JP2010132111A - 船体タンク構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】船体の同一のタンクに異種の液体を積載することができ、更にタンクの耐食性が図れるようにする。
【解決手段】船体1のウィングタンク5内に液体が収容可能な袋体10を配設し、少なくとも袋体10内に対して液体の注入・排出を行うための袋体給排装置13を備える。さらに、ウイングタンク5内の袋体10の外部に対して液体の注入・排出を行うためのタンク給排装置を備えることが好ましい。また、前記袋体給排装置13が腐食性液体給排装置であることが好ましい。
【選択図】図2
【解決手段】船体1のウィングタンク5内に液体が収容可能な袋体10を配設し、少なくとも袋体10内に対して液体の注入・排出を行うための袋体給排装置13を備える。さらに、ウイングタンク5内の袋体10の外部に対して液体の注入・排出を行うためのタンク給排装置を備えることが好ましい。また、前記袋体給排装置13が腐食性液体給排装置であることが好ましい。
【選択図】図2
Description
本発明は、船体の同一のタンクに異種の液体を積載することができ、更にタンクの耐食性が図れるようにした船体タンク構造に関する。
従来より、船舶には各種の液体を積載するためのタンクが備えられている。積載する液体の種類としては、船体の姿勢を保つためのバラスト水(海水)、燃料油、液体貨物(原油タンカーでは原油、ケミカルタンカーでは化学薬品、プロダクトタンカーでは石油製品)等、様々なものがある。
図4は原油タンカーの船倉の一例を示す切断正面図であり、船体1は内側底板2と外側底板3とからなる二重底構造で構成されており、前記内側底板2の内部には、荷油を積載するセンタータンク4とウィングタンク5が備えられており、前記二重底構造の内部は例えば中央の区画壁6で区画された左右のバラストタンク7が構成されている。二重底構造の船舶におけるバラストタンク7は、腐食性のバラスト水(海水)の注排に対応するために、塗装8等によって十分な耐食性が備えられている。
上記したような液体を運搬する船舶においては、海洋汚染防止の観点から、前記のような種類の異なる液体を同一のタンクに積載することはできず、異なる種類の液体を積載する場合には船体に各種のタンクを備える必要がある。そのため、貨物満載時には空となるバラストタンクや、燃料消費時には空となる燃料タンク等の容積が無駄になっていた。
その結果、特に出港/入港時の積付の変化により、船体縦曲げ強度の要求値増大、復原力の減少による積荷減等の問題があり、又、二重底構造の内側底板2と外側底板3との間隔を増加する必要があり、船体1が大型化すると共に製造コストが上昇するという問題を有していた。
又、積載する液体は通常腐食性があり、特にバラスト水、化学薬品、石油製品等を積載するタンクにおいては、タンク内面の鋼板表面に十分な塗装を施す、又はタンクそのものを耐食性のある材質とする必要があり、これらの防食に掛かるコストが膨大となる問題を有していた。
尚、バラストタンクの防食方法について技術開示した先行技術情報としては、下記の特許文献1がある。
特開平07−034271号公報
しかしながら、前記したように異なる種類の液体を積載する船舶は勿論のこと、1種類の液体貨物を専用に積載する船舶においても、当該液体貨物の他に燃料油やバラスト水のためのタンクが必要であり、このために船舶の積荷容積が低下してしまうと共に、タンク内面の鋼板表面に十分な塗装を施す必要が生じて、コストが大幅に増加するといった問題が存在しており、こうした問題を解消できる技術の開発が望まれていた。
本発明は、上記実情に鑑みてなしたもので、船体の同一のタンクに異種の液体を積載することができ、更にタンクの耐食性が図れるようにした船体タンク構造を提供しようとするものである。
本発明は、船体のタンク内に液体が収容可能な袋体を配設し、少なくとも袋体内に対して液体の注入・排出を行うための袋体給排装置を備えたことを特徴とする船体タンク構造、に係るものである。
上記船体タンク構造において、前記タンク内の袋体外部に対して液体の注入・排出を行うためのタンク給排装置を備えることは好ましい。
又、上記船体タンク構造において、前記袋体給排装置が腐食性液体給排装置であることは好ましい。
又、上記船体タンク構造において、前記タンクがウィングタンクであることは好ましい。
又、上記船体タンク構造において、前記タンクが燃料油タンクであることは好ましい。
本発明の船体タンク構造によれば、タンク内に液体を収容可能な袋体を配設するようにしたので、例えば、ウィングタンクに袋体を設置すると、液体貨物が空になった場合には、袋体にバラスト水を注入することによってウィングタンクをバラストタンクとして作用させることができ、又、燃料タンクに袋体を設置すると、燃料タンク内の燃料の消費に伴って船体の姿勢及び強度維持のために積載が必要となるバラスト水を、同一の燃料タンク内に袋体の薄膜を隔てて注入することができるので、余分なバラストタンクの設備が不要となり、その分船体を小型化・軽量化することができる効果がある。
又、タンクの内部壁面に対して腐食性を有する液体を袋体内に注入することで、タンク内面の材料仕様・塗装仕様を簡略化し、材料・塗装に関わる費用を大幅に低減することができる効果がある。
更に、同一のタンク内に袋体を隔てて異なる種類の液体を積載できるので、タンクの利用効率を高められる効果がある。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1、図2は本発明を実施する形態の一例を示すもので、図4と同一のものには同じ符号を付すことで説明は省略する。
図1、図2においては、船体1に備えられる荷油を積載するウィングタンク5に、液体を収容可能な袋体10を配設し、更に、図2に示すように、前記袋体10内に対して液体の供給・排出を行うための配管11及びポンプ12等からなる袋体給排装置13を備えている。前記配管11は袋体10の底部に接続されている。尚、袋体10に対して液体の供給・排出を行う袋体給排装置13は、バラスト水或いは化学薬品、石油製品等の腐食性液体を供給・排出するための腐食性液体給排装置13aであることが好ましい。
更に、前記ウィングタンク5は燃料を積載するようにした燃料タンク5aであってもよい。
前記袋体10は、可撓性と気密性及び所要の強度を有し且つ積載する液体によって変質しないものであればその材料は特に制限されないが、例えば、ゴムその他の高分子材料、或いは高分子材料と繊維との複合構造物等を用いることができる。
又、図1に示すように、前記ウィングタンク5内に配置した袋体10の外部に対して液体の供給・排出を行うための配管14及びポンプ15等からなるタンク給排装置16を備えている。尚、上記タンク給排装置16は、従来と同様にセンタータンク4等にも備えられる。
前記袋体10は、前記ウィングタンク5に配設する以外に、センタータンク4に備えるようにしてもよい。
次に、上記図示例の作動を説明する。
図1、図2に示すように、ウィングタンク5内に配置した袋体10は液体が注入されていない状態では実線で示すように縮小して内側底板2上に位置している。
この状態から、袋体給排装置13により液体を供給して袋体10に注入すると、袋体10は徐々に膨張して破線で示すようにタンク5内を満たすようになる。
従って、例えばウィングタンク5内の液体貨物が空になった場合には、袋体10にバラスト水を注入することによってウィングタンク5をバラストタンクとして作用させることができる。
又、ウィングタンク5が燃料タンク5aである場合には、燃料タンク5aの燃料の消費に伴って船体1の姿勢及び強度維持のために積載が必要となるバラスト水を袋体10に注入することにより、同一の燃料タンク5a内に袋体10の薄膜を隔てて燃料とバラスト水を同時に積載することができ、よって、余分なバラストタンクの設備が不要となる。従って、二重底構造を形成する内側底板2及び外側底板3に十分な耐食性を保持させるための塗装等を簡略化し、材料・塗装に関わる費用を大幅に低減することができる。
このように、バラストタンクの設備が不要となるため、船体の二重底構造の内側底板2及び外側底板3の間隔を小さくでき、よって船体1の小型化が可能になり、船体1の軽量化、製造コストの低減を図ることができる。
又、前記したように、袋体10に、腐食性液体給排装置13aによって腐食性を有するバラスト水、或いは化学薬品、石油製品等を注入すると、タンクに対して腐食の問題を考慮する必要がなくなり、よってタンク内面の鋼板表面に十分な塗装を施したり、又はタンクそのものを耐食性のある材質とする必要がなくなるために、これらの防食に掛かるコストを大幅に削減することができる。
尚、上記ではウィングタンク5及び燃料タンク5aに袋体10を設置する場合について例示したが、センタータンク4等に袋体10を設置することもでき、従って、同一のタンク内に対して袋体10を隔てて異なる種類の液体を積載できるので、タンクの利用効率を高めることができる。
図3は、本発明の形態の他の例を示したもので、ウィングタンク5或いは燃料タンク5a内を上部室17と下部室18とに区画する区画壁19を設置し、上部室17と下部室18の夫々に前記袋体10を設置した場合を示している。この形態によれば、上部室17と下部室18の夫々に対して異種の液体を積載できるため、タンクの利用効率を更に高めることができる。
なお、本発明は上記形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 船体
4 センタータンク(タンク)
5 ウィングタンク(タンク)
5a 燃料タンク
10 袋体
13 袋体給排装置
13a 腐食性液体給排装置
16 タンク給排装置
4 センタータンク(タンク)
5 ウィングタンク(タンク)
5a 燃料タンク
10 袋体
13 袋体給排装置
13a 腐食性液体給排装置
16 タンク給排装置
Claims (5)
- 船体のタンク内に液体が収容可能な袋体を配設し、少なくとも袋体内に対して液体の注入・排出を行うための袋体給排装置を備えたことを特徴とする船体タンク構造。
- 前記タンク内の袋体外部に対して液体の注入・排出を行うためのタンク給排装置を備えた請求項1に記載の船体タンク構造。
- 前記袋体給排装置が腐食性液体給排装置である請求項1又は2に記載の船体タンク構造。
- 前記タンクがウィングタンクである請求項1〜3のいずれか1つに記載の船体タンク構造。
- 前記タンクが燃料油タンクである請求項1〜3のいずれか1つに記載の船体タンク構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008309347A JP2010132111A (ja) | 2008-12-04 | 2008-12-04 | 船体タンク構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2008309347A JP2010132111A (ja) | 2008-12-04 | 2008-12-04 | 船体タンク構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2010132111A true JP2010132111A (ja) | 2010-06-17 |
Family
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|---|---|---|---|
| JP2008309347A Pending JP2010132111A (ja) | 2008-12-04 | 2008-12-04 | 船体タンク構造 |
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|---|---|
| JP (1) | JP2010132111A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014088162A (ja) * | 2012-10-29 | 2014-05-15 | Dsec Co Ltd | 発電プラントが搭載された浮遊式構造物及びその配置構造 |
| JP2017114266A (ja) * | 2015-12-24 | 2017-06-29 | 三井海洋開発株式会社 | 浮体設備の建造方法、浮体設備のメンテナンス方法、及び、浮体設備 |
| JP2017114265A (ja) * | 2015-12-24 | 2017-06-29 | 三井海洋開発株式会社 | 浮体のタンク構造、船舶、浮体設備、浮体におけるタンクの設置方法、及び、浮体におけるタンクのメンテナンス方法 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4948087A (ja) * | 1972-09-13 | 1974-05-09 | ||
| JPS5229090A (en) * | 1975-08-28 | 1977-03-04 | Matsuo Consultant Kk | Device for storing oil or the like in ballast tank |
| JPS60122294U (ja) * | 1984-01-25 | 1985-08-17 | 三菱重工業株式会社 | 多目的タンカ− |
-
2008
- 2008-12-04 JP JP2008309347A patent/JP2010132111A/ja active Pending
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