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JP2010235774A - 炭素長繊維強化ポリプロピレン複合材料 - Google Patents

炭素長繊維強化ポリプロピレン複合材料 Download PDF

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Nori Yoshihara
法 葭原
Satoshi Nago
聡 名合
Hitoshi Kitamura
北村仁志
Hidetoshi Sonoda
園田秀利
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

【課題】強化材である炭素繊維と樹脂相の接着性を改善して、補強効果を改善して、構造材に提供できるプリプレグ材料を提供する。
【解決手段】7.5mm以上の炭素長繊維(A)100質量部に対して、融点が120〜135℃で、2θ=14度のX線回折強度に対する2θ=12度の回折強度比が1.5〜10であり、かつメルトフローレートが50〜150g/10minであるシンジオタクチックポリプロピレン(B)30〜250質量部からなることを特徴とする炭素長繊維強化ポリプロピレン複合材料。
【選択図】 なし

Description

本発明は、炭素長繊維とポリプロピレンからなる複合材料に関する。更に詳しくは、特定のポリプロピレンにより炭素長繊維の界面接着性が著しく改善され、剛性・強度が飛躍的に高く、比強度の高い構造材用複合材料に関する。
従来、ガラス長繊維強化ポリプロピレン複合材料は知られていた(例えば、非特許文献1参照)。しかし、かかる従来技術は、ガラス繊維とポリプロピレンの接着性が低く、ガラス繊維の強度や弾性率への補強効果が低く、構造材としての実用性能には不満足であった。
ガラス繊維とポリプロピレンの接着性については、プロピレンを無水マレイン酸のような極性官能基により変性することが有効であると特開平05−001184や特開平06−279615に開示されている。さらに特殊なカップリング剤を含む集束剤で処理したガラス繊維を使用することが特開2005−170691に開示されている。しかし、保安部品のような高強度の構造部材に要求される高い強度や物性の信頼性にははるかに未達であった。また、ガラス繊維より、強度や弾性率の高い炭素繊維を使用した炭素繊維強化ポリプロピレンについても、無水マレイン酸変性ポリオレフィン共重合体を使用して接着性を改善した組成物が特開2005−256206に開示されている。しかし、炭素繊維とポリプロピレンの接着性がまだ低く、炭素繊維の高強度が複合材料に反映されず、構造材としての要求には未達であった。
ポリプロピレンは、いろいろな立体規則性を有する高分子であり、汎用のアイソタクチックポリプロピレンより、シンジオタクチックポリプロピレンの方が炭素繊維との界面せん断強度が高いと報告されている(例えば、非特許文献2参照)。しかし、シンジオタクチックポリプロピレンの強度や弾性率は、アイソタクチックポリプロピレンのそれらより大変低く、ポリプロピレンの立体規則性による制御では、目的とする長繊維強化複合材の強度改善効果は小さく、構造材向け複合材料の要求とは大きく乖離していた。また、シンジオタクチックポリプロピレンは、炭素繊維のマルチフィラメントへの含浸性が低く、工業的に有用な高い繊維含有率の高い複合材料を提供することは困難であった。
本発明は、かかる従来技術の課題を背景になされたものである。すなわち、本発明の目的は、強度や弾性率が飛躍的に優れた比強度の高い構造材用複合材組成物を提供することにある。
特開平05−001184 特開平06−279615 特開2005−170691 特開2005−256206 特開平06−100775
プラスチックス、Vol.36(7),p103(1985) Polymer, 42 (2001), 129
本発明者らは鋭意検討した結果、以下に示す手段により、上記課題を解決できることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、以下の構成からなる。
7.5mm以上の炭素長繊維(A)100質量部に対して、融点が120〜135℃で、2θ=14度のX線回折強度に対する2θ=12度の回折強度比が1.5〜10であり、かつメルトフローレートが50〜150g/10minであるシンジオタクチックポリプロピレン(B)30〜250質量部からなることを特徴とする炭素長繊維強化ポリプロピレン複合材料である。
シンジオタクチックポリプロピレン(B)として、有機過酸化物により分子切断し粘度調節されたシンジオタクチックポリプロピレンを使用したことを好ましい態様とする炭素長繊維強化ポリプロピレン複合材料である。
またシンジオタクチックポリプロピレン(B)が、プロピレン構造単位に対して、0.1〜5質量%有機酸化合物またはエポキシ化合物で変性されていることを好ましい態様とする炭素長繊維強化ポリプロピレン複合材料である。
本発明により、強度や弾性率が飛躍的に高く、構造材の要求を満たす複合材料を提供することができる。本発明により得られた複合材組成物を成形して得られる成形品は、自動車のフレーム部品や機械器具の構造部材やスポーツ器具などに使用される。本発明により、高い強度や弾性率が得られる複合材組成物が提供される理由は、未だ明確でないが、ポリプロピレンの炭素繊維表面への濡れ性とポリプロピレンの立体規則性による結晶化速度制御の特定の組み合わせによる相乗効果により、炭素繊維の繊維方向に欠陥点が少なく、炭素繊維への応力伝達が均一となる作用する効果によるものと推定される。
以下、本発明を詳述する。
本発明には、重量平均繊維長が7.5mm以上、好ましくは25mm以上、更に好ましくは100mm以上の炭素長繊維や連続繊維が使用される。重量平均繊維長が7.5mm未満では、構造材としての強度が未達となり、好ましくない。炭素繊維としては、製造法に特に制限されないが、ポリアクリロニトル繊維やセルロース繊維などの繊維を空気中で200〜300℃にて処理した後、不活性ガス中で1000〜3000℃以上で焼成され炭化製造された引っ張り強度20t/cm以上、引っ張り弾性率200GPa以上の炭素繊維が好ましい。本発明に使用される単繊維径は、特に制限されないが、複合化の製造ライン工程から3〜25μmが好ましく、特に4〜15μm好ましい。3μm未満では、含浸や脱泡が難しく、25μmを超えると、比表面積が小さくなり、複合化の効果が小さくなり好ましくない。本発明に使用される炭素繊維は、空気や硝酸による湿式酸化、乾式酸化、ヒートクリーニング、ウイスカライジングなどによる接着性改良のための処理されたものが好ましい。また本発明の複合材料製造に使用される炭素繊維は、作業工程の取り扱い性から、100℃以下で軟化する収束剤により収束されていることが好ましい。収束フィラメント数には特に制限ないが、1000〜30000フィラメント、好ましくは、3000〜25000フィラメントが好ましい。
本発明には、炭素繊維100質量部に対して、融点が120〜135℃で、2θ=14度のX線回折強度に対する2θ=12度の回折強度比が1.5〜10であり、メルトフローレートが50〜150g/10minであるポリプロピレンを30〜250質量部、好ましくは70〜150質量部配合される。30質量部未満では、含浸が困難で複合材料の製造が難しい。また250質量部を超えると複合材料中の炭素繊維含有率が低く、目的とする構造材に要求される強度や弾性率が得られない。本発明に使用されるポリプロピレンの融点は120〜135℃である。120℃未満では、結晶化速度や到達結晶化度が低く、複合材の剛性が低く好ましくない。135℃を超えると、含浸後の結晶化速度や到達結晶化度が高過ぎて、炭素繊維との界面に欠陥点が発生しやすく好ましくない。本発明に使用されるポリプロピレンの立体規則性は、殆どがシンジタクチック成分である。本発明に使用されるシンジオタクチックポリプロピレンは、2θ=14度のX線回折強度に対する2θ=12度の回折強度比が1.5〜10、好ましくは1.7〜9である。1.5未満では、炭素繊維との接着性が低く好ましくない。また10以上になると結晶化度が著しく高く、母相の靭性が低く好ましくない。また本発明に使用されるポリプロピレンとして好ましいNMRスペクトルの1.01ppmバンドと0.94ppmバンドの高さ比が、1.5〜2.3、好ましくは1.8〜2.2である。1.5未満ではアイソタクチック成分が多く、結晶性抑制が不足して好ましくない。
次にポリプロピレンのX線回折強度について説明する。シンジタクチックポリプロピレンの結晶面間隔に対するX線回折は2θ=12.2度にピークがある。一方アイソタクチックポリプロピレンの安定なα型結晶の面間隔に対するX線回折は2θ=14.1度にピークがある。ここでは、2θ=12度の回折強度とは、2θ=12.0〜12.8度の範囲でのX線回折強度のピーク値を意味する。また、2θ=14度の回折強度とは、2θ=13.8〜14.5度の範囲でのX線回折強度のピーク値を意味する。2θ=14度の回折強度に対する2θ=12度の回折強度が高い程シンジオタクチック結晶分率が高いことを示している。
また、本発明に使用されるポリプロピレンは、230℃、21.2N下でのメルトフローレートが50〜150g/10min、好ましくは、80〜140g/10minの溶融粘度のものである。50g/10min未満では、炭素繊維への含浸性や脱泡が困難であり複合材は欠陥点が多いことや、繊維含有率を高めることができないので好ましくない。また150g/10minを超えると、複合材料の母相となるポリプロピレンの強度や伸度が低く、複合材料としても構造材としての強度が得られないので好ましくない。本発明においては、シンジオタクチックポリプロピレンのメルトフローレートは、より高い粘度のシンジオタクチックポリプロピレンに有機過酸化物を溶融状態で作用し、分子切断して粘度調節したものが好ましい態様である。
本発明のシンジタクチックポリプロピレンの21.2N下でのメルトフローレートを特定の範囲に調整することは、有機過酸化物の種類と添加量、滞留時間及び有機過酸化物の分解温度に適した加熱温度を最適に選定することで可能となる。
有機過酸化物としては、分解半減期が1分である温度が160〜280℃、好ましくは165〜250℃の範囲にある有機過酸化物が好ましい。具体的には、日本油脂社のパークミルD,パーヘキサ25B,パーブチルP,パーブチルC,パーブチルD,パーヘキシルD,パーヘキシン25B,パーヘキサC,パーヘキサHC,パーヘキサTMH,パーヘキサV,パーヘキサ22、パーヘキサMC,パーヘキサ25Zなどが挙げられる。特にパークミルD、パーヘキサV、パーヘキサ25Bが好ましい。有機過酸化物は、シンジタクチックポリプロピレンに対して0.05〜2質量%が好ましい。
ポリプロピレンとしては、シンジオタクチックの他に、アイソタクチックポリプロピレンのホモタイプ、ブロックタイプ、などを含有してもよい。結晶性の低いアタクチックポリプロピレンは、複合材の成形加工性に劣るので本発明には好ましくない。ポリプロピレンにポリエチレンや他のポリオレフィンがブロック共重合されたブロックタイプポリプロピレンも本発明に使用される。特に、耐衝撃性が要求される構造材用複合材料には好ましい態様である。
高い粘度のシンジオタクチックポリプロピレンを分子切断して粘度調節したものを使用することが好ましい理由は未だ解明されていないが、分子切断に使用した有機過酸化物の酸化作用により、極性を有するカルボキシル基やカルボニル基が生成すること、及び分子切断したものは、数平均分子量に対する重量平均分子量の比で表される分子量分布が小さく、接着性を阻害する高分子成分が少なくなるためと推測される。
また、本発明に使用されるポリプロピレンは、プロピレン構造単位に対して、0.1〜5質量%、好ましくは0.15〜4質量%の有機酸化合物やエポキシ化合物で変性されているものが好ましい態様である。有機酸化合物としては無水マレイン酸、イタコン酸、アクリル酸、メタクリル酸が、エポキシ化合物としては、グリシジルメタクリレート、アリルグリシジルエーテルが例示される。これらの変性は、本発明の目的を達成するには好ましい態様である。ポリプロピレンとしては、変性ポリプロピレンと未変性ポリプロピレンのブレンドでも本発明の目的は達成され、工業的に好ましい態様である。これらの変性量は、0.1〜5質量%、好ましくは0.15〜4質量%である。0.1%未満では、ポリプロピレンと炭素繊維の界面せん断強度が低く好ましくない。5質量%を超えると成形時、型へのタック性が高く製造工程上好ましくない。有機酸化合物やエポキシ化合物による変性は、上記したような不飽和結合とカルボン酸基や不飽和結合とグリシジル基を有する化合物を、ポリプロピレンの重合時に共重合することや、ポリプロピレンに有機過酸化物と不飽和結合とカルボン酸基や不飽和結合とグリシジル基を有する化合物を溶融混練して、ラジカル反応を利用して分岐結合することなどで変性される。酢酸ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、スチレンを共重合や共グラフトすることもできる。有機酸化合物やエポキシ化合物による変性は、キシレンやトルエンなどの溶液中で行ったものでも本発明の目的は達成される。有機酸やエポキシ化合物の変性量は、NMRスペクトルにより、プロピレン構造に対する面積比から算出される。
本発明の樹脂組成物には、上記の必須成分の他に物性改良・成形性改良、耐久性改良を目的として、結晶核剤・離型剤、滑剤、酸化防止剤、難燃剤、耐光剤、耐候剤などが配合できる。
本発明の組成物の製造法は特に限定されない。例えば、樹脂の融点以上に温度調節されたスクリュータイプ押出機のホッパーに特定のポリプロピレンや変性ポリプロピレを所定割合に予備混合して供給する。溶融樹脂をギアポンプの回転数にて計量して、樹脂の融点以上に温度調節された含浸用押出機の上流に供給する。一方、ロービング状の炭素繊維を拡張開繊し、含浸用押出機の下流に供給し、樹脂が含浸被覆されたストランドを得る。また開繊された繊維を含浸装置のヘッドに供給し、溶融樹脂をサイドから供給して、下流先端に開口部を絞ったスリットダイを備えた含浸用押出機中で樹脂圧により、炭素繊維ロービングに樹脂を含浸・脱泡して複合化される。下流開口部から吐出されたテープ状の炭素繊維とポリプロピレンからなる複合材料を冷却してかせに巻き取る。さらに、このテープ状複合材料を7.5mm以上にカットすることや、テープ状複合材料をカットせずに織物状に織って成形用に提供される。また、樹脂の融点以上に温度調節されたスクリュータイプ押出機の上流ホッパーに特定のポリプロピレンと変性ポリプロピレンを所定割合に予備混合して供給する。下流の出口ダイにロービング状炭素繊維を供給して、繊維の送り速度と樹脂の吐出量を調節して、所定の繊維含有率からなるストランド状の炭素繊維の樹脂被覆材を得る。このストランドを冷却してかせに巻き取る。このストランドを7.5mm以上にカットするか、織物状に織って成形用に提供される方法などが上げられる。
本発明の複合材は、赤外線加熱や高周波加熱して、樹脂を加熱溶融して、圧縮成形機の金型に供給して、賦形冷却後脱型して構造材の部品が成形される。
本発明の複合材から得られた成形部品は、自動車のフレーム、バンパーフェースバーサポート材、シャシーシェル、座席フレーム、サスペンジョン支持部、サンルーフフレーム、バンパービーム、2輪車のフレーム、農機具のフレーム、OA機器のフレーム、機械部品など高い強度と剛性の必要な部品に利用される。
以下に実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
本発明における融点は、ISO3146に準拠し、示差走査熱量計(DSC)を使用して、窒素40ml/min流動雰囲気において、20℃/minにて昇温した場合の吸熱ピーク温度とした。
X線回折強度比(2θ=14度のX線回折強度に対する2θ=12度の回折強度比)は、理学電機社製X線回折装置RINT2000を使用し、40KV,200mAによるCu−KαからのX線を使用して、2θ=6〜20度の範囲を,赤道線上を1度/分でトレースして、2θ=0.1度毎10秒間検出カウンターを記録した2θが12度(12.0度〜12.8度間の強度ピーク位置)と14度(13.8度から14.5度間の強度ピーク位置)のX線強度比として求めた。試験サンプルには、200℃で溶融し圧縮成形して得た厚さ0.1〜0.3mmのフィルムを105℃にて1時間熱処理したフィルムを使用し、透過法により測定した。
また、メルトフロレート(MFR)は、ISO1133に準拠して、230℃における21.2Nの荷重下における10分当たりの吐出量(グラム)とした。
実施例 1〜9
種々のポリプロピレンおよび/または種々の変性ポリプロピレンを表1に示した質量部に配合して、250℃に温度調節されたスクリュー式押し出し機のホッパーに投入した。次に表1に示したプロピレン樹脂を押出機に定量供給し、炭素繊維のロービングを拡張開繊して押出機の含浸装置に供給することで含浸した炭素繊維を得た。具体的には、炭素繊維ロービングの供給速度から求めた炭素繊維100質量部に対して、表1又は表2の組成比率になるように、押出機で溶融した樹脂をギアポンプの回転数で供給速度を制御して樹脂組成物の付着量を100質量部にコントロールした。含浸装置内で溶融樹脂の樹脂圧で加圧含浸して、幅10mm・高さ0.2mmのダイから含浸被覆されたテープ状プリプレグを水槽に浸漬して固化した後、枷に巻き取った。
テープ状プリプレグを110mmにカットして12枚重ねて、IRヒータにより、200℃に予熱した後、温度250℃に温度調節された12X120X2mmの金型にセットして、2分間3MPa圧縮保持した。金型を圧縮成形機から取り出した。金型表面が50℃になるまで放冷後、成形品を取り出した。
得られた成形品を、デシケータ中で23℃にて48時間保管後、ISO178に準拠した3点曲げ試験機を使用して、スパン長32mm、クロスヘッド速度1mm/minによる曲げ強度、及び12×20×2mmの試験片を使用してISO14130に準じて、スパン長10mm・クロスヘッド速度1mm/minとして見かけ層間せん断強度を測定した。
本発明の目的のひとつである軽量性は、圧縮成形して得られた成形品をアルキメデスの水中置換原理により比重を測定し、曲げ強度の比強度により評価した。
比較例1〜7
ポリプロピレンの種類や配合比を表2に示したように変更した以外は、実施例と全く同様にプリプレグを作製した後、テストピースを成形した。得られた試験片について,実施例と全く同様に曲げ強度と見かけ層間せん断強度を測定した。得られた試験データを表2に合わせて示した。
実験に使用した原料と記号
PP1:低粘度シンジオタクチックポリプロピレン,Tm=128℃、MFR=70g/10min。フィナプラス1571(アトフィナ社製、MFR10g/min)100質量部に、パーヘキサV (日本油脂社製、有機過酸化物)0.5質量部を予備混合して、シリンダー温度を210℃に温度調節した二軸押出機(池貝鉄工社製、PCM30)のホッパーに供給して、溶融混練して、ラジカル反応により分子切断し、低粘度シンジオタクチックポリプロピレンを得た。X線回折強度比12度/14度(2θ=14度のX線回折強度に対する2θ=12度の回折強度比)は2.04であった。
PP2:無水マレイン酸変性シンジオタクチックポリプロピレン、Tm=125℃、MFR=74g/10min。フィナプラス1571(アトフィナ社製、MFR10g/min)100質量部に、パーヘキサV (日本油脂社製、有機過酸化物)0.5質量部と無水マレイン酸(ナカライテスク社)0.5質量部を予備混合して、シリンダー温度を210℃に温度調節した二軸押出機(池貝鉄工社製、PCM30)のホッパーに供給して、溶融混練して、ラジカル反応によりグラフト結合し、無水マレイン酸変性シンジオタクチックポリプロピレンを得た。X線回折強度比12度/14度は2.11であった。プロピレン構造単位に対する無水マレイン酸量は、0.42質量%であった。
PP3:エポキシ変性シンジオタクチックポリプロピレン、Tm=124℃、MFR=77dg/min。フィナプラス1571(アトフィナ社製、MFR10g/min)100質量部に、パーヘキサV (日本油脂社製、有機過酸化物)0.5質量部とブレンマーG(日本油脂社、グリシジルメタクリレート2質量部を予備混合して、シリンダー温度を210℃に温度調節した二軸押出機(池貝鉄工社製、PCM30)のホッパーに供給して、溶融混練して、ラジカル反応によりグラフト結合し、エポキシ変性シンジオタクチックポリプロピレンを得た。X線回折強度比12度/14度は1.76であった。プロピレン構造単位に対するグリシジルメタクリレートは、0.38質量%であった。
PP4:フィナプラス1571(アトフィナ社製)Tm=130℃、MFR=10g/min)。X線強度比12度/14度は25であった。
PP5:低粘度アイソタクチックポリプロピレン(プライプポリマー社製,J139),Tm=165℃、MFR=62g/10min。X線回折強度比12度/14度は0.57であった。
炭素繊維:東邦テナックス IMS40(単繊維径6.4μm、6000フィラメント)
Figure 2010235774
Figure 2010235774
本発明により、炭素繊維とポリプロピレンの接着性を改善することができ、より高強度・高せん断強度の成形品を得ることが可能となり、プリプレグ製造法や成形法も非常に容易であることからも、構造部材の樹脂化が可能となり、軽量化や省エネルギーの面から産業界に大きく寄与することが期待される。

Claims (3)

  1. 7.5mm以上の炭素長繊維(A)100質量部に対して、融点が120〜135℃で、2θ=14度のX線回折強度に対する2θ=12度の回折強度比が1.5〜10であり、かつメルトフローレートが50〜150g/10minであるシンジオタクチックポリプロピレン(B)30〜250質量部からなることを特徴とする炭素長繊維強化ポリプロピレン複合材料。
  2. シンジオタクチックポリプロピレン(B)として、有機過酸化物により分子切断し粘度調節されたシンジオタクチックポリプロピレンを使用したことを特徴とする請求項1の炭素長繊維強化ポリプロピレン複合材料。
  3. シンジオタクチックポリプロピレン(B)が、プロピレン構造単位に対して、0.1〜5質量%有機酸化合物またはエポキシ化合物で変性されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の炭素長繊維強化ポリプロピレン複合材料。
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