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JP2010198860A - 放電灯点灯回路 - Google Patents

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JP2010198860A
JP2010198860A JP2009041254A JP2009041254A JP2010198860A JP 2010198860 A JP2010198860 A JP 2010198860A JP 2009041254 A JP2009041254 A JP 2009041254A JP 2009041254 A JP2009041254 A JP 2009041254A JP 2010198860 A JP2010198860 A JP 2010198860A
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Shohei Yagitsu
翔平 柳津
Masayasu Ito
昌康 伊藤
Takao Muramatsu
隆雄 村松
Toshiyuki Tsuchiya
俊幸 土屋
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】極性切替時、放電灯が失灯する可能性がある。
【解決手段】放電灯点灯回路100において、駆動電圧生成部12は、駆動対象の放電灯4に交流の駆動電圧VLを供給する。制御回路10は、駆動電圧VLの極性を切り替えるよう駆動電圧生成部12を設定してから所定の切替後補助期間が経過するまでの間、駆動電圧生成部12が放電灯4に供給する駆動電力を、所定の目標電力よりも増やすための制御を行う。制御回路10は、駆動電圧VLの極性を切り替えるよう駆動電圧生成部12を設定する前のランプ電流ILが大きいほど切替後補助期間の長さを短く設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、放電灯を交流駆動する放電灯点灯回路に関する。
近年、車両用灯具(前照灯)として、従来のフィラメントを有するハロゲンランプに代えて、メタルハライドランプ(以下、放電灯と称する)が利用されている。放電灯は、ハロゲンランプに比べて発光効率、長寿命が得られる反面、駆動電圧として数十〜数百Vが必要であるため、12V(もしくは24V)の車載バッテリでは直接駆動することができず、放電灯点灯回路(バラストとも称される)が必要となる。
放電灯を点灯する方式には、直流駆動と交流駆動がある。直流駆動では放電のアークが非対称となり、発光プロファイルが不均一となるため、車両用灯具としての利用には適さない。したがって車両用灯具では交流駆動とするのが一般的である。放電灯を10kHz以上の高周波で交流駆動すると、放電管内の気流と点灯周波数が共振する現象(音響共鳴などと呼ばれる)が発生し、放電アークが不安定になるという問題が発生しうる。そこで現在では10kHz以下の低周波で駆動する方式(低周波駆動方式)が主流となっている。
放電灯点灯回路は、バッテリ電圧を昇圧するDC/DCコンバータと、DC/DCコンバータの出力電圧を交流変換するHブリッジ回路などのスイッチング回路と、スタータ回路と、これらの回路ブロックを制御する制御回路とを備えている(たとえば特許文献1参照)。
特開平11−329777号公報
放電灯を交流駆動する場合、放電灯に印加される駆動電圧の極性の切替に伴い放電灯を流れる駆動電流はゼロを交差してその向きを変える。この際、駆動電流が小さくなるので理論上放電灯が失灯する可能性がある。
ここで放電灯の失灯とは、駆動電流がおよそゼロとなったまま極性が切り替わらなくなる状態をいう。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、極性切替の際の失灯の可能性を低減しうる放電灯点灯回路の提供にある。
本発明のある態様は、放電灯点灯回路に関する。この放電灯点灯回路は、駆動対象の放電灯に交流の駆動電圧を供給する駆動電圧生成部と、駆動電圧の極性を切り替えるよう駆動電圧生成部を設定してから所定の切替後補助期間が経過するまでの間、駆動電圧生成部が放電灯に供給する駆動電力を、所定の目標電力よりも増やすための制御を行う制御部と、を備える。
この態様によると、駆動電圧生成部が放電灯に供給する駆動電力を切替後補助期間において一時的に増やすので、放電灯を流れる電流の極性切替を促すことができる。
制御部は、駆動電圧の極性を切り替えるよう駆動電圧生成部を設定する前の駆動電流が大きいほど切替後補助期間の長さを短く設定してもよい。この場合、放電灯点灯回路の電力損失が大きくなりうる切替後補助期間を短くできる。
駆動電圧生成部は、放電灯に供給するための出力電圧を生成するDC/DCコンバータを備えてもよい。制御部は、切替後補助期間の開始に合わせてDC/DCコンバータのスイッチング素子のオン期間を開始してもよい。この場合、切替後補助期間とオン期間との同期をとることができる。
本発明の別の態様もまた、放電灯点灯回路である。この放電灯点灯回路は、アクティブ状態において、駆動対象の放電灯の一端に第1駆動電圧を供給する第1DC/DCコンバータと、アクティブ状態において、放電灯の他端に第2駆動電圧を供給する第2DC/DCコンバータと、放電灯の一端側に設けられ、オン状態において、放電灯の一端と固定電圧端子との間を電気的に導通させる第1スイッチと、放電灯の他端側に設けられ、オン状態において、放電灯の他端と固定電圧端子との間を電気的に導通させる第2スイッチと、第1、第2DC/DCコンバータを交互にアクティブ状態に設定し、アクティブ状態に設定されるDC/DCコンバータを切り替える前の所定の切替前補助期間において、非アクティブ状態にあるDC/DCコンバータの出力キャパシタが所定の電圧に充電されるまで第1スイッチおよび第2スイッチをオフとする制御部と、を備える。
この態様によると、非アクティブ状態にあるDC/DCコンバータの出力キャパシタを、アクティブ状態に設定されるDC/DCコンバータを切り替える前に充電することができる。
アクティブ状態に設定されるDC/DCコンバータが切り替わる際に、その切替前にアクティブ状態にあるDC/DCコンバータの出力キャパシタに充電された電力を、切替後にアクティブ状態にあるDC/DCコンバータの出力キャパシタに回生する回生手段をさらに備えてもよい。この場合、切替前にアクティブ状態にあるDC/DCコンバータの出力キャパシタに充電された電力を有効に活用できる。
本発明によれば、極性切替の際の失灯の可能性を低減することができる。
第1の実施の形態に係る放電灯点灯回路およびそれに接続される部材の構成を示す回路図である。 コンバータ駆動部の機能および構成を示す回路ブロック図である。 PWM信号生成部の構成を示す回路図である。 図3のPWM信号生成部における波形を示すタイムチャートである。 切替後補助期間決定部の構成を示す回路図である。 図5の切替後補助期間決定部における波形を示すタイムチャートである。 図1の放電灯点灯回路の動作状態を示すタイムチャートである。 図8(a)、(b)は、放電灯点灯回路のDC期間後の動作状態を示すタイムチャートである。 第2の実施の形態に係る放電灯点灯回路およびそれに接続される部材の構成を示す回路図である。 図9の放電灯点灯回路における波形を示すタイムチャートである。 図11(a)〜(c)は、切替前補助期間PT2の長さを0μs、10μs、25μsのそれぞれに設定した場合のランプ電流ILの極性切替の様子を示すグラフである。 図12(a)〜(c)は、ランプ電流ILが1.5A、1A、0.5Aである場合のそれぞれについて、ランプ電流ILの極性切替の様子を示すグラフである。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には適宜同一の符号を付するものとし、重複した説明は省略する。また、各図面において本発明に係る実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。また、電圧、電流あるいは抵抗などに付された符号は、必要に応じてそれぞれの電圧値、電流値あるいは抵抗値を表すものとして用いることとする。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態に係る放電灯点灯回路は、放電灯に印加される駆動電圧の極性が切り替わった後一時的にDC/DCコンバータの出力電力を上げることで、放電灯を流れる駆動電流がゼロをスムーズに通過するために必要な電圧を生成する。
図1は、第1の実施の形態に係る放電灯点灯回路100およびそれに接続される部材の構成を示す回路図である。放電灯点灯回路100は、車載用のメタルハライドランプである放電灯4を駆動する。放電灯点灯回路100は、車載バッテリ(以下、単にバッテリと称する)6、電源スイッチ8と接続される。
バッテリ6は、12V(もしくは24V)の直流のバッテリ電圧Vbatを発生する。電源スイッチ8は放電灯4の点灯のオン、オフを制御するために設けられたリレースイッチであり、バッテリ6と直列に設けられる。電源スイッチ8がオンとなると、バッテリ6からバッテリ電圧Vbatが放電灯点灯回路100に供給される。
放電灯点灯回路100は、平滑化されたバッテリ電圧Vbatを昇圧し、交流変換して放電灯4へと供給する。以下、放電灯点灯回路100の詳細な構成を説明する。
放電灯点灯回路100は、第1DC/DCコンバータCONV1、第2DC/DCコンバータCONV2、制御回路10、スタータ回路20、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2、電流検出抵抗Rd、入力キャパシタC1、を備える。
入力キャパシタC1は、バッテリ6と並列に設けられ、バッテリ電圧Vbatを平滑化する。より具体的には、入力キャパシタC1は第1トランス14、第2トランス16の近傍に設けられており、第1DC/DCコンバータCONV1、第2DC/DCコンバータCONV2のスイッチング動作に対する電圧平滑化の機能を果たす。
制御回路10は、放電灯点灯回路100全体を制御する機能IC(Integrated Circuit)を含み、放電灯点灯回路100の動作シーケンスを制御するとともに、放電灯4に供給する電力を調節する。制御回路10は、以下のシーケンスを実行することにより放電灯4を点灯させ、その光出力を安定化させる。
1. 電源投入
2. ブレークダウン
3. DC期間
4. ランナップ
5. 定常点灯
各シーケンスの詳細は後述する。
第1DC/DCコンバータCONV1、第2DC/DCコンバータCONV2、第1スイッチSW1および第2スイッチSW2は、放電灯4に対する駆動電圧VLを生成する駆動電圧生成部12を形成する。駆動電圧生成部12は、上述のランナップ期間および定常点灯期間において、放電灯4の両端間に点灯周波数f1の交流の駆動電圧VLを供給する。点灯周波数f1は10kHz以下、具体的には250Hz〜750Hz程度に設定される。点灯周波数f1の逆数を点灯周期T1(=1/f1)という。
第1DC/DCコンバータCONV1は、絶縁型のスイッチングレギュレータであり、第1スイッチング素子M1、第1トランス14、第1整流ダイオードD1、第1出力キャパシタCo1を含む。第1DC/DCコンバータCONV1のトポロジーは一般的なものであるため簡潔に説明する。
第1トランス14の1次コイルL1と第1スイッチング素子M1は、入力キャパシタC1と並列に、第1DC/DCコンバータCONV1の入力端子Pinと接地端子(GND)との間に直列に設けられている。たとえば第1スイッチング素子M1はNチャンネルMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)で構成される。第1トランス14の2次コイルL2の一端は接地されており、その他端は第1整流ダイオードD1のアノードと接続される。第1出力キャパシタCo1は第1整流ダイオードD1のカソードと接地端子間に設けられる。
第1スイッチング素子M1の制御端子(ゲート)には、点灯周波数f1より高いPWM周波数f2の第1制御パルス信号S1が印加される。たとえばPWM周波数f2は400kHzである。第1スイッチング素子M1は、第1制御パルス信号S1がハイレベルのときオン、ローレベルのときオフする。制御回路10は、放電灯4の電気的状態にもとづいてフィードバックによって第1制御パルス信号S1のハイレベルとローレベルのデューティ比を調節する。
第1DC/DCコンバータCONV1は、アクティブ状態と非アクティブ状態が切り換え可能であり、アクティブ状態において、放電灯4の一端P1に第1出力電圧Vo1を供給する。
第2DC/DCコンバータCONV2は、第1DC/DCコンバータCONV1と同様の回路トポロジーを有している。すなわち、第1整流ダイオードD1と第2整流ダイオードD2、第1出力キャパシタCo1と第2出力キャパシタCo2、第1トランス14と第2トランス16、第1スイッチング素子M1と第2スイッチング素子M2は対応している。第2スイッチング素子M2のオン、オフは、放電灯4の電気的状態にもとづいたフィードバックによって、制御回路10が生成する第2制御パルス信号S2によって制御される。
第2DC/DCコンバータCONV2も、アクティブ状態と非アクティブ状態が切り換え可能であり、アクティブ状態において、放電灯4の他端P2に第2出力電圧Vo2を供給する。
第1スイッチSW1は、放電灯4の一端P1側に設けられ、オン状態において、放電灯4の一端P1と固定電圧端子(接地端子)との間を電気的に導通させる。第2スイッチSW2は、放電灯4の他端P2側に設けられ、オン状態において、放電灯4の他端P2と固定電圧端子(接地端子)との間を電気的に導通させる。第1スイッチSW1および第2スイッチSW2にはIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)もしくはMOSFETが好適であるが、その他の代替デバイスを用いても構わない。第1スイッチSW1、第2スイッチSW2それぞれのオン、オフ状態は、制御回路10からの第1制御信号S3、第2制御信号S4に応じて制御される。
第1DC/DCコンバータCONV1と第2DC/DCコンバータCONV2は、点灯周波数f1で相補的にアクティブ状態と非アクティブ状態を繰り返す。つまり第1DC/DCコンバータCONV1がアクティブな期間と、第2DC/DCコンバータCONV2がアクティブな期間とはそれぞれ、点灯周期T1の半周期となる。以下、第1DC/DCコンバータCONV1がアクティブな状態を第1状態φ1、第2DC/DCコンバータCONV2がアクティブな状態を第2状態φ2と称する。第1スイッチSW1は第2DC/DCコンバータCONV2がアクティブのとき、つまり第2状態φ2においてオンし、第2スイッチSW2は第1DC/DCコンバータCONV1がアクティブのとき、つまり第1状態φ1においてオンする。
第1状態φ1においては、放電灯4の一端P1に第1出力電圧Vo1が、他端P2に接地電圧(0V)が印加され、その結果、放電灯4には、駆動電圧VL(≒Vo1)が第1極性にて印加される。第2状態φ2においては、放電灯4の他端P2に第2出力電圧Vo2が、一端P1に接地電圧が印加され、その結果、放電灯4には、駆動電圧VL(≒Vo2)が第1極性と反対の第2極性にて印加される。
ランナップ期間および定常点灯期間において、制御回路10は、第1状態φ1と第2状態φ2とを点灯周期T1にて交互に繰り返す。その結果、放電灯4には、交流の駆動電圧VLが供給される。
電流検出抵抗Rdは、放電灯4に流れるランプ電流ILの経路上に設けられる。図1の回路では電流検出抵抗Rdは、共通接続された第1スイッチSW1、第2スイッチSW2のエミッタと、接地端子との間に設けられる。第1状態φ1においては、放電灯4に第1極性(図1中の右向き)に流れるランプ電流が流れ、第2状態φ2においては、第2極性(図1中の左向き)に流れるランプ電流が流れる。電流検出抵抗Rdには、第1状態φ1、第2状態φ2のそれぞれにおいて、ランプ電流ILに比例した電圧降下(電流検出信号SILと称する)が発生する。電流検出信号SILは、制御回路10へ入力される。
スタータ回路20は、放電灯4をブレークダウンさせるために設けられ、スタータトランス22およびパルス発生部28を含む。パルス発生部28は、スタータトランス22の1次コイル24に対して、振幅が400V〜1kVのパルス電圧を印加する。その結果、2次コイル26側には、スタータトランス22の巻線比に応じた高電圧パルス(たとえば20kV)が発生し、放電灯4に印加される。その結果、放電灯4がブレークダウンし、放電が開始する。
さて、放電灯点灯回路100において第1状態φ1と第2状態φ2が切り替わる際、上述したようにランプ電流ILの極性も切り替わる。この極性が切り替わる過程では、ランプ電流ILが小さくなり、特にゼロを通過するので、極性切替に失敗して放電灯4が失灯する可能性がある。したがって第1状態φ1と第2状態φ2が切り替わってから所定の期間(以下、切替後補助期間と称す)PT1が経過するまでの間、アクティブ状態のDC/DCコンバータの出力キャパシタの電圧(以下、再点弧補償電圧と称す)を高めると、ランプ電流ILの極性切替を促し失灯の可能性を低減できるので好適である。制御回路10はこのような制御を実現する。
制御回路10は、放電灯4の電気的状態、例えば駆動電圧VL、ランプ電流ILまたは駆動電力PL(=VL×IL)を、所望の状態へ近づけるよう駆動電圧生成部12を設定する。制御回路10はさらに、駆動電圧VLの極性を切り替えるよう駆動電圧生成部12を設定してから切替後補助期間PT1が経過するまでの間、駆動電圧生成部12が放電灯4に供給する駆動電力PLを、所定の目標電力Ptよりも増やすための制御を行う。
ここで、駆動電圧VLの極性を切り替えるよう駆動電圧生成部12を設定することは、第1状態φ1と第2状態φ2を切り替えることに対応する。
制御回路10は、点灯周波数f1で第1DC/DCコンバータCONV1および第2DC/DCコンバータCONV2を相補的に駆動するコンバータ駆動部30(図1では不図示)を含む。コンバータ駆動部30は、電流検出信号SIL、第1出力電圧Vo1、第2出力電圧Vo2等の放電灯4の電気的状態を示す信号Seを受け、駆動電力PLが目標電力Ptに近づくようにデューティ比が調整されたPWM信号SPWMを第1スイッチング素子M1および第2スイッチング素子M2に相補的に出力する。
図2は、コンバータ駆動部30の機能および構成を示す回路ブロック図である。コンバータ駆動部30は、状態検出部32、PWM信号生成部34、出力先選択部36、第1駆動部38、第2駆動部40、インバータ信号生成部42、鋸波リセット信号生成部44、切替後補助期間決定部46、を含む。
状態検出部32は、放電灯4の電気的状態を示す信号Seから、駆動電力PLを示す状態信号Sjを生成する。
PWM信号生成部34は、状態信号Sjの電圧と目標電力Ptに対応する所定の基準電圧Vrefとを比較し、両者が近づくようにPWM信号SPWMのデューティ比を調整する。これにより駆動電力PLが目標電力Ptに近づくよう制御される。
また、PWM信号生成部34は、切替後補助期間決定部46から切替後補助期間決定信号SPT1を受け、第1状態φ1と第2状態φ2が切り替わってから切替後補助期間PT1が経過するまでの間、アクティブ状態となっているDC/DCコンバータのスイッチング素子のオン期間を延長する。これによりそのDC/DCコンバータからの出力電力が一時的に増やされる。つまり駆動電力PLを目標電力Ptよりも増やすための制御が行われる。
また、PWM信号生成部34は、鋸波リセット信号生成部44から鋸波リセット信号Srsを受け取り、切替後補助期間PT1の開始、つまり第1状態φ1と第2状態φ2の切替のタイミングに合わせてDC/DCコンバータのスイッチング素子のオン期間を開始する。
PWM信号生成部34のさらなる詳細は後述する。
出力先選択部36は、インバータ信号SINVとPWM信号SPWMとを受け取る。インバータ信号SINVは、インバータ信号生成部42によって生成される信号であり、第1状態φ1と第2状態φ2とで相補的なレベルを取る信号である。ここではインバータ信号SINVは、第1状態φ1においてハイレベルとなり、第2状態φ2においてローレベルとなる信号である。
出力先選択部36は、インバータ信号SINVがハイレベルをとる場合、PWM信号SPWMを第1制御パルス信号S1として第1スイッチング素子M1に対して第1駆動部38を介して出力する。またこの場合、出力先選択部36は第2制御パルス信号S2をローレベルに固定して第2スイッチング素子M2をオフとする。第1駆動部38は、第1制御パルス信号S1をバッファするバッファ回路を含んで構成される。
出力先選択部36は、インバータ信号SINVがローレベルをとる場合、PWM信号SPWMを第2制御パルス信号S2として第2スイッチング素子M2に対して第2駆動部40を介して出力する。またこの場合、出力先選択部36は第1制御パルス信号S1をローレベルに固定して第1スイッチング素子M1をオフとする。第2駆動部40は、第2制御パルス信号S2をバッファするバッファ回路を含んで構成される。
鋸波リセット信号生成部44は、PWM信号生成部34へ出力する鋸波リセット信号Srsに、インバータ信号SINVのレベルの切り替わりと同期したパルスを生成する。このパルスの幅は、PWM信号SPWMの周期(PWM周波数f2の逆数)よりも十分小さく、例えばその周期の25%よりも小さく設定される。
切替後補助期間決定部46は、インバータ信号SINV、制御回路10の基本クロックを生成するための約40kHzの鋸波信号SSAWおよび電流検出信号SILを受け、第1状態φ1と第2状態φ2の切替直前のランプ電流ILが大きいほど切替後補助期間PT1の長さT2を短く設定する。切替後補助期間決定部46は、インバータ信号SINVのレベルが切り替わってから切替後補助期間PT1の間アサートされる(ハイレベルとなる)切替後補助期間決定信号SPT1をPWM信号生成部34へ出力する。また切替後補助期間決定部46は、切替後補助期間PT1の長さT2に所定の上限値TMAXを設定する。
上限値TMAXは点灯周期T1の10分の1よりも小さく、例えば、DC/DCコンバータの出力キャパシタの容量Cとスタータトランス22の2次コイル26のインダクタンスLとを用いた下記の式1で決まる共振周波数f3の逆数(共振周期)に設定される。
Figure 2010198860

切替後補助期間決定部46のさらなる詳細は後述する。
図3は、PWM信号生成部34の構成を示す回路図である。PWM信号生成部34は、誤差増幅器48、PWMコンパレータ50、電流源52、鋸波生成回路54、位相補償回路56、第1基準電圧源58、第2抵抗R2、第3抵抗R3、を含む。
誤差増幅器48は、状態信号Sjの電圧と第1基準電圧源58によって生成される基準電圧Vrefとの誤差を増幅し、第3抵抗R3を介して誤差信号SerrをPWMコンパレータ50に出力する。第3抵抗R3と誤差増幅器48の出力端子との間の第1接続ノードN1には、一端が接地された第2抵抗R2の他端が接続される。
位相補償回路56は、誤差信号Serrの位相を状態信号Sjの位相に対して補償し、制御回路10の発振を防止する。位相補償回路56は、第1接続ノードN1と状態信号Sjが入力される誤差増幅器48の入力端子との間に並列に設けられる位相補償キャパシタC3および第1抵抗R1を含む。
制御回路10の発振を防止するため、位相補償回路56の時定数T3はPWM信号SPWMのPWM周波数f2の逆数よりも長く設定される。したがって第1期間φ1もしくは第2期間φ2のなかで一時的にDC/DCコンバータの出力電力を増やすための信号の変調は、誤差増幅器48の後段に加えられることが好ましい。誤差増幅器48の前段では、位相補償回路56の長い時定数T3のため十分に速い応答速度を得ることが難しいからである。
第3抵抗R3とPWMコンパレータ50の入力端子との間の第2接続ノードN2には、インバータ信号SINVのレベルが切り替わってから切替後補助期間PT1の間、電流源52からオフセット生成電流I1が供給される。この際、誤差信号Serrの電圧には、オフセット電圧Voff(=R3・I1)が加えられる。
電流源52は、切替後補助期間決定信号SPT1がハイレベルとなる間、オフセット生成電流I1を第2接続ノードN2へ供給する。電流源52は、基準側バイポーラトランジスタM3、出力側バイポーラトランジスタM4、第4抵抗R4、第3スイッチSW3、第3整流ダイオードD3、を含む。基準側バイポーラトランジスタM3、出力側バイポーラトランジスタM4および第4抵抗R4はいわゆるカレントミラー型の回路構成を有する。基準側バイポーラトランジスタM3のコレクタおよび出力側バイポーラトランジスタM4のコレクタには、電源電圧Vccが印加される。
基準側バイポーラトランジスタM3のエミッタに一端が接続された第4抵抗R4の他端には第3スイッチSW3が接続される。第3スイッチSW3は切替後補助期間決定信号SPT1によって制御され、切替後補助期間決定信号SPT1がハイレベルをとる間オンとなる。
第3スイッチSW3がオンされると第4抵抗R4の他端は接地され、第4抵抗R4にオフセット生成電流I1が流れる。すると出力側バイポーラトランジスタM4のエミッタからオフセット生成電流I1が第3整流ダイオードD3と第3抵抗R3を介して第1接続ノードN1に供給される。第3整流ダイオードD3のアノードは出力側バイポーラトランジスタM4のエミッタと接続され、カソードは第2接続ノードN2と接続される。
鋸波生成回路54は、PWM周波数f2を有する鋸歯状の周期信号SOSCを生成する。鋸波生成回路54は、鋸波リセット信号Srsにパルスが現れると、周期信号SOSCを初期状態(例えば、ランプの始め)とする。
鋸波生成回路54は、PWMクロック60、鋸波生成スイッチM5、第5抵抗R5、鋸波用キャパシタC2、第4スイッチSW4、を含む。
第5抵抗R5および鋸波用キャパシタC2は、電源電圧Vccと接地電位との間に直列に設けられる。第5抵抗R5と鋸波用キャパシタC2との間の第3接続ノードN3には鋸波生成スイッチM5が接続される。鋸波生成スイッチM5は自励型の発振器であるPWMクロック60が生成するPWM周波数f2のパルス信号S5によってパルス的にオンされる。鋸波生成スイッチM5がオンされると鋸波用キャパシタC2が放電され、第3接続ノードN3の電位が接地電位となる(初期状態)。第3接続ノードN3に発生する鋸歯状の周期信号SOSCがPWMコンパレータ50に入力される。周期信号SOSCはPWMクロック60にフィードバックされる。
第4スイッチSW4は、鋸波リセット信号Srsにパルスが現れるとオンされ、鋸波用キャパシタC2を放電する。
PWMクロック60は、クロックコンパレータ70と、第2基準電圧源72と、第1クロック抵抗74と、第2クロック抵抗76と第3クロック抵抗78とクロックスイッチ80と、を有する。第1クロック抵抗74および第3クロック抵抗78は第2基準電圧源72と接地との間に直列に設けられる。第1クロック抵抗74と第3クロック抵抗78との間の第4接続ノードN4には、クロックコンパレータ70の反転入力端子と第2クロック抵抗76の一端とが接続される。第2クロック抵抗76の他端はクロックスイッチ80を介して接地端子と接続される。クロックコンパレータ70の非反転入力端子にはPWMクロック60へフィードバックされる周期信号SOSCが入力される。クロックコンパレータ70はパルス信号S5を鋸波生成スイッチM5のゲートおよびクロックスイッチ80のゲートに出力する。
PWMコンパレータ50は、周期信号SOSCを誤差信号Serrの電圧でスライスしてPWM信号SPWMを生成する。オフセット生成電流I1によって誤差信号Serrの電圧にオフセット電圧Voffが加わると、PWM信号SPWMのデューティ比はDC/DCコンバータの出力電力を増やす方向に変化する。ここでは、PWM信号SPWMのオン期間がオフセット電圧Voffに対応する期間分だけ増加する。
図4は、図3のPWM信号生成部34における波形を示すタイムチャートである。図4の縦軸および横軸は、理解を容易とするために適宜拡大、縮小したものであり、また示される各波形も、理解の容易のために簡略化されている。図4は上から順に、インバータ信号SINV、切替後補助期間決定信号SPT1、鋸波リセット信号Srs、誤差信号Serrおよび電圧を周期信号SOSC、PWM信号SPWM、を示す。
なお、以降の図において示されるt1、t2などの時刻を示す符号は、図ごとに異なる意味を有する。
時刻t1において、インバータ信号SINVがローレベルからハイレベルへ切り替わり、第2状態φ2から第1状態φ1へ切り替わる。
時刻t1の前では、オフセット生成電流I1は生成されておらず、PWM信号SPWMは誤差増幅器48によって生成された誤差信号Serrの電圧に基づいた通常オン期間T4を有する。ここでは駆動電力PLが安定した状態を考えるので、駆動電力PLと目標電力Ptとの間には差は殆ど無く、通常オン期間T4は目標電力Ptに対応している。
時刻t1では、切替後補助期間決定信号SPT1がハイレベルとなり、第2接続ノードN2にオフセット生成電流I1が供給される。すると誤差信号Serrにはオフセット電圧Voff(=R3・I1)が加わる。また、時刻t1において鋸波リセット信号SrsにパルスPUが現れ、鋸波用キャパシタC2が放電されて周期信号SOSCがランプの始めに戻る。これにより、時刻t1から第1スイッチング素子M1のオン期間が開始される。
時刻t1から始まる切替後補助期間PT1の間、PWM信号SPWMは通常オン期間T4とオフセット電圧Voffに対応する付加オン期間T5とを足し合わせたオン期間(T4+T5)を有する。時刻t1の前よりもオン期間が長いので、その分第1DC/DCコンバータCONV1が出力する電力も大きくなり、第1出力キャパシタCo1により高い再点弧補償電圧が発生する。
時刻t2において切替後補助期間決定信号SPT1がローレベルとなることによって、切替後補助期間PT1が終わる。電流源52はオフセット生成電流I1の供給を止め、PWM信号SPWMのデューティ比は時刻t1の前と同じ通常オン期間T4となる。
図5は、切替後補助期間決定部46の構成を示す回路図である。切替後補助期間決定部46は、コンパレータ62、反転増幅部64、ANDゲート66、ワンショットパルス発生部68、を含む。
反転増幅部64は、電流検出信号SILを受け、ランプ電流ILが大きいほどその電圧が低くなるしきい値信号Sthをコンパレータ62の非反転入力端子へ出力する。なお、電流検出信号SILの応答速度はPWM周波数f2よりも十分遅く、極性切替時のランプ電流ILの変化を反映しないものとする。
コンパレータ62の反転入力端子には、鋸波信号SSAWが入力される。コンパレータ62は、鋸波信号SSAWの電圧としきい値信号Sthの電圧とを比較し、コンパレータ出力信号SCOMPを出力する。ここでは、コンパレータ出力信号SCOMPは、しきい値信号Sthの電圧が鋸波信号SSAWの電圧より高いときハイレベルとなる信号である。
ワンショットパルス発生部68は、インバータ信号SINVの立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジを検出し、その検出のタイミングでワンショットパルス信号SPUにワンショットパルスを生成する。このワンショットパルスの幅が上述の上限値TMAXであり、鋸波信号SSAWの基本クロックの周期よりも小さくまたは同じに設定される。
ANDゲート66は、コンパレータ出力信号SCOMPとワンショットパルス信号SPUとの論理積である切替後補助期間決定信号SPT1を出力する。
図6は、図5の切替後補助期間決定部46における波形を示すタイムチャートである。図6の縦軸および横軸は、理解を容易とするために適宜拡大、縮小したものであり、また示される各波形も、理解の容易のために簡略化されている。図6は上から順に、鋸波信号SSAWおよびしきい値信号Sth、インバータ信号SINV、コンパレータ出力信号SCOMP、ワンショットパルス信号SPU、切替後補助期間決定信号SPT1、を示す。
インバータ信号SINVは鋸波信号SSAWを基に生成されるので、インバータ信号SINVのエッジと鋸波信号SSAWのエッジとは一致する。(しきい値信号Sthの電圧)>(鋸波信号SSAWの電圧)となる期間φ3ではコンパレータ出力信号SCOMPはハイレベルとなる。
ワンショットパルス信号SPUには、インバータ信号SINVのレベルの切り替わりのタイミングで幅が上限値TMAXのパルスが発生する。したがってコンパレータ出力信号SCOMPとワンショットパルス信号SPUとの論理積である切替後補助期間決定信号SPT1は、インバータ信号SINVのレベルの切り替わりから長さT2の間ハイレベルとなる。この長さT2は、上限値TMAXに達するまでは期間φ3の長さであり、第1状態φ1と第2状態φ2の切替直前のランプ電流ILが小さいほど長くなる。長さT2が上限値TMAXに達すると、ランプ電流ILがそれ以上小さくなっても長さT2は上限値TMAXのままとなる。
以上が放電灯点灯回路100の構成である。続いてその動作を、シーケンスに従って説明する。図7は、放電灯点灯回路100の動作状態を示すタイムチャートである。図7の縦軸および横軸は、理解を容易とするために適宜拡大、縮小したものであり、また示される各波形も、理解の容易のために簡略化されている。
1. 電源投入
時刻t1においてユーザが電源スイッチ8をオンすると、放電灯点灯回路100が起動する。制御回路10は第1DC/DCコンバータCONV1をアクティブ状態、第1スイッチSW1をオフ状態とし(第1状態φ1)、バッテリ電圧Vbatを所定の高電圧(400V)に昇圧して安定化する。
2. ブレークダウン
スタータ回路20は、第1DC/DCコンバータCONV1により生成された400Vの第1出力電圧Vo1を受ける。パルス発生部28は振幅400Vのパルスをスタータトランス22の1次コイル24に印加する。図7に示すように、このときスタータトランス22の2次コイル26には、20kV以上の高電圧パルスが発生する。その結果、放電灯4の駆動電圧は13〜15kV程度まで上昇して時刻t2においてブレークダウンし、グロー放電が始まる。
3. DC期間φDC
ブレークダウンの後、制御回路10はまず第1状態φ1においてランプ電流ILを第1極性の向きにおよそ10msの間流す制御を行う。次に制御回路10は、第2状態φ2に切り替え、ランプ電流ILを第2極性の向きにおよそ10msの間流す制御を行う。この期間をDC期間φDCと呼ぶこととする。このDC期間φDCにおいてグロー放電からアーク放電へと移行させる。
DC期間φDCが終了してアーク放電が安定すると、制御回路10は、第1DC/DCコンバータCONV1、第2DC/DCコンバータCONV2および第1スイッチSW1、第2スイッチSW2を制御して、点灯周期T1にて交互に第1状態φ1と第2状態φ2とを繰り返す。
図8(a)、(b)は、放電灯点灯回路100のDC期間φDC後の動作状態を示すタイムチャートである。図8(a)、(b)の縦軸および横軸は、理解を容易とするために適宜拡大、縮小したものであり、また示される各波形も、理解の容易のために簡略化されている。図8(a)、(b)はそれぞれ、ランナップ過程および定常点灯時の波形を示している。
4. ランナップ
アーク放電の成長にともない、放電灯4の光出力が上昇していく。光出力の立ち上がりは規格で定められており、規格にマッチした光出力(電力)が得られるように、制御回路10は、第1出力電圧Vo1、第2出力電圧Vo2、ランプ電流ILを監視し、フィードバックによって、第1スイッチング素子M1、第2スイッチング素子M2のオン・オフのデューティ比を調節する。放電灯点灯回路100は、ランナップ期間において放電灯4の光出力を急速に上昇させるため、一時的に定格電力より高い過電力を供給し、その後、ランプ電圧を45V、ランプ電流ILを0.8Aに安定化して定格電力(35W)に近づけていく。(図8(a))
5. 定常点灯
ランナップ過程を経て、放電灯4の光出力が安定化すると、放電灯4に供給される電力が定格値35Wに安定化される(図8(b))。なお、図8(a)、(b)に示される駆動電圧VLおよびランプ電流ILの波形は、見やすさのために簡略化したものであり、実際には250Hz〜750Hzの周波数を有している。
以上が第1の実施の形態に係る放電灯点灯回路100の動作である。この放電灯点灯回路100は、従来の放電灯点灯回路に比べて以下の利点を有する。
(1) 第1の実施の形態に係る放電灯点灯回路100によれば、第1状態φ1と第2状態φ2との切り替わりの際に、DC/DCコンバータのスイッチング素子のオン期間が切替後補助期間PT1の間延長される。これによりDC/DCコンバータの出力電力が上昇し、より高い再点弧補償電圧を生成できる。したがって、ランプ電流ILの極性をよりスムーズに切り替えることができ、極性の切替時における放電灯4の失灯の可能性を低減できる。
(2) 限られたスペースを有効に利用するため、車載用の放電灯を点灯するための放電灯点灯回路を小型化する努力が続けられている。放電灯点灯回路100をより小型にすると、スタータ回路20のスタータトランス22も小さくせざるを得ない。するとスタータトランス22の2次コイル26も小さくなり、そのインダクタンスLも小さくなる。
ところで、再点弧補償電圧は、DC/DCコンバータの出力キャパシタの容量Cと、スタータトランス22の2次コイル26のインダクタンスLと、第1状態φ1と第2状態φ2が切り替わる直前のランプ電流ILの大きさと、で決まる。再点弧補償電圧は、2次コイル26のインダクタンスLおよびランプ電流ILが高いほど、また、出力キャパシタの容量Cが小さいほど高くなる。
したがって、放電灯点灯回路100を小型化するとインダクタンスLが小さくなるので再点弧補償電圧も低下する虞がある。しかしながら第1の実施の形態に係る放電灯点灯回路100では、切替後補助期間PT1を設けてランプ電流ILの極性切替を助けることでそのようなインダクタンスLの低下に対抗できる。これは放電灯点灯回路100のさらなる小型化を可能とする。
(3) また、第1の実施の形態に係る放電灯点灯回路100では、切替後補助期間PT1はランプ電流ILが小さいほど長くなるよう設定される。したがって、ランプ電流ILが小さい場合には低くなる再点弧補償電圧を、より長い切替後補助期間PT1を設けることで高めることができる。したがって、ランプ電流ILが低い場合でもランプ電流ILの極性をよりスムーズに切り替えることができる。
(4) また、切替後補助期間PT1ではDC/DCコンバータの出力電力を通常よりも増加させるので、その分放電灯点灯回路100全体の電力の損失も大きくなりうる。さらには制御回路10による駆動電力PLの制御にも悪影響を及ぼしうる。そこで第1の実施の形態に係る放電灯点灯回路100では、ランプ電流ILが大きい場合は切替後補助期間PT1が短くなるよう設定される。したがってランプ電流ILが大きく、必要な再点弧補償電圧を短期間で得ることができる場合は切替後補助期間PT1を短くできる。したがって余計な電力の損失を軽減でき、安定した制御を実現できる。
(5) また、切替後補助期間PT1の長さT2には点灯周期T1の10分の1よりも小さい上限値TMAXが設けられている。したがって、やはり電力の損失を軽減でき、安定した制御を実現できる。
(6) 本発明者による理論的な解析及び実験から、第1状態φ1と第2状態φ2が切り替わってから共振周期の約1/4の後にランプ電流ILがゼロを通過する場合が多いことが見出されている。放電灯4の失灯を防ぐためにはランプ電流ILがゼロを通過する付近で再点弧補償電圧が生成されていればよい。第1の実施の形態に係る放電灯点灯回路100では、上限値TMAXは共振周期に設定されているので、放電灯点灯回路100の製造時のばらつきを考慮しても、切替後補助期間PT1の間にランプ電流ILがゼロを通過することを保証しつつ、切替後補助期間PT1が必要以上に長くなることを防ぐことができる。
(7) また、図4に示されるとおり、切替後補助期間PT1の始まり、つまりインバータ信号SINVのエッジにおいて、周期信号SOSCが初期状態に戻される。これは周期信号SOSCとインバータ信号SINVとの同期を取るとも言える。これにより、切替後補助期間PT1において発生する再点弧補償電圧は周期信号SOSCの位相に左右されにくくなるので、より安定した極性切替の特性を実現できる。
第1の実施の形態では、放電灯点灯回路100が第1DC/DCコンバータCONV1と第2DC/DCコンバータCONV2とを備えるいわゆるダブルコンバータ型の放電灯点灯回路である場合について説明したが、これに限られない。たとえば、放電灯点灯回路は、第1DC/DCコンバータCONV1によって供給される第1出力電圧Vo1をHブリッジ回路によって交流変換して放電灯4に印加するいわゆるシングルコンバータ型の放電灯点灯回路であってもよい。このシングルコンバータ型の放電灯点灯回路では、第1DC/DCコンバータCONV1とHブリッジ回路とが駆動電圧生成部を形成する。このシングルコンバータ型の放電灯点灯回路は、第1の実施の形態に係る放電灯点灯回路100の制御回路10と同様の制御回路を備え、この制御回路は、駆動電圧の極性を切り替えるようHブリッジ回路を設定してから所定の切替後補助期間が経過するまでの間、第1DC/DCコンバータCONV1が放電灯に供給する駆動電力を、所定の目標電力よりも増やすための制御を行う。この場合も、第1の実施の形態で説明した効果と同様の効果を得ることができる。
なお、シングルコンバータ型の放電灯点灯回路では、極性切替の場合でもDC/DCコンバータの出力キャパシタは充電されたままとなる。したがって再点弧補償電圧は、その既に充電されている電圧にさらに電圧を足し合わせる形で生成される。しかしながら、第1の実施の形態で説明したダブルコンバータ型の放電灯点灯回路100では、例えば第1状態φ1から第2状態φ2へ切り替わる前は第2スイッチSW2がオンされているので、第2DC/DCコンバータCONV2の第2出力キャパシタCo2は充電されていない。第1状態φ1から第2状態φ2へ切り替わった後は、その充電されていない状態から再点弧補償電圧を充電し始める。したがって、シングルコンバータ型の放電灯点灯回路と比べて、極性切替の際の失灯の問題はより顕著となりうる。そこで第1の実施の形態のようにDC/DCコンバータの出力電力を一時的に増大させる切替後補助期間PT1を設けてランプ電流ILの極性の切替をスムーズに行うことは、ダブルコンバータ型の放電灯点灯回路においてより有用である。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態に係る放電灯点灯回路100では、放電灯4の失灯を防ぐための切替後補助期間PT1を、第1期間φ1と第2期間φ2を切り替えた後に設けた。第2の実施の形態に係る放電灯点灯回路200では、第1期間φ1と第2期間φ2を切り替える前に所定の切替前補助期間PT2を設ける。この切替前補助期間PT2では、非アクティブ状態にあるDC/DCコンバータの出力キャパシタが充電される。これにより再点弧補償電圧が高まり、放電灯4の失灯の可能性が低減される。
図9は、第2の実施の形態に係る放電灯点灯回路200およびそれに接続される部材の構成を示す回路図である。放電灯点灯回路200は、第1DC/DCコンバータCONV1、第2DC/DCコンバータCONV2、制御回路210、スタータ回路20、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2、第1抵抗R1、入力キャパシタC1、回生トランス212、第1スイッチダイオードD4、第2スイッチダイオードD5、第1耐圧保護キャパシタC4、第2耐圧保護キャパシタC5、を備える。以下第1の実施の形態と異なる部分を中心に説明する。
回生トランス212は、アクティブ状態に設定されるDC/DCコンバータが切り替わる際に、その切替前にアクティブ状態にあるDC/DCコンバータの出力キャパシタに充電された電力を、切替後にアクティブ状態にあるDC/DCコンバータの出力キャパシタに回生する。
回生トランス212の一方のコイルL3は、第1スイッチSW1と第1出力キャパシタCo1の高電圧側(第1出力電圧Vo1側)の端子との間に設けられる。回生トランス212の他方のコイルL4も同様に第2スイッチSW2と、第2出力キャパシタCo2の高電圧側(第2出力電圧Vo2側)の端子との間に設けられる。
第1状態φ1から第2状態φ2へ切り替わる場合を考える。第1スイッチSW1がオンとなると、それまで充電されていた第1出力キャパシタCo1から接地へ、回生トランス212の一方のコイルL3を通して回生電流(不図示)が流れる。すると回生トランス212の他方のコイルL4には第2出力キャパシタCo2を充電する向きに誘導電圧が生じ、第2出力キャパシタCo2が充電される。この際、第2スイッチSW2はオフであるが、第2出力キャパシタCo2を充電するための電流は第2スイッチダイオードD5を通して接地から供給される。
第2状態φ2から第1状態φ1へ切り替わる場合も同様である。
第1スイッチダイオードD4および第1耐圧保護キャパシタC4は、第1スイッチSW1と並列に設けられる。第1スイッチダイオードD4のカソードは一方のコイルL3と接続される。第1耐圧保護キャパシタC4は、第2出力キャパシタCo2から第1出力キャパシタCo1へ電力が回生される際、第1スイッチSW1に耐圧を越える電圧が印加されることを防ぐために設けられる。
第2スイッチダイオードD5および第2耐圧保護キャパシタC5は、第2スイッチSW2と並列に設けられる。第2スイッチダイオードD5のカソードは他方のコイルL4と接続される。第2耐圧保護キャパシタC5は、第1出力キャパシタCo1から第2出力キャパシタCo2へ電力が回生される際、第2スイッチSW2に耐圧を越える電圧が印加されることを防ぐために設けられる。
なお、第1スイッチダイオードD4および第2スイッチダイオードD5は、逆回復時間の短い高速ダイオードであることが好ましい。回生効果をより高めることができるからである。
制御回路210は、第1制御パルス信号S1、第2制御パルス信号S2、第1制御信号S3、第2制御信号S4、を、第1スイッチング素子M1、第2スイッチング素子M2、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2へそれぞれ出力する。制御回路210は、第1状態φ1と第2状態φ2とを点灯周波数f1で繰り返す制御を行う。
制御回路210は、放電灯4の電気的状態にもとづいてフィードバックによって第1制御パルス信号S1および第2制御パルス信号S2のハイレベルとローレベルのデューティ比を調節する。
制御回路210は、アクティブ状態に設定されるDC/DCコンバータを切り替える前の切替前補助期間PT2において、非アクティブ状態にあるDC/DCコンバータの出力キャパシタが所定の充電電圧に充電されるまで第1スイッチSW1および第2スイッチSW2を両方オフとする。充電電圧は、放電灯4の失灯を防ぐのに十分な再点弧補償電圧を得るために必要な電圧であり、実験により定められる。例えば充電電圧は、第1状態φ1と第2状態φ2を切り替えてからランプ電流ILがゼロを交差するときの、アクティブ状態のDC/DCコンバータの出力電圧がおよそ100Vとなるように設定される。
なお、切替前補助期間PT2の長さの観点から言い換えると、切替前補助期間PT2の長さは、非アクティブ状態にあるDC/DCコンバータの出力キャパシタが、放電灯4の失灯を防ぐのに十分な再点弧補償電圧を得るために必要な充電電圧まで充電されうる長さに設定される。
切替前補助期間PT2においては、アクティブ状態にあるDC/DCコンバータのスイッチング素子のオン期間が、切替前補助期間PT2の前におけるそれよりも延長される。これによりそのアクティブ状態にあるDC/DCコンバータの出力電力が上昇し、非アクティブ状態にあるDC/DCコンバータの出力キャパシタへの充電のスピードが上昇し、より高い再点弧補償電圧を生成できる。
制御回路210は、放電灯4のブレークダウンから定常点灯に至るまでの過程で、切替前補助期間PT2を徐々に長くする制御を行う。詳細は後述する。
以上が放電灯点灯回路200の構成である。続いてその動作を、シーケンスに従って説明する。図10は、図9の放電灯点灯回路200における波形を示すタイムチャートである。図10の縦軸および横軸は、理解を容易とするために適宜拡大、縮小したものであり、また示される各波形も、理解の容易のために簡略化されている。図10は上から順に、インバータ信号SINV、第1制御パルス信号S1、第2制御パルス信号S2、第1制御信号S3、第2制御信号S4、を示す。
時刻t1において、切替前補助期間PT2aが始まる。この切替前補助期間PT2aにおける第1制御パルス信号S1のパルス幅(第1スイッチング素子M1のオン期間)は、それ以前のパルス幅よりも長くなる。また、第2制御信号S4がハイレベルからローレベルとなり第2スイッチSW2がオフされる。これにより、第1DC/DCコンバータCONV1はより大きな出力電力で第2出力キャパシタCo2を充電電圧まで充電する。
時刻t2において、切替前補助期間PT2aが終了し、インバータ信号SINVはハイレベルからローレベルへ切り替わる。第1制御パルス信号S1はローレベルに固定され、第2制御パルス信号S2はパルス幅変調された信号となる。第1制御信号S3はローレベルからハイレベルとなり、第1スイッチSW1がオンされる。
時刻t2の後、ランプ電流ILがその極性を変える際、第2出力キャパシタCo2には、切替前補助期間PT2aにおいて第1DC/DCコンバータCONV1によって充電された充電電圧と、第1出力キャパシタCo1から回生トランス212を介して回生してくる電力によって発生する回生電圧と、の和が再点弧補償電圧として発生する。
時刻t3において、切替前補助期間PT2bが始まる。この切替前補助期間PT2bにおける第2制御パルス信号S2のパルス幅(第2スイッチング素子M2のオン期間)は、それ以前のパルス幅よりも長くなる。また、第1制御信号S3がハイレベルからローレベルとなり第1スイッチSW1がオフされる。これにより、第2DC/DCコンバータCONV2はより大きな出力電力で第1出力キャパシタCo1を充電電圧まで充電する。
時刻t4において、切替前補助期間PT2bが終了し、インバータ信号SINVはローレベルからハイレベルへ切り替わる。第2制御パルス信号S2はローレベルに固定され、第1制御パルス信号S1はパルス幅変調された信号となる。第2制御信号S4はローレベルからハイレベルとなり、第2スイッチSW2がオンされる。
時刻t4の後、ランプ電流ILがその極性を変える際、第1出力キャパシタCo1には、切替前補助期間PT2bにおいて第2DC/DCコンバータCONV2によって充電された充電電圧と、第2出力キャパシタCo2から回生トランス212を介して回生してくる電力によって発生する回生電圧と、の和が再点弧補償電圧として発生する。
以上が第2の実施の形態に係る放電灯点灯回路200の動作である。この放電灯点灯回路200は、従来の放電灯点灯回路に比べて以下の利点を有する。
(8) 第2の実施の形態に係る放電灯点灯回路200によると、第1状態φ1と第2状態φ2を切り替える前に切替前補助期間PT2が設けられる。切替前補助期間PT2では第1スイッチSW1と第2スイッチSW2が両方ともオフとされる。したがって第1状態φ1と第2状態φ2を切り替える前に、非アクティブ状態にあるDC/DCコンバータの出力キャパシタを充電することができる。これにより、ランプ電流ILの極性が切り替わる際には、その充電された電圧分だけ再点弧補償電圧を増やすことができる。その結果よりスムーズにランプ電流ILの極性を切り替えることができ、極性の切替時における放電灯4の失灯の可能性を低減できる。
(9) また、回生トランス212を介して第1出力キャパシタCo1と第2出力キャパシタCo2との間で電力を回生する。したがって、放電灯点灯回路200全体の電気効率を向上できると共に、回生された電力分だけ再点弧補償電圧を増やすことができる。
なお、切替前補助期間PT2においてはアクティブ状態にあるDC/DCコンバータの出力キャパシタもさらに充電される。したがって回生トランス212を介して回生される電力は、切替前補助期間PT2前に蓄えられていた電力に、切替前補助期間PT2において充電された電力を加えた電力である。これにより、さらに効率よく再点弧補償電圧を高めることができる。この効果は、回生トランス212を設けた上で、第1スイッチSW1と第2スイッチSW2が両方オフとなる期間を設けることによって発生する相乗的な効果である。
(10) また、出力キャパシタの放電経路上に回生トランス212を設けるので、第1スイッチSW1および第2スイッチSW2に流れる電流を制限できる。
切替前補助期間PT2の長さについて本発明者は以下の実験と検討を行った。
図11(a)〜(c)は、切替前補助期間PT2の長さを0μs、10μs、25μsのそれぞれに設定した場合のランプ電流ILの極性切替の様子を示すグラフである。図11(a)〜(c)では、横軸は時間、縦軸はランプ電流ILおよび第2出力電圧Vo2の大きさを示す。図11(a)〜(c)は、第1状態φ1から第2状態φ2へ時刻t1で切り替わる際の波形を示す。
図11(a)〜(c)のグラフは本発明者の実測値に基づく。実験に際し使用した素子のうち主要な素子のパラメータは以下の通りである。
Co1=Co2=0.22μF
2次コイル26のインダクタンス=1mH
回生トランス212の相互インダクタンス=40μH
図11(a)は、切替前補助期間PT2の長さを0μsに設定した場合のランプ電流ILの極性切替の様子を示す。このグラフに示されるとおり、極性切替に際し、ランプ電流ILが0A付近で一定となる期間があり、極性の切替がスムーズに行われているとは言い難い。
図11(b)は、切替前補助期間PT2の長さを10μsに設定した場合のランプ電流ILの極性切替の様子を示す。ランプ電流ILが0A付近で一定となる期間はほぼ消失したが、ランプ電流ILは0A付近で乱れており、やはり極性の切替がスムーズに行われているとは言い難い。
図11(c)は、切替前補助期間PT2の長さを25μsに設定した場合のランプ電流ILの極性切替の様子を示す。この場合、ランプ電流ILはスムーズにゼロを交差しており好適である。特にランプ電流IL=0Aのとき第2出力電圧Vo2は100V程度となっている。これらの実験結果から、本発明者は定常点灯時における切替前補助期間PT2の長さとしては25μs以上が好適であることを見出した。
なお、切替前補助期間PT2をあまり長くするとアクティブ状態にあるDC/DCコンバータの出力キャパシタが必要以上に充電され、素子の耐圧の観点から好ましくない。
第1極性φ1と第2極性φ2を切り替える前に常に切替前補助期間PT2を設ければ制御回路210における制御はより簡単になる。しかしながら例えばランナップ期間において切替前補助期間PT2を設けると、このランナップ期間では出力電力が一時的に高まることもあり、第1スイッチSW1または第2スイッチSW2の耐圧を越える再点弧補償電圧が発生する可能性がある。したがって、第1極性φ1と第2極性φ2を切り替える前に常に切替前補助期間PT2を設けることが得策でない場合もある。言い換えると、常に切替前補助期間PT2を設ける必要はないとも言える。
かかる考察から放電灯点灯回路200の制御回路210は、放電灯4のブレークダウンから定常点灯に至るまでの過程で、切替前補助期間PT2を徐々に長くする制御を行う。より具体的には、まず極性切替時にランプ電流ILが0A付近で一定となる期間が生じるランプ電流ILの値を実験により定める。そのランプ電流ILの値を基に、それより大きいしきい値電流を設定する。ランプ電流ILがしきい値電流より大きい場合は切替前補助期間PT2を設けず、小さい場合はしきい値電流とランプ電流ILとの差が大きいほど長くなる切替前補助期間PT2を設定する。
図12(a)〜(c)は、ランプ電流ILが1.5A、0.7A、0.5Aである場合のそれぞれについて、ランプ電流ILの極性切替の様子を示すグラフである。図12(a)〜(c)では、横軸は時間、縦軸はランプ電流ILおよび第2出力電圧Vo2の大きさを示す。図12(a)〜(c)は、第1状態φ1から第2状態φ2へ時刻t1で切り替わる際の波形を示す。
図12(a)〜(c)のグラフは本発明者の実測値に基づく。実験に際し使用した素子のうち主要な素子のパラメータは図11(a)〜(c)のものと同様である。極性切替時にランプ電流ILが0A付近で一定となる期間が生じるランプ電流ILの値は実験により0.7Aと定められた。しきい値電流はこれより大きな1Aに設定された。
図12(a)〜(c)のグラフに示されるとおり、ランプ電流ILがどの値であっても、極性切替時にランプ電流ILはスムーズにゼロを交差しており好適である。
以上、実施の形態をもとに本発明を説明した。これらの実施の形態は例示であり、各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
第1の実施の形態では、PWMコンパレータ50のしきい値となる電圧にオフセット電圧Voffを加えることで、切替後補助期間PT1において第1スイッチング素子M1または第2スイッチング素子M2のオン期間を増やす場合について説明したが、これに限られない。例えば、鋸歯状の周期信号SOSCのランプの傾きを調節することによってPWM信号SPWMがハイレベルである期間を延長してもよい。また、PWM信号生成部34の機能をデジタル回路およびソフトウエアによって実現してもよい。
第1の実施の形態では、鋸波生成回路54は鋸歯状の周期信号SOSCを生成する場合について説明したが、これに限られない。周期信号SOSCは、PWM周波数f2の三角波状あるいは鋸歯状の周期電圧を有する信号であってもよい。
第1および第2の実施の形態では、正の出力電圧Vo1、Vo2を生成して、放電灯4に印加する場合(正極点灯と称する)について説明したが、負の出力電圧Vo1、Vo2を生成して放電灯4を駆動してもよい(負極点灯と称する)。この場合、図1および図9における第1整流ダイオードD1、第2整流ダイオードD2、第1スイッチダイオードD4、第2スイッチダイオードD5の向き、第1、第2トランス14、16それぞれの2次巻線の極性、および各トランスの2次巻線側に接続されたスイッチング素子M1、M2の向きを反転すればよい。
第1および第2の実施の形態に係る放電灯点灯回路の制御回路またはその一部にマイコンを用いてもよい。
第1の実施の形態では、ダブルコンバータ型の放電灯点灯回路100において、第1状態φ1と第2状態φ2を切り替えた後に切替後補助期間PT1を設ける場合について説明し、第2の実施の形態では、ダブルコンバータ型の放電灯点灯回路200において、第1状態φ1と第2状態φ2を切り替える前に切替前補助期間PT2を設ける場合について説明したが、これに限られない。ダブルコンバータ型の放電灯点灯回路において、第1状態φ1と第2状態φ2を切り替えた後に切替後補助期間PT1を設け、かつ第1状態φ1と第2状態φ2を切り替える前に切替前補助期間PT2を設ける構成も可能である。
第1および第2の実施の形態では、車両用の放電灯を駆動する放電灯点灯回路を例に説明をしたが、本発明の用途はこれに限定されず、放電灯に交互に電力を供給する2つのコンバータを有する放電灯点灯回路に広く適用できる。
第1および第2の実施の形態で説明した回路において、信号のハイレベル、ローレベルの論理値の設定は一例であって、インバータなどによって適宜反転させることにより自由に変更することが可能である。
実施の形態にもとづき、特定の語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能である。
CONV1 第1DC/DCコンバータ、 CONV2 第2DC/DCコンバータ、 IL ランプ電流、 SW1 第1スイッチ、 SW2 第2スイッチ、 VL 駆動電圧、 4 放電灯、 6 車載バッテリ、 8 電源スイッチ、 10 制御回路、 20 スタータ回路、 30 コンバータ駆動部、 32 状態検出部、 34 PWM信号生成部、 36 出力先選択部、 38 第1駆動部、 40 第2駆動部、 42 インバータ信号生成部、 44 鋸波リセット信号生成部、 46 切替後補助期間決定部、 100 放電灯点灯回路、 200 放電灯点灯回路。

Claims (5)

  1. 駆動対象の放電灯に交流の駆動電圧を供給する駆動電圧生成部と、
    前記駆動電圧の極性を切り替えるよう前記駆動電圧生成部を設定してから所定の切替後補助期間が経過するまでの間、前記駆動電圧生成部が前記放電灯に供給する駆動電力を、所定の目標電力よりも増やすための制御を行う制御部と、を備えることを特徴とする放電灯点灯回路。
  2. 前記制御部は、前記駆動電圧の極性を切り替えるよう前記駆動電圧生成部を設定する前に前記放電灯を流れる駆動電流が大きいほど前記切替後補助期間の長さを短く設定することを特徴とする請求項1に記載の放電灯点灯回路。
  3. 前記駆動電圧生成部は、前記放電灯に供給するための出力電圧を生成するDC/DCコンバータを備え、
    前記制御部は、前記切替後補助期間の開始に合わせて前記DC/DCコンバータのスイッチング素子のオン期間を開始することを特徴とする請求項1または2に記載の放電灯点灯回路。
  4. アクティブ状態において、駆動対象の放電灯の一端に第1駆動電圧を供給する第1DC/DCコンバータと、
    アクティブ状態において、前記放電灯の他端に第2駆動電圧を供給する第2DC/DCコンバータと、
    前記放電灯の前記一端側に設けられ、オン状態において、前記放電灯の前記一端と固定電圧端子との間を電気的に導通させる第1スイッチと、
    前記放電灯の前記他端側に設けられ、オン状態において、前記放電灯の前記他端と前記固定電圧端子との間を電気的に導通させる第2スイッチと、
    前記第1、第2DC/DCコンバータを交互にアクティブ状態に設定し、アクティブ状態に設定されるDC/DCコンバータを切り替える前の所定の切替前補助期間において、非アクティブ状態にあるDC/DCコンバータの出力キャパシタが所定の電圧に充電されるまで前記第1スイッチおよび前記第2スイッチをオフとする制御部と、を備えることを特徴とする放電灯点灯回路。
  5. アクティブ状態に設定されるDC/DCコンバータが切り替わる際に、その切替前にアクティブ状態にあるDC/DCコンバータの出力キャパシタに充電された電力を、切替後にアクティブ状態にあるDC/DCコンバータの出力キャパシタに回生する回生手段をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の放電灯点灯回路。
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