JP2010267661A - 超電導マグネット装置ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は超電導コイルを冷却する冷却手段を有する超電導マグネット装置ユニットに関し、コスト上昇を伴うことなく超電導コイルの冷却効率を高めることを課題とする。
【解決手段】超電導マグネット装置10と吸熱装置20とを有する。超電導マグネット装置10は、超電導コイル13と、この超電導コイル13が超電導状態となるよう冷却を行う冷凍機18と、超電導コイル13を支持する荷重支持体15,16とを有する。また、吸熱装置20は、液体ヘリウムが収容された吸熱タンク21と、この吸熱タンク21と超電導コイル13とを熱的に接続する伝熱部材22Aと、吸熱タンク21と超電導コイル13との熱的な接続のON/OFFを行う熱スイッチ23とを有する。
【選択図】 図2
【解決手段】超電導マグネット装置10と吸熱装置20とを有する。超電導マグネット装置10は、超電導コイル13と、この超電導コイル13が超電導状態となるよう冷却を行う冷凍機18と、超電導コイル13を支持する荷重支持体15,16とを有する。また、吸熱装置20は、液体ヘリウムが収容された吸熱タンク21と、この吸熱タンク21と超電導コイル13とを熱的に接続する伝熱部材22Aと、吸熱タンク21と超電導コイル13との熱的な接続のON/OFFを行う熱スイッチ23とを有する。
【選択図】 図2
Description
本発明は超電導マグネット装置ユニットに係り、特に超電導コイルを冷却する冷却手段を有する超電導マグネット装置ユニットに関する。
従来の一例である超電導マグネット装置を図8に示す。同図に示す超電導マグネット装置100は、超電導コイル103、伝熱ステージ104、荷重支持体105、熱シールド板107、冷凍機108、及び鉄心110等により構成されている。
鉄心110は気密性を有しており、内部を真空としうる構成となっている。超電導コイル103は低温超電導線材で形成されている。また、超電導コイル103は図示しない超電導リードにより外部から給電される構成となっており、これにより超電導コイル103は磁界を発生する。
冷凍機108は2段式の冷凍機であり、1段部108aは熱シールド板107に熱的に接続され、2段部108bは伝熱ステージ104を介して超電導コイル103と熱的に接続されている。この超電導コイル103は伝熱部材104と熱的に接続されており、冷凍機108により伝熱部材104が冷却されることにより超電導コイル103も冷却される。また、熱シールド板107は冷凍機108で冷却されることにより、装置外部から超電導コイル103に伝達される熱(輻射熱)を遮断する。
荷重支持体105は、磁界発生時に超電導コイル103に印加される荷重を支持するものである。この荷重支持体105は、常温の鉄心110から超電導コイル103に直接繋がるため、超電導コイル103への熱の侵入源となる。よって、この超電導コイル103への熱侵入を抑制するために、荷重支持体105は冷凍機108で冷却される熱シールド板107に熱的に接続されている。
上記の従来の超電導マグネット装置100は、超電導コイル103を冷却する手段が冷凍機108のみであった。超電導マグネット装置100の始動性を考慮した場合、超電導コイル103が超電導状態となるまで冷却されるのに要する時間は短いほうが望ましい。このように冷却時間を短くする方法としては、冷凍機108の設置台数を増やす方法、或いは冷凍機108の冷凍能力を増大させる方法が考えられる。
しかしながらこれら方法では、超電導マグネット装置100が大型化してしまうという問題点がある。また、冷凍機108は高価であるため、冷凍機108の設置台数を増やすことにより超電導マグネット装置100のコストが上昇してしまうという問題点が生じる。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、コスト上昇を伴うことなく超電導コイルの冷却効率を高めうる超電導マグネット装置ユニットを提供することを目的とする。
上記の課題は、第1の観点からは、
超電導コイルと、前記超電導コイルが超電導状態となるよう冷却を行う冷凍機と、前記超電導コイルを支持する荷重支持体とを有する超電導マグネット装置と、
前記超電導コイル及び/又は前記荷重支持体の熱を吸熱する吸熱装置と
を有する超電導マグネット装置ユニットにより解決することができる。
超電導コイルと、前記超電導コイルが超電導状態となるよう冷却を行う冷凍機と、前記超電導コイルを支持する荷重支持体とを有する超電導マグネット装置と、
前記超電導コイル及び/又は前記荷重支持体の熱を吸熱する吸熱装置と
を有する超電導マグネット装置ユニットにより解決することができる。
また上記の課題は、第2の観点からは、
超電導コイルと、前記超電導コイルが超電導状態となるよう冷却を行う冷凍機と、前記超電導コイルを支持する荷重支持体とを有する超電導マグネット装置と、
前記荷重支持体の熱を吸熱する吸熱装置と
を有する超電導マグネット装置ユニットにより解決することができる。
超電導コイルと、前記超電導コイルが超電導状態となるよう冷却を行う冷凍機と、前記超電導コイルを支持する荷重支持体とを有する超電導マグネット装置と、
前記荷重支持体の熱を吸熱する吸熱装置と
を有する超電導マグネット装置ユニットにより解決することができる。
開示の超電導マグネット装置ユニットによれば、超電導コイルは冷凍機により冷凍される冷却系統と、吸熱装置により吸熱されることにより冷却される冷却系等の二つの冷却系等を有することとなり、超電導コイルを効率的に短時間で冷却することが可能となる。
また、吸熱装置により荷重支持体の熱が吸熱されることにより、超電導マグネット装置に外部から荷重支持部材を介して熱が侵入することを低減することができ、よって超電導コイルを効率的に短時間で冷却することが可能となる。
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態である超電導マグネット装置ユニット1Aを示している。同図に示す超電導マグネット装置ユニット1Aは、例えば陽子線治療装置ガントリー用偏向電磁石に適用するものである。超電導マグネット装置ユニット1Aは、大略すると超電導マグネット装置10と吸熱装置20とにより構成されている。
超電導マグネット装置10は冷凍機冷却式の超電導マグネット装置であり、大略すると鉄心12、超電導コイル13、真空側荷重支持体15、大気側荷重支持体16、熱シールド板17、及び冷凍機18等を有している。
鉄心12は気密容器であり、図示しない真空ポンプに接続されている。この真空ポンプが可動することにより、鉄心12の内部は真空状態とされる構成となっている。この鉄心30は超電導コイル13で発生する磁束を案内するヨークとして機能し、よって鉄心30を設けることにより超電導コイル13で生成する磁束の均一化を図ることができる。
超電導コイル13は、この鉄心12の内部に配設される。超電導コイル13は超電導線材で形成されており、本実施形態では高温超電導線材で形成されている。この超電導コイル13の高温超電導線材としては、例えばBi2223,Bi2212,Y123,MgB2,FeAs,酸化物超伝導体等を用いることができる。この超電導コイル13は、巻枠13aに巻回された構成とされている。尚、本実施形態では超電導線材として高温超電導線材を用いているが、低温超電導線材を用いる構成とすることも可能である。
超電導コイル13には、電流ライン(図示を省略)を用いて給電が行われる。この電流ラインは、鉄心12から熱シールド板17までの間は電気伝導率の大きい材料(例えば、銅,アルミニウム等)が用いられ、熱シールド板17から超電導コイル13の間は超電導電流リードが用いられる。
冷凍機18は、鉄心12に固定されている。本実施形態では、冷凍機18としてギフォードマクマホン式(GM式)の冷凍機を用いている。このGM式の冷凍機18は内設されたモータを駆動させることにより、ディスプレーサがシリンダ内で往復移動する構成とされている。そして、このディスプレーサの往復移動により、図示しない冷凍機コンプレッサから供給される高圧冷媒を断熱膨張させ、これにより寒冷を発生させる構成とされている。
このGM冷凍機18は2段式の冷凍機であり、1段部18aは熱シールド板17に接続され、2段部18bは伝熱ステージ14を介して超電導コイル13に接続されている。熱伝導ステージ14は冷凍機18の1段部18aにより、70K〜110K程度に冷却される。また超電導コイル13と熱的に接続した伝熱ステージ14は、2段部18bにより10K〜40K程度に冷却される。よって、熱伝導ステージ14に接続された超電導コイル13は、冷凍機18により冷却されることにより超電導状態を実現する。
本実施形態では、超電導コイル13を支持する荷重支持体は、真空側荷重支持体15と大気側荷重支持体16とにより構成されている。この各荷重支持体15,16は、高強度の絶縁材料(GFRP,CFRP等)で構成されている。
また、真空側荷重支持体15の一端部は熱伝導ステージ14に固定されており、他端部は鉄心12に形成された穴部25に挿入された構成となっている。大気側荷重支持体16は、図示しない駆動機構により穴部25内を図中矢印Z1,Z2方向に移動可能な構成とされている。
また、穴部25の内部には隔壁となるベローズ19が設けられており、このベローズ19により穴部25は真空側と大気側に画成されている。よって、鉄心12は、その内部が真空に維持される。また、ベローズ19は蛇腹形状を有しており、鉄心12内の真空状態を維持しつつ、図中矢印Z1,Z2方向に変位可能な構成とされている。真空側荷重支持体15のZ2方向側の端部と、大気側荷重支持体16のZ1方向側の端部は、ベローズ19を介して対峙した構成となっている。
熱シールド板17は、超電導コイル13を囲繞するよう設けられている。この熱シールド板17は、前記のように冷凍機18の1段部18aと熱的に接続されている。よって、熱シールド板17を設けることにより、超電導コイル13に侵入する輻射熱を低減することができる。この熱シールド板17は、例えば銅やアルミニウムなどの伝熱特性の優れた材料により形成されている。
次に、吸熱装置20について説明する。
吸熱装置20は、大略すると吸熱タンク21、伝熱部材22A、及び熱スイッチ23により構成されている。吸熱タンク21は、冷媒となる液体ヘリウムが収納される収容部として機能するものである。この吸熱タンク21は、図示しない液体ヘリウム供給手段から液体ヘリウムが供給される。
伝熱部材22Aは、熱伝導性の高い材料(例えば、銅,アルミニウム等)により形成されている。この伝熱部材22Aは、その一端部が吸熱タンク21に熱的に接続され、他端部が鉄心12内に配設された熱伝導ステージ14に熱的に接続されている。この伝熱部材22Aは、外部の熱が侵入するのを防止するため断熱材により覆われた構成とされている。この断熱材としては、例えば多層断熱材(MLI)を用いることができる。
また、伝熱部材22Aの途中位置には、熱スイッチ23が設けられている。この熱スイッチ23は、吸熱タンク21側の伝熱部材22Aと、熱伝導ステージ14側の伝熱部材22Aとを熱的に接続(ON)及び接続解除(OFF)を行うスイッチである。熱スイッチ23がONとなることにより熱伝導ステージ14と吸熱タンク21は熱的に接続され、よって熱伝導ステージ14の熱は伝熱部材22Aを介して吸熱タンク21に吸熱され、よって熱伝導ステージ14は冷却される。また、熱スイッチ23がOFFとなることにより、熱伝導ステージ14と吸熱タンク21は熱的に遮断される。
次に、超電導マグネット装置ユニット1Aの動作について説明する。
図1は、超電導マグネット装置10が起動する前の状態(起動前状態という)を示している。起動前状態においては、冷凍機18は停止しており、また超電導コイル13への給電も停止されている。この状態において、吸熱タンク21は接続された液体ヘリウム供給手段から液体ヘリウムが供給される。よって、吸熱タンク21の内部温度は、4.2K〜5.0K程度となっている。また、吸熱タンク21の容量は、超電導コイル13の冷却温度及び熱伝導ステージ14の容積等に基づき設定されている。
一方、吸熱装置20を構成する熱スイッチ23は、起動前状態ではOFFの状態となっている。よって、超電導コイル13(熱伝導ステージ14)と吸熱タンク21は、熱的に分離された状態となっている。従って、起動前状態において、超電導コイル13が吸熱タンク21により冷却(吸熱)されるようなことはない。また、大気側荷重支持体16は駆動装置によりZ2方向に移動しており、よって真空側荷重支持体15と大気側荷重支持体16は離間した状態となっている。
図2は、超電導マグネット装置10が起動し、超電導コイル13の冷却を実施している状態(以下、コイル冷却状態という)を示している。コイル冷却状態では、冷凍機18は起動して1段部18aは熱シールド板17を冷却し、2段部18bは熱伝導ステージ14を介して超電導コイル13を冷却する。尚、冷凍機18が冷却処理を行っている場合、図中において冷凍機18を黒塗りして示すこととする。
一方、吸熱装置20を構成する熱スイッチ23は、超電導マグネット装置ユニット1Aがコイル冷却状態になるとOFFからONに切替えが行われる。これにより、超電導コイル13(熱伝導ステージ14)と吸熱タンク21は熱的に接続された状態となり、熱伝導ステージ14の熱は伝熱部材22Aを介して吸熱タンク21に吸熱される。これにより超電導コイル13は、冷凍機18と共に吸熱タンク21によっても冷却されることとなる。尚、熱スイッチ23がONとなり、吸熱タンク21が超電導コイル13の冷却(吸熱)処理を行っている場合、図中において伝熱部材22Aを黒塗りして示すこととする。
また、大気側荷重支持体16はZ2方向に移動した状態を維持しており、よって真空側荷重支持体15と大気側荷重支持体16は離間した状態となっている。大気側荷重支持体16は常温である大気側に位置しているが、真空側荷重支持体15を大気側荷重支持体16から離間させることにより、大気側荷重支持体16から超電導コイル13に外部の熱が侵入することを抑制できる。
図3は、超電導コイル13が超電導状態まで冷却され、給電されることにより超電導コイル13が磁界を発生させている状態(以下、コイル稼働状態という)を示している。コイル稼働状態では、冷凍機18は熱シールド板17及び超電導コイル13の冷却を維持する。また、熱スイッチ23もON状態を維持し、よって熱伝導ステージ14の熱は伝熱部材22Aを介して吸熱タンク21に吸熱される。これにより、超電導コイル13は冷凍機18及び吸熱タンク21により冷却された状態を維持する。
一方、コイル稼働状態では超電導コイル13は磁界を発生させているため、この発生磁力により超電導コイル13には荷重が印加される。特に本実施形態では、超電導コイル13を覆うように磁性体である鉄心12が設けられているため、大きな荷重が超電導コイル13に印加される。
そこで本実施形態では、超電導マグネット装置ユニット1Aがコイル稼働状態にあるとき、真空側荷重支持体15と大気側荷重支持体16を連結する構成としている。具体的には、大気側荷重支持体16に接続された駆動装置は、超電導マグネット装置10がコイル稼働状態となるまでに大気側荷重支持体16を矢印Z1方向に移動させる。
これにより、大気側荷重支持体16は先ずベローズ19に当接するが、ベローズ19は蛇腹形状を有し矢印Z1,Z2方向に変化可能であるため、大気側荷重支持体16はベローズ19の底部を押圧しつつ真空側荷重支持体15に向け移動する。そして、大気側荷重支持体16は、間にベローズ19を介して真空側荷重支持体15と連結された状態となる。
大気側荷重支持体16を駆動する駆動装置は強固な構造とされており、超電導コイル13に印加される荷重を支持できるよう設定されている。よって、真空側荷重支持体15と大気側荷重支持体16とを分離した構成としても、各荷重支持体15,16が連結されることにより、超電導コイル13の荷重はこの各荷重支持体15,16により確実に支持される。
一方、超電導マグネット装置10は、一時的に磁界の発生を中止する場合がある(以下、待機状態という)。この待機状態では、超電導コイル13への給電は中止され、よって磁界に起因した超電導コイル13に印加される荷重は一時的になくなる。しかしながら、直ちに再起動が可能なように、冷凍機18は超電導コイル13に対する冷却を維持し、また熱スイッチ23もON状態を維持することにより吸熱タンク21による超電導コイル13の冷却も継続される(図2と同じ状態となる。)。
これに対し、大気側荷重支持体16は駆動装置によりZ2方向に移動することにより、真空側荷重支持体15に対し離間させる。これにより、外部の熱が真空側荷重支持体15を介して真空側荷重支持体15に伝達されるのを防止でき、よって冷凍機18及び吸熱タンク21による熱伝導ステージ14の冷却効率を高めることができる。
上記のように、本実施形態に係る超電導マグネット装置ユニット1Aは、コイル冷却状態において超電導コイル13を冷却するに際し、冷凍機18で冷却を行うと共に吸熱装置20によっても冷却処理を行っている。
即ち、吸熱装置20は、熱スイッチ23をON状態とすることにより吸熱タンク21と超電導コイル13(熱伝導ステージ14)を熱的に接続し、超電導コイル13の熱を吸熱タンク21に吸熱することにより冷却処理を行っている。よって、冷凍機18のみで超電導コイル13を冷却する構成に比べ、短時間で超電導コイル13を超電導状態となる温度まで冷却することが可能となる。また、高価な冷凍機18を複数設ける必要もないため、超電導マグネット装置10の小形化及び低コスト化を図ることができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図4乃至図6は、第2実施形態である超電導マグネット装置ユニット1Bを示している。図4は起動前状態の超電導マグネット装置ユニット1Bを示しており、図5はコイル冷却状態における超電導マグネット装置ユニット1Bを示しており、更に図6はコイル稼働状態の超電導マグネット装置ユニット1Bを示している。尚、図4乃至図6において、図1乃至図3に示した構成と対応する構成については同一符号を付して、その説明を省略する。
前記した第1実施形態では、吸熱装置20を構成する伝熱部材22Aを超電導コイル13が設けられた熱伝導ステージ14に接続し、超電導コイル13の熱を伝熱部材22Aを介して吸熱タンク21で吸熱することにより超電導コイル13の冷却を行う構成とした。
これに対して本実施形態では、吸熱装置20を構成する伝熱部材22Bを大気側荷重支持体16に接続したことを特徴としている。この伝熱部材22Bは、大気側荷重支持体16が矢印Z1,Z2方向に移動しても、その接続状態を維持できる構成とされている。
また本実施形態では、吸熱装置20を構成する吸熱タンク21は、大気側荷重支持体16から吸熱を行うことにより、常温の大気側荷重支持体16から超電導コイル13に熱が侵入するのを防止する。このため、第1実施形態に比べて吸熱タンク21により吸熱する吸熱量は少なく、よって第1実施形態に比べて吸熱タンク21の容積を小さくすることができる。
次に、上記構成とされた超電導マグネット装置ユニット1Bの動作について説明する。図4は、起動前状態を示している。起動前状態においては、大気側荷重支持体16は駆動装置によりZ2方向に移動しており、よって真空側荷重支持体15に対して離間した状態となっている。
また、この起動前状態においては、熱スイッチ23はOFFとされており、よって吸熱タンク21と大気側荷重支持体16は熱的に遮断された状態となっている。従って、起動前状態において大気側荷重支持体16が吸熱タンク21により吸熱(冷却)されることはない。また、本実施形態においても、この起動前状態において吸熱タンク21に液体ヘリウムの供給が行われる。
図5は、コイル冷却状態を示している。コイル冷却状態では、冷凍機18は起動して熱シールド板17及び超電導コイル13を冷却する。この際、本実施形態においても熱スイッチ23はOFFからONに切替えが行われ、大気側荷重支持体16と吸熱タンク21は熱的に接続された状態となる。よって、大気側荷重支持体16の熱は、伝熱部材22Aを介して吸熱タンク21に吸熱される。
これにより、コイル冷却状態において、常温とされた外部の熱が大気側荷重支持体16を介して超電導コイル13に熱伝達されることをより確実に防止することができる。このように外部からの熱侵入が有効に防止されることにより、冷凍機18による超電導コイル13の冷却効率は高まり、よって短時間で超電導コイル13を超電導状態を実現しうる温度まで冷却することができる。また、このコイル冷却状態において、大気側荷重支持体16はZ2方向に移動した状態を維持している。
尚、本実施形態では、コイル冷却状態において大気側荷重支持体16を真空側荷重支持体15に対して離間した構成を示したが、大気側荷重支持体16を真空側荷重支持体15と連結した構成としてもよい。この構成とすることにより、大気側荷重支持体16は真空側荷重支持体15を介して超電導コイル13に熱的に接続され、よって超電導コイル13の熱を吸熱タンク21で吸熱(冷却)することが可能となる。これにより、超電導コイル13の冷却効率を高めることができる。
図6は、コイル稼働状態を示している。コイル稼働状態では、超電導コイル13は磁界を発生しているため、これに起因して超電導コイル13には荷重が印加される。このため、大気側荷重支持体16は駆動装置によりZ1方向に移動され、ベローズ19を介して真空側荷重支持体15と連結される。これにより、超電導コイル13に印加される荷重は、各荷重支持体15,16により支持される。
また、大気側荷重支持体16は大気側に位置しているが、本実施形態では大気側荷重支持体16は伝熱部材22Bを介して吸熱装置20に接続されている。吸熱装置20を構成する熱スイッチ23は、コイル稼働状態ではON状態に切替えられている。よって、大気側荷重支持体16の熱は伝熱部材22Bを介して吸熱タンク21に吸熱され、大気側荷重支持体16は冷却される。これにより、大気側荷重支持体16を真空側荷重支持体15に連結しても、外部の熱が各荷重支持体15,16を介して超電導コイル13に熱伝導されることはない。
上記のように、本実施形態に係る超電導マグネット装置ユニット1Bは、大気側荷重支持体16を吸熱装置20に接続することにより、大気側荷重支持体16を介して超電導コイル13に外部の熱が熱伝達されることを防止でき、よって短時間で超電導コイル13を超電導状態とすることができる。また、高価な冷凍機18を複数設ける必要もないため、超電導マグネット装置10の小形化及び低コスト化を図ることができる。
図7は、上記した第1及び第2実施形態に係る超電導マグネット装置ユニット1A,1Bの変形例である超電導マグネット装置ユニット1Cを示している。第1実施形態では吸熱装置20を超電導コイル13にのみ接続した構成とし、また第2実施形態では吸熱装置20を大気側荷重支持体16にのみ接続した構成とした。
しかしながら、吸熱装置20の接続は超電導コイル13又は大気側荷重支持体16のいずれか一方にのみ接続する構成に限定されるものではなく、本変形例のように、吸熱装置20を超電導コイル13及び大気側荷重支持体16の双方に接続する構成としてもよい。この際、熱スイッチ23は、吸熱タンク21に接続された伝熱部材22Cを超電導コイル13に接続された伝熱部材22A、或いは大気側荷重支持体16に接続された伝熱部材22Bに選択的に接続可能な構成とされている。
上記した本変形例に係る超電導マグネット装置ユニット1Cにおいても、コイル冷却状態において短時間で超電導コイル13を超電導状態とすることができ、また装置の大型化及びコスト上昇を抑制することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上記した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能なものである。
例えば、伝熱部材22A,22Bが超電導マグネット装置10に対して熱コネクタ等を用いて装着脱可能な構成とし、これにより超電導マグネット装置10に対して吸熱装置20が装着脱可能な構成としてもよい。
1A〜1C 超電導マグネット装置ユニット
10 超電導マグネット装置
12 鉄心
13 超電導コイル
14 熱伝導ステージ
15 真空側荷重支持体
16 大気側荷重支持体
17 熱シールド板
18 冷凍機
19 ベローズ
20 吸熱装置
21 吸熱タンク
22A,22B,22C 伝熱部材
23 熱スイッチ
10 超電導マグネット装置
12 鉄心
13 超電導コイル
14 熱伝導ステージ
15 真空側荷重支持体
16 大気側荷重支持体
17 熱シールド板
18 冷凍機
19 ベローズ
20 吸熱装置
21 吸熱タンク
22A,22B,22C 伝熱部材
23 熱スイッチ
Claims (8)
- 超電導コイルと、前記超電導コイルが超電導状態となるよう冷却を行う冷凍機と、前記超電導コイルを支持する荷重支持体とを有する超電導マグネット装置と、
前記超電導コイルの熱を吸熱する吸熱装置と
を有することを特徴とする超電導マグネット装置ユニット。 - 前記吸熱装置は、
冷媒が収容された収容部と、
前記収容部と前記超電導コイルとを熱的に接続する熱伝導部材とを有することを特徴とする請求項1に記載の超電導マグネット装置ユニット。 - 前記吸熱装置は、
前記超電導コイルから前記収容部への吸熱のON/OFFを行う熱スイッチを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の超電導マグネット装置ユニット。 - 超電導コイルと、前記超電導コイルが超電導状態となるよう冷却を行う冷凍機と、前記超電導コイルを支持する荷重支持体とを有する超電導マグネット装置と、
前記荷重支持体の熱を吸熱する吸熱装置と
を有することを特徴とする超電導マグネット装置ユニット。 - 前記吸熱装置は、
冷媒が収容された収容部と、
前記収容部と前記荷重支持体とを熱的に接続する熱伝導部材とを有することを特徴とする請求項4に記載の超電導マグネット装置ユニット。 - 前記吸熱装置は、
前記荷重支持体から前記収容部への吸熱のON/OFFを行う熱スイッチを有することを特徴とする請求項4又は5に記載の超電導マグネット装置ユニット。 - 前記荷重支持体を真空側荷重支持体と大気側荷重支持体とに分離すると共に前記真空側と大気側とを画成する隔壁を設け、前記真空側荷重支持体と大気側荷重支持体とが前記隔壁を介して連結及び連結解除が可能な構成とし、
かつ、前記吸熱装置を前記大気側荷重支持体と熱的に接続したことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか一項に記載の超電導マグネット装置ユニット。 - 前記冷媒は、液体ヘリウムであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の超電導マグネット装置ユニット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2009115627A JP2010267661A (ja) | 2009-05-12 | 2009-05-12 | 超電導マグネット装置ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2009115627A JP2010267661A (ja) | 2009-05-12 | 2009-05-12 | 超電導マグネット装置ユニット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2010267661A true JP2010267661A (ja) | 2010-11-25 |
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ID=43364419
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2009115627A Pending JP2010267661A (ja) | 2009-05-12 | 2009-05-12 | 超電導マグネット装置ユニット |
Country Status (1)
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| JP (1) | JP2010267661A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013258116A (ja) * | 2012-06-14 | 2013-12-26 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | サイクロトロン |
| JP2013258382A (ja) * | 2012-06-14 | 2013-12-26 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | サイクロトロン |
| JP2014217764A (ja) * | 2013-05-10 | 2014-11-20 | シーメンス アクチエンゲゼルシヤフトSiemens Aktiengesellschaft | 超電導主磁石コイルを冷却する冷却システムを有する磁気共鳴装置ならびに超電導主磁石コイルの冷却方法 |
| JP2015177144A (ja) * | 2014-03-18 | 2015-10-05 | 株式会社日立製作所 | 超電導磁石装置 |
-
2009
- 2009-05-12 JP JP2009115627A patent/JP2010267661A/ja active Pending
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| US9817092B2 (en) | 2013-05-10 | 2017-11-14 | Siemens Aktiengesellschaft | Method and magnetic resonance apparatus with a cooling system to cool a superconducting basic magnetic field coil |
| JP2015177144A (ja) * | 2014-03-18 | 2015-10-05 | 株式会社日立製作所 | 超電導磁石装置 |
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