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JP2011062011A - 電気自動車 - Google Patents

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JP2011062011A
JP2011062011A JP2009210532A JP2009210532A JP2011062011A JP 2011062011 A JP2011062011 A JP 2011062011A JP 2009210532 A JP2009210532 A JP 2009210532A JP 2009210532 A JP2009210532 A JP 2009210532A JP 2011062011 A JP2011062011 A JP 2011062011A
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Makoto Yasui
誠 安井
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NTN Corp
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NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

【課題】電動機の故障時やABSの作動時に、電動機から車輪への動力伝達を直ちに遮断することができるようにした電気自動車を提供することである。
【解決手段】電動機10の駆動力を前輪2に伝達する動力伝達系に、保持器28およびその保持器28に保持されたローラ30を有し、上記保持器28の回転制御によるローラ30の係合によって駆動側軸と被駆動側軸とを結合する2ウェイクラッチ21を組込む。電磁クラッチ40の電磁コイル43aに対する通電および通電の遮断によって2ウェイクラッチ21の係合および係合解除を制御して、電動機10から前輪2への動力伝達を直ちに遮断する。
【選択図】図2

Description

この発明は、車両に搭載された電動機の駆動のみによって車両を走行させるようにした電気自動車に関する。
電動機の駆動によってのみ車両を走行させるようにした電気自動車においては、車両の走行時に電動機や、その電動機を制御する制御手段が故障すると、駆動輪がロックして急制動し、操舵不能に陥り、極めて危険な状態となる。
そのような不都合を解消するため、電気自動車においては、フェイルセーフ機能が設けられている。フェイルセーフ機能を有する電気自動車として、特許文献1に記載されたものが従来から知られている。
上記特許文献1に記載された電気自動車においては、電動機から車輪に至る動力伝達系にクラッチを組込み、上記電動機の作動を制御する制御手段の故障を判定する判定手段を設け、その判定手段により上記制御手段が故障と判定された際に、油圧アクチュエータで上記クラッチを切り、電動機から車輪への動力伝達を遮断して、急制動を回避するようにしている。
特許第3747836号公報
ところで、上記従来の電気自動車のように、油圧を駆動源とするアクチュエータによってドグクラッチ等のクラッチを切るようにした場合、電動機の焼き付きや、支持軸受の焼き付き等、機械的な故障が突発的に発生した場合、その故障発生からクラッチが切れるまでに多少のタイムラグが生じるため、その間に車輪がロックして操舵不能となり、車両が急停止するという問題がある。
また、油圧を駆動源とするアクチュエータによってクラッチを制御するため、油圧ポンプや油圧シリンダ、油圧配管を必要として、構造が複雑となり、エネルギの損失も大きいという問題もある。
ここで、一般的な純粋な電気自動車においては、多段変速機を必要とせず、1段または2段の変速機を用いるようにしているため、エンジン車やハイブリッド車に比較して部品点数が少なく、電動機から車輪への部品連結ガタが小さい。
また、電動機は、発進時からのトルクがエンジンに比較して大きく、しかも、電動機のロータの慣性モーメントも大きい。
このため、電気自動車の低速発進時にアクセルペダルを強く踏み込んだ後、その踏み込みを解除すると、ペダル踏み込み時に駆動部品に生じる大きなねじれが急激に解放されて、ゆれ戻し振動が発生し、その振動が車体に伝播されてドライバに不安感を与えたり、乗り心地を悪化させるという不都合がある。
また、アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)が搭載された電気自動車では、車輪に対する制動力の付与と解除が数ミリ秒の短時間で繰り返し行なわれるため、ABSの作動時、車輪と電動機とが繋がれた状態であると、その電動機の慣性力の大きいロータのイナーシャによって車輪が回り続け、ABS制御に対する車輪の追従性が悪くなり、制動距離が長くなったり、車両がスピンして走行が不安定になるという不都合が生じる。
この発明の課題は、電動機のみを駆動源とする電気自動車において、電動機の故障時やABSの作動時に、電動機から車輪への動力伝達を直ちに遮断することができるようにすることである。
上記の課題を解決するため、この発明においては、駆動源を電動機のみとし、その電動機の駆動力を車輪に伝達して車両を走行させるようにした電気自動車において、前記電動機の駆動力を車輪に伝達する動力伝達系に、保持器およびその保持器に保持された係合子を有し、前記保持器の回転制御による係合子の係合によって駆動側軸と被駆動側軸とを結合する2ウェイクラッチと、通電とその通電の遮断とにより前記保持器の回転制御を行って2ウェイクラッチの係合および係合解除を制御する電磁クラッチとを組込んだ構成を採用したのである。
上記の構成からなる電気自動車においては、車両の走行時に、電動機が万一故障した際には、電磁クラッチにより2ウェイクラッチを係合解除状態に切換えて、上記電動機から車輪への動力伝達を遮断する。このとき、2ウェイクラッチは、電磁クラッチによって制御されるため、上記2ウェイクラッチは瞬時に係合解除の状態に切り換えられることになる。このため、車輪がロックされて操舵不能になり、車両が急停止するようなことはない。
ここで、電動機の故障等の異常を検出する手段として、電動機の回転軸の回転速度および車輪の回転速度を検出するセンサを設け、各センサから出力される検出信号の比較から電動機の異常を判定する方法や、電動機の回転軸の加速度および車輪の加速度を検出する加速度センサを設け、各加速度センサから出力される検出信号の比較から電動機の異常を判定する方法を採用することができる。
ABSが搭載された電気自動車においては、車両走行時でのABSの作動時、電磁クラッチによって2ウェイクラッチを係合解除状態に切換える。その切換えにより、電動機と車輪は切り離された状態となるため、電動機のロータがイナーシャによって回転を続けても、その回転は車輪側に伝達されない。このため、ABSの制御にロータが影響を与えるようなことはなく、ABS制御に対して車輪を良好に追従させることができる。
ここで、2ウェイクラッチとして、以下に示すクラッチ1乃至3を採用することができる。
クラッチ1;被駆動側軸に接続される外輪の内周と、その外輪の内側に組込まれ、駆動側軸に接続される入力軸の外周の一方に円筒面を、他方にその円筒面との間で周方向の両端が狭小の楔空間を形成する複数のカム面を設け、前記外輪と入力軸間に組込まれた保持器には、各カム面と対向する位置にポケットを形成し、そのポケット内に前記外輪と入力軸の相対回転により前記円筒面とカム面に係合するローラを組込み、前記外輪と入力軸のうち、カム面が形成された側の部材と保持器との間に、ローラが中立位置に保持されるよう保持器を弾性保持するスイッチばねを組込んだローラタイプのもの。
クラッチ2;被駆動側軸に接続される外輪の内周と、その外輪の内側に組込まれ、駆動側軸に接続される入力軸の外周の一方に円筒面を、他方にその円筒面との間で周方向の両端が狭小の楔空間を形成する複数のカム面を設け、前記外輪と入力軸間に組込まれた保持器には、各カム面と対向する位置にポケットを形成し、そのポケット内に前記外輪と入力軸の相対回転により前記円筒面とカム面に係合するローラを組込み、前記外輪と入力軸のうち、カム面が形成された側の部材と保持器との間に、ローラが円筒面とカム面で形成される楔空間の一方の狭小部に押し込まれる方向の回転トルクを保持器に付与するスイッチばねを組込んだローラタイプのもの。
クラッチ3;被駆動側軸に接続される外輪の内周と、その外輪の内側に組込まれ、駆動側軸に接続される入力軸の外周それぞれに円筒面を設け、その円筒面間に第1保持器と、その第1保持器の内側に配置される第2保持器とを組込み、その両保持器の対向位置に設けられたポケット内に、その両保持器が相対回転した際に外輪と入力軸のそれぞれの円筒面に係合するスプラグを組込み、前記第2保持器を入力軸に固定し、前記第1保持器と第2保持器間に、前記スプラグが外輪の円筒面および入力軸の円筒面に係合する方向に第1保持器を周方向一方に向けて付勢するスイッチばねを組込んだスプラグタイプのもの。
上記いずれの2ウェイクラッチの採用においても、ローラあるいはスプラグからなる係合子が、入力軸の一方向の回転を外輪に伝達する係合状態から入力軸の他方向の回転を外輪に伝達する係合状態に切り換わるまでは回転方向ガタとなり、そのガタが大きいため、アクセルペダルを強く踏み込んだ後、その踏み込みが解除されて、部品の捩じれが解放される際、その捩じれの解放を上記回転方向ガタにより吸収することができ、ゆれ戻し振動の車両への伝達を抑制することができる。
上記2ウェイクラッチは、電動機と、その電動機の回転を変速して車輪に伝達する変速機との間に組込むようにしてもよく、電動機の回転を変速して車輪に伝達する変速機と、その変速機から出力される駆動力を左右のアクスルに伝達するディファレンシャルとの間、あるいは、電動機の回転を左右のアクスルに伝達するディファレンシャルとアクスルとの間に組込むようにしてもよい。さらに、左右一対のアクスルとそのアクスルのそれぞれに接続された車輪との間に組込むようにしてもよい。
この発明に係る電気自動車において、電磁クラッチとして、保持器に回り止めされ、かつ、軸方向に移動自在に支持されたアーマチュアと、前記外輪または入力軸に固定されてアーマチュアと軸方向で対向するロータと、静止部材に支持されて通電によりロータにアーマチュアを吸着させる電磁石とからなるものを採用することができる。
上記のように、この発明においては、電動機から車輪への動力伝達系に2ウェイクラッチを組込み、その2ウェイクラッチの係合および係合解除を電磁クラッチによって制御するようにしたので、電動機の故障時に、電動機から車輪への動力伝達を直ちに遮断することができる。このため、車輪がロックされて操舵不能になり、車両が急停止するのを防止することができる。
また、2ウェイクラッチの制御が油圧を用いることのない電気的な制御であるため、構成の簡素化を図ることができる。
さらに、ABSによる車輪の制動時に2ウェイクラッチを係合解除させることによって、電動機のロータがABS制御に影響を与えるのを防止することができる。
この発明に係る電気自動車の実施の形態を示す概略平面図 図1の電気自動車に組込まれた動力断続装置の縦断正面図 図2のIII−III線に沿った断面図 図2のIV−IV線に沿った断面図 動力断続装置における2ウェイクラッチの中立状態を示す断面図 2ウェイクラッチの一方向への係合状態を示す断面図 2ウェイクラッチの他方向への係合状態を示す断面図 動力断続装置における2ウェイクラッチの他の例を示す断面図 図8のIX−IX線に沿った断面図 図8のX−X線に沿った断面図 図8に示す2ウェイクラッチのスタンバイ状態を示す断面図 図8に示す2ウェイクラッチの一方向への係合状態を示す断面図 図8に示す2ウェイクラッチの他方向への係合状態を示す断面図 動力断続装置における2ウェイクラッチのさらに他の例を示す断面図 図14のXV−XV線に沿った断面図 図14に示す2ウェイクラッチの他方向への係合状態を示す断面図 (a)乃至(c)は、動力断続装置の他の組込み例を示す概略平面図
以下、この発明の実施の形態を図面に基いて説明する。図1に示すように、電気自動車における車体1の前部には左右一対の前輪2が設けられ、また、後部には左右一対の後輪3が設けられている。
車体1の前部には、電動機10が搭載され、その電動機10の回転は変速機11により変速され、その変速機11の出力軸の回転はフロントディファレンシャル12から左右一対のアクスル4に伝達され、前輪2が回転するようになっている。
変速機11として、ここでは、電動機10の回転を1段に変速するようにしたものが採用されているが、2段に変速するようにした変速機を採用するようにしてもよい。
電動機10と変速機11との間には、電動機10から変速機11への駆動力の伝達と遮断の切換えを行なう動力断続装置20が組込まれている。
図2に示すように、動力断続装置20は、2ウェイクラッチ21と、その2ウェイクラッチ21の係合および係合解除を制御する電磁クラッチ40とからなる。
図2および図3に示すように、2ウェイクラッチ21は、外輪22の内側に入力軸23を組み込んで軸受24により相対的に回転自在に支持し、その入力軸23の一端部に設けられた大径のカムリング部25の外周に、上記外輪22の内周に形成された円筒面26との間で周方向の両端が狭小の楔空間を形成する複数のカム面27を周方向に等間隔に設け、上記外輪22と入力軸23間に組込まれた保持器28には上記カム面27と対向する位置にポケット29を形成し、各ポケット29内に係合子としてのローラ30を組込み、上記入力軸23と保持器28の相対回転によりローラ30を円筒面26とカム面27に係合させて、入力軸23の回転を外輪22に伝達するようにしている。
ここで、入力軸23の他端部には、図1に示す電動機10の回転軸の回転が伝達される入力リング31が嵌合され、その入力リング31と入力軸23とはスプライン32の嵌合とされて一体に回転するようになっている。
また、カムリング部25の軸方向の一端面には円形の凹部33が形成され、その凹部33内にスイッチばね34が組込まれている。スイッチばね34は周方向の一部が切り離された円形状をなし、その切り離し部の両端には一対の押圧片35が外向きに設けられている。
一対の押圧片35は、凹部33の周壁に形成された切欠部36から保持器28の一端部に形成された切欠き37内に挿入されて、その切欠部36および切欠き37の周方向の両端部を相反する方向に押圧し、その押圧によって、ローラ30が円筒面26およびカム面27に係合解除される中立位置に保持器28が弾性保持されている。
図2に示すように、電磁クラッチ40は、アーマチュア41と、そのアーマチュア41と軸方向で対向するロータ42と、そのロータ42と軸方向で対向して、通電によりロータ42にアーマチュア41を吸着させる電磁石43からなる。
図2および図4に示すように、アーマチュア41は環状をなしている。このアーマチュア41は、外輪22の開口側の端部内に嵌合されて外輪22に回り止めされた非磁性体からなるロータガイド38内に組込まれて保持器28の他端部に形成された内向きフランジ28aと軸方向で対向している。
また、アーマチュア41は、内向きフランジ28aの内周部に形成された筒部28bにスライド自在に嵌合され、その内周部に設けられた突片41aと筒部28bに形成された切欠部28cの係合により保持器28に対して回り止めされている。
図2に示すように、ロータ42は、吸着板部42aの外周部と内周部に同方向に向く円筒部42b、42cを設けた構成とされ、上記外周円筒部42bがロータガイド38に嵌合されて、そのロータガイド38に固定されている。
電磁石43は、電磁コイル43aと、その電磁コイル43aを保持するコア43bからなる。この電磁石43は、静止部材としての支持リング44に支持され、一方、静止リング44は外輪22との間に組込まれた軸受45および入力リング31との間に組込まれた軸受46によって、外輪22および入力リング31に対して相対的に回転自在に支持されている。
実施の形態で示す電気自動車は上記の構造からなり、車両の前進発進に際しては、電動機10を駆動し、電磁クラッチ40の電磁コイル43aに通電する。
電磁コイル43aに対する通電により、ロータ42にアーマチュア41が吸着され、そのアーマチュア41およびロータ42を介して外輪22に保持器28が結合される。
一方、電動機10の駆動により、その電動機10の回転が入力軸23に伝達されて入力軸23が図5の矢印で示す方向に回転する。このとき、保持器28は外輪22に結合されているため、入力軸23と保持器28は相対的に回転し、その相対回転により、図6に示すように、ローラ30が円筒面26およびカム面27に係合する。
そのため、入力軸23の回転はローラ30を介して外輪22に伝達され、その外輪22の回転は変速機11により変速され、その変速機11から出力される回転がフロントディファレンシャル12から左右一対のアクスル4に伝達されて前輪2が回転し、車両が前進走行する。
一般に、車両の発進は低速発進とされるが、アクセルペダルを誤って強く踏み込むことがあり、その急発進による驚きによりペダルの踏み込みが直ちに解除される場合がある。このとき、入力軸23は大きな捩じれが生じた後にその捩じれが急激に解放されることになる。
このとき、ローラ30は、図6に示す前進走行の係合位置から図7に示す後退走行の係合位置に切り換わり、その係合位置が切り換わるまでは回転方向のガタであって、その回転方向ガタが大きいため、入力軸23の捩じれの解放を上記回転方向ガタによって吸収することができる。したがって、ゆれ戻し振動の車両への伝達を抑制し、ドライバに不安感を与えたり、乗り心地を悪化させるというようなことはない。
車両の高速走行時、電動機10が万一故障した際には、電磁クラッチ40の電磁コイル43aに対する通電を解除する。
なお、電動機10の故障の判断に際しては、図1に示すように、電動機10の回転軸の回転速度を検出するセンサSおよび前輪2の回転速度を検出するセンサSを設け、各センサS、Sから出力される検出信号の比較から電動機10の異常を判断することができる。なお、電動機10の回転軸の加速度および前輪2の加速度を検出する加速度センサを設け、各加速度センサから出力される検出信号の比較から電動機10の異常を判定することもできる。
上記のように、高速走行中での電動機10の故障時に、電磁コイル43aに対する通電を解除すると、スイッチばね34の復元弾性により、保持器28が入力軸23に対して回転されて、図5に示すように、ローラ30が中立位置に戻され、2ウェイクラッチ21は直ちに係合解除状態となって、外輪22と入力軸23との結合を解除する状態となる。
このため、前輪2がロックして操舵不能になるようなことはない。また、車両が急停止することがなく、ドライバはパニックに陥ることなく、自分の意思で停止する等の操作が可能となる。
また、停止後に、車両を人手により押して道路の脇に移動させる場合においても、電動機10と前輪2は切り離されているため、電動機10が抵抗となることがなく、車両を道路脇までスムーズに移動させることができる。
ここで、電気自動車にABSが搭載されている場合において、そのABSの作動時は、電磁クラッチ40の電磁コイル43aに対する通電を解除する。その通電の解除によって2ウェイクラッチ21は、上記と同様に係合解除状態に切換わり、電動機10と前輪2とは切り離された状態となる。このため、電動機10のロータがイナーシャによって回転し続けたとしても、その回転は前輪2側に伝達されない。このため、ABSの制御に電動機10のロータが影響を与えるようなことがなく、ABS制御に対して前輪2を良好に追従させることができる。
図2乃至図4では、外輪22の内周に円筒面26を形成し、カムリング部25の外周にカム面27を設けたが、カムリング部25の外周に円筒面を形成し、外輪22の内周にカム面を設けるようにしてもよい。この場合、外輪22と保持器28の相互間にスイッチばね34を組み込んで、ローラ30が中立位置に保持されるよう保持器28を弾性保持する。また、電磁石43のロータ42を入力軸23で支持するようにする。
図8乃至図13は、動力断続装置20を形成する2ウェイクラッチ21の他の例を示す。この例では、スイッチばね34の両端に設けられた一対の押圧片35の長さを相違させ、その短い方の押圧片35aを凹部33周壁に形成された切欠部36の周方向で対向する端面の一方に係合させ、長い方の押圧片35bを保持器28の一端部に形成された周方向に長い長孔39の他端面に係合させて、ローラ30が、車両前進時の係合位置に配置されるスタンバイ状態に保持器28を弾性保持している点で図2に示す2ウェイクラッチ21と相違している。
このため、図2に示す2ウェイクラッチ21と同一の部品には同一の符号を付して説明を省略する。
上記のように、2ウェイクラッチ21のローラ30が、車両前進時の係合位置に配置されるスタンバイ状態に保持器28を弾性保持することにより、車両の前進発進のために電動機10を駆動すると、2ウェイクラッチ21は1ウェイクラッチモードになっているため、電動機10から入力軸23に伝達される回転により、図12に示すように、ローラ30は円筒面26およびカム面27に直ちに係合し、入力軸23の回転はローラ30を介して外輪22に伝達される。
また、外輪22の回転は、変速機11からフロントディファレンシャル12を介して前輪2に直ちに伝達されることになる。このため、車両を違和感なく発進させることができる。
また、高速走行中に電動機10が故障して、その電動機10がロックしても、2ウェイクラッチ21は1ウェイクラッチモードになって、外輪22は入力軸23に対して、図12の点線で示す矢印の方向に相対回転し得るため、前輪2がロックするようなことがなく、車両はそのまま惰性で走行する。
このため、ドライバはパニックに陥ることなく、自分の意思で停止する等の操作が可能となり、その車両の停止後、手押しによって車両を道路脇までスムーズに移動させることができる。
ここで、車両の前進発進において、アクセルペダルの急激な踏み込みによる急加速後にペダルの踏み込みが直ちに解除される場合、ゆれ戻しによる振動が発生しようとするが、2ウェイクラッチ21は1ウェイクラッチモードであって、一方向にしか振動を伝達しないため、ゆれ戻しの振動を効果的に減衰することができる。
電気自動車にABSが搭載されている場合において、そのABSの作動時は、電動機10の回転速度を前輪2の平均速度よりも大きく下げるようにする。このように、電動機10の回転速度を前輪2の平均速度よりも大きく下げることにより、2ウェイクラッチ21の外輪22は入力軸23に対してフリー回転する状態にあるため、ABS制御により前輪2が回転変動しながら制動することによって、その前輪2は電動機10と切り離されているため、ABS制御に影響を及ぼさない。
以上のような走行モードにおいては、電磁石43の電磁コイル43aに対しての通電は必要としない。
車両を後退走行させる場合は、電動機10を逆方向に回転させ、電磁クラッチ40の電磁コイル43aに通電する。
電磁コイル43aに対する通電により、ロータ42にアーマチュア41が吸着され、そのアーマチュア41およびロータ42を介して外輪22に保持器28が結合される。
一方、電動機10の駆動により、その電動機10の回転が入力軸23に伝達されて入力軸23が図11の矢印で示す方向に回転する。このとき、保持器28は外輪22に結合されているため、入力軸23と保持器28は相対的に回転し、その相対回転により、図13に示すように、ローラ30が円筒面26およびカム面27に係合する。
そのため、入力軸23の回転はローラ30を介して外輪22に伝達され、その外輪22の回転は変速機11により変速され、その変速機11から出力される回転がフロントディファレンシャル12から左右一対のアクスル4に伝達されて前輪2が回転し、車両が後退走行する。
図14乃至図16は、動力断続装置20を形成する2ウェイクラッチ21のさらに他の例を示す。この例では、係合子としてスプラグ50を用いている。
図14乃至図16に示すように、外輪22の内周に形成された円筒面26と入力軸23のカムリング部25の外周に形成された円筒面27a間に、第1保持器51と、その内側に第2保持器52とを組込み、両保持器51、52に形成されて径方向で対向するポケット53、54内にスプラグ50を組込んでいる。第1保持器51のポケット53内には、第1保持器51の回転方向と同方向に向けてスプラグ50を付勢する一対の弾性片56が組込まれている。
スプラグ50は両保持器51、52の相対回転により傾動して、外輪22および入力軸23の円筒面26、27aに係合するようになっている。この場合、スプラグ50は、図15および図16に示すように時計方向および反時計方向の両方向に係合可能とされている。このスプラグ50の採用は、係合子としてローラ30を用いた場合に比較して、同スペース内に本数が多く入るため、コンパクトでも大きな許容トルクが得られる。
図14の場合、第2保持器52を入力軸23に固定し、その第2保持器52と第1保持器51間にスイッチばね55を組み込んで、両保持器51、52のポケット53,54の位相が周方向の一方へずれる方向に第1保持器51を周方向に付勢している。これによってスプラグ50は、図15に示すように傾斜し、1ウェイクラッチを構成している。
ここで、第1保持器51の端部には内向きフランジ51aが形成され、その内向きフランジ51aの内周部に設けられた筒部51bに電磁クラッチ40のアーマチュア41がスライド自在に嵌合され、かつ、回り止めされている。
上記の構成からなる2ウェイクラッチ21においては、電磁コイル43aに電流が流れていないとき、図15に示すように、1ウエイクラッチの状態にあり、入力軸23が同図の矢印で示す方向に回転すると、その回転はスプラグ50を介して外輪22に伝達され、外輪22が入力軸23と同方向に回転する。
電磁コイル43aに通電すると、ロータ42にアーマチュア41が吸着されて外輪22と第1保持器51がアーマチュア41およびロータ42を介して一体化される。
この状態で、入力軸23を図15に示す矢印と逆方向に回転すると、第2保持器52が第1保持器51に対して相対回転し、その相対回転によりスプラグ50が入力軸23の回転方向と逆方向に傾動して、図16に示すように、外輪22の円筒面26および入力軸23の円筒面27aに係合し、入力軸23の回転を外輪22に伝達する。
なお、図14乃至図16で示すスプラグタイプの2ウェイクラッチでは、スイッチばね55により、第1保持器51を周方向の一方に向けて付勢して、スプラグ50を円筒面26、27aのそれぞれに係合させるようにしたが、上記スイッチばね55により、スプラグ50が円筒面26、27aのそれぞれに対して係合解除される中立位置に第1保持器51を弾性保持するようにしてもよい。
図1に示す実施の形態においては、電動機10と変速機11の間に動力断続装置20を組込むようにしたが、動力断続装置20の組込み位置はこれに限定されるものではない。
図17(a)乃至(c)は、動力断続装置20の組込みの他の例を示す。(
a)では、変速機11とフロントディファレンシャル12との間に動力断続装置20を組込んでいる。
(b)は、左右一対のアクスル4のそれぞれとフロントディファレンシャル12との間に動力断続装置20を組込んでいる。
(c)は、左右一対のアクスル4と前輪2間のそれぞれに動力断続装置20を組込んでいる。
2 前輪(車輪)
4 アクスル
10 電動機
11 変速機
12 フロントディファレンシャル(ディファレンシャル)
21 2ウェイクラッチ
22 外輪
23 入力軸
26 円筒面
27 カム面
27a 円筒面
28 保持器
29 ポケット
30 ローラ(係合子)
34 スイッチばね
40 電磁クラッチ
41 アーマチュア
42 ロータ
43 電磁石
50 スプラグ(係合子)
51 第1保持器
52 第2保持器
53 ポケット
54 ポケット
55 スイッチばね

Claims (12)

  1. 駆動源を電動機のみとし、その電動機の駆動力を車輪に伝達して車両を走行させるようにした電気自動車において、
    前記電動機の駆動力を車輪に伝達する動力伝達系に、保持器およびその保持器に保持された係合子を有し、前記保持器の回転制御による係合子の係合によって駆動側軸と被駆動側軸とを結合する2ウェイクラッチと、通電とその通電の遮断とにより前記保持器の回転制御を行って2ウェイクラッチの係合および係合解除を制御する電磁クラッチとを組込んだことを特徴とする電気自動車。
  2. 前記2ウェイクラッチが、被駆動側軸に接続される外輪の内周と、その外輪の内側に組込まれ、駆動側軸に接続される入力軸の外周の一方に円筒面を、他方にその円筒面との間で周方向の両端が狭小の楔空間を形成する複数のカム面を設け、前記外輪と入力軸間に組込まれた保持器には、各カム面と対向する位置にポケットを形成し、そのポケット内に前記外輪と入力軸の相対回転により前記円筒面とカム面に係合するローラを組込み、前記外輪と入力軸のうち、カム面が形成された側の部材と保持器との間に、ローラが中立位置に保持されるよう保持器を弾性保持するスイッチばねを組込んだローラタイプのものからなる請求項1に記載の電気自動車。
  3. 前記2ウェイクラッチが、被駆動側軸に接続される外輪の内周と、その外輪の内側に組込まれ、駆動側軸に接続される入力軸の外周の一方に円筒面を、他方にその円筒面との間で周方向の両端が狭小の楔空間を形成する複数のカム面を設け、前記外輪と入力軸間に組込まれた保持器には、各カム面と対向する位置にポケットを形成し、そのポケット内に前記外輪と入力軸の相対回転により前記円筒面とカム面に係合するローラを組込み、前記外輪と入力軸のうち、カム面が形成された側の部材と保持器との間に、ローラが円筒面とカム面で形成される楔空間の一方の狭小部に押し込まれる方向の回転トルクを保持器に付与するスイッチばねを組込んだローラタイプのものからなる請求項1に記載の電気自動車。
  4. 前記2ウェイクラッチが、被駆動側軸に接続される外輪の内周と、その外輪の内側に組込まれ、駆動側軸に接続される入力軸の外周それぞれに円筒面を設け、その円筒面間に第1保持器と、その第1保持器の内側に配置される第2保持器とを組込み、その両保持器の対向位置に設けられたポケット内に、その両保持器が相対回転した際に外輪と入力軸のそれぞれの円筒面に係合するスプラグを組込み、前記第2保持器を入力軸に固定し、前記第1保持器と第2保持器間に、前記スプラグが外輪の円筒面および入力軸の円筒面に係合する方向に第1保持器を周方向一方に向けて付勢するスイッチばねを組込んだスプラグタイプのものからなる請求項1に記載の電気自動車。
  5. 前記電磁クラッチが、前記保持器に回り止めされ、かつ、軸方向に移動自在に支持されたアーマチュアと、前記外輪または入力軸に固定されてアーマチュアと軸方向で対向するロータと、静止部材に支持されて通電によりロータにアーマチュアを吸着させる電磁石とからなる請求項1乃至4のいずれかの項に記載の電気自動車。
  6. 前記2ウェイクラッチを、前記電動機と、その電動機の回転を変速して車輪に伝達する変速機との間に組込んだ請求項1乃至5のいずれかの項に記載の電気自動車。
  7. 前記2ウェイクラッチを、前記電動機の回転を変速して車輪に伝達する変速機と、その変速機から出力される駆動力を左右のアクスルに伝達するディファレンシャルとの間に組込んだ請求項1乃至5のいずれかの項に記載の電気自動車。
  8. 前記2ウェイクラッチを、前記電動機の回転を左右のアクスルに伝達するディファレンシャルと前記アクスルとの間に組込んだ請求項1乃至5のいずれかの項に記載の電気自動車。
  9. 前記2ウェイクラッチを、左右一対のアクスルとそのアクスルのそれぞれに接続された車輪との間に組込んだ請求項1乃至5のいずれかの項に記載の電気自動車。
  10. 前記電動機の回転軸の回転速度および車輪の回転速度を検出するセンサを設け、各センサから出力される検出信号の比較から電動機の異常を判定し、異常と判断した際に前記電磁石の電磁コイルに対する通電を遮断して2ウェイクラッチを係合解除状態とする請求項5乃至9のいずれかの項に記載の電気自動車。
  11. 前記電動機の回転軸の加速度および車輪の加速度を検出する加速度センサを設け、各加速度センサから出力される検出信号の比較から電動機の異常を判定し、異常と判断した際に前記電磁石の電磁コイルに対する通電を遮断して2ウェイクラッチを係合解除状態とする請求項5乃至9のいずれかの項に記載の電気自動車。
  12. 前記車輪をABS制御によって制動する際、そのABSの作動時に前記電磁石の電磁コイルに対する通電を遮断して2ウェイクラッチを係合解除状態とする請求項5乃至11のいずれかの項に記載の電気自動車。
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