JP2011087678A - 輸液ポンプ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】予定量及び流量の指定値を設定する操作部及び該操作部によって設定された指令値を記憶する記憶部を備えた携帯型の設定端末と、ポンプ本体200とは別体に設ける。ポンプ本体200の上面には、設定端末と近距離無線通信を行うための指令値受信器(リーダ)206が設けられており、指令値受信器206上に設定端末をかざすと、設定端末の記憶部に記憶されていた予定量及び流量の指定値が、ポンプ本体200側に読み込まれる。そして、ポンプ本体200は、読み込んだ予定量及び流量の指定値に従ったポンプ動作を行う。
【選択図】図2
Description
また、遠隔操作では、輸液開始時に流量・予定量などの設定操作を行う必要があり、例えば、医師が自身の処方に従って流量・予定量の設定を予め行うことができず、また、遠隔操作では、複数の輸液ポンプがある場合に、患者や薬剤収納容器などを確認しながら、個々の輸液ポンプの動作設定を的確に行わせることが難しいという問題があった。
本発明の目的は、輸液動作の指定値の設定をより的確に行える輸液ポンプを提供することにある。
上記警報受信部・警報送信部を備える構成において、前記ポンプ本体が、前記輸液動作異常の発生時に警報音を発する警報音発生部と、該警報音発生部の動作・停止を選択する消音モードスイッチとを備えるとよい。
上記のポンプ本体が装着部を備える構成において、前記設定端末が、前記ポンプ本体における輸液動作の開始を指示する開始スイッチを備え、該開始スイッチによる開始指令を、前記近距離通信器を介して前記ポンプ本体に送信するようにできる。
上記輸液の完了時刻及び/又は残り輸液時間を演算する演算部を備える構成において、前記演算部が、前記輸液動作の指令値の送信を行った時点、前記ポンプ本体から輸液動作の開始を示す信号を前記近距離通信器を介して受信した時点、前記設定端末に備えられた計時開始指令スイッチが操作された時点のいずれかを、輸液動作の開始時期として判断することができる。
更に、前記設定端末が、前記完了時刻になったとき又は残り輸液時間が零になったときに警報を発する完了警報発生部を備えるとよい。
本実施形態の輸液ポンプは、医療分野において栄養液や薬液などの非経口液体(被輸送液体)を生体(患者)に投与するために用いるものである。
図1は、後述するポンプ本体200と対をなして使用され、ポンプ本体200との間で無線通信によって信号の送受信を行う携帯型の設定端末100を示す図である。
前記操作ボタン120としては、ポンプ本体200の輸液動作における流量(mL/h)及び予定量(mL)の設定を、1,10,100単位で増減するためのアップ・ダウンスイッチ121、ブザー(警報音)を消音するための消音スイッチ122、前記流量(mL/h)と予定量(mL)とのいずれを設定するかを選択するための切替スイッチ123などを備えている。
更に、前記操作ボタン120として、テンキーボタンなどを設け、該テンキーボタンによるパスワードの入力によって、前記流量(mL/h)及び予定量(mL)の設定・変更を可能する構成とすることができる。また、操作ボタン120の代わりに、タッチパネルを設けることもできる。
また、輸液の完了予定時刻の数値表示114、現在の時刻を示す数値表示116に代えて、輸液動作の残り時間(輸液完了までの時間)の数値表示を行わせることができ、更に、輸液の完了予定時刻の数値表示114と現在の時刻を示す数値表示116との組み合わせと、輸液動作の残り時間(輸液完了までの時間)の数値表示とのいずれか一方を選択的に表示させることができる。
前記切替スイッチ123を押すと、前記液晶表示部110における予定量の数値表示113が点滅し、該点滅状態で、前記アップ・ダウンスイッチ121を押すと、予定量の数値表示113が点滅状態を保ったまま変更され、予定量の数値が要求値になった時点で再度切替スイッチ123を1回押すと、予定量の数値が確定されて数値表示113の点滅が停止し、代わりに、流量の数値表示112が点滅する。
このように、前記アップ・ダウンスイッチ121の操作で設定・変更される予定量及び流量の数値は、液晶表示部110に表示されると共に、データとして設定端末100に備えられたメモリに記憶される。
尚、ブザーが鳴っていない状態で前記消音スイッチ122を長押した場合に、ブザーを鳴らさない消音モードへの切り替えがなされるようにしてもよく、この場合、液晶表示部110に消音モード状態であることを表示することが好ましい。
尚、輸液の完了予定時刻になったときに、前記「輸液完了」の文字表示117を点滅させる代わりに、完了予定時刻の数値表示114を点滅させてもよい。
更に、液晶表示部110のオフ状態で、ポンプ本体200側から異常の発生を示す信号を受信したときに、液晶表示部110がオン状態に切り替わるように設定することもできる。
前記ポンプ本体200は、例えば特公昭61−55393号公報に開示されるような蠕動式(ペリスタリックフィンガ式)のポンプを備えた本体部201と、前記本体部201の前面に開閉自在に取り付けられるドア202とを備える。
前記本体部201の前面には、輸液バッグ等に接続された可撓性チューブを上下方向に沿って装着するチューブ装着部と、該チューブ装着部に装着されたチューブのフィンガによる押し潰し位置を順次移動させることで輸液する蠕動式ポンプ部とを備える。
尚、図2において、ドア202の上部に設けた挿通穴204は、前記チューブ装着部に装着されたチューブを外部に取り出すための穴である。
前記液晶表示部210には、輸液の完了を示す「完了」の文字表示211、ポンプ本体200における異常を示す「気泡混入」「つまり」「流量異常」「ドアオープン」「要充電」などの警報表示212、「流量(mL/h)」の数値表示213、輸液開始後の「積算量(mL)」の計数結果の数値と「予定量(mL)」の数値とのいずれか一方の選択的に表示する積算・予定量表示214などが行われる。
前記「気泡混入」は、前記チューブ装着部に装着されるチューブ内への気泡の混入であり、前記気泡の有無は、前記本体部201の前面に設けられた気泡検出部によって、超音波を用いて検出される。
また、「流量異常」は、設定された流量に対する実流量の異常であり、点滴筒内の滴下状態を監視する点滴プローブをポンプ本体200に接続した場合に、該点滴プローブで検出される滴下の有無と滴下タイミングとから前記流量異常が検出される。
また、「要充電」は、ポンプ本体200に内蔵されたバッテリの電圧低下状態を示し、バッテリの電圧が閾値(動作補償の下限値)を下回るようになると「要充電」の判断がなされる。
また、輸液・ブザーの停止スイッチ222は、ポンプ本体200のブザーが鳴っている状態で押されると、ブザーを消音し、ブザーが鳴っていない状態であって輸液実行中に押されると、輸液動作を停止させるスチッチである。
ポンプ本体200のブザーは、輸液の完了時(予定量の輸液が完了した時点)や、「気泡混入」「つまり」「流量異常」「ドアオープン」「要充電」などの異常発生時に鳴動されるようになっており、前記液晶表示部210における表示と共に、輸液完了や異常の発生を知らせる。
また、消音モードでは異常発生時にランプ205を点灯させ、ブザーを鳴らす場合には、ランプ205を点灯させないようなモード設定にすることもできる。
前記指令値は、前記ポンプ本体200と前記設定端末100とが近接した状態で行われる近距離通信によって、前記設定端末100から前記ポンプ本体200に対して送信されるようになっており、近距離通信手段(近距離通信器)として、本実施形態では、近接型非接触ICカードなどにおいて用いられる狭域の近距離無線通信(例えば、ソニー社のフェリカ(FeliCa):登録商標)を用いる。
また、対応する設定端末100をポンプ本体200の指令値受信器206にかざしたものの、送受信(予定量(mL)及び流量(mL/h)の指令値の読み取り)に失敗した場合にも、ポンプ本体200がブザーやランプによって知らせるとよい。
また、前記ポンプ本体200と設定端末100との組み合わせを明確にするために、対をなすポンプ本体200と設定端末100とに同じ識別番号を記載したプレートなどを貼付するとよい。
前記異常発生信号の無線送信は、例えば設定端末100がナースステーションに置かれている場合や、設定端末100を携行している看護師が通常勤務状態で移動する範囲内で、設定端末100とポンプ本体200との間で無線通信が行えるような最大通信距離(電波強度)に設定されている。即ち、予定量(mL)及び流量(mL/h)の指令値の送信を行う近距離無線通信に対して、より広域でかつ最大通信距離の長い無線通信を行うための機器を、別途、設定端末100とポンプ本体200とにそれぞれ設けてある。
尚、前記異常信号の無線通信において、電波が壁などで遮られて必要な通信距離を確保できない場合には、中継局を介した無線通信を行わせてもよい。
尚、前記メモリ140としては、不揮発性の書き換え可能メモリ(EEPROM)を用いることが好ましい。
前記メモリ140に記憶させた予定量(mL)及び流量(mL/h)の指令値は、設定端末100をポンプ本体200に近接させた状態で、前記指令値送信器170を用いて実行される近距離無線通信によって、前記ポンプ本体200側に送信される。
また、処理装置130は、輸液の完了予定時刻を判断し、完了予定時刻になったときに、前記液晶表示部(表示装置)110における「輸液完了」の文字表示117を点滅させ、また、ブザー160を鳴らす。
尚、前記メモリ240としては、不揮発性の書き換え可能メモリ(EEPROM)を用いることが好ましい。
前記指令値受信器(リーダ)206によって読み込まれた予定量(mL)及び流量(mL/h)の指令値は、処理装置230を介してメモリ240に格納され、また、処理装置230は、読み込んだ予定量(mL)及び流量(mL/h)の指令値を、液晶表示部(表示装置)210に表示させる。
また、輸液開始(ポンプ動作開始)後、処理装置230は、流量(mL/h)の指令値に基づいて積算量を演算し、積算量の表示要求があれば演算結果の積算量を液晶表示部(表示装置)210に表示し、積算量が予定量に達すると、輸液完了の表示を液晶表示部(表示装置)210で行うと共にブザー260及び/又はランプ205を動作させる。
ポンプ本体200の設置場所に出向いた看護師は、ポンプ本体200の電源投入、輸液セットの準備やプライミング、更に輸液チューブのポンプ本体200への装着などを行った後、携行した設定端末100をポンプ本体200の指令値受信器(リーダ)206にかざすことで、設定端末100側で予め設定され記憶されている予定量(mL)及び流量(mL/h)の指令値をポンプ本体200側に読み込ませる。
看護師は、予定量(mL)及び流量(mL/h)の指令値がポンプ本体200側に読み込まれ動作設定されたことを、ポンプ本体200の液晶表示部210の表示によって確認し、その後、患者への静脈針の穿刺などを行い、開始スイッチ223を押すことで、輸液動作を開始させる。
また、設定端末100側に、輸液の開始時刻を指定する(輸液動作開始後の経過時間のカウント開始を指示する)ボタン(計時開始指令スイッチ)を設け、看護師が、ポンプ本体200の開始スイッチ223を押した直後又は直前に、設定端末100の前記ボタンを操作することで、設定端末100側が輸液の開始を認識できるようにすることができる。
尚、設定端末100で設定した予定量(mL)及び流量(mL/h)の指令値がポンプ本体200に読み込まれてから所定時間内に開始スイッチ223が押されない場合には、予定量(mL)及び流量(mL/h)の指令値設定がなされていない初期状態にリセットさせ、再度、ポンプ本体200に設定端末100側で設定された予定量(mL)及び流量(mL/h)の指令値を読み込ませる構成とするとよい。
例えば、設定端末100の操作ボタン120が押されたことを無線で送信し、ポンプ本体200側で前記ボタン操作に見合った設定・動作を行う所謂遠隔操作式では、ポンプ本体200が複数設置される場合など、ポンプ本体200と設定端末100との対応が不明瞭のまま設定操作がなされてしまい、予定量(mL)及び流量(mL/h)が誤設定される可能性がある。
また、ポンプ本体200側では、予定量(mL)及び流量(mL/h)の設定・変更が行えず、例えば、設定端末100によるポンプ動作の設定を行った後に、不正な設定変更がなされることを回避できる。
更に、ポンプ本体200におけるブザー260を消音モードにしておけば、夜間などにブザー音で患者の安眠が妨害されることを回避しつつ、例えばナースステーションに待機している看護師が設定端末100によってポンプ本体200における異常発生を知ることができる。
この場合、ポンプ本体200側でのボタン操作で予定量(mL)及び流量(mL/h)の設定・変更を行え、更に、設定端末100が近づけられた場合に、設定端末100で設定された予定量(mL)及び流量(mL/h)の指令値が読み取られるようにできる。
従って、設定端末100がない場合でも、ポンプ本体200の操作で予定量(mL)及び流量(mL/h)を設定して輸液を開始させることができる一方、ポンプ本体200の操作による予定量(mL)及び流量(mL/h)の設定ミスを、設定端末100から予定量(mL)及び流量(mL/h)の指令で修正させることが可能となる。
上記構成とすれば、ポンプ本体200側と設定端末100側との少なくとも一方に
予定量(mL)及び流量(mL/h)の設定ミスがあれば、輸液動作を開始できないため、設定ミスの発生に気づき、予定量(mL)及び流量(mL/h)の確認を行う必要が生じ、間違った予定量(mL)及び流量(mL/h)での輸液を未然に防止できる。
前記設定端末ホルダ231は、上方に設定端末100を差し入れるための開放部を有し、ポンプ本体200の側面と平行に設定端末100を保持するポケット状のものである。
尚、設定端末ホルダ231から設定端末100が抜かれたことは、近距離無線通信が途絶えることで判断できる他、設定端末ホルダ231の底部などに設けたリミットスイッチのオン・オフで判断させることができる。
そこで、設定端末ホルダ231から設定端末100を抜くことを、輸液動作の開始条件とすることで、置き忘れの発生を防止し、看護師が設定端末100を介してポンプ本体200の異常を認識できるようにする。
従って、設定端末100を看護師が携行すれば、看護師の指示・操作とは無関係に輸液動作が開始されてしまうことを回避でき、輸液ポンプの誤動作を防止でき、また、設定端末100の開始スイッチ124は、ポンプ本体200との間での近距離無線通信が成立していないと、ポンプ本体200のポンプ動作を開始させることにならないので、不用意にポンプ動作が開始されてしまうこともない。
図8は、前記有線通信によって設定端末100側から指令値の読込みを行うポンプ本体200を示す斜視図であり、この図8に示すポンプ本体200は、図2に示したポンプ本体200に対して、通信器(リーダ)206に代えて、コネクタを備えた設定端末装着部280を設けてある点のみが異なり、設定端末装着部280以外の共通部分には、図2と同一符号を付して詳細な説明は省略する。
前記ロック部材285は、図9に示すような内周壁284から突出する位置と、ロック部材285の先端が内周壁284と略同一面となり内周壁284から突出しない位置との間で進退自在に支持され、かつ、図外の弾性体(スプリングなど)によって内周壁284から突出する方向に付勢されている。
一方、設定端末100の周壁100aには、前記ロック部材285の位置に合わせて、前記ロック部材285が挿入される嵌合穴180が4箇所設けられ、また、図10に示すように、設定端末100の背面100bに前記コネクタ283と嵌合して電気的に接続されるコネクタ190が、前記底面282におけるコネクタ283の位置に合わせて設けられている。
コネクタ190とコネクタ283とが所期の嵌合状態になるまで押し込まれると、凹部281の深さ方向で、ロック部材285と嵌合穴180の位置が合致し、前述のように、図外の弾性体(スプリングなど)によって内周壁284から突出する方向に付勢されているロック部材285が、嵌合穴180に嵌挿され、設定端末100は設定端末装着部280にロックされる。
一方、設定端末100を設定端末装着部280から取り外し、コネクタ190とコネクタ283との間が電気的に遮断される状態とする場合には、前記イジェクトボタン286を押圧することで、前記ロック部材285が退避し、嵌合穴180から抜かれるようにし、この状態で上方に設定端末100を引き上げることで、コネクタ190とコネクタ283との嵌合が外れ、有線通信の経路が断たれる。
一方、図12は、前記コネクタ283を備えたポンプ本体200の内部構成を示すブロック図であり、図4に示した近距離無線通信用通信器(リーダ)206に代えて、コネクタ283と、該コネクタ283を介して設定端末100側に信号を送信し、設定端末100側から送られてきた信号を受信するための有線通信器289とを備えている。
上記のコネクタ190,283を備える構成において、予め設定端末100の操作ボタン120を操作して、予定量(mL)及び流量(mL/h)の指令値を設定しておき、指令値設定がなされた設定端末100を、ポンプ本体200が置かれた部屋に携行する。
予定量(mL)及び流量(mL/h)の指令値を送信したポンプ本体200は、前記指令値に対応する輸液動作を行わせる設定を行い、開始スイッチ223が押されると、輸液動作を開始させる。
前記輸液完了の予定時刻は、設定端末100がポンプ本体200の設定端末装着部280から外された後も継続され、ポンプ本体200と分離された設定端末100から輸液完了の予定時刻を確認することができる。
従って、設定端末100を携帯している看護師や設定端末100が置かれるナースステーションに詰めている看護師、換言すれば、ポンプ本体200とは離れている場所にいる看護師が、異常の発生に速やかに気づき、該当するポンプ本体200が置かれている病室等に駆けつけて必要な処理を行うことができる。
但し、前記ポンプ本体200から延びる通信線は、最大でも数メートルの長さで、例えばポンプ本体200が設けられる病室の外での接続は不能であり、ポンプ本体200の近傍(例えば同じ病室内)で設定端末100が接続され得るようにする。
上記有線通信を行わせる場合も、予定量(mL)及び流量(mL/h)の指令値は予め設定端末100に設定・記憶させておくことができるが、実際にその設定に従ってポンプ本体200を動作させるためには、設定端末100をポンプ本体200の近傍まで携行する必要があり、患者や輸液バッグなどの対応を確認しつつ、ポンプ本体200における予定量(mL)及び流量(mL/h)の設定を行える。
簡易には、使用する輸液バッグや患者の名前などの情報を、設定端末100に入力・記憶させることができるようにしておき、係る情報を設定端末100の液晶表示部110に表示させるようにすることができる。
また、異常の発生や輸液動作の開始準備が整っていることや輸液動作の完了などを音声で知らせる音声ガイドを、ポンプ本体200及び/又は設定端末100に備えることができ、また、設定端末100に、ポンプ本体200の異常信号を受け取った場合や、輸液完了時刻になったときにバイブレーションで知らせる機能を備えるようにできる。
また、設定端末100との間で近距離無線通信を行うための外部受信器(外部リーダ、外部近距離無線通信器)が、ポンプ本体200に対して有線で接続されるように構成することができる。
係る構成とすれば、電波障害やポンプ本体200の移動などによって異常信号の受信に支障が生じる可能性があることを看護師が認識でき、通信不良によって異常信号が設定端末100に届かずに、ポンプ本体200の異常状態が放置されてしまうことを未然に防止できる。
また、ポンプ本体200に指令値受信器(リーダ)206を備える場合、この指令値受信器(リーダ)206で個人認証ICカード(IDカード)の読み取りも行えるようにし、看護師が個々に携帯している個人認証ICカードを指令値受信器(リーダ)206で読み取って、予め登録されている看護師であることが識別された場合に、設定端末100との間の送受信や、ポンプ動作の開始を許可するように構成することができる。
更に、設定端末100及び/又はポンプ本体200の操作履歴を、それぞれのメモリに保存することができ、指紋や個人認証ICカードによる個人認証を行う場合には、操作した医師や看護師の情報に対応させて操作履歴を保存させることができる。
Claims (11)
- 被輸送液体を輸液するポンプ本体と、該ポンプ本体での輸液動作の指令値を設定する操作部及び該操作部によって設定された指令値を記憶する記憶部を備えた携帯型の設定端末と、を別体に設けると共に、
前記ポンプ本体と前記設定端末とが近接した状態で通信を行う近距離通信器を前記ポンプ本体及び前記設定端末にそれぞれ設け、前記設定端末の記憶部に記憶された前記指令値を、前記近距離通信器によって前記ポンプ本体に対して送信し、前記ポンプ本体が前記指令値に応じて輸液動作を行うことを特徴とする輸液ポンプ。 - 前記近距離通信器が、近距離無線通信を行う通信器であることを特徴とする請求項1記載の輸液ポンプ。
- 前記近距離通信器が、着脱可能なコネクタを介した有線通信を行う通信器であることを特徴とする請求項1記載の輸液ポンプ。
- 前記ポンプ本体が、輸液動作異常を示す警報信号を外部に向けて無線で送信する警報送信部を備える一方、
前記設定端末が、前記ポンプ本体の警報送信部から無線送信される警報信号を受信する警報受信部と、前記警報信号を受信したときに警報音を発する警報音発生部とを備え、
前記警報送信部と警報受信部との間での最大通信距離が、前記近距離通信器における最大通信距離よりも長く設定されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の輸液ポンプ。 - 前記ポンプ本体が、前記輸液動作異常の発生時に警報音を発する警報音発生部と、該警報音発生部の動作・停止を選択する消音モードスイッチとを備えることを特徴とする請求項4記載の輸液ポンプ。
- 前記ポンプ本体が、前記近距離通信器による前記ポンプ本体と前記設定端末との間での通信が可能な状態に前記設定端末を装着する装着部を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の輸液ポンプ。
- 前記設定端末が、前記ポンプ本体における輸液動作の開始を指示する開始スイッチを備え、該開始スイッチによる開始指令を、前記近距離通信器を介して前記ポンプ本体に送信することを特徴とする請求項6記載の輸液ポンプ。
- 前記指令値として、少なくとも被輸送液体の流量及び予定量を含み、
前記設定端末が、前記流量及び予定量と前記ポンプ本体における輸液動作の開始時期を示す信号とに基づいて輸液の完了時刻及び/又は残り輸液時間を演算する演算部と、前記演算部によって演算された輸液の完了時刻及び/又は残り輸液時間を表示する表示部とを備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の輸液ポンプ。 - 前記設定端末の演算部が、前記輸液動作の指令値の送信を行った時点、前記ポンプ本体から輸液動作の開始を示す信号を前記近距離通信器を介して受信した時点、前記設定端末に備えられた計時開始指令スイッチが操作された時点のいずれかを、輸液動作の開始時期として判断することを特徴とする請求項8記載の輸液ポンプ。
- 前記設定端末が、前記完了時刻になったとき又は残り輸液時間が零になったときに警報を発する完了警報発生部を備えることを特徴とする請求項8又は9記載の輸液ポンプ。
- 前記ポンプ本体が、前記指令値を設定する操作部、及び、該操作部によって設定された指令値を記憶する記憶部を備え、前記ポンプ本体が前記設定端末から受信した前記指令値と前記ポンプ本体の記憶部に記憶されている指令値とが一致することを条件として、輸液動作を開始することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の輸液ポンプ。
Priority Applications (1)
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