JP2011042008A - 電動工具装置用操作補助具、操作補助具付電動工具装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】安全で高い加工品質を得ることができ、工具交換作業が容易な電動工具装置用操作補助具、および操作補助具付電動工具装置を得る。
【解決手段】電動工具装置用操作補助具31は、駆動源15からの駆動力を工具13に伝達することでワークWに対する加工を実施する電動工具11に設置されるとともに、ワークWに摺接して用いられることで、ワークWに対する工具13の相対位置を規定するものである。かかる電動工具装置用操作補助具31は、工具13がワークWに近接する際の限度を規定する近接限度規定機構33c,37aを備えている。この近接限度規定機構33c,37aは、ワークWに対する工具13の近接限度を任意に変更自在とする機構である。
【選択図】図3
【解決手段】電動工具装置用操作補助具31は、駆動源15からの駆動力を工具13に伝達することでワークWに対する加工を実施する電動工具11に設置されるとともに、ワークWに摺接して用いられることで、ワークWに対する工具13の相対位置を規定するものである。かかる電動工具装置用操作補助具31は、工具13がワークWに近接する際の限度を規定する近接限度規定機構33c,37aを備えている。この近接限度規定機構33c,37aは、ワークWに対する工具13の近接限度を任意に変更自在とする機構である。
【選択図】図3
Description
本発明は、電動工具装置用操作補助具、および操作補助具付電動工具装置に係り、特に、加工対象となるワークに対する工具の距離を規定することで、安定した加工を実現するために用いられる電動工具装置用操作補助具、および操作補助具付電動工具装置に関するものである。
従来から、電動工具に対して設置することで、被加工材としてのワークと加工手段としての工具との距離を調節し、安定した加工を実現するために用いられる操作補助具が設置された電動工具が知られている。例えば、下記特許文献1〜3には、従来の操作補助具(各特許文献では、支持具、案内板、部材案内手段などと記載されている)が記載されており、かかる従来の操作補助具を用いることによって、たとえ操作者が未熟練者であっても、溶接ビードなどの肉盛り部を正確で美しく研磨することができるとされている。
しかしながら、上記特許文献1〜3に代表される従来の操作補助具は、ワークに対して工具を離間させる位置で移動限度を設けるものであり、ワークを押し付ける近接方向での移動限度が設定されていない。したがって、工具を押し付ければ押し付けるほど加工が実施されることになるため、工具による加工深さを調節することができないといった問題点が存在していた。
また、上記特許文献1〜3に代表される従来の操作補助具では、工具の角度を任意に変更できないという問題が存在していた。ワークに対する工具の切込み角度は、工具の種類や寸法などによって適宜変更することが求められるが、従来の操作補助具では、この工具角度の変更を自由に行うことが不可能であるので、操作性に乏しく、高い加工品質を得難いという問題があった。
さらに、上記特許文献1〜3に代表される従来の操作補助具では、工具を交換する際に従来の操作補助具を構成する種々の部材が邪魔になるので、工具交換作業に多くの手間と時間を要してしまうという問題が存在していた。
本発明は、上述した種々の課題の存在に鑑みて成されたものであって、その目的は、どのような熟練度の操作者が操作しても、安全で高い加工品質を得ることができ、さらに工具交換作業が容易な電動工具装置用操作補助具、および操作補助具付電動工具装置を提供することにある。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照番号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
本発明に係る電動工具装置用操作補助具(31、31’、51、71、91、111、131、171、181、211、311、321)は、駆動源(15)からの駆動力を工具(13)に伝達することでワーク(W)に対する加工を実施する電動工具(11)に設置されるとともに、前記ワーク(W)に摺接して用いられることで、前記ワーク(W)に対する前記工具(13)の相対位置を規定する電動工具装置用操作補助具(31、31’、51、71、91、111、131、171、181、211、311、321)であって、前記工具(13)が前記ワーク(W)に近接する際の限度を規定する近接限度規定機構(33c,37a、53c,57a、76’,82’,83’、93c,97a、145、175、184,185、212d,213b、312d,313b)を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る電動工具装置用操作補助具(31、31’、51、71、91、111、131、171、181、211、221、311、321)において、前記近接限度規定機構(33c,37a、53c,57a、76’,82’,83’、93c,97a、145、184,185、212d,213b、312d,313b)は、前記ワーク(W)に対する前記工具(13)の近接限度を任意に変更自在であることとすることができる。
さらに、本発明に係る電動工具装置用操作補助具(31、31’、51、71、91、111、131、171、181、211、221、311、321)では、前記工具(13)を前記ワーク(W)から離間させる方向に付勢する付勢力付与手段(36、56、76,76’、96、116、146、179、189、214c、313,312d)を備え、当該付勢力付与手段(36、56、76,76’、96、116、146、179、189、214c、313,312d)によって、常には、前記工具(13)が前記ワーク(W)から離間する方向に付勢力を受けて配置されており、前記付勢力に抗する力が付与されたときには、前記工具(13)が前記ワーク(W)に近接することで当該ワーク(W)に対する加工が実施されるように構成することができる。
またさらに、本発明に係る電動工具装置用操作補助具(51、71、91、111、131、221)では、前記ワーク(W)に対する前記工具(13)の傾斜角度を変更自在とする工具角度変更機構(60,61、80,81、100,101、121、140,141、214a,231,232)を備えることとすることができる。
さらにまた、本発明に係る電動工具装置用操作補助具(91、211、221、311、321)では、前記工具(13)の交換作業を行うときに、前記操作補助具(91、211、221、311、321)から前記工具(13)を退避させるための工具退避機構(102,102a、214、314)を備えることとすることができる。
本発明に係る操作補助具付電動工具装置(10、50、70、90、110、130、150、160、170、180、210、220、310、320)は、駆動源(15)からの駆動力を工具(13)に伝達することで、ワーク(W)に対する加工を実施する電動工具(11)と、前記電動工具(11)に設置されるとともに前記ワーク(W)に摺接して用いられることで、前記ワーク(W)に対する前記工具(13)の相対位置を規定する操作補助具(31、31’、51、71、91、111、131、171、181、211、311、321)と、を備える操作補助具付電動工具装置(10、50、70、90、110、130、150、160、170、180、210、220、310、320)であって、前記操作補助具(31、31’、51、71、91、111、131、171、181、211、311、321)は、前記工具(13)が前記ワーク(W)に近接する際の限度を規定する近接限度規定機構(33c,37a、53c,57a、76’,82’,83’、93c,97a、145、175、184,185、212d,213b、312d,313b)を備えることを特徴とする。
本発明によれば、どのような熟練度の操作者が操作しても、安全で高い加工品質を得ることができ、さらに工具交換作業が容易な電動工具装置用操作補助具、および操作補助具付電動工具装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
[第一の実施形態]
図1は、第一の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置の外観側面図であり、図2は、第一の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置の外観上面図である。また、図3は、図1で示した第一の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置の縦断面を示す図である。
図1は、第一の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置の外観側面図であり、図2は、第一の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置の外観上面図である。また、図3は、図1で示した第一の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置の縦断面を示す図である。
図1〜図3にて示すように、第一の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置10は、被加工対象となるワークWに対して加工を実施する電動工具11と、この電動工具11に設置される電動工具装置用操作補助具(以下、「操作補助具」と記す。)31と、を有して構成されている。なお、本明細書では、電動工具11が携帯用グラインダとして構成される場合を例示して説明することとする。そこでまず、第一の実施形態に係る電動工具11の概略構成について、以下に説明する。
第一の実施形態に係る電動工具11は、図1〜図3にて示すように携帯用グラインダとして構成される装置であり、操作者が片手で持つことができるように略筒状に形成された樹脂製のハウジング12を有している。また、この電動工具11は、研削作業を行うための工具である円盤状の砥石13を有している。
樹脂製のハウジング12は、操作者の手で握られる把持部として機能するように略円筒状に形成されており、把持部となるこのハウジング12の前端には、金属製のギアケース14が連結されている。そして、このギアケース14の下部に対して、研削作業を行うこととなる工具としての砥石13が配置されている。
また、電動工具11の内部構造を描いた図3にて示されるように、ハウジング12の内部には砥石13を駆動するための駆動源となるモータ15が収納されている。このモータ15は、モータ軸16の軸心が筒状のハウジング12の軸心と略重畳するように配置されている。また、モータ軸16の前端部16aはハウジング12内からギアケース14内へと突出し、ギアケース14内に固定された前部ベアリング17に軸支され、モータ軸16の後端部16bはハウジング12の後部において後部ベアリング18に軸支されている。したがって、モータ軸16は、前後部のベアリング17,18により両端部16a,16bを軸支されることで、高速回転できるように構成されている。
モータ軸16の前端部16aの側には、ハウジング12内に収まるように冷却ファン19が設置されている。冷却ファン19は、ハウジング12内に配置されることで、ハウジング12の中心部に冷却風を通す役割を果たしている。すなわち、モータ15とハウジング12の内壁面との間には隙間が設けられており、さらに、ハウジング12の後端側には吸気孔12cが形成され(図1および図2参照)、ハウジング12の前端に連結されるギアケース14には排気孔14aが形成されている(図2参照)。そして、モータ軸16と共に冷却ファン19が回転すると、外気が吸気孔12cからハウジング12内に取り込まれ、ハウジング12内の隙間を通ってモータ15等を冷却した後、排気孔14aから機外に排出されることとなる。
また、モータ軸16の後端部16bには、整流子20が取り付けられ、ハウジング12に取り付けられた不図示のブラシがこの整流子20に接触している。整流子20および不図示のブラシについても、上述した冷却ファン19の作用によって、吸気口12cから取り入れられた冷却風により冷却が実施される。
さらに、図3に示すように、ギアケース14内には、モータ軸16の前端部16aに固定される小傘歯車22と、この小傘歯車22に噛み合う大傘歯車23が収納されている。大傘歯車23は、ギアケース14内にベアリング24を介して垂直に軸支された駆動軸25に固定されており、この駆動軸25がギアケース14の下方に突出し、この突出箇所に砥石13が着脱自在に固定されるように構成されている。モータ15が回転すると、この回転駆動力がモータ軸16から小傘歯車22、大傘歯車23へと伝達され、最終的に砥石13が回転することによってワークWに対する研削が実行されることとなる。
なお、ハウジング12の後部側には、不図示のオン・オフスイッチその他が収納されており、操作者がオン・オフスイッチを切り替え操作することによって、モータ15が回転又は停止し、電動工具11の操作を行うことが可能となっている。すなわち、操作者がハウジング12を片手で把持し、他方の手の指で不図示のオン・オフスイッチをONにすると、モータ15が回転し、モータ軸16から小傘歯車22、大傘歯車23へと動力が伝達され、砥石13が回転する。これにより、被加工対象であるワークWに対して研削を行うことができる。このとき、モータ軸16の回転と同時に冷却ファン19が回転するので、外気がハウジング12の吸気孔12cからハウジング12内に取り込まれる。この外気が、ハウジング12の内壁面とモータ15との間の隙間を通ってモータ15や整流子20、不図示のブラシなどの発熱源を冷却した後、ケーシング12を通り抜けてギアケース14の排気孔14aから機外に排出されるので、安全・安定した電動工具11の動作が実現されている。研削作業が終了し、操作者がオン・オフスイッチ(不図示)をOFFにすると、モータ15が停止し、砥石13が回転を停止する。
以上、第一の実施形態に係る電動工具11の概略構成を説明した。次に、第一の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置10の主要な構成部材である、電動工具11に設置される操作補助具31についての説明を行う。なお、第一の実施形態に係る操作補助具31の説明では、図1〜図3に加えて、図4〜図7を参照図面に加えて説明を行うこととする。ここで、図4は、図3中のA−A断面を示す図であり、図5は、図3中のB−B断面を示す図である。また、図6は、第一の実施形態に係る操作補助具の要部を示した図であり、図6中の分図(a)は操作補助具の要部上面視を、分図(b)は分図(a)中のC−C断面を、分図(c)は操作補助具の後方外観視を示している。さらに、図7は、第一の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置10の操作時の状態を例示する図であり、電動工具11をワークW方向に押し付けた状態を表している。
第一の実施形態に係る操作補助具31は、水平面であるワークWに摺接して用いられることで、ワークWに対する砥石13の相対位置を規定する水平定盤32と、この水平定盤32と電動工具11とを接続する2つの第一および第二接続アーム33,34とから構成されている。
砥石13側に位置する第一接続アーム33は、ギアケース14から水平定盤32の方向に延びて形成される一対のアーム部33a,33bと、これら一対のアーム部33a,33bをつなぐロッド部33cとによって構成されている。一対のアーム部33a,33bの一端側は、ギアケース14に対してネジによって確実に接続されており、一方、一対のアーム部33a,33bの他端側であるロッド部33c設置側は、水平定盤32に形成された長孔35に対してロッド部33cが導通して設置されている。これにより、砥石13側での第一接続アーム33による水平定盤32と電動工具11との接続関係が維持されている。なお、一対のアーム部33a,33bの一端側とギアケース14とを接続するネジについては、ギアケース14とハウジング12とを接続するために用いられているネジが兼用されている。かかる構成によって、部品点数が削減され、コスト削減効果を得ることができる。
ハウジング12の後部側、すなわち電動工具11の反砥石13側に位置する第二接続アーム34は、図4にて示されるように、ハウジング12を取り囲む周回部34aと、水平定盤32の方向に対して延びる一対の足部34b,34cとを備えており、これら周回部34aと一対の足部34b,34cとは、一部材にて形成されている。また、第二接続アーム34は、一対の足部34b,34cをつなぐロッド部34dを備えている。このロッド部34dは、水平定盤32の後方に形成されたロッド部34dの径と略同一もしくは僅かに大きな径を有する係合孔に対してその両軸端が係合して設置されており、水平定盤32に対して第二接続アーム34がロッド部34dを回動中心として相対的に回動運動自在となるように構成されている。また、第二接続アーム34には、周回部34aと一対の足部34b,34cとの境界付近に締結機構34eが設けられている。この締結機構34eは、前記の境界付近に設置されたネジによって構成されており、このネジを右回りに回転させることによって周回部34aと一対の足部34b,34cとの境界付近の間隔が狭まり、周回部34aがハウジング12を締め付けることによって、ハウジング12に対する第二接続アーム34の確実な固定が実現されることとなる。逆に、ネジを左回りに回転すると、周回部34aによるハウジング12の締め付け力が緩和され、ハウジング12と第二接続アーム34との分離や位置調整などが可能となる。
さらに、水平定盤32と第二接続アーム34との接続部近傍には、トーションバネ36が設置されている。このトーションバネ36は、砥石13をワークWから離間させる方向に付勢する付勢力付与手段として機能する部材であり、かかるトーションバネ36の作用によって、外力が加わっていない通常の状態にあっては、水平定盤32に対して第二接続アーム34が後方側に回動する方向、すなわち、電動工具11の砥石13がワークWから離間する方向に付勢力を及ぼすように構成されている(図3の状態)。一方、トーションバネ36の付勢力に抗する力が電動工具11に対して付与されたときには、砥石13がワークWに近接することとなり、砥石13によるワークWへの研削加工が可能な状態となる(図7の状態)。
なお、第二接続アーム34が有するロッド部34dを回動中心とした電動工具11の回動動作の範囲については、第一接続アーム33が有するロッド部33cが導通する長孔35の大きさによってその最大可動範囲が規定されることとなるが、第一の実施形態に係る操作補助具31では、砥石13がワークWに近接する際の限度を規定する近接限度規定機構が設置されており、砥石13とワークWとの近接限度、すなわち、研削深さを規定することが可能となっている。この近接限度規定機構の具体的な構成について、図3および図6を参照して説明する。
第一の実施形態に係る近接限度規定機構は、水平定盤32の上方に設置される傾斜面37aを有した近接限度規定部37と、この近接限度規定部37に螺合する調整ネジ軸38とを有して構成されている。近接限度規定部37は、調整ネジ軸38と螺合するナット37bを有しており、調整ネジ軸38が回転されることで、水平定盤32の上面を移動可能となっている。また、近接限度規定部37には、水平定盤32の上面に設置される案内軸32aに対して係合する切欠案内部37cが形成されている。この切欠案内部37cは、案内軸32aとの摺接面が水平定盤32の長手方向に向けて形成されているので、調整ネジ軸38が回転すると、近接限度規定部37は案内軸32aと切欠案内部37cとの作用によって、水平定盤32の長手方向に沿って移動できるようになっている。
さらに、近接限度規定部37が有する傾斜面37aは、第一接続アーム33が有するロッド部33cの下方に位置するように構成されており、またさらに、この傾斜面37aは、図3にてより詳細に示すように、ロッド部33cが導通する長孔35の下方側を遮る位置で前後移動できるように配置されている。したがって、調整ネジ軸38を回転して近接限度規定部37を前後移動させることで、近接限度規定部37が有する傾斜面37aが長孔35の下方側の開口範囲を変化させるので、ロッド部33cが移動できる下限の範囲が調節可能となる。これにより、砥石13とワークWとの近接限度、すなわち、研削深さを任意の条件値に変更自在とすることが可能となっている。
なお、第一の実施形態に係る近接限度規定機構では、調整ネジ軸38の操作部38aが水平定盤32の後方端から僅かにはみ出した位置に設けられているので、近接限度規定部37の位置移動を容易に行えるようになっている。また、第一の実施形態では、調整ネジ軸38の操作部38aと、調整ネジ軸38におけるナット37bとの螺合箇所との距離が離れているので、調整ネジ軸38を安定して操作するための軸支部材39が設置されている。この軸支部材39の作用によって、調整ネジ軸38は回転時に撓むことがなく、調整ネジ軸38の安定化が図られている。
以上、第一の実施形態に係る操作補助具31の具体的構成について説明を行った。続いて、第一の実施形態に係る操作補助具31の動作について説明を行う。
第一の実施形態に係る操作補助具31では、外力が加わっていない通常の状態にあっては、トーションバネ36の作用によって、水平定盤32に対して第二接続アーム34が後方側に回動する方向に付勢力が加わっており、電動工具11の砥石13側が、水平定盤32から離れる方向に付勢力を受けた状態となっている。このような通常状態から、水平定盤32をワークWの水平面上に配置し、調整ネジ軸38の操作部38aをつまんで回転させることで、砥石13とワークWとの近接限度を調節することができる。なお、図示はしていないが、調整ネジ軸38等に対して目盛を設置することで、近接限度規定部37が有する傾斜面37aがふさぐこととなる長孔35の下方側の開口範囲を把握したり、傾斜面37aの調整位置から換算することで研削深さを把握するように構成したりすることも可能である。
以上の手順で砥石13とワークWとの近接限度、すなわち、研削深さを決定した上で、図7に示すように電動工具11をワークWの方向に押し付けることで、ワークWに対する研削加工を行うことが可能となる。そして、第一の実施形態では、近接限度規定部37や調整ネジ軸38などから構成される近接限度規定機構の作用によって、砥石13の研削深さが規定されているので、設定値以上の深さに研削加工が行われることがない。また、電動工具11に対するワークW方向の押し付け力を解除すれば、トーションバネ36の作用によって砥石13はワークWから離れる方向に付勢力を受けて水平定盤32から退避移動することとなるので、回転中の工具とワークが接触してしまい、ワークに疵をつけたり工具が破損してしまったりするといった不具合が発生することがない。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。例えば、上述した第一の実施形態に係る近接限度規定部37が有する傾斜面37aの形状については、図8に示すような輪環形状にて形成される構成であってもよい。上述した第一の実施形態の場合、砥石13がワークWから離れる方向の離間限度(上限位置)は一定であったが、図8に示す形態例の場合には、近接限度規定部47が砥石13の近接限度(下限位置)を規定する傾斜面47aの他に、この傾斜面47aと平行な離間限度(上限位置)を規定する傾斜面47bを有しているので、砥石13の可動範囲を常に同一にすることができる。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
[第二の実施形態]
次に、図9〜図12を用いて、第二の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置を説明する。第二の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置50は、ワークWに対する砥石13の傾斜角度を変更自在とするための工具角度変更機構を備える点に特徴を有している。なお、これ以降に説明する各実施形態において、第一の実施形態で説明した部材と同一又は類似する部材については、同一符号を付して説明を省略する場合がある。
次に、図9〜図12を用いて、第二の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置を説明する。第二の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置50は、ワークWに対する砥石13の傾斜角度を変更自在とするための工具角度変更機構を備える点に特徴を有している。なお、これ以降に説明する各実施形態において、第一の実施形態で説明した部材と同一又は類似する部材については、同一符号を付して説明を省略する場合がある。
図9は、第二の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置の縦断面を示す図であり、図10は、図9中のD−D断面を示す図である。また、図11は、第二の実施形態に係る操作補助具の要部上面視を示した図である。さらに、図12は、第二の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置の操作時の状態を例示する図であり、電動工具をワーク方向に押し付けた状態を表している。
第二の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置50は、水平面であるワークWに摺接して用いられることで、ワークWに対する砥石13の相対位置を規定する水平定盤52と、この水平定盤52と電動工具11とを接続する2つの第一および第二接続アーム53,54と、から構成される操作補助具51を有している。
砥石13側に位置する第一接続アーム53は、ギアケース14から水平定盤52の方向に延びて形成される一対のアーム部53a,53bと、これら一対のアーム部53a,53bをつなぐロッド部53cとによって構成されている。一対のアーム部53a,53bの一端側は、ギアケース14に対してネジによって確実に接続されており、一方、一対のアーム部53a,53bの他端側であるロッド部53c設置側は、水平定盤52に形成された長孔55に対してロッド部53cが導通して設置されている。これにより、砥石13側での第一接続アーム53による水平定盤52と電動工具11との接続関係が維持されている。なお、一対のアーム部53a,53bの一端側とギアケース14とを接続するネジについては、ギアケース14とハウジング12とを接続するために用いられているネジが兼用されている。かかる構成によって、部品点数が削減され、コスト削減効果を得ることができる。
ハウジング12の後部側、すなわち電動工具11の反砥石13側に位置する第二接続アーム54は、図10にて示されるように、ハウジング12を取り囲む周回部54aと、水平定盤52の方向に対して延びる一対の足部54b,54cとを備えており、これら周回部54aと一対の足部54b,54cとは、一部材にて形成されている。また、第二接続アーム54は、一対の足部54b,54cをつなぐロッド部54dを備えている。
ここで、第二の実施形態の特徴点として、ロッド部54dは、水平定盤52の後方に形成された長孔60に対してその両軸端が係合して設置されており(図12に詳しく描かれている)、水平定盤52に対して第二接続アーム54がロッド部54dを回動中心として相対的に回動運動自在となるように構成されている。また、図10に示されているように、このロッド部54dは、長孔60の任意の位置で固定することができるように、その軸端の一方側にナット61が設置されている。したがって、ナット61を締め付けることによってロッド部54dが長孔60の任意の位置で固定されるとともに、この固定状態にて第二接続アーム54は回動運動自在な状態とされているのである。かかる構成によって、電動工具11の回動運動の回動中心が任意の位置に移動できるので、ワークW平面に対する砥石13の接触角度が任意に変更可能となっている。
以上のように、第二の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置50では、ワークW平面に対する砥石13の接触角度を任意に変更することができるようにするために、工具角度変更機構としてのナット61を有するロッド部54dと長孔60とを設けることとした。このような工具角度変更機構の作用によって、砥石13の種類や材質、形状、ワークWとの相性などといった種々の条件に応じて最適な砥石角度を設定することができることとなった。したがって、第二の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置50によれば、高い加工品質を得ることが可能である。
なお、第二接続アーム54には、周回部54aと一対の足部54b,54cとの境界付近に締結機構54eが設けられている。この締結機構54eは、前記の境界付近に設置されたネジによって構成されており、このネジを右回りに回転させることによって周回部54aと一対の足部54b,54cとの境界付近の間隔が狭まり、周回部54aがハウジング12を締め付けることによって、ハウジング12に対する第二接続アーム54の確実な固定が実現されることとなる。逆に、ネジを左回りに回転すると、周回部54aによるハウジング12の締め付け力が緩和され、ハウジング12と第二接続アーム54との分離や位置調整などが可能となる。
さらに、水平定盤52と第二接続アーム54との接続部近傍には、ロッド部54dが有するナット61を避ける位置にトーションバネ56が設置されている。このトーションバネ56は、砥石13をワークWから離間させる方向に付勢する付勢力付与手段として機能する部材であり、かかるトーションバネ56の作用によって、外力が加わっていない通常の状態にあっては、水平定盤52に対して第二接続アーム54が後方側に回動する方向、すなわち、電動工具11の砥石13がワークWから離間する方向に付勢力を及ぼすように構成されている(図9の状態)。一方、トーションバネ56の付勢力に抗する力が電動工具11に対して付与されたときには、砥石13がワークWに近接することとなり、砥石13によるワークWへの研削加工が可能な状態となる(図12の状態)。
なお、第二接続アーム54が有するロッド部54dを回動中心とした電動工具11の回動動作の範囲については、第一接続アーム53が有するロッド部53cが導通する長孔55の大きさによってその最大可動範囲が規定されることとなるが、第二の実施形態に係る操作補助具51では、砥石13がワークWに近接する際の限度を規定する近接限度規定機構が設置されており、砥石13とワークWとの近接限度、すなわち、研削深さを規定することが可能となっている。この近接限度規定機構の具体的な構成について、図9および図11を参照して説明する。
第二の実施形態に係る近接限度規定機構は、水平定盤52の上方に設置される傾斜面57aを有した近接限度規定部57と、この近接限度規定部57に螺合する調整ネジ軸58とを有して構成されている。近接限度規定部57は、調整ネジ軸58と螺合するナット57bを有しており、調整ネジ軸58が回転されることで、水平定盤52の上面を移動可能となっている。また、近接限度規定部57には、水平定盤52の上面に設置される案内軸52aに対して係合する切欠案内部57cが形成されている。この切欠案内部57cは、案内軸52aとの摺接面が水平定盤52の長手方向に向けて形成されているので、調整ネジ軸58が回転すると、近接限度規定部57は案内軸52aと切欠案内部57cとの作用によって、水平定盤52の長手方向に沿って移動できるようになっている。
さらに、近接限度規定部57が有する傾斜面57aは、第一接続アーム53が有するロッド部53cの下方に位置するように構成されており、またさらに、この傾斜面57aは、図9にてより詳細に示されるように、ロッド部53cが導通する長孔55の下方側を遮る位置で前後移動できるように配置されている。したがって、調整ネジ軸58を回転して近接限度規定部57を前後移動させることで、近接限度規定部57が有する傾斜面57aが長孔55の下方側の開口範囲を変化させるので、ロッド部53cが移動できる下限の範囲が調節可能となる。これにより、砥石13とワークWとの近接限度、すなわち、研削深さを任意の条件値に変更自在とすることが可能となっている。
なお、第二の実施形態に係る近接限度規定機構では、調整ネジ軸58の操作部58aが水平定盤52の後方端から僅かにはみ出した位置に設けられているので、近接限度規定部57の位置移動を容易に行えるようになっている。また、第二の実施形態では、調整ネジ軸58の操作部58aと、調整ネジ軸58におけるナット57bとの螺合箇所との距離が離れているので、調整ネジ軸58を安定して操作するための軸支部材59が設置されている。この軸支部材59の作用によって、調整ネジ軸58は回転時に撓むことがなく、調整ネジ軸58の安定化が図られている。
以上、第二の実施形態に係る操作補助具51の具体的構成について説明を行った。続いて、第二の実施形態に係る操作補助具51の動作について説明を行う。
第二の実施形態に係る操作補助具51では、外力が加わっていない通常の状態にあっては、トーションバネ56の作用によって、水平定盤52に対して第二接続アーム54が後方側に回動する方向に付勢力が加わっており、電動工具11の砥石13側が、水平定盤52から離れる方向に付勢力を受けた状態となっている。このような通常状態から、水平定盤52をワークWの水平面上に配置し、調整ネジ軸58の操作部58aをつまんで回転させることで、砥石13とワークWとの近接限度を調節することができる。なお、図示はしていないが、調整ネジ軸58等に対して目盛を設置することで、近接限度規定部57が有する傾斜面57aがふさぐこととなる長孔55の下方側の開口範囲を把握したり、傾斜面57aの調整位置から換算することで研削深さを把握するように構成したりすることも可能である。
以上の手順で砥石13とワークWとの近接限度、すなわち、研削深さを決定した上で、図12に示すように電動工具11をワークWの方向に押し付けることで、ワークWに対する研削加工を行うことが可能となる。そして、第二の実施形態では、近接限度規定部57や調整ネジ軸58などから構成される近接限度規定機構の作用によって、砥石13の研削深さが規定されているので、設定値以上の深さに研削加工が行われることがない。また、電動工具11に対するワークW方向の押し付け力を解除すれば、トーションバネ56の作用によって砥石13はワークWから離れる方向に付勢力を受けて水平定盤52から退避移動することとなるので、回転中の工具とワークが接触してしまい、ワークに疵をつけたり工具が破損してしまったりするといった不具合が発生することがない。さらに、第二の実施形態に係る操作補助具51は、工具角度変更機構としてのナット61を有するロッド部54dと長孔60とを備えているので、砥石13の種類や材質、形状、ワークWとの相性などといった種々の条件に応じて最適な砥石角度を設定することができる。したがって、第二の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置50によれば、高い加工品質を得ることが可能である。
[第三の実施形態]
上述した第一および第二の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置10,50は、水平定盤32,52と第二接続アーム34,54との接続箇所のみにトーションバネ36,56が設置された構成を有するものであった。次に説明する第三の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置70では、水平定盤と接続する第一接続アームと第二接続アームの2箇所にトーションバネが設置された構成を例示するものである。ここで、図13は、第三の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置の縦断面を示す図である。また、図14は、図13中のE−E断面を示す図であり、図15は、図13中のF−F断面を示す図である。
上述した第一および第二の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置10,50は、水平定盤32,52と第二接続アーム34,54との接続箇所のみにトーションバネ36,56が設置された構成を有するものであった。次に説明する第三の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置70では、水平定盤と接続する第一接続アームと第二接続アームの2箇所にトーションバネが設置された構成を例示するものである。ここで、図13は、第三の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置の縦断面を示す図である。また、図14は、図13中のE−E断面を示す図であり、図15は、図13中のF−F断面を示す図である。
図13〜図15に示されるように、第三の実施形態に係る操作補助具71は、工具角度変更機構としてのナット81を有するロッド部74dと長孔80とを備える点で第二の実施形態の場合と同様の構成を有しているが、一方で、第三の実施形態に係る操作補助具71は、水平定盤72と第二接続アーム74との接続箇所に設置されるトーションバネ76が、砥石13をワークWに接近させる方向に付勢する付勢力付与手段として機能する点で、上述した第一および第二の実施形態と異なる構成上の特徴を有している。
すなわち、操作補助具71の後方に設けられたトーションバネ76は、第二接続アーム74を前方斜め上方向に付勢する作用を及ぼしている。ただし、第三の実施形態に係る操作補助具71には、水平定盤72と第一接続アーム73との接続箇所にもトーションバネ76’が設置されており、こちらのトーションバネ76’は、第一接続アーム73を上方に、すなわち、ワークWから砥石13を離間させる方向に付勢力を及ぼすように構成されている。そして、第三の実施形態に係る2つのトーションバネ76,76’は、外力が加わっていない通常の状態にあっては、電動工具11の砥石13がワークWから離間する方向に付勢力を及ぼすようにバランスを取って設置されている(図13参照)。なお、2つのトーションバネ76,76’のバランスした付勢力に抗して電動工具11を下方に押し付ける力が電動工具11に対して付与されたときには、砥石13がワークWに近接することとなり、砥石13によるワークWへの研削加工が可能な状態となる。
さらに、第三の実施形態に係る2つのトーションバネ76,76’は、それぞれバネ力を調整するためのバネ力調整機構を備えている。具体的には、図13および図15にてその一例が示されるように、バネ力調整機構は、バネ力調整レバー82,82’と、このバネ力調整レバー82,82’の回転動作に応じて回転するバネ力調整カム83,83’によって構成されている。バネ力調整レバー82,82’を回転させると、バネ力調整カム83,83’が有するカム形状の作用によってトーションバネ76,76’の固定された根元位置が変化するので、バネ力調整機構によれば、簡単にトーションバネ76,76’のバネ力を変化することができる構成となっている。
[第四の実施形態]
上述した第一乃至第三の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置10,50,70では、操作補助具31,51,71を構成する水平定盤32,52,72の前方端が、砥石13の下方よりも若干下がった位置、すなわち、ワークWと砥石13との接触位置よりも後方の位置となるように設計されたものであった。ただし、水平定盤の形状は、第一乃至第三の実施形態で例示したものには限られない。例えば、ワークWと砥石13との接触位置よりも前方の位置に水平定盤の前方端が配置されるような形態を採用することも可能である。このような形態を例示するものとして、図16〜図19を示す。ここで、図16は、第四の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置の縦断面を示す図であり、図17は、図16中のG−G断面を示す図である。また、図18は、第四の実施形態に係る水平定盤の要部上面視を示した図である。さらに、図19は、第四の実施形態に係る操作補助具が有する工具退避機構を例示する図である。
上述した第一乃至第三の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置10,50,70では、操作補助具31,51,71を構成する水平定盤32,52,72の前方端が、砥石13の下方よりも若干下がった位置、すなわち、ワークWと砥石13との接触位置よりも後方の位置となるように設計されたものであった。ただし、水平定盤の形状は、第一乃至第三の実施形態で例示したものには限られない。例えば、ワークWと砥石13との接触位置よりも前方の位置に水平定盤の前方端が配置されるような形態を採用することも可能である。このような形態を例示するものとして、図16〜図19を示す。ここで、図16は、第四の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置の縦断面を示す図であり、図17は、図16中のG−G断面を示す図である。また、図18は、第四の実施形態に係る水平定盤の要部上面視を示した図である。さらに、図19は、第四の実施形態に係る操作補助具が有する工具退避機構を例示する図である。
第四の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置90は、水平面であるワークWに摺接して用いられることで、ワークWに対する砥石13の相対位置を規定する水平定盤92と、この水平定盤92と電動工具11とを接続する2つの第一および第二接続アーム93,94と、から構成される操作補助具91を有している。
砥石13側に位置する第一接続アーム93は、ギアケース14から水平定盤92の方向に延びて形成される一対のアーム部93b(図16では、一方のみ描かれている。)と、これら一対のアーム部93bをつなぐロッド部93cとによって構成されている。一対のアーム部93bの一端側は、ギアケース14に対してネジによって確実に接続されており、一方、一対のアーム部93bの他端側であるロッド部93c設置側は、水平定盤92に形成されたロックプレート102が有する溝形状に対してロッド部93cが係止されることで設置されている(図18および図19中の分図(a)参照)。これにより、砥石13側での第一接続アーム93による水平定盤92と電動工具11との接続関係が維持されている。なお、一対のアーム部93bの一端側とギアケース14とを接続するネジについては、ギアケース14とハウジング12とを接続するために用いられているネジが兼用されている。かかる構成によって、部品点数が削減され、コスト削減効果を得ることができる。
ハウジング12の後部側、すなわち電動工具11の反砥石13側に位置する第二接続アーム94は、図17にて示されるように、ハウジング12を取り囲む周回部94aと、水平定盤92に対して延びる一対の足部94b,94cとを備えており、これら周回部94aと一対の足部94b,94cとは、一部材にて形成されている。また、第二接続アーム94は、一対の足部94b,94cをつなぐロッド部94dを備えている。
ここで、第四の実施形態の特徴点として、ロッド部94dは、水平定盤92の後方に形成された長孔100に対してその両軸端が係合して設置されており(図17参照)、水平定盤92に対して第二接続アーム94がロッド部94dを回動中心として相対的に回動運動自在となるように構成されている。また、このロッド部94dは、長孔100の任意の位置で固定することができるように、その軸端の一方側にナット101が設置されている。したがって、ナット101を締め付けることによってロッド部94dが長孔100の任意の位置で固定されるとともに、この固定状態にて第二接続アーム94は回動運動自在な状態とされているのである。かかる構成によって、電動工具11の回動運動の回動中心が任意の位置に移動できるので、ワークW平面に対する砥石13の接触角度が任意に変更可能となっている。
以上のように、第四の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置90では、ワークW平面に対する砥石13の接触角度を任意に変更することができるようにするために、工具角度変更機構としてのナット101を有するロッド部94dと長孔100とを設けることとした。このような工具角度変更機構の作用によって、砥石13の種類や材質、形状、ワークWとの相性などといった種々の条件に応じて最適な砥石角度を設定することができることとなった。したがって、第四の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置90によれば、高い加工品質を得ることが可能である。
なお、第二接続アーム94には、周回部94aと一対の足部94b,94cとの境界付近に締結機構94eが設けられている。この締結機構94eは、前記の境界付近に設置されたネジによって構成されており、このネジを右回りに回転させることによって周回部94aと一対の足部94b,94cとの境界付近の間隔が狭まり、周回部94aがハウジング12を締め付けることによって、ハウジング12に対する第二接続アーム94の確実な固定が実現されることとなる。逆に、ネジを左回りに回転すると、周回部94aによるハウジング12の締め付け力が緩和され、ハウジング12と第二接続アーム94との分離や位置調整などが可能となる。
さらに、水平定盤92と第二接続アーム94との接続部近傍には、ロッド部94dが有するナット101を避ける位置にトーションバネ96が設置されている。このトーションバネ96は、砥石13をワークWから離間させる方向に付勢する付勢力付与手段として機能する部材であり、かかるトーションバネ96の作用によって、外力が加わっていない通常の状態にあっては、水平定盤92に対して第二接続アーム94が後方側に回動する方向、すなわち、電動工具11の砥石13がワークWから離間する方向に付勢力を及ぼすように構成されている(図16の状態)。一方、トーションバネ96の付勢力に抗する力が電動工具11に対して付与されたときには、砥石13がワークWに近接することとなり、砥石13によるワークWへの研削加工が可能な状態となる。
なお、第二接続アーム94が有するロッド部94dを回動中心とした電動工具11の回動動作の範囲については、ロックプレート102の形状によってその最大可動範囲が規定されることとなるが、第四の実施形態に係る操作補助具91では、砥石13がワークWに近接する際の限度を規定する近接限度規定機構が設置されており、砥石13とワークWとの近接限度、すなわち、研削深さを規定することが可能となっている。この近接限度規定機構の具体的な構成について、図16および図18を参照して説明する。
第四の実施形態に係る近接限度規定機構は、水平定盤92の上方に設置される傾斜面97aを有した近接限度規定部97と、この近接限度規定部97に螺合する調整ネジ軸98とを有して構成されている。近接限度規定部97は、調整ネジ軸98と螺合するナット97bを有しており、調整ネジ軸98が回転されることで、水平定盤92の上面を移動可能となっている。また、近接限度規定部97には、水平定盤92の上面に設置される案内軸92aに対して係合する切欠案内部97cが形成されている。この切欠案内部97cは、案内軸92aとの摺接面が水平定盤92の長手方向に向けて形成されているので、調整ネジ軸98が回転すると、近接限度規定部97は案内軸92aと切欠案内部97cとの作用によって、水平定盤92の長手方向に沿って移動できるようになっている。
さらに、近接限度規定部97が有する傾斜面97aは、第一接続アーム93が有するロッド部93cの下方に位置するように構成されており、またさらに、この傾斜面97aは、ロッド部93cの下方側を遮る位置で前後移動できるように配置されている。したがって、調整ネジ軸98を回転して近接限度規定部97を前後移動させることで、近接限度規定部97が有する傾斜面97aがロッド部93cの下方側の可動範囲を変化させるので、ロッド部93cが移動できる下限の範囲が調節可能となる。これにより、砥石13とワークWとの近接限度、すなわち、研削深さを任意の条件値に変更自在とすることが可能となっている。
なお、第四の実施形態に係る近接限度規定機構では、調整ネジ軸98の操作部98aが水平定盤92の後方端から僅かにはみ出した位置に設けられているので、近接限度規定部97の位置移動を容易に行えるようになっている。また、第四の実施形態では、調整ネジ軸98の操作部98aと、調整ネジ軸98におけるナット97bとの螺合箇所との距離が離れているので、調整ネジ軸98を安定して操作するための軸支部材99が設置されている。この軸支部材99の作用によって、調整ネジ軸98は回転時に撓むことがなく、調整ネジ軸98の安定化が図られている。
また、第四の実施形態において、水平定盤92は、ワークWと砥石13との接触位置よりも前方の位置にその前方端が配置されるように構成されている。具体的には、図16および図18に示されるように、砥石13の下方側に略半円形の開口部103が形成されており、この開口部103の形状および開口位置は、砥石13の移動軌跡から外れて砥石13と接触しないことを考慮して決定されている。水平定盤92の前方端をワークWと砥石13との接触位置よりも前方に配置することにより、水平定盤92とワークWとの接触面積が増大するので、水平定盤92をワークWに対して摺接させて用いる際における装置の安定性が向上する。
さらに、第四の実施形態に係る操作補助具91の優位な特徴として、この操作補助具91は、工具退避機構を備えている。すなわち、図18および図19にて例示するように、第四の実施形態に係る工具退避機構は、水平定盤92上にて傾動動作自在に設置されるロックプレート102として構成される部材である。ロックプレート102は、第一接続アーム93が有するロッド部93cの位置を調整するための複数の溝形状を有しており、また、常にはロッド部93cを前記溝形状に確実に係止するとともに、一の溝形状から他の溝形状へとロッド部93cを移動させるためにロックプレート102を傾動させるためのトーションバネ102aを備えている。このような工具退避機構としてのロックプレート102を設置したのは、水平定盤92の前方端が砥石13よりも前方に位置する構成を採用したためである。すなわち、第四の実施形態の場合、水平定盤92の前方端が砥石13よりも前方にはみ出しているので、砥石13の交換作業を実施し難い虞がある。かかる状況を改善するために、第四の実施形態に係る操作補助具91では、ロッド部93cの位置を、図19中の分図(a)で示す通常の位置から、分図(c)で示す通常より高い位置に移動させることにより、電動工具11を水平定盤92から離れる方向に傾動させることで、砥石13周辺の空間を確保し、砥石の交換を容易化することを可能としている。
以上、第四の実施形態に係る操作補助具91の具体的構成について説明を行った。続いて、第四の実施形態に係る操作補助具91の動作について説明を行う。
第四の実施形態に係る操作補助具91では、外力が加わっていない通常の状態にあっては、トーションバネ96の作用によって、水平定盤92に対して第二接続アーム94が後方側に回動する方向に付勢力が加わっており、電動工具11の砥石13側が、水平定盤92から離れる方向に付勢力を受けた状態となっている。このような通常状態から、水平定盤92をワークWの水平面上に配置し、調整ネジ軸98の操作部98aをつまんで回転させることで、砥石13とワークWとの近接限度を調節することができる。なお、図示はしていないが、調整ネジ軸98等に対して目盛を設置することで、傾斜面97aの調整位置から換算した研削深さを把握するように構成することが可能である。
以上の手順で砥石13とワークWとの近接限度、すなわち、研削深さを決定した上で、電動工具11をワークWの方向に押し付けることで、ワークWに対する研削加工を行うことが可能となる。そして、第四の実施形態では、近接限度規定部97や調整ネジ軸98などから構成される近接限度規定機構の作用によって、砥石13の研削深さが規定されているので、設定値以上の深さに研削加工が行われることがない。また、電動工具11に対するワークW方向の押し付け力を解除すれば、トーションバネ96の作用によって砥石13はワークWから離れる方向に付勢力を受けて水平定盤92から退避移動することとなるので、回転中の工具とワークが接触してしまい、ワークに疵をつけたり工具が破損してしまったりするといった不具合が発生することがない。さらに、第四の実施形態に係る操作補助具91は、工具角度変更機構としてのナット101を有するロッド部94dと長孔100とを備えているので、砥石13の種類や材質、形状、ワークWとの相性などといった種々の条件に応じて最適な砥石角度を設定することができる。したがって、第四の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置90によれば、高い加工品質を得ることが可能である。
また、第四の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置90において、砥石13の交換作業を行う場合には、ロックプレート102を図19中の分図(a)から分図(b)、さらに分図(c)の状態とすることで第一接続アーム93が有するロッド部93cの位置を上方に移動させ、電動工具11の砥石13側を水平定盤92から離れる方向に傾動させればよい。かかる操作によって、砥石13周辺の空間が確保されるので、砥石の交換作業を容易化することが可能となる。
[第五の実施形態]
図20乃至図24は、第五の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置110を説明するための図である。ここで、図20は、第五の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置の外観側面図であり、図21は、図20で示した第五の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置の縦断面を示す図である。また、図22は、図21中のH−H断面を示す図であり、図23は、第五の実施形態に係る操作補助具の要部を説明するための要部概略図であり、図24は、第五の実施形態に係る操作補助具の要部上面視を示した図である。
図20乃至図24は、第五の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置110を説明するための図である。ここで、図20は、第五の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置の外観側面図であり、図21は、図20で示した第五の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置の縦断面を示す図である。また、図22は、図21中のH−H断面を示す図であり、図23は、第五の実施形態に係る操作補助具の要部を説明するための要部概略図であり、図24は、第五の実施形態に係る操作補助具の要部上面視を示した図である。
上述した第一乃至第四の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置10,50,70,90では、水平定盤32,52,72,92と第二接続アーム34,54,74,94との接続部近傍にトーションバネ36,56,76,96が設置される形態が例示されていた。しかしながら、工具である砥石13をワークWから離間させる方向に付勢することで、通常の状態において電動工具11をワークWから離間させるために用いられる付勢力付与手段については、水平定盤と第一接続アームとの接続部近傍に設けるようにしてもよい。
具体的には、図20,図21,図23および図24にて示す操作補助具111のように、第一接続アーム113と水平定盤112との間にコイルバネ116を設置することで、電動工具11を常に上方に付勢するとともに、このコイルバネ116の付勢力に抗する下向きの外力を電動工具11に対して付与することにより、砥石13によるワークWへの研削加工が実施可能となる。
また、砥石13の傾斜角度を調整するための工具角度変更機構についても、上述した第二乃至第四の実施形態では、長孔60,80,100の任意の位置でロッド部54d,74d,94dを固定するためのナット61,81,101を用いた形態を例示したが、このナットに代表される締結固定手段の操作性向上のために、図20,図22および図24にて示すように、回動つまみ121を設けるようにしてもよい。
なお、上述した第一乃至第四の実施形態における第二接続アーム34,54,74,94では、それぞれの部材がすべてロッド部34d,54d,74d,94dを有する構成が採用されていた。しかしながら、電動工具11と水平定盤112とを接続するとともに、工具角度変更機構としての動作を実現できる構成であれば、図22および図24にて示す第五の実施形態に係る第二接続アーム114のように、ロッド部を有さない構成を採用することも可能である。
[第六の実施形態]
図25および図26に、上述した第五の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置110の変形形態を示す。ここで、図25は、第六の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置の縦断面を示す図であり、また、図26は、図25中のI−I断面を示す図である。
図25および図26に、上述した第五の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置110の変形形態を示す。ここで、図25は、第六の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置の縦断面を示す図であり、また、図26は、図25中のI−I断面を示す図である。
上述した第五の実施形態では、第一接続アーム113と水平定盤112との間にコイルバネ116を設置する構成、すなわち、装置の前方側に付勢力付与手段を設ける構成を例示した。図25および図26にて示す第六の実施形態についても、装置の前方側に付勢力付与手段を設ける構成を有するものであるが、第六の実施形態は、付勢力付与手段としてのコイルバネが設置される第一接続アームの別形態を例示するものである。
第六の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置130において、操作補助具131は、水平面であるワークWに摺接して用いられることで、ワークWに対する砥石13の相対位置を規定する水平定盤132と、この水平定盤132と電動工具11とを接続する2つの第一および第二接続アーム133,134と、から構成される操作補助具131を有している。
ハウジング12の後部側、すなわち電動工具11の反砥石13側に位置する第二接続アーム134は、図26にて示されるように、ハウジング12を取り囲む周回部134aと、水平定盤132に対して延びる一対の足部134b,134cとを備えており、これら周回部134aと一対の足部134b,134cとは、一部材にて形成されている。また、第二接続アーム134は、一対の足部134b,134cをつなぐロッド部134dを備えている。
ロッド部134dは、水平定盤132の後方に形成された長孔140に対してその両軸端が係合して設置されており(図26参照)、水平定盤132に対して第二接続アーム134がロッド部134dを回動中心として相対的に回動運動自在となるように構成されている。また、ロッド部134dは、長孔140の任意の位置で固定することができるように、その軸端の一方側にナット141が設置されている(図26参照)。したがって、ナット141を締め付けることによってロッド部134dが長孔140の任意の位置で固定されるとともに、この固定状態にて第二接続アーム134は回動運動自在な状態とされているのである。かかる構成によって、電動工具11の回動運動の回動中心が任意の位置に移動できるので、ワークW平面に対する砥石13の接触角度が任意に変更可能となっている。
以上のように、第六の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置130では、ワークW平面に対する砥石13の接触角度を任意に変更することができるようにするために、工具角度変更機構としてのナット141を有するロッド部134dと長孔140とを設けることとした。このような工具角度変更機構の作用によって、砥石13の種類や材質、形状、ワークWとの相性などといった種々の条件に応じて最適な砥石角度を設定することができることとなった。したがって、第六の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置130によれば、高い加工品質を得ることが可能である。
なお、第二接続アーム134には、周回部134aと一対の足部134b,134cとの境界付近に締結機構134eが設けられている。この締結機構134eは、前記の境界付近に設置されたネジによって構成されており、このネジを右回りに回転させることによって周回部134aと一対の足部134b,134cとの境界付近の間隔が狭まり、周回部134aがハウジング12を締め付けることによって、ハウジング12に対する第二接続アーム134の確実な固定が実現されることとなる。逆に、ネジを左回りに回転すると、周回部134aによるハウジング12の締め付け力が緩和され、ハウジング12と第二接続アーム134との分離や位置調整などが可能となる。
一方、砥石13側に位置する第一接続アーム133は、電動工具11に接続するとともに、水平定盤132に対してコイルバネ146を介して設置される部材である。第六の実施形態に係る第一接続アーム133には、コイルバネ146の有効可動範囲を変更自在とするための調整用ネジ軸145が螺合されている。この調整用ネジ軸145を回転操作し、第一接続アーム133から下方に突出する調整用ネジ軸145のネジ軸長さを調整することで、コイルバネ146の有効可動範囲、すなわち、ロッド部134dを回動中心とした電動工具11の回動動作における下限位置を任意に調整することが可能となる。
また、コイルバネ146の作用によって、外力が加わっていない通常の状態にあっては、水平定盤132に対して電動工具11の砥石13がワークWから離間する方向に付勢力が及ぼされ(図25の状態)、一方、コイルバネ146の付勢力に抗する力が電動工具11に対して付与されたときには、砥石13がワークWに近接することとなり、砥石13によるワークWへの研削加工が可能な状態となる。
以上のように、第六の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置130では、第一接続アーム133、コイルバネ146および調整用ネジ軸145から構成される近接限度規定機構が設置されており、かかる近接限度規定機構は非常に簡易な構成であり、且つ、調整作業が容易な構成を有しているので、低コストで操作性の優れた操作補助具付電動工具装置を提供できるという優位な効果を発揮し得る点で好適である。
以上、第六の実施形態に係る操作補助具131の具体的構成について説明を行った。続いて、第六の実施形態に係る操作補助具131の動作について説明を行う。
第六の実施形態に係る操作補助具131では、外力が加わっていない通常の状態にあっては、コイルバネ146の作用によって、水平定盤132に対して第一接続アーム133が上方側に付勢される付勢力が加わっており、電動工具11の砥石13側が、水平定盤132から離れる方向に付勢力を受けた状態となっている。このような通常状態から、水平定盤132をワークWの水平面上に配置し、調整用ネジ軸145をつまんで回転させることで、砥石13とワークWとの近接限度を調節することができる。なお、図示はしていないが、例えば、調整用ネジ軸145等に対して目盛を設置することで、研削深さを把握するように構成することが可能である。
以上の手順で砥石13とワークWとの近接限度、すなわち、研削深さを決定した上で、電動工具11をワークWの方向に押し付けることで、ワークWに対する研削加工を行うことが可能となる。そして、第六の実施形態では、コイルバネ146や調整用ネジ軸145などから構成される近接限度規定機構の作用によって、砥石13の研削深さが規定されているので、設定値以上の深さに研削加工が行われることがない。また、電動工具11に対するワークW方向の押し付け力を解除すれば、コイルバネ146の作用によって砥石13はワークWから離れる方向に付勢力を受けて水平定盤132から退避移動することとなるので、回転中の工具とワークが接触してしまい、ワークに疵をつけたり工具が破損してしまったりするといった不具合が発生することがない。さらに、第六の実施形態に係る操作補助具131は、工具角度変更機構としてのナット141を有するロッド部134dと長孔140とを備えているので、砥石13の種類や材質、形状、ワークWとの相性などといった種々の条件に応じて最適な砥石角度を設定することができる。したがって、第六の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置130によれば、高い加工品質を得ることが可能である。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記各実施形態に記載の範囲には限定されない。上記各実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。例えば、上述した第一乃至第六の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置10,50,70,90,110,130では、電動工具11が携帯用グラインダとして構成される場合を例示して説明を行った。ただし、本発明に適用可能な電動工具は携帯用グラインダとして構成されるものには限られない。すなわち、図27に例示されるような円筒砥石153を備える形式の電動工具151や、図28に例示されるような研磨ベルト163を備える形式の電動工具161などに適用された操作補助具31,31’を備える操作補助具付電動工具装置150,160として構成することも可能である(なお、操作補助具31,31’については、第一の実施形態に係る操作補助具31と略同様の構成を有するため、説明を省略する。)。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
[第七の実施形態]
上述した第一乃至第六の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置10,50,70,90,110,130は、ワークWに摺接して用いられる水平定盤32,52,72,92,112,132を有する構成のものであった。次に説明する第七の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置170は、ワークWと接する部材がローラにて構成される場合の形態を例示するものである。そこで、図29および図30を用いて、第七の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置170について説明を行う。ここで、図29は、第七の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置の縦断面を示す図であり、図30は、図29中で示されるJ−J断面を示す図である。
上述した第一乃至第六の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置10,50,70,90,110,130は、ワークWに摺接して用いられる水平定盤32,52,72,92,112,132を有する構成のものであった。次に説明する第七の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置170は、ワークWと接する部材がローラにて構成される場合の形態を例示するものである。そこで、図29および図30を用いて、第七の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置170について説明を行う。ここで、図29は、第七の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置の縦断面を示す図であり、図30は、図29中で示されるJ−J断面を示す図である。
図29および図30にて示すように、第七の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置170は、被加工対象となるワークWに対して加工を実施する電動工具11と、この電動工具11に設置される電動工具装置用操作補助具(以下、「操作補助具」と記す。)171と、を有して構成されている。なお、本明細書では、電動工具11が携帯用グラインダとして構成される場合を例示して説明することとする。そこでまず、第七の実施形態に係る電動工具11の概略構成について、以下に説明する。
第七の実施形態に係る電動工具11は、図29にて示すように携帯用グラインダとして構成される装置であり、操作者が片手で持つことができるように略筒状に形成された樹脂製のハウジング12を有している。また、この電動工具11は、研削作業を行うための工具である円盤状の砥石13を有している。
樹脂製のハウジング12は、操作者の手で握られる把持部として機能するように略円筒状に形成されており、把持部となるこのハウジング12の前端には、金属製のギアケース14が連結されている。そして、このギアケース14の下部に対して、研削作業を行うこととなる工具としての砥石13が配置されている。
また、電動工具11の内部構造を描いた図29にて示されるように、ハウジング12の内部には砥石13を駆動するための駆動源となるモータ15が収納されている。このモータ15は、モータ軸16の軸心が筒状のハウジング12の軸心と略重畳するように配置されている。また、モータ軸16の前端部16aはハウジング12内からギアケース14内へと突出し、ギアケース14内に固定された前部ベアリング17に軸支され、モータ軸16の後端部16bはハウジング12の後部において後部ベアリング18に軸支されている。したがって、モータ軸16は、前後部のベアリング17,18により両端部16a,16bを軸支されることで、高速回転できるように構成されている。
モータ軸16の前端部16aの側には、ハウジング12内に収まるように冷却ファン19が設置されている。冷却ファン19は、ハウジング12内に配置されることで、ハウジング12の中心部に冷却風を通す役割を果たしている。すなわち、モータ15とハウジング12の内壁面との間には隙間が設けられており、さらに、ハウジング12の後端側には不図示の吸気孔が形成され、ハウジング12の前端に連結されるギアケース14には不図示の排気孔が形成されている。そして、モータ軸16と共に冷却ファン19が回転すると、外気が吸気孔(不図示)からハウジング12内に取り込まれ、ハウジング12内の隙間を通ってモータ15等を冷却した後、排気孔(不図示)から機外に排出されることとなる。
また、モータ軸16の後端部16bには、整流子20が取り付けられ、ハウジング12に取り付けられた不図示のブラシがこの整流子20に接触している。整流子20および不図示のブラシについても、上述した冷却ファン19の作用によって、不図示の吸気口から取り入れられた冷却風により冷却が実施される。
さらに、図29に示すように、ギアケース14内には、モータ軸16の前端部16aに固定される小傘歯車22と、この小傘歯車22に噛み合う大傘歯車23が収納されている。大傘歯車23は、ギアケース14内にベアリング24を介して垂直に軸支された駆動軸25に固定されており、この駆動軸25がギアケース14の下方に突出し、この突出箇所に砥石13が着脱自在に固定されるように構成されている。モータ15が回転すると、この回転駆動力がモータ軸16から小傘歯車22、大傘歯車23へと伝達され、最終的に砥石13が回転することによってワークWに対する研削が実行されることとなる。
なお、ハウジング12の後部側には、不図示のオン・オフスイッチその他が収納されており、操作者がオン・オフスイッチを切り替え操作することによって、モータ15が回転又は停止し、電動工具11の操作を行うことが可能となっている。すなわち、操作者がハウジング12を片手で把持し、他方の手の指で不図示のオン・オフスイッチをONにすると、モータ15が回転し、モータ軸16から小傘歯車22、大傘歯車23へと動力が伝達され、砥石13が回転する。これにより、被加工対象であるワークWに対して研削を行うことができる。このとき、モータ軸16の回転と同時に冷却ファン19が回転するので、外気がハウジング12の吸気孔(不図示)からハウジング12内に取り込まれる。この外気が、ハウジング12の内壁面とモータ15との間の隙間を通ってモータ15や整流子20、不図示のブラシなどの発熱源を冷却した後、ケーシング12を通り抜けてギアケース14の排気孔(不図示)から機外に排出されるので、安全・安定した電動工具11の動作が実現されている。研削作業が終了し、操作者がオン・オフスイッチ(不図示)をOFFにすると、モータ15が停止し、砥石13が回転を停止する。
以上、第七の実施形態に係る電動工具11の概略構成を説明した。次に、第七の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置170の主要な構成部材である、電動工具11に設置される操作補助具171についての説明を行う。
第七の実施形態に係る操作補助具171は、水平面であるワークW上を転がり移動するローラ177,178を備えたものであり、水平定盤を有しないものである。具体的には、電動工具11と接続する2つの第一および第二接続アーム173,174を有して構成されている。
砥石13側に位置する第一接続アーム173は、ギアケース14からワークWの方向に延びて形成される部材である。第一接続アーム173の下方端には、上下方向に延びる長孔175が形成されており、この長孔175にはローラ177が回転自在に設置されている。また、第一接続アーム173とローラ177との間には、トーションバネ179が設置されており、ワークWに設置されるローラ177に対して第一接続アーム173が上方に付勢されている。したがって、通常の状態にあっては、第七の実施形態に係る電動工具11がワークWから離れる方向に向けて付勢力を受ける構成となっている。
一方、ハウジング12の後部側、すなわち電動工具11の反砥石13側に位置する第二接続アーム174は、上方が電動工具11のハウジング12に接続するとともに、下方にはローラ178が回転自在に設置されている。第七の実施形態に係る第二接続アーム174については、その長さや角度を任意に変更する機構は施されておらず、下方の位置に転走自在なローラ178が配置されるのみである。
以上、第七の実施形態に係る操作補助具171の具体的構成について説明を行った。続いて、第七の実施形態に係る操作補助具171の動作について説明を行う。
第七の実施形態に係る操作補助具171では、外力が加わっていない通常の状態にあっては、トーションバネ179の作用によって、ワークW表面に対して電動工具11が上方に離間する方向に付勢力が加わっており、電動工具11の砥石13側が、ワークW表面から離れる方向に付勢力を受けた状態となっている。なお、電動工具11の傾き、すなわち、砥石13の傾斜角度については、第一接続アーム173と第二接続アーム174との下端側にそれぞれ設置されたローラ177,178の位置調整によって変更することが可能である。そして、このような通常状態から、トーションバネ179のバネ力に抗して電動工具11をワークWの方向に押し付けることで、ワークWに対する研削加工を行うことが可能となる。
なお、第七の実施形態に係る操作補助具171では、長孔175の形状によって電動工具11の傾動範囲を規定していた。しかしながら、電動工具11の傾動範囲を規定する機構については、様々な構成を採用することが可能である。例えば、図31および図32は、第七の実施形態に係る操作補助具171とは別の形態を例示する図であるが、図31および図32に記載された操作補助具付電動工具装置180については、操作補助具181が有する第一接続アーム183を2つの部材で構成し、トーションバネ189にて傾動自在に接続するとともに、2部材から成る第一接続アーム183の一方に調整ノブ184を、他方に調整ノブ184と当接するストッパー形状部185を設けることとした。これにより、調整ノブ184の突出量を調整することで所望の傾動範囲が規定できるので、好適である。なお、第一接続アーム183に設置されるローラ187と、第二接続アーム174に設置されるローラ178とのローラ径については、同一径としたり、異なる径のものを採用したりするなど、任意の形態を採用することができる。
[第八の実施形態]
上述した第一乃至第六の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置10,50,70,90,110,130は、ワークWに摺接して用いられる水平定盤32,52,72,92,112,132を有する構成のものであった。また、上述した第七の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置170とその変形例(180)は、ワークWと接する部材がローラ177,178,187にて構成される場合の形態を例示するものであった。次に説明する第八乃至第十一の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置は、ワークWのコーナー部を研削するためにコーナー形状に摺接して用いられるコーナー用定盤を有するものである。そこでまず、図33〜図37を用いて、コーナー用定盤212を有する第八の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置210についての説明を行う。
上述した第一乃至第六の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置10,50,70,90,110,130は、ワークWに摺接して用いられる水平定盤32,52,72,92,112,132を有する構成のものであった。また、上述した第七の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置170とその変形例(180)は、ワークWと接する部材がローラ177,178,187にて構成される場合の形態を例示するものであった。次に説明する第八乃至第十一の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置は、ワークWのコーナー部を研削するためにコーナー形状に摺接して用いられるコーナー用定盤を有するものである。そこでまず、図33〜図37を用いて、コーナー用定盤212を有する第八の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置210についての説明を行う。
ここで、図33は、第八の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置の外観側面図であり、図34は、図33で示した第八の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置の縦断面を示す図である。また、図35は、第八の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置が有するコーナー用定盤およびその周辺部材の要部を示した要部上面図である。さらに、図36は、第八の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置が有するコーナー用定盤の断面形状を説明するための図であり、図34中のP−P断面を示している。またさらに、図37は、第八の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置の砥石交換時の状態を示す図である。
図33および図34にて示すように、第八の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置210は、被加工対象となるワークWに対して加工を実施する電動工具11と、この電動工具11に設置される電動工具装置用操作補助具(以下、「操作補助具」と記す。)211と、を有して構成されている。なお、電動工具11については、上述した実施形態で説明した携帯用グラインダとして構成されるものであるので、同一符号を付して説明を省略する。そこで、第八の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置210の主要な構成部材である、電動工具11に設置される操作補助具211についての説明を行う。
第八の実施形態に係る操作補助具211は、ワークWのコーナー部に摺接して用いられることで、ワークWに対する砥石13の相対位置を規定するコーナー用定盤212と、このコーナー用定盤212と電動工具11とを接続する接続アーム214と、コーナー用定盤212と電動工具11との近接限度を規定する近接限度規定機構213とから構成されている。
コーナー用定盤212は、図36にてその断面形状が示されるように、略90度にて形成されたコーナー頂部212aが上方を向くように形成されている。また、コーナー用定盤212は、左右斜め下方向に向けてコーナー頂部212aから延びて形成される斜面212b,212bを有しており、この斜面212b,212bは、上面視にてほぼ砥石13の幅と同じ長さまで延びて形成されている(図35参照)。かかる構成を有することによって、コーナー用定盤212は、ワークWのコーナー部と摺接するように構成されており、ワークWのコーナー部に対して操作補助具付電動工具装置210を載置したときに、安定した設置状態が実現するようになっている。
さらに、第八の実施形態に係るコーナー用定盤212には、電動工具11が傾動することで移動する砥石13の移動軌跡とコーナー用定盤212とが接触しないように、開口部212cが形成されている。第八の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置210をワークWのコーナー部に載置したときに、開口部212cからワークWのコーナー部が現れるので、この開口部212c形成箇所での砥石13による研削加工が可能となっている。
砥石13側に位置する近接限度規定機構213は、ギアケース14に取り付けられた固定アーム213cと、この固定アーム213cの先端に取り付けられるネジ軸213bと、このネジ軸213bを回転操作するための操作部213aとから構成されている。
この近接限度規定機構213では、操作部213aを回転させると、ネジ軸213bが固定アーム213cの下方側から突出する突出量を調整できるようになっている。また、ネジ軸213bの先端(反操作部213a側)は、コーナー用定盤212に設けられた受け部212dと当接するようになっている。したがって、固定アーム213cの下方側からのネジ軸213bの突出量を調整することで、ワークWに対する砥石13の近接限度が規定されるようになっている。なお、ネジ軸213bは、ネジ213b1とこのネジ213b1に螺合するナット213b2とから構成される部材であり、ナット213b2は固定アーム213cに対して回転不能とされている。ナット213b2を付勢するコイルバネ213dの作用によってナット213b2の緩み止め効果が得られ、操作部213aを回転させることで調整されたネジ軸213bの突出量の安定化が図られている。
一方、ハウジング12の後部側、すなわち電動工具11の反砥石13側に位置する接続アーム214は、図34にて示されるように、電動工具11とコーナー用定盤212とを傾動自在に接続するアーム部214aと、このアーム部214aの固定位置を変更自在とするストッパー部214bと、アーム部214aとストッパー部214bとの間に設置されるトーションバネ214cとから構成されている。
このうち、トーションバネ214cは、アーム部214aとコーナー用定盤212との接続軸214a1を介して接続アーム214を装置の後方側に常時押圧するバネ力を付与する構成となっている。一方、ストッパー部214bには、アーム部214aに形成された固定軸214a2を導通する誘導開口部214b1が形成されている。この誘導開口部214b1は、直線的な通路形状をした箇所と、アーム部214aに形成された固定軸214a2を引っ掛けて固定するために前記の通路形状から曲がって形成される凹み形状をした箇所とから構成されており、略L字形を有して形成されている(図34に詳しく描かれている)。
図34は、第八の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置210が通常用いられる状態を示しているが、アーム部214aに形成された固定軸214a2は誘導開口部214b1の凹み形状をした箇所に位置しており、固定軸214a2はトーションバネ214cからの装置後方への付勢力を受けることで、電動工具11の通常状態が維持されている。
図34に示された通常の状態から、ストッパー部214bを装置の斜め前上方に押し上げると、図37に示すように、誘導開口部214b1の凹み形状をした箇所に位置していた固定軸214a2は、誘導開口部214b1内を移動して誘導開口部214b1の直線的な通路形状をした箇所の後方部分に相対移動することとなる。このようにストッパー部214bを押し上げることで、電動工具11は接続軸214a1を回動中心として工具側が上方に移動することになるので、砥石13とコーナー用定盤212との間隔が広く確保でき、砥石の交換を行い易い状態を作ることが可能となる。なお、図37にて示すような電動工具11の工具側が上方に移動する状態は、固定軸214a2がトーションバネ214cから受ける付勢力の作用によって誘導開口部214b1の直線的な通路形状をした箇所の後方部分に対して確実に押し付けられて固定されるので、たとえ砥石13の交換作業を行ったとしても安定して維持されることとなる。
したがって、第八の実施形態では、ネジ軸213bが外力を受けない状態にてネジ軸213bと受け部212dとは離れ、電動工具11はワークWから離れる方向に位置する状態となっている。かかる初期位置から、電動工具11を下方に押し付けることによって、砥石13によるワークWの研削加工が実現できることとなる。なお、第八の実施形態に係る近接限度規定機構213による砥石13の近接限度は、ネジ軸213bと受け部212dとが当接することで規定されているので、調整した近接限度以上に砥石13がワークWに近付くことがない。したがって、第八の実施形態によれば、研削し過ぎてしまうという不具合が生じることはない。
また、第八の実施形態では、トーションバネ214cが常に砥石13をワークWから離間させる方向に付勢力を及ぼすことになるが、このトーションバネ214cによる付勢力は近接限度規定機構213の周辺の装置の自重よりも大きく設定されているので、通常状態において電動工具11の砥石13がワークWに対して接触するということはない。ただし、トーションバネ214cの付勢力は任意に変更・調整可能であり、トーションバネ214cの選択によって電動工具11の初期位置を調節することが可能である。
以上、第八の実施形態に係る操作補助具211の具体的構成について説明を行った。続いて、第八の実施形態に係る操作補助具211の動作について説明を行う。
第八の実施形態に係る操作補助具211では、外力が加わっていない通常の状態にあっては、トーションバネ214cの作用および近接限度規定機構213の周辺の装置の自重の作用によって、電動工具11の砥石13がワークWから離れる方向に移動して固定されるので、図33にて示すような安定した初期状態を維持する構成となっている。
このような状態から、操作部213aを回転させることでネジ軸213bが固定アーム213cの下方側から突出する突出量を調整できるようになっているので、砥石13とワークWとの近接限度を調節することができる。なお、図示はしていないが、操作部213a等に対して目盛を設置することで、砥石13とワークWとの近接限度を把握するように構成することができる。
以上の手順で砥石13とワークWとの近接限度、すなわち、研削深さを決定した上で、電動工具11をワークWの方向に押し付けることで、砥石13によるワークWへの研削加工が可能となる。第八の実施形態では、ネジ軸213bや受け部212dなどから構成される近接限度規定機構213の作用によって、砥石13の研削深さが規定されているので、設定値以上の深さに研削加工が行われることがない。また、電動工具11に対するワークW方向の押し付け力を解除すれば、トーションバネ214cの作用によって砥石13はワークWから離間した位置に退避することとなるので、回転中の工具とワークが接触してしまい、ワークWに疵をつけたり工具が破損してしまったりするといった不具合が発生することがない。
[第九の実施形態]
以上、第八の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置210についての説明を行った。ただし、図33〜図37を用いて説明した第八の実施形態については、適宜変形形態を採用することが可能である。例えば、図38〜図40にて示す第九の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置220のように、第八の実施形態で説明したストッパー部214bの配置位置関係を変更した構成を採用することもできる。
以上、第八の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置210についての説明を行った。ただし、図33〜図37を用いて説明した第八の実施形態については、適宜変形形態を採用することが可能である。例えば、図38〜図40にて示す第九の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置220のように、第八の実施形態で説明したストッパー部214bの配置位置関係を変更した構成を採用することもできる。
そこで、図38〜図40を用いて、コーナー用定盤212を有する第九の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置220についての説明を行う。ここで、図38は、第九の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置の外観側面図であり、図39は、図38で示した第九の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置の縦断面を示す図である。また、図40は、第九の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置の砥石交換時の状態を示す図である。なお、第八の実施形態で説明した部材と同一又は類似する部材については、同一符号を付して説明を省略する場合がある。
第九の実施形態に係る操作補助具221は、ワークWのコーナー部に摺接して用いられることで、ワークWに対する砥石13の相対位置を規定するコーナー用定盤212と、このコーナー用定盤212と電動工具11とを接続する接続アーム214と、コーナー用定盤212と電動工具11との近接限度を規定する近接限度規定機構213とから構成されている。
第九の実施形態に係る接続アーム214は、ハウジング12の後部側、すなわち電動工具11の反砥石13側に位置する部材であり、図38および図39にて示されるように、電動工具11とコーナー用定盤212とを傾動自在に接続するアーム部214aと、アーム部214aが有する接続軸214a3とコーナー用定盤212が有する固定軸212a2とをリンク接続するとともに、このアーム部214aの固定位置を変更自在とするストッパー部214bと、アーム部214aとストッパー部214bとの間に設置されるトーションバネ214cとから構成されている。
このうち、トーションバネ214cは、アーム部214aとコーナー用定盤212との接続軸214a1を介して接続アーム214を装置の後方側に常時押圧するバネ力を付与する構成となっている。一方、ストッパー部214bには、コーナー用定盤212に形成された固定軸212a2を導通する誘導開口部214b1が形成されている。この誘導開口部214b1は、直線的な通路形状をした箇所と、コーナー用定盤212に形成された固定軸212a2を引っ掛けて固定するために前記の通路形状から曲がって形成される凹み形状をした箇所とから構成されており、略L字形を有して形成されている(図38および図39に詳しく描かれている)。
図38は、第九の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置220が通常用いられる状態を示しているが、コーナー用定盤212に形成された固定軸212a2は誘導開口部214b1の凹み形状をした箇所に位置しており、固定軸212a2はトーションバネ214cからの装置後方への付勢力を受けることで誘導開口部214b1内の凹み形状をした箇所での嵌め込み固定状態が維持され、電動工具11の通常状態が維持されている。
図38に示された通常の状態から、ストッパー部214bを装置の上方に上げながら後方に押し出すと、図40に示すように、誘導開口部214b1の凹み形状をした箇所に位置していた固定軸212a2は、凹み形状から外れた上で誘導開口部214b1内を前方に相対移動し、誘導開口部214b1の直線的な通路形状をした箇所の前方部分に押し付けられることとなる。このようにストッパー部214bを操作することで、電動工具11は接続軸214a1を回動中心として工具側が上方に移動することになるので、砥石13とコーナー用定盤212との間隔が広く確保でき、砥石の交換を行い易い図40のような状態を作ることが可能となる。なお、図40にて示すような電動工具11の工具側が上方に移動する状態は、固定軸212a2がトーションバネ214cから受ける付勢力の作用によって誘導開口部214b1の直線的な通路形状をした箇所の前方部分に押し付けられて確実に固定されるので、たとえ砥石13の交換作業を行ったとしても安定して維持されることとなる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記各実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。例えば、上述した第八および第九の実施形態では、コーナー用定盤212を有する操作補助具付電動工具装置210,220について説明を行ったが、これらの実施形態は、ワークに対する工具の傾斜角度を変更自在とする工具角度変更機構を備えるものではなかった。しかしながら、第八および第九の実施形態で例示した操作補助具付電動工具装置210,220についても工具角度変更機構を付与することは可能である。具体的には、図41に示すように、第九の実施形態で説明したアーム部214aをさらに2分割し、長孔232とビス231を設置することでこの2分割されたアーム部214aの長さを変更自在とすることで、工具角度変更機構としての機能を付加することができる。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
[第十の実施形態]
上述した第八および第九の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置210,220では、トーションバネ214cによって接続アーム214のアーム部214aが装置の後方側に常時押圧される構成が採用されていた。しかしながら、トーションバネによる押圧方向は逆であってもよい。そこで、図42〜図46を用いることで、トーションバネ314cによって接続アーム314のアーム部314aが装置の前方側に常時押圧される構成を有する第十の実施形態について説明を行うこととする。
上述した第八および第九の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置210,220では、トーションバネ214cによって接続アーム214のアーム部214aが装置の後方側に常時押圧される構成が採用されていた。しかしながら、トーションバネによる押圧方向は逆であってもよい。そこで、図42〜図46を用いることで、トーションバネ314cによって接続アーム314のアーム部314aが装置の前方側に常時押圧される構成を有する第十の実施形態について説明を行うこととする。
ここで、図42は、第十の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置の外観側面図であり、図43は、図42で示した第十の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置の縦断面を示す図である。また、図44は、第十の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置が有するコーナー用定盤およびその周辺部材の要部を示した要部上面図である。さらに、図45は、第十の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置が有するコーナー用定盤の断面形状を説明するための図であり、図中の分図(a)が図43中のL−L断面を示し、分図(b)が図43中のM−M断面を示している。またさらに、図46は、第十の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置の砥石交換時の状態を示す図である。
図42および図43にて示すように、第十の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置310は、被加工対象となるワークWに対して加工を実施する電動工具11と、この電動工具11に設置される電動工具装置用操作補助具(以下、「操作補助具」と記す。)311と、を有して構成されている。なお、電動工具11については、上述した実施形態で説明した携帯用グラインダとして構成されるものであるので、同一符号を付して説明を省略する。そこで、第十の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置310の主要な構成部材である、電動工具11に設置される操作補助具311についての説明を行う。
第十の実施形態に係る操作補助具311は、ワークWのコーナー部に摺接して用いられることで、ワークWに対する砥石13の相対位置を規定するコーナー用定盤312と、このコーナー用定盤312と電動工具11とを接続する接続アーム314と、コーナー用定盤312と電動工具11との近接限度を規定する近接限度規定機構313とから構成されている。
コーナー用定盤312は、図45にてその断面形状が示されるように、略90度にて形成されたコーナー頂部312aが上方を向くように形成されている。また、コーナー用定盤312は、左右斜め下方向に向けてコーナー頂部312aから延びて形成される斜面312b,312bを有しており、この斜面312b,312bは、上面視にてほぼ砥石13の幅と同じ長さまで延びて形成されている(図44参照)。かかる構成を有することによって、コーナー用定盤312は、ワークWのコーナー部と摺接するように構成されており、ワークWのコーナー部に対して操作補助具付電動工具装置310を載置したときに、安定した設置状態が実現するようになっている。
さらに、第十の実施形態に係るコーナー用定盤312には、電動工具11が傾動することで移動する砥石13の移動軌跡とコーナー用定盤312とが接触しないように、開口部312cが形成されている。第十の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置310をワークWのコーナー部に載置したときに、開口部312cからワークWのコーナー部が現れるので、この開口部312c形成箇所での砥石13による研削加工が可能となっている。
砥石13側に位置する近接限度規定機構313は、ギアケース14に取り付けられた固定アーム313cと、この固定アーム313cの先端に取り付けられるネジ軸313bと、このネジ軸313bを回転操作するための操作部313aとから構成されている。
この近接限度規定機構313では、操作部313aを回転させると、ネジ軸313bが固定アーム313cの下方側から突出する突出量を調整できるようになっている。また、ネジ軸313bの先端(反操作部313a側)は、コーナー用定盤312に設けられた受け部312dと当接するようになっている。したがって、固定アーム313cの下方側からのネジ軸313bの突出量を調整することで、電動工具11の通常状態での傾き、すなわち、砥石13とワークWとの初期状態の位置が決定されることとなる。なお、ネジ軸313bは、ネジ313b1とこのネジ313b1に螺合するナット313b2とから構成される部材であり、ナット313b2は固定アーム313cに対して回転不能とされている。ナット313b2を付勢するコイルバネ313dの作用によってナット313b2の緩み止め効果が得られ、操作部313aを回転させることで調整されたネジ軸313bの突出量の安定化が図られている。
したがって、ネジ軸313bが外力を受けない状態にて受け部312dと当接しているときには、電動工具11の砥石13はワークWに最も近接した位置に配置されており、電動工具11を上方に押し上げることによってワークWから退避させることができる。つまり、砥石13によるワークWへの研削加工の制御は、操作者による電動工具11の傾動動作制御によって実現することとなる。なお、第十の実施形態に係る近接限度規定機構313による砥石13の近接限度は、ネジ軸313bと受け部312dとが当接することで規定されているので、調整した近接限度以上に砥石13がワークWに近付くことがないので、設定した研削深さ以上にワークWを研削し過ぎてしまうという不具合が生じることはない。
一方、ハウジング12の後部側、すなわち電動工具11の反砥石13側に位置する接続アーム314は、図43にて示されるように、電動工具11とコーナー用定盤312とを傾動自在に接続するアーム部314aと、アーム部314aが有する固定軸314a2とコーナー用定盤312が有する固定軸312a2とをリンク接続するとともに、このアーム部314aの固定位置を変更自在とするストッパー部314bと、アーム部314aとストッパー部314bとの間に設置されるトーションバネ314cとから構成されている。
このうち、トーションバネ314cは、アーム部314aとコーナー用定盤312との接続軸314a1を介して接続アーム314を装置の前方側に常時押圧するバネ力を付与する構成となっている。一方、ストッパー部314bには、アーム部314aに形成された固定軸314a2を導通する誘導開口部314b1が形成されている。この誘導開口部314b1は、直線的な通路形状をした箇所と、アーム部314aに形成された固定軸314a2を引っ掛けて固定するために前記の通路形状から曲がって形成される凹み形状をした箇所とから構成されており、略L字形を有して形成されている(図43に詳しく描かれている)。
図43は、第十の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置310が通常用いられる状態を示しているが、アーム部314aに形成された固定軸314a2は誘導開口部314b1の直線的な通路形状をした箇所の上方部分に位置しており、固定軸314a2はトーションバネ314cからの装置前方への付勢力を受けることで、電動工具11の通常状態が維持されている。
図43に示された通常の状態から、ストッパー部314bを装置後方に押し倒すと、図46に示すように、誘導開口部314b1の直線的な通路形状をした箇所の上方部分に位置していた固定軸314a2は、誘導開口部314b1内を相対移動して誘導開口部314b1の凹み形状をした箇所に嵌り込むこととなる。このようにストッパー部314bを押し倒すことで、電動工具11は接続軸314a1を回動中心として工具側が上方に移動することになるので、砥石13とコーナー用定盤312との間隔が広く確保でき、砥石の交換を行い易い状態を作ることが可能となる。なお、図46にて示すような電動工具11の工具側が上方に移動する状態は、固定軸314a2がトーションバネ314cから受ける付勢力の作用によって誘導開口部314b1の凹み形状部分に対して確実に嵌め込み固定されるので、たとえ砥石13の交換作業を行ったとしても安定して維持されることとなる。
以上、第十の実施形態に係る操作補助具311の具体的構成について説明を行った。続いて、第十の実施形態に係る操作補助具311の動作について説明を行う。
第十の実施形態に係る操作補助具311では、外力が加わっていない通常の状態にあっては、トーションバネ314cの作用によって、コーナー用定盤312に対してアーム部314aが前方側に回動する方向に付勢力が加わっており、電動工具11の砥石13側が、コーナー用定盤312に対して近接する方向に付勢力を受けた状態となっている。このような通常状態において、固定アーム313cの先端に取り付けられるネジ軸313bとコーナー用定盤312に設けられた受け部312dとの作用によって、電動工具11の砥石13はワークWに対して最も近接した位置となるように配置されている。
このような状態から、操作部313aを回転させることでネジ軸313bが固定アーム313cの下方側から突出する突出量を調整できるようになっているので、砥石13とワークWとの近接限度を調節することができる。なお、図示はしていないが、操作部313a等に対して目盛を設置することで、砥石13とワークWとの近接限度、すなわちワークWに対する研削深さを把握するように構成することができる。
以上の手順で砥石13とワークWとの近接限度、すなわち、研削深さを決定した上で、電動工具11をワークWに対して上下方向(すなわち、近接・離間方向)に操作することで、ワークWに対する研削加工を行うことが可能となる。第十の実施形態では、ネジ軸313bや受け部312dなどから構成される近接限度規定機構の作用によって、砥石13の研削深さが規定されているので、設定値以上の深さに研削加工が行われることがない。
[第十一の実施形態]
以上、コーナー用定盤312を有する第十の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置310についての説明を行った。ただし、コーナー用定盤を有する操作補助具付電動工具装置が取り得る形態については、図42〜図46を用いて説明した第十の実施形態には限られない。例えば、図47〜図50にて示す第十一の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置320のように、第十の実施形態でのアーム部314aに対するストッパー部314bの配置位置を入れ替えた構成を採用することもできる。
以上、コーナー用定盤312を有する第十の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置310についての説明を行った。ただし、コーナー用定盤を有する操作補助具付電動工具装置が取り得る形態については、図42〜図46を用いて説明した第十の実施形態には限られない。例えば、図47〜図50にて示す第十一の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置320のように、第十の実施形態でのアーム部314aに対するストッパー部314bの配置位置を入れ替えた構成を採用することもできる。
そこで、図47〜図50を用いて、コーナー用定盤312を有する第十一の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置320についての説明を行う。ここで、図47は、第十一の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置の外観側面図であり、図48は、図47で示した第十一の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置の縦断面を示す図である。また、図49は、図47中のN−N断面を示す図である。さらに、図50は、第十一の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置の砥石交換時の状態を示す図である。なお、第十の実施形態で説明した部材と同一又は類似する部材については、同一符号を付して説明を省略する場合がある。
第十一の実施形態に係る操作補助具321は、ワークWのコーナー部に摺接して用いられることで、ワークWに対する砥石13の相対位置を規定するコーナー用定盤312と、このコーナー用定盤312と電動工具11とを接続する接続アーム314と、コーナー用定盤312と電動工具11との近接限度を規定する近接限度規定機構313とから構成されている。
第十一の実施形態に係る接続アーム314は、ハウジング12の後部側、すなわち電動工具11の反砥石13側に位置する部材であり、図47および図48にて示されるように、電動工具11とコーナー用定盤312とを傾動自在に接続するアーム部314aと、このアーム部314aの固定位置を変更自在とするストッパー部314bと、アーム部314aとストッパー部314bとの間に設置されるトーションバネ314cとから構成されている。
このうち、トーションバネ314cは、アーム部314aとコーナー用定盤312との接続軸314a1を介して接続アーム314を装置の前方側に常時押圧するバネ力を付与する構成となっている。一方、ストッパー部314bには、コーナー用定盤312に形成された固定軸312a2を導通する誘導開口部314b1が形成されている。この誘導開口部314b1は、直線的な通路形状をした箇所と、コーナー用定盤312に形成された固定軸312a2を引っ掛けて固定するために前記の通路形状から曲がって形成される凹み形状をした箇所とから構成されており、略L字形を有して形成されている(図47および図48に詳しく描かれている)。
図47は、第十一の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置320が通常用いられる状態を示しているが、コーナー用定盤312に形成された固定軸312a2は誘導開口部314b1の直線的な通路形状をした箇所の後方部分に位置しており、固定軸312a2はトーションバネ314cからの装置前方への付勢力を受けることで誘導開口部314b1内の通路形状の後方部分での配置が維持され、電動工具11の通常状態が維持されている。
図47に示された通常の状態から、ストッパー部314bを装置後方に押し出すと、図50に示すように、誘導開口部314b1の直線的な通路形状をした箇所の後方部分に位置していた固定軸312a2は誘導開口部314b1内を前方に相対移動して誘導開口部314b1の凹み形状をした箇所に嵌り込むこととなる。このようにストッパー部314bを押し出すことで、電動工具11は接続軸314a1を回動中心として工具側が上方に移動することになるので、砥石13とコーナー用定盤312との間隔が広く確保でき、砥石13の交換を行い易い状態を作ることが可能となる。なお、図50にて示すような電動工具11の工具側が上方に移動する状態は、固定軸312a2がトーションバネ314cから受ける付勢力の作用によって誘導開口部314b1の凹み形状部分に対して確実に嵌め込み固定されるので、たとえ砥石13の交換作業を行ったとしても安定して維持されることとなる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記各実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
W ワーク、10 第一の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置、11 電動工具、13 砥石、15 モータ、31 第一の実施形態に係る操作補助具、31’ 操作補助具、33c ロッド部、36 トーションバネ、37a 傾斜面、50 第二の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置、51 第二の実施形態に係る操作補助具、53c ロッド部、56 トーションバネ、57a 傾斜面、60 長孔、61 ナット、70 第三の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置、71 第三の実施形態に係る操作補助具、76,76’ トーションバネ、80 長孔、81 ナット、82’ バネ力調整レバー、83’ バネ力調整カム、90 第四の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置、91 第四の実施形態に係る操作補助具、93c ロッド部、96 トーションバネ、97a 傾斜面、100 長孔、101 ナット、102 ロックプレート、102a トーションバネ、110 第五の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置、111 第五の実施形態に係る操作補助具、116 コイルバネ、121 回動つまみ、130 第六の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置、131 第六の実施形態に係る操作補助具、140 長孔、141 ナット、145 調整用ネジ軸、146 コイルバネ、150,160 操作補助具付電動工具装置、170 第七の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置、171 第七の実施形態に係る操作補助具、175 長孔、179 トーションバネ、180 操作補助具付電動工具装置、181 操作補助具、184 調整ノブ、185 ストッパー形状部、189 トーションバネ、210 第八の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置、211 第八の実施形態に係る操作補助具、212d 受け部、213b ネジ軸、214 接続アーム、214a アーム部、214c トーションバネ、220 第九の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置、221 第九の実施形態に係る操作補助具、231 ビス、232 長孔、310 第十の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置、311 第十の実施形態に係る操作補助具、312d 受け部、313 近接限度規定機構、313b ネジ軸、314 接続アーム、320 第十一の実施形態に係る操作補助具付電動工具装置、321 第十一の実施形態に係る操作補助具。
Claims (6)
- 駆動源からの駆動力を工具に伝達することでワークに対する加工を実施する電動工具に設置されるとともに、前記ワークに摺接して用いられることで、前記ワークに対する前記工具の相対位置を規定する電動工具装置用操作補助具であって、
前記工具が前記ワークに近接する際の限度を規定する近接限度規定機構を備えることを特徴とする電動工具装置用操作補助具。 - 請求項1に記載の電動工具装置用操作補助具において、
前記近接限度規定機構は、前記ワークに対する前記工具の近接限度を任意に変更自在であることを特徴とする電動工具装置用操作補助具。 - 請求項1又は2に記載の電動工具装置用操作補助具において、
前記工具を前記ワークから離間させる方向に付勢する付勢力付与手段を備え、当該付勢力付与手段によって、
常には、前記工具が前記ワークから離間する方向に付勢力を受けて配置されており、
前記付勢力に抗する力が付与されたときには、前記工具が前記ワークに近接することで当該ワークに対する加工が実施されるように構成されていることを特徴とする電動工具装置用操作補助具。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動工具装置用操作補助具において、
前記ワークに対する前記工具の傾斜角度を変更自在とする工具角度変更機構を備えることを特徴とする電動工具装置用操作補助具。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の電動工具装置用操作補助具において、
前記工具の交換作業を行うときに、前記操作補助具から前記工具を退避させるための工具退避機構を備えることを特徴とする電動工具装置用操作補助具。 - 駆動源からの駆動力を工具に伝達することで、ワークに対する加工を実施する電動工具と、
前記電動工具に設置されるとともに前記ワークに摺接して用いられることで、前記ワークに対する前記工具の相対位置を規定する操作補助具と、
を備える操作補助具付電動工具装置であって、
前記操作補助具は、前記工具が前記ワークに近接する際の限度を規定する近接限度規定機構を備えることを特徴とする操作補助具付電動工具装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2009192094A JP2011042008A (ja) | 2009-08-21 | 2009-08-21 | 電動工具装置用操作補助具、操作補助具付電動工具装置 |
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| JP2009192094A JP2011042008A (ja) | 2009-08-21 | 2009-08-21 | 電動工具装置用操作補助具、操作補助具付電動工具装置 |
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Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013071229A (ja) * | 2011-09-29 | 2013-04-22 | Hitachi Koki Co Ltd | 往復動工具及び往復動工具に装着されるアタッチメント |
| WO2017086476A1 (ja) * | 2015-11-20 | 2017-05-26 | 株式会社マキタ | グラインダ |
| CN116618758A (zh) * | 2023-07-26 | 2023-08-22 | 江苏亿鑫齿轮制造有限公司 | 一种用于制造螺旋伞齿轮的角磨机 |
-
2009
- 2009-08-21 JP JP2009192094A patent/JP2011042008A/ja active Pending
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| CN116618758B (zh) * | 2023-07-26 | 2023-11-28 | 江苏亿鑫齿轮制造有限公司 | 一种用于制造螺旋伞齿轮的角磨机 |
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