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JP2010270080A - 抗菌組成物 - Google Patents

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安弘 松田
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Abstract


【課題】 洗濯機の使用に際し、人と環境に安全で、細菌(腐敗の原因)と真菌(カビの原因)に対する抗菌スペクトルが広く、かつ長時間持続する抗菌剤組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】(A)熱処理されたカルシウム成分含有物質と(B)金属イオン含有物質とを必須成分としてなる抗菌剤組成物を提供する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、抗菌剤に関するものであり、詳しくは、洗濯用水、洗浄水、食品加工用水、浴槽の水空調用クーラー等に使用される水、貯水槽内の水等に対して広範な抗菌スペクトルを付与する技術に関するものである。
従来、菌の増殖を抑える方法として、アルコール系、フェノール系、アルデヒド系、カルボン酸系、エステル系、エーテル系、ニトリル系、過酸化物・エポキシ系、ハロゲン系、有機金属系、強酸性水などを、液体に添加して抗菌する方法が知られていた。
しかしながらこれらの方法はいずれも取り扱いが難しく、皮膚アレルギーやシックハウス症候群、化学物質過敏症などを引き起こす可能性があり、注意が必要であった。すなわち、薬剤の安全性に問題があった。既存の多くの抗菌剤は、薬効成分を溶出により放出することによって菌の発育を阻止、あるいは死滅させるものであるため、時間とともにその薬効がなくなり、使えなくなってしまうという欠点があった。従来、水に抗菌性を与える場合、塩素系薬剤として、次亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸ナトリウム、ジクロロイソシアヌル酸、トリクロロイソシアヌル酸等を使用する方法が知られている。これらの方法では残効性がなく、処理後の菌汚染に弱く処理を繰り返す必要があった。アルコールを使用する方法は揮発性のため残効性がなく引火性があり危険であった。フェノール系薬剤を使用する方法では毒性があり刺激臭が強く安全上の問題があった。4級アンモニウム塩例えば塩化ベンザルコニウムを使用する方法では、日常的に使われる家庭洗剤の主成分である陰イオン界面活性剤と反応して失効する。強酸性水を使用する方法では、適用範囲がされる限定されるという改善の余地が残されていた。
以下洗濯機を使い続けることによって、起こる微生物被害に特定して述べるが、本発明はその用途に制限されるものではない。洗濯槽裏面に、細菌やカビが繁殖し、洗濯物に付着する。また、洗濯後、部屋干しする際、洗濯物からイヤなにおい(細菌による腐敗臭+カビによる異臭)が発生することが問題となっていた。特にカビに対する抜本対策が望まれている。
この様な状況に鑑み、小売市場において、洗濯洗剤に除菌剤を配合してなる「部屋干しニオイ対策」を標榜した洗濯洗剤が市販されているが上記記載の緒問題を解決していない現状である。この原因は該洗濯洗剤に配合された除菌剤が洗濯槽に残存する汚れや菌豪に対して抗菌作用が十分及んでいないためである。そのために、塩素系薬剤からなる強力な洗濯槽専用クリーナーが相次いで市販されている現状である。本剤の使用に当たっては、水を洗濯槽に満たし該塩素系洗濯槽専用クリーナーを入れ、かき混ぜ、長時間放置した後、さらに水洗い・すすぎ運転を数回繰り返さなければならなかった。この方法によると、抗菌処理にわざわざ要する時間が長く、水や電力消費が大きい上、排水に塩素系の有害物質を含むため、河川放流では環境問題を生じ、下水処理の負担となる。
上記洗濯槽、洗濯物の微生物汚染対策として、前記洗濯槽クリーナーに代わる安全、簡単、かつ環境負荷が小さい有効な手段が求められていた。
そこで、上記の危険な薬剤を一切使用せずに、抗菌する方法として特開2001−233720号公報による方法が知られている。本報告によれば、貝殻焼成カルシウムとトルマリン石や麦飯石などの天然鉱石(無機物)とを同時に焼結して得た抗菌剤を、水透過性の袋に収容し、洗濯作業中に使用して殺菌する方法である。しかしながら、貝殻焼成カルシウムは細菌(腐敗)に対する殺菌効果が認められるが、本発明の課題であるカビには効果が認められていない。さらに、トルマリン石などの天然鉱石を焼成して得た無機物には細菌(腐敗)真菌(カビ)両者に抗菌作用が認められないから、該洗濯機カビ問題の解決に寄与しないことが明らかである。
また、洗濯槽の微生物汚染対策として特開2007−007354号公報によれば貝殻焼成カルシウムとゼオライトとの混合物の粉末または粒状を使用する方法が提案されている。しかしながら、ゼオライトには前記公報同様、抗菌、抗カビ性が認められないことから、該洗濯機カビ問題の解決に寄与しないことが明らかである。
因みに、貝殻焼成カルシウム類の抗菌範囲を刊行物によって例示すればこれらのとおり細菌に対する効果は認められるが真菌(カビ)に対する効果は認められていない。
以上から、カビ抵抗性のない貝殻焼成カルシウム単独および他の無機鉱物(トルマリン、麦飯石、ゼオライト等)を併用した洗濯槽クリーナー(非塩素系)による洗濯槽の微生物対策、とりわけカビ問題については解決に至っていない現状である。
他方、特開2008−215618号公報記載のとおり、銀イオンは抗菌スペクトルが広く(強力な抗菌および抗カビ機能)耐性を持ち得ないと言う特徴があるため、地上のほとんど全ての単細胞病原菌を短い時間に殺菌する事が知られている。この銀イオンによる抗菌、抗カビに関する殺菌作用は究明されていないが以下の理論によるものと考えられる。
1. 細菌、カビの-SH基、-COOH基、-OH基などと強く結合して細菌の細胞膜を破壊または細胞膜に分布している主要酵素と反応して酵素作用を阻害し死滅させる。
2. 活性酸素による殺菌作用、すなわちコロイド銀が触媒作用をして、酸素が活性酸素(O2 +;O2-、O)に転換されて死滅させる。
したがって本発明は、このような効果を備えた銀イオンと熱処理されたカルシウム成分含有物質とを適用させることにより水が関与する系における微生物汚染問題を解決しようとするものである。
銀イオンは電気分解によって発生させる場合を除けば通常、多孔質無機系担体であるゼオライト、多孔質セラミック(アパタイト)モンモリロナイト、低分子ガラス、炭素繊維等に、担持された銀ゼオライト、銀アパタイト等が公知であり、銀メッキした繊維なども公知である。例えば銀ゼオライトは所定の濃度に調整した硝酸銀溶液にゼオライトを投入し、イオン交換反応をさせて得られる。ゼオライトは結晶性アルミノケイ酸塩の一種である。一般にアルミニウム、ケイ素、アルカリ金属、アルカリ土類金属と酸素から構成されている。
しかしながら、これらの銀イオン含有物質が該洗濯槽微生物問題の解決対策として使用された報告が未だ見られないのが現状である。その理由は、実用過程つまり、洗濯工程において銀イオン含有物質が洗濯汚れ(皮脂、タンパク質、でんぷん、泥(無機物)など)に覆われ、銀イオンの溶出が封鎖され抗菌機能が発揮されないためと考えられる。このような現象は、銀イオン含有物質のpHが、概ね中性であるため貝殻焼成カルシウムのようなアルカリ素材によるセルフクリーニング機能が発揮できないことによる。この失効現象は銀化合物を有効活用する上で、実用上の深刻な問題となっていた。
特開2001−233720号公報 特開2007−007354号公報 特開2008−215618号公報
日本食品化学学会 資料(平成11年6月4日)「焼成ホッキ貝の抗菌性と環境ホルモン等の除去効果」 新潟薬科大学及川助教授
本発明は上記洗濯槽の抗菌処理の問題点に鑑みてなされたものであり、人と環境に対する安全性に優れ、細菌(腐敗の原因)と真菌(カビの原因)両方に高い抗菌力と持続力を有する抗菌剤組成物を提供することを目的とするものである。
洗濯槽の抗菌処理については、種々の方法等が検討されているが、長期にわたり、細菌とカビ両方の増殖を抑制できる技術については、未だ報告されていないのが現状である。本発明の発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、(A)熱処理されたカルシウム成分含有物と、(B)金属イオン含有物質を含む 抗菌剤組成物を通水性(不織布)袋に、収納し通常の洗濯作業をするのみで、一切の複雑な作業を必要とすることなく、長期に亘り、細菌とカビ両方の増殖を抑制することを発見し本発明を完成した。
本発明の請求項1に係る抗菌組剤成物は、抗細菌性とアルカリ洗浄力が優れている熱処理カルシウム成分含有物質と、抗菌スペクトルが広い、特に抗カビ性が優れている金属イオン含有物質とを必須成分として含有することを特徴としている。
本発明請求項1の抗菌組成物において、熱処理カルシウム成分含有物質が、動物由来または天然鉱物由来の炭酸カルシウム含有物質の少なくともいずれか一つ以上である請求項2、3記載の構成、金属イオン含有物質が銀イオンである請求項4,5,6記載の構成、熱処理カルシウム成分含有物質と金属イオン含有物質の重量比が、95/5〜20/80の範囲である請求項6の構成をそれぞれ好適態様としている。
上記課題を解決するために、請求項1では、熱処理されたカルシウム成分含有物質と金属イオン含有成分とを有効成分とすることを特定している。即ち、本発明に係る抗菌剤は、熱処理されたカルシウム成分含有物質による大腸菌、黄色ブドウ球菌などの細菌類の抗菌機能を分担し、金属イオン含有成分は黒カビなど広範囲の真菌類の抗菌機能を分担する。また、熱処理されたカルシウム成分含有物質は水と反応して水酸化カルシウムとなって、強力な「アルカリ洗浄機能」を発揮する。すなわち、細孔が集積した多孔質体に金属イオンを担持させた金属イオン含有物質においては、洗濯汚れで被覆され、抗菌性が発揮・持続できないという難点があった。本発明によると、洗濯のたびに(A)成分によって(B)成分表面の汚れがアルカリ洗浄される新規特徴を有する。
請求項2、3の発明によれば、抗菌組成物において、(A)熱処理されたカルシウム成分含有物質が天然素材を原料とする焼成貝殻である場合は人体に対して安全であることが公認されている。(食品衛生法、既存添加物名簿、焼成カルシウムとして記載)加熱処理によってカルシウム成分含有物質から炭酸ガスが抜け出し(CaCO3 →CaO+CO2 )、多孔質構造を有するため、接触面積が広く、抗菌効果が発揮されやすい上、アルカリ洗浄作用を有するため、細孔が洗濯物汚染物質によって閉塞されない。また、抗菌剤を収容する不織布など水透過性袋の目の大きさより、粗い粒子径(1〜6mm)とすることで有効期間中(A)成分が水透過性袋内に滞留するので、いやなニオイを吸着〜脱臭することができる。このように、廃棄された貝殻を有効利用することから、省資源及び環境保全にも貢献する。
請求項4の発明によれば、金属イオン含有物質が、銀、亜鉛、銅などの重金属のイオンを含むものであるため、広い抗菌スペクトルを示し、特にカビ類に対しても抗菌効果が高く、抗菌効果が長期間持続すること、耐性菌が発生しにくいこと等の特性がある。重金属イオンの種類としては、銀イオンが、安全性の点で特に優れていることから、銀イオンが好適に使用できる。
請求項5の発明によれば、抗菌組成物において、銀イオンが銀メッキされた繊維であることから、接触面積が極めて大きく、細菌やカビとの接触効率がよいため、多孔質物質に担持された銀イオン抗菌剤に比べさらに高度な抗菌効果を示す。
請求項6の発明によれば、抗菌組成物において、(A)熱処理されたカルシウム成分含有物質と(B)抗菌性金属イオン含有物質とが特定比率であることから、両者の協働による抗菌作用がより有利に発揮される。
本発明の組成物は、既述のように、(A)熱処理されたカルシウム成分含有物質と(B)金属イオン含有物質とを、有効成分とすることを特徴としており、細菌、カビに対する優れた抗菌力を備え、特にカビ対する抗菌効果が確認されている。
熱処理されたカルシウム成分含有物質は、動物(貝類等)に由来する天然炭酸カルシウムまたは天然鉱石に由来する石灰岩を焼成したものであって、成分はいずれも酸化カルシウムを主体とする。食品の除菌洗浄には前者が好適であるが洗濯槽に使用する場合には後者が経済性から選択されてもよく特に制限されるものではない。
これら2種類の酸化カルシウムは水溶液中で水に溶解して水酸化カルシウムとなって水酸基イオンによる強いアルカリ性を示す。
CaO+HO→Ca(OH)2 Ca(OH)2→Ca+2OH
この様にして発生した水酸基イオンが細菌の細胞膜を通して細胞内に侵入し細胞構成要素であるタンパク質を加水分解し、殺菌作用を発揮する。したがって両者とも細菌への強い抗菌作用を示す。両者とも焼成時に炭酸カルシウムから炭酸ガスが抜け出すことによってCaCO3 →CaO+CO2 無数の空隙を伴った多孔質構造を持つことがSEM(走査型電子顕微鏡写真)によって確認されている。従って、(A)熱処理されたカルシウム成分含有物質は表面積が極めて広く菌との接触面積が大きいため抗細菌作用が発揮されやすいという特徴を有する。
多孔質構造に伴って洗濯後の脱水〜乾燥工程で、イヤなにおいを吸着し脱臭する機能を発現する。すなわち、洗濯物の脱水工程で脱臭が完結するから衣類等を部屋干ししてもいやなニオイがしないのである。
さらに、(A)(B)両成分を混合して使用することによって得られる最大のメリットは(A)成分である酸化カルシウムが水と反応して生成する水酸化カルシウムの働きによって(B)成分すなわち、金属(銀)イオン含有物質の抗カビ効果を長期間に亘って維持する。なぜなら、(A)成分(B)成分を混合してなる抗菌剤組成物を同時に使用することによって、洗濯物汚れ(皮脂等の油、脂肪、タンパク等)に覆われた(B)成分表面を(A)成分のアルカリ洗浄作用で水に溶かし清浄にすることができる。すなわち、(B)成分の多孔質細孔が(A)成分によって、汚染物質で覆われないから高度な抗菌効果が持続~発揮されるのである。
焼成カルシウムとその溶出成分は無害な無機物であるため、塩素・酸素系除菌洗浄剤のように排水中に有害成分をもたらす懸念はなく、環境負荷ならびに下水処理における負荷が軽減する。
本発明の熱処理されたカルシウム成分含有物質における動物由来の原料としては、例えばホタテ貝、牡蠣、サザエ、ホッキ貝、ハマグリ、アサリ、シジミ等の貝殻の他、ウニの殻、鶏卵の殻、珊瑚等も挙げられる。貝殻、とりわけ大量に食消費される牡蠣、ホタテ貝の殻は、安価に入手できると共に、廃物の有効利用として省資源及び環境保全にも貢献できるため、特に好適なものとして推奨される。
動物由来(貝殻)または天然鉱石(石灰岩)由来カルシウムの焼成は、オートクレーブや電気炉、ロータリーキルン等を用いて行うが、加熱温度600〜1500℃程度で20分〜3時間程度加熱すればよい。また、粉砕は焼成前後のいずれでもよいし、粗粉砕して焼成後に更に粉砕してもよい。焼成カルシウム粉末の粒度としては、最大6mm以下に破砕または顆粒物として造粒したものと、平均粒子径が10〜50μm程度に細かく粉砕した粒度のものとを組み合わるのが好適である。大粒子径成分が多過ぎると、接触面積が少なくなり抗菌効果、アルカリ洗浄性の低下をきたす。細粒成分が多過ぎると、粒子の多孔構造が潰れて、物理吸着作用の低下を招く懸念がある。熱処理カルシウム含有物質として、具体例を挙げれば「貝殻焼成カルシウムGCA−0;登録商標;有限会社オブジィ−」、天然鉱物由来生石岩粉末としては「生石灰特号;登録商標;河合石灰工業 、生石灰;登録商標;宮城石灰工業株式会社」が好適に使用できる。
銀メッキした繊維の製造方法並びに抗菌性素材は特開平8−35173号公報、特開平10−72704号公報のとおり公知である。具体的には、ナイロン繊維の基材物質に対して銀をメッキしたソークォート・インダストリーズ社(米国)製、「X−static」繊維を好適に使用できる。この繊維は具体的には、7.6デニールのナイロン(直径0.0033cm)に無電解メッキの方法で銀を付着させたものとメッキしていないナイロンとの割合が8.6:91.4であるがこれに制限されず、銀メッキ繊維の混合比率は5〜30%が好適に使用される。また、この抗菌層を構成する銀繊維の直径は、約30μm以下であることが望ましい。すなわち、これら金属繊維の径が太くなるほど、製造コストの点では優れてくるが、抗菌効果は繊維の表面に比例することから、太い繊維を用いると表面積が減少して抗菌効果が低下する。
熱処理されたカルシウム成分含有物質と上記銀繊維との使用割合(重量比)は99/1〜30/70が好適であり、特に98/2〜80/20が好適である。熱処理されたカルシウム成分含有物質が少ないと銀繊維の汚染がひどく抗菌性の維持ができない。銀繊維が少ないと抗カビ性が劣る。
本発明は銀繊維の使用方法を制限するものではない。銀繊維を含有する抗菌性不織布に加熱処理したカルシウム物質を収納して使用する方法、及び銀繊維を使用しない不織布に加熱処理したカルシウム含有物質と銀繊維を収容して使用する方法も好適に使用できる。このようにいずれの使用方法も限定されるものではない。
本発明による、熱処理されたカルシウム成分含有物質と金属イオン含有成分とは混合するか別々に不織布に収容して使用する。熱処理されたカルシウム成分は、不織布などの水透過性袋の目の大きさを考慮した粒度分布とし、使用有効期限(1か月=30回洗濯)中に、確実に排出される小粒子と確実に残存する大粒子とを使用するのが好適である。目安としては、有効期限終了時に、抗菌剤組成物が40〜60%残存する、粒子径分布が好適である。小粒子径(10〜50μm)の、熱処理されたカルシウム成分はすすぎによって排出されるため、洗濯物に付着してざらついたりすることがない。粗粉砕粒子の最大径は1〜6mmが好適である。(B)成分銀イオン含有物質は高価であることから最後まで不織布に残存するよう500〜1000μmの粒子径分布に調整するのが好適である。または、2〜5mmφの粒状物であってもよい。使用するときは通水性を有する布または紙等の包装体に内包して、洗濯ネットまたは、洗濯機用助剤容器として市販されている通水性ボール体に収容して使用するのが好適である。洗濯ネットは、一辺をチャックにより開閉できる構造とすれば、該抗菌剤組成物を容易に出し入れすることが可能となり、便利である。
洗濯ネットの取り付け方法は特に制限がないが、たとえば、洗濯槽の水中に浮遊させる、あるいは、洗濯ネットにフックを取り付けて洗濯槽壁面から吊下する、等の方法を用いることができる。取り付ける時期については、すすぎの段階で取り付ければ充分であるが、洗濯開始時に取り付けても良い。
以上のように、取り付けた状態で洗濯機を使用することにより、洗濯後の洗濯物中に含まれる水に高度の抗菌菌作用が付与され、洗濯物の乾燥中に洗濯物中に含まれる水の腐敗を防止できる。
(A)熱処理されたカルシウム成分と (B)金属イオン含有成分との配合比率は、 重量比 95/5〜20/80の範囲がよく、とりわけ90/10〜50/50が好適である。熱処理されたカルシウム成分が少ないと金属イオン含有成分の汚染が蓄積し抗カビ力が低下する。金属イオン含有成分が少ないとカビに対する抗菌力が低下し、多くなるほど経済的訴求効果が低下する。
以下、本発明をその実施例によりさらに詳しく説明する。
実施例1〜5、比較例1〜6として以下に述べる。
後記表3に示す、洗濯繰り返し回数と抗菌、抗カビ抵抗性試験は、「家庭用合成洗剤試験方法」(JISK3362)に準処した。すなわち、30°Cの水道水1000mlに、洗浄力判定用指標洗剤1.33gと 不織布に抗菌剤組成物0.5g(洗濯槽洗濯水60Lに抗菌材組成物1袋(30g)に相当)を収納した袋を、かき混ぜ試験機の槽内に固定し、JISL0803単一繊維布を用いて7日間着用して、作成した襟あか布(110×240mmの汚染布)15枚とともに、10分間かき混ぜ(回転数=120±5/分)洗浄試験に供した。襟あか布は、洗浄後、含水率が200%以下となるよう手で絞り、30°Cの水1000ml中に入れかき混ぜ機を用い3分間すすいだ。襟あか布を都度、更新しながらこの操作を0回、15回、30回繰り返し洗濯処理し、抗菌、抗カビ試験に供した。
抗細菌試験は、日本工業規格のJIS規格抗菌試験JISL1902 に準処した。
上記洗濯操作毎の試料1gを減菌水1000mlに加え室温で30分間攪拌して得た試料液10mlにエスケリチア コリ(Escherichia coli)約10cfu/mlの菌液0.1mlを接種し、温度25℃、湿度90%以上の環境で24時間放置後、生存菌数を計測し表1のように評価した。
Figure 2010270080
抗カビ試験は日本工業規格、カビ抵抗牲試験(JIS Z 2911)の繊維製品用防カビ試験によるハローテスト法に準じ、28°C×14日培養後に評価した。
上記洗濯操作毎の試料を減菌水1000mlに1gを加え室温で30分間攪拌した試料液に減菌布を1時間浸漬後含水率が200%以下となるよう圧縮し試験に供した。用いたカビは、ミロテシウムべルカリア(myrotheciumverrucaria)、ケトミウム グロボサム(Chaetomium globosum)、ペニシリウム シトリナム(Penicillium citrinum)、およびアスペリギルス ニゲル(Asperigillus niger)の4種カビ混合である。結果の表示は表2のとおりである。
Figure 2010270080
表3の結果から、(A)熱処理されたカルシウム成分含有物質と(B)金属イオン含有物質を特定した割合で配合した本発明の抗菌剤組成物(実施例1〜5)は、(A)単独(比較例1〜2)または(B)単独(比較例3〜6)の抗菌剤組成物に比し抗菌性が著しく向上し、とりわけカビ抵抗性が優れていた。(A)成分によって(B)銀イオン成分が汚染物質で閉塞されないため、高い抗菌抗カビ効果が繰り返しの洗濯によっても失われることなく長期間持続されることが確認された。すなわち、本発明の(A)成分(B)成分を特定した割合で混合してなる抗菌剤組成物においては、洗濯のたびに(B)成分に吸着された水不溶性の衣類汚れ(油、脂肪、タンパク等)が(A)成分のアルカリ洗浄作用によって水に洗い流されることに基づいて高度な抗菌抗カビ効果が維持されるのである。
Figure 2010270080
(注)A−1 貝殻焼成カルシウム「GCA−O」登録商標;(有)オブジィー
A−2 石灰岩焼成カルシウム「生石灰特号」登録商標;河合石灰工業
B−1 銀ゼオライト「ゼオミックAJ10D」;シナネンゼオミック(株)
B−2 銀アパタイト「アパサイダー」;登録商標;サンギ株式会社
B−3 銀ガラス「ミリオンキラーPG701」;興亜硝子(株)社製
B−4 銀メッキ繊維「X−static」登録商標;ソークォート・インダストリーズ社
以上説明したように、本発明抗菌組成物によれば洗濯物に抗細菌(腐敗)および抗真菌(カビ)性を付与するという新規な特徴を有し、日常の洗濯作業並びに、洗濯機の機構を複雑に面倒にすることなく操作できる。さらに、大量に廃棄処分されていた貝殻を有効に利用でき、ごみの削減化に寄与する。しかして、上述した新規抗菌剤組成物を低コストで提供できるなど、実用性に優れた効果を奏するものである。
本発明の抗菌剤の用途は洗濯槽に限られず、加工食品製造業、外食産業および家庭内における細菌。カビによる汚染防止、ならびに医療産業、医療福祉産業における殺菌、消毒、除菌に有利に利用できる。好適である。

Claims (6)

  1. 熱処理されたカルシウム成分含有物質と金属イオン含有物質とを混合したことを特徴とする抗菌剤組成物
  2. 請求項1記載の抗菌剤組成物において、カルシウム成分含有物質が動物由来または天然鉱物由来のいずれか1種以上であることを特徴とする請求項1記載の抗菌剤組成物。
  3. 請求項2記載の抗菌剤組成物において、動物由来の炭酸カルシウム含有 物質が貝殻、卵殻、甲殻類の殻、骨、珊瑚、真珠からなる群から選択された少なくとも1種以上であり、天然鉱物由来の炭酸カルシウム含有物質が石灰岩である請求項1記載の抗菌剤組成物。
  4. 請求項1記載の抗菌剤組成物において、金属イオン含有物質が銀、銅および亜鉛からなる群より選択される少なくとも1種以上の金属イオンであって、多孔質無機系担体であるゼオライト、セラミック(アパタイト)、モンモリロナイト、低分子ガラス、炭素繊維に、担持された群から選択された少なくとも1種以上であることを特徴とする請求項1記載の抗菌組剤成物。
  5. 請求項1記載の抗菌剤組成物において、金属イオン含有物質が銀または銅のいずれか1種以上をメッキしてなる金属繊維であることを特徴とした請求項1記載の抗菌剤組 成物。
  6. 請求項1,2、3、4,のいずれかに記載の抗菌剤において、熱処理されたカルシウム成分含有物質と金属イオン含有物質との割合(重量比)が95/5〜20/80であることを特徴とした請求項1記載の抗菌剤組成物。
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