JP2011044541A - エネルギ変換機構、沸騰冷却器及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】加熱されることにより沸騰する液体41−1が内部に収納されたケース51−1と、前記液体と接触可能にケース51−1に接合され、熱伝導性を有する熱伝達部材31−1と、液体41−1と接触するようにケース51−1に接合され、熱伝達部材31−1から伝達された熱により液体41−1が沸騰することによって生じる沸騰気泡41−1bが衝突可能に配置された振動体61−1と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
このように、機器の冷却と消費電力低減との両立を考慮した場合、冷却効率の向上だけでなく、冷却に必要な消費エネルギを回収し、機器に搭載される部品の駆動源として再利用し、機器全体の消費エネルギを低減させることが重要である。
また、本発明の沸騰冷却器は本発明のエネルギ変換機構を備えることを特徴とする。
また、本発明の電子機器は本発明のエネルギ変換機構を備えることを特徴とする。
以下では本発明の第1の実施形態のエネルギ変換機構について説明する。図1は、本実施形態のエネルギ変換機構の構成を示す分解斜視図である。また、図2は本実施形態のエネルギ変換機構を示す図で、(A)は平面図、(B)は(A)のA−A線における断面図である。
図1及び図2に示すように、エネルギ変換機構1−1は、加熱されることにより沸騰する液体である液体41−1が内部に収納されたケース51−1と、液体41−1と接触可能にケース51−1に接合され熱伝導性を有する熱伝達部材31−1と、液体41−1と接触するようにケース51−1に接合された振動体61−1とを備えて構成されている。
また、ケース51−1には、ケース51−1の内部に連通する流路を有する熱交換器71−1が取り付けられている。
また、熱伝達部材31−1は、液体41−1が接触する側の表面に溝やスリットなどの表面加工が施されていることが好ましい。
本実施形態では、振動体61−1は、液体41−1を挟んで熱伝達部材31−1と対向配置されている。
発熱体21−1が発熱すると、発熱体21−1の熱は熱伝達部材31−1へと拡散する。熱伝達部材31−1に伝わった熱は液体41−1に伝達される。すると、液体41−1は加熱される。液体41−1が加熱されることで沸騰すると、液体41−1が気化した沸騰気泡41−1bが発生する。
より詳しくは、図3に示すように、振動体61−1は、沸騰泡41−1bの衝突を受けてまず上面方向に変形し、上方向に凸となるような湾曲状態となる。続いて、図4に示すように、振動体61−1の弾性による復元力によって、上方向に凸となった振動体61−1は、元の平板状に戻る。さらに、振動体61−1の慣性によって振動体61−1は下方向に凸となるような湾曲形状となる。
このように、振動体61−1は、沸騰気泡41−1bが衝突する向きで上に凸となる状態と下に凸となる状態とを交互に繰り返し、一定の振幅を有して振動する。
機械エネルギは、加速度と重量との積に依存する。また、熱エネルギから運動エネルギの変換効率ηは、周波数の3乗、変位の2乗に比例する。このため、本実施形態のエネルギ変換機構1−1では、振動体61−1が振動する周波数を高域周波数帯域に設定し、また振動体61−1の振動変位量を大きくすることで、熱エネルギから運動エネルギの変換効率を高めることができる。また、上述の変換効率ηが周波数の3乗、変位の2乗に比例するので、振動体61−1の振動変位量よりも振動体61−1の周波数がエネルギ変換機構1−1における変換効率ηに対して支配的な因子であると考えられる。振動体61−1が振動する周波数と振動体61−1の振動変位量の具体的な値については後述する。
また、エネルギ変換機構1−1では、振動体61−1への重量負荷や、振動体61−1を構成するための材料の密度及び剛性を最適化して設定することによって、振動体61−1の外形形状を変更しなくても周波数特性を最適化してエネルギ変換機構を構成することができる。また、振動体61−1として剛性が異なる材料を用いることで振動体61−1の振動変位量を増加させることもできる。
以下では、本発明の第2の実施形態のエネルギ変換機構について説明する。図6は、本発明の第2の実施形態のエネルギ変換機構を示す断面図である。
本実施形態のエネルギ変換機構2−1は、図6に示すように、振動体61−1に代えて振動体62−1を備えている点で第1実施形態のエネルギ変換機構1−1と構成が異なっている。
さらに、本実施形態のエネルギ変換機構2−1によれば、圧電材料が機械電気変換子としての機能をもつために、振動体62−1が振動することで運動エネルギと同時に電気エネルギをも取り出すことが可能である。振動体62−1から取り出した電気エネルギは、エネルギ変換機構2−1の外部で例えば電子機器などに配置された部品を駆動する電力などとして使用することができる。このため、エネルギ変換機構2−1によって変換されたエネルギを適用できる範囲が第1実施形態で説明したエネルギ変換機構1−1よりも広い。
以下では、本発明の第3の実施形態のエネルギ変換機構について説明する。
図7は、本実施形態のエネルギ変換機構3−1を示す断面図である。
図7に示すように、エネルギ変換機構3−1は、振動体61−1に代えて設けられた振動体ユニット63−1と、ケース51−1に代えて設けられたケース53−1とを備える点で第1の実施形態で説明したエネルギ変換機構1−1と構成が異なっている。
本実施形態においても、上述の第1実施形態で説明したエネルギ変換機構1−1と同様に発熱体21−1から熱伝達部材31−1に伝達された熱によって液体41−1が沸騰する。
以下では、本発明の第4の実施形態のエネルギ変換機構について説明する。
図8は、本実施形態のエネルギ変換機構4−1を示す断面図である。
図8に示すように、エネルギ変換機構4−1は、振動体61−1に代えて設けられた振動体64−1と、振動体64−1の中央部に一端が固定されたディスプレーサ84−1とを備えている点で第1の実施形態で説明したエネルギ変換機構1−1と構成が異なっている。
以下では、本発明の第5の実施形態のエネルギ変換機構について説明する。
図9(A)は、本実施形態のエネルギ変換機構5−1を示す平面図である。また、図9(B)は図9(A)のB−B線における断面図である。
図9(A)及び図9(B)に示すように、エネルギ変換機構5−1は、熱伝達部材31−1に代えて設けられた熱伝達部材35−1a、35−1bを備えている点で第1の実施形態で説明したエネルギ変換機構1−1と構成が異なっている。また、本実施形態では、上述の第4実施形態と同様にディスプレーサ84−1を有している。
なお、本実施形態のエネルギ変換機構5−1は、発熱体と熱伝達部材の組が2組であることに限定されるものではなく、発熱体と熱伝達部材の組を複数有する構成とすることができる。
以下では、本発明の第6の実施形態のエネルギ変換機構について説明する。
図10(A)は、本実施形態のエネルギ変換機構6−1を示す平面図である。また、図10(B)は図10(A)のC−C線における断面図である。
図10(A)及び図10(B)に示すように、エネルギ変換機構6−1は、ケース51−1に代えて設けられたケース56−1と、振動体61−1に代えて設けられた振動体66−1a、66−1bとを備えている点で第1の実施形態で説明したエネルギ変換機構1−1と構成が異なっている。
振動体66−1a及び振動体66−1bは、例えば互いの密度が異なる材料によって形成されている。
また、本実施形態のエネルギ変換機構5−1を電子機器に搭載した場合には、一つのエネルギ変換機構5−1から取り出された複数の運動によって複数の部品を駆動させることができる。このため、電子機器の製造が容易になり、また部品点数を削減できることで電子機器の信頼性を高めることや、電子機器を省スペースに構成することなどができる。
以下では、本発明の第7の実施形態のエネルギ変換機構について説明する。
図11は、本実施形態のエネルギ変換機構7−1を示す断面図である。
図11に示すように、エネルギ変換機構7−1は、振動体61−1に代えて設けられた振動体67−1と、振動体67−1の中央部に一端87−1aが固定されたディスプレーサ87−1と、ディスプレーサ87−1の他端87−1bが回転自在に連結されたクランク97−1と、クランク97−1の回転軸97−1aに固定された回転体97−2とを備えている点で第1の実施形態で説明したエネルギ変換機構1−1と構成が異なっている。
クランク97−1は、図示しない支持部にクランク軸97−1aが回転自在に支持されている。
回転体97−2は、エネルギ変換機構7−1に蓄積された熱を外部に放出するためのファンなどである。
エネルギ変換機構7−1においても第1の実施形態で説明したエネルギ変換機構1−1と同様に発熱体21−1から熱伝達部材31−1に伝達された熱によって液体41−1は沸騰する。すると、沸騰気泡41−1bは振動体67−1に衝突する。これにより、振動体67−1は上に凸及び下に凸となるように振動し、ディスプレーサ87−1は振動体67−1の振動によって進退動作する。ディスプレーサ87−1の他端87−1bはクランク97−1に連結されているため、ディスプレーサ87−1の進退動作は回転軸97−1a回りの回転動作に変換されてクランク97−1が回転動作する。このとき、クランク97−1に接続された回転体97−2もクランク97−1と一体に回転動作する。
評価項目1として、振動体の基本共振周波数を測定した。振動体の基本共振周波数は、レーザ変位計を用いて振動体の周波数と振幅特性とを測定することによって測定した。
評価項目2として、振動体の振動変位量を測定した。振動体の振動変位量は、レーザ変位計を用いて、振動体の中央部の振幅を計測することによって測定した。
評価項目3として、エネルギ変換機構によって熱エネルギを運動エネルギに変換するエネルギ変換効率を測定した。エネルギ変換効率は、評価項目1と評価項目2とから得られた基本共振周波数と振動変位量とのそれぞれと、振動体に取り付けられたディスプレーサの重量とに基づいて算出し、エネルギ変換効率が0.1%以上であれば○(良好)、エネルギ変換効率が0.1%未満であれば×(不良)としてエネルギ変換効率について二段階の評価を行った。
評価項目4として、エネルギ変換機構によって発熱体を冷却する冷却性能を測定した。冷却性能は、表面温度が一定温度T1で発熱している発熱体にエネルギ変換機構を取り付けて、エネルギ変換機構を取り付けた後に発熱体の表面温度が平衡状態となったときの温度T2を測定し、T1からT2を引いた温度差ΔTが50℃以上であれば○(良好)、温度差ΔTが50℃未満であれば×(不良)として冷却性能について二段階の評価を行った。
評価項目5として、エネルギ変換機構の信頼性を測定した。エネルギ変換機構の信頼性は、発熱体にエネルギ変換機構を取り付けた状態で発熱体の発熱状態を100時間継続させ、発熱体にエネルギ変換機構を取り付けた直後における振動体の振動変位量と、100時間経過後の振動体の振動変位量とをそれぞれ計測して100時間における振動変位量の変化を測定した。信頼性の評価は、試験前の振動変位量と試験後の振動変位量との間の差が±10%以内であれば○(良好)、試験前の振動変位量と試験後の振動変位量との間の差が±10%を超えているものは×(不良)として二段階の評価とした。
以下では、上記評価項目に基づいて実施したエネルギ変換機構及び電子機器の実施例1ないし36並びに比較例1ないし3について、図27を参照して詳述する。図27は、実施例1ないし36、並びに比較例1ないし3における結果をまとめた表である。なお、図27において「N.T.」と記載された部分は評価を行っていないことを示している。
実施例1として、第1の実施形態のエネルギ変換機構1−1を下記の形状で構成した(図1及び図2参照)。
発熱体21−1としては、縦40mm、横40mm、厚み2mmで、発熱量40W相当のLSIを基板に実装して使用した。
熱伝達部材31−1としては、直径80mm、厚み2mmのアルミニウム製の板を使用した。
液体41−1としては、沸点が50℃に設定された市販のハイドロフルオロエーテル系冷媒を使用した。
ケース51−1としては、熱伝達部材31−1を取り付ける側の開口の外径が80mm、かつ振動体61−1を取り付ける側の開口の外径が30mmで、高さ50mmの概略円筒形状を有し、板厚2mmのアクリルで形成したケースを使用した。
振動体61−1としては、直径30mm、厚み0.1mmのウレタン膜を使用した。
熱交換器71−1としては、市販の空冷式ラジエータを使用し、熱交換器71−1とケース51−1とはシリコンチューブによって接続した。
発熱体21−1と熱伝達部材31−1とはシリコン系グリスを用いて密着させた。また、ケース51−1と熱伝達部材31−1、振動体61−1、デイスプレーサ84−1はエポキシ接着材を用いて接合した。
実施例2として、振動体61−1の厚みを実施例1の振動体と異ならせて設定したエネルギ変換機構1−1を作製した。本実施例では、振動体61−1の厚みは0.5mmである。
本実施例のエネルギ変換機構1−1においてその他の構成は実施例1と同一の構成にした。
このように、本実施例のエネルギ変換機構も実施例1に示したエネルギ変換機構と同様に熱エネルギから運動エネルギへエネルギを変換することができることがわかった。
実施例3として、振動体61−1の厚みを実施例1及び実施例2の振動体と異ならせて設定したエネルギ変換機構1−1を作製した。本実施例では、振動体61−1の厚みは0.05mmである。
本実施例のエネルギ変換機構1−1において振動体61−1以外の構成は実施例1と同一の構成にした。
このように、本実施例のエネルギ変換機構も実施例1に示したエネルギ変換機構と同様に熱エネルギから運動エネルギへエネルギを変換することができることがわかった。
また、振動体が薄いほうが振動体の基本共振周波数は低く振動変位量は大きくなり、振動体が厚いほうが振動体の基本共振周波数は高く振動変位量は小さくなる傾向があることがわかった。
実施例4として、振動体61−1を構成する材料を実施例1のエネルギ変換機構1−1と異ならせて構成したエネルギ変換機構を作製した。本実施例では、振動体61−1の材質はポリエチレンテレフタレート(PET)である。振動体61−1の形状は、上述の実施例1と同様に直径30mm、厚み0.1mmの円板状の薄膜とした。
本実施例のエネルギ変換機構1−1において振動体61−1以外の構成は実施例1と同一の構成にした。
このように、本実施例のエネルギ変換機構も実施例1に示したエネルギ変換機構と同様に熱エネルギから運動エネルギへエネルギを変換することができることがわかった。
実施例5として、振動体61−1を構成する材料を実施例1、実施例4のエネルギ変換機構1−1と異ならせて構成したエネルギ変換機構を作製した。本実施例では、振動体61−1の材質は天然ゴムである。振動体61−1の形状は、上述の実施例1と同様に直径30mm、厚み0.1mmの円板状の薄膜とした。
本実施例のエネルギ変換機構1−1において振動体61−1以外の構成は実施例1と同一の構成にした。
このように、本実施例のエネルギ変換機構も実施例1に示したエネルギ変換機構と同様に熱エネルギから運動エネルギへエネルギを変換することができることがわかった。
実施例6として、振動体61−1を構成する材料を実施例1、実施例4及び実施例5のエネルギ変換機構1−1と異ならせて構成したエネルギ変換機構を作製した。本実施例では、振動体61−1の材質はポリエチレンである。振動体61−1の形状は、上述の実施例1と同様に直径30mm、厚み0.1mmの円板状の薄膜とした。
本実施例のエネルギ変換機構1−1において振動体61−1以外の構成は実施例1と同一の構成にした。
このように、本実施例のエネルギ変換機構も実施例1に示したエネルギ変換機構と同様に熱エネルギから運動エネルギへエネルギを変換することができることがわかった。
実施例7として、振動体61−1を構成する材料を実施例1、実施例4ないし実施例6のエネルギ変換機構1−1と異ならせて構成したエネルギ変換機構を作製した。本実施例では、振動体61−1の材質はシリコーンゴムである。振動体61−1の形状は、上述の実施例1と同様に直径30mm、厚み0.1mmの円板状の薄膜とした。
本実施例のエネルギ変換機構1−1において振動体61−1以外の構成は実施例1と同一の構成にした。
このように、本実施例のエネルギ変換機構も実施例1に示したエネルギ変換機構と同様に熱エネルギから運動エネルギへエネルギを変換することができることがわかった。
実施例8として、第2の実施形態のエネルギ変換機構2−1を下記の形状で構成した(図6及び図12参照)。
発熱体21−1としては、実施例1と同一のLSIを基板に実装して使用した。
熱伝達部材31−1としては、実施例1と同一のアルミニウム製の板を使用した。
液体41−1としては、実施例1と同一のハイドロフルオロエーテル系冷媒を使用した。
ケース51−1としては、実施例1と同一形状を有するケースを使用した。
振動体62−1としては、直径30mmで、厚みは略0.1mmに形成した。より詳しくは、図12に示すように、圧電体62−1aとしては厚さ0.1mmのポリフッ化ビニレン(PVDF)を使用し、圧電体62−1aの上下面には電極板62−1bとして厚さ5μmの銀電極を成膜した。また、電極板62−1bには電気端子を接続して電気エネルギを取り出した。
さらに、振動体62−1から取り出された電気エネルギは、その電圧が2mVであった。
このように、本実施例のエネルギ変換機構も実施例1に示したエネルギ変換機構と同様に熱エネルギから運動エネルギへエネルギを変換することができることがわかった。
さらに本実施例のエネルギ変換機構2−1では熱エネルギから電気エネルギへ変換して電気エネルギを外部に取り出すことができることがわかった。
実施例9として、第3の実施形態のエネルギ変換機構3−1を下記の形状で構成した(図7参照)。
発熱体21−1としては、実施例1と同一のLSIを基板に実装して使用した。
熱伝達部材31−1としては、実施例1と同一のアルミニウム製の板を使用した。
液体41−1としては、実施例1と同一のハイドロフルオロエーテル系冷媒を使用した。
ケース53−1としては、実施例1と同一の材料で構成され、振動拡大機構63−1bを取り付けるために実施例1のケースから壁部の一部が切り取られた形状を有するケースを使用した。
振動体ユニット63−1としては、振動体63−1aは上述の実施例1の振動体61−1同様に直径30mm、厚み0.1mmのウレタン膜を使用し、振動拡大機構63−1bは外径30mm、内径29mm、高さ5mmに形成されたウレタン製のリングを高さ方向に3枚重ねて構成した。
このように、本実施例のエネルギ変換機構も実施例1に示したエネルギ変換機構と同様に熱エネルギから運動エネルギへエネルギを変換することができることがわかった。
実施例10として、振動拡大機構の形状を実施例9の振動拡大機構と異ならせて設定したエネルギ変換機構3−1を作製した。本実施例では、図13に示すように振動拡大機構63−1bに代えて振動拡大機構63−2bを有している。振動拡大機構63−2bは、外径30mm、内径29mm、高さ5mmに形成されたウレタン製のリングを高さ方向に2枚重ねて構成した。
本実施例のエネルギ変換機構3−1においてその他の構成は実施例9と同一の構成にした。
このように、本実施例のエネルギ変換機構も実施例9に示したエネルギ変換機構と同様に熱エネルギから運動エネルギへエネルギを変換することができ、振動拡大機構を有することで振動体の振動変位量を増加させることができることがわかった。
実施例11として、振動拡大機構63−1bの材質を実施例9の振動拡大機構と異ならせて設定したエネルギ変換機構3−1を作製した。本実施例では、振動拡大機構63−1bの材質は、シリコーンゴムである。また、振動拡大機構63−1bの形状は実施例9と同一である。
本実施例のエネルギ変換機構3−1においてその他の構成は実施例9と同一の構成にした。
このように、本実施例のエネルギ変換機構も実施例9に示したエネルギ変換機構と同様に熱エネルギから運動エネルギへエネルギを変換することができ、振動拡大機構を有することで振動体の振動変位量を増加させることができることがわかった。
実施例12として、第4の実施形態のエネルギ変換機構4−1を下記の形状で構成した(図8参照)。
発熱体21−1としては、実施例1と同一のLSIを基板に実装して使用した。
熱伝達部材31−1としては、実施例1と同一のアルミニウム製の板を使用した。
液体41−1としては、実施例1と同一のハイドロフルオロエーテル系冷媒を使用した。
ケース51−1としては、実施例1と同一形状を有するケースを使用した。
振動体64−1としては、実施例1と同様に直径30mm、厚み0.1mmに形成されたウレタン製の膜を使用し、ディスプレーサ84−1を接着する部分を、膜において液体41−1に接する側と反対側の面上の中央部に設定した。
ディスプレーサ84−1としては、直径3mm、高さ5cmのSUS304製の円柱部材を使用し、一端を振動体64−1にエポキシ系接着剤を用いて接着した。
このように、本実施例のエネルギ変換機構も実施例1に示したエネルギ変換機構と同様に熱エネルギから運動エネルギへエネルギを変換することができることがわかった。
実施例13として、ディスプレーサ84−1の形状を実施例12のエネルギ変換機構4−1と異ならせて構成したエネルギ変換機構を作製した。本実施例では、ディスプレーサ84−1の形状は、直径5mm、高さ5cmである。ディスプレーサ84−1の材質は実施例12と同一のステンレス鋼(SUS304)である。
本実施例のエネルギ変換機構4−1においてディスプレーサ84−1以外の構成は実施例12と同一の構成にした。
このように、本実施例のエネルギ変換機構も実施例1に示したエネルギ変換機構と同様に熱エネルギから運動エネルギへエネルギを変換することができることがわかった。
実施例14として、第5の実施形態のエネルギ変換機構5−1を下記の形状で構成した。図14は、本実施例のエネルギ変換機構の構成を示す図で、(A)は本実施例のエネルギ変換機構5−1の断面図、(B)は本実施例のエネルギ変換機構5−1における熱伝達部材31−1を示す平面図である。
発熱体25−1a、25−1bとしては、縦20mm、横20mm、厚み2mmで、圧熱量20W相当のLSIをそれぞれ使用した。
熱伝達部材35−1a、35−1bとしては、直径40mm、厚み2mmのアルミニウム板を2枚使用した。これらの熱伝達部材35−1a、35−1bは、直径φ80mm、厚み2mmのアクリル板(断熱部材35−2)に埋め込んで一体化させて使用した(図14(B)参照)。
本実施例のエネルギ変換機構5−1において発熱体及び熱伝達部材以外の構成は実施例1と同一の構成とした。
このように、本実施例のエネルギ変換機構も実施例1に示したエネルギ変換機構と同様に熱エネルギから運動エネルギへエネルギを変換することができることがわかった。また、複数の異なる発熱体を好適に冷却できることがわかった。
実施例15として、発熱体及び熱伝達部材の構成を実施例14のエネルギ変換機構5−1と異ならせて構成したエネルギ変換機構を作製した。図15は、本実施例のエネルギ変換機構5−1を示す図で、(A)は本実施例のエネルギ変換機構の断面図、(B)は本実施例のエネルギ変換機構における熱伝達部材の平面図である。
本実施例では、発熱体と熱伝達部材との組を3組備えている。具体的には、発熱体25−1a及び発熱体25−1bに加えて発熱体25−1cを有している。発熱体25−1a、25−1b、25−1cとしては、縦15mm、横15mm、厚み2mmで発熱量13W相当のLSIを3つ使用した。また、熱伝達部材35−1a、35−1b、35−1cとしては、直径20mm、厚み2mmのアルミニウム板を3枚使用した。これらの熱伝達部材35−1aないし35−1cは、直径φ80mm、厚み2mmのアクリル板(断熱部材35−2)に埋め込んで一体化させて使用した。
本実施例のエネルギ変換機構5−1において発熱体及び熱伝達部材以外の構成は実施例1と同一の構成にした。
このように、本実施例のエネルギ変換機構も実施例1に示したエネルギ変換機構と同様に熱エネルギから運動エネルギへエネルギを変換することができることがわかった。また、複数の異なる発熱体を好適に冷却できることがわかった。
実施例16として、第6の実施形態のエネルギ変換機構6−1を下記の形状で構成した。図16は本実施例のエネルギ変換機構を示す図で、(A)は本実施例のエネルギ変換機構を示す平面図、(B)は(A)のE−E線における断面図である。
発熱体21−1としては、実施例1と同一のLSIを使用した。
熱伝達部材31−1としては、実施例1と同一形状のアルミニウム板を使用した。
ケース56−1としては、実施例1と同様に厚さ2mmのアクリルで形成された概略円筒形状のケースを使用した。また、ケース56−1は振動体66−1aと振動体66−1bとを液体41−1内で離間した位置に支持する二つの凹部を有し、それぞれの凹部の底部には、外径が30mmで内径が26mmの開口が形成されている(図16参照)。
振動体66−1a、66−1bとしては、実施例1と同様に構成された直径30mm、厚み0.1mmのウレタン製の膜を2枚使用し、上記開口のそれぞれにエポキシ系接着剤を用いて固定した。
このように、本実施例のエネルギ変換機構も実施例1に示したエネルギ変換機構と同様に熱エネルギから運動エネルギへエネルギを変換することができることがわかった。
実施例17として、振動体の個数を実施例16のエネルギ変換機構6−1と異ならせて構成したエネルギ変換機構を作製した。図17は、本実施例のエネルギ変換機構を示す図で、(A)は平面図、(B)は(A)のF−F線における断面図である。
図16(A)に示すように、本実施例では、振動体66−1a、66−1b、66−1cとして3つの振動体を有している。振動体66−1a、66−1b、66−1cのそれぞれは、実施例1の振動体61−1と同一形状のウレタン製の膜である。
また、ケース56−1に代えて、振動体66−1a、66−1b、66−1cを支持するための3つの凹部を有するケース517−1を有している。
本実施例のエネルギ変換機構6−1において振動体の数量及びケース517−1の外径形状の構成は実施例1と同一の構成にした。
このように、本実施例のエネルギ変換機構も実施例1に示したエネルギ変換機構と同様に熱エネルギから運動エネルギへエネルギを変換することができることがわかった。
実施例18として、実施例1のエネルギ変換機構1−1に実施例1と異なる発熱体を取り付けて構成したエネルギ変換機構を作製した。
発熱体21−1としては、縦20mm、横20mm、厚み2mmで発熱量40W相当のLSIを使用した。
発熱体21−1以外の構成は実施例1の構成と同一である。
このように、本実施例のエネルギ変換機構も実施例1に示したエネルギ変換機構と同様に熱エネルギから運動エネルギへエネルギを変換することができることがわかった。
実施例19として、実施例1のエネルギ変換機構1−1に実施例1と異なる発熱体を取り付けて構成したエネルギ変換機構を作製した。
発熱体21−1としては、縦30mm、横30mm、厚み2mmで発熱量40W相当のLSIを使用した。
発熱体21−1以外の構成は実施例1の構成と同一である。
このように、本実施例のエネルギ変換機構も実施例1に示したエネルギ変換機構と同様に熱エネルギから運動エネルギへエネルギを変換することができることがわかった。
実施例20として、実施例1のエネルギ変換機構1−1の熱伝達部材31−1の形状を異ならせて構成したエネルギ変換機構を作製した。図18は、本実施例のエネルギ変換機構を示す図で、(A)は本実施例のエネルギ変換機構を示す断面図、(B)は本実施例のエネルギ変換機構における熱伝達部材を示す平面図である。
熱伝達部材31−1としては、液体41−1に接触する側の表面に、互いに平行に延びる溝320−1を0.5mmおきに形成した。溝320−1が形成された領域の大きさは、熱伝達部材31−1の板厚方向で発熱体21−1と重畳する大きさであり、本実施例において溝320−1が形成された領域の大きさは縦40mm、横40mmの四角形状である。
熱伝達部材31−1の形状以外の構成は実施例1の構成と同一である。
このように、本実施例のエネルギ変換機構も実施例1に示したエネルギ変換機構と同様に熱エネルギから運動エネルギへエネルギを変換することができることがわかった。
さらに、熱伝達部材31−1に対して上述のように0.5mmおきに溝320−1を形成することで実施例1における最大変位量(2.0mm)よりも本実施例における最大変位量は増加した。これは、熱伝達部材の表面形状を加工することで、液体41−1の核沸騰が促進されたためであると考えられる。
実施例21として、実施例1のエネルギ変換機構1−1の熱伝達部材31−1の形状を異ならせて構成したエネルギ変換機構を作製した。図20は本実施例のエネルギ変換機構における熱伝達部材31−1を示す平面図である。本実施例では、実施例20において熱伝達部材31−1に形成された溝320−1と異なるパターンの溝321−1を形成した。具体的には、溝321−1は、熱伝達部材31−1における液体41−1に接触する側の表面に、0.2mmおきに、互いに平行に延びるように形成されている。溝321−1が形成された領域の大きさは、実施例20と同様に縦40mm、横40mmの四角形状である。
熱伝達部材31−1の形状以外の構成は実施例1及び20の構成と同一である。
このように、本実施例のエネルギ変換機構も実施例1に示したエネルギ変換機構と同様に熱エネルギから運動エネルギへエネルギを変換することができることがわかった。
また、基本共振周波数と最大変位量とのそれぞれは実施例20と同一であるという結果が得られた。
実施例22として、実施例1のエネルギ変換機構1−1の熱伝達部材31−1の形状を異ならせて構成したエネルギ変換機構を作製した。図21は本実施例のエネルギ変換機構における熱伝達部材31−1を示す平面図である。本実施例では、実施例20及び実施例21において熱伝達部材31−1に形成された溝320−1、321−1と異なるパターンの溝322−1を形成した。具体的には、溝322−1は、熱伝達部材31−1における液体41−1に接触する側の表面に、1.0mmおきに、互いに平行に延びるように形成されている。溝322−1が形成された領域の大きさは、実施例20、21と同様に縦40mm、横40mmの四角形状である。
熱伝達部材31−1の形状以外の構成は実施例1及び20の構成と同一である。
このように、本実施例のエネルギ変換機構も実施例1に示したエネルギ変換機構と同様に熱エネルギから運動エネルギへエネルギを変換することができることがわかった。
。
実施例23として、実施例1のエネルギ変換機構1−1の熱伝達部材31−1の形状を異ならせて構成したエネルギ変換機構を作製した。図22は、本実施例のエネルギ変換機構における熱伝達部材31−1をしめす平面図である。本実施例では、実施例20において熱伝達部材31−1に形成された溝と異なるパターンを形成した。具体的には、熱伝達部材31−1としては、液体41−1に接触する側の表面に、0.1mm間隔の凹凸形状323−1を形成した。凹凸形状323−1が形成された領域の大きさは、実施例20と同様に縦40mm、横40mmの四角形状である。
熱伝達部材31−1の形状以外の構成は実施例1及び20の構成と同一である。
このように、本実施例のエネルギ変換機構も実施例1に示したエネルギ変換機構と同様に熱エネルギから運動エネルギへエネルギを変換することができることがわかった。
。
また、互いに平行に延びる溝が形成された実施例21及び22における最大変位量よりも本実施例における最大変位量は増加した。これは、熱伝達部材31−1において液体41−1に接する側の面に凹凸形状323−1を形成することで、溝が形成された場合よりも液体と接触可能な表面積が増加して、熱を液体41−1に伝達する効率が向上したためであると考えられる。
実施例24として、実施例1のエネルギ変換機構1−1の熱伝達部材31−1の形状を異ならせて構成したエネルギ変換機構を作製した。図23は、本実施例のエネルギ変換機構における熱伝達部材31−1を示す平面図である。本実施例では、実施例23において熱伝達部材31−1に形成された凹凸形状323−1と異なるパターンの凹凸形状324−1を形成した。具体的には、熱伝達部材31−1としては、液体41−1に接触する側の表面に、0.01mm間隔の凹凸形状を形成した。凹凸形状324−1が形成された領域の大きさは、実施例20と同様に縦40mm、横40mmの四角形状である。
熱伝達部材31−1の形状以外の構成は実施例1及び20の構成と同一である。
このように、本実施例のエネルギ変換機構も実施例1に示したエネルギ変換機構と同様に熱エネルギから運動エネルギへエネルギを変換することができることがわかった。
。
実施例25として、実施例1のエネルギ変換機構1−1の熱伝達部材31−1の材質を異ならせて構成したエネルギ変換機構を作製した。本実施例では、熱伝達部材31−1の材質は銅である。また、熱伝達部材31−1の形状は実施例1の構成と同一である。
熱伝達部材31−1の材質以外の構成は実施例1の構成と同一である。
このように、本実施例のエネルギ変換機構も実施例1に示したエネルギ変換機構と同様に熱エネルギから運動エネルギへエネルギを変換することができることがわかった。
実施例26として、実施例1のエネルギ変換機構1−1の熱伝達部材31−1の材質を異ならせて構成したエネルギ変換機構を作製した。本実施例では、熱伝達部材31−1の材質はSUS304ステンレス鋼である。また、熱伝達部材31−1の形状は実施例1の構成と同一である。
熱伝達部材31−1の材質以外の構成は実施例1の構成と同一である。
このように、本実施例のエネルギ変換機構も実施例1に示したエネルギ変換機構と同様に熱エネルギから運動エネルギへエネルギを変換することができることがわかった。
実施例27として、実施例1のエネルギ変換機構1−1の液体41−1の種類を異ならせて構成したエネルギ変換機構を作製した。本実施例では、液体41−1としては、沸点が60℃のハイドロフルオロエーテル系冷媒を使用した。
液体41−1の種類以外の構成は実施例1の構成と同一である。
このように、本実施例のエネルギ変換機構も実施例1に示したエネルギ変換機構と同様に熱エネルギから運動エネルギへエネルギを変換することができることがわかった。
実施例28として、実施例1のエネルギ変換機構1−1の液体41−1の種類を異ならせて構成したエネルギ変換機構を作製した。本実施例では、液体41−1としては、エステル系潤滑材を潤滑剤として含有し沸点が70℃であるハイドロフルオロエーテル系冷媒を使用した。
液体41−1の種類以外の構成は実施例1の構成と同一である。
このように、本実施例のエネルギ変換機構も実施例1に示したエネルギ変換機構と同様に熱エネルギから運動エネルギへエネルギを変換することができることがわかった。
実施例29として、実施例1のエネルギ変換機構1−1に対して振動体及びケースの形状を異ならせて構成したエネルギ変換機構を作製した。図24は本実施例のエネルギ変換機構1−1を示す断面図である。本実施例では、ケース51−1は、振動体61−1を支持するための凹部をひとつ有し、図24に示すように凹部の底部の外径φ1は60mmであり内径56mmの開口を有している。
振動体61−1としては、直径60mm、厚み0.1mmのウレタン製の膜を使用した。
上記構成のエネルギ変換機構では、図27に示すように、基本共振周波数は、19Hzであり、最大変位量は4.1mmであった。さらに、エネルギ変換効率、冷却性能及び信頼性のいずれにおいても良好であるとの結果が得られた。
このように、本実施例のエネルギ変換機構も実施例1に示したエネルギ変換機構と同様に熱エネルギから運動エネルギへエネルギを変換することができることがわかった。
実施例30として、実施例1及び実施例29のエネルギ変換機構1−1に対して振動体及びケースの形状を異ならせて構成したエネルギ変換機構を作製した。本実施例では、ケース51−1は、実施例1、29と同様に凹部をひとつ有するが、凹部の底部の外径は50mmであり、内径46mmの開口を有している。
振動体61−1としては、直径50mm、厚み0.1mmのウレタン製の膜を使用した。
上記構成のエネルギ変換機構では、図27に示すように、基本共振周波数は、20Hzであり、最大変位量は4.0mmであった。さらに、エネルギ変換効率、冷却性能及び信頼性のいずれにおいても良好であるとの結果が得られた。
このように、本実施例のエネルギ変換機構も実施例1に示したエネルギ変換機構と同様に熱エネルギから運動エネルギへエネルギを変換することができることがわかった。
実施例31として、実施例1、実施例29及び実施例30のエネルギ変換機構1−1に対して振動体及びケースの形状を異ならせて構成したエネルギ変換機構を作製した。本実施例では、ケース51−1は、実施例1、29及び30と同様に凹部をひとつ有するが、凹部の底部の外径は40mmであり、内径36mmの開口を有している。
振動体61−1としては、直径40mm、厚み0.1mmのウレタン製の膜を使用した。
上記構成のエネルギ変換機構では、図27に示すように、基本共振周波数は、22Hzであり、最大変位量は3.7mmであった。さらに、エネルギ変換効率、冷却性能及び信頼性のいずれにおいても良好であるとの結果が得られた。
このように、本実施例のエネルギ変換機構も実施例1に示したエネルギ変換機構と同様に熱エネルギから運動エネルギへエネルギを変換することができることがわかった。
実施例32として、実施例1、実施例29ないし実施例31のエネルギ変換機構1−1に対して振動体及びケースの形状を異ならせて構成したエネルギ変換機構を作製した。図25は本実施例のエネルギ変換機構1−1を示す断面図である。本実施例では、ケース51−1は、実施例1、及び実施例29ないし31と同様に凹部をひとつ有するが、図25に示すように凹部の底部の外径φ2は15mmであり、内径11mmの開口を有している。
振動体61−1としては、直径15mm、厚み0.1mmのウレタン製の膜を使用した。
上記構成のエネルギ変換機構では、図27に示すように、基本共振周波数は、22Hzであり、最大変位量は3.1mmであった。さらに、エネルギ変換効率、冷却性能及び信頼性のいずれにおいても良好であるとの結果が得られた。
このように、本実施例のエネルギ変換機構も実施例1に示したエネルギ変換機構と同様に熱エネルギから運動エネルギへエネルギを変換することができることがわかった。
実施例33として、第7の実施形態のエネルギ変換機構7−1を下記の形状で構成した(図11参照)。
発熱体21−1としては、実施例1と同一のLSIを使用した。
熱伝達部材31−1としては、実施例1と同形同大のアルミニウム板を使用した。
液体41−1としては、実施例1と同一のハイドロフルオロエーテル系冷媒を使用した。
ケース51−1としては、実施例1と同形同大のアクリル製のケースを使用した。
振動体67−1としては、実施例12の振動体64−1と同一の振動体を使用した。
ディスプレーサ87−1としては、実施例12のディスプレーサ84−1と同一ディスプレーサを使用した。
クランク97−1としては、棒材を曲げ加工することによりクランク形状を形成したものを使用した。
回転体97−2としては、樹脂製のプロペラ構造を有するファンをクランク97−1の回転軸97−1aに接着固定して使用した。
このように、本実施例のエネルギ変換機構も実施例1に示したエネルギ変換機構と同様に熱エネルギから運動エネルギへエネルギを変換することができることがわかった。
実施例34として、実施例33のエネルギ変換機構に熱交換器71−1をさらに備えたエネルギ変換機構を構成した。図26は、本実施例のエネルギ変換機構を示す部分断面図である。本実施例では、熱交換器71−1は第1の実施形態で説明したのと同様にケース51−1の内部に連通する流路を有している。
また、回転体97−2としては、熱交換器71−1の熱交換フィン71−1aに向かって空気を吹きつけ可能なブロアファンを使用した。
熱交換器71−1を備えることと回転体97−2の構成以外は実施例33のエネルギ変換機構の構成と同一である。
このように、本実施例のエネルギ変換機構も実施例1に示したエネルギ変換機構と同様に熱エネルギから運動エネルギへエネルギを変換することができることがわかった。
さらに、液体41−1は気化と凝縮とを繰り返し、発熱部品への持続的な冷却効果が認められた。また、本実施例のエネルギ変換機構では、従来のように回転体97−2をモータなどの別の動力で回転させるのに比べて消費エネルギを2W削減することができた。すなわち、本実施例のエネルギ変換機構を例えば電子機器に搭載した場合には、電子機器が消費する総エネルギーを低減することができることがわかった。
実施例35として、実施例1のエネルギ変換機構1−1を搭載した電子機器であるラップトップ型パーソナルコンピュータ(不図示)を作製した。
上記構成の電子機器では、図27に示すように、エネルギ変換効率、冷却性能及び信頼性のいずれにおいても良好であるとの結果が得られた。
このように、実施例1のエネルギ変換機構をラップトップ型パーソナルコンピュータに備えることで、放熱経路の自由度が低いラップトップ型パーソナルコンピュータにおいても好適に放熱を行うことができることがわかった。
実施例36として、実施例1の機構を搭載した電子機器であるサーバ(不図示)を作製した。
上記構成の電子機器では、図27に示すように、エネルギ変換効率、冷却性能及び信頼性のいずれにおいても良好であるとの結果が得られた。
このように、実施例1のエネルギ変換機構をサーバに備えることで、発熱量の多いサーバにおいても好適に放熱を行うことができることがわかった。また、高密度に構成された例えばラックマウント型のブレードサーバなどにおいても好適に放熱することができると考えられる。
比較例1として、強制空冷方式の機構を作成した。本比較例では、発熱体21−1に対して外気(50℃)を吹きつけるブロワファンを使用し、外気の吹きつけ流量は1m/Sとした。
本比較例では、発熱体21−1の冷却は不十分であり、発熱体であるLSIの動作に悪影響が生じた。
比較例2として、水冷方式で示される機構を作成した。本比較例で、水冷方式としては、半導体デバイス等を冷却するための水冷ヘッドを備える周知の水冷装置を採用し、発熱体21−1に水冷ヘッドを取り付けて使用した。
本比較例では、発熱体21−1の冷却は不十分であり、発熱体であるLSIの動作に悪影響が生じた。
比較例3として、比較例1の自然空冷方式で実施例35の電子機器であるラップトップコンピュータを駆動させた。
本比較例では、ラップトップコンピュータの起動後まもなくラップトップコンピュータの誤動作を生じた。
例えば上述の第1の実施形態ないし第7の実施形態、実施例1ないし実施例36に説明したエネルギ変換機構はいずれも沸騰冷却器として発熱体の冷却に使用することができる。
また、上述の実施形態及び実施例において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。
21−1、25−1a、25−1b 発熱体
31−1、35−1a、35−1b 熱伝達部材
41−1 液体
51−1、53−1、54−1、57−1 ケース
61−1、62−1、64−1、66−1a 振動体
71−1 熱交換器
84−1、87−1 デイスプレーサ
97−2 回転体
Claims (13)
- 加熱されることにより沸騰する液体が内部に収納されたケースと、
前記液体と接触可能に前記ケースに接合され、熱伝導性を有する熱伝達部材と、
前記液体と接触するように前記ケースに接合され、前記熱伝達部材から伝達された熱により前記液体が沸騰することによって生じる気泡が衝突可能に配置された振動体と、
を備えることを特徴とするエネルギ変換機構。 - 前記振動体は、前記ケースよりも剛性が低く設定されていることを特徴とする請求項1に記載のエネルギ変換機構。
- 前記振動体は、ウレタン、ポリエチレンテレフタレート、およびポリエチレンフィルム、天然ゴムのうちのいずれかであることを特徴とする、請求項1または2に記載のエネルギ変換機構。
- 前記振動体は、圧電特性を有することを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のエネルギ変換機構。
- 前記振動体は、前記熱伝達部材に対して前記液体を挟んで対向配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のエネルギ変換機構。
- 前記ケースと前記振動体との間に、前記振動体が振動する方向に沿って弾性変形可能な振動拡大機構が介在されていることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載のエネルギ変換機構。
- 前記振動拡大機構が蛇腹状に形成されていることを特徴とする、請求項6に記載のエネルギ変換機構。
- 前記振動体は、一端が前記振動体に接合されて前記振動体の振動方向に進退動作可能なディスプレーサを有することを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載のエネルギ変換機構。
- 前記ディスプレーサに連結されて前記ディスプレーサの進退動作を回転動作に変化するクランク機構を有することを特徴とする、請求項8に記載のエネルギ変換機構。
- 前記熱伝達部材を複数有することを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載のエネルギ変換機構。
- 前記振動体を複数有することを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載のエネルギ変換機構。
- 請求項1〜11のいずれか一項に記載のエネルギ変換機構を備えることを特徴とする沸騰冷却器。
- 請求項1〜11のいずれか一項に記載のエネルギ変換機構を備えることを特徴とする、電子機器。
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