JP2011068151A - 車両用空調装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】寒い時期が少ない地域でも燃費向上の効果が得られる車両用空調装置を提供する。
【解決手段】エンジン冷却水を熱源として車室内への送風空気を加熱するヒータコアと、ヒータコアによる加熱を補助するPTCヒータと、冷却水温度がしきい値よりも低い場合に、エンジンに対して作動要求信号を出力する空調制御装置とを備え、そのしきい値をPTCヒータの作動時では停止時よりも低く設定することで、燃費向上を図る車両用空調装置において、PTCヒータの故障を防止するために、一走行当たりのPTCヒータの作動時間を制限する。PTCヒータの故障防止のためにPTCヒータの使用を10℃以下の寒い時期に限定すると、寒い時期が少ない地域では、PTCヒータの作動時間が少なく、燃費向上の効果が得られないが、これによれば、PTCヒータの使用を寒い時期に限定しなくても良いので、寒い時期が少ない地域においても、燃費向上の効果が得られる。
【選択図】図5
【解決手段】エンジン冷却水を熱源として車室内への送風空気を加熱するヒータコアと、ヒータコアによる加熱を補助するPTCヒータと、冷却水温度がしきい値よりも低い場合に、エンジンに対して作動要求信号を出力する空調制御装置とを備え、そのしきい値をPTCヒータの作動時では停止時よりも低く設定することで、燃費向上を図る車両用空調装置において、PTCヒータの故障を防止するために、一走行当たりのPTCヒータの作動時間を制限する。PTCヒータの故障防止のためにPTCヒータの使用を10℃以下の寒い時期に限定すると、寒い時期が少ない地域では、PTCヒータの作動時間が少なく、燃費向上の効果が得られないが、これによれば、PTCヒータの使用を寒い時期に限定しなくても良いので、寒い時期が少ない地域においても、燃費向上の効果が得られる。
【選択図】図5
Description
本発明は、車両用空調装置に関するものである。
従来、ハイブリッド車やアイドリングストップ車のように、走行状態等に応じてエンジンを自動停止する車両に搭載され、エンジン冷却水を熱源として車室内への送風空気を加熱するヒータコアを備える車両用空調装置において、走行状態等に応じてエンジンが停止している場合であっても、エンジン冷却水の温度が所定温度(しきい値)よりも低ければ、空調のためにエンジン作動を要求するものがある(例えば、特許文献1参照)。
このような車両用空調装置では、エンジン停止時に空調のためにエンジンを作動させると、燃費の悪化を招いてしまう問題がある。そこで、特許文献1に記載の技術では、電気ヒータの作動時における上記所定温度を、電気ヒータの停止時の上記所定温度よりも低く設定することで、電気ヒータの作動時におけるエンジンの作動頻度を、電気ヒータの停止時よりも低くして、燃費の向上を図っている。
ところで、電気ヒータには製品寿命があり、電気ヒータの作動時間の合計が所定の作動限界時間を超えると、電気ヒータが故障する可能性が高くなる。したがって、車両の耐久年数期間等の所定期間の間に、電気ヒータの故障を発生させないためには、所定期間内における電気ヒータの作動時間の合計が作動限界時間を超えないように、電気ヒータの使用を制限することが考えられる。
そして、この電気ヒータの使用を制限する手段としては、外気温による使用制限を設ける手段が考えられる。すなわち、外気温が所定温度(基準温度)よりも低いときにのみ、電気ヒータを作動させ、所定温度よりも高いときは電気ヒータを作動させない手段が考えられる。このとき、基準温度については、車両は全世界のあらゆる地域で走ったり販売されたりする可能性があるので、全世界で統一した基準温度を設定する必要がある。さらに、全世界で統一した基準温度を用いるためには、最も条件が厳しくなる寒い地域で故障が発生しないように、寒い地域を基準にして基準温度を設定することが求められる。
しかし、寒い地域を基準にして全世界で統一した基準温度を設定すると、以下に説明するように、外気温が基準温度よりも低くなる寒い時期が少ない地域では、電気ヒータの作動頻度が低くなってしまう。
ここで、図8に、世界の各都市の一例としてのモスクワとローマにおける月毎の平均気温を示す。例えば、世界の各地域のうち寒い地域として挙げられるモスクワを想定して、自動車の耐久年数期間の間に電気ヒータが故障しないように、基準温度を検討する。
仮に基準温度を12℃に設定して、12℃以下の場合に電気ヒータを作動させ、自動車の耐久年数期間を15年間とし、毎日、片道1時間の運転を往復し、電気ヒータの作動限界時間が8000時間として、モスクワでの作動時間を見積もると、次のようになる。すなわち、モスクワで12℃以下となる月は9月〜5月の9ヶ月なので、9ヶ月×30日×15年×1時間×2回=8100時間となり、8000時間をオーバーするため、15年もたずに電気ヒータが壊れる計算となってしまう。
そこで、基準温度を10℃に設定すれば、モスクワで10℃以下となる月は9月〜4月の8ヶ月なので、8ヶ月×30日×15年×1時間×2回=7200時間となり、電気ヒータは15年間壊れないと見積もれる。ちなみに、外気温が10℃以下の場合、後述するように、外気温等に基づいて目標吹出温度TAOを算出し、算出したTAOに基づいて、吹出口モードを選択すると、FOOTモードになることから、基準温度を10℃に設定することは、電気ヒータの作動条件をFOOTモード時に制限することと同等である。
ところが、基準温度を10℃に設定すると、図8に示すように、ローマでは、10℃以下となる月は12月〜2月の3ヶ月しかないため、ローマでの電気ヒータの作動時間を見積もると、3ヶ月×30日×15年×1時間×2回=2700時間しかないことになる。
このため、特許文献1のように、電気ヒータの作動時におけるエンジンの作動要求の頻度を電気ヒータの停止時よりも低くすることにより、燃費向上を図る車両用空調装置において、上述のように、世界のうちの寒い地域を基準とした外気温による電気ヒータの使用制限を設けると、寒い時期が少ない地域では、電気ヒータの作動頻度が低いので、燃費向上の効果が得られないという問題が生じる。
なお、このような問題は、エンジンを熱源として車室内への送風空気を加熱する加熱装置を備える車両用空調装置に限らず、燃料電池車に搭載され、燃料電池の冷却水を熱源として車室内への送風空気を加熱する加熱装置を備える車両用空調装置や、電気自動車に搭載され、電気温水ヒータによって加熱された温水を熱源として車室内への送風空気を加熱する加熱装置を備える車両用空調装置においても、同様に言えることである。すなわち、電気ヒータの作動時における燃料電池や、電気温水ヒータの作動要求の頻度を、電気ヒータの停止時よりも低くすることにより、省エネルギー化の効果を図る車両用空調装置において、上述の外気温による電気ヒータの使用制限を設けると、寒い時期が少ない地域では、電気ヒータの作動頻度が低いので、省エネ効果が得られないという問題が生じる。
本発明は上記点に鑑みて、寒い時期が少ない地域においても、省エネルギー化の効果が得られる車両用空調装置を提供することを目的とする。
まず、請求項1に記載の発明では、制御手段(50)は、温度上昇手段(EG)に対する作動要求信号の出力条件として、電気ヒータの作動時における温度上昇手段(EG)の作動頻度が、電気ヒータの停止時よりも低くなるように設定された出力条件を用いることを前提としている。これによって、電気ヒータの作動時における温度上昇手段(EG)の作動頻度が、電気ヒータの停止時と同じである場合と比較して、温度上昇手段の作動時に消費するエネルギーを節約し、省エネルギー化を図っている。
そして、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、車両の走行駆動源を制御する車両制御システムが始動してから停止するまでの一走行当たりの電気ヒータの作動時間を計測する計測手段(50a)を備え、
制御手段(50)は、電気ヒータ(15)による加熱の必要性に応じて、電気ヒータ(15)の作動を決定するとともに、計測手段(50a)によって計測した作動時間が所定時間を経過した場合に、電気ヒータ(15)の停止を決定することを特徴としている。
制御手段(50)は、電気ヒータ(15)による加熱の必要性に応じて、電気ヒータ(15)の作動を決定するとともに、計測手段(50a)によって計測した作動時間が所定時間を経過した場合に、電気ヒータ(15)の停止を決定することを特徴としている。
これによれば、一走行当たりの電気ヒータの作動時間を制限しているので、車両の耐久年数期間等の所定期間における電気ヒータの作動時間の合計を抑制でき、電気ヒータの故障が発生するリスクを低減できる。
また、本発明では、一走行当たりの電気ヒータの作動時間を制限することで、上述した世界のうちの寒い地域を基準にして全世界で統一した基準温度を設定した外気温による電気ヒータの使用制限を不要にできる。このため、本発明によれば、このような外気温による電気ヒータの使用制限を設けた場合と比較して、寒い時期が少ない地域における電気ヒータの使用頻度を高くできるので、寒い時期が少ない地域でも、電気ヒータの十分な作動時間を確保でき、上述の省エネルギー化の効果を得ることが可能となる。
なお、本発明は、所定期間内での電気ヒータの寿命による故障発生を防止するための外気温による使用制限を不要とするものであるが、電気ヒータの加熱の必要性を判断するために、外気温と基準温度とを比較することまでを不要とするものではない。すなわち、本発明では、電気ヒータによる加熱の必要性が無い程、外気温が高い場合に、電気ヒータを停止させても良い。
請求項1に記載の発明における電気ヒータ(15)による加熱の必要性に応じて、電気ヒータ(15)の作動を決定する例として、例えば、請求項2のように、熱媒体の温度が所定温度よりも低い場合に、電気ヒータの作動を決定することが挙げられる。
また、請求項1に記載の発明においては、請求項3のように、制御手段(50)は、電気ヒータ(15)の作動中であって、熱媒体の温度が所定温度よりも高い場合に、電気ヒータ(15)の停止を決定するとともに、計測手段(50a)による計測を一時停止させ、
熱媒体の温度が所定温度よりも高い温度から所定温度よりも低い温度に下がった場合に、電気ヒータ(15)の作動を決定するとともに、計測手段(50a)による計測を再開させるようにすることが好ましい。
熱媒体の温度が所定温度よりも高い温度から所定温度よりも低い温度に下がった場合に、電気ヒータ(15)の作動を決定するとともに、計測手段(50a)による計測を再開させるようにすることが好ましい。
空調以外の目的によって温度上昇手段が作動して熱媒体の温度が高い場合には、電気ヒータを停止していても十分な暖房感を得られるため、本発明のように、電気ヒータを停止させても良い。このとき、計測手段による計測を一時停止させ、再び、電気ヒータの作動を開始したときに、計測手段による計測を再開させることで、車両制御システムが始動してから、所定時間が経過することによって電気ヒータを停止させるまでの時間を長くすることができる。
また、請求項1に記載の発明においては、請求項4のように、制御手段(50)は、電気ヒータ(15)の作動中であって、温度調節手段(19)によって調節される暖風割合が所定割合よりも小さい場合に、電気ヒータ(15)の停止を決定するとともに、計測手段(50a)による計測を一時停止させ、
暖風割合が所定割合よりも小さい割合から所定割合よりも多い割合に増加した場合に、電気ヒータ(15)の作動を決定するとともに、計測手段(50a)による計測を再開させるようになっていることが好ましい。
暖風割合が所定割合よりも小さい割合から所定割合よりも多い割合に増加した場合に、電気ヒータ(15)の作動を決定するとともに、計測手段(50a)による計測を再開させるようになっていることが好ましい。
空調以外の目的によって温度上昇手段が作動して熱媒体の温度が高くなり、エアミックス制御で暖風をあまり混ぜなくても必要な吹出温が得られる場合には、電気ヒータを停止していても十分な暖房感を得られるため、本発明のように、電気ヒータを停止させても良い。このとき、計測手段による計測を一時停止させ、再び、電気ヒータの作動を開始したときに、計測手段による計測を再開させることで、車両制御システムが始動してから、所定時間が経過することによって電気ヒータを停止させるまでの時間を長くすることができる。
また、請求項1に記載の発明においては、請求項5に記載のように、制御手段(50)は、作動要求信号の出力条件として、熱媒体の温度がしきい値よりも低い場合に、作動要求信号を出力するとともに、電気ヒータ(15)の作動時におけるしきい値が、電気ヒータの停止時におけるしきい値よりも低く設定された出力条件を用いることができる。これにより、電気ヒータの作動時における温度上昇手段(EG)の作動頻度を、電気ヒータの停止時よりも低くなるようにすることができる。
また、請求項6に記載の発明では、加熱用熱交換器(14)は、熱媒体としてエンジン(EG)の冷却水を用いるものであり、温度上昇手段はエンジン(EG)であることを特徴としている。このように、請求項1〜5に記載の発明は、エンジンの冷却水と空気とを熱交換する加熱用熱交換器を用いる車両用空調装置に適用することが好ましい。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1に、本実施形態における車両用空調装置の全体構成を示し、図2に、この車両用空調装置の電気制御部の構成を示す。本実施形態の車両用空調装置は、エンジン(内燃機関)EGおよび走行用電動モータから車両走行用の駆動力を得るハイブリッド車に搭載されるものである。
図1に、本実施形態における車両用空調装置の全体構成を示し、図2に、この車両用空調装置の電気制御部の構成を示す。本実施形態の車両用空調装置は、エンジン(内燃機関)EGおよび走行用電動モータから車両走行用の駆動力を得るハイブリッド車に搭載されるものである。
本実施形態のハイブリッド車両は、車両の走行負荷に応じてエンジンEGを作動あるいは停止させて、エンジンEGおよび走行用電動モータの双方から駆動力を得て走行する走行状態や、エンジンを停止させて走行用電動モータのみから駆動力を得て走行する走行状態等を切り替えることができる。これにより、車両走行用の駆動力をエンジンEGのみから得る通常の車両に対して車両燃費を向上させている。
車両用空調装置1は、図1に示す室内空調ユニット10と、本発明の制御手段としての図2に示す空調制御装置50とを備えている。
室内空調ユニット10は、車室内最前部の計器盤(インストルメントパネル)の内側に配置されて、その外殻を形成するケーシング11内に送風機12、蒸発器13、ヒータコア14、PTCヒータ15等を収容したものである。
ケーシング11は、車室内に送風される送風空気の空気通路を形成しており、ある程度の弾性を有し、強度的にも優れた樹脂(例えば、ポリプロピレン)にて成形されている。ケーシング11内の送風空気流れ最上流側には、内気(車室内空気)と外気(車室外空気)とを切替導入する内外気切替箱20が配置されている。
より具体的には、内外気切替箱20には、ケーシング11内に内気を導入させる内気導入口21および外気を導入させる外気導入口22が形成されている。さらに、内外気切替箱20の内部には、内気導入口21および外気導入口22の開口面積を連続的に調整して、内気の風量と外気の風量との風量割合を変化させる内外気切替ドア23が配置されている。
したがって、内外気切替ドア23は、ケーシング11内に導入される内気の風量と外気の風量との風量割合を変化させる吸込口モードを切り替える風量割合変更手段を構成する。より具体的には、内外気切替ドア23は、内外気切替ドア23用の電動アクチュエータ62によって駆動され、この電動アクチュエータ62は、空調制御装置50から出力される制御信号によって、その作動が制御される。
また、吸込口モードとしては、内気導入口21を全開とするとともに外気導入口22を全閉としてケーシング11内へ内気を導入する内気モード、内気導入口21を全閉とするとともに外気導入口22を全開としてケーシング11内へ外気を導入する外気モード、さらに、内気モードと外気モードとの間で、内気導入口21および外気導入口22の開口面積を連続的に調整することにより、内気と外気の導入比率を連続的に変化させる内外気混入モードがある。
内外気切替箱20の空気流れ下流側には、内外気切替箱20を介して吸入した空気を車室内へ向けて送風する送風機(ブロワ)12が配置されている。この送風機12は、遠心多翼ファン(シロッコファン)を電動モータにて駆動する電動送風機であって、空調制御装置50から出力される制御電圧によって回転数(送風量)が制御される。
送風機12の空気流れ下流側には、蒸発器13が配置されている。蒸発器13は、その内部を流通する冷媒と送風空気とを熱交換させて送風空気を冷却する冷却用熱交換器である。蒸発器13は、圧縮機(コンプレッサ)31、凝縮器32、気液分離器33、膨張弁34等とともに、冷凍サイクル30を構成している。
圧縮機31は、エンジンルーム内に配置され、冷凍サイクル30において冷媒を吸入し、圧縮して吐出するものであり、吐出容量が固定された固定容量型圧縮機構31aを電動モータ31bにて駆動する電動圧縮機として構成されている。電動モータ31bは、インバータ61から出力される交流電圧によって、その作動(回転数)が制御される交流モータである。また、インバータ61は、後述する空調制御装置50から出力される制御信号に応じた周波数の交流電圧を出力する。そして、この回転数制御によって、圧縮機31の冷媒吐出能力が変更される。したがって、電動モータ31bは、圧縮機31の吐出能力変更手段を構成している。
凝縮器32は、エンジンルーム内に配置されて、内部を流通する冷媒と、室外送風機としての送風ファン35から送風された車室外空気(外気)とを熱交換させることにより、圧縮された冷媒を凝縮液化させるものである。送風ファン35は、空調制御装置50から出力される制御電圧によって稼働率、すなわち、回転数(送風空気量)が制御される電動式送風機である。
気液分離器33は、凝縮液化された冷媒を気液分離して液冷媒のみを下流に流すものである。膨張弁34は、液冷媒を減圧膨張させる減圧手段である。蒸発器13は、冷媒と送風空気との熱交換により、減圧膨張された冷媒を蒸発気化させるものである。
また、ケーシング11内において、蒸発器13の空気流れ下流側には、蒸発器13通過後の空気を流す加熱用冷風通路16、冷風バイパス通路17といった空気通路、並びに、加熱用冷風通路16および冷風バイパス通路17から流出した空気を混合させる混合空間18が形成されている。
加熱用冷風通路16には、蒸発器13通過後の空気を加熱するための加熱手段としてのヒータコア14およびPTCヒータ15が、送風空気流れ方向に向かってこの順で配置されている。ヒータコア14が主暖房用の加熱手段であり、PTCヒータ15がヒータコア14による暖房を補助する補助暖房用の加熱手段である。したがって、加熱用冷風通路16は、ヒータコア14から吹き出される暖風が流れる暖風通路を構成している。
ヒータコア14は、車両走行用駆動力を出力するエンジンEGの冷却水と蒸発器13通過後の空気とを熱交換させて、蒸発器13通過後の空気を加熱する加熱用熱交換器である。
具体的には、ヒータコア14とエンジンEGとの間に冷却水流路41が設けられて、ヒータコア14とエンジンEGとの間を冷却水が循環する冷却水回路40が構成されている。そして、この冷却水回路40には、冷却水を循環させるための電動ウォータポンプ42が設置されている。電動ウォータポンプ42は、空調制御装置50から出力される制御電圧によって回転数(冷却水循環量)が制御される電動式の水ポンプである。
また、PTCヒータ15は、PTC素子(正特性サーミスタ)を有し、このPTC素子に電力が供給されることによって発熱して、ヒータコア14通過後の空気を加熱する電気ヒータである。
ここで、図3に、本実施形態のPTCヒータ15の電気的構成を示す。本実施形態では、PTCヒータ15として、複数本、例えば、3本のPTCヒータ15a、15b、15cを用いている。空調制御装置50が、第1PTCヒータ15a、第2PTCヒータ15b、第3PTCヒータ15cの各PTC素子h1、h2、h3に対して設けられているスイッチ素子SW1、SW2、SW3のON/OFFを制御することで、各PTCヒータ15a、15b、15cへの通電・非通電を制御するようになっている。そして、空調制御装置50が、通電するPTCヒータ15の本数を変化させることによって、複数のPTCヒータ15全体としての加熱能力が制御される。
一方、冷風バイパス通路17は、蒸発器13通過後の空気を、ヒータコア14およびPTCヒータ15を通過させることなく、混合空間18に導くための空気通路であり、冷風が流れる冷風通路を構成している。したがって、混合空間18にて混合された送風空気の温度は、加熱用冷風通路16を通過する空気および冷風バイパス通路17を通過する空気の風量割合によって変化する。
そこで、本実施形態では、蒸発器13の空気流れ下流側であって、加熱用冷風通路16および冷風バイパス通路17の入口側に、加熱用冷風通路16および冷風バイパス通路17へ流入させる冷風の風量割合を連続的に変化させるエアミックスドア19を配置している。
したがって、エアミックスドア19は、混合空間18内の空気温度(車室内へ送風される送風空気の温度)を調節する温度調節手段を構成する。より具体的には、エアミックスドア19は、エアミックスドア用の電動アクチュエータ63によって駆動され、この電動アクチュエータ63は、空調制御装置50から出力される制御信号によって、その作動が制御される。
さらに、ケーシング11の送風空気流れ最下流部には、混合空間18から空調対象空間である車室内へ温度調整された送風空気を吹き出す吹出口24〜26が配置されている。この吹出口24〜26としては、具体的に、車室内の乗員の上半身に向けて空調風を吹き出すフェイス吹出口24、乗員の足元に向けて空調風を吹き出すフット吹出口25、および、車両前面窓ガラス内側面に向けて空調風を吹き出すデフロスタ吹出口26が設けられている。
また、フェイス吹出口24、フット吹出口25、およびデフロスタ吹出口26の空気流れ上流側には、それぞれ、フェイス吹出口24の開口面積を調整するフェイスドア24a、フット吹出口25の開口面積を調整するフットドア25a、デフロスタ吹出口26の開口面積を調整するデフロスタドア26aが配置されている。
これらのフェイスドア24a、フットドア25a、デフロスタドア26aは、吹出口モードを切り替える吹出口モード切替手段を構成するものであって、図示しないリンク機構を介して、吹出口モードドア駆動用の電動アクチュエータ64に連結されて連動して回転操作される。なお、この電動アクチュエータ64も、空調制御装置50から出力される制御信号によってその作動が制御される。
また、吹出口モードとしては、フェイス吹出口24を全開してフェイス吹出口24から車室内乗員の上半身に向けて空気を吹き出すフェイスモード、フェイス吹出口24とフット吹出口25の両方を開口して車室内乗員の上半身と足元に向けて空気を吹き出すバイレベルモード、フット吹出口25を全開するとともにデフロスタ吹出口26を小開度だけ開口して、フット吹出口25から主に空気を吹き出すフットモード、およびフット吹出口25およびデフロスタ吹出口26を同程度開口して、フット吹出口25およびデフロスタ吹出口26の双方から空気を吹き出すフットデフロスタモードがある。
次に、図2により、本実施形態の電気制御部について説明する。空調制御装置50は、CPUや、ROMおよびRAM等のメモリを含む周知のマイクロコンピュータとその周辺回路から構成され、そのROM内に記憶された空調制御プログラムに基づいて各種演算、処理を行い、出力側に接続された送風機12、圧縮機31の電動モータ31b用のインバータ61、送風ファン35、各種電動アクチュエータ62、63、64、第1PTCヒータ15a、第2PTCヒータ15b、第3PTCヒータ15c、電動ウォータポンプ42等の作動を制御する。
また、空調制御装置50の入力側には、車室内温度Trを検出する内気センサ51、外気温Tamを検出する外気センサ52(外気温検出手段)、車室内の日射量Tsを検出する日射センサ53、圧縮機31吐出冷媒温度Tdを検出する吐出温度センサ54(吐出温度検出手段)、圧縮機31吐出冷媒圧力Pdを検出する吐出圧力センサ55(吐出圧力検出手段)、蒸発器13からの吹出空気温度(蒸発器温度)TEを検出する蒸発器温度センサ56(蒸発器温度検出手段)、圧縮機31に吸入される冷媒の温度Tsiを検出する吸入温度センサ57、エンジン冷却水温度TWを検出する冷却水温度センサ58等のセンサ群の検出信号が入力される。
なお、本実施形態の蒸発器温度センサ56は、具体的に蒸発器13の熱交換フィン温度を検出している。もちろん、蒸発器温度センサ56として、蒸発器13のその他の部位の温度を検出する温度検出手段を採用してもよいし、蒸発器13を流通する冷媒自体の温度を直接検出する温度検出手段を採用してもよい。
さらに、空調制御装置50の入力側には、車室内前部の計器盤付近に配置された操作パネル60に設けられた各種空調操作スイッチからの操作信号が入力される。操作パネル60に設けられた各種空調操作スイッチとしては、具体的に、車両用空調装置1の作動スイッチ(図示せず)、エアコンのオン・オフ(具体的には圧縮機31のオン・オフ)を切り替えるエアコンスイッチ60a、車両用空調装置1の自動制御を設定・解除するオートスイッチ60b、運転モードの切替スイッチ(図示せず)、吸込口モードを切り替える吸込口モードスイッチ(図示せず)、吹出口モードを切り替える吹出口モードスイッチ(図示せず)、送風機12の風量設定スイッチ(図示せず)、車室内温度を設定する車室内温度設定スイッチ60c、冷凍サイクルの省動力化を優先させる指令を出力するエコノミースイッチ60d等が設けられている。
また、空調制御装置50は、PTCヒータ15の作動時間を計測する計測手段としてのタイマ50aを備えている。
さらに、空調制御装置50は、エンジンEGの作動を制御するエンジン制御装置70に電気的接続されており、空調制御装置50およびエンジン制御装置70は互いに電気的に通信可能に構成されている。これにより、一方の制御装置に入力された検出信号あるいは操作信号に基づいて、他方の制御装置が出力側に接続された各種機器の作動を制御することもできる。例えば、空調制御装置50がエンジン制御装置70へエンジンEGの作動要求信号を出力することによって、エンジンEGを作動させることができる。
次に、図4により、上記構成における本実施形態の作動を説明する。図4は、本実施形態の車両用空調装置1の制御処理を示すフローチャートである。図4の制御処理は、イグニッションスイッチ(IG)がOFFからONになって、空調制御装置50の電源が自動投入されたときに開始される。空調制御装置50の作動スイッチがOFFであっても、空調制御装置50は図4の制御処理を実行し、ステップS13で制御信号を出力しない、もしくは、停止信号を出力する等によって、車両用空調装置1を作動させないようになっている。なお、図4中の各ステップS1〜S14は、空調制御装置50が有する各機能手段S1〜S14に相当する。
まず、ステップS1では、フラグ、タイマ等の初期化、および上述した電動アクチュエータを構成するステッピングモータの初期位置合わせ等が行われる。
次のステップS2では、操作パネル60の操作信号を読み込んでステップS3へ進む。具体的な操作信号としては、車室内温度設定スイッチ60cによって設定される車室内設定温度Tset、吹出口モードの選択信号、吸込口モードの選択信号、送風機12の風量の設定信号等がある。
ステップS3では、空調制御に用いられる車両環境状態の信号、すなわち上述のセンサ群51〜58等の検出信号を読み込んで、ステップS4へ進む。ステップS4では、車室内吹出空気の目標吹出温度TAOを算出する。目標吹出温度TAOは、下記数式F1により算出される。
TAO=Kset×Tset−Kr×Tr−Kam×Tam−Ks×Ts+C…(F1)
ここで、Tsetは車室内温度設定スイッチ60cによって設定された車室内設定温度、Trは内気センサ51によって検出された車室内温度(内気温)、Tamは外気センサ52によって検出された外気温、Tsは日射センサ53によって検出された日射量である。Kset、Kr、Kam、Ksは制御ゲインであり、Cは補正用の定数である。
TAO=Kset×Tset−Kr×Tr−Kam×Tam−Ks×Ts+C…(F1)
ここで、Tsetは車室内温度設定スイッチ60cによって設定された車室内設定温度、Trは内気センサ51によって検出された車室内温度(内気温)、Tamは外気センサ52によって検出された外気温、Tsは日射センサ53によって検出された日射量である。Kset、Kr、Kam、Ksは制御ゲインであり、Cは補正用の定数である。
続くステップS5〜S12では、空調制御装置50に接続された各種機器の制御状態が決定される。
まず、ステップS5では、エアミックスドア19の目標開度SWを上記TAO、蒸発器温度センサ56によって検出された蒸発器13からの吹出空気温度TE、エアミックス前の温風温度TWDに基づいて算出する。
具体的には、目標開度SWは、次の数式F2−1により算出できる。
SW=[{TAO−(TE+2)}/{TWD−(TE+2)}]×100(%)…(F2−1)
ここで、エアミックス前の温風温度TWDとは、加熱用冷風通路16に配置された加熱手段(ヒータコア14、およびPTCヒータ15)の加熱能力に応じて決定される値であって、具体的には、次の数式F2−2により算出できる。
TWD=TW×0.8+TE×0.2+ΔTptc…(F2−2)
ここで、TEは蒸発器温度センサ56によって検出された蒸発器13からの吹出空気温度、TWは冷却水温度センサ58によって検出されたエンジン冷却水温度、ΔTptcは、PTCヒータ15の作動による吹出温上昇量である。また、0.8はヒータコア14の熱交換効率αの一例であり、0.2はヒータコア14からの吹出空気温度に対する蒸発器13からの吹出空気温度TEの寄与度βの一例である。
SW=[{TAO−(TE+2)}/{TWD−(TE+2)}]×100(%)…(F2−1)
ここで、エアミックス前の温風温度TWDとは、加熱用冷風通路16に配置された加熱手段(ヒータコア14、およびPTCヒータ15)の加熱能力に応じて決定される値であって、具体的には、次の数式F2−2により算出できる。
TWD=TW×0.8+TE×0.2+ΔTptc…(F2−2)
ここで、TEは蒸発器温度センサ56によって検出された蒸発器13からの吹出空気温度、TWは冷却水温度センサ58によって検出されたエンジン冷却水温度、ΔTptcは、PTCヒータ15の作動による吹出温上昇量である。また、0.8はヒータコア14の熱交換効率αの一例であり、0.2はヒータコア14からの吹出空気温度に対する蒸発器13からの吹出空気温度TEの寄与度βの一例である。
この吹出温上昇量ΔTptcとは、吹出口から車室内へ吹き出される空調風の温度(吹出温)のうちPTCヒータ15の作動が寄与した温度上昇量である。この吹出温上昇量ΔTptcは、PTCヒータ15の消費電力W(Kw)、空気密度ρ(kg/m3)、空気比熱Cp、PTCヒータ15を通過する風量であるPTC通過風量Va(m3/h)を用いて、数式F2−3により演算できる。
ΔTptc=W/ρ/Cp/Va×3600・・・(F2−3)
ここで、PTCヒータ15の消費電力Wとしては、PTCヒータ15の定格消費電力を、PTCヒータ15に流入する空気の温度と、PTC素子の温度特性とに基づいて補正した値を用いることができる。
ΔTptc=W/ρ/Cp/Va×3600・・・(F2−3)
ここで、PTCヒータ15の消費電力Wとしては、PTCヒータ15の定格消費電力を、PTCヒータ15に流入する空気の温度と、PTC素子の温度特性とに基づいて補正した値を用いることができる。
PTC通過風量Vaとしては、単純にブロワ風量を用いるのではなく、数式F2−4により演算したもの、すなわち、ブロワ風量に対して、前回のステップS5で算出したエアミックス開度SW_OLD(%)を考慮したものを用いる。
Va(m3/h)=ブロワ風量(m3/h)×f(SW_OLD/100)・・・(F2−4)
ここで、f(SW_OLD/100)としては、SW_OLD(%)が10以上100以下の間は、SW_OLD/100によって算出した結果を用い、SW_OLD(%)<10のとき、f(SW_OLD/100)を0.1とし、SW_OLD(%)>100のとき、f(SW_OLD/100)を1とする(後述するステップS31中に記載のf(SW/100)とSWとの関係図を参照)。
Va(m3/h)=ブロワ風量(m3/h)×f(SW_OLD/100)・・・(F2−4)
ここで、f(SW_OLD/100)としては、SW_OLD(%)が10以上100以下の間は、SW_OLD/100によって算出した結果を用い、SW_OLD(%)<10のとき、f(SW_OLD/100)を0.1とし、SW_OLD(%)>100のとき、f(SW_OLD/100)を1とする(後述するステップS31中に記載のf(SW/100)とSWとの関係図を参照)。
このようにして、実際のPTCヒータ15の作動による吹出温上昇量とずれないように、吹出温上昇量ΔTptcを演算することができる。なお、ΔTptcは、30秒の時定数をもって1秒毎に更新される。また、ステップS5を初めて実行する場合には、前回のエアミックス開度SW_OLD=100%として数式F2−4の演算を行う。
なお、SW=0(%)は、エアミックスドア19の最大冷房位置であり、冷風バイパス通路17を全開し、加熱用冷風通路16を全閉する。これに対し、SW=100(%)は、エアミックスドア19の最大暖房位置であり、冷風バイパス通路17を全閉し、加熱用冷風通路16を全開する。
ステップS6では、送風機12により送風される空気の目標送風量を決定する。具体的には電動モータに印加するブロワモータ電圧をステップS4にて決定されたTAOに基づいて、予め空調制御装置50に記憶された制御マップを参照して決定する。
具体的には、本実施形態では、TAOの極低温域(最大冷房域)および極高温域(最大暖房域)でブロワモータ電圧を最大値付近の高電圧にして、送風機12の風量を最大風量付近に制御する。また、TAOが極低温域から中間温度域に向かって上昇すると、TAOの上昇に応じてブロワモータ電圧を減少して、送風機12の風量を減少させる。
さらに、TAOが極高温域から中間温度域に向かって低下すると、TAOの低下に応じてブロワモータ電圧を減少して、送風機12の風量を減少させる。また、TAOが所定の中間温度域内に入ると、ブロワモータ電圧を最小値にして送風機12の風量を最小値にするようになっている。
ステップS7では、吸込口モード、すなわち内外気切替箱20の切替状態を決定する。この吸込口モードもTAOに基づいて、予め空調制御装置50に記憶された制御マップを参照して決定する。本実施形態では、基本的に外気を導入する外気モードが優先されるが、TAOが極低温域となって高い冷房性能を得たい場合等に内気を導入する内気モードが選択される。さらに、外気の排ガス濃度を検出する排ガス濃度検出手段を設け、排ガス濃度が予め定めた基準濃度以上となったときに、内気モードを選択するようにしてもよい。
ステップS8では、吹出口モードを決定する。この吹出口モードも、TAOに基づいて、予め空調制御装置50に記憶された制御マップを参照して決定する。本実施形態では、TAOが低温域から高温域へと上昇するにつれて吹出口モードをフットモード→バイレベルモード→フェイスモードへと順次切り替える。
したがって、夏季は主にフェイスモード、春秋季は主にバイレベルモード、そして冬季は主にフットモードが選択される。さらに、湿度センサの検出値から窓ガラスに曇りが発生する可能性が高い場合には、フットデフロスタモードあるいはデフロスタモードを選択するようにしてもよい。
ステップS9では、圧縮機31の冷媒吐出能力(具体的には、回転数)を決定する。本実施形態の基本的な圧縮機31の回転数の決定手法は以下の通りである。例えば、ステップS4で決定したTAO等に基づいて、予め空調制御装置50に記憶されている制御マップを参照して、蒸発器13からの吹出空気温度TEの目標吹出温度TEOを決定する。
さらに、この目標吹出温度TEOと吹出空気温度TEの偏差En(TEO−TE)を算出し、この偏差Enと、今回算出された偏差Enから前回算出された偏差En−1を減算した偏差変化率Edot(En−(En−1))とを用いて、予め空調制御装置50に記憶されたメンバシップ関数とルールとに基づいたファジー推論に基づいて、前回の圧縮機回転数fCn−1に対する回転数変化量ΔfCを求める。そして、前回の圧縮機回転数fCn−1に回転数変化量ΔfCを加算したものを今回の圧縮機回転数fCnとする。
ステップS10では、PTCヒータ15の作動本数を決定するとともに、PTCヒータ15の作動時間を制限する。図5は、このステップS10の詳細を示すフローチャートである。以下、図5を用いて、このステップS10の詳細な内容を説明する。
まず、ステップS20では、PTCヒータ15の作動時間の合計Tsumが所定の制限時間としての43分を経過したか否かを判定する。
ここで、PTCヒータ15の作動時間の合計Tsumとは、一走行当たりにおけるPTCヒータ15の作動時間の合計である。さらに、一走行当たりとは、IGがOFFからONになってから再びOFFになるまでの間を意味し、1回の車両使用期間当たり、1トリップ当たりと同じ意味である。作動時間の計測は、後述するステップS25〜S27によって実行される。
また、制限時間は、12ヶ月×30日×15年×(PTCヒータの作動時間)×2回=(PTCヒータの作動時間の総合計)という演算式から算出されるPTCヒータの作動時間の総合計(総作動時間)が、PTCヒータ15の作動限界時間を超えないように算出される。
なお、この演算式は、発明が解決しようとする課題の欄で説明した式と同じであり、自動車の耐久年数期間を15年間とし、毎日、片道1時間の運転を往復する場合を想定している。ただし、本実施形態では、外気温による制限を設けず、1年中PTCヒータが使用可能となるため、使用月数を12ヶ月として計算する。本実施形態では、PTCヒータの作動限界時間を8000時間として、作動時間の総合計を見積もった結果、制限時間を43分とすれば、12ヶ月×30日×15年×(43分/60)×2回=7668時間となり、8000時間をオーバーしないので、制限時間を43分に設定している。
このとき、合計時間Tsumが43分を経過していれば、YES判定して、ステップS24に進み、PTCヒータ15の作動本数を0本に決定する。一方、合計時間Tsumが43分を経過していなければ、NO判定して、ステップS21に進む。これにより、一走行当たりにおけるPTCヒータ15の作動時間が45分に制限される。したがって、ステップS20は、一走行当たりにおけるPTCヒータ15の作動時間を制限する制限手段を構成している。
続いて、ステップS21〜S24で、PTCヒータ15による車室内への送風空気の加熱の必要性に応じて、PTCヒータ15の作動本数を決定する。例えば、エアミックス開度、冷却水温度に応じて、PTCヒータ15の作動本数を決定する。
ステップS21では、エアミックス開度SWに基づいてPTCヒータ作動の要否(f(SW)=ONorOFF)を決定する。エアミックス開度SWが小さいほど、暖風割合が少ないことから、エアミックス開度SWが小さければ、PTCヒータ15による送風空気の加熱は不要であると考えられる。そこで、ステップS21では、ステップS5で決定したエアミックス開度SWを予め定められた所定開度と比較して、エアミックス開度SWが所定開度、本例では、30%よりも小さければ、PTCヒータ停止(f(SW)=OFF)とする。一方、エアミックス開度が所定開度、本例では、40%よりも大きければ、PTCヒータ作動(f(SW)=ON)とする。
そして、ステップS22では、ステップS21で決定したPTCヒータ作動の要否結果がPTCヒータ停止(f(SW)=OFF)か否かを判定する。このとき、f(SW)=OFFの場合(YES判定の場合)、ステップS24に進み、PTCヒータの作動本数を0本に決定する。一方、f(SW)=ONの場合(NO判定の場合)、ステップS23に進む。
ステップS23では、冷却水温度TWに応じてPTCヒータ15の作動本数を決定する。具体的には、第1所定温度T1>第2所定温度T2>第3所定温度T3として予め定めておき、TW>T1のとき、作動本数を0本とし、T1>TW>T2のとき、作動本数を1本とし、T2>TW>T3のとき、作動本数を2本とし、T3>TWのとき、作動本数を3本とする。本例では、作動本数を増加させる場合(冷却水温度の下降時)に用いるT1、T2、T3をそれぞれ65℃、62.5℃、60℃としており、作動本数を減少させる場合(冷却水温度の上昇時)に用いるT1、T2、T3をそれぞれ67.5℃、65℃、62.5℃としている。
このように、ステップS21〜S24で、PTCヒータ15の作動本数を決定した後、ステップS25において、決定されたPTCヒータ15の作動本数が0本か否かを判定する。このとき、作動本数が0本であれば、YES判定をして、ステップS26に進み、カウント一時停止となり、カウントを加算しない。一方、作動本数が1本以上であれば、NO判定して、ステップS27に進み、カウント継続となり、カウントを加算してメモリに記憶する。このカウントは、一走行当たりの作動時間を計測するため、IGがONからOFFになったとき、リセットされる。なお、ステップS1で、このカウントをリセットしても良い。このように、ステップS25、S26、S27によって、一走行当たりの作動時間が計測されるので、ステップS25、S26、S27が一走行当たりの作動時間を計測するタイマ50aとしての機能を果たす。
続いて、図4のステップS11では、エンジンEGの作動要求(エンジンON要求)の要否を決定する。このステップS11では、バッテリ残量および走行条件によってエンジンEGが停止している場合に、空調のためのエンジンEGの作動および停止を決定する。
ここで、車両走行用の駆動力をエンジンEGのみから得る通常の車両では、常時エンジンを作動させているのでエンジン冷却水も常時高温となる。したがって、通常の車両ではエンジン冷却水をヒータコア14に流通させることで充分な暖房性能を発揮することができる。
これに対して、本実施形態のようなハイブリッド車両では、バッテリ残量に余裕があれば、走行用電動モータのみから走行用の駆動力を得て走行することができる。このため、高い暖房性能が必要な場合であっても、エンジンEGが停止しているとエンジン冷却水温度が40℃程度にしか上昇せず、ヒータコア14にて充分な暖房性能が発揮できなくなる。
そこで、本実施形態では、高い暖房性能が必要な場合であってもエンジン冷却水温度TWが予め定めた基準冷却水温度よりも低いときは、エンジン冷却水温度TWを所定温度以上に維持するため、空調制御装置50からエンジンEGの制御に用いられるエンジン制御装置70に対して、エンジンEGを作動するようにエンジン作動要求信号(エンジンON要求信号)を出力する。これにより、エンジン冷却水温度TWを上昇させて高い暖房性能を得るようにしている。
ただし、このようなエンジンON要求信号の出力は、車両走行用の駆動源としてエンジンEGを作動させる必要の無い場合であってもエンジンEGを作動させることになるので、車両燃費を悪化させる要因となる。このため、エンジンON要求信号を出力する頻度は極力低減させることが望ましい。
そこで、本実施形態では、後述するように、PTCヒータ15の作動時では、PTCヒータ15の停止時と比較して、エンジンON要求信号の出力頻度が低くなるように、PTCヒータ15の停止時に用いるエンジンON要求信号の出力条件とは異なる出力条件を用いるようになっている。
図6は、このステップS11の詳細を示すフローチャートである。この図6を用いて、ステップS11の詳細な内容を説明する。図6に示すステップS30〜S32では、ステップS33で行うエンジン冷却水温度に基づく仮のエンジンON要求の要否決定に用いる判定しきい値を算出する。
まず、ステップS30で、ステップS6で決定したブロワモータ電圧とステップS8で決定した吹出口モードとに基づいて、送風機(ブロワ)12からの総風量(以下、ブロワ風量と呼ぶ)を演算する。具体的には、図6のステップS30中に記載のように、吹出口モード毎に作成されたブロワモータ電圧とブロワ風量との関係を示すマップがECUに予め記憶されており、このマップに基づいて、ブロワ風量を推定する。
このように、ブロワ風量の演算において、吹出口モードを考慮するのは、同じブロワ稼働率であっても、例えば、FACEモード時の方がFOOTモード時よりもブロワ風量が多くなるように、吹出口モードによって、ケーシング11内を流れる風の圧力損失が異なることによって、ブロワ風量が異なるからである。
続いて、ステップS31で、PTCヒータ15の作動による吹出温上昇量ΔTptcを演算する。この吹出温上昇量ΔTptcは、上述した数式F2−3により演算できる。すなわち、この吹出温上昇量ΔTptcは、PTCヒータ15の消費電力W(Kw)、空気密度ρ(kg/m3)、空気比熱Cp、PTCヒータ15を通過する風量であるPTC通過風量Va(m3/h)を用いて演算できる。
ΔTptc=W/ρ/Cp/Va×3600・・・(F3)
ここで、PTC通過風量Vaとしては、単純にブロワ風量を用いるのではなく、数式F4により演算したもの、すなわち、ブロワ風量に対してエアミックス開度SW(%)を考慮したものを用いる。
Va(m3/h)=ブロワ風量(m3/h)×f(SW/100)・・・(F4)
また、f(SW/100)としては、ステップS31中に記載のf(SW/100)とSWとの関係図の通り、SW(%)が10以上100以下の間は、SW/100によって算出した結果を用い、SW(%)<10のとき、f(SW/100)を0.1とし、SW(%)>100のとき、f(SW/100)を1とする。
ΔTptc=W/ρ/Cp/Va×3600・・・(F3)
ここで、PTC通過風量Vaとしては、単純にブロワ風量を用いるのではなく、数式F4により演算したもの、すなわち、ブロワ風量に対してエアミックス開度SW(%)を考慮したものを用いる。
Va(m3/h)=ブロワ風量(m3/h)×f(SW/100)・・・(F4)
また、f(SW/100)としては、ステップS31中に記載のf(SW/100)とSWとの関係図の通り、SW(%)が10以上100以下の間は、SW/100によって算出した結果を用い、SW(%)<10のとき、f(SW/100)を0.1とし、SW(%)>100のとき、f(SW/100)を1とする。
例えば、ブロワ風量=250m3/h、PTCヒータの消費電力W=840W時、エアミックス開度SW=100%のとき、ΔTptc=0.84/1.29/1/250×3600=9.3℃となる。
このようにして、実際のPTCヒータ15の作動による吹出温上昇量とずれないように、吹出温上昇量ΔTptcを演算することができる。なお、ΔTptcは、30秒の時定数1秒毎に更新される。
続いて、ステップS32では、ステップS33で行うエンジン冷却水温度に基づく仮のエンジンON要求の要否判定に用いる判定しきい値であるエンジンOFF水温と、エンジンON水温を算出する。エンジンOFF水温は、エンジンを停止させるときの判定基準となるエンジン冷却水温度であり、エンジンON水温は、エンジンを作動させるときの判定基準となるエンジン冷却水温度である。
ここで、エンジンOFF水温は、数式F5−1を用いて実吹出温がおおよそ目標吹出温度TAOとなるように演算された基準冷却水温度TWOと70℃とのうちの小さい方が採用される。一方、エンジンON水温は、頻繁にエンジンがON/OFFするのを防止するため、エンジンOFF水温よりも所定温度、本例では、5℃低く設定される。
TWO={(TAO−ΔTptc)−(TE×0.2)}/0.8・・・(F5−1)
なお、基準冷却水温度TWOは、エアミックス前の温風温度TWDが目標吹出温度TAOになるものと仮定したときに、必要とされる冷却水温度である。TEは、蒸発器温度センサ56が検出した蒸発器13からの吹出空気温度である。
TWO={(TAO−ΔTptc)−(TE×0.2)}/0.8・・・(F5−1)
なお、基準冷却水温度TWOは、エアミックス前の温風温度TWDが目標吹出温度TAOになるものと仮定したときに、必要とされる冷却水温度である。TEは、蒸発器温度センサ56が検出した蒸発器13からの吹出空気温度である。
ここで、数式F5−1は、ヒータコア14からの吹出空気温度Taについての2つの下記数式F5−2、F5−3から導かれる。すなわち、数式F5−1は、数式F5−3の右辺を数式F5−2の左辺に代入し、TWOについて解くことで導かれる。
Ta=TWO×α+TE×β・・・(F5−2)
Ta=TAO−ΔTptc・・・(F5−3)
なお、数式F5−2中のαはヒータコア14の熱交換効率であり、βはヒータコア14からの吹出空気温度Taに対する蒸発器13からの吹出空気温度TEの寄与度である。本例では、αを0.8、βを0.2としている。
Ta=TWO×α+TE×β・・・(F5−2)
Ta=TAO−ΔTptc・・・(F5−3)
なお、数式F5−2中のαはヒータコア14の熱交換効率であり、βはヒータコア14からの吹出空気温度Taに対する蒸発器13からの吹出空気温度TEの寄与度である。本例では、αを0.8、βを0.2としている。
続いて、ステップS33では、エンジン冷却水温度に基づく仮のエンジンON要求の要否決定を行う。この決定結果f(TW)は、次のステップS34でのエンジンON要求の要否決定の際のパラメータとなる。
具体的には、冷却水温度センサ58で検出した実際の冷却水温度を、ステップS32で求めたエンジンOFF水温、エンジンON水温と比較する。そして、冷却水温度がエンジンON水温より低ければ、f(TW)=ONとしてエンジン作動を仮決定し、冷却水温度がエンジンOFF水温より高ければ、f(TW)=OFFとしてエンジン停止を仮決定する。
続いて、ステップS34では、吹出口モード、PTCヒータ15の作動本数、目標吹出温度TAO、ステップS33の決定結果f(TW)に基づいて、空調のためのエンジン作動(ON)要求の要否決定を行う。
具体的には、吹出口モードがFACEモード以外の場合であれば、f(TW)に応じて、エンジンON要求の要否を決定する。
通常、暖房時の吹出口モードはFOOTモードかB/Lモードであるので、暖房時はFACEモード以外に該当する。この場合、冷却水温度がステップS32で算出のエンジンON水温よりも低いと、足元から冷風が出て快適性を損ねるため、エンジンONが選択される。これにより、エンジンON要求信号が出力されて、エンジン冷却水の温度が上昇するので、暖房時では、空気がヒータコア14を通過する際に、空気がエンジン冷却水を熱源として加熱され、ヒータコア通過後の空気の温度に対して、PTCヒータ15による吹出温上昇量が上乗せされることによって、目標吹出温度TAOにおおよそ等しい吹出温を作り出すことが可能になり、乗員の快適性が維持される。
また、FOOTモードやB/Lモード時で、冷却水温度がステップS32で算出のエンジンOFF水温よりも高いと、エンジンOFFが選択される。この場合、例えば、エンジン停止信号が出力され、空調のためのエンジン作動時であれば、エンジンが停止される。
ここで、ステップS32では、PTCヒータ15による吹出温上昇量ΔTptcが大きいほど、エンジンOFF水温およびエンジンON水温が小さくなるように演算しているので、PTCヒータ作動時では、PTCヒータ15の停止時よりもエンジンON要求の頻度が低下し、燃費が向上する。さらに、この吹出温上昇量ΔTptcにはPTC通過風量が加味されているので、PTC通過風量が低風量の場合、エンジンOFF水温およびエンジンON水温を大きく低減でき、省燃費効果を大きくできる。
一方、吹出口モードがFACEモードの場合では、以下の通り、PTCヒータ15の作動本数や、目標吹出温度TAOや、f(TW)に応じて、空調のためのエンジンON要求の要否を決定する。
PTCヒータの作動本数が所定本数、本例では1本以上の場合、冷却水温度TWや目標吹出温度TAOに関わらず、エンジン停止(OFF)を選択し、エンジンON要求信号を出力しない。
これにより、後述するステップS13で、エンジンON要求信号が出力されないので、冷却水温度がエンジンON水温よりも低くても、エンジンは停止されたままとなる。もしくは、空調のためのエンジン作動時であれば、エンジン停止信号が出力され、エンジンが停止される。この結果、FACEモード時であって、PTCヒータの作動本数が1本以上の場合では、バッテリ残量があるかぎり、電動モータによる走行(EV走行)が可能になり、ゼロエミッション(排ガスの排出量が0)が可能になる。
ここで、FACEモード以外の他の吹出口モード時では、冷却水温度がエンジンOFF水温よりも低い場合に、エンジン作動を選択するのに対して、FACEモード時では、冷却水温度に関わらず、エンジン停止を選択するのは、FACEモード時では、冷却水温度が目標吹出温度TAOを得るのに必要な温度よりも低くても、乗員の快適性への影響は小さいからである。すなわち、FACEモードは、そもそも、FOOTモードやB/Lモードと比較して低い温度の空調風をフェイス吹出口から吹き出す吹出口モードであり、FACEモード時に、目標吹出温度TAOよりも低い温度の風がフェイス吹出口から乗員の上半身に向けて吹き出されても、乗員が不快に感じる可能性は小さいからである。
ただし、実際のフェイス吹出口からの吹出空気温度と目標吹出温度TAOとの差が大きすぎると、室温が下がり過ぎてしまい、その結果、目標吹出温度TAOが変わって、吹出口モードがFACEモードからB/Lモードに変更されてしまう。そこで、本実施形態では、エンジンが停止して冷却水温度が低くても、室温が下がり過ぎないように、FACEモードの場合であって、PTCヒータ15の作動時に、エンジンON要求信号を出力しないこととしている。
また、PTCヒータ15の作動本数が0本、すなわち、PTCヒータ15が停止している場合で、目標吹出温度TAOが所定温度、本例では20℃未満の場合のように、目標吹出温度TAOが比較的低いときは、ヒータコア14による空気の加熱は必要無いため、エンジン停止(OFF)を選択し、エンジンON要求信号を出力しない。この場合、空調のためのエンジン作動時であれば、エンジン停止信号が出力され、エンジンEGが停止される。
また、PTCヒータ15の作動本数が0本の場合であって、目標吹出温度TAOが所定温度、本例では20℃以上のときは、FACEモード以外の場合と同様に、空調のためのエンジンON要求の要否をf(TW)に応じて決定する。これにより、冷却水温度がエンジンON水温よりも低ければ、エンジンON要求信号が出力され、エンジン作動によってエンジン冷却水が加熱される。これは、PTCヒータ15の作動本数が0本で、目標吹出温度TAOが所定温度以上のときは、冷却水温度が低いと、時間の経過と共に少しずつ室温が低くなるので、室温の低下を抑制するためである。
図4のステップ12では、ヒータコア14とエンジンEGとの間でエンジン冷却水を循環させる電動ウォータポンプ42の作動の要否を決定する。図7は、このステップS12の詳細を示すフローチャートである。この図7を用いて、ステップS12の詳細な内容を説明する。なお、このステップS12は、エンジンEGのON、OFF状態や、吹出口モードに関わらず、実行される。
図7に示すように、ステップS40では、冷却水温度センサ58が検出した冷却水温度TWが、蒸発器温度センサ56が検出した蒸発器13からの吹出空気温度TEより高いか否かを判定する。このとき、冷却水温度TWが蒸発器13からの吹出空気温度TEより低い場合(NO判定の場合)、ステップS43に進み、電動ウォータポンプ42の停止(OFF)を選択する。この結果、電動ウォータポンプ42は停止状態となるので、冷却水回路40での冷却水の循環が停止される。これは、冷却水温度TWが蒸発器13からの吹出空気温度TEより低いときに、冷却水をヒータコア14に流すと、ヒータコア14を流れる冷却水によって蒸発器通過後の空気を冷却してしまい、かえって吹出口からの吹出空気温度を低くしてしまうためである。
一方、冷却水温度TWが蒸発器13からの吹出空気温度TEより高い場合(YES判定の場合)、ステップS41に進む。
ステップS41では、ブロワ作動(ブロワON)が選択されているか否かを判定する。
このとき、ブロワ停止が選択されている場合、NO判定し、省動力のため、ステップS43に進み、電動ウォータポンプ42の停止(OFF)を選択する。この結果、ブロワ停止時は電動ウォータポンプ42も停止状態となる。
一方、ブロワ作動が選択されている場合、YES判定して、ステップS42に進み、電動ウォータポンプ42の作動(ON)を選択する。この結果、電動ウォータポンプ42が作動して、冷却水が冷媒回路内を循環することにより、ヒータコア14を流れる冷却水とヒータコア14を通過する空気との熱交換により、送風空気が加熱される。
図4のステップS13では、上述のステップS5〜S12で決定された制御状態が得られるように、空調制御装置50より各種機器12、61、35、62、63、64、15a、15b、15c、42やエンジン制御装置70に対して制御信号および制御電圧が出力される。
これにより、例えば、PTCヒータ15は、ステップ10で決定された作動本数で作動するとともに、電動ウォータポンプ42は、ステップS12で決定された通りに作動もしくは停止する。
また、エンジン制御装置70に対して、空調のためのエンジンON要求信号が出力されれば、バッテリ残量が所定量以上であって、走行条件によってエンジンEGが停止している場合、エンジンEGが作動する。また、空調のためにエンジンEGが作動している際では、エンジン冷却水温度等の条件によって、例えば、エンジン停止信号(エンジンOFF信号)が出力された場合に、エンジンEGが停止する。
次のステップS14では、制御周期τの間待機し、制御周期τの経過を判定するとステップS2に戻るようになっている。なお、本実施形態は制御周期τを250msとしている。これは、車室内の空調制御は、エンジン制御等と比較して遅い制御周期であってもその制御性に悪影響を与えないからである。さらに、車両内における空調制御のための通信量を抑制して、エンジン制御等のように高速制御を行う必要のある制御系の通信量を充分に確保することができる。
次に、本実施形態の主な特徴点を説明する。
(1)本実施形態の空調制御装置50は、図6のステップS34で、FACEモード時では、PTCヒータ15の停止時の場合、目標吹出温度TAOが所定温度以上であって、冷却水温度TWがエンジンON水温よりも低い場合に、エンジンON要求信号を出力することを決定している。これに対して、FACEモード時で、PTCヒータ15の作動時の場合、冷却水温度TWに関わらず、エンジンON要求信号を出力しないことを決定している。このため、PTCヒータ15の作動時は、PTCヒータ15の停止時よりもエンジンON要求の頻度が低くなるので、本実施形態によれば、PTCヒータ15の作動時に用いるエンジンON要求信号の出力条件を、PTCヒータ15の停止時と同様とする場合と比較して、燃費を向上させることができる。
(2)空調制御装置50は、図5のステップS25〜S27によって、IGがOFFからONになってから再びOFFになるまでの一走行当たりにおけるPTCヒータ15の作動時間の合計Tsumを計測している。そして、図5のステップS20で、PTCヒータ15の作動時間の合計Tsumが所定の制限時間、本例では43分を経過したか否かを判定し、所定の制限時間を経過した場合に、ステップS24で、PTCヒータ15の停止を決定するようになっている。さらに、この所定の制限時間については、車両の耐久年数期間内にPTCヒータ15の故障が発生しないように、PTCヒータの作動時間の総合計が、PTCヒータ15の作動限界時間を超えないように算出したものを用いている。
このようにして、本実施形態では、一走行当たりのPTCヒータ15の作動時間を制限し、車両の耐久年数期間におけるPTCヒータの作動時間の合計が、作動限界時間を超えないように抑制しているので、車両の耐久年数期間内にPTCヒータ15の故障が発生するリスクを低減できる。
(3)本実施形態では、車両の耐久年数期間内にPTCヒータ15の故障が発生することを防止するために、一走行当たりのPTCヒータ15の作動時間を43分に制限することで、外気温によるPTCヒータの使用制限を不要にできる。
ここで、上述の発明が解決しようとする課題の欄での説明の通り、外気温によるPTCヒータの使用制限を設け、その際の基準温度を10℃のような低温に設定して、目標吹出温度TAOに基づいて決定される吹出口モードとして、FOOTモードが選択されるような外気温が10℃以下となる寒い時期のみにPTCヒータ15の使用を限定にすると、1年のうち外気温が10℃以下となる寒い時期が少なく、1年のうちFACEモードが選択される頻度が比較的高い地域では、PTCヒータ15を使用できないので、上述の(1)の効果が得られないという問題が生じる。
これに対して、本実施形態では、外気温によるPTCヒータの使用制限を設けていないので、PTCヒータ15の使用がFOOTモードが選択されるような寒い時期に限定されず、バイレベルモードやFACEモードが選択されるような時期においても、PTCヒータ15の使用が可能となる。
したがって、本実施形態によれば、1年のうちFACEモードが選択される頻度が比較的高い地域においても、PTCヒータ15を作動させることができ、PTCヒータ15の作動時間を十分に確保できるので、上述の(1)の効果が得られる。
(4)空調制御装置50は、図5のステップS23で、冷却水温度TWが所定温度としての第1所定温度T1よりも高い場合に、PTCヒータ15の作動本数を0本に決定し、続く、ステップS25、S26で、カウントを一時停止させている。一方、図5のステップS23で、冷却水温度TWが第1所定温度T1よりも低い場合に、PTCヒータ15の作動本数を1本以上に決定し、続く、ステップS25、S27で、カウントを継続するようにしている。
このため、PTCヒータ15の作動中に、バッテリ充電や高速走行などの空調以外の目的によってエンジンEGが作動して冷却水温度TWがT1よりも高くなった場合、PTCヒータ15を停止していても十分な暖房感を得られるため、空調制御装置50は、作動中のPTCヒータ15を停止させるともに、カウントを一時停止させることとなる。そして、冷却水温度TWがT1よりも高い温度からT1よりも低い温度に下がった場合に、再び、PTCヒータ15の作動を開始して、カウントを再開させることとなる。これにより、IGがONしてから、一走行当たりのPTCヒータ15の作動時間が所定の制限時間を経過するまでの時間を長くすることができ、上述の(1)の効果が得られる時間を長くできる。
(5)空調制御装置50は、図5のステップS21、S22、S24で、エアミックス開度SWが所定開度よりも小さい場合、すなわち、エアミックスドア19によって調節される暖風割合が所定割合よりも少ない場合に、PTCヒータ15の作動本数を0本に決定し、続く、ステップS25、S26で、カウントを一時停止させている。一方、エアミックス開度SWが所定開度よりも大きい場合、すなわち、エアミックスドア19によって調節される暖風割合が所定割合よりも多い場合、図5のステップS21、S22、S23で、冷却水温度TWが所定温度よりも高い状態であれば、PTCヒータ15の作動本数を1本以上に決定し、続く、ステップS25、S27で、カウントを継続するようにしている。
このため、PTCヒータ15の作動中に、バッテリ充電や高速走行などの空調以外の目的によってエンジンEGが作動して冷却水温度TWが高くなり、エアミックス制御で暖風をあまり混ぜなくても必要な吹出温が得られる場合には、PTCヒータ15を停止していても十分な暖房感を得られるため、空調制御装置50は、作動中のPTCヒータ15を停止させるともに、カウントを一時停止させることとなる。そして、エアミックス開度SWが所定開度よりも小さい開度から所定開度よりも大きい開度に増えた場合、すなわち、暖風割合が所定割合よりも少ない割合から所定割合よりも多い割合に増加した場合に、再び、PTCヒータ15の作動を開始して、カウントを再開させることとなる。これにより、IGがONしてから、一走行当たりのPTCヒータ15の作動時間が所定の制限時間を経過するまでの時間を長くすることができ、上述の(1)の効果が得られる時間を長くできる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、図4のステップS11でのエンジンEGの作動要求(エンジンON要求)の要否を決定する制御処理を、図6に示すステップS30〜S34の制御フローにて実行したが、図6に示す制御フローに対して、ステップS34を省略し、ステップS33を仮決定ではなく、本決定に変更しても良い。
第1実施形態では、図4のステップS11でのエンジンEGの作動要求(エンジンON要求)の要否を決定する制御処理を、図6に示すステップS30〜S34の制御フローにて実行したが、図6に示す制御フローに対して、ステップS34を省略し、ステップS33を仮決定ではなく、本決定に変更しても良い。
すなわち、第1実施形態では、空調のためのエンジン作動要求の要否決定を行う際に、吹出口モード、PTCヒータ15の作動本数、目標吹出温度TAOを要否決定のパラメータとして用いたが、本実施形態では、エンジン冷却水温度のみを要否決定のパラメータとして用い、図6のステップS33で、エンジン冷却水温度に基づくエンジンON要求の要否決定を行う。その他は、第1実施形態と同様である。
このようにしても、第1実施形態で説明した(1)〜(5)の効果が得られる。
上述の(1)の効果に関しては、本実施形態では、冷却水温度TWがエンジンON水温よりも低い場合に、エンジンON要求信号を出力することを決定することとなり、このときに用いるエンジンON水温については、図6のステップS32で、PTCヒータ15の作動時は、吹出温上昇量ΔTptcを考慮して、PTCヒータ15の停止時よりもエンジンON水温が小さくなるように演算している。このため、PTCヒータ15の作動時は、PTCヒータ15の停止時よりもエンジンON要求の頻度が低くなるので、本実施形態によれば、PTCヒータ15の作動時のエンジンON水温を、PTCヒータ15の停止時と同じとする場合と比較して、燃費を向上させることができる。
上述の(3)の効果に関しては、第1実施形態と同様に、PTCヒータ15の使用を例えば10℃以下の時期のみとする外気温によるPTCヒータの使用制限を設けていないので、PTCヒータ15の使用が例えば10℃以下の寒い時期に限定されず、10℃以下となる寒い時期が少ない地域においても、PTCヒータ15の使用が可能となる。このため、本実施形態によれば、寒い時期が少ない地域においても、PTCヒータ15の作動時間を十分に確保でき、PTCヒータ15の作動時にエンジンON水温を低下させることによる燃費向上の効果が得られる。
(第3実施形態)
第1、第2実施形態では、空調制御装置50は、一走行当たりのPTCヒータ15の作動時間が43分等の所定時間を経過した場合に、PTCヒータ15を停止させるようになっていたが、これに代えて、ハイブリッド車両が有する走行用バッテリの容量が所定容量よりも少なくなった場合に、PTCヒータ15を停止させるようにしても良い。
第1、第2実施形態では、空調制御装置50は、一走行当たりのPTCヒータ15の作動時間が43分等の所定時間を経過した場合に、PTCヒータ15を停止させるようになっていたが、これに代えて、ハイブリッド車両が有する走行用バッテリの容量が所定容量よりも少なくなった場合に、PTCヒータ15を停止させるようにしても良い。
なお、第1、第2実施形態では、一走行当たりのPTCヒータ15作動の制限時間を、PTCヒータの作動時間の総合計がPTCヒータ15の作動限界時間を超えないことを考慮して、設定していたが、バッテリ容量を考慮して、制限時間を設定しても良い。PTCヒータ15の作動によって消費される電力量とバッテリ容量を考慮して、制限時間を例えば、30分に設定しても良い。
(他の実施形態)
(1)上述の各実施形態では、電気ヒータとして、PTCヒータ15を用いていたが、ニクロム線等を用いた他の電気ヒータを採用しても良い。
(1)上述の各実施形態では、電気ヒータとして、PTCヒータ15を用いていたが、ニクロム線等を用いた他の電気ヒータを採用しても良い。
また、上述の各実施形態では、電気ヒータとして、空調ケース内に配置されて、車室内への送風空気を直接加熱する電気ヒータを用いていたが、この代わりに、エンジン冷却水回路に設けられ、エンジン冷却水を加熱する水加熱式電気ヒータを用いても良い。この場合、水加熱式電気ヒータは、エンジン冷却水を介して、車室内への送風空気を間接的に加熱することとなる。
また、電気ヒータとしては、乗員の暖房が得られるように車室内を加熱するものであれば、他の電気ヒータを用いても良い。例えば、車両の座席(シート)内に配置され、座席や座席から車室内に送風される空気等を加熱するシート空調用の電気ヒータや、ステアリングを加熱するステアリング用の電気ヒータを用いても良い。
(2)上述の各実施形態では、本発明の車両用空調装置を、ハイブリッド車両のうちエンジンEGおよび走行用電動モータの双方から直接駆動力を得て走行可能な、いわゆるパラレル型のハイブリッド車両に適用した例を説明しているが、本発明の車両用空調装置の適用はこれに限定されない。例えば、エンジンEGを発電機の駆動源として用い、発電された電力をバッテリに蓄え、さらに、バッテリに蓄えられた電力を供給されることによって作動する走行用電動モータから駆動力を得て走行する、いわゆるシリアル型のハイブリッド車両に適用してもよい。
(3)上述の各実施形態では、本発明の車両用空調装置をハイブリッド車に搭載される車両用空調装置に適用したが、本発明は、ハイブリッド車に限らず、停止時にエンジンを自動停止するアイドリングストップ車、燃料電池車、電気自動車等に搭載される車両用空調装置にも適用可能である。
燃料電池車に搭載される車両用空調装置は、上述した車両用空調装置に対して、図1中のエンジンEGを燃料電池に変更し、ヒータコアが燃料電池の冷却水を熱源として送風空気を加熱するように変更したものである。この場合、燃料電池が本発明における熱媒体の温度上昇手段に相当し、燃料電池の冷却水が本発明の熱媒体に相当する。
また、電気自動車に搭載される車両用空調装置は、上述した車両用空調装置に対して、図1中のエンジンEGを水加熱式電気ヒータに変更し、ヒータコアが水加熱式電気ヒータによって加熱された温水を熱源として送風空気を加熱するように変更したものである。この場合、水加熱式電気ヒータが本発明における熱媒体の温度上昇手段に相当し、水加熱式電気ヒータによって加熱された温水が本発明の熱媒体に相当する。
これらの車両用空調装置においても、電気ヒータの作動時では、電気ヒータの停止時と比較して、温度上昇手段の作動頻度が低くなるように、電気ヒータの停止時に用いる温度上昇手段の作動要求信号の出力条件とは異なる出力条件を用いることで、電気ヒータの作動時と電気ヒータの停止時で、同じ出力条件を用いるものと比較して、温度上昇手段の作動時に消費するエネルギーを節約することができ、省エネルギー化を実現できる。
そして、この場合に、一走行当たりの電気ヒータの作動時間を所定時間に制限することで、電気ヒータの使用を例えば10℃以下の時期のみとする外気温による電気ヒータの使用制限を不要にできるので、第1実施形態で説明した(1)の効果を得ることができる。
なお、燃料電池車や電気自動車では、走行駆動源としての電動モータを制御する車両制御システムの始動、停止が、エンジンのみを有する車両やハイブリッド車両でのIGのON、OFFに相当する。
(4)第1、第2実施形態では、ステップS10で、PTCヒータ15の作動本数を決定する際、図5のステップS21〜S24に示すように、PTCヒータ15の加熱の必要性に応じてPTCヒータ15の作動を決定するために、外気温に関わらず、エアミックス開度SWと、冷却水温度TWとに基づいて、PTCヒータ15の作動本数を決定していたが、PTCヒータ15の加熱の必要性に応じてPTCヒータ15の作動を決定する目的であれば、外気温に基づいて、PTCヒータ15の作動本数を決定しても良い。
すなわち、図5のステップS21を実行する前に、外気温が26〜30℃等の基準温度よりも高いか否かを判定し、基準温度よりも高い場合、PTCヒータ15の停止を決定しても良い。このとき用いる基準温度は、夏日のように、ヒータコア14による加熱を補助するためのPTCヒータ15の加熱が不要となるときの温度に設定すれば良い。このように、外気温が電気ヒータによる加熱の必要性が無いほどの高温である場合に、電気ヒータを停止させても良い。
14 ヒータコア(加熱用熱交換器)
15 PTCヒータ(電気ヒータ)
50 空調制御装置(制御手段)
EG エンジン
15 PTCヒータ(電気ヒータ)
50 空調制御装置(制御手段)
EG エンジン
Claims (6)
- 温度上昇手段(EG)によって温度上昇した熱媒体と空気との熱交換により、車室内への送風空気を加熱する加熱用熱交換器(14)と、
所定の出力条件を満たす場合、前記熱媒体の温度を所定温度以上に維持するために、前記温度上昇手段(EG)に対して作動要求信号を出力する制御手段(50)と、
前記制御手段(50)によって作動もしくは停止が決定され、前記加熱用熱交換器による車室内への送風空気の加熱に伴って車室内を加熱する電気ヒータ(15)とを備え、
前記制御手段(50)は、前記作動要求信号の出力条件として、前記電気ヒータの作動時における前記温度上昇手段(EG)の作動頻度が、前記電気ヒータの停止時よりも低くなるように設定された前記出力条件を用いるようになっている車両用空調装置において、
車両の走行駆動源を制御する車両制御システムが始動してから停止するまでの一走行当たりの前記電気ヒータの作動時間を計測する計測手段(50a)を備え、
前記制御手段(50)は、前記電気ヒータ(15)による加熱の必要性に応じて、前記電気ヒータ(15)の作動を決定するとともに、前記計測手段(50a)によって計測した前記作動時間が所定時間を経過した場合に、前記電気ヒータ(15)の停止を決定することを特徴とする車両用空調装置。 - 前記制御手段(50)は、前記熱媒体の温度が所定温度よりも低い場合に、前記電気ヒータ(15)の作動を決定することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
- 前記制御手段(50)は、前記電気ヒータ(15)の作動中であって、前記熱媒体の温度が前記所定温度よりも高い場合に、前記電気ヒータ(15)の停止を決定するとともに、前記計測手段(50a)による計測を一時停止させ、
前記熱媒体の温度が前記所定温度よりも高い温度から前記所定温度よりも低い温度に下がった場合に、前記電気ヒータ(15)の作動を決定するとともに、前記計測手段(50a)による計測を再開させるようになっていることを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。 - 前記加熱用熱交換器(14)が配置され、前記加熱用熱交換器(14)から吹き出される暖風が流れる暖風通路(16)と、
前記加熱用熱交換器(14)をバイパスして冷風が流れる冷風通路(17)と、
前記暖風通路(16)からの暖風と前記冷風通路(17)からの冷風とが混合する混合空間(18)と、
前記混合空間(18)に流入する冷風と暖風の風量割合を調節して、車室内への送風空気の温度を調節する温度調節手段(19)とを備え、
前記電気ヒータ(15)は、前記暖風通路のうち前記加熱用熱交換器(14)の空気流れ下流側に配置されており、
前記制御手段(50)は、前記電気ヒータ(15)の作動中であって、前記温度調節手段(19)によって調節される前記暖風割合が所定割合よりも小さい場合に、前記電気ヒータ(15)の停止を決定するとともに、前記計測手段(50a)による計測を一時停止させ、
前記暖風割合が前記所定割合よりも小さい割合から前記所定割合よりも多い割合に増加した場合に、前記電気ヒータ(15)の作動を決定するとともに、前記計測手段(50a)による計測を再開させるようになっていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調装置。 - 前記制御手段(50)は、前記作動要求信号の出力条件として、前記熱媒体の温度がしきい値よりも低い場合に、前記作動要求信号を出力するとともに、前記電気ヒータ(15)の作動時における前記しきい値が、前記電気ヒータの停止時における前記しきい値よりも低く設定された前記出力条件を用いることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
- 前記加熱用熱交換器(14)は、前記熱媒体としてエンジン(EG)の冷却水を用いるものであり、
前記温度上昇手段は前記エンジン(EG)であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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-
2009
- 2009-09-22 JP JP2009218279A patent/JP2011068151A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20121204 |