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JP2010509369A - 加齢黄斑変性症を処置するための方法 - Google Patents

加齢黄斑変性症を処置するための方法 Download PDF

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Abstract

加齢黄斑変性症(AMD)は、高齢者の間での重症な不可逆性の視力喪失の主要な原因である。本発明は、VEGFアンタゴニストで加齢黄斑変性症を処置する方法に関する。一部の実施形態では、VEGFアンタゴニストは、抗VEGF抗体である。一部の実施形態では、抗VEGF抗体は全長抗VEGF抗体であり、他の実施形態では、抗VEGF抗体は抗体フラグメントである。一部の実施形態では、抗体フラグメントは、ラニビズマブを含むFab抗体フラグメントである。様々な治療化合物の有効性を増大させる、新規投与法は、AMDの処置に役立つ。加齢黄斑変性症を患っているか、またはそのリスクがある哺乳動物に、投与する方法を提供する。

Description

(関連する出願への相互参照)
本願は、米国特許法のもとでなされた特許出願であり、2006年11月10日に出願された米国仮特許出願第60/865,380号に対する米国特許法のもとでの優先権を主張する。米国仮特許出願第60/865,380号の内容は、本明細書中に参考として援用される。
本発明は、VEGFアンタゴニストで加齢黄斑変性症を処置する方法に関する。
血管新生は、眼内新生血管疾患(例えば増殖性網膜症、加齢黄斑変性症(AMD))、ならびに他の種々の疾患の発症に結びつけられる。この10年間にわたり行われた研究は、正常な血管新生および異常な血管新生の制御における血管内皮増殖因子(VEGF)の重要な役割を確立した(非特許文献1)。さらに、VEGFが腫瘍および眼内障害に付随する新血管新生の重要なメディエーターであることが示されている(非特許文献1)。
加齢黄斑変性症(AMD)は、高齢者の間での重症な不可逆性の視力喪失の主要な原因である。非特許文献2。AMDは、広範囲の臨床所見および病理所見(例えばドルーゼとして公知の淡黄色の斑、網膜色素上皮(RPE)の崩壊、脈絡膜新生血管(CNV)、および円板状黄斑変性症)によって特徴づけられる。この疾患の徴候は、2つの型に分類される。すなわち、非滲出型(乾燥型)および滲出型(浸潤型または新生血管型)
AMDにおける新血管新生は、中心窩下脈絡膜新生血管病変の蛍光眼底血管造影法に基づいて様々なパターンに分類されることができる。非特許文献3。主要な血管造影パターンは、典型的パターンおよび潜在的パターンと称され、かつ攻撃性の様々な程度、視力喪失、および異なる治療法の選択肢への応答に関連する。
Ferrara et al. Endocr. Rev. 18:4−25(1997) Bressler, JAMA 291 :1900−1(2004) TAP and VIP Study Groups, Arch Ophthalmol 121:1253−68(2003)
抗VEGF中和抗体は、虚血性網膜障害のモデルにおいて眼内血管新生を抑制する(Adamis et al. Arch. Ophthalmol. 114:66−71(1996))。最近、抗VEGF抗体フラグメント(ラニビズマブ(LUCENTIS(登録商標)))は、AMDの処置用に認可された。しかし、様々な治療化合物の有効性を増大させる、新規投与法は、AMDの処置に役立つ。
本発明は、加齢黄斑変性症患者の特定の集団がVEGFアンタゴニストを投与する頻度を減らすことによって効果がもたらされているという発見に一部基づいている。本発明の1つの目的は、治療化合物の投与において改善された方法を提供することである。様々な目的は、以下の説明から明らかになる。
一態様では、本発明は、以前にVEGFアンタゴニスト治療を受けた眼患者において浸潤型加齢黄斑変性症(AMD)を処置する方法を提供する。該方法は、VEGFアンタゴニストの用量を患者に投与することを含み、ここで、眼の平均中心窩の厚さは、正常より下回り、およびその用量は、前回のVEGFアンタゴニスト治療から1ヵ月以上経って投与される。一部の実施形態では、用量は、以前のVEGFアンタゴニスト治療から3ヵ月後に投与される。一部の実施形態では、患者の平均中心窩の厚さは、225μmを超えないか、または200μmを超えない。一部の実施形態では、この方法は、眼の平均中心窩の厚さの測定値を得ることも含む。
一部の実施形態では、VEGFアンタゴニストは、抗VEGF抗体である。一部の実施形態では、抗VEGF抗体は全長抗VEGF抗体であり、他の実施形態では、抗VEGF抗体は抗体フラグメントである。一部の実施形態では、抗体フラグメントは、ラニビズマブを含むFab抗体フラグメントである。
一態様では、本発明は、以前にVEGFアンタゴニスト治療を受けた眼患者において浸潤型加齢黄斑変性症(AMD)を処置する方法を提供する。該方法は、VEGFアンタゴニストの用量を患者に投与することを含み、ここで、眼の病変は乾燥型病であり、およびその用量は、前回のVEGFアンタゴニスト治療から1ヵ月以上経って投与される。
一態様では、本発明は、患者の眼の浸潤型AMDを処置する方法を提供する。すなわち、該方法は、VEGFアンタゴニストの第1の用量を患者に投与することと、患眼の平均中心窩の厚さの測定を得ることと、平均中心窩の厚さが正常より厚い場合、VEGFアンタゴニストの第2の用量を患者に投与することとを含む。一部の実施形態では、平均中心窩の厚さは、少なくとも250μm、または少なくとも275μmである。一部の実施形態では、第1の用量を投与しない。
本発明の他の態様は、本発明を限定することを目的としない実施形態についての以下の説明から明らかになる。
実施例1の研究を模式的に表す。 VEGFアンタゴニストを用いる、例えば加齢黄斑変性症(AMD)を処置するための投与計画を模式的に表す。 実施例1に記載する検査の過程にわたる患者の視力を示す。 実施例1に記載する12ヵ月目の検査において、ベースライン視力から15文字未満を喪失した患者の比率を示す。 実施例1に記載する12ヵ月目の検査において、ベースライン視力から少なくとも15文字を回復した患者の比率を示す。 実施例1に記載する検査において、2ヵ月目の中心窩網膜の厚さに基づき細分した、2集団の患者の視力を示す。 実施例1に記載する検査において、3ヵ月目の中心窩網膜の厚さに基づき細分した、2集団の患者の視力を示す。 実施例1に記載する検査において、5ヵ月目の中心窩網膜の厚さに基づき細分した、2集団の患者の視力を示す。 実施例1に記載する検査において、5ヵ月目の中心窩網膜の厚さに基づき細分した、ベースライン視力から15文字未満を喪失した患者の12カ月目の比率を示す。 実施例1に記載する検査において、5ヵ月目の中心窩網膜の厚さに基づき細分した、ベースライン視力から少なくとも15文字を回復した患者の12カ月目の比率を示す。 実施例1に記載する検査において、3ヵ月目で浸潤型病変または乾燥型病変を有するかどうかに基づき細分した患者の視力を示す。 実施例1に記載する検査において、5ヵ月目で浸潤型病変または乾燥型病変を有するかどうかに基づき細分した患者の視力を示す。 実施例1に記載する検査において、5ヵ月目で浸潤型病変または乾燥型病変を有するかどうかに基づき細分した、ベースライン視力から15文字未満を喪失した患者の12カ月目の比率を示す。 実施例1に記載する検査において、5ヵ月目で浸潤型病変または乾燥型病変を有するかどうかに基づき細分した、ベースライン視力から少なくとも15文字を回復した患者の12カ月目の比率を示す。
(定義)
本発明を詳細に説明する前に、本発明が特定の組成物または生物系に限定されることなく、当然ながら変化し得ることを理解すべきである。本明細書に使用する専門用語は、特定の実施形態だけを説明することを目的とし、限定することを意図しないことも理解すべきである。本明細書および添付の特許請求の範囲に使用するように、単数形「1つ(a)」、「1つ(an)」、および「その(the)」は、その内容が明確に指示しない限り、複数の参照対象を含む。従って、例えば、1つの「分子」への言及は、かかる分子等の2つ以上の組み合わせが場合により含まれる。
本明細書で用いるように「ヒトVEGF」という用語は、Leung et al., Science 246:1306(1989)、およびHouck et al., Mol. Endocrin. 5:1806(1991)に記載されるように、165個のアミノ酸数のヒト血管内皮細胞増殖因子、および関連する121個、189個、および206個(ならびに他のアイソフォーム)のアミノ酸数の血管内皮細胞増殖因子、それらの増殖因子の天然のアレル型およびプロセス型と共にいう。
「VEGFアンタゴニスト」とは、1つ以上のVEGF受容体へのその結合を含む、VEGF活性によって中和する、遮断する、抑制する、抑止する、減少させる、または妨害する能力がある分子をいう。VEGFアンタゴニストとしては、抗VEGF抗体およびその抗原結合フラグメント、VEGFに特異的に結合し、それによってその結合を1つ以上の受容体に隔離する受容体分子および誘導体、抗VEGF受容体抗体およびVEGF受容体アンタゴニスト(例えばVEGFRチロシンキナーゼの小分子インヒビター)、ならびに融合タンパク質(例えばVEGF−Trap(Regeneron)、VEGF121−ゲロニン(Peregrine))が挙げられる。VEGFアンタゴニストとしては、また、VEGFアンタゴニスト変異体、VEGFに向けられるアンチセンス分子、VEGFに特異的なRNAアプタマー、およびVEGFまたはVEGF受容体に対するリボザイムが挙げられる。VEGFのアンタゴニストは、細胞受容体へのVEGFの結合を妨げることによって、VEGFによって活性化した細胞を無能力にするもしくは死滅させることによって、または細胞受容体にVEGFが結合すると、血管内皮細胞活性化を妨げることによって作用する。VEGFアンタゴニストによる介入のかかる要点のすべては、本発明の目的で同等であると考えられる。好ましいVEGFアンタゴニストは、VEGFの1つ以上の生物活性(例えば、そのマイトジェン活性、血管新生活性、または血管透過性活性)を抑制する能力がある抗VEGFアンタゴニストである。抗VEGFアンタゴニスト抗体としては、以下が挙げられるがこれらに限定されない。抗体A4.6.1、rhuMab VEGF(ベバシズマブ)、Y0317(ラニビズマブ)、G6、B20、2C3、ならびに例えば国際公開第98/45331号パンフレット、米国特許出願公開第2003/0190317号明細書、米国特許第6,582,959号明細書および同第6,703,020号明細書;国際公開第98/45332号パンフレット;国際公開第96/30046号パンフレット;国際公開第94/10202号パンフレット;国際公開第2005/044853号パンフレット;欧州特許出願公開第0666868B1号明細書、およびPopkov et al., Journal of Immunological Methods 288:149−164(2004)に記載される他の抗体。より好ましくは、本発明の抗VEGFアンタゴニスト抗体はラニビズマブである。これは、国際公開第98/45331号パンフレットおよびChen et al J Mol Biol 293:865−881(1999)に記載されるように、Y0317の軽鎖および重鎖の可変ドメイン配列を有するヒト化、親和性成熟抗ヒトVEGF抗体Fabフラグメントである。
抗体は、ニワトリならびに哺乳動物(例えばげっ歯類、ヤギ、霊長類、およびヒト)を含む任意の供給源に適切に由来する。一般的に、抗体は処置される種と同一の種に由来し、より好ましくは、抗体はヒトまたはヒト化抗体であり、かつ宿主はヒトである。抗体はポリクローナル抗体またはモノクローナル抗体であり得るが、一般的に抗体は、従来の技術によって調製されることができるモノクローナル抗体である。抗体は、IgG−1、−2、−3、もしくは−4、IgE、IgA、IgM、IgD、またはクラス内キメラであり、クラス内キメラでは、1つのクラスからのFvもしくはCDRが別のクラスに代入される。抗体は、エフェクター機能の能力があるFcドメインを有することもあり、または補体に結合する能力もしくはADCCに関与する能力がないこともある。
本明細書で用いるように、「VEGF受容体」または「VEGFr」という用語は、VEGFの細胞受容体、通常、血管内皮細胞上で見出される細胞表面受容体、ならびにhVEGFに結合する能力を保持するその変異体をいう。VEGF受容体の1つの例は、fms様チロシンキナーゼ(flt)(チロシンキナーゼファミリーの膜貫通受容体)である。DeVries et al., Science 255:989(1992); Shibuya et al., Oncogene 5:519(1990)。flt受容体は、チロシンキナーゼ活性を有する細胞外ドメイン、膜貫通ドメイン、および細胞内ドメインを含む。細胞外ドメインはVEGFの結合に関与し、一方細胞内ドメインはシグナル伝達に関与する。VEGF受容体の別の例は、flk−1受容体(KDRとも呼ばれる)である。Matthews et al., Proc. Nat. Acad. Sci. 88:9026(1991); Terman et al., Oncogene 6:1677(1991); Terman et al., Biochem.Biophys. Res. Commun. 187:1579(1992)。flt受容体へのVEGFの結合は、少なくとも2つの高分子量複合体の形成をもたらし、それらは、205,000および300,000ダルトンの見かけの分子量を有する。300,000ダルトン複合体は、VEGFの単一分子に結合した2つの受容体分子を含む二量体であると信じられている。
本明細書で用いるとき、「エピトープA4.6.1」という用語は、特に明示されない限り、Kim et al., Growth Factors 7:53(1992)およびKim et al. Nature 362:841(1993)に開示されるA4.6.1抗体が結合するヒトVEGFの領域をいう。
「処置」とは、治療上の処置および予防処置または再発予防の両方をいう。処置を必要としているそれらは、すでに障害を有するものならびに予防すべき障害の状況にあるものを含む。
処置を目的とした「哺乳動物」とは、ヒト、家畜および牧畜、ならびに動物園、スポーツ、もしくはペットの動物として分類される任意の動物でも(例えばイヌ、ウマ、ネコ、ウシ等)をいう。一般的に、哺乳動物はヒトである。
「抗体」という用語は、最も広い意味で使用され、モノクローナル抗体(全長もしくはインタクトなモノクローナル抗体を含む)、ポリクローナル抗体、多価抗体、多選択性抗体(例えば二重特異性抗体)、および所望の生物活性を示す限り抗体フラグメント(以下を参照)が挙げられる。
特に明示されない限り、「多価抗体」の表現を本明細書全般にわたり使用することで、3つ以上の抗原結合部位を含む抗体を意味する。通常、多価抗体は、3つ以上の抗原結合部位を有するように操作され、および一般的にIgMまたはIgAの抗体の天然の配列ではない。
「天然の抗体」および「天然の免疫グロブリン」は、通常、2本の同一の軽(L)鎖および2本の同一の重(H)鎖で構成される、約150,000ダルトンのヘテロ四量体の糖たんぱく質である。各軽鎖は、1つのジスルフィド共有結合によって1本の重鎖に結合され、ジスルフィド結合の数は、様々な免疫グロブリンアイソタイプの重鎖の間で異なる。各重鎖および軽鎖は、また、鎖内ジスルフィド架橋を規則的に間隔をあけて有する。各重鎖は、一端に可変ドメイン(VH)を有し、いくつかの定常ドメインがそれに続く。各軽鎖は、一端に1つの可変ドメイン(V)およびその他端に1つの定常ドメインを有し、軽鎖の定常ドメインは、重鎖の第1の定常ドメインと整列し、および軽鎖の可変ドメインは、重鎖の可変ドメインと整列する。特定のアミノ酸残基は、軽鎖可変ドメインと重鎖可変ドメインとの界面を形成すると信じられている。
「可変」という用語は、可変ドメインのある部分が抗体の間の配列で広く異なり、およびその特定の抗原に対する各特定の抗体の結合および特異性で用いられるという事実をいう。しかし、可変性は、抗体の可変ドメインにわたり均等に分布されてない。可変性は、軽鎖および重鎖の両可変ドメインで、超可変領域とよばれる3つのセグメントに集中している。可変ドメインのより高度に保存された部分は、フレームワーク領域(FR)とよばれる。天然の重鎖および軽鎖の可変ドメインの各々は、4つのFR(それぞれ、FR1、FR2、FR3、およびFR4)を含み、主としてβシート配置の形をとり、結合するループを形成し、場合によってはβシート構造の部分を形成する3つの超可変領域によって結合されている。各鎖の超可変領域は、FRによってごく近い近傍にまとめられ、もう一方の鎖からの超可変領域によって抗体の抗原結合部位の形成に寄与する(Kabat et al., Sequences of Proteins of Immunological Interest, 5th Ed.Public Health Service, National Institutes of Health, Bethesda, MD.(1991), pages 647−669を参照)。定常ドメインは、抗体を抗原に結合する際に直接的に関与しないが、種々のエフェクター機能(例えば、抗体依存性細胞毒性(ADCC)での抗体関与)を示す。
本明細書で用いるとき、「超可変領域」という用語は、抗原結合に関与する抗体のアミノ酸残基をいう。超可変領域は、「相補性決定領域」または「CDR」からのアミノ酸残基(すなわち、軽鎖可変ドメインにおける24〜34(L1)、50〜56(L2)、および89〜97(L3)、ならびに重鎖可変ドメインにおける31〜35(H1)、50〜65(H2)、および95〜102(H3)の残基;Kabat et al., Sequences of Proteins of Immunological Interest, 5th Ed. Public Health Service, National Institutes of Health, Bethesda, MD.(1991))ならびに/または「超可変ループ」からのアミノ酸残基(すなわち、軽鎖可変ドメインにおける26〜32(L1)、50〜52(L2)、および91〜96(L3)ならびに重鎖可変ドメインにおける26〜32(H1)、53〜55(H2)、および96〜101(H3)の残基;Chothia and Lesk J. Mol. Biol. 196:901−917(1987))を含む。「フレームワーク領域」または「FR」残基は、本明細書に規定するように、超可変領域残基以外のそれらの可変ドメイン残基である。
抗体のパパイン消化は、2つの同一の抗原結合フラグメント(「Fab」フラグメントとよばれ、各フラグメントは、単一の抗原結合部位を有する)および残りの「Fc」フラグメント(その名称は、容易に結晶化できるその能力を示す)を生成する。ペプシン処置は、2つの抗原結合部位を有し、かつ依然として架橋抗原の能力があるF(ab’)フラグメントをもたらす。
「Fv」は、完全な抗原認識および抗原結合部位を含有する最小の抗体フラグメントである。この領域は、密接に非共有結合した1つの重鎖可変ドメインおよび1つの軽鎖可変ドメインの二量体から成る。各可変ドメインの3つの超可変領域が相互作用して、V−V二量体の表面上に抗原結合部位を明確にするのは、この配置内である。集合的に、6つの超可変領域は、抗体に抗原結合特異性をもたらす。しかし、単一の可変ドメイン(または抗原に特異的な3つの超可変領域だけを含む、半分のF)でさえ、結合部位全体よりは低い親和性であるが抗原を認識して結合する能力を有する。
Fabフラグメントも、軽鎖の定常ドメインおよび重鎖の第一の定常ドメイン(CH1)を含有する。Fab’フラグメントは、抗体のヒンジ領域から1つ以上のシステインを含む重鎖CH1ドメインのカルボキシル末端で少数の残基を付加することにより、Fabフラグメントと異なる。Fab’−SHは、本明細書では、定常ドメインのシステイン残基が遊離チオール基を有する、Fab’の意味である。F(ab’)抗体フラグメントは、本来、Fab’フラグメントの対(それらの間にヒンジシステインを有する)として生成された。抗体フラグメントの他の化学的結合も公知である。
任意の脊椎動物種由来の抗体(免疫グロブリン)の「複数の軽鎖」は、それらの定常ドメインのアミノ酸配列に基づいて、カッパ(κ)およびラムダ(λ)とよばれる明らかに異なる2つの型の1つに割り当てられることができる。
それらの重鎖定常ドメインのアミノ酸配列に応じて、免疫グロブリンは異なるクラスに割り当てられる。免疫グロブリンには、5つの主要なクラスがある。すなわち、IgA、IgD、IgE、IgG、およびIgMであり、これらのうちのいくつかは、サブクラス(アイソタイプ)(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA、およびIgA2)に、さらに分けられることが可能である。免疫グロブリンの異なるクラスに対応する重鎖定常ドメインは、それぞれ、α、δ、ε、γ、およびμとよばれる。免疫グロブリンの異なるクラスのサブユニット構造および三次元配置は、公知である。
「抗体フラグメント」は、インタクトな抗体の一部だけを含み、通常、インタクトな抗体の抗原結合部位が含まれ、従って抗原を結合する能力を保持している。本定義によって包含される抗体フラグメントの例としては、以下が挙げられる。すなわち(i)V、CL、VH、およびCH1のドメインを有するFabフラグメント;(ii)CH1ドメインのC末端に1つ以上のシステイン残基を有するFabフラグメントである、Fab’フラグメント;(iii)VHドメインおよびCH1ドメインを有するFdフラグメント、(iv)VHドメインおよびCH1ドメインを有し、ならびにCH1ドメインのC末端に1つ以上のシステイン残基を有するFd’フラグメント;(v)抗体の単一アームにVドメインおよびVHドメインを有するFvフラグメント;(vi)VHドメインからなるdAbフラグメント(Ward et al., Nature 341, 544−546(1989));(vii)単離されたCDR領域;(viii)ヒンジ領域でジスルフィド架橋によって結合された2つのFab’フラグメントを含む二価フラグメントである、F(ab’)フラグメント;(ix)一本鎖抗体分子(たとえば一本鎖FvまたはscFv)(Bird et al., Science 242:423−426(1988);およびHuston et al., PNAS (USA) 85:5879−5883(1988));(x)同一のポリペプチド鎖で軽鎖可変ドメイン(V)に結合した重鎖可変ドメイン(VH)を含む、2つの抗原結合部位を有する「二重特異性抗体」(例えば欧州特許第404,097号明細書;国際公開第93/11161号パンフレット;およびHollinger et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 90:6444−6448(1993)を参照);(xi)相補的軽鎖ポリペプチドと共に一対の抗原結合領域を形成する、一対のタンデムFdセグメント(VH−CH1−VH−CH1)を含む、「直鎖抗体」(Zapata et al. Protein Eng. 8(10):1057−1062(1995);および米国特許第5,641,870号明細書)。
本明細書で用いるように、「モノクローナル抗体」という用語は、実質的に同種抗体の集団(すなわち、その集団を含む抗体は、少量で存在することもある自然発生的な突然変異の可能性を除いて同一である集団を含む個別の抗体)から得た抗体をいう。モノクローナル抗体は高度に特異的であり、単一の抗原部位に対して向けられる。さらに、一般的に、異なる決定基(エピトープ)に対して向けられる、異なる抗体を含む、従来からの(ポリクローナル)抗体調製と対照的に、各モノクローナル抗体は、抗原上の単一の決定基に対して向けられる。修飾語「モノクローナル」は、実質的に同種の抗体の集団から得られる抗体の特徴を示し、および任意の特定の方法による抗体の生成を必要とするように解釈されるべきではない。例えば、本発明に従って用いられるモノクローナル抗体は、Kohler et al., Nature 256:495(1975)に最初に記載されたハイブリドーマ法によって作製され得るか、または組換えDNA法(例えば、米国特許第4,816,567号明細書を参照)によって作製され得る。「モノクローナル抗体」は、また、例えば、Clackson et al., Nature 352:624−628(1991)およびMarks et al., J. Mol Biol 222:581−597(1991)に記載される手法を用いて、ファージ抗体ライブラリーから単離されることも可能である。
本明細書のモノクローナル抗体は、特に、「キメラ」抗体(免疫グロブリン)を含む。そこで重鎖および/または軽鎖の一部は、特定の種に由来する、または特定の抗体のクラスもしくはサブクラスに属する抗体において対応する配列と同一もしくは相同であり、一方それらの鎖の残りの部分は、別の種に由来する、または別の抗体のクラスもしくはサブクラスに属する抗体、ならびに所望の生物活性を示す限りかかる抗体のフラグメントにおいて対応する配列と同一もしくは相同である(米国特許第4,816,567号明細書、およびMorrison et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 81: 6851−6855(1984))。
非ヒト(例えばマウス)抗体の「ヒト化」形態は、非ヒト免疫グロブリンに由来する最小配列を含有するキメラ抗体である。大部分は、ヒト化抗体はヒト免疫グロブリン(レシピエント抗体)であり、そのレシピエント抗体の超可変領域残基は非ヒト種(例えば、所望の特異性、親和性、および能力を有するマウス、ラット、ウサギ、または非ヒト霊長類)に由来する超可変領域残基(ドナー抗体)によって置換される。場合によっては、ヒト免疫グロブリンのフレームワーク領域(FR)残基は、対応する非ヒト残基によって置換される。さらに、ヒト化抗体は、レシピエント抗体またはドナー抗体で見られない残基を含むこともある。これらの変化によって、さらに抗体の能力が精巧になる。一般的に、ヒト化抗体は、実質的に、少なくとも1つ、および通常は2つの可変ドメインのすべてを含み、それらの超可変領域のすべてもしくは実質的にすべては、非ヒト免疫グロブリン配列の超可変領域に対応し、かつFRのすべてもしくは実質的にすべては、ヒト免疫グロブリン配列のFRである。ヒト化抗体は、また、免疫グロブリン定常領域(Fc)の少なくとも一部、通常は、ヒト免疫グロブリンの定常領域を任意に含む。さらなる詳細については、Jones et al., Nature 321:522−525(1986); Reichmann et al., Nature 332:323−329 (1988);およびPresta, Curr. Op. Struct. Biol. 2:593−596(1992)を参照。
「ヒト抗体」は、ヒトによって生成された抗体および/または本明細書に開示するようにヒト抗体を作製する任意の技法を用いて作製された抗体のアミノ酸配列に対応するアミノ酸配列を有するものである。ヒト抗体のこの定義は、特に、非ヒト抗原結合残基を含むヒト化抗体を除外する。ヒト抗体は、当該技術分野で公知の種々の技法を用いて生成されることができる。一実施形態では、ヒト抗体は、ヒト抗体を発現させるファージライブラリーから選択される(Vaughan et al. Nature Biotechnology 14:309−314(1996); Sheets et al. PNAS (USA) 95:6157−6162(1998); Hoogenboom and Winter, J. Mol. Biol, 227:381(1991); Marks et al., J. Mol. Biol, 222:581(1991))。ヒト抗体は、ヒト免疫ブロブリン遺伝子座を、内在性免疫グロブリン遺伝子が部分的もしくは完全に不活性化された遺伝子導入動物(例えばマウス)に導入することによって作製されることもできる。抗原投与時に、抗体産生が観察される。それは、すべての点でヒトにおいて見られるもの(遺伝子の再編成、集合、および抗体レパートリーを含む)に極めて似ている。このアプローチは、例えば、米国特許第5,545,807号明細書、同第5,545,806号明細書、同第5,569,825号明細書、同第5,625,126号明細書、同第5,633,425号明細書、同第5,661,016号明細書、ならびに以下の科学的刊行物に記載されている。すなわち、Marks et al., Bio/Technology 10:779−783(1992); Lonberg et al., Nature 368:856−859(1994); Morrison, Nature 368:812−13(1994); Fishwild et al., Nature Biotechnology 14:845−51(1996); Neuberger, Nature Biotechnology 14:826(1996);Lonberg and Huszar, Intern. Rev. Immunol. 13:65−93(1995)。あるいは、ヒト抗体は、標的抗原に対して向けられる抗体を産生するヒトBリンパ球(かかるBリンパ球は個体から回収されることもあり、またはin vitroで免疫化され得る)を介して調製されることもある。例えばCole et al., Monoclonal Antibodies and Cancer Therapy, Alan R. Liss, p. 77(1985); Boerner et al., J. Immunol, 147(1):86−95(1991)、および米国特許第5,750,373号明細書を参照。
「Fc領域」という用語を用いて、インタクトな抗体のパパイン消化によって生成され得る免疫グロブリン重鎖のC末端領域を規定する。Fc領域は、天然配列のFc領域または変異型Fc領域であり得る。免疫グロブリン重鎖のFc領域の境界は変化する可能性があるが、ヒトIgG重鎖のFc領域は、通常、およそCys226位もしくはおよそPro230位のアミノ酸残基からFc領域のカルボキシル末端まで広がると規定される。免疫グロブリンのFc領域は、一般的に、2つの定常ドメイン(CH2ドメインおよびCH3ドメイン)を含み、および任意にCH4ドメインを含む。
本明細書で「Fc領域鎖」とは、Fc領域の2つのポリペプチド鎖のうちの1つを意味する。
ヒトIgG Fc領域の「CH2ドメイン」(「Cg2」ドメインともよばれる)は、通常、およそ231位のアミノ酸残基からおよそ340位のアミノ酸残基まで広がる。CH2ドメインは、別のドメインと接近して対を形成しないという点で独特である。むしろ、2つのN結合型分岐炭水化物鎖は、インタクトな天然のIgG分子の2つのCH2ドメインの間に挿入される。炭水化物は、ドメイン−ドメイン対形成に対して代わりを提供し、かつCH2ドメインを安定化させるのに役立つこともあると推測されている。Burton, Molec. Immunol.22:161−206(1985)。本明細書のCH2ドメインは、天然配列CH2ドメインまたは変異型CH2ドメインであり得る。
「CH3ドメイン」は、Fc領域でCH2ドメインへのC末端残基の広がり(すなわち、およそ341位のアミノ酸残基からIgGのおよそ447位のアミノ酸残基まで)を含む。本明細書のCH3領域は、天然配列CH3ドメインまたは変異型CH3ドメイン(例えば、その1つの鎖に導入された「突出部」およびその他方の鎖に対応する導入された「空洞」を有するCH3ドメイン;米国特許第5,821,333号明細書を参照。それを参考として本明細書で明示的に援用される)であり得る。かかる変異型CH3ドメインを用いて、本明細書で説明する多選択性(例えば二重特異性)抗体を生成してもよい。
「ヒンジ領域」は、一般的に、ヒトIgG1のおよそGlu216位もしくはおよそCys226位から、およそPro230位まで広がると規定される(Burton, Molec. Immunol.22:161−206(1985))。他のIgGアイソタイプのヒンジ領域は、同じ位置で重鎖間S−S結合を形成する、第1のシステイン残基および最後のシステイン残基を置くことによってIgG1配列と整列させられ得る。本明細書のヒンジ領域は、天然配列ヒンジ領域または変異型ヒンジ領域であり得る。変異型ヒンジ領域の2本のポリペプチド鎖は、一般的に、その変異型ヒンジ領域の2本のポリペプチド鎖がそれらの2本の鎖の間でジスルフィド結合を形成できるように、ポリペプチド1本ごとに少なくとも1つのシステイン残基を保持する。本明細書で好ましいヒンジ領域は、天然配列ヒトヒンジ領域(例えば天然配列ヒトIgG1ヒンジ領域)である。
「機能的Fc領域」は、天然配列Fc領域の少なくとも1つの「エフェクター機能」を有する。代表的な「エフェクター機能」としては、C1q結合、補体依存性細胞傷害(CDC)、Fc受容体結合、抗体依存性細胞傷害(ADCC)、食作用、細胞表面受容体の下方制御(例えばB細胞受容体(BCR))が挙げられる。かかるエフェクター機能は、一般的に、結合ドメイン(例えば抗体可変ドメイン)と組み合わせられるFc領域を必要とし、およびかかる抗体エフェクター機能を評価するために、当該技術分野で公知の種々のアッセイを用いて評価されることができる。
「天然配列Fc領域」は、自然界に見られるFc領域のアミノ酸配列と同一のアミノ酸配列を含む。
「変異型Fc領域」は、少なくとも1つのアミノ酸修飾によって、天然配列Fc領域のそれとは異なるアミノ酸配列を含む。好ましくは、変異型Fc領域は、天然配列Fc領域または親ポリペプチドのFc領域と比較して少なくとも1つのアミノ酸置換(例えばおよそ1からおよそ10のアミノ酸置換、および好ましくは、天然配列Fc領域または親ポリペプチドのFc領域においておよそ1からおよそ5のアミノ酸置換)を有す。本明細書で変異型Fc領域は、通常は、天然配列Fc領域および/もしくは親ポリペプチドのFc領域と、例えば少なくとも約80%の配列同一性、またはそれと少なくとも約90%の配列同一性、またはそれと少なくとも約95%以上の同一性を有する。
「抗体依存性細胞傷害」および「ADCC」は、Fc受容体(FcR)細胞(例えばナチュラルキラー(NK)細胞、好中球、およびマクロファージ)を発現させ、標的細胞上の結合した抗体を認識し、および標的細胞の溶解を実質的に引き起こす、非特異的細胞傷害性細胞内の細胞介在反応をいう。ADCC、NK細胞を介在する一次細胞は、FcγRIIIだけを発現させ、一方単球はFcγRI、FcγRII、FcγRIIIを発現させる。造血細胞上のFcR発現は、Ravetch and Kinet, Annu. Rev. Immunol 9:457−92(1991)の464頁の表3に要約されている。目的の分子のADCC活性を評価するために、米国特許第5,500,362号明細書または同第5,821,337号明細書に記載されているそれらのin vitro ADCCアッセイを実行してもよい。かかるアッセイのために有用なエフェクター細胞としては、末梢血単核球(PBMC)およびナチュラルキラー(NK)細胞が挙げられる。あるいは、またはさらに、目的の分子のADCC活性は、in vivo(例えばClynes et al. PNAS (USA) 95:652−656(1998)に開示される動物モデルで)評価されることもある。
「ヒトエフェクター細胞」は、1つ以上のFcRを発現させて、エフェクター機能を発揮する白血球である。通常は、ヒトエフェクター細胞は少なくともFcγRIIIを発現させて、ADCCエフェクター機能を発揮させる。ADCCを介在するヒト白血球の例としては、末梢血単核球(PBMC)、ナチュラルキラー(NK)細胞、単球、細胞傷害性T細胞、および好中球が挙げられ、PBMC細胞およびNK細胞が一般的に好まれる。エフェクター細胞は、本明細書で説明するように、それらの天然の供給源(例えば血液もしくはPBMC由来)から単離されることもある。
「Fc受容体」および「FcR」という用語を用いて、抗体のFc領域に結合する受容体を説明する。好ましいFcRは、天然配列ヒトFcRである。さらに、好ましいFcRは、IgG抗体(γ受容体)に結合するものであり、FcγRI、FcγRII、およびFcγRIIIのサブクラスが挙げられ、アレル変異型およびあるいはこれらの受容体のスプライス型が含まれる。FcγRII受容体としては、FcγRIIA(活性化受容体)およびFcγRIIB(抑制受容体)が挙げられ、これらは、主にそれらの細胞質ドメインが異なる、類似したアミノ酸配列を有する。活性化受容体FcγRIIAは、その細胞質ドメインに免疫受容活性化チロシンモチーフ(ITAM)を含有する。抑制受容体FcγRIIBは、その細胞質ドメインに免疫受容抑制性チロシンモチーフ(ITIM)を含有する(Daeron, Annu.Rev. Immunol. 15:203−234(1997)に概説される)。FcRは、Ravetch and Kinet, Annu. Rev. Immunol 9:457−92(1991); Capel et al., Immunomethods 4:25−34(1994);およびde Haas et al., J. Lab. Clin. Med. 126:330−41(1995)に概説されている。今後同定されるものを含む他のFcRを、本明細書では「FcR」いう用語として包含する。この用語は、また、母体IgGの胎児への移行に関与する、新生児型受容体(FcRn)を含む(Guyer et al., J. Immunol. 117:587(1976);およびKim et al., J. Immunol. 24:249(1994))。
「補体依存性細胞傷害」および「CDC」は、補体の存在下で標的が溶解することをいう。補体活性化経路は、同種抗原と複合体を形成した分子(例えば抗体)に補体系の第1の成分(C1q)が結合することによって開始される。補体活性化を評価するために、例えばGazzano−Santoro et al., J. Immunol. Methods 202: 163(1996)に記載されるCDCアッセイを実行してもよい。
「親和性成熟」抗体は、その1つ以上のCDRにおいて1つ以上の変化を有するものであり、これらの変化を持たない親抗体と比較すると、抗原に対する抗体の親和性において改善をもたらす。好ましい親和性成熟抗体は、標的抗原に対してナノモル親和性もしくはピコモル親和性さえも有する。親和性成熟抗体は、当該技術分野で公知の方法で生成される。Marks et al. Bio/Technology 10:779−783(1992)には、VHドメインおよびVドメインの混合による親和性成熟が記載されている。CDR残基および/またはフレームワーク残基のランダム変異導入法は、Barbas et al. Proc Nat. Acad. Sci, USA 91:3809−3813(1994); Schier et al. Gene 169:147−155(1995); Yelton et al. J. Immunol. 155:1994−2004(1995); Jackson et al., J. Immunol. 154(7):3310−9(1995);およびHawkins et al, J. Mol. Biol. 226:889−896(1992)に記載されている。
本明細書での「可動性リンカー」とは、ペプチド結合によって結合した2つ以上のアミノ酸残基を含み、およびそれによって連結した2つのポリペプチド(例えば2つのFd領域)に対してさらに回転自由度をもたらすペプチドをいう。かかる回転自由度は、可動性リンカーによって連結する2つ以上の抗原結合部位に、各々の標的抗原により効率的に接近させることを可能にする。適切な可動性リンカーのペプチド配列の例として、グリシン−セリン、グリシン−セリン−グリシン−セリン、アラニン−セリン、およびグリシン−グリシン−グリシン−セリンが挙げられる。
「一本鎖Fv」または「sFv」の抗体フラグメントは、一本鎖ポリペプチドに存在する、抗体のVドメインおよびVドメインを含む。一般的に、Fvポリペプチドは、VドメインおよびVドメインの間にポリペプチドリンカーをさらに含む。これは、抗原結合のためにsFvが所望の構造を形成することを可能にする。sFvの概説については、Pluckthun in The Pharmacology of Monoclonal Antibodies, vol. 113, Rosenburg and Moore eds. Springer−Verlag, New York, pp. 269−315(1994)を参照。
「二重特異性抗体」という用語は、2つの抗原結合部位を有する小抗体フラグメントをいい、このフラグメントは、同一のポリペプチド鎖に軽鎖可変ドメイン(V)に結合された重鎖可変ドメイン(VH)を含む(VH−V)。同一の鎖上で2つのドメイン間で対形成するに短過ぎるリンカーを用いることで、それらのドメインは別の鎖の相補的ドメインとの対形成を余儀なくされ、かつ2つの抗原結合部位を作製する。二重特異性抗体は、例えば欧州特許出願公開第404,097号明細書、国際公開第93/11161号パンフレット、およびHollinger et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 90:6444−6448(1993)により十分に記載されている。
本出願全般にわたり用いるとき、表現「直鎖抗体」は、Zapata et al. Protein Eng. 8(10):1057−1062(1995)に記載される抗体をいう。簡潔に言うと、これらの抗体は、一対の抗原結合領域を形成する、一対のタンデムFdセグメント(VH−CH1−VH−CH1)を含む。直鎖抗体は、二重特異性または単一特異性であり得る。
「変異型」抗VEGF抗体は、本明細書では、親抗体配列において1つ以上のアミノ酸残基の添加、欠失、および/または置換によって、アミノ酸配列において「親」抗VEGF抗体のアミノ酸配列と異なる分子をいう。好ましい実施形態では、変異型は、親抗体の1つ以上の超可変領域において、1つ以上のアミノ酸置換を含む。例えば、変異型は、親抗体の1つ以上の超可変領域において、少なくとも1つ(例えばおよそ1からおよそ10、および好ましくは、およそ2からおよそ5)の置換を含む。通常、変異型は、親抗体の重鎖もしくは軽鎖の可変ドメイン配列と少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%、より好ましくは少なくとも85%、より好ましくは少なくとも90%、および最も好ましくは少なくとも95%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。この配列に関して同一性または相同性は、本明細書では、最大パーセントの配列同一性を達成するために、必要に応じて配列を整列させ、およびギャップを導入した後に、候補配列において親抗体残基と同一であるアミノ酸残基のパーセンテージとして規定される。N末端、C末端、もしくは内部の伸長、欠失、もしくは抗体配列への挿入のいずれも、配列の同一性または相同性に影響をおよぼすと解釈されないものとする。変異型は、ヒトVEGFに結合する能力を保持し、かつ望ましくは、親抗体のそれらよりも優れている特性を有する。例えば、変異型は、より強い結合親和性、VEGF誘発内皮細胞増殖を抑制する向上した能力、および/またはVEGF誘発血管新生をin vivoで抑制する増大した能力を有し得る。かかる特性を分析するために、例えば、国際公開第98/45331号パンフレットおよび米国特許出願公開第2003/0190317号明細書に開示される生物活性アッセイにおいて抗VEGF抗体の型がその活性に影響をおよぼすことが見出されているので、例えば、変異型のFab形態を親抗体のFab形態と比較する、または変異型の全長形態を親抗体の全長形態と比較すべきであろう。一実施形態では、変異型抗体は、親抗体と比較したとき、生物活性において少なくとも約10倍、好ましくは少なくとも約20倍、および最も好ましくは少なくとも約50倍の増強を示すものである。
本明細書の「親」抗体は、変異型の調製のために用いられるアミノ酸配列によってコードされるものである。好ましくは、親抗体は、ヒトフレームワーク領域を有し、および存在する場合、ヒト抗体定常領域を有する。例えば、親抗体は、ヒト化抗体もしくはヒト抗体でもよい。
「単離された」抗体は、その天然の環境の成分から同定および分離され、ならびに/または回収されたものである。その天然の環境の混入成分は、抗体の診断用途もしくは治療用途を妨げる物質であり、そして酵素、ホルモン、および他のタンパク質性溶質もしくは非タンパク質性溶質を含み得る。好ましい実施形態では、抗体は、(1)Lowry法によって決定されるように、抗体の重量で95%を超えるまで、および最も好ましくは重量で99%を超えるまで、(2)スピニングカップシークエネーター(spinning cup sequenator)を用いることで、N末端もしくは内部アミノ酸配列の少なくとも15残基を得るのに十分な程度まで、または(3)Coomassieブルーもしくは好ましくは銀染色を用いて、還元条件もしくは非還元条件下でSDS−PAGEによって均一になるまで精製される。単離された抗体は、抗体の天然環境の少なくとも1つの成分が存在しないので、組換え細胞内でin situ抗体を含む。しかし、通常、単離された抗体は、少なくとも1つの精製ステップによって調製される。
本明細書で用いるとき、「エピトープ標識した」という用語は、「エピトープ標識」に融合された抗VEGF抗体をいう。エピトープ標識ポリペプチドは、抗体がそれに対して作製されことができるが、VEGF抗体の活性を妨害しないような短さであるものに対してエピトープを提供するのに十分な残基を有する。好ましくは、エピトープ標識は、それに対する抗体が他のエピトープと実質的に交差反応しないように十分に独特である。適切な標識ポリペプチドは、一般的に、少なくとも6個のアミノ酸残基を有し、通常、約8〜50の範囲のアミノ酸残基(好ましくは、約9〜30の範囲の残基)を有する。例としては、インフルエンザHA標識ポリペプチドおよびその抗体12CA5(Field et al. Mol. Cell. Biol. 8:2159−2165(1988));c−myc標識ならびにそれに対する抗体8F9、3C7、6E10、G4、B7、および9E10(Evan et al., Mol. Cell. Biol. 5(12):3610−3616(1985));ならびに単純ヘルペスウイルス糖タンパク質D(gD)標識およびその抗体(Paborsky et al., Protein Engineering 3(6):547−553(1990))が挙げられる。いくつかの実施形態では、エピトープ標識は、「サルベージ受容体結合エピトープ」である。本明細書で用いるように、「サルベージ受容体結合エピトープ」という用語は、in vivoでのIgG分子の血中半減期を増大させることに関与するIgG分子(例えばIgG1、IgG2、IgG3、またはIgG4)のFc領域のエピトープをいう。
「血管新生因子または血管形成剤」は、血管の発生を刺激する(例えば、血管新生、内皮細胞の増殖、血管の安定性、および/または血管形成)増殖因子である。例えば、血管新生因子としては、以下が挙げられるがこれらに限定されない。例えば、VEGFおよびVEGFファミリーのメンバー、PIGF、PDGFファミリー、線維芽細胞増殖因子ファミリー(FGF)、TIEリガンド(アンジオポエチン)、エフリン、ANGPTL3、ANGPTL4。また、創傷治癒を促進する因子(例えば、成長ホルモン、インスリン様増殖因子−I(IGF−I)、VIGF、上皮増殖因子(EGF)、CTGFおよびそのファミリーのメンバー、ならびにTGF−αおよびTGF−βが挙げられる。例えば、Klagsbrun and D’Amore, Annu. Rev. Physiol, 53:217−39(1991); Streit and Detmar, Oncogene, 22:3172−3179(2003); Ferrara & Alitalo, Nature Medicine 5(12):1359−1364(1999); Tonini et al., Oncogene, 22:6549−6556(2003)(例えば、血管新生因子を記載する表1)、ならびにSato Int. J. Clin. Oncol., 8:200−206(2003)を参照。
「抗血管新生剤」または「血管新生抑制剤」は、血管新生、血管形成、または望ましくない血管透過性を直接的にもしくは間接的に抑制する、小分子量物質、ポリヌクレオチド、ポリペプチド、単離タンパク質、組換えタンパク質、抗体、またはそれらの抱合体もしくは融合タンパク質をいう。例えば、抗血管新生剤(例えばPTK787/ZK2284、SU6668)は、上記に規定したように、血管新生剤に対する抗体または他のアンタゴニスト(例えば、VEGFに対する抗体、VEGF受容体に対する抗体、VEGF受容体シグナル伝達を遮断する小分子)をいう。抗血管新生剤は、また、天然の血管新生抑制剤(例えばアンジオスタチン、エンドスタチン)が挙げられる。例えば、Klagsbrun and D’Amore, Annu. Rev. Physiol, 53:217−39(1991);Streit and Detmar, Oncogene, 22:3172−3179(2003)(例えば、悪性黒色腫の抗血管新生療法を記載する表3); Ferrara & Alitalo, Nature Medicine 5(12): 1359−1364(1999); Tonini et al., Oncogene, 22:6549−6556(2003)(例えば、抗血管新生因子を記載する表2);およびSato Int. J. Clin. Oncol., 8:200−206(2003)(例えば、臨床試験で使用される抗血管新生剤を記載する表1)を参照。
「有効量」または「治療有効量」という用語は、哺乳動物で疾患または障害を処置するための効果的な薬物の量をいう。加齢黄斑変性症(AMD)の場合、薬物の有効量は視力喪失を減少させるまたは予防することができる。AMD療法の場合、例えば、in vivoでの有効性は、以下からの1つ以上によって測定することができる。すなわち、ベースラインから所望の時間まで、最高矯正視力(BCVA)の平均的変化を評価すること、ベースラインと比較して、所望の時間で視力で15文字未満を喪失する被験者の比率を評価すること、ベースラインと比較して、所望の時間で視力で15文字以上を回復する被験者の比率を評価すること、所望の時間で20/2000のSnellenに相当する視力もしくはそれ以上悪い視力を有する被験者の比率を評価すること、NEI視覚機能質問事項を評価すること、蛍光眼底血管造影法により評価されるように、所望の時間でCNVの大きさおよびCNVの漏出量を評価すること等。
治療量は患者に対して治療効果を示す用量であり、治療量以下とは、処置を受けた患者に対して治療効果を示さない用量である。
「眼内新生血管疾患」は、眼球新血管新生によって特徴づけられる疾患である。眼内新生血管疾患の例としては、以下が挙げられるがこれらに限定されない。すなわち、増殖性網膜症、脈絡膜新生血管(CNV)、加齢黄斑変性症(AMD)、糖尿病性および他の虚血関連網膜症、糖尿病性黄斑浮腫、病的近視、フォンヒッペル・リンダウ病、眼ヒストプラスマ症、網膜中心静脈閉塞症(CRVO)、角膜新血管新生、網膜新血管新生。
本明細書で用いるとき、語「標識」は、抗体に直接的にもしくは間接的に抱合される検出可能な化合物または組成物をいう。標識は、それ自体がそれ自体(例えば、放射性同位元素標識または蛍光標識)によって検出可能であり得る。酵素標識の場合、検出可能である基質化合物もしくは組成物の化学変化を触媒し得る。
「固相」とは、本発明の抗体が付着することのできる非水溶性マトリックスを意味する。本明細書に包含する固相の例としては、部分的もしくは全体的にガラスの形状をなすもの(例えば細孔性ガラス)、多糖類(例えばアガロース)、ポリアクリルアミド、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、およびシリコーンが挙げられる。いくつかの実施形態では、状況に応じて、固相はアッセイプレートのウェルを含む。他の実施形態では、固相は精製カラム(例えばアフィニティークロマトグラフィーカラム)である。この用語は、また、分離した粒子の不連続固相(例えば米国特許第4,275,149号明細書に記載されるもの)を含む。
「リポソーム」は、種々の種類の脂質、リン脂質、および/または界面活性剤(哺乳動物への抗VEGF抗体等の薬物の送達に有用である)からなる小胞である。リポソームの成分は、一般的に、生体膜の脂質配置に類似する、二重層構造で配置されている。
発明の様態
本発明は、患眼の分析(例えば、処置の前もしくは処置の過程における平均中心窩の厚さ、または患眼の病変が浸潤型病変もしくは乾燥型病変であるかどうか)に基づいて、AMDの処置法を説明する。本発明の方法は、治療効果を維持すると同時に、治療化合物のその後の投薬を予想どおりに減少させることを可能にする。
本発明の処置スケジュールを用いて投与される治療化合物は、VEGFアンタゴニストであり、好ましくは抗VEGF抗体(例えばラニビズマブ)である。VEGFは、強力な血管内皮細胞マイトジェンである分泌ホモ二量体タンパク質である(Ferrara N, Davis Smyth T. Endocr Rev 18:1−22(1997)。VEGFは、血管内皮細胞増殖を刺激し、新たに形成された血管の生存因子として機能し、かつ血管透過性を亢進させる。VEGF発現は、低酸素ならびにいくつかの他の刺激によって上方制御される。
本明細書に関連して「治療の」という用語は、化合物がリガンド、VEGFに結合して、処置される疾患または状態に付随する症状または状態において変化をもたらすことを意味する。治療用量が疾患に付随する症状または状態において漸進的変化をもたらすことは十分であり、症状の治癒または完全寛解は、必要でない。当業者は、処置される疾患の症状または状態の変化を測定する基準を確立し、次いで公知の方法によってこれらの基準における変化をモニタリングすることによって用量に治療効果があるかどうかを容易に決定することができる。疾患に付随した外部の物理的状態、患者の冒された組織の組織学的検討、または特定の細胞もしくは化合物の存在もしくは非存在は、治療効果を評価するための客観的基準を提供し得る。一実施形態では、本発明の方法を用いて、視力喪失を防止することにおける変化によって治療効果が評価されるAMDを処置することが可能である。治療効果の他の指標は、当業者にとって容易に明らかであり、および用量の効果を確立するために用いられ得る。
投薬は、疾患または状態の処置に適している任意のタイムスケジュールによって投与され得る。例えば、投薬は、所望の治療効果および有害作用の減少を達成するために、毎日、毎週、隔週、または毎月の頻度で投与され得る。投薬は、障害の発生の前に、間に、または後に投与されることができる。特定のタイムスケジュールは、治療化合物の投与において通常の技量を有する医師によって、本発明の方法の範囲内で投薬スケジュールを定期調整することで容易に決定されることができる。第1の個別の投薬および第2の個別の投薬ならびにその後の投薬の回数の投与時間は、最大治療効果を維持すると同時に有害作用を最小限にするために調整される。有害作用の発生は、定期的な患者問診によってモニタリングされ、投与時間を調整することによって副作用の発生を最小限に調整することができる。任意の投薬時間でも、本発明の範囲内であると考えられる。例えば、投薬は、月間のスケジュールで投与され、その後3ヵ月ごともしくはそれ以上の投薬スケジュールで投与されることがある。維持量も、本発明によって考えられる。
投与量は、処置される特定の疾患または状態に依存し、疾患または状態の処置において通常の技量を有する医師によって公知の投与量調整技法を用いて容易に決定されることができる。投与量は、さらなる罹患率および死亡率を最小化すると同時に、一般的に、治療効果をもたらす治療化合物の確立した治療濃度域の範囲内にある。通常は、治療化合物は、投薬あたり0.001mgから約100mg、好ましくは0.1〜20mgの範囲の投与量で投与される。
通常は、本発明の方法で用いる治療化合物は、適切なpHかつ所望の純度のそれを、外気温で、生理的に許容される担体(すなわち、使用する投与量および濃度でレシピエントに対して無毒である担体)と混合させることによって製剤化される。製剤のpHは、アンタゴニストの特定の用途および濃度に主として依存するが、好ましくは約3から約8の範囲のいずれかである。治療化合物が抗VEGF抗体(例えばラニビズマブ)である場合、適切な実施形態は、約pH5.5の製剤である。
本明細書で用いる治療化合物(例えば抗VEGF抗体)は、好ましくは無菌である。無菌は、膜(0.2ミクロン)を介する無菌濾過によって容易に達成されることができる。好ましくは、治療用ペプチドおよびタンパク質は、再構成のために凍結乾燥した製剤が受け入れられるのだが、水溶液として保存される。
治療化合物は、良質の医療のための原則と一致する方法で、製剤化され、適量に分けられ、投与され得る。この状況で考慮すべき要因としては、処置される特定の障害、処置される特定の哺乳動物、個々の患者の臨床状態、障害の原因、薬剤の送達部位、投与法、投与のタイムスケジューリング、および開業医にとって公知の他の要因が挙げられる。投与される治療化合物の「治療有効量」は、かかる考慮すべき事項によって抑制され、眼内新生血管疾患を予防するため、改善するため、または処置するために必要な最小量である。
眼内新生血管疾患の処置用の治療化合物は、通常は、眼球注射、眼内注射、および/または硝子体内注射によって投与される。他の方法による投与(局所投与、非経口投与、皮下投与、腹腔内投与、肺内投与、鼻腔内投与、および病巣内投与が挙げられるがこれらに限定されない)も用いられる。非経口注入としては、筋肉内投与、静脈内投与、動脈内投与、腹腔内投与、または皮下投与が挙げられる。本明細書に記載するように、眼内新生血管症候群の処置用の治療化合物は、良質の医療のための原則と一致する方法で、製剤化され、適量に分けられ、投与され得る。
本発明の処置の有効性は、眼内新生血管疾患を評価する際に広く用いられる種々のエンドポイントによって測定されることができる。例えば、視力喪失は評価されることができる。視力喪失は、以下によって評価されることができるがこれらに限定されない。例えば、ベースラインから所望の時間まで、最高矯正視力(BCVA)の平均的変化を測定すること(例えば、BCVAが糖尿病網膜症の早期治療研究(ETDRS)視力表および4メートルの検査距離での評価)、ベースラインと比較して、所望の時点で視力で15文字未満を喪失する被験者の比率を測定すること、ベースラインと比較して、所望の時点で視力で15文字以上を回復する被験者の比率を評価すること、所望の時点で20/2000のSnellenに相当する視力もしくはそれ以上悪い視力を有する被験者の比率を測定すること、NEI視覚機能質問事項を測定すること、蛍光眼底血管造影法等によって、所望の時点でCNVの大きさおよびCNVの漏出量を測定すること。眼評価は、例えば、目の検査を行うこと、眼圧を測定すること、視力を評価すること、スリットランプで眼圧を測定すること、眼内炎を評価すること等で行うことができるがこれらに限定されない。
VEGFまたはVEGF受容体に結合して、眼内新生血管疾患に付随する症状もしくは状態の重症度を減少させる任意の化合物を、本発明の実施形態で用いてもよい。好ましい化合物は、ペプチドもしくはタンパク質の化合物であり、より好ましくは、抗体もしくはそのフラグメントである化合物、または抗体もしくはそのフラグメントを含有する化合物、または抗体フラグメントへの融合物(例えばイムノアドヘシン)である化合物である。特に好ましい化合物は、抗VEGF抗体またはそのフラグメントを含有する化合物である。
VEGFは、正常なヒト網膜の種々の細胞で発現される。VEGF mRNAおよびタンパク質の共存は、神経節細胞、内顆粒層および外網状層、血管壁、ならびに光受容体に観察される(Gerhardinger et al., Am J Pathol 152:1453−62(1998))。網膜色素上皮、ミューラー細胞、周皮細胞、血管内皮、および神経節細胞は、すべてVEGFを産生する(Miller et al., Diabetes Metab Rev 13:37−50(1997);およびKim et al., Invest Ophthalmol Vis Sci 40:2115−21(1999))。
研究によって、AMD患者から外科的に切除されたCNV膜におけるVEGFの免疫組織化学的局在が実証されている。Kvanta et al. (1996)は、RPE細胞および線維芽様細胞におけるVEGF mRNAおよびタンパク質の存在を示した。Kvanta et al., Invest Ophthalmol Vis Sci 37:1929−34(1996)を参照。Lopez et al. (1996)は、VEGFに対して強く免疫反応したRPE細胞が主として、CNV膜の高度に血管新生した領域に存在し、一方CNV膜の線維性領域に見られるRPE細胞はほとんどVEGF反応性を示さなかったことに注目した。Lopez et al., Invest Ophthalmol Vis Sci 37:855−68(1996)を参照。Kliffen et al. (1997)も、対照と比較して、浸潤型AMDの患者からの網膜黄斑のRPE細胞および脈絡膜血管においてVEGF発現が増加したことを示した。Kliffen et al., Br J Ophthalmol 81:154−62(1997)を参照。
VEGF発現の増加は、ラットおよび非ヒト霊長類のCNVの実験モデルにおいて記載されている(Husain et al., Ophthalmology 104:124−50(1997);およびYi et al.Vascular endothelial growth factor expression in choroidal 新血管新生 in rats. Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 235:313−9(1997))。さらに、光受容体でVEGF発現が増加したトランスジェニックマウス(Okamoto et al. 1997、上掲)または網膜色素上皮でVEGF発現が増加したトランスジェニックマウス(Schwesinger et al.,AM J Pathol.158(3):1161−72(2001))は、新生血管AMDを有するヒトで見られるCNVを暗示する新血管新生を発生した。これは、眼内新血管新生においてVEGFが関与することをさらに確証する。
浸潤型AMDに対する特定の関連性は、VEGFの血管新生の特性であり、これはニワトリの絨毛尿膜(Leung et al., Science 246:1306−9(1989)、およびPlouet J, Schilling J, Gospodarowicz D. EMBO J 8:3801−6(1989))、ウサギの角膜(Phillips et al., In Vivo 8:961−5(1994))、およびウサギの骨(Connolly et al. J Clin Invest 84:1470−8(1989a))を含む、種々のin vivoモデルで示されている。VEGFは、また、新たに形成された内皮細胞の生存因子として機能する(Dvorak HF. N Engl J Med 315:1650−9(1986);およびConnolly et al. J Biol Chem 264:20017−24(1989b))。生存促進活性と一致して、VEGFは、ヒト内皮細胞の抗アポトーシスタンパク質(Bcl2およびAl)の発現を誘発する(Connolly et al. J Biol Chem 264:20017−24(1989b))。
VEGFは、モルモットの皮膚において血管漏出を誘発することが示されている(Connolly et al. J Biol Chem 264:20017−24(1989b))。Dvorak(1986)および同僚ら(1987)は、微小血管透過性の増加が腫瘍および創傷治癒に付随する血管新生において重大な段階であることを提唱した。Dvorak HF. N Engl J Med 315:1650−9(1986);およびDvorak et al., Lab Invest 57:673−86(1987)。血管新生の過程におけるVEGFの主要機能は、血漿タンパク質の漏出の誘発であり得る。この作用は、内皮細胞の基質としての機能を果たす、血管外フィブリンゲルの形成をもたらす。CNV膜の透過性が網膜の下および網膜内に血清成分の浸出物をもたらし、漿液黄斑剥離、黄斑浮腫、および視力喪失を引き起こすことが十分に確立されているので、この活性はAMDに対する関連を有し得る。
従って、VEGFアンタゴニストは、眼内新生血管疾患を処置するための優れた治療化合物である。
数多くの治療化合物は、選択的な細胞表面マーカーまたは受容体またはリガンドに結合することによって治療効果を発揮することが周知である。これらの公知の治療化合物(例えば抗血管新生剤)は、当業者にとって明白であり、および本発明の方法で用いられることもある。適切な治療化合物としては、好ましくは約1,000g/モル未満、より好ましくは約600g/モル未満の分子量を有する非ペプチド有機化合物、8〜約200、好ましくは約15〜約150、より好ましくは約20〜約100のアミノ酸残基を一般的に含有するペプチド治療化合物、および二次構造、三次構造、およびおそらく四次構造を一般的に有するタンパク質治療化合物が挙げられる。適切なペプチド化合物は、公知の固相合成または当該技術分野で周知である組換えDNA技術によって調製されることができる。
ペプチド化合物を選択する特に好ましい方法は、ファージディスプレイ技術の利用である。公知のファージディスプレイ法を用いて、ペプチドもしくはタンパク質のライブラリーが調製され、そのライブラリー中では個々のペプチドまたはタンパク質の1つ以上のコピーがバクテリオファージ粒子の表面に示される。特定のペプチドまたはタンパク質をコードするDNAは、ファージ粒子内に存在する。表面に示されたペプチドまたはタンパク質は、相互作用に利用でき、標的分子に結合することが可能である。標的分子は、一般的に、固体支持体(例えば96ウェルプレートまたはクロマトグラフカラム支持物質)上に固定化される。選択したスクリーニング条件下でディスプレイペプチドまたはタンパク質と標的分子との結合および/または相互作用によって、その選択条件下で標的分子に結合するかまたは相互作用する、ライブラリーのメンバーを選択することが可能になる。例えば、特定のpH条件またはイオン条件下で結合するペプチドを選択してもよい。あるいは、標的細胞集団を、公知の技法を用いて固体表面に固定化することが可能であり、そしてペプチドまたはタンパク質のファージライブラリーを固定化細胞に対して選別して、標的細胞集団上の細胞表面受容体に結合するペプチドまたはタンパク質を選択することができる。ファージディスプレイ法は、例えば、米国特許第5,750,373号明細書、同第5,821,047号明細書、同第5,780,279号明細書、同第5,403,484号明細書、同第5,223,407号明細書、同第5,571,698号明細書、他に開示されている。
ポリペプチド化合物の1つのカテゴリーは、細胞表面受容体もしくはリガンドを免疫学的に認識して結合する、抗体またはそのフラグメントを含有する化合物である。抗体の調製法は、当該技術分野で周知であり、長年行われている。適切な抗体は、従来のハイブリドーマ技術を用いて、または組換えDNA法によって調製され得る。好ましい抗体は、非ヒト抗体のヒト化型である。あるいは、抗体は、例えば、米国特許第5,565,332号明細書;同第5,837,242号明細書;同第5,858,657号明細書;同第5,871,907号明細書;同第5,872,215号明細書;同第5,733,743号明細書他に記載される方法を用いて、抗体ファージライブラリーから調製され得る。適切な化合物としては、全長抗体ならびに抗体フラグメント(公知の方法を用いて、全長抗体を再編成することによって調製され得るFv、Fab、Fab’、およびF(ab’)フラグメント)が挙げられる。
さらに、好ましいポリペプチド治療化合物は、ハイブリッド免疫グロブリンとしても公知のイムノアドヘシン分子である。これらのポリペプチドは、細胞接着分子およびリガンドとして有用であり、ならびに治療もしくは診断の組成物および方法でも有用である。イムノアドヘシンは、通常は、そのC末端に融合したパートナータンパク質を免疫グロブリン定常領域配列のN末端に結合するリガンドのアミノ酸配列を含有する。イムノアドヘシンおよび同分子を調製する方法は、米国特許第5,428,130号明細書;同第5,714,147号明細書;同第4,428,130号明細書;同第5,225,538号明細書;同第5,116,964号明細書;同第5,098,833号明細書;同第5,336,603号明細書;同第5,565,335号明細書等に記載されている。
医薬組成物
本発明によって用いる治療化合物は、所望の程度の純度を有するポリペプチドと、場合により、医薬的に許容される担体、賦形剤、または安定剤とを混合することによって、凍結乾燥製剤または水溶液の形状で保存用に調製される(Remington’s Pharmaceutical Sciences 16th edition, Osol, A. Ed. [1980])。許容される担体、賦形剤、または安定剤は、使用される投与量および濃度でレシピエントに無毒であり、緩衝剤(例えばリン酸、クエン酸、および他の有機酸)、抗酸化剤(アスコルビン酸およびメチオンを含む)、保存剤(例えばオクタデシルジメチルベンジル・塩化アンモニウム、塩化ヘキサメトニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム;フェノール、ブチルアルコールもしくはベンジルアルコール;アルキルパラベン(例えばメチルバラベンもしくはプロピルパラベン)、カテコール、レゾルシノール、シクロヘキサノール、3−ペンタノール、およびm−クレゾール)、低分子量(約10未満の残基)ポリペプチド、タンパク質(例えば血清アルブミン、ゼラチン、または免疫グロブリン)、親水性ポリマー(例えばポリビニルビロリドン)、アミノ酸(例えばグリシン、グルタミン、アスパラギン、ヒスチジン、アルギニン、またはリジン)、単糖、二糖、および他の炭水化物(グルコース、マンノース、またはデキストリン)、キレート化剤(例えばEDTA)、糖類(例えばショ糖、マンニトール、トレハロース、またはソルビトール)、塩形成対イオン(例えばナトリウム)、金属錯体(例えばZn−タンパク質錯体)、ならびに/または非イオン界面活性剤(例えばTWEEN(登録商標)、PLURONICS(登録商標)、またはポリエチレングリコール(PEG))が含まれる。
有効成分も、マイクロカプセルに封入することが可能であり、マイクロカプセルは、例えばヒドロキシメチルセルロースマイクロカプセルもしくはゼラチンマイクロカプセルおよびポリ−(メタクリル酸メチル)マイクロカプセルを、それぞれコロイド薬物送達系(例えばリポソーム、アルブミンミクロスフェア、マイクロエマルジョン、ナノ粒子、およびナノカプセル)またはマクロエマルジョンで、例えばコアセルベーション法によって、または界面重合によって調製される。かかる技法は、Remington’s Pharmaceutical Sciences 16th edition, Osol, A. Ed. (1980)に開示されている。
in vivo投与で用いられる製剤は、無菌でなければならない。これは、無菌濾過膜を介する濾過によって容易に達成される。
徐放性製剤も調製され得る。本発明の一実施形態では、眼内レンズを用いて、VEGFアンタゴニストを供給することができる。徐放性製剤の適切な例としては、本発明のポリペプチドを含有する固体疎水性ポリマーの半透性マトリックスが挙げられる。これらのマトリックスは成形された物品(例えばフィルムまたはマイクロカプセル)の形状である。徐放性マトリックスの例としては、ポリエステル、ハイドロゲル(例えば、ポリ(2−ヒドロキシエチル−メタクリル酸)、またはポリ(ビニルアルコール))、ポリ乳酸(米国特許第3,773,919号明細書)、L−グルタミン酸とγエチル−L−グルタメートとのコポリマー、非分解性エチレンビニルアセテート、分解性乳酸−グリコール酸コポリマー(例えばLUPRON DEPOT(登録商標)(乳酸−グリコール酸コポリマーおよびロイプロリド酢酸塩からなる注射用ミクロスフェア)、ならびにポリ−D−(−)−3−ヒドロキシ酪酸が挙げられる。ポリマー(例えばエチレンビニルアセテートおよび乳酸-グリコール酸)が100日間以上にわたって分子を放出できるのに対して、あるハイドロゲルは、短期間の間タンパク質を放出する。被包された抗体は、長時間体内に残存すると、37℃で湿気に曝される結果として変性または凝集することもあり、生物活性の喪失および免疫原性の変化の可能性をもたらす。関与する機構に応じて、安定化のために合理的な戦略を考案することもできる。例えば、凝集機構がチオージスフィド交換を介して分子間S−S結合を形成することが分れば、スルフヒドリル残基を改変し、酸性溶液から凍結乾燥させ、含水量を調節し、適切な添加物を使用し、特定のポリマーマトリックス組成物を開発することで、安定化を達成することが可能である。
本明細書に記載する実施例および実施形態は例示を目的とするだけであり、ならびにそれを踏まえて種々の改変もしくは変更が当業者に示唆され、かつ本明細書および添付する特許請求の範囲の趣旨および適用範囲内に含まれると理解される。
実施例1:投与計画
本研究は、VEGFアンタゴニスト(例えばラニビズマブ)の硝子体内注射の有効性および安全性を評価する。VEGFアンタゴニストは、月1回を3回、それに続き3ヵ月ごとに投与し、同じスケジュールで、被験者(AMDに二次的なものである典型的CNV成分の有無に係らず原発性または再発性の中心窩下脈絡膜新生血管(CNV)を有する)に投与したシャム注射と比較した。
本研究では、2つの処置群に、24ヵ月の間、0.3mg〜0.5mgのVEGFアンタゴニストを硝子体内に複数回数を投与する。図1を参照。VEGFアンタゴニストの各投薬は、月1回を3回(0日目、1ヵ月目、および2ヵ月目)、それに続き研究の終了まで3ヵ月ごとに1回(5ヵ月目、8ヵ月目、11ヵ月目、14ヵ月目、17ヵ月目、20ヵ月目、および23ヵ月目)で投与した。図2を参照。シャム注射に無作為に割り付けた被験者は、ラニビズマブを投与される被験者と同じスケジュールに従う。24ヵ月の研究期間中、合計10回のラニビズマブ注射または10回のシャム注射を投与することができる。通常は、投薬は、前回の処置から14日間以前に行わない。1回分を差し控えた、または抜けてしまった場合、月1回の期間中は前回の処置から14日以内に、または3ヵ月ごとの投薬期間中は前回の処置から45日以内に場合により投与してもよい。最大10回からなる試験薬を本研究の間に投与する。本研究の間、ラニビズマブを片方の目(検査眼)だけに投与する。
VEGFアンタゴニストの例は、ラニビズマブ(LUCENTIS(登録商標))である。ラニビズマブ(rhuFab V2)は、ヒト化、親和性成熟抗ヒトVEGFのFabフラグメントである。ラニビズマブは、大腸菌(Escherichia coli)発現ベクターおよび細菌発酵で標準組換え技術法によって産生される。ラニビズマブはグリコシル化されてなく、かつ約48,000ダルトンの分子量を有する。国際公開第98/45331号パンフレットおよび米国特許出願公開第20030190317号明細書を参照。
ラニビズマブ注射:硝子体内投与のために、試験薬(ラニビズマブ)を、ラニビズマブ液を満たしたバイアルで供給する。各バイアルは、10mMのヒスチジン、100mg/mLのトレハロース、および0.01%ポリソルベート20に、6mg/mL(0.3mg投与量レベル)または10mg/mL(0.5mg投与量レベル)のいずれかのラニビズマブ水溶液(pH5.5)0.7mLを含有する。すべての試験薬を、2℃〜8℃(36F〜46F)で保存し、凍結させてはならない。薬物は、バイアルで直射日光から保護される必要がある。
連続的な眼内注射(例えば眼内炎)に付随する潜在的な有害事象のリスクを最小限にするための手順を実行する。無菌法は、注射用トレイアセンブリ、麻酔薬の調製および投与、ならびに試験薬の調製および投与で観察される。
硝子体内注射は、スリットランプによる検査に続き、注射を行う医師によって行われる。目蓋、睫、および眼窩周辺領域を消毒薬で完全に清浄してから、試験薬の注射の前に、局所麻酔および抗菌薬を投与し得る。
50μLの試験薬液を含有する低容量(例えばツベルクリン)シリンジに付けた30ゲージ、1/2インチ針を、前麻酔した結膜および強膜(角膜輪部よりもおよそ3.5〜4.0mm後方にある)から、水平経線を回避し、かつ眼球の中心に向かって挿入する。注入量は、ゆっくりと送達される必要がある。次いで、針をゆっくりと取り外して、薬液がすべて確実に眼に入るようにする。眼内注射の直後に抗菌点眼薬を投与することができる。各ラニビズマブの注射から3日間、1日4回、抗菌点眼薬を自己投与するよう被験者に指示する。硝子体内注射の後、強膜部位を回転させる必要がある。
シャム注射:注射を行う医師は、ラニビズマブを投与する被験者に対して、上記に説明した前注射の清浄および麻酔を同じ手順(麻酔の結膜下注射を含み)で行う。シャム注射では、針のない空のシリンジを使用する。注射を行う医師は、針を付けずに結膜と接触させ、加圧することで眼内注射を模倣する。シャム注射の直後、注射を行う医師は、ラニビズマブを投与された被験者で行ったものと同じ注射後手順を行う。
すべての被験者(ラニビズマブまたはシャム注射)に対する前注射手順:連続的な硝子体内注射(例えば眼内炎)に付随する潜在的な有害事象のリスクを最小限にするために以下の手順を実行することができる。無菌法は、注射用トレイアセンブリ、麻酔薬の調製および投与、ならびに試験薬の調製および投与で観察される。以下の手順(明記する場合を除き)は、ラニビズマブの硝子体内注射またはシャム注射を行う医師によって行われることができる。被験者は、処置に先立って3日間1日4回、自己投与する抗菌薬(例えばオフロキサシン点眼液またはトリメトプリムポリミキシンB点眼液)を受け取る。
補給品を組み立て、滅菌野を調製する。補給品としては、10%ポピドンヨード綿棒、無菌手術用手袋、4×4無菌パッド、無菌綿棒のパック、開瞼器、眼科用無菌ドレープ、0.5%塩酸プロパラカイン、5%ポピドンヨード点眼液、注射用1%リドカイン、点眼用抗菌剤液(例えば、オフロキサシン点眼液またはトリメトプリムポリミキシンB点眼液(使い捨てバイアル))、および注射用補給品を挙げられる。
0.5%塩酸プロパラカインを2滴、続いて広範囲抗菌剤液(例えばオフロキサシン点眼液またはトリメトプリムポリミキシンB点眼液(使い捨てバイアル))を2滴、検査眼に滴下する。
検査眼の眼周囲皮膚および目蓋を、注射に備えて消毒する。目蓋、睫、および眼周囲皮膚を、10%ポピドンヨード綿棒でこする。目蓋および睫から始めて、眼周囲皮膚の周りへと続けて行く。眼瞼辺縁および睫を、例えば、内側面から側頭部面へと規則正しいやり方でこする。
眼科用無菌ドレープを配置して、領域を分離し、開瞼器を検査眼の瞼の下に設置することができる。
5%ポピドンヨード点眼液を2滴、検査眼に滴下し、滴下した点眼液が結膜上の注射予定部位を覆うことを確認する。
90秒間待つ。
無菌綿棒に0.5%塩酸プロパラカインを滴下して染み込ませる。注射用1%塩酸リドカイン点眼液(エピネフリンを含まない)の結膜下注射に備えて、その綿棒を、硝子体内注射の予定部位に対して10秒間保持する。
1%リドカイン(エピネフリンを含まない)を結膜下に注射する。
無菌4×4パッドを単回ふき取りで使用して、過剰な液を吸収させ、眼周囲皮膚を乾燥させることができる。
被験者に、ラニビズマブ注射またはシャム注射に先だって、凝視をシリンジから遠くに向けるように指示する。
ラニビズマブ製剤および投与指示:ラニビズマブ注射を本明細書のように調製することができる。通常は、投薬液を投薬の直前に調製する。投薬液は、通常は、単回使用用である。
上述のように検査眼を準備してから、0.2mLのラニビズマブ投薬液を5μmフィルター針から引き出す。フィルター針を取り外して、30ゲージ、1/2インチのPrecision Glide(登録商標)針と取り換える。過剰のラニビズマブを取り除き、シリンジの含有量が0.05mLのラニビズマブ液になるように、過剰のラニビズマブを取り出す。シリンジを角膜輪部よりもおよそ3.5〜4.0mm後方にある領域から、水平経線を回避し、かつ眼球の中心に向かって挿入する。注入量は、ゆっくりと送達される必要がある。次いで、針をゆっくりと取り外して、薬液がすべて確実に眼に入るようにする。硝子体内注射の後、強膜部位を回転させる必要がある。注射後の詳細な手順については、次のセクションを参照する。
ラニビズマ注射から例えば15分以内に、検査眼について指を数えるテストを行って、被験者をモニターすることができる。検査眼の眼圧の測定は、ラニビズマブ注射から例えば60分(±10分)後に行うことができる。
すべての被験者のための注射後手順:ラニビズマブ注射またはシャム注射の直後、抗菌点眼薬(例えばオフロキサシン点眼液またはトリメトプリムポリミキシンB点眼液(使い捨てバイアル))を2滴、検査眼に滴下する。各注射(ラニビズマブまたはシャム)から3日間、1日4回、抗菌点眼薬(例えばオフロキサシン点眼液またはトリメトプリムポリミキシンB点眼液(使い捨てバイアル))を自己投与するよう被験者に指示する。
シャム注射の調製および投与:前注射手順に関する指示の詳細については、上記を参照。
シャム注射を投与される被験者は、実際の試験薬の注射を投与されない。医師は、上述のように検査眼を清浄しおよび麻酔する手順に従う。被験者に、シャム注射の投与に先だって、被験者の凝視をシリンジから遠くに向けるように指示する。ツベルクリンシリンジプランジャーを、シリンジの0.05mLの印まで引き下げる。シリング(針を付けない)のハブを、次いで、前麻酔した結膜の表面に対して配置する。シリンジハブを眼球に対してしっかりと押しつけ、次いで、プランジャーをゆっくりと押し下げ、硝子体内注射の行為を模倣する。
シャム注射の被験者に対しても、ラニビズマブ注射で行うように、注射部位の位置を回転させる手順に従う。注射後の詳細な手順については上記を参照。
シャム注射から例えば15分以内に指を数えるテストを用いて、被験者をモニターすることができる。眼圧の測定は、シャム注射から例えば60分(±10分)後に行うことができる。
安全性は、眼球および非眼球の有害事象の発生率によって評価される。それらの有害事象としては、以下を含むがこれらに限定されない。すなわち、重篤な有害事象、眼球評価、死亡、臨床検査の結果、バイタルサイン、ラニビズマブに対する抗体、眼内炎症、視力、眼圧、スリットランプによる眼圧、間接眼底検査、蛍光眼底血管造影法、眼底撮影、硝子体出血、裂孔原性感覚網膜離断もしくは剥離(黄斑円孔を含む)、中心窩下出血、局所感染症もしくは全身性感染症、眼内手術等。一実施形態では、ベルテポルフィンPDTを最後の28日以内に与えられた場合、ラニビズマブ/シャム注射を控える。有効性は、視力喪失を防止することにおける変化によって、例えば、ベースラインから12ヵ月または24ヵ月まで、最高矯正視力(BCVA)の平均的変化を測定する(BCVAが糖尿病網膜症の早期治療研究(ETDRS)視力表および4メートルの検査距離での評価に基づいている場合)ことによって評価される。他の方法としては以下が挙げられるがこれらに限定されない。ベースラインと比較して、12ヵ月目または24ヵ月目で視力で15文字未満を喪失する被験者の比率を測定すること、ベースラインと比較して、12ヵ月目または24ヵ月目で視力で15文字以上を回復する被験者の比率を評価すること、12ヵ月目または24ヵ月目で20/2000のスネーレン視力表に相当する視力もしくはそれ以上悪い視力を有する被験者の比率を測定すること、NEI視覚機能質問事項を測定すること、蛍光眼底血管造影法等によって、12ヵ月目または24ヵ月目でCNVの大きさおよびCNVの漏出量を測定すること。
治療期間中に、患者の黄斑の厚さを測定する:患者の平均中心窩の厚さを、光干渉断層撮影法を用いて測定する。平均中心窩の厚さは、通常、約200μm(例えば、Chan et al., Arch. Ophthalmol. 124:193−98(2006)を参照)であるが、加齢黄斑変性症を有する個人では、平均よりも高い傾向がある。
本研究についての全結果を図3〜5に示す。
実施例2:投与頻度および治療結果の予測
本研究において効果をもたらした患者の眼の平均中心窩の厚さを、処置から最初の1年間の種々の時点で測定した。出願者は、12ヵ月目に平均中心窩の厚さを視力測定と比較した。3ヵ月目および5ヵ月目に正常値を超えない平均中心窩の厚さを有していた患者は、最初の3回の注射からの初期改善を維持し、一方3ヵ月目および5ヵ月目に正常値以上の平均中心窩の厚さを有していた患者は、初期改善を維持しなかった(図6〜10)ことが判明した。従って、最初のVEGFアンタゴニスト治療後の平均中心窩の厚さは、12ヵ月目に視力の結果の予測となった。
さらに、患眼の病変を、眼底撮影および蛍光眼底観察によって分析し、病変を「浸潤型病変」または「乾燥型病変」のいずれかとしてスコア化した。これらのデータを12ヵ月目の視力測定と比較した。3ヵ月目および5ヵ月でその病変が乾燥型であった患者は、最初の3回の注射からの初期改善を維持し、一方その病変が3ヵ月目および5ヵ月目で浸潤型であった患者は、この初期改善を維持しなかったことが判明した(図11〜14)。従って、最初のVEGFアンタゴニスト治療後の乾燥型病変は、12ヵ月目の視力結果の予測となった。
本明細書は、当業者が本発明を実行できるのに十分であると考えられる。さらに、本明細書に示され、かつ説明されたものに加えて、本発明の種々の改変は、前述の説明から当業者にとって明らかであり、添付する特許請求の範囲内である。本明細書に引用するすべての刊行物、特許、および特許出願は、あらゆる目的においてそれら全体を参考として本明細書で援用される。

Claims (13)

  1. 以前にVEGFアンタゴニスト治療を受けたことのある患者の眼において浸潤型加齢黄斑変性症(AMD)を処置する方法であって、前記患者にVEGFアンタゴニストの投薬を投与することを含み、前記眼の平均中心窩の厚さが正常値を超えず、および前記投薬が前回のVEGFアンタゴニスト治療から1ヵ月以上後に投与される、方法。
  2. 前記投薬が前回のVEGFアンタゴニスト治療から3ヵ月後に投与される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記患者の前記平均中心窩の厚さが225μmを超えない、請求項1に記載の方法。
  4. 哺乳動物の前記平均中心窩の厚さが200μmを超えない、請求項3に記載の方法。
  5. 前記眼の前記平均中心窩の厚さの測定値を得ることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記VEGFアンタゴニストが抗VEGF抗体である、請求項1に記載の方法。
  7. 前記抗VEGF抗体が全長抗VEGF抗体である、請求項6に記載の方法。
  8. 前記抗VEGF抗体が抗体フラグメントである、請求項6に記載の方法。
  9. 前記抗体フラグメントがFab抗体フラグメントである、請求項8に記載の方法。
  10. 前記Fab抗体フラグメントがラニビズマブである、請求項9に記載の方法。
  11. 患者の眼における浸潤型AMDを処置する方法であって、
    (a)前記患者に、VEGFアンタゴニストの第1の投薬を投与することと、
    (b)患眼の前記平均中心窩の厚さの測定値を得ることと、
    (c)前記平均中心窩の厚みが正常値以上である場合、前記VEGFアンタゴニストの第2の投薬を前記患者に投与することと
    を含む、方法。
  12. 前記平均中心窩の厚さが少なくとも250μmである、請求項11に記載の方法。
  13. 前記平均中心窩の厚さが少なくとも275μmである、請求項12に記載の方法。
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