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JP2010539941A - Corynebacteriumglutamicumでのスクロースからのアミノ酸の産生 - Google Patents

Corynebacteriumglutamicumでのスクロースからのアミノ酸の産生 Download PDF

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Abstract

炭素源としてスクロースを使用して、C.glutamicumからのアミノ酸の産生を増大させるための方法および組成物を記載する。1つの態様において、C.glutamicumからのL−リジンの産生の増加は、フルクトースの細胞中への移入を減弱または遮断する、フルクトース−PTS酵素をコードするptsF遺伝子における変異を有する菌株が、炭素源としてスクロースを含有する培地上で増殖し、産生が発酵培地中にグルコースイソメラーゼを提供することによって増加する場合、かかる菌株を使用して達成される。グルコースイソメラーゼを、菌株中に外来的に添加するまたは発現させるおよび培地中に排出することができる。ある実施形態において、培地は、インベルターゼも含有する。

Description

関連出願への相互参照
この出願は、2007年9月26日に出願された、係属中の米国仮特許出願第60/955,348号に対する優先権を主張する。上記出願は、あたかもそれが本明細書に完全に再度記載されているように、参考として援用される。
発明の分野
本発明は、一般に、炭素源としてスクロースを使用して、Corynebacterium属またはBrevibacterium属の細菌によってアミノ酸を産生するための方法および組成物に関する。より詳細には、本発明は、炭素源としてスクロースを使用した、Corynebacterium glutamicumからのL−リジンの産生に関する。
関連技術
CorynebacteriumおよびBrevibacteriumの多くの商業的発酵は、炭素源としてグルコースを使用する。したがって、多くの細菌産生培養物が、炭素源としてグルコースを使用して産生速度および/または収量を最適化するように設計されてきた。商業的に重要なアミノ酸であるL−リジンの産生は、最適化の特定の標的である。
コストおよび他の可能性のある考慮すべき事項があるので、代替の非グルコース炭素源の使用は、世界のある場所において好ましい可能性がある。1つの可能性のある非グルコース炭素源は、スクロースである。スクロースは、例えば、サトウキビまたはサトウダイコンから得ることができる。残念ながら、微生物によるスクロースの輸送および利用は、グルコースとは異なることが多いため、炭素源としてスクロースを使用した、多くの微生物からの望ましいアミノ酸またはファインケミカル製品の産生は、効率の低下を引き起こす可能性がある。炭素源としてスクロースを使用する微生物が、グルコース上で最適に増殖するように設計されている場合は特にそうである可能性がある。発酵によるL−リジンなどのアミノ酸の製造に最も一般に使用される微生物の1つであるCorynebacterium glutamicumの場合もそうである。
C.glutamicumにおけるスクロース利用の代謝経路は、非特許文献1によって提案された。Wittmannらは、Corynebacterium glutamicumがホスホトランスフェラーゼ系(PTS)によって起こるスクロース取り込み機構を有し、このPTSにおいてスクロースのグルコース環がリン酸化され、続いてグルコース−6−リン酸とフルクトースに細胞内で加水分解されると仮定した。C.glutamicumにおけるPTSは、それぞれフルクトース、スクロースおよびグルコースを優先的に輸送する、それぞれptsF、ptsSおよびptsG遺伝子によってコードされる、フルクトース−pts、スクロース−ptsおよびグルコース−ptsと命名された膜結合EIIタンパク質複合体の分離したセットと相互作用する、それぞれptsIおよびptsH遺伝子によってコードされる、酵素IおよびHprと命名された2つの一般的に共有された細胞質タンパク質の組み合わせを利用する一般的な炭水化物輸送系である(非特許文献2。未知の特異性を有するタンパク質をコードするHCg12933およびNCg12934と命名された2つのpts遺伝子もある(同文献)。
Wittmannらはさらに、加水分解後に生じるフルクトースは、細胞から分泌され、次いでフルクトース−PTS取り込み系およびマンノースPTS取り込み系(後者は、現在ではグルコース−PTSと同じと考えられている)を通して再移入されると仮定した。複数のスクロース取り込み系(スクロース−PTS、フルクトース−PTS、およびグルコース−PTS)が存在し、したがって細胞中への複数の炭素入口点が存在することが、スクロースの好ましくない産生力の可能性のある理由として仮定された。
グルコース上でのリジン産生の際には、炭素の約65%が、リジンの合成に使用されるNADPHを生成するためのペントースリン酸経路(PPP)に向かう。しかしながら、スクロース上でのリジン合成の際には、全炭素の半分弱がフルクトース−1,6−リン酸として解糖系に入るため、非常に低い割合の炭素がPPPに向かうと考えられている。
図1に例示するように、野生型C.glutamicumがスクロースにおいて増殖する場合、C.glutamicum細胞に入ることになるフルクトースの約90%は、フルクトース−PTSを通してフルクトース−1−リン酸として入ると考えられている。フルクトース−1−リン酸はリン酸化されて、フルクトース−1,6−リン酸が産生される。主に、6−ホスホフルクトキナーゼが主として不可逆的酵素であり、スクロース上で増殖したC.glutamicumにおいてフルクトース−1,6−ビホスファターゼ活性がほんの少ししかないという理由から、フルクトース−1,6−リン酸はPPP経路を通過しないと考えられている。したがって、フルクトース−1,6−二リン酸は、優先的に解糖系およびTCA回路に入ることになり、商業的レベルのリジン合成のための還元力を提供しない。
C.glutamicumに入るフルクトースの約10%は、グルコース−PTS系によってフルクトース−6−リン酸として取り込まれると考えられている。フルクトース−6−リン酸は、フルクトース−6−リン酸からグルコース−6−リン酸を産生するために糖新生方向で機能するグルコース−6−リン酸イソメラーゼの作用によってPPPフラックスに向けられる炭素量に寄与する可能性がある。解糖系およびPPPシャントを通じての経路を含めた、Corynebacteriumにおけるスクロース利用の1つの代謝経路案を図1に示す。
スクロース上でのCorynebacteriumからのリジン産生の増加が評価されている。産生を増加させるために使用することができる1つの方法が、非特許文献3によって説明された。
Georgiらの戦略は、フルクトース−1,6−ビスホスファターゼ遺伝子fbpを過剰に発現させるための構成的プロモーターを使用するものとされている。しかしながら、この戦略は、スクロース上での増殖に最適化されるが、グルコースにおいて準最適である増殖につながる可能性がある特性を有するCorynebacteriumの菌株の作製をもたらす可能性があるため、好ましくない可能性がある。これは、菌株の経済的に実行可能な用途の柔軟性を潜在的に低減する可能性があり、条件が変化するにつれて経済的に有利であるものに応じて、炭素源としてスクロースまたはグルコースを使用できるようには機能しない可能性がある。
スクロース上でのCorynebacteriumからリジン産生を増加させるための別の考えられている戦略が、特許文献1ならびに非特許文献4において報告されている。この戦略において、フルクトース−1,6−ビスホスファターゼが過剰に発現される。これは、フルクトース−1,6−PがPPPに戻るのを可能にし、最終的にNADPH量を増加させるとされている。GeorgiらおよびBeckerらの基本戦略を、図5に例示する。
炭素源としてスクロースを使用した、Corynebacteriumからのリジン産生をおそらく増加させる別の提案が、非特許文献5において報告された。Moonは、C.glutamicumにおけるClostridiium acetoybutylicumフルクトースキナーゼ遺伝子の発現が、そうでなければフルクトキナーゼ活性を欠く親菌株の対数期増殖の間に排出(export)される、スクロース上での増殖の間に形質転換菌株から培地中へ排出されるフルクトースを減少させることを実証した。Moonらは、フルクトース−pts活性を欠くがフルクトキナーゼ酵素を発現するptsF変異株が、より高い光学濃度へ増殖し、フルクトキナーゼ活性を欠く変異株よりも良好に排出されたフルクトースを利用することができることも実証した。C.glutamicumにおけるフルクトキナーゼの発現は、フルクトースを、細胞から排出し次いでPTS系を経由して主にフルクトース1−リン酸として再移入する代わりに、PPPシャントへと進み、おそらくリジン産生を増加させることになるフルクトース−6−Pに転換することを可能にすることになると仮定された。Moonらによって仮定された図式を、図6に例示する。
炭素源としてフルクトースおよびスクロースを使用したリジン産生の反応速度論は、非特許文献6、および非特許文献7において報告されている。改変Corynebacterium細胞へのE.coliキシロースイソメラーゼ遺伝子の導入は、非特許文献8において報告されている。
国際公開第2005/059139号パンフレット
Wittmannら、「Metabolic Fluxes in Corynebacterium glutamicum during Lysine Production with Sucrose as Carbon Source」、Appl.& Enviro.Microbiol.(2004年)70巻(12号):7277〜7287頁 Tanakaら、Microbiology(2008年)154巻、264〜274頁) Georgiら、「Lysine and Glutamate Production by Corynebacterium glutamicum on Glucose, Fructose, and Sucrose: Roles of Malic Enzyme and Fructose−1,6−bisphosphatase」、Metabolic Eng.(2005年)7巻:291〜301頁 Beckerら、「Amplified Expression of Fructose 1,6−bisphosphatase in Corynebacterium glutamicum increases in vivo flux through the pentose of phosphates pathway and of lysine production on different carbon sources」、Appl.Envir.Microbiol.(2005年)71巻:8587〜8596頁 Moonら、「Analyses of enzyme II gene mutants for sugar transport and heterologous expression of fructokinase gene in Corynebacterium glutamicum ATCC 13032」FEMS Microbiol.Lett.(2005年)244巻:259〜266頁 Kieferら、「Influence of glucose, fructose and sucrose as carbon sources on kinetics and stoichiometry of lysine production by Corynebacterium.glutamicum」、J.Indus.Microbiol.& Biotech.(2002年)28巻:338〜343頁 Kieferら、「Comparative Metabolic Flux Analysis of Lysine−Producing Corynebacterium glutamicum Cultured on Glucose or Fructose」、Appl.& Envir.Microbiol.(2004年)70巻(1号):229〜239頁 Kawaguchiら、「Engineering of a Xylose Metabolic Pathway in Corynebacterium glutamicum」、Appl.& Envir.Microbiol.(2006年)72巻(5号):3418〜3428頁
スクロース上での増殖に最適化されているが、グルコース上での増殖に好ましい特性を保持する微生物の菌株を作製することが望ましいことになる。スクロースが入手可能な場合は、かかる菌株は、経済的により好ましい、スクロースからのアミノ酸の発酵生産をもたらすことができ、スクロースが入手不可能である、またはグルコースほど豊富もしくは安価でない場合は、かかる菌株は、グルコースからのアミノ酸の発酵生産に効率的に使用することができるはずである。本発明の目的は、かかる菌株を作製することである。本発明の目的はさらに、本発明の実施形態によって作製された菌株を使用してリジンを産生することである。好ましくは、リジン産生の量および/または速度は、本発明の実施形態において作製される細菌において、より大きいことになる。もちろん、特許請求の範囲によって定義される本発明は、本発明の目的の1つまたは複数を満たすためのその能力によって限定されない。
本発明は、炭素源としてスクロースを使用した、Corynebacterium属またはBrevibacterium属の細菌によるアミノ酸の産生に関する。一態様において、本発明は、フルクトース輸送機構を減弱または遮断した微生物の新規な菌株およびその作製方法を提供する。別の態様において、スクロース上での最適な増殖のために、C.glutamicumの内在性PTSの天然の特徴を活用する、培地における酵素を使用した発酵方法を提供する。
一実施形態において、グルコースイソメラーゼおよび/またはインベルターゼを添加した発酵ブロスにおいて微生物を発酵させることができる。別の実施形態において、グルコースイソメラーゼおよび/またはインベルターゼを細胞において発現させ、培地中へ排出することもできる。別の態様において、本発明の微生物は、減弱もしくは遮断されたフルクトース輸送またはフルクトース排出機構を有するように変異させたものである。さらに別の態様において、グルコース−6−リン酸の形成を経て移入されたフルクトースをPPPシャントの方向へ駆動するために、細胞質においてグルコースイソメラーゼおよびグルコキナーゼを発現するように微生物を操作することができる。これらの微生物、培地またはその両方を使用してアミノ酸を産生する方法も本発明の態様に含まれる。
Corynebacteriumにおけるスクロースおよびフルクトースの野生型代謝を示す図である。 Moonら、「Analyses of enzyme II gene mutants for sugar transport and heterologous expression of fructokinase gene in Corynebacterium glutamicum ATCC 13032」FEMS Microbiol.Lett.244巻:259〜266頁(2005年)によって記載されているものなど、フルクトース−PTSノックアウト変異体を提供する本発明の実施形態によるCorynebacteriumのスクロースおよびフルクトース代謝経路を示す図である。MoonらのPTSノックアウト変異体型を、発酵培地におけるグルコースイソメラーゼの添加または分泌とともに本発明において使用する。 Moonらによって記載されているものなど、フルクトース−PTSノックアウト変異体とともに、インベルターゼおよびグルコースイソメラーゼが発酵培地中へ添加または分泌されている本発明の実施形態によるCorynebacteriumのスクロースおよびフルクトース代謝経路を示す図である。 フルクトース−PTSノックアウトおよびフルクトース排出輸送体のノックアウトの両方を有する変異細胞内で、グルコースイソメラーゼがクローン化され、発現された、Corynebacteriumのスクロースおよびフルクトース代謝経路を示す図である。 Corynebacteriumにおいてフルクトース−1,6−二リン酸が過剰に発現している、従来技術のスクロースおよびフルクトース代謝経路を示す図である。この経路は、WO2005/059139A2ならびにBeckerら、「Amplified Expression OF Fructose 1,6−bisphosphatase in C.glutamicum increases in vivo flux through the pentose of phosphates pathway and of lysine production on different carbon sources」、Appl.Envir.Microbiol.71巻:8587〜8596頁(2005年)において報告されている。 フルクトースキナーゼも発現している、Moonらによる従来技術のCorynebacteriumのスクロースおよびフルクトース代謝経路を示す図である。
先の背景技術および発明の概要ならびに以下の詳細な説明には、当業者が本発明をよりよく理解するのを助けることができるおよび/または本明細書で説明された本発明を当業者が容易に実施することができるようにすることになる、組成物、細菌の菌株ならびにC.glutamicum変異体および遺伝子操作された発現ベクターを作製する方法の説明を提供する様々な参考文献の引用が含まれる。したがって、当技術分野で公知の多数の参考文献の顕著な説明を再現するよりはむしろ、本明細書で引用するすべての参考文献は、かかる参考文献が、リジンおよび他のアミノ酸を産生するために、菌株の有効性、変異体および組換え体を作製する方法、菌株の性質および入手の可能性ならびにC.glutamicumの発酵プロセスを教授する程度まで、これによって参照することにより組み込まれる。組み込まれた参考文献の任意の教示が、本明細書で提供された説明と矛盾する程度まで、この説明が支配する。
本発明は、炭素源としてスクロースを使用した、Corynebacterium属またはBrevibacterium属の細菌によるファインケミカルの産生に関する。これらのファインケミカルは、例えば、アミノ酸またはビタミンでもよい。産生することができるアミノ酸には、例えば、L−リジン、L−トリプトファン、L−メチオニン、L−トレオニン、およびホモセリンが含まれるが、これらに限定されない。
細菌の細胞におけるNADPH量の増加は、特にNADPHが限定因子である同化プロセスにおいて、産生収量を増加させることが、本発明で発見された。異化反応からの化学エネルギーを、アミノ酸の形成などの生合成のエネルギーを必要とする反応へ輸送する方法は、水素原子または電子の形である。
還元剤として効果的であるために、水素原子は、かなりの自由エネルギーを有さなければならない。かかる高エネルギーの水素原子は、燃料分子からの水素原子の除去および特異的な補酵素へ、特にニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADP)の酸化型へのその運搬を触媒する脱水素酵素によって細胞燃料から得られる。NADPHと命名された、還元された、または水素を運搬する、この補酵素の形は、異化反応から電子を必要とする生合成反応への高エネルギーの電子の担体である。
好ましくは、NADPH有効性は、ペントースリン酸経路の酸化分岐を通して炭素フラックスを増加させることによって増加する。理論上は、グルコースがペントースリン酸経路において排他的に代謝された場合、グルコース1分子あたり12分子のNADPHが発生するが、TCA回路(トリカルボン酸、クエン酸回路とも称される)において代謝されるグルコース1分子あたり2分子のNADPHしか発生しない。Ishino, Sら、J.Gen.Appl.Microbiol.37巻:157〜165頁(1991年)。本発明は、ペントースリン酸経路を通したスクロースおよびスクロース産物の炭素フラックスが増加した改変細菌細胞を培養することによって、L−アミノ酸を産生する方法を提供する。
ヘキソースリン酸側路とも称される、ペントースリン酸経路(「PPP」)は、グルコースの異化の代替経路である。ペントースリン酸経路は、NADPHを産生し、リジン発酵条件下でより活性がある。Ishino, Sら、J.Gen.Appl.Microbiol.37巻:157〜165頁(1991年)。天然においてPPPを通して送られるスクロースは少ないため、スクロースから形成されるNADPHは比較的少ない。PPPは、O’Donohueらの米国特許第6,830,903号において、さらに論じられている。
一態様において、本発明は、減弱または遮断されたフルクトース取り込み機構の結果としてNADPH量が増加した、1つまたは複数の新規な微生物の菌株を提供する。かかる減弱および遮断は、例えば、フルクトース−PTS取り込み経路における酵素をコードする遺伝子の破壊または除去によって達成することができる。かかる酵素は、例えば、ptsF遺伝子(配列番号2)によってコードされるフルクトース−PTS酵素II(配列番号1)とすることができる。ptsFの破壊の例は、以下の実施例1で説明されている。当業者は、フルクトース取り込みを減少させ、または排除するために、他の遺伝子も効果的に破壊または減弱することができると認識することができる。
スクロースの取り込み由来のフルクトースは、まず排出機構によって排出された後に細胞に再び入るため、例えばMoonらによって記載されているように、フルクトース−PTS酵素変異体の使用によるなど、スクロース上で増殖した微生物におけるフルクトース取り込みの減少または排除は、培地におけるフルクトースの蓄積を必ずもたらすことになる。このフルクトースは、グルコースイソメラーゼの作用によってグルコースに転換することができる。このグルコースは、さもなければフルクトース−PTS酵素を経由して優先的に細胞に入ることになるフルクトースが、まずフルクトース−1−リン酸に変えられる場合に起こるなど、次いでグルコースホスホトランスフェラーゼ系(グルコース−PTS)によって効果的に取り込まれ、解糖系を通じて優先的に進むよりはむしろ直ちにPPPシャントに入るグルコース−6−リン酸に転換されることになる。グルコースは、グルコース−PTSによってフルクトースよりもはるかに効率的に細胞中へ運搬されるため、異性化の平衡は、排出されたフルクトースをグルコースに転換する方向へ駆動されることになる。本発明の本実施形態におけるスクロース利用の代謝経路案を図2に示す。
本発明の本態様において、グルコースイソメラーゼは、培地中に含まれる。培地中にグルコースイソメラーゼを含めることは、例えば、発酵の開始前に酵素を添加することを通して、発酵中に酵素を添加することを通して、または必要に応じて酵素を連続的に添加することを通して達成することができる。グルコースイソメラーゼを、液状酵素、および固定化酵素、またはその2つの混合物として添加することができる。本発明の好ましい実施形態において、十分なグルコースイソメラーゼを、フルクトースからグルコースへの転換の平衡を維持するために添加する。グルコースイソメラーゼは、デキストロースからの高フルクトースコーンシロップの商業的な製造において一般に使用され、Danisco USの一部門であるGenecor(Rochester,NY)などの商業的な製造業者から産業的な量で容易に入手可能である。
本態様の別の実施形態において、微生物は、培地中に排出されるグルコースイソメラーゼを産生するように転写される遺伝子を含むことができる。これは、上記のような、グルコースイソメラーゼの培地への添加に取って代わるかまたはこれを補充することができる。例えば、グルコースイソメラーゼの遺伝子(配列番号3)(E.C.5.3.1.5 D−キシロースケトール−イソメラーゼ)は、Streptomyces rubiginosusなどの生物からクローン化し、C.glutamicumの菌株において発現させることができる。グルコースイソメラーゼの1つの例を、配列番号4に示す。他の生物においてグルコースイソメラーゼをコードする遺伝子も使用することができ、例えば、遺伝子はBrevibacteriumの菌株から得ることができる。例えば、Tatenoら、Applied Microbiology and Biotechnology、(2007年)77巻:533〜541頁およびSalimら、Appl.Environ.Microbiol.、(1997年)63巻:4392〜4400頁によって記載された、例えば、C.glutamicumのcsoB遺伝子のPS2タンパク質のベクターおよびシグナル配列などの、培地中に排出されることになる融合タンパク質を産生するために必要なシグナル配列を含有するベクターのような、C.glutamicumにおいて組換え遺伝子を発現させるためのプロモーターを含有するベクターは、当技術分野で周知である。
別の実施形態において、本発明は、上記の、フルクトース−PTS酵素におけるノックアウト変異を有するC.glutamicumの増殖においてグルコースイソメラーゼに加えて、インベルターゼ酵素の培地への添加を含む。本実施形態の代謝経路案を、図3に示す。インベルターゼの添加は、グルコースおよびフルクトースをスクロース炭素供給物の少なくとも一部から直接的に形成することになり、グルコースイソメラーゼによるグルコースへの転換に使用できる、細胞外のフルクトース量をさらに増加させる。本実施形態は、フルクトース−PTSによるフルクトース−1−リン酸の産生を避けると同時に、細胞においてグルコース−リン酸の産生を駆動し続けるために、グルコース−PTS酵素とスクロース−PTS酵素の両方の使用を十分に利用する。インベルターゼの商業的な量は、Novozymes North America,(Franklinton,NC)などの製造業者から容易に入手可能である。
さらに別の態様において、本発明は、フルクトース−PTS酵素と、スクロース上で増殖したC.glutamicum細胞からのフルクトースの排出に関与するフルクトース排出輸送体との両方における二重の変異を提供し、したがって排出輸送体の活性が排除または減少される。本態様の実施形態は、細胞において保持されるフルクトースが、急速にグルコース、次いでグルコース−6−リン酸に転換されるように、グルコースイソメラーゼおよびグルコキナーゼの細胞内発現の増加をさらに含むことができる。グルコキナーゼの1つの例は、配列番号5によるグルコースキナーゼである。C.glutamicumにおけるグルコースキナーゼをコードする1つのglk遺伝子(配列番号6)が、Parkら、「Characterization of glk, a gene coding for glucose kinase of C.glutamicum」、FEMS Microbiol.Lett.188巻:209〜215頁(2000年)によって報告されている。グルコキナーゼを過剰に発現する実施形態は、菌株が、グルコース−6−リン酸への最終的な転換のために、保持されたフルクトースからグルコースイソメラーゼによって形成された過剰のグルコースを転換するための十分な内在性グルコキナーゼ活性をさもなければ有さない場合、特に有益である。本実施形態におけるスクロース利用の代謝経路を、図4に示す。
フルクトース排出輸送体の独自性は公知ではないが、その存在は、Moonらによって報告されているように、C.glutamicum細胞が炭素源としてスクロースを使用して増殖した場合に起こる、フルクトースの観察された輸送によって認識される。したがって、Moon らによって記載されたptsF変異体などの、フルクトースPTS変異を有する菌株を使用して開始する場合、菌株は、化学的手段やその他によって通常の無作為の突然変異生成を受け、スクロース上で増殖することができるが、フルクトースを排出しない細胞が選択される。フルクトースを輸送しない細胞を選択する1つの方法が、Dominguezら、「New and simple plate test for screening relative transfructosylation activity of fungi」、Rev Iberoam Microl(2006年)23巻:189〜191頁によって記載されている。Dominguezらは、トランスフルクトシル化活性を有する細胞を、寒天培地上で増殖した細胞コロニーの周りの青い円光によって特定することができるアッセイを教示している。したがって、C.glutamicumのptsF変異体は、スクロース最小培地上で増殖した場合、かかる青い円光を産生することになるが、フルクトース排出輸送体活性を欠く変異体は、円光を有さないことになり、かかる変異体の選択が、C.glutamicumの化学的に変異誘発した集団の視覚的なスクリーニングの単なる事項になる。さらに、当業者は、発酵培地におけるフルクトースおよび/またはグルコースの密集を検出するために使用することができる複数のアッセイを認識することになる。例えば、高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)を使用することができるか、または例えば、R−Biopharm AGから供給されるキットで、従来の比色アッセイを使用することができる。
以下の例は、本発明の様々な態様を実施するための一般的な手引書として提供し、限定することを目的としていない。
(実施例1)
実施例1は、ptsF遺伝子(配列番号2)によってコードされるフルクトース−PTS酵素II(配列番号1)の破壊を開示している。これは、スクロース上で増殖する培養物の増殖培地におけるフルクトース濃度の増加をもたらす。このプロセスによって、Moonらによって記載されたものと類似したptsF変異体が生じることになる。
以下のプライマーを使用して、C.glutamicum ptsF遺伝子の690塩基対の内部領域を増幅する。プライマーは、以下のものである。
Figure 2010539941
PCR増幅条件を、以下のように使用した。PCR反応の最終的な体積は、100μlである。50ngの高分子量のDNAおよび2.5単位のTaqポリメラーゼとともに、100ngの各プライマーを使用する。反応緩衝液を製造業者が推奨する濃度で入れ、dNTPも200μMの最終濃度で入れる。以下のようなサイクリングパラメーターを使用する:94℃で1分間、続いて94℃で30秒、58℃で30秒、72℃で1分間(30サイクル)、72℃で7分間、続いて4℃。PCR断片をHindIIIで消化し、カナマイシン耐性遺伝子を有する自殺ベクターpBGS131中へクローン化し、結果として生じるクローンを使用して、C.glutamicumを形質転換する(NRRL 11474)。組み込み体を、10μg/mlのカナマイシンを含有する培地プレート上で選択する。フルクトース−PTS系のノックアウトを、細胞をスクロース上で増殖した場合の培地中のフルクトースの蓄積によって確認する。
(実施例2)
実施例2は、スクロースを含有するリジン発酵培地へのグルコースイソメラーゼの添加を説明する。
CorynebacteriumのL−リジン産生菌株、例えば、NRRL B−11474として寄託された菌株を、約30℃で約18時間、20mlの種培地において増殖する。次いでこの系2mlを、炭素源の少なくとも1つの成分としてスクロースを含有する発酵培地に移し、30℃で24時間増殖する。グルコースイソメラーゼを、液状酵素または固定化酵素のどちらかとして発酵培地へ添加する。糖の約半分がフルクトースであり、残りの半分がグルコースである、平衡を維持するのに十分な酵素を最初に添加する。当業者であれば認識されるように、正確なグルコースイソメラーゼの量は、発酵条件によって決まる。グルコースイソメラーゼの連続的な添加は、グルコースイソメラーゼの活性をフルクトースからグルコースへの転換のために十分高く維持するために必要であることがある。
(実施例3)
実施例3は、C.glutamicumのptsF変異体バックグラウンド菌株におけるフルクトース排出変異体の作製を説明する。
C.glutamicum ptsF変異体を使用して、推定上のフルクトース排出輸送体の変異体を作製することができる。C.glutamicum ptsF変異体に突然変異生成を起こすことにする。ptsF変異体を中間対数期まで増殖させ、遠心分離によってペレット化し、2mlの無菌のTM緩衝液(KOHでpH6.0に調整された、Tris−HCl 6g/l、マレイン酸5.8g/l、(NH4)2SO4 1.0g/l、Ca(NO3)2 5mg/l、MgSO4.7H2O 0.1g/l、FeSO4.7H2O 0.25mg/l)中で再懸濁する。2mlの細胞懸濁液へ、50μlのN1−ニトロ−N−ニトロソグアニジン(NTG)の5.0mg/l溶液を添加し、次いで30℃で30分間インキュベートする。次いで、10mlのTM緩衝液を添加し、細胞を遠心分離によってペレット化し、TM緩衝液中で2回洗浄し、KOHを使用してpH7.2に調整された4.0mlの0.1M NaH2PO4(リン酸緩衝液)中で再懸濁した。細胞懸濁液を、1プレートあたり約200〜300コロニーを達成するようにさらに希釈し、以下の最小培地上でプレートアウトした。
(NH4)SO4 10g/l
KH2PO4 1g/l
MgSO47H2O 0.4g/l
NaCl 1g/l
尿素 2.5g/l
MnSO4H2O 0.01g/l
FeSO47H2O 0.01g/l
L−アラニン 0.5g/l
L−メチオニン 0.5g/l
L−トレオニン 0.25g/l
ビオチン 0.05mg/l
チアミン 0.2mg/l
ナイアシンアミド 0.05gl/
スクロース 1g/l
寒天 15g/l 。
コロニーが増殖した後(2〜5日)、40℃でメチルチアゾリルジフェニル−テトラゾリウムブロミド(MTT)(0.2mg/ml)、フェナジンメトサルフェート(2.5mg/l)、フルクトースデヒドロゲナーゼ2U/mlおよびpH5.0リン酸クエン酸緩衝液を含有する軟寒天(0.7% w/v)でプレートを覆った。フルクトースを分泌するコロニーは、青い円光を有し、分泌しないコロニーは、円光を有さない。青い円光のないコロニーを、採取し、精製し、試験し、それらが、スクロース最小培地(同上であるが、寒天なし)上で増殖し、フルクトースが培地中にあるかを測定することによって、フルクトースを分泌しないことを確認する。フルクトースを分泌しないが、スクロース上で増殖するものは、フルクトース排出輸送体が欠けている。
(実施例4)
実施例4は、C.glutamicumのptsF変異体菌株におけるグルコキナーゼおよびグルコースイソメラーゼの細胞内発現を説明する。
グルコキナーゼ(配列番号6)およびグルコースイソメラーゼ(配列番号3)を含有する複製プラスミドの構築。以下のプライマーを使用して、PCRによってStreptomyces rubiginosus DNA由来のグルコースイソメラーゼの遺伝子を増幅する。順方向プライマー、
Figure 2010539941
は、遺伝子の発現に必要なtacプロモーターおよびリボソーム結合部位を含有する。逆方向プライマーは、
Figure 2010539941
である。これら2つのプライマーは、tacプロモーターに作動可能に連結しているグルコースイソメラーゼ遺伝子を増幅する。この断片を、pD10のSmaI部位(米国特許第7,141,388号)中へ直接クローン化する。クローンを、正しい方向にある1つを求めてスクリーニングする。このプラスミドは、pD10xylAと称される。
以下のプライマーを使用して、C.glutamicum由来のグルコキナーゼ遺伝子をクローン化する。
順方向プライマーは、
Figure 2010539941
であり、
逆方向プライマーは、
Figure 2010539941
である。
これらの2つのプライマーは、pD10xylAにおけるEcoRV部位中へ直接クローン化されることになるグルコキナーゼ遺伝子を増幅する。再び、グルコキナーゼ遺伝子を有するクローンを、正しい方向を求めてスクリーニングする。
pD10xylAglkと称される正しいクローンは、tacプロモーターによって制御される発現を有する合成オペロンにおけるグルコースイソメラーゼおよびグルコキナーゼの遺伝子を含有する。プラスミドpD10xylAglkを、米国特許第7,141,388号に記載されているように、実施例3で説明されたフルクトース排出輸送体変異体中へエレクトロポーションによって導入する。コロニーを、クロラムフェニコールへの耐性を求めて選択する。これらのコロニーは、プラスミドpD10xylAglkを含有する。
理解の明確さを目的とする例示および実施例を手段としてこれまで少し詳しく本発明を完全に説明してきたが、当業者には、その条件、処方および他のパラメーターの広範な、同等の範囲とともに本発明を修正または変更することによって本発明を実施することができることが、本開示の利点とともに明らかであろう。さらに、当業者には、かかる修正または変更が添付の特許請求の範囲内に包含されるよう意図されていることが、本開示の利点とともに明らかであろう。
本明細書において言及されたすべての刊行物、特許および特許出願は、本発明が関係する当業者の技能のレベルを示し、各刊行物、特許または特許出願が、参照により組み込まれることが明確におよび個々に示されているかのように、同じ程度まで参照により本明細書に組み込まれる。本明細書において言及された刊行物、特許および特許出願のいずれも、先行技術であるとは認められない。

Claims (14)

  1. 発酵によってアミノ酸を産生する方法であって、
    炭素源としてスクロースを含有し、発酵培地においてフルクトースをグルコースに転換するのに有効な量のグルコースイソメラーゼを含有する該発酵培地においてフルクトース−PTS酵素IIのトランスフェラーゼ活性が減弱または遮断されているC.glutamicum菌株を増殖させるステップと、該アミノ酸を産生するために該微生物を発酵させるステップと
    を含む方法。
  2. 前記アミノ酸がL−リジンであることを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記フルクトース−PTSの減弱または遮断が、前記菌株のptsF遺伝子の破壊または欠失によってもたらされる、請求項1に記載の方法。
  4. 前記グルコースイソメラーゼが、前記発酵培地に外因性に添加される、請求項1に記載の方法。
  5. 前記グルコースイソメラーゼが、前記C.glutamicum菌株中で産生され、該菌株から前記培地中へ排出される、請求項1に記載の方法。
  6. 前記発酵培地が、該発酵培地において前記スクロースの一部をフルクトースおよびグルコースに転換するのに有効な量のインベルターゼをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  7. 発酵によってアミノ酸を産生する方法であって、
    炭素源としてスクロースを含有する発酵培地において、フルクトース−PTS酵素IIのトランスフェラーゼ活性が減弱または遮断されており、C.glutamicum菌株からのフルクトースの排出を減弱または遮断する変異をさらに含む該菌株を増殖させるステップと、
    該アミノ酸を産生するために該菌株を発酵させるステップと
    を含む、方法。
  8. 前記菌株においてグルコースキナーゼが過剰に発現される、請求項1に記載の方法。
  9. 前記菌株においてグルコースイソメラーゼが過剰に発現される、請求項1に記載の方法。
  10. 前記菌株においてグルコースキナーゼおよびグルコースイソメラーゼが過剰に発現される、請求項1に記載の方法。
  11. フルクトースのC.glutamicum菌株中への移入を減弱または遮断する、該ptsF遺伝子における第1の変異を有し、該菌株からのフルクトースの排出を減弱または減少させる変異をさらに有するC.glutamicum菌株。
  12. 前記C.glutamicum菌株においてグルコースイソメラーゼおよびグルコースキナーゼのうちの少なくとも1つを過剰に発現するように構成された手段をコードする組換え型核酸をさらに含む、請求項11に記載のC.glutamicum菌株。
  13. C.glutamicum菌株がスクロースを含む培地上で増殖した場合、フルクトースの該菌株中への移入を減弱または遮断するptsF遺伝子における第1の変異を有し、かつ、グルコースイソメラーゼを発現し、該グルコースイソメラーゼを該菌株から発酵培地中へ排出するように構成された手段をコードする組換え型核酸を有する、C.glutamicum菌株。
  14. C.glutamicum菌株からのフルクトース排出を減弱または減少させる変異を有するC.glutamicum菌株。
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