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JP2010116002A - 車両用操舵力伝達装置 - Google Patents

車両用操舵力伝達装置 Download PDF

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JP2010116002A
JP2010116002A JP2008289749A JP2008289749A JP2010116002A JP 2010116002 A JP2010116002 A JP 2010116002A JP 2008289749 A JP2008289749 A JP 2008289749A JP 2008289749 A JP2008289749 A JP 2008289749A JP 2010116002 A JP2010116002 A JP 2010116002A
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Seiji Tanaka
清司 田中
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】 実用性の高い車両用操舵力伝達装置を提供する。
【解決手段】第1シャフト88と、そのシャフトと所定量dズレて配設された第2シャフト60と、(a)第1シャフトの他端部にそれの回転軸線から離れた位置Lに設けられた2つのローラ124,126と、(b)第2シャフトの他端部にそれの径方向に延びるようにして設けられ、2つのローラを挟む1対の側壁面140,142を有する案内通路とを含んで構成された回転伝達機構とを備えた装置において、1つのローラ124が一方の側壁面142に押し付けられた状態で配置され、回転伝達機構による正方向の回転伝達時に一方の側壁面を転動し、もう1つのローラ126が他方の側壁面140に押し付けられた状態で配置され、逆方向の回転伝達時に他方の側壁面を転動するように構成する。このように構成すれば、ローラの円滑な転動を担保しつつ、ローラのガタつきを抑制できる。
【選択図】図5

Description

本発明は、ステアリング操作部材に入力された操舵力を転舵装置に伝達する車両用操舵力伝達装置に関する。
近年では、運転者によって操作されるステアリング操作部材と車輪を転舵する転舵装置との一方に一端部が連結されるシャフト(以下、「第1シャフト」という場合がある)の回転位相と、他方に一端部が連結されるシャフト(以下、「第2シャフト」という場合がある)の回転位相との差である回転位相差を変化させつつ、第1シャフトと第2シャフトとの一方の回転を他方に伝達する回転伝達機構を備えた車両用操舵力伝達装置の開発が進められている。下記特許文献には、その回転伝達機構を備えた操舵力伝達装置の一例が記載されている。
特開平3−227772号公報
上記回転伝達機構は、第1シャフトの他端部に設けられたローラと、第2シャフトの他端部に形成された1対の側壁面を有する案内通路とを備えている。そのローラが1対の側壁面によって挟まれた状態で案内通路に係合することで、2本のシャフトが連結されており、ローラと側壁面とを介して2本のシャフトの一方の回転が他方に伝達されている。ローラは案内通路内を転動可能とされており、ローラの円滑な転動を担保すべく、ローラと1対の側壁面との間にはクリアランス(隙間)が設けられている。しかし、そのクリアランスが存在するために、ローラが1対の側壁面の間でガタついて、走行時に異音,振動等が生じる虞が有る。さらに、ステアリング操作部材の切り始め,切り返し時等には、そのクリアランスのため、突出部と1対の側壁面の一方とが接触するまでは、2本のシャフトの一方の回転が他方に伝達されない。このため、運転者がステアリング操作部材の操作フィーリングに違和感を感じる虞がある。上記回転伝達機構を備えた車両用操舵力伝達装置は、未だ開発途上であり、そのような問題を始めとする種々の問題を抱え、改良の余地を多分に残すものとなっている。そのため、種々の改良を施すことによって、その操舵力伝達装置の実用性が向上すると考えられる。本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、実用性の高い車両用操舵力伝達装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両用操舵力伝達装置は、第1シャフトと、その第1シャフトの回転軸線と自身の回転軸線とが平行でありかつそれら回転軸線が所定距離ズレた状態で配設された第2シャフトと、それら第1シャフトと第2シャフトとの一方の回転を、回転位相差を変化させつつ、他方に伝達する回転伝達機構とを備えた操舵力伝達装置であって、その回転伝達機構が、第1シャフトの他端部において、その第1シャフトの回転軸線からその第1シャフトの径方向に上記所定距離より離れた位置に設けられた係合部と、第2シャフトの他端部においてその第2シャフトの径方向に延びるようにして設けられ、係合部を挟むように互いに向かい合う1対の側壁面を有し、係合部の第2シャフトの径方向における移動を許容する案内通路とを含んで構成されるとともに、係合部が、1対の側壁面の一方に押し付けられた状態で配置され、回転伝達機構による正方向の回転伝達の際に、その1対の側壁面の一方を転動する第1ローラと、1対の側壁面の他方に押し付けられた状態で配置され、回転伝達機構による逆方向の回転伝達の際に、その1対の側壁面の他方を転動する第2ローラとを有するように構成される。
本発明の車両用操舵力伝達装置は、1対の側壁面に挟まれた状態で案内通路に係合する係合部が2つのローラを有しており、それら2つのローラの一方が1対の側壁面の一方に押し付けられるとともに、2つのローラの他方が1対の側壁面の他方に押し付けられる構造とされている。さらに、回転伝達機構による正方向の回転伝達の際に、その一方のローラが1対の側壁面の一方を転動し、回転伝達機構による逆方向の回転伝達の際に、その他方のローラが1対の側壁面の他方を転動する構造とされている。したがって、本発明の車両用操舵力伝達装置によれば、ローラの径方向溝内の円滑な移動を担保しつつ、2つのローラから構成される係合部と1対の側壁面との間のクリアランスを無くすことが可能となり、走行時の異音,振動、操作フィーリングの違和感等を解消することが可能となる。このような利点から、本発明の装置によれば、回転伝達機構を備えた操舵力伝達装置の実用性を高くすることが可能となる。
発明の態様
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、それらの発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施例の記載等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。
なお、以下の各項において、(1)項が請求項1に相当し、請求項1に(4)項に記載の技術的特徴を付加したものが請求項2に、請求項2に(5)項に記載の技術的特徴を付加したものが請求項3に、請求項2または請求項3に(6)項に記載の技術的特徴を付加したものが請求項4に、請求項2ないし請求項4のいずれか1つに(7)項に記載の技術的特徴を付加したものが請求項5に、それぞれ相当する。
(1)運転者によって操作されるステアリング操作部材と車輪を転舵する転舵装置との一方に一端部が連結され、回転可能に配設された第1シャフトと、
前記ステアリング操作部材と前記転舵装置との他方に一端部が連結され、前記第1シャフトの回転軸線と自身の回転軸線とが平行でありかつそれら回転軸線が所定距離だけズレた状態で回転可能に配設された第2シャフトと、
(A) 前記第1シャフトの他端部において、その第1シャフトの回転軸線からその第1シャフトの径方向に前記所定距離より離れた位置に設けられた係合部と、(B) 前記第2シャフトの他端部において、その第2シャフトの径方向に延びるようにして設けられ、前記第1シャフトの係合部を係合させるとともに、その係合部の前記第2シャフトの径方向における移動を許容する案内通路とを含んで構成され、前記第1シャフトと前記第2シャフトとの一方の回転によって、その第1シャフトおよび第2シャフトのそれぞれの回転位相の差である回転位相差を変化させつつ、他方が回転するように構成された回転伝達機構と
を備えた車両用操舵力伝達装置であって、
前記案内通路が、前記係合部の移動が許容される方向に平行に延びるとともに前記係合部を挟むように互いに向かい合って配置されて当該案内通路を区画する1対の側壁面を有し、
前記係合部が、
前記1対の側壁面の一方に押し付けられた状態で配置され、前記回転伝達機構による正方向の回転伝達の際に、その1対の側壁面の一方を転動する第1ローラと、
前記1対の側壁面の他方に押し付けられた状態で配置され、前記回転伝達機構による逆方向の回転伝達の際に、その1対の側壁面の他方を転動する第2ローラと
を有する車両用操舵力伝達装置。
第1シャフトの他端部に設けられた1つのローラと、第2シャフトの他端部に形成された1対の側壁面を有する案内通路とを備え、その1つのローラが1対の側壁面によって挟まれた状態で案内通路に係合するとともに1対の側壁面に沿って移動する構造の回転伝達機構においては、ローラの円滑な転動を担保するために、ローラと1対の側壁面との間にはクリアランス(隙間)が設けられている。しかし、そのクリアランスがバックラッシュとなって走行時に異音,振動等が生じる虞が有る。さらに、ステアリング操作部材の切り始め,切り返し時等には、ローラと側壁面とが接触するまでは、2本のシャフトの一方の回転が他方に伝達されないため、運転者がステアリング操作部材の操作フィーリングに違和感を感じる虞がある。
本項に記載された態様の車両用操舵力伝達装置においては、1対の側壁面の一方に対応して第1ローラが設けられており、1対の側壁面の他方に対応して第2ローラが設けられている。第1ローラは1対の側壁面の一方に押し付けられるとともに、第2ローラは1対の側壁面の他方に押し付けられており、回転伝達機構による正方向の回転伝達の際に、1対の側壁面の一方を少なくとも第1ローラが転動し、回転伝達機構による逆方向の回転伝達の際に、1対の側壁面の他方を少なくとも第2ローラが転動する。つまり、回転伝達機構による正方向の回転伝達の際には、1対の側壁面の一方を2つのローラが転動してもよく、1対の側壁面の一方を第1ローラが転動するとともに、1対の側壁面の他方を第2ローラが転動してもよい。一方、回転伝達機構による逆方向の回転伝達の際には、1対の側壁面の他方を2つのローラが転動してもよく、1対の側壁面の他方を第2ローラが転動するとともに、1対の側壁面の一方を第1ローラが転動してもよい。また、回転伝達がされていない場合には、第1ローラが1対の側壁面の一方に接触するとともに、第2ローラが1対の側壁面の他方に接触する。このため、各ローラの自身に対応する側壁面への押し付けによってクリアランスを無くすとともに、各ローラの自身に対応する側壁面の転動によって係合部の円滑な移動が担保される。したがって、本項に記載された態様の装置によれば、係合部の円滑な移動を担保するとともに、係合部の1対の側壁面の間でのガタつきに起因する種々の問題、具体的には、走行時の異音,振動、操作フィーリングの違和感等を解消することが可能となる。
本項に記載された「回転伝達機構」は、第1シャフトの回転角と第2シャフトの回転角との差を変化させるものである。ここで、2本のシャフトの回転角差(回転位相差)の無い状態の2本のシャフトのうちのステアリング操作部材に連結されるシャフト(以下、「操作部材側シャフト」という場合がある)の回転角を、基準回転角と定義し、その回転伝達機構について、具体的に説明する。例えば、操作部材側シャフトが上記基準回転角から回転すると、操作部材側シャフトが180°回転するまでは、2本のシャフトのうちの転舵装置に連結されるシャフト(以下、「転舵装置側シャフト」という場合がある)の回転角は、操作部材側シャフトの回転角より小さいものとなる。あるいは、転舵装置側シャフトの回転角は、操作部材側シャフトの回転角より大きいものとなる。そして、操作部材側シャフトが180°回転すると、転舵装置側シャフトも180°回転し、2本のシャフトの回転角の差がなくなる。
つまり、操作部材側シャフトが基準回転角から180°まで回転する際に、回転角差が0から増加し、途中から減少して0に到るのである。操作部材側シャフトの回転速度に対する転舵装置側シャフトの回転速度の比をステアリングギヤ比と定義すれば、この場合、そのギヤ比が、操作部材側シャフトが基準回転角から180°まで回転するにつれて大きく、あるいは、小さくなる。そして、例えば、そのギヤ比が、操作部材側シャフトが回転するにつれて大きくなるように構成するとともに、基準回転角が、ステアリング操作部材が車輪の転舵中立位置に対応する位置、つまり、中立操作位置にあるときの状態での操作部材側シャフトの回転角とすれば、ステアリング操作部材の操作角が小さい場合においては、穏やかで安定感のあるハンドリングを実現し、ステアリング操作部材の操作角が大きくなるにつれて、レスポンスの良いハンドリングを実現することが可能である。したがって、本項に記載された「操舵力伝達装置」を搭載した車両においては、電磁モータ等のアクチュエータに依拠してステアリング操作部材の操作量に対する車輪の転舵量を変更するステアリングシステム、いわゆる操舵転舵比可変ステアリングシステム(VGRS(Variable Gear Ratio Steering)システム)等を搭載することなく、ステアリング操作部材の操作フィーリングを上述したように変化させることができるのである。
本項に記載の「案内通路」は、係合部を挟む1対の側壁面を有していればよく、例えば、第2シャフトの径方向に延びるように形成される穴であってもよく、溝であってもよい。また案内通路が溝である場合には、その溝には底が有っても無くてもよい。具体的に言えば、第2シャフトを、(i) それの本体部である第2シャフト本体部と、(ii) その第2シャフト本体部の前記第1シャフト側の端部において、その第2シャフト本体部と一体的に設けられ、その第2シャフト本体部から前記第2シャフトの径方向に突出する第2シャフト鍔部とから構成し、案内通路を、その第2シャフト鍔部に、その第2シャフト鍔部の第1シャフト側の端面に開口するとともに第2シャフトの径方向に延びるように形成してもよく、第2シャフト鍔部の両方の端面に開口するとともに第2シャフトの径方向に延びるように形成してもよい。
本項に記載の「正方向」および「逆方向」は、ステアリング操作部材の操作方向に対応する方向であり、例えば、ステアリング操作部材が左旋回方向に操作された場合を「正方向」とすれば、「逆方向」は、ステアリング操作部材が右旋回方向に操作された場合の方向である。また、転舵装置側シャフトの一端部と転舵装置との連結、もしくは、操作部材側シャフトの一端部と操作部材との連結は、それらが直接的に連結されるものであってもよく、それらの間にイタミディエイトシャフト,ユニバーサルジョイント等を介して連結されるものであってもよい。
(2)前記第1ローラと前記第2ローラとが、前記第1シャフトの周方向においてズレた状態で前記第1シャフトの回転軸線方向に並んで配置された(1)項に記載の車両用操舵力伝達装置。
本項に記載の操舵力伝達装置においては、係合部の構造が具体的に限定されている。2つのローラを挟む1対のローラは第1シャフトの径方向に平行に延びるように配置されており、それら2つのローラを第1シャフトの周方向にズレて配置すれば、各ローラを自身に対応する側壁面に接触する構造を容易に実現することが可能となる。したがって、本項に記載の操舵力伝達装置によれば、2つのローラから構成される係合部の案内通路内でのガタつきを容易に抑制することが可能となる。
(3)前記第1ローラの外径と前記第2ローラの外径とが等しい(1)項または(2)項に記載の車両用操舵力伝達装置。
回転伝達機構による正方向の回転伝達の際には第1ローラが転動し、逆方向の回転伝達の際には第2ローラが転動する。このため、第1ローラと第2ローラとは同形状であることが望ましく、特に、外径に関しては同じであることが望ましい。また、2つのローラの外径を等しくすれば、係合部の構成を単純化することが可能となる。
(4)前記第1シャフトが、(i)それの本体部である第1シャフト本体部と、(ii)その第1シャフト本体部の前記第2シャフト側の端部において、その第1シャフト本体部と一体的に設けられ、その第1シャフト本体部から前記第1シャフトの径方向に突出するとともに、前記第1シャフトの回転軸線からその第1シャフトの径方向に前記所定距離より離れた位置において前記係合部が設けられた第1シャフト鍔部とを有し、
前記回転伝達機構が、
前記1対の側壁面の一方からの付勢力による前記第1ローラの前記1対の側壁面の他方に向かう方向の変位、および、前記1対の側壁面の他方からの付勢力による前記第2ローラの前記1対の側壁面の一方に向かう方向の変位を弾性的に許容しつつ、それら第1ローラおよび第2ローラを前記第1シャフト鍔部に保持させる弾性保持機構を有する(1)項ないし(3)項のいずれか1つに記載の車両用操舵力伝達装置。
(5)前記弾性保持機構が、前記第1ローラの変位に応じた大きさの弾性反力によってその第1ローラを前記1対の側壁面の一方に押し付け、かつ、前記第2ローラの変位に応じた大きさの弾性反力によってその第2ローラを前記1対の側壁面の他方に押し付けるように構成された(4)項に記載の車両用操舵力伝達装置。
回転伝達機構による正方向の回転伝達の際には、1対の側壁面の一方からの付勢力が生じ、逆方向の回転伝達の際には、1対の側壁面の他方からの付勢力が生じる。また、第1ローラは1対の側壁面の一方に押し付けられた状態で配置されるとともに、第2ローラは1対の側壁面の他方に押し付けられた状態で配置されることから、回転伝達機構による回転伝達がされていない場合でも、1対の側壁面の一方からの付勢力、および、1対の側壁面の他方からの付勢力が生じている。したがって、上記2つの項に記載の操舵力伝達装置によれば、上記弾性保持機構によって確実に係合部の1対の側壁面の間でのガタつきを抑制することが可能となる。
前者の項に記載の「第1シャフト鍔部」は、第1シャフトの本体部の外周面の一部から第1シャフトの径方向に突出するものであってもよく、第1シャフトの本体部の外周面の全周にわたって第1シャフトの径方向に突出するものであってもよい。具体的に言えば、例えば、細長い形状のアーム部であってもよく、円形状のフランジ部であってもよい。
(6)前記回転伝達機構が、
前記正方向の回転伝達の際に伝達される回転トルクが大きくなった場合に、前記第1ローラの変位に伴って、前記第2ローラが、前記1対の側壁面の他方から離間し、前記1対の側壁面の一方に当接してそれを転動し、前記逆方向の回転伝達の際に伝達される回転トルクが大きくなった場合に、前記第2ローラの変位に伴って、前記第1ローラが、前記1対の側壁面の一方から離間し、前記1対の側壁面の他方に当接してそれを転動するように構成された(4)項または(5)項に記載の車両用操舵力伝達装置。
本項に記載の操舵力伝達装置は、回転伝達機構によって伝達される回転トルクが小さい場合には、1つのローラがそのローラに対応する側壁面を転動し、回転トルクが大きくなったら、2つのローラがその側壁面を転動する構造とされている。したがって、本項に記載の操舵力伝達装置によれば、回転トルクが大きくなった場合にローラおよび側壁面への負荷を分散することが可能となり、ローラおよび側壁面の摩耗,劣化等を抑制することが可能となる。
(7)前記弾性保持機構が、
一端部において前記第1ローラを自身の軸線回りに回転可能に支持し、他端部において前記第2ローラを自身の軸線回りに回転可能に支持するとともに、それら一端部と他端部との間において前記第1シャフトの径方向に延びる軸線回りに揺動可能に前記第1シャフト鍔部に保持される軸と、
その軸の前記一端部を前記1対の側壁面の一方に付勢するとともに前記他端部を前記1対の側壁面の他方に付勢するように前記軸に対して弾性力を発生させ、前記1対の側壁面の一方からの付勢力による前記軸の一端部の前記1対の側壁面の他方に向かう方向の変位、および、前記1対の側壁面の他方からの付勢力による前記軸の他端部の前記1対の側壁面の一方に向かう方向の変位を弾性的に許容する弾性体と
を有する(4)項ないし(6)項のいずれか1つに記載の車両用操舵力伝達装置。
本項に記載の操舵力伝達装置においては、2つのローラを回転可能に支持する軸を、それの軸線方向と第1シャフトの回転軸線方向とがズレるように揺動することで、2つのローラを第1シャフトの周方向にズレた状態で第1シャフトの回転軸線方向に並んで配置することが可能となる。さらに、弾性保持機構の有する弾性体が、その軸に対して、その軸の軸線方向と第1シャフトの回転軸線方向とがズレるように弾性力を発生させている。したがって、本項に記載の装置によれば、2つのローラから構成される係合部の案内通路内でのガタつきを容易に抑制することが可能となる。
以下、請求可能発明の実施例および変形例を、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、本請求可能発明は、下記実施例の他、前記〔発明の態様〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。
<車両用ステアリングシステムの全体構成>
図1に、実施例の車両用操舵力伝達装置を備えたステアリングシステムの全体構成を示す。本ステアリングシステムは、運転者によって操作されるステアリング操作部材としてのステアリングホイール10と、一端部においてステアリングホイール10を保持する操舵力伝達装置12と、車輪を転舵する転舵装置14と、操舵力伝達装置12と転舵装置14との間に位置するインタミディエイトシャフト(以下、「I/Mシャフト」と略す場合がある)16とを含んで構成されている。さらに、I/Mシャフト16の一端部と操舵力伝達装置12の備える出力シャフト18とは、ユニバーサルジョイント20によって連結され、I/Mシャフト16の他端部と転舵装置14の備える入力シャフト22の一端部とは、もう1つのユニバーサルジョイント24によって連結されている。
本システムは、図1において右側、つまり、ステアリングホイール10側が車両後方を、左側、つまり、転舵装置14側が車両前方を向くように配設されており、I/Mシャフト16は、車室とエンジン室とを区画するダッシュパネル26に設けられた穴を通るようにして配設されており、I/Mシャフト16のその穴を通る部分はブーツ28に被われている。
転舵装置14は、入力シャフト22と、外殻部材としてのハウジング30と、車輪を転舵するための転舵ロッド32とを備えており、その転舵ロッド32は、それの軸線方向に移動可能にそのハウジング30に保持されるとともに、車幅方向に延びるように配設されている。転舵ロッド32は、それの両端部が、左右の前輪の各々を保持するステアリングナックル(図示省略)に連結されている。また、入力シャフト22は、ハウジング30に回転可能に保持され、そのハウジング30内において、転舵ロッド32と係合している。入力シャフト22の車両前方側の端部にはピニオン(図示省略)が形成されており、転舵ロッド32の軸線方向における中間部に形成されたラック(図示省略)がそのピニオンと噛合することで、転舵ロッド32と入力シャフト22とが係合しているのである。
操舵力伝達装置12は、いわゆるステアリングコラムとして構成されたものであり、インパネリインフォースメント34に設けられたステアリングサポート36において、車体の一部に固定支持される。操舵力伝達装置12は、支持された状態では、図に示すように、車両前方側が下方に位置するように傾斜した姿勢で配置されることになる。操舵力伝達装置12には、それの前方部に前方ブラケット38が設けられるとともに、その前方ブラケット38より車両後方側にブレークアウェイブラケット(以下、「B.A.BKT」と略す場合がある)40が設けられており、それら前方ブラケット38とB.A.BKT40との各々が、ステアリングサポート36に取り付けられることで、操舵力伝達装置12は、2箇所において支持される。支持された操舵力伝達装置12は、後方に位置する部分がインパネ42から車両後方側に突出する状態とされ、その突出する後端部に、ステアリングホイール10が取り付けられている。操舵力伝達装置12のインパネ42から突出する部分は、コラムカバー44によって覆われ、また、下部は、インパネロアカバー46によってカバーされる。
図2に、操舵力伝達装置12の側面断面図を示す。操舵力伝達装置12は、大きくは、ステアリングホイール10を保持するとともに軸線方向に伸縮可能とされたコラムセクション50と、電動式パワーステアリング機能を実現する主体となるEPSセクション52とに区分することができ、それら2つのセクション50,52が一体化されたものとなっている。以下、それら各セクションについて、順に説明する。
コラムセクション50は、ステアリングホイール10を車両後方側の端部において保持するメインシャフト54と、そのメインシャフト54を挿通させた状態で回転可能に保持するコラムチューブ56とを含んで構成されている。メインシャフト54は、車両後方側つまり上方側に位置させられるアッパシャフト58と、車両前方側つまり下方側に位置させられるロアシャフト60とを含んで構成されている。アッパシャフト58はパイプ状に、ロアシャフト60はロッド状に形成され、アッパシャフト58の前方部にロアシャフト60の後方部が挿入されている。アッパシャフト58とロアシャフト60とはスプライン嵌合されており、アッパシャフト58とロアシャフト60とは、回転軸線方向に相対移動可能かつ相対回転不能な状態で接続されている。つまり、メインシャフト54は、回転軸線方向に伸縮可能な構造とされている。なお、ロアシャフト60は、それの後方側のシャフト本体部62と、そのシャフト本体部62の前方側のそのシャフト本体部62の外径より大きな外径の鍔部としての円形フランジ部64とから構成されており、その円形フランジ部64において、後に説明するEPSセクション52に連結されている。なお、本操舵力伝達装置12では、ロアシャフト60のシャフト本体部62とアッパシャフト58とによって、メインシャフト54のシャフト本体部が構成されている。
コラムチューブ56は、車両後方側(上方)に位置させられるアッパチューブ66と、車両前方側(下方)に位置させられるロアチューブ68とを含んで構成されている。アッパアチューブ66およびロアチューブ68は、ともに筒状のものであり、アッパチューブ66の前方部にロアチューブ68の後方部が嵌入されている。ロアチューブ68は、段付形状とされており、それの後方の部分においてアッパチューブ66の内径より小さな外径の小径部70と、前方の部分においてアッパチューブ66の内径より大きな外形の大径部72と、小径部70と大径部72とをつなぐ段差部74とを有している。ロアチューブ68の小径部70とアッパチューブ66との間には、図示を省略するライナが設けられており、このライナを介することによって、ロアチューブ68がアッパチューブ66にがたつきなく嵌入されるとともに、アッパチューブ66とロアチューブ68との回転軸線方向の相対移動を容易ならしめている。つまり、コラムチューブ56は、回転軸線方向に伸縮可能な構造とされている。
また、アッパチューブ66の後端部とロアチューブ68の前端部とには、それぞれ、ラジアルベアリング76,78が設けられ、コラムチューブ56は、それらベアリング76,78を介して、メインシャフト54を、それのシャフト本体部において回転可能に保持している。このような構造とされていることで、コラムセクション50は、メインシャフト54の回転を担保しつつ、伸縮可能とされているのである。
図3に、EPSセクション52の側面断面図を示す。EPSセクション52は、ステアリングホイール10に加えられた操作力を転舵装置14に対して出力するための出力シャフト18と、動力源としての電磁モータ80を有してそのモータ80によって出力シャフト18の回転出力を助勢する助勢装置82と、出力シャフト18を回転可能に保持するとともに助勢装置82を収容するハウジングとしてのEPSハウジング84とを含んで構成されている。出力シャフト18は、出力側シャフト86,入力側シャフト88,トーションバー90の3つが一体化されたものとして構成されている。出力側シャフト86は、EPSハウジング84の車両前方側から延出しており、その延出する部分において、ユニバーサルジョイント20を介して、I/Mシャフト16に接続され、転舵装置14へ回転を出力する。
出力側シャフト86は、中空構造とされており、その出力側シャフト86の車両後方側の部分に入力側シャフト88が挿入している。出力側シャフト86の内周面と入力側シャフト88の外周面との間には、軸受92が介在させられており、出力側シャフト86と入力側シャフト88とは同軸的に相対回転可能とされている。入力側シャフト88は、車両前方側の端面に開口して回転軸線方向に延びる有底穴を有しており、入力側シャフト88の有するその有底穴と出力側シャフト86の有する穴とによって形成された空間に、トーションバー90が配設されている。トーションバー90の一端部は、その有低穴の底部にピン94によって固定されており、また、トーションバー90のもう一方の端部は、出力側シャフト86を回転軸線方向に貫通する貫通穴の前方側の端部にピン96によって固定されている。このような構成により、出力シャフト18は、トーションバー90の捩りを許容し、その分だけ自身も捩じられるものとされているのである。また、出力側シャフト86は、その外周において2つのラジアルベアリング98,100を介してEPSハウジング84に回転可能に保持され、入力側シャフト88は、その外周においてニードルベアリング102を介してEPSハウジング84に回転可能に保持されている。
助勢装置82は、上記電磁モータ80と、その電磁モータ80のモータ軸に連結されたウォーム104と、そのウォーム104に噛合させられるウォームホイール106とを含んで構成されている。そのウォームホイール106は、出力シャフト18の出力側シャフト86に固定されており、出力側シャフト86に対して相対回転不能とされている。このような構造により、電磁モータ80によってウォーム104に回転力が付与され、ウォームホイール106に回転力が付与される。つまり、助勢装置82は、電磁モータ80によって出力シャフト18の回転出力が助勢されて、車輪の転舵を助勢する転舵助勢力(「操舵助勢力」と言うこともできる)を発生させる構造とされている。
また、EPSセクション52は、回転角センサ108を備えている。回転角センサ108は、トーションバー90の車両前方部が固定される出力側シャフト86の回転角度位置と、トーションバー90の車両後方部が固定される入力側シャフト88の回転角度位置との差である相対回転変位量を検出するためのデバイスとされている。2本のシャフト86,88の相対回転変位量に基づいて操舵トルクを推定することが可能であり、その操舵トルクの大きさに応じた転舵助勢力を発生させるように電磁モータ80の作動が制御される。
また、出力シャフト18は、メインシャフト54の回転軸線と自身の軸線とが平行であり、かつ、それら回転軸線が所定量ズレた状態で配設されており、メインシャフト54の車両前方側の端部、つまり、先に説明したロアシャフト60の円形フランジ部64に連結されている。その連結構造について、図3に加えて、それの拡大図である図4、および、図3におけるA−A’断面図である図5をも参照しつつ詳しく説明する。
メインシャフト54を構成するロアシャフト60は、円形フランジ部64の前方側の端面に開口する凹所114を有しており、その凹所114内に出力シャフト18を構成する入力側シャフト88の後方側の端部が収容されている。ロアシャフト60の円形フランジ部64の前方側の端面には、図5に示すように、凹所114からロアシャフト60の径方向に延びる径方向溝116が形成されている。一方、出力シャフト18を構成する入力側シャフト88には、それの凹所114内に収容された部分に延出プレート118が固定的に嵌合されている。その延出プレート118は、入力側シャフト88の車両後方側の端部から、径方向に延び出すように設けられており、その延出プレート118の先端部が径方向溝116内に延び入っている。なお、本操舵力伝達装置12においては、鍔部としての延出プレート118と、シャフト本体部としての出力シャフト18とによって構成される転舵装置側シャフトが、第1シャフトとして機能している。それに対して、操作部材側のシャフトであるメインシャフト54は、第2シャフトとして機能している。
その鍔部としての延出プレート118の先端部には、図3および図4に示すように、回転軸線方向に延びる貫通穴が形成されており、その貫通穴にピン120が挿入されている。そのピン120の一端部は延出プレート118から車両前方側に突出しており、他端部が延出プレート118から車両後方側に突出している。ピン120は、貫通穴内に位置する箇所において、入力側シャフト88の径方向に延びるように配設された固定ピン122によって延出プレート118に連結されており、ピン120の外径は貫通穴の内径より小さくされている。つまり、ピン120は固定ピン122を中心として揺動可能とされている。そのピン120の一端部にはラジアルベアリング124が固定的に嵌合されており、他端部にもそのラジアルベアリング124と同じ外径のラジアルベアリング126が固定的に嵌合されている。
また、延出プレート118の先端部には、上記固定ピン122によって、図6に示す形状の弾性体としての板ばね128が固定されている。板ばね128は、延出プレート118の先端に固定ピン120によって固定される概して矩形の基底部130と、その基底部130の4隅に立設する4本の腕部132,134,136,138とから構成されている。4本の腕部のうちの2本の腕部132,134が、ラジアルベアリング124と延出プレート118との間において、ピン120を挟みこんでおり、他の2本の腕部136,138が、ラジアルベアリング126と延出プレート118との間において、ピン120を挟みこんでいる。4本の腕部のうちの対角に位置する2本の腕部132,136は内側に曲げられており、それら2本の腕部132,136がピン120に当接している。つまり、板ばね128は、ピン120の車両後方側の端部を図4の紙面手前に付勢するとともに、ピン120の車両前方側の端部を図4の紙面向こうに付勢するように弾性力を発生させている。
延出プレート118の先端部に設けられた2つのラジアルベアリング124,126は、円形フランジ部64に形成された上記径方向溝116に回転軸線方向に並んで係合しており、係合部として機能している。径方向溝116の有する1対の側壁面140,142の間隔は、ラジアルベアリング124,126の外径より僅かに大きくされており、各ラジアルベアリング124,126と1対の側壁面140,142との間にはクリアランス(隙間)が存在する。ただし、それら2つのラジアルベアリング124,126を両端部において保持するピン120には、上述のように、板ばね128によって弾性力が付与されており、2つのラジアルベアリング124,126は入力側シャフト88の周方向にズレた状態とされている。このため、それら2つのラジアルベアリング124,126によって構成される係合部は、径方向溝116にガタつきなく係合している。詳しく言えば、図4におけるB−B’断面図である図7に示すように、第1ローラとしてのラジアルベアリング124は1対の側壁面140,142の一方の側壁面142に弾性力によって押し付けられた状態で接触し、第2ローラとしてのラジアルベアリング126は他方の側壁面140に弾性力によって押し付けられた状態で接触している。つまり、本操舵力伝達装置12は、2つのラジアルベアリング124,126を延出プレート118に弾性的に保持させる弾性保持機構を備えており、その弾性保持機構によって係合部が径方向溝116にガタつきなく係合している。なお、本操舵量く伝達装置12では、弾性保持機構は、2つのラジアルベアリング124,126の軸としてのピンと板ばね128と固定ピン122とによって構成されている。
運転者によってステアリングホイール10が回転操作されると、メインシャフト54が自身の回転軸線回りに回転する。その際、ロアシャフト60の円形フランジ部64に形成された径方向溝116に係合するラジアルベアリング124,126は、径方向溝116の有する1対の側壁面140,142によってそのロアシャフト60の周方向への変位が規制されるとともに、その径方向溝116によってそのシャフト60の径方向への移動が許容される。つまり、1対の側壁面140,142が1対の案内面として機能し、径方向溝116が案内通路として機能するのである。
そして、ロアシャフト60の回転に伴って、ラジアルベアリング124,126が径方向溝116内を移動させられる際に、そのロアシャフト60の回転力が、ラジアルベアリング124,126,ピン120,延出プレート118等を介して、入力側シャフト88に伝達されて、その入力側シャフト88が自身の回転軸線回りに回転するのである。つまり、操舵力伝達装置12は、ロアシャフト60の回転軸線回りの回転を、自身の回転軸線がロアシャフト60の回転軸線からズレて配設された入力側シャフト88に伝達する回転伝達機構を備えるものとされてる。上述のような構造によって、操舵力伝達装置12は、ステアリングホイール10に入力された操舵力を、インタミディエイトシャフト16等を介して転舵装置14に伝達するのである。なお、本操舵力伝達装置12では、その回転伝達機構は、径方向溝116,ラジアルベアリング124,126,ピン120,板ばね128によって構成されている。
操舵力伝達装置12は、EPSセクション52の前方端部と、コラムセクション50のアッパチューブ66とにおいて、車体の一部に取り付けられている。EPSセクション52のEPSハウジング84には、先に説明した前方ブラケット38が固定的に設けられており、この前方ブラケット38には、軸挿通穴160が設けられている。ステアリングサポート36には、軸穴162が穿設された軸受部材164が固定されており、前方ブラケット38の軸挿通穴160と軸受部材164の軸穴162とに、支持軸166が挿通されることで、操舵力伝達装置12は、その支持軸166を中心に揺動可能に支持される。
一方、コラムセクション50は、B.A.BKT40に保持され、そのB.A.BKT40がステアリングサポート36に取り付けられている。詳しく説明すれば、図8に示すように、B.A.BKT40は、アッパチューブ66に固定された被保持部材170を保持する保持部材172と、その保持部材172に固定されてステアリングサポート36に取り付けられる取付プレート174とを有しており、その取付プレート174に設けられたスロット176を利用してステアリングサポート36に締結されている。被保持部材170,保持部材172には、それぞれ長穴178,180が穿設され、それらにはロッド182が貫通しており、図では省略するが、そのロッド182を利用して保持部材172が被保持部材170を挟持するようにされている。この挟持力によって、アッパチューブ66の変位が禁止される構造とされている。操作レバー184を操作することによって、その挟持力を弱めることが可能とされており、挟持力が弱められた状態では、ロッド182の長穴178に沿った移動が許容されることで、アッパチューブ66のロアチューブ68に対する軸線方向の移動が、アッパシャフト58のロアシャフト60に対する軸線方向の移動とともに許容され、コラムセクション50の伸縮が許容される。また、ロッド182の長穴180に沿った移動が許容されることで、前方ブラケット38に挿通された支持軸166を中心とした操舵力伝達装置12の揺動が許容されることになる。つまり、本操舵力伝達装置12は、そのような構造のチルト・テレスコピック機構186を備えているのである。
車両の衝突に起因して運転者がステアリングホイール10に二次衝突した場合には、B.A.BKT40がステアリングサポート36から離脱するとともに、コラムセクション50が収縮させられる。本操舵力伝達装置12には、二次衝突の衝撃を吸収する衝撃吸収機構187が設けられており、コラムチューブ56の収縮に伴ってEAプレート188が変形させられることによって、二次衝突の衝撃が効果的に吸収される。
<回転伝達機構の機能>
本ステアリング装置12においては、互いの軸線が平行にズレた状態で配設された第1シャフトとしての出力シャフト18と第2シャフトとしてのメインシャフト54とが、詳しく言えば、出力シャフト18の入力側シャフト88とメインシャフト54のロアシャフト60とが、上記回転伝達機構によって連結されている。そのことから、ロアシャフト60の回転位相と入力側シャフト88の回転位相とがズレて、それら2本のシャフト60,88の回転位相の差である回転位相差が変化するものとされている。以下に、具体的に図を用いて説明する。
図9に、ロアシャフト60の円形フランジ部64に形成された径方向溝116に係合するラジアルベアリング124,126を示す断面図(図3におけるA−A’断面図に相当する)を示す。図9(a)は、ステアリングホイール10が車輪の転舵中立位置に対応する位置、つまり、中立操作位置にあるときの状態を、図9(b)は、ステアリングホイール10が中立操作位置から左旋回方向に90゜回転操作された位置にあるときの状態を、図9(c)は、ステアリングホイール10が中立操作位置から右旋回方向に90゜回転操作された位置にあるときの状態を、図9(d)は、ステアリングホイール10が中立操作位置から右、若しくは左旋回方向に180゜回転操作された位置にあるときの状態を、それぞれ示している。
図から解るように、ステアリングホイール10が中立操作位置から右、若しくは左旋回方向に90゜回転操作された場合には、ロアシャフト60は自身の回転軸線を中心に90°回転するが、入力側シャフト88は自身の回転軸線を中心に90°までは回転せずに、入力側シャフト88の回転角は90°未満となる。そして、ステアリングホイール10が、さらに回転操作されて、中立操作位置から右、若しくは左旋回方向に180゜回転操作された場合に、ロアシャフト60および入力側シャフト88は共に180°回転する。ロアシャフト60の回転角αと入力側シャフト88の回転角βとの関係は、図10に示すように、ステアリングホイール10が中立操作位置から180°未満回転操作される場合には、入力側シャフト88の回転角βはロアシャフト60の回転角αより小さく、ステアリングホイール10が中立操作位置から180°回転操作されると、入力側シャフト88の回転角βがロアシャフト60の回転角αと同じとなる。つまり、ロアシャフト60の回転位相が、ロアシャフト60の回転位相と入力側シャフト88の回転位相とが一致する特定回転位相となる場合、具体的にいえば、ロアシャフト60の回転角αが0°若しくは180°となる場合には、各回転角α,βがともに同じとなり、回転位相差は0となる。一方、ロアシャフト60の回転角αが0°から180°に変化する間に、回転位相差は徐々に増加し、ある回転角からは逆に、徐々に減少し、0となるのである。この場合の2本のシャフト60,88のギヤ比(dβ/dα)、つまり、ロアシャフト60の回転速度(dα/dt)に対する入力側シャフト88の回転速度(dβ/dt)の比(dβ/dα)は、図11に示すように、ロアシャフト60の回転角αに応じて変化する。
図から解るように、ロアシャフト60の回転角αが0°の場合には、ギヤ比(dβ/dα)は最も小さく、ロアシャフト60の回転角αが大きくなるにつれてギヤ比(dβ/dα)は大きくなる。つまり、本操舵力伝達装置12においては、ステアリングホイール10の操作角が小さい場合においては、穏やかで安定感のあるハンドリングが実現され、ステアリングホイール10の操作角が大きくなるにつれて、レスポンスの良いハンドリングが実現されるのである。なお、本システムにおいては、ステアリングホイール10の操作範囲が、図示を省略する操作範囲制限機構によって、中立操作位置から左右約180゜に制限されている。
ちなみに、図11の縦軸に示されているeは、ラジアルベアリング124,126が径方向溝116に係合する位置の入力側シャフト88の回転軸線からのオフセット量L(図5)に対する入力側シャフト88の回転軸線とロアシャフト60の回転軸線とのズレ量d(図5)の比率(d/L)であり、ステアリングホイール10の操作フィーリングを左右するものとなっている。
また、本操舵力伝達装置12においては、2つのラジアルベアリング124,126によって構成される係合部が、上記弾性保持機構によって、径方向溝116にガタつきなく係合されている。一方、径方向溝内を係合部としての1つのローラが転動する構造の車両用操舵力伝達装置が存在する。このような構造の操舵力伝達装置においては、1つローラを径方向溝内を円滑に転動させるべく、ローラと径方向溝の有する1対の側壁面との間にクリアランス(隙間)が存在し、そのクリアランスに起因して走行時に異音、振動等が発生する虞がある。また、ステアリングホイール10の切り始め,切り返し時等には、そのクリアランスのため、ローラと1対の側壁面の一方とが接触するまでは、ステアリングホイール10の操舵トルクは生じない。このため、運転者がステアリングホイール10の操作フィーリングに違和感を感じる虞がある。
本操舵力伝達装置12においては、上述したように、第1ローラとしてのラジアルベアリング124が弾性力によって1対の側壁面うちの一方の側壁面142に押し付けられた状態でその側壁面142に接触しており、第2ローラとしてのラジアルベアリング126が弾性力によって1対の側壁面うちの他方の側壁面140に押し付けられた状態でその側壁面140に接触している。そして、ステアリングホイール10が正方向としての右旋回方向に回転操作され、上記回転伝達機構によって回転伝達が実行される際には、ラジアルベアリング124が1対の側壁面うちの一方の側壁面142を転動し、一方、ステアリングホイール10が逆方向としての左旋回方向に回転操作され、上記回転伝達機構によって回転伝達が実行される際には、ラジアルベアリング126が1対の側壁面うちの他方の側壁面140を転動するのである。つまり、本操舵力伝達装置12においては、係合部の径方向溝116内でのガタつきが防止されており、そのガタに起因する走行時の異音,振動等を抑制するとともに、ステアリングホイール10の操作フィーリングを向上させているのである。
また、上記回転伝達機構による回転伝達の際に、伝達される回転トルクが大きくなると、2つのラジアルベアリング124,126が1つの側壁面を転動して、メインシャフト54の回転が出力シャフト18に伝達される。詳しく言えば、例えば、ステアリングホイール10が左旋回方向に回転操作されると、図9(b)に示すように、上記他方の側壁面140によってラジアルベアリング126が上記一方の側壁面142に付勢される。つまり、他方の側壁面140からの付勢力によってラジアルベアリング126が一方の側壁面142に向かう方向に変位する。そして、そのラジアルベアリング126は、自身の変位に応じた大きさの弾性反力によって他方の側壁面140に押し付けられ、その側壁面140を転動する。一方、もう1つのラジアルベアリング124は、ラジアルベアリング126の変位に伴って、一方の側壁面142から離間し、他方の側壁面140に当接してその側壁面140を転動する。
このように、左旋回方向の回転伝達の際に伝達される回転トルクが大きくなった場合の径方向溝116および係合部の拡大断面図(図4におけるB−B’断面図に相当する)を図12に示す。図から解るように、2つのラジアルベアリング124,126が1対の側壁面の他方の側壁面140を転動し、メインシャフト54の回転が出力シャフト18に伝達される。1つのローラのみが転動する構造の回転伝達機構においては、その転動する1つのローラに大きな負荷がかかり、その1つのローラに大きな負担となる。本操舵力伝達装置においては、回転トルクが比較的大きい場合には、2つのローラが1つの側壁面を転動し、ローラへの負担を軽減することで、回転伝達気候の耐久性を向上させている。また、例えば、1つのローラに不具合が生じた場合であっても、もう1つのローラによってシャフトの回転を伝達することが可能であり、本操舵力伝達装置12は安全性にも優れた装置とされている。
<変形例>
上記操舵力伝達装置12においては、2つのラジアルベアリング124,126が1つの延出プレート118に保持されているが、2つの延出プレートを入力側シャフトに設け、各延出プレートが1つのラジアルベアリングを保持する構造の装置であってもよい。そのような構造の操舵力伝達装置200の回転伝達機構の拡大断面図を図13に変形例として示す。変形例の操舵力伝達装置200は、回転伝達機構を除き、上記操舵力伝達装置12と略同様の構成とされているため、操舵力伝達装置200については、回転伝達機構に関する部分のみを図示し、全体の図面を省略することとする。また、操舵力伝達装置200の説明においては、上記操舵力伝達装置12と同じ機能の構成要素については、同じ符号を用い、それらの説明は省略あるいは簡略に行うものとする。
変形例の操舵力伝達装置200においては、入力側シャフト88の凹所114内に収容された部分に第1延出プレート202と第2延出プレート204とが固定的に嵌合されている。2つの延出プレート202,204は入力側シャフト88の軸線方向に並んで設けられており、第1延出プレート202は入力側シャフト88の車両後方側の端から径方向に延び出すように設けられ、第2延出プレート204はその第1延出プレート202より車両前方側の箇所から径方向に延び出すように設けられている。鍔部としての各延出プレート202,204の先端部には、回転軸線方向に延びる貫通穴が形成されており、それぞれの貫通穴にピン206,208が固定的に嵌入されている。第1延出プレート202の貫通穴に嵌入されるピン206の一端部は第1延出プレート202から車両前方側に突出しており、一方、第2延出プレート204の貫通穴に嵌入されるピン208の一端部は第2延出プレート204から車両後方側に突出している。ピン206の車両前方側に突出する部分には、ラジアルベアリング210が固定的に嵌入されており、ピン208の車両後方側に突出する部分には、ラジアルベアリング212が固定的に嵌入されている。
2つの延出プレート202,204は、図13におけるC−C’断面図である図14に示すように、入力側シャフト88の周方向にズレて設けられており、2つのラジアルベアリング210,212も入力側シャフト88の周方向にズレて設けられている。このため、第1ローラとしてのラジアルベアリング212が一方の側壁面142に接触するとともに、第2ローラとしてのラジアルベアリング210が他方の側壁面140に接触している。詳しく言えば、図13におけるD−D’断面図である図15に示すように、ラジアルベアリング212は、第2延出プレート204によって一方の側壁面142に押し付けられた状態で接触し、ラジアルベアリング210は、第1延出プレート202によって他方の側壁面140に押し付けられた状態で接触している。
このような構造によって、変形例の操舵力伝達装置200においても、上記操舵力伝達装置12と同様に、係合部としての2つのラジアルベアリング210,212の径方向溝116内でのガタつきが防止されている。なお、2つの延出プレート202,204はいずれも、入力側シャフト88の周方向に弾性変形可能とされており、変形例の操舵力伝達装置200においても、上記操舵力伝達装置12と同様に、伝達される回転トルクが大きくなると、2つのラジアルベアリング210,212が1つの側壁面を転動するようになっている。
また、例えば、2つの延出プレート202,204をそれぞれ剛性の高いものとすることで、伝達される回転トルクが大きくなっても、1つのラジアルベアリングが1つの側壁面を転動するようにできる。詳しく言えば、メインシャフト54の回転が伝達される際に、2つの延出プレート202,204がほとんど弾性変形しなければ、ステアリングホイールがいずれの方向に回転操作されても、ラジアルベアリング212が一方の側壁面142を転動するとともに、ラジアルベアリング210が他方の側壁面140を転動する。つまり、常に、ラジアルベアリング212が一方の側壁面142に接触するとともに、ラジアルベアリング210が他方の側壁面140に接触した状態で、係合部を径方向溝に係合することが可能である。このような構造の操舵力伝達装置も変形例として採用することが可能である。
請求可能発明の実施例である車両用操舵力伝達装置を備えた車両用ステアリングシステムを示す模式図である。 図1の車両用ステアリングシステムの備える車両用操舵力伝達装置を示す断面図である。 車両用操舵力伝達装置の備えるEPSセクションを示す断面図である。 車両操舵力伝達装置の備える回転伝達機構を示す拡大断面図である。 図3に示すAA’線における断面図である。 回転伝達機構の備える弾性体を示す拡大図である。 図4に示すBB’線における断面図である。 車両用操舵力伝達装置の備えるコラムセクションを保持するブレークアウェイブラケットを示す斜視図である。 ステアリングホイールが回転操作される際の図3に示すAA’線における断面図である。 操作部材側シャフトの回転角と転舵装置側シャフトの回転角との関係を示すグラフである。 操作部材側シャフトの回転角に応じて変化する操作部材側シャフトと転舵装置側シャフトとのギヤ比を示すグラフである。 ステアリングホイールが左旋回方向に回転操作される際の図4に示すBB’線における断面図である。 変形例の車両用操舵力伝達装置の備える回転伝達機構を示す拡大断面図である。 図13に示すCC’線における断面図である。 図14に示すDD’線における断面図である。
符号の説明
10:ステアリングホイール(ステアリング操作部材) 12:車両用操舵力伝達装置 14:転舵装置 18:出力シャフト(第1シャフト)(第1シャフト本体部) 54:メインシャフト(第2シャフト) 86:出力側シャフト(第1シャフト本体部) 88:入力側シャフト(第1シャフト本体部) 116:径方向溝(案内通路)(回転伝達機構) 118:延出プレート(第1シャフト鍔部) 120:ピン(軸)(弾性保持機構) 122:固定ピン(弾性保持機構) 124:ラジアルベアリング(第1ローラ)(係合部)(回転伝達機構) 126:ラジアルベアリング(第2ローラ)(係合部)(回転伝達機構) 128:板ばね(弾性体)(弾性保持機構) 140:1対の側壁面(1対の側壁面の他方) 142:1対の側壁面(1対の側壁面の一方) 200:車両用操舵力伝達装置 202:延出プレート(第1シャフト鍔部) 204:延出プレート(第1シャフト鍔部) 210:ラジアルベアリング(第2ローラ)(係合部)(回転伝達機構) 212:ラジアルベアリング(第1ローラ)(係合部)(回転伝達機構)

Claims (5)

  1. 運転者によって操作されるステアリング操作部材と車輪を転舵する転舵装置との一方に一端部が連結され、回転可能に配設された第1シャフトと、
    前記ステアリング操作部材と前記転舵装置との他方に一端部が連結され、前記第1シャフトの回転軸線と自身の回転軸線とが平行でありかつそれら回転軸線が所定距離だけズレた状態で回転可能に配設された第2シャフトと、
    (A) 前記第1シャフトの他端部において、その第1シャフトの回転軸線からその第1シャフトの径方向に前記所定距離より離れた位置に設けられた係合部と、(B) 前記第2シャフトの他端部において、その第2シャフトの径方向に延びるようにして設けられ、前記第1シャフトの係合部を係合させるとともに、その係合部の前記第2シャフトの径方向における移動を許容する案内通路とを含んで構成され、前記第1シャフトと前記第2シャフトとの一方の回転によって、その第1シャフトおよび第2シャフトのそれぞれの回転位相の差である回転位相差を変化させつつ、他方が回転するように構成された回転伝達機構と
    を備えた車両用操舵力伝達装置であって、
    前記案内通路が、前記係合部の移動が許容される方向に平行に延びるとともに前記係合部を挟むように互いに向かい合って配置されて当該案内通路を区画する1対の側壁面を有し、
    前記係合部が、
    前記1対の側壁面の一方に押し付けられた状態で配置され、前記回転伝達機構による正方向の回転伝達の際に、その1対の側壁面の一方を転動する第1ローラと、
    前記1対の側壁面の他方に押し付けられた状態で配置され、前記回転伝達機構による逆方向の回転伝達の際に、その1対の側壁面の他方を転動する第2ローラと
    を有する車両用操舵力伝達装置。
  2. 前記第1シャフトが、(i)それの本体部である第1シャフト本体部と、(ii)その第1シャフト本体部の前記第2シャフト側の端部において、その第1シャフト本体部と一体的に設けられ、その第1シャフト本体部から前記第1シャフトの径方向に突出するとともに、前記第1シャフトの回転軸線からその第1シャフトの径方向に前記所定距離より離れた位置において前記係合部が設けられた第1シャフト鍔部とを有し、
    前記回転伝達機構が、
    前記1対の側壁面の一方からの付勢力による前記第1ローラの前記1対の側壁面の他方に向かう方向の変位、および、前記1対の側壁面の他方からの付勢力による前記第2ローラの前記1対の側壁面の一方に向かう方向の変位を弾性的に許容しつつ、それら第1ローラおよび第2ローラを前記第1シャフト鍔部に保持させる弾性保持機構を有する請求項1に記載の車両用操舵力伝達装置。
  3. 前記弾性保持機構が、前記第1ローラの変位に応じた大きさの弾性反力によってその第1ローラを前記1対の側壁面の一方に押し付け、かつ、前記第2ローラの変位に応じた大きさの弾性反力によってその第2ローラを前記1対の側壁面の他方に押し付けるように構成された請求項2に記載の車両用操舵力伝達装置。
  4. 前記回転伝達機構が、
    前記正方向の回転伝達の際に伝達される回転トルクが大きくなった場合に、前記第1ローラの変位に伴って、前記第2ローラが、前記1対の側壁面の他方から離間し、前記1対の側壁面の一方に当接してそれを転動し、前記逆方向の回転伝達の際に伝達される回転トルクが大きくなった場合に、前記第2ローラの変位に伴って、前記第1ローラが、前記1対の側壁面の一方から離間し、前記1対の側壁面の他方に当接してそれを転動するように構成された請求項2または請求項3に記載の車両用操舵力伝達装置。
  5. 前記弾性保持機構が、
    一端部において前記第1ローラを自身の軸線回りに回転可能に支持し、他端部において前記第2ローラを自身の軸線回りに回転可能に支持するとともに、それら一端部と他端部との間において前記第1シャフトの径方向に延びる軸線回りに揺動可能に前記第1シャフト鍔部に保持される軸と、
    その軸の前記一端部を前記1対の側壁面の一方に付勢するとともに前記他端部を前記1対の側壁面の他方に付勢するように前記軸に対して弾性力を発生させ、前記1対の側壁面の一方からの付勢力による前記軸の一端部の前記1対の側壁面の他方に向かう方向の変位、および、前記1対の側壁面の他方からの付勢力による前記軸の他端部の前記1対の側壁面の一方に向かう方向の変位を弾性的に許容する弾性体と
    を有する請求項2ないし請求項4のいずれか1つに記載の車両用操舵力伝達装置。
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