JP2010267881A - 電界効果トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ゲート電圧0Vにおけるリーク電流を低減し、十分なノーマリオフ動作を実現可能な縦型チャネル構造の電界効果トランジスタ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の電界効果トランジスタは、高濃度n型GaN層102と、高濃度n型GaN層102の上に形成され、平坦部124及び凸部122が表面に設けられ、高濃度n型GaN層102のキャリア濃度よりも低いキャリア濃度を有するn型GaN層103と、凸部122の上面に形成されたWSiソース電極105と、高濃度n型GaN層102と電気的に接続されたTi/Alドレイン電極109と、凸部122の側面に接するように平坦部124の上に形成されたp型ZnO層106と、p型ZnO層106の上に形成されたNi/Auゲート電極107とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の電界効果トランジスタは、高濃度n型GaN層102と、高濃度n型GaN層102の上に形成され、平坦部124及び凸部122が表面に設けられ、高濃度n型GaN層102のキャリア濃度よりも低いキャリア濃度を有するn型GaN層103と、凸部122の上面に形成されたWSiソース電極105と、高濃度n型GaN層102と電気的に接続されたTi/Alドレイン電極109と、凸部122の側面に接するように平坦部124の上に形成されたp型ZnO層106と、p型ZnO層106の上に形成されたNi/Auゲート電極107とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば民生機器の電源回路等に用いられるパワートランジスタに適用可能な窒化物半導体を用いた電界効果トランジスタ及びその製造方法に関する。
窒化ガリウム(GaN)に代表されるIII族窒化物半導体は、例えば窒化ガリウム(GaN)及び窒化アルミニウム(AlN)等の禁止帯幅が室温でそれぞれ3.4eV及び6.2eVと大きいワイドギャップ半導体であり、絶縁破壊電界が大きく且つ電子飽和速度が砒化ガリウム(GaAs)等の化合物半導体やシリコン(Si)等と比べて大きいという特徴を有している。そこで、高周波用電子デバイス又は高出力電子デバイスとして、GaN系の窒化物半導体材料を用いた電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor:FET)の研究開発が活発に行われている。
また、(0001)面上のAlGaN/GaNヘテロ構造においては、その界面に自発分極及びピエゾ分極によって生じる高濃度のキャリアが不純物をドーピングしない状態でも発生する。従って、このような特徴に基づき、窒化物半導体のヘテロ接合を用いた低オン抵抗の横型チャネル構造のデプレッション型(ノーマリオン型)電界効果トランジスタが報告されている(非特許文献1参照)。
ところで、このような横型チャネル構造の電界効果トランジスタにおいて耐圧を向上させるにはゲート電極とドレイン電極との間隔を大きくすることが必要となり、高耐圧の電界効果トランジスタを実現しようとするとデバイスサイズが大きくなる課題が存在する。
これに対し、より小さなデバイスサイズで高耐圧を実現可能な電界効果トランジスタとして、SIT(Static Induction Transistor:静電誘導トランジスタ)やPBT(Permable Base Transistor)と呼ばれる縦型チャネル構造の電界効果トランジスタがある。縦型チャネル構造の電界効果トランジスタは、半導体層の表面に凸部を形成し、凸部の上方及び下方にソース電極及びドレイン電極をそれぞれ形成し、凸部の側壁にゲート電極を形成して構成される。そして一般的に、ゲート電極に印加するゲート電圧により、チャネルを流れる電流が制御される。
M.Hikita et al. IEDM Tech Digest 2004, p.803
しかしながら、従来例の縦型チャネル構造を有する電界効果トランジスタでは、ゲート電極に電圧を印加していない状態(ゲート電圧0V)におけるリーク電流が大きく、十分なノーマリオフ動作が実現されない。
そこで本発明は、かかる問題点に鑑み、ゲート電圧0Vにおけるリーク電流を低減し、十分なノーマリオフ動作を実現可能な縦型チャネル構造の電界効果トランジスタ及びその製造方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明の窒化物半導体電界効果トランジスタは、第1導電型の第1の窒化物半導体層と、前記第1の窒化物半導体層の上に形成され、平坦部及び凸部が表面に設けられ、前記第1の窒化物半導体層のキャリア濃度よりも低いキャリア濃度を有する第1導電型の第2の窒化物半導体層と、前記凸部の上方に形成されたソース電極と、前記第1の窒化物半導体層と電気的に接続されたドレイン電極と、前記凸部の側面に接するように前記平坦部の上に形成された第2導電型の第3の半導体層と、前記第3の半導体層の上に形成されたゲート電極とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、第1導電型の第2の窒化物半導体層と第2導電型の第3の半導体層との接合により発生するビルトインポテンシャルが、第2の窒化物半導体層のポテンシャルエネルギーを変化させる。従って、第2の窒化物半導体層の凸部を横断するように空乏層が形成され、空乏層によりチャネルが分断される。その結果、ゲート電圧を印加していない状態で電流は流れないため、ゲート電圧0Vにおけるリーク電流を低減し、縦型チャネル構造の電界効果トランジスタにおいて十分なノーマリオフ動作が可能となる。
また、金属と半導体との接合であるショットキー接合と比べてビルトインポテンシャルが大きいpn接合が用いられるため、ゲートの立ち上がり電圧を大きくすることができ、大きなドレイン電流を得ることができる。また同時に、正のゲート電圧を印加しても、ゲートリーク電流を小さく抑えることが可能となる。
ここで、本発明の電界効果トランジスタは、前記第3の半導体層は構成元素に酸素または硫黄を含むことを特徴としている。
この構成によれば、酸素または硫黄を構成元素に有するワイドバンドギャップ半導体を第3の半導体層に用いることができ、大きなビルトインポテンシャルを得ることが可能となる。
また、本発明の電界効果トランジスタは、前記第3の半導体層がデラフォサイト構造、カルコゲナイド構造、岩塩構造及びウルツ鉱型構造のいずれかの結晶構造を有することを特徴としている。
また、本発明の電界効果トランジスタは、前記第3の半導体層が窒化物半導体層であることを特徴とする。
また、本発明の電界効果トランジスタは、前記第1の窒化物半導体層及び前記第2の窒化物半導体層がそれぞれn型半導体層であり、前記第3の半導体層がp型半導体層であることを特徴とする。
また、本発明の電界効果トランジスタは、さらに、前記ソース電極の上方に形成された、前記第3の半導体層と同じ材料の半導体層と、前記ソース電極の上方に形成された、前記ゲート電極と同じ材料の電極との少なくともいずれか一方を備えることを特徴とする。
この構成によれば、第3の半導体層及びゲート電極はソース電極をマスクとしたセルフアラインプロセスにて形成可能であり、よりチップ面積が小さな縦型チャネルを有する電界効果トランジスタを実現することが可能となる。
また本発明は、基板上に第1導電型の第1の窒化物半導体層を形成する工程と、前記第1の窒化物半導体層の上に、平坦部及び凸部が表面に設けられ、前記第1の窒化物半導体層のキャリア濃度よりも低いキャリア濃度を有する第1導電型の第2の窒化物半導体層を形成する工程と、前記第2の窒化物半導体層の上方にソース電極を形成する工程と、前記第1の窒化物半導体層と電気的に接続されたドレイン電極を形成する工程と、前記凸部の側面に接するように前記平坦部の上に第2導電型の第3の半導体層を形成する工程と、前記第3の半導体層の上にゲート電極を形成する工程とを含む電界効果トランジスタの製造方法とすることもできる。
本発明の電界効果トランジスタ及びその製造方法によると、高いオフ耐圧を有する窒化物半導体を用いたノーマリオフ型且つ大電流の縦型チャネル構造の電界効果トランジスタを実現できる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る縦型チャネル構造の電界効果トランジスタについて図面を参照しながら説明する。
本発明の第1の実施形態に係る縦型チャネル構造の電界効果トランジスタについて図面を参照しながら説明する。
図1は本実施形態に係る縦型チャネル構造の電界効果トランジスタの断面図である。
図1に示すように、この電界効果トランジスタは、n型GaN基板101、高濃度n型GaN層102、n型GaN層103、高濃度n型InAlGaN層104、タングステンシリサイド(WSi)ソース電極105、p型酸化亜鉛(ZnO)層106、p型ZnO層117、ニッケル(Ni)/金(Au)ゲート電極107、チタン(Ti)/アルミニウム(Al)ドレイン電極109、及びNi/Au電極108を備える。
図1に示すように、この電界効果トランジスタは、n型GaN基板101、高濃度n型GaN層102、n型GaN層103、高濃度n型InAlGaN層104、タングステンシリサイド(WSi)ソース電極105、p型酸化亜鉛(ZnO)層106、p型ZnO層117、ニッケル(Ni)/金(Au)ゲート電極107、チタン(Ti)/アルミニウム(Al)ドレイン電極109、及びNi/Au電極108を備える。
同電界効果トランジスタでは、主面の面方位が(0001)面のn型GaN基板101の主面上に、高濃度n型GaN層102と、n型GaN層103と、高濃度n型InAlGaN層104とが順次エピタキシャル成長されている。
n型GaN層103は、高濃度n型GaN層102の上に形成され、表面に平坦部124及び凸部122が設けられ、高濃度n型GaN層102のキャリア濃度よりも低いキャリア濃度を有する半導体層である。
高濃度n型InAlGaN層104は、凸部122の上面に選択的に形成されている。高濃度n型InAlGaN層104は、例えばIn0.02Al0.38Ga0.60Nから構成され、n型GaN層103に格子整合する形で形成されている。n型GaN層103と高濃度n型InAlGaN層104の一部が選択的に除去されており、高濃度n型InAlGaN層104表面から例えば250nmの深さの切り欠き部121が形成されている。
Ni/Auゲート電極107はNi/Auから構成され、Ti/Alドレイン電極109はTi/Alから構成され、Ni/Au電極108はNi/Auから構成される。
p型ZnO層106は、構成元素に酸素を含む酸化物半導体層であり、凸部122の側面に接するように平坦部124の上に形成されている。Ni/Auゲート電極107は、そのp型ZnO層106の上に形成されている。
WSiソース電極105は、WSiから構成され、高濃度n型InAlGaN層104の上(n型GaN層103の凸部122の上方)に形成され、高濃度n型InAlGaN層104とオーミック接触して形成されている。このWSiソース電極105をマスクとして、p型ZnO層106及びNi/Auゲート電極107が所謂セルフアライン工程にて形成されている。WSiソース電極105の上方に位置するNi/Au電極108は、ソース電極の一部として機能する。n型GaN基板101の裏面には、Ti/Alドレイン電極109がn型GaN基板101にオーミック接触して形成されている。
ここで、WSiソース電極105上方に形成されたp型ZnO層117は、n型GaN層103の平坦部124の上に形成されたp型ZnO層106と同じ材料の半導体層である。同じく、WSiソース電極105上方に形成されたNi/Au電極108は、p型ZnO層106の上に形成されたNi/Auゲート電極107と同じ材料の電極である。
例えば、n型GaN層103の凸部122の幅は0.6μm、n型GaN層103のキャリア濃度は1×1017cm-3、p型ZnO層106のキャリア濃度は1×1018cm-3であることが望ましい。
上記構造の電界効果トランジスタでは、n型GaN層103とp型ZnO層106との接合により発生するビルトインポテンシャルにより、n型GaN層103のポテンシャルエネルギーが上昇する。それにより、ゲート電圧を印加していない状態(ゲート電圧0V)においてもn型GaN層103の凸部122を横断するようにn型GaN層103内に空乏層が形成され、空乏層によりチャネルが分断される。従って、ゲート電圧を印加していない状態で電流は流れず、所謂ノーマリオフ動作が実現可能となる。
次に本実施形態に係る電界効果トランジスタの製造方法の一例について説明する。図2は、同電界効果トランジスタの製造方法を示す断面図である。
まずはMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法により、n型GaN基板101の主面上に、膜厚500nmの高濃度n型GaN層102、膜厚2μmのn型GaN層103、及び膜厚20nmの高濃度n型InAlGaN層104が順次エピタキシャル成長される(図2(a))。
続いて、例えばスパッタ等によりWSiが高濃度n型InAlGaN層104の上に堆積された後、ドライエッチングにより部分的にWSiが除去され、WSiソース電極105が形成される(図2(b)及び図2(c))。
続いて、WSiソース電極105をマスクとして、例えばICP(Inductively Coupled Plasma)等のドライエッチングにより高濃度n型InAlGaN層104及びn型GaN層103の一部が除去され、凸型構造(凸部122)が形成される(図2(d))。
続いて、WSiソース電極105をマスクとしたセルフアラインプロセスで、例えばPLD(Pulsed Laser Deposition)等によりn型GaN層103の平坦部124の上にp型ZnO層106が堆積された後、p型ZnO層106の上にNi/Auゲート電極107が堆積される。このp型ZnO層106及びNi/Auゲート電極107の形成において、WSiソース電極105の上にp型ZnO層117及びNi/Au電極108が形成される。
最後に、n型GaN基板101の裏面にTi/Alドレイン電極109が形成される(図2(e))。
以上のように本実施形態の電界効果トランジスタは、縦型チャネル構造を有するため、小さなデバイス面積でも高耐圧の電界効果トランジスタを実現できる。
また、本実施形態の電界効果トランジスタでは、p型ZnO層106よりTi/Alドレイン電極109側に位置するGaN層が露出することがないため、GaNを用いた横型チャネル構造の電界効果トランジスタで課題であった電流コラプス現象が生じることなく、高信頼性の電界効果トランジスタが実現可能となる。
また、本実施形態のトランジスタでは、ゲート長はp型ZnO層106の厚さで制御可能である。従って、電子ビームリソグラフィのような高コスト・低スループットのプロセス工程を用いることなく、従来の横型チャネル構造の電界効果トランジスタでは困難であった50nm以下のゲート長を実現できるため、低コストで高性能の電界効果トランジスタを実現することが可能となる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る縦型チャネル構造の電界効果トランジスタについて図面を参照しながら説明する。
本発明の第2の実施形態に係る縦型チャネル構造の電界効果トランジスタについて図面を参照しながら説明する。
図3は本実施形態に係る縦型チャネル構造の電界効果トランジスタの断面図である。
図3に示すように、この電界効果トランジスタは、サファイア基板110、AlNバッファ層111、高濃度n型GaN層102、n型GaN層103、高濃度n型InAlGaN層104、WSiソース電極105、p型酸化ニッケル(NiO)層112、Ni/Auゲート電極107、Ti/Alドレイン電極109、p型NiO層113、及びNi/Au電極108を備える。
図3に示すように、この電界効果トランジスタは、サファイア基板110、AlNバッファ層111、高濃度n型GaN層102、n型GaN層103、高濃度n型InAlGaN層104、WSiソース電極105、p型酸化ニッケル(NiO)層112、Ni/Auゲート電極107、Ti/Alドレイン電極109、p型NiO層113、及びNi/Au電極108を備える。
同電界効果トランジスタでは、主面の面方位が(0001)面のサファイア基板110の主面上に、AlNバッファ層111と、高濃度n型GaN層102と、n型GaN層103と、高濃度n型InAlGaN層104とが順次エピタキシャル成長されている。
n型GaN層103は、高濃度n型GaN層102の上に形成され、表面に平坦部124及び凸部122が設けられ、高濃度n型GaN層102のキャリア濃度よりも低いキャリア濃度を有する半導体層である。
高濃度n型InAlGaN層104は、凸部122の上面に選択的に形成されている。高濃度n型InAlGaN層104は、例えばIn0.02Al0.38Ga0.60Nから構成され、n型GaN層103に格子整合する形で形成されている。n型GaN層103と高濃度n型InAlGaN層104の一部が選択的に除去されており、高濃度n型InAlGaN層104表面から例えば250nmの深さの切り欠き部121が形成されている。さらに、n型GaN層103と高濃度n型GaN層102の一部が選択的に除去されており、切り欠き部123が形成されている。
p型NiO層112は、構成元素に酸素を含む酸化物半導体層であり、凸部122の側面に接するように平坦部124の上に形成されている。Ni/Auゲート電極107は、そのp型NiO層112の上に形成されている。
WSiソース電極105は、高濃度n型InAlGaN層104の上(凸部122の上方)に形成され、高濃度n型InAlGaN層104とオーミック接触して形成されている。このWSiソース電極105をマスクとして、p型NiO層112及びNi/Auゲート電極107が所謂セルフアライン工程にて形成されている。WSiソース電極105の上方に位置するNi/Au電極108はソース電極の一部として機能する。高濃度n型GaN層102の切り欠き部123が形成された部分には、Ti/Alドレイン電極109が高濃度n型GaN層102にオーミック接触して形成されている。Ti/Alドレイン電極109は、高濃度n型GaN層102と電気的に接続されている。
ここで、WSiソース電極105上方に形成されたp型NiO層113は、n型GaN層103の平坦部124の上に形成されたp型NiO層112と同じ材料の半導体層である。同じく、WSiソース電極105上方に形成されたNi/Au電極108は、p型NiO層112の上に形成されたNi/Auゲート電極107と同じ材料の電極である。
例えば、n型GaN層103の凸部122の幅は0.6μm、n型GaN層103のキャリア濃度は1×1017cm-3、p型NiO層112のキャリア濃度は1×1018cm-3であることが望ましい。
上記構造の電界効果トランジスタでは、n型GaN層103とp型NiO層112との接合により発生するビルトインポテンシャルにより、n型GaN層103のポテンシャルエネルギーが上昇する。それにより、ゲート電圧を印加していない状態(ゲート電圧0V)においてもn型GaN層103の凸部122を横断するようにn型GaN層103内に空乏層が形成され、空乏層によりチャネルが分断される。従って、ゲート電圧を印加していない状態で電流は流れず、所謂ノーマリオフ動作が実現可能となる。
次に本実施形に係る電界効果トランジスタの製造方法の一例について説明する。図4は、同電界効果トランジスタの製造方法を示す断面図である。
まずはMOCVD法により、サファイア基板110の主面上に、膜厚30nmのAlNバッファ層111、膜厚500nmの高濃度n型GaN層102、膜厚2μmのn型GaN層103、及び膜厚20nmの高濃度n型InAlGaN層104が順次エピタキシャル成長される。
続いて、例えばスパッタ等によりWSiが高濃度n型InAlGaN層104の上に堆積された後、ドライエッチングにより部分的にWSiが除去され、WSiソース電極105が形成される(図4(a))。
続いて、WSiソース電極105をマスクとして、例えばICP等のドライエッチングにより高濃度n型InAlGaN層104及びn型GaN層103の一部が除去され、凸型構造(凸部122)が形成される。さらに、n型GaN層103及び高濃度n型GaN層102層の一部がエッチングにより除去される(図4(b))。
続いて、WSiソース電極105をマスクとしたセルフアラインプロセスで、例えばPLD等によりn型GaN層103の平坦部124の上にp型NiO層112が堆積された後、p型NiO層112の上にNi/Auゲート電極107が堆積される(図4(c))。このp型NiO層112及びNi/Auゲート電極107の形成において、WSiソース電極105の上にp型NiO層113及びNi/Au電極108が形成される。
最後に、高濃度n型GaN層102層の上にTi/Alドレイン電極109が形成される(図4(d))。
以上のように本実施形態の電界効果トランジスタは、縦型チャネル構造を有するため、小さなデバイス面積でも高耐圧の電界効果トランジスタを実現できる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係る縦型チャネル構造の電界効果トランジスタについて図面を参照しながら説明する。
本発明の第3の実施形態に係る縦型チャネル構造の電界効果トランジスタについて図面を参照しながら説明する。
図5は本実施形態に係る縦型チャネル構造の電界効果トランジスタの断面図である。
図5に示すように、この電界効果トランジスタは、n型GaN基板101、高濃度n型GaN層102、n型GaN層103、高濃度n型InAlGaN層104、WSiソース電極105、p型GaN層114、Ni/Auゲート電極107、Ti/Alドレイン電極109、及びNi/Au電極108を備える。
図5に示すように、この電界効果トランジスタは、n型GaN基板101、高濃度n型GaN層102、n型GaN層103、高濃度n型InAlGaN層104、WSiソース電極105、p型GaN層114、Ni/Auゲート電極107、Ti/Alドレイン電極109、及びNi/Au電極108を備える。
同電界効果トランジスタでは、主面の面方位が(0001)面のn型GaN基板101の主面上に、高濃度n型GaN層102と、n型GaN層103と、高濃度n型InAlGaN層104とが順次エピタキシャル成長されている。さらに、n型GaN層103の上に、p型GaN層114がエピタキシャル成長されている。
n型GaN層103は、高濃度n型GaN層102の上に形成され、表面に平坦部124及び凸部122が設けられ、高濃度n型GaN層102のキャリア濃度よりも低いキャリア濃度を有する半導体層である。
高濃度n型InAlGaN層104は、凸部122の上面に選択的に形成されている。高濃度n型InAlGaN層104は、例えばIn0.02Al0.38Ga0.60Nから構成され、n型GaN層103に格子整合する形で形成されている。
p型GaN層114は、凸部122の側面に接するように平坦部124の上に形成されている。Ni/Auゲート電極107は、そのp型GaN層114の上に形成されている。
WSiソース電極105は、高濃度n型InAlGaN層104の上(凸部122の上方)に形成され、高濃度n型InAlGaN層104とオーミック接触して形成されている。このWSiソース電極105をマスクとして、Ni/Auゲート電極107が所謂セルフアライン工程にて形成されている。WSiソース電極105の上方に位置するNi/Au電極108は、ソース電極の一部として機能する。n型GaN基板101の裏面にTi/Alドレイン電極109がn型GaN基板101にオーミック接触して形成されている。Ti/Alドレイン電極109は、高濃度n型GaN層102と電気的に接続されている。
ここで、WSiソース電極105上方に形成されたNi/Au電極108は、p型GaN層114の上に形成されたNi/Auゲート電極107と同じ材料の電極である。
例えば、n型GaN層103の凸部122の幅は0.6μm、n型GaN層103のキャリア濃度は1×1017cm-3、p型GaN層114のキャリア濃度は1×1018cm-3であることが望ましい。
上記構造の電界効果トランジスタでは、n型GaN層103とp型GaN層114との接合により発生するビルトインポテンシャルにより、n型GaN層103のポテンシャルエネルギーが上昇する。それにより、ゲート電圧を印加していない状態(ゲート電圧0V)においてもn型GaN層103の凸部122を横断するようにn型GaN層103内に空乏層が形成され、空乏層によりチャネルが分断される。従って、ゲート電圧を印加していない状態で電流は流れず、所謂ノーマリオフ動作が実現可能となる。
次に本実施形態に係る電界効果トランジスタの製造方法の一例について説明する。図6は同電界効果トランジスタの製造方法を示す断面図である。
まずは、n型GaN基板101の主面上に、MOCVD法により、膜厚500nmの高濃度n型GaN層102、膜厚200nmのn型GaN層103、及び膜厚200nmのp型GaN層114が順次エピタキシャル成長される(図6(a))。
続いて、例えばICP等のドライエッチングにより、具体的には塩素(Cl2)を主成分とするドライエッチングにより、p型GaN層114の一部が選択的に除去され開口部130が形成され、該開口部130からはn型GaN層103の表面が露出する(図6(b))。
続いて、MOCVD法により、膜厚2μmのn型GaN層103、及び膜厚20nmの高濃度n型InAlGaN層104が順次エピタキシャル成長される。さらに例えばスパッタ等によりWSiが高濃度n型InAlGaN層104の上に堆積された後、ドライエッチングによりWSiが部分的に除去さて、WSiソース電極105が形成される。
続いて、WSiソース電極105をマスクとして、例えばICP等のドライエッチングにより、p型GaN層114の表面が露出するまで高濃度n型InAlGaN層104及びn型GaN層103の一部が除去される(図6(c))。
続いて、WSiソース電極105をマスクとしたセルフアラインプロセスにより、p型GaN層114の上にNi/Auゲート電極107が形成される。このNi/Auゲート電極107の形成において、WSiソース電極105の上方にNi/Au電極108が形成される。
最後に、n型GaN基板101の裏面にTi/Alドレイン電極109が形成される(図6(d))。
以上のように本実施形態の電界効果トランジスタは、縦型チャネル構造を有するため、小さなデバイス面積でも高耐圧の電界効果トランジスタを実現できる。
以上、本発明の電界効果トランジスタ及びその製造方法について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲内で当業者が思いつく各種変形を施したものも本発明の範囲内に含まれる。
例えば、上記実施形態において、本発明の第3の半導体層としてのp型ZnO層106又は岩塩構造のp型NiO層112に代わり、構成元素に酸素または硫黄を含み、デラフォサイト構造、カルコゲナイド構造、岩塩構造及びウルツ鉱型構造のいずれかの結晶構造を有する半導体層が用いられても良い。例えば、p型銅アルミニウム酸化物(CuAl2O2)、p型ストロンチウム銅酸化物(SrCu2O2)、p型ランタン銅酸化物、p型ランタン銅セレン酸化物(LaCuOSe)、又はp型ランタン銅硫化物(LaCuS)等から構成される半導体層が用いられても良い。特にCuAl2O2は高い正孔濃度(1×1018cm-3以上)が得られるため、特に好ましい材料である。このとき、ZnOをはじめとする半導体はパルスレーザ堆積法等の比較的簡便な装置で成膜可能である。さらに、ZnOをはじめとする半導体は、酸やアルカリ等を用いたウェットエッチングプロセスで加工可能であり、このような材料を用いることによりドライエッチングプロセスによる半導体層へのダメージを回避することができる。
また、上記第3の実施形態において、本発明の第3の半導体層としてp型GaN層114を例示したが、GaN層以外の他の窒化物半導体層が用いられても良い。
また、上記実施形態において、本発明の第1の窒化物半導体層として高濃度n型GaN層102を例示したが、GaN層以外の他の窒化物半導体層が用いられても良い。また、本発明の第2の窒化物半導体層としてn型GaN層103を例示したが、GaN層以外の第1の窒化物半導体層のキャリア濃度より低いキャリア濃度を有する窒化物半導体層が用いられても良い。
また、上記実施形態において、本発明の第1導電型としてn型、本発明の第2導電型としてp型を例示したが、それぞれが逆の導電型になっていても良い。つまり、n型GaN層103及び高濃度n型GaN層102がそれぞれn型半導体層であり、p型GaN層114がp型半導体層であるとしたが、それぞれが逆の導電型になっていても良い。
本発明は、電界効果トランジスタ及びその製造方法に有用であり、特に民生機器の電源回路等に用いられるパワートランジスタ及びその製造方法等に有用である。
101 n型GaN基板
102 高濃度n型GaN層
103 n型GaN層
104 高濃度n型InAlGaN層
105 WSiソース電極
106、117 p型ZnO層
107 Ni/Auゲート電極
108 Ni/Au電極
109 Ti/Alドレイン電極
110 サファイア基板
111 AlNバッファ層
112、113 p型NiO層
114 p型GaN層
121、123 切り欠き部
122 凸部
124 平坦部
130 開口部
102 高濃度n型GaN層
103 n型GaN層
104 高濃度n型InAlGaN層
105 WSiソース電極
106、117 p型ZnO層
107 Ni/Auゲート電極
108 Ni/Au電極
109 Ti/Alドレイン電極
110 サファイア基板
111 AlNバッファ層
112、113 p型NiO層
114 p型GaN層
121、123 切り欠き部
122 凸部
124 平坦部
130 開口部
Claims (7)
- 第1導電型の第1の窒化物半導体層と、
前記第1の窒化物半導体層の上に形成され、平坦部及び凸部が表面に設けられ、前記第1の窒化物半導体層のキャリア濃度よりも低いキャリア濃度を有する第1導電型の第2の窒化物半導体層と、
前記凸部の上方に形成されたソース電極と、
前記第1の窒化物半導体層と電気的に接続されたドレイン電極と、
前記凸部の側面に接するように前記平坦部の上に形成された第2導電型の第3の半導体層と、
前記第3の半導体層の上に形成されたゲート電極とを備える
電界効果トランジスタ。 - 前記第3の半導体層は構成元素に酸素または硫黄を含む
請求項1に記載の電界効果トランジスタ。 - 前記第3の半導体層がデラフォサイト構造、カルコゲナイド構造、岩塩構造及びウルツ鉱型構造のいずれかの結晶構造を有する
請求項2に記載の電界効果トランジスタ。 - 前記第3の半導体層が窒化物半導体層である
請求項1に記載の電界効果トランジスタ。 - 前記第1の窒化物半導体層及び前記第2の窒化物半導体層がそれぞれn型半導体層であり、
前記第3の半導体層がp型半導体層である
請求項1〜4のいずれか1項に記載の電界効果トランジスタ。 - 前記電界効果トランジスタは、さらに、前記ソース電極の上方に形成された、前記第3の半導体層と同じ材料の半導体層と、前記ソース電極の上方に形成された、前記ゲート電極と同じ材料の電極との少なくともいずれか一方を備える
請求項1に記載の電界効果トランジスタ。 - 基板上に第1導電型の第1の窒化物半導体層を形成する工程と、
前記第1の窒化物半導体層の上に、平坦部及び凸部が表面に設けられ、前記第1の窒化物半導体層のキャリア濃度よりも低いキャリア濃度を有する第1導電型の第2の窒化物半導体層を形成する工程と、
前記第2の窒化物半導体層の上方にソース電極を形成する工程と、
前記第1の窒化物半導体層と電気的に接続されたドレイン電極を形成する工程と、
前記凸部の側面に接するように前記平坦部の上に第2導電型の第3の半導体層を形成する工程と、
前記第3の半導体層の上にゲート電極を形成する工程とを含む
電界効果トランジスタの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2009119159A JP2010267881A (ja) | 2009-05-15 | 2009-05-15 | 電界効果トランジスタ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2010267881A true JP2010267881A (ja) | 2010-11-25 |
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| JP2009119159A Pending JP2010267881A (ja) | 2009-05-15 | 2009-05-15 | 電界効果トランジスタ及びその製造方法 |
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| JP (1) | JP2010267881A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012169612A (ja) * | 2011-01-27 | 2012-09-06 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 半導体装置 |
| WO2016143265A1 (ja) * | 2015-03-11 | 2016-09-15 | パナソニック株式会社 | 窒化物半導体装置 |
| JP2023121671A (ja) * | 2022-02-21 | 2023-08-31 | 豊田合成株式会社 | 半導体素子および半導体素子の製造方法 |
-
2009
- 2009-05-15 JP JP2009119159A patent/JP2010267881A/ja active Pending
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|---|---|---|---|---|
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