JP2010268038A - 耳掛型補聴器 - Google Patents
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Abstract
【課題】補聴器装用者が前後方向に対する音源位置を推定しやすくし、かつ補聴器装用時の審美性を高くすることが可能な耳掛型補聴器を提供する。
【解決手段】本発明の耳掛型補聴器は、人体の耳に装着されて使用されるものであり、周囲音を集音して入力信号を生成するマイク101と、前記入力信号に基づいて出力信号を生成する信号処理手段102を少なくとも含み、前記耳に装着可能な耳掛部110と、前記出力信号に基づいて出力音を再生するレシーバ103とを備える。また、マイク101は、耳掛部110が耳に装着された場合、外耳道920の延長上であって、耳輪901と耳珠902と耳垂903とにより定義される面よりも鼓膜側に位置する外耳道開口部に配置される。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の耳掛型補聴器は、人体の耳に装着されて使用されるものであり、周囲音を集音して入力信号を生成するマイク101と、前記入力信号に基づいて出力信号を生成する信号処理手段102を少なくとも含み、前記耳に装着可能な耳掛部110と、前記出力信号に基づいて出力音を再生するレシーバ103とを備える。また、マイク101は、耳掛部110が耳に装着された場合、外耳道920の延長上であって、耳輪901と耳珠902と耳垂903とにより定義される面よりも鼓膜側に位置する外耳道開口部に配置される。
【選択図】図1
Description
本発明は、マイクを耳甲介部に設置し、レシーバを外耳道部に設置する耳掛型補聴器に関するものである。
従来の補聴器として、耳掛型補聴器、コンチャ型、カナル型などの耳穴型補聴器がある。補聴器装用者は、耳掛型補聴器が小さくて耳介の裏側に置くと目立ちにくいという審美性の観点と、耳穴型を装用すると外耳道内を全部もしくは一部を塞ぐために閉塞感を感じるという装用感の観点から、耳穴型補聴器と比較して耳掛型補聴器を好む傾向がある。従来の耳掛型補聴器の一例として、構成要素を2つ持つものがある。2つの構成要素とは耳掛部(Behind The Ear:BTE)と耳穴部(Completely In the Canal:CIC)であり、耳掛部にマイク、電池、信号処理手段を有し、外耳道内にレシーバを有する。従来、補聴器本体から鼓膜面までを音導チューブを介して伝達していたが、この補聴器では、レシーバを外耳道内に置くことで鼓膜面に直接音を伝えることにより、広帯域の音を伝達できることが利点である(例えば、特許文献1参照)。外耳道内に配置されるレシーバーを外耳道レシーバー(Receiver In Canal:RIC)という。また、耳掛型補聴器であって、レシーバを外耳道内に、またマイクを外耳道内もしくは耳介内に設置する補聴器が存在する。マイクを外耳道内もしくは耳介内に設置することにより、マイクで収音する際に耳介による周波数特性変化を受け、音声帯域を強調することが出来る。また、マイクを外耳道内もしくは耳介内に設置することにより、前方向と後方向からの音響伝達経路が変わり、音源の前後方向に対する方向性を識別する事ができる。 ここで、耳介により音声帯域を強調されたり音源の前後方向を識別できたりする効果を耳介効果と定義する(例えば、特許文献2参照)。
また、耳掛型補聴器であって、レシーバとマイクを一体化させ、これを外耳道内に設置する補聴器が存在する。マイクを外耳道開口部に設置することにより、自然な聞こえを実現しつつ、耳掛部に大きな電池残量を保有することにより、補聴器装用時間を長く、また電池交換頻度を少なくすることが可能となる(例えば、特許文献3、4参照)。
ところで、人間は左右2つの耳があるので、音源位置が真正面や真後ろ以外の水平方向にある場合は、音源から左右の耳に音が到達する時間差が生じる。これを両耳間時間差(interaural time difference:ITD)といい、水平方向の音源位置推定を利用している。また、音源から両耳への距離が異なるため、到達する音圧にも差が生じる。これを両耳間レベル差(interaural level difference:ILD)といい、これも同様に音源位置推定に利用している。
一方、音源位置が真正面、真後、真上といった垂直方向に存在する場合、両耳に入る音は、頭の非対称性によるわずかな差しか存在せず、両耳間時間差、両耳間レベル差もほとんど生じない。この場合、人間は音源位置を推定するために、頭部、肩、および耳介による回折、反射などの作用で周波数特性が異なることを利用して、音源方向を推定している。ここで音源から両耳の鼓膜に至る伝達路の特性を、頭部伝達関数(head related transfer function:HRTF)という。
一方、音源位置が真正面、真後、真上といった垂直方向に存在する場合、両耳に入る音は、頭の非対称性によるわずかな差しか存在せず、両耳間時間差、両耳間レベル差もほとんど生じない。この場合、人間は音源位置を推定するために、頭部、肩、および耳介による回折、反射などの作用で周波数特性が異なることを利用して、音源方向を推定している。ここで音源から両耳の鼓膜に至る伝達路の特性を、頭部伝達関数(head related transfer function:HRTF)という。
従来の多くの耳掛型補聴器は、特許文献1のように、マイクが補聴器本体上部、すなわち耳介上部に位置する。すなわち、耳掛型補聴器のマイクで収音する音は、耳介形状による周波数特性変化を受けることがない。したがって、耳掛型補聴器装用者にとって、前後方向に対する音源位置推定が困難であるというのが現状である。また、特許文献2のようにマイクを外耳道内もしくは耳介内に配置される耳掛補聴器であっても、マイクを設置する場所によっては小さい利得でハウリングが発生する課題が存在する。また、マイクを設置する場所によっては、審美性の観点で装用が目立ってしまい、風雑音の影響を大きく受けてしまう課題が発生する場合がある。さらに、特許文献3および特許文献4のようにマイクとレシーバを一体化して、外耳道内に設置すると、小さい利得でハウリングが発生してしまう課題が生じる。また、一体化することにより、外耳道内に置く部材がレシーバ単体と比して大きくなり、補聴器装用者は閉塞感を感じることとなる。この閉塞感として、自分の発した音声(自発話)が響いたり、また食事などで食物を咀嚼する時の咀嚼音が響いたりする課題が発生する。また、従来の耳穴型補聴器には、更に小さく審美性の高い小型耳穴型補聴器として、CIC型補聴器が存在するが、マイク、スピーカー、信号処理手段、電池など、補聴器に関わる全ての構成要素を外耳道内に備える必要がある。限られた外耳道内空間に、補聴器の構成要素を配置するために、装用時に閉塞感がある課題がある。また、外耳道内空間に電池を含めて配置するために、電池容量としても少ない小型の電池に限定されてしまい、補聴器利用者は、頻繁に電池交換を行う必要があるため、必ずしも利便性が高いとは言い難い。さらに、耳穴型補聴器の中には補聴器装用者の耳型に合わせるオーダーメイド補聴器も存在するが、補聴器装用者の耳型を採取して、補聴器シェルを耳型形状に合わせた加工が必要となり、レディメイド補聴器と比較して、高価になってしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、補聴器装用者が人間が本来持つ耳介による耳介効果により、自然で聞きやすい音を提供することが出来、また補聴器装用時に発生する不快なハウリング音や閉塞感を低減し、また補聴器装用時間や電池交換間隔を長くでき、かつ補聴器装用時の審美性を高くすることが可能な耳掛型補聴器を提供することを目的とする。
本発明の耳掛型補聴器は、人体の耳に装着されて使用される耳掛型補聴器であって、 周囲音を集音して入力信号を生成するマイクと、前記入力信号に基づいて出力信号を生成する信号処理手段と、前記出力信号に基づいて出力音を再生するレシーバと、前記マイク、信号処理手段、レシーバに電力を供給する電池部を少なくとも含む耳掛部とを備え、前記耳掛部が前記耳に装着された場合、前記マイクは、耳輪と耳珠と耳垂とにより定義される面よりも鼓膜側に位置する耳甲介に配置され、前記レシーバは、外耳道に配置され、前記電池部は、耳介上部で耳介裏側に配置される。この構成により、人間が本来持つ耳介による耳介効果により、自然で聞きやすい音を聞くことが出来、また補聴器装用時に発生する不快なハウリング音や閉塞感を低減し、また補聴器装用時間や電池交換間隔を長くでき、かつ補聴器装用時の審美性を高くすることが可能な耳掛型補聴器を提供することが出来る。
また、本発明の耳掛型補聴器は、前記耳掛部が前記耳に装着された場合、前記マイクの音孔は、耳介正面からみて体外方向に開口していることが好ましい。この構成により、耳介効果を得つつ、周囲音や会話音を感度良く収音し、なおかつ体表面から分泌される垢や汗などがマイクの音孔から進入することを防止し、故障が発生し難い耳掛型補聴器を提供することが出来る。
また、本発明の耳掛型補聴器は、前記マイクは、耳介正面から見て耳甲介舟に収まり、前記マイクの音孔は、前記レシーバと前記マイクを接続する電線が前記マイクと接合する箇所の近傍にあることが好ましい。。この構成により、マイクの音孔を耳介壁面に囲まれないことにより、壁面間で定在波が立つことを防止し、定在波の共鳴によるハウリング発生を防止する耳掛型補聴器を提供することが出来る。
また、本発明の耳掛型補聴器は、前記マイクと前記レシーバとを接続する電線の断面は略楕円形状であることが好ましい。この構成により、補聴器を耳に装着した際に、略楕円形状の長辺側の面を耳甲介の肌に接触させれば、マイク音穴の開口方向を体外方向に向けることができ、なおかつ体表面から分泌される垢や汗などが、マイクの音孔をから進入することを防止することができる耳掛型補聴器を提供する。
また、本発明の耳掛型補聴器は、前記マイクを少なくとも含む耳甲介部と前記レシーバを少なくとも含む外耳道部とが、着脱可能であることが好ましい。この構成により、個人差により異なる耳介の大きさに対して、耳甲介部と外耳道部とを接続する電線の長さを耳介の大きさに応じて調節することが可能となり、補聴器装用者の耳介に合わせた耳掛型補聴器を提供することが可能となる。
また、本発明の耳掛型補聴器は、前記電池部を少なくとも含む耳掛部と前記レシーバを少なくとも含む外耳道部とが、着脱可能であることが好ましい。この構成により、個人差により異なる耳介の大きさに対して、耳掛部のある耳介上部と外耳道部とを接続する電線の長さを耳介の大きさに応じて調節することが可能となり、補聴器装用者の耳介に合わせた耳掛型補聴器を提供することが可能となる。
また、本発明の耳掛型補聴器は、前記信号処理手段が、外耳道もしくは耳甲介を閉管としたときの共振周波数を含む、周波数帯域に対する利得を低減することが好ましい。この構成により、雑音や会話音をハウリングの種となり、これが外耳道もしくは耳甲介の共振周波数により増幅されることを帰還回路が形成されてハウリングへ成長することを防ぎ、ハウリング発生を低減することができる。
また、本発明の耳掛型補聴器は、前記耳掛部が前記耳に装着された場合、前記信号処理手段は、前記耳甲介に配置されることが好ましい。この構成により、マイクと信号処理手段を電気回路的に近接した位置に配置することが可能であり、マイクと信号処理手段の間の電線での電圧降下や、外部雑音での電磁誘導による信号劣化が発生することを低減することができる。
また、本発明の耳掛型補聴器は、前記マイクと前記レシーバを接続した電線は弾性体で形成されていることが好ましい。この構成により、電線のばね性によって耳甲介の皮膚面に密着させることが可能となり、マイクを耳甲介舟に安定して保持し、またレシーバを外耳道に安定して保持することが可能となる。さらに、マイクを安定して保持することにより、補聴器装用者が動いた場合でも、マイクが耳甲介舟の皮膚面に衝突する際の接触雑音を低減することが可能となり、マイクが不要な雑音を収音しにくいという効果が得られる。
また、本発明の耳掛型補聴器は、前記マイクと前記レシーバとを接続した電線は長手方向に凹凸を有していてもよい。この構成により、電線が湾曲しやすくなるので、装着が容易になる。また、装用者が動いた場合でも安定して保持でき、汗や垢が耳甲介に溜まることを防止できる。
本発明は、耳掛型補聴器装用者が人間が本来持つ耳介による耳介効果により、自然で聞きやすい音を聞くことが出来、また補聴器装用時に発生する不快なハウリング音や閉塞感を低減し、また補聴器装用時間や電池交換間隔を長くでき、かつ補聴器装用時の審美性を高くすることが可能な耳掛型補聴器を提供することが出来る。
以下、本発明の実施形態の耳掛型補聴器について、図面を用いて説明する。
まず、耳の外側から見える部分について、図2を用いて簡単に説明する。図2は、耳介の一例の正面図である。耳介(pinna)910とは、頭部の両側にあって、外耳道920を囲んでいる貝殻状の突起である。耳輪(helix)901は、耳介910において耳珠902と対向する側の外周部分のやわらかな隆起した部分のことである。耳珠(Tragus)902は、外耳道920の入口にあるでっぱりのことである。外耳道(ear canal)920は、耳穴の入口から鼓膜に達する略S字状の管である。
耳垂(earlobe)903は、耳たぶのことであり、耳の下に垂れ下がったやわらかな部分のことである。耳輪脚(crus of helix)905は、耳輪901が外耳道上部まで延長して隆起している部分である。また、耳甲介(concha)904は、外耳道920の入口にある窪み部分の事であり、2つの部分に分かれている。この耳甲介904の中における2つの部分とは、一つが耳輪脚905より上の部分が耳甲介舟(cymba concha)904aであり、もう一つが耳輪脚905より下の部分を耳甲介腔(cavum concha)904bである。
耳垂(earlobe)903は、耳たぶのことであり、耳の下に垂れ下がったやわらかな部分のことである。耳輪脚(crus of helix)905は、耳輪901が外耳道上部まで延長して隆起している部分である。また、耳甲介(concha)904は、外耳道920の入口にある窪み部分の事であり、2つの部分に分かれている。この耳甲介904の中における2つの部分とは、一つが耳輪脚905より上の部分が耳甲介舟(cymba concha)904aであり、もう一つが耳輪脚905より下の部分を耳甲介腔(cavum concha)904bである。
(第1の実施形態)
次に、本発明の第1の実施形態の耳掛型補聴器の構成の一例を図1に示す。
本実施形態の耳掛型補聴器は、構成要素として大きく3つに分けることができる。
一つ目は、耳介910上部で、かつ耳介910裏側に位置するように耳に装着する耳掛部110であり、二つ目は、外耳道920の内部に位置するように耳に装着する外耳道部100であり、三つ目は、外耳道開口部でかつ耳甲介904に位置するように耳に装着される耳甲介部120である。なお、外耳道開口部とは、耳輪901と耳珠902と耳垂903とにより定義される面100p(図3(b)および図3(c))よりも鼓膜側に位置する部分である。外耳道開口部に位置するとは、例えば外耳道920の延長上や耳甲介904に位置することを含む。
次に、本発明の第1の実施形態の耳掛型補聴器の構成の一例を図1に示す。
本実施形態の耳掛型補聴器は、構成要素として大きく3つに分けることができる。
一つ目は、耳介910上部で、かつ耳介910裏側に位置するように耳に装着する耳掛部110であり、二つ目は、外耳道920の内部に位置するように耳に装着する外耳道部100であり、三つ目は、外耳道開口部でかつ耳甲介904に位置するように耳に装着される耳甲介部120である。なお、外耳道開口部とは、耳輪901と耳珠902と耳垂903とにより定義される面100p(図3(b)および図3(c))よりも鼓膜側に位置する部分である。外耳道開口部に位置するとは、例えば外耳道920の延長上や耳甲介904に位置することを含む。
耳甲介部120は、マイク101を有して構成される。また、耳掛部110は、信号処理手段102と電池部104と接続部108を有して構成される。また、図3のごとく外耳道部100は、レシーバ103とイヤチップ202と接続部109を有して構成される。そして、電気的な接続として、図1からも理解されるようにマイク101と信号処理手段102および電池部104を電線140および電線150で接続し、また図3からも理解されるようにレシーバ103と信号処理手段102および電池部104を電線150で接続している。電線140および電線150は、線路上を各種情報が伝送される信号線の一例である。
次に、本実施形態の耳掛型補聴器が行う処理の流れを図1を用いて説明する。
まず、マイク101が入力音を入力音声信号に変換する。変換された入力音声信号は、信号処理手段102に伝達される。この、信号処理手段102が、入力音声信号を加工して出力音声信号を生成する。生成された出力音声信号は、レシーバ103に伝達され、レシーバ103が、出力音声信号から出力音に変換し、補聴器装用者に対して出力音を再生する。なお電池部104は、マイク101、および信号処理手段102、およびレシーバ103に駆動電力を供給する。ここで、信号処理手段102の処理内容を補足しておく。信号処理手段102の処理内容は、アナログ補聴器かデジタル補聴器かで異なる。
アナログ補聴器の場合には、信号処理手段102は、入力音声信号を補聴器装用者の聴力レベルに応じて信号を増幅し、出力音声信号を生成する。また、補聴器装用者の聴力保護のために、最大音響利得の制限も行う。一方、デジタル補聴器の場合には、信号処理手段102は、周波数分析・合成が可能となるため、補聴器装用者のオージオグラムの形状に合わせて、各周波数信号毎に増幅率を変える非線形圧縮処理を行う。なお、オージオグラムとは、補聴器装用者の各周波数信号毎に対する最小可聴音を測定したグラフである。オージオグラムによって難聴の程度、タイプおよび進行を表現することができる。また、信号処理手段102は、補聴器装着時に発生しやすいハウリング音を抑えるハウリング抑圧処理、音源方向が前方方向である音を強調する指向性合成処理、入力信号に含まれる非音声区間すなわち雑音区間を抑圧する雑音抑圧処理、耳障りな風雑音を抑圧する風雑音抑圧処理、入力信号に含まれる音声信号を強調する音声強調処理などを行う。ここでは、信号処理手段102の処理内容の一例を示したが、この一例に限定されるわけではない。
まず、マイク101が入力音を入力音声信号に変換する。変換された入力音声信号は、信号処理手段102に伝達される。この、信号処理手段102が、入力音声信号を加工して出力音声信号を生成する。生成された出力音声信号は、レシーバ103に伝達され、レシーバ103が、出力音声信号から出力音に変換し、補聴器装用者に対して出力音を再生する。なお電池部104は、マイク101、および信号処理手段102、およびレシーバ103に駆動電力を供給する。ここで、信号処理手段102の処理内容を補足しておく。信号処理手段102の処理内容は、アナログ補聴器かデジタル補聴器かで異なる。
アナログ補聴器の場合には、信号処理手段102は、入力音声信号を補聴器装用者の聴力レベルに応じて信号を増幅し、出力音声信号を生成する。また、補聴器装用者の聴力保護のために、最大音響利得の制限も行う。一方、デジタル補聴器の場合には、信号処理手段102は、周波数分析・合成が可能となるため、補聴器装用者のオージオグラムの形状に合わせて、各周波数信号毎に増幅率を変える非線形圧縮処理を行う。なお、オージオグラムとは、補聴器装用者の各周波数信号毎に対する最小可聴音を測定したグラフである。オージオグラムによって難聴の程度、タイプおよび進行を表現することができる。また、信号処理手段102は、補聴器装着時に発生しやすいハウリング音を抑えるハウリング抑圧処理、音源方向が前方方向である音を強調する指向性合成処理、入力信号に含まれる非音声区間すなわち雑音区間を抑圧する雑音抑圧処理、耳障りな風雑音を抑圧する風雑音抑圧処理、入力信号に含まれる音声信号を強調する音声強調処理などを行う。ここでは、信号処理手段102の処理内容の一例を示したが、この一例に限定されるわけではない。
図1に示した本実施形態の耳掛型補聴器は、図3のごとく装着される。
図3に示すごとく、耳掛部110は、耳介910の上部で、かつ耳介910の裏側に装着される。この耳掛部110には図1の電池部104が収納されているが、耳掛部110は耳介910に隠れて、外部から目立ち場所に広い空間があるため、審美性を損なうことなく、電池容量が大きな電池を保持することが可能となる。また、耳甲介部120は、耳甲介舟904aにある窪み部分に保持されるように配置する。こうすることで、耳甲介部120は、耳甲介舟904の影に隠れて外部から目立たないため、審美性を損なうことなく、マイク101で耳介効果を得ることが可能となる。また、マイク101を含む耳甲介部120と、レシーバ103を含む外耳道部100との距離が離すことにより、ハウリング音の発生する確率を低減することができる。さらに、マイク101を耳甲介舟904aに保持することにより、風がマイク101に直接当たることにより発生する風雑音を低減することが出来る。
図3に示すごとく、耳掛部110は、耳介910の上部で、かつ耳介910の裏側に装着される。この耳掛部110には図1の電池部104が収納されているが、耳掛部110は耳介910に隠れて、外部から目立ち場所に広い空間があるため、審美性を損なうことなく、電池容量が大きな電池を保持することが可能となる。また、耳甲介部120は、耳甲介舟904aにある窪み部分に保持されるように配置する。こうすることで、耳甲介部120は、耳甲介舟904の影に隠れて外部から目立たないため、審美性を損なうことなく、マイク101で耳介効果を得ることが可能となる。また、マイク101を含む耳甲介部120と、レシーバ103を含む外耳道部100との距離が離すことにより、ハウリング音の発生する確率を低減することができる。さらに、マイク101を耳甲介舟904aに保持することにより、風がマイク101に直接当たることにより発生する風雑音を低減することが出来る。
また、マイク101とレシーバ103とを接続する電線140は、図1に示すがごとく曲線形状であり、ばね性をもつ弾性体で形成されおり、曲線の曲率を変えることが出来る。電線140が外耳道部100に接する時の直線方向と、電線140が耳甲介部120に接する時の直線方向との角度が、非装用の場合には、180度以下でかつ90度以上とする。こうすることで、本実施形態の耳掛型補聴器を人の耳に装用した場合に、電線140が湾曲することにより、前記ばね性によって耳甲介940の皮膚面に対して密着させることが可能となる。電線140を皮膚に密着させる効果としては、耳甲介部120を耳甲介舟904aに安定して保持し、また外耳道部100を外耳道920に安定して保持することが可能となる。さらに、耳甲介部120を安定して保持することにより、補聴器装用者が動いた場合でも、耳甲介部120が耳甲介舟940aの皮膚面に衝突する際の接触雑音を低減することが可能となり、耳甲介部120に含まれるマイク101で不要な雑音を収音しにくいという効果がある。さらに、外耳道部100は、耳介910の中央の外耳道920に保持されるため、外部からは外耳道920にの影になるため目立たず、審美性を損なうことはない。さらにまた、外耳道部100には、マイク101や信号処理手段102や電池部104が含まれず、レシーバ103のみを含むために、外耳道920の閉塞感を低減することが可能となる。また、閉塞感が低減することにより、外耳道920の通気性が高まり、外耳道920に耳垢がたまることを防止する効果もある。
図3に示すごとく、本実施形態の耳掛型補聴器は、レシーバ103の先端部にイヤーチップ202を備えている。これは、レシーバ103を外耳道920の内部に保持するために存在している。また外耳道920の内部では、耳垢が発生するため、イヤーチップ202の先端で音孔が存在する部分に、耳垢防止膜を取り付けることが有用である。なお、イヤーチップ202は、レシーバ103から着脱可能とし、補聴器装用者がイヤーチップ202が汚れた際に、交換・洗浄できる。また、イヤーチップ202に穴を開けることにより、外耳道920の閉塞感を軽減することが可能である。
また、マイク101を耳甲介舟904aに設置することにより、耳介効果を得つつも、ハウリングを低減することが出来る。ハウリングはマイク101とレシーバ103が近接した時に帰還経路が形成されて発生するが、補聴器装用の場合は、レシーバ103からの出力音が外耳道920で気柱共鳴することにより、マイク101の入力音となり、ハウリングが発生することも考えられる。この気柱共鳴によるハウリングを低減するためには、マイク101を外耳道920から離したほうが望ましいと考えられる。そのハウリングが低減できる理由を、気柱共鳴とともに説明を行う。まず、周波数fに対しては、音速vと波長λから、次式(数1)が成立する。
この関係を元に、気柱共鳴が発生する共鳴周波数f(n)について考える。但し、n=1,2,3,の正の整数であり、n=1を基本振動という。
図9は閉管の長さlと開口端補正laと閉管の半径rの関係を表している。図9では、気柱共鳴としてλ/4の定在波が発生した場合であり、閉管の鼓膜側が定在波の節に、また外耳道の開口部側が定在波の腹になっている事がわかる。気柱共鳴を考える上での開口端補正をlaと定義すると、外耳道の鼓膜側が閉じている閉管、外耳道の開口部側が開管と考えられ、以下(数2)の関係がある。
但し、n=1、2、の正の整数である。この(数2)の意味は、気柱共鳴で定在波が発生するのは、気柱の長さがおおよそ波長の1/4、もしくは3/4、もしくは5/4・・・という場合に発生するということである。ここで、共鳴周波数f(n)を導出するために(数1)に対して(数2)を代入すると、次式(数3)が算出できる。
また、開口端補正laは、気柱の半径すなわち外耳道の半径rを用いて、la=0.6rと近似できる。
ここで、外耳道で気柱共鳴が発生する共鳴周波数fcとして、外耳道の形状について、数値で考えてみる。外耳道の長さlcは個人差により異なり、また測定箇所によっても異なる。鼓膜は外耳道に対して斜めについており、外耳道の長さとして、上壁で24[mm]、下壁で27[mm]という報告があるため、この平均である長さlc=25.5[mm]を一例として利用する。また外耳道の半径rcも個人差異により異なり、縦長方向半径3.3[mm]、横短方向半径2.3[mm]という報告があるため、その平均である半径rc=2.8[mm]を一例として利用する。
図10は、補聴器を装着した状態での外耳道部分に対する垂直方向の断面図であり、外耳道の長さlc、および外耳道の半径rcの測定箇所について記載している。なお、外耳道の長さlcは、耳甲介904を含まない箇所を外端として、鼓膜930を内端として、その間の長さとする。さらに音速は、温度によって変化するが、外耳道内は体温に近いと考えられ、摂氏tを30[℃]と仮定すると音速v=331.5+0.6t[m/s]=350[m/s]の値を利用する。以上より、外耳道における共鳴周波数をfcは、(数3)の長さlに外耳道の長さlcを代入し、半径rに外耳道の半径rcを代入して、
次式(数4)のようになる。
次式(数4)のようになる。
ここで、外耳道における共鳴周波数fcとして、基本振動の場合、すなわちn=1の場合と考えると、fc(1)=3219[Hz]となる。ハウリングが発生する種として、マイクや信号処理手段の熱雑音や周囲雑音などが考えられるが、この雑音や発話音が種となり、これが外耳道の気柱共鳴により増幅されることが考えられる。すなわち、雑音や発話内容の中で、外耳道における共鳴周波数が増幅することにより、これがハウリングへと成長していくことが考えられる。
この外耳道における共鳴周波数に起因するハウリングを防止する手段として、マイク102を外耳道920より離した位置に設置し、かつ耳甲介舟904aに設置することにより、補聴器装用が見えにくいことで審美性が高く、外耳道920による共鳴周波数を種としたハウリングが発生し難いという効果が得られる。また、このハウリング防止する別の手段として、信号処理手段102において、この周波数の利得を下げておくことにより、ハウリング発生を抑圧できる効果が考えられる。但し、共鳴周波数や利得は個人差により異なるため、補聴器装用者に応じて調整するとより高い効果が得られると考えられる。
さらに、耳甲介904での共鳴についても考察してみる。耳甲介904の大きさも個人差による異なるが、耳甲介904での長さldを考える。長さldとして、耳甲介904の窪み部分の深さがそれにあたるが、測定場所により大きく異なるため一概に耳甲介904の深さを定義することは難しいが、外耳道920におけるレシーバ103からの音が共鳴すると、測定箇所を耳珠902の近傍の顔前方方向付近とする。ここでは、耳甲介904の深さld=10[mm]程度である。また、耳甲介904の窪みに対する半径はrd=10[mm]程度である。
図10は、耳甲介904の長さld、および耳甲介の半径rdの測定箇所についても記載してる。但し、図10では耳甲介904の直径として2rdの部分を図示している。なお、耳甲介904の長さは、外耳道920を含まない箇所を内端とし、耳輪901と耳珠902と耳垂903とにより定義される面100pを外端面とし、測定箇所として耳甲介904の内側でかつ耳珠902の近傍部分で、内端と外端の間とする。
これらの値から耳甲介における共鳴周波数fdを算出するために、(数3)の長さlに耳甲介904の深さldを代入し、半径rに耳甲介904の半径rdを代入すると、次式(数5)のようになる。
図10は、耳甲介904の長さld、および耳甲介の半径rdの測定箇所についても記載してる。但し、図10では耳甲介904の直径として2rdの部分を図示している。なお、耳甲介904の長さは、外耳道920を含まない箇所を内端とし、耳輪901と耳珠902と耳垂903とにより定義される面100pを外端面とし、測定箇所として耳甲介904の内側でかつ耳珠902の近傍部分で、内端と外端の間とする。
これらの値から耳甲介における共鳴周波数fdを算出するために、(数3)の長さlに耳甲介904の深さldを代入し、半径rに耳甲介904の半径rdを代入すると、次式(数5)のようになる。
ここで、耳甲介における共鳴周波数fdは、気柱の長さ半径と比して十分に長くないことから基本振動の場合、すなわちn=1の場合で、この一例ではfd(1)=5468[Hz]となる。ハウリングが発生する種として、雑音や発話音が種となることは前述の通りであるが、これが耳甲介904の気柱共鳴により増幅されることが考えられる。すなわち、雑音や発話内容の中で、耳甲介904における共鳴周波数が増幅することにより、これがハウリングへと成長していくことが考えられる。
実験として、耳掛型補聴器を耳に装着した際に、利得を増加させてハウリング発生状態にし、そのハウリング発生時の補聴器入力音を録音した。その録音した信号に対して、周波数分析処理を行い、ハウリング発生時のピーク周波数の測定をおこなった。その結果、ハウリング発生時のピーク周波数は、耳甲介における共鳴周波数fdと近い値を計測した。この実験より、耳甲介における共鳴周波数に起因して、ハウリングが発生していると推察される。この耳甲介904における共鳴周波数に起因するハウリングを防止する手段として、マイク102を耳甲介904の内部で、かつマイク音孔を体外に向け、かつ耳甲介904の体表面で頭蓋骨に近い位置に設置することにより、マイク音孔122を共鳴周波数の節に近づけることとなり、その結果として共鳴周波数による空気振動の影響を低減することと考えられる。これらから、耳甲介904による共鳴周波数を種としたハウリングが発生し難いという効果が得られる。さらに、ハウリングを低減させるために、外耳道の共鳴周波数fcおよび耳甲介の共鳴周波数fdに対して、信号処理手段102のハウリング抑圧処理、もしくは非線形圧縮処理で、利得制限を掛けることも考えられる。具体的には、非線形圧縮部で入力信号を増幅しているが、共鳴周波数fc、fdを含む周波数帯域に対して、利得特性を−6[dB]などに抑圧した設定に変更することにより、外耳道および耳甲介の共鳴に起因したハウリングを低減することができる。
また図1に示す接続部108は、耳掛部110と電線150を接続している。接続部108が存在する理由は、耳介910の大きさに個人差があるため電線150の長さに個人差が生じたり、使用するレシーバ103の出力や特性に個人差があるため交換が必要な場合に対応できるという利点がある。
また、補聴器を長期間使用していると、レシーバ103が故障して交換が必要な場合でも、補聴器全体を交換することなく、レシーバ103を含む外耳道部100をだけを交換することにより対応できる利点がある。
また、補聴器を長期間使用していると、レシーバ103が故障して交換が必要な場合でも、補聴器全体を交換することなく、レシーバ103を含む外耳道部100をだけを交換することにより対応できる利点がある。
なお、構成を簡素にして開発費用を抑制するために、接続部108が無く、電線150が信号処理部102に直接接続している構成も当然考えられる。
接続部109は、外耳道部100と電線140を接続している。接続部109が存在する理由は、耳介の大きさに個人差があるため電線140の長さに個人差があるため、交換が必要な場合に対応できるという利点がある。また、補聴器を長期間使用していると、マイク101が故障して交換が必要な場合でも、補聴器全体を交換することなく、マイク101を含む耳甲介部120だけを交換することにより対応できる利点がある。なお、構成を簡素にして開発費用を抑制するために、接続部109が無く、電線140が外耳道部100に直接接続している構成も当然考えられる。
なお、接続部108および接続部109の実現方法は、一例として特開平9−219264に記載のある多極小型コネクタを用いるなど、既存の方法を適用することにより、実施可能である。
接続部109は、外耳道部100と電線140を接続している。接続部109が存在する理由は、耳介の大きさに個人差があるため電線140の長さに個人差があるため、交換が必要な場合に対応できるという利点がある。また、補聴器を長期間使用していると、マイク101が故障して交換が必要な場合でも、補聴器全体を交換することなく、マイク101を含む耳甲介部120だけを交換することにより対応できる利点がある。なお、構成を簡素にして開発費用を抑制するために、接続部109が無く、電線140が外耳道部100に直接接続している構成も当然考えられる。
なお、接続部108および接続部109の実現方法は、一例として特開平9−219264に記載のある多極小型コネクタを用いるなど、既存の方法を適用することにより、実施可能である。
図7は、耳甲介部120の構成図であり、この図7において、耳甲介部120は、マイク101を支持する筐体であり、外部からの音を入力する音孔121を有している。また、マイク101は、一例として円筒形のマイクであり、外部から音を入力するマイク音孔122が円筒形の円の中心部にあるもので説明をするが、この限りではない。ここで、図7は耳介910に対する正面図であり、音孔121は体外方向を向いていることがわかる。こうすることで、耳介効果を得ることが可能となり、自然な入力音を収音することが出来る。また、音孔121が体外方向を向いていることにより、音孔121から汗や耳垢が進入することを防止し、故障が少ない補聴器を提供する事が出来る。
図8は、本実施形態の耳掛型補聴器を装着した状態での電線140の長辺方向かつ頭蓋骨面に対する垂直方向の耳甲介部120の断面図である。
図4および図5は電線140の構成を説明するための図である。図4は図1のA部分の拡大図であり、図5は電線の内部構成図である。電線140は外耳道部100と耳甲介部120を接続するものであり、信号処理手段102からマイク101への信号線105a、グランド105b、電源供給線105cからなる。電線140は、耳介910正面から見た際に耳甲介904の窪み部分として、図3のごとく略円筒形の内側にある筒面上の肌にそって、配置することが望ましい。耳甲介904の窪み部分として、略円筒形の内側にある筒面上の肌に電線140が沿う事により、耳甲介904での耳介効果を得ることができ、かつ審美性の観点で目立ち難いという効果が得られる。
図5では、電線140の断面は略楕円形状(偏平形状)となっており、このようにすることにより、電線140の長辺方向の面が、耳甲介904の内側の面に、湾曲して接触することになるので、耳甲介904に大きな応力を掛けることなく、耳甲介部120を保持することができる。また、電線140の断面を略楕円形状とすることにより、補聴器を耳に装着した時に耳甲介部120の音孔121が向く方向を制御することが出来、前述したとおり体外方向に向けることが可能となる。
さらに、断面が略楕円形状にすることにより、電線140に鋭利な角を無くす事が出来、補聴器装用者の耳を傷つけることを防ぐ効果がある。なお、図5では、断面形状として楕円の説明を行ったが、三角形や四角形などの多角形で、かつ鋭利な角が無い断面を採用することも考えられる。
図4および図5は電線140の構成を説明するための図である。図4は図1のA部分の拡大図であり、図5は電線の内部構成図である。電線140は外耳道部100と耳甲介部120を接続するものであり、信号処理手段102からマイク101への信号線105a、グランド105b、電源供給線105cからなる。電線140は、耳介910正面から見た際に耳甲介904の窪み部分として、図3のごとく略円筒形の内側にある筒面上の肌にそって、配置することが望ましい。耳甲介904の窪み部分として、略円筒形の内側にある筒面上の肌に電線140が沿う事により、耳甲介904での耳介効果を得ることができ、かつ審美性の観点で目立ち難いという効果が得られる。
図5では、電線140の断面は略楕円形状(偏平形状)となっており、このようにすることにより、電線140の長辺方向の面が、耳甲介904の内側の面に、湾曲して接触することになるので、耳甲介904に大きな応力を掛けることなく、耳甲介部120を保持することができる。また、電線140の断面を略楕円形状とすることにより、補聴器を耳に装着した時に耳甲介部120の音孔121が向く方向を制御することが出来、前述したとおり体外方向に向けることが可能となる。
さらに、断面が略楕円形状にすることにより、電線140に鋭利な角を無くす事が出来、補聴器装用者の耳を傷つけることを防ぐ効果がある。なお、図5では、断面形状として楕円の説明を行ったが、三角形や四角形などの多角形で、かつ鋭利な角が無い断面を採用することも考えられる。
また、電線140は、外耳道部100と耳甲介部120を接続するものであり、電線140の形状を、直線とする代わりに耳甲介904の窪み部分として、略円筒形の内側にある筒面上の肌にそって配置するために、電線140の形状をあらかじめ図4のごとく、湾曲した構成とすることが考えられる。この構成とすることにより、電線140として、断面が略円形な電線140を利用することにより、安価な部品を利用することができる。
図6は電線140の他の例を説明するための図である。(a)は図1のA部分に対応する拡大図であり、(b)は電線の内部構成図である。図6の例では、電線140の長手方向に対する被覆の厚さを不均一としている。すなわち、本実施形態の補聴器を耳に装着した状態において、電線140が肌に接触する面に凹凸をつけている。電線140に凹凸をつけている理由は、本実施形態の補聴器を装用する際に電線140の凹凸をつけた面が湾曲しやすくして、装着を容易にするためである。また、別の効果として、装用者が動いた場合でも、耳甲介部120を耳甲介舟904aに安定して保持できる事と、電線140が肌に接触する面積を減少させて耳甲介904と電線140との間の通気性を高め、汗や垢が耳甲介904に溜まることを防止する効果が考えられる。なお、電線140は、信号線105a、グランド105b、電源供給線105cを覆っている。
(第2の実施形態)
図11は、本発明の第2の実施形態の補聴器の構成図である。図1の構成と同じ部分は説明を割愛するが、図1との違いは、信号処理手段102が耳掛部110に含まれるのではなく、耳甲介部120に含まれるという点である。信号処理手段102を耳甲介部120に含むことにより、マイク101と信号処理手段102を近接して配置することが可能となる。その結果、マイク101で収音した入力信号が、信号処理手段102に伝達する際の電圧降下による信号劣化や、外部機器等からの電磁誘導に起因する信号劣化を防止することができる効果がある。また、近年、信号処理手段102は回路設計およびプロセス開発の微細化が進んだことにより、より小型化が進展しているため、信号処理手段102を耳甲介部120に含んだ場合でも、耳甲介部120を耳甲介舟904aの窪み部分に隠れて体外方向からは見えにくく、審美性が高い補聴器を提供することができる。
図11は、本発明の第2の実施形態の補聴器の構成図である。図1の構成と同じ部分は説明を割愛するが、図1との違いは、信号処理手段102が耳掛部110に含まれるのではなく、耳甲介部120に含まれるという点である。信号処理手段102を耳甲介部120に含むことにより、マイク101と信号処理手段102を近接して配置することが可能となる。その結果、マイク101で収音した入力信号が、信号処理手段102に伝達する際の電圧降下による信号劣化や、外部機器等からの電磁誘導に起因する信号劣化を防止することができる効果がある。また、近年、信号処理手段102は回路設計およびプロセス開発の微細化が進んだことにより、より小型化が進展しているため、信号処理手段102を耳甲介部120に含んだ場合でも、耳甲介部120を耳甲介舟904aの窪み部分に隠れて体外方向からは見えにくく、審美性が高い補聴器を提供することができる。
なお、信号処理手段102の設置位置が異なるため、耳甲介部120と外耳道部100を接続する電線301と、外耳道部100と耳掛部110を接続する電線302は、図1で説明した電線と異なるため、別の符号を付与していることを補足する。
以上のように、本発明にかかる補聴器は、耳掛型補聴器においてマイクを耳甲介舟に、またレシーバを外耳道内部に、さらには電池を耳介上部に設置することにより、音源からの到来音を耳介の周波数特性を反映させた入力音とし、その結果、補聴器装用者が、耳介効果により自然で聞きやすい音を聞くことが出来、また補聴器装用時に発生する不快なハウリング音や閉塞感を低減し、また補聴器装用時間や電池交換間隔を長くでき、かつ補聴器装用時の審美性を高くすることが出来る耳掛型補聴器等として有用である。
100 外耳道部
110 耳掛部
120 耳甲介部
121 音孔
122 マイク音孔
101 マイク
102 信号処理手段
103 レシーバ
104 電池部
108 接続部(耳掛部)
109 接続部(外耳道部)
140 電線(耳甲介部と外耳道部の間)
150 電線(外耳道部と耳掛部の間)
202 イヤーチップ
910 耳介
920 外耳道
901 耳輪
902 耳珠
903 耳垂
904 耳甲介
904a 耳甲介舟
904b 耳甲介腔
905 耳輪脚
930 鼓膜
110 耳掛部
120 耳甲介部
121 音孔
122 マイク音孔
101 マイク
102 信号処理手段
103 レシーバ
104 電池部
108 接続部(耳掛部)
109 接続部(外耳道部)
140 電線(耳甲介部と外耳道部の間)
150 電線(外耳道部と耳掛部の間)
202 イヤーチップ
910 耳介
920 外耳道
901 耳輪
902 耳珠
903 耳垂
904 耳甲介
904a 耳甲介舟
904b 耳甲介腔
905 耳輪脚
930 鼓膜
Claims (10)
- 人体の耳に装着されて使用される耳掛型補聴器であって、
周囲音を集音して入力信号を生成するマイクと、
前記入力信号に基づいて出力信号を生成する信号処理手段と、
前記出力信号に基づいて出力音を再生するレシーバと、
前記マイク、信号処理手段、レシーバに電力を供給する電池部を少なくとも含んだ耳掛部とを備え、
前記耳掛部が前記耳に装着された場合、
前記マイクは、耳輪と耳珠と耳垂とにより定義される面よりも鼓膜側に位置する耳甲介に配置され、
前記レシーバは、外耳道に配置され、
前記電池部は、耳介上部で耳介裏側に配置される、
耳掛型補聴器。 - 請求項1に記載の耳掛型補聴器であって、
前記耳掛部が前記耳に装着された場合、
前記マイクの音孔は、耳介正面からみて体外方向に開口している、
耳掛型補聴器。 - 請求項1または2に記載の耳掛型補聴器であって、
前記マイクは、耳介正面から見て耳甲介舟に収まり、
前記マイクの音孔は、前記レシーバと前記マイクを接続する電線が前記マイクと接合する箇所の近傍にある、
耳掛型補聴器。 - 請求項1から3のいずれかに記載の耳掛型補聴器であって、
前記マイクと前記レシーバとを接続する電線の断面は略楕円形状である、
耳掛型補聴器。 - 請求項1から4のいずれかにに記載の耳掛型補聴器であって、
前記マイクを少なくとも含む耳甲介部と、
前記レシーバを少なくとも含む外耳道部とが着脱可能である、
耳掛型補聴器。 - 請求項1から5のいずれかに記載の耳掛型補聴器であって、
前記電池部を少なくとも含む耳掛部と
前記レシーバを少なくとも含む外耳道部とが着脱可能である、
耳掛型補聴器。 - 請求項1から6のいずれかに記載の耳掛型補聴器であって、
前記信号処理手段は、外耳道もしくは耳甲介を閉管としたときの共振周波数を含む、周波数帯域に対する利得を低減する構成とした、
耳掛型補聴器。 - 請求項1から7のいずれかに記載の耳掛型補聴器であって、
前記耳掛部が前記耳に装着された場合、
前記信号処理手段は、前記耳甲介に配置される、
耳掛型補聴器。 - 請求項1から8のいずれかに記載の耳掛型補聴器であって、
前記マイクと前記レシーバとを接続した電線は弾性体で形成されている、
耳掛型補聴器。 - 請求項1から9のいずれかに記載の耳掛型補聴器であって、
前記マイクと前記レシーバとを接続した電線は長手方向に凹凸を有する、耳掛型補聴器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2009115404A JP2010268038A (ja) | 2009-05-12 | 2009-05-12 | 耳掛型補聴器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2009115404A JP2010268038A (ja) | 2009-05-12 | 2009-05-12 | 耳掛型補聴器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2010268038A true JP2010268038A (ja) | 2010-11-25 |
Family
ID=43364694
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2009115404A Pending JP2010268038A (ja) | 2009-05-12 | 2009-05-12 | 耳掛型補聴器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2010268038A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012217062A (ja) * | 2011-04-01 | 2012-11-08 | Panasonic Corp | 補聴器 |
| JP2013146060A (ja) * | 2011-12-29 | 2013-07-25 | Gn Resound As | 定位向上補聴器 |
| CN111148002A (zh) * | 2020-01-31 | 2020-05-12 | 深圳市吸铁石科技有限公司 | 用于调节助听设备长度的结构及助听设备 |
| WO2025227327A1 (zh) * | 2024-04-29 | 2025-11-06 | 深圳市韶音听力科技有限公司 | 一种发声装置 |
| WO2026012137A1 (zh) * | 2024-07-12 | 2026-01-15 | 深圳市韶音科技有限公司 | 一种开放式助听器 |
-
2009
- 2009-05-12 JP JP2009115404A patent/JP2010268038A/ja active Pending
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