[go: up one dir, main page]

JP2011091960A - Dcdcコンバータシステム - Google Patents

Dcdcコンバータシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2011091960A
JP2011091960A JP2009244524A JP2009244524A JP2011091960A JP 2011091960 A JP2011091960 A JP 2011091960A JP 2009244524 A JP2009244524 A JP 2009244524A JP 2009244524 A JP2009244524 A JP 2009244524A JP 2011091960 A JP2011091960 A JP 2011091960A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
dcdc converter
voltage
storage device
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009244524A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5478190B2 (ja
Inventor
Hiroki Otani
裕樹 大谷
Katashige Yamada
堅滋 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2009244524A priority Critical patent/JP5478190B2/ja
Publication of JP2011091960A publication Critical patent/JP2011091960A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5478190B2 publication Critical patent/JP5478190B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Power Conversion In General (AREA)

Abstract

【課題】DCDCコンバータシステムにおいて、電流センサを用いることなく、電流制御を行うことを可能とすることである。
【解決手段】回転電機駆動システム10は、回転電機12に接続されるインバータ装置14、蓄電装置16、蓄電装置16とインバータ装置14との間に設けられるDCDCコンバータ本体部20と、DCDCコンバータ制御部40とを含んで構成される。DCDCコンバータ制御部40の入力電圧初期値設定器62において入力電圧初期値VL0を求め、電池抵抗推定器64によって蓄電装置16の内部抵抗値RBを求め、これらの結果と入力電圧検出値VLを用い、入力電流推定器66において(VL−VL0)をRBで除算して推定入力電流値IBを算出する。算出された推定入力電流値IBを用いて電流制御のマイナーループを有する電圧フィードバックを行い、dutyを補正する。
【選択図】図1

Description

本発明は、DCDCコンバータシステムに係り、特に蓄電装置と負荷駆動装置との間に設けられ、出力電圧指令値に基づいてスイッチング素子のディーティ比を制御して電圧変換を行うDCDCコンバータシステムに関する。
2次電池等の蓄電装置から駆動状態にある負荷駆動回路に対し電力を供給し、あるいは逆に回生状態にある負荷駆動回路から蓄電装置に電力を供給する装置として、昇降圧を行う電圧変換器が用いられる。この電圧変換器は、直流電力の電圧を変更する機能を有することから、DCDCコンバータとも呼ばれる。
例えば、特許文献1には、2次電池と降圧チョッパ回路とインバータとモータとを利用したエレベータシステムが開示されているが、その従来技術として、モータと接続されるインバータの入力部平滑コンデンサの端子間電圧Vdcがある設定レベルVcn2以上となったときに、入力部平滑コンデンサの端子間電圧VdcがVcn2以下の予め定めた設定電圧Vrefとなるように、降圧チョッパ回路のゲートドライバのPWM電圧制御を行うDCリアクトル制御系が述べられている。
そして、この従来技術のPWM電圧制御の内容として、DCリアクトルの電流制御系をマイナーループとして設けることが述べられている。すなわち、VdcとVrefとを比較し、その差分を比例積分要素に入力し、比例積分要素の出力に対してリミッタにより上限リミットを与えた信号を、降圧チョッパ回路のDCリアクトルの電流制御系の電流指令値とする。そして、この電流指令値をDCリアクトルの電流検出値と比較し、その差分を比例積分要素に入力し、その比例積分要素の出力に対してリミッタにより上下限リミットを与えた信号をPWM発生手段の入力信号とすることが述べられている。
特開2001−253653号公報
特許文献1の降圧チョッパ回路はDCDCコンバータの1種であり、また、インバータの入力部平滑コンデンサの端子電圧は、DCDCコンバータの出力電圧でもある。したがって、特許文献1には、DCDCコンバータの出力電圧検出値と出力電圧指令値との間の差である出力電圧偏差に対し、DCDCコンバータの入力電流検出値と入力電流指令値との間の差である入力電流偏差についてのマイナーループを設けることが述べられていることになる。
このように、DCDCコンバータを電圧制御のみで構成するよりも、電圧制御のマイナーループに電流制御を付加する構成とすることで、DCDCコンバータの出力安定性が向上する。
ここで、特許文献1に述べられている従来技術では、電流制御のマイナーループを設けるために、DCリアクトルの電流検出値を用いている。したがって、そのために電流センサが必要となり、その分、コストが上昇する。
本発明の目的は、電流センサを用いることなく、電流制御を行うことを可能とするDCDCコンバータシステムを提供することである。
本発明に係るDCDCコンバータシステムは、蓄電装置と負荷駆動装置との間に設けられ、出力電圧指令値に基づいてスイッチング素子のディーティ比を制御して電圧変換を行うDCDCコンバータシステムであって、蓄電装置の端子電圧である入力電圧値と出力電圧指令値とに基づき定常デューティ比を算出する定常デューティ比算出手段と、出力電圧値を検出する出力電圧検出器の検出値である出力電圧検出値と出力電圧指令値との偏差に応じて入力電流指令値を算出する手段と、蓄電装置の内部抵抗値と、入力電圧値を検出する入力電圧検出器の検出値である入力電圧検出値とに基づいて推定入力電流値を算出する推定手段と、入力電流指令値と推定入力電流値のとの偏差に基づき補正デューティ比を算出する手段と、定常ディーティ比と補正ューティ比とに基づき、スイッチング素子のデューティ比を設定する手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係るDCDCコンバータシステムにおいて、推定手段は、負荷駆動装置が無負荷状態でありかつ電圧変換を行っていないときの入力電圧を入力電圧初期値として設定し、入力電圧検出値と入力電圧初期値との差である電圧降下値を蓄電装置の内部抵抗値で除して推定入力電流値を算出することが好ましい。
また、本発明に係るDCDCコンバータシステムにおいて、推定手段は、蓄電装置の内部抵抗の温度特性に基づき、蓄電装置の温度を検出して蓄電装置の内部抵抗値を推定することが好ましい。
また、本発明に係るDCDCコンバータシステムにおいて、定常デューティ比算出手段は、入力電圧検出値に対しローパスフィルタ処理を行ったフィルタ処理後電圧検出値と、出力電圧指令値とに基づいて、定常デューティ比を算出することが好ましい。
また、本発明に係るDCDCコンバータシステムにおいて、負荷駆動装置は、回転電機に接続されるインバータ装置であることが好ましい。
上記構成により、DCDCコンバータシステムは、出力電圧検出値と出力電圧指令値との偏差に応じて入力電流指令値を算出し、蓄電装置の内部抵抗値と入力電圧検出値とに基づいて推定入力電流値を算出する。蓄電装置の内部抵抗値は予め求めておくことができ、また入力電圧値は、例えばDCDCコンバータの入力側容量素子の両端子電圧を検出することで取得できる。このようにして、入力電流値は、電流センサを要せずに、演算で算出することができる。
そして、この演算値を用いてDCDCコンバータシステムの出力電圧フィードバック制御のマイナーループに電流フィードバックを組み込むことができる。これによって、DCDCコンバータシステムとして出力電圧の安定性と負荷電力の急変時の応答性向上を低価格で実現できる。
また、DCDCコンバータシステムにおいて、負荷駆動装置が無負荷状態でありかつ電圧変換を行っていないときの入力電圧を入力電圧初期値として設定し、入力電圧検出値と入力電圧初期値との差である電圧降下値を蓄電装置の内部抵抗値で除して推定入力電流値を算出するので、電流センサを要せずに入力電流値を推定することができる。
また、DCDCコンバータシステムにおいて、蓄電装置の温度を検出して蓄電装置の内部抵抗値を推定するので、予め求めておいた蓄電装置の内部抵抗温度特性を用いて温度センサの検出温度によって容易に蓄電装置の内部抵抗値を得ることができる。また、推定された内部抵抗値に誤差があったとしても、電圧フィードバックループによって目標電圧と検出値との間の誤差をなくすので、制御は安定に動作できる。
また、DCDCコンバータシステムにおいて、入力電圧検出値に対しローパスフィルタ処理を行ったフィルタ処理後電圧検出値と、出力電圧指令値とに基づいて、定常デューティ比を算出する。入力電圧検出値をそのまま用いて定常デューティ比を算出すると、場合によって定常デューティ比が発散して制御破綻を生じる恐れがある。ローパスフィルタ処理によってカットオフ周波数を低く設定し、定常デューティを算出することで、安定した制御を行うことができる。
また、DCDCコンバータシステムにおいて、負荷駆動装置として回転電機に接続されるインバータ装置とするので、広くインバータ装置に接続されるDCDCコンバータシステムについても、電流センサを要せずに入力電流値を推定することができる。
本発明に係る実施の形態のDCDCコンバータシステムを含む回転電機駆動システムの構成を示す図である。 本発明に係る実施の形態のDCDCコンバータシステムにおける定常比率設定器の内部構成を説明する図である。 本発明に係る実施の形態のDCDCコンバータシステムにおける電圧制御器の内部構成を説明する図である。 本発明に係る実施の形態のDCDCコンバータシステムにおける電流制御器の内部構成を説明する図である。 本発明に係る実施の形態のDCDCコンバータシステムにおける入力電流推定器の内部構成を説明する図である。 本発明に係る実施の形態のDCDCコンバータシステムにおいて、入力電圧初期値の設定を行う手順を説明するフローチャートである。 本発明に係る実施の形態のDCDCコンバータシステムにおいて用いられる電池の内部抵抗の温度特性の1例を示す図である。 本発明に係る実施の形態のDCDCコンバータシステムを含む別の回転電機駆動システムの構成を示す図である。 従来技術の電流センサを用いる場合において、出力電圧と入力電圧について指令値と検出値との差の様子を示す図である。 本発明に係る実施の形態の入力電流推定器を用いる場合において、電池内部抵抗の算出誤差がゼロとして、出力電圧と入力電圧について指令値と検出値との差の様子をシミュレーションで求めた結果を示す図である。 図10に対し、電池内部抵抗の算出誤差を+20%としたときのシミュレーション結果を示す図である。 図10に対し、電池内部抵抗の算出誤差を+50%としたときのシミュレーション結果を示す図である。 図10に対し、電池内部抵抗の算出誤差を−20%としたときのシミュレーション結果を示す図である。 図10に対し、電池内部抵抗の算出誤差を−40%としたときのシミュレーション結果を示す図である。 図10に対し、別の条件で電池内部抵抗の算出誤差をゼロとしたときのシミュレーション結果を示す図である。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき詳細に説明する。以下では、DCDCコンバータシステムに接続される負荷駆動回路としてインバータ装置を説明するが、DCDCコンバータシステムを介して蓄電装置との間で直流電力をやり取りする駆動回路であれば、インバータ装置以外のものであってもよい。例えば、一般的なドライバ回路であってもよい。また、負荷駆動回路に接続される負荷装置として車両に搭載される3相回転電機を説明するが、車両搭載以外の回転電機であってもよく、また、回転電機以外の負荷装置、例えば、空調装置、AV機器、小型モータ等の装置であってもよい。
なお、以下では、適宜リミッタを設けてあるが、場合によってはリミッタを省略することもできる。
以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本文中の説明においては、必要に応じそれ以前に述べた符号を用いるものとする。
図1は、DCDCコンバータシステムが用いられる回転電機駆動システム10の構成を説明する図である。回転電機駆動システム10は、車両に搭載される回転電機12の駆動を行うシステムである。回転電機駆動システム10は、回転電機12に接続されるインバータ装置14、蓄電装置16、蓄電装置16とインバータ装置14との間に設けられるDCDCコンバータ本体部20と、DCDCコンバータ制御部40とを含んで構成される。ここで、DCDCコンバータ本体部20とDCDCコンバータ制御部40とが、DCDCコンバータシステムに相当する。
回転電機12は、車両に搭載されるモータ・ジェネレータ(MG)であって、車両の力行時には、DCDCコンバータ本体部20を介して蓄電装置16から電力の供給を受けてモータとして機能して車両の車軸を駆動し、制動時には発電機として機能して回生エネルギを回収し、DCDCコンバータ本体部20を介して蓄電装置16に供給する3相同期型回転電機である。
インバータ装置14は、回転電機12を負荷とするときの負荷駆動装置に相当する。インバータ装置14は、回転電機12を発電機として機能させるとき、回転電機12からの交流3相回生電力を直流電力に変換し、DCDCコンバータ本体部20を介して、蓄電装置16側に充電電流として供給する交直変換機能を有する。また、回転電機12をモータとして機能させるとき、蓄電装置16側からDCDCコンバータ本体部20を介して供給される直流電力を交流3相駆動電力に変換し、回転電機12に駆動電力として供給する直交変換機能を有する。かかるインバータ装置14は、図1に示されるように、スイッチング素子とダイオードを複数組み合わせて構成される。
蓄電装置16は充放電可能な直流電力源である。かかる蓄電装置16としては、例えば、数100Vの端子電圧を有するリチウムイオン組電池あるいはニッケル水素組電池、またはキャパシタ等を用いることができる。
インバータ装置14を作動させる電圧は、蓄電装置16の両端子電圧と必ずしも同じではないので、その間に電圧変換を行いながら電力をやり取りするためにDCDCコンバータシステムが設けられる。DCDCコンバータシステムは、蓄電装置16とインバータ装置14の間に配置されて接続されるDCDCコンバータ本体部20とDCDCコンバータ本体部20の動作を制御するDCDCコンバータ制御部40とを含んで構成される。
DCDCコンバータシステムは、リアクトルのエネルギ蓄積作用を利用し、スイッチング素子のデューティ比を制御して、蓄電装置16側の電圧とインバータ装置14側の電圧との間の電圧変換を行う機能を有する。例えば、蓄電装置16側の電圧をVLとし、インバータ装置側の電圧をVHとして、スイッチング素子のデューティ比を制御することで、電圧変換比であるVH/VLを制御する機能を有する。
ここで、蓄電装置16、インバータ装置14のそれぞれの電源ラインについて、高電圧側を正極側母線、低電圧側を負極側母線と呼ぶことにすると、蓄電装置16のプラス端子に接続されるラインが蓄電装置16側の正極側母線であり、蓄電装置16のマイナス端子に接続されるラインが蓄電装置16側の負極側母線である。同様に、インバータ装置14の高電圧側電源ラインがインバータ装置14側の正極側母線であり、その低電圧側電源ラインがインバータ装置14側の負極側母線である。図1に示されるように、蓄電装置16側の負極側母線とインバータ装置14側の負極側母線とは相互に接続されて共通の負極側母線とされる。
蓄電装置16側において、その正極側母線と負極側母線との間に設けられる平滑コンデンサ30は、DCDCコンバータ本体部20の入力電圧であるVLを保持する容量素子である。同様に、インバータ装置14側において、その正極側母線と負極側母線との間に設けられる平滑コンデンサ32は、DCDCコンバータ本体部20の出力電圧であるVHを保持する容量素子である。
DCDCコンバータ本体部20は、上記のように、DCDCコンバータ制御部40と共にDCDCコンバータシステムを構成するもので、リアクトル22と、相互に直列に接続される2つのスイッチング素子24,26と、2つのスイッチング素子24,26のそれぞれに並列に逆接続されるダイオード25,27を含んで構成される。
リアクトル22は、インダクタンスLを有する素子であって、電流Iが流れることで、(LI2)/2の電磁エネルギを蓄積でき、また、この蓄積された電磁エネルギを放出することができる。リアクトル22の一方側端子は、蓄電装置16の一方側端子と接続され、リアクトル22の他方側端子は、2つのスイッチング素子24,26が相互に直列接続されるその接続点に接続される。
2つのスイッチング素子24,26は、リアクトル22に対し、電磁エネルギを蓄積させあるいは放出させることで、蓄電装置16側とインバータ装置14側との間において電圧変換を行いながら電力をやり取りさせる機能を有する。2つのスイッチング素子24の一方側は、リアクトル22の他方側端子とインバータ装置14の正極側母線との間に設けられ、2つのスイッチング素子24の他方側は、リアクトル22の他方側端子とインバータ装置14の負極側母線との間に設けられる。
2つのスイッチング素子24,26を区別するときは、インバータ装置14の正極側母線に接続される方を上アーム側のスイッチング素子24、共通の負極側母線に接続される方を下アーム側のスイッチング素子と呼ぶことができる。かかるスイッチング素子24,26としては、大電力用バイポーラトランジスタあるいは大電力用MIS(Metal Insulator Semiconductor)トランジスタ等を用いることができる。例えば、nチャネル型IGBT(Insulating Gate Bipolar Transistor)を用いることができる。
2つのダイオード25,27は、2つのスイッチング素子24,26に対し、それぞれ並列に逆接続される整流素子である。ダイオード25は、上アーム側のスイッチング素子24の電流の流れる方向とは逆方向を整流素子の順方向とするように、並列に逆接続される。すなわち、ダイオード25は、カソード側がインバータ装置14の正極側母線に接続され、アノード側がリアクトル22の他方側端子に接続される。同様に、ダイオード27は、カソード側がリアクトル22の他方側端子に接続され、アノード側が共通の負極側母線に接続される。
ここで、スイッチング素子24,26のオン・オフのデューティ比を適当に変更することで、電圧変換比=VH/VLを制御することができる。スイッチング素子24,26のオン・オフは、通常の場合、相補的に行われる。相補的とは、上アーム側のスイッチング素子24がオンのときは下アーム側のスイッチング素子26はオフであり、逆に下アーム側のスイッチング素子26がオンのときは上アーム側のスイッチング素子24がオフである。デューティ比は、オン時間/(オン時間+オフ時間)で与えられるが、スイッチング素子24,26が相補的にオン・オフするときは、スイッチング素子24のデューティ比=(1−スイッチング素子26のデューティ比)となる。
したがって、スイッチング素子24,26が相補的にオン・オフするときは、いずれかのスイッチング素子のデューティ比でもって、スイッチング素子24,26の全体の動作を表すことができる。そこで、以下では、特に断らない限り、デューティ比といえば、上アーム側のスイッチング素子24のデューティ比をさすものとする。
図1において、上アーム側のスイッチング素子24がオンのときは、平滑コンデンサ32の電圧をVHとしてVHを有するエネルギがリアクトル22に移される。逆に、上アーム側のスイッチング素子24がオフのときは下アーム側のスイッチング素子26がオンであるので、平滑コンデンサ30の電圧をVLとしてVLを有するエネルギがリアクトル22に蓄えられ、次にこのエネルギが平滑コンデンサ32に移される。したがって、上アーム側のスイッチング素子24のデューティ比が大きくなると、VHがVLに対し小さくなり、逆に、デューティ比が小さくなると、VHがVLに対し大きくなる。
理想的に相補的オン・オフがなされ、スイッチング素子24,26の抵抗分とリアクトル22の抵抗分が無視できるときは、上側アームのスイッチング素子26のデューティ比は(VL/VH)}で与えられる。例えば、VL=300Vとして、デューティ比=0.5とすれば、VH=600Vとなる。逆に、VL=300Vとして、VH=500Vとしたいときは、デューティ比=(300/500)=0.6とすればよく、VL=300Vとして、VH=700Vとしたいときは、デューティ比=(300/700)=0.428とすればよいことになる。
図1において、温度センサ34は、蓄電装置16の温度である電池温度TBを検出する機能を有する素子である。検出された電池温度TBは、適当な信号線等を介し、DCDCコンバータ制御部40に伝送される。
平滑コンデンサ30に対応して設けられる電圧センサ36は、平滑コンデンサ30の両端子間電圧であるDCDCコンバータ本体部20の入力電圧を検出する機能を有する入力電圧検出器である。電圧センサ36によって検出されたデータは、入力電圧検出値VLとして、適当な信号線等を介し、DCDCコンバータ制御部40に伝送される。
平滑コンデンサ32に対応して設けられる電圧センサ38は、平滑コンデンサ32の両端子間電圧であるDCDCコンバータ本体部20の出力電圧を検出する機能を有する出力電圧検出器である。電圧センサ38によって検出されたデータは、出力電圧検出値VHとして、適当な信号線等を介し、DCDCコンバータ制御部40に伝送される。
DCDCコンバータ制御部40は、上記のようにして伝送された電池温度TB、入力電圧検出値VL、出力電圧検出値VHを用い、DCDCコンバータ本体部20における入力電流値を推定し、その推定入力電流値を用いて、DCDCコンバータシステムの電圧制御のマイナーループに電流制御を組み込み、デューティ比を補正して、DCDCコンバータシステムの作動を制御する機能を有する。以下に述べるDCDCコンバータ制御部40の各機能は、ソフトウェアで実現することができ、具体的にはDCDCコンバータ制御プログラムを実行することで実現できる。勿論、各機能の一部をハードウェアで実現するものとしてもよい。
DCDCコンバータ制御部40は、DCDCコンバータ本体部20の作動を制御するためにスイッチング素子24,26にオン・オフ指令を生成する。図1では、このオン・オフ指令の生成を、上側のスイッチング素子24のデューティ比dutyAの生成に代表させて示されている。なお、スイッチング素子26のデューティ比は、例えば、理想的な相補的オン・オフ指令の場合、上記のように、(1−スイッチング素子24のデューティ比)で求めることができる。
dutyAは、DCDCコンバータシステムにおいてVHの電圧フィードバックを行う電圧制御に、マイナーループとして電流フィードバックの電流制御を組み込み、その結果を補正すべきデューティ比duty1として求め、フィードバックのないときの定常比率であるデューティ比duty2を補正することで算出される。
図1において、出力電圧指令値VH *は、図示されていない回転電機制御部からDCDCコンバータシステムに与えられる出力電圧の指令値である。また、トルク指令値T*は、回転電機制御部においてインバータ装置14に対し与えられる回転電機12の出力すべきトルクの指令値である。
最初に、duty2を求める部分を説明する。図1において、VH *とVLに基づいて、DCDCコンバータ本体部20のスイッチング素子24,26に対するオン・オフ指令信号を生成する部分が、VHのフィードバックがなく、また推定入力電流のフィードバックがないときの定常的なデューティ比duty2による動作制御の部分である。具体的には、VH *とVLを入力データとして、ローパスフィルタ(LPF)46、定常比率設定器48によってduty2を算出し、リミッタ50、三角波比較器52を経由して、スイッチング素子24,26のオン・オフ指令信号が生成される。
ローパスフィルタ(LPF)46は、入力電圧検出値VLに対し、ローパスフィルタ処理を行って、フィルタ処理後電圧検出値としてVL-LPFを出力する機能を有するフィルタ演算手段である。
ローパスフィルタ処理を行うのは、入力電圧検出値をそのまま用いて定常デューティ比を算出すると、場合によって定常デューティ比が発散して制御破綻を生じる恐れがあるからである。カットオフ周波数を低く設定したローパスフィルタ処理によって得られるVL-LPFを用いることで、定常デューティ比の発散を抑制することができる。
定常比率設定器48は、VH *とVL-LPFを用いて、フィードバックがないときのデューティ比を算出して、それを定常比率として設定する機能を有する演算手段である。定常比率は、上側アームのデューティ比で、これをduty2とすると、上記のように一般的には、(VL/VH)}で与えられる。ここでは、VHに出力電圧指令値VH *を用い、また、VLに代えてVL-LPFを用いることにするので、duty2=(VL-LPF/VH *)で与えられる。
図2は、定常比率設定器48の内部構成を示す図である。定常比率設定器48は、除算器78とリミッタ80を含んで構成される。除算器78は、VL-LPFを入力値Aとし、VH *を入力値Bとして、A/B=(VL-LPF/VH *)を出力する演算処理手段である。リミッタは、このようにして算出されたA/Bに対し、上限値と下限値を設定し、以後の処理に適した範囲の値に調整する上下限演算処理手段である。このようにして、上下限設定を行った後のA/Bが、以後の処理にduty2として用いられる。上下限設定の例としては、上限を100%、下限を25%とすることができる。勿論これ以外の値を上下限とすることもできる。
次に、フィードバックによる補正のためのduty1を求める部分を説明する。この部部分は、DCDCコンバータシステムにおける出力電圧指令値VH *に対し出力電圧検出値VHをフィードバックし、その偏差である出力電圧偏差ΔVHを求め、このΔVHから入力電流指令値IB *を算出する。そして、この入力電流指令値IB *に対する入力電流値をフィードバックしてその偏差である入力電流偏差ΔIBを算出する。この入力電流偏差をゼロにするようにduty1が計算されることになる。
具体的には、ΔVHを求める減算器54、ΔVHからIB *を算出する電圧制御器56、ΔIBを求める減算器68、ΔIBからduty1を算出する電流制御器58を含んで構成される。なお、従来技術では、例えば、DCDCコンバータ本体部20のリアクトル22に流れる電流を電流センサで検出して入力電流値としていたが、図1では、入力電流推定を行うことで、電流センサを用いていない。この入力電流推定の詳細は後述する。
減算器54は、ΔVH=VH *−VHの演算処理を行って、出力電圧指令値に対する出力電圧検出値の差である電圧偏差を算出する演算処理手段である。電圧制御器56は、この電圧偏差をゼロにするようなDCDCコンバータ本体部20の入力電流をPI制御によって求め、これを入力電流指令値IB *として出力する演算処理手段である。
図3は、電圧制御器56の内部構成を示す図である。電圧制御器56は、PI制御器70と、リミッタ72とを含んで構成される。PI制御器70は、ΔVHを入力し、これに対して比例積分演算を行ってΔVHをゼロとする指令値を出力する比例微分制御演算処理手段である。リミッタ72は、このようにして出力された指令値に対し、電流制限をかけて、以後の処理を行う電流制御器58等の能力を超えない範囲とするための上下限演算処理手段である。
再び図1に戻り、減算器68は、入力電流指令値IB *に対する入力電流値の差である入力電流偏差ΔIBを算出する演算処理手段である。入力電流値としては、電流センサを用いずに、次に述べる入力電流推定器66によって推定された推定入力電流値IBが用いられる。
電流制御器58は、この電流偏差をゼロにするようなdutyを算出する機能を有するもので、図4に示すように、PI制御器74とリミッタ76を含んで構成される。PI制御器74は、ΔIBを入力し、これに対して比例積分演算を行ってΔIBをゼロとする指令値を出力する比例微分制御演算処理手段である。リミッタ76は、このようにして出力された指令値に対し、上下限制限をかけて、以後の処理に適した範囲の値に調整する上下限演算処理手段である。このようにして、上下限設定を行った後のdutyが、duty2に対するduty補正値としてのduty1となる。
上下限設定としては、定常比率設定器48におけるリミッタ80よりも狭い範囲とする。1例として、リミッタ76の上下限設定として定常率設定器48の出力を中心にその±20%とすることができる。
次に、入力電流の推定について説明する。入力電流の推定は、次のような考えで実行される。すなわち、負荷駆動装置であるインバータ装置14によって負荷である回転電機12にトルクを発生させると、蓄電装置16からDCDCコンバータ本体部20を介して電力がインバータ装置14に電力が供給され、このときDCDCコンバータ本体部20を流れる電流に応じて蓄電装置16の内部抵抗値RBにより電圧降下が生じることになる。このときのDCDCコンバータ本体部20の入力電圧を検出する電圧センサの検出値である入力電圧検出値VLと、負荷電力がゼロで電圧変換を行っていないDCDCコンバータ本体部20の入力電圧の初期値である入力電圧初期値VL0との差分が上記の電圧降下に相当する。したがって、この電圧降下=(VL−VL0)を蓄電装置16の内部抵抗値RBで除算すると、DCDCコンバータ本体部20に流れる入力電流を推定できる。
具体的には、図1において、入力電圧初期値設定器62において入力電圧初期値VL0を求め、電池抵抗推定器64によって蓄電装置16の内部抵抗値RBを求め、これらの結果と、入力電圧検出値VLを用い、入力電流推定器66において推定入力電流値IBを算出する。算出された推定入力電流値IBは、上記の減算器68に入力される。減算器68では、電圧制御器56の出力である入力電流指令値IB *と推定入力電流値IBとの差である入力電流偏差ΔIBが求められ、これが電流制御器58に入力されることになる。
入力電圧初期値設定器62は、回転電機12に対するトルク指令値T*と、入力電圧検出値VLと、出力電圧検出値VHを入力として、入力電圧初期値VL0を設定する演算処理手段である。
図5は、入力電圧初期値設定器62において実行される処理手順を示すフローチャートである。最初に、蓄電装置16の電池としての公称端子電圧を入力電圧初期値VL0と設定する(S10)。そして、トルク指令値T*がゼロであるか否かを判断する(S12)。トルク指令値T*=0であることは、負荷駆動装置であるインバータ装置14の負荷である回転電機12が無負荷であることを意味する。したがって、S12は、負荷駆動装置が無負荷か否かを判断していることになる。
S12の判断が否定されると、S10で設定された入力電圧初期値VL0は電池公称値のままとされ、更新が行われない(S14)。
S12の判断が肯定されると、次に、出力電圧検出値VHと入力電圧検出値VLの差電圧である(VH−VL)が予め定めた範囲以内であるか否かが判断される(S16)。予め定めた範囲は、VHを検出する電圧センサ38とVLを検出する電圧センサ36のセンサ誤差の最大値と最小値とから設定される。図5の例では、±10Vが予め定めた範囲とされている。つまり、±10V以内の差電圧であるということは、電圧センサ36,38の検出誤差の範囲でDCDCコンバータシステムが電圧変換を行っていないことを意味する。このように、S16は、DCDCコンバータ本体部20が電圧変換を行っていないか否かを判断していることになる。
S16の判断が否定されると、S12の判断が否定されたときと同様に、S10で設定された入力電圧初期値VL0は電池公称値のままとされ、更新が行われない(S14)。
S16の判断が肯定されると、そのときの入力電圧検出値VLが入力電圧初期値として、S10で設定された電池公称値から更新される(S18)。つまり、負荷駆動装置であるインバータ装置14が無負荷状態であり、かつDCDCコンバータ本体部20が電圧変換を行っていないときの入力電圧検出値VLが入力電圧初期値VL0として設定される。設定された入力電圧初期値VL0は、入力電流推定器66に入力される。S18,S14の後は、再びS12に戻り、上記の手順が繰り返される。
このようにして、DCDCコンバータ本体部20の入力電圧初期値VL0が適宜更新され、以後の入力電流推定の精度を高めることができる。
再び図1に戻り、電池抵抗推定器64は、蓄電装置16の内部抵抗値RBを求める機能を有するもので、具体的には、予め求めておいた蓄電装置16の内部抵抗値RBの温度特性に基づき、蓄電装置16の温度である電池温度TBを検出し、その電池温度TBと、先ほどの内部抵抗値RBの温度特性とから、内部抵抗値RBを推定する。推定された内部抵抗値RBは、入力電流推定器66に入力される。
図6は、蓄電装置16の内部抵抗値RBの温度特性の一例を示す図である。ここでは、横軸に電池温度TBがとられ、縦軸に内部抵抗値RBがとられる。縦軸の内部抵抗値RBは、TB=20℃のときの値を1として規格化されている。例えば、TB=0℃では、規格化されたTBは約1.5であり、20℃のときのTBの約1.5倍の大きさにTBが増加することが示されている。
内部抵抗値RBは劣化と温度変化によって変化するが、この中では温度変化による変化が支配的である。そこで、図6に示すような温度特性データを用い、温度センサ34によって取得される電池温度TBを適用して推定されるが、温度センサ34の検出誤差も生じる。例えば、図6の例で、温度センサ34が−20℃を−30℃と誤検出すると、内部抵抗値RBの誤差として、3/2.5=1.4、すなわち約40%程度の誤差となる。仮に温度センサ34の検出誤差を±5℃であるとすると、内部抵抗値RBの誤差を±20%程度と考えることができる。このような誤差の影響については後に詳述する。
また、蓄電装置16の内部抵抗値RBの推定は、他の方法で行ってもよい。例えば、蓄電装置16の動作を制御する電池CPUにおいて電池内部状態を推定し、劣化を考慮した内部抵抗値と温度との関係を示すマップを用いて、劣化による内部抵抗値RBを推定してもよい。また、電池CPUで劣化と温度特性まで考慮した内部抵抗値RBを推定した値を用いてもよい。
再び図1に戻り、入力電流推定器66は、蓄電装置16の入力電圧初期値VL0と、入力電圧検出値VLと、内部抵抗値RBとに基づいて、電流センサを用いずに、DCDCコンバータ本体部20の入力電流を推定し、これを推定入力電流値IBとする機能を有する演算処理手段である。
具体的には、入力電圧検出値VLと入力電圧初期値VL0との差分=(VL−VL0)を求め、これを内部抵抗値RBで除算し、得られる値を推定入力電流値IBとする。ここで、上記のように、(VL−VL0)は、インバータ装置14によって回転電機12にトルクを発生させたときに、蓄電装置16からDCDCコンバータ本体部20を介して電力がインバータ装置14に電力が供給されてDCDCコンバータ本体部20に電流が流れるが、その電流によって蓄電装置16の内部抵抗値RBのところで生じる電圧降下の大きさを示すものである。したがって、この電流の大きさは、(VL−VL0)/RBで与えられることになる。
図7は、入力電流推定器66の構成を示す図である。入力電流推定器66は、減算器81と、除算器82と、リミッタ84を含んで構成される。減算器81は、電圧センサ36の検出値である入力電圧検出値VLと、入力電圧初期値設定器62によって設定された入力電圧初期値VL0とを入力として、(VL−VL0)を算出する機能を有する。除算器82は、電池抵抗推定器64によって算出された内部抵抗値RBを入力値Aとし、減算器81の出力である(VL−VL0)を入力Bとして、A/Bを演算する機能を有する。
リミッタ84は電圧制御器56におけるリミッタ72と同様に、このようにして出力された電流値に対し、電流制限をかけて、以後の処理を行う電流制御器58等の能力を超えない範囲とするための上下限演算処理手段である。リミッタ84の出力が推定入力電流値IBとして、減算器68に入力される。
減算器68では、上記のように、電圧制御器56によって算出された入力電流指令値IB *に対し、推定入力電流値IBが減算されて入力電流偏差ΔIBが算出され、電流制御器58に出力される。電流制御器58においては、上記のように、duty2に対する補正値としてのduty1が算出される。
このようにして、電流センサを用いずに算出された推定入力電流値IBを用いてduty2が算出されると、定常比率設定器48によって算出されたduty1に対して補正が行われ、補正後のデューティ比であるdutyAを内容とする制御信号がDCDCコンバータ本体部20に対して出力される。具体的には、減算器60、リミッタ50、三角波比較器52によって、DCDCコンバータ本体部20に対する制御信号が生成される。
減算器60は、フィードバックが行われないときのデューティ比であるduty2に対し、電流フィードバックのマイナーループを含む電圧フィードバックによる補正をデューティ比として補正するために、(duty2−duty1)を演算する機能を有する。例えば、定常比率設定器48がduty2=0.5と設定し、フィードバックによる補正がデューティ比に換算して+0.1であるときは、減算器60は、dutyA=0.5−0.1=0.4を出力する。
リミッタ50は、算出されたdutyAに対し上下限制限を加える演算処理手段である。三角波比較器52は、算出されたdutyAを、DCDCコンバータ本体部20を構成するスイッチング素子24,26のオン・オフ制御信号に変換する機能を有する制御信号発生器である。
例えば、上記の例でdutyA=0.4と算出されるときは、上アーム側のスイッチング素子24について、基準の三角波の周期T0に対し、オン時間が40%、オフ時間が60%のパルス信号が出力される。下アーム側のスイッチング素子26については、スイッチング素子24に対し相補的なパルス信号が出力される。すなわち、スイッチング素子24がオンのときにスイッチング素子26がオフ、スイッチング素子24がオフのときにスイッチング素子26がオンとなるようなパルス信号が出力される。
このようにして、DCDCコンバータシステムにおいて、電流センサを用いることなく、電流制御を行うことを可能となり、この電流制御をマイナーループとして電圧制御を行うことができる。
上記では、回転電機を1つとして説明したが、回転電機を2つとし、それぞれのインバータについて1つのDCDCコンバータ本体部を用いる構成とすることもできる。図8は、車両に2台の回転電機12,13を搭載し、一方を車両駆動用、他方を発電機用として用いる回転電機駆動システム11の構成を示す図である。
この構成では、図1の構成に比較して、回転電機13が増加し、その駆動用としてインバータ装置15が設けられる。2つのインバータ装置14,15は、1つのDCDCコンバータ本体部20に接続される。DCDCコンバータ本体部20の構成、これを制御するDCDCコンバータ制御部40の構成の内容は図1で説明したものと同じであるので、詳細な説明を省略する。
上記構成の作用、特に蓄電装置16の内部抵抗値RBの誤差に影響について、図9以下を用いて説明する。図9は、電流センサを用いた従来技術の場合の入力電流値IBと出力電圧の様子を示す図で、横軸は時間である。ここでは、図9の上段側に出力電圧について出力電圧指令値VH *と実際の出力電圧検出値VHが示されており、図9の下段側に、(VH *−VH)=ΔVHに対応する入力電流指令値IB *と電流センサによって実際に検出された入力電流値IBが示されている。
図9に示されるように、出力電圧指令値VH *が傾斜波形状に変化すると、ΔVHが発生し、これをゼロにするための入力電流指令値IB *が求められ、フィードバックが行われる。電流センサを用いる場合には、図9に示されるように、入力電流検出値IBが入力電流指令値IB *に追従し、出力電圧検出値VHが出力電圧指令値VH *によく追従していることが分かる。
図10は、図1の構成により、電流センサを用いず、推定入力電流値IBを算出し、これを用いてフィードバックを行わせた場合の様子をシミュレーションによって求めた結果を示す図である。図10の横軸は図9と同じく時間である。また、図10の上段側に出力電圧について出力電圧指令値VH *と実際の出力電圧検出値VHが示されており、図10の下段側に、(VH *−VH)=ΔVHに対応する入力電流指令値IB *と推定入力電流値IBが示されている。なお、ここでは、蓄電装置16の内部抵抗値RBを求める際の誤差を±0%としてある。
図10と図9を比較して分かるように、図1の構成により、電流センサを用いず、推定入力電流値IBを算出し、これを用いてフィードバックを行わせた場合の様子は、電流センサを用いて実際に検出した入力電流値を用いてフィードバックを行わせた場合とほとんど同じである。すなわち、図1の構成によって入力電流を推定することで、電流センサを用いないで電流制御およびこれをマイナーループとする電圧フィードバックを有効に行うことができることが分かる。
図11から図14は、蓄電装置16の内部抵抗値RBの誤差を様々に仮定してシミュレーションした様子を示す図である。これらの図の横軸はいずれも時間であり、また、各図上段側に出力電圧について出力電圧指令値VH *と実際の出力電圧検出値VHが示されており、各図の下段側に、(VH *−VH)=ΔVHに対応する入力電流指令値IB *と推定入力電流値IBが示されていることは図10と同じである。なお、図14では、参考のために、電流センサを用いたときの入力電流検出値も示されている。
図11、図12には、内部抵抗値RBがプラス側の誤差となるときは、IB *が増加するときに推定入力電流値IBがIB *よりもさらに大きくなり、IB *が減少するときに推定入力電流値IBがIB *よりもさらに小さくなる様子が示されている。つまり、追従がオーバーシュート気味となる。
これに対し、図13、図14には、内部抵抗値RBがプラス側の誤差となるときは、IB *が増加するときに推定入力電流値IBがIB *よりも小さく、IB *が減少するときに推定入力電流値IBがIB *よりも大きくなる様子が示されている。つまり、追従がアンダーシュート気味となる。
なお、図15は、内部抵抗値RBの誤差を±0%としながら、図10とは異なる条件の下でシミュレーションを行った結果であるが、図10とほとんど同じ結果となることが示されている。
いずれにせよ、これらの図において、出力電圧検出値VHは、出力電圧指令値VH *に比べ、数10V程度の一時的な電圧偏差を生じる程度に収まっている。したがって、蓄電装置16の内部抵抗値RBの誤差は、±40%程度であれば、出力電圧の変動を許容範囲内に収めることができることが分かる。
本発明に係るDCDCコンバータシステムは、例えば、車両に搭載される回転電機を駆動するインバータ装置に接続されて利用することができる。
10,11 回転電機駆動システム、12,13 回転電機、14,15 インバータ装置、16 蓄電装置、20 DCDCコンバータ本体部、22 リアクトル、24,26 スイッチング素子、25,27 ダイオード、30,32 平滑コンデンサ、34 温度センサ、36,38 電圧センサ、40 DCDCコンバータ制御部、48 定常比率設定器、50,72,76,80,84 リミッタ、52 三角波比較器、54,60,68,81 減算器、56 電圧制御器、58 電流制御器、62 入力電圧初期値設定器、64 電池抵抗推定器、66 入力電流推定器、70,74 PI制御器、78,82 除算器。

Claims (5)

  1. 蓄電装置と負荷駆動装置との間に設けられ、出力電圧指令値に基づいてスイッチング素子のディーティ比を制御して電圧変換を行うDCDCコンバータシステムであって、
    蓄電装置の端子電圧である入力電圧値と出力電圧指令値とに基づき定常デューティ比を算出する定常デューティ比算出手段と、
    出力電圧値を検出する出力電圧検出器の検出値である出力電圧検出値と出力電圧指令値との偏差に応じて入力電流指令値を算出する手段と、
    蓄電装置の内部抵抗値と、入力電圧値を検出する入力電圧検出器の検出値である入力電圧検出値とに基づいて推定入力電流値を算出する推定手段と、
    入力電流指令値と推定入力電流値のとの偏差に基づき補正デューティ比を算出する手段と、
    定常ディーティ比と補正ューティ比とに基づき、スイッチング素子のデューティ比を設定する手段と、
    を備えることを特徴とするDCDCコンバータシステム。
  2. 請求項1に記載のDCDCコンバータシステムにおいて、
    推定手段は、
    負荷駆動装置が無負荷状態でありかつ電圧変換を行っていないときの入力電圧を入力電圧初期値として設定し、
    入力電圧検出値と入力電圧初期値との差である電圧降下値を蓄電装置の内部抵抗値で除して推定入力電流値を算出することを特徴とするDCDCコンバータシステム。
  3. 請求項2に記載のDCDCコンバータシステムにおいて、
    推定手段は、
    蓄電装置の内部抵抗の温度特性に基づき、蓄電装置の温度を検出して蓄電装置の内部抵抗値を推定することを特徴とするDCDCコンバータシステム。
  4. 請求項1に記載のDCDCコンバータシステムにおいて、
    定常デューティ比算出手段は、
    入力電圧検出値に対しローパスフィルタ処理を行ったフィルタ処理後電圧検出値と、出力電圧指令値とに基づいて、定常デューティ比を算出することを特徴とするDCDCコンバータシステム。
  5. 請求項1に記載のDCDCコンバータシステムにおいて、
    負荷駆動装置は、回転電機に接続されるインバータ装置であることを特徴とするDCDCコンバータシステム。
JP2009244524A 2009-10-23 2009-10-23 Dcdcコンバータシステム Expired - Fee Related JP5478190B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009244524A JP5478190B2 (ja) 2009-10-23 2009-10-23 Dcdcコンバータシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009244524A JP5478190B2 (ja) 2009-10-23 2009-10-23 Dcdcコンバータシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011091960A true JP2011091960A (ja) 2011-05-06
JP5478190B2 JP5478190B2 (ja) 2014-04-23

Family

ID=44109675

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009244524A Expired - Fee Related JP5478190B2 (ja) 2009-10-23 2009-10-23 Dcdcコンバータシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5478190B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011205727A (ja) * 2010-03-24 2011-10-13 Toyota Central R&D Labs Inc 電流推定装置およびdcdcコンバータ制御システム
WO2013011780A1 (ja) * 2011-07-20 2013-01-24 住友電気工業株式会社 リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置
JP2014138486A (ja) * 2013-01-17 2014-07-28 Toyota Motor Corp コンバータ制御装置
JP2015190261A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 住友重機械工業株式会社 産業車両用電源装置
US9645178B2 (en) 2013-05-30 2017-05-09 Hyundai Motor Company System and method for estimating current in DC-DC converter
JP2017195719A (ja) * 2016-04-21 2017-10-26 株式会社デンソー 回転電機の制御装置
JP2018074743A (ja) * 2016-10-28 2018-05-10 株式会社豊田中央研究所 Dc/dcコンバータの制御装置
JP2019054649A (ja) * 2017-09-15 2019-04-04 株式会社豊田自動織機 Acインバータ
WO2021020115A1 (ja) * 2019-07-26 2021-02-04 株式会社日立製作所 制御装置、電動車両

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1164462A (ja) * 1997-08-13 1999-03-05 Shinko Electric Co Ltd バッテリの特性をシミュレートして出力する直流電源装置の出力電圧制御方法とその方法を用いた出力電圧制御装置
JP2001253653A (ja) * 2000-03-13 2001-09-18 Hitachi Ltd エレベータシステム
JP2001330654A (ja) * 2000-05-22 2001-11-30 Suzuki Motor Corp バッテリ残存容量推定装置
JP2002165384A (ja) * 2000-11-27 2002-06-07 Denso Corp 二バッテリ搭載型車両用電源装置
WO2003061104A1 (fr) * 2002-01-16 2003-07-24 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Dispositif de regulation d'un convertisseur de tension, procede de conversion de tension, support de stockage, programme, systeme d'entrainement et vehicule equipe du systeme d'entrainement
JP2004056935A (ja) * 2002-07-22 2004-02-19 Railway Technical Res Inst 電気回路および制御方法
JP2006115635A (ja) * 2004-10-15 2006-04-27 Toyota Motor Corp 電圧変換装置の制御装置及び制御方法
JP2007068290A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Toyota Motor Corp 電圧変換システム
JP2007252144A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Mitsubishi Electric Corp 電圧変換装置
JP2009240039A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Aisin Aw Co Ltd 回転電機の制御装置
JP2010268626A (ja) * 2009-05-15 2010-11-25 Toyota Motor Corp 電源装置およびそれを備える電動車両

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1164462A (ja) * 1997-08-13 1999-03-05 Shinko Electric Co Ltd バッテリの特性をシミュレートして出力する直流電源装置の出力電圧制御方法とその方法を用いた出力電圧制御装置
JP2001253653A (ja) * 2000-03-13 2001-09-18 Hitachi Ltd エレベータシステム
JP2001330654A (ja) * 2000-05-22 2001-11-30 Suzuki Motor Corp バッテリ残存容量推定装置
JP2002165384A (ja) * 2000-11-27 2002-06-07 Denso Corp 二バッテリ搭載型車両用電源装置
WO2003061104A1 (fr) * 2002-01-16 2003-07-24 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Dispositif de regulation d'un convertisseur de tension, procede de conversion de tension, support de stockage, programme, systeme d'entrainement et vehicule equipe du systeme d'entrainement
JP2004056935A (ja) * 2002-07-22 2004-02-19 Railway Technical Res Inst 電気回路および制御方法
JP2006115635A (ja) * 2004-10-15 2006-04-27 Toyota Motor Corp 電圧変換装置の制御装置及び制御方法
JP2007068290A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Toyota Motor Corp 電圧変換システム
JP2007252144A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Mitsubishi Electric Corp 電圧変換装置
JP2009240039A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Aisin Aw Co Ltd 回転電機の制御装置
JP2010268626A (ja) * 2009-05-15 2010-11-25 Toyota Motor Corp 電源装置およびそれを備える電動車両

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011205727A (ja) * 2010-03-24 2011-10-13 Toyota Central R&D Labs Inc 電流推定装置およびdcdcコンバータ制御システム
WO2013011780A1 (ja) * 2011-07-20 2013-01-24 住友電気工業株式会社 リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置
JP2014138486A (ja) * 2013-01-17 2014-07-28 Toyota Motor Corp コンバータ制御装置
US9645178B2 (en) 2013-05-30 2017-05-09 Hyundai Motor Company System and method for estimating current in DC-DC converter
JP2015190261A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 住友重機械工業株式会社 産業車両用電源装置
WO2017183698A1 (ja) * 2016-04-21 2017-10-26 株式会社デンソー 回転電機の制御装置
JP2017195719A (ja) * 2016-04-21 2017-10-26 株式会社デンソー 回転電機の制御装置
CN109075731A (zh) * 2016-04-21 2018-12-21 株式会社电装 旋转电机的控制装置
US11135922B2 (en) 2016-04-21 2021-10-05 Denso Corporation Control apparatus for rotary electric machine
CN109075731B (zh) * 2016-04-21 2022-05-10 株式会社电装 旋转电机的控制装置
JP2018074743A (ja) * 2016-10-28 2018-05-10 株式会社豊田中央研究所 Dc/dcコンバータの制御装置
JP2019054649A (ja) * 2017-09-15 2019-04-04 株式会社豊田自動織機 Acインバータ
WO2021020115A1 (ja) * 2019-07-26 2021-02-04 株式会社日立製作所 制御装置、電動車両
JP2021023025A (ja) * 2019-07-26 2021-02-18 株式会社日立製作所 制御装置、電動車両
JP7148463B2 (ja) 2019-07-26 2022-10-05 株式会社日立製作所 制御装置、電動車両

Also Published As

Publication number Publication date
JP5478190B2 (ja) 2014-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5478190B2 (ja) Dcdcコンバータシステム
US9236760B2 (en) Charging device for electromotive vehicle
JP6730515B2 (ja) 電力変換装置
US9899916B2 (en) Boost converter control apparatus
US9991789B2 (en) Electric motor vehicle
US20200094758A1 (en) Power supply apparatus for vehicles
JP5488097B2 (ja) 電流推定装置およびdcdcコンバータ制御システム
JP2007159315A (ja) 多相コンバータ、ハイブリッド燃料電池システム、及び電源制御方法
JP5136394B2 (ja) 車両の電源装置
US20200377073A1 (en) Power supply system
US10031190B2 (en) Voltage detection device
CN105099180A (zh) 升压转换器装置
JP5064367B2 (ja) Dc/dcコンバータ装置
CN102859853A (zh) 升压变换器的控制装置
JP6187180B2 (ja) 電力変換システム
JP2011167011A (ja) Dcdcコンバータシステム
JP6513249B1 (ja) Dc/dcコンバータ
JP2007068290A (ja) 電圧変換システム
KR20190038990A (ko) 전기 자동차
JPWO2018235485A1 (ja) 同期整流型dc−dcコンバータおよびスイッチング電源装置
JP2017229123A (ja) コンバータの異常判定方法
JP2010178443A (ja) モータ制御システム
JP2019187137A (ja) 電源システム
US20220294256A1 (en) Vehicle
JP7250097B1 (ja) 電力変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130528

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130725

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5478190

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees