[go: up one dir, main page]

JP2010249574A - 超音波液面計 - Google Patents

超音波液面計 Download PDF

Info

Publication number
JP2010249574A
JP2010249574A JP2009097169A JP2009097169A JP2010249574A JP 2010249574 A JP2010249574 A JP 2010249574A JP 2009097169 A JP2009097169 A JP 2009097169A JP 2009097169 A JP2009097169 A JP 2009097169A JP 2010249574 A JP2010249574 A JP 2010249574A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
plate thickness
liquid level
container
ultrasonic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009097169A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Sekine
良浩 関根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Elemex Corp
Original Assignee
Ricoh Elemex Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Elemex Corp filed Critical Ricoh Elemex Corp
Priority to JP2009097169A priority Critical patent/JP2010249574A/ja
Publication of JP2010249574A publication Critical patent/JP2010249574A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)
  • Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)

Abstract

【課題】 容器底部に取り付けた超音波トランスジューサにより液面検出する際に、容器底部の板厚による誤差を生じにくい超音波液面計を提供する。
【解決手段】 周波数を変化させながら超音波トランスジューサ2をバースト駆動して容器30の底部を経て液面に向け超音波を発射すると、該駆動に伴ない当該超音波トランスジューサ2に発生する各周波数での検出情報には異次数の板厚固有周波数の出現に対応して極値が周期的に現れるので、これを利用すれば容器30の底部の次数の異なる複数の板厚固有周波数を特定することができる。そして、液面検知用駆動周波数での液面反射波RWの受信信号に基づいて容器30内の液面高さを算出する際に、上記板厚tの値により補正することにより、容器30板厚が変動した場合も液面高さを常に正確に特定でき、例えば、液面高さから容器30内のガス残量を検針する際の信頼性を向上できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は超音波液面計に関する。
従来、容器底部下面に超音波トランスジューサを取り付け、容器底部を介して液面に向け測定用超音波を送出し、該測定用超音波が液面位置で反射して戻ってくるまでの伝播往復時間を計測することにより液面高さを知ることができるようにした超音波液面計が知られている(特許文献1、2)。
特許3378231号公報 特許4083038号公報
上記超音波液面計においては、上記伝播往復時間に容器底部の板厚情報が含まれるため、これが誤差となって正確な液面高さを算出できず、タンク内部の液残量が高精度に算出できない問題がある。特にLPガス容器(タンクあるいはボンベ)の場合等においては、容器板厚はメーカや容積によりまちまちであり、また板厚公差も異なるため、液面高さからガス残量を検針する際の信頼性に及ぼす影響が大きい。
本発明の課題は、容器底部に取り付けた超音波トランスジューサにより液面検出する際に、容器底部の板厚による誤差を生じにくい超音波液面計を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記の課題を解決するために、本発明の超音波液面計は、
液体を収容した容器からなる被測定系において容器底部に取り付けられるとともに、該容器底部を介して液面に向け測定用超音波を送出し、測定用超音波の反射波を受信する超音波トランスジューサと、
容器底部の板厚方向の縦波振動に係る固有周波数を板厚固有周波数として、種々に周波数を変更しつつ超音波トランスジューサをバースト駆動し、該駆動に伴ない当該超音波トランスジューサに発生する各周波数での検出情報に基づき、容器底部の次数の異なる複数の板厚固有周波数を特定する板厚固有周波数特定手段と、
特定された複数の板厚固有周波数を用いて容器底部の板厚を特定する板厚特定手段と、
予め設定された液面検知用駆動周波数にて超音波トランスジューサをバースト駆動したときの、該超音波トランスジューサによる液面反射波の受信信号に基づいて容器内の液面高さを算出する液面高さ算出手段と、
算出された液面高さを、特定された容器底部の板厚にて補正する液面高さ補正手段と、
補正後の液面高さを出力する液面高さ出力手段と、を備えたことを特徴とする。
容器底部を透過する縦波音波の波長をλ、容器底部の板厚をtとすると、共振条件では、
t=m・λ/2 ‥(1)
あるいは、
λ=2t/m ‥(1)’
である。従って、縦波の音速をCとすると、板厚固有周波数fは、
=C/λ ‥(2)
なので、(1)’(2)より、
=m・C/2t ‥(3)
ここに、mは固有振動の次数を示す整数である。
周知のごとく、超音波の容器底部透過効率は、超音波の周波数が容器底部の板厚固有周波数と一致している場合に最も良好となり、逆に、互いに隣りあう異次数の板厚固有周波数(隣接板厚固有周波数)の中間に超音波の周波数が位置するときに境界反射の影響が最も大となる。従って、周波数を変化させながら超音波トランスジューサをバースト駆動して容器底部を経て液面に向け超音波を発射した場合、該駆動に伴ない当該超音波トランスジューサに発生する各周波数での検出情報には異次数の板厚固有周波数の出現に対応して極値が周期的に現れるので、これを利用すれば容器底部の次数の異なる複数の板厚固有周波数を特定することができる。
(3)式からも明らかなごとく、板厚固有周波数fは容器底部の厚さtと密接な関係を有するので、次数mの異なる複数の板厚固有周波数が特定できれば、次数mが整数であることを考慮して板厚tの値を容易に見積もることができる。そして、液面検知用駆動周波数での液面反射波の受信信号に基づいて容器内の液面高さを算出する際に、上記板厚tの値により補正することにより、容器板厚が変動した場合も液面高さを常に正確に特定でき、例えば、液面高さから容器内のガス残量を検針する際の信頼性を向上できる。
板厚固有周波数特定手段は、種々に周波数を変更しつつ超音波トランスジューサをバースト駆動したときの、該駆動に伴ない当該超音波トランスジューサが受信する反射波形の各周波数での受信レベルを特定するとともに、受信レベルが極大化される周波数を板厚固有周波数として特定するものとして構成することができる。液面反射波の受信レベルは、容器底部と液体との界面での超音波反射が小さくなるほど、つまり、容器底部の超音波透過率が大きくなるほど高くなるので、周波数を変化させてこれを測定したとき、液面反射波強度の周波数プロファイルには板厚固有周波数に対応した極大値を生ずる。つまり、この極大値を検出することで板厚固有周波数を容易に特定でき、ひいては容器底部の板厚を簡単かつ正確に算出することができる。
他方、板厚固有周波数特定手段は、種々に周波数を変更しつつ超音波トランスジューサをバースト駆動したときの、該駆動に伴ない当該超音波トランスジューサが検出する各周波数での残響レベルを特定するとともに、残響レベルが極小化される周波数を板厚固有周波数として特定するものとして構成することもできる。該残響レベルは、容器底部と液体との界面での超音波反射が大きくなるほど、つまり、容器底部の超音波透過率が小さくなるほど高くなる。換言すれば、残響レベルは、液面反射波の受信レベルとは全く逆の傾向、すなわち、隣接する板厚固有周波数の中間に存在する板厚反共振周波数で極大値をとり、個々の板厚固有周波数の位置では極小値をとる。そこで、この残響レベルの極小値を検出することで板厚固有周波数を容易に特定でき、ひいては容器底部の板厚を簡単かつ正確に算出することができる。
板厚特定手段は、板厚固有周波数特定手段が特定した次数の異なる複数の板厚固有周波数に基づいて容器底部の縦波振動の基本周波数を算出し、容器底部をなす材料の音速と該基本周波数とに基づいて板厚を特定することができる。(3)式によると、板厚固有周波数fはm・C/2tで表され、そのm=1の場合の値f(=C/2t)が基本周波数である。
板厚特定手段は、板厚固有周波数特定手段が特定した次数の異なる複数の板厚固有周波数に基づいて容器底部の縦波振動の基本周波数を算出し、容器底部をなす材料の音速と該基本周波数とに基づいて板厚を特定することができる。(3)式によると、板厚固有周波数fはm・C/2tで表され、そのm=1の場合の値f(=C/2t)が基本周波数である。mが整数であることに着目して複数の板厚固有周波数の値から基本周波数f=C/2tを算出できれば、板厚tを、
t=C/2f ‥(4)
により簡単に算出することができる。
具体的には、板厚特定手段は、複数の板厚固有周波数を各々2以上の一連の整数でそれぞれ順に除算して、個々の板厚固有周波数毎に除算結果周波数列を得るとともに、それら除算結果周波数列を互いに比較して、予め定められた範囲内にて一致する除算結果周波数を見出し、該除算結果周波数を基本周波数として特定するように構成できる。次数の異なる複数の板厚固有周波数f,f,fが得られていれば、それぞれ
=m・f
=m・f
=m・f (m,m,mは互いに異なる整数) ‥(5)
と表すことができる。(5)を変形すると、
/m=f
/m=f
/m=f ‥(5)’
である。該(5)’から、m,m,mを2から順に大きくしてf,f,fを除算し、最初に一致する除算結果(つまり、f,f,fの最大公約数)が見つかれば、該除算結果が基本周波数fとなることは自明である。ただし、局所的な板厚むらや極値に対応する周波数の測定精度等の影響により、測定により得られたf,f,fと得るべき基本周波数fとの間に整数逓倍関係が常に厳密に成り立つとは限らないので、上記除算結果が予め定められた範囲内(例えば±5kHz)にて一致すれば、これを基本周波数fとみなすようにする。
本発明の超音波液面計の取り付け形態を例示する模式図。 図1の超音波液面計の電気的構成を示すブロック図。 図1の超音波液面計の測定波形の一例を示す説明図。 板厚固有周波数解と板厚値との関係を示すダイアグラム。 反射波の受信レベルの極大値から板厚固有周波数を特定する概念を説明する図。 駆動周波数に応じて残響レベルが変化する様子を説明する図。 レベルの極小値から板厚固有周波数を特定する概念を説明する図。
本発明に係る超音波液面計の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。図1は、容器30はLPGやLNG等の液化ガスや灯油等の液体を収容するものであり、超音波液面計1は、収容された液体の液面31の容器内底面からの高さ(ひいては、液体貯蔵量)を測定するためのものである。超音波液面計1は制御回路10と超音波トランスジューサ2とを要部とし、超音波トランスジューサ2は容器30の底部下面に図示しないマグネット等により設置され、ケーブルCを介して制御回路10に接続されている。超音波トランスジューサ2は、容器底部を介して液面31に向け測定用超音波PWを送出し、該測定用超音波の液面反射波RWを受信する。
容器30は鋼鉄製のタンクであり、図2に示すように、その底面に圧電素子にて構成された超音波トランスジューサ2が、音響整合層3及びシリコーンシートからなる共振結合抑制層4を介して取り付けられている。超音波液面計1は、上記超音波トランスジューサ2により、容器30内の液面31の高さを、容器外から測定できるように構成されている。図2には、制御回路10の電気的構成をブロック図の形で示している。超音波トランスジューサ2は、板厚方向に分極処理された板状の圧電セラミック素子2Pと、該圧電セラミック素子2Pの各主表面を覆う形で該圧電セラミック素子2Pを挟んで対向形成された電極対2e,2eとを備える。この電極対2e,2eは、測定用超音波ビームの送信駆動時には該圧電セラミック素子2Pを超音波振動させるための駆動電圧が印加される駆動電極となり、反射超音波の受信時には圧電セラミック素子2Pの振動に伴う電気信号を出力する出力電極となる。
音響整合層3は、圧電セラミック素子(ペロブスカイト型酸化物:例えば、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、チタン酸ジルコン酸鉛、チタン酸ジルコン酸ランタン鉛など)よりも大きい音響インピーダンス密度を有する材料で構成することが望ましい。音響インピーダンスは材料の密度ρと音速Cとの積に音波通過断面積Sを乗じた値S・ρ・Cとして定義され、特に密度ρと音速Cとの積ρ・Cを固有音響インピーダンスないし音響インピーダンス密度と称する。このような音響整合層の構成材料としては、アルミニウムないしその合金(例えばAl−Mg系合金、Al−Mg−Cu系合金、Al−Zn−Mg系、Al−Li系合金など)、マグネシウムないしその合金(例えば、Mg−Zn系合金、Mg−Al−Zn系合金、Mg−Zr系合金など)、チタンないしその合金、ベリリウム、ステンレス鋼などの金属系材料や、共振結合抑制層よりも硬質の樹脂材料、例えばABS樹脂等を採用するのが特に好適である。これらのうち、特に、音響インピーダンス密度の値において音速Cの寄与が大きい材料(具体的には、C/(ρ・C)1/2の値が1を超える材料)を採用することが望ましい。C/(ρ・C)1/2の値は、より望ましくは1.3以上であり、これに該当する材料としてアルミニウム(1.54)、マグネシウム(1.58)、ABS樹脂(1.46)、ガラス(1.46)、ベリリウム(2.62)を例示できる。
制御回路10はマイコン100を有し、超音波トランスジューサ2の電極対2e,2eは、切替スイッチ104及び反射超音波計測部103を介してマイコン100の入出力部99に接続されている。マイコン100は、該入出力部99と、処理主体となるCPU98、その作業エリアとなるRAM96及び制御プログラム97(超音波トランスジューサ2の駆動制御(切替スイッチ104によるモード切替処理を含む)及び液面高さの算出処理制御とを行なう)を格納したROM97とを有する。入出力部99には、測定された液面高さを表示出力するモニタ94と、容器底部の板厚値の入力等に使用するキーボード95(入力部)が接続されている。
また、超音波トランスジューサ2には、マイコン100からの指令により動作する切替スイッチ104を介して、駆動回路105と受信回路103とが接続されている。駆動回路105は、マイコン100からの制御パルス信号を受けてバーストパルス駆動信号を発生し、切替スイッチ104を介して超音波トランスジューサ2へ出力する。駆動周波数は、マイコン100による制御パルス信号の周波数設定値に応じて変更可能である。
また、受信回路103は、受信信号から不要残響波等をフィルタリングするフィルタ103a、フィルタリング後の受信信号を増幅するアンプ103b、受信振動波形を包絡線検波する検波回路103c、及び、検波後の受信信号を解析し、残響信号レベルや液面反射信号レベルを特定するとともに、超音波トランスジューサ2へのバースト矩形波の出力タイミングに対応してマイコン100から出力されるトリガ信号を受けて起動し、液面反射信号を受信するまでの伝播時間を計測する信号処理部103dを有する。
測定に際しては、マイコン100からのスイッチ制御信号により、切替スイッチ104が超音波トランスジューサ2をバースト矩形波駆動回路105に接続し、予め定められた駆動周波数にて測定用超音波がバースト矩形波として送出されるように駆動される。駆動動作の詳細は、特許文献1,2により周知なので詳細な説明は省略する。測定用超音波の送出後は、マイコン100からのスイッチ制御信号により、切替スイッチ104が超音波トランスジューサ2の接続状態を受信回路103側に切り替える。これにより、測定用超音波PWの液面での反射波が超音波トランスジューサ2により受信される。
受信回路103は、受信信号から不要残響波等をフィルタリングするフィルタ103a、フィルタリング後の受信信号を増幅するアンプ103b、受信振動波形を包絡線検波する検波回路103c、及び、検波後の受信信号を解析し、残響信号レベルや液面反射信号レベルを特定するとともに、超音波トランスジューサ2へのバースト矩形波の出力タイミングに対応してマイコン100から出力されるトリガ信号を受けて起動し、液面反射信号を受信するまでの往復伝播時間(図1にて、入射波PWと反射波RWの各伝播時間の合計)を計測する信号処理部103dを有する。
図3に示すように、超音波トランスジューサ2を、予め設定された液面検知用駆動周波数faの駆動パルスにて超音波トランスジューサ2をバースト駆動し、駆動パルスを遮断すると、超音波トランスジューサ2の検出出力には容器底部による残響の信号が現れ、その後、容器底部を透過して液面で反射した超音波による第一反射エコーの信号が現れる。超音波トランスジューサ2の駆動を開始してから第一反射エコー(液面反射波RWの受信信号)が検出されるまでの時間t1が上記の往復伝播時間であり、基本的にはこの往復伝播時間で液中の音速を除した値の1/2が超音波トランスジューサ2の超音波放出面から液面までの距離(つまり、液面高さ)を反映した情報として算出される。すなわち、往復伝播時間をt1、液体中の音速をCとすれば、液面高さhは、
h=(t1/2)・C ‥ (6)
としてマイコン100により算出される。なお、測定用超音波は容器底部と液面との間で減衰しつつ多重反射を繰り返すので、反射エコーも液面高さを反映した時間間隔で周期的に繰り返し検知される。
ここで、容器底部に対する超音波透過率は、駆動周波数faが容器底部の共振点に一致するとき容器底部の超音波透過率は極大となり、反共振点に一致するとき極小なる。当然、反射エコーの検出レベル残響レベルは極大となる。前述のごとく、共振条件を与える板厚固有周波数fは、
=m・C/2t ‥(3)
で与えられるので、超音波トランスジューサ2の駆動可能範囲内にて適当な次数mの板厚固有周波数を液面検知用駆動周波数faとして選ぶことで、液面反射波の受信信号(反射エコー)のレベルが最適化され、高感度の液面検出が可能となる。
ところで、上記の伝播往復時間t1には容器30の底部の板厚を透過するのに要した時間が含まれるので、底部の板厚が予め正確に知れていない場合は、測定により得られた液面高さから容器内部の液残量を高精度に特定できない場合がある。この問題は、容器内の液面高さが低く、伝播往復時間t1に占める板厚の寄与が大きくなるほど著しくなる。特にLPガス容器30(タンクあるいはボンベ)の場合等においては、容器30板厚はメーカや容積によりまちまちであり、また板厚公差も異なるため、液面高さからガス残量を検針する際の信頼性に及ぼす影響が大きい。
そこで、この発明の超音波液面計では、液面高さの測定に先立って、種々に周波数を変更しつつ超音波トランスジューサ2をバースト駆動し、該駆動に伴ない当該超音波トランスジューサ2に発生する各周波数での検出情報に基づいて、容器30の底部の次数の異なる複数の板厚固有周波数を特定するとともに、特定された複数の板厚固有周波数を用いて容器30の底部の板厚を算出する処理を行なう。
前述のごとく、超音波の容器30の底部透過効率は、超音波の周波数が容器30の底部の板厚固有周波数と一致している場合に最も良好となり、逆に、互いに隣りあう異次数の板厚固有周波数(隣接板厚固有周波数)の中間に超音波の周波数が位置するときに境界反射の影響が最も大となる。従って、周波数を変化させながら超音波トランスジューサ2をバースト駆動し、容器30の底部を経て液面に向け超音波を発射した場合、該駆動に伴ない当該超音波トランスジューサ2に発生する各周波数での検出情報には異次数の板厚固有周波数の出現に対応して極値が周期的に現れるので、これを利用すれば容器30の底部の次数の異なる複数の板厚固有周波数を特定することができる。
本実施形態では、具体的には、液面反射波RWの受信レベルを、周波数を変化させて測定する。板厚固有周波数は振動の次数m=1(基本振動),2(2次振動),‥,N(N次振動)にそれぞれ対応して、f=1・C/2t,f=2・C/2t,‥,f=N・C/2tと周期的に出現する。従って、受信振幅の極大点も、これら板厚固有周波数に対応して周期的に出現する。板厚tが変化すれば、各次数の板厚固有周波数も(3)式に従って双曲線状に変化する。これを各次数mの値毎にt(板厚)−f(周波数)平面上に描画すれば図4のようになる。板厚固有周波数列は、(3)式に容器底部材質(例えば鉄)に応じた音速Cと次数mを代入して得られる曲線となる。
従って、図5の上に示すように、図2にてマイコン100から駆動回路105に向けて出力する制御パルスの駆動周波数を、想定される板厚に応じて適宜定められた下限値(例えば500kHz)から上限値(例えば1500kHz)に向けて(逆でもよい)、所定の間隔(例えば1〜10kHz)でスイープさせ、液面反射波RWの受信レベル(反射波形レベル)を測定する。受信レベルは駆動周波数に応じて変化するが、これを駆動周波数に対してプロットすると図5の下に示すような結果が得られる。すなわち、マイコン100では、受信レベルが周波数に対して、谷(極小値)から山(極大値)へ、山(極大値)から谷(極小値)へと繰り返す極値の変化に対して、極大値となる複数の周波数を抽出し、次数の異なる複数の板厚固有周波数として特定する(板厚固有周波数特定手段)。なお、駆動周波数を比較的粗い第一の間隔(例えば10kHz)にてスイープし、受信レベル変化を大まかに追跡した後、極値近傍の区間を抽出して駆動周波数を第一の間隔より狭い第二の間隔(例えば1kHz)にてスイープすれば、極大値となる周波数をより高精度に特定することが可能である。
また、マイコン100では、上記の板厚固有周波数の組を用いて、容器30の底部の縦波振動の基本周波数f((3)式にて、次数mが1の場合の板厚固有周波数(=C/2t))を算出する。具体的には、複数の板厚固有周波数を各々2以上の一連の整数でそれぞれ順に除算し、個々の板厚固有周波数毎に除算結果周波数列を得る。得られたそれら除算結果周波数列を互いに比較したとき、予め定められた範囲内にて一致する除算結果周波数が見出されれば、該値を基本周波数fとして特定できる。例えば、3つの次数の異なる複数の板厚固有周波数f,f,fが得られていれば、前述の(5)’から
/m=f/m=f/m=f ‥(5)’
なので、m,m,mを2から順に大きくしてf,f,fを除算し、最初に一致する除算結果(つまり、f,f,fの最大公約数)を見つける演算を行なう。なお、局所的な板厚むらや極値に対応する周波数の測定精度等の影響による誤差を見込み、上記除算結果が予め定められた範囲内(例えば±5kHz)にて一致すれば、これを基本周波数fとみなす。
例えば図4に示すように、超音波トランスジューサの周波数帯域内(余裕を持たせ、上限周波数+100kHz、下限周波数−100kHz)において、見出された板厚固有周波数が低い順に、
=887kHz;
n+1:1183kHz;
n+2:1474kHz;
が得られたとする。これら各周波数を、2以上の整数で順に除した結果を並べると次のようになる。
/1=887kHz;
/2≒443.50kHz;
/3≒295.67kHz;
/4≒221.75kHz;
・・・(7)
n+1/2=592.15kHz;
n+1/3≒394.33kHz;
n+1/4=295.75kHz;
n+1/5=236.6kHz;
・・・(8)
n+2/3≒491.33kHz;
n+2/4≒368.5kHz;
n+2/5≒294.8kHz;
・・・(9)
この結果からもわかるとおり、一致する除算結果を見出すための演算の便宜として、周波数の次数が1増えるに従い、1つ前の固有周波数(今の場合f)で除算に採用した整数より、1つ上の整数から除算を開始すればよいことがわかる(fn+1では2から除算開始、fn+2の場合は3から除算開始)。除算結果(7)、(8)、(9)を比較すると、±5kHzにてほぼ等しくなる除算結果として、
/3≒295.67kHz;
n+1/4=295.75kHz;
n+2/5≒294.8kHz;
・・・(10)
を見出すことができる(以上の結果から、fは3次の、fn+1は4次の、fn+2は5次の固有周波数であることも同時に把握できる)。基本周波数fは、例えば上記3つの値の平均値として算出することが可能である。その結果、f=C/2tなので、板厚tは、
t=C/2f ‥(4)
により算出できる。具体的には、鉄板の縦波音速Cを5900m/sとすれば、容器底部の厚さtはほぼ10.0mmと算出される。
なお、上記の例では、スイープした帯域内で板厚固有周波数が3個見出された場合を例にとって説明したが、周波数解は最低2つ見出すことができれば、基本周波数f、すなわち板厚tを演算することが可能である。以下にその具体例を示す。例えば、板厚固有周波数として特定できたのが、
=840kHz;
n+1:1269kHzのみであったとする。前述と同様に、整数による一連の除算を行なうと、
/2≒420kHz;
/3≒280kHz;
/4≒210kHz;
・・・(11)
n+1/3≒423kHz;
n+1/4≒317.25kHz;
・・・(12)
を得る。
ここでも、低次側の板厚固有周波数の除算を先に行ない、その除算結果列に対して高次側の板厚固有周波数に対する除算を順に比較しながら進めてゆき、除算結果の差が規定のレベル以下のものが見つかった段階で、高次側の板厚固有周波数に対する除算を打ち切ればよい。上記の場合、高次側の最初の除算結果fn+2/3≒423kHzが、f/22≒420kHzに対して差分が規定の範囲内(例えば±5kHz)に収まっているので、この段階でfn+2/4以降の除算は不要となる。基本周波数fは420〜423kHzであり、容器底部の板厚tはほぼ7.0mmと算出される。
こうして容器底部の板厚tが特定できれば、例えば上記の板厚固有周波数のいずれかに測定用駆動周波数を設定して図3に示すように反射エコーを測定し、往復伝播時間t1から液面高さhを算出する。そして、その液面高さhから容器底部の板厚tを減じた値h’=h−tを真の液面高さとして算出し、例えばモニタ94に出力することができる。
なお、上記の実施形態では、反射波の受信レベルの極大値から板厚固有周波数を特定するようにしたが、図3の残響レベルが極小化される周波数を板厚固有周波数として特定するようにしてもよい。図6の上に示すように、残響領域では減衰正弦波状の振動波形が得られるが、図2の検波回路103cにてこれを包絡線検波し、その検波波形の裾引きが長いほど残響レベルは大きいとみなされる。定量化の方法として、超音波トランスジューサをバースト駆動して遮断後一定時間経過したときの、検波波形の電圧レベルで残響レベルを特定する方法(電圧レベルが高いほど残響が大きい)、あるいは、検波波形の電圧レベルが一定レベルにまで減衰するまでの時間を計測し、その減衰時間で残響レベルを特定する方法(減衰時間が長いほど残響が大きい)等があり、いずれを用いてもよい。
図6の下に示すように、残響レベルは容器30の底部と液体との界面での超音波反射が大きくなるほど、つまり、容器30の底部の超音波透過率が小さくなるほど高くなる。換言すれば、残響周波数プロファイルは、液面反射波RWの受信レベルとは全く逆の傾向、すなわち、図7に示すように、隣接する板厚固有周波数の中間に存在する板厚反共振周波数で極大値をとり、個々の板厚固有周波数(f、fn+1、fn+2)の位置では極小値をとる。従って、駆動周波数をスイープして該極小値から板厚反共振周波数を求めればよい。該板厚反共振周波数により実際の板厚を求める演算内容はすでに説明した通りであり、詳細な内容は繰り返さない。なお、板厚反共振周波数に対応して残響周波数プロファイルに生ずる極大値レベルは、当該の板厚反共振周波数が超音波トランスジューサの共振周波数に近いほど、板厚反共振周波数と超音波トランスジューサの共振周波数との差が小さいほど大きくなる。
1 超音波液面計
2 超音波トランスジューサ
30 容器
100 マイコン(板厚固有周波数特定手段、板厚特定手段、液面高さ算出手段、液面高さ補正手段)
94 モニタ(液面高さ情報出力手段)
200 容器

Claims (5)

  1. 液体を収容した容器からなる被測定系において容器底部に取り付けられるとともに、該容器底部を介して液面に向け測定用超音波を送出し、前記測定用超音波の反射波を受信する超音波トランスジューサと、
    容器底部の板厚方向の縦波振動に係る固有周波数を板厚固有周波数として、種々に周波数を変更しつつ前記超音波トランスジューサをバースト駆動し、該駆動に伴ない当該超音波トランスジューサに発生する各周波数での検出情報に基づき、前記容器底部の次数の異なる複数の前記板厚固有周波数を特定する板厚固有周波数特定手段と、
    特定された複数の前記板厚固有周波数を用いて前記容器底部の板厚を特定する板厚特定手段と、
    予め設定された液面検知用駆動周波数にて前記超音波トランスジューサをバースト駆動したときの、該超音波トランスジューサによる液面反射波の受信信号に基づいて前記容器内の液面高さを算出する液面高さ算出手段と、
    算出された前記液面高さを、特定された前記容器底部の前記板厚にて補正する液面高さ補正手段と、
    補正後の液面高さを出力する液面高さ出力手段と、
    を備えたことを特徴とする超音波液面計。
  2. 前記板厚固有周波数特定手段は、種々に周波数を変更しつつ前記超音波トランスジューサをバースト駆動したときの、該駆動に伴ない当該超音波トランスジューサが受信する反射波形の各周波数での受信レベルを特定するとともに、前記受信レベルが極大化される周波数を前記板厚固有周波数として特定するものである請求項1記載の超音波液面計。
  3. 前記板厚固有周波数特定手段は、種々に周波数を変更しつつ前記超音波トランスジューサをバースト駆動したときの、該駆動に伴ない当該超音波トランスジューサが検出する各周波数での残響レベルを特定するとともに、前記残響レベルが極小化される周波数を前記板厚固有周波数として特定するものである請求項1記載の超音波液面計。
  4. 前記板厚特定手段は、前記板厚固有周波数特定手段が特定した次数の異なる複数の前記板厚固有周波数に基づいて前記容器底部の前記縦波振動の基本周波数を算出し、前記容器底部をなす材料の音速と該基本周波数とに基づいて前記板厚を特定するものである請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の超音波液面計。
  5. 前記板厚特定手段は、複数の前記板厚固有周波数を各々2以上の一連の整数でそれぞれ順に除算して、個々の板厚固有周波数毎に除算結果周波数列を得るとともに、それら除算結果周波数列を互いに比較して、予め定められた範囲内にて一致する除算結果周波数を見出し、該除算結果周波数を前記基本周波数として特定するものである請求項4記載の超音波液面計。
JP2009097169A 2009-04-13 2009-04-13 超音波液面計 Pending JP2010249574A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009097169A JP2010249574A (ja) 2009-04-13 2009-04-13 超音波液面計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009097169A JP2010249574A (ja) 2009-04-13 2009-04-13 超音波液面計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010249574A true JP2010249574A (ja) 2010-11-04

Family

ID=43312088

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009097169A Pending JP2010249574A (ja) 2009-04-13 2009-04-13 超音波液面計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010249574A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021166769A1 (ja) * 2020-02-19 2021-08-26 三菱重工業株式会社 超音波検査の信号処理方法及び装置並びに厚み計測方法及び装置

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06221842A (ja) * 1993-01-28 1994-08-12 Toppan Printing Co Ltd 音響ファイバを備えた超音波トランスデューサ
JP2000314651A (ja) * 1999-04-30 2000-11-14 Kinseki Ltd 液面レベル検出方法および装置
JP3378231B2 (ja) * 2000-08-30 2003-02-17 株式会社山武 超音波センサ及びその運転周波数設定方法
JP2004053382A (ja) * 2002-07-19 2004-02-19 Sumitomo Kinzoku Technol Kk 薄膜の厚さ測定方法
JP2005106792A (ja) * 2003-09-27 2005-04-21 Katsuhiro Kawashima 材料内部の音速分布測定法
JP2007309794A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Nichizou Tec:Kk 板厚測定装置および測定方法
JP4083038B2 (ja) * 2003-02-27 2008-04-30 リコーエレメックス株式会社 超音波レベル計及び該レベル計を用いた液面検出方法
JP2009025093A (ja) * 2007-07-18 2009-02-05 Nichizou Tec:Kk 電磁超音波測定装置および電磁超音波を用いた板厚および応力の測定方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06221842A (ja) * 1993-01-28 1994-08-12 Toppan Printing Co Ltd 音響ファイバを備えた超音波トランスデューサ
JP2000314651A (ja) * 1999-04-30 2000-11-14 Kinseki Ltd 液面レベル検出方法および装置
JP3378231B2 (ja) * 2000-08-30 2003-02-17 株式会社山武 超音波センサ及びその運転周波数設定方法
JP2004053382A (ja) * 2002-07-19 2004-02-19 Sumitomo Kinzoku Technol Kk 薄膜の厚さ測定方法
JP4083038B2 (ja) * 2003-02-27 2008-04-30 リコーエレメックス株式会社 超音波レベル計及び該レベル計を用いた液面検出方法
JP2005106792A (ja) * 2003-09-27 2005-04-21 Katsuhiro Kawashima 材料内部の音速分布測定法
JP2007309794A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Nichizou Tec:Kk 板厚測定装置および測定方法
JP2009025093A (ja) * 2007-07-18 2009-02-05 Nichizou Tec:Kk 電磁超音波測定装置および電磁超音波を用いた板厚および応力の測定方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021166769A1 (ja) * 2020-02-19 2021-08-26 三菱重工業株式会社 超音波検査の信号処理方法及び装置並びに厚み計測方法及び装置
JP2021131307A (ja) * 2020-02-19 2021-09-09 三菱重工業株式会社 超音波検査の信号処理方法及び装置並びに厚み計測方法及び装置
JP7369059B2 (ja) 2020-02-19 2023-10-25 三菱重工業株式会社 超音波検査の信号処理方法及び装置並びに厚み計測方法及び装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5774469B2 (ja) 液面レベル計測装置、方法及びプログラム
US11215489B2 (en) Apparatus and method for measuring the flow velocity of a fluid in a pipe
US6631639B1 (en) System and method of non-invasive discreet, continuous and multi-point level liquid sensing using flexural waves
US4580448A (en) Method and apparatus for ultrasonic measurement of a physical parameter
US10228275B2 (en) System and method for non-intrusive and continuous level measurement in a cylindrical vessel
CN106338320B (zh) 用于液体的非侵入性连续液位测量的系统和方法
CN106338332B (zh) 用于测量液体或气态介质中的声音速度的系统和方法
CN109564193B (zh) 用于超声传感器中的功率管理的系统和方法
EP2069775B1 (en) Method and device for determining characteristics of a medium in form of a liquid or a soft material
US20190078927A1 (en) Sensor
JP2011002326A (ja) 超音波液面計
JP2015010878A (ja) 液面位置検出装置及び液面位置検出方法
CN108955787B (zh) 测量设备
US10746578B2 (en) Ultrasonic flow measuring device with a rectangular cross-section passage having recesses in two sidewalls other than the sidewalls in which the transducers are located
JP2010071813A (ja) 超音波液面計
JP6131088B2 (ja) 液面位置検出装置及び液面位置検出方法
JP2010249574A (ja) 超音波液面計
CN111207802A (zh) 用于操作测量装置的方法和测量装置
JP2007010543A (ja) 酸化膜厚さ測定方法および装置
JP2009109296A (ja) 超音波液面計
RU2383869C2 (ru) Ультразвуковой уровнемер
JP2010071814A (ja) 超音波液面計
JPH0758179B2 (ja) クラッド厚さ測定装置
KR20090040699A (ko) 초음파 두께측정기의 측정범위 연장 장치
JP3821035B2 (ja) 材料の厚さ測定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120306

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20121016

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130624

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20131021