JP2010212530A - 半導体素子の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】レーザーを用いた不純物層の活性化にレーザー繰り返し周波数を調整すること(3kHz〜10kHz)で、複数のパルスが照射エリアの不純物層に照射してその不純物層の活性化を行うことができる。照射のタイミングを適切に調節することで熱の蓄積、伝導を最適化し、不純物層の浅い領域から深い領域まで高活性化率を実現できる。
【選択図】 図12
Description
IGBTは、MOSFETの高速スイッチング、電圧駆動特性とバイポーラトランジスタの低オン電圧特性を備えたパワー素子である。IGBTは、汎用インバータ、ACサーボ、無停電電源(UPS)、スイッチング電源などの産業分野をはじめ、電子レンジ、炊飯器、ストロボなどの民生機器分野への応用が拡大してきている。そして、次世代に向けた開発も進んでおり、新しいチップ構造を用いた、より低オン電圧のIGBTの開発により、応用装置の低損失化や高効率化が図られている。
NPT構造では、正孔の注入率を制御できるので、ライフタイム制御を行わなくても高速スイッチングが可能になる一方、オン電圧がn型活性層の厚みと比抵抗に依存するのでやや高い値となる。p+エピタキシャル基板に代えてFZ基板を用いているので、チップの低コスト化は可能になっている。
ここで、上記図2に示したFS型IGBT200を例に、IGBTの形成方法の一例を図3から図7を参照して説明する。図3は表面側プロセス終了後の断面図、図4は基板研削プロセスの断面図、図5は裏面イオン注入プロセスの断面図、図6は裏面アニールプロセスの断面図、図7は裏面電極膜形成プロセスの断面図である。ただし、図3から図7では、図1および図2に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。
そのような製造プロセス技術のひとつとして、ここで例示したIGBTをはじめとする各種半導体素子の形成に必要なp型不純物層(p層)やn型不純物層(n層)の活性化については、これまで様々な手法が検討されており、上記のような電気炉を用いるもののほか、レーザーを用いたアニールによって不純物層の活性化を行うものもある。例えば、ウエハをウエハ割れ防止のための接着シートで支持基板に固定しそのウエハにレーザーを照射してp層およびn層の活性化を行う方法や、ネオジムイオンの発振を利用するNd: YAGレーザー(Neodium Yttrium Aluminum Garnetレーザー、一般にYAGレーザーというとNd:YAGレーザーを指す)の第3高調波(Nd:YAG3ωレーザー)を用いて活性化を行う方法などが検討されている(例えば特許文献1参照)。
また、薄型ウエハを形成するために支持基板の固定に接着シートを用いた場合には、接着シートの耐熱温度が通常200℃以下と低いため、300℃以上のアニールが必要となる場合には電気炉アニールはできないという問題がある。
不純物を注入した基板の深い領域まで活性化でき、かつ、その基板を透過しないで活性化を行える300nm〜900nm程度の波長範囲でレーザー照射を行うことができるレーザー照射装置であって、半値幅100ns以上のパルスで照射が行えるようにした装置は最近製品化されたところであり、未だ普及しておらず装置は高価であり、コスト増の要因になる。
また、特許請求の範囲の請求項3記載の発明によれば、請求項1または2記載の発明において、前記不純物層は、p型不純物が導入されたp型不純物層とn型不純物が導入されたn型不純物層とが連続して形成されたpn連続層である半導体素子の製造方法とする。
また、特許請求の範囲の請求項5記載の発明によれば、請求項1または2記載の発明において、前記パルスは、照射エネルギー分布が略矩形である半導体素子の製造方法とする。
また、特許請求の範囲の請求項7記載の発明によれば、請求項1または2記載の発明において、前記不純物層に照射される前記パルスの1パルスあたりの照射エネルギー密度が1.2J/cm2以上4.0J/cm2以下である半導体素子の製造方法とする。
また、特許請求の範囲の請求項9記載の発明によれば、請求項1または2記載の発明において、前記パルスレーザーが、ネオジムイオンの発振を用いているNd:YAG レーザー、Nd:YLFレーザー、Nd:YVO4レーザー、Nd:GdVO4レーザー、Nd:KGWレーザー、Nd:Ce:YAGレーザーおよびNd:YAPレーザーであって、それらの第二高調波、あるいは第三高調波を用いる半導体素子の製造方法とする。
また、パルスレーザーの波長を300nm〜900nmとすることで、不純物層の浅い領域から深い領域まで高い活性化率を実現できる。
また、パルスレーザーの照射エネルギー密度を1.2J/cm2〜4.0J/cm2とすることで、基板の表面を溶かさずに高い活性化率を得ることができる。
その結果、p層あるいはn層の不純物層を有する半導体素子、pn連続層等の不純物連続層を有する半導体素子を、安定的に短時間で活性化でき、デバイス特性の良好な半導体素子の製造が可能になる。
なお、スキャンはウエハ全面で1回であり、ウエハ径が6インチの場合にはウエハ全面をスキャンする時間は3分程度である。
このようなレーザー照射方法によれば、ひとつの領域に複数のパルスが繰り返し照射されることで、単パルスの照射よりも低い照射エネルギー密度でpn連続層を十分に活性化することができる。
さらに、このようにパルスを連続的に照射すると、イオン注入後に非晶質状態かあるいは結晶欠陥が残っている状態の表層を、先のパルスで再結晶化できなくても、後続のパルスで再結晶化を促進することが可能になる。このことを、パルスレーザーの周波数を変えて実験したので説明する。
図11(a)のようにパルスレーザーの周波数が1kHzと低い場合には結晶欠陥が残る場合があるが、図11(b)のように周波数を3kHzと高くすることでアニール効果が高まり、それによって再結晶化が促進されて結晶欠陥を消滅させることができる。このことは、結晶欠陥を消滅させて活性化させるためには、繰り返し周波数を3kHz以上にするとよい。
不純物層はp層はボロンをドーズ量1×1015cm-2、加速エネルギー50keVで注入し、n層はリンをドーズ量1×1013cm-2、加速エネルギー240keVで導入している。1パルスのパルス幅は100nsでパルスの照射エネルギー密度は1.5J/cm2ある。
電気炉を用いての400℃で1時間アニールした場合は活性化率のp層とn層それぞれ2%と30%であるが、パルスレーザーの繰り返し周波数が2kHz以下では温度のピーク値が低すぎて、それより低い活性化率となっている。
前記のことから、繰り返し周波数を3kHzから10kHzとすることで、レーザーパルスの熱の蓄積と放熱が釣り合い、良好なアニールを行うことが出来る。
なお、上記で述べたNd:YAG2ωレーザーと同じネオジムイオンの遷移を利用しているNd:YLF(イットリウムリチウムフルオライド)レーザー、Nd:YVO4レーザー、Nd:GdVO4レーザー、Nd:KGW レーザー、Nd:Ce:YAG レーザー、Nd:YAPレーザー、また、イッテルビウムイオンの発振を用いているYb:KGW レーザー、Yb:KYW レーザー、Yb:YAGレーザー、Yb:YLFレーザー、Yb:GdVO4レーザーは、Nd:YAGレーザーとほぼ同じ波長の1019nm〜1079nmであることから、その第二高調波、第三高調波レーザーでアニールした結果は、Nd:YAG2ωレーザー、Nd:YAG3ωレーザーでアニールした結果とほとんど同じになる。
また、不純物層の活性化において、前記のレーザー群の第三高調波も第二高調波に比べて効率は劣るものの利用できる。
ネオジムイオンの発振を利用しているレーザー群としては、Nd:YAGレーザー;1064nm、Nd:YLFレーザー;1064nm、Nd:YVO4レーザー;1064nm、Nd:GdVO4レーザー;1062nm、Nd:KGW レーザー;1067nm、Nd:Ce:YAGレーザー;1064nm、Nd:YAPレーザー;1079nmである。
なお、パルスレーザーを照射してレーザーアニールを行う場合に、パルス波形が一般的なガウシアン分布に近いものを用いると、FZ−N基板に対する加工痕が残ってしまう場合がある。また、前記のレーザーは固体レーザーである。
また、通常、FS型IGBTの場合、p層の表面濃度は、裏面電極層とのオーミックコンタクト(接触抵抗)を考慮して、5×1016cm-3以上、より好ましくは1×1018 cm-3以上であることが好ましい。
図15に示すように、照射エネルギー密度が1.2J/cm2で、ボロン濃度が5×10-16cm-3を上回り実用できる活性化となる(活性化率は2.4%)。そして、照射エネルギー密度が1.5J/cm2以上では、ボロン濃度が1×1018cm-3を上回り、活性化は十分に図れているといえる。
なお、以上の説明では、FS型IGBTに形成されるpn連続層をレーザーアニールによって一気に活性化する場合を例にして述べたが、本発明は、単層のp層やn層その他pp連続層やnn連続層等の活性化にも適用可能である。したがって、FS型IGBTにおけるFZ基板の表面側、裏面側問わず、nsオーダーでpn連続層等を活性化することができる。
50 FZ−N基板
51 加工痕
100 nPT型IGBT
101 FZ−N基板
102 ゲート酸化膜
103 ゲート電極
104 層間絶縁膜
105 表面電極
106 p+ベース層
107 n+エミッタ層
108 p+コレクタ層
109 裏面電極
200 FS型IGBT
201 n+フィールドストップ層
300 逆阻止IGBT
301 p+分離層
N、No パルス数
L スポットサイズの一辺の長さ
V スポットのスキャン速度
f パルスレーザーの繰り返し周波数
Claims (10)
- 不純物が導入された不純物層をレーザーを用いて活性化する工程を有する半導体素子の製造方法において、前記不純物層を活性化する際に、いずれの領域の前記不純物層も略同一の照射エネルギー密度で照射されるように複数のパルスを繰り返し照射される製造方法であって、パルスレーザーの繰り返し周波数が3kHz以上10kHz以下であることを特徴とする半導体素子の製造方法。
- 前記繰り返し周波数が3.5kHz以上10kHz以下であることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子の製造方法。
- 前記不純物層は、p型不純物が導入されたp型不純物層とn型不純物が導入されたn型不純物層とが連続して形成されたpn連続層であることを特徴とする請求項1または2記載の半導体素子の製造方法。
- 前記不純物層は、異なるドーズ量または加速エネルギーで同導電型不純物が導入された同導電型不純物層が連続して形成された連続層であることを特徴とする請求項1または2記載の半導体素子の製造方法。
- 前記パルスは、照射エネルギー分布が略矩形であることを特徴とする請求項1または2記載の半導体素子の製造方法。
- 前記パルスレーザーは、波長が300nm以上900nm以下であることを特徴とする請求項1または2記載の半導体素子の製造方法。
- 前記不純物層に照射される前記パルスの1パルスあたりの照射エネルギー密
度が1.2J/cm2以上4.0J/cm2以下であることを特徴とする請求項1または2記載の半導体素子の製造方法。 - 前記パルスレーザーは固体レーザーであることを特徴とする請求項1または2記載の半導体素子の製造方法。
- 前記パルスレーザーは、ネオジムイオンの発振を用いているNd:YAG レーザー、Nd:YLFレーザー、Nd:YVO4レーザー、Nd:GdVO4レーザー、Nd:KGWレーザー、Nd:Ce:YAGレーザーおよびNd:YAPレーザーであって、それらの第二高調波、あるいは第三高調波を用いることを特徴とする請求項1または2記載の半導体素子の製造方法。
- 前記パルスレーザーは、イッテルビウムイオンの発振を用いているYb:KGWレーザー、Yb:KYWレーザー、Yb:YAGレーザー、Yb:YLFレーザーおよびYb:GdVO4レーザーであって、それらの第二高調波、あるいは第三高調波を用いることを特徴とする請求項1または2記載の半導体素子の製造方法。
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