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JP2010114793A - Fetバイアス回路 - Google Patents

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Masashi Ishida
正志 石田
Tamaki Yoda
環 誉田
Akira Yamada
山田  明
Hiroshi Morita
洋 守田
Kunihiko Furuki
邦彦 古木
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Japan Radio Co Ltd
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Japan Radio Co Ltd
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Abstract

【課題】温度変動における複数の高周波増幅器間のバイアス変動特性のばらつきを低減することのできるFETバイアス回路を提供する。
【解決手段】高周波増幅器1は、第1段増幅器10と、第1段増幅器10の後段に接続される第2段増幅器20と、第2段増幅器20の後段に並列接続される第3段A増幅器31及び第3段B増幅器41(A,Bを第3段増幅器30と呼ぶ)と、第3段増幅器30を制御するA/D変換器13,CPU12,D/A変換器11と、を有している。ここで、第3段A増幅器31には、FET32と、ドレイン電流Vdsdcを測定するための抵抗Rdと、温度センサ34と、ゲート電圧Vgsを制御するための演算増幅器33と、コンデンサC1,C2と、を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、FET(電界効果トランジスタ)のバイアス回路に関する。
従来より、無線通信機の高周波回路では、FETを用いた高周波増幅器が一般的であり、特に携帯電話や携帯電話用基地局等に多く用いられている。近年、携帯電話の普及に伴い、基地局の出力、回線数及び通信方式(W−CDMA等)の採用による通信速度の向上が図られ、高周波増幅器の高出力化が進められた。
高周波増幅器の動作点における分類としてA級,AB級,B級があり、各動作を実現させるためにアイドル時のドレイン電流を制御するゲート電圧によって設定する。例えば、A級動作の場合には、ゲート電圧はアイドル時のドレイン電流をピンチオフ点と飽和点との間の中央になるようにバイアスを設定する。B級動作の場合には、ピンチオフ点の近くにバイアスを設定し、同様にしてAB級動作の場合には、A級のバイアス点とB級のバイアス点との間にバイアスを設定することになる。
しかし、電界効果トランジスタであるFETは、製造プロセスにおいてピンチオフ電圧のばらつきを有し、このばらつきはドレイン電流のばらつきとなり、結果として高周波特性のばらつきとなる。このため、ドレイン電流を所定の電流値となるようにゲート電圧を調整することが必要となる。
本願出願人は、特許文献1に示すように基準電圧発生回路に感温素子を用い、FETのゲート電圧が所定の基準電圧と等しくなるようにFETのゲートに印加する電圧を制御する閉ループ制御を行うバイアス回路に関する出願をした。
図6の回路は特許文献1の高周波増幅器であり、FETバイアス回路を用いた高周波増幅器の構成を示している。図6に示すような回路構成としたことにより、FETのゲート側回路とドレイン側回路とを分離でき、従ってドレイン電流をより自由に設定可能とした。これにより、入力信号や温度変化で生じるゲート電流変動によるバイアス点変動を防ぎ、A級,AB級及びB級のいずれでもFETを動作可能とし、さらにFETの熱破壊をも防ぐことを可能としている。
また、特許文献2には、コンピュータを用いて閉ループ制御を実現するために、アナログ/デジタル変換器によりドレイン電流測定手段で測定された電流値から所定のドレイン電流を得るゲート電圧を推定し、デジタル/アナログ変換器の出力レベルの制御によりバイアス変動を低減させる技術が開示されている。
特開2003−8358号公報 特開平10−290129号公報
上述した特許文献1では、FETのゲートに印可する電圧を制御する閉ループ制御を行う構成により、A級,AB級及びB級のいずれもでもFETを動作させることが可能となる。しかし、初期設定として感温素子の特性確認とFETのアイドル電流設定のボリューム調整とが必要であることから、複数の高周波増幅器を並列接続する場合では高周波増幅特性のばらつきを低減する調整作業が必要であった。
また、特許文献2では、コンピュータを用いて閉ループ制御によりバイアス変動を低減させることは可能であるが、特許文献1のようなA級,AB級及びB級のいずれでもFETを動作させるような制御はなされていなかった。
そこで、本発明のFETバイアス回路は、温度変動における複数の高周波増幅器間のバイアス変動特性のばらつきを低減することのできるFETバイアス回路を提供することを目的とする。
以上のような目的を達成するために、本発明に係るFETバイアス回路は、前段の増幅器で増幅された高周波信号を最終段のFETのゲートに入力し、その増幅信号をドレインから得る高周波増幅器に設けられたFETバイアス回路において、FETのドレイン電流を測定するドレイン電流測定手段と、FETの雰囲気温度を測定する温度測定手段と、FETのゲートバイアス設定手段と、複数の高周波増幅器の制御を行う制御手段と、を有し、制御手段は、ドレイン電流測定手段の電流値により得られたアイドル時のドレイン電流と、温度測定手段の雰囲気温度と、に基づいて予め決められたアイドル電流となるように各高周波増幅器のゲート電圧を制御することを特徴とする。
また、本発明に係るFETバイアス回路において、制御手段は、ドレイン電流測定手段よりFET動作時の消費電流とアイドル時のドレイン電流とを取得して、予め記憶された温度補償テーブルに基づいてドレイン電流を予め決められた値に制御することで温度補償することを特徴とする。
また、本発明に係るFETバイアス回路において、各高周波増幅器のゲート電圧は制御手段によって制御され、制御手段は、各FETバイアス回路により各高周波増幅器の高周波特性のばらつきを低減させることを特徴とする。
さらに、本発明に係るFETバイアス回路において、制御手段は、温度測定手段から取得した雰囲気温度が予め設定した温度より高くなった場合、過熱防止のために各高周波増幅器の高周波特性のばらつきを低減させながらゲート電圧を低下させることを特徴とする。
本発明を用いることで、コンピュータによる閉ループ制御によりバイアス変動を低減させると共に、A級,AB級及びB級のいずれでもFETを動作させるような制御をすることが可能となる。また、本発明のFETバイアス回路は、温度変動における複数の高周波増幅器間のバイアス変動のばらつきを低減できるという効果がある。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下実施形態という)を、図面に従って説明する。
(実施例)
図1はFETバイアス回路を用いた多段式の高周波増幅器1の構成を示している。高周波増幅器1は、第1段増幅器10と、第1段増幅器10の後段に接続される第2段増幅器20と、第2段増幅器20の後段に並列接続される第3段A増幅器31及び第3段B増幅器41(A,Bを第3段増幅器30と呼ぶ)と、一部図を省略したが、第3段増幅器30を制御するA/D変換器13,CPU12,D/A変換器11と、を有している。第3段A増幅器31には、FET32と、ドレイン電流を測定するための抵抗Rdと、温度センサ34と、ゲート電圧Vgsを制御するための演算増幅器33と、コンデンサC1,C2と、を有している。
高周波増幅器1の入力端子INに得られる入力信号は、第1段増幅器10と第2段増幅器20とで増幅され、第3段増幅器30に入力される。第3段A増幅器31に入力された入力信号はコンデンサC1を介して増幅素子であるFET32のゲートに供給される。このFET32には高周波特性の優れたGaAaFETが使用され、FET32のゲートにはゲート電圧Vgsの印加回路である抵抗Rg及びD/A変換器11の出力を増幅する演算増幅器33が接続されている。また、FET32のソースは接地され、FET32のドレインはコンデンサC2を介して出力端子OUTに接続されている。
FET32のドレインには、ドレイン電流Idsdcを測定するための抵抗Rdが接続され、抵抗Rdを介して電源VDDがFET32のドレインに供給されている。A/D変換器13は抵抗Rdを介してドレイン電流Idsdcを測定してその測定値をCPU12へ出力する。CPU12は、マイクロコンピュータなどの演算手段と記憶手段とを有し、A/D変換器13からのドレイン電流値と、FET32の雰囲気温度を測定する温度センサからの温度データと、を取得する。
図3は高周波増幅器の制御の流れを示している。図中のステップS1の初期設定及びステップS3の温度補償実動作はサブルーチンである。高周波増幅器の制御は主に高出力の第3段増幅器に関するもので、ステップS1では、第3段増幅器を雰囲気温度を変えることのできる恒温槽に入れて温度に対するドレイン電流Idsdcの変化から出力すべきゲート電圧Vgsrfを算出するための温度補償データを作成するものである。
ステップS1において、温度補償データが得られると、ステップS2において、そのデータをCPU12の記憶手段に記憶させる温度補償データロードを実行する。その後、ステップS3の温度補償実動作において、動作中の高周波増幅器のFET雰囲気温度を測定してアイドル時のドレイン電流Idsdcが予め決められた値になるようにゲート電圧Vgsを制御することになる。
図2には第3段増幅器の温度補償動作の特性図を示し、図中横軸はFET基板温度、縦軸はドレイン電流Idsdcを示している。図中点線は、温度補償が無い場合の特性を示し、常温における特性を維持するように温度補償を行うことにより一定の特性を得ることが可能となる。
数百ワット級のFETの場合には、FET雰囲気温度が、例えば、80度に近づくに従い、FETの性能劣化が顕著となることから、単なる温度補償だけでなく、過熱保護をする必要がある。そこで、図2に示すように別々に温度補償と過熱保護とを施したFET毎の制御では第3段A増幅器と第3段B増幅器との高周波特性が一致しない場合がある。高周波特性が一致しない場合には、高出力化を図るためにFETを並列接続する構成において、各FETの負荷が偏る可能性がある。
一般的に、ゲート電圧Vgsの制御はFET毎に行われるため、FET毎に高周波特性のばらつきが生じることになる。そこで、本実施形態では、各FETの負荷の偏りを低減して図2の最終特性に一致させるために複数のFETの制御を行った。
図4は高周波増幅器の初期設定のサブルーチンの流れを示している。初期設定を開始するために、ステップS10において、図1の第3段増幅器30を恒温槽内に設置し、ドレイン電流IdsdcをA/D変換器13により測定し、FETの雰囲気温度を温度センサ34で測定し、予め決められたドレイン電流(アイドル電流)となるようにゲート電圧Vgsを調整する。
次に、ステップS12において、恒温槽内を常温(例えば25度)に設定して、ドレイン電流IdsdcをA/D変換器13により測定し、FETの雰囲気温度を温度センサ34で測定し、予め決められたドレイン電流(アイドル電流)となるようにゲート電圧Vgsを調整し、調整したゲート電圧Vgsと雰囲気温度とを記憶する。
ステップS14において、恒温槽内を最低温度(例えば−20度)に設定して、ドレイン電流IdsdcをA/D変換器13により測定し、FETの雰囲気温度を温度センサ34で測定し、予め決められたドレイン電流(アイドル電流)となるようにゲート電圧Vgsを調整し、調整したゲート電圧Vgsと雰囲気温度とを記憶する。
ステップS16において、恒温槽内を最高温度(例えば50度)に設定して、ドレイン電流IdsdcをA/D変換器13により測定し、FETの雰囲気温度を温度センサ34で測定し、予め決められたドレイン電流(アイドル電流)となるようにゲート電圧Vgsを調整し、調整したゲート電圧Vgsと雰囲気温度とを記憶する。
ステップS18において、最低温度、常温及び最高温度における測定結果から、温度に対するゲート電圧の傾きを計算して温度補償テーブルを作成して、図3のフローチャートに戻る。図3のステップS2において、このようにして得られた温度補償データを統計データとして組み入れ、例えば、最小二乗法を適用して多項式近似式を求めて、代表値を作成する。量産時には完成した温度補償データの代表値のロードのみを行う。なお、初期設定中にアイドル電流設定値のばらつきを統計的に把握することで、ロット毎の特性把握が可能となる。ここで、本実施形態において、特徴的な事項の一つは、ステップS3の温度補償実動作において特性のばらつきを微調整することである。この微調整により、初期設定時の温度補償データは、おおよその特性を得るだけですみ、個々の特性をCPUに記憶する必要が無くなることである。
図5は高周波増幅器の温度補償実動作のサブルーチンの流れを示している。実動作のステップS20において、温度センサによりFET雰囲気温度を測定する。ステップS22において、CPUはドレイン電流IdsdcをA/D変換器から取得して、一時記憶する。次に、ステップS24において、温度補償データに基づき、測定された温度に応じたゲート電圧をD/A変換器から出力した後に、ドレイン電流IdsdcをA/D変換器から取得して一時記憶した電流値との差分をその他のFETの差分と比較し、差分が最小となるように再度バイアス電圧を調整する。ステップS26において、調整された制御信号となるゲートバイアス電圧をD/A変換器から出力して最初に戻ることになる。
以上、上述したように、本実施形態に係るFETバイアス回路は、コンピュータを用いて閉ループ制御によりバイアス変動を低減させると共に、A級,AB級及びB級のいずれもでもFETを動作させるような制御をすることが可能となる。また、FETバイアス回路は、温度変動における複数の高周波増幅器間のバイアス変動のばらつきを低減できる。本実施形態で説明した高周波増幅器は、基地局アンテナの近傍もしくは高所に配置され、日照により高温となりうるため、温度特性の良い高周波増幅器は重要である。
本発明の実施形態に係るFETバイアス回路を用いた高周波増幅器の構成を示す回路図である。 本発明の実施形態における温度補償動作を示す特性図である。 本実施形態に係る高周波増幅器の制御の流れを示すフローチャート図である。 本実施形態に係る高周波増幅器の初期設定の流れを示すフローチャート図である。 本実施形態に係る高周波増幅器の実動作の流れを示すフローチャート図である。 従来のFETバイアス回路を用いた高周波増幅器の構成を示す回路図である。
符号の説明
1 高周波増幅器、10 第1段増幅器、11 D/A変換器、12 CPU、13 A/D変換器、20 第2段増幅器、30 第3段増幅器、31 第3段A増幅器、32 FET、33 演算増幅器、34 温度センサ、41 第3段B増幅器、C1,C2 コンデンサ、Rd,Rg 抵抗、Vgsdc,Vgsrf ゲート電圧、Vdsdc ドレイン電圧、Idsdc,Idsrf ドレイン電流。

Claims (4)

  1. 前段の増幅器で増幅された高周波信号を最終段のFETのゲートに入力し、その増幅信号をドレインから得る高周波増幅器に設けられたFETバイアス回路において、
    FETのドレイン電流を測定するドレイン電流測定手段と、
    FETの雰囲気温度を測定する温度測定手段と、
    FETのゲートバイアス設定手段と、
    複数の高周波増幅器の制御を行う制御手段と、
    を有し、
    制御手段は、ドレイン電流測定手段の電流値により得られたアイドル時のドレイン電流と、温度測定手段の雰囲気温度と、に基づいて予め決められたアイドル電流となるように各高周波増幅器のゲート電圧を制御することを特徴とするFETバイアス回路。
  2. 請求項1に記載のFETバイアス回路において、
    制御手段は、ドレイン電流測定手段よりFET動作時の消費電流とアイドル時のドレイン電流とを取得して、予め記憶された温度補償テーブルに基づいてドレイン電流を予め決められた値に制御することで温度補償することを特徴とするFETバイアス回路。
  3. 請求項1又は2に記載のFETバイアス回路において、
    各高周波増幅器のゲート電圧は制御手段によって制御され、制御手段は、各FETバイアス回路により各高周波増幅器の高周波特性のばらつきを低減させることを特徴とするFETバイアス回路。
  4. 請求項1又は2に記載のFETバイアス回路において、
    制御手段は、温度測定手段から取得した雰囲気温度が予め設定した温度より高くなった場合、過熱防止のために各高周波増幅器の高周波特性のばらつきを低減させながらゲート電圧を低下させることを特徴とするFETバイアス回路。
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