JP2010234589A - 機上現像型平版印刷版原版及び平版印刷方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】支持体上に、印刷インキと湿し水とを供給することにより未露光部分を除去可能な画像記録層を有する平版印刷版原版であって、(a)一般式(1)で表される赤外線吸収剤、(b)それぞれ異なる置換基を有するジアリールヨードニウム塩化合物及びスルホニウム塩化合物から選択される少なくとも1つの重合開始剤、並びに(c)重合性化合物、を含有する画像記録層を有することを特徴とする。
R1a及びR2aは、酸素原子等を有するアルキル基を、mは1または2の整数を、Yはジアルキルメチレン基等を、Z1及びZ2は芳香族炭化水素環等を、Bはn価の有機基を、nは2から6の整数を、A−はカウンターアニオンを表す。
【選択図】なし
Description
この平版印刷版を作製するため、従来は、親水性の支持体上に親油性の感光性樹脂層(画像記録層)を設けてなる平版印刷版原版(PS版)を用い、PS版にリスフィルムなどのマスクを通した露光を行った後、アルカリ性現像液などによる現像処理を行い、画像部に対応する画像記録層を残存させ、非画像部に対応する不要な画像記録層を溶解除去して、平版印刷版を得ていた。
また、簡易現像の方法としては、画像記録層の不要部分の除去を、従来の高アルカリ性現像液ではなく、pHが中性に近いフィニッシャーまたはガム液によって行う「ガム現像」と呼ばれる方法も行われている。
しかし、現像処理を行わない機上現像型または無処理(無現像)型の平版印刷版原版では、印刷版を印刷機に取り付ける段階で印刷版上に画像がなく、検版ができない。特に、多色印刷において見当合わせの目印となるトンボ(レジスタマーク)が描きこまれていることを判別できるか否かは印刷作業にとって重要である。そのため、機上現像型または無処理(無現像)型平版印刷版原版は、露光した段階で画像を確認する手段、すなわち、露光領域が発色または消色する、いわゆる焼き出し画像が生ずることが要求されている。
これらによれば、露光部において発色あるいは消色が生じ、画像の検版性はある程度向上はするが、未だ十分ではなかった。
なお、特許文献9には、同一分子内に赤外吸収しうる発色団を2つ以上有し、該発色団が共有結合により結合してなる赤外線吸収剤を含有し、赤外線露光により、画像形成可能な記録層を設けた平版印刷版原版が記載されている。しかし、特許文献9に記載の平版印刷版原版の現像方式はアルカリ現像であって、現像処理を行わず直接印刷機に装着して印刷する方式の平版印刷版原版に、特許文献9に記載の赤外線吸収色素を含有すると機上現像性が劣化する。
3.前記一般式(1)中のR1a及びR2aが、エ―テル基及びエステル基から選ばれる少なくとも1つの基を有するアルキル基であることを特徴とする前記1または2記載の平版印刷版原版。
6.前記ヨードニウム塩化合物が、電子供与性基を有することを特徴とする前記1〜5のいずれか1項に記載の平版印刷版原版。
7.前記スルホニウム塩化合物が、電子吸引性基を有することを特徴とする前記1〜5のいずれか1項に平版印刷版原版。
8.前記画像記録層が、親水性基を有するバインダーポリマーを含有することを特徴とする前記1から7のいずれか1項に記載の平版印刷版原版。
9.前記画像記録層が、疎水化前駆体を含有することを特徴とする前記1〜8のいずれか1項に記載の平版印刷版原版。
10.前記平版印刷版原版が、支持体と画像記録層の間に下塗り層を有し、下塗り層に基板吸着性基及び重合性基を有するポリマーを含有することを特徴とする前記1〜9のいずれか1項に記載の平版印刷版原版。
11.前記画像記録層の上に、無機質層状化合物を含む保護層を有することを特徴とする前記1〜10のいずれか1項に記載の平版印刷版原版。
12.前記1〜11に記載の平版印刷版原版を、赤外線レーザーで画像様に露光する工程と、露光後の平版印刷版原版になんらの現像処理を施すことなく、印刷インキと湿し水とを供給して、印刷する印刷工程とを有し、該印刷工程の途上において画像記録層の赤外線レーザー未露光部分が除去されることを特徴とする平版印刷方法。
本平版印刷版原版の発色メカニズムを以下のように考えている。赤外線を平版印刷版原版に露光することで赤外線吸収剤が励起し、特定ラジカル発生剤に電子移動が起こり、その際に赤外線吸収剤の構造が変化し(ラジカルカチオンの生成)、色変化を起こすためと考えている。特定ラジカル開始剤を用いることで、赤外線吸収剤から効率よく電子移動が生起、進行するため大きな色変化となり、優れた検版性が得られるものと考えられる。
また、本発明の機能発現は以下のように考えている。同一分子内に赤外吸収しうる発色団を2つ以上有し、該発色団が共有結合により連結する赤外線吸収剤が分子間相互作用をすることにより多層構造をとり、クエンチャーとなる他分子との相互作用が減るため、主発色体であるラジカルカチオンがより長寿命化し、発色の経時安定性が向上すると考えられる。また、赤外線吸収剤に酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選ばれる少なくとも一つの原子を有するアルキル基を含有させることにより、高濃度条件で画像記録層を固体が析出することなく塗布することができ、色素と開始剤が近傍化するため電子移動が起こりやすくなり、高い耐刷性が得られる。さらに、本発明の赤外線吸収剤を画像記録層に含有させることで、機上現像性も向上することが分かった。
本発明の平版印刷版原版は、支持体上に画像記録層を有し、印刷インキ及び/または湿し水を供給することにより機上現像可能である。また、場合により、画像記録層上に保護層、支持体と画像記録層の間に下塗り層を有してもよい。
以下、本発明の平版印刷版原版の構成要素及び成分などについて説明する。
本発明に用いられる画像記録層は、露光後、印刷機上で印刷インキと湿し水とを供給して未露光部分を除去することにより、画像形成可能な画像記録層である。画像記録層が含有する機上現像可能な代表的な画像形成機構としては、(1)(A)赤外線吸収剤、(B)重合開始剤、及び、(C)重合性化合物を含有して、重合反応を利用して画像部を硬化させる態様と(2)(A)赤外線吸収剤、及び、(D)疎水化前駆体を含有して、疎水化前駆体の熱融着や熱反応を利用して疎水性領域(画像部)を形成する態様を挙げることができる。また、上記二つの態様が混合したものでもよい。例えば、(1)重合型の画像記録層に(D)疎水化前駆体を含有させてもよいし、(2)疎水化前駆体型に重合性化合物などを含有させてもよい。なかでも、(A)赤外線吸収剤、(B)重合開始剤、及び、(C)重合性化合物を含有する重合型の態様が好ましい。
以下に、画像記録層に用いられる各成分について、順次説明する。
本発明の画像記録層は、一般式(1)で表される赤外線吸収剤を含有する。一般式(1)で表される赤外線吸収剤は、分子内に複数のシアニン色素骨格を含有し、赤外波長領域に極大吸収を有するシアニン色素であり、以下では特定シアニン色素とも呼ぶ。
X2は、窒素原子、メチン基(−CH<)または芳香族炭化水素基を表す。
画像記録層の吸光度は、画像記録層に添加する赤外線吸収剤の量と画像記録層の厚みにより調整することができる。吸光度の測定は常法により行うことができる。測定方法としては、例えば、アルミニウム等の反射性の支持体上に、乾燥後の塗布量が平版印刷版として必要な範囲において適宜決定された厚みの画像記録層を形成し、反射濃度を光学濃度計で測定する方法、積分球を用いた反射法により分光光度計で測定する方法等が挙げられる。
併用できる赤外線吸収剤としては、特開2008−195018号公報の段落番号[0058]〜[0087]に記載されている化合物が挙げられる。
本発明に用いられる(B)重合開始剤は、光、熱あるいはその両方のエネルギーによりラジカルを発生し、(C)重合性化合物の重合を開始、促進する化合物を指す。本発明において使用しうる重合開始剤としては、(1)非対称のジアリールヨードニウム塩化合物または(2)スルホニウム塩化合物が挙げられる。重合開始剤として一般的に用いられるオニウム塩は重合感度、発色感度が十分であるものの、感材として安定性が不十分であり、使用方法が困難であった。
本発明に用いられる非対称のヨードニウム塩とは、ヨードニウムカチオンに隣接する2つのアリール基が異なることを指す。
その中でも、それぞれアリール基に異なる置換基を有するジアリールヨードニウム塩が好ましい。さらに、アリール基の例としてはベンゼン環またはナフタレン環よりなるアリール基が挙げられるが、特にベンゼン環よりなるアリール基が好ましく、式(5)で表されるものが特に好ましい。
ハメットσ値の合計を計算する場合、C−I結合に対してm 位にある置換基に対してはσm値を使用し、p位にある置換基に対してはσp値を使用する。
本発明のヨードニウム塩は、これらのハメットσ値をそれぞれのベンゼン環において合計し、少なくとも片方の合計が負であるヨードニウム塩であれば、いずれのヨードニウム塩も好適に使用することができる。
本発明に於けるヨードニウム塩は、2つのベンゼン環の置換基のハメットα値の合計が共に0以下であることが好ましい。
電子供与性基として好ましくは、アルキル基、アミノ基、アルコキシ基、ウレア基、アルコキシアルキル基、アシロキシアミノ基、シクロアルキル基、アリル基が挙げられ、それらは、電子吸引性を失わない範囲でアルキル基、アルケニル基、アリール基、水酸基、アルコキシ基、シオール基、チオアルコキシ基、アミノ基、ハロゲン原子等の置換基を有してもよい。
上記の中でも特に好ましい電子供与性基としては、アルキル基及びアルコキシ基が挙げられ、最も好ましい置換基はアルコキシ基である。
電子供与性基の置換数として、より好ましくは3置換以上であることが好ましく、最も好ましくは4置換されている化合物である。
電子供与性基はヨードニウム塩のアリール基に導入されるが、その好ましい置換位置としては、パラ位、オルト位が挙げられる。電子供与性基はヨードニウム塩における2つのアリール基の双方に1個以上導入されていてもよく、また、片方のみに2個以上導入されていてもよい。
組み合わせとして、重合開始剤分子内に、アルコキシ基を3置換以上、より好ましくは4置換以上で有する化合物が好ましい。
ハメット値は通常、置換位置がm位、p位の値で計算される。今回、電子的な効果として今回o位の値はp位の値と同値として計算する。
以下に、本発明に用いうるヨードニウム塩(I−1)〜(I−22)の例を挙げるが、本発明はこれらに制限されるものではない。
トリアリールスルホニウムは、硫黄原子に3個のアリール基が結合している分子構造を有する一価のカチオンである。
トリアリールスルホニウムと対アニオンからなる塩は、重合開始剤として機能することが知られている( 例えば、J.Amer.Chem.Soc.第112巻(16)、1990年、p6004−6015;J.Org.Chem.1988年、pp5571−5573; 国際公開第02/081439号パンフレット;欧州特許出願公開第1113005号明細書に記載)。
アリール基は、フェニルまたはナフチルであることが好ましく、フェニルであることがさらに好ましい。アリール基は置換基を有してもよく、少なくとも一つのアリール基が電子吸引性基により置換されていることが好ましい。
ハロゲン原子には、フッ素原子(ハメット値は、メタ位(以下、m):0.34 、パラ位(以下、p):0.06、塩素原子(m:0.37、p:0.23)、臭素原子(m:0.37、p:0.23)、及び塩素原子(m:0.35、p:0.18)が含まれる。なお、オルト位での値は、パラ位とほぼ同じ値になる(他の基も同様である) 。
ハロゲン化アルキル基には、トリフルオロメチル(m:0.43、p:0.54)が含まれる。
アシル基には、アセチル(o:0.37、p:0.45)及びホルミル(m:0.36、p:0.43)が含まれる。
アルカンスルフィニル基には、メタンスルフィニル基(m:0.52、p:0.45)が含まれる。
シアノ基のハメット値は、(m:0.56、p:0.66)である。
アミド基には、アセトアミド(m:0.21、p:0.00)が含まれる。
カルボキシ基のハメット値は、(m:0.37、p:0.45)である。
電子求引性基は、トリアリールスルホニウムの複数のアリール基に導入することができる。また、一つのアリール基を複数の電子求引性基で置換してもよい。
トリアリールスルホニウム塩のアリール基が、いずれもハロゲン原子により置換されていることが好ましく、トリアリールスルホニウム塩のアリール基が、いずれも塩素原子により置換されていることが特に好ましい。
以下に、少なくとも一つのアリール基が電子求引性基により置換されているトリアリールスルホニウムの例を示す。
また、トリアリールスルホニウム塩を構成する対アニオンは、スルホネートイオン、スルフィネートイオン、カルボキシレートイオン(例、ベンゾイルホルメートイオン)、ボレートイオン、ハロゲン化物イオン(F-、Cl-、Br- I- )、SO3 2−、HSO3 −、PF6 −,BF4 −及びClO4 −が好ましい。スルホネートイオン及びベンゾイルホルメートイオンがさらに好ましく、スルホネートイオンが最も好ましい。
以下に、各イオンの例示番号を引用して、トリアリールスルホニウム塩の例を示すが、本発明に用いるスルホニウム塩はこれらに限定されるものでない。
本発明に用いることができる重合性化合物は、少なくとも一個のエチレン性不飽和二重結合を有する付加重合性化合物であり、末端エチレン性不飽和結合を少なくとも1個、好ましくは2個以上有する化合物から選ばれることが好ましい。このような化合物群は当該産業分野において広く知られているものであり、本発明においてはこれらを特に限定無く用いることができる。これらは、例えば、モノマー、プレポリマー、すなわち2量体、3量体及びオリゴマー、またはそれらの混合物並びにそれらの(共)重合体などの化学的形態をもつ。
本発明では、機上現像性を向上させるため、疎水化前駆体を用いることができる。本発明における疎水化前駆体とは、熱が加えられたときに画像記録層を疎水性に変換できる微粒子を意味する。微粒子としては、疎水性熱可塑性ポリマー微粒子、熱反応性ポリマー微粒子、疎水性化合物を内包しているマイクロカプセル、及びミクロゲル(架橋ポリマー微粒子)から選ばれる少なくともひとつの粒子が好ましい。なかでも、重合性基を有するポリマー微粒子及びミクロゲルが好ましい。
このようなポリマー微粒子を構成するポリマーの具体例としては、エチレン、スチレン、塩化ビニル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、ビニルカルバゾール、ポリアルキレン構造を有するアクリレートまたはメタクリレートなどのモノマーのホモポリマーもしくはコポリマーまたはそれらの混合物を挙げることができる。その中で、より好適なものとして、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチルを挙げることができる。
本発明における画像記録層には、必要に応じて、さらに他の成分を含有することができる。
本発明の画像記録層には、画像記録層の膜強度を向上させるため、バインダーポリマーを用いることができる。本発明に用いることができるバインダーポリマーは、従来公知のものを制限なく使用でき、皮膜性を有するポリマーが好ましい。なかでも、アクリル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリウレタン樹脂が好ましい。
本発明における画像記録層は、耐刷性を低下させることなく機上現像性を向上させるために、低分子親水性化合物を含有してもよい。
低分子親水性化合物としては、例えば、水溶性有機化合物としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール等のグリコール類及びそのエーテルまたはエステル誘導体類、グリセリン、ペンタエリスリトール、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート等のポリヒドロキシ類、トリエタノールアミン、ジエタノールアミンモノエタノールアミン等の有機アミン類及びその塩、アルキルスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸等の有機スルホン酸類及びその塩、アルキルスルファミン酸等の有機スルファミン酸類及びその塩、アルキル硫酸、アルキルエーテル硫酸等の有機硫酸類及びその塩、フェニルホスホン酸等の有機ホスホン酸類及びその塩、酒石酸、シュウ酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、グルコン酸、アミノ酸類等の有機カルボン酸類及びその塩、ベタイン類、等が挙げられる。
これらの化合物は単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
本発明の画像記録層には、着肉性を向上させるために、画像記録層にホスホニウム化合物、含窒素低分子化合物、アンモニウム基含有ポリマーなどの感脂化剤を用いることができる。特に、保護層に無機質の層状化合物を含有させる場合、これらの化合物は、無機質の層状化合物の表面被覆剤として機能し、無機質の層状化合物による印刷途中の着肉性低下を防止する。
30%ポリマー溶液3.33g(固形分として1g)を、20mlのメスフラスコに秤量し、N−メチルピロリドンでメスアップする。この溶液をウベローデ還元粘度管(粘度計定数=0.010cSt/s)に入れ、30℃にて流れ落ちる時間を測定し、計算式(「動粘度」=「粘度計定数」×「液体が細管を通る時間(秒)」)を用いて定法により算出した。
(1)2−(トリメチルアンモニオ)エチルメタクリレート=p−トルエンスルホナート/3,6−ジオキサヘプチルメタクリレート共重合体(モル比10/90)
(2)2−(トリメチルアンモニオ)エチルメタクリレート=ヘキサフルオロホスファート/3,6−ジオキサヘプチルメタクリレート共重合体(モル比20/80)
(3)2−(エチルジメチルアンモニオ)エチルメタクリレート=p−トルエンスルホナート/ヘキシルメタクリレート共重合体(モル比30/70)
(4)2−(トリメチルアンモニオ)エチルメタクリレート=ヘキサフルオロホスファート/2−エチルヘキシルメタクリレート共重合体(モル比20/80)
(5)2−(トリメチルアンモニオ)エチルメタクリレート=メチルスルファート/ヘキシルメタクリレート共重合体(モル比40/60)
(6)2−(ブチルジメチルアンモニオ)エチルメタクリレート=ヘキサフルオロホスファート/3,6−ジオキサヘプチルメタクリレート共重合体(モル比20/80)
(7)2−(ブチルジメチルアンモニオ)エチルアクリレート=ヘキサフルオロホスファート/3,6−ジオキサヘプチルメタクリレート共重合体(モル比20/80)
(8)2−(ブチルジメチルアンモニオ)エチルメタクリレート=13−エチル−5,8,11−トリオキサ−1−ヘプタデカンスルホナート/3,6−ジオキサヘプチルメタクリレート共重合体(モル比20/80)
(9)2−(ブチルジメチルアンモニオ)エチルメタクリレート=ヘキサフルオロホスファート/3,6−ジオキサヘプチルメタクリレート/2−ヒドロキシ−3−メタクロイルオキシプロピルメタクリレート共重合体(モル比15/80/5)
さらにその他の成分として、界面活性剤、着色剤、焼き出し剤、重合禁止剤、高級脂肪酸誘導体、可塑剤、無機微粒子、無機質層状化合物、及び共増感剤もしくは連鎖移動剤などを添加することができる。具体的には、特開2008−284817号公報の段落番号[0114]〜[0159]、特開2006−091479号公報の段落番号[0023]〜[0027]、米国特許公開2008/0311520号明細書[0060]に記載の化合物及び添加量が好ましい。
本発明における画像記録層は、例えば、特開2008−195018号公報の段落番号[0142]〜[0143]に記載のように、必要な上記各成分を公知の溶剤に分散または溶解して塗布液を調製し、これを支持体上にバーコーター塗布など公知の方法で塗布し、乾燥することで形成される。塗布、乾燥後に得られる支持体上の画像記録層塗布量(固形分)は、用途によって異なるが、一般的に0.3〜3.0g/m2が好ましい。この範囲で、良好な感度と画像記録層の良好な皮膜特性が得られる。
本発明の平版印刷版原版は、画像記録層と支持体との間に下塗り層(中間層と呼ばれることもある)を設けることが好ましい。下塗り層は、露光部においては支持体と画像記録層との密着を強化し、未露光部においては画像記録層の支持体からのはく離を生じやすくさせるため、耐刷性を損なわず現像性を向上させるのに寄与する。また、赤外線レーザー露光の場合は、下塗り層が断熱層として機能することにより、露光により発生した熱が支持体に拡散して感度が低下するのを防ぐ。
下塗り層用の高分子樹脂は、質量平均モル質量が5000以上であるのが好ましく、1万〜30万であるのがより好ましい。
本発明の平版印刷版原版に用いられる支持体としては、公知の支持体が用いられる。なかでも、公知の方法で粗面化処理され、陽極酸化処理されたアルミニウム板が好ましい。
また、上記アルミニウム板は必要に応じて、特開2001−253181号公報や特開2001−322365号公報に記載されている陽極酸化皮膜のマイクロポアの拡大処理や封孔処理、及び米国特許第2,714,066号、同第3,181,461号、同第3,280,734号及び同第3,902,734号の各明細書に記載されているようなアルカリ金属シリケートあるいは米国特許第3,276,868号、同第4,153,461号及び同第4,689,272号の各明細書に記載されているようなポリビニルホスホン酸などによる表面親水化処理を適宜選択して行うことができる。
支持体は、中心線平均粗さが0.10〜1.2μmであるのが好ましい。
本発明の平版印刷版原版は、画像記録層の上に保護層(オーバーコート層)を設けることが好ましい。保護層は酸素遮断によって画像形成阻害反応を抑制する機能の他、画像記録層における傷の発生防止、及び高照度レーザー露光時のアブレーション防止の機能を有する。
また、保護層には、可撓性付与のための可塑剤、塗布性を向上させための界面活性剤、表面の滑り性を制御する無機微粒子など公知の添加物を含むことができる。また、画像記録層の説明に記載した感脂化剤を保護層に含有させることもできる。
本発明の平版印刷版原版の製版は機上現像方法で行うことが好ましい。機上現像方法は、平版印刷版原版を画像露光する工程と、露光後の平版印刷版原版になんらの現像処理を施すことなく、油性インキと水性成分とを供給して、印刷する印刷工程とを有し、該印刷工程の途上において平版印刷版原版の未露光部分が除去されることを特徴とする。画像様の露光は平版印刷版原版を印刷機に装着した後、印刷機上で行ってもよいし、プレートセッターなどで別途行ってもよい。後者の場合は、露光済み平版印刷版原版は現像処理工程を経ないでそのまま印刷機に装着される。その後、該印刷機を用い、油性インキと水性成分とを供給してそのまま印刷することにより、印刷途上の初期の段階で機上現像処理、すなわち、未露光領域の画像記録層が除去され、それに伴って親水性支持体表面が露出され非画像部が形成される。油性インキ及び水性成分としては、通常の平版印刷用の印刷インキと湿し水が用いられる。
以下、さらに詳細に説明する。
赤外線レーザーに関しては、出力は100mW以上であることが好ましく、1画素当たりの露光時間は20マイクロ秒以内であるのが好ましく、また照射エネルギー量は10〜300mJ/cm2であるのが好ましい。レーザーにおいては、露光時間を短縮するためマルチビームレーザーデバイスを用いるのが好ましい。
このようにして、本発明の平版印刷版原版はオフセット印刷機上で機上現像され、そのまま多数枚の印刷に用いられる。
3−メトキシプロピルトシラート47gと2,3,3,5−テトラメチル−3H−インドール39.0gを120℃で3時間攪拌し、室温まで放冷後、析出した結晶をろ過し、十分に酢酸エチルで洗浄し中間体(1)60gを得た。得られた中間体(1)60gに対して、2,5−ビス[(フェニルアミノ)メチレン]シクロペンチリデンクロロアミニウムクロライド19.8g、無水酢酸14.7g、トリエチルアミン36.4g、2−プロパノール436mlを加え、80℃でさらに3時間攪拌した。反応終了後、室温まで放冷し、析出した結晶をろ過し、十分に水で洗浄し、(A)53.0gを得た(収率47%)。
(1)支持体の作製(その1)
厚み0.3mmのアルミニウム板(材質JIS A 1050)の表面の圧延油を除去するため、10質量%アルミン酸ソーダ水溶液を用いて50℃で30秒間、脱脂処理を施した後、毛径0.3mmの束植ナイロンブラシ3本とメジアン径25μmのパミス−水懸濁液(比重1.1g/cm3)を用いアルミニウム板表面を砂目立てして、水でよく洗浄した。この板を45℃の25質量%水酸化ナトリウム水溶液に9秒間浸漬してエッチングを行い、水洗後、さらに60℃で20質量%硝酸に20秒間浸漬し、水洗した。この時の砂目立て表面のエッチング量は約3g/m2であった。
次に、この板に15質量%硫酸(アルミニウムイオンを0.5質量%含む)を電解液として電流密度15A/dm2で2.5g/m2の直流陽極酸化皮膜を設けた後、水洗、乾燥して支持体(1)を作製した。
その後、非画像部の親水性を確保するため、支持体(1)に2.5質量%3号ケイ酸ソーダ水溶液を用いて60℃で10秒間、シリケート処理を施し、その後、水洗して、支持体(2)を得た。Siの付着量は10mg/m2であった。この基板の中心線平均粗さ(Ra)を直径2μmの針を用いて測定したところ、0.51μmであった。
次に、上記支持体(2)上に、下記下塗り層用塗布液(1)を乾燥塗布量が20mg/m2になるよう塗布して、以下の実験に用いる下塗り層を有する支持体を作製した。
・下記構造の下塗り層用化合物(1) 0.18g
・ヒドロキシエチルイミノ二酢酸 0.10g
・メタノール 55.24g
・水 6.15g
上記のようにして形成された下塗り層上に、下記組成の画像記録層塗布液(1)をバー塗布した後、100℃60秒でオーブン乾燥し、乾燥塗布量1.0g/m2の画像記録層を形成した。
画像記録層塗布液(1)は下記感光液(1)及びミクロゲル液(1)を塗布直前に混合し攪拌することにより得た。
・バインダーポリマー(1)〔下記構造〕 0.240g
・赤外線吸収剤(表1記載の化合物) 0.030g
・重合開始剤(表1記載の化合物) 0.162g
・重合性化合物
トリス(アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート
(NKエステルA−9300、新中村化学(株)製) 0.192g
・低分子親水性化合物
トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート 0.062g
・低分子親水性化合物(1)〔下記構造〕 0.050g
・感脂化剤 ホスホニウム化合物(1)〔下記構造〕 0.055g
・感脂化剤
ベンジル−ジメチル−オクチルアンモニウム・PF6塩 0.018g
・フッ素系界面活性剤(1)〔下記構造〕 0.008g
・2−ブタノン 1.091g
・1−メトキシ−2−プロパノール 8.609g
・ミクロゲル(1) 2.640g
・蒸留水 2.425g
油相成分として、トリメチロールプロパンとキシレンジイソシアナート付加体(三井武田ケミカル(株)製、タケネートD−110N)10g、ペンタエリスリトールトリアクリレート(日本化薬(株)製、SR444)3.15g、及びパイオニンA−41C(竹本油脂(株)製)0.1gを酢酸エチル17gに溶解した。水相成分としてPVA−205の4質量%水溶液40gを調製した。油相成分及び水相成分を混合し、ホモジナイザーを用いて12,000rpmで10分間乳化した。得られた乳化物を、蒸留水25gに添加し、室温で30分攪拌後、50℃で3時間攪拌した。このようにして得られたミクロゲル液の固形分濃度を、15質量%になるように蒸留水を用いて希釈し、これを前記ミクロゲル(1)とした。ミクロゲルの平均粒径を光散乱法により測定したところ、平均粒径は0.2μmであった。
上記画像記録層上に、さらに下記組成の保護層塗布液(1)をバー塗布した後、120℃、60秒でオーブン乾燥し、乾燥塗布量0.15g/m2の保護層を形成して平版印刷版原版(1)〜(13)〔実施例1〜13用〕、及び平版印刷版原版(21)〜(31)〔比較例1〜11用〕を得た。
・無機質層状化合物分散液(1) 1.5g
・ポリビニルアルコール(日本合成化学工業(株)製CKS50、スルホン酸変性、けん化度99モル%以上、重合度300)6質量%水溶液 0.55g
・ポリビニルアルコール((株)クラレ製PVA−405、けん化度81.5モル%、重合度500)6質量%水溶液 0.03g
・日本エマルジョン(株)製界面活性剤
(エマレックス710)1質量%水溶液 0.86g
・イオン交換水 6.0g
イオン交換水193.6gに合成雲母ソマシフME−100(コープケミカル(株)製)6.4gを添加し、ホモジナイザーを用いて平均粒径(レーザー散乱法)が3μmになるまで分散した。得られた分散粒子のアスペクト比は100以上であった。
下塗り層を有する上記の支持体に、下記の画像記録層塗布液(2)をバー塗布した後、70℃、60秒でオーブン乾燥し、乾燥塗布量0.6g/m2の画像記録層を作製し、平版印刷版原版(14)〜(16)〔実施例14〜16用〕を得た。
・ポリマー微粒子水分散液(1) 20.0g
・赤外線吸収染料(表1記載の化合物) 0.2g
・重合開始剤 Irgacure250(チバスペシャリティケミカルズ製) 0.5g
・重合性化合物 SR-399(サートマー社製) 1.50g
・メルカプト−3−トリアゾール 0.2g
・Byk336(Byk Chimie社製) 0.4g
・KlucelM(Hercules社製) 4.8g
・ELVACITE4026(Ineos Acrylica社製) 2.5g
・n−プロパノール 55.0g
・2−ブタノン 17.0g
・IRGACURE 250:(4−メトキシフェニル)[4−(2−メチルプロピル)フェニル]ヨードニウム=ヘキサフルオロホスファート(75質量%プロピレンカーボナート溶液)
・SR-399:ジペンタエリスリトールペンタアクリレート
・BYK 336:変性ジメチルポリシロキサン共重合体(25質量%キシレン/メトキシプロピルアセテート溶液)
・KLUCEL M:ヒドロキシプロピルセルロース(2質量%水溶液)
・ELVACITE 4026:高分岐ポリメチルメタクリレート(10質量%2−ブタノン溶液)
1000mlの4つ口フラスコに撹拌機、温度計、滴下ロート、窒素導入管、還流冷却器を施し、窒素ガスを導入して脱酸素を行いつつ、ポリエチレングリコールメチルエーテルメタクリレート(PEGMA)20g、蒸留水200g及びn−プロパノール200gを加えて内温が70℃となるまで加熱した。次に予め混合されたスチレン(St)10g、アクリロニトリル(AN)80g及び2,2’-アゾビスイソブチロニトリル0.8gの混合物を1時間かけて滴下した。滴下終了後5時間そのまま反応を続けた後、2,2’-アゾビスイソブチロニトリル0.4gを添加し、内温を80℃まで上昇させた。続いて、0.5gの2,2’-アゾビスイソブチロニトリルを6時間かけて添加した。合計で20時間反応させた段階でポリマー化は98%以上進行しており、質量比でPEGMA/St/AN=10/10/80のポリマー微粒子水分散液(1)が得られた。このポリマー微粒子の粒径分布は、粒子径150nmに極大値を有していた。
下塗り層を有する上記の支持体に、下記の画像記録層塗布液(3)をバー塗布した後、70℃、60秒でオーブン乾燥し、乾燥塗布量0.6g/m2の画像記録層を作製した。
・ポリマー微粒子水分散液(2) 33.0g
・赤外線吸収剤(表1に記載の化合物) 1.0g
・1,5−ナフタレンジスルホン酸ジナトリウム 0.1g
・ポリアクリル酸(質量平均モル質量20000) 0.4g
・メタノール 16.0g
1000mlの4つ口フラスコに撹拌機、温度計、滴下ロート、窒素導入管、還流冷却器を施し、窒素ガスを導入して脱酸素を行いつつ蒸留水350mLを加えて内温が80℃となるまで加熱した。分散剤としてドデシル硫酸ナトリウム1.5gを添加し、さらに開始剤として過硫化アンモニウム0.45gを添加し、次いでスチレン45.0gを滴下ロートから約1時間かけて滴下した。滴下終了後5時間そのまま反応を続けた後、水蒸気蒸留で未反応単量体を除去した。その後冷却しアンモニア水でpH6に調整し、最後に不揮発分が15質量%となるように純水を添加してポリマー微粒子水分散液(2)を得た。このポリマー微粒子の粒径分布は、粒子径60nmに極大値を有していた。
前記保護層塗布液(1)において無機質層状化合物分散液(1)を加えなかった保護層塗布液(3)を用いた以外は平版印刷版原版(1)の作製と同様にして平版印刷版原版(20)〔実施例20用〕を得た。
(1)検版性
得られた平版印刷版原版(1)〜(31)を水冷式40W赤外線半導体レーザー搭載のCreo社製Trendsetter3244VXにて、出力11.7W、外面ドラム回転数250rpm、解像度2400dpiの条件で露光した。得られた露光済み原版をそのまま暗所、25℃、相対湿度50%の雰囲気下で30分間静置した後に検版性を評価した。検版のし易さは、L*a*b*表色系のL値(明度)を用い、露光部のL値と未露光部のL値の差ΔLで表記した。ΔLの値が大きい程、検版性が優れることを意味しており、ΔL値2.0程度が目視での検版が何とか可能なレベルであり、ΔL値が3.0以上であれば検版性に優れているといえる。測定は、KONICA−MINOLTA製分光測色計CM2600dとオペレーションソフトCM−S100Wを用い、SCE(正反射光除去)方式で行った。SCE方式では、正反射光を除去し、拡散光だけを測定しているので、目視に近い色の評価となり、実際の人による検版とよく相関する。結果を表1に示す。
上記のようにして得られた各平版印刷版原版を赤外線半導体レーザー搭載の富士フイルム(株)製Luxel PLATESETTER T−6000IIIにて、外面ドラム回転数1000rpm、レーザー出力70%、解像度2400dpiの条件で露光した。露光画像にはベタ画像および20μmドットFMスクリーンの50%網点チャートを含むようにした。
得られた露光済み原版を現像処理することなく、(株)小森コーポレーション製印刷機LITHRONE26の版胴に取り付けた。Ecolity−2(富士フイルム(株)製)/水道水=2/98(容量比)の湿し水とValues−G(N)墨インキ(大日本インキ化学工業(株)製)とを用い、LITHRONE26の標準自動印刷スタート方法で湿し水とインキとを供給して機上現像した後、毎時10000枚の印刷速度で、特菱アート(76.5kg)紙に印刷を100枚行った。
画像記録層の未露光部の印刷機上での機上現像が完了し、非画像部にインキが転写しない状態になるまでに要した印刷用紙の枚数を機上現像性として計測した。
機上現像が完了して、良好な印刷物が得られた。その状態で印刷を続けた。印刷枚数を増やしていくと徐々に画像記録層が磨耗するため印刷物上のインキ濃度が低下した。印刷物におけるFMスクリーン50%網点の網点面積率をグレタグ濃度計で計測した値が印刷100枚目の計測値よりも5%低下したときの印刷部数を刷了枚数として耐刷性を評価した。結果を表1に示す。
Claims (12)
- 支持体上に、印刷インキと湿し水とを供給することにより未露光部分を除去可能な画像記録層を有する平版印刷版原版であって、(a)一般式(1)で表される赤外線吸収剤、(b)スルホニウム塩化合物及び非対称のジアリールヨードニウム塩化合物から選択される少なくとも1つの重合開始剤、並びに(c)重合性化合物、を含有する画像記録層を有することを特徴とする平版印刷版原版。
一般式( 1 ) 中、R1a及びR2aは、それぞれ独立に、酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選ばれる少なくとも一つの原子を有するアルキル基を表す。mは1または2の整数を表す。Yは、それぞれ同じでも異なっていてもよく、硫黄原子、酸素原子または炭素原子数12個以下のジアルキルメチレン基を示す。Z1及びZ2はそれぞれ独立に、芳香族炭化水素環または複素芳香環を表す。Bはn価の有機基を表し、nは2から6の整数を表す。A−は、ハロゲン化物イオン、過塩素酸イオン、テトラフルオロボレートイオン、ヘキサフルオロホスフェートイオン及びスルホン酸イオンから選ばれるカウンターアニオンを表す。 - 前記一般式(1)中のR1a及びR2aが、エ―テル基、エステル基、アミド基、チオエーテル基及びケトン基から選ばれる少なくとも1つの基を有するアルキル基であることを特徴とする請求項1記載の平版印刷版原版。
- 前記一般式(1)中のR1a及びR2aが、エ―テル基及びエステル基から選ばれる少なくとも1つの基を有するアルキル基であることを特徴とする請求項1または2記載の平版印刷版原版。
- 前記一般式(1)中のBが下記一般式(2)で表わされ、nが2であるか、または、一般式(1)中のBが一般式(3)で表わされ、nが3であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の平版印刷版原版。
一般式(2)及び一般式(3)中、Dはそれぞれ独立に、硫黄原子、酸素原子またはNRを表す。Rは水素原子またはアルキル基を表す。X1は、単結合、スルホニル基、カルボニル基、アゾ基、フェニレン基、または下記一般式(4)で表される基を表す。X2は、窒素原子、メチン基(−CH<)、または芳香族炭化水素基を表す。一般式(4)中、R1b及びR2bはそれぞれ独立に、水素原子またはアルキル基を表す。kは1または2の整数を表す。
- 前記一般式(2)または一般式(3)中のDが硫黄原子または酸素原子であることを特徴とする請求項4記載の平版印刷版原版。
- 前記ヨードニウム塩化合物が、電子供与性基を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の平版印刷版原版。
- 前記スルホニウム塩化合物が、電子求引性基を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に平版印刷版原版。
- 前記画像記録層が、親水性基を有するバインダーポリマーを含有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の平版印刷版原版。
- 前記画像記録層が、疎水化前駆体を含有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の平版印刷版原版。
- 前記平版印刷版原版が、支持体と画像記録層の間に下塗り層を有し、下塗り層に基板吸着性基及び重合性基を有するポリマーを含有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の平版印刷版原版。
- 前記画像記録層の上に、無機質層状化合物を含む保護層を有することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の平版印刷版原版。
- 請求項1〜11に記載の平版印刷版原版を、赤外線レーザーで画像様に露光する工程と、露光後の平版印刷版原版になんらの現像処理を施すことなく、印刷インキと湿し水とを供給して、印刷する印刷工程とを有し、該印刷工程の途上において画像記録層の赤外線レーザー未露光部分が除去されることを特徴とする平版印刷方法。
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