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JP2010136514A - ロータ - Google Patents

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JP2010136514A
JP2010136514A JP2008309392A JP2008309392A JP2010136514A JP 2010136514 A JP2010136514 A JP 2010136514A JP 2008309392 A JP2008309392 A JP 2008309392A JP 2008309392 A JP2008309392 A JP 2008309392A JP 2010136514 A JP2010136514 A JP 2010136514A
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rotor
segment
magnet
segment magnet
yoke
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JP2008309392A
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English (en)
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Masayuki Morioka
正之 森岡
Yasuaki Matsushita
泰明 松下
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Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
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Abstract

【課題】安価な構成でセグメントマグネットの剥離と飛散を防止でき、低振動でモータ効率の低下を防止できるロータおよびモータを提供する。
【解決手段】ロータヨーク1は、磁性体の薄板をプレス加工した3種類のロータコア10a,10b,10cを所定寸法に積層したもので、このロータコア10a,10bの外周には、分割されたセグメントマグネット2の数だけの凸部11を、均等に配置している。セグメントマグネット2は、断面形状が中央で厚く両端部で薄い偏肉タイプ(外周部と内周部の曲率半径が異なる)であり、凸部11を塑性変形させ、セグメントマグネット2の薄肉の外周面に当接させ機械的に固定するとともに、ロータヨーク1とセグメントマグネット2を接着剤3で固定している。
【選択図】図1

Description

本発明は、インナーロータにおけるセグメントマグネットの固定構造に関する。
近年、ロボット、半導体製造装置等の機器において、小形化、高速化、高性能化と同時に低価格が進み、それとともに駆動源として搭載されるサーボモータにも同様の要求がなされている。
サーボモータの高速化によってロータには大きな遠心力が作用する。このため、従来のセグメントマグネットを有するロータは、ヨークの外周表面に接着剤で接着固定後に、さらに、マグネット外周部にガラスクロステープをスパイラル状に巻き付ける、あるいは非磁性の薄いキャップを被せることで、マグネットの飛散防止を図っていた。
また、サーボモータの小形化によってモータ本体の冷却が困難なものとなり、自己発熱による熱ストレスによってロータマグネットの固着強度を劣化させ、悪影響を与えていた。さらに、装置の高い位置決め精度の要求により、モータの低振動化が求められていた。
このため、接着剤が剥離しにくく、もし劣化したとしてもセグメント形マグネットが容易にずれたり、剥がれたりしない回転子を安価に提供するため、円周方向外周端部を概テーパ状に減厚したセグメント形マグネットの外周端部を押さえる楔部と、円筒形の継鉄に軸方向に形成された溝部の内壁に嵌合する嵌合部とが一体形に構成されたレール状部材を予め形成し、継鉄の軸方向よりスライド嵌合することで装着し、少ない構成部材にて装着剤による接着を補完しセグメント形マグネットの遠心力方向の剥離に対して強固に固定した回転子が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−268830号公報
解決しようとする課題は、安価な構成でセグメントマグネットの飛散を確実に防止することであり、モータ効率の低下を防止することである。
すなわち、特許文献1の技術を用いると、レール状部材が必要となり、コストが高くなるという問題があった。また、従来のマグネット外周部にガラスクロステープを巻き付ける構成では、マグネット表面と固定子鉄心間の隙間、つまり磁気ギャップが一定以上縮められず、モータ効率が低下するという問題があった。
本発明は上記の課題を解決するものであり、安価な構成でセグメントマグネットの剥離と飛散を防止でき、低振動でモータ効率の低下を防止できるロータおよびモータを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために請求項1に記載のロータは、複数のセグメントマグネットをロータヨークの外周上に均等配置したロータにおいて、断面形状が中央で厚く両端部で薄い偏肉タイプのセグメントマグネットと、前記セグメントマグネットの磁路を形成する筒形のロータヨークを備え、前記ロータヨークは、前記セグメントマグネット間の外周上の軸線方向に凸部を少なくとも2つ有し、前記凸部の基部で前記セグメントマグネットを均等配置し、前記凸部の先端部を塑性変形させ、前記セグメントマグネットの薄肉端部の外
周部に当接させ固着する。
また、請求項2に記載のロータは、請求項1の前記凸部の先端部を交互に反対方向に塑性変形させ、隣り合う前記セグメントマグネットに当接させてもよい。
また、請求項3に記載のロータは、請求項1の前記凸部の先端部を略V字形状で構成して、隣り合う前記セグメントマグネットに当接させてもよい。
また、請求項4に記載のロータは、請求項3の前記凸部の基部の中央に凹部を設け、前記凹部に非磁性体からなる別体部材を装着することによって塑性変形した前記先端部のスプリングバックを防止する。
さらに、請求項5に記載のロータは、請求項1から請求項4の前記ロータヨークは、薄板を積層してなる。
請求項1に記載のロータによれば、凸部の基部による均等配置によって回転時の振動を抑制でき、先端部の塑性変形によってセグメントマグネットの固着強度を補強することができる。また、固着強度の補強によってガラスクロステープを廃止、または厚さを薄くすることができ、固定子との磁気ギャップを小さくすることができる。
また、請求項2に記載のロータによれば、交互に当接させることによって固着強度の安定化が期待できる。
また、請求項3に記載のロータによれば、凸部の先端部を略V字形状にすることで塑性変形によるセグメントマグネットへの当接が容易になる。
また、請求項4に記載のロータによれば、固着部におけるスプリングバックを防止できる。
さらに、請求項5に記載のロータによれば、凸部を有するロータヨークもプレス加工によって安価に構成できる。
このように、セクメントマグネットの均等配置によって回転時のアンバランス量が小さく、塑性変形によってセグメントマグネットの固着力が大きくなり、剥離と飛散を防止することができ、高速化に対応できる信頼性の高いモータを提供することができる。
複数のセグメントマグネットをロータヨークの外周上に均等配置したロータにおいて、断面形状が中央で厚く両端部で薄い偏肉タイプのセグメントマグネットと、前記セグメントマグネットの磁路を形成する筒形のロータヨークを備え、前記ロータヨークは、前記セグメントマグネット間の外周上の軸線方向に凸部を少なくとも2つ有し、前記凸部の基部で前記セグメントマグネットを均等配置し、先端部を塑性変形させ、前記セグメントマグネットの薄肉端部の外周部に当接させ固着する。以下、具体的な実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
本発明の特徴は、ロータヨークの外周に設けた複数の凸部の基部でセグメントマグネットを均等配置し、先端部を塑性変形させてセグメントマグネットの外周部に沿うように当接させて固着する点にある。
図1は、実施の形態1における要部の斜視図である。図1において、1はロータヨークで、積層タイプである。2はセグメントマグネットで、断面形状が中央で厚く両端部で薄い偏肉タイプ(外周部と内周部の曲率半径が異なる)である。3は接着剤で、ロータヨーク1とセグメントマグネット2を接着固定している。4は軸孔で、回転軸が圧入固定される。
ロータヨーク1は、磁性体の薄板をプレス加工した3種類のロータコア10を所定寸法に積層したものである。ロータコア10aとロータコア10bには、凸部11が設けられロータヨーク1の両端付近に設ける。このロータコア10aとロータコア10bは、形状的に裏表の関係にあり、外周には分割されたセグメントマグネット2の数だけの凸部11を均等に配置する。積層方向の中間に配置したロータコア10cは、凸部11がない丸コアである。
凸部11の詳細を図2に示す。図2において、ロータコア10の凸部11は、セグメントマグネット2を均等間隔で配置するための基部11aと、塑性変形によってセグメントマグネット2の外周面に当接させるための先端部11bとで構成される。図示しないロータコア10bは、ロータコア10aの先端部11bと伸びる方向が反対である。
なお、実施の形態1では、ロータコア10cを丸コアとしたが、外周に凸部11の基部11aのみを設け、ロータコア10a,10b,10cの基部11aを揃えて積層してもよい。
なお、ロータコア10a,10bの積層数は、セグメントマグネット2に作用する遠心力などを考慮して決定するが、セグメントマグネット2の固着強度が両端に集中しないよう積層中央付近にロータコア10a,10bを追加してもよい。つまり、積層方向(軸方向)の2ヶ所以上に凸部11を設ける。
また、先端部11bは、塑性変形させてセグメントマグネット2の薄肉の外周面に当接させた状態で、セグメントマグネット2の断面中央部の外径より飛び出さないように設定する。
ここで、ロータの組立工程について説明する。まず、ローヨーク1と回転軸(図示せず)を圧入固定する。ローヨーク1の基部11a間に接着剤3を塗布する。次に、セグメントマグネット2を載せて、ローヨーク1の先端部11bを塑性変形させ、セグメントマグネット2の薄肉の外周面に当接させる。このとき、軸方向上下で交互に反対方向に治具(図示せず)にて加圧して塑性変形させ機械的に固定(固着)する。塑性変形によって全てのセグメントマグネット2の固着が終了後に加熱して、接着剤3の硬化によりロータが完成する。
凸部11の基部11aによってセグメントマグネット2を均等に配置できるため、アンバランスによる回転時の振動を小さくできる。また、セグメントマグネット2に作用する回転方向の力を基部11aによって受け止めることができるため、接着剥離を防止する作用がある。さらに、接着剤3だけでは不十分であった遠心力によるセグメントマグネット2の剥離防止および飛散防止を、先端部11bの塑性変形による機械的な固着強度の向上によって確実に防止することができる。
なお、セグメントマグネットは、断面形状がかまぼこ状(内周が平面の偏肉タイプ)であっても同様に実施できる。この場合のロータヨークは、セグメントマグネットの当接面を平面にした多角形で構成し、多角形の頂点付近に凸部を設ければよい。
また、実施の形態1で説明したロータを軸方向に複数段に積み重ねてもよく、多段構成の各段で所定のスキューを設ければ、モータのコギングトルクを改善することができる。(実施の形態2)
実施の形態2のロータは、実施の形態1におけるロータヨークの凸部の形状のみが異なるため、図3を用いて相違点(凸部形状)を中心に説明し、全体の説明を省略する。
図3において、凸部21は、セグメントマグネット2を均等配置するための基部21aと、塑性変形によってセグメントマグネット2の外周面に固着させるための略V字形状のV字先端部21bで構成され、2種類のロータコアを積層してロータヨークを構成する。
1つ目のロータコア20aは、基部21aとV字先端部21bを備え、他方のロータコア20bは、基部21aのみを備える。ロータコア20aとロータコア20bを積層してロータヨークを構成する際に、ロータコア20aを積層方向の両端付近に設け、その間にロータコア20bを設けて、それぞれの基部21aを揃えて積層する。なお、積層中央付近にロータコア20aを追加してもよい。
ロータヨークの基部21a間に接着剤3を塗布した後、セグメントマグネット2を載せて、V字先端部21bを治具(図示せず)によって加圧して左右に塑性変形させ、セグメントマグネット2の薄肉の外周面に当接させる。V字形状にしたので加圧による当接が容易になる。
ロータコア20aの積層数は、実施の形態1と同様、セグメントマグネット2に作用する遠心力などを考慮して決定するが、V字先端部21bによってセグメントマグネット2に対する当接箇所が実施の形態1と比べて2倍となるため、固着力が分散され安定化する。また、基部21aは、実施の形態1の基部11aと同じ作用効果を有する。
(実施の形態3)
実施の形態3は、実施の形態2のロータヨークの凸部の形状を、さらに変更したものであり、図4を用いて相違点を中心に説明する。
図4において、ロータヨークの凸部31は、セグメントマグネット2を均等に配置するための基部31aと、塑性変形によってセグメントマグネット2の外周面に当接させるためのV字先端部31bと、塑性変形させたV字先端部31bのスプリングバックを防止するための凹部31cで構成され、凹部31cは基部31aの中央に設ける。
実施の形態3のロータヨークも2種類のロータコアで構成され、1つ目のロータコア30aは、基部31aとV字先端部31bおよび凹部31cを備え、他方のロータコア30bは、基部31aと凹部31cを備える(凹部31cは設けなくてもよい)。ロータコア30aとロータコア30bを積層してロータヨークを構成する際に、ロータコア30aを積層方向の両端付近に設け、その間にロータコア30bを設けて、それぞれの基部31aを揃えて積層する。
実施の形態2と異なるのは、塑性変形後のV字先端部31bのスプリングバックを防止するため、新たに設けた凹部31cに非磁性の別体部材5を装着する点である。
このため、別体部材5をテーパーピンや割りピンなどで構成し、最後に凹部31cへ圧入装着する。ロータコア30bにも凹部31cを設けることで、別体部材5が少し長くても圧入装着することができる。別体部材5がロータコア30aの積厚に比べて短ければ、ロータコア30bに凹部31cを設けなくてもよい。
凹部31cに圧入装着した別体部材5は、V字先端部31bに対して楔として作用する
ため、塑性変形後のスプリングバックがなくなり、固着強度を高めることができる。
本発明のロータは、高温環境下、高速回転で使用される産業用途のサーボモータなどに最適である。
本発明の実施の形態1における要部の斜視図 実施の形態1における凸部の説明図 実施の形態2における凸部の説明図 実施の形態3における凸部の説明図
符号の説明
1 ロータヨーク
2 セグメントマグネット
3 接着剤
4 軸孔
5 別体部材
10a,10b,10c,20a,20b,30a,30b ロータコア
11,21,31 凸部
11a,21a,31a 基部
11b 先端部
21b,31b V字先端部
31c 凹部

Claims (5)

  1. 複数のセグメントマグネットをロータヨークの外周上に均等配置したロータにおいて、
    断面形状が中央で厚く両端部で薄い偏肉タイプのセグメントマグネットと、
    前記セグメントマグネットの磁路を形成する筒形のロータヨークを備え、
    前記ロータヨークは、前記セグメントマグネット間の外周上の軸線方向に凸部を少なくとも2つ有し、
    前記凸部の基部で前記セグメントマグネットを均等配置し、前記凸部の先端部を塑性変形させ、前記セグメントマグネットの薄肉端部の外周部に当接させて固着したことを特徴とするロータ。
  2. 前記凸部の先端部を交互に反対方向に塑性変形させ、隣り合う前記セグメントマグネットに当接させた請求項1に記載のロータ。
  3. 前記凸部の先端部を略V字形状で構成して、隣り合う前記セグメントマグネットに当接させた請求項1に記載のロータ。
  4. 前記凸部の基部の中央に凹部を設け、前記凹部に非磁性体からなる別体部材を装着することによって塑性変形した前記先端部のスプリングバックを防止する請求項3に記載のロータ。
  5. 前記ロータヨークは、薄板を積層してなる請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のロータ。
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