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JP2010217111A - バリアブルリラクタンス型角度検出器 - Google Patents

バリアブルリラクタンス型角度検出器 Download PDF

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JP2010217111A
JP2010217111A JP2009066807A JP2009066807A JP2010217111A JP 2010217111 A JP2010217111 A JP 2010217111A JP 2009066807 A JP2009066807 A JP 2009066807A JP 2009066807 A JP2009066807 A JP 2009066807A JP 2010217111 A JP2010217111 A JP 2010217111A
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Nobuo Shiba
展生 柴
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Asmo Co Ltd
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Abstract

【課題】出力精度を向上させつつも容易に製造することが可能なバリアブルリラクタンス型角度検出器を提供する。
【解決手段】余弦相出力巻線は、各余弦相出力コイル25における誘起電圧25eの分布が周方向において正弦波状となるように構成される仮想巻線状態から、誘起電圧25eの和が余弦相出力電圧と同周期となる組み合わせの余弦相出力コイル25を省略した態様で巻回される。
【選択図】図2

Description

本発明は、バリアブルリラクタンス型角度検出器に関するものである。
従来、バリアブルリラクタンス型角度検出器は、例えば特許文献1に示すように、周方向に配設された複数の歯部に対して励磁巻線と2相の出力巻線(正弦相出力巻線及び余弦相出力巻線)とが巻回されてなる固定子と、固定子の歯部と径方向に対向するとともに該固定子とのギャップパーミアンスが自身の回転角度に応じて正弦波状に変化する形状の回転子とを備えている。各相の出力巻線は、各歯部に集中巻きされて出力コイルを構成している。各出力コイルには、回転子の回転にて生じる磁束変化により誘起電圧が発生し、各相における出力コイルの誘起電圧の総和が、各相の出力巻線の出力電圧としてそれぞれ得られる。そして、回転子の回転に応じて正弦波状に変化する各相の出力巻線からの出力電圧に基づき回転子の回転角度が検出可能となっている。
また、特許文献1に示すバリアブルリラクタンス型角度検出器では、各相の出力巻線は、各出力コイルにおける誘起電圧の分布が周方向において正弦波状となるように構成されているため、各相の出力電圧に含まれる低次から高次にわたる高周波次数を低減させることが可能となり、出力精度を向上させることが可能となっている。
特許第3182493号公報
しかしながら、上記特許文献1のようなバリアブルリラクタンス型角度検出器では、各相の出力コイルが略全ての歯部に巻装されているため、出力コイルを巻回する際の位置決め工程等が多く、製造が煩雑であった。また、製造を簡素化することで出力精度が低下してしまっては意味がないことから、この点において改善が求められていた。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、出力精度に与える影響を抑えつつも容易に製造することが可能なバリアブルリラクタンス型角度検出器を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、周方向に配設された複数の歯部に対して所定の態様で励磁巻線と複数相の出力巻線とが巻回されてなる固定子と、前記固定子の歯部と径方向に対向するとともに該固定子とのギャップパーミアンスが自身の回転角度に応じて正弦波状に変化する形状の回転子とを備え、前記回転子の回転に応じて正弦波状に変化する前記各相の出力巻線からの出力電圧に基づき前記回転子の回転角度を検出するバリアブルリラクタンス型角度検出器であって、前記各相の出力巻線は、前記歯部に集中巻きされて該歯部に出力コイルを構成し、該各相の出力巻線のうちの少なくとも1つは、その相の前記各出力コイルにおける誘起電圧の分布が周方向において正弦波状となるように構成される仮想巻線状態から、その相の各出力コイルの誘起電圧の総和である前記出力巻線の出力電圧と前記誘起電圧の和が同周期となる組み合わせの前記出力コイルを省略した態様で巻回されたことを特徴とする。
この発明では、余弦相出力電圧の位相がずれることなく回転子の回転角度を検出可能としながらも、出力コイルの個数を減らすことが可能となるため、出力精度に与える影響を抑えつつも容易に製造することが可能となる。また、出力コイルを減らすことにより出力コイルの巻数の計算値と整数化した実際の巻数との差から生じる出力電圧の誤差が低減され、その結果、出力精度を向上させることが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のバリアブルリラクタンス型角度検出器において、前記各相の出力巻線は、前記出力電圧の振幅が各相で同等となるように前記出力コイルの巻数の増減によって調整されたことを特徴とする。
この発明では、出力コイルの巻数の増減によって各相の出力電圧が互いに等しく調整されるため、出力精度を向上させることが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のバリアブルリラクタンス型角度検出器において、一部の前記出力コイルを省略する相における前記出力コイルの巻数に対し、前記各相の出力巻線のうち最大出力のものの出力電圧の最大振幅と前記出力コイルを省略した相における前記出力巻線の出力電圧の最大振幅との比率を掛け合わせることで、前記各相の出力電圧の振幅が互いに等しく調整されたことを特徴とする。
この発明では、各相の出力電圧を不要に低下させることなく、その各相の出力電圧の振幅を互いに等しく調整することが可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のバリアブルリラクタンス型角度検出器において、前記仮想巻線状態において前記誘起電圧の和が前記出力巻線の出力電圧と同周期となる前記出力コイルの組み合わせのうち、巻数が最小のものを省略したことを特徴とする。
この発明では、巻数の計算値(理論値)とその計算値を整数化した実際の巻数との差の割合が大きくなってしまう最小巻数の出力コイルの組み合わせを省略することで、より高い出力精度を得ることが可能となる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のバリアブルリラクタンス型角度検出器において、前記励磁巻線は、1相であり、周方向に隣り合う前記歯部毎に巻き方向を変えて連続して集中巻きされ、前記出力巻線は、正弦相及び余弦相の2相で構成されたことを特徴とする。
この発明では、励磁巻線が1相、出力巻線が2相で構成されたバリアブルリラクタンス型角度検出器において、出力精度を向上させつつも容易に製造することが可能となる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のバリアブルリラクタンス型角度検出器において、前記回転子は、軸倍角が7Xに設定され、前記歯部は10個設けられ、前記余弦相において、前記誘起電圧の和が前記出力巻線の出力電圧と同周期となる前記出力コイルの組み合わせのうち、巻数が最小である2つの前記出力コイルを省略したことを特徴とする。
この発明では、余弦相において、誘起電圧の和が前記出力巻線の出力電圧と同周期となる出力コイルの組み合わせのうち、巻数が最小である2つの出力コイルが省略されるため、出力精度を好適に向上させることが可能となる。また、省略する出力コイルが2つと少ないため、省略した分の出力を補うべく省略するコイル以外の出力コイルの巻数の増やす場合に、その増加量を少なく抑えることができ、装置の大型化を抑制することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載のバリアブルリラクタンス型角度検出器において、前記回転子は、軸倍角が7Xに設定され、前記歯部は10個設けられ、前記余弦相において、前記誘起電圧の和が前記出力巻線の出力電圧と同周期となる前記出力コイルの組み合わせのうち、巻数が最小である4つの前記出力コイルを省略したことを特徴とする。
この発明では、余弦相において、誘起電圧の和が前記出力巻線の出力電圧と同周期となる出力コイルの組み合わせのうち、巻数が最小である4つの出力コイルが省略されるため、出力精度を好適に向上させることが可能となる。
従って、上記記載の発明によれば、出力精度に与える影響を抑えつつも容易に製造することが可能となる。
本実施形態のバリアブルリラクタンス型角度検出器の概略構成図。 本実施形態のバリアブルリラクタンス型角度検出器の巻線態様を示す説明図。 余弦相出力巻線の仮想巻線状態を示す説明図。 余弦相出力巻線の仮想巻線状態における各歯部におけるコイルの巻数を示す説明図。 各歯部におけるコイルの巻数を示す説明図。 別例のバリアブルリラクタンス型角度検出器の巻線態様を示す説明図。 別例のバリアブルリラクタンス型角度検出器の巻線態様を示す説明図。 別例のバリアブルリラクタンス型角度検出器の巻線態様を示す説明図。 別例のバリアブルリラクタンス型角度検出器の巻線態様を示す説明図。 別例のバリアブルリラクタンス型角度検出器の巻線態様を示す説明図。 別例のバリアブルリラクタンス型角度検出器の巻線態様を示す説明図。 別例のバリアブルリラクタンス型角度検出器の巻線態様を示す説明図。 別例のバリアブルリラクタンス型角度検出器の巻線態様を示す説明図。 別例のバリアブルリラクタンス型角度検出器の巻線態様を示す説明図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態のバリアブルリラクタンス型角度検出器は、環状の固定子11と、該固定子11の内周側に回転可能に設けられた回転子12とから構成されている。
回転子12は、その中心に形成された取付孔12aに例えばモータの回転軸が圧入され、該モータの回転軸と一体回転可能となっている。回転子12は、その外周面において周方向に順次設けられた凹凸により、固定子11とのギャップパーミアンスが該回転子12の回転角度θに応じて正弦波状に変化する形状をなしている。本実施形態では、回転子12は外周面の凸部分が7個形成されており、回転子12を1回転させたときに7周期分の信号出力が得られる(所謂、軸倍角が7Xとなる)ように設定されている。
固定子11は、固定子コア21の円環状部22から径方向内側に突出する10個の歯部(ティース)を周方向等間隔に有している。これらの歯部を周方向に順次、第1の歯部1〜第10の歯部10とし、図2では、第1の歯部1〜第10の歯部10とそれぞれ対応づけた1〜10の番号(ティースNo.)を付している。
各歯部1〜10には、1相の励磁コイル(励磁巻線)23と2相の出力コイル(正弦相出力コイル24及び余弦相出力コイル25)とが所定の態様で巻回されている。
励磁コイル23は、1本の導線が各歯部1〜10に連続して集中巻きされて構成されている。つまり、各励磁コイル23は、隣り合うもの同士で渡り線(図示略)により繋がっている。励磁コイル23は、奇数番号の歯部1,3,5,7,9にはそれぞれ正極性となるように正巻きされるとともに、偶数番号の歯部2,4,6,8,10にはそれぞれ負極性となるように逆巻きされている(図2参照)。即ち、励磁コイル23は、周方向に隣り合うもの同士が異極性となるように巻回されている。また、各励磁コイル23の巻数は、全て等しく構成されている。
正弦相出力コイル24は、1本の正弦相出力巻線24Aが第2の歯部2〜第5の歯部5、及び第7の歯部7〜第10の歯部10に連続して集中巻きされて構成されており、合計で8個設けられている。詳述すると、正弦相出力巻線24Aは、図2に示すように、各正弦相出力コイル24にて生じる誘起電圧24eの分布が、出力すべき正弦相出力電圧E1の波形に倣うように巻回されている。即ち、各正弦相出力コイル24の巻数は、正弦相出力電圧E1の波形に則した値に設定されている。
本実施形態では、正弦相出力電圧E1の振幅(最大振幅)に対応する巻数を150[T(回)]として、各歯部1〜10に巻回する正弦相出力コイル24の巻数をそれぞれ算出し、その各計算値の小数点以下を四捨五入する。その四捨五入した各値は、図4の整数化の正弦相の欄に示すように、第1及び第6の歯部1,6では0[T](つまり巻かない)、第2及び第5の歯部2,5では−143[T]、第3及び第4の歯部3,4では88[T]、第7及び第10の歯部7,10では143[T]、第8及び第9の歯部8,9では−88[T]となる。
ここで、励磁コイル23が正極性に巻回された歯部(奇数番号の歯部1,3,5,7,9)では、正弦相出力コイル24の極性はそのままの極性で出力され、励磁コイル23が負極性の歯部(偶数番号の歯部2,4,6,8,10)では、正弦相出力コイル24の極性は反転して出力されるため、この特性を考慮して、偶数番号の歯部2,4,6,8,10に巻回される正弦相出力巻線24Aの巻回方向を反転させる(図2参照)。これにより、正弦相出力コイル24の実際の巻数は、第2の歯部2では143[T](正巻きで143回)、第4の歯部4では−88[T](逆巻きで88回)、第8の歯部8では88[T]、そして、第10の歯部10では−143[T]と設定される。奇数番号の歯部1,3,5,7,9の正弦相出力コイル24では、四捨五入した値がそのまま実際の巻数となる。
各正弦相出力コイル24が上記したような巻数で巻回されることで、その各正弦相出力コイル24に生じる誘起電圧24eの分布が周方向に正弦波状となる(図2参照)。そして、正弦相出力巻線24Aでは、回転子12が回転すると、各正弦相出力コイル24にて生じる誘起電圧24eの総和である正弦波状の正弦相出力電圧E1が得られるようになっている。
余弦相出力コイル25は、図1に示すように、1本の余弦相出力巻線25Aが第1の歯部1、第3の歯部3、第4の歯部4及び第6の歯部6〜第10の歯部10に連続して集中巻きされて構成されており、合計で8個設けられている。この余弦相出力巻線25Aは、余弦相出力コイル25が第1の歯部1〜第10の歯部10にそれぞれ巻装される仮想巻線状態(図3参照)から、第2及び第5の歯部2,5に巻回された余弦相出力コイル25を省略した態様(図2参照)で巻回されている。
図3及び図4に示すように、仮想巻線状態における余弦相出力巻線25Aは、第1の歯部1〜第10の歯部10にそれぞれ巻回された余弦相出力コイル25の誘起電圧25eの分布が、出力すべき余弦相出力電圧E2に倣うように巻回されている。即ち、各余弦相出力コイル25の巻数は、余弦相出力電圧E2に則した値に設定されている。
本実施形態では、余弦相出力電圧E2の振幅(最大振幅)に対応する巻数を、上記正弦相の場合と同様に150[T]として、各余弦相出力コイル25の巻数を算出し、その各計算値の小数点以下を四捨五入する。その四捨五入した各値は、図4の整数化の余弦相の欄に示すように、第1の歯部1では150[T]、第2及び第10の歯部2,10では−46[T]、第3及び第9の歯部3,9では−121[T]、第4及び第8の歯部4,8では121[T]、第5及び第7の歯部5,7では46[T]、そして、第6の歯部6では−150[T]となる。
ここで、上記正弦相の場合と同様に、励磁コイル23が負極性の歯部(偶数番号の歯部2,4,6,8,10)では、余弦相出力コイル25の極性は反転して出力されるため、この特性を考慮して、偶数番号の歯部2,4,6,8,10に巻回される余弦相出力コイル25の巻回方向を反転させる(図3参照)。これにより、仮想巻線状態における各余弦相出力コイル25の巻数は、第2及び第10の歯部2,10では46[T](正巻きで46回)、第4及び第8の歯部4,8では−121[T](逆巻きで121回)、そして、第6の歯部6では150[T]と設定される。尚、奇数番号の歯部1,3,5,7,9の余弦相出力コイル25では、四捨五入した値がそのまま巻数となる。
仮想巻線状態では、上記したような巻数で各余弦相出力コイル25が巻回されることで、その各余弦相出力コイル25に生じる誘起電圧25eの分布が周方向に余弦波状となる。そして、各余弦相出力コイル25の誘起電圧25eの総和が余弦相出力電圧(理想出力電圧)となる。この仮想巻線状態の余弦相出力電圧の振幅は、前記正弦相出力電圧E1の振幅と等しく設定されている。
本実施形態の余弦相出力巻線25Aの巻線態様は、上記した仮想巻線状態から、余弦相出力電圧が0となるときにギャップパーミアンスが同一であり、巻数が同一で、且つ出力する誘起電圧25eの位相が反転している余弦相出力コイル25のペアを1組だけ省略したものである。このペアの条件は、即ち、誘起電圧25eの和が余弦相出力電圧と同周期となる余弦相出力コイル25のペアである。本実施形態では、第1及び第6の歯部1,6の各余弦相出力コイル25、第2及び第5の歯部2,5の各余弦相出力コイル25、第3及び第4の歯部3,4の各余弦相出力コイル25、第7及び第10の歯部7,10の各余弦相出力コイル25、及び第8及び第9の歯部8,9の各余弦相出力コイル25が、それぞれ上記条件に合うペアとなっている。これらペアの余弦相出力コイル25同士の誘起電圧25eを足し合わせた波形は、それぞれ余弦相出力電圧と同周期であるため、これらのペアのいずれを省略しても、余弦相出力電圧の位相がずれないようになっている。
上記した余弦相出力コイル25のペアの内、巻数が最小のペア(即ち、第2及び第5の歯部2,5の余弦相出力コイル25のペア、又は第7及び第10の歯部7,10の余弦相出力コイル25のペア)を省略する。本実施形態では、第2及び第5の歯部2,5の余弦相出力コイル25のペアのみを省略している。巻数が比較的少ない余弦相出力コイル25では、図4に示すように、巻数の計算値に対するその計算値と整数化した値との差(絶対値)の割合が他と比較して大きくなっており、この差の割合が大きい程、その余弦相出力コイル25の出力精度が低くなる。このため、本実施形態のように、仮想巻線状態において巻数が最小となる余弦相出力コイル25のペアを省略することで、余弦相出力電圧E2の出力精度が向上するようになっている。
そして、省略した余弦相出力コイル25の分の出力を補うべく、省略しない余弦相出力コイル25の巻数をそれぞれプラスして、実際に得られる余弦相出力電圧E2の振幅が前記正弦相出力電圧E1の振幅と等しくなるように調整する。この際、正弦相出力電圧E1の振幅と余弦相出力コイル25を省略した後の余弦相出力電圧の振幅との比率(本実施形態では、1.04倍)を算出し、その比率を省略しない余弦相出力コイル25の巻数(図4参照)にそれぞれ掛け合わせる。この調整によって、余弦相出力コイル25の巻数(実際の巻数)は、第1及び第6の歯部1,6で156[T]、第3、第4、第8及び第9の歯部3,4,8,9で−126[T](逆巻きで126回)、第7及び第10の歯部7,10で48[T]に設定される(図5参照)。このように省略しない余弦相出力コイル25の巻数をそれぞれ巻き増し調整すると、その余弦相出力コイル25における巻数の計算値に対するその計算値と整数化した値との差(絶対値)の割合が小さくなり、余弦相出力電圧E2の出力精度が更に向上するようになっている。尚、図2では、余弦相出力コイル25の巻き増し部分25bを誇張して示している。
また、仮想巻線状態における各余弦相出力コイル25の巻数(絶対値)の総和は、968[T]であり、コイル省略及び巻き増し調整を行った後の各余弦相出力コイル25の巻数(絶対値)の総和は、912[T]である。即ち、本実施形態では、仮想巻線状態の場合と同等な大きさの余弦相出力電圧E2を出力可能としながらも、仮想巻線状態に比べて余弦相出力コイル25の総巻数を減らすことが可能となっている。
各歯部1〜10において励磁コイル23、正弦相出力コイル24及び余弦相出力コイル25は、それぞれ層状に巻回されている。即ち、第1及び第6の歯部1,6にはそれぞれ、励磁コイル23と余弦相出力コイル25の2層が巻回され、第2及び第5の歯部2,5にはそれぞれ、励磁コイル23と正弦相出力コイル24の2層が巻回され、その他の歯部3,4,7,8,9,10にはそれぞれ、励磁コイル23、正弦相出力コイル24及び余弦相出力コイル25の3層が巻回されている。そして、各コイル23〜25の層間は、そのコイル23〜25を構成する導線(励磁巻線、正弦相出力巻線24A及び余弦相出力巻線25A)の表皮に施されたエナメル層によって電気的に絶縁されている。本実施形態では、上記のように第2及び第5の歯部2,5に余弦相出力コイル25を巻回しない構成であるため、3層のコイルが巻回される歯部が減って、2層のコイルが巻回される歯部が2つから4つに増加している。これにより、各コイル23〜25の層間の絶縁信頼度が向上するようになっている。
このようなバリアブルリラクタンス型角度検出器では、回転子12が回転すると、ギャップパーミアンスの変化によって各歯部1〜10に磁束変化が生じ、各正弦相出力コイル24及び各余弦相出力コイル25に誘起電圧25eが生じる。そして、各正弦相出力コイル24の誘起電圧24eの総和である正弦相出力電圧E1、及び各余弦相出力コイル25の誘起電圧25eの総和である余弦相出力電圧E2に基づき回転子12の回転角度θを検出可能となっている。
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)本実施形態では、余弦相出力巻線25Aは、各余弦相出力コイル25における誘起電圧25eの分布が周方向において余弦波状となるように構成される仮想巻線状態から、誘起電圧25eの和が余弦相出力電圧E2と同周期となる組み合わせの余弦相出力コイル25を省略した態様で巻回される。このため、余弦相出力電圧E2の位相がずれることなく回転子12の回転角度を検出可能としながらも、余弦相出力コイル25の個数を減らすことが可能となり、出力精度に与える影響を抑えつつも容易に製造することが可能となる。また、余弦相出力コイル25を減らすことによりその巻数の計算値(理論値)と整数化した実際の巻数との差から生じる余弦相出力電圧E2の誤差が低減され、その結果、出力精度を向上させることが可能となる。
(2)本実施形態では、正弦相出力電圧E1及び余弦相出力電圧E2の振幅が互いに同等となるように余弦相出力コイル25の巻数の増減によって調整されるため、出力精度を向上させることが可能となる。
(3)本実施形態では、正弦相出力電圧E1の振幅と余弦相出力コイル25を省略した後の余弦相出力電圧の振幅との比率(本実施形態では、1.04倍)を省略しない余弦相出力コイル25の巻数にそれぞれ掛け合わせることで、正弦相出力電圧E1と余弦相出力電圧E2とが互いに等しく調整される。そのため、正弦相出力電圧E1及び余弦相出力電圧E2を不要に低下させることなく、その各出力電圧E1,E2の振幅を互いに等しく調整することが可能となる。
(4)本実施形態では、仮想巻線状態において誘起電圧25eの和が余弦相出力電圧E2と同周期となる余弦相出力コイル25の組み合わせのうち、巻数が最小のもの(第2及び第5の歯部2,5の余弦相出力コイル25)を省略する構成とした。これにより、巻数の計算値(理論値)とその計算値を整数化した実際の巻数との差の割合が大きくなってしまう最小巻数の余弦相出力コイル25の組み合わせを省略することで、より高い出力精度を得ることが可能となる。
(5)本実施形態では、励磁コイル23(励磁巻線)は、1相であり、周方向に隣り合う第1の歯部1〜第10の歯部10毎に巻き方向を変えて連続して集中巻きされ、出力巻線は、正弦相出力巻線24Aと余弦相出力巻線25Aの2相で構成されたバリアブルリラクタンス型角度検出器において、出力精度を向上させつつも容易に製造することが可能となる。
(6)本実施形態では、回転子12は軸倍角が7Xに設定され、第1の歯部1〜第10の歯部10の10個が設けられ、誘起電圧25eの和が余弦相出力電圧E2と同周期となる余弦相出力コイルの組み合わせであって、巻数が最小である2つの余弦相出力コイル25(第2及び第5の歯部2,5に巻回された余弦相出力コイル25)を仮想巻線状態から省略する構成とされるため、出力精度を好適に向上させることが可能となる。また、省略する余弦相出力コイル25が2つと少ないため、省略した分の出力を補うべく省略しない余弦相出力コイル25の巻数の増やす場合に、その増加量を少なく抑えることができ、装置の大型化を抑制することができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、第2及び第5の歯部2,5の余弦相出力コイル25のペアを省略した構成としたが、第7及び第10の歯部7,10の余弦相出力コイル25のペアを省略した構成としても上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、第2及び第5の歯部2,5の余弦相出力コイル25のペアと、第7及び第10の歯部7,10の余弦相出力コイル25のペアの両方を省略した構成や、その他のペア(第1及び第6の歯部1,6の各余弦相出力コイル25、第3及び第4の歯部3,4の各余弦相出力コイル25、及び第8及び第9の歯部8,9の各余弦相出力コイル25)を省略した構成としてもよい。
・上記実施形態では、仮想巻線状態から一部の余弦相出力コイル25を省略した構成としたが、特にこれに限定されるものではなく、一部の正弦相出力コイル24を仮想巻線状態から省略した構成としてもよく、また、各相において省略する構成としてもよい。
・上記実施形態では、回転子12の軸倍角を7X、歯部の個数を10個としたが、特にこれに限定されるものではなく、例えば図6〜図13のように変更してもよい。尚、図6〜図13においては、正弦相出力巻線24A及び余弦相出力巻線25Aの仮想巻線状態を示している。図6に示すものは、軸倍角が7X、歯部が8個で構成されている。この場合、誘起電圧25eの和が余弦相出力電圧E2と同周期となる余弦相出力コイル25のペア(即ち、余弦相出力電圧E2が0のときに誘起電圧25eの和が0となる余弦相出力電圧E2のペアであって、省略可能ペア)は、第1及び第5の歯部の各余弦相出力コイル25、第2及び第4の歯部の各余弦相出力コイル25、そして、第6及び第8の歯部の各余弦相出力コイル25となっている。また、正弦相出力コイル24の省略可能ペアは、第2及び第8の歯部の各正弦相出力コイル24、第3及び第7の歯部の各正弦相出力コイル24、そして、第4及び第6の歯部の各正弦相出力コイル24となっている。
図7に示すものは、軸倍角が7X、歯部が12個で構成されている。この場合、余弦相出力コイル25の省略可能ペアは、第1及び第7の歯部の各余弦相出力コイル25、第2及び第6の歯部の各余弦相出力コイル25、第3及び第5の歯部の各余弦相出力コイル25、第8及び第12の歯部の各余弦相出力コイル25、そして、第9及び第11の歯部の各余弦相出力コイル25となっている。また、正弦相出力コイル24の省略可能ペアは、第2及び第12の歯部の各正弦相出力コイル24、第3及び第11の歯部の各正弦相出力コイル24、第4及び第10の歯部の各正弦相出力コイル24、第5及び第9の歯部の各正弦相出力コイル24、そして、第6及び第8の歯部の各正弦相出力コイル24となっている。
図8に示すものは、軸倍角が2X、歯部が8個で構成されている。この場合、余弦相出力コイル25の省略可能ペアは、第1及び第5の歯部の余弦相出力コイル25のいずれかと第3及び第7の歯部の余弦相出力コイル25のいずれかとの組み合わせ(計4パターン)となっている。また、正弦相出力コイル24の省略可能ペアは、第2及び第6の歯部の正弦相出力コイル24のいずれかと第4及び第8の歯部の正弦相出力コイル24のいずれかとの組み合わせ(計4パターン)となっている。
図9に示すものは、軸倍角が2X、歯部が10個で構成されている。この場合、余弦相出力コイル25の省略可能な組み合わせは、第1及び第6の歯部のもののいずれかと、第2及び第7の歯部のもののいずれかと、第3及び第8の歯部のもののいずれかと、第4及び第9の歯部のもののいずれかと、第5及び第10の歯部のもののいずれかとの組み合わせ(この構成の場合、5つの余弦相出力コイル25で1つの組み合わせであり、計32パターン)となっている。また、正弦相出力コイル24の省略可能ペアは、第2及び第7の歯部のもののいずれかと第5及び第10の歯部のもののいずれかとの組み合わせ、及び第3及び第8の歯部のもののいずれかと第4及び第9の歯部のもののいずれかとの組み合わせとなっている。
図10に示すものは、軸倍角が2X、歯部が12個で構成されている。この場合、余弦相出力コイル25の省略可能ペアは、第1及び第7の歯部のもののいずれかと第4及び第10の歯部のもののいずれかとの組み合わせ、第2及び第8の歯部のもののいずれかと第3及び第9の歯部のもののいずれかとの組み合わせ、そして、第5及び第11の歯部のもののいずれかと第6及び第12の歯部のもののいずれかとの組み合わせとなっている。また、正弦相出力コイル24の省略可能ペアは、第2及び第8の歯部のもののいずれかと第6及び第12の歯部のもののいずれかとの組み合わせ、及び第3及び第9の歯部のもののいずれかと第5及び第11の歯部のもののいずれかとの組み合わせとなっている。
図11に示すものは、軸倍角が1X、歯部が8個で構成されている。この場合の余弦相出力コイル25及び正弦相出力コイル24のそれぞれの省略可能ペアは、軸倍角が7X、歯部が8個の構成(図6参照)の場合と同一となっている。
図12に示すものは、軸倍角が1X、歯部が10個で構成されている。この場合の余弦相出力コイル25及び正弦相出力コイル24のそれぞれの省略可能ペアは、軸倍角が7X、歯部が10個の構成(上記実施形態の構成)の場合と同一となっている。
図13に示すものは、軸倍角が1X、歯部が12個で構成されている。この場合の余弦相出力コイル25及び正弦相出力コイル24のそれぞれの省略可能ペアは、軸倍角が7X、歯部が12個の構成(図7参照)の場合と同一となっている。
また、図6〜図13に示した構成以外の軸倍角と歯部数で構成してもよい。尚、歯部数が同一であれば、軸倍角の値が奇数の構成における省略可能なコイルの組み合わせは全て同一であり、また、軸倍角の値が偶数の構成における省略可能なコイルの組み合わせも全て同一である。
・上記実施形態では、励磁コイル23(励磁巻線)は、1相であり、周方向に隣り合う歯部1〜10毎に巻き方向を変えて巻回されたが、特にこれに限定されるものではなく、例えば2相以上としてもよい。また、周方向に隣り合う2つの歯部毎に巻き方向を変えて巻回してもよい。例えば、図14に示すものでは、軸倍角が7X、歯部が8個で構成されており、励磁巻線は第1、第2、第5及び第6の歯部に正巻きされ、第3、第4、第7及び第8の歯部に逆巻きされている。尚、同図には、正弦相出力巻線24A及び余弦相出力巻線25Aの仮想巻線状態を示しており、各相のコイルの省略可能ペアは、図6に示す構成の場合と同一となっている。
・上記実施形態では、出力巻線24A,25Aは、正弦相と余弦相の2相で構成されたが、特にこれに限定されるものではなく、3相以上で構成してもよい。
・上記実施形態では、仮想巻線状態から第2及び第5の歯部2,5の各余弦相出力コイル25を省略するとともに、省略しない余弦相出力コイル25の巻数をそれぞれ巻き増して構成したが、巻き増ししない構成としてもよい。
1〜10…第1の歯部〜第10の歯部、11…固定子、12…回転子、23…励磁コイル(励磁巻線)、24…正弦相出力コイル、24A…正弦相出力巻線、24e,25e…誘起電圧、25…余弦相出力コイル、25A…余弦相出力巻線、25e…誘起電圧、θ…回転角度、E1…正弦相出力電圧、E2…余弦相出力電圧。

Claims (7)

  1. 周方向に配設された複数の歯部に対して所定の態様で励磁巻線と複数相の出力巻線とが巻回されてなる固定子と、
    前記固定子の歯部と径方向に対向するとともに該固定子とのギャップパーミアンスが自身の回転角度に応じて正弦波状に変化する形状の回転子と
    を備え、前記回転子の回転に応じて正弦波状に変化する前記各相の出力巻線からの出力電圧に基づき前記回転子の回転角度を検出するバリアブルリラクタンス型角度検出器であって、
    前記各相の出力巻線は、前記歯部に集中巻きされて該歯部に出力コイルを構成し、該各相の出力巻線のうちの少なくとも1つは、その相の前記各出力コイルにおける誘起電圧の分布が周方向において正弦波状となるように構成される仮想巻線状態から、その相の各出力コイルの誘起電圧の総和である前記出力巻線の出力電圧と前記誘起電圧の和が同周期となる組み合わせの前記出力コイルを省略した態様で巻回されたことを特徴とするバリアブルリラクタンス型角度検出器。
  2. 請求項1に記載のバリアブルリラクタンス型角度検出器において、
    前記各相の出力巻線は、前記出力電圧の振幅が各相で同等となるように前記出力コイルの巻数の増減によって調整されたことを特徴とするバリアブルリラクタンス型角度検出器。
  3. 請求項2に記載のバリアブルリラクタンス型角度検出器において、
    一部の前記出力コイルを省略する相における前記出力コイルの巻数に対し、前記各相の出力巻線のうち最大出力のものの出力電圧の最大振幅と前記出力コイルを省略した相における前記出力巻線の出力電圧の最大振幅との比率を掛け合わせることで、前記各相の出力電圧の振幅が互いに等しく調整されたことを特徴とするバリアブルリラクタンス型角度検出器。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のバリアブルリラクタンス型角度検出器において、
    前記仮想巻線状態において前記誘起電圧の和が前記出力巻線の出力電圧と同周期となる前記出力コイルの組み合わせのうち、巻数が最小のものを省略したことを特徴とするバリアブルリラクタンス型角度検出器。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のバリアブルリラクタンス型角度検出器において、
    前記励磁巻線は、1相であり、周方向に隣り合う前記歯部毎に巻き方向を変えて連続して集中巻きされ、
    前記出力巻線は、正弦相及び余弦相の2相で構成されたことを特徴とするバリアブルリラクタンス型角度検出器。
  6. 請求項5に記載のバリアブルリラクタンス型角度検出器において、
    前記回転子は、軸倍角が7Xに設定され、
    前記歯部は10個設けられ、
    前記余弦相において、前記誘起電圧の和が前記出力巻線の出力電圧と同周期となる前記出力コイルの組み合わせのうち、巻数が最小である2つの前記出力コイルを省略したことを特徴とするバリアブルリラクタンス型角度検出器。
  7. 請求項5に記載のバリアブルリラクタンス型角度検出器において、
    前記回転子は、軸倍角が7Xに設定され、
    前記歯部は10個設けられ、
    前記余弦相において、前記誘起電圧の和が前記出力巻線の出力電圧と同周期となる前記出力コイルの組み合わせのうち、巻数が最小である4つの前記出力コイルを省略したことを特徴とするバリアブルリラクタンス型角度検出器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106767386A (zh) * 2017-03-17 2017-05-31 重庆理工大学 一种绝对式时栅角位移传感器
CN120176739A (zh) * 2025-05-20 2025-06-20 浙江大学 电涡流传感器

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