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JP2010530634A - 酸化物半導体及びそれを含む薄膜トランジスタ - Google Patents

酸化物半導体及びそれを含む薄膜トランジスタ Download PDF

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Abstract

酸化物半導体及びそれを含む薄膜トランジスタが提供される。酸化物半導体はZn原子及び、Ta又はY原子のうちの少なくとも1つの原子を含み、薄膜トランジスタはZn原子及び、Ta又はY原子のうちの少なくとも1つの原子を含む酸化物半導体を含むチャンネルを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、酸化物半導体及びそれを含む薄膜トランジスタ(TFT)に関し、さらに詳細には、Zn酸化物に新たな物質を添加した半導体物質及びそれを含む酸化物薄膜トランジスタに関する。
一般的な薄膜トランジスタ(Thin film transistor)は、多様な応用分野に利用されており、例えば、ディスプレイ分野でスイッチング及び駆動素子として利用されており、クロスポイント型メモリ素子の選択スイッチとして使われている。
現在、TV用表示パネルとして液晶ディスプレイ(LCD)が主軸をなしている間に、有機発光ディスプレイもTVへの応用のために多くの研究が進行しつつある。TV用ディスプレイ技術開発は、市場のニーズを満たす方向に発展している。市場で要求される事項としては、大型化されたTVまたはDID(Digital Information Display)、低価格、高画質(動画像表現力、高解像度、明るさ、明暗比、色再現力)などがある。このような要求事項に対応するためには、ガラスなどの基板の大型化と共に、優秀な性能を有するディスプレイのスイッチング及び駆動素子として適用される薄膜トランジスタ(TFT)が要求される。
ディスプレイの駆動及びスイッチング素子として使われるものとして、非晶質シリコン薄膜トランジスタ(以下、a−Si TFT)がある。
これは比較的安価にて4mを超える大型基板上に均一に形成されうる素子であって、現在最も広く使われている素子である。しかし、ディスプレイの大型化及び高画質化の趨勢によって素子性能も高性能が要求され、移動度0.5cm/Vsレベルの既存のa−Si TFTは、もう限界にきていると判断される。したがって、a−Si TFTより高い移動度を有する高性能TFT及び製造技術が必要である。
a−Si TFTに比べて抜群の性能を有する多結晶シリコン薄膜トランジスタ(以下、poly−Si TFT)は数十〜数百cm/Vsの高い移動度を有するために、既存のa−Si TFTでは実現が難しかった高画質のディスプレイに適用しうる性能を有する。
また、a−Si TFTに比べて素子特性の劣化問題が非常に少ない。
しかし、poly−Si TFTを製造するには、a−Si TFTに比べて複雑な工程が必要で、それによる追加費用も増加する。したがって、poly−Si TFTは、ディスプレイの高画質化やOLEDのような製品への応用に適合しているが、コスト面では、既存a−Si TFTに比べて劣るので、応用に制限的な短所がある。
そして、poly−Si TFTの場合、製造装備の限界や均一度不良のような技術的な問題によって、現在までは、1mを超える大型基板を利用した製造工程は実現されていないために、TV製品への応用が難しい。
これにより、a−Si TFTの長所とpoly−Si TFTの長所とをいずれも有する新たなTFT技術が要求されている。これについての研究が活発に進行しているが、その代表的なものとして酸化物半導体素子がある。
酸化物半導体素子として最近脚光を浴びているものが、ZnO系薄膜トランジスタである。現在ZnO系物質として、Zn酸化物、In−Zn酸化物、及びこれにGa、Mg、Al、Feなどがドーピングされた酸化物が紹介された。
ZnO系半導体素子は、低温工程で製造が可能で非晶質相であるために、大面積化が容易な長所を有する。また、ZnO系半導体フィルムは、高移動度の物質であって、多結晶シリコンのような非常に良好な電気的特性を有する。現在、移動度(mobility)の高い酸化物半導体物質層、すなわち、ZnO系物質層を薄膜トランジスタのチャンネル領域に使用するための研究が進行している。
実施形態では、酸化物半導体、それを含む薄膜トランジスタ(TFTs)及びその製造方法に関し、例えば、Zn酸化物に追加的な物質(例えば、Ta及び/又はY)が含まれた酸化物半導体、それを含む薄膜トランジスタ及びその製造方法に関する。実施形態ではまた、酸化物半導体を含むチャンネル領域を有する酸化物薄膜トランジスタを提供する。
少なくとも1つの実施形態によれば、酸化物半導体は、Zn原子、及びこれにTa及びY原子のうち、少なくとも1つが含まれた酸化物半導体である。薄膜トランジスタ(TFT)は、酸化物半導体を含むチャンネルを含みうる。酸化物半導体は、Zn原子、及びここにTa及びY原子のうち、少なくとも1つが含まれうる。
実施形態のうち、少なくとも1つは、Zn及びTaを含む酸化物半導体を提供する。
他の実施形態のうち、少なくとも1つは、酸化物薄膜トランジスタを提供する。酸化物薄膜トランジスタは、ゲート及びゲートに対応する位置に形成されたチャンネルを含む。
前記チャンネルは、Zn及びTaを含む酸化物半導体を含みうる。
ゲート絶縁体は、前記ゲートとチャンネルとの間に形成されうる。
ソース及びドレインが前記チャンネルの両側部と各々接触しうる。
少なくとも他の一実施形態によれば、前記酸化物半導体は、Zn酸化物にTaが含まれたものでありうる。
選択的に前記酸化物半導体は、Zn−In複合酸化物にTaが含まれたものでありうる。
本発明の一側面によれば、前記酸化物半導体は、Ta:In:Znのat%比が1:2.1〜18:1.6〜14の範囲でありうる。
また、本発明の一側面によれば、前記酸化物半導体は、Ta:In:Znのat%比が1:2.1〜9.5:1.6〜6.4の範囲でありうる。
また、本発明の一側面によれば、前記酸化物半導体は、Ta:In:Znのat%比が1:5.7〜9.5:4.8〜6.4の範囲でありうる。
また、本発明の一側面によれば、前記酸化物半導体は、I族元素、II族元素、III族元素、IV族元素、V族元素、及びランタノイド(lanthanide)系元素からなる群より選択される少なくとも1つの元素をさらに含みうる。
また、他の実施形態として、Zn及びYを含む酸化物半導体を提供する。
また、他の実施形態として、酸化物薄膜トランジスタであって、ゲートと、前記ゲートと対応する位置に形成され、Zn及びYを含む酸化物半導体を有して形成されるチャンネルと、前記ゲートとチャンネルとの間に形成されるゲート絶縁体と、前記チャンネルの両側部と各々接触して形成されるソース及びドレインとを備える酸化物薄膜トランジスタを提供する。
本発明の一側面によれば、前記酸化物半導体は、Zn酸化物にYが含まれた酸化物半導体でありうる。
本発明の一側面によれば、前記酸化物半導体は、Zn−In複合酸化物にYが含まれたものでありうる。
本発明の一側面によれば、前記酸化物半導体は、Y:In:Znのat%比が1:10〜100:10〜80の範囲でありうる。
本発明の一側面によれば、前記酸化物半導体はY:In:Znのat%比が1:21.7〜50:14〜41の範囲でありうる。
本発明の一側面によれば、前記酸化物半導体は、Y:In:Znのat%比が1:46〜50:30〜41の範囲でありうる。
本発明の一側面によれば、前記酸化物半導体は、I族元素、II族元素、III族元素、IV族元素、V族元素、及びランタノイド(lanthanide)系元素からなる群より選択される少なくとも1つの元素をさらに含む酸化物半導体でありうる。
また、少なくとも他の一実施形態では、Znと、Ta又はYの内の少なくとも1つを含む酸化物半導体を提供する。
また、酸化物薄膜トランジスタであって、ゲートと、前記ゲートと対応する位置に形成され、Znと、Ta又はYの内の少なくとも1つを含む酸化物半導体を有して形成されるチャンネルと、前記ゲートとチャンネルとの間に形成されるゲート絶縁体と、前記チャンネルの両側部と各々接触して形成されるソース及びドレインとを備える酸化物薄膜トランジスタを提供する。
本発明に係る酸化物半導体及びそれを含む薄膜トランジスタによれば、Zn酸化物に追加的な物質(例えば、Ta及び/又はY)を含ませることにより、初期の半導体薄膜トランジスタにおいて、初期の電気的な特性の変化量が非常に小さくなり、高いOn/Off電流比と低いOff電流を示し、ヒステリシスがなくて従来の酸化物薄膜トランジスタと比較して改良された特性を有するという効果を有する。
本発明の実施形態による酸化物半導体を含む薄膜トランジスタの構造を示す断面図であり、(a)は、ボトムゲート(bottom gate)型薄膜トランジスタを示し、(b)は、トップゲート(top gate)型薄膜トランジスタを示す。 本発明の実施形態による酸化物薄膜トランジスタの製造方法を説明するための断面図である。 本発明の実施形態による酸化物薄膜トランジスタの製造方法を説明するための断面図である。 本発明の実施形態による酸化物薄膜トランジスタの製造方法を説明するための断面図である。 本発明の実施形態による酸化物薄膜トランジスタの製造方法を説明するための断面図である。 本発明の実施形態による酸化物薄膜トランジスタの製造方法を説明するための断面図である。 チャンネル物質としてIZOにTaを添加した酸化物薄膜トランジスタで、多様なソース−ドレイン電圧(0.1V、5V、10V)別のゲート電圧V−ドレイン電流Iを示すグラフである。 チャンネル物質としてIZOにTaを添加した酸化物薄膜トランジスタで、多様なソース−ドレイン電圧(0.1V、5V、10V)別のゲート電圧V−ドレイン電流Iを示すグラフである。 チャンネル物質としてIZOにTaを添加した酸化物薄膜トランジスタで、多様なソース−ドレイン電圧(0.1V、5V、10V)別のゲート電圧V−ドレイン電流Iを示すグラフである。 チャンネル物質としてIZOにTaを添加した酸化物薄膜トランジスタで、多様なソース−ドレイン電圧(0.1V、5V、10V)別のゲート電圧V−ドレイン電流Iを示すグラフである。 チャンネル物質としてIZOにTaを添加した酸化物薄膜トランジスタで、多様なソース−ドレイン電圧(0.1V、5V、10V)別のゲート電圧V−ドレイン電流Iを示すグラフである。 チャンネル物質としてIZOにTaを添加した酸化物薄膜トランジスタで、多様なソース−ドレイン電圧(0.1V、5V、10V)別のゲート電圧V−ドレイン電流Iを示すグラフである。 Taターゲットの蒸着のためのパワーを25Wでチャンネルを形成した後、350℃で熱処理した酸化物薄膜トランジスタに対して、50℃にて経時的にゲート電圧V−ドレイン電流Iを測定し、ドレイン電流値が3μAである時のゲート電圧値の変化量を表したグラフである。 Taターゲットの蒸着のためのパワーを25Wでチャンネルを形成した後、350℃で熱処理した酸化物薄膜トランジスタに対して、50℃にて経時的にゲート電圧V−ドレイン電流Iを測定し、ドレイン電流値が3μAである時のゲート電圧値の変化量を表したグラフである。 チャンネル物質としてIZOにYを添加した場合のソース−ドレイン電圧(0.1V、5V、10V)別のゲート電圧VGS−ドレイン電流IDSを示すグラフである。 チャンネル物質としてIZOにYを添加した場合のソース−ドレイン電圧(0.1V、5V、10V)別のゲート電圧VGS−ドレイン電流IDSを示すグラフである。 Yターゲットの蒸着パワーを15Wに保持しつつ、チャンネルを形成した本発明の実施例による酸化物薄膜トランジスタに対してゲート電圧を0.1、5、10、15及び20Vに印加する場合、ドレイン電圧Vによるドレイン電流I値を示すアウトプットグラフである。 Yターゲットの蒸着のためのパワーを15Wに保持しつつ、チャンネルを形成した本発明の実施形態による酸化物薄膜トランジスタを光に露出させた場合の電気的特性の変化を調べるために、ゲート電圧VGS−ドレイン電流IDSを測定した結果を示すグラフである。 Yターゲットの蒸着のためのパワーを15Wに保持しつつ、チャンネルを形成した本発明の実施形態による酸化物薄膜トランジスタを光に露出させた場合の電気的特性の変化を調べるために、ゲート電圧VGS−ドレイン電流IDSを測定した結果を示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態による酸化物半導体及びそれを含む酸化物薄膜トランジスタについて詳細に説明する。
参考までに、図面に示した各層の厚さ及び幅は、説明のために多少誇張して表現している。
本発明の実施形態による酸化物半導体は、Zn酸化物又はIn−Zn複合酸化物にTa又はYが添加された物質である。
Taは、電気陰性度(electro−negativity)が1.5であり、Yは電気陰性度が1.2である物質であり、電気陰性度が3.5である酸素との電気陰性度差が各々2.0、2.3であって、イオン結合が相当強い酸化物を形成する。そして、Taのイオン半径は0.070nm、Yのイオン半径は0.093nmであり、イオン半径が0.074nmであるZnと近似している。したがって、Zn酸化物又はIn−Zn複合酸化物にTa又はYが添加される場合、結晶格子の変形なしにZnとの置換が容易に発生しうる。
a−Si:Hの場合は、a−SiとH間で共有結合をしているが、この結合は、方向性を有するsp3酸素が配位結合をして非晶質相に存在すれば、酸素結合をしている電子雲が歪む。これにより、弱い結合(weak bond)が形成される。このような結合構造を有する薄膜トランジスタを長期間駆動すれば、結合領域に電子又はホール(Hole)が蓄積されつつ、結果的に結合が切れてスレショルド電圧Vthの移動による信頼性に問題が発生する。
一方、イオン結合の場合、陽イオン電子雲の大きさが大きくて、酸素陰イオンの結合に関係なくオーバーラップして、結晶相でも、非晶質相でも弱い結合が存在しないために、スレショルド電圧Vthの変化がほとんどないか、僅かである高信頼性の薄膜トランジスタの製造に寄与する。
本発明の実施形態による酸化物半導体では、Zn酸化物又はZn−In複合酸化物にTa又はYが添加されてイオン結合が大部分の結合を形成するが、あらゆる結合がイオン結合である必要はない。
本発明の一実施形態によるIn−Zn複合酸化物は、Taが添加された酸化物半導体において、Ta:In:Znの組成比は、1:2.1〜18:1.6〜14原子(at%)比の範囲でありうる。
本発明の他の実施形態によるIn−Zn複合酸化物は、Yが添加された酸化物半導体において、Y:In:Znの組成比は、1:10〜100:10〜80原子比の範囲でありうる。
酸化物半導体には、Li、KのようなI族元素、Mg、Ca、SrのようなII族元素、Ga、Al、In、YのようなIII族元素、Ti、Zr、Si、Sn、GeのようなIV族元素、Ta、Vb、Nb、SbのようなV族元素、ランタノイド(lanthanide)系元素(La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu)などが追加的に含まれうる。
本発明の実施形態による酸化物半導体は、LCD、OLEDに使われる駆動トランジスタのチャンネル物質として適用され、メモリ素子の周辺回路を構成するトランジスタ、又は選択トランジスタのチャンネル物質として適用されうる。
図1(a)、(b)は、本発明の実施形態による酸化物半導体を含む薄膜トランジスタの構造を示す断面図である。(a)は、ボトムゲート(bottom gate)型薄膜トランジスタを示し、(b)は、トップゲート(top gate)型薄膜トランジスタを示す。
図1(a)を参照すると、本発明の実施形態による酸化物薄膜トランジスタは、基板11の一領域上に形成されたゲート電極13、基板11及びゲート電極13上に形成されたゲート絶縁層14を含んでいる。基板11がSiで形成された場合、Si表面に熱酸化工程による酸化層12をさらに含みうる。
そして、ゲート13に対応するゲート絶縁層14上には、チャンネル15が形成されており、チャンネル15の両側部及びゲート絶縁層14上には、ソース16a及びドレイン16bが形成されている。本発明の実施形態による酸化物薄膜トランジスタは、Zn酸化物又はIn−Zn複合酸化物にTa又はYを添加したチャンネル15を含みうる。
ゲート電極13は、上面及び二つの傾斜した側面を有する構造、例えば、上部の幅が下部幅より狭い台形(trapezoidal)の断面を有するものでありうる。ゲート絶縁層14は、ゲート電極13の上面及び側面と酸化層12の上面の露出面を覆うように形成されたものでありうる。チャンネル15の幅は、ゲート電極13の下面の幅に対応するように、実質的に同一に形成されたものでありうる。
図1(b)を参照すると、基板101上に各々形成されたソース102a及びドレイン102bを含み、ソース102a、ドレイン102b間領域に形成されたチャンネル103を備える。チャンネル103及び基板101上には、ゲート絶縁層104が形成されており、チャンネル103に対応するゲート絶縁層104上には、ゲート電極105が形成されている。基板101がSiで形成された場合、基板101の表面には、熱酸化工程による酸化層をさらに含みうる。
以下、図1(a)、(b)に示す本発明の実施形態による酸化物薄膜トランジスタを形成する各層の形成物質について説明する。
基板11、101は、一般的な半導体素子に使われる基板を使用でき、例えば、Si、ガラスまたは有機物材料を使用しうる。
基板11、101の表面に形成された酸化層12(図2では図示せず)は、例えば、基板11、101がSiで形成された場合、Si基板を熱酸化して形成されたSiOである。
ゲート電極13、105は、導電性物質を使用でき、例えば、Ti、Pt、Ru、Au、Ag、Mo、Al、W、又はCuのような金属、又はIZO(InZnO)又はAZO(AlZnO)のような金属又は導電性酸化物でありうる。
ゲート絶縁層14、104は、通常の半導体素子に使われる絶縁物質を使用して形成することができる。具体的には、SiOまたはSiOより誘電率の高いHigh−K物質であるHfO、Al、Si、又はそれらの混合物を使用することができる。
ソース16a、102a及びドレイン16b、102bは、導電性物質を使用して形成し、例えば、Ti、Pt、Ru、Au、Ag、Mo、Al、W、又はCuのような金属又はIZO(InZnO)又はAZO(AlZnO)のような金属又は導電性酸化物を使用することができる。
以下、図2〜図6を参照して、本発明の実施形態による図1で示したボトムゲート型薄膜トランジスタの製造方法について説明する。
図2を参照すると、まず基板11を用意する。基板11は、Si、ガラス又は有機物材料を使用しうる。Siを基板11として使用する場合、熱酸化工程により基板11の表面に絶縁層12、例えば、SiOを形成しうる。そして、基板11上を金属または導電性金属酸化物などの導電性物質13aで覆う。
図3を参照すると、導電性物質13aをパターニングすることによって、ゲート13を形成する。
図4を参照すると、ゲート13の上部に絶縁物質を形成してパターニングしてゲート絶縁層14を形成する。ゲート絶縁層は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、ハフニウム(Hf)酸化物、アルミニウム酸化物又はハフニウム酸化物及びアルミニウム酸化物の混合物で形成しうる。
図5を参照すると、ゲート絶縁層14上にチャンネル物質をPVD、CVD又はALDなどの工程で塗布した後、ゲート13に対応するゲート絶縁層14上にチャンネル物質が残留するようにパターニングすることによって、チャンネル15を形成する。
本発明の実施形態では、チャンネル15は、Zn酸化物又はIn−Zn複合酸化物に、Ta又はYのうち、少なくとも1つの物質を添加して形成しうる。
具体的には、スパッタリング(sputtering)工程でチャンネル15を形成する場合、ZnO又はInZnOで形成されたターゲット(target)とTa又はYで形成されたターゲットとを工程チャンバ内に装着してコ・スパッタリング(co−sputtering)工程でチャンネル15を形成する。また、ZnO又はInZnOに、Ta又はYのうち、少なくとも1つの物質をさらに含む単一ターゲットを使用することも可である。
図6を参照すると、金属又は導電性金属酸化物などの物質でチャンネル15及びゲート絶縁層14上を覆った後、チャンネル15の両側部に接続するようにパターニングすることによって、ソース16a及びドレイン16bを形成する。
最後に、400℃以下、例えば、300℃の温度で一般的なファーネス、RTA(rapid thermal annealing)、レーザー又はホットプレートなどを利用して熱処理工程を実施する。
(製造例)
実施形態に係る製造例を図1(a)に示した構造を参照して説明する。
酸化膜12が形成されたシリコン基板11上にゲート電極13として約200nm厚さのMoを形成する。
そして、基板11及びゲート電極13上に200nm厚さのシリコン窒化物をコート(coat)してゲート絶縁層14を形成する。
ゲート電極13に対応するゲート絶縁層14上に酸化物半導体をコートしてチャンネル15を形成する。
チャンネル15の形成の具体的な工程を説明すれば、次の通りである。
チャンネル15の形成工程の製造例では、IZOターゲット(In:ZnO=1:2mol%)とTa又はYターゲットとを使用する。それらターゲットをスパッタのチャンバ内に装着させた。蒸着条件は、常温でAr及びOガスを95:5の比率で全体ガス圧力を保持し、IZOターゲットにRFpower150Wを印加し、TaターゲットにDCpower25〜40Wを印加し、YターゲットにDCpower15〜35Wを印加した。チャンネルは、約70nmの厚さに形成した。
ここで、InZnOターゲットの代わりに、ZnOターゲットを使用しても良い。そして、チャンネル15の両側にソース及びドレインをTi/Pt(10/100nm)二重層で形成した。
次に、300〜350℃で1時間熱処理工程を実施した。製造工程時、チャンネルの表面に不純物が形成された場合、例えば、エッチング溶液(水:酢酸:塩酸=80:20:0.1vol%)などを使用して除去しうる。
上述したように製造した製造例による酸化物薄膜トランジスタ(チャンネルサイズ:W/L=50μm/4μm)に対して、ソース−ドレイン電圧(0.1V、10V)別のゲート電圧V−ドレイン電流I変化を測定した。
図7〜図12は、チャンネル物質としてIZOにTaを添加した場合のソース−ドレイン電圧(0.1V、5V、10V)別ゲート電圧V−ドレイン電流Iを示すグラフである。
図7〜図12は、スパッタリング工程でTaターゲットの蒸着パワーを各々15W、20W、25W、30W、35W及び40Wに変化させつつ、チャンネル物質を製造した試片のグラフを示す図面である。
図7〜図12を参照すると、あらゆる蒸着パワーでトランジスタとして使用可能なトランスファカーブ特性を示すことが分かる。下記の表1では、Taの蒸着パワーによる組成、移動度(mobility)及びスイング電圧(swing voltage)を示す。
酸化物半導体物質に対して組成を評価(evaluate)するために、ICP(Inductively coupled plasma)−AES(Auger Electron Spectroscopy)(誤差範囲約1%)分析を実施した。
表1を参照すると、Taターゲットの蒸着パワーが増加するほど、Taの含量が増加することが分かる。
表1に示すTa:In:Znの原子含量(at%)比は、1:2.1〜9.5:1.6〜6.4原子比を示す。特に、Ta15W〜Ta25Wに該当する1:5.7〜9.5:4.8〜6.4原子比の範囲で、On電流が約10−4Aであり、オフ電流が10−11〜10−12A以下であり、オン/オフ電流比は、10以上である特性を示す。
Figure 2010530634
図13及び図14は、Taターゲットの蒸着のためのパワーが25Wでチャンネルを形成した後、300℃で熱処理した試片に対して、50℃にて、経時的にゲート電圧V−ドレイン電流Iを測定し、ドレイン電流値が3μAである時のゲート電圧値の変化量を表したグラフである。
図13を参照すると、経時的にゲート電圧値の変化量が少しずつ増加することが分かる。図14を参照すると、約50,000時間が過ぎても、ゲート電圧値の変化量は2.5Vと予想される。したがって、初期の半導体薄膜トランジスタにおいて、初期の電気的な特性の変化量が非常に小さいと判断できる。従って、本発明の実施形態による酸化物薄膜トランジスタは、高いOn/Off電流比と低いOff電流を示し、ヒステリシスがなくて従来の酸化物薄膜トランジスタと比較して改良された特性を有することが分かる。
図15及び図16は、チャンネル物質としてIZOにYを添加した場合のソース−ドレイン電圧(0.1V、5V、10V)別のゲート電圧VGS−ドレイン電流IDSを示すグラフである。図15及び図16は、スパッタリング工程で、Yターゲットの蒸着のためのパワーを各々15Wに保持し、IZOターゲットの蒸着のためのパワーを各々150W及び200Wに保持しつつ、チャンネル物質を製造した試片のグラフである。
図15及び図16を参照すると、チャンネル物質がトランジスタとして好適なトランスファカーブ特性を示すことが分かる。下記の表2では、Yの蒸着のために供給されたパワーに従った原子比を示す。組成を評価するために、ICP(Inductively coupled plasma)−AES(Auger Electron Spectroscopy)(誤差率約1%)分析を実施した。表2を参照すると、Yターゲットの蒸着のためのパワーが増加するほど、チャンネルでのYの含量が増加することが分かる。
下記の表2で、Y:In:Znの組成比は、1:21.7〜50:14〜41原子比を示す。特に、1:46〜50:30〜41原子比範囲でOn電流が約10−4A、オフ電流が10−11〜10−12A以下であり、オン/オフ電流比は、10以上である特性を示す。
Figure 2010530634
図17は、Yターゲットの蒸着のためのパワーを15Wに保持しつつ、チャンネルを形成した本発明の実施形態による酸化物薄膜トランジスタに対してゲート電圧を0.1、5、10、15、及び20Vで印加する場合のドレイン電圧V−ドレイン電流I値を示すグラフである。
この際、IZO(In:ZnO=1:2mol%)ターゲットには、RF150Wを印加して、コ・スパッタリングした。
図17を参照すると、ゲート電圧を0.1Vで印加する場合、ドレイン電圧が増加しても、ドレイン電流値の変化はないことが分かる。しかし、ゲート電圧を5V以上で印加する場合、ドレイン電圧を増加させれば、ドレイン電流値も徐々に増加することが分かる。
図18及び図19は、Yターゲットの蒸着のためのパワーを15Wを保持しつつ、チャンネルを形成した本発明の実施形態による酸化物薄膜トランジスタを光に露出させた場合の電気的特性の変化を調べるために、ゲート電圧VGS−ドレイン電流IDSを測定した結果を示すグラフである。
この際、IZO(In:ZnO=1:2mol%)ターゲットには、RF150Wを印加してコ・スパッタリングした。
図18は、ソース−ドレイン電圧が0.1Vである場合であり、図19は、ソース−ドレイン電圧が10Vである場合を示す。ここで、「FIRST」は、試片形成直後を示し、「OPEN」は、試片を自然光に露出させた場合(door open)を示し、「LIGHT」は、薄膜トランジスタに直接ランプ光を照射したものである。
図18及び図19を参照すると、3つの場合のトランスファカーブの変化が大きくないことがわかる。すなわち、本発明の実施形態による薄膜トランジスタは、外部環境、特に外光に対する変化が少なく、信頼性が優秀であることが分かる。
一方、蒸着された薄膜の組成成分比、IDS−VGSグラフ、移動度特性は、使われるターゲットの種類、蒸着時のターゲット印加電圧、蒸着装備、蒸着圧力、酸素分圧条件、基板温度により変更可能である。
例えば、InZnOターゲット及び、Ta又はYターゲットの2種を使用する場合に代えて、InZnOにTa又はYが含まれた1つのターゲットで使用する場合、蒸着した薄膜組成が変わりうる。
また蒸着した薄膜組成が同じ場合でも、蒸着条件によって薄膜特性の変更が可能である。例えば、スパッタリング工程で酸化物半導体を蒸着する場合、酸素分圧によって酸化物の抵抗範囲は大きく変わりうる。酸素分圧が適量以下に調節される場合、蒸着された薄膜の抵抗が低い薄膜を蒸着し、酸素分圧を高く調節する場合、抵抗が高い薄膜を蒸着しうる。
上述したような実施形態を通じて、当業者ならば、本発明の技術的思想により酸化物半導体を利用してLCD、OLEDなど平板ディスプレイの駆動トランジスタ、メモリ素子の周辺回路構成のためのトランジスタなど多様な電子素子を製造できることは理解されるものである。
本発明の実施形態による酸化物薄膜トランジスタは、ボトムゲート型又はトップゲート型として使われうる。結果的に、本発明の範囲は説明した実施形態によって定められるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想により定められねばならない。
11、101 基板
12 酸化層
13、105 ゲート電極
14、104 ゲート絶縁層
15、103 チャンネル
16a、102a ソース
16b、102b ドレイン

Claims (30)

  1. 酸化物半導体であって、
    Zn及びTaを含むことを特徴とする酸化物半導体。
  2. 前記酸化物半導体は、Zn酸化物にTaが含まれることを特徴とする請求項1に記載の酸化物半導体。
  3. 前記酸化物半導体は、Zn−In複合酸化物にTaが含まれることを特徴とする請求項1に記載の酸化物半導体。
  4. 前記酸化物半導体は、Ta:In:Znのat%比が1:2.1〜18:1.6〜14の範囲であることを特徴とする請求項3に記載の酸化物半導体。
  5. 前記酸化物半導体は、Ta:In:Znのat%比が1:2.1〜9.5:1.6〜6.4の範囲であることを特徴とする請求項3に記載の酸化物半導体。
  6. 前記酸化物半導体は、Ta:In:Znのat%比が1:5.7〜9.5:4.8〜6.4の範囲であることを特徴とする請求項3に記載の酸化物半導体。
  7. 前記酸化物半導体は、I族元素、II族元素、III族元素、IV族元素、V族元素、及びランタノイド(lanthanide)系元素からなる群より選択される少なくとも1つの元素をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の酸化物半導体。
  8. 酸化物薄膜トランジスタであって、
    ゲートと、
    前記ゲートと対応する位置に形成され、Zn及びTaを含む酸化物半導体を有して形成されるチャンネルと、
    前記ゲートとチャンネルとの間に形成されるゲート絶縁体と、
    前記チャンネルの両側部と各々接触して形成されるソース及びドレインとを備えることを特徴とする酸化物薄膜トランジスタ。
  9. 前記酸化物半導体は、Zn酸化物にTaが含まれることを特徴とする請求項8に記載の酸化物薄膜トランジスタ。
  10. 前記酸化物半導体は、Zn−In複合酸化物にTaが含まれることを特徴とする請求項8に記載の酸化物薄膜トランジスタ。
  11. 前記酸化物半導体は、Ta:In:Znのat%比が1:2.1〜18:1.6〜14の範囲であることを特徴とする請求項10に記載の酸化物薄膜トランジスタ。
  12. 前記酸化物半導体は、Ta:In:Znのat%比が1:2.1〜9.5:1.6〜6.4の範囲であることを特徴とする請求項10に記載の酸化物薄膜トランジスタ。
  13. 前記酸化物半導体は、Ta:In:Znのat%比が1:5.7〜9.5:4.8〜6.4範囲であることを特徴とする請求項10に記載の酸化物薄膜トランジスタ。
  14. 前記酸化物半導体は、I族元素、II族元素、III族元素、IV族元素、V族元素、及びランタノイド(lanthanide)系元素からなる群より選択される少なくとも1つの元素をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の酸化物薄膜トランジスタ。
  15. 酸化物半導体であって、
    Zn及びYを含むことを特徴とする酸化物半導体。
  16. 前記酸化物半導体は、Zn酸化物にYが含まれることを特徴とする請求項15に記載の酸化物半導体。
  17. 前記酸化物半導体は、Zn−In複合酸化物にYが含まれることを特徴とする請求項15に記載の酸化物半導体。
  18. 前記酸化物半導体は、Y:In:Znのat%比が1:10〜100:10〜80の範囲であることを特徴とする請求項17に記載の酸化物半導体。
  19. 前記酸化物半導体は、Y:In:Znのat%比が1:21.7〜50:14〜41の範囲であることを特徴とする請求項17に記載の酸化物半導体。
  20. 前記酸化物半導体は、Y:In:Znのat%比が1:46〜50:30〜41の範囲であることを特徴とする請求項17に記載の酸化物半導体。
  21. 前記酸化物半導体は、I族元素、II族元素、III族元素、IV族元素、V族元素、及びランタノイド(lanthanide)系元素からなる群より選択される少なくとも1つの元素をさらに含むことを特徴とする請求項15に記載の酸化物半導体。
  22. 酸化物薄膜トランジスタであって、
    ゲートと、
    前記ゲートと対応する位置に形成され、Zn及びYを含む酸化物半導体を有して形成されるチャンネルと、
    前記ゲートとチャンネルとの間に形成されるゲート絶縁体と、
    前記チャンネルの両側部と各々接触して形成されるソース及びドレインとを備えることを特徴とする酸化物薄膜トランジスタ。
  23. 前記酸化物半導体は、Zn酸化物にYが含まれることを特徴とする請求項22に記載の酸化物薄膜トランジスタ。
  24. 前記酸化物半導体は、Zn−In複合酸化物にYが含まれることを特徴とする請求項22に記載の酸化物薄膜トランジスタ。
  25. 前記酸化物半導体は、Y:In:Znのat%比が1:10〜100:10〜80の範囲であることを特徴とする請求項24に記載の酸化物薄膜トランジスタ。
  26. 前記酸化物半導体は、Y:In:Znのat%比が1:21.7〜50:14〜41の範囲であることを特徴とする請求項24に記載の酸化物薄膜トランジスタ。
  27. 前記酸化物半導体は、Y:In:Znのat%比が1:46〜50:30〜41の範囲であることを特徴とする請求項24に記載の酸化物薄膜トランジスタ。
  28. 前記酸化物半導体は、I族元素、II族元素、III族元素、IV族元素、V族元素、及びランタノイド(lanthanide)系元素からなる群より選択される少なくとも1つの元素をさらに含むことを特徴とする請求項22に記載の酸化物薄膜トランジスタ。
  29. 酸化物半導体であって、
    Znと、Ta又はYの内の少なくとも1つを含むことを特徴とする酸化物半導体。
  30. 酸化物薄膜トランジスタであって、
    ゲートと、
    前記ゲートと対応する位置に形成され、Znと、Ta又はYの内の少なくとも1つを含む酸化物半導体を有して形成されるチャンネルと、
    前記ゲートとチャンネルとの間に形成されるゲート絶縁体と、
    前記チャンネルの両側部と各々接触して形成されるソース及びドレインとを備えることを特徴とする酸化物薄膜トランジスタ。
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