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JP2011043214A - アンギュラ軸受 - Google Patents

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JP2011043214A
JP2011043214A JP2009191950A JP2009191950A JP2011043214A JP 2011043214 A JP2011043214 A JP 2011043214A JP 2009191950 A JP2009191950 A JP 2009191950A JP 2009191950 A JP2009191950 A JP 2009191950A JP 2011043214 A JP2011043214 A JP 2011043214A
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retainer
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Masatsugu Tomomori
匡継 友森
Retsuo Watanabe
烈生 渡邊
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TOK Bearing Co Ltd
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TOK Bearing Co Ltd
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Abstract

【課題】コストアップを招かずに、外力によって分解しにくいアンギュラ軸受を提供することである。
【解決手段】内輪1と外輪2との対向面のうち、少なくとも一方の対向面には、転動面1a,2aを、当該軸受の軸線Oに直交する線であってボールの中心を通る直線L2と交わる位置P1,P2もしくはその近傍位置まで連続させ、この連続端からさらに連続する平面2bを備え、上記平面2bに連続して形成した上記転動面2aの外側に、リテーナ5に設けた掛け止部5bを止め、上記両転動面1a,2aを当該軸受の軸方向に離反させる力が内輪1あるいは外輪2に作用したとき、その力を、上記リテーナ5を介して内輪1及び外輪2に伝達する構成にする。
【選択図】図1

Description

この発明は、アンギュラ軸受に関する。
従来から軸方向の荷重も受けることができる軸受として、図12に示すように接触角θが0°でないアンギュラ軸受がある。このようなアンギュラ軸受は、内輪1と外輪2との間に、リテーナ4で保持したボール3を介在させているが、接触角を形成する直線L1上で、対向する転動面1a、2aにボール3が接触するように、内輪1と外輪2との両対向面を形成している。つまり、ボール3に接触する転動面1a,2aを、軸線Oに直交してボール3の中心を通る直線L2を境に一方に偏った位置に形成する必要があり、このような転動面1a,2aを備えた内外輪1,2とボール3の組みつけを可能にするため、少なくとも軸方向の一方端側においては、内輪1と外輪2との間隔を広くしている。
特開2002−180202号公報
上記アンギュラ軸受では、上記接触角を形成する直線L1上に対向する転動面1a,2aを設けた内外輪1,2を組み付け可能にするため、図12に示すように、軸方向一方端側に向かって内外輪1,2の間隔dを大きくしている。そのため、内輪1に図示の矢印方向の力Fが作用した場合、内輪1が外輪2から抜けてしまうことがある。また、外輪2に上記力Fと反対方向の力が作用した場合にも同様である。
上記のように内輪1と外輪2との転動面1a,2aを離反させるような軸方向の力は、アンギュラ軸受を装置などに組み付けて軸受としての使用中には問題にならない。しかし、アンギュラ軸受を部品として単独に保管しているときなどは、上記力が軸受を分解する力になってしまうことがある。例えば、車両での運搬中、振動が激しくなったときや、保管中の棚から落下してしまったときなどには、軸受に外力が作用し、図12の矢印の方向に内輪1が抜け出てしまうことがある。内輪1が外れれば、リテーナ4も外れ、ボール3もばらばらになり、軸受が分解してしまう。
このような分解を防止するため、個々のアンギュラ軸受を、軸方向両端をぴったりと押さえるように包装することが考えられる。このように個別包装をしておけば、落下などによる外力が作用してもアンギュラ軸受が分解してしまうことはない。しかし、装置部品である軸受を一つ一つきっちり包装したのでは、包装コストがかかってしまうし、装置に組み込む際に、個別に包装をされた軸受を取り出す作業が必要になって装置組み立ての作業性を落とすことにもなる。
この発明の目的は、コストアップを招かずに、外力によって分解しにくいアンギュラ軸受を提供することである。
第1の発明は、内輪と外輪との対向面間にリテーナで保持されたボールを介在させるとともに、上記一対の対向面のそれぞれには、予め設定した接触角を形成する線上で対向する弧状の転動面を形成し、これら両転動面間で上記ボールを保持して回転させるアンギュラ軸受において、少なくとも一方の対向面には、転動面を、当該軸受の軸線に直交する線であってボールの中心を通る直線と交わる位置もしくはその近傍位置まで連続させ、この連続端からさらに連続する平面を備え、上記内輪あるいは外輪の平面に連続して形成した上記転動面の外側に、リテーナに設けた掛け止部を止め、上記両転動面を当該軸受の軸方向に離反させる力が内輪あるいは外輪に作用したとき、その力を、上記リテーナを介して内輪及び外輪に伝達する構成にし、上記両転動面が軸方向に相対移動することを防止する点に特徴を有する。
なお、上記「両転動面を当該軸受の軸方向に離反させる力が内輪あるいは外輪に作用したとき、その力を、上記リテーナを介して内輪及び外輪に伝達する構成」の、力の伝達には、リテーナが内輪及び外輪に接触して直接力を伝達するものと、リテーナだけでなく他部材も介在して力を伝達するものとを含むものとする。
第2の発明は、第1の発明を前提とし、上記一対の転動面のうち、一方の転動面には、ボールを保持する弧状の保持凹面を連続させる一方、この保持凹面を連続させた一方の転動面と対向する他方の転動面の外側に上記リテーナの掛け止め部を止めるとともに、この掛け止め部とは反対側におけるリテーナをボールに止めた点に特徴を有する。
第3の発明は、上記第1の発明を前提とし、上記一対の対向面には、上記各転動面を、当該軸受の軸線に直交する線であってボールの中心を通る直線と交わる位置もしくはその近傍まで連続させ、この連続端からさらに連続する平面を備え、上記リテーナには一対の掛け止め部を設け、これら掛け止め部は、上記ボールを挟んで対向する転動面の外側に止めたことを特徴とする。
なお、上記転動面の連続端が位置する、当該軸受の軸線に直交する線であってボールの中心を通る直線と交わる位置もしくはその近傍位置とは、上記ボールの中心を通る直線と交わる位置もしくはその両側の近傍であるが、上記転動面が上記直線と交わる位置を越えて連続する場合には、転動面の連続端が、リテーナの掛け止め部がない場合に、ボールが乗り越えることができる程度の突部となる位置のことである。
また、上記連続端から連続する平面とは、内輪の外周または外輪の内周に備わった面であって平面ではないが、当該軸受の中心軸線を含む平面による断面が直線となる面のことである。
第4の発明は、上記リテーナは、第1部材と、この第1部材と協働して上記ボールを保持する第2部材とからなる点に特徴を有する。
第1〜第4の発明によれば、アンギュラ軸受としてもともと必要な部材であるリテーナの形状を改良するだけで、部品状態において内輪あるいは外輪に、一対の転動面を軸方向に離反させる外力が作用しても、簡単に分解しない構造を実現できる。従って、軸受の分解を防止するために、軸方向端を押さえつけるような個別包装にコストを掛けなくても、軸受の分解を防止できる。
第2の発明では、一対の転動面を離反させる力が作用したとき、その力をリテーナからボールに伝達し、さらにボールから一方の転動面に連続する弧状の保持凹面に伝達させることによって、一対の転動面の軸方向の相対移動を規制することができる。
第3の発明では、リテーナに設けた一対の掛け止め部を介して内輪及び外輪に直接、力が伝達される。リテーナによって一対の転動面が軸方向に相対移動することを防止できる。
第4の発明によれば、リテーナを分割することによって、ボールを挟んだ両側に掛け止め部を備えたリテーナを組み付けることができ、リテーナによってアンギュラ軸受の分解を防止できる。
第1実施形態のアンギュラ軸受の断面図である。 (a)は第1実施形態のリテーナの正面図であり、(b)は(a)のIIb-IIb線断面図である。 第2実施形態のアンギュラ軸受の断面図である。 (a)は第2実施形態のリテーナの正面図であり、(b)は(a)のIVb-IVb線断面図である。 第3実施形態のアンギュラ軸受の断面図である。 第3実施形態の組み立て工程を示す図である。 第3実施形態の組み立て工程を示す図であって、図6に示す工程の後工程を示している。 第3実施形態の部分拡大図である。 第4実施形態のアンギュラ軸受の断面図である。 第4実施形態の組み立て工程を示す図である。 第4実施形態の組み立て工程を示す図であって、図10に示す工程の後の工程を示している。 従来のアンギュラ軸受の断面図である。
図1,図2に示す第1実施形態は、内輪1と外輪2との対向面間に複数のボール3を介在させたアンギュラ軸受である。なお、ボール3は後で説明するリテーナ5によって内輪1の外周に所定の間隔を保って配置されている。
この第1実施形態のアンギュラ軸受は、内輪1と外輪2との対向面に、この軸受の軸線Oと直交し、ボール3の中心を通る直線L2に交わり接触角を形成する直線L1上で対向する弧状の転動面1a,2aを備えている。そして、この転動面1a,2aが、アンギュラ軸受の荷重を支持することになる。
上記内輪1側の対向面には、上記転動面1aを、上記直線L2との交点P1まで連続させ、この連続端から転動面1aに連続する弧状の保持凹面1bを備えている。この保持凹面1bはボール3を保持するための凹面で、第1実施形態では、上記転動面1aと同様の形状にしているが、軸方向の力によってボール3が脱落しない形状であればよく、その曲率や断面形状は特に限定されない。
一方、外輪2側の対向面には、上記接触角を形成する直線L1上で上記転動面1aと対向する転動面2aを、上記直線L2との交点P2まで連続させ、その連続端に連続する平面2bを設けている。この平面2bは外輪2の内周面なので厳密には平面ではないが、この断面図において直線となる面は、弧面に対して平面ということにする。そして、第1実施形態では、この平面2bを軸受の軸線Oに平行な面にしている。
さらに、この外輪2には、この発明の平面に連続して形成された上記転動面2aの外側に掛け止め面2cを形成している。
また、上記複数のボール3を保持するリテーナ5は、図2(a)、(b)に示す形状であり、内輪1の外径より大きな内径と外輪2の内径よりも小さな外径を有する筒部5aと、フランジ状の掛け止め部5bとからなる。
上記筒部5aにはボール3を保持するための円弧状の保持凹部5cを複数形成している。この保持凹部5cは、その円弧をボール3の外径にほぼ一致させているが、開口からの凹部深さをボール3の半径よりも大きく、直径よりも小さくしている。そのため、上記保持凹部の開口幅はボールの直径よりも小さくなり、保持凹部5c内に挿入されたボール3は、上記開口を通過しないようにしている。
図1に示す第1実施形態のアンギュラ軸受は、上記内輪1と外輪2との間に、ボール3を保持したリテーナ5を組み込んだものであるが、その組み立ては、以下のようにして行なう。
まず、外輪2の中央に内輪1を挿入する。次に、これら内輪1と外輪2とを偏心させて、両者の間隙が大きい部分から全てのボール3を挿入する。ボール3が全て挿入されたら、上記リテーナ5を内輪1と外輪2との間に挿入する。その際に、リテーナ5の掛け止め部5bを外輪2の掛け止め面2c側に位置させ、ボール3の位置を調整しながら、上記筒部5aの各保持凹部5cに各ボール3が嵌るように押し込む。
このようにして完成した図1に示すアンギュラ軸受は、リテーナ5の掛け止め部5bが、外輪2の掛け止め面2cにとめられている。
そのため、このアンギュラ軸受は、内輪1と外輪2とに形成した一対の転動面1a,2aとを軸方向に離反させる力が作用したとき、その移動が防止され、分解することがない。
上記一対の転動面1a,2aとが軸方向に離れる方向の力とは、外輪2に対しで内輪1が図示の矢印方向へ移動する方向である。
もしも、内輪1に矢印方向の力Fが作用した場合、その力は、内輪1の保持凹面1bを介してボール3に伝達される。つまりボール3に矢印方向の力が作用する。
また、ボール3はリテーナ5の保持凹部5cで保持されていて、リテーナ5と一体的になっているため、リテーナ5にもボール3を介して上記力が伝達される。さらに、このリテーナ5に作用した力が、リテーナ5の保持凹部5c、フランジ状の止め部5bを介して外輪2の掛け止め面2cに作用する。このように、内輪1と外輪2には同じ方向の力が作用することになる。従って、内輪1と外輪2とが軸方向に離れる方向の移動を防止することができる。
また、内外輪1,2が離れる移動は相対的なものなので、内輪1に対して外輪2が離れると考えた場合には、上記矢印とは反対方向の力が外輪2に作用すると考えられるが、その場合には、力の伝達が反対になるだけで、相対移動が防止されることは同じである。すなわち、図1の矢印と反対方向の力が外輪2から、掛け止め部5bを介してリテーナ5→ボール3→保持凹面1b→内輪1と伝達される。
なお、上記一対の転動面1a,2aが近づく方向の相対移動は、上記転動面1a,2a間にボール3が介在しているため、もともと起こらない移動である。
以上のように、ボール3の軸方向位置を保持するリテーナ5に、掛け止め部5bを設け、これを外輪2の転動面2aの外側に位置する掛け止め面2cに止めた第1実施形態のアンギュラ軸受は、軸方向の外力が作用したとしても、内輪1が外輪2から外れてしまうことを防止できる。そのため、部品としてのアンギュラ軸受を特別に包装しなくても、それが分解してしまうことがない。
なお、上記第1実施形態では、外輪2の対向面に設けた転動面2aが上記直線L2との交点P2を連続端として平面2bと連続しているが、上記連続端は、上記交点P2もしくはその近傍であればよい。そして、転動面2aが上記交点P2を超えて連続する場合の連続端の位置は、リテーナ5の掛け止め部5bがなかったなら、ボール3が乗り越えることができる程度の突部となる位置である。
また、この実施形態では、上記転動面2aに連続する平面2bを軸受の軸線Oと平行にしているが、この平面2bは軸線Oに平行でなくてもよい。但し、この平面2bは、転動面2aの連続端から外輪2の端部に向かって内輪1側の対向面からの距離を一定あるいは大きくするものでなければならない。なぜなら、上記平面2bが、転動面2aの連続端から外輪2の端面に向かって、内輪1の対向面との距離を小さくするものでは、内外輪1,2間にボール3を組み込むことができなくなってしまうからである。
図3,図4に示す第2実施形態は、内輪1と外輪2の対向面の形状が、上記第1実施形態と反対で、リテーナ5の掛け止め部5dが内輪1の転動面1aの外側に止められるアンギュラ軸受である。
上記第1実施形態と同様の構成要素には上記第1実施形態と同じ符号を用いる。
以下には、第1実施形態と相違する点を中心に説明する。
この第2実施形態では、内輪1側の対向面に、転動面1aに連続する平面1cを設けるとともに、上記転動面1aの外側に掛け止め面1dを設けている。つまり、上記転動面1aが、この発明の平面1cに連続して形成した転動面であり、掛け止め面1dが上記転動面の外側である。
また外輪2側の対向面には、上記転動面1aと対向する転動面2aと、これに連続する保持凹面2d設けている。この保持凹面2dは、第1実施形態の内輪1に設けた保持凹面1bと同様にボール3を保持するための凹面である。
また、この第2実施形態のリテーナ5は、図2に示す第1実施形態のリテーナ5の掛け止め部5bに替えて、筒部5bの内径側に突出した掛け止め部5dを備えている。それ以外は、第1実施形態のリテーナ5と同様で、筒部5aにはボール3を保持するための保持凹部5cを備えている。
そして、上記掛け止め部5dを内輪1の掛け止め面1dに止めるようにしている。
この第2実施形態のアンギュラ軸受も、リテーナ5の掛け止め部5d、保持凹面2dを介して、内輪1及び外輪2に軸方向の外力を伝達し、両者が軸方向に離れることを防止できる。
具体的には、内輪1に、図3に示す矢印方向の力Fが作用したとき、その力は、内輪1の掛け止め面1d→リテーナ5の掛け止め部5d→保持凹部5c→ボール3→外輪2の保持凹面2d→外輪2と伝達される。
図5〜図8に示す第3実施形態は、リテーナ5が2つの部材5A,5Bからなる点が特徴で、それ以外は上記第1実施例と同様である。個々の部材の形状や寸法は、第1実施形態と異なるが、同様の機能を有する要素には第1実施形態と同じ符号を用いている。
すなわち、内輪1は、外輪2との対向面に、転動面1aとこれに連続する保持凹面1bとを備えている。
一方、外輪2の対向面には、上記転動面1aと対向する転動面2aを備えるとともに、この転動面2aから外輪2の端部まで連続する平面2bを備えている。また、外輪2は、上記転動面2aの外側に掛け止め面2cを設けている。
そして、上記転動面1a,2a間にボール3を介在させている。
また、上記ボール3の位置を保持するためのリテーナ5は、図5〜図8に示すとおり、第1部材5Aと第2部材5Bとで構成される。
第1部材5Aは、内輪1の外径より大きな内径と外輪2の内径よりも小さな外径を有する筒部5aと、筒部5aの一端にフランジ状の掛け止め部5bを備えてなり、掛け止め部5bと反対側端部には、ボールを保持するためのU字状の保持凹部5cを備えている。この保持凹部5cの開口幅をボール3の直径とほぼ等しくするとともに、開口と開口との間には、連結用突起5eを軸方向に突出させている。
第2部材5Bは、上記第1部材5Aの筒部5aと等しい内外径の筒部5fからなる(図5、図7参照)。そして、この筒部5fの端面には、上記筒部5aに設けた連結用突起5eに対応する位置に、上記連結用突起5eが嵌る連結用凹部5gを設けている。この連結用凹部5gに上記連結用突起5eを嵌めたとき、両部材5A,5Bが連結され、両部材は容易には外れない構成にしている。
なお、上記第1部材5Aの筒部5aと第2部材5Bの筒部5fとは、厳密に内外径が一致していなくてもよい。両筒部5a,6fは、内輪1と外輪2との間に挿入できるとともに、上記連結用突起5eと連結用凹部5gとを対応する位置に設けることができる寸法であればよい。
上記のような部材によって、この第3実施形態のアンギュラ軸受を組み立てる手順を、図6、図7に示している。
まず、図6に示すように、外輪2の内側に内輪1を挿入し、これらを偏心させた状態で、間隙の大きな部分からボール3を挿入する。
内輪1、外輪2間に、全てのボール3を挿入したら、図6に示すように、内外輪1,2間に、リテーナ5の第1部材5Aの筒部5aを外輪2の掛け止め面2c側から挿入する。
上記リテーナ5の第1部材5Aを挿入する際には、ボール3を内外輪1,2の間で円周方向に転がしながら、各保持凹部5c内に入れるようにする。全てのボール3がそれぞれ保持凹部5c内に入れば、図7に示すように、上記第1部材5Aの掛け止め部5bを外輪2の掛け止め面2cに接触させることができる。
次に、リテーナ5の掛け止め部5bを外輪2の掛け止め面2cに押し当てた状態で、第2部材5Bを内外輪1,2間に挿入し、第1部材5Bの連結用凹部5gに第1部材5Aの連結用突起5eを嵌め込む。これにより、第1部材5Aと第2部材5Bとが連結され、ボール3は図8に示すようにリテーナ5に保持されることになる。
この第3実施形態のアンギュラ軸受も、図5に示すように、リテーナ5の掛け止め部5bが、外輪2の転動面2aの外側に位置する掛け止め面2cに止められているため、両転動面1a,2aを軸方向に離反させる力が、内輪1あるいは外輪2に作用したとき、上記第1実施形態と同様に、その力を掛け止め部5b、ボール3及び保持凹面1bを介して、内輪1及び外輪2に伝達することができる。従って、両転動面1a,2aを軸方向に離反させる力が作用しても、両転動面1a,2aの相対移動を防止し、結果としてアンギュラ軸受の分解を防止できる。
また、この第3実施形態では、リテーナ5を2つの部材5A,5Bで構成し、ボール3を両部材で囲むようにしているので、ボール3をより確実に保持することができる。そのため、ボール3を介しての力の伝達が確実になる。
なお、上記第1部材5Aと第2部材5Bと連結方法は、上記のような嵌め合わせに限らず、例えば、溶着や薬剤による接着など、どのような方法でもよい。
さらに、この第3実施形態では、リテーナ5の第1部材が、外輪2の掛け止め面2cに止めるためのフランジ状の掛け止め部5bを備えているが、上記第2実施形態のように、内輪1側に止める掛け止め部5dを備えたリテーナ5を、2つの部材で構成するようにしてもよい。その場合には、第1部材5Aが、筒部5aから内側に突出させた掛け止め部5dを備え、図7に示す第3実施形態の第2部材5Bとともにリテーナ5を構成することになるが、内輪1には、図3に示す第2実施形態の掛け止め面1dを備える必要がある。
さらにまた、この第3実施形態では、第1部材5Aに、凹部深さがボール3の直径以上のU字状の保持凹部5cを形成し、第2部材5Bには保持凹部を形成していないが、第1、第2部材A,Bの両方に保持凹部を形成してもよい。例えば、第1部材5Aと第2部材5Bの連結部分を、ボール3を二分割する位置に対応させ、両部材5A,5Bに、半円状の保持凹部を形成し、これらによってボール3を保持するようにしてもよい。
図9〜図11に示す第4実施形態のアンギュラ軸受は、リテーナ5が第1、第2部材5A,5Bで構成されるとともに、一対の掛け止め部5b、5dを備えたものである。そして、上記各掛け止め部5b,5dは、それぞれ外輪2の掛け止め面2c、内輪1の掛け止め面1dに止められている。
この第4実施形態の内輪1は、図3に示す第2実施形態の内輪1と同様であって、外輪2との対向面に、当該軸受の軸線Oに直交する線であってボール3の中心を通る直線L2と交わる位置P1もしくはその近傍まで連続する転動面1aとこの転動面1aから内輪1の端面まで連続する平面1cとを備え、上記転動面1aの外側には、掛け止め面1dを備えている。
一方、外輪2は、図1に示す第1実施形態の外輪2と同様であって、その対向面に、当該軸受の軸線Oに直交する線であってボール3の中心を通る直線L2と交わる位置P2もしくはその近傍まで連続し、上記転動面1aと対向する転動面2aと、この転動面2aから外輪2の端面まで連続する平面2bとを備え、上記転動面2aの外側には、掛け止め面2cを備えている。
この第4実施形態のリテーナ5は、第1部材5Aと第2部材5Bと連結する構造である。
上記第1部材5Aは、図10に示すように、内輪1の外径より大きな内径と外輪2の内径よりも小さな外径を有する筒部5aの一端にフランジ状の掛け止め部5bを備えている。筒部5aにはボール3を保持するため、ボールの外周にほぼ一致する半円状の保持凹部5cを複数備え、その開口と開口との間には連結用突起5eを突出させている。
また、第2部材5Bは、図11に示す筒部5fからなり、筒部5fの一方の端面から内側に、掛け止め部5dを突出させている。また、筒部5fの上記掛け止め部5dと反対側の端面には、ボール3を保持するための半円状の保持凹部5hを、上記第1部材5Aの保持凹部5cに対応する位置に設けている。また、上記保持凹部5hの開口と開口との間であって、上記連結用突起5eと対応する位置に、連結用凹部5gを設けている。
この第4実施形態のアンギュラ軸受を組み立てる手順を、図10、図11を用いて説明する。
まず、図10に示すように、外輪2の内側にリテーナ5の第1部材5Aを挿入し、各保持凹部5cにボール3を挿入する。上記第1部材5Aの保持凹部5cは半円状でボール3の直径分の開口を有するので、この保持凹部5cにボール3を保持させる際には、ボール3を押し込むような力は必要ない。
全てのボール3を保持凹部5cに保持させ、円周上に整列させたら、図10に示すように内輪1を、平面1c側から上記第1部材5Aの内側に挿入する。
内輪1を挿入すると、上記保持凹部5cで保持されたボール3は、図11に示すように内輪1と外輪2との間に位置することになる。
次に、リテーナ5の第2部材5Bの筒部5fを内外輪1,2間に挿入し、第2部材5Bの連結用凹部5gに第1部材5Aの連結用突起5eを嵌める。これにより、第1部材5Aと第2部材5Bとが連結され、ボール3は、上記保持凹部5c及び保持凹部5gで形成される円内に保持されることになる。
なお、上記第1部材5Aと第2部材5Bとを連結したとき、第1部材5Aの掛け止め部5bが外輪2の掛け止め面2cに止められるとともに、第2部材5Bの掛け止め部5dが内輪1の掛け止め部1dに止められるように、各部材5A,5Bの筒部5a,5fの軸方向長さを管理しておくものとする。
このように、リテーナ5の両側に設けた一対の掛け止め部5b、5dがそれぞれ、外輪2と内輪1の掛け止め面2c、1dに止められるため、両転動面1a,2aが軸方向に離反させる力が作用したとき、その力を掛け止め部5b及び掛け止め部5dを介して、内輪1及び外輪2に伝達することができる。
従って、両転動面1a,2aを軸方向に離反させる力が作用しても、両転動面1a,2aの相対移動を防止し、結果としてアンギュラ軸受の分解を防止できる。
また、この第4実施形態では、リテーナ5に一対の掛け止め部5b,5dを備えているので、リテーナ5だけで、一対の転動面1a,2aを離反させる力を内輪1及び外輪2へ伝達することができる。つまり、上記力の伝達にボール3を介す必要がない。
但し、この第4実施形態でも、ボール3を第1、第2部材5A,5Bで囲むようにしているので、ボール3をより確実に保持することができる。
また、上記第1部材5Aと第2部材5Bとの連結方法も、上記のような嵌め合わせに限らず、例えば、溶着や薬剤による接着など、どのような方法でもよい。
上記第4実施形態では、第1部材5Aと第2部材5Bの連結部分を、ボール3を二分割する位置に対応させ、両部材に、半円状の保持凹部5c,5gを形成し、これらによってボール3を保持するようにしているが、連結部分は一対の掛け止め部5b,5d間のどの位置でもかまわないし、保持凹部も両部材5A,5Bに備えなくてもよい。例えば、第1部材5AにU字状の保持凹部を形成し、第2部材5Bには保持凹部を形成しなくてもよい。その場合には、図8に示すようにボール3を保持することになる。あるいは、第2部材5BのみにU字状の保持凹部を形成してもよい。
さらに、上記保持凹部5c、5hの開口幅は、特に限定されないが、開口幅をボール3の直径以上にすれば、ボール3の挿入が容易になる。
また、この第4実施形態では、一対の転動面を離反させる力がリテーナ5のみを介して伝達されるので、リテーナ5に伝達された力がボール3に伝達されなくてもよい。そのため、上記保持凹部は、内部でボール3が多少がたつく形状であってもかまわない。
1 内輪
1a 転動面
1b 保持凹面
1c 平面
1d 掛け止め面
2 外輪
2a 転動面
2b 平面
2c 掛け止め面
2d 保持凹面
3 ボール
5 リテーナ
5b 掛け止め部
5d 掛け止め部
5A 第1部材
5B 第2部材
5e 連結用突起
5g 連結用凹部
O 軸線
L1 (接触角を作る)直線
L2 直線

Claims (4)

  1. 内輪と外輪との対向面間にリテーナで保持されたボールを介在させるとともに、上記一対の対向面のそれぞれには、予め設定した接触角を形成する線上で対向する弧状の転動面を形成し、これら両転動面間で上記ボールを保持して回転させるアンギュラ軸受において、少なくとも一方の対向面には、転動面を、当該軸受の軸線に直交する線であってボールの中心を通る直線と交わる位置もしくはその近傍位置まで連続させ、この連続端からさらに連続する平面を備え、上記内輪あるいは外輪の平面に連続して形成した上記転動面の外側に、リテーナに設けた掛け止部を止め、上記両転動面を当該軸受の軸方向に離反させる力が内輪あるいは外輪に作用したとき、その力を、上記リテーナを介して内輪及び外輪に伝達する構成にし、上記両転動面が軸方向に相対移動することを防止するアンギュラ軸受。
  2. 上記一対の転動面のうち、一方の転動面には、ボールを保持する弧状の保持凹面を連続させる一方、この保持凹面を連続させた一方の転動面と対向する他方の転動面の外側に上記リテーナの掛け止め部を止めるとともに、この掛け止め部とは反対側におけるリテーナをボールに止めた請求項1記載のアンギュラ軸受。
  3. 上記一対の対向面には、上記各転動面を、当該軸受の軸線に直交する線であってボールの中心を通る直線と交わる位置もしくはその近傍まで連続させ、この連続端からさらに連続する平面を備え、上記リテーナーには一対の掛け止め部を設け、これら掛け止め部は、上記ボールを挟んで対向する転動面の外側に止めた請求項1に記載のアンギュラ軸受。
  4. 上記リテーナーは、第1部材と、この第1部材と協働して上記ボールを保持する第2部材とからなる請求項1〜3記載のアンギュラ軸受。
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