JP2010288365A - コンバータ制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ソフトスイッチングコンバータにおける補助回路の故障を早急に判定することが可能なコンバータ制御装置を提供する。
【解決手段】コントローラ160は、第1スイッチング素子S1のゲート信号のオンタイミングTs2でFCソフトスイッチングコンバータ150の入力電流値を検出する。該コンバータ150の入力電流値は、燃料電池110の出力電流Ifcmesであり、電流センサI0によって検出される。コントローラ160は、検出した入力電流値が、正常電流範囲Inr、ショート故障電流範囲Isr、オープン故障電流範囲Iorのいずれの範囲に属するかを判断し、判断結果に基づき故障判定を行う。
【選択図】図1
【解決手段】コントローラ160は、第1スイッチング素子S1のゲート信号のオンタイミングTs2でFCソフトスイッチングコンバータ150の入力電流値を検出する。該コンバータ150の入力電流値は、燃料電池110の出力電流Ifcmesであり、電流センサI0によって検出される。コントローラ160は、検出した入力電流値が、正常電流範囲Inr、ショート故障電流範囲Isr、オープン故障電流範囲Iorのいずれの範囲に属するかを判断し、判断結果に基づき故障判定を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、燃料電池の出力電圧を制御するコンバータ制御装置に関する。
自動車等に搭載される燃料電池システムにおいては、燃料電池の発電能力を超える急な負荷の変化等に対応するため、動力源として燃料電池とバッテリとを備えたハイブリッド型の燃料電池システムが種々提案されている。
ハイブリッド型の燃料電池システムにおいては、燃料電池の出力電圧やバッテリの出力電圧をDC/DCコンバータで制御している。このような制御を行うDC/DCコンバータとしては、パワートランジスタ、IGBT、FET等のスイッチング素子をPWM動作させて電圧の変換を行う形式のものが広く利用されている。DC/DCコンバータは、電子機器の省電力化、小型化及び高性能化に伴い、一層の低損失、高効率及び低ノイズ化が望まれており、特に、PWM動作に伴うスイッチング損失やスイッチングサージの低減が望まれている。
このようなスイッチング損失、スイッチングサージを低減させる技術のひとつにソフトスイッチング技術がある。ここで、ソフトスイッチングは、ZVS(Zero Voltage Switching)又はZCS(Zero Current Switching)を実現するためのスイッチング方式であり、パワー半導体デバイスのスイッチング損失やそれに与えるストレスが低い。これに対してパワー半導体デバイスの持つスイッチング機能により電圧・電流を直接ターンオン・オフするスイッチング方式はハードスイッチングと称されている。以下の記述においてはZVS/ZCSの双方もしくはその一方が実現されている方式をソフトスイッチング、それ以外をハードスイッチングという。
ソフトスイッチングは、例えばインダクタ、スイッチング素子、ダイオードを備えた一般的な昇降圧型DC/DCコンバータにスイッチング損失を低減するための補助回路を付加したもの(いわゆるソフトスイッチングコンバータ)によって実現される(例えば特許文献1参照)。
このようなソフトスイッチングコンバータをはじめとする種々のDC/DCコンバータにおいては、スイッチング素子の近傍に温度センサなどを設け、スイッチング素の発熱やスイッチング素子に流れる電流を監視することで、スイッチング素子などの部品の故障(破損や発煙等)を防止している(例えば特許文献2参照)。
しかしながら、上記従来構成では、スイッチング素子に流れる電流が過電流領域に達するか、該スイッチング素子が過熱領域に達するまでDC/DCコンバータの異常を認識しないため、故障判定に時間がかかるという問題がある。また、スイッチング素子に流れる電流が過電流領域に達するか、該スイッチング素子が過熱領域に達するまでDC/DCコンバータは駆動されるため、DC/DCコンバータを安全に駆動することができないという問題がある。
さらには、上記従来構成では、スイッチング素子に異常が生じたことが判定できるのみであり、スイッチング素子に生じた異常の種類(オープン故障であるか、ショート故障であるか)まで特定することができないという問題もあった。
さらには、上記従来構成では、スイッチング素子に異常が生じたことが判定できるのみであり、スイッチング素子に生じた異常の種類(オープン故障であるか、ショート故障であるか)まで特定することができないという問題もあった。
本発明は以上説明した事情を鑑みてなされたものであり、ソフトスイッチングコンバータにおける補助回路の故障を早急に判定することが可能なコンバータ制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るコンバータ制御装置は、燃料電池の出力電圧を制御する補助回路を備えたソフトスイッチングコンバータの制御装置であって、前記ソフトスイッチングコンバータの入力電流値を検出する検出手段と、検出された入力電流値に基づき、前記ソフトスイッチングコンバータの前記補助回路に異常が生じているか否かを判断する判断手段とを備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、ソフトスイッチングコンバータの入力電流を所定のタイミングで検知し、検知された入力電流値に基づき、該ソフトスイッチコンバータの補助回路に異常が生じているか否かを判定するため、ソフトスイッチングコンバータのスイッチング素子が過熱領域に達するまで異常を検知することができない従来技術に比して、早急に異常を検知することが可能となる。
さらに、ソフトスイッチングコンバータの入力電流は、燃料電池の出力電流を検知する電流センサによって検知されるため、新たなセンサを付加することなしに(すなわち既存の部品をそのまま利用して)該ソフトスイッチコンバータの補助回路の異常を検知することが可能となる。
さらに、ソフトスイッチングコンバータの入力電流は、燃料電池の出力電流を検知する電流センサによって検知されるため、新たなセンサを付加することなしに(すなわち既存の部品をそのまま利用して)該ソフトスイッチコンバータの補助回路の異常を検知することが可能となる。
ここで、上記構成にあっては、前記検出手段は、前記ソフトスイッチングコンバータの主昇圧回路における主スイッチのターンオン・タイミング、または当該ターンオン・タイミングから所定時間範囲内のタイミングで前記ソフトスイッチングコンバータの入力電流値を検出する態様が好ましい。
また、上記構成にあっては、前記検出手段は、前記ソフトスイッチングコンバータの主昇圧回路における主スイッチのターンオフ・タイミング、または当該ターンオフ・タイミングから所定時間範囲内のタイミングで前記ソフトスイッチングコンバータの入力電流値を検出する態様であっても良い。
さらに、上記構成にあっては、前記判断手段は、前記入力電流値に基づき、前記ソフトスイッチングコンバータの前記補助回路における補助スイッチが正常に動作しているか、前記補助スイッチにオープン故障が生じているか、前記補助スイッチにショート故障が生じているかを判断する態様が好ましい。
さらにまた、上記構成にあっては、前記判断手段によって前記補助スイッチにオープン故障が生じていると判断された場合には、前記主スイッチのスイッチング動作を継続させる一方、前記判断手段によって前記補助スイッチにショート故障が生じていると判断された場合には、前記主スイッチのスイッチング動作を停止させる主スイッチ制御手段をさらに備える態様が好ましい。
また、前記主昇圧回路は、一端が前記燃料電池の高電位側の端子に接続された主コイルと、一端が前記主コイルの他端に接続され、他端が前記燃料電池の低電位側の端子に接続された、スイッチングを行う前記主スイッチと、カソードが前記主コイルの他端に接続された第一ダイオードと、前記第一ダイオードのアノードと前記主スイッチの他端との間に設けられた平滑コンデンサとを有し、前記補助回路は、前記主スイッチに並列に接続され、かつ前記主コイルの他端と前記燃料電池の低電位側の端子に接続された、第二ダイオードとスナバコンデンサとを含む第一直列接続体と、前記第一直列接続体における前記第二ダイオードと前記スナバコンデンサとの接続部位と前記主コイルの一端との間に接続された、補助コイルと第三ダイオードと前記補助スイッチとを含む第二直列接続体とを有する態様も好ましい。
本発明によれば、フトスイッチングコンバータにおける補助回路の故障を早急に判定することが可能となる。
A.本実施形態
以下、各図を参照しながら本発明に係わる実施形態について説明する。 図1は本実施形態に係る車両に搭載されたFCHVシステムの構成を示す。なお、以下の説明では車両の一例として燃料電池自動車(FCHV;Fuel Cell Hybrid Vehicle)を想定するが、電気自動車などにも適用可能である。また、車両のみならず各種移動体(例えば、船舶や飛行機、ロボットなど)や定置型電源、さらには携帯型の燃料電池システムにも適用可能である。
以下、各図を参照しながら本発明に係わる実施形態について説明する。 図1は本実施形態に係る車両に搭載されたFCHVシステムの構成を示す。なお、以下の説明では車両の一例として燃料電池自動車(FCHV;Fuel Cell Hybrid Vehicle)を想定するが、電気自動車などにも適用可能である。また、車両のみならず各種移動体(例えば、船舶や飛行機、ロボットなど)や定置型電源、さらには携帯型の燃料電池システムにも適用可能である。
(システム構成)
図1は、FCHVシステム100のシステム全体図である。
FCHVシステム100は、燃料電池110とインバータ140の間にFCコンバータ150が設けられるとともに、バッテリ120とインバータ140の間にDC/DCコンバータ(以下、バッテリコンバータ)180が設けられている。
図1は、FCHVシステム100のシステム全体図である。
FCHVシステム100は、燃料電池110とインバータ140の間にFCコンバータ150が設けられるとともに、バッテリ120とインバータ140の間にDC/DCコンバータ(以下、バッテリコンバータ)180が設けられている。
燃料電池110は、複数の単位セルを直列に積層してなる固体高分子電解質型セルスタックである。燃料電池110には、燃料電池110の出力電圧Vfcmesを検出するための電圧センサV0、及び出力電流Ifcmesを検出するための電流センサI0が取り付けられている。燃料電池110においては、アノード極において(1)式の酸化反応が生じ、カソード極において(2)式の還元反応が生じ、燃料電池110全体としては(3)式の起電反応が生じる。
H2 → 2H++2e- ・・・(1)
(1/2)O2+2H++2e- → H2O ・・・(2)
H2+(1/2)O2 → H2O ・・・(3)
(1/2)O2+2H++2e- → H2O ・・・(2)
H2+(1/2)O2 → H2O ・・・(3)
単位セルは、高分子電解質膜等を燃料極及び空気極の二つの電極で挟み込んだMEAを燃料ガスと酸化ガスとを供給するためのセパレータで挟み込んだ構造を有している。アノード極はアノード極用触媒層を多孔質支持層上に設けてあり、カソード極はカソード極用触媒層を多孔質支持層上に設けてある。
燃料電池110には、燃料ガスをアノード極に供給する系統、酸化ガスをカソード極に供給する系統、及び冷却液を提供する系統(いずれも図示略)が設けられており、コントローラ160からの制御信号に応じて、燃料ガスの供給量や酸化ガスの供給量を制御することにより、所望の電力を発電することが可能となっている。
FCコンバータ150は、燃料電池110の出力電圧Vfcmesを制御する役割を担っており、一次側(入力側:燃料電池110側)に入力された出力電圧Vfcmesを、一次側と異なる電圧値に変換(昇圧または降圧)して二次側(出力側:インバータ140側)に出力し、また逆に、二次側に入力された電圧を、二次側と異なる電圧に変換して一次側に出力する双方向の電圧変換装置である。このFCコンバータ150により、燃料電池110の出力電圧Vfcmesが目標出力に応じた電圧となるように制御する。
このFCコンバータ150は、三相運転方式を取っており、具体的な回路方式としてはU相151、V相152、W相153によって構成された三相ブリッジ形コンバータとしての回路構成を備えている。三相ブリッジ形コンバータの回路構成は、入力された直流電圧を一旦交流に変換するインバータ類似の回路部分とその交流を再び整流して、異なる直流電圧に変換する部分とが組み合わされている。ここで、本実施形態では、FCコンバータ150として昇圧型のソフトスイッチングコンバータ(以下、FCソフトスイッチングコンバータ)を採用している。以下、図2を参照しながら、FCソフトスイッチングコンバータ150の構成について詳述する。
図2は、FCソフトスイッチングコンバータ150の1相分の回路構成を示す図である。以下の説明では、FCソフトスイッチングコンバータ150に入力される昇圧前の電圧をコンバータ入力電圧Vinと呼び、FCソフトスイッチングコンバータ150から出力される昇圧後の電圧をコンバータ出力電圧Voutと呼ぶ。
図2に示すように、FCソフトスイッチングコンバータ150は、昇圧動作を行うための主昇圧回路12aと、ソフトスイッチング動作を行うための補助回路12bとを備えて構成されている。
主昇圧回路12aは、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などからなる第1スイッチング素子S1とダイオードD4で構成されるスイッチング回路のスイッチ動作によって、コイルL1に蓄えられたエネルギを負荷130にダイオードD5を介して解放することで燃料電池110の出力電圧を昇圧する。
主昇圧回路12aは、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などからなる第1スイッチング素子S1とダイオードD4で構成されるスイッチング回路のスイッチ動作によって、コイルL1に蓄えられたエネルギを負荷130にダイオードD5を介して解放することで燃料電池110の出力電圧を昇圧する。
詳述すると、コイルL1の一端が燃料電池110の高電位側の端子に接続され、第1スイッチング素子S1の一端の極がコイルL1の他端に接続され、第1のスイッチング素子S1の他端の極が燃料電池110の低電位側の端子に接続されている。また、ダイオードD5のカソード端子がコイルL1の他端に接続され、さらに、平滑コンデンサとして機能するコンデンサC3は、ダイオードD5のアノード端子と第1スイッチング素子S1の他端との間に接続されている。主昇圧回路12aには、燃料電池110側に平滑コンデンサC1が設けられており、これにより燃料電池110の出力電流のリップルを低減することが可能となる。
ここで、コンデンサC3にかかる電圧VHは、FCソフトスイッチングコンバータ150のコンバータ出力電圧Voutとなり、平滑コンデンサC1にかかる電圧VLは、燃料電池110の出力電圧であってFCソフトスイッチングコンバータ150のコンバータ入力電圧Vinとなる。
ここで、コンデンサC3にかかる電圧VHは、FCソフトスイッチングコンバータ150のコンバータ出力電圧Voutとなり、平滑コンデンサC1にかかる電圧VLは、燃料電池110の出力電圧であってFCソフトスイッチングコンバータ150のコンバータ入力電圧Vinとなる。
補助回路12bには、第1スイッチング素子S1に並列に接続された、ダイオードD3とこのダイオードD3に直列に接続されたスナバコンデンサC2とを含む第1直列接続体が含まれている。第1第1直列接続体は、ダイオードD3のカソード端子がコイルL1の他端に接続され、ダイオードD3のアノード端子がスナバコンデンサC2の一端に接続されている。さらに、スナバコンデンサC2の他端は、燃料電池110の低電位側の端子に接続されている。
さらに、補助回路12bには、誘導素子であるコイルL2と、ダイオードD2と、第2スイッチング素子S2及びダイオードD1で構成されるスイッチング回路とが直列に接続された第2直列接続体が含まれる。この第2直列接続体は、コイルL2の一端が第1直列接続体のダイオードD3とスナバコンデンサC2との接続部位に接続されている。さらに、ダイオードD2のカソード端子がコイルL2の他端に接続される一方、ダイオードD2のアノード端子が第2スイッチング素子S2の一端の極に接続されている。また、第2スイッチング素子S2の他端は、コイルL1の一端側に接続されている。なお、この第2直列接続体の回路トポロジーについて、コイルL2、ダイオードD2、第2スイッチング素子S2などによるスイッチング回路の直列順序は適宜入れ替えた態様も採用し得る。特に、コイルL2と第2スイッチング素子S2などによるスイッチング回路の順序を入れ替えることで、実際の実装回路ではコイルL1とコイルL2を一体化することができ、半導体素子のモジュール化が容易となる。
このように構成されるFCソフトスイッチングコンバータ150においては、コントローラ160が第1スイッチング素子S1のスイッチングデューティー比を調整することで、FCソフトスイッチングコンバータ150による昇圧比、すなわちコンバータ入力電圧Vinに対するコンバータ出力電圧Voutの比が制御される。また、第1スイッチング素子S1のスイッチング動作において補助回路12bの第2スイッチング素子S2のスイッチング動作を介在させることで、ソフトスイッチングが実現される(詳細は後述)。
図1に戻り、バッテリ120は、負荷130に対して燃料電池110と並列に接続されており、余剰電力の貯蔵源、回生制動時の回生エネルギ貯蔵源、燃料電池車両の加速又は減速に伴う負荷変動時のエネルギーバッファとして機能する。バッテリ120としては、例えば、ニッケル・カドミウム蓄電池、ニッケル・水素蓄電池、リチウム二次電池等の二次電池が利用される。
バッテリコンバータ180は、インバータ140の入力電圧を制御する役割を担っており、例えばFCコンバータ150と同様の回路構成を有している。なお、バッテリコンバータ180として昇圧型のコンバータを採用しても良いが、これに代えて昇圧動作および降圧動作が可能な昇降圧型のコンバータを採用しても良く、インバータ140の入力電圧の制御が可能なあらゆる構成を採用することができる。
インバータ140は、例えばパルス幅変調方式で駆動されるPWMインバータであり、コントローラ160からの制御指令に従って、燃料電池110またはバッテリ120から出力される直流電力を三相交流電力に変換して、トラクションモータ131の回転トルクを制御する。
トラクションモータ131は、本車両の主動力となるものであり、減速時には回生電力を発生するようにもなっている。ディファレンシャル132は減速装置であり、トラクションモータ131の高速回転を所定の回転数に減速し、タイヤ133が設けられたシャフトを回転させる。シャフトには図示せぬ車輪速センサ等が設けられ、これにより当該車両の車速等が検知される。なお、本実施形態では、燃料電池110から供給される電力を受けて動作可能な全ての機器(トラクションモータ131、ディファレンシャル132を含む)を負荷130と総称している。
コントローラ160は、FCHVシステム100の制御用のコンピュータシステムであり、例えばCPU、RAM、ROM等を備えている。コントローラ160は、センサ群170から供給される各種の信号(例えば、アクセル開度をあらわす信号や車速をあらわす信号、燃料電池110の出力電流や出力端子電圧をあらわす信号など)を入力して、負荷130の要求電力(すなわち、システム全体の要求電力)を求める。
負荷130の要求電力は、例えば車両走行電力と補機電力との合計値である。補機電力には車載補機類(加湿器、エアコンプレッサ、水素ポンプ、及び冷却水循環ポンプ等)で消費される電力、車両走行に必要な装置(変速機、車輪制御装置、操舵装置、及び懸架装置等)で消費される電力、乗員空間内に配設される装置(空調装置、照明器具、及びオーディオ等)で消費される電力などが含まれる。
そして、コントローラ(コンバータ制御装置)160は、燃料電池110とバッテリ120とのそれぞれの出力電力の配分を決定し、発電指令値を演算する。コントローラ160は、燃料電池110及びバッテリ120に対する要求電力を求めると、これらの要求電力が得られるようにFCコンバータ150及びバッテリコンバータ180の動作を制御する。
次に、FCソフトスイッチングコンバータ150によるソフトスイッチング動作について、図3〜図7を参照しながら説明する。ここで、図3は、ソフトスイッチング動作を介したFCソフトスイッチングコンバータ150の一サイクルの処理(以下、ソフトスイッチング処理)のフローチャートであり、コントローラ160が図3に示すステップS101〜S106を順次実行することによって一サイクルを形成する。なお、以下の説明では、FCソフトスイッチングコンバータ150の電流、電圧の状態をあらわすモードをそれぞれモード1〜モード6として表現し、その状態を図4〜図7に示す。また、図4〜図7では回路を流れる電流を矢印で示す。
<ソフトスイッチング動作>
まず、図3に示すソフトスイッチング処理が行われる初期状態は、燃料電池110から負荷130に要求される電力が供給されている状態、すなわち第1スイッチング素子S1、第2スイッチング素子S2がともにターンオフされることで、コイルL1、ダイオードD5を介して電流が負荷130に供給される状態にある。
まず、図3に示すソフトスイッチング処理が行われる初期状態は、燃料電池110から負荷130に要求される電力が供給されている状態、すなわち第1スイッチング素子S1、第2スイッチング素子S2がともにターンオフされることで、コイルL1、ダイオードD5を介して電流が負荷130に供給される状態にある。
(モード1;図4参照)
ステップS101においては、第1スイッチング素子S1をターンオフする一方、第2スイッチング素子S2をターンオンする。かかるスイッチング動作を行うと、FCソフトスイッチングコンバータ150の出力電圧VHと入力電圧VLの電位差により、負荷130側に流れていた電流がコイルL1及びダイオードD5を介して補助回路12b側に徐々に移行してゆくとともに、スナバコンデンサC2に電荷がチャージされてゆく。なお、図4中では、負荷130側から補助回路12b側への電流の移行の様子を白抜き矢印で示している。
ステップS101においては、第1スイッチング素子S1をターンオフする一方、第2スイッチング素子S2をターンオンする。かかるスイッチング動作を行うと、FCソフトスイッチングコンバータ150の出力電圧VHと入力電圧VLの電位差により、負荷130側に流れていた電流がコイルL1及びダイオードD5を介して補助回路12b側に徐々に移行してゆくとともに、スナバコンデンサC2に電荷がチャージされてゆく。なお、図4中では、負荷130側から補助回路12b側への電流の移行の様子を白抜き矢印で示している。
さらに、第2スイッチング素子S2をターンオンすることにより、図4に示す矢印Dm11の向きに電流の循環が発生する。ここで、第2スイッチング素子S2の電流は、コイルL2の両端電圧(VH−VL)とコイルL2のインダクタンスに従い増加していくが、第2スイッチング素子S2の電流はコイルL2により抑制されるため、ダイオードD5を介して負荷130側に流れる電流(図4に示す矢印Dm12参照)のソフトターンオフが実現される。
ここで、モード1からモード2への遷移完了時間tmode1は下記式(4)によって表される。
Ip;相電流
L2id;コイルL2のインダクタンス
(*注1 式(4)の中身が正しいかどうかご確認ください)
ここで、モード1からモード2への遷移完了時間tmode1は下記式(4)によって表される。
Ip;相電流
L2id;コイルL2のインダクタンス
(*注1 式(4)の中身が正しいかどうかご確認ください)
(モード2;図5参照)
上記遷移完了時間が経過し、ステップS102に移行すると、ダイオードD5を流れる電流はゼロとなり、コイルL1及びダイオードD5を介して補助回路12b側に電流が流れ込むとともに(図5に示す矢印Dm21参照)、代わってスナバコンデンサC2と燃料電池110の電圧VLとの電位差により、スナバコンデンサC2にチャージされていた電荷が補助回路12b側に流れてゆく(図5に示す矢印Dm22参照)。このスナバコンデンサC2の容量に応じて、第1スイッチング素子S1にかかる電圧が決定される。ここで、モード2では、第1スイッチング素子S1をターンオンするときにスナバコンデンサC2にチャージされていた電荷が補助回路12bに流れることで、スナバコンデンサC2にかかる電圧は低下(VH→0)してゆく。このとき、コイルL2とスナバコンデンサC2の半波共振により、スナバコンデンサC2の電圧がゼロになるまで、電流は流れ続ける。この結果、以下に示すステップS103でのスイッチング素子S1のターンオン時にかかる印加電圧を下げることが可能となる。なお、スナバコンデンサC2にチャージされていた電荷の一部は、ダイオードD5を介して補助回路12b側に流れてゆく(図5に示す矢印Dm23参照)。
ここで、モード2からモード3への遷移完了時間tmode2は下記式(5)によって表される。
C2d;コンデンサC2の容量
上記遷移完了時間が経過し、ステップS102に移行すると、ダイオードD5を流れる電流はゼロとなり、コイルL1及びダイオードD5を介して補助回路12b側に電流が流れ込むとともに(図5に示す矢印Dm21参照)、代わってスナバコンデンサC2と燃料電池110の電圧VLとの電位差により、スナバコンデンサC2にチャージされていた電荷が補助回路12b側に流れてゆく(図5に示す矢印Dm22参照)。このスナバコンデンサC2の容量に応じて、第1スイッチング素子S1にかかる電圧が決定される。ここで、モード2では、第1スイッチング素子S1をターンオンするときにスナバコンデンサC2にチャージされていた電荷が補助回路12bに流れることで、スナバコンデンサC2にかかる電圧は低下(VH→0)してゆく。このとき、コイルL2とスナバコンデンサC2の半波共振により、スナバコンデンサC2の電圧がゼロになるまで、電流は流れ続ける。この結果、以下に示すステップS103でのスイッチング素子S1のターンオン時にかかる印加電圧を下げることが可能となる。なお、スナバコンデンサC2にチャージされていた電荷の一部は、ダイオードD5を介して補助回路12b側に流れてゆく(図5に示す矢印Dm23参照)。
ここで、モード2からモード3への遷移完了時間tmode2は下記式(5)によって表される。
C2d;コンデンサC2の容量
(モード3;図6参照)
上記遷移完了時間が経過し、スナバコンデンサC2の電荷が抜けきると、第2スイッチング素子S2がターンオンされ、ステップS103に移行する。スナバコンデンサC2の電圧がゼロとなった状態では、第1スイッチング素子S1にかかる電圧もゼロとなる。この状態で第1スイッチング素子S1をターンオンすることにより、コイルL1及びダイオードD5を介して補助回路12b側に電流が流れ込むとともに(図6に示す矢印Dm31参照)、第1スイッチング素子S1にかかる電圧をゼロにした状態で、図6に矢印Dm32で示す経路に電流を流すことができるため、第1スイッチング素子S1におけるスイッチング損失を理論上ゼロとすることが可能となる。
上記遷移完了時間が経過し、スナバコンデンサC2の電荷が抜けきると、第2スイッチング素子S2がターンオンされ、ステップS103に移行する。スナバコンデンサC2の電圧がゼロとなった状態では、第1スイッチング素子S1にかかる電圧もゼロとなる。この状態で第1スイッチング素子S1をターンオンすることにより、コイルL1及びダイオードD5を介して補助回路12b側に電流が流れ込むとともに(図6に示す矢印Dm31参照)、第1スイッチング素子S1にかかる電圧をゼロにした状態で、図6に矢印Dm32で示す経路に電流を流すことができるため、第1スイッチング素子S1におけるスイッチング損失を理論上ゼロとすることが可能となる。
(モード4;図7参照)
そして、ステップS104では、ステップS103の状態が継続することで、コイルL1に流れ込んでいく電流量を増加させてコイルL1に蓄えられるエネルギを徐々に増加してゆく(図7に矢印Dm42参照)。ここで、補助回路12bにおけるコイルL2と第2スイッチング素子S2の間には、アノードがコイルL2の一端に接続されるとともにカソードが第2スイッチング素子S2の一端に接続されたダイオードD2が存在するため、コイルL2に逆電流は流れず(図7に示す矢印Dm41参照)、第2スイッチング素子S2を介してスナバコンデンサC2に充電が行われることはない。また、この時点で第1スイッチング素子S1はターンオンしているため、ダイオードD3を経由してスナバコンデンサC2に充電が行われることもない。従って、コイルL1の電流=第1スイッチング素子S1の電流となり、コイルL1に蓄えられるエネルギを徐々に増加してゆく。ここで、第1スイッチング素子S1のターンオン時間Ts1は、下記式(6)によって表される。
Tcon;制御周期
なお、制御周期とは、ステップS101〜ステップS106までの一連の処理を一周期(一サイクル)としたときのソフトスイッチング処理の時間周期を意味する。
そして、ステップS104では、ステップS103の状態が継続することで、コイルL1に流れ込んでいく電流量を増加させてコイルL1に蓄えられるエネルギを徐々に増加してゆく(図7に矢印Dm42参照)。ここで、補助回路12bにおけるコイルL2と第2スイッチング素子S2の間には、アノードがコイルL2の一端に接続されるとともにカソードが第2スイッチング素子S2の一端に接続されたダイオードD2が存在するため、コイルL2に逆電流は流れず(図7に示す矢印Dm41参照)、第2スイッチング素子S2を介してスナバコンデンサC2に充電が行われることはない。また、この時点で第1スイッチング素子S1はターンオンしているため、ダイオードD3を経由してスナバコンデンサC2に充電が行われることもない。従って、コイルL1の電流=第1スイッチング素子S1の電流となり、コイルL1に蓄えられるエネルギを徐々に増加してゆく。ここで、第1スイッチング素子S1のターンオン時間Ts1は、下記式(6)によって表される。
Tcon;制御周期
なお、制御周期とは、ステップS101〜ステップS106までの一連の処理を一周期(一サイクル)としたときのソフトスイッチング処理の時間周期を意味する。
(モード5;図8参照)
ステップS104においてコイルL1に所望のエネルギが蓄えられると、第1スイッチング素子S1及び第2スイッチング素子S2がターンオフされ、図8に矢印Dm51で示す経路に電流が流れる。ここで、図10は、モード5におけるスナバコンデンサC2の電圧(以下、スナバコンデンサ電圧)Vc、第1スイッチング素子S1にかかる電圧(以下、素子電圧)Ve、第1スイッチング素子S1を流れる電流(以下、素子電流)Ieの関係を例示した図である。上記スイッチング動作が行われると、モード2において電荷が抜かれて低電圧状態となっているスナバコンデンサC2に電荷がチャージされ、これにより、スナバコンデンサ電圧VcはFCソフトスイッチングコンバータ150のコンバータ出力電圧VHに向かって上昇する。このとき、素子電圧Veの上昇速度は、スナバコンデンサC2への充電により抑制され(すなわち、素子電圧の立ち上がりが鈍化され)、素子電流Veにおいてテール電流が存在する領域(図10に示すα参照)でのスイッチング損失を低減することが可能となる。
ステップS104においてコイルL1に所望のエネルギが蓄えられると、第1スイッチング素子S1及び第2スイッチング素子S2がターンオフされ、図8に矢印Dm51で示す経路に電流が流れる。ここで、図10は、モード5におけるスナバコンデンサC2の電圧(以下、スナバコンデンサ電圧)Vc、第1スイッチング素子S1にかかる電圧(以下、素子電圧)Ve、第1スイッチング素子S1を流れる電流(以下、素子電流)Ieの関係を例示した図である。上記スイッチング動作が行われると、モード2において電荷が抜かれて低電圧状態となっているスナバコンデンサC2に電荷がチャージされ、これにより、スナバコンデンサ電圧VcはFCソフトスイッチングコンバータ150のコンバータ出力電圧VHに向かって上昇する。このとき、素子電圧Veの上昇速度は、スナバコンデンサC2への充電により抑制され(すなわち、素子電圧の立ち上がりが鈍化され)、素子電流Veにおいてテール電流が存在する領域(図10に示すα参照)でのスイッチング損失を低減することが可能となる。
(モード6;図9参照)
スナバコンデンサC2が電圧VHまで充電されると、コイルL1に蓄えられたエネルギが負荷130側に解放される(図9に示す矢印Dm61参照)。ここで、第1スイッチング素子S1のターンオフ時間Ts2は、下記式(7)によって表される。
スナバコンデンサC2が電圧VHまで充電されると、コイルL1に蓄えられたエネルギが負荷130側に解放される(図9に示す矢印Dm61参照)。ここで、第1スイッチング素子S1のターンオフ時間Ts2は、下記式(7)によって表される。
以上説明したソフトスイッチング処理を行うことでFCソフトスイッチングコンバータ150のスイッチング損失を可及的に抑制した上で、燃料電池110の出力電圧を所望の電圧に上昇し、負荷130に供給することが可能となる。以下、FCソフトスイッチングコンバータ150における補助回路12bの故障判定について説明する。
<補助回路12bの故障判定>
図11は、電流センサI0によって検知されるFCソフトスイッチングコンバータ150の入力電流波形と判定タイミングと第1スイッチング素子のゲート信号の関係を例示した図である。なお、図11においては、正常時の入力電流波形を太実線で示すとともに、第2スイッチング素子S2のオープン故障時、ショート故障時の入力電流波形をそれぞれ点線、一点鎖線で示す。
図11は、電流センサI0によって検知されるFCソフトスイッチングコンバータ150の入力電流波形と判定タイミングと第1スイッチング素子のゲート信号の関係を例示した図である。なお、図11においては、正常時の入力電流波形を太実線で示すとともに、第2スイッチング素子S2のオープン故障時、ショート故障時の入力電流波形をそれぞれ点線、一点鎖線で示す。
図11に示すように、FCソフトスイッチングコンバータ150の各状態(すなわち、正常、オープン故障、ショート故障)の入力電流値は、第1スイッチング素子S1のゲート信号のオフからオンへの切り換えタイミング(以下、オンタイミング)において大きく異なる。よって、このオンタイミングで電流センサ(検出手段)I0によりFCソフトスイッチングコンバータ150の入力電流値を検出し、検出した入力電流値が正常範囲、ショート故障範囲、オープン故障範囲のいずれに入るかを検知することで、補助回路120bの故障の有無や故障の種類(オープン故障、ショート故障)を判定することができる(詳細は後述)。
<正常時の入力電力波形>
図11に示すように、補助回路12bが正常である場合には、第1スイッチング素子S1のオンタイミングにおいて、FCソフトスイッチングコンバータ150の入力電流は最も落ち込む。ここで、図12は、第1スイッチング素子S1のゲート信号と第2スイッチング素子S2のゲート信号のオン、オフタイミングを示すタイミングチャートである。図12に示すように、第1スイッチング素子S1のゲート信号のオンタイミングと第2スイッチング素子S2とのゲート信号のオンタイミングはずれており、第2スイッチング素子S2のゲート信号をオンした後、所定時間遅延させた後に第1スイッチング素子S1のゲート信号をオンする。この遅延時間Tdelayは、前掲図4〜図6を参照しながら説明したように、モード1からモード3までの遷移時間に相当し、具体的には下記式(8)によって表される。
図11に示すように、補助回路12bが正常である場合には、第1スイッチング素子S1のオンタイミングにおいて、FCソフトスイッチングコンバータ150の入力電流は最も落ち込む。ここで、図12は、第1スイッチング素子S1のゲート信号と第2スイッチング素子S2のゲート信号のオン、オフタイミングを示すタイミングチャートである。図12に示すように、第1スイッチング素子S1のゲート信号のオンタイミングと第2スイッチング素子S2とのゲート信号のオンタイミングはずれており、第2スイッチング素子S2のゲート信号をオンした後、所定時間遅延させた後に第1スイッチング素子S1のゲート信号をオンする。この遅延時間Tdelayは、前掲図4〜図6を参照しながら説明したように、モード1からモード3までの遷移時間に相当し、具体的には下記式(8)によって表される。
図13は、FCソフトスイッチングコンバータ150の入力電流波形と第2スイッチング素子S2のゲート信号のオンタイミング、第1スイッチング素子S1のゲート信号のオンタイミングの関係を例示した図である。
図13に示すように、FCソフトスイッチングコンバータ150の入力電流波形は第2スイッチング素子S2のゲート信号のオンタイミングTs1で落ち込みが開始し、上記遅延時間経過後に第1スイッチング素子S1のゲート信号のオンタイミングTs2が到来する。図13からも明らかなように、この第1スイッチング素子S1のゲート信号のオンタイミングTs2は、FCソフトスイッチングコンバータ150の入力電流波形の最も落ち込んだところ(最下点)Id1からわずかにずれている(図13では、最下点Id1からわずかに遅れている)。
図13に示すように、FCソフトスイッチングコンバータ150の入力電流波形は第2スイッチング素子S2のゲート信号のオンタイミングTs1で落ち込みが開始し、上記遅延時間経過後に第1スイッチング素子S1のゲート信号のオンタイミングTs2が到来する。図13からも明らかなように、この第1スイッチング素子S1のゲート信号のオンタイミングTs2は、FCソフトスイッチングコンバータ150の入力電流波形の最も落ち込んだところ(最下点)Id1からわずかにずれている(図13では、最下点Id1からわずかに遅れている)。
しかしながら、第1スイッチング素子S1のゲート信号のオンタイミングTs2でFCソフトスイッチングコンバータ150の入力電流値を検出したとしても、最下点Idで検出したときと同様、図11に示す傾向が見られるとともに、最下点Idで検出したときの入力電流値との誤差も小さく、検出タイミングとして簡易に制御可能である。
以上の理由から、本実施形態では第1スイッチング素子S1のゲート信号のオンタイミングTs2でFCソフトスイッチングコンバータ150の入力電流値を検出する。コントローラ160は、電流センサ(検出手段)I0によって検出されるFCソフトスイッチングコンバータ150の入力電流値が、メモリ161に格納された正常電流範囲Inrに入っているとことを検知すると、補助回路12bは正常であると判断する。なお、正常電流範囲Inrについては、予め実験などにより求めておくことができる。後述するショート故障電流範囲Isrやオープン故障電流範囲Iorについても予め実験などにより求め、メモリ162やメモリ163に格納しておけば良い。これらの電流範囲は下記式(9)を満たすように設定される。
もちろん、これらメモリ161〜163に格納されている値は固定値である必要はなく、条件(例えばユーザによるボタン操作など)に応じて適宜のタイミングで書き換え可能としてもよい。
<ショート故障時の入力電力波形>
図11に示すように、補助回路12bの第2スイッチング素子S2にショート故障が生じている場合には、各スイッチング素子S1、S2のゲート信号のオフタイミングをトリガとしてFCソフトスイッチングコンバータ150の入力電流のハンチングが生じる。この理由は、第2スイッチング素子S2が常時オン状態にあるため、補助回路12bを電流が循環する一方、このときスナバコンデンサC2とコイルL2の間で共振が起きるために、ハンチングが発生するものと推測される。
図11に示すように、補助回路12bの第2スイッチング素子S2にショート故障が生じている場合には、各スイッチング素子S1、S2のゲート信号のオフタイミングをトリガとしてFCソフトスイッチングコンバータ150の入力電流のハンチングが生じる。この理由は、第2スイッチング素子S2が常時オン状態にあるため、補助回路12bを電流が循環する一方、このときスナバコンデンサC2とコイルL2の間で共振が起きるために、ハンチングが発生するものと推測される。
また、第1スイッチング素子S1のゲート信号のオンタイミングで検知されるショート故障時の入力電流値は、正常時に比べて高い。この理由について説明すると、モード2において説明したように、正常時にはコイルL2にチャージされた電荷が一気に矢印Dm22の方向に流れこむため、入力電流の落ち込みは最大となる。これに対し、ショート故障時には、コイルL2にチャージされた電流はすでに少なくなっているため、入力電流の落ち込みは正常時に比べて小さくなる。この結果、第1スイッチング素子S1のゲート信号のオンタイミングで検知されるショート故障時の入力電流値は、正常時に比べて高くなる。コントローラ(判断手段)160は、第1スイッチング素子S1のゲート信号のオンタイミングTs2でFCソフトスイッチングコンバータ150の入力電流値が、メモリ163に格納されたショート故障電流範囲Isrに入っているとことを検知し、補助回路12bの第2スイッチング素子S2にショート故障が生じていると判断する。
<オープン故障時の入力電力波形>
図11に示すように、補助回路12bの第2スイッチング素子S2にオープン故障が生じている場合には、第1スイッチング素子S1のゲート信号のオンタイミングでFCソフトスイッチングコンバータ150の入力電力波形に大きな落ち込みはみられない。この理由は、第2スイッチング素子S2が常時オフ状態にあるため、補助回路12bに電流は流れることがなく(すなわち、補助回路12bはないものとみなすことができ)、主昇圧回路12aによって構成されたコンバータ(すなわち、ハードスイッチング方式のコンバータ)と同様の挙動を示すことになる。この結果、コントローラ(判断手段)160は、第1スイッチング素子S1のゲート信号のオンタイミングTs2でFCソフトスイッチングコンバータ150の入力電流値が、メモリ162に格納されたオープン故障電流範囲Iorに入っているとことを検知し、補助回路12bの第2スイッチング素子S2にオープン故障が生じていると判断する。
以下、コントローラ160による補助回路12bの故障判定処理について、図12を参照しながら説明する。
図11に示すように、補助回路12bの第2スイッチング素子S2にオープン故障が生じている場合には、第1スイッチング素子S1のゲート信号のオンタイミングでFCソフトスイッチングコンバータ150の入力電力波形に大きな落ち込みはみられない。この理由は、第2スイッチング素子S2が常時オフ状態にあるため、補助回路12bに電流は流れることがなく(すなわち、補助回路12bはないものとみなすことができ)、主昇圧回路12aによって構成されたコンバータ(すなわち、ハードスイッチング方式のコンバータ)と同様の挙動を示すことになる。この結果、コントローラ(判断手段)160は、第1スイッチング素子S1のゲート信号のオンタイミングTs2でFCソフトスイッチングコンバータ150の入力電流値が、メモリ162に格納されたオープン故障電流範囲Iorに入っているとことを検知し、補助回路12bの第2スイッチング素子S2にオープン故障が生じていると判断する。
以下、コントローラ160による補助回路12bの故障判定処理について、図12を参照しながら説明する。
図12は、コントローラ160によって実行される故障判定処理を示すフローチャートである。
コントローラ160は、まず、第1スイッチング素子S1のゲート信号に基づき、FCソフトスイッチングコンバータ150の故障の判定タイミングが到来したか否かを判断する(ステップS201)。本実施形態では、判定タイミングとして第1スイッチング素子S1のゲート信号のオンタイミングTs2を利用するため、コントローラ160は、第1スイッチング素子S1のゲート信号がオンしたことを検知すると、判定タイミングが到来したと判断してFCソフトスイッチングコンバータ150の入力電流値を検出する(ステップS201→ステップS202)。
コントローラ160は、まず、第1スイッチング素子S1のゲート信号に基づき、FCソフトスイッチングコンバータ150の故障の判定タイミングが到来したか否かを判断する(ステップS201)。本実施形態では、判定タイミングとして第1スイッチング素子S1のゲート信号のオンタイミングTs2を利用するため、コントローラ160は、第1スイッチング素子S1のゲート信号がオンしたことを検知すると、判定タイミングが到来したと判断してFCソフトスイッチングコンバータ150の入力電流値を検出する(ステップS201→ステップS202)。
コントローラ160は、ステップS203に進むと、検出した入力電流値が、メモリ161に格納された正常電流範囲Inrに入っている否かを判断する。コントローラ160は、検出した入力電流値が正常電流範囲Inrに入っている場合には補助回路12bは正常であると判断し、FCソフトスイッチコンバータ150について通常制御を行う(ステップS204)。なお、通常制御とは、FCソフトスイッチコンバータ150に異常が生じていない場合の制御、すなわち燃料電池110に対する要求電力が得られるようにFCソフトスイッチングコンバータ150の動作を制御することをいう。
一方、コントローラ160は、ステップS203において、検出した入力電流値が正常電流範囲Inrに入っていないと判断すると、ステップS205に進む。コントローラ160は、検出した入力電流値が、メモリ163に格納されたショート故障電流範囲Isrに入っているか否かを判断する。コントローラ160は、検出した入力電流値がショート故障電流範囲Isrに入っている場合には補助回路12bの第2スイッチング素子S2にショート故障が生じていると判断し、ショート故障制御を行った後(ステップS205→ステップS206)、処理を終了する。
ショート故障制御について詳述すると、コントローラ(主スイッチ制御手段)160は、第2スイッチング素子S2にショート故障が生じていると判断すると、直ちに当該コンバータ150を停止(別言すれば、主回路12aの第1スイッチング素子S1のスイッチング動作を停止)するとともに、たとえば文字メッセージや警報ランプを点滅させる、あるいは警告音を発するなどして当該コンバータ150に異常が生じた旨を運転手などに報知する。これにより、第2スイッチング素子S2のショート故障に起因したFCソフトスイッチングコンバータ150の異常過熱を抑制することが可能となり、当該コンバータ150や周辺部品の破損という事態を未然に防止することが可能となる。
さらに、コントローラ160は、ステップS205において、検出した入力電流値がショート故障電流範囲Isrに入っていないと判断すると、ステップS207に進む。コントローラ160は、検出した入力電流値が、メモリ162に格納されたオープン故障電流範囲Iorに入っているか否かを判断する。コントローラ160は、検出した入力電流値がオープン故障電流範囲Iorに入っている場合には補助回路12bの第2スイッチング素子S2にオープン故障が生じていると判断し、オープン故障制御を行った後(ステップS207→ステップS208)、処理を終了する。
オープン故障制御について詳述すると、コントローラ(主スイッチ制御手段)160は、第2スイッチング素子S2にオープン故障が生じていると判断すると、負荷制限(要求電力が所定出力以下であるなど)を条件に、補助回路12bを切り離した状態で、すなわち主回路12aのみを利用してFCソフトスイッチングコンバータ150を駆動(別言すれば、主回路12aの第1スイッチング素子S1のスイッチング動作を継続)させる。これにより、第2スイッチング素子S2にオープン故障が生じた場合でもコンバータを利用できるというメリットがある。ただし、かかる状態ではコンバータ効率が悪化するため、コンバータ150の修理を促すべく、上記と同様に当該コンバータ150に異常が生じた旨を運転手などに報知する。なお、コンバータの異常を報知する際には、異常の種類(すなわち、ショート故障であるかオープン故障であるか)が認識できるように報知しても良い。
一方、コントローラ160は、ステップS207において、オープン故障電流範囲Iorに入っていないと判断した場合には、他の異常(例えば、電流センサの異常など)が生じていると判断し、他の異常検知処理を行った後(ステップS209)、処理を終了する。なお、他の異常検知処理としてどのような部位をどのようなタイミングで検知するかは予め設定しておけば良い。
以上説明したように、本実施形態によれば、FCソフトスイッチングコンバータ150の入力電流(=燃料電池110の出力電流Ifcmes)を所定のタイミングで検知することにより、コンバータの補助回路12bの故障の有無、さらには故障の種類までも早急に判定することが可能となる。
さらに、上記FCソフトスイッチングコンバータ150の入力電流は、電流センサI0によって検知されるため、新たなセンサを付加することなしに(すなわち既存の部品をそのまま利用して)補助回路12bの故障判定を実現することができる。
さらに、上記FCソフトスイッチングコンバータ150の入力電流は、電流センサI0によって検知されるため、新たなセンサを付加することなしに(すなわち既存の部品をそのまま利用して)補助回路12bの故障判定を実現することができる。
上記FCソフトスイッチングコンバータ150の入力電流は電流センサI0によって検知されるため、新たなセンサを追加することなしに(すなわち既存の部品をそのまま利用して)補助回路12bの故障判定を実現することができる。
B.変形例 上述した本実施形態では、FCソフトスイッチングコンバータ150の故障の判定タイミングとして第1スイッチング素子S1のゲート信号のオンタイミングTs2を利用したが、これに代えて第1スイッチング素子S1のゲート信号のオフタイミングTs1を利用しても良い。
図14は、変形例に係る電流センサI0によって検知されるFCソフトスイッチングコンバータ150の入力電流波形と判定タイミングと第1スイッチング素子のゲート信号の関係を例示した図であり、図11と同様、正常時の入力電流波形を太実線で示すとともに、第2スイッチング素子S2のオープン故障時、ショート故障時の入力電流波形をそれぞれ点線、一点鎖線で示す。
図14に示すように、FCソフトスイッチングコンバータ150の入力電流値は、第1スイッチング素子S1のゲート信号のオンからオフへの切り換えタイミング(以下、オフタイミング)においても大きく異なる。よって、このオフタイミングで電流センサI0によりFCソフトスイッチングコンバータ150の入力電流値を検出し、検出した入力電流値が正常電流範囲、ショート故障電流範囲、オープン故障電流範囲のいずれに入るかを検知することで、補助回路120bの故障の有無や故障の種類(オープン故障、ショート故障)を判定しても良い。なお、正常電流範囲やショート故障電流範囲、オープン故障電流範囲については、上記本実施形態と同様、予め実験などにより求め、各メモリに格納しておけば良い。かかる構成によっても、コンバータの補助回路12bの故障の有無、さらには故障の種類までも早急に判定することができるとともに、新たなセンサを付加することなしに補助回路12bの故障判定を実現することができる。
100…FCHVシステム、110…燃料電池、120…バッテリ、130…負荷、140…インバータ、150…FCコンバータ、160…コントローラ、170…センサ群、180…バッテリコンバータ、S1,S2…スイッチング素子、C1,C3…平滑コンデンサ、C2…スナバコンデンサ、L1,L2,…コイル、D1,D2,D3,D4,D5…ダイオード。
Claims (6)
- 燃料電池の出力電圧を制御する補助回路を備えたソフトスイッチングコンバータの制御装置であって、
前記ソフトスイッチングコンバータの入力電流値を検出する検出手段と、
検出された入力電流値に基づき、前記ソフトスイッチングコンバータの前記補助回路に異常が生じているか否かを判断する判断手段と
を備えるコンバータ制御装置。 - 前記検出手段は、前記ソフトスイッチングコンバータの主昇圧回路における主スイッチのターンオン・タイミングで前記ソフトスイッチングコンバータの入力電流値を検出する請求項1に記載のコンバータ制御装置。
- 前記検出手段は、前記ソフトスイッチングコンバータの主昇圧回路における主スイッチのターンオフ・タイミングで前記ソフトスイッチングコンバータの入力電流値を検出する請求項1に記載のコンバータ制御装置。
- 前記判断手段は、前記入力電流値に基づき、前記ソフトスイッチングコンバータの前記補助回路における補助スイッチが正常に動作しているか、前記補助スイッチにオープン故障が生じているか、前記補助スイッチにショート故障が生じているかを判断する請求項1〜3のいずれか1の請求項に記載のコンバータ制御装置。
- 前記判断手段によって前記補助スイッチにオープン故障が生じていると判断された場合には、前記主スイッチのスイッチング動作を継続させる一方、前記判断手段によって前記補助スイッチにショート故障が生じていると判断された場合には、前記主スイッチのスイッチング動作を停止させる主スイッチ制御手段をさらに備える請求項4に記載のコンバータ制御装置。
- 前記主昇圧回路は、
一端が前記燃料電池の高電位側の端子に接続された主コイルと、
一端が前記主コイルの他端に接続され、他端が前記燃料電池の低電位側の端子に接続された、スイッチングを行う前記主スイッチと、
カソードが前記主コイルの他端に接続された第一ダイオードと、
前記第一ダイオードのアノードと前記主スイッチの他端との間に設けられた平滑コンデンサとを有し、
前記補助回路は、
前記主スイッチに並列に接続され、かつ前記主コイルの他端と前記燃料電池の低電位側の端子に接続された、第二ダイオードとスナバコンデンサとを含む第一直列接続体と、
前記第一直列接続体における前記第二ダイオードと前記スナバコンデンサとの接続部位と前記主コイルの一端との間に接続された、補助コイルと第三ダイオードと前記補助スイッチとを含む第二直列接続体とを有する請求項2〜5のいずれか1の請求項に記載のコンバータ制御装置。
Priority Applications (1)
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013110793A (ja) * | 2011-11-17 | 2013-06-06 | Toyota Motor Corp | 燃料電池システム |
-
2009
- 2009-06-11 JP JP2009139964A patent/JP2010288365A/ja active Pending
Cited By (1)
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