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JP2010242714A - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

内燃機関の可変動弁装置 Download PDF

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JP2010242714A
JP2010242714A JP2009095150A JP2009095150A JP2010242714A JP 2010242714 A JP2010242714 A JP 2010242714A JP 2009095150 A JP2009095150 A JP 2009095150A JP 2009095150 A JP2009095150 A JP 2009095150A JP 2010242714 A JP2010242714 A JP 2010242714A
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hydraulic oil
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variable valve
mode
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JP2009095150A
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Tomo Yokoyama
友 横山
Yoshiro Kamo
吉朗 加茂
Masaki Numakura
雅樹 沼倉
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】バルブタイミングの変更範囲を制限する機能及びバルブタイミングを固定する機能を備えるとともに、これら機能を実現するための構造の複雑化を抑制することのできる内燃機関の可変動弁装置を提供する。
【解決手段】この可変動弁装置は、ハウジングロータとベーンロータとの相対的な回転位相である相対位相を最遅角位相と最進角位相との間で操作する可変動弁機構と、同相対位相の範囲をベーンロータに設けられて作動油の給排状態に基づいて同ベーンロータから突出した第1突出位置と、これとは別のところに突出した第2突出位置と、ベーンロータに収容された収容位置との間で駆動する規制ピンと、ハウジングロータに設けられてベーンロータから突出した同規制ピンがはめ込まれる規制穴及び規制溝とによって規制する位相規制機構と油圧制御機構とを備え、単一の油圧制御弁により可変動弁機構及び位相規制機構に対する作動油の給排状態を制御する。
【選択図】図11

Description

本発明は、入力回転体と出力回転体との相対的な回転位相である相対位相を最遅角位相と最進角位相との間で操作する可変動弁機構と、同相対位相の範囲を規制する位相規制機構と、可変動弁機構及び位相規制機構に対する作動油の給排状態を制御する油圧制御機構とを備える内燃機関の可変動弁装置に関する。
内燃機関の可変動弁装置として、吸気バルブの最大バルブリフト量を可変とするバルブリフト量可変機構と、吸気バルブのバルブタイミングを可変とするバルブタイミング可変機構とを備えるものが提案されている。
このような可変動弁装置では、バルブリフト量可変機構により吸気バルブの最大バルブリフト量を大きくした場合、バルブタイミングの進角に起因して吸気バルブとピストンとが干渉するいわゆるバルブスタンプが生じることもある。
そこで、特許文献1の可変動弁装置においては、このようなバルブスタンプを回避するためにバルブタイミング可変機構の駆動範囲を規制する規制機構を備えるようにしている。この規制機構では、吸気バルブのカムを最大バルブリフト量が小さい低速カムから最大バルブリフト量が大きい高速カムに切り替えたときに、ベーンロータ(出力回転体)の規制ピンをハウジングロータ(入力回転体)の規制溝に挿入することにより、ベーンロータが進角規制位相を超えて進角することを規制している。これにより、吸気バルブの最大バルブリフト量を大きく設定したときに、バルブタイミングがバルブスタンプをまねくところにまで進角することは回避されるようになる。
一方、バルブタイミング可変機構の駆動範囲を規制する機構としては、上記のものの他に、ベーンロータから突出したピンをハウジングロータの穴にはめ込みハウジングロータに対するベーンロータの回転位相を固定することにより、機関始動時のバルブタイミングを所定のタイミングに固定するロック機構も知られている(例えば、特許文献2)。
特開2000−328911号公報 特開2002−317610号公報
上述したベーンロータの回転範囲を制限する規制機構と、ベーンロータの回転位相を固定するロック機構とを併せて備えることにより、バルブスタンプの回避と機関始動性の確保とを実現することが可能となり、バルブタイミング可変機構としての実用性はより高められるようになる。
ところが、上記規制機構及び上記ロック機構の両者を可変動弁装置に採用した場合、ベーンロータ及びハウジングロータのそれぞれに規制機構のピン及び溝とロック機構のピン及び穴とを形成する必要が生じるため、当該装置の構成の複雑化は避けられないものとなる。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、バルブタイミングの変更範囲を制限する機能及びバルブタイミングを固定する機能を備えるとともに、これら機能を実現するための構造の複雑化を抑制することのできる内燃機関の可変動弁装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
(1)請求項1に記載の発明は、入力回転体と出力回転体との相対的な回転位相である相対位相を最遅角位相と最進角位相との間で操作することにより機関弁としての吸気弁または排気弁のバルブタイミングを最進角と最遅角との間で変更する可変動弁機構と、前記相対位相の範囲を規制する位相規制機構と、前記可変動弁機構及び前記位相規制機構に対する作動油の給排状態を制御する油圧制御機構とを備える内燃機関の可変動弁装置において、前記油圧制御機構は、前記可変動弁機構及び前記位相規制機構のそれぞれに対する作動油の給排状態を単一の油圧制御弁により制御するものであり、前記位相規制機構は、前記出力回転体に設けられて当該規制機構に対する作動油の給排状態に基づいて同出力回転体に対して移動する規制体と、前記入力回転体に設けられて前記出力回転体から突出した同規制体がはめ込まれる規制穴及び規制溝とを含めて構成されるものであり、前記規制体は、前記出力回転体から突出した第1の突出位置と、前記出力回転体から同突出位置とは別のところに突出した第2の突出位置と、前記出力回転体に収容された収容位置との間で駆動するものであり、前記規制穴は、前記相対位相が所定の固定位相にあるときに前記第1の突出位置にある前記規制体がはめ込まれるものであり、前記規制溝は、前記相対位相が前記最遅角位相から前記最進角位相までの範囲よりも小さい所定の規制位相範囲内にあるときに前記第2の突出位置にある前記規制体がはめ込まれるものであり、前記規制体が前記規制穴にはめ込まれたときには、前記相対位相が前記固定位相に固定されることにより前記バルブタイミングが特定角に固定され、前記規制体が前記規制溝にはめ込まれたときには、前記相対位相の変更範囲が前記規制位相範囲に制限されることにより前記バルブタイミングの変更範囲が前記最遅角から前記最進角までの範囲よりも小さい所定の中間範囲に制限されることを要旨としている。
この発明によれば、1つの規制体により相対位相の固定、及び相対位相の変更範囲の制限を行うようにしているため、2つの規制体によりこれら固定及び制限を行う場合と比較して、可変動弁機構の構成の簡略化が図られるようになる。また、単一の油圧制御弁により可変動弁機構及び位相規制機構に対する作動油の給排状態を制御するようにしているため、複数の油圧制御弁により同給排状態の制御を行う場合と比較して、油路構造の簡略化が図られるようになる。このように当該発明によれば、バルブタイミングの変更範囲を制限する機能及びバルブタイミングを固定する機能を備えるとともに、これら機能を実現するための構造の複雑化を抑制することができるようになる。
(2)請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置において、前記油圧制御機構は、前記油圧制御弁と前記可変動弁機構との間で作動油を流通させる油路として、前記油圧制御弁と前記可変動弁機構の進角室とを接続する進角室油路と、前記油圧制御弁と前記可変動弁機構の遅角室とを接続する遅角室油路と、前記油圧制御弁と前記位相規制機構の作動室とを接続する作動室油路とを備えることを要旨としている。
この発明によれば、油圧制御弁と接続する進角室油路及び遅角室油路及び作動室油路によりそれぞれ進角室及び遅角室及び作動室への作動油の流通を行うようにしている。すなわち、油圧制御弁の可変動弁機構側において、進角室及び遅角室及び作動室と接続する油路が独立しているため、進角室または遅角室への作動油の供給状態にかかわらず位相規制機構の動作状態を切り替えることができるようになる。
(3)請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の内燃機関の可変動弁装置において、前記位相規制機構は、前記規制体を前記第1の突出位置に向けて押す力を前記規制体に付与するばねの力と、前記規制体を前記第2の突出位置に向けて押す力を前記規制体に付与する作動室の油圧との関係により、前記規制体を前記収容位置と前記第1の突出位置及び前記第2の突出位置との間で駆動するものであることを要旨としている。
この発明によれば、作動室の油圧及びばねの力の大小関係に基づいて規制体に対して第1の突出位置または第2の突出位置に向かう力が付与されるようにしているため、作動室の油圧が解除されることにともない規制体を第1の突出位置に移動させ得る状態を維持することができるようになる。
(4)請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の内燃機関の可変動弁装置において、前記位相規制機構は、前記作動室の作動油が排出されるときに前記第1の突出位置に向かう力が前記第2の突出位置に向かう力を上回り、前記作動室に作動油が供給されるときに前記第2の突出位置に向かう力が前記第1の突出位置に向かう力を上回るものであることを要旨としている。
(5)請求項5に記載の発明は、請求項2〜4のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、前記油圧制御弁は、前記進角室及び前記遅角室及び前記作動室に対する作動油の給排状態を設定する動作モードとして、前記進角室から作動油を排出し且つ前記遅角室に作動油を供給し且つ前記作動室に作動油を供給するモードA1と、前記進角室に作動油を供給し且つ前記遅角室から作動油を排出し且つ前記作動室に作動油を供給するモードA2と、前記進角室に作動油を供給し且つ前記遅角室から作動油を排出し且つ前記作動室から作動油を排出するモードBとを備えることを要旨としている。
この発明によれば、モードA1が選択されたとき、規制体が出力回転体から第2の突出位置に向けて突出し得る状態の維持とバルブタイミングの遅角とが併せて行われるようになる。またモードA2が選択されたとき、規制体が出力回転体から第2の突出位置に向けて突出し得る状態の維持とバルブタイミングの進角とが併せて行われるようになる。またモードBが選択されたとき、規制体が出力回転体から第1の突出位置に向けて突出し得る状態の維持とバルブタイミングの進角とが併せて行われるようになる。
(6)請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の内燃機関の可変動弁装置において、前記油圧制御弁は、前記モードBのときに前記進角室に供給される作動油の流量を前記モードA2のときに前記進角室に供給される作動油の流量よりも小さくすることを要旨としている。
この発明によれば、規制体に対して第1の突出位置に向かう力を付与するときのバルブタイミングの進角速度と、規制体に対して第2の突出位置に向かう力を付与するときのバルブタイミングの進角速度とを比較したとき、前者の方を小さくすることができるようになる。
(7)請求項7に記載の発明は、請求項2〜4のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、前記油圧制御弁は、前記進角室及び前記遅角室及び前記作動室に対する作動油の給排状態を設定する動作モードとして、前記進角室から作動油を排出し且つ前記遅角室に作動油を供給し且つ前記作動室に作動油を供給するモードA1と、前記進角室に作動油を供給し且つ前記遅角室から作動油を排出し且つ前記作動室に作動油を供給するモードA2と、前記進角室から作動油を排出し且つ前記遅角室に作動油を供給し且つ前記作動室から作動油を排出するモードCとを備えることを要旨としている。
この発明によれば、モードA1が選択されたとき、規制体が出力回転体から第2の突出位置に向けて突出し得る状態の維持とバルブタイミングの遅角とが併せて行われるようになる。またモードA2が選択されたとき、規制体が出力回転体から第2の突出位置に向けて突出し得る状態の維持とバルブタイミングの進角とが併せて行われるようになる。またモードCが選択されたとき、規制体が出力回転体から第1の突出位置に向けて突出し得る状態の維持とバルブタイミングの遅角とが併せて行われるようになる。
(8)請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の内燃機関の可変動弁装置において、前記油圧制御弁は、前記モードCのときに前記遅角室に供給される作動油の流量を前記モードA1のときに前記遅角室に供給される作動油の流量よりも小さくすることを要旨としている。
この発明によれば、規制体に対して第1の突出位置に向かう力を付与するときのバルブタイミングの遅角速度、及び規制体に対して第2の突出位置に向かう力を付与するときのバルブタイミングの遅角速度について、前者の方を小さくすることができるようになる。
(9)請求項9に記載の発明は、請求項2〜4のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、前記油圧制御弁は、前記進角室及び前記遅角室及び前記作動室に対する作動油の給排状態を設定する動作モードとして、前記進角室から作動油を排出し且つ前記遅角室に作動油を供給し且つ前記作動室に作動油を供給するモードA1と、前記進角室に作動油を供給し且つ前記遅角室から作動油を排出し且つ前記作動室に作動油を供給するモードA2と、前記進角室への作動油の供給及び前記進角室からの作動油の排出を停止し且つ前記遅角室から作動油を排出し且つ前記作動室から作動油を排出するモードDとを備えることを要旨としている。
この発明によれば、モードA1が選択されたとき、規制体が出力回転体から第2の突出位置に向けて突出し得る状態の維持とバルブタイミングの遅角とが併せて行われるようになる。またモードA2が選択されたとき、規制体が出力回転体から第2の突出位置に向けて突出し得る状態の維持とバルブタイミングの進角とが併せて行われるようになる。またモードDが選択されたとき、規制体が出力回転体から第1の突出位置に向けて突出し得る状態の維持とバルブタイミングの遅角側に向けての変更の禁止とが併せて行われるようになる。
(10)請求項10に記載の発明は、請求項2〜4のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、前記油圧制御弁は、前記進角室及び前記遅角室及び前記作動室に対する作動油の給排状態を設定する動作モードとして、前記進角室から作動油を排出し且つ前記遅角室に作動油を供給し且つ前記作動室に作動油を供給するモードA1と、前記進角室に作動油を供給し且つ前記遅角室から作動油を排出し且つ前記作動室に作動油を供給するモードA2と、前記進角室から作動油を排出し且つ前記遅角室への作動油の供給及び前記遅角室からの作動油の排出を停止し且つ前記作動室から作動油を排出するモードEとを備えることを要旨としている。
この発明によれば、モードA1が選択されたとき、規制体が出力回転体から第2の突出位置に向けて突出し得る状態の維持とバルブタイミングの遅角とが併せて行われるようになる。またモードA2が選択されたとき、規制体が出力回転体から第2の突出位置に向けて突出し得る状態の維持とバルブタイミングの進角とが併せて行われるようになる。またモードEが選択されたとき、規制体が出力回転体から第1の突出位置に向けて突出し得る状態の維持とバルブタイミングの進角側に向けての変更の禁止とが併せて行われるようになる。
(11)請求項11に記載の発明は、請求項5〜10のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、前記油圧制御弁は、前記進角室及び前記遅角室及び前記作動室に対する作動油の給排状態を設定する動作モードとして、前記進角室への作動油の供給及び前記進角室からの作動油の排出を停止し且つ前記遅角室への作動油の供給及び前記遅角室からの作動油の排出を停止し且つ前記作動室に作動油を供給するモードA3をさらに備えることを要旨としている。
この発明によれば、モードA3が選択されたとき、規制体が出力回転体から第2の突出位置に向けて突出し得る状態の維持とバルブタイミングの保持とが併せて行われるようになる。
(12)請求項12に記載の発明は、請求項1〜11のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、前記固定位相として最遅角位相が設定される、すなわち前記特定角として最遅角が設定されることを要旨としている。
(13)請求項13に記載の発明は、請求項1〜12のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、前記規制位相範囲として最進角位相よりも遅角側から最遅角位相またはこれよりも進角側のいずれかまでの範囲が設定される、すなわち前記中間範囲として最進角よりも遅角側にある所定のバルブタイミングから最遅角またはこれよりも進角側のいずれかにある所定のバルブタイミングまでの範囲が設定されることを要旨としている。
この発明によれば、規制体が規制溝にはめ込まれた状態にあるとき、出力回転体は、入力回転体に対して進角規制位相を超えて進角側に回転することが規制される一方、出力回転体が遅角側に回転するときには最遅角位相に至るまでその回転が許容される。
(14)請求項14に記載の発明は、請求項1〜13のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、当該可変動弁装置は、前記機関弁の最大バルブリフト量を変更するバルブリフト量可変機構をさらに備えるものであり、前記位相規制機構は、前記機関弁の最大バルブリフト量が基準リフト量よりも大きい値に設定されることに基づいて、前記相対位相の変更範囲を前記規制位相範囲に制限することにより前記バルブタイミングの変更範囲を前記中間範囲に制限するものであることを要旨としている。
この発明によれば、出力回転体が入力回転体に対して規制位相を超えて進角または遅角することを規制する位相規制機構について、規制体を出力回転体に収容する動作がこれら回転体の相対的な回転により妨げられることを抑制することができるようになる。
本発明の内燃機関の可変動弁装置を具体化した第1実施形態について、同装置を備える内燃機関の断面構造を示す断面図。 同実施形態のバルブタイミング可変機構について、(a)はその平面構造を示す平面図、(b)はDA−DA線に沿う断面構造を示す断面図。 同実施形態のバルブタイミング可変機構について、その油圧供給経路を示す模式図。 同実施形態のバルブタイミング可変機構について、図2(a)のDB−DB線に沿うハウジング及びベーンロータの断面構造を平面上に展開してこれを模式的に示す模式図。 同実施形態のバルブタイミング可変機構について、図2(a)のDB−DB線に沿うハウジング及びベーンロータの断面構造を平面上に展開してこれを模式的に示す模式図。 同実施形態の油圧制御弁について、その動作モードが第1モードにあるときの断面構造を模式的に示す模式図。 同実施形態の油圧制御弁について、その動作モードが第2モードにあるときの断面構造を模式的に示す模式図。 同実施形態の油圧制御弁について、その動作モードが第3モードにあるときの断面構造を模式的に示す模式図。 同実施形態の油圧制御弁について、その動作モードが第4モードにあるときの断面構造を模式的に示す模式図。 同実施形態の油圧制御弁について、その動作モードが第5モードにあるときの断面構造を模式的に示す模式図。 同実施形態の油圧制御弁について、その動作モードとバルブタイミング可変機構に対する潤滑油供給態様との関係を示すテーブル。 同実施形態の可変動弁装置による吸気バルブのバルブタイミング及び最大バルブリフト量の制御態様の一例を示すマップ。 同実施形態の電子制御装置により実行される「進角規制制御処理」について、その処置手順を示すフローチャート。 本発明の内燃機関の可変動弁装置を具体化した第2実施形態について、油圧制御弁の動作モードが第1モードにあるときの断面構造を模式的に示す模式図。 同実施形態の油圧制御弁について、その動作モードが第2モードにあるときの断面構造を模式的に示す模式図。 同実施形態の油圧制御弁について、その動作モードが第3モードにあるときの断面構造を模式的に示す模式図。 同実施形態の油圧制御弁について、その動作モードが第4モードにあるときの断面構造を模式的に示す模式図。 同実施形態の油圧制御弁について、その動作モードが第6モードにあるときの断面構造を模式的に示す模式図。 同実施形態の油圧制御弁について、その動作モードとバルブタイミング可変機構に対する潤滑油供給態様との関係を示すテーブル。 同実施形態の電子制御装置により実行される「進角規制制御処理」について、その処置手順を示すフローチャート。
(第1実施形態)
図1〜図13を参照して、本発明の内燃機関の可変動弁装置を吸気バルブのバルブ開閉特性を変更する可変動弁装置として具体化した第1実施形態について説明する。
図1に示されるように、内燃機関1には、吸気及び燃料からなる混合気を燃焼させる機関本体10と、吸気バルブ21のバルブ開閉特性を変更する可変動弁装置3と、機関本体10の各潤滑部位に潤滑油を供給する油圧制御機構70と、これら装置をはじめとする各種の装置を統括的に制御する制御装置100とが設けられている。
機関本体10のシリンダブロック11には、混合気を燃焼させる燃焼室14が形成されている。混合気の燃焼にともなうピストン15の直線運動はクランクシャフト16の回転運動に変換される。
シリンダブロック11の下部には、内燃機関1の各部位に供給される潤滑油を貯留するオイルパン12が取り付けられている。シリンダブロック11の上部には、動弁系の部品が配置されるシリンダヘッド13が取り付けられている。
シリンダヘッド13には、燃焼室14を吸気通路に対して開閉する吸気バルブ21及びこれを開弁方向に駆動する吸気カムシャフト22と、燃焼室14を排気通路に対して開閉する排気バルブ25及びこれを開弁方向に駆動する排気カムシャフト26と、吸気バルブ21のバルブ開閉特性を変更する可変動弁装置3とが設けられている。
クランクシャフト16には、オイルパン12の潤滑油を汲み上げて吐出するオイルポンプ17が連結されている。オイルポンプ17により吐出された潤滑油は、内燃機関1の各部位に供給され、その一部は油圧制御機構70を介して可変動弁装置3(バルブタイミング可変機構40)に供給される。また、内燃機関1の各部位を流通した後の潤滑油及び、可変動弁装置3から排出された潤滑油は、再びオイルパン12に戻される。
可変動弁装置3には、吸気バルブ21のバルブタイミング(以下、「バルブタイミングINVT」)を変更するバルブタイミング可変機構40と、吸気バルブ21の最大のバルブリフト量(以下、「最大バルブリフト量INVL」)を変更するバルブリフト量可変機構30とが設けられている。
バルブリフト量可変機構30は、最大バルブリフト量INVLを上限の最大バルブリフト量(以下、「上限バルブリフト量INVLmax」)と下限の最大バルブリフト量(以下、「下限バルブリフト量INVLmin」)との間で連続的に変更する。また、この最大バルブリフト量INVLの変更にともない吸気バルブ21の作用角、すなわち吸気バルブ21が開弁してから閉弁するまでの期間におけるクランクシャフト16の回転角度も変更される。
バルブリフト量可変機構30は、吸気バルブ21の上端に当接するロッカアーム23と吸気カムシャフト22との間に設けられ、シリンダヘッド13に対して揺動可能に支持されたアームアッシ32により構成されている。ロッカアーム23の一端はラッシュアジャスタ24によって支持され、他端は吸気バルブ21と接触している。
アームアッシ32は、吸気カムシャフト22の吸気カム22Cにより回転が入力される入力アーム33と、ロッカアーム23を揺動させる出力アーム34と、アームアッシ32に対して軸方向に移動するコントロールシャフト31とを備えている。アクチュエータの駆動によりコントロールシャフト31がアームアッシ32に対して軸方向に移動するとき、入力アーム33と出力アーム34との相対的な回転位相が変更される。そして、入力アーム33と出力アーム34とが互いに周方向の間隔を狭める方向に回転したときには、これにともない最大バルブリフト量INVLは小さくなる。一方、入力アーム33と出力アーム34とが互いに周方向の間隔を広げる方向に回転したときには、これにともない最大バルブリフト量INVLが大きくなる。
なお、本実施形態においては、バルブタイミング可変機構40及び油圧制御機構70及びバルブリフト量可変機構30及び電子制御装置110を含めて可変動弁装置3が構成されている。
制御装置100には、機関運転状態等をモニタする各種センサ、すなわちクランクポジションセンサ111及びカムポジションセンサ112を含む各種センサと、これらセンサの出力に基づいて各装置の動作を制御する電子制御装置110とが設けられている。クランクポジションセンサ111は、クランクシャフト16の付近に設けられて、同シャフト16の回転角度に応じた信号を出力する。カムポジションセンサ112は、吸気カムシャフト22の付近に設けられて、同シャフト22の回転角度に応じた信号を出力する。
電子制御装置110は、バルブタイミングINVTを調整するバルブタイミング制御、最大バルブリフト量INVLを調整するバルブリフト制御、及びバルブタイミングINVT及び最大バルブリフト量INVLを協調して調整する開閉特性協調制御等の各種制御を行う。
この開閉特性協調制御においては、機関運転状態(機関負荷及び機関回転速度)に基づいてバルブタイミングINVT及び最大バルブリフト量INVLのそれぞれの目標値(以下、それぞれ「目標角INVTT」及び「目標最大リフト量INVLT」)を設定する。そして、クランクポジションセンサ111及びカムポジションセンサ112の出力に基づいて算出されるバルブタイミングINVT及び最大バルブリフト量INVLをそれぞれの目標値に一致させるべくバルブタイミング可変機構40及びバルブリフト量可変機構30の制御が行われる。
図2を参照して、バルブタイミング可変機構40の構成について説明する。なお図2(a)は、ハウジング本体42から図2(b)に示されるカバー44を取り外した状態での同可変機構30の平面構造を示す。以降では、カムシャフト22及びスプロケット43の回転方向を回転方向RAとする。
図2(a)に示されるようにバルブタイミング可変機構40には、クランクシャフト16に同期して回転するハウジングロータ41と、吸気カムシャフト22の端部に固定されることにより同シャフト22に同期して回転するベーンロータ45とにより構成されている。
ハウジングロータ41は、タイミングチェーン(図示略)を介してクランクシャフト16と連結されて同シャフト16に同期して回転するスプロケット43と、スプロケット43の内部に設けられて同スプロケット43と一体回転するハウジング本体42と、ハウジング本体42に取り付けられるカバー44(図2(b)参照)とにより構成されている。
ベーンロータ45は、このハウジング本体42内の空間に配置されてハウジング本体42にカバー44(図2(b)参照)が取り付けられることにより、同空間に収容される。
ハウジング本体42には、径方向においてベーンロータ45に向けて突出する3つの区画壁41Aが設けられている。ベーンロータ45には、ハウジング本体42に向けて突出し、区画壁41Aの間にある3つのベーン収容室47をそれぞれ進角室48及び遅角室49に区画する3つのベーン46が設けられている。
進角室48は、1つのベーン収容室47内においてベーン46よりも吸気カムシャフト22の回転方向RAの後方側に位置し、油圧制御機構70によるバルブタイミング可変機構40に対する潤滑油の供給状態に応じてその容積が変化する。遅角室49は、1つのベーン収容室47内においてベーン46よりも吸気カムシャフト22の回転方向RAの前方側に位置し、進角室48と同じく油圧制御機構70によるバルブタイミング可変機構40に対する潤滑油の供給状態に応じてその容積が変化する。
バルブタイミング可変機構40は、上記の構成に基づいてハウジングロータ41に対するベーンロータ45の回転位相(以下、「ベーンロータ45の回転位相P」)を変更することにより、バルブタイミングINVTを変化させる。同可変機構30によるバルブタイミングINVTの変更は具体的には以下のように行われる。
進角室48への潤滑油の供給及び遅角室49からの潤滑油の排出により、ベーンロータ45がハウジングロータ41に対して進角側すなわち吸気カムシャフト22の回転方向RAに回転するとき、バルブタイミングINVTは進角側に変化する。ベーンロータ45がハウジングロータ41に対して最大限に進角側に回転したとき、すなわちベーンロータ45の回転位相Pが最進角位相PMAXにあるとき、バルブタイミングINVTは最も進角側のタイミング(以下、「最進角INVTmax」)に設定される。なお、最進角位相PMAXとしては、ベーン46が遅角室49側の区画壁41Aに突き当てられる位置、あるいはベーン46が同区画壁41A付近にある位置が設定される。
進角室48からの潤滑油の排出及び遅角室49への潤滑油の供給により、ベーンロータ45がハウジングロータ41に対して遅角側すなわち吸気カムシャフト22の回転方向RAの後方側に回転するとき、バルブタイミングINVTは遅角側に変化する。ベーンロータ45がハウジングロータ41に対して最大限に遅角側に回転したとき、すなわちベーンロータ45の回転位相Pが最遅角位相PMINにあるとき、バルブタイミングINVTは最も遅角側のタイミング(以下、「最遅角INVTmin」)に設定される。なお、最遅角位相PMINとしては、ベーン46が進角室48側の区画壁41Aに突き当てられる位置、あるいはベーン46が同区画壁41A付近にある位置が設定される。
進角室48及び遅角室49のそれぞれと油圧制御機構70との間における潤滑油の流通が遮断されることにより、すなわち進角室48及び遅角室49のそれぞれに潤滑油が保持されることにより、ハウジングロータ41とベーンロータ45との相対的な回転が不能とされるとき、バルブタイミングINVTはそのときのタイミングに維持される。
バルブタイミング可変機構40には、ハウジングロータ41に対するベーンロータ45の回転範囲を最遅角位相PMINから最進角位相PMAXまでの範囲よりも制限する位相規制機構50が設けられている。
この位相規制機構50は、進角室48及び遅角室49の油圧にかかわらずハウジングロータ41に対するベーンロータ45の回転を規制して、バルブタイミングINVTを最遅角INVTminに固定する機能を有する。この機能によれば、ベーンロータ45の回転位相Pが最遅角位相PMINにあるときに、ハウジングロータ41とベーンロータ45とを互いに係合してバルブタイミングINVTを最遅角INVTminに保持する。
また、進角室48及び遅角室49の油圧にかかわらずハウジングロータ41に対するベーンロータ45の回転範囲を規制して、バルブタイミングINVTの変更範囲を最進角INVTmaxよりも遅角側の特定のタイミング(以下、「進角規制角INVTmdl」)と最遅角INVTminとの範囲に規制する機能を有する。この機能によれば、ベーンロータ45の回転位相Pが最遅角INVTminと進角規制角INVTmdlとの間に対応する回転位相(以下、「進角規制位相PMDL」)よりも進角側に回転することを制限する。すなわち、ハウジングロータ41に対するベーンロータ45の回転範囲を最進角位相PMAXから最遅角位相PMINまでの範囲よりも縮小し、バルブタイミングINVTの変更範囲を最遅角INVTminと進角規制角INVTmdlとの間に制限する。
なお、この進角規制角INVTmdlとしては最大バルブリフト量INVLが規制リフト量INVLXとなるときに、バルブスタンプの発生を抑制することのできるバルブタイミングのうち最も進角側のものが設定されている。すなわち、バルブタイミングINVTが進角規制角INVTmdlよりも遅角側にあるときには、最大バルブリフト量INVLに関わらずバルブスタンプの発生は抑制される。
図2(b)を参照して、位相規制機構50の構成について詳述する。なお、図2(b)は図2(a)のDA−DA線に沿う断面構造を示す。
図2(b)に示されるように、位相規制機構50は、ベーン46の収納室46A内に設けられた規制ピン60と、油圧制御機構70(図1参照)により潤滑油が供給及び排出される作動室55と、また同じく収納室46A内のばね室54に設けられて規制ピン60を一方向に押すばね53と、ハウジングロータ41に設けられる規制穴51と規制溝52とにより構成されている。規制穴51はカバー44のカバー壁面44Aに設けられており、規制溝52はハウジング本体42のスプロケット壁面43Aにおいて規制穴51と対向するところに設けられている。
規制ピン60は、その本体をなし一方の先端部が規制穴51にはめ込まれ、他方の先端部が規制溝52にはめ込まれるピン本体61と、このピン本体61の外周に設けられて作動室55の圧力が作用する区画体62とにより構成されている。そして、作動室55の潤滑油の力とばね53の力との関係に基づいて、ベーン46内に収容された位置(以下、「収容位置P0」)と、ベーン46からスプロケット壁面43Aに向けて突出した位置(以下、「第2突出位置P2」)と、ベーン46からカバー壁面44Aに向けて突出した位置(以下、「第1突出位置P1」)との間で移動する。
作動室55の油圧は、規制ピン60に対してスプロケット壁面43A方向に作用する。ばね53の力は、規制ピン60に対してカバー壁面44A方向に作用する。以降では、収容位置P0及び第1突出位置P1から第2突出位置P2に向かう方向を「第2突出方向Z2」とし、収容位置P0及び第2突出位置P2から第1突出位置P1に向かう方向を「第1突出方向Z1」とする。
油圧制御機構70により作動室55から潤滑油が排出されているとき、すなわち作動室55に対する潤滑油の給排状態が排出状態にあるとき、ばね53による第1突出方向Z1の力が作動室55の潤滑油による第2突出方向Z2の力を上回るようになる。これにより、規制ピン60に対してはこれを第1突出方向Z1に動作させようとする力が生じる。そしてこの状態のもとで、ベーンロータ45の回転位相Pが最遅角位相PMINにあるとき、すなわち規制ピン60と規制穴51との周方向の位置が一致しているとき、規制ピン60がベーン46から突出して規制穴51にはめ込まれる。これにより、規制ピン60と規制穴51との係合を通じてハウジングロータ41とベーンロータ45とが互いに固定されるため、これらの相対的な回転位相は最遅角位相PMINに保持される。
一方、油圧制御機構70により作動室55に潤滑油が供給されて作動室55が潤滑油により満たされるとき、すなわち作動室55に対する潤滑油の給排状態が供給状態にあるとき、作動室55の潤滑油による第2突出方向Z2の力がばね53による第1突出方向Z1の力を上回るようになる。これにより、規制ピン60に対してはこれを第2突出方向Z2に動作させようとする力が生じる。そして規制ピン60が規制穴51にはめ込まれた状態のもとで、規制ピン60に対して第2突出方向Z2の力が作用するとき、規制ピン60が規制穴51から離脱してスプロケット壁面43Aに突き当たる。これにより、規制ピン60と規制穴51との係合によるハウジング本体42とベーンロータ45との固定が解除されて、ハウジング本体42に対するベーンロータ45の回転が許容される。
またこの場合に、ベーンロータ45の回転位相Pが進角規制位相PMDLから最遅角位相PMINまでの範囲内にあるとき、すなわち規制ピン60が規制溝52と対応するところにあるとき、規制ピン60がベーン46から第2突出方向Z2に突出して規制溝52にはめ込まれる。これにより、ハウジング本体42とベーンロータ45との相対的な回転位相の範囲は進角規制位相PMDLから最遅角位相PMINまでの範囲に制限される。
図3を参照して、バルブタイミング可変機構40と油圧制御機構70との間における潤滑油の流通態様について説明する。なお同図は、これら装置の間における油路の構成を模式的に示している。
油圧制御機構70は、潤滑油を進角室48に供給又は排出する進角室油路71と、潤滑油を遅角室49に供給又は排出する遅角室油路72と、潤滑油を油路に供給又は排出する作動室油路73と、各油路71〜73に潤滑油を供給する供給油路74と、各油路71〜73から潤滑油を排出する排出油路75と、バルブタイミング可変機構40に対する潤滑油の給排状態を制御する油圧制御弁80とにより構成されている。供給油路74には、オイルパン12の潤滑油を吐出するオイルポンプ17が設けられている。
油圧制御弁80は、供給油路74及び排出油路75と進角室油路71及び遅角室油路72及び作動室油路73との接続状態を切り替えることにより、進角室48及び遅角室49及び作動室55に対する潤滑油の供給状態を変更する。
油圧制御弁80の制御により、進角室油路71が供給油路74に接続されるとともに遅角室油路72が排出油路75に接続されるとき、進角室油路71を介して進角室48に潤滑油が供給され且つ遅角室油路72を介して遅角室49の潤滑油が排出される。そしてこのとき、ベーンロータ45がハウジングロータ41に対して進角位相側に回転し、バルブタイミングINVTが進角側に変化する。
油圧制御弁80の制御により、進角室油路71が排出油路75と接続されるとともに遅角室油路72が供給油路74に接続されるとき、進角室油路71を介して進角室48の潤滑油が排出され且つ遅角室油路72を介して遅角室49に潤滑油が供給される。そしてこのとき、ベーンロータ45がハウジングロータ41に対して遅角位相側に回転し、バルブタイミングINVTが遅角側に変化する。
規制ピン60を第2突出方向Z2に突出させる要求があるとき、すなわち規制溝52に規制ピン60をはめ込む要求があるときには、油圧制御弁80の駆動により、作動室油路73が供給油路74に接続されて作動室55に潤滑油が供給される。一方、規制ピン60を第1突出方向Z1に突出させる要求があるとき、すなわち規制穴51に規制ピン60をはめ込む要求があるときには、油圧制御弁80の駆動により、作動室油路73が排出油路75に接続されて作動室55から潤滑油が排出される。
図4及び図5を参照して、位相規制機構50の動作態様について説明する。
なお図4及び図5は、図2(a)のDB−DB線に沿うバルブタイミング可変機構40の断面構造を平面上に展開したものについて、これを模式的に示している。
図4(a)に示されるように、ベーンロータ45の回転位相Pが最遅角位相PMINにあり且つ作動室55の潤滑油が排出されているとき、規制ピン60がベーン46から第1突出方向Z1方向に突出して第1突出位置P1にあることにより、そのカバー44側の先端部(以下、「第1先端部61A」)は規制穴51にはめ込まれた状態にある。これにより、ベーンロータ45とハウジングロータ41との相対回転位相が固定されて、バルブタイミングINVTは最遅角INVTminに固定される。
そして、バルブタイミング可変機構40が図4(a)の状態にあるときに作動室55に潤滑油が供給されたとすると、この潤滑油の供給に基づく規制ピン60の移動によりバルブタイミング可変機構40の動作状態は図4(b)の状態に移行する。
図4(b)に示されるように、ベーンロータ45の回転位相Pが最遅角位相PMINにあり且つ作動室55に油圧が供給されているとき、規制ピン60がベーン46から第2突出方向Z2方向に突出して第2突出位置P2に移動することにより、そのスプロケット43側の先端部(以下、「第2先端部61B」)は規制溝52にはめ込まれた状態にある。そして、図4(b)の状態からベーンロータ45が進角することにより、バルブタイミング可変機構40の動作状態は図4(c)の状態に移行する。
図4(c)に示されるように、ベーンロータ45の回転位相Pが最遅角位相PMINと進角規制位相PMDLとの間にあり且つ作動室55に油圧が供給されているとき、規制ピン60がベーン46から第2突出方向Z2方向に突出して第2突出位置P2にあることにより、第2先端部61Bは規制溝52にはめ込まれた状態にある。そして、図4(c)の状態からベーンロータ45がさらに進角することにより、バルブタイミング可変機構40の動作状態は図5(a)に移行する。
図5(a)に示されるように、規制ピン60が規制溝52にはめ込まれた状態のもとベーンロータ45が最遅角位相PMINまで進角したとき、規制ピン60と規制溝52の端面との係合によりベーンロータ45のそれ以上の進角が規制される。このとき、バルブタイミングINVTは進角規制角INVTmdlに維持される。すなわち、規制ピン60が規制溝52にはめ込まれた状態にあるとき、ベーンロータ45とハウジングロータ41との相対回転の範囲が最遅角位相PMINから進角規制位相PMDLの範囲に制限されて、バルブタイミングINVTが進角規制角INVTmdlより進角することは規制される。
そして、バルブタイミング可変機構40の動作状態が図5(a)の状態にあるときに作動室55の潤滑油が排出されたとすると、この潤滑油の排出に基づく規制ピン60の移動によりバルブタイミング可変機構40の動作状態は図5(b)の状態に移行する。
図5(b)に示されるように、ベーンロータ45の回転位相が進角規制位相PMDLにあり且つ作動室55の潤滑油が排出されているとき、規制ピン60がベーン46から第1突出方向Z1に突出しようとする状態にあるもののカバー壁面44Aに突き当たるため収容位置P0に保持される。これにより、ベーンロータ45とハウジングロータ41との進角側または遅角側への相対回転位相が許容される。
そして、バルブタイミング可変機構40の動作状態が図5(b)の状態にあるときにベーンロータ45が進角側に移動したとすると、ベーンロータ45の回転位相Pが進角規制位相PMDLを超えることにともないバルブタイミング可変機構40の動作状態は図5(c)の状態に移行する。
図5(c)に示されるように、規制ピン60がベーン46に収容された状態にあるとき、ベーンロータ45は最進角位相PMAXまで進角することが許容される。なお、ベーンロータ45の回転位相が進角規制位相PMDLよりも進角側にあるときには、作動室55への潤滑油の給排状態にかかわらず規制ピン60は収容位置P0に保持される。
図6〜10を参照して、油圧制御弁80の構造及びその動作モードについて説明する。なお、図6〜10はいずれも油圧制御弁80の軸方向に沿う断面構造を示すものであり、それぞれ異なる動作モードにあるときの断面構造を示す。また、各図中の矢印は潤滑油の流れを示す。
油圧制御弁80は、複数のポートが設けられる単一のスリーブ81と、このスリーブ81内に設けられる単一のスプール82とにより構成されている。そして、このスプール82がスリーブ81に対して移動することにより、複数のポート同士の連通状態(モード)を切り替えて進角室48及び遅角室49及び作動室55に対する潤滑油の供給状態を変更する。なお、これらモードの切り替えすなわちスリーブ81に対するスプール82の駆動は、スプール82を駆動する電動のアクチュエータ(図示略)のDUTY比の変更を通じて行われる。
スリーブ81には、供給油路74に接続される第1供給ポート86A及び第2供給ポート86Bと、排出油路75に接続される第1排出ポート87A及び第2排出ポート87B及び第3排出ポート87Cと、進角室油路71に接続される進角ポート83と、遅角室油路72に接続される遅角ポート84と、作動室油路73に接続される作動ポート85とが設けられている。
スプール82には、第1排出ポート87Aに対応する第1隔壁82Aと、進角ポート83に対応する第2隔壁82Bと、遅角ポート84に対応する第3隔壁82Cと、作動ポート85に対応する第4隔壁82D及び第5隔壁82Eとが設けられている。そして、このスプール82の各隔壁とスリーブ81の各ポートとの位置関係の設定に基づいて、供給油路74及び排出油路75側の各ポートとバルブタイミング可変機構40側の各ポートとが次のように連通する。
すなわち進角ポート83は、第1供給ポート86A及び第1排出ポート87Aのいずれか一方のみと連通する。また遅角ポート84は、第1供給ポート86A及び第2排出ポート87Bのいずれか一方のみと連通する。また、作動ポート85は、第2供給ポート86B及び第3排出ポート87Cのいずれか一方のみと接続する。
こうした構造の油圧制御弁80においては、スリーブ81に対する軸方向についてのスプール82の位置に応じてその動作モードを第1モード〜第5モードのいずれかに設定することができる。
図6に示されるように、スリーブ81に対するスプール82の位置が第1位置にあり、これにより動作モードが第1モードにあるとき、各ポートの連通状態は次のように維持される。すなわち、進角ポート83については、第1排出ポート87Aとの間が連通され、且つ第1供給ポート86Aとの間が第2隔壁82Bにより遮断される。また遅角ポート84については、第1供給ポート86Aとの間が連通され、且つ第2排出ポート87Bとの間が第3隔壁82Cにより遮断される。また作動ポート85については、第3排出ポート87Cとの間が連通され、且つ第2供給ポート86Bとの間が第4隔壁82Dにより遮断される。また第1排出ポート87Aについては、その一部が第1隔壁82Aにより閉塞される。
そして第1モードにおいてはこうしたポート同士の連通状態にあることにより、進角室48の潤滑油が進角室油路71及び進角ポート83及び第1排出ポート87A及び排出油路75の順に流通してオイルパン12に還流される。また、オイルポンプ17からの潤滑油が供給油路74及び第1供給ポート86A及び遅角ポート84及び遅角室油路72の順に流通して遅角室49に供給される。また、作動室55からの潤滑油が作動室油路73及び作動ポート85及び第3排出ポート87C及び排出油路75の順に流通してオイルパン12に還流される。
図7に示されるように、スリーブ81に対するスプール82の位置が第2位置にあり、これにより動作モードが第2モードにあるとき、各ポートの連通状態は次のように維持される。すなわち、進角ポート83については、第1排出ポート87Aとの間が連通され、且つ第1供給ポート86Aとの間が第2隔壁82Bにより遮断される。また遅角ポート84については、第1供給ポート86Aとの間が連通され、且つ第2排出ポート87Bとの間が第3隔壁82Cにより遮断される。また作動ポート85については、第2供給ポート86Bとの間が連通され、且つ第3排出ポート87Cとの間が第4隔壁82Dにより遮断される。
そして第2モードにおいてはこうしたポート同士の連通状態にあることにより、進角室48の潤滑油が進角室油路71及び進角ポート83及び第1排出ポート87A及び排出油路75の順に流通してオイルパン12に還流される。また、オイルポンプ17からの潤滑油が供給油路74及び第1供給ポート86A及び遅角ポート84及び遅角室油路72の順に流通して遅角室49に供給される。また、オイルポンプ17からの潤滑油が供給油路74及び第2供給ポート86B及び作動ポート85及び作動室油路73の順に流通して作動室55に供給される。
図8に示されるように、スリーブ81に対するスプール82の位置が第3位置にあり、これにより動作モードが第3モードにあるとき、各ポートの連通状態は次のように維持される。すなわち進角ポート83については、第1供給ポート86A及び第1排出ポート87Aとの間が第2隔壁82Bにより遮断される。また遅角ポート84については、第1供給ポート86A及び第2排出ポート87Bとの間が第3隔壁82Cにより遮断される。また作動ポート85については、第2供給ポート86Bとの間が連通され、且つ第3排出ポート87Cとの間が第4隔壁82Dにより遮断される。
そして第3モードにおいてはこうしたポート同士の連通状態にあることにより、オイルポンプ17から油圧制御弁80を介しての進角室48への潤滑油の流れ及び進角室48から油圧制御弁80を介してのオイルパン12への潤滑油の流れはいずれも遮断される。また、オイルポンプ17から油圧制御弁80を介しての遅角室49への潤滑油の流れ及び遅角室49から油圧制御弁80を介してのオイルパン12への潤滑油の流れはいずれも遮断される。一方、作動室55については、オイルポンプ17からの潤滑油が供給油路74及び第2供給ポート86B及び作動ポート85及び作動室油路73の順に流通して作動室55に供給される。
図9に示されるように、スリーブ81に対するスプール82の位置が第4位置にあり、これにより動作モードが第4モードにあるとき、各ポートの連通状態は次のように維持される。すなわち、進角ポート83については、第1供給ポート86Aとの間が連通され、且つ第1排出ポート87Aとの間が第2隔壁82Bにより遮断される。また遅角ポート84については、第2排出ポート87Bとの間が連通され、且つ第1供給ポート86Aとの間が第3隔壁82Cにより遮断される。また作動ポート85については、第2供給ポート86Bとの間が連通され、且つ第3排出ポート87Cとの間が第4隔壁82Dにより遮断される。
そして第4モードにおいてはこうしたポート同士の連通状態にあることにより、オイルポンプ17からの潤滑油が供給油路74及び第1供給ポート86A及び進角ポート83及び進角室油路71の順に流通して進角室48に供給される。また、遅角室49の潤滑油が遅角室油路72及び遅角ポート84及び第2排出ポート87B及び排出油路75の順に流通してオイルパン12に還流される。また、オイルポンプ17からの潤滑油が供給油路74及び第2供給ポート86B及び作動ポート85及び作動室油路73の順に流通して作動室55に供給される。
図10に示されるように、スリーブ81に対するスプール82の位置が第5位置にあり、これにより動作モードが第5モードにあるとき、各ポートの連通状態は次のように維持される。すなわち、進角ポート83については、第1供給ポート86Aとの間が連通され、且つ第1排出ポート87Aとの間が第2隔壁82Bにより遮断される。また遅角ポート84については、第2排出ポート87Bとの間が連通され、且つ第1供給ポート86Aとの間が第3隔壁82Cにより遮断される。また作動ポート85については、第3排出ポート87Cとの間が連通され、且つ第2供給ポート86Bとの間が第5隔壁82Eにより遮断される。
そして第5モードにおいてはこうしたポート同士の連通状態にあることにより、オイルポンプ17からの潤滑油が供給油路74及び第1供給ポート86A及び進角ポート83及び進角室油路71の順に流通して進角室48に供給される。また、遅角室49の潤滑油が遅角室油路72及び遅角ポート84及び第2排出ポート87B及び排出油路75の順に流通してオイルパン12に還流される。また、作動室55からの潤滑油が作動室油路73及び作動ポート85及び第3排出ポート87C及び排出油路75の順に流通してオイルパン12に還流される。
図11に、油圧制御弁80の各動作モードと進角室48及び遅角室49及び作動室55に対する潤滑油供給態様との関係、及び油圧制御弁80の各動作モードとバルブタイミング可変機構40のベーンロータ45の回転方向との関係、及び油圧制御弁80の各動作モードと規制ピン60の指向方向との関係のまとめを示す。また、油圧制御弁80の各動作モードとDUTY比との関係も併せて示す。
同図に示されるように、当該油圧制御弁80においては、通常のバルブタイミングINVTの制御時はDUTY比20〜80%の領域内のあるDUTY比Xを使用する。そして、規制ピン60を規制穴51にはめ込む動作をするときに、通常制御時には使用しない0〜20%の領域を使用し、進角規制角INVTmdlを超えて進角するときに通常制御時には使用しない80〜100%の領域を使用する。
なお、第1モードは請求項に記載のモードCに対応し、第2モードは請求項に記載のモードA1に対応し、第3モードは請求項に記載のモードA3に対応し、第4モードは請求項に記載のモードA2に対応し、第5モードは請求項に記載のモードBに対応している。
図12を参照して、バルブタイミングINVT及び最大バルブリフト量INVLに基づく位相規制機構50の制御態様について、その一例を説明する。
開閉特性協調制御においては、目標角INVTT及び目標最大リフト量INVLTにより定められるバルブ開閉特性の要求値VTVLについて、これがバルブタイミングINVT及び最大バルブリフト量INVLにより定められるバルブ開閉特性領域上のいずれにあるかに基づいて位相規制機構50の制御が行われる。ここで、バルブ開閉特性領域は次の領域A〜領域Fに区分される。
領域Aは、最大バルブリフト量INVLが規制リフト量INVLXよりも大きく、且つバルブタイミングINVTが進角規制角INVTmdlよりも遅角側にあるバルブ開閉特性領域を示す。
領域Bは、最大バルブリフト量INVLが規制リフト量INVLXよりも大きく、且つバルブタイミングINVTが進角規制角INVTmdlよりも進角側にあるバルブ開閉特性領域を示す。
領域Cは、最大バルブリフト量INVLが規制リフト量INVLXよりも小さく、且つバルブタイミングINVTが進角規制角INVTmdlよりも遅角側にあるバルブ開閉特性領域を示す。
領域Dは、最大バルブリフト量INVLが規制リフト量INVLXよりも小さく、且つバルブタイミングINVTが進角規制角INVTmdlより進角側にあるバルブ開閉特性領域を示す。
領域Eは、上記領域Bのうちの進角側且つ大リフト側の領域であり、最大バルブリフト量INVL及びバルブタイミングINVTが当該領域Eに設定されているときにバブルスタンプが生じるバルブ開閉特性領域を示す。
領域Fは、機関運転状態に基づくバルブ開閉特性の変更が行われるときの基本的な使用領域を示す。すなわち、通常の機関運転状態においては、機関負荷及び機関回転速度等の変化に基づいて当該領域F内にてバルブ開閉特性が変化するよう可変動弁装置3の制御が行われる。
要求値VTVLが領域F内にて変化するときには、位相規制機構50は次のように駆動する。
要求値VTVLが領域Aにあるとき、規制ピン60と規制溝52とが係合状態に設定され、これによりバルブタイミングINVTの変更可能範囲が最遅角INVTminから進角規制角INVTmdlまでの間に制限される。またこの状態において、ベーンロータ45の回転位相が進角規制位相PMDLに達したとき、規制溝52によりベーンロータ45のそれ以上の進角側への回転が規制される。
要求値VTVLの属する領域が領域Aから領域Cに変化するとき、規制ピン60と規制溝52が係合状態から解除状態に操作され、これによりバルブタイミングINVTの変更可能範囲は最遅角INVTminから最進角INVTmaxまでの間に拡大される。
要求値VTVLの属する領域が領域Cから領域Dに変化するとき、規制ピン60と規制溝52との解除状態が保持され、これによりバルブタイミングINVTの変更可能範囲は最遅角INVTminから最進角INVTmaxまでの間に維持される。
なお、領域Bのうちバルブスタンプが生じるおそれのある部分は領域Eに限られるものの、ここでは実際のバルブタイミングINVT及び最大バルブリフト量INVLが領域Bに属することのないように可変動弁装置3の制御が行われる。
図13を参照して、回転位相Pが進角規制位相PMDLを超えるための処理である「進角規制制御処理」について、その処理手順を詳述する。なお、当該「進角規制制御処理」は、電子制御装置110により実行されるものであり、一旦終了のステップに到達した後は、機関運転中である限り再びステップS11から順に同様の処理が繰り返される。
当該処理では、まずステップS11において進角規制要求があるか否かを判定する。ここで進角規制要求は、電子制御装置110により別途実行される制御において、次の態様をもって規制要求が設定される。すなわち、最大バルブリフト量INVLを規制リフト量INVLXよりも大きくする旨の要求があることが確認されるとき、これに基づいて規制要求が設定される。
ステップS11の判定処理により進角規制要求がある旨判定したときには、次のステップS12においてそのときのバルブタイミングINVTが進角規制角INVTmdlよりも遅角側にあるか否かを判定する。ステップS12の判定処理により、進角規制角INVTmdlよりも遅角側にある旨判定したとき、ステップS13に進み、油圧制御弁80を第2〜第4モードのいずれかに設定する。
第2〜第4モードにおいては、いずれのモードも作動室55に潤滑油が供給されるため、規制ピン60は第2突出方向Z2へと突出して規制溝52にはめ込まれ、進角規制角INVTmdlを超える進角が規制される。
ステップS12の判定処理により、進角規制角INVTmdlよりも遅角側にない旨すなわち進角側にある旨判定したときには、ステップS14に進み、油圧制御弁80を第2モードに設定する。
第2モードにおいては、作動室55に潤滑油が供給され、且つ進角室48から潤滑油が排出され、且つ遅角室に潤滑油が供給されるため、ベーン46は遅角側の回転位相Pに移動しつつ、規制ピン60は第2突出方向Z2へと突出しようとする。そして、ベーン46が進角規制位相PMDLを超えたときには規制ピン60は第2突出方向Z2へと突出して規制溝52にはめ込まれ、進角規制角INVTmdlを超える進角が規制される。
その後、バルブタイミングINVTの進角要求があるときには第4モードを選択し、バルブタイミングINVTの遅角要求があるときには第4モードを選択し、バルブタイミングINVTの保持要求があるときには第2モードを選択する。
ステップS11の判定処理により、進角規制要求がない旨判定したときには、ステップS15へと進み、進角規制解除要求があるか否かを判定する。ここで進角規制解除要求は、電子制御装置110により別途実行される制御において、次の態様をもって規制要求設定される。すなわち、最大バルブリフト量INVLを規制リフト量INVLXよりも小さくする旨の要求があることが確認されるとき、これに基づいて進角規制解除要求が設定される。
ステップS15の判定処理により進角規制解除要求がある旨判定したときには、次のステップS16においてそのときのバルブタイミングINVTが目標とするバルブタイミングである目標角INVTTよりも進角側にあるか否かを判定する。ステップS16の判定処理により、そのときのバルブタイミングINVTが目標角INVTTよりも進角側にある旨判定したとき、ステップS17に進み、油圧制御弁80を第1モードに設定する。
第1モードにおいては、作動室55から潤滑油が排出され、且つ遅角室49に潤滑油が供給され、且つ進角室48から潤滑油が排出されるため、ベーン46は遅角側の回転位相Pに移動しつつ、規制ピン60は第1突出方向Z1へと突出しようとする。そして、規制ピン60は第1突出方向Z1に突出しようとして、カバー壁面44Aに突き当てられた状態にて収容位置P0に移動し、進角規制角INVTmdlを超える進角が許容される。
ステップS16の判定処理により、そのときのバルブタイミングINVTが目標角INVTTよりも進角側にない旨、すなわち遅角側にある旨判定したとき、ステップS18に進み、油圧制御弁80を第5モードに設定する。
第5モードにおいては、作動室55から潤滑油が排出され、且つ進角室48に潤滑油が供給され、且つ遅角室49から潤滑油が排出されるため、ベーン46は進角側の回転位相Pに移動しつつ、規制ピン60は第1突出方向Z1へと突出しようとする。そして、規制ピン60は第1突出方向Z1に突出しようとして、カバー壁面44Aに突き当てられた状態にて収容位置P0に移動し、進角規制角INVTmdlを超える進角が許容される。
その後、バルブタイミングINVTの進角要求があるときには第4モードを選択し、バルブタイミングINVTの遅角要求があるときには第2モードを選択し、バルブタイミングINVTの保持要求があるときには第3モードを選択する。
なお、ステップS11にて進角規制要求がない旨判定され、且つ次のステップS12にて進角規制解除要求がない旨判定されたときには、本処理は終了する。
以上説明した本実施形態によれば以下の効果を奏することができる。
(1)本実施形態の油圧制御機構70は、バルブタイミング可変機構40及び位相規制機構50のそれぞれに対する潤滑油の給排状態を単一の油圧制御弁80により制御するようにしている。また、位相規制機構50は、ベーンロータ45に設けられて位相規制機構50に対する潤滑油の給排状態に基づいて同ベーンロータ45に対して移動する規制ピン60と、ハウジングロータ41に設けられてベーンロータ45から突出した同規制ピン60がはめ込まれる規制穴51及び規制溝52とを含めて構成されている。
規制ピン60は、ベーンロータ45から突出した第1突出位置P1と、ベーンロータ45から突出位置P1とは別のところに突出した第2突出位置P2と、ベーンロータ45に収容された収容位置P0との間で駆動する。規制穴51は、回転位相Pが所定の固定位相である最遅角位相PMINあるときに第1突出位置P1にある規制ピン60がはめ込まれる。規制溝52は、回転位相Pが最遅角位相PMINから最進角位相PMAXまでの範囲よりも小さい所定の規制位相範囲内にあるときに第2突出位置P2にある規制ピン60がはめ込まれる。
そして、規制ピン60が規制穴51にはめ込まれたときには、回転位相Pが最遅角位相PMINに固定されることによりバルブタイミングINVTが最遅角INVTminに固定される。規制ピン60が規制溝52にはめ込まれたときには、回転位相Pの変更範囲が規制位相範囲に制限されることによりバルブタイミングINVTの変更範囲が最遅角INVTminから最進角INVTmaxまでの範囲よりも小さい所定の中間範囲に制限されるようにしている。
すなわち、1つの規制ピン60により回転位相Pの固定、及び回転位相Pの変更範囲の制限を行うようにしているため、2つの規制ピン60によりこれら固定及び制限を行う場合と比較して、バルブタイミング可変機構40の構成の簡略化が図られるようになる。また、単一の油圧制御弁80によりバルブタイミング可変機構40及び位相規制機構50に対する潤滑油の給排状態を制御するようにしているため、複数の油圧制御弁80により同給排状態の制御を行う場合と比較して、油路構造の簡略化が図られるようになる。このように本実施形態によれば、バルブタイミングINVTの変更範囲を制限する機能及びバルブタイミングINVTを固定する機能を備えるとともに、これら機能を実現するための構造の複雑化を抑制することができるようになる。
(2)本実施形態の油圧制御機構70は、油圧制御弁80とバルブタイミング可変機構40との間で潤滑油を流通させる油路として、油圧制御弁80と進角室48とを接続する進角室油路71と、油圧制御弁80と遅角室49とを接続する遅角室油路72と、油圧制御弁80と作動室55とを接続する作動室油路73とを備えるようにしている。
油圧制御弁80と接続する進角室油路71及び遅角室油路72及び作動室油路73によりそれぞれ進角室48及び遅角室49及び作動室55への潤滑油の流通を行うようにしている。すなわち、油圧制御弁80のバルブタイミング可変機構40側において、進角室48及び遅角室49及び作動室55と接続する油路が独立しているため、進角室48または遅角室49への潤滑油の供給状態にかかわらず位相規制機構50の動作状態を切り替えることができるようになる。
(3)本実施形態の位相規制機構50は、規制ピン60を第1突出位置P1に向けて押す力を規制ピン60に付与するばね53の力と、規制ピン60を第2突出位置P2に向けて押す力を規制ピン60に付与する作動室55の油圧との関係により、規制ピン60を収容位置P0と第1突出位置P1及び第2突出位置P2との間で駆動するようにしている。
作動室55の油圧及びばね53の力の大小関係に基づいて規制ピン60に対して第1突出位置P1または第2突出位置P2に向かう力が付与されるようにしている。詳しくは、作動室55の潤滑油が排出されるときに第1突出位置P1に向かう力が第2突出位置P2に向かう力を上回り、作動室55に潤滑油が供給されるときに第2突出位置P2に向かう力が第1突出位置P1に向かう力を上回るものであるようにしている。このため、作動室55の油圧が解除されることにともない規制ピン60を第1突出位置P1に移動させ得る状態を維持することができるようになる。
(4)本実施形態の油圧制御弁80は、進角室48及び遅角室49及び作動室55に対する潤滑油の給排状態を設定する動作モードとして、第2モード及び第4モード及び第5モードを備えるようにしている。第2モードは、進角室48から潤滑油を排出し且つ遅角室49に潤滑油を供給し且つ作動室55に潤滑油を供給する。第4モードは、進角室48に潤滑油を供給し且つ遅角室49から潤滑油を排出し且つ作動室55に潤滑油を供給する。第5モードは、進角室48に潤滑油を供給し且つ遅角室49から潤滑油を排出し且つ作動室55から潤滑油を排出する。
第2モードが選択されたとき、規制ピン60がベーンロータ45から第2突出位置P2に向けて突出し得る状態の維持とバルブタイミングINVTの遅角とが併せて行われるようになる。第4またモードが選択されたとき、規制ピン60がベーンロータ45から第2突出位置P2に向けて突出し得る状態の維持とバルブタイミングINVTの進角とが併せて行われるようになる。また第5モードが選択されたとき、規制ピン60がベーンロータ45から第1突出位置P1に向けて突出し得る状態の維持とバルブタイミングINVTの進角とが併せて行われるようになる。
(5)本実施形態の油圧制御弁80は、進角室48及び遅角室49及び作動室55に対する潤滑油の給排状態を設定する動作モードとして、さらに進角室48から潤滑油を排出し且つ遅角室49に潤滑油を供給し且つ作動室55から潤滑油を排出する第1モードとを備えるようにしている。
第1モードが選択されたとき、規制ピン60がベーンロータ45から第1突出位置P1に向けて突出し得る状態の維持とバルブタイミングINVTの遅角とが併せて行われるようになる。
(6)本実施形態の油圧制御弁80は、進角室48及び遅角室49及び作動室55に対する潤滑油の給排状態を設定する動作モードとして、第3モードをさらに備えるようにしている。第3モードは、進角室48への潤滑油の供給及び進角室48からの潤滑油の排出を停止し且つ遅角室49への潤滑油の供給及び遅角室49からの潤滑油の排出を停止し且つ作動室55に潤滑油を供給する。
第3モードが選択されたとき、規制ピン60がベーンロータ45から第2突出位置P2に向けて突出し得る状態の維持とバルブタイミングINVTの保持とが併せて行われるようになる。
(7)本実施形態では、規制位相範囲として最進角INVTmax位相よりも遅角側から最遅角INVTmin位相またはこれよりも進角側のいずれかまでの範囲が設定されるようにしている。すなわち中間範囲として最進角INVTmaxよりも遅角側にある所定のバルブタイミングINVTから最遅角INVTminまたはこれよりも進角側のいずれかにある所定のバルブタイミングINVTまでの範囲が設定される。
規制ピン60が規制溝52にはめ込まれた状態にあるとき、ベーンロータ45は、ハウジングロータ41に対して進角規制位相を超えて進角側に回転することが規制される一方、ベーンロータ45が遅角側に回転するときには最遅角INVTmin位相に至るまでその回転が許容される。
(8)本実施形態の当該可変動弁装置3は、吸気バルブ21の最大バルブリフト量INVLを変更するバルブリフト量可変機構30をさらに備える。そして、位相規制機構50は、吸気バルブ21の最大バルブリフト量INVLが規制リフト量INVLXよりも大きい値に設定されることに基づいて、回転位相Pの変更範囲を規制位相範囲に制限することによりバルブタイミングINVTの変更範囲を中間範囲に制限するものであるようにしている。
ベーンロータ45がハウジングロータ41に対して進角規制位相PMDLを超えて進角または遅角することを規制する位相規制機構50について、規制ピン60をベーンロータ45に収容する動作がハウジングロータ及びベーンロータ45の相対的な回転により妨げられることを抑制することができるようになる。
(第2実施形態)
図14〜20を参照して、本発明の内燃機関の可変動弁装置3を具体化した第2実施形態について説明する。本実施形態は、先の第1実施形態の第5モードにおける進角室48への潤滑油の供給状態を供給状態から停止状態に変更した第6モードとし、これに合わせて油圧制御弁の構造及び動作を変更したものとなっている。以下、前記第1実施形態からの変更点の詳細について説明する。なお、前記第1実施形態と共通する構成についてはこれに関する説明を適宜省略する。
図14〜図19を参照して、本実施形態の油圧制御弁90の構造及びその動作モードについて説明する。なお、図14〜図19はいずれも油圧制御弁90の軸方向に沿う断面構造を示すものであり、それぞれ異なる動作モードにあるときの断面構造を示す。また、各図中の矢印は潤滑油の流れを示す。
油圧制御弁90は、複数のポートが設けられる単一のハウジング91と、このハウジング91内に設けられる単一のスプール92とにより構成されている。そして、このスプール92がハウジング91に対して移動することにより、複数のポート同士の連通状態(モード)を切り替えて進角室48及び遅角室49及び作動室55に対する潤滑油の供給状態を変更する。なお、これらモードの切り替えは油圧制御弁90に接続されるアクチュエータとしてのモータ(図示略)のDUTY比を変更することで実行される。
ハウジング91には、供給油路74に接続される第1供給ポート96A及び第2供給ポート96Bと、排出油路75に接続される第1排出ポート97A及び第2排出ポート97B及び第3排出ポート97Cと、進角室油路71に接続される進角ポート93と、遅角室油路72に接続される遅角ポート94と、作動室油路73に接続される作動ポート95とが設けられている。
スプール92には、第1排出ポート97Aに対応する第1隔壁92Aと、進角ポート93及び遅角ポート94に対応する第2隔壁92B及び第3隔壁92C及び第4隔壁92Dと、作動ポートに対応する第5隔壁92E及び第6隔壁92Fとが設けられている。そして、このスプール92の各隔壁とハウジング91の各ポートとの位置関係の設定に基づいて、供給油路74及び排出油路75側の各ポートとバルブタイミング可変機構40側の各ポートとが次のように対応している。
すなわち進角ポート93は、第1供給ポート96A及び第1排出ポート97Aのいずれか一方のみと連通する。また遅角ポート94は、第1供給ポート96A及び第2排出ポート97Bのいずれか一方のみと連通する。また、作動ポート95は、第2供給ポート96B及び第3排出ポート97Cのいずれか一方のみと接続する。
こうした構造の油圧制御弁90においては、ハウジング91に対する軸方向についてのスプール92の位置に応じてその動作モードを第1モード〜第4モード及び第6モードのいずれかに設定することができる。
図14に示されるように、ハウジング91に対するスプール92の位置が第1位置にあり、これにより動作モードが第1モードにあるとき、各ポートの連通状態は次のように維持される。すなわち、進角ポート93については、第1排出ポート97Aとの間が連通され、且つ第1供給ポート96Aとの間が第2隔壁92Bにより遮断される。また遅角ポート94については、第1供給ポート96Aとの間が連通され、且つ第2排出ポート97Bとの間が第4隔壁92Dにより遮断される。また作動ポート95については、第3排出ポート97Cとの間が連通され、且つ第2供給ポート96Bとの間が第5隔壁92Eにより遮断される。また第1排出ポート97Aについては、その一部が第1隔壁92Aにより閉塞される。
図15に示されるように、ハウジング91に対するスプール92の位置が第2位置にあり、これにより動作モードが第2モードにあるとき、各ポートの連通状態は次のように維持される。すなわち、進角ポート93については、第1排出ポート97Aとの間が連通され、且つ第1供給ポート96Aとの間が第2隔壁92Bにより遮断される。また遅角ポート94については、第1供給ポート96Aとの間が連通され、且つ第2排出ポート97Bとの間が第4隔壁92Dにより遮断される。また作動ポート95については、第2供給ポート96Bとの間が連通され、且つ第3排出ポート97Cとの間が第5隔壁92Eにより遮断される。
図16に示されるように、ハウジング91に対するスプール92の位置が第3位置にあり、これにより動作モードが第3モードにあるとき、各ポートの連通状態は次のように維持される。すなわち進角ポート93については、第1供給ポート96A及び第1排出ポート97Aとの間が第2隔壁92Bにより遮断される。また遅角ポート94については、第1供給ポート96A及び第2排出ポート97Bとの間が第4隔壁92Dにより遮断される。また作動ポート85については、第2供給ポート96Bとの間が連通され、且つ第3排出ポート97Cとの間が第5隔壁92Eにより遮断される。
図17に示されるように、ハウジング91に対するスプール92の位置が第4位置にあり、これにより動作モードが第4モードにあるとき、各ポートの連通状態は次のように維持される。すなわち、進角ポート93については、第1供給ポート96Aとの間が連通され、且つ第1排出ポート97Aとの間が第1隔壁92Aにより遮断される。また遅角ポート94については、第2排出ポート97Bとの間が連通され、且つ第1供給ポート96Aとの間が第4隔壁92Dにより遮断される。また作動ポート95については、第2供給ポート96Bとの間が連通され、且つ第3排出ポート97Cとの間が第5隔壁92Eにより遮断される。
そして、以上第1モードから第4モードにおいては、進角室48及び遅角室49及び作動室55に対する潤滑油の供給状態は、各ポートを通じて第1実施形態の第1モードから第4モードのそれぞれと同様の状態に維持される。
図18に示されるように、ハウジング91に対するスプール92の位置が第6位置にあり、これにより動作モードが第6モードにあるとき、各ポートの連通状態は次のように維持される。すなわち進角ポート93については、第1供給ポート96Aとの間が第3隔壁92Cにより遮断され、且つ第1排出ポート97Aとの間が第2隔壁92Bにより遮断される。また遅角ポート94については、第2排出ポート97Bとの間が連通され、且つ第1供給ポート96Aとの間が第4隔壁92Dにより遮断される。また作動ポート95については、第3排出ポート97Cとの間が連通され、且つ第2供給ポート96Bとの間が第6隔壁92Fにより遮断される。
そして第6モードにおいてはこうしたポート同士の連通状態にあることにより、オイルポンプ17から油圧制御弁90を介しての進角室48への潤滑油の流れ及び進角室48から油圧制御弁90を介してのオイルパン12への潤滑油の流れはいずれも遮断される。また、遅角室49の潤滑油が遅角室油路72及び遅角ポート94及び第2排出ポート97B及び排出油路75の順に流通してオイルパン12に環流される。また、作動室55からの潤滑油が作動室油路73及び作動ポート95及び第3排出ポート97C及び排出油路75の順に流通してオイルパン12に環流される。
図19に、油圧制御弁80の各動作モードと進角室48及び遅角室49及び作動室55に対する潤滑油供給態様との関係、及び油圧制御弁80の各動作モードとバルブタイミング可変機構40のベーンロータ45の回転方向との関係、及び油圧制御弁80の各動作モードと規制ピン60の指向方向との関係のまとめを示す。また、油圧制御弁80の各動作モードとDUTY比との関係も併せて示す。
同図に示されるように、当該油圧制御弁80においては、通常のバルブタイミングINVTの制御時はDUTY比20〜80%の領域内のあるDUTY比Xを使用する。そして、規制ピン60を規制穴51にはめ込む動作をするときに、通常制御時には使用しない0〜20%の領域を使用し、進角規制角INVTmdlを超えて進角するときに通常制御時には使用しない80〜100%の領域を使用する。
なお、第1モードは請求項に記載のモードCに対応し、第2モードは請求項に記載のモードA1に対応し、第3モードは請求項に記載のモードA3に対応し、第4モードは請求項に記載のモードA2に対応し、第6モードは請求項に記載のモードDに対応している。
図20を参照して、回転位相Pが進角規制位相PMDLを超えるための処理である「進角規制制御処理」について、その処理手順を詳述する。なお、当該「進角規制制御処理」は、電子制御装置110により実行されるものであり、一旦終了のステップに到達した後は、機関運転中である限り再びステップS21から順に同様の処理が繰り返される。
当該処理では、まずステップS21において進角規制要求があるか否かを判定する。ここで進角規制要求は、電子制御装置110により別途実行される制御において、次の態様をもって規制要求設定される。すなわち、最大バルブリフト量INVLを規制リフト量INVLXよりも大きくする旨の要求があることが確認されるとき、これに基づいて規制要求が設定される。
ステップS21の判定処理により進角規制要求がある旨判定したときには、次のステップS22においてそのときのバルブタイミングINVTが進角規制角INVTmdlよりも遅角側にあるか否かを判定する。ステップS22の判定処理により、進角規制角INVTmdlよりも遅角側にある旨判定したとき、ステップS23に進み、油圧制御弁80を第2〜第4モードのいずれかに設定する。
第2〜第4モードにおいては、いずれのモードも作動室55に潤滑油が供給されるため、規制ピン60は第2突出方向Z2へと突出して規制溝52にはめ込まれ、進角規制角INVTmdlを超える進角が規制される。
ステップS22の判定処理により、進角規制角INVTmdlよりも遅角側にない旨すなわち進角側にある旨判定したときには、ステップS24に進み、油圧制御弁80を第2モードに設定する。
第2モードにおいては、作動室55に潤滑油が供給され、且つ進角室48から潤滑油が排出され、且つ遅角室に潤滑油が供給されるため、ベーン46は遅角側の回転位相Pに移動しつつ、規制ピン60は第2突出方向Z2へと突出しようとする。そして、ベーン46が進角規制位相PMDLを超えたときには規制ピン60は第2突出方向Z2へと突出して規制溝52にはめ込まれ、進角規制角INVTmdlを超える進角が規制される。
その後、バルブタイミングINVTの進角要求があるときには第4モードを選択し、バルブタイミングINVTの遅角要求があるときには第2モードを選択し、バルブタイミングINVTの保持要求があるときには第3モードを選択する。
ステップS21の判定処理により、進角規制要求がない旨判定したときには、ステップS25へと進み、進角規制解除要求があるか否かを判定する。ここで進角規制解除要求は、電子制御装置110により別途実行される制御において、次の態様をもって規制要求設定される。すなわち、最大バルブリフト量INVLを規制リフト量INVLXよりも小さくする旨の要求があることが確認されるとき、これに基づいて進角規制解除要求が設定される。
ステップS25の判定処理により進角規制解除要求がある旨判定したときには、次のステップS26においてそのときのバルブタイミングINVTが目標とするバルブタイミングである目標角INVTTよりも進角側にあるか否かを判定する。ステップS26の判定処理により、そのときのバルブタイミングINVTが目標角INVTTよりも進角側にある旨判定したとき、ステップS27に進み、油圧制御弁80を第1モードに設定する。
第1モードにおいては、作動室55から潤滑油が排出され、且つ進角室48から潤滑油が排出され、且つ遅角室49に潤滑油が供給されるため、ベーン46は遅角側の回転位相Pに移動しつつ、規制ピン60は第1突出方向Z1へと突出しようとする。そして、規制ピン60は第1突出方向Z1に突出しようとして、カバー壁面44Aに突き当てられた状態にて収容位置P0に移動し、進角規制角INVTmdlを超える進角が許容される。
ステップS26の判定処理により、そのときのバルブタイミングINVTが目標角INVTTよりも進角側にない旨、すなわち遅角側にある旨判定したとき、ステップS28に進み、油圧制御弁80を第6モードに設定する。
第6モードにおいては、作動室55から潤滑油が排出され、且つ進角室48への潤滑油の供給及び排出が停止され、且つ遅角室49から潤滑油が排出される。このため、ベーン46は遅角側への回転は禁止されて、進角側の回転位相Pに遅角室49に供給される潤滑油に基づいて進角側へと移動する。従って、ベーンロータ45は回転位相Pを保持もしくは第4モードのように進角室48に潤滑油が供給される場合と比較して速度小で移動しつつ、規制ピン60は第1突出方向Z1へと突出しようとする。そして、規制ピン60は第1突出方向Z1に突出しようとして、カバー壁面44Aに突き当てられた状態にて収容位置P0に移動し、進角規制角INVTmdlを超える進角が許容される。
その後、バルブタイミングINVTの進角要求があるときには第4モードを選択し、バルブタイミングINVTの遅角要求があるときには第2モードを選択し、バルブタイミングINVTの保持要求があるときには第3モードを選択する。
なお、ステップS21にて進角規制要求がない旨判定され、且つ次のステップS22にて進角規制解除要求がない旨判定されたときには、本処理は終了する。
以上説明した本実施形態によれば(1)〜(3)及び(5)〜(8)に加えて以下の効果を奏することができる。
(9)本実施形態では、油圧制御弁90は、進角室48及び遅角室49及び作動室55に対する潤滑油の給排状態を設定する動作モードとして、第1モード及び第2モード及び第3モード及び第4モード及び第6モードを備えるようにしている。第1モードは、進角室48から潤滑油を排出し且つ遅角室49に潤滑油を供給し且つ作動室55から潤滑油を排出する。第2モードは進角室48から潤滑油を排出し且つ遅角室49に潤滑油を供給し且つ作動室55に潤滑油を供給する。第3モードは、進角室48への潤滑油の供給及び進角室48からの潤滑油の排出を停止し且つ遅角室49への潤滑油の供給及び遅角室49からの潤滑油の排出を停止し且つ作動室55に潤滑油を供給する第4モードは、進角室48に潤滑油を供給し且つ遅角室49から潤滑油を排出し且つ作動室55に潤滑油を供給する。第6モードは、進角室48への潤滑油の供給及び進角室48からの潤滑油の排出を停止し且つ遅角室49から潤滑油を排出し且つ作動室55から潤滑油を排出する。
第1モードが選択されたとき、規制ピン60がベーンロータ45から第1突出位置P1に向けて突出し得る状態の維持とバルブタイミングINVTの遅角とが併せて行われるようになる。第2モードが選択されたとき、規制ピン60がベーンロータ45から第2突出位置P2に向けて突出し得る状態の維持とバルブタイミングINVTの遅角とが併せて行われるようになる。第3モードが選択されたとき、規制ピン60がベーンロータ45から第2突出位置P2に向けて突出し得る状態の維持とバルブタイミングINVTの保持とが併せて行われるようになる。また第4モードが選択されたとき、規制ピン60がベーンロータ45から第2突出位置P2に向けて突出し得る状態の維持とバルブタイミングINVTの進角とが併せて行われるようになる。また第6モードが選択されたとき、規制ピン60がベーンロータ45から第1突出位置P1に向けて突出し得る状態の維持とバルブタイミングINVTの遅角側に向けての変更の禁止とが併せて行われるようになる。
(10)進角規制解除要求が設定され、且つそのときのバルブタイミングINVTが目標角INVTTよりも遅角側にあるときには、規制ピン60を収容位置P0に移動した状態で進角することで進角規制位相PMDLを超えて進角することができるようになる。ところが、進角規制位相PMDLに達するまでに規制ピン60が収容位置P0に移動した状態としなければ、規制ピン60と規制溝52とが接触し、進角規制位相PMDLを超えることができないおそれがある。
本実施形態では、進角規制解除要求が設定され、且つそのときのバルブタイミングINVTが目標角INVTTよりも遅角側にあるときには、第6モードを選択するようにしている。第6モードでは、潤滑油の排出にともなって規制ピン60が収容位置P0に収容され、且つ遅角室49への潤滑油供給にともなってベーン46は回転位相Pを保持もしくは進角室48に潤滑油を供給するときと比較して進角側に小さい速度で移動する。このため、進角規制位相PMDLを超えるに際して、規制ピン60が収容位置P0に移動する前に進角規制位相PMDLに達することを抑制できる。
(その他の実施形態)
なお、本発明の実施態様は上記実施形態に限られるものではなく、例えば以下に示す態様をもって実施することもできる。
・上記第2実施形態では、第4モードから第6モードに切り替わるときに作動室55及び進角室48の潤滑油の給排状態が切り替えられるようにしたが、第4モードと第6モードとの間に上記第1実施形態の第5モードと同様の進角室48及び遅角室49及び作動室55に対する潤滑油供給態様の新たなモードを設けるようにしてもよい。すなわち、進角室48への潤滑油の供給が停止されるタイミングと作動室55から潤滑油が排出開始されるタイミングとが一致しなくてもよい。
・上記第1実施形態では、第5モードは、進角室48に潤滑油を供給し且つ遅角室49から潤滑油を排出し且つ作動室55から潤滑油を排出するようにしたが、進角室48に供給される潤滑油の流量を第4モードのときに進角室に供給される潤滑油の流量よりも小さくするようにしてもよい。このような構成では、規制ピン60に対して第1突出位置P1に向かう力を付与するときのバルブタイミングINVTの進角速度と、規制ピン60に対して第2突出位置P2に向かう力を付与するときのバルブタイミングINVTの進角速度とを比較したとき、前者の方を小さくすることができるようになる。
・上記各実施形態では、第1モードは進角室48から潤滑油を排出し且つ遅角室49に潤滑油を供給し且つ作動室55から潤滑油を排出するものとしたが、これに変えて進角室から潤滑油を排出し且つ遅角室への潤滑油の供給及び遅角室からの潤滑油の排出を停止し且つ作動室から潤滑油を排出する第7モードに変更してもよい。また、上記第7モードと第2モードとの間に第1モードを設ける構成をとるようにしてもよい。第7モードが選択されたとき、規制ピン60がベーンロータ45から第1突出位置P1に向けて突出し得る状態の維持とバルブタイミングINVTの進角側に向けての変更の禁止とが併せて行われるようになる。
・上記各実施形態における第1モードについて、遅角室49に供給される潤滑油の流量を第2モードのときに遅角室49に供給される潤滑油の流量よりも小さくするようにしてもよい。このような構成では、規制ピン60に対して第1突出位置P1に向かう力を付与するときのバルブタイミングINVTの遅角速度、及び規制ピン60に対して第2突出位置P2に向かう力を付与するときのバルブタイミングINVTの遅角速度について、前者の方を小さくすることができるようになる。
・上記各実施形態では、位相規制機構50としてベーンロータ45の回転位相を最遅角位相PMINに固定するものを採用したが、最遅角位相PMINと最進角位相PMAXとの間にある所定の中間位相に固定する位相規制機構50を採用することもできる。
・上記各実施形態では、通常運転時にDUTY比20〜80%の領域を使い、第1モード及び第5または第6モードにおいてこの領域外の領域を使うようにしたが、DUTY比と各モードとの対応はこれに限られず適宜変更可能である。
・上記各実施形態では、位相規制機構50は最進角INVTmaxよりも遅角側の進角規制角INVTmdlに対応する進角規制位相PMDLと最遅角INVTminに対応する最遅角位相PMINとの間でハウジングロータ41に対するベーンロータ45の回転位相を規制したが、位相規制機構50による規制範囲はこれに限られるものではない。例えば、最進角位相PMAXよりも遅角側の位相と、これよりもさらに遅角側の位相且つ最遅角位相PMINよりも進角側の位相との間の範囲にベーンロータ45の回転範囲を制限することもできる。
・上記各実施形態では、吸気バルブ21のバルブタイミングINVTを変更する可変動弁装置3について本発明を適用したが、排気バルブ25のバルブタイミング変更する可変動弁装置についても同様に本発明を適用することができる。排気バルブにおいては、遅角側の位相においてバルブスタンプが起きることが懸念される。すなわちこの場合、排気バルブの最大バルブリフト量が所定のバルブリフト量を超えるときに、遅角規制位相を超えてベーンロータが遅角側に回転することを規制する位相規制機構と規制ピンとが係合する構成とする。これにより、バルブタイミング可変機構においてベーンロータが遅角規制位相に対応する回転位相を超えて回転することが規制されるため、排気バルブとピストンとの衝突が生じることは回避されるようになる。
・上記各実施形態では、作動室55に潤滑油が供給されるときに規制ピン60が第2突出方向Z2に向けて押されるようにしたが、作動室55に潤滑油が供給されるときに規制ピン60が第1突出方向Z1に向けて押されるようにしてもよい。このときは、上記各実施形態における作動室55への潤滑油の給排状態を入れ替えることで、規制ピン60の各動作を実行することができる。
・上記各実施形態では、バルブタイミング可変機構及びバルブリフト量可変機構を併せて備える可変動弁装置に対して本発明を適用したが、同装置からバルブリフト量可変機構を省略したものについて本発明を適用することもできる。
この場合には、バルブリフト量可変機構が省略されることにより、最大バルブリフト量INVLに基づく規制ピンの制御がなされなくなるとはいえ、その他の要求に基づいて規制ピンによるバルブタイミングINVTの規制を行うことはできる。例えば、バルブオーバーラップの大きさを所定期間よりも大きいものに制限すべく制御上にてバルブタイミングINVTの遅角量の上限値が設定される場合において、このバルブオーバーラップの制限を補助すべく規制ピンを突出した状態に維持することが考えられる。
この構成によれば、通常ではバルブタイミングINVTが遅角量の上限値を超えて遅角されることは制御上にて規制されるものの、何らかの理由によりバルブタイミングINVTが上限値を超えて遅角側に変更されることもある。このとき、遅角量の上限値が遅角規制位相に対応する規制角よりも進角側に設定されている場合には、上述のようにバルブタイミングINVTが遅角量の上限値を超えたとしても、規制角を超えて遅角することは規制ピンにより制限されるようになる。
このように、規制ピンを規制溝に対する突出状態に維持する構成を採用した場合には、バルブタイミングINVTが遅角量の上限値を超えたときにこれを上回る量は規制ピンによる規制が行われない場合よりも小さくなる。すなわち、バルブリフト量可変機構を省略した構成においても、規制ピンによるバルブタイミングINVTの規制を行うことの意義はある。
そして、上記にて例示した構成をはじめとして最大バルブリフト量からの要求とは別の要求に基づいて規制ピンを操作するものについて、これに対して本発明を適用した当該変形例によれば、上記実施形態と同様に位相規制機構の構成を簡略化することができる。
・結局のところ、ハウジングとベーンロータとの相対回転の範囲を最遅角位相から最進角位相までの範囲よりも制限する位相規制機構を備える可変動弁装置であればいずれのものに対しても本発明を適用することは可能であり、その場合にも上記実施形態の効果に準じた効果が奏せられるようになる。
1…内燃機関、10…機関本体、11…シリンダブロック、12…オイルパン、13…シリンダヘッド、14…燃焼室、15…ピストン、16…クランクシャフト、17…オイルポンプ、21…吸気バルブ、22…吸気カムシャフト、22C…吸気カム、23…ロッカアーム、24…ラッシュアジャスタ、25…排気バルブ、26…排気カムシャフト、3…可変動弁装置、30…バルブリフト量可変機構、31…コントロールシャフト、32…アームアッシ、33…入力アーム、34…出力アーム、40…バルブタイミング可変機構(可変動弁機構)、41…ハウジングロータ(入力回転体)、41A…区画壁、42…ハウジング本体、43…スプロケット、43A…スプロケット壁面、44…カバー、44A…カバー壁面、45…ベーンロータ(出力回転体)、46…ベーン、46A…収納室、47…ベーン収容室、48…進角室48…遅角室、50…位相規制機構、51…規制穴51…規制溝、53…ばね、54…ばね室、55…作動室、60…規制ピン(規制体)、61…ピン本体、61A…第1先端部、61B…第2先端部、62…区画体、70…油圧制御機構、71…進角室油路、72…遅角室油路、73…作動室油路、74…供給油路、75…排出油路、80…油圧制御弁、81…スリーブ、82…スプール、82A…第1隔壁、82B…第2隔壁、82C…第3隔壁、82D…第4隔壁、82E…第5隔壁、83…進角ポート、84…遅角ポート、85…作動ポート、86A…第1供給ポート、86B…第2供給ポート、87A…第1排出ポート、87B…第2排出ポート、87C…第3排出ポート、90…油圧制御弁、91…スリーブ、92…スプール、92A…第1隔壁、92B…第2隔壁、92C…第3隔壁、92D…第4隔壁、92E…第5隔壁、92F…第6隔壁、93…進角ポート、94…遅角ポート、95…作動ポート、96A…第1供給ポート、96B…第2供給ポート、97A…第1排出ポート、97B…第2排出ポート、100…制御装置、110…電子制御装置、111…クランクポジションセンサ、112…カムポジションセンサ。

Claims (14)

  1. 入力回転体と出力回転体との相対的な回転位相である相対位相を最遅角位相と最進角位相との間で操作することにより機関弁としての吸気弁または排気弁のバルブタイミングを最進角と最遅角との間で変更する可変動弁機構と、前記相対位相の範囲を規制する位相規制機構と、前記可変動弁機構及び前記位相規制機構に対する作動油の給排状態を制御する油圧制御機構とを備える内燃機関の可変動弁装置において、
    前記油圧制御機構は、前記可変動弁機構及び前記位相規制機構のそれぞれに対する作動油の給排状態を単一の油圧制御弁により制御するものであり、
    前記位相規制機構は、前記出力回転体に設けられて当該規制機構に対する作動油の給排状態に基づいて同出力回転体に対して移動する規制体と、前記入力回転体に設けられて前記出力回転体から突出した同規制体がはめ込まれる規制穴及び規制溝とを含めて構成されるものであり、
    前記規制体は、前記出力回転体から突出した第1の突出位置と、前記出力回転体から同突出位置とは別のところに突出した第2の突出位置と、前記出力回転体に収容された収容位置との間で駆動するものであり、
    前記規制穴は、前記相対位相が所定の固定位相にあるときに前記第1の突出位置にある前記規制体がはめ込まれるものであり、
    前記規制溝は、前記相対位相が前記最遅角位相から前記最進角位相までの範囲よりも小さい所定の規制位相範囲内にあるときに前記第2の突出位置にある前記規制体がはめ込まれるものであり、
    前記規制体が前記規制穴にはめ込まれたときには、前記相対位相が前記固定位相に固定されることにより前記バルブタイミングが特定角に固定され、
    前記規制体が前記規制溝にはめ込まれたときには、前記相対位相の変更範囲が前記規制位相範囲に制限されることにより前記バルブタイミングの変更範囲が前記最遅角から前記最進角までの範囲よりも小さい所定の中間範囲に制限される
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記油圧制御機構は、前記油圧制御弁と前記可変動弁機構との間で作動油を流通させる油路として、前記油圧制御弁と前記可変動弁機構の進角室とを接続する進角室油路と、前記油圧制御弁と前記可変動弁機構の遅角室とを接続する遅角室油路と、前記油圧制御弁と前記位相規制機構の作動室とを接続する作動室油路とを備える
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  3. 請求項1または2に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記位相規制機構は、前記規制体を前記第1の突出位置に向けて押す力を前記規制体に付与するばねの力と、前記規制体を前記第2の突出位置に向けて押す力を前記規制体に付与する作動室の油圧との関係により、前記規制体を前記収容位置と前記第1の突出位置及び前記第2の突出位置との間で駆動するものである
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  4. 請求項2または3に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記位相規制機構は、前記作動室の作動油が排出されるときに前記第1の突出位置に向かう力が前記第2の突出位置に向かう力を上回り、前記作動室に作動油が供給されるときに前記第2の突出位置に向かう力が前記第1の突出位置に向かう力を上回るものである
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  5. 請求項2〜4のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記油圧制御弁は、前記進角室及び前記遅角室及び前記作動室に対する作動油の給排状態を設定する動作モードとして、
    前記進角室から作動油を排出し且つ前記遅角室に作動油を供給し且つ前記作動室に作動油を供給するモードA1と、
    前記進角室に作動油を供給し且つ前記遅角室から作動油を排出し且つ前記作動室に作動油を供給するモードA2と、
    前記進角室に作動油を供給し且つ前記遅角室から作動油を排出し且つ前記作動室から作動油を排出するモードBとを備える
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  6. 請求項5に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記油圧制御弁は、前記モードBのときに前記進角室に供給される作動油の流量を前記モードA2のときに前記進角室に供給される作動油の流量よりも小さくする
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  7. 請求項2〜4のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記油圧制御弁は、前記進角室及び前記遅角室及び前記作動室に対する作動油の給排状態を設定する動作モードとして、
    前記進角室から作動油を排出し且つ前記遅角室に作動油を供給し且つ前記作動室に作動油を供給するモードA1と、
    前記進角室に作動油を供給し且つ前記遅角室から作動油を排出し且つ前記作動室に作動油を供給するモードA2と、
    前記進角室から作動油を排出し且つ前記遅角室に作動油を供給し且つ前記作動室から作動油を排出するモードCとを備える
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  8. 請求項7に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記油圧制御弁は、前記モードCのときに前記遅角室に供給される作動油の流量を前記モードA1のときに前記遅角室に供給される作動油の流量よりも小さくする
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  9. 請求項2〜4のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記油圧制御弁は、前記進角室及び前記遅角室及び前記作動室に対する作動油の給排状態を設定する動作モードとして、
    前記進角室から作動油を排出し且つ前記遅角室に作動油を供給し且つ前記作動室に作動油を供給するモードA1と、
    前記進角室に作動油を供給し且つ前記遅角室から作動油を排出し且つ前記作動室に作動油を供給するモードA2と、
    前記進角室への作動油の供給及び前記進角室からの作動油の排出を停止し且つ前記遅角室から作動油を排出し且つ前記作動室から作動油を排出するモードDとを備える
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  10. 請求項2〜4のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記油圧制御弁は、前記進角室及び前記遅角室及び前記作動室に対する作動油の給排状態を設定する動作モードとして、
    前記進角室から作動油を排出し且つ前記遅角室に作動油を供給し且つ前記作動室に作動油を供給するモードA1と、
    前記進角室に作動油を供給し且つ前記遅角室から作動油を排出し且つ前記作動室に作動油を供給するモードA2と、
    前記進角室から作動油を排出し且つ前記遅角室への作動油の供給及び前記遅角室からの作動油の排出を停止し且つ前記作動室から作動油を排出するモードEとを備える
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  11. 請求項5〜10のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記油圧制御弁は、前記進角室及び前記遅角室及び前記作動室に対する作動油の給排状態を設定する動作モードとして、
    前記進角室への作動油の供給及び前記進角室からの作動油の排出を停止し且つ前記遅角室への作動油の供給及び前記遅角室からの作動油の排出を停止し且つ前記作動室に作動油を供給するモードA3をさらに備える
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記固定位相として最遅角位相が設定される、すなわち前記特定角として最遅角が設定される
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記規制位相範囲として最進角位相よりも遅角側から最遅角位相またはこれよりも進角側のいずれかまでの範囲が設定される、すなわち前記中間範囲として最進角よりも遅角側にある所定のバルブタイミングから最遅角またはこれよりも進角側のいずれかにある所定のバルブタイミングまでの範囲が設定される
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    当該可変動弁装置は、前記機関弁の最大バルブリフト量を変更するバルブリフト量可変機構をさらに備えるものであり、
    前記位相規制機構は、前記機関弁の最大バルブリフト量が基準リフト量よりも大きい値に設定されることに基づいて、前記相対位相の変更範囲を前記規制位相範囲に制限することにより前記バルブタイミングの変更範囲を前記中間範囲に制限するものである
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015045242A (ja) * 2013-08-27 2015-03-12 アイシン精機株式会社 制御弁及び制御弁の取付構造
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