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JP2010182754A - 樹脂容器およびその洗浄方法 - Google Patents

樹脂容器およびその洗浄方法 Download PDF

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Masahiro Nakayama
雅博 中山
Yasuaki Higuchi
恭明 樋口
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

【課題】樹脂容器の表面およびその内部に含まれる不純物を洗浄する樹脂容器の洗浄方法およびその方法により洗浄された樹脂容器を提供する。
【解決手段】本発明は、樹脂の表面張力の値よりも10mN/m以上低い表面張力の値を有する溶剤を用いて、樹脂または樹脂からなる樹脂容器を浸漬洗浄することを特徴とする樹脂容器の洗浄方法である。
【選択図】なし

Description

本発明は、樹脂容器およびその洗浄方法に関し、特に樹脂容器の表面およびその内部に含まれる不純物を洗浄した樹脂容器およびその洗浄方法に関する。
化合物半導体は、発光ダイオード、レーザダイオード、ヘテロ接合バイポーラトランジスタ、ショットキーゲート電界効果トランジスタ等の多様なデバイス用途に用いられている。これらのデバイスに用いられる化合物半導体の表面は、非常に繊細であるため保管状態が悪いと、たちまち汚染されてしまい化合物半導体の機能が十分に発揮されなくなってしまう。このため、化合物半導体の表面をクリーンに保つことができる容器が、化合物半導体メーカを中心として広く求められている。
この化合物半導体を保管する容器として、成型が容易でかつ安価であるという観点から、ポリプロピレン樹脂を加工した樹脂容器が広く用いられている。しかしながら、ポリプロピレン樹脂を原料にした樹脂容器は、それ自体の表面近傍および内部に様々な汚染物が含まれているため、化合物半導体を収納する前に少なくとも一度は樹脂容器に含まれる汚染物を除去する必要がある。
そこで、樹脂容器に含まれる汚染物を除去するための洗浄方法として、加熱処理して洗浄する方法や、真空雰囲気で乾燥して洗浄する方法が広く用いられている(たとえば特許文献1〜3参照)。確かにこれらの方法によれば、樹脂容器の表面近傍に含まれる汚染物を除去することはできる。しかしながら、これらの方法を以ってしても樹脂容器の内部に含まれる汚染物を十分に除去することはできなかった。
このため、これらの洗浄を行なった樹脂容器に化合物半導体を長期間保管すると、樹脂容器の内部に含まれる汚染物が化合物半導体の表面に付着して、化合物半導体の表面を汚染してしまうという問題があった。なお、樹脂容器の内部に含まれる汚染物が具体的にどのような化合物かを特定することはできていないが、おそらくポリプロピレン樹脂を重合するときの触媒に用いられている有機珪素化合物か、もしくはポリプロピレン樹脂を重合する際に十分反応しなかった比較的低分子量のポリプロピレンかのうちのいずれかではないかと推察される。
そこで、特許文献4および特許文献5には、樹脂容器をイソプロピルアルコール等のアルコール系の有機溶剤に浸漬させることにより、樹脂容器を洗浄する方法が開示されている。しかしながら、樹脂容器の内部まで完全に洗浄するためには、24時間以上もの比較的長時間イソプロピルアルコールに浸漬しなければならないため量産に適しているとはいえなかった。しかも、イソプロピルアルコール等のアルコール系の有機溶剤の多くは、法定危険物に該当することから、工場で大量使用しにくいという問題もあった。
特開平6−84877号公報 特開平8−64666号公報 特開2004−265965号公報 特開2005−19580号公報 特開2005−116584号公報
本発明は、上記のような現状に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、樹脂容器の表面およびその内部に含まれる不純物を洗浄する方法を提供することである。
本発明は、樹脂の表面張力の値よりも10mN/m以上低い表面張力の値を有する溶剤を用いて、樹脂または樹脂からなる樹脂容器を浸漬洗浄することを特徴とする樹脂容器の洗浄方法である。
また、上記樹脂は、ポリプロピレン樹脂であることが好ましい。
また、上記溶剤は、アルコール系溶剤、フッ素系溶剤、塩素系溶剤、臭素系溶剤および界面活性剤からなる群より選択された少なくとも1種の溶剤を含むことが好ましい。
また、上記の溶剤は、ハイドロフロロエーテルを含むことが好ましい。
また、上記の浸漬洗浄は、上記樹脂に対して行なうことが好ましい。
本発明は、上記の樹脂容器の洗浄方法により洗浄された樹脂容器である。
本発明によれば、樹脂容器の表面およびその内部に含まれる不純物を洗浄する方法を提供することができる。
本発明は、樹脂の表面張力の値よりも10mN/m以上低い表面張力の値を有する溶剤を用いて、樹脂または当該樹脂からなる樹脂容器を浸漬洗浄することを特徴とする樹脂容器の洗浄方法である。このように樹脂の表面張力よりも10mN/m以上低い表面張力の値を有する溶剤を用いて浸漬洗浄することにより、樹脂容器の表面およびその内部に含まれる不純物を効果的に除去することができる。以下にこの樹脂容器の洗浄方法に用いられる樹脂、溶剤、樹脂容器等について説明する。
<樹脂>
本発明に用いられる樹脂とは、樹脂容器に成型される前の状態のもののことをいい、一種以上のモノマーを重合することにより得られるもののことをいう。ここで、この樹脂のモノマーには、たとえばエチレン、プロピレン、ブチレン、アクリル系のモノマー、エポキシ系のモノマー等を用いることができる。このようなモノマーを重合して得られる樹脂は、たとえばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等がある。
本発明では、上述のような樹脂の表面張力に着目し、樹脂の表面張力の値よりも10mN/m以上低い表面張力の値を有する溶剤を用いて樹脂容器を洗浄することを特徴とする。ここで、この樹脂の表面張力は、プレート法やリング法により測定して得られた値を用いる。このプレート法により測定したポリプロピレン樹脂の表面張力は29mN/mである。
なお、従来は、専ら樹脂容器に成型されたものを洗浄する方法が開示されていたが、本発明では樹脂容器を洗浄する場合のみに限られず、樹脂容器に成型される前の段階の樹脂を洗浄しても、本発明の効果が示される。かかる場合は、洗浄した樹脂を成型することにより所望の樹脂容器を得ることができる。
<樹脂容器>
本発明に用いられる樹脂容器は、上述した樹脂を成型することにより得られるものであり、用途に応じてどのような形状に成型することもできる。この樹脂容器の用途としては、たとえば化合物半導体の保管・出荷容器等が挙げられる。
<溶剤>
本発明において、樹脂または樹脂容器を洗浄するために用いる溶剤は、樹脂の表面張力の値よりも10mN/m以上表面張力の値が低いことを特徴とする。このような溶剤を洗浄に用いることにより、樹脂または樹脂容器の外側に付着している汚染物だけでなく、樹脂または樹脂容器の内部に含まれる汚染物をも1時間程度の比較的短時間で除去することができる。
従来は、表面張力の値が21mN/mのイソプロピルアルコールを用いて表面張力の値が29mN/mのポリプロピレン樹脂またはその樹脂容器を洗浄し、樹脂容器の表面に付着する汚染物と、これらの内部に含まれる汚染物とを除去していた。しかしながら、この方法ではこれらの内部の汚染物を除去するために少なくとも1日以上の長時間を要することから、大量の樹脂容器の洗浄処理を行なうためには大型の洗浄設備を備える必要があった。
そこで、本発明のように樹脂の表面張力よりも10mN/m以上低い表面張力の値の溶剤で樹脂または樹脂容器を洗浄すれば、1時間程度の比較的短時間でこれらの汚染物を除去することができることから、洗浄設備が小型であっても大量の樹脂または樹脂容器の洗浄処理を行なうことができる。
また、ポリプロピレンからなる樹脂容器を溶剤に浸漬洗浄する場合、ポリプロピレンの表面張力の値は29mN/mであるので、この樹脂容器を洗浄する場合に用いる溶剤の表面張力は、19mN/m以下であることが好ましく、15mN/m以下であることがより好ましい。
本発明の樹脂容器の洗浄方法に用いられる溶剤としては、樹脂容器の表面張力よりも10mN/m以上低い表面張力の値の溶剤であればどのようなものでもよく、たとえばアルコール系溶剤、フッ素系溶剤、塩素系溶剤、臭素系溶剤および界面活性剤からなる群より選択された少なくとも1種の溶剤を含むものを挙げることができる。このような溶剤としては、たとえばハイドロフルオロエーテルを含むことがより好ましい。
<洗浄方法>
本発明では、樹脂および樹脂容器を浸漬洗浄することを特徴とする。ここで、浸漬洗浄は、たとえば上記で説明した溶剤を浴槽中に充填し、樹脂または樹脂容器をこの浴槽中に1時間程度浸して洗浄する方法である。これにより、樹脂および樹脂容器の表面だけでなく、これらの内部も洗浄することができる。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1では、ポリプロピレン(表面張力:29mN/m)からなる樹脂容器を、樹脂容器の表面張力の値よりも15mN/m低い表面張力の値を有するハイドロフルオロエーテル(表面張力:14mN/m)中に室温で1時間浸漬させて、樹脂容器の表面および内部に含まれる汚染物を除去する洗浄を行なった。その後、浸漬した樹脂容器を純水で流水し70度の温度で乾燥することによりハイドロフルオロエーテルの除去を行なった。このようにして洗浄された樹脂容器にGaAsウエハを30日間保管した。そして、30日保管後のGaAsウエハの表面に対して薄膜を結晶成長させた。
次に、上記で得られたGaAsウエハと薄膜との界面に対し、二次イオン質量分析法(SIMS:Secondary Ion Mass Spectrometry)を用いて、有機珪素化合物(Si原子、O原子、C原子)の含有量を分析した。その結果、実施例1のGaAsウエハと薄膜との界面にはSiは3.3検出され、Oは2.8検出され、Cは検出されなかった。一方、樹脂容器に保管することなくGaAsウエハ上に薄膜を結晶成長させたときのGaAsウエハと薄膜との界面をSIMSにより測定したところ、Siは3検出され、Oは2.5検出され、Cは検出されなかった。これらの分析の結果を表1に示す。
Figure 2010182754
表1の最上段には、樹脂容器に保管する前のGaAs基板の表面をSIMSにより測定して得られた値を示しており、ここで得られた値を「基準」に実施例1および2と比較例1〜8の樹脂容器に保管した後のGaAs基板を対比して、各GaAs基板の汚染状態を把握する。
表1の左欄は、実施例1および2と比較例1〜9の樹脂容器の洗浄方法を示しており、表1中の「洗浄処理対象」には、「樹脂」と「樹脂容器」とがあり、樹脂は樹脂容器に成型される前の段階のものを浸漬洗浄することを意味し、樹脂容器は当該樹脂を成型して得られた後のものを浸漬洗浄することを意味する。また、表1中の「洗浄処理」の欄には、洗浄処理対象のものを洗浄処理をしたときの温度と処理方法と、その処理に要した時間とを記載している。
さらに、表1中の「保管日数」とは、上記洗浄処理により得られた樹脂容器にGaAsウエハを保管した日数を意味するものであり、「二次イオン質量分析法」は、樹脂容器にGaAsウエハを保管後のGaAs基板の表面をSIMSにより測定して得られた有機珪素化合物(Si原子、O原子、C原子)の含有量を示している。これらの有機珪素化合物の含有量が少ないほど、樹脂容器がクリーンな状態であると言える。
実施例2では、ポリプロピレン(表面張力:29mN/m)からなる樹脂を樹脂の表面張力の値よりも15mN/m低い表面張力の値を有するハイドロフルオロエーテル(表面張力:14mN/m)中に室温で1時間浸漬して、ポリプロピレン樹脂の表面および内部に含まれる汚染物を除去した。その後、ハイドロフルオロエーテルを乾燥により除去した。そして、このポリプロピレンを重合した樹脂を樹脂容器に成型した。このようにして得られた樹脂容器にGaAsウエハを30日間保管した。そして、30日保管後のGaAsウエハの表面に対して薄膜を結晶成長させた。次に、SIMSにより薄膜とGaAsウエハとの界面に含まれる、有機珪素化合物(Si原子、O原子、C原子)の含有量を分析した。
比較例1
比較例1では、洗浄処理をしていないポリプロピレン樹脂からなる樹脂容器に、GaAsウエハを30日間保管した。そして、30日保管後のGaAsウエハの表面に対して薄膜を結晶成長させた。次に、SIMSにより薄膜とGaAsウエハとの界面に含まれる、有機珪素化合物の含有量を分析した。
比較例2
比較例2では、ポリプロピレン樹脂からなる樹脂容器を、70℃で72時間ベーキング処理することにより、樹脂容器に含まれる汚染物を除去した。その後、この樹脂容器にGaAsウエハを30日間保管した。そして、30日保管後のGaAsウエハの表面に対して薄膜を結晶成長させた。次に、SIMSにより薄膜とGaAsウエハとの界面に含まれる、有機珪素化合物(Si原子、O原子、C原子)の含有量を分析した。
比較例3
比較例3では、ポリプロピレン樹脂(表面張力:29mN/m)からなる樹脂容器を、樹脂の表面張力の値よりも8mN/m低い表面張力の値を有するイソプロピルアルコール(表面張力:21mN/m)に室温で1時間浸漬して洗浄処理することにより、樹脂容器に含まれる汚染物を除去した後に、イソプロピルアルコールを乾燥により除去し、この樹脂容器にGaAsウエハを30日間保管した。そして、30日保管後のGaAsウエハの表面に対して薄膜を結晶成長させた。次に、SIMSにより薄膜とGaAsウエハとの界面に含まれる、有機珪素化合物(Si原子、O原子、C原子)の含有量を分析した。
比較例4
比較例4は、比較例3のイソプロピルアルコールの洗浄処理の時間を24時間とすることを除いては、比較例3と同様の方法により、樹脂容器に含まれる汚染物を除去した。そして、30日保管後のGaAsウエハの表面に対して、薄膜を結晶成長させた。そして、薄膜とGaAsウエハとの界面に含まれる、有機珪素化合物(Si原子、O原子、C原子)の含有量を分析した。
比較例5
比較例5は、比較例3のイソプロピルアルコールの溶剤の代わりに、イソプロピルアルコールを60%含む水溶液(表面張力:24mN/m)を用いて洗浄処理したことを除いては、比較例3と同様の方法により、樹脂容器を洗浄した。そして、30日保管後のGaAsウエハの表面に対して、薄膜を結晶成長させた。そして、薄膜とGaAsウエハとの界面に含まれる、有機珪素化合物(Si原子、O原子、C原子)の含有量を分析した。
比較例6
比較例6は、ポリプロピレン樹脂(表面張力:29mN/m)からなる樹脂容器を、室温のポリオキシアルキレンアルキルエーテルを0.5%含む水溶液(表面張力:32mN/m)に24時間浸漬して洗浄処理することにより、樹脂容器に含まれる汚染物を除去した後に、界面活性剤の溶液を乾燥により除去し、この樹脂容器にGaAsウエハを30日間保管した。そして、30日保管後のGaAsウエハの表面に対して薄膜を結晶成長させた。次に、SIMSにより薄膜とGaAsウエハとの界面に含まれる、有機珪素化合物(Si原子、O原子、C原子)の含有量を分析した。
比較例7
比較例7は、プロピレンを重合して得られたポリプロピレン樹脂(表面張力:29mN/m)に対し、室温のイソプロピルアルコールを60%含む水溶液(表面張力:24mN/m)を用いて、1時間浸漬洗浄処理し、ポリプロピレン樹脂の表面および内部に含まれる汚染物を除去した。そしてその後に、この水溶液を乾燥により除去した。このようにして得られた樹脂を樹脂容器に成型し、当該樹脂容器にGaAsウエハを30日間保管した。そして、30日保管後のGaAsウエハの表面に対して薄膜を結晶成長させた。次に、SIMSにより薄膜とGaAsウエハとの界面に含まれる、有機珪素化合物(Si原子、O原子、C原子)の含有量を分析した。
比較例8
比較例8は、プロピレンを重合して得られたポリプロピレン樹脂(表面張力:29mN/m)を室温のイソプロピルアルコール(表面張力:21mN/m)を用いて、1時間浸漬洗浄処理し、ポリプロピレン樹脂の表面および内部に含まれる汚染物を除去した。そしてその後に、イソプロピルアルコールを乾燥により除去した。そして、このポリプロピレンを重合した樹脂を樹脂容器に成型した。このようにして得られた樹脂容器にGaAsウエハを30日間保管した。そして、30日保管後のGaAsウエハの表面に対して薄膜を結晶成長させた。次に、SIMSにより薄膜とGaAsウエハとの界面に含まれる、有機珪素化合物(Si原子、O原子、C原子)の含有量を分析した。
(参考例1)
参考例1では、洗浄処理をしていないポリプロピレン樹脂からなる樹脂容器に、GaAsウエハを1日間保管した。そして、1日保管後のGaAsウエハの表面に対して薄膜を結晶成長させた。次に、SIMSにより薄膜とGaAsウエハとの界面に含まれる、有機珪素化合物(Si原子、O原子、C原子)の含有量を分析した。その結果を表1に示す。
実施例1および2では、ポリプロピレン(表面張力:29mN/m)からなる樹脂容器の表面張力の値よりも10mN/m以上低い表面張力の値を有するハイドロフルオロエーテル(表面張力:14mN/m)を溶剤に用いて、1時間程度の比較的短時間樹脂容器を浸漬洗浄した。この樹脂容器にGaAs基板を保管したところ、GaAs基板の表面は有機珪素化合物によりほとんど汚染されなかった。一方、比較例3,比較例5〜8では、樹脂容器の表面張力の値の10mN/m低い値よりも高い表面張力の溶液を用いて洗浄処理しているため、この樹脂容器にGaAs基板を保管したところ、GaAs基板の表面は有機珪素化合物により汚染された。
実施例1と比較例3,比較例5〜8との二次イオン質量分析法の結果を表1で対比すると、実施例1の洗浄方法のように、樹脂容器の表面張力の値よりも10mN/m以上低い表面張力の値の溶剤を用いて浸漬洗浄した場合に、樹脂容器の表面および内部に含まれる有機珪素化合物を効果的に除去できることが明らかとなった。
また、実施例1と比較例2との二次イオン質量分析法の結果を表1で対比すると、比較例2で洗浄された樹脂容器の汚染状態は、実施例1で洗浄された樹脂容器の汚染状態と比べて有機珪素化合物の含有量が多い。この結果から70℃で加熱ベーキング処理して樹脂容器を洗浄する方法と比べて、実施例1の樹脂容器の洗浄方法の方がGaAs基板表面の汚染状態が優れていることが明らかとなった。
さらに、実施例1と比較例4との二次イオン質量分析法の結果を表1で対比すると、比較例4で洗浄された樹脂容器の汚染状態は、実施例1で洗浄された樹脂容器の汚染状態と同等である。しかしながら、実施例1と比較例4との洗浄の処理時間を表1で対比すると、実施例1の樹脂容器の洗浄方法の方が洗浄にかかる処理時間がはるかに短いことが明らかとなった。
以上のように本発明の実施例について説明を行なったが、上述の実施例の構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明によれば、発光ダイオード、レーザダイオード、ヘテロ接合バイポーラトランジスタ、ショットキーゲート電界効果トランジスタ等の多様なデバイス用途に用いられる化合物半導体の表面をクリーンに保つことができる樹脂容器およびその洗浄方法を提供することができる。

Claims (6)

  1. 樹脂の表面張力の値よりも10mN/m以上低い表面張力の値を有する溶剤を用いて、前記樹脂または前記樹脂からなる樹脂容器を浸漬洗浄する、樹脂容器の洗浄方法。
  2. 前記樹脂は、ポリプロピレン樹脂である、請求項1に記載の樹脂容器の洗浄方法。
  3. 前記溶剤は、アルコール系溶剤、フッ素系溶剤、塩素系溶剤、臭素系溶剤および界面活性剤からなる群より選択された少なくとも1種の溶剤を含む、請求項1または2に記載の樹脂容器の洗浄方法。
  4. 前記溶剤は、ハイドロフロロエーテルを含む、請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂容器の洗浄方法。
  5. 前記浸漬洗浄は、前記樹脂に対して行なう、請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂容器の洗浄方法。
  6. 請求項1〜5に記載の樹脂容器の洗浄方法により洗浄された、樹脂容器。
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