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JP2010168462A - 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物および眼鏡レンズ - Google Patents

芳香族ポリカーボネート樹脂組成物および眼鏡レンズ Download PDF

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JP2010168462A JP2009011911A JP2009011911A JP2010168462A JP 2010168462 A JP2010168462 A JP 2010168462A JP 2009011911 A JP2009011911 A JP 2009011911A JP 2009011911 A JP2009011911 A JP 2009011911A JP 2010168462 A JP2010168462 A JP 2010168462A
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Hiromitsu Kizawa
大光 鬼澤
Sunao Takahashi
直 高橋
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Teijin Ltd
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Teijin Chemicals Ltd
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Abstract

【課題】紫外線吸収剤の380nm以下の紫外線をカットする性能を高めることで、少量の添加であっても良好な紫外線カット能力が達成でき、成形時の不良低減が可能なポリカーボネート樹脂および該樹脂組成物から形成された眼鏡レンズを提供する。
【解決手段】(1)ポリカーボネート樹脂100重量部に対し、(2)2,4,6−トリス(2−ヒドロキシ−4−ヘキシルオキシ−3−メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン0.001〜0.1重量部含有する芳香族ポリカーボネート樹脂組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、透明性に優れ、成形不良率の低減が可能であって、且つ成形時の変色が抑制された、ポリカーボネート樹脂組成物および該樹脂組成物から形成された眼鏡レンズに関する。特に380nmでの光線透過率を低く抑えた場合であっても、紫外線吸収剤の添加量が少量であるポリカーボネート樹脂組成物に関する。
ポリカーボネート樹脂は高屈折率で透明性や耐衝撃性に優れた特性を有し、最近はレンズの素材、なかでも眼鏡レンズの素材として幅広く使用されている。ポリカーボネート樹脂製の眼鏡レンズは、従来のガラスレンズや注型重合による特許文献1に示されるようなプラスチックレンズより薄くて、軽くて、衝撃強度が著しく高く、したがって安全で、かつ機能性が高いため、眼鏡レンズとして視力補正用レンズ、サングラスおよび保護眼鏡等に用いられるようになってきた。
眼鏡レンズには紫外線による眼球等へのダメージを低減させるために、特に380nm以下の波長をカットすることが求められる。従来より特許文献2のように芳香族ポリカーボネート樹脂に紫外線吸収剤を添加することはなされてきた。しかしながら従来の芳香族ポリカーボネート樹脂用の紫外線吸収剤では、芳香族ポリカーボネート樹脂自体の紫外線による変色抑制の目的のために分子設計されており、吸収波長が290nm付近に極大になるため、380nmの吸収能力は不十分となり、目的の達成のためには添加量を増やす必要があった。
眼鏡レンズは押出圧縮成形法、射出圧縮成形法、射出押出成形法、射出プレス成形法など様々な成形法を用いて成形されているが、何れの方法でも溶融した芳香族ポリカーボネート樹脂を型内で冷却固化させて成形される。380nmカットの目的での紫外線吸収剤を増やした場合には、成形時に型に揮発した紫外線吸収剤が付着して型を汚染するばかりではなく、型に付着したものが成形品に再度付着し、収率を著しく低下させるといった問題があった。
更に、一般には芳香族ポリカーボネート樹脂に紫外線吸収剤を添加する場合には、事前に溶融混練を行いペレット化されて成形に使用される。ペレット化の段階でも紫外線吸収剤の添加量が多い場合には、押出機ベント部に揮発した紫外線吸収剤が付着し、脱気効率の低下によりしばしば生産を止めて清掃する必要があるなどの問題が発生する。
特開2001−288289号公報 特開2006−154783号公報
本発明の目的は、紫外線吸収剤の380nm以下の紫外線をカットする性能を高めることで、少量の添加であっても良好な紫外線カット能力が達成でき、成形時の不良低減が可能なポリカーボネート樹脂および該樹脂組成物から形成された眼鏡レンズを提供することにある。
本発明者らは、前記目的を達成するため、ポリカーボネート樹脂に用いる紫外線吸収剤の380nm付近の吸収能力を高め、紫外線吸収剤による変色を最小限に抑えることで本発明の目的を達成可能なことを見出した。
すなわち本発明によれば、
1.(1)ポリカーボネート樹脂100重量部に対し、(2)2,4,6−トリス(2−ヒドロキシ−4−ヘキシルオキシ−3−メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン0.001〜0.1重量部含有する芳香族ポリカーボネート樹脂組成物、
2.さらにポリカーボネート樹脂100重量部に対し、(3)リン系安定剤を0.001〜0.1重量部含んでなる前項1記載の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物、
3.前項1記載の樹脂組成物から形成された眼鏡レンズ、および
4.380nmでの光線透過率が10%以下である前項3記載の眼鏡レンズ、
が提供される。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物から得られる眼鏡レンズは、380nm以下の紫外線をカットすることによって眼球保護が可能であり、成形時の不良低減も可能で、更には成形耐熱性に優れているので、その奏する工業的効果は格別なものである。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明で用いるポリカーボネート樹脂は、二価フェノールとカーボネート前駆体とを反応させて得られる芳香族ポリカーボネート樹脂である。ここで用いる二価フェノールの具体例としては、例えば2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(通称ビスフェノールA)、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−tert−ブチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−ブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェニル)プロパン等のビス(ヒドロキシアリール)アルカン類、1,1−ビス(ヒドロキシフェニル)シクロペンタン、1,1−ビス(ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン等のビス(ヒドロキシフェニル)シクロアルカン類、4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−ジメチルジフェニルエーテル等のジヒドロキシアリールエーテル類、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−ジメチルジフェニルスルフィド等のジヒドロキシジアリールスルフィド類、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホキシド、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−ジメチルジフェニルスルホキシド等のジヒドロキシジアリールスルホキシド類、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−ジメチルジフェニルスルホン等のジヒドロキシジアリールスルホン類等が挙げられる。これら二価フェノールは単独で用いても、二種以上併用してもよい。
前記二価フェノールのうち、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)を主たる二価フェノール成分とするのが好ましく、特に全二価フェノール成分中70モル%以上、特に80モル%以上がビスフェノールAであるものが好ましい。最も好ましいのは、二価フェノール成分が実質的にビスフェノールAである芳香族ポリカーボネート樹脂である。
ポリカーボネート樹脂を製造する基本的な手段を簡単に説明する。カーボネート前駆体としてホスゲンを用いる溶液法では、通常酸結合剤および有機溶媒の存在下に二価フェノール成分とホスゲンとの反応を行う。酸結合剤としては例えば水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物またはピリジン等のアミン化合物が用いられる。有機溶媒としては例えば塩化メチレン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素が用いられる。また反応促進のために例えば第三級アミンや第四級アンモニウム塩等の触媒を用いることができ、分子量調節剤として例えばフェノールやp−tert−ブチルフェノールのようなアルキル置換フェノール等の末端停止剤を用いることが望ましい。反応温度は通常0〜40℃、反応時間は数分〜5時間、反応中のpHは10以上に保つのが好ましい。
カーボネート前駆体として炭酸ジエステルを用いるエステル交換法(溶融法)は、不活性ガスの存在下に所定割合の二価フェノール成分と炭酸ジエステルとを加熱しながら撹拌し、生成するアルコールまたはフェノール類を留出させる方法である。反応温度は生成するアルコールまたはフェノール類の沸点等により異なるが、通常120〜350℃の範囲である。反応はその初期から減圧にして生成するアルコールまたはフェノール類を留出させながら反応させる。また反応を促進するために通常のエステル交換反応触媒を用いることができる。このエステル交換反応に用いる炭酸ジエステルとしては例えばジフェニルカーボネート、ジナフチルカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジブチルカーボネート等があげられ、特にジフェニルカーボネートが好ましい。
本発明で用いるポリカーボネート樹脂の分子量は、粘度平均分子量で表して1.7×10〜3.0×10が好ましく、2.0×10〜2.6×10が特に好ましい。眼鏡レンズは精密成形であり、金型の鏡面を正確に転写して規定の曲率、度数を付与することが重要であり、溶融流動性のよい低粘度の樹脂が望ましいが、あまりに低粘度過ぎるとポリカーボネート樹脂の特徴である衝撃強度が保持できない。ここで、ポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量(M)は、オストワルド粘度計を用いて塩化メチレン100mlにポリカーボネート樹脂0.7gを20℃で溶解した溶液から求めた比粘度(ηsp)を次式に挿入して求めたものである。
ηsp/c=[η]+0.45×[η]c(但し[η]は極限粘度)
[η]=1.23×10−40.83
c=0.7
本発明で用いる2,4,6−トリス(2−ヒドロキシ−4−ヘキシルオキシ−3−メチルフェニル)−1,3,5−トリアジンは、360nm付近に極大波長を持つ化合物であり、下記式で表される。
Figure 2010168462
本化合物は混合物を用いることも可能であるが、好ましくは純度は60重量%以上、より好ましくは90重量%以上、さらに好ましくは95重量%以上、もっとも好ましくは99重量%以上である。また、他の紫外線吸収剤との併用も可能であるが、本化合物の含有量を超えないことが望ましい。純度が低かったり、他の紫外線吸収剤の含有量が多い場合には、成形時の不良低減は困難となる。
本化合物の含有量は、ポリカーボネート樹脂100重量部に対して0.001〜0.1重量部であり、好ましくは0.005〜0.05重量部であり、より好ましくは0.02〜0.04重量部である。含有量が少ない場合には380nm以下の紫外線カット能力が低下し、含有量が多い場合には成形時の不良低減が困難なばかりか、成形品が着色し眼鏡レンズとして使用不可能となる。
本発明で用いるリン系安定剤は、亜リン酸、リン酸、亜ホスホン酸、ホスホン酸およびこれらのエステル等が挙げられ、具体的には、トリフェニルホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、トリデシルホスファイト、トリオクチルホスファイト、トリオクタデシルホスファイト、ジデシルモノフェニルホスファイト、ジオクチルモノフェニルホスファイト、ジイソプロピルモノフェニルホスファイト、モノブチルジフェニルホスファイト、モノデシルジフェニルホスファイト、モノオクチルジフェニルホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)オクチルホスファイト、ビス(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、トリブチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリメチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、ジフェニルモノオルソキセニルホスフェート、ジブチルホスフェート、ジオクチルホスフェート、ジイソプロピルホスフェート、ベンゼンホスホン酸ジメチル、ベンゼンホスホン酸ジエチル、ベンゼンホスホン酸ジプロピル、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,3’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−3,3’−ビフェニレンジホスホナイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4−フェニル−フェニルホスホナイトおよびビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−3−フェニル−フェニルホスホナイト等が挙げられる。これらは、1種または2種以上で使用することができる。なかでも、2,4−ジ−tert−ブチルフェニル骨格を有するリン系熱安定剤が好ましく使用される。
好ましくは、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,3’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−3,3’−ビフェニレンジホスホナイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4−フェニル−フェニルホスホナイトおよびビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−3−フェニル−フェニルホスホナイトが使用され、特に好ましくはテトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイトが使用される。
これらリン系熱安定剤の配合量は、ポリカーボネート樹脂100重量部に対して好ましくは0.001〜0.1重量部であり、より好ましくは0.008〜0.08重量部であり、特に好ましくは0.01〜0.05重量部である。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物には溶融成形時において眼鏡レンズの樹脂成形品の金型からの離型性を向上させるために、脂肪酸エステル系離型剤が配合されても良い。
脂肪酸エステル系離型剤としては、炭素原子数1〜20の一価アルコールと炭素原子数10〜30の飽和脂肪酸とのエステル及び炭素原子数1〜25の多価アルコールと炭素原子数10〜30の飽和脂肪酸との部分エステルまたは全エステルからなる群より選ばれた少なくとも1種の離型剤が使用される。
具体的に一価アルコールと飽和脂肪酸とのエステルとしては、ステアリルステアレート、パルミチルパルミテート、ブチルステアレート、メチルラウレート、イソプロピルパルミテート等が挙げられ、なかでもステアリルステアレートが好ましい。
具体的に多価アルコールと飽和脂肪酸との部分エステルまたは全エステルとしては、ステアリン酸モノグリセリド、ステアリン酸ジグリセリド、ステアリン酸トリグリセリド、ステアリン酸モノソルビテート、ベヘニン酸モノグリセリド、ペンタエリスリトールモノステアレート、ペンタエリスリトールテトラステアレート、ペンタエリスリトールテトラペラルゴネート、プロピレングリコールモノステアレート、ビフェニルビフェネ−ト、ソルビタンモノステアレート、2−エチルヘキシルステアレート、ジペンタエリスリトールヘキサステアレート等のジペンタエリスルトールの全エステルまたは部分エステル等が挙げられる。
これらの離型剤は1種または2種以上が使用される。特に、一価アルコール脂肪酸エステル化合物およびトリグリセリド化合物との混合物が好ましく使用される。
上記脂肪酸エステルのなかでも、ステアリン酸モノグリセリド、ステアリン酸トリグリセリド、ペンタエリスリトールテトラステアレート、ステアリン酸トリグリセリドとステアリルステアレートとの混合物が好ましく用いられる。特にステアリン酸トリグリセリドとステアリルステアレートとの混合物が好ましく用いられる。
離型剤の配合量は、ポリカーボネート樹脂100重量部に対して、好ましくは0.05〜0.5重量部であり、より好ましくは0.08〜0.4重量部、特に好ましくは0.1〜0.3重量部である。配合量が0.05重量部より少ない場合には、良好な離型性が得られず、0.5重量部を超えると眼鏡レンズの変色が悪化する。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物には、ヒンダードフェノール系酸化防止剤が配合されてもよい。ヒンダードフェノール系酸化防止剤としては、例えばトリエチレングリコール−ビス[3−(3−tert−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ペンタエリスリトール−テトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、N,N−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマイド)、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジルホスホネート−ジエチルエステル、トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレートおよび3,9−ビス{1,1−ジメチル−2−[β−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]エチル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ(5,5)ウンデカンなどが挙げられる。これらは、1種または2種以上で使用することができる。なかでも、ペンタエリスリトール骨格を有するヒンダードフェノール系酸化防止剤が好ましく使用される。特に、ペンタエリスリトール−テトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]が好ましい。
これらヒンダードフェノール系酸化防止剤の配合量は、ポリカーボネート樹脂100重量部に対して好ましくは0.01〜0.3重量部であり、より好ましくは0.02〜0.25重量部であり、特に好ましくは0.03〜0.2重量部である。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物中には、眼鏡レンズに成形した場合、ポリカーボネート樹脂や紫外線吸収剤に基づくレンズの黄色味を打ち消すためにブルーイング剤を配合することができる。ブルーイング剤としてはポリカーボネート樹脂に使用されるものであれば、特に支障なく使用することができる。一般的にはアントラキノン系染料が入手容易であり好ましい。
具体的なブルーイング剤としては、例えば一般名Solvent Violet13[CA.No(カラーインデックスNo)60725;商標名 バイエル社製「マクロレックスバイオレットB」、三菱化学(株)製「ダイアレジンブルーG」、住友化学工業(株)製「スミプラストバイオレットB」]、一般名Solvent Violet31[CA.No 68210;商標名 三菱化学(株)製「ダイアレジンバイオレットD」]、一般名Solvent Violet33[CA.No 60725;商標名 三菱化学(株)製「ダイアレジンブルーJ」]、一般名Solvent Blue94[CA.No 61500;商標名 三菱化学(株)製「ダイアレジンブルーN」]、一般名SolventViolet36[CA.No 68210;商標名 バイエル社製「マクロレックスバイオレット3R」]、一般名Solvent Blue97[商標名バイエル社製「マクロレックスブルーRR」]および一般名SolventBlue45[CA.No 61110;商標名 サンド社製「テトラゾールブルーRLS」]が代表例として挙げられる。これらブルーイング剤は好ましくは0.3〜1.2ppmの濃度でポリカーボネート樹脂中に配合される。あまりに多量のブルーイング剤を配合するとブルーイング剤の吸収が強くなり、視感透過率が低下してくすんだレンズとなる。特に視力補正用眼鏡レンズの場合、厚肉部と薄肉部がありレンズの厚みの変化が大きいので、ブルーイング剤の吸収が強いと、レンズの中央部と外周部に肉厚差による色相差が生じ、外観が著しく劣るレンズとなる。
本発明のポリカーボネート樹脂には、さらに本発明の目的を損なわない範囲で、他の熱安定剤、帯電防止剤、難燃剤、熱線遮蔽剤、蛍光増白剤、顔料、光拡散剤、強化充填剤、他の樹脂やエラストマー等を配合することができる。
硫黄系熱安定剤としては、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−ミリスチルチオプロピオネート)、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−ステアリルチオプロピオネート)、ジラウリル−3、3’−チオジプロピオネート、ジミリスチル−3、3’−チオジプロピオネート、ジステアリル−3、3’−チオジプロピオネート等が挙げられ、なかでもペンタエリスリトール−テトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−ミリスチルチオプロピオネート)、ジラウリル−3、3’−チオジプロピオネート、ジミリスチル−3、3’−チオジプロピオネートが好ましい。特に好ましくはペンタエリスリトール−テトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)である。該チオエーテル系化合物は住友化学工業(株)からスミライザーTP−D(商品名)およびスミライザーTPM(商品名)等として市販されており、容易に利用できる。
ポリカーボネート樹脂中の硫黄系熱安定剤の含有量としては、ポリカーボネート樹脂100重量部に対して0.001〜0.2重量部が好ましい。
本発明でいう眼鏡レンズとは、特に限定されるものではなく、成形の時点でレンズの凸面および凹面共にガラスモールド面の転写によって光学的に仕上げ、所望の度数にあわせて成形されるフィニッシュレンズと、凸面のみフィニッシュレンズと同様に光学的に仕上げられ、後に受注等による所望の度数に合わせて凹面側を光学的に仕上げるセミフィニッシュレンズの両者を指す。セミフィニッシュレンズは、必要な凹面加工に合わせて、カーブジェネレータもしくはNC制御されたバイト等によって研削もしくは切削され、必要に応じて平滑処理(ファイニング)が施され、この切削もしくは研削、平滑化(ファイニング)された面を、研磨剤および研磨布を介在させた研磨皿や柔軟性を有する研磨工具等を用いて研磨加工し、鏡面化させ光学的に仕上げ、その後、フィニッシュレンズも研磨されたセミフィニッシュレンズも、洗浄し、傷や異物などの検査を行い、さらに、レンズに所望に応じた色を付ける染色工程、プラスチックレンズのキズ付易さをカバーするための硬化膜を形成するハードコート処理工程、レンズの表面反射を低減し透過率を向上させる反射防止膜の成膜工程などを行って完成品として出荷され、各ユーザーで使用されるものが一般的である。
以下、本発明について実施例によって更に詳しく説明する。なお部は重量部であり、評価は下記の方法で実施した。
異物不良:直径10μm以上の異物が認められるものを不良とした。
光学不良:度数−2.0±0.1から外れるものを不良とした。
色差不良:黄変が確認されるものを不良とした。
[実施例1〜4、比較例1〜2]
表1中の配合物をタンブラーにて十分混合した後、30mmφベント式二軸押出機にて290℃にてペレット化した。得られたペレットを120℃にて4時間乾燥させ、射出成形機(シリンダー温度350℃、1分サイクル)で成形し、縦90mm×横50mm×厚み2mmの成形板を得た。この成形板を日立製作所製分光光度計U−4100にて、380nmの光線透過率を測定した。
また、別途350℃にて可塑化溶融されたペレットを温度200℃に設定された金型に注入し、圧力約1700psiの圧力下にて室温23℃で約10分間冷却する押出圧縮成形法にて、直径80mm、淵の厚さ9mm、度数−2.0の眼鏡レンズ成形品を作成した。眼鏡レンズは各水準にてそれぞれ10,000個成形し、各不良を検出した。
表1に示す各記号は下記の化合物を示す。
PC1:粘度平均分子量23,000の芳香族ポリカーボネート樹脂
L1:アルキルモノエステルとトリグリセリンの混合物(理研ビタミン製SL900A)
A1:リン系安定剤(クラリアントジャパン製P−EPQ)
U1:2,4,6−トリス(2‐ヒドロキシ−4−ヘキシルオキシ−3−メチルフェニル)−1,3,5トリアジン(ADEKA製T−712)
U2:2,2'−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール)−2−イルフェノール](ADEKA製LA−31)
H1:ブルーイング剤(バイエル製マクロレックスバイオレットB)
Figure 2010168462
本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、眼鏡レンズとして有用である。

Claims (4)

  1. (1)ポリカーボネート樹脂100重量部に対し、(2)2,4,6−トリス(2−ヒドロキシ−4−ヘキシルオキシ−3−メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン0.001〜0.1重量部含有する芳香族ポリカーボネート樹脂組成物。
  2. さらにポリカーボネート樹脂100重量部に対し、(3)リン系安定剤を0.001〜0.1重量部含んでなる請求項1記載の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物。
  3. 請求項1記載の樹脂組成物から形成された眼鏡レンズ。
  4. 380nmでの光線透過率が10%以下である請求項3記載の眼鏡レンズ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20190113895A (ko) 2017-03-29 2019-10-08 시푸로 가세이 가부시키가이샤 벤조트리아졸 유도체 화합물 및 그 용도
WO2025253991A1 (ja) * 2024-06-04 2025-12-11 三菱瓦斯化学株式会社 フィルム、偏光シート、熱曲げ成形体、および、サングラス

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