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JP2010524448A - 新規のアスパラギナーゼおよびその使用 - Google Patents

新規のアスパラギナーゼおよびその使用 Download PDF

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JP2010524448A
JP2010524448A JP2010503509A JP2010503509A JP2010524448A JP 2010524448 A JP2010524448 A JP 2010524448A JP 2010503509 A JP2010503509 A JP 2010503509A JP 2010503509 A JP2010503509 A JP 2010503509A JP 2010524448 A JP2010524448 A JP 2010524448A
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JP
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ser
seq
ala
val
asparaginase
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Application number
JP2010503509A
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ヴァン デル, ジャン メシュケ ラーン,
マルク, クリスティアーン シュトール,
デ, イルセ ランゲ,
リセット モールマン,
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DSM IP Assets BV
Original Assignee
DSM IP Assets BV
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    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
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    • AHUMAN NECESSITIES
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Abstract

本発明は、少なくとも3.5であるpH活性プロファイルの幅を有するアスパラギナーゼに関する。さらに、本発明は、配列番号2または配列番号4のうちのいずれか1つにしたがった新たに同定されたアスパラギナーゼポリペプチド、およびその変異体、ならびにかかる新規のアスパラギナーゼ変異体をコードするポリヌクレオチド配列に関する。さらに本発明は、工業的プロセスにおけるこれらの新規のアスパラギナーゼ変異体の使用に関する。
【選択図】図1

Description

発明の詳細な説明
[発明の分野]
本発明は、新たに同定されたアスパラギナーゼポリペプチド変異体およびこれらの新規のアスパラギナーゼをコードする遺伝子を含むポリヌクレオチド配列に関する。本発明は、全長機能タンパク質のアミノ酸配列および遺伝子またはアミノ酸配列の機能的等価物を特徴とする。本発明は同様に、工業的プロセスにおけるこれらの変異体タンパク質の使用方法にも関する。本発明の中に同様に含まれるのは、これらのタンパク質および細胞を生産するのに適した本発明にしたがったポリヌクレオチドで形質転換された細胞であり、ここで、本発明にしたがったタンパク質は、その活性および/または発現レベルを増強または削減するべく遺伝的に修飾されている。本発明は同様に、工業的プロセス中でこれらのタンパク質を使用する方法にも関する。
[発明の背景]
近年、数多くの加熱食品中におけるアクリルアミドの発生が公開された(タレケ(Tareke)ら、Chem.Res.Toxicol.、第13号、517〜522頁(2000年))。アクリルアミドは動物およびヒトにとって発ガン性の恐れがあるものとみなされていることから、この発見事実は、結果として世界中の関心事となった。さらなる研究は、一般的なさまざまな焼き物、揚げ物およびオーブン調理食品の中で大量のアクリルアミドを検出可能であることを明らかにし、食品中のアクリルアミドの発生が加熱プロセスの結果であることが実証された。
モットラム(Mottram)ら、ネイチャー(Nature)第419号、448頁(2002年)により、メイラード反応の結果としての還元糖およびアミノ酸からのアクリルアミドの形成経路が提案された。この仮説によると、アクリルアミドはメイラード反応中に形成され得る。焼いたり、ローストしたりする間に、メイラード反応は主として、色、においおよび風味に関与する。メイラードに付随する1つの反応は、アミノ酸のシュトレッカー分解であり、アクリルアミドへの経路が提案された。アクリルアミドの形成は、温度が120℃を超えた時点で検出可能となり、最高の形成速度は、170℃前後で観察された。アスパラギンおよびグルコースが存在した場合、最高レベルのアクリルアミドを検出でき、一方、グルタミンおよびアスパラギン酸は、微量という結果しかもたらさなかった。
食品と接触するプラスチックから食品内に移動するアクリルアミドについてのEUにおける公式の移動限界は、10ppb(1キログラムあたり10マイクログラム)に設定されている。調理中に形成するアクリルアミドについてはいかなる公式限界もまだ設定されていないが、数多くの製品、特に穀物、パン製品およびジャガイモまたはトウモロコシベースの製品がこの値を超過しているという事実は、懸念を生じさせるものである。
複数の植物原料が実質的レベルのアスパラギンを含有するものとして公知である。ジャガイモ中では、アスパラギンが、主要な遊離アミノ酸であり(合計アミノ酸含有量の40%に当たる940mg/kg)、小麦粉中では、アスパラギンが合計遊離アミノ酸プールの14%に当たる約167mg/kgのレベルで存在している(ベリッツ(Belitz)およびグロッシュ(Grosch)、Food Chemistry中、Springer New York、1999年)。アクリルアミドが主として(還元糖と組合わされた)アスパラギンから形成されているという事実によって、揚げ物、オーブン調理またはローストされた植物製品中で高レベルのアクリルアミドの説明がつくかもしれない。したがって、公衆衛生の利益のため、実質的に低いレベルのアクリルアミドしかもたないか、好ましくはアクリルアミドを含まない食品に対する緊急のニーズが存在する。
アクリルアミド含有量を低減させるため、例えば加熱ステップの温度または持続時間といった加工変数を変えること、またはアクリルアミドの形成を化学的または酵素的に防止することまたは形成したアクリルアミドを除去することによるさまざまな解決法が提案されてきた。
複数の特許出願において、アスパラギンのレベルひいては形成されるアクリルアミドの量を減少させるためのアスパラギナーゼの使用が開示された。この目的のための適切なアスパラギナーゼ、例えば国際公開第2004/030468号パンフレット中のアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)および国際公開第04/032648号パンフレット中のアスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)などが、複数の真菌供給源から生成された。
全てのL−アスパラギナーゼは同一の化学転化の触媒として作用するが、このことは、それらが同じ利用分野に適していることを意味するわけではない。さまざまな利用分野が、酵素が機能しなければならない条件に関して異なる要求を有する。酵素的転化の速度に影響を及ぼしうる物理的および化学的パラメータは、(化学反応速度にプラスの効果を有するものの酵素の安定性についてはマイナスの効果を有し得る)温度、含水量、pH、塩濃度、食品マトリクスの構造的完全性、酵素の活性化因子または阻害因子の存在、基質および生成物の濃度などである。
したがって、改善された特性をもつ複数の利用分野向けの改良型アスパラギナーゼに対する継続的なニーズが存在する。
[発明の目的]
本発明の目的は、新規のアスパラギナーゼ変異体ポリペプチドおよびかかる変異体をコードするポリヌクレオチドを提供することにある。さらなる目的は、かかるアスパラギナーゼ変異体を生産する組換え菌株を提供することにある。同じく融合ポリペプチドは、本発明にしたがったポリヌクレオチドおよびポリペプチドの作製および使用方法と共に、本発明の一部を成す。
[発明の概要]
本発明は、アスパラギナーゼ活性を有する新規のポリペプチド変異体を提供する。特に、本発明は、配列番号2または配列番号4のいずれか1つに記されているアミノ酸配列を有する変異体アスパラギナーゼ、そしてそれらの少なくとも1つに対して少なくとも85%の相同性をもつそのさらなる変異体を提供している。典型的には、本発明のこのようなさらなる変異体は、配列番号2または配列番号4のいずれか1つのポリペプチドの機能的等価物である。本明細書では「機能的等価物」という用語は、かかる機能的に等価なポリペプチドが少なくともアスパラギナーゼ活性を有している必要があることを求めるように意図されている。
本発明は同様に、少なくとも3.5、好ましくは少なくとも4、より好ましくは少なくとも5pHユニットというpH活性プロファイルの幅を有するアスパラギナーゼを提供している。本発明に関しては、pH活性プロファイルの幅は、酵素がその最大活性の50〜100%を示す(pHユニットで計算された)pH範囲の幅である。酵素のpH活性プロファイルの幅は、実施例の中で示されているように計算可能である。少なくとも3.5というpH活性プロファイルの幅をもつアスパラギナーゼは、天然供給源から単離することが可能であり、そうでなければ人工的アスパラギナーゼ酵素でもあり得る。好ましい実施形態においては、少なくとも3.5、好ましくは少なくとも4、より好ましくは少なくとも5pHユニットというpH活性プロファイルの幅をもつアスパラギナーゼは、配列番号2または配列番号4のいずれか1つに記されているアミノ酸配列を有する変異体アスパラギナーゼおよび少なくともそれらの1つに対して少なくとも85%の相同性を有するそのさらなる変異体にしたがったアスパラギナーゼである。
本発明の一実施形態においては、本発明は、配列番号2または配列番号4に示されている通りのアミノ酸配列を伴うポリペプチドまたは、それらのいずれかの変異体例えば機能的等価物をコードする核酸配列を含む単離されたポリヌクレオチドを提供している。
さらなる実施形態においては、本発明は、配列番号2または配列番号4のいずれか1つにしたがったポリペプチドまたはそれらのうちのいずれかの変異体例えば機能的等価物の少なくとも1つの機能的ドメインをコードする単離されたポリヌクレオチドを提供する。
さらに、本発明は、本発明にしたがった新規のポリペプチド変異体についてコードする新規のポリヌクレオチドを提供する。
さらに、本発明は、少なくとも3.5、好ましくは少なくとも4、より好ましくは少なくとも5pHユニットというpH活性プロファイルの幅を有するアスパラギナーゼをコードする核酸配列を提供する。
本発明は同様に、本発明にしたがったポリヌクレオチド配列および本発明にしたがったこのようなポリヌクレオチドを増幅または検出するために使用可能なプライマ、プローブおよびフラグメントを含むベクターにも関する。
さらに好ましい実施形態においては、本発明にしたがったポリヌクレオチド配列が、例えばアスペルギルス(Aspergillus)などの糸状菌といった適切な宿主細胞内でのコードされたアミノ酸の発現に適した少なくとも1つの調節配列と機能的に連結されているベクターが提供されている。本発明は同様に、本発明にしたがったポリヌクレオチドおよびベクターを調製する方法をも提供する。
本発明は同様に、本発明にしたがった変異体(非相同)ポリヌクレオチドを含む組換え産生された宿主細胞にも関する。
別の実施形態においては、本発明は、本発明にしたがった変異体アスパラギナーゼの発現が著しく増大しているかまたは生産されたアスパラギナーゼの活性が増大している組換え宿主細胞を提供する。
別の実施形態においては、本発明は、本発明にしたがったポリヌクレオチドを含み、したがって本発明にしたがった機能的変異体アスパラギナーゼを生産できる組換え生産された宿主細胞、好ましくは本発明にしたがった変異体アスパラギナーゼを過剰発現できる細胞、例えば本発明にしたがったポリヌクレオチドを含むアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)菌株を提供する。
本発明のさらに別の態様においては、精製された変異体ポリペプチドが提供されている。本発明にしたがったポリペプチドは、本発明にしたがったポリヌクレオチドによりコードされるポリペプチドを含む。特に好ましいのは、配列番号2または配列番号4のいずれか1つにしたがった変異体ポリペプチドまたはそれらのいずれかの変異体、例えば機能的等価物である。
本発明にしたがったポリペプチドを含む融合タンパク質も同様に、本発明の範囲内に入る。
本発明は同様に、本発明にしたがった変異体ポリペプチドを製造する方法をも提供する。
本発明は同様に、本明細書中で記述されているようなあらゆる工業的プロセスにおける本発明にしたがった変異体アスパラギナーゼの使用にも関する。
国際公開第2004/030468号パンフレットの配列番号3の中で開示されている通りのA・ニガー(A.niger)野生型アスパラギナーゼとの配列番号2および配列番号4のアラインメントを示す。
[発明の詳細な説明]
本明細書および随伴する特許請求の範囲全体を通して、「comprise」および「include」という用語そして「comprises」、「comprising」、「includes」および「including」といったような変形形態は、包括的に解釈されるものとする。すなわち、これらの用語は、文脈が許容する場合、具体的に列挙されていないその他の要素または整数の包含の可能性を伝達するように意図されている。
本発明は、配列番号2または配列番号4のいずれか1つに記されている配列を有する変異体アスパラギナーゼ配列およびそのさらなる変異体に関する。
以下に両方のポリペプチド配列についての詳細を記す。
配列番号2の配列は、国際公開第2004/030468号パンフレット内で開示されているようなアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)から得られた野生型アスパラギナーゼ配列と比べて、以下の置換を含む:T25A、E28T、F30Y、A35S、F53L、D63S、S64A、S65D、S66N、S74A、V77I、V79I、L80Q、S81T、S88E、E106P、I108V、D111S、I114L、S117A、K119T、R122E、E126D、A131S、I161V、S168A、E181Q、T189P、S190A、M197L、A205V、Y208F、V210A、T211S、M224V、Y228N、E231A、M232I、I233V、T236K、F238Y、F240Y、V250T、A251T、F252V、I254V、T255R、E259S、F267Y、E270Q、H273Q、N279S、S282D、S283N、Q286K、A293S、G297S、T299S、S301G、N303S、E304D、E307D、V309I、I310A、N311S、R312K、L313H、E314S、V317I、Q319L、M321T、V324G、L330T、Y345F、S351A、S360A、Q361E、N364G、I365F、T366K、A369R、D370E、L374K、G375VおよびD377V。
国際公開第2004/030468号パンフレット内で開示されている通りのA・ニガー(A.niger)から得られた野生型アスパラギナーゼ配列は、その中で配列番号3(アミノ酸配列)として開示されている。本出願の配列番号2に記されているアスパラギナーゼは、ASN001と仮称される。
配列番号2に記されている配列の変異体、例えば機能的等価物は、25位のAla、28位のThr、30位のTyr、35位のSer、53位のLeu、63位のSer、64位のAla、65位のAsp、66位のAsn、74位のAla、77位のIle、79位のIle、80位のGln、81位のThr、88位のGlu、106位のPro、108位のVal、111位のSer、114位のLeu、117位のAla、119位のThr、122位のGlu、126位のAsp、131位のSer、161位のVal、168位のAla、181位のGln、189位のPro、190位のAla、197位のLeu、205位のVal、208位のPhe、210位のAla、211位のSer、224位のVal、228位のAsn、231位のAla、232位のIle、233位のVal、236位のLys、238位のTyr、240位のTyr、250位のThr、251位のThr、252位のVal、254位のVal、255位のArg、259位のSer、267位のTyr、270位のGln、273位のGln、279位のSer、282位のAsp、283位のAsn、286位のLys、293位のSer、297位のSer、299位のSer、301位のGly、303位のSer、304位のAsp、307位のAsp、309位のIle、310位のAla、311位のSer、312位のLys、313位のHis、314位のSer、317位のIle、319位のLeu、321位のThr、324位のGly、330位のThr、345位のPhe、351位のAla、360位のAla、361位のGlu、364位のGly、365位のPhe、366位のLys、369位のArg、370位のGlu、374位のLys、375位のValまたは377位のValのうちの1つ以上を含んでいてよく、前記位置は配列番号2を基準にして定義されている。
すなわち、配列番号2に記されている配列の変異体を配列番号2に記されている配列と整列させた場合、その変異体は、次のもののうちの1つ以上を含んでいてよい:
配列番号2中の25位に対応する(変異体中の)位置にあるAla;
配列番号2中の28位に対応する(変異体中の)位置にあるThr;
配列番号2中の30位に対応する(変異体中の)位置にあるTyr;
配列番号2中の35位に対応する(変異体中の)位置にあるSer;
配列番号2中の53位に対応する(変異体中の)位置にあるLeu;
配列番号2中の63位に対応する(変異体中の)位置にあるSer;
配列番号2中の64位に対応する(変異体中の)位置にあるAla;
配列番号2中の65位に対応する(変異体中の)位置にあるAsp;
配列番号2中の66位に対応する(変異体中の)位置にあるAsn;
配列番号2中の74位に対応する(変異体中の)位置にあるAla;
配列番号2中の77位に対応する(変異体中の)位置にあるIle;
配列番号2中の79位に対応する(変異体中の)位置にあるIle;
配列番号2中の80位に対応する(変異体中の)位置にあるGln;
配列番号2中の81位に対応する(変異体中の)位置にあるThr;
配列番号2中の88位に対応する(変異体中の)位置にあるGlu;
配列番号2中の106位に対応する(変異体中の)位置にあるPro;
配列番号2中の108位に対応する(変異体中の)位置にあるVal;
配列番号2中の111位に対応する(変異体中の)位置にあるSer;
配列番号2中の114位に対応する(変異体中の)位置にあるLeu;
配列番号2中の117位に対応する(変異体中の)位置にあるAla;
配列番号2中の119位に対応する(変異体中の)位置にあるThr;
配列番号2中の122位に対応する(変異体中の)位置にあるGlu;
配列番号2中の126位に対応する(変異体中の)位置にあるAsp;
配列番号2中の131位に対応する(変異体中の)位置にあるSer;
配列番号2中の161位に対応する(変異体中の)位置にあるVal;
配列番号2中の168位に対応する(変異体中の)位置にあるAla;
配列番号2中の181位に対応する(変異体中の)位置にあるGln;
配列番号2中の189位に対応する(変異体中の)位置にあるPro;
配列番号2中の190位に対応する(変異体中の)位置にあるAla;
配列番号2中の197位に対応する(変異体中の)位置にあるLeu;
配列番号2中の205位に対応する(変異体中の)位置にあるVal;
配列番号2中の208位に対応する(変異体中の)位置にあるPhe;
配列番号2中の210位に対応する(変異体中の)位置にあるAla;
配列番号2中の211位に対応する(変異体中の)位置にあるSer;
配列番号2中の224位に対応する(変異体中の)位置にあるVal;
配列番号2中の228位に対応する(変異体中の)位置にあるAsn;
配列番号2中の231位に対応する(変異体中の)位置にあるAla;
配列番号2中の232位に対応する(変異体中の)位置にあるIle;
配列番号2中の233位に対応する(変異体中の)位置にあるVal;
配列番号2中の236位に対応する(変異体中の)位置にあるLys;
配列番号2中の238位に対応する(変異体中の)位置にあるTyr;
配列番号2中の240位に対応する(変異体中の)位置にあるTyr;
配列番号2中の250位に対応する(変異体中の)位置にあるThr;
配列番号2中の251位に対応する(変異体中の)位置にあるThr;
配列番号2中の252位に対応する(変異体中の)位置にあるThr;
配列番号2中の254位に対応する(変異体中の)位置にあるVal;
配列番号2中の255位に対応する(変異体中の)位置にあるArg;
配列番号2中の259位に対応する(変異体中の)位置にあるSer;
配列番号2中の267位に対応する(変異体中の)位置にあるTyr;
配列番号2中の270位に対応する(変異体中の)位置にあるGln;
配列番号2中の273位に対応する(変異体中の)位置にあるGln;
配列番号2中の279位に対応する(変異体中の)位置にあるAsp;
配列番号2中の282位に対応する(変異体中の)位置にあるAsp;
配列番号2中の283位に対応する(変異体中の)位置にあるAsn;
配列番号2中の286位に対応する(変異体中の)位置にあるLys;
配列番号2中の293位に対応する(変異体中の)位置にあるSer;
配列番号2中の297位に対応する(変異体中の)位置にあるSer;
配列番号2中の299位に対応する(変異体中の)位置にあるSer;
配列番号2中の301位に対応する(変異体中の)位置にあるGly;
配列番号2中の303位に対応する(変異体中の)位置にあるSer;
配列番号2中の304位に対応する(変異体中の)位置にあるAsp;
配列番号2中の307位に対応する(変異体中の)位置にあるAsp;
配列番号2中の309位に対応する(変異体中の)位置にあるIle;
配列番号2中の310位に対応する(変異体中の)位置にあるAla;
配列番号2中の311位に対応する(変異体中の)位置にあるSer;
配列番号2中の312位に対応する(変異体中の)位置にあるThr;
配列番号2中の313位に対応する(変異体中の)位置にあるHis;
配列番号2中の314位に対応する(変異体中の)位置にあるSer;
配列番号2中の317位に対応する(変異体中の)位置にあるIle;
配列番号2中の319位に対応する(変異体中の)位置にあるLeu;
配列番号2中の321位に対応する(変異体中の)位置にあるThr;
配列番号2中の324位に対応する(変異体中の)位置にあるGly;
配列番号2中の330位に対応する(変異体中の)位置にあるPro;
配列番号2中の345位に対応する(変異体中の)位置にあるPhe;
配列番号2中の351位に対応する(変異体中の)位置にあるAla;
配列番号2中の360位に対応する(変異体中の)位置にあるAla;
配列番号2中の361位に対応する(変異体中の)位置にあるGlu;
配列番号2中の364位に対応する(変異体中の)位置にあるGly;
配列番号2中の365位に対応する(変異体中の)位置にあるPhe;
配列番号2中の366位に対応する(変異体中の)位置にあるLys;
配列番号2中の369位に対応する(変異体中の)位置にあるArg;
配列番号2中の370位に対応する(変異体中の)位置にあるGlu;
配列番号2中の374位に対応する(変異体中の)位置にあるLys;
配列番号2中の375位に対応する(変異体中の)位置にあるVal;または
配列番号2中の377位に対応する(変異体中の)位置にあるVal。
本発明の変異体アスパラギナーゼポリペプチドは、25位のAla、28位のThr、30位のTyr、35位のSer、53位のLeu、63位のSer、64位のAla、65位のAsp、66位のAsn、74位のAla、77位のIle、79位のIle、80位のGln、81位のThr、88位のGlu、106位のPro、108位のVal、111位のSer、114位のLeu、117位のAla、119位のThr、122位のGlu、126位のAsp、131位のSer、161位のVal、168位のAla、181位のGln、189位のPro、190位のAla、197位のLeu、205位のVal、208位のPhe、210位のAla、211位のSer、224位のVal、228位のAsn、231位のAla、232位のIle、233位のVal、236位のLys、238位のTyr、240位のTyr、250位のThr、251位のThr、252位のVal、254位のVal、255位のArg、259位のSer、267位のTyr、270位のGln、273位のGln、279位のSer、282位のAsp、283位のAsn、286位のLys、293位のSer、297位のSer、299位のSer、301位のGly、303位のSer、304位のAsp、307位のAsp、309位のIle、310位のAla、311位のSer、312位のLys、313位のHis、314位のSer、317位のIle、319位のLeu、321位のThr、324位のGly、330位のThr、345位のPhe、351位のAla、360位のAla、361位のGlu、364位のGly、365位のPhe、366位のLys、369位のArg、370位のGlu、374位のLys、375位のValまたは377位のValというアミノ酸のうちの2つ、3つ、4つ、5つ、例えば少なくとも10個、少なくとも15個、少なくとも20個、例えば少なくとも25個、少なくとも30個、少なくとも40個、少なくとも50個、少なくとも60個、少なくとも70個、少なくとも80個または全てを含んでいてよく、前記位置は配列番号2を基準にして定義されている。
したがって、本発明の変異体アスパラギナーゼポリペプチドは、25位のAla、28位のThr、30位のTyr、35位のSer、53位のLeu、63位のSer、64位のAla、65位のAsp、66位のAsn、74位のAla、77位のIle、79位のIle、80位のGln、81位のThr、88位のGlu、106位のPro、108位のVal、111位のSer、114位のLeu、117位のAla、119位のThr、122位のGlu、126位のAsp、131位のSer、161位のVal、168位のAla、181位のGln、189位のPro、190位のAla、197位のLeu、205位のVal、208位のPhe、210位のAla、211位のSer、224位のVal、228位のAsn、231位のAla、232位のIle、233位のVal、236位のLys、238位のTyr、240位のTyr、250位のThr、251位のThr、252位のVal、254位のVal、255位のArg、259位のSer、267位のTyr、270位のGln、273位のGln、279位のSer、282位のAsp、283位のAsn、286位のLys、293位のSer、297位のSer、299位のSer、301位のGly、303位のSer、304位のAsp、307位のAsp、309位のIle、310位のAla、311位のSer、312位のLys、313位のHis、314位のSer、317位のIle、319位のLeu、321位のThr、324位のGly、330位のThr、345位のPhe、351位のAla、360位のAla、361位のGlu、364位のGly、365位のPhe、366位のLys、369位のArg、370位のGlu、374位のLys、375位のValまたは377位のValのうちの2つ以上のあらゆる組合せを含んでいてよく、前記位置は配列番号2を基準にして定義されている。
好ましくは、本発明の変異体アスパラギナーゼポリペプチドは、25位のAla、28位のThr、30位のTyr、35位のSer、53位のLeu、63位のSer、64位のAla、65位のAsp、66位のAsn、74位のAla、77位のIle、79位のIle、80位のGln、81位のThr、88位のGlu、106位のPro、108位のVal、111位のSer、114位のLeu、117位のAla、119位のThr、122位のGlu、126位のAsp、131位のSer、161位のVal、168位のAla、181位のGln、189位のPro、190位のAla、197位のLeu、205位のVal、208位のPhe、210位のAla、211位のSer、224位のVal、228位のAsn、231位のAla、232位のIle、233位のVal、236位のLys、238位のTyr、240位のTyr、250位のThr、251位のThr、252位のVal、254位のVal、255位のArg、259位のSer、267位のTyr、270位のGln、273位のGln、279位のSer、282位のAsp、283位のAsn、286位のLys、293位のSer、297位のSer、299位のSer、301位のGly、303位のSer、304位のAsp、307位のAsp、309位のIle、310位のAla、311位のSer、312位のLys、313位のHis、314位のSer、317位のIle、319位のLeu、321位のThr、324位のGly、330位のThr、345位のPhe、351位のAla、360位のAla、361位のGlu、364位のGly、365位のPhe、366位のLys、369位のArg、370位のGlu、374位のLys、375位のValまたは377位のValの全てを含んでいてよく、前記位置は配列番号2を基準にして定義されている。
25、28、30、35、53、63、64、65、66、74、77、79、80、81、88、106、108、111、114、117、119、122、126、131、161、168、181、189、190、197、205、208、210、211、224、228、231、232、233、236、238、240、250、251、252、254、255、259、267、270、273、279、282、283、286、293、297、299、301、303、304、307、309、310、311、312、313、314、317、319、321、324、330、345、351、360、361、364、365、366、369、370、374、375および377位に対応する本発明の変異体アスパラギナーゼポリペプチド内のこれらの位置は、例えばGAPプログラム(このプログラムの詳細については以下を参照のこと)によって発見された最も相同な配列に対するGAPアラインメントなどを用いて配列番号2の配列と変異体ポリペプチドの配列とを整列させることにより同定されてよい。配列番号2内の25、28、30、35、53、63、64、65、66、74、77、79、80、81、88、106、108、111、114、117、119、122、126、131、161、168、181、189、190、197、205、208、210、211、224、228、231、232、233、236、238、240、250、251、252、254、255、259、267、270、273、279、282、283、286、293、297、299、301、303、304、307、309、310、311、312、313、314、317、319、321、324、330、345、351、360、361、364、365、366、369、370、374、375および377位に対応する変異体内の位置はこのようにして同定され得、配列番号2を基準にして定義されるこれらの位置として呼称される。
配列番号4の配列は、国際公開第2004/030468号パンフレット内で開示されている通りのアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)から得た野生型アスパラギナーゼ配列と比べて、A35S、F53L、D63S、S64A、S65D、S66N、S74A、V77I、V79I、L80Q、S81T、S88E、E106P、I108V、D111S、I114L、S117A、K119T、R122E、E126D、I161V、S168A、E181Q、T189P、S190A、M197L、A205V、Y208F、T211S、M224V、Y228N、E231A、M232I、I233V、T236K、F238Y、V250T、A251T、I254V、T255R、E259S、F267Y、E270Q、N279D、S282D、S283N、Q286K、A293S、G297S、T299S、T300S、S301G、N303S、E304D、V309I、N311S、R312T、L313H、E314S、V317I、M321T、V324G、L330P、V333E、H340Q、Y345F、S360A、N364G、T366E、A369R、D370E、L374K、G375V、T376GおよびD377Vという置換を含んでいる。
さらに、配列番号4の配列は、国際公開第2004/030468号パンフレット内で開示されている通りのアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)から得た野生型アスパラギナーゼ配列と比べて、4つのアミノ酸欠失を含んでいる。すなわち、本明細書中で開示されている配列番号4は、国際公開第2004/030468号パンフレット中で開示されその中で配列番号3(アミノ酸配列)と呼称されているアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)から得られた野生型アスパラギナーゼ配列内のD336、T337、A338およびT339に対応するアミノ酸を含んでいない。本出願の配列番号4に記されているアスパラギナーゼはASN002と仮称される。
配列番号4に記されている配列の変異体、例えば機能的等価物は、35位のSer、53位のLeu、63位のSer、64位のAla、65位のAsp、66位のAsn、74位のAla、77位のIle、79位のIle、80位のGln、81位のThr、88位のGlu、106位のPro、108位のVal、111位のSer、114位のLeu、117位のAla、119位のThr、122位のGlu、126位のAsp、161位のVal、168位のAla、181位のGln、189位のPro、190位のAla、197位のLeu、205位のVal、208位のPhe、211位のSer、224位のVal、228位のAsn、231位のAla、232位のIle、233位のVal、236位のLys、238位のTyr、250位のThr、251位のThr、254位のVal、255位のArg、259位のSer、267位のTyr、270位のGln、279位のAsp、282位のAsp、283位のAsn、286位のLys、293位のSer、297位のSer、299位のSer、300位Ser、301位のGly、303位のSer、304位のAsp、309位のIle、311位のSer、312位のThr、313位のHis、314位のSer、317位のIle、321位のThr、324位のGly、330位のPro、333位のGlu、336位のGln、341位のPhe、356位のAla、360位のGly、362位のGlu、365位のArg、366位のGlu、370位のLys、371位のVal、372位のGlyまたは373位のValのうちの1つ以上を含んでいてよく、前記位置は配列番号4を基準にして定義されている。
すなわち、配列番号4に記されている配列の変異体を配列番号4に記されている配列と整列させた場合、その変異体は、次のもののうちの1つ以上を含んでいてよい:
配列番号4中の35位に対応する(変異体中の)位置にあるSer;
配列番号4中の53位に対応する(変異体中の)位置にあるLeu;
配列番号4中の63位に対応する(変異体中の)位置にあるSer;
配列番号4中の64位に対応する(変異体中の)位置にあるAla;
配列番号4中の65位に対応する(変異体中の)位置にあるAsp;
配列番号4中の66位に対応する(変異体中の)位置にあるAsn;
配列番号4中の74位に対応する(変異体中の)位置にあるAla;
配列番号4中の77位に対応する(変異体中の)位置にあるIle;
配列番号4中の79位に対応する(変異体中の)位置にあるIle;
配列番号4中の80位に対応する(変異体中の)位置にあるGln;
配列番号4中の81位に対応する(変異体中の)位置にあるThr;
配列番号4中の88位に対応する(変異体中の)位置にあるGlu;
配列番号4中の106位に対応する(変異体中の)位置にあるPro;
配列番号4中の108位に対応する(変異体中の)位置にあるVal;
配列番号4中の111位に対応する(変異体中の)位置にあるSer;
配列番号4中の114位に対応する(変異体中の)位置にあるLeu;
配列番号4中の117位に対応する(変異体中の)位置にあるAla;
配列番号4中の119位に対応する(変異体中の)位置にあるThr;
配列番号4中の122位に対応する(変異体中の)位置にあるGlu;
配列番号4中の126位に対応する(変異体中の)位置にあるAsp;
配列番号4中の161位に対応する(変異体中の)位置にあるVal;
配列番号4中の168位に対応する(変異体中の)位置にあるAla;
配列番号4中の181位に対応する(変異体中の)位置にあるGln;
配列番号4中の189位に対応する(変異体中の)位置にあるPro;
配列番号4中の190位に対応する(変異体中の)位置にあるAla;
配列番号4中の197位に対応する(変異体中の)位置にあるLeu;
配列番号4中の205位に対応する(変異体中の)位置にあるVal;
配列番号4中の208位に対応する(変異体中の)位置にあるPhe;
配列番号4中の211位に対応する(変異体中の)位置にあるSer;
配列番号4中の224位に対応する(変異体中の)位置にあるVal;
配列番号4中の228位に対応する(変異体中の)位置にあるAsn;
配列番号4中の231位に対応する(変異体中の)位置にあるAla;
配列番号4中の232位に対応する(変異体中の)位置にあるIle;
配列番号4中の233位に対応する(変異体中の)位置にあるVal;
配列番号4中の236位に対応する(変異体中の)位置にあるLys;
配列番号4中の238位に対応する(変異体中の)位置にあるTyr;
配列番号4中の250位に対応する(変異体中の)位置にあるThr;
配列番号4中の251位に対応する(変異体中の)位置にあるThr;
配列番号4中の254位に対応する(変異体中の)位置にあるVal;
配列番号4中の255位に対応する(変異体中の)位置にあるArg;
配列番号4中の259位に対応する(変異体中の)位置にあるSer;
配列番号4中の267位に対応する(変異体中の)位置にあるTyr;
配列番号4中の270位に対応する(変異体中の)位置にあるGln;
配列番号4中の279位に対応する(変異体中の)位置にあるAsp;
配列番号4中の282位に対応する(変異体中の)位置にあるAsp;
配列番号4中の283位に対応する(変異体中の)位置にあるAsn;
配列番号4中の286位に対応する(変異体中の)位置にあるLys;
配列番号4中の293位に対応する(変異体中の)位置にあるSer;
配列番号4中の297位に対応する(変異体中の)位置にあるSer;
配列番号4中の299位に対応する(変異体中の)位置にあるSer;
配列番号4中の300位に対応する(変異体中の)位置にあるSer;
配列番号4中の301位に対応する(変異体中の)位置にあるGly;
配列番号4中の303位に対応する(変異体中の)位置にあるSer;
配列番号4中の304位に対応する(変異体中の)位置にあるAsp;
配列番号4中の309位に対応する(変異体中の)位置にあるIle;
配列番号4中の311位に対応する(変異体中の)位置にあるSer;
配列番号4中の312位に対応する(変異体中の)位置にあるThr;
配列番号4中の313位に対応する(変異体中の)位置にあるHis;
配列番号4中の314位に対応する(変異体中の)位置にあるSer;
配列番号4中の317位に対応する(変異体中の)位置にあるIle;
配列番号4中の321位に対応する(変異体中の)位置にあるThr;
配列番号4中の324位に対応する(変異体中の)位置にあるGly;
配列番号4中の330位に対応する(変異体中の)位置にあるPro;
配列番号4中の333位に対応する(変異体中の)位置にあるGlu;
配列番号4中の336位に対応する(変異体中の)位置にあるGln;
配列番号4中の341位に対応する(変異体中の)位置にあるPhe;
配列番号4中の356位に対応する(変異体中の)位置にあるAla;
配列番号4中の360位に対応する(変異体中の)位置にあるGly;
配列番号4中の362位に対応する(変異体中の)位置にあるGlu;
配列番号4中の365位に対応する(変異体中の)位置にあるArg;
配列番号4中の366位に対応する(変異体中の)位置にあるGlu;
配列番号4中の370位に対応する(変異体中の)位置にあるLys;
配列番号4中の371位に対応する(変異体中の)位置にあるVal;
配列番号4中の372位に対応する(変異体中の)位置にあるGly;または
配列番号4中の373位に対応する(変異体中の)位置にあるVal。
本発明の変異体アスパラギナーゼポリペプチドは、35位のSer、53位のLeu、63位のSer、64位のAla、65位のAsp、66位のAsn、74位のAla、77位のIle、79位のIle、80位のGln、81位のThr、88位のGlu、106位のPro、108位のVal、111位のSer、114位のLeu、117位のAla、119位のThr、122位のGlu、126位のAsp、161位のVal、168位のAla、181位のGln、189位のPro、190位のAla、197位のLeu、205位のVal、208位のPhe、211位のSer、224位のVal、228位のAsn、231位のAla、232位のIle、233位のVal、236位のLys、238位のTyr、250位のThr、251位のThr、254位のVal、255位のArg、259位のSer、267位のTyr、270位のGln、279位のAsp、282位のAsp、283位のAsn、286位のLys、293位のSer、297位のSer、299位のSer、300位Ser、301位のGly、303位のSer、304位のAsp、309位のIle、311位のSer、312位のThr、313位のHis、314位のSer、317位のIle、321位のThr、324位のGly、330位のPro、333位のGlu、336位のGln、341位のPhe、356位のAla、360位のGly、362位のGlu、365位のArg、366位のGlu、370位のLys、371位のVal、372位のGlyまたは373位のValというアミノ酸のうちの2つ、3つ、4つ、5つ、例えば少なくとも10個、少なくとも15個、少なくとも20個、例えば少なくとも25個、少なくとも30個、少なくとも40個、少なくとも50個、少なくとも60個、少なくとも70個または全てを含んでいてよく、前記位置は配列番号4を基準にして定義されている。
したがって、本発明の変異体アスパラギナーゼポリペプチドは、35位のSer、53位のLeu、63位のSer、64位のAla、65位のAsp、66位のAsn、74位のAla、77位のIle、79位のIle、80位のGln、81位のThr、88位のGlu、106位のPro、108位のVal、111位のSer、114位のLeu、117位のAla、119位のThr、122位のGlu、126位のAsp、161位のVal、168位のAla、181位のGln、189位のPro、190位のAla、197位のLeu、205位のVal、208位のPhe、211位のSer、224位のVal、228位のAsn、231位のAla、232位のIle、233位のVal、236位のLys、238位のTyr、250位のThr、251位のThr、254位のVal、255位のArg、259位のSer、267位のTyr、270位のGln、279位のAsp、282位のAsp、283位のAsn、286位のLys、293位のSer、297位のSer、299位のSer、300位Ser、301位のGly、303位のSer、304位のAsp、309位のIle、311位のSer、312位のThr、313位のHis、314位のSer、317位のIle、321位のThr、324位のGly、330位のPro、333位のGlu、336位のGln、341位のPhe、356位のAla、360位のGly、362位のGlu、365位のArg、366位のGlu、370位のLys、371位のVal、372位のGlyまたは373位のValのうちの2つ以上のあらゆる組合せを含んでいてよく、前記位置は配列番号4を基準にして定義されている。
好ましくは、本発明の変異体アスパラギナーゼポリペプチドは、35位のSer、53位のLeu、63位のSer、64位のAla、65位のAsp、66位のAsn、74位のAla、77位のIle、79位のIle、80位のGln、81位のThr、88位のGlu、106位のPro、108位のVal、111位のSer、114位のLeu、117位のAla、119位のThr、122位のGlu、126位のAsp、161位のVal、168位のAla、181位のGln、189位のPro、190位のAla、197位のLeu、205位のVal、208位のPhe、211位のSer、224位のVal、228位のAsn、231位のAla、232位のIle、233位のVal、236位のLys、238位のTyr、250位のThr、251位のThr、254位のVal、255位のArg、259位のSer、267位のTyr、270位のGln、279位のAsp、282位のAsp、283位のAsn、286位のLys、293位のSer、297位のSer、299位のSer、300位のSer、301位のGly、303位のSer、304位のAsp、309位のIle、311位のSer、312位のThr、313位のHis、314位のSer、317位のIle、321位のThr、324位のGly、330位のPro、333位のGlu、336位のGln、341位のPhe、356位のAla、360位のGly、362位のGlu、365位のArg、366位のGlu、370位のLys、371位のVal、372位のGlyおよび373位のValの全てを含んでいてよく、前記位置は配列番号4を基準にして定義されている。
35、53、63、64、65、66、74、77、79、80、81、88、106、108、111、114、117、119、122、126、161、168、181、189、190、197、205、208、211、224、228、231、232、233、236、238、250、251、254、255、259、267、270、279、282、283、286、293、297、299、300、301、303、304、309、311、312、313、314、317、321、324、330、333、336、341、356、360、362、365、366、370、371、372および373位に対応する本発明の変異体アスパラギナーゼポリペプチド内のこれらの位置は、例えばGAPプログラム(このプログラムの詳細については以下を参照のこと)によって発見された最も相同な配列に対するGAPアラインメントなどを用いて配列番号4の配列と変異体ポリペプチドの配列とを整列させることにより同定され得る。配列番号4内の35、53、63、64、65、66、74、77、79、80、81、88、106、108、111、114、117、119、122、126、161、168、181、189、190、197、205、208、211、224、228、231、232、233、236、238、250、251、254、255、259、267、270、279、282、283、286、293、297、299、300、301、303、304、309、311、312、313、314、317、321、324、330、333、336、341、356、360、362、365、366、370、371、372および373位に対応する変異体内の位置はこのようにして同定され得、配列番号4を基準にして定義されるこれらの位置として呼称される。
さらに、本発明の変異体アスパラギナーゼポリペプチドは典型的には、国際公開第2004/030468号パンフレットの中で開示されているようにアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)から得られた野生型アスパラギナーゼ配列の中のAsp336、Thr337、Ala338およびThr339に対応するアミノ酸のうちの1つ以上、例えば2つ、3つまたは全てを含まない。すなわち本発明の変異体アスパラギナーゼポリペプチドを国際公開第2004/030468号パンフレット内で開示されているアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)から得られた野生型アスパラギナーゼ配列と整列させた場合、それは典型的に、野生型A・ニガー(A.niger)配列の336、337、338および339位に見出されるものに対応するアミノ酸のうちの1つ以上を含まない。
別の実施形態においては、本発明は同様に、少なくとも3.5、好ましくは少なくとも4、より好ましくは少なくとも5pHユニットというpH活性プロファイルの幅を有するアスパラギナーゼをも提供している。好ましい実施形態においては、少なくとも3.5、好ましくは少なくとも4、より好ましくは少なくとも5pHユニットというpH活性プロファイルの幅を有するアスパラギナーゼは、配列番号2または配列番号4のうちのいずれか1つに記されているアミノ酸配列を有する変異体アスパラギナーゼそしてそれらのうちの少なくとも1つに対する少なくとも85%の相同性を有するそのさらなる変異体にしたがったアスパラギナーゼである。
[ポリヌクレオチド]
以上で記した通り、本発明は、配列番号2(ASN001と仮称)または配列番号4(ASN002と仮称)のいずれか1つにしたがったアミノ酸配列を有する変異体アスパラギナーゼおよびその付加的な変異体、例えば機能的等価物をコードするポリヌクレオチドを提供する。したがって本発明は、配列番号1または配列番号3のいずれか1つにしたがったポリヌクレオチドおよび付加的な変異体ポリヌクレオチドを提供する
明確さを期して、配列番号1は配列番号2にしたがったポリペプチドをコードするポリヌクレオチド配列であり、配列番号3は配列番号4にしたがったポリペプチドをコードするポリヌクレオチド配列である。
本発明は、本発明にしたがったアスパラギナーゼをコードする遺伝子を含むポリヌクレオチド配列ならびにそのコード配列を提供している。したがって、本発明は、
a) 配列番号2または配列番号4のいずれか1つにしたがったアスパラギナーゼをコードするDNA配列;
b) 配列番号2または配列番号4のいずれか1つにしたがったポリペプチドと少なくとも85%の相同性を有するアスパラギナーゼをコードするDNA配列;
c) a)またはb)にしたがったDNA配列と少なくとも80%の相同性を有するDNA配列;
d) a)またはb)にしたがったDNA配列の相補鎖と高いストリンジェンシーでハイブリッド形成するDNA配列;
e) 少なくとも100個のヌクレオチドを有するa)、b)、c)またはd)にしたがったDNA配列のサブ配列;
f) a)、b)、c)、d)またはe)にしたがったDNA配列の相補鎖、
を含む核酸配列に関する。
本発明は同様に、配列番号2または配列番号4のいずれか1つにしたがったポリペプチドの少なくとも1つの機能的ドメインにしたがった単離されたポリヌクレオチドにも関する。以下では、本発明にしたがったポリペプチドについて、このことを詳述する。
典型的には、配列番号2に関しては、かかるドメインは、25位のAla、28位のThr、30位のTyr、35位のSer、53位のLeu、63位のSer、64位のAla、65位のAsp、66位のAsn、74位のAla、77位のIle、79位のIle、80位のGln、81位のThr、88位のGlu、106位のPro、108位のVal、111位のSer、114位のLeu、117位のAla、119位のThr、122位のGlu、126位のAsp、131位のSer、161位のVal、168位のAla、181位のGln、189位のPro、190位のAla、197位のLeu、205位のVal、208位のPhe、210位のAla、211位のSer、224位のVal、228位のAsn、231位のAla、232位のIle、233位のVal、236位のLys、238位のTyr、240位のTyr、250位のThr、251位のThr、252位のVal、254位のVal、255位のArg、259位のSer、267位のTyr、270位のGln、273位のGln、279位のSer、282位のAsp、283位のAsn、286位のLys、293位のSer、297位のSer、299位のSer、301位のGly、303位のSer、304位のAsp、307位のAsp、309位のIle、310位のAla、311位のSer、312位のLys、313位のHis、314位のSer、317位のIle、319位のLeu、321位のThr、324位のGly、330位のThr、345位のPhe、351位のAla、360位のAla、361位のGlu、364位のGly、365位のPhe、366位のLys、369位のArg、370位のGlu、374位のLys、375位のValまたは377位のValのうちの1つ以上に対応する1つまたは複数のアミノ酸を含み、前記位置は配列番号2を基準にして定義されている。
本発明の一実施形態においては、本発明にしたがった核酸配列はポリペプチドをコードし、ここでポリペプチドは、配列番号2のアミノ酸1〜378の配列に比べてアミノ酸の1つ以上の切断、および/または少なくとも1つの置換、欠失および/または挿入を有するアミノ酸配列を含む変異体である。かかるポリペプチドは典型的には、25位のAla、28位のThr、30位のTyr、35位のSer、53位のLeu、63位のSer、64位のAla、65位のAsp、66位のAsn、74位のAla、77位のIle、79位のIle、80位のGln、81位のThr、88位のGlu、106位のPro、108位のVal、111位のSer、114位のLeu、117位のAla、119位のThr、122位のGlu、126位のAsp、131位のSer、161位のVal、168位のAla、181位のGln、189位のPro、190位のAla、197位のLeu、205位のVal、208位のPhe、210位のAla、211位のSer、224位のVal、228位のAsn、231位のAla、232位のIle、233位のVal、236位のLys、238位のTyr、240位のTyr、250位のThr、251位のThr、252位のVal、254位のVal、255位のArg、259位のSer、267位のTyr、270位のGln、273位のGln、279位のSer、282位のAsp、283位のAsn、286位のLys、293位のSer、297位のSer、299位のSer、301位のGly、303位のSer、304位のAsp、307位のAsp、309位のIle、310位のAla、311位のSer、312位のLys、313位のHis、314位のSer、317位のIle、319位のLeu、321位のThr、324位のGly、330位のThr、345位のPhe、351位のAla、360位のAla、361位のGlu、364位のGly、365位のPhe、366位のLys、369位のArg、370位のGlu、374位のLys、375位のValまたは377位のValのうちの1つ以上を含み、前記位置は配列番号2を基準にして定義されている。
典型的には、配列番号4に関しては、かかるドメインは、35位のSer、53位のLeu、63位のSer、64位のAla、65位のAsp、66位のAsn、74位のAla、77位のIle、79位のIle、80位のGln、81位のThr、88位のGlu、106位のPro、108位のVal、111位のSer、114位のLeu、117位のAla、119位のThr、122位のGlu、126位のAsp、161位のVal、168位のAla、181位のGln、189位のPro、190位のAla、197位のLeu、205位のVal、208位のPhe、211位のSer、224位のVal、228位のAsn、231位のAla、232位のIle、233位のVal、236位のLys、238位のTyr、250位のThr、251位のThr、254位のVal、255位のArg、259位のSer、267位のTyr、270位のGln、279位のAsp、282位のAsp、283位のAsn、286位のLys、293位のSer、297位のSer、299位のSer、300位のSer、301位のGly、303位のSer、304位のAsp、309位のIle、311位のSer、312位のThr、313位のHis、314位のSer、317位のIle、321位のThr、324位のGly、330位のPro、333位のGlu、336位のGln、341位のPhe、356位のAla、360位のGly、362位のGlu、365位のArg、366位のGlu、370位のLys、371位のVal、372位のGlyおよび373位のValのうちの1つ以上に対応する1つまたは複数のアミノ酸を含み、前記位置は配列番号4を基準にして定義されている。
本発明の一実施形態においては、本発明にしたがった核酸配列はポリペプチドをコードし、ここでポリペプチドは、配列番号4のアミノ酸1〜374の配列と比べてアミノ酸の1つ以上の切断、および/または少なくとも1つの置換、欠失および/または挿入を有するアミノ酸配列を含む変異体である。かかるポリペプチドは典型的には、35位のSer、53位のLeu、63位のSer、64位のAla、65位のAsp、66位のAsn、74位のAla、77位のIle、79位のIle、80位のGln、81位のThr、88位のGlu、106位のPro、108位のVal、111位のSer、114位のLeu、117位のAla、119位のThr、122位のGlu、126位のAsp、161位のVal、168位のAla、181位のGln、189位のPro、190位のAla、197位のLeu、205位のVal、208位のPhe、211位のSer、224位のVal、228位のAsn、231位のAla、232位のIle、233位のVal、236位のLys、238位のTyr、250位のThr、251位のThr、254位のVal、255位のArg、259位のSer、267位のTyr、270位のGln、279位のAsp、282位のAsp、283位のAsn、286位のLys、293位のSer、297位のSer、299位のSer、300位のSer、301位のGly、303位のSer、304位のAsp、309位のIle、311位のSer、312位のThr、313位のHis、314位のSer、317位のIle、321位のThr、324位のGly、330位のPro、333位のGlu、336位のGln、341位のPhe、356位のAla、360位のGly、362位のGlu、365位のArg、366位のGlu、370位のLys、371位のVal、372位のGlyおよび373位のValのうちの1つ以上を含み、前記位置は配列番号4を基準にして定義されている。
別の実施形態においては、本発明は、少なくとも3.5、好ましくは少なくとも4、より好ましくは少なくとも5pHユニットというpH活性プロファイルの幅を有するアスパラギナーゼをコードする核酸分子を提供する。好ましい実施形態においては、少なくとも3.5というpH活性プロファイルの幅を有するアスパラギナーゼをコードする前記核酸分子は、
a) 配列番号2または配列番号4のいずれか1つにしたがったアスパラギナーゼをコードするDNA配列;
b) 配列番号2または配列番号4のいずれか1つにしたがったポリペプチドと少なくとも85%の相同性を有するアスパラギナーゼをコードするDNA配列;
c) a)またはb)にしたがったDNA配列と少なくとも80%の相同性を有するDNA配列;
d) a)またはb)にしたがったDNA配列の相補鎖と高いストリンジェンシーでハイブリッド形成するDNA配列;
e) 少なくとも100個のヌクレオチドを有するa)、b)、c)またはd)にしたがったDNA配列のサブ配列;
f) a)、b)、c)、d)またはe)にしたがったDNA配列の相補鎖、
を含む核酸配列である。
本明細書中で使用されている「遺伝子」および「組換え遺伝子」という用語は、例えば野生型アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)アスパラギナーゼの変異体といったような本明細書で記述されている変異体アスパラギナーゼをコードする読取り枠を含む核酸分子を意味する。遺伝子は、コード配列、非コード配列、イントロンおよび調節配列を含んでいてよい。すなわち、本明細書中で使用されている「遺伝子」とは、本明細書中で定義されている単離した核酸分子を意味してよい。したがって、「遺伝子」という用語は、本発明に関しては、天然に存在する配列のみを意味していない。
本発明の核酸分子は、本明細書で提供されている配列情報と組合せて考慮した場合に当業者にとって周知である標準的な分子生物学技術を用いて生成可能である。
例えば、標準的な合成技術を用いて、必要とされる核酸分子を新たに合成してもよい。かかる合成プロセスは典型的には自動化されたプロセスとなる。かかる技術は当業者にとって周知である。
代替的には、本発明の核酸分子は、例えば野生型核酸分子といった既存の核酸分子の部位特異的突然変異誘発を使用することによって生成されてよい。部位特異的突然変異誘発は、当業者にとって周知である多数の技術を用いて実施され得る。
単なる一例としてここで言及されるこのような方法の1つにおいては、所望の突然変異を含むオリゴヌクレオチド「プライマ」を用いてプラスミド鋳型上でPCRが実施される。プライマは新たに合成されたストランドの末端であることから、鋳型DNAストランドを結合させる上で第1サイクル中にミスマッチが存在した場合、その第1ラウンドの後、(突然変異を含む)プライマベースのストランドは、当初の鋳型と同等の濃度となる。連続的サイクルの後、それは指数関数的に成長し、25回の後、800万:1の領域内で当初の突然変異を受けていないストランドの数を上回り、その結果、突然変異を受けた増幅済みフラグメントのほぼ均質な溶液が得られると思われる。このとき鋳型DNAは、例えばDpn1といったような、メチル化されたDNAのみを切断する制限酵素を用いて、酵素消化により除去され得る。アルカリ溶菌法プラスミド調製から誘導され、したがってメチル化されている鋳型は、このステップにおいて破壊されるが、突然変異を受けたプラスミドは、生体外で生成されておりかつその結果としてメチル化されていないことから、保存される。
かかる方法においては、2つ以上の突然変異を、例えば、各々1つ以上のミスマッチを含む1つ以上のオリゴヌクレオチドを用いることによって、単一のPCR反応の中で核酸分子内に導入してよい。或いは、改変された核酸が逐次的反復的に核酸内に導入されるような形で、各々が1つ以上の突然変異を導入する2つ以上のPCR反応を実施することによって、核酸分子内に2つ以上の突然変異を導入してもよい。
本発明の核酸は、上述の部位特異的突然変異誘発技術にしたがって適切なミスマッチオリゴヌクレオチドプライマおよび鋳型としてのcDNA、mRNA或いはまたゲノムDNAを用いて生成可能である。このようにして誘導された核酸分子は、適切なベクターの中にクローニングさせ、DNA配列分析により特徴付けすることができる。
本発明の核酸配列は、国際公開第2004/030468号パンフレットの中で開示されているようなアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)から得た野生型アスパラギナーゼ配列の野生型配列および/または配列番号2または配列番号4のいずれか1つに記されている配列に比べて1つ以上の欠失つまりギャップを含み得る。かかる欠失/ギャップは同様に、適切なオリゴヌクレオチドを用いた部位特異的突然変異誘発を用いても生成され得る。かかる欠失を生成するための技術は、当業者にとって周知である。
さらに、本発明にしたがったヌクレオチド配列に対応するかまたはこれに対してハイブリッド形成可能なオリゴヌクレオチドは、例えば自動化されたDNA合成装置を用いて、標準的合成技術により調製可能である。
同様に、相補的核酸分子も本発明に含まれる。別のヌクレオチド配列に相補的である核酸分子とは、もう一方のヌクレオチド配列にハイブリッド形成できかくして安定した2重鎖を形成できるようにもう一方のヌクレオチド配列に対する充分な相補性を有する核酸分子である。
本発明の1つの態様は、本発明のポリペプチドまたは生物学的に活性なフラグメントまたはドメインといったようなその機能的等価物をコードする単離核酸分子、ならびに、本発明の核酸分子の調製のためといったような核酸分子の増幅または突然変異のためのPCRプライマとして使用するのに適した本発明のポリペプチドをコードする核酸分子およびかかる核酸分子のフラグメントを同定するためにハイブリダイゼーションプローブとして使用するのに充分な核酸分子にも関する。
「単離ポリヌクレオチド」または「単離核酸」とは、それが由来する生体の天然に存在するゲノム内ではそれが直接隣接している(1つは5’末端上、1つは3’末端上)コード配列の両方と直接隣接していないDNAまたはDNAである。かくして、一実施形態においては、単離核酸は、コード配列に直接隣接する5’非コーディング(例えばプロモータ)配列の一部または全てを含む。したがってこの用語には、例えば、ベクター内、自己複製プラスミドまたはウイルス内、または原抗生物または真核生物のゲノムDNA内に取込まれるかまたは、その他の配列とは独立して別々の分子(例えばPCRまたは制限エンドヌクレアーゼ処理により生産されるcDNAまたはゲノムDNAフラグメント)として存在する組換えDNAが含まれる。それにはまた、細胞材料、ウイルス材料または培地(組換えDNA技術により生産される場合)また化学的前駆体またはその他の化学物質(化学的に合成される場合)を実質的に含まない付加的なポリペプチドをコードするハイブリッド遺伝子の一部分である組換えDNAも含まれる。さらに、「単離核酸フラグメント」というのは、フラグメントとして天然に存在せず天然の状態では発見されないと思われる核酸フラグメントである。
本明細書中で使用される「ポリヌクレオチド」または「核酸分子」という用語は、DNA分子(例えばcDNAまたはゲノムDNA)およびRNA分子(例えばmRNA)およびヌクレオチド類似体を用いて生成されるDNAまたはRNAの類似体を含むように意図されている。核酸分子は、1本鎖または2本鎖であり得るが、好ましくは、2本鎖DNAである。核酸は、オリゴヌクレオチド類似体または誘導体(例えばイノシンまたはホスホロチオエートヌクレオチド)を用いて合成され得る。かかるオリゴヌクレオチドは、例えば、改変した塩基対合能力または増大したヌクレアーゼ耐性をもつ核酸を調製するために用いることができる。
本発明の別の実施形態は、本発明の核酸分子に対しアンチセンスである単離核酸分子、例えば配列番号1または配列番号3のいずれか1つの中に記された配列を有する核酸分子のコード鎖を提供する。同じく本発明の範囲内に含まれるのは、本明細書中で記述されている核酸分子の相補鎖である。
[同一性および相同性]
「相同性」または「同一性百分率」という用語は、本明細書において同義的に用いられる。本発明においては、ここで、2つのアミノ酸配列または2つの核酸配列の同一性百分率を決定するために、最適な比較を目的として配列を整列させることが規定されている(例えば、第2のアミノまたは核酸配列との最適なアラインメントのために第1のアミノ酸または核酸の配列の中にギャップを導入することができる)。このとき対応するアミノ酸またはヌクレオチド位置にあるアミノ酸またはヌクレオチド残基が比較される。第1の配列内の1つの位置が第2の配列内の対応する位置と同じアミノ酸またはヌクレオチド残基によって占有されている場合には、分子はその位置において同一である。2つの配列間の同一性百分率は、配列が共有する同一の位置の数の関数である(すなわち、同一性%=同一位置の数/合計位置数(すなわち重複する位置)×100)。好ましくは、2つの配列は同じ長さである。
配列比較は、比較中の2つの配列の全長にわたってかまたは2つの配列のフラグメント全体にわたって実施されてよい。典型的には、この比較は比較中の2つの配列の全長にわたって実施される。しかしながら、配列同一性は、例えば20、50、100またはそれ以上の隣接アミノ酸残基の一領域にわたって実施することもできる。
当業者であれば、2つの配列の間の相同性を決定するために複数の異なるコンピュータプログラムを利用できるということに気づくであろう。例えば、2つの配列の間の配列の比較および同一性の百分率の決定を、数学的アルゴリズムを用いて達成することができる。好ましい実施形態においては、2つのアミノ酸または核酸配列の間の同一性百分率は、16、14、12、10、8、6または4というギャップ重み(gap weight)および1、2、3、4、5または6という長さ重み(length weight)、およびBlosum62マトリクスまたはPAM250マトリクスのいずれかを用いて、(http://www.accelrys.com/products/gcg/で入手可能な)Accelrys GCGソフトウェアパッケージ内のGAPプログラム内に取込まれたニードルマン(Needleman)およびブンシュ(Wunsch)(J.Mol.Biol.第48号:444〜453頁(1970年))アルゴリズムを用いて決定される。当業者であれば、これらの異なるバラメータ全てがわずかに異なる結果を生み出すものの、2つの配列の全体的同一性百分率が、異なるアルゴリズムを使用した場合に著しく変わらない、ということを認識するだろう。
本発明のヌクレオチドまたはタンパク質配列は、さらに、例えばその他のファミリーメンバーまたは関連する配列を同定するべく、公開データベースに対する検索を実行するための「問合せ配列」として使用することができる。かかる検索は、アルシュール(Altschul)ら(1990年)J.Mol.Biol.第215号:403〜10頁のBLASTNおよびBLASTPプログラム(バージョン2.0)を用いて実行可能である。本発明のタンパク質分子と相同なアミノ酸配列を得るために、BLASTPプログラム、スコア=50、ワード長=3を用いて、BLASTタンパク質検索を実行することができる。比較を目的としてギャップ付きアラインメントを得るためには、ギャップ付きBLASTをアルシュールら、(1997年)Nucleic Acids Res.第25号(17):3389〜3402頁に記述されている通りに利用することができる。BLASTおよびギャップ付きBLASTPプログラムを利用する場合には、それぞれのプログラム(例えばBLASTPおよびBLASTN)のデフォルトパラメータを使用することができる。国立生物工学情報センター(National Center for Biotechnology Information)のホームページhttp://www.ncbi.nlm.nih.gov/を参照のこと。
[ハイブリダイゼーション]
本発明のポリヌクレオチドおよび配列番号1または配列番号3のいずれか1つに記された配列の相補体は、典型的には、バックグラウンドよりも著しく高いレベルでハイブリッド形成することができる。例えば、cDNAライブラリ内にはその他のcDNAが存在するため、バックグラウンドハイブリダイゼーションが発生し得る。本発明のポリヌクレオチドと配列番号1または配列番号3のいずれか1つのコード配列の相補体との間の相互作用により生成されるシグナルレベルは、典型的に、その他のポリヌクレオチドと配列番号1または配列番号3のいずれか1つの配列との間の相互作用の少なくとも10倍、好ましくは少なくとも100倍強いものである。相互作用強度は、例えば放射性標識化により測定され得る。
本明細書において使用される「ハイブリッド形成する」(「hybridize」および「hybridizing」)という用語は、比較すべき配列の少なくとも約20、例えば少なくとも約50、例えば少なくとも約100、例えば少なくとも約200、より好ましくは少なくとも約300の隣接ヌクレオチドの領域全体にわたってかまたは全長にわたって決定された場合に互いに少なくとも約60%、少なくとも約70%、好ましくは少なくとも約80%、より好ましくは少なくとも約85%、さらに一層好ましくは少なくとも約90%、例えば少なくとも約95%互いに相同である、例えば少なくとも約98%互いに相同である、例えば少なくとも約99%互いに相同であるヌクレオチド配列を典型的に互いにハイブリッド形成された状態にとどまらせるハイブリダイゼーションおよび洗浄条件を記述するように意図されている。
かかるハイブリダイゼーション条件の好ましい限定的意味のない例は、約45℃で6×塩化ナトリウム/クエン酸ナトリウム(SSC)中でのハイブリダイゼーションとそれに続く55℃、好ましくは60℃そしてさらに一層好ましくは65℃での1×SSC、0.1%SDS中での1回以上の洗浄である。
ストリンジェンシーの高い条件としては、例えば、5×SSC/5×デンハルト(Denhardt)溶液/1.0%のSDS中でのハイブリダイゼーションと室温での0.2×SSC/0.1%SDS中での洗浄が含まれる。或いは、42℃で洗浄を行なってもよい。
当業者であれば、ストリンジェントおよび高ストリンジェントハイブリダイゼーション条件にあてはまるのはどんな条件であるかを知っていると考えられる。かかる条件に関する付加的な指針は、当該技術分野では、例えばサンブルック(Sambrook)ら、1989年、「Molecular Cloning,A Laboratory Manual」、Cold Spring Harbor Press、ニューヨーク;およびアウスベル(Ausubel)ら、(編)、1995年、Current Protocols in Molecular Biology、(John Wiley & Sons、ニューヨーク)中で容易に入手可能である。
当然のことながら、ポリA配列(例えばmRNAの3’末端ポリ(A)トラクト)またはT(またはU)残基の相補的ストレッチにのみハイブリッド形成するポリヌクレオチドは、ポリ(A)ストレッチまたはその相補体(例えば事実上全ての2本鎖cDNAクローン)を含むあらゆる核酸分子に対しハイブリッド形成することから、本発明の核酸の一部分に特異的にハイブリッド形成するように用いられる本発明のポリヌクレオチドの中には含まれないと思われる。
上述の程度の配列同一性および最小サイズの任意の組合せを用いて、本発明のポリヌクレオチドを定義してよいが、よりストリンジェンシーの高い組合せ(すなわちより大きい長さにわたるより高い配列同一性)が好ましい。
[ベクター]
本発明の別の態様は、例えば配列番号2または配列番号4のいずれか1つのアスパラギナーゼタンパク質またはそれらのうちのいずれかの機能的等価物といった本発明の変異体アスパラギナーゼをコードする核酸を含有するベクター、好ましくは発現ベクターに関する。
本明細書中で使用する「ベクター」という用語は、それが連結された別の核酸を輸送することのできる核酸分子を意味する。1つのベクタータイプは、付加的なDNAセグメントを中にライゲートできる環状2本鎖DNAループを意味する「プラスミド」である。別のベクタータイプは、付加的なDNAセグメントがウイルスゲノム内にライゲートされ得る、ウイルスベクターである。一部のベクターは、それが中に導入される宿主細胞内で自己複製する能力をもつ(例えば、細菌複製起点をもつ細菌ベクターおよびエピソーム性哺乳動物ベクター)。その他のベクター(例えば非エピソーム性哺乳動物ベクター)は、宿主細胞中への導入時点で宿主細胞のゲノム内に組込まれ、かくして宿主ゲノムと共に複製される。さらに、一部のベクターは、それが作動的に連結されている遺伝子の発現を誘導する能力をもつ。かかるベクターは、本明細書において、「発現ベクター」と呼ばれる。一般に、組換えDNA技術において有用な発現ベクターは多くの場合プラスミドの形をしている。「プラスミド」および「ベクター」という用語は、プラスミドがベクターの最も一般的に用いられる形態であることから、本明細書において同義的に用いることができる。しかしながら、本発明は、同等の機能を果たすウイルスベクター(例えば複製欠損レトロウイルス、アデノウイルスおよびアデノ関連ウイルス)といったようなその他の発現ベクター形態を含むように意図されている。
本発明の組換え発現ベクターは、宿主細胞内での核酸の発現に適した形態で本発明の核酸を含んでおり、これはすなわち、組換え発現ベクターが、発現させるべき核酸配列に作動的に連結された、発現に用いるべく宿主細胞に基づいて選択された1つ以上の調節配列を含むことを意味している。組換え発現ベクターの内部で、「作動的に連結された」という表現は、関心対象のヌクレオチド配列が、ヌクレオチド配列の発現を可能にする要領で(例えば生体外転写/翻訳系内またはベクターが宿主細胞内に導入される場合には宿主細胞内で)、1つまたは複数の調節配列に連結されている、ということを意味するように意図されている。「調節配列」という用語は、プロモータ、エンハンサおよびその他の発現制御要素(例えばポリアデニル化シグナル)を含むように意図されている。かかる調節配列は、例えばゴーデル(Goeddel);Gene Expression Technology:Methods in Enzymology 185、Academic Press、カリフォルニア州サンディエゴ(1990年)の中で記述されている。調節配列としては、数多くのタイプの宿主細胞内でヌクレオチド配列の構成的発現を誘導するものおよび一部の宿主細胞内でのみヌクレオチド配列の発現を誘導するもの(例えば組織特異的調節配列)が含まれる。当業者であれば、発現ベクターの設計が形質転換すべき宿主細胞の選択、所望のタンパク質の発現レベルといったような要因によって左右され得るということがわかるだろう。本発明の発現ベクターは、宿主細胞内に導入されて、本明細書中で記述されているような核酸によりコードされるタンパク質またはペプチドを生産することができる(例えば、配列番号2および配列番号4のいずれか1つにしたがったアスパラギナーゼ変異体またはそれらのうちのいずれかの変異体、例えば機能的等価物またはフラグメント、またはかかる変異体のうちの1つ以上を含む融合タンパク質)。
本発明の組換え発現ベクターは、原核または真核細胞内での本発明の変異体タンパク質の発現用として設計され得る。例えば、本発明の変異体タンパク質は、大腸菌(E.coli)といった細菌細胞、昆虫細胞(バキュロウイルス発現ベクターを使用)、酵母細胞または哺乳動物細胞の中で発現可能である。適切な宿主細胞はさらに、ゴーデル、Gene Expression Technology:Methods in Enzymology 185、Academic Press、カリフォルニア州サンディエゴ(1990年)の中で論述されている。或いは、組換え発現ベクターを、例えばT7プロモータ調節配列およびT7ポリメラーゼを用いて、生体外で転写および翻訳することもできる。
本発明において有用である発現ベクターとしては、染色体、エピソームおよびウイルスに由来するベクター、例えば細菌プラスミド、バクテリオファージ、酵母エピソーム、酵母染色体要素、ウイルス、例えばバキュロウイルス、パポバウイルス、ワクチニアウイルス、アデノウイルス、鶏痘ウイルス、仮性狂犬病ウイルスおよびレトロウイルスに由来するベクター、そしてこれらの組合せに由来するベクター、例えばプラスミドおよびバクテリオファージ遺伝要素に由来するベクター、例えばコスミドおよびファージミドが含まれる。
DNAインサートは、いくつかの例を挙げると、ファージラムダPLプロモータ、大腸菌(E.coli)lac、trpおよびtacプロモータ、SV40早期および後期プロモータそしてレトロウイルスLTRのプロモータといったような適切なプロモータに対して作動的に連結されなくてはならない。その他の適切なプロモータは、当業者にとって周知であろう。具体的な実施形態においては、糸状菌内でアスパラギナーゼの高い発現レベルを誘導することのできるプロモータが好ましい。このようなプロモータは当該技術分野において公知である。発現コンストラクトは、転写開始、終結のための部位そして転写された領域内では、翻訳のためのリボソーム結合部位を含んでいてよい。コンストラクトにより発現される成熟した転写産物のコード部分は、最初に翻訳開始AUGそして翻訳すべきポリペプチドの末端に適切に位置づけされた終端コドンを含む。
従来の形質転換またはトランスフェクション技術を介して、原核または真核細胞内にベクターDNAを導入することができる。本明細書で使用される「形質転換」および「トランスフェクション」という用語は、リン酸カルシウムまたは塩化カルシウムの共沈、DEAE−デキストラン媒介トランスフェクション、形質導入、感染、リポフェクション、カチオン脂質仲介型トランスフェクションまたは電気穿孔を含めた、宿主細胞内に外来性核酸(例えばDNA)を導入するための当該技術分野で認知されたさまざまな技術を意味するように意図されている。宿主細胞を形質転換またはトランスフェクトするための適切な方法は、サンブルックら、(「Molecular Cloning:A Laboratory Manual」、第2版、Cold Spring Harbor Laboratory、Cold Spring Harbor Laboratory Press、ニューヨーク州コールドスプリングハーバー、1989年)、デービス(Davis)ら、「Basic Methods in Molecular Biology」(1986年)およびその他の実験室マニュアルの中に見出すことができる。
哺乳動物細胞の安定したトランスフェクションのためには、使用される発現ベクターおよびトランスフェクション技術に応じて、わずかな細胞画分だけが外来性DNAをそのゲノム内に組込み得る。これらの組込み体を同定し選択するために、選択的マーカー(例えば抗生物質に対する耐性)をコードする遺伝子が一般に、関心対象の遺伝子と共に宿主細胞内に導入される。好ましい選択可能なマーカーとしては、G418、ハイグロマイシンおよびメタトレキセートといったような薬物に対する耐性を付与するマーカーが含まれる。選択可能なマーカーをコードする核酸を、本発明の変異体タンパク質をコードするものと同じベクター上で宿主細胞内に導入することができ、そうでなければ別々のベクター上で導入することができる。導入された核酸での安定したトランスフェクションを受けた細胞は、薬物選択によって同定可能である(例えば、選択可能なマーカー遺伝子を取込んだ細胞は、その他の細胞が死枯する一方で生存し続ける)。
原核生物におけるタンパク質の発現は、融合または非融合タンパク質の発現を誘導する構成的プロモータまたは誘導可能なプロモータを含むベクターと共に、大腸菌(E.coli)内で実施されることが多い。融合ベクターは、その中でコードされるタンパク質、例えば組換えタンパク質のアミノ末端に対し数多くのアミノ酸を付加する。このような融合ベクターは、典型的に次の3つの目的に使用される。すなわち1)組換えタンパク質の発現を増大させるため;2)組換えタンパク質の溶解度を増大させるため;そして3)アフィニティー精製においてリガンドとして作用することにより組換えタンパク質の精製を補助するため。多くの場合、融合発現ベクター内では、融合タンパク質の精製後に融合部分から組換えタンパク質を分離することができるように、融合部分と組換えタンパク質の接合部にタンパク質分解切断部位が導入されている。
上述の通り、発現ベクターは好ましくは、選択可能なマーカーを含む。かかるマーカーとしては、真核細胞培養のためのジヒドロ葉酸還元酵素またはネオマイシン耐性、および大腸菌(E.coli)およびその他の細菌内での培養のためのテトラサイクリンまたはアンピシリン耐性が含まれる。適切な宿主の代表例としては、細菌細胞、例えば大腸菌(E.coli)、ストレプトマイセスサルモネラチフリウム(Streptmyces Salmonella typhimurium)および一部のバシラス(Bacillus)種;真菌細胞、例えばアスペルギルス種、例えばA.ニガー(A.nigar)、A.オリゼ(A.oryzae)およびA.ニデュランス(A.nidulans)、例えば酵母、例えばクルイベロマイセス(Kluyveromyces)、例えばK.ラクチス(K.lactis)および/またはプッチア(Puchia)例えばP.パストリス(P.Pastoris);昆虫細胞、例えばショウジョウバエ(Drosophila)S2およびヨトウガ(Spodoptera)Sf9;動物細胞、例えばCHO、COSおよびバウス(Bowes)黒色腫;および植物細胞が含まれる。上述の宿主細胞のための適切な培地および条件は、当該技術分野において公知である。
細菌中で使用するために好ましいベクターは、例えば、本明細書に参考により援用されている国際公開第A1−2004/074468号パンフレット中で開示されている。その他の適切なベクターは、当業者にとって容易に明らかになる。
本発明において使用するのに適した公知の細菌プロモータには、本明細書に参考により援用されている国際公開第A1−2004/074468号パンフレット中で開示されているプロモータが含まれる。
高等真核動物による本発明の変異体をコードするDNAの転写は、ベクター内にエンハンサ配列を挿入することによって増大させることができる。エンハンサは、所与の宿主細胞タイプの中でプロモータの転写活性を増大させるように作用する通常約10〜300bpのDNAのシス作用性要素である。エンハンサの例としては、bp100〜270で複製起点の後期側にあるSV40エンハンサ、サイトメガロウイルス早期プロモータエンハンサ、複製起点の後期側のポリオーマエンハンサ、およびアデノウイルスエンハンサが含まれる。
小胞体内腔内、ペリプラズム空間内または細胞外環境内へ翻訳済みタンパク質を分泌するために、発現されたポリペプチド内に適切な分泌シグナルを取込んでよい。シグナルは、ポリペプチドに対し内因性であり得、そうでなければ、非相同シグナルであってよい。
本発明の変異体は、それが例えば分泌シグナルなどの付加的な非相同機能領域を含み得るような形態で発現されてよい。本発明の変異体は、例えば、精製中または後続する取扱いおよび貯蔵中の宿主細胞内での安定性および持続性を改善するなどの目的でポリペプチドのN末端に付加される追加のアミノ酸、特に荷電アミノ酸の領域を含んでいてもよい。同様に、例えばヒスチジン残基またはT7タグを付加することによって、精製を容易にするために本発明の変異体に対しペプチド部分を添加してもよい。
[本発明に従ったポリペプチド]
本発明は、
a) 配列番号2または配列番号4のいずれか一方に示されている通りのアミノ配列を有するポリペプチド;
b) a)にしたがったポリペプチドと少なくとも85%の相同性を有するポリペプチド;
c) a)またはb)に定義されたポリペプチドから1つ以上のアミノ酸の置換、欠失および/または挿入によって得ることのできるポリペプチド;
d) 成熟ポリペプチドをコードする配列番号1または配列番号3の核酸配列または少なくとも100個のヌクレオチドを有するそのサブ配列によってコードされるポリペプチド、
であるアスパラギナーゼを提供している。
典型的には、配列番号2に関してb)、c)またはd)にしたがったポリペプチドは、25位のAla、28位のThr、30位のTyr、35位のSer、53位のLeu、63位のSer、64位のAla、65位のAsp、66位のAsn、74位のAla、77位のIle、79位のIle、80位のGln、81位のThr、88位のGlu、106位のPro、108位のVal、111位のSer、114位のLeu、117位のAla、119位のThr、122位のGlu、126位のAsp、131位のSer、161位のVal、168位のAla、181位のGln、189位のPro、190位のAla、197位のLeu、205位のVal、208位のPhe、210位のAla、211位のSer、224位のVal、228位のAsn、231位のAla、232位のIle、233位のVal、236位のLys、238位のTyr、240位のTyr、250位のThr、251位のThr、252位のVal、254位のVal、255位のArg、259位のSer、267位のTyr、270位のGln、273位のGln、279位のSer、282位のAsp、283位のAsn、286位のLys、293位のSer、297位のSer、299位のSer、301位のGly、303位のSer、304位のAsp、307位のAsp、309位のIle、310位のAla、311位のSer、312位のLys、313位のHis、314位のSer、317位のIle、319位のLeu、321位のThr、324位のGly、330位のThr、345位のPhe、351位のAla、360位のAla、361位のGlu、364位のGly、365位のPhe、366位のLys、369位のArg、370位のGlu、374位のLys、375位のValまたは377位のValのうちの1つ以上を含み、前記位置は配列番号2を基準にして定義されている。
本発明のポリペプチドは、25位のAla、28位のThr、30位のTyr、35位のSer、53位のLeu、63位のSer、64位のAla、65位のAsp、66位のAsn、74位のAla、77位のIle、79位のIle、80位のGln、81位のThr、88位のGlu、106位のPro、108位のVal、111位のSer、114位のLeu、117位のAla、119位のThr、122位のGlu、126位のAsp、131位のSer、161位のVal、168位のAla、181位のGln、189位のPro、190位のAla、197位のLeu、205位のVal、208位のPhe、210位のAla、211位のSer、224位のVal、228位のAsn、231位のAla、232位のIle、233位のVal、236位のLys、238位のTyr、240位のTyr、250位のThr、251位のThr、252位のVal、254位のVal、255位のArg、259位のSer、267位のTyr、270位のGln、273位のGln、279位のSer、282位のAsp、283位のAsn、286位のLys、293位のSer、297位のSer、299位のSer、301位のGly、303位のSer、304位のAsp、307位のAsp、309位のIle、310位のAla、311位のSer、312位のLys、313位のHis、314位のSer、317位のIle、319位のLeu、321位のThr、324位のGly、330位のThr、345位のPhe、351位のAla、360位のAla、361位のGlu、364位のGly、365位のPhe、366位のLys、369位のArg、370位のGlu、374位のLys、375位のValおよび377位のValのうちの2つ以上を含んでいてよく、前記位置は配列番号2を基準にして定義されている。より好ましくは、本発明のポリペプチドは、上述の位置にあるこれらのアミノ酸すべてを含んでいてよく、前記位置は配列番号2を基準にして定義されている。
配列番号4に関しては、本発明にしたがったポリペプチドは、35位のSer、53位のLeu、63位のSer、64位のAla、65位のAsp、66位のAsn、74位のAla、77位のIle、79位のIle、80位のGln、81位のThr、88位のGlu、106位のPro、108位のVal、111位のSer、114位のLeu、117位のAla、119位のThr、122位のGlu、126位のAsp、161位のVal、168位のAla、181位のGln、189位のPro、190位のAla、197位のLeu、205位のVal、208位のPhe、211位のSer、224位のVal、228位のAsn、231位のAla、232位のIle、233位のVal、236位のLys、238位のTyr、250位のThr、251位のThr、254位のVal、255位のArg、259位のSer、267位のTyr、270位のGln、279位のAsp、282位のAsp、283位のAsn、286位のLys、293位のSer、297位のSer、299位のSer、300位のSer、301位のGly、303位のSer、304位のAsp、309位のIle、311位のSer、312位のThr、313位のHis、314位のSer、317位のIle、321位のThr、324位のGly、330位のPro、333位のGlu、336位のGln、341位のPhe、356位のAla、360位のGly、362位のGlu、365位のArg、366位のGlu、370位のLys、371位のVal、372位のGlyまたは373位のValのうちの1つ以上を含んでいてよく、前記位置は配列番号4を基準にして定義されている。
本発明のポリペプチドは、35位のSer、53位のLeu、63位のSer、64位のAla、65位のAsp、66位のAsn、74位のAla、77位のIle、79位のIle、80位のGln、81位のThr、88位のGlu、106位のPro、108位のVal、111位のSer、114位のLeu、117位のAla、119位のThr、122位のGlu、126位のAsp、161位のVal、168位のAla、181位のGln、189位のPro、190位のAla、197位のLeu、205位のVal、208位のPhe、211位のSer、224位のVal、228位のAsn、231位のAla、232位のIle、233位のVal、236位のLys、238位のTyr、250位のThr、251位のThr、254位のVal、255位のArg、259位のSer、267位のTyr、270位のGln、279位のAsp、282位のAsp、283位のAsn、286位のLys、293位のSer、297位のSer、299位のSer、300位のSer、301位のGly、303位のSer、304位のAsp、309位のIle、311位のSer、312位のThr、313位のHis、314位のSer、317位のIle、321位のThr、324位のGly、330位のPro、333位のGlu、336位のGln、341位のPhe、356位のAla、360位のGly、362位のGlu、365位のArg、366位のGlu、370位のLys、371位のVal、372位のGlyまたは373位のValのうちの2つ以上を含んでいてよく、前記位置は配列番号4を基準にして定義されている。
より好ましくは、本発明のポリペプチドは、上述の位置にあるこれらのアミノ酸の全てを含んでいてよく、前記位置は配列番号4を基準にして定義されている。
別の実施形態においては、本発明は同様に、少なくとも3.5、好ましくは少なくとも4、より好ましくは少なくとも5pHユニットというpH活性プロファイルの幅を有するアスパラギナーゼをも提供している。好ましい実施形態においては、少なくとも3.5というpH活性プロファイルの幅を有するアスパラギナーゼは、
a) 配列番号2または配列番号4のいずれか一方に示されている通りのアミノ配列を有するポリペプチド;
b) a)にしたがったポリペプチドと少なくとも85%の相同性を有するポリペプチド;
c) a)またはb)に定義されたポリペプチドから1つ以上のアミノ酸の置換、欠失および/または挿入によって得ることのできるポリペプチド;または
d) 成熟ポリペプチドをコードする配列番号1または配列番号3の核酸配列または少なくとも100個のヌクレオチドを有するそのサブ配列によってコードされるポリペプチド、
であるアスパラギナーゼである。
同様に、上述のポリペプチドの機能的等価物を含むペプチドまたはポリペプチドが本発明の範囲内に含まれる。上述のポリペプチドは「本発明にしたがったポリペプチド」または「本発明にしたがった変異体」という用語の中に集合的に含まれる。
「ペプチド」および「オリゴペプチド」という用語は、(一般に認知されている通りに)同義語とみなされ、ペプチジルリンケージによってカップリングされた少なくとも2つのアミノ酸の鎖を示すように、文脈により必要とされる通りに同義的に各々の用語を使用することができる。「ポリペプチド」という用語は、本明細書において8個以上のアミノ酸残基を含む鎖について使用されている。本明細書中の全てのオリゴペプチドおよびポリペプチドの式は左から右へ、そしてアミノ末端からカルボキシ末端への方向で記されている。本明細書で用いられているアミノ酸の1文字コードは、当該技術分野において一般に公知であり、サンブルックら、(「Molecular Cloning:A Laboratory Manual」、第2版、Cold Spring Harbor Laboratory、Cold Spring Harbor Laboratory Press、ニューヨーク州コールドスプリングハーバー、1989年)の中に見出すことができる。
「単離」ポリペプチドまたはタンパク質という用語で、その天然の環境から取り出されたポリペプチドまたはタンパク質が意図されている。例えば、宿主細胞内で発現される組換え生産されたポリペプチドおよびタンパク質は、スミスおよびジョンソン(Smith and Johnson)、Gene 67:31〜40頁(1988年)中で開示されている一段階精製方法といったような任意の適切な技術によって実質的に精製された天然または組換えポリペプチドと同様、本発明に関しては単離されたものとみなされる。
本発明にしたがった変異体ポリペプチドは、当該技術分野において公知の方法により組換え細胞培養物から回収され精製可能である。最も好ましくは、イオン交換クロマトグラフィまたは高性能液体クロマトグラフィ(「HPLC」)が精製のために利用される。
本発明のポリペプチドには、化学合成手順の生成物および、例えば細菌、酵母、高等植物、昆虫および哺乳動物の細胞を含めた原核生物または真核生物宿主から組換え技術により生産される生成物が含まれる。組換え生産手順の中で用いられる宿主に応じて、本発明のポリペプチドは、グリコシル化されてもよいし或いはまたグリコシル化されなくてもよい。さらに、本発明のポリペプチドは同様に、一部のケースでは宿主媒介プロセスの結果として初期修飾メチオニン残基をも含んでいてよい。
[タンパク質フラグメント]
本発明は同様に、本発明にしたがったポリペプチドの生物学的に活性なフラグメントをも特徴としている。かかるフラグメントは、「本発明の変異体」という用語の中に包含されるものとみなされる。
本発明のポリペプチドの生物学的に活性なフラグメントには、全長タンパク質よりも少ないアミノ酸を含むものの対応する全長タンパク質の少なくとも1つの生物学的活性を示す本発明の変異体タンパク質のアミノ酸配列(例えば配列番号2または配列番号4のアミノ酸配列)と充分な同一性を有するかまたはそれに由来するアミノ酸配列を含むポリペプチドが含まれる。典型的には、生物学的活性フラグメントは、本発明の変異体タンパク質の少なくとも1つの活性をもつドメインまたはモチーフを含む。好ましくは、生物学的に活性なフラグメントは少なくともアスパラギナーゼ活性を有する。本発明のタンパク質の生物学的に活性なフラグメントは、例えば長さがアミノ酸10、25、50、100個またはそれ以上であるポリペプチドであり得る。その上、タンパク質のその他の領域が欠失しているその他の生物学的に活性な部分は、組換え技術によって調製でき、本発明のポリペプチドの未変性形態の生物学的活性のうちの1つ以上について評価可能である。
典型的には、配列番号2に関して、本発明のタンパク質フラグメントは、25位のAla、28位のThr、30位のTyr、35位のSer、53位のLeu、63位のSer、64位のAla、65位のAsp、66位のAsn、74位のAla、77位のIle、79位のIle、80位のGln、81位のThr、88位のGlu、106位のPro、108位のVal、111位のSer、114位のLeu、117位のAla、119位のThr、122位のGlu、126位のAsp、131位のSer、161位のVal、168位のAla、181位のGln、189位のPro、190位のAla、197位のLeu、205位のVal、208位のPhe、210位のAla、211位のSer、224位のVal、228位のAsn、231位のAla、232位のIle、233位のVal、236位のLys、238位のTyr、240位のTyr、250位のThr、251位のThr、252位のVal、254位のVal、255位のArg、259位のSer、267位のTyr、270位のGln、273位のGln、279位のSer、282位のAsp、283位のAsn、286位のLys、293位のSer、297位のSer、299位のSer、301位のGly、303位のSer、304位のAsp、307位のAsp、309位のIle、310位のAla、311位のSer、312位のLys、313位のHis、314位のSer、317位のIle、319位のLeu、321位のThr、324位のGly、330位のThr、345位のPhe、351位のAla、360位のAla、361位のGlu、364位のGly、365位のPhe、366位のLys、369位のArg、370位のGlu、374位のLys、375位のValおよび377位のValのうちの1つ以上を含み、前記位置は配列番号2を基準にして定義されている。
本発明のタンパク質フラグメントは、25位のAla、28位のThr、30位のTyr、35位のSer、53位のLeu、63位のSer、64位のAla、65位のAsp、66位のAsn、74位のAla、77位のIle、79位のIle、80位のGln、81位のThr、88位のGlu、106位のPro、108位のVal、111位のSer、114位のLeu、117位のAla、119位のThr、122位のGlu、126位のAsp、131位のSer、161位のVal、168位のAla、181位のGln、189位のPro、190位のAla、197位のLeu、205位のVal、208位のPhe、210位のAla、211位のSer、224位のVal、228位のAsn、231位のAla、232位のIle、233位のVal、236位のLys、238位のTyr、240位のTyr、250位のThr、251位のThr、252位のVal、254位のVal、255位のArg、259位のSer、267位のTyr、270位のGln、273位のGln、279位のSer、282位のAsp、283位のAsn、286位のLys、293位のSer、297位のSer、299位のSer、301位のGly、303位のSer、304位のAsp、307位のAsp、309位のIle、310位のAla、311位のSer、312位のLys、313位のHis、314位のSer、317位のIle、319位のLeu、321位のThr、324位のGly、330位のThr、345位のPhe、351位のAla、360位のAla、361位のGlu、364位のGly、365位のPhe、366位のLys、369位のArg、370位のGlu、374位のLys、375位のValおよび377位のValのうちの2つ以上を含んでいてよく、前記位置は配列番号2を基準にして定義されている。より好ましくは、本発明のタンパク質フラグメントは、上述の位置にあるこれらのアミノ酸すべてを含んでいてよく、前記位置は配列番号2を基準にして定義されている。
典型的には、配列番号4に関して、本発明のタンパク質フラグメントは、35位のSer、53位のLeu、63位のSer、64位のAla、65位のAsp、66位のAsn、74位のAla、77位のIle、79位のIle、80位のGln、81位のThr、88位のGlu、106位のPro、108位のVal、111位のSer、114位のLeu、117位のAla、119位のThr、122位のGlu、126位のAsp、161位のVal、168位のAla、181位のGln、189位のPro、190位のAla、197位のLeu、205位のVal、208位のPhe、211位のSer、224位のVal、228位のAsn、231位のAla、232位のIle、233位のVal、236位のLys、238位のTyr、250位のThr、251位のThr、254位のVal、255位のArg、259位のSer、267位のTyr、270位のGln、279位のAsp、282位のAsp、283位のAsn、286位のLys、293位のSer、297位のSer、299位のSer、300位のSer、301位のGly、303位のSer、304位のAsp、309位のIle、311位のSer、312位のThr、313位のHis、314位のSer、317位のIle、321位のThr、324位のGly、330位のPro、333位のGlu、336位のGln、341位のPhe、356位のAla、360位のGly、362位のGlu、365位のArg、366位のGlu、370位のLys、371位のVal、372位のGlyおよび373位のValのうちの1つ以上を含んでいてよく、前記位置は配列番号4を基準にして定義されている。
本発明のタンパク質フラグメントは、35位のSer、53位のLeu、63位のSer、64位のAla、65位のAsp、66位のAsn、74位のAla、77位のIle、79位のIle、80位のGln、81位のThr、88位のGlu、106位のPro、108位のVal、111位のSer、114位のLeu、117位のAla、119位のThr、122位のGlu、126位のAsp、161位のVal、168位のAla、181位のGln、189位のPro、190位のAla、197位のLeu、205位のVal、208位のPhe、211位のSer、224位のVal、228位のAsn、231位のAla、232位のIle、233位のVal、236位のLys、238位のTyr、250位のThr、251位のThr、254位のVal、255位のArg、259位のSer、267位のTyr、270位のGln、279位のAsp、282位のAsp、283位のAsn、286位のLys、293位のSer、297位のSer、299位のSer、300位のSer、301位のGly、303位のSer、304位のAsp、309位のIle、311位のSer、312位のThr、313位のHis、314位のSer、317位のIle、321位のThr、324位のGly、330位のPro、333位のGlu、336位のGln、341位のPhe、356位のAla、360位のGly、362位のGlu、365位のArg、366位のGlu、370位のLys、371位のVal、372位のGlyおよび373位のValのうちの2つ以上を含んでいてよく、前記位置は配列番号4を基準にして定義されている。より好ましくは、本発明のタンパク質フラグメントは、上述の位置にあるこれらのアミノ酸の全てを含んでいてよく、前記位置は配列番号4を基準にして定義されている。
本発明は同様に、(それ自体本発明の変異体である)上述の生物学的に活性なフラグメントをコードする核酸フラグメントをも特徴としている。
[融合タンパク質]
本発明の変異体、例えば本発明のタンパク質またはその機能的等価物、例えばその生物学的に活性な部分およびフラグメントは、本発明にしたがっていないポリペプチド(例えば非相同アミノ酸配列)に対し作動的に連結されて、融合タンパク質を形成することができる。これに関連して本発明にしたがっていないポリペプチドというのは、本発明の変異体アスパラギナーゼと実質的に相同でないタンパク質に対応するアミノ酸配列を有するポリペプチドを意味する。
融合タンパク質中で、本発明の変異体は、本発明のポリペプチドの全長配列または生物学的に活性なフラグメントに対応し得る。好ましい実施形態においては、本発明の融合タンパク質は、少なくとも2つの生物学的に活性な部分を含む。融合タンパク質中で、「作動的に連結された」という用語は、変異体ポリペプチドおよび本発明にしたがっていないポリペプチドが互いに枠内で融合されていることを表わすように意図されている。本発明にしたがっていないポリペプチドは、変異体ポリペプチドのN末端またはC末端に融合され得る。
例えば、一実施形態においては、融合タンパク質は、GST配列のC末端に1つまたは複数の変異体配列が融合されている融合タンパク質である。かかる融合タンパク質は本発明にしたがった組換え変異体の精製を容易にすることができる。別の実施形態では、融合タンパク質はそのN末端に非相同性シグナル配列を含む本発明の変異体である。一部の宿主細胞(例えば哺乳動物および酵母宿主細胞)においては、本発明の変異体の発現および/または分泌は、非相同性シグナル配列の使用を通して増大させることが可能である。
別の実施例においては、バキュロウイルス外皮タンパク質のgp67分泌配列を、非相同シグナル配列として使用することができる(「Current Protocols in Molecular Biology」、アウスベルら編、John Wiley & Sons、1992年)。真核生物非相同性シグナル配列のその他の例としては、メリチンおよびヒト胎盤アルカリ性ホスファターゼの分泌配列が含まれる(カリフォルニア州ラホーヤのストラタジーン(Stratagene))。さらに別の例においては、有用な原核生物非相同性シグナル配列には、phoA分泌シグナル(サンブルックら、上掲書)およびプロテインA分泌シグナル(ニュージャージー州ピスカタウェイのファルマシア・バイオテック(Pharmacia Biotech);)が含まれる。
シグナル配列は、本発明の一変異体の分泌および単離を容易にするために使用することができる。シグナル配列の典型的な特徴は、一般に1つ以上の切断事象において分泌中に成熟タンパク質から切断される疎水性アミノ酸のコアにある。かかるシグナルペプチドは、分泌経路を通過するにつれて成熟タンパク質からシグナル配列を切断させることができるようにするプロセッシング部位を含んでいる。シグナル配列は、中に発現ベクターが形質転換される原核細胞宿主からといったような変異体の分泌を導くことができ、このときシグナル配列はその後にまたは同時に切断されてよい。本発明の変異体はこのとき、公知の方法によって細胞外培地から容易に精製されてよい。或いは、シグナル配列は、GSTドメインといったような精製を容易にする配列を用いて、関心対象の変異体に連結され得る。かくして、例えば、本発明の変異体をコードする配列は、本発明の融合された変異体の精製を容易にする、ペプチドをコードする配列といったようなマーカー配列に融合されてよい。本発明のこの態様の一部の好ましい実施形態においては、マーカー配列は、なかでもその多くが市販されているpQEベクター(キアゲン株式会社(Qiagen,Inc.))の中で提供されているtagといったようなヘキサ−ヒスチジンペプチドである。例えばゲンツ(Gentz)ら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、第86号、821〜824頁(1989年)で記述されているように、ヘキサ−ヒスチジンは、融合タンパク質の便利な精製を提供する。HAタグは、例えばウィルソン(Wilson)ら、Cell、第37号:767頁(1984年)によって記述されたインフルエンザヘマグルチニンタンパク質由来のエピトープに対応する精製のために有用な別のペプチドである。
本発明の融合タンパク質は、標準的な組換えDNA技術により生産されてよい。例えば、異なるポリペプチド配列についてコードするDNAフラグメントは、例えばライゲーションのための平滑末端または付着末端の利用、適切な末端を提供するための制限酵素消化、適切な粘着末端の充填、望ましくない接合を避けるためのアルカリホスファターゼ処理および酵素ライゲーションなどの従来の技術にしたがって枠内で合わせてライゲートされる。別の実施形態においては、融合遺伝子を、自動DNA合成装置を含む従来の技術によって合成することができる。或いは、遺伝子フラグメントのPCR増幅は、後にアニールされ再増幅されてキメラ遺伝子配列を生成することのできる2つの連続する遺伝子フラグメントの間の相補的オーバーハングを発生させるアンカープライマーを用いて、実施可能である(例えばCurrent Protocols in Molecular Biology、編、アウスベルら、John Wiley & Sons:1992年)。その上、すでに融合部分をコードしている数多くの発現ベクターが市販されている(例えばGSTポリペプチド)。融合部分が前記変異体に対し枠内で連結されるような形でこのような発現ベクター内に変異体をコードする核酸をクローニングすることができる。
[機能的等価物]
本明細書では「機能的等価物」および「機能的変異体」という用語は同義的に使用されている。本発明にしたがった機能的等価物は、本明細書で定義されているアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)アスパラギナーゼ変異体の特定の機能を示すポリペプチドをコードする単離されたDNAフラグメントである。本発明にしたがったポリペプチドの機能的等価物は、本明細書で定義されているアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)アスパラギナーゼ変異体の少なくとも1つの機能を示すポリペプチドである。したがって、機能的等価物は同様に生物学的に活性なフラグメントをも包含し、それ自体本発明の「変異体」という用語内に包含される。
好ましくは、本発明の配列番号2に関する機能的に等価のポリペプチドは、25位のAla、28位のThr、30位のTyr、35位のSer、53位のLeu、63位のSer、64位のAla、65位のAsp、66位のAsn、74位のAla、77位のIle、79位のIle、80位のGln、81位のThr、88位のGlu、106位のPro、108位のVal、111位のSer、114位のLeu、117位のAla、119位のThr、122位のGlu、126位のAsp、131位のSer、161位のVal、168位のAla、181位のGln、189位のPro、190位のAla、197位のLeu、205位のVal、208位のPhe、210位のAla、211位のSer、224位のVal、228位のAsn、231位のAla、232位のIle、233位のVal、236位のLys、238位のTyr、240位のTyr、250位のThr、251位のThr、252位のVal、254位のVal、255位のArg、259位のSer、267位のTyr、270位のGln、273位のGln、279位のSer、282位のAsp、283位のAsn、286位のLys、293位のSer、297位のSer、299位のSer、301位のGly、303位のSer、304位のAsp、307位のAsp、309位のIle、310位のAla、311位のSer、312位のLys、313位のHis、314位のSer、317位のIle、319位のLeu、321位のThr、324位のGly、330位のThr、345位のPhe、351位のAla、360位のAla、361位のGlu、364位のGly、365位のPhe、366位のLys、369位のArg、370位のGlu、374位のLys、375位のValまたは377位のValのうちの1つ以上を含み、前記位置は配列番号2を基準にして定義されている。
したがって、本発明の変異体アスパラギナーゼポリペプチドは、25位のAla、28位のThr、30位のTyr、35位のSer、53位のLeu、63位のSer、64位のAla、65位のAsp、66位のAsn、74位のAla、77位のIle、79位のIle、80位のGln、81位のThr、88位のGlu、106位のPro、108位のVal、111位のSer、114位のLeu、117位のAla、119位のThr、122位のGlu、126位のAsp、131位のSer、161位のVal、168位のAla、181位のGln、189位のPro、190位のAla、197位のLeu、205位のVal、208位のPhe、210位のAla、211位のSer、224位のVal、228位のAsn、231位のAla、232位のIle、233位のVal、236位のLys、238位のTyr、240位のTyr、250位のThr、251位のThr、252位のVal、254位のVal、255位のArg、259位のSer、267位のTyr、270位のGln、273位のGln、279位のSer、282位のAsp、283位のAsn、286位のLys、293位のSer、297位のSer、299位のSer、301位のGly、303位のSer、304位のAsp、307位のAsp、309位のIle、310位のAla、311位のSer、312位のLys、313位のHis、314位のSer、317位のIle、319位のLeu、321位のThr、324位のGly、330位のThr、345位のPhe、351位のAla、360位のAla、361位のGlu、364位のGly、365位のPhe、366位のLys、369位のArg、370位のGlu、374位のLys、375位のValまたは377位のValのうちの2、3、4、5個、例えば少なくとも10個、少なくとも15個、少なくとも20個、例えば少なくとも25個、少なくとも30個、少なくとも40個、少なくとも50個、少なくとも60個、少なくとも70個、少なくとも80個またはすべてを含んでいてよく、前記位置は配列番号2を基準にして定義されている。
好ましくは、本発明の配列番号4に関する機能的に等価のポリペプチドは、35位のSer、53位のLeu、63位のSer、64位のAla、65位のAsp、66位のAsn、74位のAla、77位のIle、79位のIle、80位のGln、81位のThr、88位のGlu、106位のPro、108位のVal、111位のSer、114位のLeu、117位のAla、119位のThr、122位のGlu、126位のAsp、161位のVal、168位のAla、181位のGln、189位のPro、190位のAla、197位のLeu、205位のVal、208位のPhe、211位のSer、224位のVal、228位のAsn、231位のAla、232位のIle、233位のVal、236位のLys、238位のTyr、250位のThr、251位のThr、254位のVal、255位のArg、259位のSer、267位のTyr、270位のGln、279位のAsp、282位のAsp、283位のAsn、286位のLys、293位のSer、297位のSer、299位のSer、300位のSer、301位のGly、303位のSer、304位のAsp、309位のIle、311位のSer、312位のThr、313位のHis、314位のSer、317位のIle、321位のThr、324位のGly、330位のPro、333位のGlu、336位のGln、341位のPhe、356位のAla、360位のGly、362位のGlu、365位のArg、366位のGlu、370位のLys、371位のVal、372位のGlyおよび373位のValのうちの1つ以上を含み、前記位置は配列番号4を基準にして定義されている。
従って本発明の変異体アスパラギナーゼポリペプチドは、35位のSer、53位のLeu、63位のSer、64位のAla、65位のAsp、66位のAsn、74位のAla、77位のIle、79位のIle、80位のGln、81位のThr、88位のGlu、106位のPro、108位のVal、111位のSer、114位のLeu、117位のAla、119位のThr、122位のGlu、126位のAsp、161位のVal、168位のAla、181位のGln、189位のPro、190位のAla、197位のLeu、205位のVal、208位のPhe、211位のSer、224位のVal、228位のAsn、231位のAla、232位のIle、233位のVal、236位のLys、238位のTyr、250位のThr、251位のThr、254位のVal、255位のArg、259位のSer、267位のTyr、270位のGln、279位のAsp、282位のAsp、283位のAsn、286位のLys、293位のSer、297位のSer、299位のSer、300位のSer、301位のGly、303位のSer、304位のAsp、309位のIle、311位のSer、312位のThr、313位のHis、314位のSer、317位のIle、321位のThr、324位のGly、330位のPro、333位のGlu、336位のGln、341位のPhe、356位のAla、360位のGly、362位のGlu、365位のArg、366位のGlu、370位のLys、371位のVal、372位のGlyおよび373位のValのうちの2、3、4、5個、例えば少なくとも10個、少なくとも15個、少なくとも20個、例えば少なくとも25個、少なくとも30個、少なくとも40個、少なくとも50個、少なくとも60個、少なくとも70個またはすべてを含んでいてよく、前記位置は配列番号4を基準にして定義されている。
機能的タンパク質またはポリペプチド等価物は、配列番号2または配列番号4のいずれか1つの1つ以上のアミノ酸の置換または可欠アミノ酸の置換、挿入または欠失を含んでいてよい。したがって、可欠アミノ酸は、生物学的機能を実質的に改変することなく配列番号2または配列番号4のいずれか1つの中で改変され得る1つの残基である。さらに、本発明にしたがったタンパク質およびその他のアスパラギナーゼの間で保存されたアミノ酸は、改変を受ける確率が低い。
本発明の機能的変異体を提供するべく、例えば1、2または3個から約10個、約20個、約30個またはそれ以上の置換といったアミノ酸置換を、配列番号2または配列番号4のいずれか1つに対し行なってもよい。
機能的核酸等価物は典型的には、サイレント突然変異またはコードされたポリペプチドの生物学的機能を改変しない突然変異を含んでいてよい。したがって、本発明は、特定の生物学的活性にとって不可欠でないアミノ酸残基の変更を含む変異体アスパラギナーゼタンパク質をコードする核酸分子を提供する。かかる変異体タンパク質は、アミノ酸配列に関して配列番号2または配列番号4のいずれか1つと異なっており、しかもその少なくとも1つの生物学的活性を保持する。一実施形態においては、単離された核酸分子は、タンパク質をコードするヌクレオチド配列を含み、ここでこのタンパク質は配列番号2または配列番号4のいずれか1つに示されているアミノ酸配列に対する少なくとも約85%、90%、95%、96%、98%、99%以上の相同性をもつ実質的に相同性のアミノ酸配列を含んでいる。
配列番号2または配列番号4のいずれか1つにしたがったタンパク質と相同、典型的には実質的に相同である、本発明の変異体をコードする単離された核酸分子は、1つ以上のアミノ酸置換、欠失または挿入がコードされたタンパク質内に導入されるような形で、本発明にしたがったコードヌクレオチド配列内に1つ以上のヌクレオチド置換、付加または欠失を導入することによって作り出すことができる。かかる突然変異は、部位特異的突然変異誘発およびPCR媒介型突然変異誘発といったような標準的技術によって導入されてよい。
本明細書で定義されているように、「実質的に相同な」という用語は、第1および第2のアミノ酸またはヌクレオチド配列が共通のドメインを有するような形で第2のアミノ酸またはヌクレオチド配列と同一または等価の(例えば類似の側鎖を伴う)アミノ酸またはヌクレオチドを充分な数または最少限の数だけ含む第1のアミノ酸またはヌクレオチド配列を意味する。例えば、約60%、好ましくは65%、より好ましくは70%、さらに一層好ましくは75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%または99%以上の同一性を有する共通のドメインを含むアミノ酸またはヌクレオチド配列が、本明細書において、充分に同一であると定義される。
本発明の変異体アスパラギナーゼに対応する、すなわちこれをコードする核酸分子は、本明細書中で開示されているcDNAを用いて本明細書中で開示されている発明の核酸に対するその相同性に基づいて、単離可能である。
当業者であれば、本発明にしたがったヌクレオチド配列への突然変異によって変化を取り込みこうして結果として得られたタンパク質の機能を実質的に改変することなくこのタンパク質のアミノ酸配列の変化を導くことができる、ということを認識することだろう。
本発明の別の態様においては、改良型アスパラギナーゼ変異体タンパク質が提供される。改良型アスパラギナーゼ変異体タンパク質は、例えばA.ニガー(A.niger)に由来するものといったような野生型アスパラギナーゼと比較して少なくとも1つの生物学的活性が改善されているタンパク質である。
特に、本発明の変異体タンパク質は、国際公開第2004/030468号パンフレットの配列番号3の中で開示されている通りのA.ニガー(A.niger)由来のものといったような野生型アスパラギナーゼと比べて所与のpHで改善された比活性を有していてよく、そうでなければ、国際公開第2004/030468号パンフレットの配列番号3の中で開示されている通りのA.ニガー(A.niger)由来のものといったような野生型アスパラギナーゼと比べて改善されたpH応答を有する、例えばより好アルカリ性または好酸性であってよい。例えば、本発明の変異体タンパク質は、同じ条件で測定された場合、国際公開第2004/030468号パンフレットの配列番号3の中で開示されている通りのA.ニガー(A.niger)由来野生型アスパラギナーゼの比活性と比べて高いものである少なくとも5というpHでの比活性を有していてよい。例えば国際公開第2004/030468号パンフレットの配列番号3の中で開示されている通りのA.ニガー(A.niger)由来の野生型アスパラギナーゼは、pH4〜pH5の最適pHを有する。本発明の変異体タンパク質は、このような野生型酵素よりもさらに好アルカリ性が高くてよい。すなわち例えばpH6〜pH7の最適pHを有していてよい。ただし、変異体は野生型アスパラギナーゼよりもさらに好酸性であってよい。
別の実施形態においては、本発明の変異体タンパク質は、少なくとも3.5、好ましくは少なくとも4、より好ましくは少なくとも5pHユニットというpH活性プロファイルの幅を有していてよい。
かかるタンパク質は、飽和突然変異誘発などによって本発明のコード配列の全てまたは一部分に沿って無作為に突然変異を導入することによって得てよい。結果としての突然変異体を次に、組換え発現させ生物学的活性についてスクリーニングすることができる。例えば、当該技術は、アスパラギナーゼの酵素活性を測定するための標準的検定を提供し、かくして改良型タンパク質が容易に選択され得る。
好ましい実施形態においては、本発明のアスパラギナーゼ変異体は、配列番号2または配列番号4のいずれか1つにしたがったアミノ酸配列を有する。別の実施形態においては、本発明の変異体は、配列番号2または配列番号4のいずれか1つにしたがったアミノ酸配列に対し実質的に相同であり、典型的には同様に配列番号2または配列番号4のいずれか1つにしたがったポリペプチドの少なくとも1つの生物学的活性を保持し、しかも上述のような突然変異誘発に起因してアミノ酸配列が異なっていてよい。
さらなる好ましい実施形態においては、本発明のアスパラギナーゼ変異体は、好ましくは高度にストリンジェントなハイブリダイゼーション条件の下で本発明にしたがった核酸に対しハイブリッド形成することのできる単離された核酸フラグメントによってコードされたアミノ酸配列を有する。
したがって、本発明のアスパラギナーゼ変異体は、好ましくは、配列番号2または配列番号4のいずれか1つに示されたアミノ酸配列に対し少なくとも約85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれ以上の相同性をもつアミノ酸配列を含み、かつ配列番号2または配列番号4のいずれか1つにしたがったポリペプチドの少なくとも1つの機能的活性を保持するタンパク質である。
本発明の変異体、例えば本発明にしたがったタンパク質の機能的等価物は、同様に、例えばアスパラギナーゼ活性について本発明の突然変異体例えば切断型突然変異体の組合せライブラリをスクリーニングすることによっても同定可能である。1つの実施形態においては、変異体の変化に富んだライブラリが、核酸レベルでの組合せ突然変異誘発によって生成される。変異体の変化に富んだライブラリは、例えば、縮退した1組の潜在的なタンパク質配列が個々のポリペプチドとしてか或いは1組のより大きな融合タンパク質として(例えばファージディスプレイ向け)発現可能となるような形で遺伝子配列内に合成オリゴヌクレオチドの混合物を酵素によりライゲートすることによって生成可能である。縮退したオリゴヌクレオチド配列から本発明のポリペプチドの潜在的変異体のライブラリを生産するために使用できるさまざまな方法が存在する。縮退したオリゴヌクレオチドを合成するための方法は、当該技術分野において公知である(例えばナラング(Narang)(1983年)、Tetrahedron、第39号:3頁;イタクラ(Itakura)ら、(1984年)Annu.Rev.Biochem.第53号:323頁;イタクラら、(1984年)、Science、第198号:1056頁;アイク(Ike)ら、(1983年)、Nucleic Acid Res.第11号:477頁)を参照のこと)。
さらに、本発明のポリペプチドをコードする配列のフラグメントライブラリは、後続する変異体の選択をスクリーニングするために変化に富んだポリペプチド集団を生成する目的で使用可能である。例えば、ニッキングが1分子あたりおよそ一回しか発生しない条件下でヌクレアーゼと関心対象のコード配列の2本鎖PCRフラグメントを処理すること、2本鎖DNAを変性させること、異なるニッキング産物からのセンス/アンチセンス対を含むことのできる2本鎖DNAを形成するようにDNAを復元すること、S1ヌクレアーゼでの処理により再形成された2重鎖から1本鎖部分を除去することそして、結果として得られたフラグメントライブラリを発現ベクター内にライゲートすることによって、コード配列フラグメントのライブラリを生成することができる。この方法によって関心対象のタンパク質のさまざまなサイズのN末端および内部フラグメントをコードする発現ライブラリを誘導することができる。
当該技術分野においては、切断の点突然変異によって作られる組合せライブラリの遺伝子産物をスクリーニングするため、そして選択された特性を有する遺伝子産物についてcDNAライブラリをスクリーニングするための複数の技術が公知である。大きな遺伝子ライブラリをスクリーニングするために最も広く用いられている高スループット解析に適した技術には、典型的に、複製可能な発現ベクター内に遺伝子ライブラリをクローニングすること、結果として得られるベクターライブラリで適切な細胞を形質転換すること、そして、産物が検出された遺伝子をコードするベクターの単離が所望の活性の検出によって容易になる条件下で、組合せ遺伝子を発現すること、が含まれる。ライブラリ内の機能的突然変異体の頻度を増強する技術である循環アンサンブル突然変異誘発(REM)をスクリーニング検定と組合せて使用して、本発明のタンパク質の変異体を同定することができる(アルキン(Arkin)およびユアバン(Yourvan)(1992年)、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、第89号:7811〜7815頁;デルグレーブ(Delgrave)ら、(1993年)、Protein Engineering、第6号(3):327〜331頁)。
本発明にしたがったポリヌクレオチドのフラグメントは同様に、機能的ポリペプチドをコードしないポリヌクレオチドをも含んでいてよい。かかるポリヌクレオチドは、PCR反応のためのプローブまたはプライマとして機能し得る。
本発明にしたがった核酸はそれらが機能的または非機能的ポリペプチドのいずれをコードするかとは無関係に、ハイブリダイゼーションプローブまたはポリメラーゼ連鎖反応(PCR)プライマとして使用可能である。アスパラギナーゼ活性を有するポリペプチドをコードしない本発明の核酸分子の用途としてはとりわけ、(1)ベルマ(Verma)ら、Human Chromosomes:a Manual of Basic Techniques、Pergamon Press、ニューヨーク(1988年)の中で記述されているようなアスパラギナーゼコード遺伝子の精確な染色体位置を提供するための中期染色体スプレッドに対するin situハイブリダイゼーション(例えばFISH);(2)特定の組織および/または細胞内でのアスパラギナーゼmRNAの発現を検出するためのノーザンブロット分析;および(3)所与の生物学的(例えば組織)試料中でプローブまたはプライマに対しハイブリッド形成可能な核酸の存在を分析するための診断ツールとして使用可能なかかるプローブおよびプライマ。
同様に本発明により包含されているのは、本発明のポリヌクレオチドの機能的等価物を得る方法である。かかる方法は、配列番号2または配列番号4のいずれか1つにしたがったタンパク質配列またはその変異体の全てまたは一部分をコードする単離した核酸を含む標識されたプローブを獲得すること;ライブラリ内の核酸フラグメントに対するプローブのハイブリダイゼーションを可能にする条件の下で標識づけされたプローブで核酸フラグメントライブラリをスクリーニングし、かくして核酸2重鎖を形成すること、および任意の標識された2重鎖の中の核酸フラグメントから全長遺伝子配列を調製して、本発明のポリヌクレオチドに関連する配列を得ることを伴う。
[宿主細胞]
別の実施形態においては、本発明は、本発明に包含される核酸を含む細胞例えば形質転換された宿主細胞または組換え宿主細胞を特徴とする。「形質転換された細胞」または「組換え細胞」というのは、その中に(またはその先祖の中に)組換えDNA技術を用いて本発明にしたがった核酸が導入された細胞である。原核細胞および真核細胞の両方、例えば細菌、真菌、酵母などが含まれ、最も好ましいのは、糸状菌、特にアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)由来の細胞である。
挿入された配列の発現を調節するかまたは取込まれた核酸配列によってコードされた産物を特異的な所望の要領で修飾しプロセッシングする宿主細胞を選択することができる。タンパク質産物のかかる修飾(例えばグリコシル化)およびプロセッシング(例えば分割)は、コードされたタンパク質の最適な機能を促進し得る。
さまざまな宿主細胞は、タンパク質および遺伝子産物の翻訳後プロセッシングおよび修飾について特徴的かつ特異的機序を有する。分子生物学および/または微生物学の当業者にとってなじみのある適切な細胞系統または宿主系を選択して、発現された外来性タンパク質の所望のかつ適正な修飾およびプロセッシングを確保することができる。この目的で、一次転写産物の適切なプロセッシング、グリコシル化および遺伝子産物のリン酸化のための細胞機構を有する真核宿主細胞を使用することが可能である。かかる宿主細胞は、当該技術分野において周知である。
宿主細胞には同様に、CHO、VERO、BHK、HeLa、COS、MDCK、293、3T3、WI38および脈絡叢細胞系統といったような哺乳動物細胞系統も含まれるが、これらに限定されるわけではない。
望ましい場合、安定した形でトランスフェクトされた細胞系統が、本発明に従った変異体を生産できる。哺乳動物細胞の安定したトランスフェクションに適した多数のベクターが、一般に入手可能であり、かかる細胞系統を構築するための方法も同様に、例えばアウスベルら(上掲書)中に記されているように公知である。
[工業的プロセスにおける本発明の変異体アスパラギナーゼの使用]
本発明は、本発明にしたがったアスパラギナーゼを含む組成物をさらに開示する。この組成物は任意には、その他の成分例えばその他の酵素を含んでいてよい。本発明にしたがったアスパラギナーゼ変異体または前記アスパラギナーゼを含む組成物は、食品の生産において使用可能である。本発明の一実施形態においては、本発明にしたがったアスパラギナーゼ変異体またはこのアスパラギナーゼを含む組成物は、アスパラギン含有原料をベースとする熱処理食品の中で形成されたアクリルアミドの量を削減するために使用可能である。これらは例えば、少なくとも1つの加熱ステップが関与し、この加熱ステップに先立ち前記食品の中間形態で存在するアスパラギナーゼのレベルを削減する上で有効である量で酵素を添加する前記生産プロセス内での前記食品の中間形態への1つ以上のアスパラギナーゼ酵素の添加ステップを含む、食品の生産用プロセスにおいて使用可能である。かかるプロセスは国際公開第04/030468号パンフレット内で開示されており、このプロセスおよびその全ての選好性は本明細書に参考により援用されている。同様に、国際公開第04/026043号パンフレットには、本発明にしたがったアスパラギナーゼを使用することができると思われる適切なプロセスが記述されている。国際公開第04/026043号パンフレット中に開示されているプロセスおよび開示されている全ての選好性は、本明細書に参考により援用されている。
食品の中間体は、本明細書では、食品の最終的形態が得られまでの生産プロセス中に発生するあらゆる形態として定義づけされている。中間形態は、使用された個々の原料および/またはその混合物および/または添加剤および/または加工助剤との混合物、またはその後加工されたその形態を含んでいてよい。例えば、食品パンの場合、中間形態は、例えば小麦、小麦粉、例えば水、塩、酵母およびパン改良組成物といったその他のパン成分とのその初期混合物、混合パン生地、練上げパン生地、発酵生地および部分焼上げ生地を含む。例えば、いくつかのジャガイモベースの製品については乾燥ポテトフレークまたは顆粒が中間製品であり、トルティーヤチップスについては、コーン・マサが中間製品である。
食品は、例えばジャガイモ、タバコ、コーヒー、ココア、米、穀物、例えば小麦、ライ麦モロコシ(rye corn)、トウモロコシ(maize)、大麦、ひき割り穀物、ソバおよびオート麦といった植物由来のものである少なくとも1つの原料から作られていてよい。以降、小麦という用語は、例えば、パン小麦、デュラム小麦および/またはスペルト小麦といったコムギ(Triticum)属の公知の全ての種を包含するように意図されている。2つ以上の原料または中間体から作られた食品、例えば小麦(小麦粉および/またはデンプン)およびジャガイモの両方を含む食品も、本発明の範囲内に含み入れられる。本発明にしたがったプロセスが適している食品の例としては、あらゆる小麦粉ベースの製品(例えばパン、ペストリー、ケーキ、プレッツェル、ベーグル、ダッチハニーケーキ、クッキー、ジンジャーブレッド、ジンジャーケーキおよびクリスプブレッド)そしてあらゆるジャガイモベースの製品(例えばフレンチフライ、フライドポテト、ポテトチップス、コロッケ)がある。
以上で列挙した通りの原料は、生産プロセスの加熱ステップ中のアクリルアミド形成に関与している実質的な量のアスパラギンを含有するものとして公知である。或いは、アスパラギンは、例えば食品生産プロセスにおいて添加剤として用いられる酵母エキス、大豆加水分解物、カゼイン加水分解物などといったようなタンパク質加水分解物といったように、原料以外の供給源に由来している可能性もある。好ましい生産プロセスは、小麦粉および/またはその他の穀物由来の粉からのパンおよびその他の焼上げ製品の焼上げである。別の好ましい生産プロセスは、ジャガイモのスライスからのポテトチップスのディープフライである。
好ましい加熱ステップは、中間食品の少なくとも一部分例えば食品の表面を、アクリルアミド形成が促進される温度、例えば110℃以上、120℃以上の温度に曝露するステップである。本発明にしたがったプロセス内の加熱ステップは例えば、パンおよびその他のベーカリー製品を焼き上げる場合のようにオーブン内において例えば180〜220℃の温度で実施されるか、またはポテトチップスの揚げ作業のように油中において例えば160〜190℃の温度で実施されてよい。
別の態様においては、本発明は、以上で記述されているような本発明のプロセスによってかまたは食品を生産するべく以上で記述した新規のアスパラギナーゼを使用することによって得ることのできる食品を提供している。これらの食品は、前記加熱ステップ中のアクリルアミドの形成に関与するアミノ酸のレベルを削減するのに有効な量で1つ以上の酵素を添加するステップを含まない生産プロセスによって得ることのできる食品と比べて著しく削減されたアクリルアミドレベルを特徴とする。本発明にしたがったプロセスは、従来のプロセスで得られた食品と比較して、生産された食品のアクリルアミド含有量の好ましくは50%超、より好ましくは20%超、さらに一層好ましくは10%超そして最も好ましくは5%超という減少を得るために使用可能である。
本発明にしたがったアスパラギナーゼ変異体のための付加的な利用分野は、動物およびヒトにおける腫瘍の治療において利用することである。腫瘍細胞の代謝にはL−アスパラギンが必要であり、これはアスパラギナーゼによって迅速に分解され得る。本発明にしたがったアスパラギナーゼは同様に、一部のヒト白血病の治療における補助治療薬としても使用可能である。実験動物およびヒトにおけるアスパラギナーゼの投与は、一部のリンパ腫および白血病の退行を導く。したがって、一実施形態において、本発明は、例えば動物またはヒトの腫瘍の治療例えばリンパ腫または白血病の治療における薬剤として使用するための本発明にしたがったアスパラギナーゼまたは組成物に関する。
本発明にしたがったアスパラギナーゼ変異体は、都合のよいことに微生物中で生産され得る。上述のプロセスにおいては、組換えDNA技術によって得られるアスパラギナーゼを使用することが有利である。かかる組換え酵素は、細菌またはウイルスといったような汚染性作用物質を含まないだけでなく細菌毒素またはその他の汚染性酵素活性も含まず、高収量で低コストで生産できるといった数多くの利点を有する。
本発明について以下で、次の限定的な意味のない実施例によって例示する。
[材料と方法]
[pH=4からpH=9までの範囲内のpH依存性を測定するためのアスパラギナーゼ検定]
アスパラギナーゼ活性を、基質としてL−アスパラギンを用いて測定した。酵素の作用によって遊離されたアンモニア量を、ベルトロー反応にしたがって測定した。既製の試薬フェノールニトロプルシドおよびアルカリ性次亜塩素酸塩をシグマ(Sigma)から得た。所望のpHの50mMのピロリン酸ナトリウム緩衝液と50mMのクエン酸の混合物中の100mMのL−アスパラギン2000μlと100μlの酵素試料を混合した。30分間37℃でインキュベートした後、400μlの25%のトリクロロ酢酸を添加することによって反応を停止させ、その後2500μlの水を加えた。インキュベーションの間、他に指示のない限り温度は37℃に定めた。
当業者であれば、上述の条件下でのインキュベーションの後、背景よりも著しく高く、それでもなお得られたシグナルが加えられた酵素の量に正比例している範囲内にあるシグナルが得られるような形で、酵素の用量が選択されたということを理解するはずである。好ましくは反応は、ゼロ次反応であった。
反応を停止した後、156μlの水に4μlのインキュベーション混合物を添加した。その後、34μlのフェノール/ニトロプルシド溶液(シグマP6994)および34μlのアルカリ性次亜塩素酸塩溶液(シグマA1727)を添加した。37℃で676秒のインキュベーションの後、600nmで消光を測定した。適切なブランクを含み入れることによって、背景シグナルについて読取り値を補正した。ブランクとして、(TCA)不活性化酵素を伴う試料を使用した。例えば、Konelab Arena 30(サーモサイエンティフィック(Thermo Scientific))といった自動分析装置上で、検定を実施した。標準系列の既知の硫酸アンモニウム濃度との関係において600nmでの測定された吸光度をプロットすることによって作成された較正線を用いて、活性を決定した。活性は、規定の検定条件下で一分あたり1ミクロモルのアンモニアをL−アスパラギンから遊離させるのに必要とされる酵素の量として1ユニットを定義して、ユニット単位で表現された。
[pH=4からpH=8までの範囲内のpH依存性を測定するためのアスパラギナーゼ検定]
この方法は、所望のpHの50mMのリン酸/クエン酸緩衝液中の100mMのL−アスパラギン2000μlと100μlの酵素試料を混合したという違いはあるものの、pH=4からpH=9までの範囲についての活性のpH依存性の測定に関する上述の方法と同じ要領で、実施された。
全ての検定において、アスパラギナーゼ試料の活性をユニット/ml単位で表わした。
[実施例1]
[本発明にしたがったアスパラギナーゼの発酵、単離および精製]
本発明のアスパラギナーゼは、国際公開第2004/030468号パンフレットに記述されているように本発明のアスパラギナーゼをコードするDNA配列を含有する発現プラスミドを構築し、プラスミドでアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)菌株を形質転換させアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)菌株を成長させることによって得られた。
適正な発現プラスミドを含有するアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)を成長させた後、4℃で30分間5000×gで発酵ブロスを遠心分離して無細胞上清を調製した。必要な場合は、上清をそれぞれにMiraclothフィルタ(カルバイオケム(Calbiochem)カタログ番号475855)およびGF/A Whatmann Glassマイクロファイバフィルタ(150mmφ)上でろ過して、あらゆる固体を除去した。あらゆる真菌材料を除去するために、上清を4NのKOHでpH=5に調整し、吸引しながら2μmの(ボトルトップ)フィルタ上で無菌ろ過することができた。上清を使用まで4℃に貯蔵し、必要な場合は−20℃で凍結させた。
不純物が60%w/wを上回った場合には、無細胞上清から始めてアニオンイオン交換クロマトグラフィによりアスパラギナーゼを精製するかまたは、PD−10カラム(アマーシャム・バイオサイエンシーズ(Amersham Biosciences))を介してccUF脱塩した。脱塩した材料を、20mMのヒスチジン緩衝液pH5.96中で平衡化されたMono−QまたはQ−セファロースカラムに適用した。大規模な洗浄の後、アスパラギナーゼを、0〜1MのNaCl勾配を用いてカラムから溶出させた。
アスパラギナーゼ活性を含有する上清画分または精製されたアスパラギナーゼ画分(mgタンパク質/ml単位で決定されたもの)の純度を、分析サイズ排除クロマトグラフィ(HP−SEC:高性能サイズ排除クロマトグラフィ、TSKgel 3000SW−XL、カラム3007.8mm;MW範囲10〜300kDa、100mMのリン酸緩衝液pH7およびpH5.96)によって確認した。全ての流量は1ml/分であった(5ml/分であったQ−セファロースカラム上の試料注入は除く)。溶出されたタンパク質の検出を280nmで行なった。溶出されたアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)アスパラギナーゼの濃度を、10240M−1・cm−1のモル消光係数を用いて280nm(A280)での消光から計算した(A2801cm,1mg/ml=0.28、なお式中A2801cm,1mg/mlは、1mg/mlという純粋タンパク質濃度でかつ1cmという経路長で測定した280nmでの消光である)。A280の測定は、Uvikon XL Secomam分光光度計(オランダ、アップカウデのBeun de Ronde)の中で実施した。配列番号4に対応するアスパラギナーゼ(ASN002)および配列番号2に対応するアスパラギナーゼ(ASN001)のためには、それぞれ8960M−1・cm−1(A2801cm,1mg/ml=0.25)および11520M−1・cm−1(A2801cm,1mg/ml=0.31)を用いた。280nmで吸収する不純物の場合には、アスパラギナーゼ濃度は、アスパラギナーゼピークの下の面積と280nmで吸収するピークの合計面積の比を測定されたアスパラギナーゼ試料のA280に乗ずることにより、HP−SECクロマトグラムに基づいて補正された。アスパラギナーゼピークがその他のピークから明らかに離れていない場合には、ピーク面積に代ってピーク高さを取上げた。
[実施例2]
[本発明にしたがったアスパラギナーゼの性能]
[pHの関数としての比活性]
アスパラギナーゼ変異体の比活性を、無細胞上清を用いて50mMのリン酸/クエン酸緩衝液中、37℃でpH=4、pH=5、pH=6、pH=7、pH=8で決定した。ここで酵素比活性は、純粋な酵素ポリペプチド1mgあたりのユニット数で表わした1酵素試料について決定された活性と定義づけされる。したがってアスパラギナーゼ比活性は、純粋アスパラギナーゼ1mgあたりのユニット数で表わした1アスパラギナーゼについて決定された活性である。
Figure 2010524448
アスパラギナーゼの比活性を決定するためには、材料と方法の中で指示されているようにHP−SECクロマトグラフィに基づいてあらゆる純度に対して補正を適用して、A280測定値から上清中の濃度を導出した。
野生型との関係において、変異体ASN002およびASN001の最適pHをpH4からpH6までシフトさせた。さらに最適pHは、特にアルカリ範囲内ではるかに広くなった。変異体ASN002およびASN001は、pH=4を超える全ての測定値について、野生型に比べ実質的に高い比活性を示す。
[pH活性依存性および最適pH]
無細胞上清を用いてpH=4からpH=8までのpH範囲について50mMのリン酸/クエン酸緩衝液中で、アスパラギナーゼ活性のpH依存性を決定した。1つの変異体について最高の活性が観察されたpHは、前記変異体についての最適pHと呼ばれる。表2では、1つの変異体について観察された最大活性は100%に設定されており、その他のpH値での前記変異体の活性は、前記変異体について観察された最大活性の百分率として示されている。
Figure 2010524448
表2は、最適pHがより高いpHへとシフトしたことを示している。さらに、アルカリ性pHにおける活性は、変異体について著しく改善されており、そのためこれらの変異体は、よりアルカリ性の条件下でアスパラギナーゼ活性を必要とする利用分野にとって非常に有用なものとなっている。
[変異体のpH活性プロファイルの幅]
ASN002とASN001の最も卓越した特徴は、2つのアスパラギナーゼがpH=4からpH=9の最も有用なpH範囲内で極めて広いpH活性プロファイルを示すということにあり、これはこれまでのいかなるアスパラギナーゼにおいても見られなかったことである。pH活性プロファイルの幅を確立するために、クエン酸/ピロリン酸緩衝液を用いて、pH=4からpH=9までについて活性を決定した。pH活性プロファイルの幅というのは、酵素がその最大活性の50%〜100%を示すpHユニット単位で計算されたpH範囲の幅である。pH活性プロファイルの幅は、pHに対して活性をプロットすることによって決定される。酵素がその最大活性の少なくとも50%を示すpHユニット単位で計算されたpH範囲の幅は、前記酵素のpH活性プロファイルの幅を定義する。最大活性の半分のところにpH軸に平行して1本の線を引いた場合、pH活性プロファイルはこの線と2つのpH値において交差する。2つの交差のpH値、つまりpH活性プロファイルの酸性縁(acidic limb)について1つそしてアルカリ性縁(alkaline limb)について1つのpH値が、pH活性プロファイルの幅を定義づける。中間pH値において、活性な最大活性の少なくとも50%である。最大活性は、活性とpHの関係をプロットした場合に観察される最高の活性として定義される。最高の活性に対応するpHが、前記酵素の最適pHである。
Figure 2010524448
表4は、pH=4からpH=9までのpH範囲について決定された完全pH−活性の関係を示す。
Figure 2010524448
[変異体の安定性]
所与のpHにおける活性とは別に、酵素の性能は、転化の間の熱安定性によって大幅に左右される。より活性な変異体の熱安定性を確認するために、60℃で活性検定を実施した。1つの検定では、10分後に酵素反応が停止され、2回目の検定では反応は30分後に停止された。30分検定における酵素用量は、10分検定における用量の3分の1であった。適用された条件下で酵素が安定している場合、観察された活性は類似したものであるはずである。不活性化が発生した場合、より長い検定時間の後に活性が低下することが予想される。結果は表5に示されている。
Figure 2010524448
表5は、変異体の安定性が野生型アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)アスパラギナーゼに非常に類似していることを表わしている。pH6、pH=7、pH=8では、変異体ASN002およびASN001は60℃で完全に活性であり、30分のインキュベーションの後に、わずかな活性低下しか示さない。その結果、アスパラギンからアスパラギン酸への転化において増大した活性を完全に活用することができる。特に中性およびアルカリ性領域内の測定されたpH値で、変異体の性能は著しく改善されている。

Claims (20)

  1. a) 配列番号2または配列番号4のいずれか一方に示されている通りのアミノ配列を有するポリペプチド;
    b) a)にしたがったポリペプチドと少なくとも85%の相同性を有するポリペプチド;
    c) a)またはb)に定義されたポリペプチドから1つ以上のアミノ酸の置換、欠失および/または挿入によって得ることのできるポリペプチド;または
    d) 成熟ポリペプチドをコードする配列番号1または配列番号3のいずれか1つにしたがった核酸配列または少なくとも100個のヌクレオチドを有するそのサブ配列によってコードされるポリペプチド、
    であるアスパラギナーゼ。
  2. b)、c)またはd)にしたがった配列番号2に関するポリペプチドが、25位のAla、28位のThr、30位のTyr、35位のSer、53位のLeu、63位のSer、64位のAla、65位のAsp、66位のAsn、74位のAla、77位のIle、79位のIle、80位のGln、81位のThr、88位のGlu、106位のPro、108位のVal、111位のSer、114位のLeu、117位のAla、119位のThr、122位のGlu、126位のAsp、131位のSer、161位のVal、168位のAla、181位のGln、189位のPro、190位のAla、197位のLeu、205位のVal、208位のPhe、210位のAla、211位のSer、224位のVal、228位のAsn、231位のAla、232位のIle、233位のVal、236位のLys、238位のTyr、240位のTyr、250位のThr、251位のThr、252位のVal、254位のVal、255位のArg、259位のSer、267位のTyr、270位のGln、273位のGln、279位のSer、282位のAsp、283位のAsn、286位のLys、293位のSer、297位のSer、299位のSer、301位のGly、303位のSer、304位のAsp、307位のAsp、309位のIle、310位のAla、311位のSer、312位のLys、313位のHis、314位のSer、317位のIle、319位のLeu、321位のThr、324位のGly、330位のThr、345位のPhe、351位のAla、360位のAla、361位のGlu、364位のGly、365位のPhe、366位のLys、369位のArg、370位のGlu、374位のLys、375位のValまたは377位のValのうちの1つ以上を含み、前記位置は配列番号2を基準にして定義されている、請求項1に記載のアスパラギナーゼ。
  3. b)、c)またはd)にしたがった配列番号4に関するポリペプチドが、35位のSer、53位のLeu、63位のSer、64位のAla、65位のAsp、66位のAsn、74位のAla、77位のIle、79位のIle、80位のGln、81位のThr、88位のGlu、106位のPro、108位のVal、111位のSer、114位のLeu、117位のAla、119位のThr、122位のGlu、126位のAsp、161位のVal、168位のAla、181位のGln、189位のPro、190位のAla、197位のLeu、205位のVal、208位のPhe、211位のSer、224位のVal、228位のAsn、231位のAla、232位のIle、233位のVal、236位のLys、238位のTyr、250位のThr、251位のThr、254位のVal、255位のArg、259位のSer、267位のTyr、270位のGln、279位のAsp、282位のAsp、283位のAsn、286位のLys、293位のSer、297位のSer、299位のSer、300位のSer、301位のGly、303位のSer、304位のAsp、309位のIle、311位のSer、312位のThr、313位のHis、314位のSer、317位のIle、321位のThr、324位のGly、330位のPro、333位のGlu、336位のGln、341位のPhe、356位のAla、360位のGly、362位のGlu、365位のArg、366位のGlu、370位のLys、371位のVal、372位のGlyまたは373位のValのうちの1つ以上を含み、前記位置は配列番号4を基準にして定義されている、請求項1に記載のアスパラギナーゼ。
  4. 6〜7の間の最適なpHを有しかつ/または同じ条件下で測定された場合に国際公開第2004/030468号パンフレット内で開示されている通りのA.ニガー(niger)由来の野生型アスパラギナーゼの比活性に比べて高い5以上というpHでの比活性を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のアスパラギナーゼ。
  5. 少なくとも3.5、好ましくは少なくとも4、より好ましくは少なくとも5pHユニットというpH活性プロファイルの幅を有するアスパラギナーゼ。
  6. 少なくとも3.5、好ましくは少なくとも4、より好ましくは少なくとも5pHユニットというpH活性プロファイルの幅を有するアスパラギナーゼが、請求項1〜4のいずれか一項に記載のアスパラギナーゼである、請求項5に記載のアスパラギナーゼ。
  7. 請求項5のアスパラギナーゼをコードする核酸配列。
  8. a) 配列番号2または配列番号4のいずれか1つにしたがったアスパラギナーゼをコードするDNA配列;
    b) 配列番号2または配列番号4のいずれか1つにしたがったポリペプチドと少なくとも85%の相同性を有するアスパラギナーゼをコードするDNA配列;
    c) a)またはb)にしたがったDNA配列と少なくとも80%の相同性を有するDNA配列;
    d) a)またはb)にしたがったDNA配列の相補鎖と高いストリンジェンシーでハイブリッド形成するDNA配列;
    e) 少なくとも100個のヌクレオチドを有するa)、b)、c)またはd)にしたがったDNA配列のサブ配列;
    f) a)、b)、c)、d)またはe)にしたがったDNA配列の相補鎖、
    を含む核酸配列。
  9. 前記核酸配列によってコードされるポリペプチドが、配列番号2または配列番号4のいずれか1つのアミノ酸配列と比べて1つのアミノ酸の1つまたは複数の切断、および/または少なくとも1つの置換、欠失および/または挿入を有するアミノ酸配列を含む変異体である、請求項8に記載の核酸配列。
  10. 請求項8または9に記載の核酸配列である、請求項7に記載の核酸配列。
  11. 適切な発現宿主の中でアスパラギナーゼの発現を誘導することができる1つ以上の制御配列に作動的に連結された、請求項7〜10のいずれか一項に記載の核酸配列を含む核酸コンストラクト。
  12. 請求項11に記載の核酸コンストラクトを含む組換え発現ベクター。
  13. 請求項12に記載の発現ベクターを含む組換え宿主細胞。
  14. アスパラギナーゼの生産を導く条件下で請求項13に記載の宿主細胞を培養するステップおよびアスパラギナーゼを回収するステップを含む、アスパラギナーゼ生産方法。
  15. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の、または請求項14に記載の方法により得られるアスパラギナーゼを含む組成物。
  16. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のアスパラギナーゼまたは請求項15に記載の組成物の、食品生産における使用。
  17. アスパラギン含有原料に基づく熱処理食品の中で形成されるアクリルアミドの量を削減することを目的とした、請求項1〜6のいずれか一項に記載のアスパラギナーゼまたは請求項15に記載の組成物の使用。
  18. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の1つ以上のアスパラギナーゼ酵素または請求項15に記載の組成物を生産プロセス中の前記食品の中間形態に対し添加し、これによって前記食品の前記中間形態の中に存在するアスパラギナーゼレベルを低下させるのに有効な量で加熱ステップに先立ち酵素が添加されることになるステップを含む、少なくとも1つの加熱ステップが関与する食品の生産のためのプロセス。
  19. 請求項18に記載のプロセスまたは請求項16または17に記載の使用によって得ることのできる食品。
  20. 腫瘍の治療のための薬剤としての、請求項1〜6のいずれか一項に記載のアスパラギナーゼまたは請求項15に記載の組成物。
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