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JP2011058450A - 貫流ファン、成型用金型および流体送り装置 - Google Patents

貫流ファン、成型用金型および流体送り装置 Download PDF

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Abstract

【課題】騒音の低減が図られる貫流ファン、その貫流ファンの製造に用いられる成型用金型およびその貫流ファンを備えた流体送り装置、を提供する。
【解決手段】貫流ファン10は、ファンブレード21の内径dおよび外径Dについて、0.55≦d/D≦0.95の関係を満たす。貫流ファン10は、ファンブレード21の枚数N、翼弦長Lおよび外径Dならびに羽根車12の個数Mについて、0.6≦L/(πD/N)≦2.8、0.15≦πD/(N×M)≦3.77の関係を満たす。複数の羽根車12は、隣接する羽根車12間で(1.2×360°/(N×M))≦θ≦(360°/N)の範囲内のずらし角度θが生じるように積層される。ずらし角度θは、ファンブレード21の設置角度の重なり個数が、ファンブレード21の全枚数N×Mの5%以下となるように設定されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、一般的には、貫流ファン、成型用金型および流体送り装置に関し、より特定的には、貫流ファン、その貫流ファンの製造に用いられる成型用金型、およびその貫流ファンを備える空気調和機、空気清浄機、加湿器、除湿器、扇風機、ファンヒータ、冷却装置、換気装置といった流体送り装置に関する。
従来の貫流ファンに関して、たとえば、特開2006−118496号公報には、流体振動による騒音の低減および送風性能の向上を目的としたクロスフローファンが開示されている(特許文献1)。特許文献1に開示されたクロスフローファンには、34枚以上36枚以下の羽根が設けられている。各々の羽根のピッチ(角度)はランダムであり、最大ピッチをPmax、最小ピッチをPminとした場合に、1.0(deg)≦Pmax−Pmin≦2.5(deg)の関係が成立する。
また、特開2003−269363号公報には、離散周波数騒音を効果的に低減することを目的としたタンゼンシャルファン羽根車が開示されている(特許文献2)。特許文献2に開示されたタンゼンシャルファン羽根車においては、各羽根を、互いに等しい枚数を有する偶数のグループにまとめる。タンゼンシャルファン羽根車は、仮想平均ピッチ角度をαとし、隣接する一方のグループにおける各羽根間ピッチ角度をβとし、他方のグループにおける各羽根間ピッチ角度をγとした場合に、β=α+γ、かつ、γ=α−εとなるピッチずれ角度εを有する構成を備える。さらに、タンゼンシャルファン羽根車は、軸方向に羽根車の各ブロックをδ角度だけずらして隣接接合することにより、各ブロックのNZr成分波の合成音圧を最小化する構成を備える。
特開2006−118496号公報 特開2003−269363号公報
空気調和機や空気清浄機などに用いられる貫流ファン(クロスフローファン)においては、低騒音化や高効率化を目的として、各種工夫が施されたものが提案されている。特に、翼通過音(笛吹き音)と呼ばれる単波長の騒音や、翼間流れに乱れが生じた際に生ずる騒音(いわゆる、バサツキ音)など聴感上好ましくない異音に対する工夫が提案されている。
たとえば、上述の特許文献1に開示されたクロスフローファンは、ファンの回転方向における羽根の設置ピッチに工夫を施すことにより異音の発生を抑えることを目的としている。また、上述の特許文献2に開示されたタンゼンシャルファン羽根車は、ファンの回転方向における羽根の並び方、および隣接する羽根車のブロック間のずらし角に工夫を施すことにより、異音の発生を抑えることを目的としている。
一方、より大きい風量で送風可能な貫流ファンを作成する場合、ファンの外径をより大きく設計する必要がある。しかしながら、送風効率を損なわないためには、翼の長さに一定の制限があり、このため、ファンの内径/外径の比は一定の範囲内に収めなければならない。また、送風効率を損なわないためには、羽根の長さと羽根の配置間隔との比につい
ても一定の範囲に収める必要がある。
したがって、ファンの外径の拡大に伴って、回転方向における羽根の枚数が多くなってしまう。回転方向の羽根の枚数が多くなるということは、翼通過音(笛吹き音)を抑えるための工夫について、より高度な工夫が求められることになる。特に、隣接する羽根車のずらし角について簡単に最適な点が選べなくなってしまうため、この点について新たな工夫が必要となる。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、騒音の低減が図られる貫流ファン、その貫流ファンの製造に用いられる成型用金型およびその貫流ファンを備えた流体送り装置を提供することである。
この発明の1つの局面に従った貫流ファンは、所定軸を中心とする周方向においてランダムな間隔を設けて配列される複数枚の羽根部と、羽根部が接続され、複数枚の羽根部を一体に支持する支持部とを有する羽根車を備える。貫流ファンは、複数の羽根車が、羽根部の配列が互いに同一となるように形成され、所定軸の軸方向に沿って積層されてなる。貫流ファンは、羽根部の内径dおよび外径Dについて、0.55≦d/D≦0.95の関係を満たす。貫流ファンは、羽根部の枚数N、羽根部の翼弦長L、羽根部の外径Dおよび羽根車の個数Mについて、0.6≦L/(πD/N)≦2.8および0.15≦πD/(N×M)≦3.77の関係を満たす。複数の羽根車は、所定軸の軸方向から見た場合に隣接する羽根車間で(1.2×360°/(N×M))≦θ≦(360°/N)の範囲内のずらし角度θが生じるように積層される。ずらし角度θは、全ての羽根部についての羽根部の設置角度の重なり個数が、羽根部の全枚数N×Mの5%以下となるように設定されている。
なお、「ずらし角度」とは、任意の羽根車(仮に番号jとする)と、その羽根車に隣接する羽根車(仮に番号j+1とする)とに注目した場合に、羽根車(番号j+1)を羽根車(番号j)に対して、羽根車(番号j)および羽根車(番号j+1)の全ての羽根部同士が所定軸の軸方向において重なる位置から、所定軸を中心とする周方向に所定の角度だけずらして配置するときの、その角度として定義される。
また、「重なり個数」とは、N×M個の全羽根部について、各羽根部と、所定軸の軸周りにおける設置角度が一致する羽根部の数を順に求め、これらを全て足し合わせた数として定義される。
このように構成された貫流ファンにおいては、羽根部の設置角度の重なり個数が、羽根部の全枚数N×Mの5%以下とすることにより、羽根通過音(nZ音)に起因する狭帯域騒音を効果的に抑えることができる。これにより、貫流ファンの回転に伴って生じる騒音を低減することができる。
また好ましくは、所定軸に直交する平面上において、隣接する羽根部の外周端同士を結ぶ、所定軸を中心とする円弧の長さをCn(n=1、2…N−1、N)とするとき、貫流ファンは、任意の隣接する羽根部間において、0.05(πD/N)≦|Cn−(πD/N)|≦0.24(πD/N)の関係を満たす。
このように構成された貫流ファンにおいては、(πD/N)は、羽根部が所定軸周りにおいて等間隔に配置されている場合の羽根部の間隔を示し、|Cn−(πD/N)|は、羽根部が所定軸周りにおいて等間隔に配置されている場合と比較した時の、羽根部の間隔のばらつき度合いを示す。
|Cn−(πD/N)|が(πD/N)の5%よりも小さくなる羽根部間が存在する場合、羽根部の間隔が等間隔に近くなりすぎるために、羽根通過音が顕著に増大するおそれがある。また、|Cn−(πD/N)|が(πD/N)の24%よりも大きくなる羽根部間が存在する場合、所定軸周りにおける羽根部の間隔が大きくなりすぎる箇所が生じ、その箇所において顕著な剥離音が発生するおそれがある。本発明においては、0.05(πD/N)≦|Cn−(πD/N)|≦0.24(πD/N)の関係を満たすことにより、羽根部の通過音や剥離音の発生を効果的に抑制することができる。
また好ましくは、貫流ファンは、0.68≦d/D≦0.86の関係をさらに満たす。また好ましくは、貫流ファンは、1.4≦L/(πD/N)≦2.1の関係をさらに満たす。また好ましくは、貫流ファンは、0.43≦πD/(N×M)≦2.83の関係をさらに満たす。
このように構成された貫流ファンによれば、貫流ファンの送風能力を十分に確保するとともに、貫流ファンの回転に伴って生じる騒音を効果的に低減することができる。
この発明の別の局面に従った貫流ファンは、所定軸を中心とする周方向においてランダムな間隔を設けて配列される複数枚の羽根部と、羽根部が接続され、複数枚の羽根部を一体に支持する支持部とを有する羽根車を備える。貫流ファンは、複数の羽根車が、羽根部の配列が互いに同一となるように形成され、所定軸の軸方向に沿って積層されてなる。貫流ファンは、羽根部の内径dおよび外径Dについて、0.68≦d/D≦0.86の関係を満たす。貫流ファンは、羽根部の枚数N、羽根部の翼弦長L、羽根部の外径Dおよび羽根車の個数Mについて、1.4≦L/(πD/N)≦2.1および0.43≦πD/(N×M)≦2.83の関係を満たす。
このように構成された貫流ファンによれば、貫流ファンの送風能力を十分に確保するとともに、貫流ファンの回転に伴って生じる騒音を低減することができる。
また好ましくは、貫流ファンは、樹脂により形成される。このように構成された貫流ファンによれば、軽量かつ高強度の樹脂製の貫流ファンを実現することができる。
この発明に従った成型用金型は、上述に記載の貫流ファンを成型するために用いられる。このように構成された成型用金型によれば、回転時の静粛性に優れた樹脂製の貫流ファンを製造することができる。
この発明に従った流体送り装置は、上述のいずれかに記載の貫流ファンと、貫流ファンに連結され、複数の羽根部を回転させる駆動モータとから構成される送風機を備える。このように構成された流体送り装置によれば、送風能力を高く維持しつつ、運転時の静粛性を高めることができる。
以上に説明したように、この発明に従えば、騒音の低減が図られる貫流ファン、その貫流ファンの製造に用いられる成型用金型およびその貫流ファンを備えた流体送り装置を提供することができる。
この発明の実施の形態1における貫流ファンを示す側面図である。 図1中のII−II線上に沿った貫流ファンを示す斜視図である。 図1中のII−II線上に沿った貫流ファンを示す断面図である。 図3中の貫流ファンの一部を拡大して示す断面図である。 図3中の貫流ファンのファンブレードを示す断面図である。 実施例1において、d/Dと風量との関係を示すグラフである。 実施例2において、L/(πD/N)と風量との関係を示すグラフである。 実施例2において、L/(πD/N)と騒音との関係を示すグラフである。 実施例3において、πD/(N×M)と騒音値との関係を示すグラフである。 実施例3において、πD/(N×M)と風量との関係を示すグラフである。 参考例における貫流ファンにおいて、隣接する羽根車間のずらし角度と、ファンブレードの重なり個数との関係を示すグラフである。 隣接する羽根車間のずらし角度と、ファンブレードの重なり個数との関係を示すグラフである。 各ずらし角度におけるファンブレードの重なり個数、重なり個数の割合および騒音値を示す表である。 比較例および実施例における各貫流ファンにおいて、風量と騒音値との関係を示すグラフである。 比較例および実施例における各貫流ファンにおいて、周波数と騒音値との関係を示すグラフである。 図1中に示す貫流ファンが用いられる空気調和機を示す断面図である。 図16中の空気調和機の吹き出し口近傍を拡大して示す断面図である。 図16中の空気調和機の吹き出し口近傍に生じる空気流れを示す断面図である。 図1中の貫流ファンの製造時に用いられる成型用金型を示す断面図である。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
(実施の形態1)
[貫流ファンの基本構造の説明]
図1は、この発明の実施の形態1における貫流ファンを示す側面図である。図2は、図1中のII−II線上に沿った貫流ファンを示す斜視図である。図3は、図1中のII−II線上に沿った貫流ファンを示す断面図である。
図1から図3を参照して、貫流ファン10は、中心軸101の軸方向に積層された複数の羽根車12が組み合わさって構成されている。各羽根車12は、複数のファンブレード21と、外周枠13とを有する。
複数のファンブレード21は、仮想上の中心軸101を中心に周方向に互いに間隔を隔てて設けられている。貫流ファン10は、全体として略円筒形の外観を有し、複数のファンブレード21は、その略円筒形の側面に配置されている。貫流ファン10は、樹脂により一体に形成されている。貫流ファン10は、中心軸101を中心に、図2中の矢印103に示す方向に回転する。
貫流ファン10は、回転する複数のファンブレード21によって、中心軸101に直交する方向に送風するファンである。貫流ファン10は、中心軸101の軸方向から見た場
合に、中心軸101に対して一方の側の外側空間からファンの内側空間に空気を取り込み、さらに取り込んだ空気を中心軸101に対して他方の側の外側空間に送り出すファンである。貫流ファン10は、中心軸101に直交する平面内において中心軸101に交差する方向に流れる空気流れを形成する。貫流ファン10は、中心軸101に平行な平面状の吹き出し流れを形成する。
貫流ファン10は、家庭用の電気機器などのファンに適用される低レイノズル数領域の回転数で使用される。
外周枠13は、中心軸101を中心に環状に延在するリング形状を有する。外周枠13は、端面13aおよび端面13bを有する。端面13aは、中心軸101の軸方向に沿った一方の方向に面して形成されている。端面13bは、端面13aの裏側に配置され、中心軸101の軸方向に沿った他方の方向に面して形成されている。
外周枠13は、中心軸101の軸方向において隣り合う羽根車12間に介在するように設けられている。
互いに隣り合って配置された図1中の羽根車12Aおよび羽根車12Bに注目すると、羽根車12Aに設けられる複数のファンブレード21は、端面13aに接続され、中心軸101の軸方向に沿って板状に延在するように形成されている。羽根車12Bに設けられる複数のファンブレード21は、端面13bに接続され、中心軸101の軸方向に沿って板状に延在するように形成されている。
複数のファンブレード21は、互いに同一形状を有する。その形状について詳細に説明すると、ファンブレード21は、内周部26および外周部27を有する。内周部26は、ファンブレード21の内周側に配置されている。外周部27は、ファンブレード21の外周側の配置されている。ファンブレード21は、内周部26から外周部27に向けて中心軸101を中心とする周方向に傾斜して形成されている。ファンブレード21は、内周部26から外周部27に向けて貫流ファン10の回転方向に傾斜して形成されている。
ファンブレード21には、正圧面24および負圧面25からなる翼面23が形成されている。正圧面24は、貫流ファン10の回転方向の側に配置され、負圧面25は、正圧面24の裏側に配置されている。貫流ファン10の回転時、翼面23上で空気流れが発生するのに伴って、正圧面24で相対的に大きく、負圧面25で相対的に小さくなる圧力分布が生じる。ファンブレード21は、正圧面24側が凹となり、負圧面25側が凸となるように、内周部26と外周部27との間で全体的に湾曲した形状を有する。
ファンブレード21は、中心軸101の軸方向におけるいずれの位置で切断されても同一の翼断面形状を有するように形成されている。ファンブレード21は、薄肉の翼断面形状を有するように形成されている。ファンブレード21は、内周部26と外周部27との間でほぼ一定の厚み(正圧面24と負圧面25との間の長さ)を有するように形成されている。
複数のファンブレード21は、中心軸101を中心する周方向においてランダムなピッチで配列されている。このランダムピッチは、たとえば、複数のファンブレード21を乱数正規分布に従って不等間隔に配置することにより実現される。複数の羽根車12は、ファンブレード21の配列が互いに同一となるように形成されている。すなわち、各羽根車12において、複数のファンブレード21を配列する間隔と、その間隔で配列されるファンブレード21の順番とは、複数の羽根車12間で同一である。
[ブレードファンおよび羽根車に関する各種の数値範囲の説明]
本実施の形態における貫流ファン10においては、各羽根車12に設けられるファンブレード21の枚数がNであり、中心軸101の軸方向に積層される羽根車12の個数がMである。
図4は、図3中の貫流ファンの一部を拡大して示す断面図である。図5は、図3中の貫流ファンのファンブレードを示す断面図である。
図4を参照して、図中には、周方向に配列された複数のファンブレード21に内接し、中心軸101を中心とする内接円310と、周方向に配列された複数のファンブレード21に外接し、中心軸101を中心とする外接円315とが示されている。本実施の形態における貫流ファン10においては、内接円310の直径として表わされるファンブレード21の内径がdであり、外接円315の直径として表わされるファンブレード21の外径がDである。
また、図4中に示す中心軸101に直交する平面上において、隣接するファンブレード21の外周端同士を結ぶ、中心軸101を中心とする円弧の長さが、Cnである。Cnは、ファンブレード21と外接円315との接点と、そのファンブレード21に隣接するファンブレード21と、外接円315との接点との間の、外接円315の円弧の長さである。nは、1、2…N−1、N(ファンブレード21の枚数)の値をとり、Cnは、隣接するファンブレード21間の各位置における円弧長さを表わす。
なお、複数の羽根車12がファンブレード21の配列が互いに同一となるように形成された本実施の形態においては、Cn(n=1、2…N−1、N)の各値が複数の羽根車12間で互いに同一となる。
図5を参照して、図中には、正圧面24側において、ファンブレード21の内周部26の端部および外周部27の端部に接する直線106と、負圧面25側において、ファンブレード21の翼面23に接し、直線106に平行な直線107と、ファンブレード21の外周部27に接し、直線106および直線107に直角な直線109と、ファンブレード21の内周部26に接し、直線106および直線107に直角な直線108とが示されている。本実施の形態における貫流ファン10においては、ファンブレード21の翼弦長が、直線109と直線108との間における直線106の長さLによって表わされる。
以上に説明した、ファンブレード21の内径dおよび外径D、ファンブレード21の枚数N、羽根車12の個数M、ファンブレード21の翼弦長Lに関して、本実施の形態における貫流ファン10は、下記の(1式)〜(3式)の関係を満たす。
(1)本実施の形態における貫流ファン10は、下記の関係を満たす。
0.55≦d/D≦0.95 (1式)
一例として、D=113.2mm、d=89.2mmのファンブレード21を備える貫流ファン10において、d/Dの値は、約0.79となる。
d/Dの値が0.55よりも小さい場合、ファンブレード21の外径Dに対して内径dが小さくなりすぎ、貫流ファンに特有のファンを貫流する空気流れ(中心軸101を横切る流れ)の元となる強制渦が安定して存在しなくなる。このため、ファンブレード21による送風能力が損なわれ、貫流ファンとして期待される送風性能が十分に発揮できなくな
る。一方、d/Dが0.95よりも大きい場合、上記の強制渦は安定して存在できるものの、ファンブレード21の外径Dに対して内径dが大きくなりすぎ、ファンブレード21の翼弦長を充分な長さに確保することができなくなる。このため、風を送るために必要なファンブレード21の揚力が損なわれ、貫流ファンとして期待される送風性能が十分に発揮できなくなる。
これに対して、本実施の形態における貫流ファン10においては、ファンブレード21の内径dと外径Dとの比d/Dが、0.55≦d/D≦0.95の関係を満たすため、貫流ファンとしての基本的な送風性能を発揮することができる。
なお、ファンブレード21の内径dと外径Dとの比d/Dが0.68≦d/D≦0.86の範囲にある場合は、貫流ファン10の送風性能をさらに向上させることができる。
次に、上記の(1式)による作用、効果を確認するために実施した実施例1について説明を行なう。
本実施例では、d/Dの値が異なる複数の貫流ファンを準備した。各貫流ファンをルームエアコンの室内機の送風機に組み込み、回転数1200rpmの時の風量を測定した。風量測定は、JISB8615−1に基づき実施した。
図6は、実施例1において、d/Dと風量との関係を示すグラフである。図6を参照して、(1式)の関係を満たす貫流ファン10を用いた場合、風量13.7m/min(d/D=0.68)、14.1m/min(d/D=0.79)、13.8m/min(d/D=0.86)の測定結果が得られた。一方、比較例として、(1)式の範囲外にある貫流ファンを用いた場合、風量7.5m/min(d/D=0.50)、11.1m/min(d/D=0.55)、11.2m/min(d/D=0.95)、8.1m/min(d/D=0.96)の測定結果が得られ、(1式)の関係を満たす貫流ファン10を用いた場合と比較して、風量が減少する結果となった。
以上に説明の実施例1により、(1式)の関係を満たす本実施の形態における貫流ファン10によれば、貫流ファンとしての基本的な送風性能を確保できることを確認できた。
(2)本実施の形態における貫流ファン10は、下記の関係を満たす。
0.6≦L/(πD/N)≦2.8 (2式)
一例として、D=113.2mm、N=41枚、L=13.8mmのファンブレード21を備える貫流ファン10において、L/(πD/N)は、約1.6となる。
ファンブレード21の外径Dおよび円周方向におけるファンブレード21の枚数Nによって規定される(πD/N)の値は、仮にファンブレード21が等間隔に配列されている場合の隣接するファンブレード21間の円弧長さであり、隣接するファンブレード21間の実間隔の目安となる値である。翼弦長Lと、その目安となる円弧長さとの比L/(πD/N)は、ファンの回転軸方向(中心軸101の軸方向)から見たファンブレード21間の流路のアスペクト比に相当し、気流がファンブレード21間の流路を通過する際に翼面23から受ける、粘性力の影響の大きさについての目安となる値である。
L/(πD/N)の値が0.6より小さい場合、翼弦長に対して隣接するファンブレード21間の間隔が広くなりすぎて、ファンブレード21間の流路を通過する気流にファンブレード21からのエネルギーを十分に伝えることができず、大規模な剥離が生じ易くな
る。このため、ファンブレード21の送風能力が損なわれ、貫流ファンとして期待される送風性能が十分に発揮できなくなる。
一方、L/(πD/N)の値が2.8よりも大きい場合、翼弦長に対して隣接するファンブレード21間の間隔が狭くなりすぎて、気流がファンブレード21間の流路を通過する際に翼面23上における粘性抵抗の影響が過度に大きくなる。このため、送り出せる風量が小さくなるため、送風能力が著しく損なわれ、貫流ファンとして期待される送風性能が十分に発揮できなくなる。
また多くの場合、外径Dが極端に小さく設定されることはないため、L/(πD/N)の値が2.8よりも大きい場合は、ファンブレード21の枚数Nが大きい場合に該当する。この場合、ファンブレード21の枚数Nの増加によって、周方向におけるファンブレード21の配列のランダム性が薄れる。この結果、羽根通過音(nZ音)に起因する狭帯域騒音が著しく大きくなってしまう。
これに対して、本実施の形態における貫流ファン10は、0.6≦L/(πD/N)≦2.8の関係を満たすため、貫流ファンとして期待される送風性能を十分に発揮するとともに、羽根通過音に起因する狭帯域騒音を効果的に低減することができる。
なお、貫流ファン10が、1.4≦L/(πD/N)≦2.1の関係を満たす場合は、上記効果をさらに効果的に奏することができる。
次に、上記の(2式)による作用、効果を確認するために実施した実施例2について説明を行なう。
本実施例では、D=113.2mm、d=89.2mm、L=13.8mm、M=10個の形状を有する貫流ファンを用い、さらにファンブレード21の枚数Nを変更することにより、L/(πD/N)の値を変化させた。このように準備した各貫流ファンをルームエアコンの室内機の送風機に組み込み、風量測定および騒音測定を実施した。風量測定についてはJISB8615−1に基づき、騒音測定についてはJISC9612に基づき、各測定を行なった。
図7は、実施例2において、L/(πD/N)と風量との関係を示すグラフである。図7を参照して、(2式)の関係を満たすL/(πD/N)=1.6である貫流ファン10を用いた場合、回転数1200rpmにおいて約14.1m/minの風量が測定された。
比較例として、L/(πD/N)=0.5である貫流ファンを用いた場合、同じ回転数1200rpmにおいて約4.2m/minの風量となり、風量が大幅に減少した。特にこの比較例では、回転数2000rpmとしても、約7.0m/minの風量しか測定されず、十分な送風能力が発揮されないことが確認された。なお、これ以上に回転数を上げるためには、遠心力に耐えるようにファンブレード21の材質として金属を用いるなど過度の強度対策を行なう必要があり、好適ではない。
さらに比較例として、L/(πD/N)=2.9である貫流ファンを用いた場合、回転数1200rpmにおいて約12.6m/minの風量となり、ファンブレード21の枚数の増加にも関わらず、送風量が減少する結果となった。
図8は、実施例2において、L/(πD/N)と騒音との関係を示すグラフである。図8を参照して、(2式)の関係を満たす貫流ファン10を用いた場合、10m/min
の風量を得る際の騒音値が、約44dB(A)(L/(πD/N)=0.6)、約42dB(A)(L/(πD/N)=1.4)、約41dB(A)(L/(πD/N)=1.6)、約42dB(A)(L/(πD/N)=2.1)、約45dB(A)(L/(πD/N)=2.8)となった。
比較例として、L/(πD/N)=0.5である貫流ファンを用いた場合、同一風量の10m/minを得る際の騒音値が約48dB(A)となった。広帯域騒音が特に大きくなり、隣接するファンブレード21間における大規模な剥離による悪影響が現れた。さらに比較例として、L/(πD/N)=2.9である貫流ファンを用いた場合、同一風量の10m/minを得る際の騒音値が約49dB(A)となり、狭帯域騒音が著しく大きくなった悪影響が現れた。
以上に説明した実施例2により、(2式)の関係を満たす本実施の形態における貫流ファン10によれば、送風性能の向上と、羽根通過音に起因する狭帯域騒音の低減とが図られることを確認できた。
(3)本実施の形態における貫流ファン10は、下記の関係を満たす。
0.15≦πD/(N×M)≦3.77 (3式)
一例として、D=113.2mm、N=41枚、M=10個のファンブレード21および羽根車12を備える貫流ファン10において、πD/(N×M)は、約0.87となる。
ファンブレード21の外径Dおよび枚数N、ならびに羽根車12の個数Mによって規定されるπD/(N×M)の値は、ファンに設けられた全てのファンブレード21についてその断面を中心軸101に直交する平面に投影した場合に、異なる羽根車12間において、投影されたファンブレード21の外径円周位置での重複のし易さの目安となる値である。
πD/(N×M)の値が0.15よりも小さい場合、ファンブレード21の円周長さに対してファンブレード21の全枚数が多くなりすぎ、異なる羽根車12間においてファンブレード21がその外径円周位置で重複を起こし易くなる。この場合、重複の過多に起因する狭帯域騒音の悪影響が大きくなるおそれがある。一方、πD/(N×M)の値が3.77よりも大きい場合、ファンブレード21の枚数Nが著しく少なく、上述の通り隣接するファンブレード21間の間隔が広くなりすぎるか、もしくは、羽根車12の個数Mが著しく少なく、ファンを貫流する空気流れの元となる強制渦が安定して発生する程度に、中心軸101の軸方向のファン長さを確保できないおそれが生じる。これらの場合、ファンブレード21の送風性能が損なわれ、貫流ファンとして期待される送風性能が十分に発揮できなくなる。
これに対して、本実施の形態における貫流ファン10は、0.15≦πD/(N×M)≦3.77の関係を満たすことにより、貫流ファンの基本的な送風性能を確保するとともに、特に、羽根枚数の過多もしくは異なる羽根車間におけるファンブレード21の外径円周位置での重複の過多に伴う、極端な狭帯域騒音の悪影響を回避することができる。
より好ましくは、貫流ファン10は、0.43≦πD/(N×M)≦2.83の関係をさらに満たす。この場合、上述の異なる羽根車12間におけるファンブレード21の外径円周位置での重複が、過多といえるまでに存在せず、狭帯域騒音の悪影響をより効果的に
抑制することができる。また、ファンブレード21の枚数Nや羽根車12の個数Mが著しく少ないことによる送風能力の極端な減少も抑えられ、貫流ファンとして期待される送風性能を十分に発揮することができる。
また、貫流ファン10の用途によって、適当な羽根車12の個数Mの値も異なるため、これに伴ってπD/(N×M)の好適な範囲も異なる。たとえば、空気調和機や扇風機、換気装置など、比較的羽根車12の個数Mが多くなる電気機器(M≧5)については、0.43≦πD/(N×M)≦1.68の範囲にある場合がより好適であり、たとえば、空気清浄機や加湿器、除湿器など、比較的羽根車12の個数Mが少なくなる電気機器(M≦6)については、1.34≦πD/(N×M)≦2.83の範囲にある場合がより好適である。
次に、上記の(3式)による作用、効果を確認するために実施した実施例3について説明を行なう。
本実施例では、D=113.2mm、d=89.2mm、L=13.8mmの形状を有する貫流ファンを用い、さらにファンブレード21の枚数Nおよび羽根車12の個数Mを変更することにより、πD/(N×M)の値を変化させた。このように準備した各貫流ファンをルームエアコンの室内機の送風機に組み込み、風量測定および騒音測定を実施した。風量測定についてはJISB8615−1に基づき、騒音測定についてはJISC9612に基づき、各測定を行なった。
図9は、実施例3において、πD/(N×M)と騒音値との関係を示すグラフである。図9を参照して、(3式)の関係を満たす貫流ファン10を用いた場合、同一風量(10m/min)を得る際の騒音値が、約45dB(A)(πD/(N×M)=0.15)、約42dB(A)(πD/(N×M)=0.43)、約41dB(A)(πD/(N×M)=0.87)となった。一方、(3式)の範囲外となる比較のための貫流ファンを用いた場合、同一風量(10m/min)を得る際の騒音値が、約46dB(A)(πD/(N×M)=0.14)となった。比較のための貫流ファンを用いた場合、(3式)の関係を満たすπD/(N×M)=0.87である貫流ファン10を用いた場合と比較して、羽根通過周波数における騒音レベルが約9dB(A)だけ増加し、全体の騒音値も約5dB(A)だけ増加する結果となった。
図10は、実施例3において、πD/(N×M)と風量との関係を示すグラフである。図10を参照して、(3式)の関係を満たす貫流ファン10を用いた場合、回転数1200rpmにおける風量が、約14.1m/min(πD/(N×M)=0.87)、約13.2m/min(πD/(N×M)=2.83)、約9.2m/min(πD/(N×M)=3.77)となった。一方、(3式)の範囲外となる比較のための貫流ファンを用いた場合、同一の回転数1200rpmにおける風量が、約2.2m/min(πD/(N×M)=3.78)となった。この結果、ファンブレード21の枚数Nおよび羽根車12の個数Mの減少量に比例すると予測した風量の減少量以上に、測定された風量が減少していることが確認された。
以上の実施例により、(3式)の関係を満たす本実施の形態における貫流ファン10によれば、貫流ファンの基本的な送風性能を確保するとともに、極端な狭帯域騒音の悪影響を回避することができることを確認できた。
(4)本実施の形態における貫流ファン10は、下記の関係を満たすことが好ましい。
0.05(πD/N)≦|Cn−(πD/N)|≦0.24(πD/N) (4式)
なお、貫流ファン10は、Cn(n=1、2…N−1、N)の各値において上記の(4式)を満たす。すなわち、上記の(4式)は、0.05(πD/N)≦Min|Cn−(πD/N)|、かつ、Max|Cn−(πD/N)|≦0.24(πD/N)と書き換えられる。
(πD/N)は、ファンブレード21が中心軸101の軸周りにおいて等間隔に配置されている場合のファンブレード21の間隔を示し、|Cn−(πD/N)|は、ファンブレード21が中心軸101の軸周りにおいて等間隔に配置されている場合と比較した時の、ファンブレード21の間隔のばらつき度合いを示す。
Min|Cn−(πD/N)|が(πD/N)の5%よりも小さい場合、ファンブレード21の間隔が等間隔に近くなりすぎるために、羽根通過音が顕著に増大するおそれがある。また、Max|Cn−(πD/N)|が(πD/N)の24%よりも大きい場合、中心軸101の軸周りにおけるファンブレード21の間隔が大きくなりすぎる箇所が生じ、その箇所において顕著な剥離音が発生するおそれがある。
これに対して、本実施の形態における貫流ファン10が、0.05(πD/N)≦|Cn−(πD/N)|≦0.24(πD/N)の関係を満たす場合、ファンブレード21の通過音や剥離音の発生を効果的に抑制することができる。
次に、上記の(4式)による作用、効果を確認するために実施した実施例4について説明を行なう。
本実施例では、|Cn−(πD/N)|と(πD/N)との比が異なる複数の貫流ファンを準備した。各貫流ファンをルームエアコンの室内機の送風機に組み込み、風量10m/minが得られる時の騒音値を測定した。騒音測定は、JISC9612に基づき実施した。
測定の結果、(4式)の関係を満たす貫流ファンを用いた場合、約43dB(A)(Min|Cn−(πD/N)|が(πD/N)の5%、Max|Cn−(πD/N)|が(πD/N)の12%)、約41dB(A)(Min|Cn−(πD/N)|が(πD/N)の8%、Max|Cn−(πD/N)|が(πD/N)の12%)、約44dB(A)(Min|Cn−(πD/N)|が(πD/N)の8%、Max|Cn−(πD/N)|が(πD/N)の24%)の騒音値となった。一方、(4式)の範囲外の比較のための貫流ファンを用いた場合、約51dB(A)(Min|Cn−(πD/N)|が(πD/N)の3%、Max|Cn−(πD/N)|が(πD/N)の12%)、約50dB(A)(Min|Cn−(πD/N)|が(πD/N)の8%、Max|Cn−(πD/N)|が(πD/N)の30%)の騒音値となった。
以上に説明の実施例4により、(4式)の関係を満たす本実施の形態における貫流ファン10によれば、ファンブレード21の通過音や剥離音の発生を効果的に抑制することを確認できた。
[羽根車間のずらし角度の説明]
本実施の形態における貫流ファン10においては、複数の羽根車12が、中心軸101の軸方向から見た場合に隣接する羽根車12間でずらし角度θが生じるように積層されている。
たとえば、挙げる順に隣り合って配置された図1中の羽根車12A、羽根車12Bおよび羽根車12Cに注目すると、羽根車12Bは、羽根車12Aに対して、羽根車12Aおよび羽根車12Bの全てのファンブレード21が中心軸101の軸方向において重なる位置から、中心軸101の軸方向においてずらし角度θだけずれて積層されている。さらに、羽根車12Cは、羽根車12Bに対して、羽根車12Bおよび羽根車12Cの全てのファンブレード21が中心軸101の軸方向において重なる位置から、中心軸101の軸方向においてずらし角度θ(羽根車12Aから見れば2θ)だけずれて積層されている。
ずらし角度θを設ける理由は、中心軸101の軸方向においてファンブレード21の位置を複数の羽根車12間でより積極的にずらすことによって、各羽根車12で発生する羽根通過音(nZ音)を互いに打ち消し合わせて減衰させるためである。
本実施の形態における貫流ファン10においては、このずらし角度θが、(1.2×360°/(N×M))≦θ≦(360°/N)の範囲内に設定されるとともに、ファンブレード21の設置角度の重なり個数が、ファンブレード21の全枚数N×Mの5%以下となるように設定される。このような構成により、特にファンブレード21の枚数Nが多い場合においても、羽根通過音(nZ音)に起因する狭帯域騒音の発生を、聴感上において異音として受け止められない程度にまで抑制することができる。
次に、上記のずらし角度の特定に必要となる「重なり個数」の算出方法について説明する。
本実施の形態では、貫流ファン10の金型作成時における寸法精度に起因して、ずらし角度の単位は0.1°に設定している。
(1)中心軸101に直交する平面を想定し、その平面上にファンブレード21の外径Dと同直径の円(以下、外接円といい、これは図4中の外接円315に相当する)を描く。
(2)外接円上のいずれかの箇所に点を設定し、その点をずらし角度の基準点として規定する。
(3)あるファンブレード21についての外接円とそのファンブレード21との接点を求め、外接円の中心点(中心軸101)を中心に、その接点と上記基準点とがなす角度(外接円において、接点と基準点とを結ぶ円弧がなす角度)を、そのファンブレード21の設置角度とする。
この際、設置角度の値の桁数は、貫流ファン10の成形上の寸法精度に準じる。本実施の形態においては、羽根車12の成型時の金型作成における寸法精度に準じており、小数点1桁までの値で考える。
(4)上記(3)のファンブレード21の設置角度を、貫流ファン10の全てのファンブレード21について求める。
(5)各ファンブレード21において、同じ設置角度となるファンブレード21の枚数を算出する。
(6)上記(5)において算出した値を全て足し合わせ、それを「重なり個数」として算出する。
一例として、N=40枚のファンブレード21が等間隔に配置され、羽根車12の個数M=10個、ずらし角度θ=が0°(すなわちファンブレード21の重なり個数が最も多くなる場合)となる貫流ファンを仮に想定し、上記の算出手順をもとにこの貫流ファンにおけるファンブレード21の重なり個数を求めてみる。
1つの羽根車12上の各ファンブレード21の設置角度は、基準点をある1つのファンブレード21の設置位置と同じになるように設定すると、羽根車12上の40枚のファンブレード21について、各々0°、9°、18°、27°、…342°、351°となる。ずらし角度が0°であるため、いずれの羽根車12についてもこれら40枚のファンブレード21の設置角度は全く同様である。
したがって、上記手順(5)において、たとえば、ある羽根車12において設置角度が0°のファンブレード21と同じ設置角度の羽根を数えると、他の9個の羽根車12の設置角度0°のファンブレード21の全てがこれに該当する。すなわち、ある羽根車12に注目した場合に設置角度0°におけるファンブレード21の重なり個数は、9個となる。また、他のファンブレード21の設置角度(9°、18°…)についても同様に9個となる。さらに、他の羽根車12についても同様にして、重なり個数が算出される。このため、上記手順(6)にて「重なり個数」を計算すると、9個×40(1個の羽根車12上の全てのファンブレード21について、設置角度が同じものが9個あるため)×10(10個の羽根車12の全てについて同様であるため)=3600個が、ファンブレード21の重なり個数となる。
この場合、重なり個数が、ファンブレード21の全枚数400(40×10)よりもはるかに多く、数字の上でも、全てのファンブレード21が羽根通過音(狭帯域騒音)の発生に寄与し、その影響が大きいことが容易に想像できる。このようにファンブレード21の全枚数を基準にして考えると、羽根通過音(狭帯域騒音)に対する「重なり個数」が寄与する度合いが想像しやすい。
次に、ファンブレード21の枚数Nおよび羽根車12の個数Mの比較的少ない貫流ファンを参考例として想定し、その参考例における貫流ファンにおいて、ずらし角度を任意に変化させた時の重なり個数の値の変化について検討した。
図11は、参考例における貫流ファンにおいて、隣接する羽根車間のずらし角度と、ファンブレードの重なり個数との関係を示すグラフである。
図11を参照して、本参考例では、D=98.2mm、d=74.1mm、L=13.8mm、N=35枚、M=4個の形状を有する貫流ファンを、ファンブレード21の枚数Nおよび羽根車12の個数Mの比較的少ない貫流ファンとして想定した。また、上記重なり個数の算出手順の(4)において、まず、1つの羽根車12上における各ファンブレード21の設置角度を算出し、そこから他の羽根車12における各ファンブレード21の設置角度についてずらし角度を考慮に入れて算出することにより、ファン全てのファンブレード21の設置角度を求めた。
図11中のグラフに示されるように、重なり個数が0となるずらし角度が多く存在し、かつ連続して重なり個数が0個である領域も存在する結果となった。すなわち、ファンブレード21の枚数Nおよび羽根車12の個数Mが比較的少ない場合には、ずらし角度の選定が比較的容易である。
次に、D=113.2mm、d=89.2mm、L=13.8mm、N=41枚、M=10個の形状を有する貫流ファン10を用いて、ずらし角度を任意に変化させた時の重な
り個数の値の変化について検討した。
本実施例における貫流ファン10においては、ずらし角度θが、1.05°≦θ≦8.78°の範囲内に設定されるとともに、ファンブレード21の設置角度の重なり個数が、ファンブレード21の全枚数410枚の5%以下、つまり20枚以下となるように設定される。
図12は、隣接する羽根車間のずらし角度と、ファンブレードの重なり個数との関係を示すグラフである。図12中のグラフに示されるように、ファンブレード21の枚数Nおよび羽根車12の個数Mが多い場合、重なり個数が大きくなり易い。すなわち、本発明は、N>35およびM>4の形状を有する貫流ファンにより有効に適用される。また特に、N>40およびM>6の形状を有する貫流ファンの場合、従来のように重なり個数が小さくなる領域が極めて小さくなり、重なり個数が大きくなり易いため、本発明がさらに好適に適用される。
次に、ずらし角度の異なる複数の貫流ファンをそれぞれ、ルームエアコンの室内機の送風機に組み込み、騒音測定を実施した。この際、JISC9612に基づき、騒音測定を行なった。
図13は、各ずらし角度におけるファンブレードの重なり個数、重なり個数の割合および騒音値を示す表である。図13を参照して、ずらし角度θ=2.4°、3.6°、5.3°、6.1°、7.2°の貫流ファンが実施例に該当し、ずらし角度θ=0.4°、1.0°、1.9°、2.8°、5.9°の貫流ファンが比較例に該当する。
ずらし角度θ=0.4°、1.0°においては、ファンブレード21の重なり個数が比較的少ないにもかかわらず、騒音値が大きい値となった。その理由としては、ファンブレード21の設置角度自体の重なりが少ないものの、羽根車12間における設置角度のずれの大きさが十分でないことが考えられる。この場合、異なる羽根車12間でファンブレード21の配置をずらす効果が小さくなり、実質的にずらし角度が0°の状況に近くなってしまう。
図14は、比較例および実施例における各貫流ファンにおいて、風量と騒音値との関係を示すグラフである。図15は、比較例および実施例における各貫流ファンにおいて、周波数と騒音値との関係を示すグラフである。図中には、重なり個数(10個)が同一となる、ずらし角度θ=1.0°の比較例における貫流ファンと、ずらし角度θ=3.6°の実施例における貫流ファンとのデータが示されている。
図14中に示すグラフから分かるように、同一回転数における風量は同じであっても、ずらし角度θ=1.0°の比較例における貫流ファンの方が、騒音値が増加した。これは、風量に相関する送風騒音そのものは同じままで、羽根通過音に違いが生じていることを示している。図15を参照すると、特に350Hz〜550Hzの領域においてずらし角度θ=1.0°の比較例における貫流ファンの方が狭帯域の騒音の増加が見られていることが分かる。一方、ずらし角度θ=3.6°の実施例における貫流ファンでは、狭帯域の騒音があまり目立たないことも分かる。したがって、ずらし角度が比較的小さい領域においては、重なり個数が少なくても羽根通過音が生じてしまう領域が存在し、このため、隣接する羽根車12間のずらし角度θは(1.2×360°/(N×M))を目安としてこれ異常の値をとることが好ましいことが分かる。
また、ずらし角度θが大きくなると、同様にファンブレード21の設置角度がそろってしまう領域があるため、目安として(360°/N)以下であることが好ましい。
図13を参照して、ずらし角度θ=2.4°、3.6°、5.3°、6.1°、7.2°の貫流ファンでは、ほぼ同じ騒音値となった。これは、ずらし角度θ=2.4°、3.6°、6.1°、7.2°の貫流ファンでは重なり個数が比較的小さく、その影響が小さいことと、ずらし角度θ=5.3°の貫流ファンでは、重なり個数が0であるが、近傍のずらし角度(5.2°、5.4°)で重なり個数が比較的大きく、成型時の精度の影響で実際のずらし角度がどちらかに偏ったこととの2つの要因が存在する。一方、ずらし角度θ=1.9°、2.8°および5.9°の貫流ファンでは、重なり個数に相関して騒音値も大きい値となった。すなわち、重なり個数の増加とともに羽根通過音の影響が大きくなった。
したがって、重なり個数の目安として、ファンにおけるファンブレード21の全枚数N×Mとの比率を考えると、概ね、重なり個数がファンブレード21の全枚数N×Mの5%以下となる範囲でずらし角度θを設定することにより、好適な騒音値が実現される。
また、上記の成型時の精度の影響を避けるため、重なり個数の中央平均値をもとにずらし角度の最適値を評価してもよい。図9中には、重なり個数の3点中央平均値(たとえば、ずらし角度θ=5.3°の3点中央平均値は、ずらし角度θ=5.2°、5.3°、5.4°のそれぞれの重なり個数を3で割った値)のグラフ線が記載されている。このグラフ線を参照すると、ずらし角度θ=5.3°よりもずらし角度θ=3.6°の方が好適であることが分かる。
なお、0.5dB(A)程度の騒音の増加を許容できるのであれば、ずらし角度θ=2.8°の場合のように、重なり個数がファンブレード21の全枚数N×Mの10%以下となるずらし角度θを設定すればよい。ずらし角度θ=2.8°の場合、ファンブレード21の全枚数は410枚であり、重なり個数は38個であるため、重なり個数はファンブレード21の全枚数N×Mの約9.2%となる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、まず、図1中の貫流ファン10が用いられる空気調和機(エアーコンディショナ)の構造について説明する。
図16は、図1中に示す貫流ファンが用いられる空気調和機を示す断面図である。図16を参照して、空気調和機110は、室内に設置され、室内側熱交換器129が設けられる室内機120と、室外に設置され、室外側熱交換器および圧縮機が設けられる図示しない室外機とから構成されている。室内機120および室外機は、室内側熱交換器129と室外側熱交換器との間で冷媒ガスを循環させるための配管により接続されている。
室内機120は、送風機115を有する。送風機115は、貫流ファン10と、貫流ファン10を回転させるための図示しない駆動モータと、貫流ファン10の回転に伴って、所定の気流を発生させるためのケーシング122とから構成されている。
ケーシング122は、キャビネット122Aおよびフロントパネル122Bを有する。キャビネット122Aは、室内の壁面に支持されており、フロントパネル122Bは、キャビネット122Aに着脱自在に取り付けられている。フロントパネル122Bの下端部とキャビネット122Aの下端部との間隙には、吹き出し口125が形成されている。吹き出し口125は、室内機120の幅方向に延びる略矩形に形成され、前方下方に臨んで設けられている。フロントパネル122Bの上面には、格子状の吸い込み口124が形成
されている。
フロントパネル122Bに対向する位置には、吸い込み口124から吸い込まれた空気に含まれる塵埃を捕集・除去するエアフィルタ128が設けられている。フロントパネル122Bとエアフィルタ128との間に形成される空間には、図示しないエアフィルタ清掃装置が設けられている。エアフィルタ清掃装置によって、エアフィルタ128に蓄積した塵埃が自動的に除去される。
ケーシング122の内部には、吸い込み口124から吹き出し口125に向けて空気が流通する送風通路126が形成されている。吹き出し口125には、左右方向の吹き出し角度を変更可能な縦ルーバ132と、上下方向の吹き出し角度を、前方上方、水平方向、前方下方および真下方向に変更可能な複数の横ルーバ131とが設けられている。
送風通路126の経路上における、貫流ファン10とエアフィルタ128との間には、室内側熱交換器129が配置されている。室内側熱交換器129は、上下方向に複数段、かつ前後方向に複数列に並設される蛇行した図示しない冷媒管を有する。室内側熱交換器129は、屋外に設置される室外機の圧縮機に接続されており、圧縮機の駆動によって冷凍サイクルが運転される。冷凍サイクルの運転によって、冷房運転時には室内側熱交換器129が周囲温度よりも低温に冷却され、暖房運転時には室内側熱交換器129が周囲温度よりも高温に加熱される。
図17は、図16中の空気調和機の吹き出し口近傍を拡大して示す断面図である。図16および図17を参照して、ケーシング122は、前方壁部151および後方壁部152を有する。前方壁部151および後方壁部152は、互いに間隔を隔てて向い合って配置されている。
送風通路126の経路上には、前方壁部151と後方壁部152との間に位置するように貫流ファン10が配置されている。前方壁部151には、貫流ファン10の外周面に向けて突出し、貫流ファン10と前方壁部151との隙間を微小とする突出部153が形成されている。後方壁部152には、貫流ファン10の外周面に向けて突出し、貫流ファン10と後方壁部152との隙間を微小とする突出部154が形成されている。
ケーシング122は、上側ガイド部156および下側ガイド部157を有する。送風通路126は、貫流ファン10よりも空気流れの下流側において、上側ガイド部156および下側ガイド部157によって規定されている。
上側ガイド部156および下側ガイド部157は、それぞれ、前方壁部151および後方壁部152から連なり、吹き出し口125に向けて延在している。上側ガイド部156および下側ガイド部157は、貫流ファン10によって送り出された空気を、上側ガイド部156が内周側となり、下側ガイド部157が外周側となるように湾曲させ、前方下方へと案内するように形成されている。上側ガイド部156および下側ガイド部157は、貫流ファン10から吹き出し口125に向かうほど、送風通路126の断面積が拡大するように形成されている。
本実施の形態では、前方壁部151および上側ガイド部156がフロントパネル122Bに一体に形成されている。後方壁部152および下側ガイド部157がキャビネット122Aに一体に形成されている。
図18は、図16中の空気調和機の吹き出し口近傍に生じる空気流れを示す断面図である。図17および図18を参照して、送風通路126上の経路上には、貫流ファン10よ
りも空気流れの上流側に位置して上流側外側空間146が形成され、貫流ファン10の内側(周方向に配列された複数のファンブレード21の内周側)に位置して内側空間147が形成され、貫流ファン10よりも空気流れの下流側に位置して下流側外側空間148が形成されている。
貫流ファン10の回転時、突出部153,154を境にして送風通路126の上流側領域141には、上流側外側空間146からファンブレード21の翼面23上を通って内側空間147に向かう空気流れ161が形成され、突出部153,154を境にして送風通路126の下流側領域142には、内側空間147からファンブレード21の翼面23上を通って下流側外側空間148に向かう空気流れ161が形成される。このとき、前方壁部151に隣接する位置には、空気流れの渦162が形成される。
なお、本実施の形態では、空気調和機を例に挙げて説明したが、この他に、たとえば、空気清浄機や加湿機、冷却装置、換気装置などの流体を送り出す装置に、本発明における貫流ファンを適用することが可能である。
次に、図1中の貫流ファン10の製造時に用いられる成型用金型について説明を行なう。
図19は、図1中の貫流ファンの製造時に用いられる成型用金型を示す断面図である。図19を参照して、成型用金型210は、固定側金型214および可動側金型212を有する。固定側金型214および可動側金型212により、貫流ファン10と略同一形状であって、流動性の樹脂が注入されるキャビティ216が規定されている。
成型用金型210には、キャビティ216に注入された樹脂の流動性を高めるための図示しないヒータが設けられてもよい。このようなヒータの設置は、たとえば、ガラス繊維入りAS樹脂のような強度を増加させた合成樹脂を用いる場合に特に有効である。
このように構成された空気調和機110によれば、送風機に貫流ファン10を用いることにより、送風能力を高く維持しつつ、運転時の静粛性を高めることができる。また、このように構成された成型用金型210によれば、回転時の静粛性に優れた貫流ファン10を樹脂成型により製造することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、主に、空気清浄機や空気調和機などの送風機能を有する家庭用の電気機器に適用される。
10 貫流ファン、12,12A,12B,12C 羽根車、13 外周枠、13a,13b 端面、21 ファンブレード、23 翼面、24 正圧面、25 負圧面、26
内周部、27 外周部、101 中心軸、106〜109 直線、110 空気調和機、115 送風機、120 室内機、122 ケーシング、122A キャビネット、122B フロントパネル、124 吸い込み口、125 吹き出し口、126 送風通路、128 エアフィルタ、129 室内側熱交換器、131 横ルーバ、132 縦ルーバ、141 上流側領域、142 下流側領域、146 上流側外側空間、147 内側空間、148 下流側外側空間、151 前方壁部、152 後方壁部、153 突出部
、153,154 突出部、156 上側ガイド部、157 下側ガイド部、162 渦、210 成型用金型、212 可動側金型、214 固定側金型、216 キャビティ、310 内接円、315 外接円。

Claims (9)

  1. 所定軸を中心とする周方向においてランダムな間隔を設けて配列される複数枚の羽根部と、前記羽根部が接続され、複数枚の前記羽根部を一体に支持する支持部とを有する羽根車を備え、
    複数の前記羽根車が、前記羽根部の配列が互いに同一となるように形成され、前記所定軸の軸方向に沿って積層されてなる貫流ファンであって、
    前記羽根部の内径dおよび外径Dについて、0.55≦d/D≦0.95の関係を満たし、
    前記羽根部の枚数N、前記羽根部の翼弦長L、前記羽根部の外径Dおよび前記羽根車の個数Mについて、0.6≦L/(πD/N)≦2.8および0.15≦πD/(N×M)≦3.77の関係を満たし、
    複数の前記羽根車は、前記所定軸の軸方向から見た場合に隣接する前記羽根車間で(1.2×360°/(N×M))≦θ≦(360°/N)の範囲内のずらし角度θが生じるように積層され、
    前記ずらし角度θは、全ての前記羽根部についての前記羽根部の設置角度の重なり個数が、前記羽根部の全枚数N×Mの5%以下となるように設定されている、貫流ファン。
  2. 前記所定軸に直交する平面上において、隣接する前記羽根部の外周端同士を結ぶ、前記所定軸を中心とする円弧の長さをCn(n=1、2…N−1、N)とするとき、
    任意の隣接する前記羽根部間において、0.05(πD/N)≦|Cn−(πD/N)|≦0.24(πD/N)の関係を満たす、請求項1に記載の貫流ファン。
  3. 0.68≦d/D≦0.86の関係をさらに満たす、請求項1または2に記載の貫流ファン。
  4. 1.4≦L/(πD/N)≦2.1の関係をさらに満たす、請求項1から3のいずれか1項に記載の貫流ファン。
  5. 0.43≦πD/(N×M)≦2.83の関係をさらに満たす、請求項1から4のいずれか1項に記載の貫流ファン。
  6. 所定軸を中心とする周方向においてランダムな間隔を設けて配列される複数枚の羽根部と、前記羽根部が接続され、複数枚の前記羽根部を一体に支持する支持部とを有する羽根車を備え、
    複数の前記羽根車が、前記羽根部の配列が互いに同一となるように形成され、前記所定軸の軸方向に沿って積層されてなる貫流ファンであって、
    前記羽根部の内径dおよび外径Dについて、0.68≦d/D≦0.86の関係を満たし、
    前記羽根部の枚数N、前記羽根部の翼弦長L、前記羽根部の外径Dおよび前記羽根車の個数Mについて、1.4≦L/(πD/N)≦2.1および0.43≦πD/(N×M)≦2.83の関係を満たす、貫流ファン。
  7. 樹脂により形成される、請求項1から6のいずれか1項に記載の貫流ファン。
  8. 請求項7に記載の貫流ファンを成型するために用いられる、成型用金型。
  9. 請求項1から7のいずれか1項に記載の貫流ファンと、前記貫流ファンに連結され、複数の前記羽根部を回転させる駆動モータとから構成される送風機を備える、流体送り装置。
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