束分割光学素子としての機能を有し、複数の第1小レンズ122が照明光軸100axと直交する面内に複数行・複数列のマトリクス状に配列された構成を有する。図示による説明は省略するが、第1小レンズ122の外形形状は、液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域の外形形状に関して相似形である。
第2レンズアレイ130は、重畳レンズ150とともに、第1レンズアレイ120の各第1小レンズ122の像を液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域近傍に結像させる機能を有する。第2レンズアレイ130は、第1レンズアレイ120と略同様な構成を有し、複数の第2小レンズ132が照明光軸100axに直交する面内に複数行・複数列のマトリクス状に配列された構成を有する。
偏光変換素子140は、第1レンズアレイ120により分割された各部分光束の偏光方向を、偏光方向の揃った略1種類の直線偏光光として射出する偏光変換素子である。
偏光変換素子140は、光源装置110からの照明光束に含まれる偏光成分のうち一方の直線偏光成分を透過し他方の直線偏光成分を照明光軸100axに垂直な方向に反射する偏光分離層と、偏光分離層で反射された他方の直線偏光成分を照明光軸100axに平行な方向に反射する反射層と、偏光分離層を透過した一方の直線偏光成分を他方の直線偏光成分に変換する位相差板とを有する。
偏光変換素子140は、光源装置110からの照明光束に含まれる偏光成分のうち一方の直線偏光成分を透過し他方の直線偏光成分を照明光軸100axに垂直な方向に反射する偏光分離層と、偏光分離層で反射された他方の直線偏光成分を照明光軸100axに平行な方向に反射する反射層と、偏光分離層を透過した一方の直線偏光成分を他方の直線偏光成分に変換する位相差板とを有する。
重畳レンズ150は、第1レンズアレイ120、第2レンズアレイ130及び偏光変換素子140を経た複数の部分光束を集光して液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域近傍に重畳させるための光学素子である。重畳レンズ150の光軸と照明装置100の照明光軸100axとが略一致するように、重畳レンズ150が配置されている。なお、重畳レンズ150は、複数のレンズを組み合わせた複合レンズで構成されていてもよい。
色分離導光光学系200は、ダイクロイックミラー210,220と、反射ミラー230,240,250と、入射側レンズ260と、リレーレンズ270とを有する。色分離導光光学系200は、照明装置100からの照明光を、赤色光、緑色光及び青色光の3つの色光に分離して、それぞれの色光を照明対象となる3つの液晶装置400R,400G,400Bに導く機能を有する。
液晶装置400R,400G,400Bの光路前段には、集光レンズ300R,300G,300Bが配置されている。
液晶装置400R,400G,400Bは、画像情報に応じて照明光を変調するものであり、照明装置100の照明対象となる。
液晶装置400R,400G,400Bは、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶を密閉封入したものであり、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として、与えられた画像情報に従って、入射側偏光板から射出された1種類の直線偏光の偏光方向を変調する。
液晶装置400R,400G,400Bは、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶を密閉封入したものであり、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として、与えられた画像情報に従って、入射側偏光板から射出された1種類の直線偏光の偏光方向を変調する。
また、ここでは図示を省略したが、集光レンズ300R,300G,300Bと各液晶装置400R,400G,400Bとの間には、それぞれ入射側偏光板が介在配置され、各液晶装置400R,400G,400Bとクロスダイクロイックプリズム500との間には、それぞれ射出側偏光板が介在配置されている。これら入射側偏光板、液晶装置400R,400G,400B及び射出側偏光板によって入射する各色光の光変調が行われる。
クロスダイクロイックプリズム500は、射出側偏光板から射出された各色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成する光学素子である。このクロスダイクロイックプリズム500は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた略X字状の界面には、誘電体多層膜が形成されている。略X字状の一方の界面に形成された誘電体多層膜は、赤色光を反射するものであり、他方の界面に形成された誘電体多層膜は、青色光を反射するものである。これらの誘電体多層膜によって赤色光及び青色光は曲折され、緑色光の進行方向と揃えられることにより、3つの色光が合成される。
クロスダイクロイックプリズム500から射出されたカラー画像は、投写光学系600によって拡大投写され、スクリーンSCR上で大画面画像を形成する。
以上のように構成された実施形態1に係る光源装置110によれば、リフレクター20の反射面24のうち第1封止部14を保持する部分近傍の内周領域R1には、紫外光を吸収して可視光を放出する蛍光体を含有する蛍光層26が形成されているため、発光部から射出され管球部を通過した紫外光のうちリフレクターで反射されて再び管球部を通過する紫外光の割合を従来の光源装置の場合よりも小さくすることが可能となり、管球部における失透の発生を抑制することが可能となる。
また、実施形態1に係る光源装置110においては、リフレクター20の反射面24のうち第1封止部14を保持する部分近傍の内周領域R1に蛍光層26が形成されているため、上記した特開2007−52047号公報に記載の光源装置が有する問題が軽減され、管球部における失透の発生を抑制しつつ、光源装置の輝度を高くすることが可能となる。
また、実施形態1に係る光源装置110によれば、内周領域R1の外周形状は、略円形であり、被照明領域側から見たときの管球部12の径と略同一の大きさを有するため、リフレクターの反射面のうち反射光を有効に利用できない領域が内周領域となり、上記した特開2007−52047号公報に記載の光源装置が有する問題を完全に無くすることができる。
また、実施形態1に係る光源装置110によれば、蛍光体が可視光として赤色光を放出するため、赤色光成分の割合を高くすることが可能となり、光源装置110の演色性を高くすることが可能となる。
実施形態1に係るプロジェクター1000は、実施形態1に係る光源装置110を備えるため、高圧水銀ランプ10における失透の発生を抑制することが可能な光源装置110の効果によって、高圧水銀ランプ10を交換する頻度を低くすることが可能なプロジェクターとなる。
[実施形態2]
図3は、実施形態2に係る光源装置112を説明するために示す図である。図3(a)は光源装置112の断面図であり、図3(b)は副鏡30を管球部12側から見た図であり、図3(c)は図3(a)におけるR2の範囲を拡大して示す図である。
図3は、実施形態2に係る光源装置112を説明するために示す図である。図3(a)は光源装置112の断面図であり、図3(b)は副鏡30を管球部12側から見た図であり、図3(c)は図3(a)におけるR2の範囲を拡大して示す図である。
実施形態2に係る光源装置112は、基本的には実施形態1に係る光源装置110と同様の構成を有するが、光源装置が副鏡を備える点で実施形態1に係る光源装置110とは異なる。すなわち、実施形態2に係る光源装置112においては、図3に示すように、高圧水銀ランプ10の第2封止部16に配設され、発光部13から射出される光のうちリフレクター30には直接入射しない光の一部又は全部を発光部13に向けて反射する副鏡60をさらに備え、副鏡60の反射面64にも、紫外光を吸収して可視光を放出する蛍光体を含有する蛍光層66が形成されている。
副鏡60は、図3に示すように、高圧水銀ランプ10の第2封止部16を挿通・固定するための開口部62と、発光部13から射出された光を発光部13へ向けて反射する反射面64とを有する。副鏡60は、開口部62に充填されたセメントなどの無機系接着剤によって一対の封止部14,16のうち第1封止部14とは異なる第2封止部16に配設されている。
反射面64を構成する基材の材料としては、例えば、結晶化ガラスやアルミナ(Al2O3)などを好適に用いることができる。反射面64の内面には、例えば、酸化チタン(TiO2)と酸化シリコン(SiO2)との誘電体多層膜からなる可視光反射層が形成されている。
副鏡60の反射面64には、紫外光を吸収して赤色光を放出する1種類の蛍光体を含有する蛍光層66が形成されている。蛍光層66は、図3(b)に示すように、反射面64の全面に形成されている。
蛍光層66は、例えば、蛍光体と樹脂材料とを複合化した蛍光層原料を、スプレー法やインクジェット法等を用いて反射面64上に塗布することにより形成することができる。また、蛍光層66は、蒸着法によって形成することもできるし、所定の蛍光体を含有する蛍光ガラスを反射面64上に配置することによって形成することもできる。
上記のように、実施形態2に係る光源装置112は、副鏡を備える点で実施形態1に係る光源装置110の場合とは異なるが、リフレクター30の反射面34には紫外光を吸収して可視光を放出する蛍光体を含有する蛍光層36が形成されているため、実施形態1に係る光源装置110の場合と同様に、発光部から射出され管球部を通過した紫外光のうちリフレクターで反射されて再び管球部を通過する紫外光の割合を従来の光源装置の場合よりも小さくすることが可能となり、管球部における失透の発生を抑制することが可能となる。
また、実施形態2に係る光源装置112よれば、副鏡60の反射面64にも紫外光を吸収して可視光を放出する蛍光体を含有する蛍光層66が形成されているため、発光部から射出され管球部を通過した紫外光のうち副鏡で反射されて再び管球部を通過する紫外光の割合を従来の光源装置の場合よりも小さくすることが可能となり、管球部における失透の発生を抑制することが可能となる。
なお、実施形態2に係る光源装置112は、副鏡を備える以外の点においては、実施形態1に係る光源装置110と同様の構成を有するため、実施形態1に係る光源装置110が有する効果のうち該当する効果をそのまま有する。
以上、本発明を上記の実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。その趣旨を逸脱しない範囲において種々の様態において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
(1)上記各実施形態においては、蛍光体が可視光として赤色光を放出するが、本発明はこれに限定されるものではない。蛍光体が赤色光以外の可視光を放出してもよい。
(2)上記各実施形態においては、蛍光層が1種類の蛍光体を含有するが、本発明はこれに限定されるものではない。蛍光層が蛍光体として2種類以上の蛍光体を含有してもよい。このような構成とすることにより、2種類以上の蛍光体を用いて、より広い波長帯において紫外光を吸収することが可能となる。また、2種類以上の蛍光体を用いて、さまざまな波長帯の可視光を放出することにより光源装置の演色性をさらに高くすることが可能となる。
(3)上記各実施形態においては、蛍光層がリフレクターの反射面のうち第1封止部を保持する部分近傍の内周領域のみに形成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。蛍光層がリフレクターの反射面のうち内周領域以外の領域において部分的に形成されていてもよい。図4は、変形例1におけるリフレクター70を被照明領域側から見た図である。図5は、変形例2におけるリフレクター80を被照明領域側から見た図である。変形例1におけるリフレクター70は、図4に示すように、リフレクター70の反射面74のうち内周領域R1以外の領域に蛍光層78が同心円状に形成されており、変形例2におけるリフレクター80は、図5に示すように、リフレクター80の反射面84のうち内周領域R1以外の領域に蛍光層88が放射状に形成されている。このような構成とすることにより、紫外光を除去する割合をより低減することが可能となり、可視光の吸収をより低減して光源装置の輝度を高くすることが可能となる。
(4)上記各実施形態においては、リフレクターにおける反射面は楕円面であるが、本発明はこれに限定されるものではない。リフレクターにおける反射面が放物面であってもよい。
上記実施形態2においては、蛍光層が副鏡の反射面全面に形成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。蛍光層が副鏡の反射面に部分的に形成されていてもよい。
(5)上記各実施形態においては、光均一化光学系として、レンズアレイからなるレンズインテグレータ光学系を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。ロッド部材からなるロッドインテグレータ光学系を用いてもよい。
(6)上記各実施形態においては、プロジェクターは透過型のプロジェクターであるが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は反射型のプロジェクターにも適用することが可能である。ここで、「透過型」とは、透過型の液晶装置等のように光変調手段としての光変調装置が光を透過するタイプであることを意味しており、「反射型」とは、反射型の液晶装置等のように光変調手段としての光変調装置が光を反射するタイプであることを意味している。反射型のプロジェクターにこの発明を適用した場合にも、透過型のプロジェクターと同様の効果を得ることができる。
(7)上記各実施形態においては、3つの液晶装置400R,400G,400Bを用いたプロジェクターを例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。1つ、2つ又は4つ以上の液晶装置を用いたプロジェクターにも適用可能である。
(8)上記各実施形態においては、光変調装置として液晶装置を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。光変調装置としては、一般に、画像情報に応じて入射光を変調するものであればよく、マイクロミラー型光変調装置などを利用してもよい。マイクロミラー型光変調装置としては、例えば、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)(TI社の商標)を用いることができる。
(9)本発明は、投写画像を観察する側から投写するフロント投写型プロジェクターに適用する場合にも、投写画像を観察する側とは反対の側から投写するリア投写型プロジェクターに適用する場合にも可能である。
(10)上記各実施形態においては、本発明の光源装置をプロジェクターに適用した例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明の光源装置を他の光学機器(例えば、光ディスク装置、自動車のヘッドランプ等。)に適用することもできる。
10…高圧水銀ランプ、12…管球部、13…発光部、14…第1封止部、16…第2封止部、20,30,70,80…リフレクター、20ax,30ax,70ax,80ax…回転対称軸、22,32,72,82…(リフレクターの)開口部、24,34,74,84…(リフレクターの)反射面、60…副鏡、62…(副鏡の)開口部、64…(副鏡の)反射面、26,66,76,78,86,88…蛍光層、42,52…電極、44,54…金属箔、46,56…リード線、90…凹レンズ、100…照明装置、100ax…照明光軸、110,112…光源装置、120…第1レンズアレイ、122…第1小レンズ、130…第2レンズアレイ、132…第2小レンズ、140…偏光変換素子、150…重畳レンズ、200…色分離導光光学系、210,220…ダイクロイックミラー、230,240,250…反射ミラー、260…入射側レンズ、270…リレーレンズ、300R,300G,300B…集光レンズ、400R,400G,400B…液晶装置、500…クロスダイクロイックプリズム、600…投写光学系、1000…プロジェクター、SCR…スクリーン
Claims (8)
- 発光部を内包する管球部及び前記管球部の両側に延びる一対の封止部を有する高圧水銀ランプと、
前記一対の封止部のうち所定の第1封止部に配設され、前記発光部から射出される光を被照明領域へ向けて反射するリフレクターとを備える光源装置であって、
前記リフレクターを前記被照明領域側から見たとき、前記リフレクターの反射面のうち前記第1封止部を保持する部分近傍の内周領域には、紫外光を吸収して可視光を放出する蛍光体を含有する蛍光層が形成されていることを特徴とする光源装置。 - 請求項1に記載の光源装置において、
前記内周領域の外周形状は、略円形であり、前記被照明領域側から見たときの前記管球部の径と略同一の大きさを有することを特徴とする光源装置。 - 請求項1又は2に記載の光源装置において、
前記蛍光体は、蛍光として赤色光を放出することを特徴とする光源装置。 - 請求項1〜3に記載の光源装置において、
前記蛍光層は、前記蛍光体として2種類以上の蛍光体を含有することを特徴とする光源装置。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の光源装置において、
前記蛍光層は、前記リフレクターの反射面のうち前記内周領域以外の領域において、部分的に形成されていることを特徴とする光源装置。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の光源装置において、
前記一対の封止部のうち前記第1封止部とは異なる第2封止部に配設され、前記発光部から射出される光のうち前記リフレクターには直接入射しない光の一部又は全部を前記発光部に向けて反射する副鏡をさらに備えることを特徴とする光源装置。 - 請求項6に記載の光源装置において、
前記副鏡の反射面にも、紫外光を吸収して可視光を放出する蛍光体を含有する蛍光層が形成されていることを特徴とする光源装置。 - 請求項1〜7のいずれかに記載の光源装置を備える照明装置と、
前記照明装置からの照明光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、
前記光変調装置からの変調光を投写画像として投写する投写光学系とを備えることを特徴とするプロジェクター。
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2020162260A1 (ja) * | 2019-02-04 | 2020-08-13 | デンカ株式会社 | リフレクタ及び照射装置 |
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2009
- 2009-11-06 JP JP2009254719A patent/JP2011099995A/ja not_active Withdrawn
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| CN113365874A (zh) * | 2019-02-04 | 2021-09-07 | 电化株式会社 | 反射器以及照射装置 |
| JPWO2020162260A1 (ja) * | 2019-02-04 | 2021-12-02 | デンカ株式会社 | リフレクタ及び照射装置 |
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