JP2010208198A - タイヤの製造方法および製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ベルト・トレッドバンド24のグリーンケース16への圧着精度を向上させながら圧着を迅速かつ確実とする。
【解決手段】周方向に連続して延びる圧着ブラダ52をベルト・トレッドバンド24を把持する把持セグメント38に係止させるようにしたので、ベルト・トレッドバンド24をグリーンケースに圧着する際の圧着ブラダ52の膨張量が少なくて済み、ベルト・トレッドバンド24をグリーンケースに充分に圧着することができるとともに、気体の給排を迅速に行うことができる。しかも、圧着時に圧着ブラダ52の内周にしわが発生することは殆ど無く、ベルト・トレッドバンド24のグリーンケースへの圧着精度を向上させることもできる。
【選択図】図2
【解決手段】周方向に連続して延びる圧着ブラダ52をベルト・トレッドバンド24を把持する把持セグメント38に係止させるようにしたので、ベルト・トレッドバンド24をグリーンケースに圧着する際の圧着ブラダ52の膨張量が少なくて済み、ベルト・トレッドバンド24をグリーンケースに充分に圧着することができるとともに、気体の給排を迅速に行うことができる。しかも、圧着時に圧着ブラダ52の内周にしわが発生することは殆ど無く、ベルト・トレッドバンド24のグリーンケースへの圧着精度を向上させることもできる。
【選択図】図2
Description
この発明は、車両、建設機械等に装着されるタイヤの製造方法および製造装置に関する。
従来のタイヤの製造方法および製造装置としては、例えば以下の特許文献1に記載されているようなものが知られている。
このものは、幅方向中央部が半径方向外側に膨出変形したカーカスを半径方向内側から保持する成形ドラムと、リング体を有し、成形ドラムに接近離隔可能で、前記膨出変形したカーカスをリング体によって半径方向外側から囲む囲み位置に位置することができるトランスファリングと、前記リング体に周方向に離れて支持され、半径方向内端に全体として環状を呈する押え板がそれぞれ設けられた複数の接続ピンと、前記接続ピンを半径方向内側に移動させことで、これら接続ピンの押え板によりトレッドを含む環状部材を半径方向外側から把持することができ、スプリングおよびゴムベローズからなる移動機構と、押え板の両側で周方向に連続して延びるとともに、リング体に係止され、内部に気体が給排されることで膨張収縮することができる一対の膨張ベローズとを備えたものである。
そして、このものにおいては、接続ピンをスプリングにより半径方向内側に移動させて押え板により環状部材を半径方向外側から把持した後、トランスファリングを成形ドラムに接近させるとともに、カーカスの幅方向中央部を半径方向外側に膨出変形させて押え板に接触させることで、トランスファリング、リング体を囲み位置に位置させ、次に、膨張ベローズの内部に気体を供給して膨張させることにより、押え板に把持されている環状部材の幅方向両側部を半径方向内側に押し込んで該環状部材をカーカスの半径方向外側に圧着するようにしている。
しかしながら、このような従来のタイヤの製造方法および製造装置にあっては、膨張ベローズが押え板より半径方向外側に位置するリング体に係止されているため、環状部材をカーカスの半径方向外側に圧着する際、膨張ベローズを大きく膨張させる必要があるが、その膨張量(半径方向の拡張量)が充分でないと、前述の圧着が不十分である箇所が生じ、しかも、膨張ベローズに対する気体の給排に長時間が必要となって作業能率が低下するという課題がある。
また、前述の膨張ベローズは大きな膨張によって内周部が大きく縮径するため、内外周の周方向長差により膨張ベローズの内周にしわが発生するが、このようなしわは圧着途中で変形することがあり、このような場合には、環状部材のカーカスへの圧着位置がずれて圧着精度が低下し、タイヤのユニフォミティが低下するという課題もある。
この発明は、環状部材のタイヤ中間体への圧着精度を向上させながら該圧着を迅速かつ確実とすることができるタイヤの製造方法および製造装置を提供することを目的とする。
このような目的は、第1に、支持台に設けられた環状のリング体に周方向に離れて支持された複数の把持体を移動機構により半径方向内側に移動させことで、該把持体の半径方向内端に設けられ全体として環状を呈する把持セグメントにより、トレッドを含む環状部材を半径方向外側から把持する第1工程と、タイヤ中間体を半径方向内側から保持する保持手段と前記支持台とを相対的に接近させ、幅方向中央部が半径方向外側に膨出変形したタイヤ中間体をリング体が半径方向外側から囲む囲み位置に支持台を位置させる第2工程と、周方向に連続して延びるとともに、周方向に離れた複数箇所で前記把持セグメントに係止された膨張収縮可能な圧着ブラダの内部に気体を供給して膨張させることにより、環状部材を半径方向内側に押し付けて該環状部材をタイヤ中間体の半径方向外側に圧着するようにした第3工程とを備えたタイヤの製造方法により、達成することができる。
第2に、幅方向中央部が半径方向外側に膨出変形したタイヤ中間体を半径方向内側から保持する保持手段と、環状のリング体を有し、前記保持手段に対し相対的に接近離隔可能で、前記膨出変形したタイヤ中間体をリング体によって半径方向外側から囲む囲み位置に位置することができる支持台と、前記リング体に周方向に離れて支持され、半径方向内端に全体として環状を呈する把持セグメントがそれぞれ設けられた複数の把持体と、前記把持体を半径方向内側に移動させことで、これら把持体の把持セグメントによりトレッドを含む環状部材を半径方向外側から把持することができる移動機構と、周方向に連続して延びるとともに、周方向に離れた複数箇所で前記把持セグメントに係止され、内部に気体が給排されることで膨張収縮することができる圧着ブラダとを備え、把持体を移動機構により半径方向内側に移動させて把持セグメントにより環状部材を把持した後、支持台と保持手段とを相対的に接近させて支持台を囲み位置に位置させ、その後、圧着ブラダの内部に気体を供給して膨張させることにより、環状部材を半径方向内側に押し付けて該環状部材をタイヤ中間体の半径方向外側に圧着するようにしたタイヤの製造装置により、達成することができる。
この発明においては、周方向に連続して延びる圧着ブラダを、環状部材を把持する把持セグメントに係止するようにしたので、圧着ブラダの配置位置が従来よりタイヤ中間体に近接した位置となり、この結果、圧着ブラダを膨張させて環状部材をタイヤ中間体に圧着する際の膨張量(半径方向の拡張量)が少なくて済み、環状部材をタイヤ中間体に充分に圧着することができるとともに、気体の給排を迅速に行うことができ、作業能率が向上する。しかも、前述のように膨張量が少ないため、圧着ブラダの内周にしわが発生することは殆ど無く、この結果、環状部材のタイヤ中間体への圧着精度を向上させることができ、タイヤのユニフォミティを向上させることもできる。
また、請求項3に記載のように構成すれば、圧着ブラダの膨張時における横方向(幅方向外側)への逃げが少なくなり、環状部材のタイヤ中間体への圧着をより強力なものとすることができる。さらに、請求項4に記載のように構成すれば、環状部材全体を容易かつ確実にタイヤ中間体に圧着することができる。また、請求項5に記載のように構成すれば、圧着ブラダを収縮させるための時間を短縮することができるとともに、圧着ブラダを平坦となるまで容易に潰すことができる。さらに、請求項6に記載のように構成すれば、圧着ブラダを膨張、収縮させるための時間をさらに短縮することができる。
以下、この発明の実施形態1を図面に基づいて説明する。
図1、2、3において、11は床面10上に設置された第1成形機であり、この第1成形機11は、駆動部12と、該駆動部12から後方に向かって延び該駆動部12から駆動力を受けて回転する水平な保持手段としての第1成形ドラム13とから構成されている。また、この第1成形ドラム13は軸方向に離れた一対のビードロック体14を有し、これらのビードロック体14は駆動部12から駆動力を受けて拡縮することができるとともに、軸線に沿って逆方向に等距離だけ移動することができる。
図1、2、3において、11は床面10上に設置された第1成形機であり、この第1成形機11は、駆動部12と、該駆動部12から後方に向かって延び該駆動部12から駆動力を受けて回転する水平な保持手段としての第1成形ドラム13とから構成されている。また、この第1成形ドラム13は軸方向に離れた一対のビードロック体14を有し、これらのビードロック体14は駆動部12から駆動力を受けて拡縮することができるとともに、軸線に沿って逆方向に等距離だけ移動することができる。
そして、この第1成形ドラム13にインナーライナー、ビードコア、カーカス等からなるタイヤ中間体としての円筒状をしたグリーンケース16が搬入されて外嵌されると、前記第1成形ドラム13のビードロック体14が拡径してグリーンケース16のビードを半径方向内側からそれぞれ保持する。その後、前記ビードロック体14が軸方向に移動して互いに接近するとともに、グリーンケース16内にエアが供給されると、該グリーンケース16は、図1に仮想線で示すように、第1成形ドラム13によって半径方向内側から保持されながら、幅方向(軸方向)中央部が半径方向外側に膨出変形し、断面略弧状となる。
ここで、前述の円筒状をしたグリーンケース16は、例えば、図示していない成形ドラムの周囲にインナーライナー、カーカス等を次々と貼付けた後、該カーカスの軸方向(軸方向)両端部外側にビードコアをセットし、その後、該ビードコアより軸方向両外側のカーカスを軸方向内側に折り返すことで構成することができる。なお、前述のビードコアより軸方向両外側に位置するカーカスの折返しは、前記グリーンケース16を第1成形ドラム13に保持させた後、該グリーンケース16を膨出変形させるときに、第1成形ドラム13に設けられたブラダを膨張させることで行うようにしてもよい。
前記第1成形機11より後方の床面10上には第2成形機19が設置され、この第2成形機19は、駆動部20と、該駆動部20から前方に向かって延びる円筒状の第2成形ドラム21とから構成され、この第2成形ドラム21は前記第1成形ドラム13と同軸で、前記駆動部20から駆動力を受けて回転するとともに、拡縮することができる。そして、回転中の第2成形ドラム21の周囲に帯状のベルト22およびトレッド23が供給されて次々に貼付けられると、該第2成形ドラム21の周囲には、トレッド23を含む環状部材としてのベルト・トレッドバンド24が成形される。
27は前記床面10上に敷設された前後方向に延びる一対のガイドレールであり、これらのガイドレール27は第1成形ドラム13の直下から第2成形ドラム21の直下まで延在している。28は前記ベルト・トレッドバンド24を外側から把持しながら搬送することができる搬送手段であり、この搬送手段28は前記ガイドレール27に摺動可能に係合する複数のスライドベアリング29が取付けられた支持プレート30を有している。この支持プレート30には前記第1、第2成形ドラム13、21と同軸である環状のリング体31が連結部材32を介して固定され、このリング体31の前側面には複数のガイド33が周方向に等距離離れて取り付けられている。
前述した支持プレート30、リング体31、連結部材32、ガイド33は全体として、環状のリング体31を有する支持台35を構成する。ここで、この支持台35(搬送手段28)は図示していない駆動機構、例えばモータ駆動のチェーン、シリンダあるいはラック・ピニオン機構から駆動力を受けてガイドレール27に案内されながら前後方向に移動し、静置された第1、第2成形ドラム13、21に対し接近離隔することができる。
そして、前記支持台35は、前記駆動機構から駆動力を受けて前方に移動することで、図1に仮想線で示すように、リング体31が膨出変形したグリーンケース16を半径方向外側から囲む囲み位置Rに位置することができる。なお、この実施形態においては、前述のように第1、第2成形ドラム13、21を静置する一方、支持台35を第1、第2成形ドラム13、21に対して接近離隔させるようにしたが、この発明においては、前記支持台35を静置する一方、第1、第2成形ドラム13、21を支持台35に対して接近離隔させるようにしてもよく、要するに、支持台35と第1、第2成形ドラム13、21とが相対的に接近離隔できればよい。
37は周方向に等距離離れて配置された複数(ガイド33と同数)の把持体であり、これらの把持体37は半径方向に延びるとともに、前記リング体31のガイド33にそれぞれ摺動可能に支持されている。これら把持体37の半径方向内端にはそれぞれ同一曲率半径の弧状をした把持セグメント38が設けられ、この結果、これら把持セグメント38は全体として途中で断続的に途切れた環状を呈することになる。
前記リング体31の前側面で隣接する把持体37間にはL字形をした揺動アーム40がそれぞれ設置され、これら揺動アーム40の折れ曲がり部はピン41を介してリング体31に回動可能に連結されている。また、これら隣接する揺動アーム40の一端部同士は連結リンク42により互いに連結されており、この結果、これら揺動アーム40は連結リンク42により同期して同一方向に揺動することができる。43は各揺動アーム40の他端部に形成された長孔であり、これらの長孔43には各把持体37に回転可能に支持されたローラ44が挿入されている。
46はリング体31の外周に固定された1個のブラケットであり、このブラケット46にはシリンダ47のヘッド側が連結されている。前記シリンダ47のピストンロッド48の先端にはいずれか1つの揺動アーム40の一端部が連結されており、この結果、シリンダ47が作動してピストンロッド48が突出したり引っ込んだりすると、揺動アーム40は同期して揺動し、これにより、把持体37、把持セグメント38は同期して半径方向に移動する。前述した揺動アーム40、ピン41、連結リンク42、ローラ44、ブラケット46、シリンダ47は全体として、把持体37、把持セグメント38を半径方向に同期移動させる移動機構49を構成する。
そして、前記リング体31が図3に示すように、第2成形ドラム21を半径方向外側から囲む囲み位置Qに支持台35が位置しているとき、移動機構49が作動して把持体37、把持セグメント38が半径方向内側に同期移動すると、これら把持体37の把持セグメント38は第2成形ドラム21上に成形されたベルト・トレッドバンド24を半径方向外側から把持することができる。なお、この発明においては、移動機構として半径方向に延びる複数本の油圧シリンダを用いたり、あるいは、揺動アーム40、連結リンク42の代わりに、リング体31に回転可能に支持され、前記ローラ44が挿入されるとともに、半径方向に対して同一方向に傾斜した傾斜スリットが設けられた回転リングを用いてもよい。
ここで、移動機構として把持体37、把持セグメント38を半径方向のいずれの位置においても停止させることができるものを用いれば、ベルト・トレッドバンド24の外径が製造されるタイヤ、ここでは空気入りタイヤの種類により変化しても、該ベルト・トレッドバンド24の外径の変化に容易に追従して把持することができる。
52は周方向に連続して延びる円環状の圧着ブラダであり、この圧着ブラダ52は全体が加硫済みゴムから構成されている。なお、この発明においては、前記圧着ブラダ52内に多数本の補強コードを埋設して該圧着ブラダ52の強度を向上させるようにしてもよい。そして、この圧着ブラダ52は周方向に等距離離れた複数(把持セグメント38と同数)箇所において接着剤等により各把持セグメント38の内周面に係止されている。
54は前記圧着ブラダ52の内部に形成された気体室55と切換弁56とを接続する接続通路であり、この切換弁56には前記圧着ブラダ52の内部(気体室55)に、例えば空気等の気体を供給する供給源57および圧着ブラダ52の内部(気体室55)から気体を吸引して排出する真空源58が接続されている。この結果、前記圧着ブラダ52は内部(気体室55)に供給源57、真空源58から気体が給排されることで、膨張収縮することができる。
そして、第2成形ドラム21の外側に成形されたベルト・トレッドバンド24を把持セグメント38によって外側から把持する場合には、圧着ブラダ52の内部から気体を真空源58によって吸引排出し該圧着ブラダ52を平坦となるよう収縮させた後、把持セグメント38を移動機構49により半径方向内側に同期移動させ、これにより、収縮した圧着ブラダ52を間に介装した状態でベルト・トレッドバンド24を外側から把持する。
このように圧着ブラダ52を把持セグメント38の内周面に係止するとともに、該圧着ブラダ52を間に介装した状態で把持セグメント38によりベルト・トレッドバンド24を把持するようにすれば、後述のように圧着ブラダ52を膨張させてベルト・トレッドバンド24をグリーンケース16に圧着するときの、該圧着ブラダ52の横方向(幅方向外側)への逃げが少なくなり、これにより、ベルト・トレッドバンド24のグリーンケース16への圧着をより強力なものとすることができる。
一方、収縮した圧着ブラダ52を間に介装した状態で把持セグメント38により外側から把持されたベルト・トレッドバンド24をグリーンケース16に圧着する場合には、切換弁56を切換えて気体室55と供給源57とを接続し、これにより、圧着ブラダ52の内部に気体を供給して該圧着ブラダ52を半径方向内側に向かって膨張させる。これにより、ベルト・トレッドバンド24は半径方向内側に押し付けられ、幅方向中央部が半径方向外側に膨出変形したグリーンケース16の半径方向外側に圧着される。
このとき、前述のように周方向に連続して延びる圧着ブラダ52を把持セグメント38に係止させるようにしたので、圧着ブラダ52の配置位置が従来よりグリーンケース16に近接した位置となり、この結果、圧着ブラダ52を膨張させてベルト・トレッドバンド24をグリーンケース16に圧着する際の膨張量(半径方向の拡張量)が少なくて済み、ベルト・トレッドバンド24をグリーンケース16に充分に圧着することができるとともに、圧着ブラダ52に対する気体の給排を迅速に行うことができ、作業能率が向上する。しかも、前述のように膨張量が少ないため、圧着時に圧着ブラダ52の内周にしわが発生することは殆ど無く、この結果、ベルト・トレッドバンド24のグリーンケース16への圧着精度を向上させることができ、タイヤのユニフォミティを向上させることもできる。
また、この実施形態では、圧着ブラダ52を収縮させるとき、該圧着ブラダ52の内部(気体室55)を真空源58に接続して圧着ブラダ52内部の気体を真空源58により吸引するようにしているので、圧着ブラダ52を収縮させるための時間を短縮るることができ、作業能率を容易に向上させることができるとともに、圧着ブラダ52を平坦となるまで容易に潰すことができ、搬送手段28の移動時における圧着ブラダ52と第2成形ドラム21、ベルト・トレッドバンド24との干渉を容易に防止することができる。さらに、この実施形態においては、前記把持セグメント38および収縮時の圧着ブラダ52の幅を、図3に示すようにベルト・トレッドバンド24の幅以上としている。この結果、ベルト・トレッドバンド24全体を容易かつ確実にグリーンケース16に圧着することができる。
なお、前述の実施形態においては、圧着ブラダ52を把持セグメント38の内周面に係止するようにしたが、この発明においては、把持セグメントを実施形態1の把持セグメント38より狭幅とするとともに、該狭幅である把持セグメントの幅方向両側面に圧着ブラダ52をそれぞれ係止するようにしてもよい。この場合には、把持セグメントの半径方向外側面に幅方向両外側に向かって延びる規制板を取付け、該規制板により圧着ブラダ52が半径方向外側に膨出しないよう規制すればよい。
次に、前記実施形態1の作用について説明する。
前述した製造装置を用いてタイヤ、ここでは空気入りタイヤを製造する場合には、図示していない成形ドラムにより成形された円筒状のグリーンケース16を第1成形機11の第1成形ドラム13に搬入外嵌した後、ビードロック体14を拡径してグリーンケース16のビードを半径方向内側からそれぞれ保持する。一方、第2成形機19においては、回転している第2成形ドラム21の周囲にベルト22、トレッド23を次々と供給して貼付け、該第2成形ドラム21の周囲にトレッド23を含むベルト・トレッドバンド24を成形する。
前述した製造装置を用いてタイヤ、ここでは空気入りタイヤを製造する場合には、図示していない成形ドラムにより成形された円筒状のグリーンケース16を第1成形機11の第1成形ドラム13に搬入外嵌した後、ビードロック体14を拡径してグリーンケース16のビードを半径方向内側からそれぞれ保持する。一方、第2成形機19においては、回転している第2成形ドラム21の周囲にベルト22、トレッド23を次々と供給して貼付け、該第2成形ドラム21の周囲にトレッド23を含むベルト・トレッドバンド24を成形する。
次に、駆動機構を作動して搬送手段28(支持台35)を第1成形機11と第2成形機19との間の待機位置から後方に向かってリング体31が第2成形ドラム21を半径方向外側から囲む囲み位置Qまで移動させ、圧着ブラダ52の幅方向中央とベルト・トレッドバンド24の幅方向中央とを合致させる。このとき、圧着ブラダ52の内部から気体を真空源58によって吸引排出し、該圧着ブラダ52を平坦となるまで収縮させておく。次に、移動機構49のシリンダ47を作動してピストンロッド48を突出させ、揺動アーム40を図2において時計回りに同期揺動させる。
これにより、複数の把持体37、把持セグメント38、圧着ブラダ52は移動機構49により半径方向内側に同期移動し、これら把持体37の把持セグメント38は収縮した圧着ブラダ52を間に介装した状態で第2成形ドラム21上のベルト・トレッドバンド24を半径方向外側から把持する。このとき、隣接する把持セグメント38間の周方向間隔は把持セグメント38の半径方向内側への移動により徐々に狭くなる。次に、把持セグメント38の半径方向移動を規制した状態で第2成形ドラム21を縮径し、ベルト・トレッドバンド24を第2成形ドラム21から搬送手段28の把持セグメント38に受け渡す。
次に、駆動機構を作動し、ベルト・トレッドバンド24を把持している搬送手段28(支持台35)を第1成形ドラム13に接近するよう前方に向かって、ベルト・トレッドバンド24の幅方向(軸方向)中央とグリーンケース16の幅方向(軸方向)中央とが合致する位置まで移動させる。次に、前記ビードロック体14を軸方向に互いに接近するよう移動させるとともに、グリーンケース16内にエアを供給する。この結果、グリーンケース16は第1成形ドラム13によって半径方向内側から保持されながら、幅方向中央部が半径方向外側に膨出変形し、断面略弧状となる。これにより、支持台35はリング体31が前述のように膨出変形したグリーンケース16を半径方向外側から囲む囲み位置Rに位置する。
ここで、前述したグリーンケース16の膨出変形は、ベルト22の内周面に該グリーンケース16が密着するまで行われ、この結果、グリーンケース16とベルト・トレッドバンド24との軸方向の位置合わせが高精度で行われるとともに、これらの間からエアが幅方向外側に押出されてエアの残留が効果的に抑制される。次に、把持セグメント38の半径方向移動を規制した状態で、切換弁56を切換えて気体室55と供給源57とを接続し、これにより、圧着ブラダ52の内部(気体室55)に供給源57から接続通路54を通じて気体を供給し、該圧着ブラダ52を半径方向内側に向かって膨張させる。
この結果、グリーンケース16との間に間隙が存在していた部位のベルト・トレッドバンド24は、圧着ブラダ52により半径方向内側に押し込まれグリーンケース16に密着するまで変形する。ここで、前述したベルト・トレッドバンド24の密着は幅方向中央から幅方向両端に向かって徐々に進行するため、ベルト・トレッドバンド24とグリーンケース16との間からエアが徐々に幅方向外側に押出され、エアの残留が効果的に抑制される。このようにしてベルト・トレッドバンド24全体が圧着ブラダ52の膨張によりグリーンケース16に密着すると、圧着ブラダ52の内圧により該ベルト・トレッドバンド24は半径方向内側に押し付けられグリーンケース16の半径方向外側に均一に圧着される。
その後、切換弁56を切換えて気体室55と真空源58とを接続し、圧着ブラダ52の内部から気体を吸引排出して該圧着ブラダ52を平坦となるまで収縮させるとともに、シリンダ47のピストンロッド48を引っ込めて把持体37、把持セグメント38、圧着ブラダ52を半径方向外側に同期移動させ、把持セグメント38、圧着ブラダ52をグリーンケース16、ベルト・トレッドバンド24から離隔させる。なお、この発明においては、圧着ブラダ52の内部から気体を排出する前に移動機構49により把持セグメント38を半径方向外側に同期移動させて、把持セグメント38および膨張している圧着ブラダ52をグリーンケース16、ベルト・トレッドバンド24から離隔させ、その後、圧着ブラダ52から気体を排出するようにしてもよい。次に、駆動機構により搬送手段28を後方に向かって移動させ待機位置に復帰させる。
このように、この実施形態では、圧着ブラダ52を把持セグメント38に係止させるようにしたので、ベルト・トレッドバンド24をグリーンケース16に圧着する際の圧着ブラダ52の膨張量が少なくて済み、ベルト・トレッドバンド24をグリーンケース16に充分に圧着することができるとともに、気体の給排を迅速に行うことができる。しかも、圧着時に圧着ブラダ52の内周にしわが発生することは殆ど無く、ベルト・トレッドバンド24のグリーンケース16への圧着精度を向上させることもできる。
そして、前述のようにグリーンケース16の半径方向外側にベルト・トレッドバンド24が圧着されると、グリーンタイヤが成形されるが、このようにして成形されたグリーンタイヤは、その後、図示していない搬送手段により第1成形機11から取り出された後、図示していない加硫装置の加硫モールド内に収納され、高温、高圧下で加硫されて空気入りタイヤ(加硫済タイヤ)となる。
図5は、この発明の実施形態2を示す図である。この実施形態においては、周方向に連続して延びる2個の圧着ブラダ61、62を設けるとともに、これら圧着ブラダ61、62を把持セグメント38の内周面に幅方向に並列配置している。このようにすれば、圧着ブラダの気体室容積が2分割されて、これら圧着ブラダ61、62を膨張、収縮させるための時間を短縮することができる。なお、他の構成、作用は前記実施形態1と同様である。
なお、前述の実施形態においては、タイヤ中間体としてグリーンケース16を、環状部材としてベルト・トレッドバンド24を用いたが、この発明においては、タイヤ中間体として幅方向中央部が半径方向外側に膨出変形している使用済タイヤからトレッドを除去した断面トロイダル状の台タイヤを、環状部材として未加硫ゴムあるいは加硫ゴムからなるトレッドを用い、該トレッドを台タイヤの半径方向外側に圧着ブラダを用いて圧着するようにしてもよい。その後、必要に応じて加硫を施すが、このようにして製造されたタイヤは更生タイヤである。
このとき、前述の台タイヤは保持手段としての保持リムによって半径方向内側から保持すればよい。また、前述のように台タイヤにトレッドを圧着する際、圧着ブラダの膨張に先立って、あるいは、膨張と同時に把持体、把持セグメントを移動機構により若干半径方向内側に移動させて台タイヤとトレッドとの間の間隔を狭くし、これにより、圧着ブラダの膨張量を低減させるとともに、圧着を確実なものとしてもよい。
この発明は、車両、建設機械等に装着されるタイヤの産業分野に適用できる。
13…保持手段 16…タイヤ中間体
23…トレッド 24…環状部材
31…リング体 35…支持台
37…把持体 38…把持セグメント
49…移動機構 52…圧着ブラダ
58…真空源 R…囲み位置
23…トレッド 24…環状部材
31…リング体 35…支持台
37…把持体 38…把持セグメント
49…移動機構 52…圧着ブラダ
58…真空源 R…囲み位置
Claims (6)
- 支持台に設けられた環状のリング体に周方向に離れて支持された複数の把持体を移動機構により半径方向内側に移動させことで、該把持体の半径方向内端に設けられ全体として環状を呈する把持セグメントにより、トレッドを含む環状部材を半径方向外側から把持する第1工程と、タイヤ中間体を半径方向内側から保持する保持手段と前記支持台とを相対的に接近させ、幅方向中央部が半径方向外側に膨出変形したタイヤ中間体をリング体が半径方向外側から囲む囲み位置に支持台を位置させる第2工程と、周方向に連続して延びるとともに、周方向に離れた複数箇所で前記把持セグメントに係止された膨張収縮可能な圧着ブラダの内部に気体を供給して膨張させることにより、環状部材を半径方向内側に押し付けて該環状部材をタイヤ中間体の半径方向外側に圧着するようにした第3工程とを備えたことを特徴とするタイヤの製造方法。
- 幅方向中央部が半径方向外側に膨出変形したタイヤ中間体を半径方向内側から保持する保持手段と、環状のリング体を有し、前記保持手段に対し相対的に接近離隔可能で、前記膨出変形したタイヤ中間体をリング体によって半径方向外側から囲む囲み位置に位置することができる支持台と、前記リング体に周方向に離れて支持され、半径方向内端に全体として環状を呈する把持セグメントがそれぞれ設けられた複数の把持体と、前記把持体を半径方向内側に移動させことで、これら把持体の把持セグメントによりトレッドを含む環状部材を半径方向外側から把持することができる移動機構と、周方向に連続して延びるとともに、周方向に離れた複数箇所で前記把持セグメントに係止され、内部に気体が給排されることで膨張収縮することができる圧着ブラダとを備え、把持体を移動機構により半径方向内側に移動させて把持セグメントにより環状部材を把持した後、支持台と保持手段とを相対的に接近させて支持台を囲み位置に位置させ、その後、圧着ブラダの内部に気体を供給して膨張させることにより、環状部材を半径方向内側に押し付けて該環状部材をタイヤ中間体の半径方向外側に圧着するようにしたことを特徴とするタイヤの製造装置。
- 前記圧着ブラダを把持セグメントの内周面に係止し、該圧着ブラダを間に介装した状態で把持セグメントにより環状部材を把持するようにした請求項2記載のタイヤの製造装置。
- 前記把持セグメントおよび収縮時の圧着ブラダの幅を環状部材の幅以上とした請求項2または3記載のタイヤの製造装置。
- 前記圧着ブラダを収縮させるとき、該圧着ブラダの内部を真空源に接続して圧着ブラダの内部の気体を吸引するようにした請求項2〜4のいずれかに記載のタイヤの製造装置。
- 前記圧着ブラダを2個設けるとともに、これら圧着ブラダを把持セグメントの内周面に幅方向に並列配置した請求項3記載のタイヤの製造装置。
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| JP2009058049A JP2010208198A (ja) | 2009-03-11 | 2009-03-11 | タイヤの製造方法および製造装置 |
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