JP2010190375A - 一方向クラッチ - Google Patents
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Abstract
【課題】駆動側が逆回転しているとき、遊星歯車がインナー部材に設けられた凹部内で空転することにより、音が発生してしまう。駆動側の回転が高速になると、遊星歯車が凹部内で空転する回転数も高速になるので、高い音を発生し、耳障りな音を発生してしまうという課題がある。
【解決手段】外周に歯が形成された太陽歯車3と、外周に形成された歯によって、太陽歯車3と噛み合う複数の遊星歯車4と遊星歯車4を自由回転可能に収容する複数の収容部24を有し、太陽歯車3の軸J1と同軸上かつ同一回転面で相対的に回転するアウター部材2と、を備え、収容部24の回転方向R1,R2における一方に、遊星歯車4と当接する突起部23が備えられた一方向クラッチ1を提供する。
【選択図】図2
【解決手段】外周に歯が形成された太陽歯車3と、外周に形成された歯によって、太陽歯車3と噛み合う複数の遊星歯車4と遊星歯車4を自由回転可能に収容する複数の収容部24を有し、太陽歯車3の軸J1と同軸上かつ同一回転面で相対的に回転するアウター部材2と、を備え、収容部24の回転方向R1,R2における一方に、遊星歯車4と当接する突起部23が備えられた一方向クラッチ1を提供する。
【選択図】図2
Description
本発明は、一方向クラッチに関する。
歯車を用いた動力伝達系において、駆動側の回転方向が正回転するときは駆動力を伝達し、駆動側の回転方向が逆回転するときは駆動力を伝達しない一方向クラッチが用いられる。例えば、プリンターやファクシミリなどでは、記録媒体としての紙を、駆動側の正回転によって二つのローラーに駆動力を伝達して搬送する。このとき、駆動側の回転方向が正回転から逆回転に変わると、一方のローラーには駆動力を伝達し、他方のローラーには駆動力を伝達しないようにすることが行われる。例えば、特許文献1では、内歯車を有するアウター部材と、内歯車と噛み合う遊星歯車と、外周に遊星歯車を収容する凹部を設けたインナー部材を備え、駆動側の回転方向が正回転したときは駆動力を伝達し、逆回転したときは、遊星歯車が凹部内で空転することにより、駆動力を伝達しない方法が提案されている。
しかしながら、駆動側が逆回転しているとき、遊星歯車がインナー部材に設けられた凹部内で空転することにより、音が発生してしまう。駆動側の回転が高速になると、遊星歯車が凹部内で空転する回転数も高速になるので、高い音を発生し、耳障りな音を発生してしまうという課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]太陽歯車と、前記太陽歯車と噛み合う遊星歯車と、前記太陽歯車に対して相対回転可能に設けられたアウター部材であって、前記太陽歯車が第1の向きに回転する場合に前記遊星歯車と係合して前記太陽歯車の動力が伝達され、前記太陽歯車が前記第1の向きとは逆向きの第2の向きに回転する場合に前記遊星歯車と非係合となることにより前記太陽歯車の動力が非伝達となる前記アウター部材と、を備えることを特徴とする一方向クラッチ。
この構成によれば、太陽歯車が第1の向きとは逆向きの第2の向きに回転する場合に遊星歯車と非係合となることにより太陽歯車の動力が非伝達となるアウター部材を備える。これにより、遊星歯車における噛み合う位置を軸側に配置することができるので、噛み合う位置と軸との距離を短くすることができる。噛み合う位置と軸との距離が短くなれば、遊星歯車の歯が噛み合う瞬間の速度が小さくなる。そのため、歯が噛み合うときの歯どうしが当接することによって発生する音が小さくなる。従って、遊星歯車が太陽歯車と噛み合いながら空転するとき、発生する音の大きさを抑制することが可能となる。
また、噛み合う位置と軸との距離を短くすることができるので、遊星歯車が収容部内で空転するときのトルクを小さくすることができる。
また、遊星歯車は、太陽歯車の外周に形成された歯と噛み合う。これにより、遊星歯車がアウター部材の内側に形成された歯と噛み合う場合と比べて、太陽歯車とアウター部材とが相対的に1回転する間において、遊星歯車が噛み合う歯の回数を少なくすることができる。これにより、駆動側が高速回転することにより高周波が発生することを抑制し、耳障りな音の発生を抑制することができる。
[適用例2]前記アウター部材は、前記遊星歯車と係合する突起と、前記遊星歯車の空転をガイドするガイド面とを有する、ことを特徴とする一方向クラッチ。
この構成によれば、太陽歯車が第1の向きに回転する場合に、遊星歯車と突起が係合して太陽歯車の動力がアウター部材に伝達され、太陽歯車が第1の向きとは逆向きの第2の向きに回転する場合に、ガイド面によって遊星歯車が空転することにより太陽歯車の動力がアウター部材に非伝達となる。
(実施例)
以下、実施例について図面に従って説明する。図1は、本実施例における破線で囲まれた一方向クラッチ1を含む断面図である。外周に歯31が形成された太陽歯車3と、外周に歯51が形成された駆動用歯車5とが、樹脂材料によって一体的に形成される。駆動用歯車5は、モーター(不図示)の回転軸に備えられた歯車(不図示)と噛み合い、モーターの駆動力によって回転される。
以下、実施例について図面に従って説明する。図1は、本実施例における破線で囲まれた一方向クラッチ1を含む断面図である。外周に歯31が形成された太陽歯車3と、外周に歯51が形成された駆動用歯車5とが、樹脂材料によって一体的に形成される。駆動用歯車5は、モーター(不図示)の回転軸に備えられた歯車(不図示)と噛み合い、モーターの駆動力によって回転される。
外周に歯22が形成されたアウター部材2は、貫通孔によって形成された軸受け部21を有する。太陽歯車3に形成された軸部32は、軸受け部21に備えられ、アウター部材2と、一体的に形成された太陽歯車3と駆動用歯車5とは、軸J1を同軸として相対的に回転する。また、太陽歯車3とアウター部材2とは、軸J1と直角方向の同一平面の回転面で回転する。
図2は、駆動力が伝達されるときの、図1の破線Bにおける方向D1から見た一方向クラッチ1の断面図である。図2の破線Aは、図1の断面の位置を示す。図1は、図2の図面右側から見たときの断面図となる。アウター部材2には、3箇所の収容部24がリブ25によって形成される。図2に示すように、外周に歯41(図1参照)が形成された遊星歯車4は、それぞれ収容部24に収容される。
図1の駆動用歯車5に備えられたリング形状の蓋部52は、遊星歯車4が軸J1方向における図面右側に飛び出すことを防止するため設けられる。
図2のアウター部材2の収容部24には、回転方向R1,R2における一方に突起部23が形成され、他方にガイド面26が形成される。本実施例では、収容部24において、回転方向R1側に突起部23がそれぞれ形成される。図4は、図2の突起部23に遊星歯車4が当接する部分の拡大図である。遊星歯車4は、収容部24内において、太陽歯車3と噛み合った状態で突起部23に当接する位置にある。
モーターが正回転するときの駆動力によって、図1の駆動用歯車5が正回転すると、駆動用歯車5と一体的に形成された図2の太陽歯車3が回転方向R1に回転する。すると、図2、図4の遊星歯車4と太陽歯車3とは噛み合った状態で、アウター部材2に形成された突起部23に係合する。そのため、太陽歯車3の回転に伴って、遊星歯車4は、突起部23と太陽歯車3に固定された状態で、軸J1を回転軸として回ることによって、太陽歯車3の駆動力がアウター部材2に伝達される。そして、アウター部材2に伝達された駆動力は、アウター部材2の外周に形成された歯22が噛み合う歯車(不図示)に伝達される。
図4に示すように、突起部23の先端は、遊星歯車4の歯a,b間の谷間に入ることができる形状を有する。すなわち、突起部23の先端は、遊星歯車4の隣接する二つの歯a,bによって挟まれる形状を有する。
この突起部23の先端の形状により、遊星歯車4と突起部23とが接する面積を広くすることができる。そのため、遊星歯車4が突起部23から離れてしまい、遊星歯車4が収容部24内で空転してしまうことを抑制することができる。
図3は、駆動力が伝達されないとき、図1の破線Bにおける方向D1から見た一方向クラッチ1の断面図である。モーターが逆回転するときの駆動力によって、駆動用歯車5が逆回転すると、駆動用歯車5と一体的に形成された太陽歯車3が回転方向R2に回転する。すると、遊星歯車4は、ガイド面26によってガイドされながら、回転方向R2における突起部23から離れた図面右側の位置に移動し非係合となる。遊星歯車4は、ガイド面26に当接し、太陽歯車3と噛み合いながら空転する。従って、太陽歯車3の駆動力はアウター部材2には伝達されない。
図2、図3を用いて説明したように、アウター部材2に設けられた収容部24は、遊星歯車4と突起部23が当接する位置と、遊星歯車4と突起部23が離間する位置とが確保された、回転方向R1,R2の長さL1を有する。
図5は、比較のための一方向クラッチ70を説明する図である。一方向クラッチ70は、軸J2を中心として回転するインナー部材72と、軸J2と同軸で回転し、内周に歯が形成されたアウター部材71と、インナー部材72に形成された凹状の収容部75に収容される遊星歯車73とを備える。収容部75には、突起部74が形成される。アウター部材71の外周における直径はL2である。
図5は、遊星歯車73が突起部74から離れ、収容部75内で空転し、インナー部材72とアウター部材71間における駆動力の伝達を行わないときの図である。一方向クラッチ70において、遊星歯車73が収容部75で空転するとき、遊星歯車73とアウター部材71とが噛み合う位置P1と軸J2との距離はL3である。噛み合う位置P1は、遊星歯車73において、アウター部材71側にあり、すなわち、軸J2と反対側にある。
図6は、遊星歯車4が突起部23から離れ、収容部24内で空転し、太陽歯車3とアウター部材2間における駆動力の伝達を行わないときの図である。一方向クラッチ1のアウター部材2の外周における直径は、一方向クラッチ70におけるアウター部材71の外周における直径と同じL2である。遊星歯車4と太陽歯車3とが噛み合う位置P2から軸J1までの距離はL4である。噛み合う位置P2は、遊星歯車4において、太陽歯車3側にあり、すなわち、軸J1側にある。
上述したように、図6の本実施例の一方向クラッチ1における遊星歯車4と太陽歯車3とが噛み合う位置P2は、遊星歯車4の軸J1側に設ける。それに対して、図5の比較のための一方向クラッチ70における遊星歯車73とアウター部材71とが噛み合う位置P1は、遊星歯車73の軸J2と反対側に設ける。従って、一方向クラッチ1における噛み合う位置P2から軸J1までの距離L4は、一方向クラッチ70における噛み合う位置P1と軸J2との距離L3より短くすることができる。
以上、本実施例で説明した一方向クラッチ1は、太陽歯車3と、太陽歯車3と噛み合う遊星歯車4と、太陽歯車3に対して相対回転可能に設けられたアウター部材2であって、太陽歯車3が第1の向きとしての回転方向R1に回転する場合に遊星歯車4と係合して太陽歯車3の動力が伝達され、太陽歯車3が第1の向きとは逆向きの第2の向きとしての回転方向R2に回転する場合に遊星歯車4と非係合となることにより太陽歯車3の動力が非伝達となるアウター部材2と、を備える。
これにより、遊星歯車4が収容部24内で空転するとき、遊星歯車4において、噛み合う位置P2を軸J1側に配置するので、噛み合う位置P2と軸J1との距離L4を短くすることができる。
これにより、噛み合う位置P2と軸J1との距離L4が短くなれば、遊星歯車4の歯が噛み合う瞬間の速度が小さくなる。そのため、歯が噛み合うときの歯どうしが当接することによって発生する音が小さくなる。従って、駆動側が逆回転し、遊星歯車4がアウター部材2に設けられた収容部24内で空転しているとき、発生する音の大きさを抑制することが可能となる。
また、噛み合う位置P2と軸J1との距離を短くすることができるので、遊星歯車4が収容部24内で自由回転して空転するときのトルクを小さくすることができる。
また、遊星歯車4は、太陽歯車3の外周に形成された歯と噛み合う。これにより、遊星歯車73がアウター部材71の内側に形成された歯と噛み合う場合と比べて、太陽歯車3とアウター部材2とが相対的に1回転する間において、遊星歯車4が噛み合う歯の回数を少なくすることができる。これにより、駆動側が高速回転することにより高周波が発生することを抑制し、耳障りな音の発生を抑制することができる。
本実施例では、モーターが正転、逆転するときの駆動力を、駆動用歯車5を介して太陽歯車3に伝え、アウター部材2が一方向のみ回転する場合について説明したが、モーターが正転、逆転するときの駆動力をアウター部材2に伝え、太陽歯車3が一方向のみ回転する場合にも適用する。
本実施例の一方向クラッチ1は、樹脂材料で形成されたが、アウター部材の軸受け部をベアリングなどで構成し、アルミニウム、鉄などの金属で形成された太陽歯車、遊星歯車、アウター部材を備えた一方向クラッチにも適用する。
1…一方向クラッチ、2…アウター部材、3…太陽歯車、4…遊星歯車、23…突起部、26…ガイド面、R1,R2…回転方向。
Claims (2)
- 太陽歯車と、
前記太陽歯車と噛み合う遊星歯車と、
前記太陽歯車に対して相対回転可能に設けられたアウター部材であって、前記太陽歯車が第1の向きに回転する場合に前記遊星歯車と係合して前記太陽歯車の動力が伝達され、前記太陽歯車が前記第1の向きとは逆向きの第2の向きに回転する場合に前記遊星歯車と非係合となることにより前記太陽歯車の動力が非伝達となる前記アウター部材と、を備えることを特徴とする一方向クラッチ。 - 請求項1に記載の一方向クラッチであって、
前記アウター部材は、前記遊星歯車と係合する突起と、前記遊星歯車の空転をガイドするガイド面とを有する、ことを特徴とする一方向クラッチ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2009037397A JP2010190375A (ja) | 2009-02-20 | 2009-02-20 | 一方向クラッチ |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2009037397A JP2010190375A (ja) | 2009-02-20 | 2009-02-20 | 一方向クラッチ |
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ID=42816626
Family Applications (1)
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| JP2009037397A Withdrawn JP2010190375A (ja) | 2009-02-20 | 2009-02-20 | 一方向クラッチ |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2010190375A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013199986A (ja) * | 2012-03-26 | 2013-10-03 | Origin Electric Co Ltd | 双方向クラッチ |
| JP2015526212A (ja) * | 2013-07-29 | 2015-09-10 | 廣東奧飛動漫文化股▲分▼有限公司 | 手持ち手動増速ディアボロ |
| CN108050190A (zh) * | 2018-01-10 | 2018-05-18 | 赣州禾盈通用零部件有限公司 | 一种新型单向阻尼器 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02147440U (ja) * | 1989-05-17 | 1990-12-14 |
-
2009
- 2009-02-20 JP JP2009037397A patent/JP2010190375A/ja not_active Withdrawn
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02147440U (ja) * | 1989-05-17 | 1990-12-14 |
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