JP2011064744A - 光学シート、バックライトユニット及びディスプレイ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】透光性基材15の両面に凹凸形状を成形してなり、透光性基材の一方の面15aには、線状の光学要素13が前記一方の面に沿って配列されると共に、光学要素の高さよりも高く突出する光学突起14が複数形成され、各光学突起が、その突出方向の先端に曲面形状を有する形状に形成され、互いに隣り合う光学突起の間の距離が、光学要素の配列ピッチよりも長く設定され、光学シート12の弾性率をE[MPa]、密度をρ[g/cm3]、厚さをh[μm]とし、光学要素の高さをTp[μm]とし、光学突起の高さをTr[μm]とし、最近接する光学突起同士の距離をPr[μm]としたときに次式、
が成り立っている光学シートを提供する。
【選択図】図3
Description
このような液晶表示装置においては、液晶パネルの背面側(観察者側)に光源を配置し、この光源からの光で液晶パネルを照明する方式、いわゆる、バックライト方式が採用されている。
この液晶表示装置においては、上部に一対の偏光板71,73によって挟まれた液晶パネル72が設けられ、その下面側に、略長方形板状のPMMA(ポリメチルメタクリレート)やアクリル等の透明な基材からなる導光板79が設置されている。また、導光板79の上面(光射出面)側には、光学シートの一種である拡散フィルム(拡散層、拡散板)78が設けられている。
また、導光板79の側端部には、光源ランプ76が取り付けられ、さらに、光源ランプ76の光を効率よく導光板79中に入射させるべく、光源ランプ76の背面側を覆うようにして高反射率のランプリフレクター81が設けられている。なお、前述した散乱反射パターン部は、白色である二酸化チタン(TiO2)粉末を透明な接着剤等の溶液に混合した混合物を、所定パターン(例えばドットパターン)にて印刷し乾燥、形成したものであり、導光板79内に入射した光に指向性を付与し、光射出面側へと導くようになっており、高輝度化を図るための工夫である。
また、図10に例示したプリズムフィルム74,75を用いる装置では、2枚のプリズムフィルム74,75が必要であるため、プリズムフィルム74,75における光の吸収によって液晶パネル72に向かう光量の低下(光利用効率の低下)が大きいだけでなく、部材数の増加によって装置の製造コストが上昇してしまう。
この液晶表示装置においては、上部に一対の偏光板71、73によって挟まれた液晶パネル72が設けられ、その下面側に、蛍光管等からなる光源51が複数設置されている。また、光源51と液晶パネル72との間には、光学シートの一種である拡散フィルム82が設けられている。この構成では、光源51から射出され、拡散フィルム82において拡散された光を、高効率で液晶パネル72の有効表示エリアに集光させることができる。なお、光源51からの光を効率よく照明光として利用するために、光源51の背面には、リフレクター52が配置されている。
また、光源51間の間隔が広すぎると、ディスプレイ画面において輝度ムラが生じやすくなるため、光源51の数を減らすことができず、結果として、消費電力の増加、及び、製造コストの増加を招いてしまう。
しかしながら、上述した従来の装置では、高輝度、低消費電力の要請に充分に応えられているとは言いがたく、ユーザーからは、低価格、高輝度、高表示品位、かつ低消費電力の液晶表示装置を実現できるバックライトユニットの開発が待ち望まれている。
しかし、少なからず集光機能を備える光学シート(集光シート)が、パネル(液晶パネル)側最表面に位置すると、高温や高湿などの周囲の環境の変化に基づいて、あるいは、光源の点灯・消灯の切り替えに基づいてバックライトユニット内の温度が変化し、これによって輝度の明暗差が発生して、表示品位が低下する問題がある。
また、バックライトユニットに対する低消費電力の要請については、光源数の減少や、光源位置の変更により対応するのが一般的であるが、この場合には、正面輝度の低下や、光源位置の変更による面内の輝度ムラが以前より大きくなってしまう。このため、光学シートに対しては、更なる正面輝度の向上、及び、面内の輝度ムラ解消が求められる。
具体的に説明すれば、従来では、光学シートの入射面、もしくは出射面、またはその両方に保護フィルムを貼り合わせて表面(入射面・出射面)に傷が付くのを防いでいる。この保護フィルムの主たる使用目的は、光学シートの作製・加工から光学シートを筐体にセットするまでに幾つもの工程を経るため、これら工程の途中で光学シートの表面が擦れたりすることで形状が崩れるのを防ぐことにある。そして、この保護フィルムは、光学シートを筐体にセットする直前に剥離されるため、保護フィルムが光学シートの性能に影響することはない。すなわち、光学シート自体の耐擦傷性を向上することで保護フィルムの使用を省くことは、光学シートの製造コストの減少、および保護フィルムを貼り合わせる工程の省略につながり、コストダウンに効果的である。
以上にように、耐擦傷性を向上させる従来の方法では、耐擦傷性と光学性能(特に輝度)とはトレードオフの関係にあり、両方の性能を自由に設計することができない。
そして、光学シートの光学要素は、出射面から出射する光に対して集光や拡散等の機能(光学的機能)を発揮するもの(例えばレンズやプリズム等)である。なお、一次元方向に延在する形状の光学要素としては、例えば、多角柱状のプリズム形状のものや、断面円形状あるいは楕円形状のシリンドリカルレンズ等が挙げられる。また、ドット状の光学要素の具体例としては、例えば、多角錘プリズム形状のものや、半球状、半楕円球状のマイクロレンズ等が挙げられる。
そして、これら入射面及び出射面の両面の耐擦傷性が向上すると、表面形状保護として従来使用されている保護フィルムを省くことができ、製造費、および工程費の価格を削減することが可能となり、光学シートのコストダウンを行うことができる。
図1は、本発明の光学シートを備えるディスプレイ装置の第一実施形態を示す概略図である。
図1に示すディスプレイ装置1は、バックライトユニット2と画像表示素子としての液晶パネル(液晶表示素子)3とを備えている。バックライトユニット2において、例えば所定間隔で配列された冷陰極管(CCFT)からなる複数の光源4と、光源4の背面に配設されていて背面側の出射光を反射させる反射板5とでランプハウス6を構成している。光源4は、冷陰極管に限定されることなく、EL、LED、半導体レーザー等を採用することができる。すなわち、光源4は、少なくとも液晶パネル3に向けて光を供給するものであればよく、冷陰極管等の線状光源や、LED等の点光源等によって構成されればよい。また、複数の光源4は、液晶パネル3の面方向に沿って配列されていればよい。
なお、本実施形態においては、ディスプレイ装置1として液晶表示装置を示しているが、これに限ることはなく、投射スクリーン装置、プラズマディスプレイ装置、ELディスプレイ装置などのように、画像を光により表示する表示装置であればディスプレイ装置1の種類は問わない。すなわち、少なくとも画素単位での透過/遮光に応じて表示画像を規定する画像表示素子を備えるディスプレイ装置であればよい。
拡散板7と液晶パネル3との間には、図1に示すように、光学シート12のみ設置してもよいが、図2に示すように、集光・拡散用の光学シート12に別の光学シート31、32を組み合わせたものを設置してもよい。すなわち、図2に示すディスプレイ装置30では、バックライトユニット33が別の光学シート31,32を備える点で、図1に示すディスプレイ装置1の構成と異なっている。
なお、図2においては、光学シート12の上方及び下方の両方に別の光学シート31,32を設置しているが、例えば、上方のみに別の光学シート31を設置してもよいし、あるいは、下方のみに別の光学シート32を設置してもよい。また、別の光学シート31,32の使用枚数は、図2のように1枚に限定されることはなく、本発明の光学シート12の上方、あるいは、下方に2枚以上積層して設置することも可能である。また、別の光学シート31,32としては、集光や拡散等の光学的機能が相異する2種類以上の光学シートを使用してもよいし、同一種類の光学シートを使用してもよい。
なお、この光学シート12においては、光が入射する側の面(透光性基材15の他方の面15b側)を光学シート12の入射面とし、入射面に対向し、光が入射面側から透光性基材15内を通して出射する側の面(透光性基材15の一方の面15a側)を光学シート12の出射面とする。そして、これら入射面や出射面は、凹凸形状の表面を含む面のことを示している。
したがって、図1,2に示すディスプレイ装置1,30やバックライトユニット2,33においては、光源4や拡散板7が透光性基材15の他方の面15b側に配置され、液晶パネル3が透光性基材15の一方の面15a側に配置されることになる。
各光学要素13は、光学シート12の出射面から出射する光に対して集光や拡散等の機能(光学的機能)を発揮するもの(例えばレンズやプリズム等)である。このような光学要素としては、例えば、多角柱状のプリズム形状のものや、断面円形状あるいは楕円形状のシリンドリカルレンズ等のように透光性基材15の一方の面15aに沿って一次元方向に延在する形状のもの(例えば図6参照)が挙げられる。また、光学要素13としては、多角錘プリズム形状のものや、半球状、半楕円球状のマイクロレンズ等のようにドット状に形成されるものが挙げられる。なお、図3においては、光学要素13が頂角90°のプリズムとして記載されている。
そして、以上のように構成される複数の光学要素13は、透光性基材15の一方の面15aに沿って一定のピッチで配列されている。
また、各光学突起14は、図6に例示すように、平面視で、円状(光学突起14C)、楕円状(光学突起14D)、多角形状(光学突起14E)等、様々なドット形状に形成されるものである。そして、以上のように構成される複数の光学突起14は、互いに隣り合う光学突起14間の距離が、光学要素13の配列ピッチよりも長く設定されるように配置されている。
本発明の光学シートでは、光学シート12の弾性率をE[MPa]、密度をρ[g/cm3]、厚さをh[μm]とし、光学要素13の高さをTp[μm]、光学突起14の高さをTr[μm]、最近接する光学突起14同士の距離をPr[μm]としたときに、次式が成り立っている。
〔数式1〕は、本発明の光学シート12に特に大きな荷重をかけることなく、光学シート12の出射面が対向するように平面上に置いた際に、光学要素13が平面に接触せず、また、わずかな磨耗でも充分耐えられる条件を示している。一般的にたわみ量Vsは次式の関係性がある。
図4(a)、(b)は光学突起14(14A)が半球形状の場合、図5(a)、(b)には光学突起14(14B)が90°プリズムの先端に曲面形状を有する場合の光学シート12の磨耗前後の概略図をそれぞれ示している。
図4に示す半球形状の場合、プリズムの先端が他のシートや液晶パネル等の平面と擦れた際に先端形状が崩れにくく、また崩れた場合に光学性能へ与える影響が小さい。
一方、図5のように90°プリズムの先端に曲面を有している形状の場合、わずかな磨耗でも磨耗前後での形状変化が大きいため、著しい輝度低下が発生してしまう。その解消には、光学突起14Bの設置数を増やし、各光学突起14Bに加わる圧力を小さくすることで各光学突起14Bの磨耗量を減らす必要がある。しかし、光学突起14Bの設置数を増やすと光学要素13の割合が減少するため、光学シート12の光学性能が低下する。したがって、光学突起14の設置数には限界があり、充分な耐擦傷性を得ることは難しい。
以上のことから、光学突起14は、半球状あるいは楕円球状であることが望ましい。
光学突起14を規則的に配置した場合、光学シート12の面全体で隣り合う光学突起14同士の距離が一定であり、面内で耐擦傷性を均一とすることができる。しかし、光学突起14を規則的に配置すると、光学要素13と光学突起14とのモアレ、また適宜設ける他の光学シート31,32や拡散板7とのモアレや、液晶パネル3などの他の部材とのモアレが発生する可能性が生じるため、規則性には充分考慮する必要がある。
一方、光学突起14を不規則的に配置する場合、規則的に設けた場合に最も懸念されるモアレの課題を解決することができるほか、サイズによる考慮も必要なく自由に使用することが可能となる。しかし、面内での光学突起14同士の距離が一定ではなくなるため、面内での耐擦傷性が不均一となってしまう。そこで、面内で光学突起14同士の距離が極端に大きい箇所が発生しないよう充分に考慮する必要がある。
図3に示すように、各圧力調整部16は、透光性基材15の他方の面15bから突出する突起であり、例えば、透光性基材15の他方の面15bに沿って一次元方向に延在する線状の突起であってもよいし、ドット状の突起であってもよい。なお、以下の説明においては、圧力調整部16を主にドット形状として説明する。また、以下の説明においては、複数の圧力調整部16が互いに間隔をあけて配されることで、透光性基材15の他方の面15bも光学シート12の入射面をなしている。さらに、以下の説明では、透光性基材15の他方の面15bを凹凸のない平滑面15bとして説明するが、例えば凹凸を有していても良い。
本発明の光学シート12では、その耐擦傷性向上を目的として、圧力調整部16の高さをTd[μm]とし、最近接する圧力調整部16同士の距離をPd[μm]としたときに、次式が成り立っている。
〔数式2〕は、本発明の光学シートに特に大きな荷重をかけることなく、光学シート12の入射面が対向するように平面上に置いた際に、入射面のうち圧力調整部16を除く平滑面15bが接触せず、またわずかな磨耗でも充分耐えられる条件を示している。光学シート12のたわみ量Vnは次式の関係性がある。
入射面の圧力調整部16の形状について図7に例を示す。図7(a)においては、略半球形状(例えば半楕円球形状)の圧力調整部16Aが、平滑面(平坦面)15bとされた入射面にランダム配置(不規則的に配置)されている。また、図7(b)においては、図7(a)の場合と同様に略半球形状の圧力調整部16Bが平滑面15bにランダム配置されているが、図7(a)と比較して、圧力調整部16Bの高さと幅との比を表すアスペクト比(幅寸法に対する高さ寸法の比率)を大きく設定したドット形状を圧力調整部16Bとして使用している。すなわち、図7(a)の圧力調整部16Aは、その高さ寸法を幅寸法よりも小さく設定したものであり、図7(b)の圧力調整部16Bは、その高さ寸法を幅寸法よりも大きく設定したものである。
ここで、圧力調整部16の形状は、その突出方向の先端に曲面を有する形状であれば何でもよいが、表面全体が曲面となる形状、特に半球形状(アスペクト比が1となる形状)や略半球形状であることが望ましい。その理由は、本発明の光学シート12の出射面に設けた光学突起14の場合と同様であり、圧力調整部16を半球形状(アスペクト比が1となる形状)や略半球形状とする方が、耐擦傷性が向上し、傷が入る前後での光学性能の変化が少ないためである。
さらに、圧力調整部16のアスペクト比の大きさは、特に限定しなくてもよいが、小さい方がより好ましい。これは、前述と同様、アスペクト比が大きいと光学性能に影響を与えやすく磨耗前後での光学性能変化が著しくなるためである。ただし、圧力調整部16の高さTdについては、より高くする方が入射面の傷つきをより確実に防止できるため、圧力調整部16のアスペクト比及び高さTdは、耐擦傷性と光学性能の両方を鑑みて設定する必要がある。
圧力調整部16の径寸法Ddが20μm以下と非常に小さい場合には、充分な耐擦傷性を得るために、圧力調整部16を必然的に大きいアスペクト比のドット形状とするほか無く、その場合には、前述したように磨耗前後での光学性能の変化が著しくなるという問題が生じる。
一方、圧力調整部16の径寸法Ddが200μmより大きい場合には、圧力調整部16が視認されやすくなることから、表示品位が低下する。したがって、圧力調整部16の径寸法Ddは、200μm以下、特に第一実施形態のように他の光学シート(図2における光学シート31,32)と組み合わせることなく使用する場合は150μm以下が望ましい。
なお、ここでは、圧力調整部16がドット状である場合の径寸法(幅寸法)Ddの数値範囲について述べたが、例えば圧力調整部16が一次元方向に延在する線状である場合には、その幅寸法を前述した数値範囲に設定することが望ましい。
一方、圧力調整部16を不規則的に配置する場合、規則的に設けた場合に最も懸念されるモアレの課題を解決することができるほか、サイズによる考慮も必要なく自由に使用することが可能となる。しかし、面内での圧力調整部16同士の距離Pdが一定ではなくなるため、面内での耐擦傷性が不均一となってしまう。そこで、面内で圧力調整部16同士の距離Pdが極端に大きい箇所が発生しないよう充分に考慮する必要がある。
なお、上述したように、光学シート12の入射面は、複数の圧力調整部16を有して凹凸形状に成形されるとしたが、例えば鏡面形状等のように平坦な平滑面のみによって成形されてもよい。言い換えれば、透光性基材15の他方の面15bには、凹凸形状を成形しなくても構わない。また、光学シート12の入射面は、例えば、圧力調整部16を有さずに、微小凹凸形状微小プリズム形状、シリンドリカルレンズ及びマイクロレンズ形状のうち、一つ或いは複数有することで、凹凸形状に成形されてもよい。
そして、この積載状態の光学シート12を所定の梱包箱に収容して納入されるのが一般的である。通常、光学シート12の積載は、入射面もしくは出射面のどちらか決められた面を上もしくは下にして行われる。つまり、積み重ねられた一方の光学シート12の入射面と他方の光学シート12の出射面とが接触することになる。
そのため、光学シート12を積み重ねても、入射面側の圧力調整部16と出射面側の光学要素13とが接触しない条件(光学要素13に傷がつかない条件)を満たす必要がある。
前述した〔数式3〕は、上記条件を満たすものであり、光学シート12を積み重ねた際に圧力調整部16(の先端)が光学要素13(の先端)に最も接近する条件を考えた場合には、〔数式3〕を満たしていなくてはならない。これは、積み重ねられた複数の光学シート12において、一方の光学シート12の入射面と他方の光学シート12の出射面とが接したときに、圧力調整部16が光学要素13に接触せず磨耗しないための条件である。
しかし、光学シート12の性能上、入射面側の平滑面15bと比較して、出射面側の光学要素13の高さ寸法の方が高く、また、光学要素13の先端は凸状であることが多く摩耗し易いため、一般的には入射面の方が出射面よりも傷が付きやすい。さらに、出射面側につく傷は、入射面側につく傷と比較して、光学シート12の光学性能に対する影響が大きく、また視認性が高い。
したがって、本発明の光学シート12は〔数式3〕を満たしていれば、光学シート12の積層時でも両面ともに傷がつくことはない。
この材料の例としては、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネ−ト樹脂、ポリスチレン樹脂、MS(アクリルとスチレンの共重合体)樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、シクロオレフィンポリマー等の熱可塑性樹脂、あるいはポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート等のオリゴマー又はアクリレート系等からなる放射線硬化性樹脂などの透明樹脂が挙げられる。また、光学シート12の用途によっては、例えば透明樹脂中に微粒子を分散させたものを光学シート12の材料として使用してもよい。
この微粒子としては、無機酸化物からなる粒子又は樹脂からなる粒子が使用できる。例えば、無機酸化物からなる透明粒子としてはシリカやアルミナ、酸化チタン等からなる粒子を挙げることができる。また、樹脂からなる透明粒子としては、アクリル粒子、スチレン粒子、スチレンアクリル粒子及びその架橋体、メラミン一ホルマリン縮合物の粒子、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(ペルフルオロアルコキシ樹脂)、FEP(テトラフルオロエチレン一ヘキサフルオロプロピレン共重合体)、PVDF(ポリフルオロビニリデン)、及びETFE(エチレン一テトラフルオロエチレン共重合体)等の含フッ素ポリマー粒子、シリコーン樹脂粒子等を挙げることができる。また、微粒子に使用する材料は、例えば上述した材料の2種類以上を混合したものであってもよい。
また、光学シート12は単層構造でも複層構造でもよく、透明層を含んでいてもよい。
光学突起14の成形方法の代表例としては、レーザー方式と切削方式が挙げられる。レーザー方式は、光学シート12の出射面側に光学要素13や光学突起14を成形するための金型ロール(第一金型ロール)の表面(周面)に、遮光性の高いブラック樹脂を均一に塗布した上で、当該表面にレーザーを照射した後、第一金型ロール全体を酸溶液につけることにより第一金型ロールのうちレーザーを照射した部分が腐食することで、光学突起14に対応する形状を第一金型ロールの表面(周面)に成形する方法である。切削方式は、先端形状が非球面形状であるバイトの中心を第一金型ロールの表面(周面)に断続的に押し当てることで、光学突起14に対応する形状を第一金型ロールの表面に作製する方法である。
また、各種レンズ形状を有するダイヤモンドバイトにより上記第一金型ロールの表面(周面)を切削することで、光学要素13に対応する形状(例えば断面三角形状)を第一金型ロールの表面に作製する。
なお、上述した第一金型ロールの表面加工においては、光学突起14に対応する形状の作製、及び、光学要素13に対応する形状の作製のどちらを先に実施しても構わない。
光学シート12の入射面側には、圧力調整部16に対応する形状のみを作製すればよいので、前述の光学突起14に対応する形状を作製する方法のみを実施することで、所望の第二金型ロールを得ることができる。そして、圧力調整部16に対応する形状の成形方法は、光学突起14の成形方法と同様のレーザー方式や切削方式が挙げられる。
また、光学シート12は、例えばUV硬化法によって作製されてもよい。
UV硬化法により光学シート12を作製する場合、シート状の基材である基部(光学シート用板材)上にUV硬化性の樹脂を塗布し、所望の形状の金型を押し当て、その後にUV照射しすることで、基部と光学要素13及び光学突起14とからなる光学シート12を得ることができる。シート状の基材としては、当該分野でよく知られたPET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリカーボネート、アクリル、ポリプロピレンのフィルムなどが使用できる。
この際、光学要素13及び光学突起14と、基部とを別体として成型してもよいし、一体として成型してもよい。また、光学要素13、光学突起14及び基部を成型する場合には、内部にフィラーなど拡散剤を分散させ、成型することもできる。
なお、拡散板7を構成する透明樹脂や微粒子等の材料あるいは気体の種類を適宜選択することにより、液晶表示装置の表示光に求められる特性に合わせて輝度分布を制御することが可能となる。また、透明樹脂の屈折率と透明粒子(微粒子)との屈折率の差は0.01以上であることが望ましい。これは、屈折率の差が0.01より小さいと、十分な光散乱性能が得られないためである。また、屈折率の差は0.5以下でよい。
さらに、拡散板7においてはこれに入射した光を散乱させながら透過させる必要があるため、透明粒子の平均粒径は0.5μm以上30.0μm以下とすることが望ましい。また、拡散板7は、主となる材質(例えば前述の透明樹脂)中に空気(気体)を含む微細な空洞を透明粒子として有する構造を採用してもよく、この場合、主となる材質と空気との屈折率差で拡散性能を得ることができる。
また、微粒子として、無機酸化物からなる粒子又は樹脂からなる粒子が使用できる。例えば、無機酸化物からなる透明粒子としてはシリカやアルミナ、酸化チタン等からなる粒子を挙げることができる。さらに、樹脂からなる透明粒子としては、アクリル粒子、スチレン粒子、スチレンアクリル粒子及びその架橋体、メラミン一ホルマリン縮合物の粒子、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(ペルフルオロアルコキシ樹脂)、FEP(テトラフルオロエチレン一ヘキサフルオロプロピレン共重合体)、PVDF(ポリフルオロビニリデン)、及びETFE(エチレン一テトラフルオロエチレン共重合体)等の含フッ素ポリマー粒子、シリコーン樹脂粒子等を挙げることができる。また、微粒子に使用する材料は、例えば上述した材料の2種類以上を混合したものであってもよい。
なお、拡散板7は複層とされたものであってもよく、また、これら複数の層が互いに異なる樹脂や微粒子等によって構成されていてもよい。
(実験1:出射面のTp、Tr、Prの検討)
光学シート12の出射面の検討として、光学突起14と光学要素13との高さの差Tr−Tpについて5μmから25μmまでの間で6種類、かつ、最近接する光学突起14同士の距離Prについて300μmから600μmまでの間で7種類を用意し、これら二つのパラメータを組み合わせた合計42種類の光学シート12を作製し、耐擦傷性の評価を実施した。
これらの光学シート12における光学要素13は、いずれも配列ピッチを30μmとし、高さTpを15μmとした頂角90°の三角形柱状プリズムレンズ形状である。また、光学突起14は高さTrが20μmから40μmまでのマイクロレンズ形状であり、光学突起14の直径Drは所望する光学突起14の高さTrに対応するように随時調整している。さらに、複数の光学突起14はハニカム構造(六方細密構造)で規則的に配置されている。
レーザー方式を用いて光学突起14に対応するハニカム構造(六方細密構造)のマイクロレンズ形状を金型ロール全体に成形した。なお、光学突起14同士の距離Prは、レーザー照射位置を調整することで対応した。また、光学突起14の高さTrは、レーザー照射時のレーザー径、及び、レーザー照射後に金型ロールを酸溶液に浸し腐食させる時間を調整することで対応した。これにより、所望する光学突起14の高さTrに対応する金型形状をそれぞれ得ることができた。その後、この金型ロールを精密切削機にセットし、先端にプリズム形状を有するダイヤモンドバイトで切り込むことにより、光学要素13に対応する90°プリズム形状を下地表面(金型ロールの表面)に成形した。以上のようにして、光学シート12を成型するための金型ロールを作製した。
上記金型ロールは、図8に示すように、押出機41に近接するように形成ロール42として配置される。熱可塑性ポリカーボネート樹脂を溶融した状態で押出機41によりシート状に成型し、この熱可塑性ポリカーボネート樹脂シートが冷却されて硬化する前に、この樹脂シートを形成ロール42及び金型押圧ロール43で挟み込むことで形成ロール42によって光学要素13及び光学突起14をそれぞれ成型する。これにより、光学突起14としてマイクロレンズ形状を有し、光学要素13としてプリズム形状を有するレンズシート(光学シート12)を得た。なお、光学シート12の厚みはすべて320μmとした。
実験1の光学シート12は、すべて帝人化成(株)の熱可塑性ポリカーボネート樹脂により作製している。この熱可塑性ポリカーボネート樹脂の弾性率Eは2400MPaであり、比重は1.2g/cm3である。さらに、光学要素13及び光学突起14の成型については、金型ロールからの転写率が非常に良好であり、賦形率は98%以上である。また、この実験1の光学シート12を作製する場合、金型押圧ロール43は鏡面ロールであり、光学シート12の入射面はすべてドット(圧力調整部16)を有さない平滑面15bのみとなる。
得られた各光学シート12に関して第二実施形態(図2)のように搭載される場合を踏まえ、作製した光学シート12と別の光学シート31とを積載した場合の対擦傷性を確認した。ここでは、別の光学シート31として恵和製拡散シートBS702、及び、住友3M製プリズムシートBEFIIIの2種類を設置し、それぞれ振動試験の前後で傷の有無を確認した。
シャープ製37インチ液晶テレビに拡散板7として住友化学製拡散板RM871をセットし、その上に本発明の光学シート12、さらに上に別の光学シート31として拡散シートBS702またはプリズムシートBEFIIIを設置し振動試験を実施した。振動試験の装置には振研製二方向自動切換式振動試験装置G‐8150‐1HT‐060型を使用し、振動条件は、振動数5〜50Hz、掃引時間往復3分、加速度1.0G一定、振幅0.2〜19.8mm(ピーク)、振動方向上下・左右・前後、振動時間上下60分、左右15分、前後15分である。
振動試験の評価については、拡散シートBS702及びプリズムシートBEFIIIのいずれを搭載しても光学シート12の出射面に傷が発生していない場合や、傷が発生しても液晶テレビを点灯した際に表示画面上で傷を目視確認できない場合を「合格」とし、傷が発生し、かつ、液晶テレビを点灯した際に傷を目視確認できた場合を「不合格」とした。
評価結果を表1に示す。
光学シート12用の材料の選定を検討するために、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂、アクリル樹脂の3種によりそれぞれ光学シート12を作製し、耐擦傷性の評価を実施した。
これらの光学シート12における光学要素13は、いずれも配列ピッチを30μmとし、高さTpを15μmとした頂角90°の三角形柱状プリズムレンズ形状である。また、高さの差Tr−Tpが10μmから20μmになるように、光学突起14の高さはそれぞれ25μmから35μmまでの間で4種類設定されている。さらに、光学突起14はマイクロレンズ形状であることから、光学突起14の直径Drは所望する光学突起14の高さTrに対応するように随時調整されている。また、光学突起14同士の距離Prについては500μmと600μmの2種作製し、複数の光学突起14はハニカム構造(六方細密構造)で規則的に配置されている。
レーザー方式を用いて光学突起14に対応するハニカム構造(六方細密構造)のマイクロレンズ形状を金型ロール全体に成形した。なお、光学突起14同士の距離Prは、レーザー照射位置を調整することで対応した。また、光学突起14の高さTrは、レーザー照射時のレーザー径、及び、レーザー照射後に金型ロールを酸溶液に浸し腐食させる時間を調整することで対応した。これにより、所望する光学突起14の高さTrに対応する金型形状をそれぞれ得ることができた。その後、この金型ロールを精密切削機にセットし、先端にプリズム形状を有するダイヤモンドバイトで切り込むことにより、光学要素13に対応する90°プリズム形状を下地表面(金型ロールの表面)に成形した。以上のようにして、光学シート12を成型するための金型ロールを作製した。
上記金型ロールは、図8に示すように、押出機41に近接するように形成ロール42として配置される。そして、上述した各樹脂を溶融した上で押出機41によって成型し、この樹脂シートが冷却されて硬化する前に、樹脂シートを形成ロール42及び金型押圧ロール43で挟み込むことで形成ロール42によって光学要素13及び光学突起14をそれぞれ成型する。これにより、光学突起14としてマイクロレンズ形状を有し、光学要素13としてプリズム形状を有するレンズシート(光学シート12)をそれぞれ得た。そして、光学シート12の厚みはすべて500μmとした。なお、実際に光学シート12として使用する場合には、光学性能だけではなく環境特性や成形性の観点から樹脂により適正な光学シート12の厚みは異なるが、実験2では耐擦傷性の評価のみを実施するため、樹脂の種類に限らず厚みは一定とした。
実験2のポリカーボネート樹脂は、実験1と同様の帝人化成(株)製熱可塑性ポリカーボネート樹脂である。本実験で使用した熱可塑性ポリカーボネート樹脂の弾性率Eは2400MPaであり、比重ρは1.2g/cm3である。また、実験2のABS樹脂には、テクノポリマー製ABS樹脂を配合して使用しており、このABS樹脂の弾性率Eは2400MPaであり、比重ρは1.02g/cm3である。さらに、実験2のアクリル樹脂には、三菱レイヨン製アクリペットを使用し、このアクリル樹脂の弾性率Eは3000MPaであり、比重ρは1.19g/cm3である。また、実験2の光学シート12を作製する場合、金型押圧ロール43は鏡面ロールであり、光学シート12の入射面はすべて圧力調整部16(ドット)を有さない平滑面15bのみとなる。
得られた各光学シート12に関して第二実施形態(図2)で搭載される場合を踏まえ、作製した光学シート12と別の光学シート31を積載した場合の耐擦傷性を確認した。ここでは、別の光学シート31として恵和製拡散シートBS702、住友3M製プリズムシートBEFIIIの二種類を設置し、それぞれ振動試験を実施した前後で傷の有無を確認した。
振動試験の装置には振研製二方向自動切換式振動試験装置G‐8150‐1HT‐060型を使用し、振動条件は振動数5〜50Hz、掃引時間往復3分、加速度1.0G一定、振幅0.2〜19.8mm(ピーク)、振動方向上下・左右・前後、振動時間上下60分、左右15分、前後15分である。
振動試験の評価については、拡散シートBS702及びプリズムシートBEFIIIのいずれを搭載しても光学シート12の出射面に傷が発生していない場合や、傷が発生しても液晶テレビを点灯した際に表示画面上で傷を目視確認できない場合を「合格」とし、傷が発生し、かつ、液晶テレビを点灯した際に傷を目視確認できた場合を「不合格」とした。
評価結果を表2に示す。
光学シート12の入射面の評価として、圧力調整部16の高さTd及び圧力調整部16同士の距離Pdの異なるサンプルを作成してその耐擦傷性を検証した。圧力調整部16は、すべてマイクロレンズ形状であり、アスペクト比(圧力調整部16の高さTd/圧力調整部16の直径Dd)はすべて0.5である。そして、圧力調整部16同士の距離Pdについては300μmから650μmまでの間で5種類用意し、複数の圧力調整部16はハニカム構造(六方細密構造)で規則的に配置されている。また、圧力調整部16の高さTdについては15μmから50μmまでの間で4種類用意し、圧力調整部16を除く光学シート12の入射面は、凹凸形状のないミラー面(平滑面15b)となっている。
レーザー方式を用いて金型ロール全体に圧力調整部16に対応するハニカム構造(六方細密構造)のマイクロレンズ形状を成形した。ドット(圧力調整部16)同士の距離Pdはレーザー照射位置を調整することで対応した。また、圧力調整部16の高さTdはレーザー照射時のレーザー径、及び、レーザー照射後に金型ロールを酸溶液に浸し腐食させる時間を調整することで異なる高さのドット(圧力調整部16)に対応する金型形状をそれぞれ得た。また、実験3の光学シート12では、圧力調整部16を除く入射面が凹凸形状を有さない鏡面形状とされた平滑面15bであることから、この平滑面15bに対応する部分の形成を行わずレーザー方式によるマイクロレンズ形状の成形のみを実施した。
上記金型ロールは、図8において、金型押圧ロール43として配置される。熱可塑性ポリカーボネート樹脂を溶融した状態で、押出機41によりシート状に成型し、この熱可塑性ポリカーボネート樹脂シートが冷却されて硬化する前に、樹脂シートを形成ロール42及び金型押圧ロール43によって挟み込むことで圧力調整部16を成型した。なお、光学シート12の厚みはすべて320μmとした。
実験3の光学シート12は、すべて帝人化成(株)の熱可塑性ポリカーボネート樹脂による押出方式により作製している。本発明で使用した熱可塑性ポリカーボネート樹脂の弾性率Eは2400MPa、比重は1.2g/cm3である。この光学シート12は金型からの転写率が非常に良好であり、賦形率は98%以上である。
得られた各光学シート12に関して耐擦傷性の評価を行った。まず、第一実施形態(図1)で搭載される場合を考え、37インチのシャープ製液晶テレビに拡散板7として住友化学製拡散板RM871をセットし、その上に実験3の光学シート12を設置し振動試験を実施した。次に、第二実施形態(図2)で搭載される場合を踏まえ、37インチシャープ製液晶テレビに拡散板7として住友化学製拡散板RM871をセットし、その上に別の光学シート32として恵和製拡散シートBS702または五洋紙工製プリズムシートGTL5000Fを設置し、さらに上に実験3の光学シート12を乗せ、振動試験を実施した。そして、これらの構成についてそれぞれ振動試験前後で傷の有無を確認した。
振動試験の装置は振研製二方向自動切換式振動試験装置G‐8150‐1HT‐060型を使用し、振動条件は振動数5〜50Hz、掃引時間往復3分、加速度1.0G一定、振幅0.2〜19.8mm(ピーク)、振動方向上下・左右・前後、振動時間上下60分、左右15分、前後15分である。
振動試験の評価については、光学シート12の入射面に傷が発生していない場合や、発生していても液晶テレビを点灯した際に目視確認できなければ「合格」、傷が発生し、かつ、液晶テレビを点灯した際に傷が目視可能な場合は「不合格」とした。
評価結果を表3に示す。
光学シート12の入射面および出射面の両面に保護フィルムを貼り合わせなくてもよいかどうかを検証するために、出射面には光学要素13及び光学突起14が成形され、入射面には圧力調整部16が成形されている光学シート12を作製した。このとき、入射面は圧力調整部16の高さTdを20μm、圧力調整部16同士の距離Pdを500μmとし、各々マイクロレンズ形状とした複数の圧力調整部16はハニカム構造(六方細密構造)で規則的に配置されている。また、出射面の光学要素13は配列ピッチ30μm、高さ(Tp)15μmの90°プリズム形状を有しており、このとき光学突起14の高さTrと光学突起14同士の距離Prを変化させ(それぞれ5種類)、耐擦傷性評価を実施した。
光学シート12の出射面に対応する金型ロール(第一金型ロール)は、実験1のときと同様にレーザー方式を用いて作製した。第一金型ロール全体に光学突起14に対応するハニカム構造(六方細密構造)のマイクロレンズ形状を成形した。光学突起14同士の距離Prはレーザー照射位置を調整することで対応した。また、光学突起14の高さTrはレーザー照射時のレーザー径、及び、レーザー照射後に第一金型ロールを酸溶液に浸し腐食させる時間を調整することで異なる高さの光学突起14に対応する金型形状を得た。その後、この第一金型ロールを精密切削機にセットし、先端にプリズム形状を有するダイヤモンドバイトで切り込むことにより、光学要素13に対応する90°プリズム形状を下地表面(第一金型ロールの表面)に成形した。以上のようにして、光学シート12の出射面を成型するための第一金型ロールを作製した。
また、光学シート12の入射面に対応する金型ロール(第二金型ロール)も、出射面の場合と同様、レーザー方式を用いて作製した。入射面には圧力調整部16に対応するマイクロレンズ形状のみ第二金型ロールに成形すればよいので、圧力調整部16に対応するレーザー照射を実施し、その後第二金型ロールを酸溶液に浸し腐食させ圧力調整部16に対応する形状を得て作製した。
出射面に対応する第一金型ロールは形成ロール42として配置され、入射面に対応する第二金型ロールは金型押圧ロール43として配置される。そして熱可塑性ポリカーボネート樹脂を溶融した状態で押出機41によりシート状に成型し、この熱可塑性ポリカーボネート樹脂シートが冷却されて硬化する前に、この樹脂シートを形成ロール42及び金型押圧ロール43で挟み込むことで、形成ロール42及び金型押圧ロール43によって光学要素13、光学突起14及び圧力調整部16を同時に成型する。なお、光学シート12の厚みはすべて320μmである。
実験4の光学シート12は、すべて帝人化成(株)の熱可塑性ポリカーボネート樹脂による押出方式により作製している。本発明で使用した熱可塑性ポリカーボネート樹脂の弾性率Eは2400MPa、比重は1.2g/cm3である。
得られた実験4の各光学シート12に関して、表面形状傷つき防止用の保護フィルムを外すことが可能か検証した。目的としては、成形した光学シート12を液晶テレビの筐体内に組み込むまでの振動の状況を踏まえている。出射面、入射面ともに保護フィルムを使用していない光学シート12を37インチ液晶テレビのバックライト部材のサイズに相当する840mm×480mmに断裁し、出射面を上にして100枚重ねた。これら100枚の光学シート12を帯電防止性能を有するPE袋で包み、テープで固定した。さらに、一般PE袋に入れ、エアーキャップで周囲全体を包み、テープで固定した。その後、所定サイズのカートンケースに収納した。
そして、このカートンケースに対して振動試験を実施した。振動試験の装置、および振動条件は筐体振動試験と同様であり、装置は振研製二方向自動切換式振動試験装置G‐8150‐1HT‐060型を使用し、振動条件は振動数5〜50Hz、掃引時間往復3分、加速度1.0G一定、振幅0.2〜19.8mm(ピーク)、振動方向上下・左右・前後、振動時間上下60分、左右15分、前後15分である。
振動試験の評価については、振動試験前後で光学シート12の入射面や入射面における傷の有無の確認、また、傷が発生していた場合に傷が目視可能かどうかを確認することで判断した。そして、傷が発生していない場合、及び、傷が発生していても37インチのシャープ製液晶テレビに第一実施形態(図1)で光学シート12を搭載したときに傷が視認できない場合は合格(○)とし、傷が視認可能な場合は不合格(×)とした。
この評価結果を表4に示す。
2,33 バックライトユニット
3 液晶表示素子(画像表示素子)
4 光源
7 拡散板
12 光学シート
13 光学要素
14 光学突起
15 透光性基材
15a 一方の面
15b 他方の面(平滑面)
16 圧力調整部
Claims (13)
- 透光性基材の少なくとも一方の面に、凹凸形状を成形した光学シートであって、
前記透光性基材の一方の面には、前記凹凸形状を形成するための光学要素が、前記一方の面に沿う一次元方向に延在する形状あるいはドット状に形成されると共に、前記一方の面に沿って配列され、
さらに、前記一方の面には、前記光学要素の高さよりも高く突出する光学突起が複数形成され、
各光学突起が、その突出方向の少なくとも先端に曲面形状を有する形状に形成され、
互いに隣り合う前記光学突起の間の距離が、前記光学要素の配列ピッチよりも長く設定され、
前記光学シートの弾性率をE[MPa]、密度をρ[g/cm3]、厚さをh[μm]とし、
前記光学要素の高さをTp[μm]とし、
前記光学突起の高さをTr[μm]とし、
前記光学突起の間の距離のうち最も短い距離をPr[μm]としたときに次式、
が成り立っていることを特徴とする光学シート。 - 前記光学突起の先端が、丸みを帯びていることを特徴とする請求項1に記載の光学シート。
- 前記光学突起が、半球形状または略半球形状であることを特徴とする請求項2記載の光学シート。
- 複数の前記光学突起が、規則的に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の光学シート。
- 複数の前記光学突起が、不規則的に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の光学シート。
- 前記透光性基材の他方の面に、凹凸形状を成形したことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の光学シート。
- 前記圧力調整部の先端が、丸みを帯びていることを特徴とする請求項7に記載の光学シート。
- 複数の前記圧力調整部が、規則的に配置されていることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の光学シート。
- 複数の前記圧力調整部が、不規則的に配置されていることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の光学シート。
- 請求項1から請求項11のいずれか1項に記載された光学シートに対して、前記透光性基材の他方の面側に、少なくとも光源を配置して構成されることを特徴とするディスプレイ装置用のバックライトユニット。
- 請求項12に記載のバックライトユニットのうち前記光学シートの前記一方の面側に、少なくとも画素単位での透過/遮光に応じて表示画像を規定する画像表示素子を配置して構成されることを特徴とするディスプレイ装置。
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