JP2010168954A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】EGR系を備える過給機付き内燃機関において、EGRによる燃費向上とポンプロス低減による燃費向上とを高い次元で両立する。
【解決手段】ターボ過給機24と、排気通路18と吸気通路28との圧力差を利用してEGRを行うEGR手段と、背圧を可変に設定する背圧可変手段と、を有するディーゼル機関10の制御装置であって、背圧を変化させた場合のポンプロスの変化による燃料消費率の向上の指標値(第1の指標値)を取得する手段と、背圧を変化させた場合のEGR手段によって還流される排気ガスの還流割合の変化に伴う燃料消費率の向上の指標値(第2の指標値)を取得する手段と、第1の指標値と第2の指標値との総和を総指標値として取得する手段と、総指標値が最大となるように、背圧可変手段を制御する手段と、を備える。好ましくは、WGV48の開度を可変に設定することで背圧を制御する。
【選択図】図5
【解決手段】ターボ過給機24と、排気通路18と吸気通路28との圧力差を利用してEGRを行うEGR手段と、背圧を可変に設定する背圧可変手段と、を有するディーゼル機関10の制御装置であって、背圧を変化させた場合のポンプロスの変化による燃料消費率の向上の指標値(第1の指標値)を取得する手段と、背圧を変化させた場合のEGR手段によって還流される排気ガスの還流割合の変化に伴う燃料消費率の向上の指標値(第2の指標値)を取得する手段と、第1の指標値と第2の指標値との総和を総指標値として取得する手段と、総指標値が最大となるように、背圧可変手段を制御する手段と、を備える。好ましくは、WGV48の開度を可変に設定することで背圧を制御する。
【選択図】図5
Description
この発明は、内燃機関の制御装置に関し、特に、EGR系を備える過給機付き内燃機関の制御装置に関する。
従来からNOxを低減すること等を目的として、内燃機関(エンジン)から排出された排気ガスの一部を吸気系へ還流させて、燃焼温度を低下させるEGR(Exhaust Gas Recirculation)が実施されている。このEGRによる還流は、排気通路と吸気通路との圧力差を利用して行われる。このため、過給機付きのエンジンでは、その運転領域によっては、吸気通路の圧力が排気通路のそれより高くなって、EGRによる還流を実施することができないことが想定される。
このような課題の対策として、例えば、特開2001−355502号公報には、エンジンの運転領域にかかわらず、確実にEGRガスを還流するための過給機付きエンジンのEGR装置が提案されている。このEGR装置では、可変ノズルベーンとタービンとの間の排気通路とコンプレッサの下流の吸気通路とを接続するバイパス通路と、該バイパス通路の開閉を行う弁装置と、を備え、吸気圧が排気圧よりも高くなる高過給運転領域で当該弁装置を開制御することとしている。これにより、吸入空気の一部が可変ノズルベーンの下流側へ逃がされるので、結果として吸気通路の圧力が低下して、EGRの還流が可能となる。
EGRを実施すると、冷損の低減による燃費向上を図ることができる。このため、吸気圧と排気圧との圧力差を利用してEGRを行う装置では、十分な圧力差を確保して所望のEGR量を実現することが望ましい。そこで、EGRを実行する際に圧力差を大きくする方法として、可変ノズルやウエストゲートバルブ等を閉じ側に制御して排気圧を高くすることが考えられる。しかしながら、排気圧を高くするとエンジンのポンプロスが増大する。このため、ポンプロスと燃費との関係に着目すると、排気圧が高いほど燃費が悪化してしまう。
つまり、EGRガスの還流によって燃費の向上を図ることとしても、そのEGR量を実現するために排気圧を高くした場合においては、必ずしも燃費効果が向上しているとはいえない。このように、排気圧とEGRと燃費との関係を総合的に考慮していない従来の制御装置では、燃費向上の観点から、改善の余地を残すものであった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、過給機付きの内燃機関において、EGRによる燃費向上とポンプロス低減による燃費向上とを高い次元で両立することのできる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の制御装置であって、
過給機付きの内燃機関の制御装置において、
吸気通路と前記過給機の上流側の排気通路とを接続するEGR通路と、
前記排気通路と前記吸気通路との圧力差を利用して、前記排気通路を流れる排気ガスを、前記EGR通路を介して前記吸気通路へ還流させるEGR手段と、
前記排気通路における前記過給機の上流側の圧力(以下、背圧)を可変に設定する背圧可変手段と、
前記背圧を変化させた場合の前記内燃機関のポンプロスの変化による燃料消費率の向上の指標値(以下、第1の指標値)を取得する第1の指標値取得手段と、
前記背圧を変化させた場合の前記EGR手段によって還流される排気ガスの還流割合の変化に伴う燃料消費率の向上の指標値(以下、第2の指標値)を取得する第2の指標値取得手段と、
前記第1の指標値と前記第2の指標値との総和を総指標値として取得する総指標値取得手段と、
前記総指標値が最大となるように、前記背圧可変手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする。
過給機付きの内燃機関の制御装置において、
吸気通路と前記過給機の上流側の排気通路とを接続するEGR通路と、
前記排気通路と前記吸気通路との圧力差を利用して、前記排気通路を流れる排気ガスを、前記EGR通路を介して前記吸気通路へ還流させるEGR手段と、
前記排気通路における前記過給機の上流側の圧力(以下、背圧)を可変に設定する背圧可変手段と、
前記背圧を変化させた場合の前記内燃機関のポンプロスの変化による燃料消費率の向上の指標値(以下、第1の指標値)を取得する第1の指標値取得手段と、
前記背圧を変化させた場合の前記EGR手段によって還流される排気ガスの還流割合の変化に伴う燃料消費率の向上の指標値(以下、第2の指標値)を取得する第2の指標値取得手段と、
前記第1の指標値と前記第2の指標値との総和を総指標値として取得する総指標値取得手段と、
前記総指標値が最大となるように、前記背圧可変手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、
前記排気通路における前記過給機の上流側から前記過給機をバイパスするバイパス通路と、
前記バイパス通路に配置されたウエストゲートバルブと、を更に備え、
前記背圧可変手段は、前記ウエストゲートバルブの開度を可変に設定する手段であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の内燃機関の制御装置。
前記排気通路における前記過給機の上流側から前記過給機をバイパスするバイパス通路と、
前記バイパス通路に配置されたウエストゲートバルブと、を更に備え、
前記背圧可変手段は、前記ウエストゲートバルブの開度を可変に設定する手段であることを特徴とする。
前記排気通路における前記過給機の上流側から前記過給機をバイパスするバイパス通路と、
前記バイパス通路に配置されたウエストゲートバルブと、を更に備え、
前記背圧可変手段は、前記ウエストゲートバルブの開度を可変に設定する手段であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の内燃機関の制御装置。
前記排気通路における前記過給機の上流側から前記過給機をバイパスするバイパス通路と、
前記バイパス通路に配置されたウエストゲートバルブと、を更に備え、
前記背圧可変手段は、前記ウエストゲートバルブの開度を可変に設定する手段であることを特徴とする。
第1の発明によれば、背圧を変化させた場合のポンプロスの変化に伴う燃料消費率の向上の指標値と、背圧を変化させた場合のEGR量の変化に伴う燃料消費率の向上の指標値と、が取得される。そして、これらの総和で構成される総指標値が最大となるように背圧が制御される。このため、本発明によれば、燃費が最も向上する背圧に設定することができるので、EGRによる燃費向上とポンプロス低減による燃費向上とを高い次元で両立することができる。
第2の発明によれば、ウエストゲートバルブの開度を可変に設定することにより、背圧を所望の圧力に設定することができる。このため、本発明によれば、総燃費変化量が最大となるように背圧を制御し、EGRによる燃費向上とポンプロス低減による燃費向上とを高い次元で両立することができる。
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。また、以下の実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態.
[実施の形態の構成]
図1は、本発明の実施の形態としての内燃機関システムの概略構成を説明するための図である。図1に示すとおり、本実施の形態のシステムは、複数気筒(図1では4気筒)を有する4サイクルのディーゼル機関10を備えている。ディーゼル機関10は車両に搭載され、その動力源とされているものとする。
[実施の形態の構成]
図1は、本発明の実施の形態としての内燃機関システムの概略構成を説明するための図である。図1に示すとおり、本実施の形態のシステムは、複数気筒(図1では4気筒)を有する4サイクルのディーゼル機関10を備えている。ディーゼル機関10は車両に搭載され、その動力源とされているものとする。
以下、本実施形態では、本発明をディーゼル機関(圧縮着火内燃機関)の制御に適用した場合について説明するが、本発明はディーゼル機関に限定されるものではなく、ガソリン機関(火花点火内燃機関)、その他の各種の内燃機関の制御に適用することが可能である。
ディーゼル機関10の各気筒には、燃料を筒内に直接噴射するためのインジェクタ12が設置されている。各気筒のインジェクタ12は、共通のコモンレール14に接続されている。図示しない燃料タンク内の燃料は、サプライポンプ16によって所定の燃圧まで加圧されて、コモンレール14内に蓄えられ、コモンレール14から各インジェクタ12に供給される。
ディーゼル機関10の排気通路18は、排気マニホールド20により枝分かれして、各気筒の排気ポート(図示せず)に接続されている。排気通路18は、ターボ過給機24の排気タービンに接続されている。排気通路18におけるターボ過給機24の下流側には、排気ガスを浄化するための後処理装置26が設けられている。後処理装置26としては、例えば、酸化触媒、NOx触媒、DPF(Diesel Particulate Filter)、DPNR(Diesel Particulate-NOx-Reduction system)等を用いることができる。
ディーゼル機関10の吸気通路28の入口付近には、エアクリーナ30が設けられている。エアクリーナ30を通って吸入された空気は、ターボ過給機24の吸気圧縮機で圧縮された後、インタークーラ32で冷却される。インタークーラ32を通過した吸入空気は、吸気マニホールド34により各気筒の吸気ポート(図示せず)に分配される。
吸気通路28におけるインタークーラ32と吸気マニホールド34との間には、吸気絞り弁36が設置されている。また、吸気通路28におけるエアクリーナ30の下流近傍には、吸入空気量を検出するためのエアフローメータ52が設置されている。
吸気通路28における吸気マニホールド34近傍には、EGR(Exhaust Gas Recirculation)通路40の一端が接続されている。EGR通路40の他端は、排気通路18における排気マニホールド20近傍に接続されている。本システムでは、このEGR通路40を通して、排気ガス(既燃ガス)の一部を吸気通路28へ還流させること、つまり外部EGRを行うことができる。以下、EGR通路40を通して吸気通路28へ還流される排気ガスのことを「外部EGRガス」と称する。
EGR通路40の途中には、外部EGRガスを冷却するためのEGRクーラ42が設けられている。EGR通路40におけるEGRクーラ42下流には、EGRバルブ44が設けられている。このEGRバルブ44の開度を変化させることにより、EGR通路40を通る排気ガス量、すなわちEGR量を調整することができる。
吸気通路28における吸気絞り弁36下流には、吸気圧を検出するための吸気圧センサ54が設置されている。また、排気通路18におけるターボ過給機24の上流側には、背圧を検出するための背圧センサ56が設置されている。
図1に示す内燃機関システムは、排気バイパス通路46とウエストゲートバルブ(以下、「WGV」と称する)48とを備えている。より具体的には、排気バイパス通路46は、ターボ過給機24の排気上流側近傍と排気下流側近傍とを接続する通路として、排気通路18に接続されている。また、WGV48は、排気バイパス通路46の途中に配置されている。WGV48が開くと、排気ガスの一部がターボ過給機24のタービンをバイパスして流れる。WGV48は、アクチュエータ58により駆動されて、その開度が電子制御される。
本実施の形態のシステムは、図1に示すとおり、ECU(Electronic Control Unit)50を備えている。ECU50の入力部には、上述したエアフローメータ52、吸気圧センサ54、背圧センサ56の他、アクセルペダルの踏み込み量(アクセル開度)を検出するためのアクセルポジションセンサ60、ディーゼル機関10のクランク角度を検出するためのクランク角センサ62等、ディーゼル機関10を制御するための各種センサが接続されている。また、ECU50の出力部には、上述したインジェクタ12、吸気絞り弁36、EGRバルブ44、アクチュエータ58の他、ディーゼル機関10を制御するための各種アクチュエータが接続されている。ECU50は、入力された各種の情報に基づいて、所定のプログラムに従って各機器を駆動する。
[実施の形態の動作]
(外部EGRの制御)
外部EGRは、EGR通路40を通して、排気ガス(既燃ガス)の一部を吸気通路28へ還流させることにより行われる。より具体的には、ディーゼル機関10の機関回転数や負荷率等の運転状態に応じてEGRバルブ44の開度が調整されて、排気ガスがEGR通路40に導入される。導入された排気ガスは、EGRクーラ42において冷却された後に、吸気通路28に還流される。外部EGRが行われると冷損を低減させることができるため、燃料消費率(燃費)を効果的に向上させることができる。
(外部EGRの制御)
外部EGRは、EGR通路40を通して、排気ガス(既燃ガス)の一部を吸気通路28へ還流させることにより行われる。より具体的には、ディーゼル機関10の機関回転数や負荷率等の運転状態に応じてEGRバルブ44の開度が調整されて、排気ガスがEGR通路40に導入される。導入された排気ガスは、EGRクーラ42において冷却された後に、吸気通路28に還流される。外部EGRが行われると冷損を低減させることができるため、燃料消費率(燃費)を効果的に向上させることができる。
外部EGR量は、筒内に吸入されるガス中の酸素濃度(吸気O2濃度)を基礎として制御される。つまり、吸気O2濃度はEGR率と相関を有している。そして、吸気O2濃度は、エアフローメータ52で検出される吸入空気量、EGRバルブ44の開度、吸気圧センサ54で検出される吸気圧(過給圧)、背圧センサ56で検出される背圧等に基づいて推定することができる。そこで、それらの値に基づいて吸気O2濃度の推定値を算出し、その推定値が運転状態に応じた目標値に一致するようにEGRバルブ44の開度を制御すれば、外部EGRが目標とするEGR率になるように制御することができる。
本実施の形態のシステムでは、ディーゼル機関10の運転状態と、その運転状態に応じた適切なEGR率を実現するための吸気O2濃度との関係がマップ化されて、予めECU50に記憶されているものとする。そして、ECU50は、推定された吸気O2濃度が、そのマップに従って定められる目標値に一致するように、EGRバルブ44の開度をフィードバック制御するものとする。
[本実施の形態の特徴的動作]
次に、図2乃至図5を参照して、本実施の形態の特徴的動作について説明する。上述したとおり、ディーゼル機関10においては、所望のEGR率を実現するためのEGRバルブ44の開度がマップに従って特定される。しかしながら、過給圧と背圧との圧力差を十分に確保できない運転領域では、EGRバルブ44を全開にしても所望のEGR率を実現することができないおそれがある。また、吸気圧(過給圧)が背圧よりも大きくなる高過給領域においては、外部EGRを実施することすらできないこととなる。
次に、図2乃至図5を参照して、本実施の形態の特徴的動作について説明する。上述したとおり、ディーゼル機関10においては、所望のEGR率を実現するためのEGRバルブ44の開度がマップに従って特定される。しかしながら、過給圧と背圧との圧力差を十分に確保できない運転領域では、EGRバルブ44を全開にしても所望のEGR率を実現することができないおそれがある。また、吸気圧(過給圧)が背圧よりも大きくなる高過給領域においては、外部EGRを実施することすらできないこととなる。
そこで、このような外部EGRを最適に制御できない運転領域では、WGV48を閉じ側に制御して背圧を高くすることが好ましい。これにより、吸気圧と背圧との圧力差を大きくすることができるので、外部EGRの制御可能範囲を拡大させることができる。
しかしながら、一方において、背圧を高くするとポンプロスが増大してしまう。ポンプロスは燃費と直結した要素であって、ポンプロスが大きいほど燃費が悪化してしまう。このため、背圧を増大させて外部EGRを確実に実施したとしても、ポンプロスの増大による燃費悪化を勘案すると、システム全体として燃費が向上するとは限らない。
また、外部EGRには燃焼限界が存在する。つまり、燃焼限界を超えるような燃焼安定性の弱い領域では、外部EGRによる燃費向上を図ることができない。このため、このような領域では、EGR率を低下させてでも背圧を低下させることによる燃費向上を図ったほうがよい場合もある。
そこで、本実施の形態では、外部EGRによる燃費の向上量(以下、「EGR燃費効果」と称する)とポンプロス低減による燃費の向上量(以下、「WGV燃費効果」と称する)とを総合的に勘案して、燃費の向上を実現することとする。より具体的には、EGR燃費効果とWGV燃費効果との総和が最大となるように、WGV48の開度を制御することとする。
図2は、ディーゼル機関の運転領域を示す図である。この図では、EGR領域を3つの領域A,B,およびCに分類している。以下、これらの運転領域別に、WGV48の開度制御についての具体例を説明する。
図3は、A領域におけるWGV48の開度に対する各燃費効果の変化を示す図である。尚、A領域はEGR領域中の低回転側の領域であり、吸気圧と背圧との差圧が十分に確保可能な領域を示している。この図に示すとおり、圧力差が十分に確保できる領域では、EGRバルブ44を制御することにより、EGR率を目標EGR率(燃焼限界)に制御することができる。このため、この図に示すとおり、EGR燃費効果は、WGV48の開度によらず、常に最大に維持することができる。一方WGV燃費効果は、WGV48の開度が大きくなるにつれて徐々に高くなっている。そこで、圧力差が十分に確保できる領域では、当該圧力差が最小となるWGV開度に制御することとする。これにより、ディーゼル機関10の燃費効果を最大にすることができる。
図4は、B領域におけるWGV48の開度に対する各燃費効果の変化を示す図である。
尚、B領域はEGR領域中の高負荷かつ高回転側の領域であり、EGRの燃焼限界が高い領域を示している。この図に示すとおり、燃焼限界が高い領域では、EGR燃費効果が高い。このため、WGV48の開度を大きくすると、EGR燃費効果が低下してしまう。そこで、かかる領域においては、WGV燃費効果を多少犠牲にしたとしても、EGR燃費効果が高くなるWGV開度に設定することとする。これにより、ディーゼル機関10の燃費効果を最大にすることができる。
尚、B領域はEGR領域中の高負荷かつ高回転側の領域であり、EGRの燃焼限界が高い領域を示している。この図に示すとおり、燃焼限界が高い領域では、EGR燃費効果が高い。このため、WGV48の開度を大きくすると、EGR燃費効果が低下してしまう。そこで、かかる領域においては、WGV燃費効果を多少犠牲にしたとしても、EGR燃費効果が高くなるWGV開度に設定することとする。これにより、ディーゼル機関10の燃費効果を最大にすることができる。
図5は、C領域におけるWGV48の開度に対する各燃費効果の変化を示す図である。
尚、C領域はEGR領域中の低負荷かつ高回転側の領域を示している。この図に示すとおり、かかる領域では、EGR燃費効果とWGV燃費効果との両方で最適な燃費効果が得られるように、WGV開度を制御することとする。これにより、ディーゼル機関10の燃費効果を最大にすることができる。
尚、C領域はEGR領域中の低負荷かつ高回転側の領域を示している。この図に示すとおり、かかる領域では、EGR燃費効果とWGV燃費効果との両方で最適な燃費効果が得られるように、WGV開度を制御することとする。これにより、ディーゼル機関10の燃費効果を最大にすることができる。
以上、各運転領域についてのWGV48の開度制御について説明したが、何れの領域の場合においても、EGR燃費効果とWGV燃費効果との総和が最大となるWGV開度に設定することで、ディーゼル機関10の燃費効果を最大限に引き出すことができる。
[実施の形態における具体的処理]
次に、図6を参照して、本実施の形態において実行する処理の具体的内容について説明する。図6は、ECU50が、EGR開度およびWGV開度を制御するルーチンのフローチャートである。
次に、図6を参照して、本実施の形態において実行する処理の具体的内容について説明する。図6は、ECU50が、EGR開度およびWGV開度を制御するルーチンのフローチャートである。
図6に示すルーチンでは、先ず、目標EGR量が演算される(ステップ100)。ここでは、具体的には、エンジン回転数NEおよび負荷率KLに基づいて、EGRの燃焼限界となるEGR量が目標EGR量として演算される。
次に、目標WGV開度が演算される(ステップ102)。ここでは、具体的には、エンジン回転数NEおよび負荷率KLに基づいて演算される。次に、推定背圧が演算される(ステップ104)。ここでは、具体的には、上記ステップ102において演算された目標WGV開度、エンジン回転数NE、および負荷率KLに基づいて、推定背圧が演算される。
次に、目標EGR開度が設定される(ステップ106)。ここでは、具体的には、上記ステップ100において演算された目標EGR開度に微小EGR開度αを加算する処理が実行される。次に、目標EGR開度=目標EGR開度Maxの成立有無が判定される(ステップ108)。目標EGR開度Maxは、EGR開度の最大値、すなわち、EGRバルブ44の最大開度(全開)を示している。その結果、目標EGR開度=目標EGR開度Maxの成立が認められない場合には、次のステップに移行し、推定EGR量が演算される(ステップ110)。ここでは、具体的には、上記ステップ104において演算された推定背圧と吸気圧センサ54により検出された吸気圧との圧力差が演算される。そして、当該圧力差に基づいて、推定EGR量が演算される。
次に、目標EGR量=推定EGR量の成立有無が判定される(ステップ112)。ここでは、具体的には、上記ステップ110において演算された推定EGR量が、上記ステップ100において演算された目標EGR量となっているか否かが判定される。その結果、目標EGR量=推定EGR量の成立が認められない場合には、目標EGR量を実現するためには、目標EGR開度を更に開き側に設定する必要があると判断されて、上記ステップ106に移行し、目標EGR開度に再度微小EGR開度αを加算する処理が実行される。
一方、上記ステップ112において目標EGR量=推定EGR量の成立が認められた場合には、目標EGR開度にて目標EGR量を実現可能と判断されて、次のステップに移行し、目標EGR開度が出力される(ステップ114)。ここでは、具体的には、上記ステップ106において最終的に設定された目標EGR開度が出力される。次に、目標WGV開度が出力される(ステップ116)。ここでは、具体的には、上記ステップ102において演算された目標WGV開度が出力される。
一方、上記ステップ108において、目標EGR開度=目標EGR開度Maxの成立が認められた場合には、目標EGR開度が最大開度(全開)であるため、EGRバルブ44を更に開弁してEGR量を増量することはできないと判断されて、次のステップに移行し、WGV燃費効果が推定される(ステップ120)。ここでは、具体的には、エンジン回転数NE、負荷率KL、および上記ステップ102において演算された目標WGV開度に基づいて、WGV燃費効果が推定される。
次に、EGR量が演算される(ステップ122)。ここでは、具体的には、上記ステップ106において設定された目標EGR開度(すなわち最大開度)、および上記ステップ104において推定された推定背圧に基づいて、EGR量が推定される。
次に、EGR燃費効果が推定される(ステップ124)。ここでは、具体的には、エンジン回転数NE、負荷率KL、および上記ステップ122において推定されたEGR量に基づいて、EGR燃費効果が推定される。
図6に示すルーチンでは、次に、機関全体の燃費効果が演算される(ステップ126)。ここでは、具体的には、上記ステップ120において推定されたWGV燃費効果と、上記ステップ124において推定されたEGR燃費効果とが加算されて、機関全体の燃費効果が演算される。
次に、目標WGV開度2が設定される(ステップ128)。ここでは、具体的には、上記ステップ102において演算された目標WGV開度から微小WGV開度βを減算する処理が実行される。次に、WGV燃費効果2が推定される(ステップ130)。ここでは、具体的には、エンジン回転数NE、負荷率KL、および上記ステップ128において設定された目標WGV開度2に基づいて、WGV燃費効果が推定される。
次に、推定背圧2が演算される(ステップ132)。ここでは、具体的には、上記ステップ128において設定された目標WGV開度2、エンジン回転数NE、および負荷率KLに基づいて、推定背圧2が演算される。
次に、EGR量2が演算される(ステップ134)。ここでは、具体的には、上記ステップ106において設定された目標EGR開度(すなわち最大開度)、および上記ステップ132において推定された推定背圧2に基づいて、EGR量2が推定される。
次に、EGR燃費効果2が推定される(ステップ136)。ここでは、具体的には、エンジン回転数NE、負荷率KL、および上記ステップ134において推定されたEGR量2に基づいて、EGR燃費効果2が推定される。
図6に示すルーチンでは、次に、機関全体の燃費効果2が演算される(ステップ138)。ここでは、具体的には、上記ステップ130において推定されたWGV燃費効果2と、上記ステップ136において推定されたEGR燃費効果2とが加算されて、機関全体の燃費効果2が演算される。
次に、燃費効果と燃費効果2の大小関係が比較される(ステップ140)。ここでは、具体的には、上記ステップ138において演算された燃費効果2が、上記ステップ126において演算された燃費効果より大きいか否かが判定される。その結果、燃費効果2>燃費効果の成立が認められた場合には、微小WGV開度βの減算によって燃費効果が増大したと判断されて、次のステップに移行し、目標WGV開度2が目標WGV開度に置き換えられる(ステップ142)。次いで、上述したステップ128に戻り、再度目標WGV開度から微小WGV開度βを減算する処理が実行される。
一方、上記ステップ140において、燃費効果2>燃費効果の成立が認められない場合には、前回の目標WGV開度が、燃費効果が最大値となるWGV開度であると判断されて、次のステップに移行し、目標WGV開度が置き換えられる(ステップ144)。ここでは、具体的には、前回ステップ128において設定された目標WGV開度が、最終的な目標WGV開度として置き換えられる。次に、上記ステップ114に移行し、上記ステップ106において設定された目標EGR開度が出力される。次に、上記ステップ116に移行し、上記ステップ144において置き換えられた最終的な目標WGV開度が目標WGV開度として出力される。
以上説明したとおり、本実施の形態のシステムによれば、EGR燃費効果とWGV燃費効果との総和が最大となるWGV開度を推定することができる。これにより、機関全体の燃費効果を最大限に発揮させることができる。
ところで、上述した実施の形態においては、WGV48の開度を制御することにより背圧を可変に設定することとしているが、背圧を可変させる方法はこれに限られない。すなわち、可変ノズル式のターボ過給機を備え、該ノズルを可変させることにより、所望の背圧を実現することとしてもよい。
尚、上述した実施の形態においては、ディーゼル機関10が前記第1の発明における「内燃機関」に、ターボ過給機24が前記第1の発明における「過給機」に、WGV燃費効果が前記第1の発明における「第1の指標値」に、EGR燃費効果が前記第1の発明における「第2の指標値」に、それぞれ相当している。また、ECU50が、上記ステップ130または136の処理を実行することにより、前記第1の発明における「第1の指標値取得手段」が、上記ステップ124または136の処理を実行することにより、前記第1の発明における「第2の指標値取得手段」が、上記ステップ126または138の処理を実行することにより、前記第1の発明における「総指標値取得手段」が、上記ステップ118の処理を実行することにより、前記第1の発明における「制御手段」が、それぞれ実現されている。
10 ディーゼル機関(エンジン)
12 インジェクタ
14 コモンレール
16 サプライポンプ
18 排気通路
20 排気マニホールド
24 ターボ過給機
26 後処理装置
28 吸気通路
30 エアクリーナ
32 インタークーラ
34 吸気マニホールド
36 吸気絞り弁
40 EGR通路
42 EGRクーラ
44 EGRバルブ
46 排気バイパス通路
48 ウエストゲートバルブ(WGV)
50 ECU(Electronic Control Unit)
52 エアフローメータ
54 吸気圧センサ
56 背圧センサ
58 アクチュエータ
60 アクセルポジションセンサ
62 クランク角センサ
12 インジェクタ
14 コモンレール
16 サプライポンプ
18 排気通路
20 排気マニホールド
24 ターボ過給機
26 後処理装置
28 吸気通路
30 エアクリーナ
32 インタークーラ
34 吸気マニホールド
36 吸気絞り弁
40 EGR通路
42 EGRクーラ
44 EGRバルブ
46 排気バイパス通路
48 ウエストゲートバルブ(WGV)
50 ECU(Electronic Control Unit)
52 エアフローメータ
54 吸気圧センサ
56 背圧センサ
58 アクチュエータ
60 アクセルポジションセンサ
62 クランク角センサ
Claims (2)
- 過給機付きの内燃機関の制御装置において、
吸気通路と前記過給機の上流側の排気通路とを接続するEGR通路と、
前記排気通路と前記吸気通路との圧力差を利用して、前記排気通路を流れる排気ガスを、前記EGR通路を介して前記吸気通路へ還流させるEGR手段と、
前記排気通路における前記過給機の上流側の圧力(以下、背圧)を可変に設定する背圧可変手段と、
前記背圧を変化させた場合の前記内燃機関のポンプロスの変化による燃料消費率の向上の指標値(以下、第1の指標値)を取得する第1の指標値取得手段と、
前記背圧を変化させた場合の前記EGR手段によって還流される排気ガスの還流割合の変化に伴う燃料消費率の向上の指標値(以下、第2の指標値)を取得する第2の指標値取得手段と、
前記第1の指標値と前記第2の指標値との総和を総指標値として取得する総指標値取得手段と、
前記総指標値が最大となるように、前記背圧可変手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 前記排気通路における前記過給機の上流側から前記過給機をバイパスするバイパス通路と、
前記バイパス通路に配置されたウエストゲートバルブと、を更に備え、
前記背圧可変手段は、前記ウエストゲートバルブの開度を可変に設定する手段であることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2009010994A JP2010168954A (ja) | 2009-01-21 | 2009-01-21 | 内燃機関の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2009010994A JP2010168954A (ja) | 2009-01-21 | 2009-01-21 | 内燃機関の制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2010168954A true JP2010168954A (ja) | 2010-08-05 |
Family
ID=42701332
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2009010994A Pending JP2010168954A (ja) | 2009-01-21 | 2009-01-21 | 内燃機関の制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2010168954A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014024274A1 (ja) * | 2012-08-08 | 2014-02-13 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の排気浄化装置 |
| JP2015021486A (ja) * | 2013-07-23 | 2015-02-02 | 愛三工業株式会社 | 過給機付きエンジンの制御装置 |
| JP2017155727A (ja) * | 2016-03-04 | 2017-09-07 | マツダ株式会社 | エンジンの制御装置 |
-
2009
- 2009-01-21 JP JP2009010994A patent/JP2010168954A/ja active Pending
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| JP5907269B2 (ja) * | 2012-08-08 | 2016-04-26 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の排気浄化装置 |
| US9422851B2 (en) | 2012-08-08 | 2016-08-23 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Exhaust gas purification apparatus for an internal combustion engine |
| CN104520547B (zh) * | 2012-08-08 | 2017-02-22 | 丰田自动车株式会社 | 内燃机的排气净化装置 |
| JP2015021486A (ja) * | 2013-07-23 | 2015-02-02 | 愛三工業株式会社 | 過給機付きエンジンの制御装置 |
| JP2017155727A (ja) * | 2016-03-04 | 2017-09-07 | マツダ株式会社 | エンジンの制御装置 |
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