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JP2010162671A - 切削工具検査システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 カメラにより撮像した切削工具のチップの画像を常に高精度に処理して切削工具の検査を正確に行うことができる切削工具検査システムを提供する。
【解決手段】 制御装置80は、切削工具Tを検査位置に初期割り出ししたときの基準マークMに基く基準マーク座標系における初期割出位置及び初期割出先端位置と、再割り出ししたときの再割出位置及び再割出先端位置を演算する。そして、初期割出位置と再割出位置を一致させたときの切削工具の移動量Bm.xと、チップCの初期割出先端位置と再割出先端位置との差Bt.xを求める。そして、チップの摩耗量Ba.x=(Bt.x−Bm.x)と所定の許容値とを比較し、摩耗量が許容値以内のときは該摩耗量を切削工具の移動位置にフィードバックする。また、摩耗量が許容値を超えているときは切削工具の交換を指令する。
【選択図】 図9

Description

本発明は、工作機械に備えられた切削工具を撮像して該切削工具の状態、例えば折損や摩耗等を検査する切削工具検査システムに関する。
従来、旋盤、フライス盤、ターニングセンタ等の工作機械に装着された切削工具の状態、例えばチップの折損や摩耗等を検査する場合、工作機械の加工ゾーンに機械式のレバー型変位センサを配置し、切削加工の前後や合間にチップをレバー先端に接触させレバーの変位を測定して検査している。しかし、1回の接触ではチップの一面のみしか検査できないため、多面形状のチップを検査するには少なくとも2回接触させる必要があり検査時間がかかっていた。また、チップをレバー先端に接触させる速度が高速であると衝撃によりチップやレバー先端が破損するおそれがあるため、低速度で接触させなければならず検査時間がかかっていた。また、機械式のレバー型変位センサでは変位測定精度が数十μmであるため、検査精度の向上に限界があった。
このような問題を解消する切削工具検査システムとして、カメラを用いて切削工具のチップ先端を撮像し、その画像をコンピュータを用いて画像処理してチップの状態を検査するシステムがある。例えば、特許文献1には、切削工具のチップが予め定められた検査位置に来るように切削工具の並進位置及び回転位置を制御し、検査位置にあるチップを所定の方向から撮影し、その画像を解析してチップの欠損の大きさを表わす指標のデータを取得する。そして、その指標データをシステム内部で予め定められた判定基準と比較し、チップの交換の必要性を自動的に判定する切削工具検査システムが開示されている。また、特許文献2には、切削工具を回転あるいは移動させてチップの状態をカメラにより複数撮像し、複数の画像の中から焦点が合った画像を選択的に用いて検査を行う切削工具検査システムが開示されている。
これらの切削工具検査システムによれば、カメラを用いて多面形状のチップ全体を一度に撮像し画像処理して検査することができるので、上記レバー型変位センサを用いて多面形状のチップを数度に亘って低速度で接触させ変位を測定して検査するよりも検査時間を短縮させることができる。また、光学式のカメラでは解像度を高めることにより数ミクロンもしくはそれ以下の高精度で検査することができる。
特開平10−96616号公報(段落0007,0009、図1,2) 特開2001−227312号公報(段落0011、図1)
上述したカメラを用いた切削工具検査システムでは、切削工具のチップの先端位置のみを測定してチップの摩耗量を求めている。そして、摩耗量が許容値以内のときは該摩耗量を切削工具の移動位置にフィードバックして工作物の加工精度を高め、摩耗量が許容値を超えているときは切削工具の交換を指示するようになっている。このように、切削工具のチップの先端位置のみを測定してチップの摩耗量を求めているため、該摩耗量が切削工具の移動量の誤差に隠れてしまう場合がある。そのような場合は摩耗量が許容値を超えていても切削工具の交換が指示されず工作物の加工不良が発生するおそれがある。
また、切削工具のチップの先端を撮像する検査位置は、主軸に取付可能な最大径を有する工作物とカメラとが干渉しないように、該最大径付近に設定されている。よって、検査位置はX軸スライド装置を進退移動させるボールねじの熱歪が最大となる位置となるため、検査後の切削工具により工作物の検査位置近傍箇所を切削加工する場合はボールねじの熱歪を補償するように作用するが、工作物の中心軸近傍箇所を切削加工する場合は逆に作用して加工精度を低下させるおそれがある。
本発明は、カメラにより撮像した切削工具の画像を常に高精度に処理して切削工具の検査を正確に行うことができる切削工具検査システムを提供することである。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、工作機械に備えられ、工作物を加工する切削工具を撮像して該切削工具の状態を検査する切削工具検査システムにおいて、前記切削工具を検査位置に第1の位置決めをしたとき、前記切削工具の第1位置及び第1先端位置を記憶し、前記切削工具を前記検査位置に第2の位置決めをしたとき、前記切削工具の第2位置及び第2先端位置を記憶し、前記第1先端位置と前記第2先端位置との差と、前記第1位置と前記第2位置との間の変位量とに基いて前記切削工具の摩耗量を求める制御装置を備えたことである。
請求項2に記載の発明の構成上の特徴は、工作機械に備えられ、工作物を加工する切削工具を撮像して該切削工具の状態を検査する切削工具検査システムにおいて、前記切削工具を検査位置に第1の位置決めをしたとき、前記切削工具の第1位置及び第1先端位置を記憶し、表示された前記第1位置に前記切削工具の第2の位置が一致するように、前記切削工具が前記検査位置に第2の位置決めをされたとき、前記切削工具の第2先端位置を求め、該第2先端位置と前記第1先端位置との差に基いて前記切削工具の摩耗量を求める制御装置を備えたことである。
請求項3に記載の発明の構成上の特徴は、請求項1又は2において、前記制御装置は、前記切削工具の輪郭位置を求める基準となる基準位置及び前記切削工具を同一視野で撮像して該画像を処理し、前記基準位置に基く基準位置座標系における前記切削工具の前記第1及び第2位置並びに前記第1及び第2先端位置を記憶手段に記憶することである。
請求項4に記載の発明の構成上の特徴は、請求項1〜3の何れか一項において、前記基準位置を有する基準位置装置と、前記基準位置及び前記切削工具を前記検査位置で撮像する撮像手段を有する撮像装置とを備え、前記制御装置は、前記基準位置装置及び前記撮像装置並びに前記切削工具を前記検査位置に位置決めすることである。
請求項5に記載の発明の構成上の特徴は、請求項1〜4の何れか一項において、前記制御装置は、前記第1位置と前記第2位置との差である前記切削工具の変位量を求めることである。
請求項6に記載の発明の構成上の特徴は、工作機械に備えられ、工作物を加工する切削工具を撮像して該切削工具の状態を検査する切削工具検査システムにおいて、前記切削工具の装着部の前記工作物に対する移動方向に任意の距離離間した複数の基準点を有しており、該複数の基準点を検査位置に位置決めして各基準点の位置を測定し、測定した各基準点の位置の差分を各基準点の離間距離で比例配分して前記切削工具の移動に反映させることである。
請求項7に記載の発明の構成上の特徴は、請求項6において、前記複数の基準点は、前記装着部に設けられた基準点部材に形成されていることである。
請求項1に係る発明によれば、制御装置は、切削工具を検査位置に第1の位置決めをしたとき、切削工具の第1位置及び第1先端位置を記憶し、切削工具を検査位置に第2の位置決めをしたとき、切削工具の第2位置及び第2先端位置を記憶し、第1先端位置と第2先端位置との差と、第1位置と第2位置との間の変位量とに基いて切削工具の摩耗量を求めている。このように、切削工具の先端位置のみならず移動位置も加味して第1先端位置と第2先端位置との差を求めているので、該差が切削工具の移動量の誤差に隠れてしまうことはなく、画像処理精度を常に高レベルな状態に維持して切削工具の検査を正確に行うことができ、該切削工具による切削加工精度を向上させることができる。
請求項2に係る発明によれば、制御装置は、切削工具を検査位置に第1の位置決めをしたとき、切削工具の第1位置及び第1先端位置を記憶し、表示された第1位置に切削工具の第2の位置が一致するように、切削工具が検査位置に第2の位置決めをされたとき、切削工具の第2先端位置を求め、該第2先端位置と第1先端位置との差に基いて切削工具の摩耗量を求めている。このように、切削工具の第1位置と第2位置とを一致させて第1先端位置と第2先端位置との差を求めているので、該差が切削工具の移動量の誤差に隠れてしまうことはなく、画像処理精度を常に高レベルな状態に維持して切削工具の検査を正確に行うことができ、該切削工具による切削加工精度を向上させることができる。
請求項3に係る発明によれば、制御装置は、切削工具の輪郭位置を求める基準となる基準位置及び切削工具を同一視野で撮像して該画像を処理し、基準位置に基く基準位置座標系における切削工具の第1及び第2位置並びに第1及び第2先端位置を記憶手段に記憶する。これにより、記憶した第1及び第2位置並びに第1及び第2先端位置をそのまま用いることができ、切削工具の検査を迅速に行うことができる。
請求項4に係る発明によれば、制御装置は、基準位置を有する基準位置装置と、基準位置及び切削工具を検査位置で撮像する撮像手段を有する撮像装置と、切削工具とを検査位置に位置決めするので、撮像装置による基準位置装置と切削工具の同一視野での撮像を簡易に行うことができる。
請求項5に係る発明によれば、制御装置は、第1位置と第2位置との差である切削工具の変位量を求めているので、工作機械の熱歪等も含めた切削工具の検査を行うことができる。
請求項6に係る発明によれば、切削工具の装着部の工作物に対する移動方向に任意の距離離間した複数の基準点を有しており、該複数の基準点を検査位置に位置決めして各基準点の位置を測定し、測定した各基準点の位置の差分を各基準点の離間距離で比例配分して前記切削工具の移動に反映させている。これにより、検査位置を例えば大径用切削工具の加工径付近に設定、即ち装着部を移動させるボールねじの熱歪が最大となる位置に設定しても、検査後の大径用切削工具により工作物の検査位置近傍箇所を切削加工する場合、及び検査後の例えば小径用切削工具により工作物の中心軸近傍箇所を切削加工する場合はもとより、検査位置近傍箇所から工作物の中心軸近傍箇所の間を切削加工する場合も、ボールねじの熱歪を補償するように作用するので工作物の加工精度を高めることができる。
請求項7に係る発明によれば、装着部に設けられた基準点部材に複数の基準点を形成しているので、着脱自在な基準点部材を構成することができ、基準点の形成精度を高めることができる。
本発明の実施の形態に係る切削工具検査システムを備えたタレット旋盤を示す正面図である。 (A)及び(B)は切削工具検査システムの周辺を示す正面図及び側面図である。 切削工具検査システムの正面図である。 切削工具検査システムの基準マークロッドを示す斜視図である。 切削工具検査システムのカメラロッドを示す斜視図である。 基準マークロッドの基準マークが形成されたゲージを示す図である。 (A)、(B)は切削工具の検査のためのチップのエッジを求める説明図である。 (A)〜(C)は切削工具のチップの割出先端位置の座標値を求める説明図である。 (A)、(B)はチップの初期割出位置及び再割出位置を一致させる説明図である。 タレット装置に装着されている第1及び第2の切削工具のチップ原点と基準マークと工作物原点と切削位置との位置関係を示す図である。 タレット装置のボールねじに熱歪等が生じていた場合の切削工具のチップの先端位置のずれを示す図である。 (A)、(B)はタレット装置のX軸方向のボールねじの熱歪を補償する際に使用する基準工具ゲージの側面図及び平面図である。 基準工具ゲージが取り付けられた切削工具検査システムの周辺を示す正面図である。 タレット装置のZ軸方向及びX軸方向のボールねじの熱歪を補償する際に使用する基準工具ゲージの平面図である。 切削工具の検査においてカメラ等に切削粉や切削液が付着しているおそれがある場合の対応動作を示すフローチャートである。 切削工具の検査においてチップ及びカメラ等に切削粉や切削液が付着しているおそれがある場合の対応動作を示すフローチャートである。 切削工具の検査においてカメラ等に切削粉や切削液が付着しているおそれがある場合の別の対応動作を示すフローチャートである。 図15に示すフローチャートにおいて切削工具のチップの先端部分を撮像した画像を示す図である。 基準マークロッドの基準マークが形成されたゲージの別形態を示す図である。 基準マーク用ブラシ及びカメラ用ブラシと、水噴射ノズルの別形態を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、タレット旋盤1内には、軸線がZ軸方向(水平方向)と平行になるように固定された主軸台10と、Z軸方向に平行な方向及びZ軸方向と直交し垂直方向に対し60度後方に傾斜したX軸方向に平行な方向に移動可能なタレット装置20とが対向配置されている。主軸台10には、主軸11がZ軸方向と平行な軸線の回りに回転可能に支持されている。主軸11は、図略の主軸駆動モータによって回転駆動されるようになっている。主軸11のタレット装置20側の先端部には、工作物Wを把持するチャック12が取り付けられている。このような構成の主軸台10及び主軸駆動モータは、ベッド13上に固設されている。
タレット装置20には、タレット刃物台21がZ軸方向と平行な軸線の回りに回転割出し可能に設けられている。タレット刃物台21上には、複数の切削工具Tが円周上等角度間隔に装着されている。このような構成のタレット装置20は、X軸スライド22に装着されている。X軸スライド22は、Z軸スライド23上にX軸方向と平行な方向に移動可能に装架され、図略のX軸サーボモータにより図略のボールねじ機構を介して移動されるようになっている。Z軸スライド23は、ベッド24上にZ軸方向と平行な方向に移動可能に装架され、図略のZ軸サーボモータにより図略のボールねじ機構を介して移動されるようになっている。さらに、タレット刃物台21の工具装着部近傍には、気体、例えばエアーを切削工具Tの例えばチップC(図9参照。ハイス製のバイト等のチップを有さない切削工具のときは刃先部分)に向けて噴射し、チップの表面に付着している切削粉や切削液等を吹き飛ばして清掃するエアー噴射ノズル25が設けられている。
タレット旋盤1内には、主軸台10とタレット装置20を覆うカバー2が設けられ、カバー2内には、主軸台10側とタレット装置20側と仕切る隔壁2cが設けられている。固定配置された主軸台10に対してタレット装置20が移動し、タレット刃物台21上の切削工具Tによってチャック12に把持された工作物Wの外周及び端面等を切削加工するが、このとき発生して飛散する切削粉や切削液等が主軸台10等に付着しないように上記隔壁2cが設けられている。即ち、この隔壁2cで仕切られた主軸台10側が隔離ゾーン3となっており、タレット装置20側が加工ゾーン4となっている。なお、主軸11は隔壁2cに設けられた穴から加工ゾーン4側に突き出され、その主軸11の先端にチャック12が取り付けられている。
更に、タレット旋盤1内には、切削工具Tの例えばチップを撮像して該チップの状態を検査する切削工具検査システム30が設けられている。この切削工具検査システム30は、チップの輪郭位置を求める基準となる基準マーク(基準位置)を有する基準マークロッド(基準位置装置)40と、この基準マーク及びチップを撮像するカメラを有するカメラロッド(撮像装置)50とを備えている。切削工具検査システム30は、Z軸方向と平行方向に移動可能なように主軸台10に取り付けられている。なお、切削工具検査システム30は、工作物を取り付ける部材であれば主軸台10の他にベッド13に取り付けるようにしても良い。
この切削工具検査システム30について更に詳述すると、図3に示すように、基準マークロッド40が下側に、カメラロッド50が上側に位置すると共に、基準マークロッド40及びカメラロッド50の長手方向がZ軸方向と平行に、かつ基準マーク部40a及びカメラ部50aが右方向を向くように配置されている。そして、基準マークロッド40とカメラロッド50の各左端部側の対向側面間が連結部材32により連結されている。基準マークロッド40は主軸台10上にZ軸方向に移動可能に装架され、左端部が駆動装置33に連結されている。
駆動装置33は、油圧シリンダもしくは空圧シリンダ等を備え、基準マークロッド40及びカメラロッド50は、駆動装置33によりZ軸方向と平行方向に移動可能となっている。切削加工時は隔壁2cに設けられた出入口2a,2bのシャッタ31a,31bが閉じて、基準マークロッド40及びカメラロッド50は隔離ゾーン3内の退避位置に位置しており、検査時はシャッタ31a,31bが開いて、基準マーク部40a及びカメラ部50aが出入口2a,2bから加工ゾーン4側に突き出て検査位置に位置するようになっている。このシャッタ31a,31bにより切削加工時に発生して飛散する切削粉や切削液等の出入口2a,2bから隔離ゾーン3内への侵入を防止することができる。
基準マークロッド40は、図3に示すように角部はR面取り等を施してなるべく突起が無い丸みのある直方体状に形成されている。これにより、隔離ゾーン3と加工ゾーン4との間の出入をスムーズに行うことができる。特に加工ゾーン4から隔離ゾーン3へ戻るときに引っ掛かりを無くすことにより、切削粉や切削液等の隔離ゾーン3内への侵入を防止することができる。基準マークロッド40の基準マーク部40aの上側面には、基準マークがインクにより印刷もしくはエッチング等により刻印された透明ガラス製のゲージ41が埋設されている。
このゲージ41の下面側には発光体42が配置され、ゲージ41の上面には透明ガラス製の防護体43が配置されている。発光体42は、発熱によるゲージ41の熱歪を小さくするために撮像時のみ点灯するようになっている。なお、発光体42の配線は基準マークロッド40内を通されている。防護体43は、防護体43の表面が基準マークロッド40の表面と面一となるように、かつ傷付き等により光透過性が低下したときに簡易に交換可能なように、嵌め込み等により基準マークロッド40に取り付けられている。そして、防護体43と基準マークロッド40の境界は、シール部材によりシールされて基準マークロッド40内は水密に保たれている。
更に、図4に示すように、基準マークロッド40の防護体43両側には、気体、例えばエアーを防護体43の表面に向けて噴射し、防護体43の表面に付着している切削粉や切削液等を吹き飛ばして清掃するエアー噴射ノズル44が設けられている。エアー噴射ノズル44は、板状に形成されて基準マークロッド40の防護体43両側にネジ止めされており、防護体43の押さえも兼ねている。防護体43両側に配置されたエアー噴射ノズル44の対向面には、エアー噴射ノズル44の内部に形成されたエアー流通路44bに連通するエアー噴出口44aが横並びに3つ穿孔されている。エアー流通路44bは、主軸台10側に配置された図略のエアーポンプから基準マークロッド40の内部を通る図略のエアー配管と接続されている。
なお、下側に配置されたエアー噴射ノズル44のエアー噴出口44aの形成面は30度の傾斜面に形成されているが、これは基準マークロッド40が垂直方向に対し60度後方に傾斜して配置されているため、エアー噴出口44aの形成面から切削粉や切削液等を落下させ易くするためである。即ち、エアー噴出口44aの形成面を垂直面に形成すると、該形成面に切削粉や切削液等が溜まるおそれがあるためである。なお、下側に配置されたエアー噴出口44aの形成面にさらに当該形成面に対し垂直方向にエアーを噴射するエアー噴出口を形成し、もしくはエアー噴出口44aを当該形成面に対し垂直方向にもエアーを噴射するように形成することにより、検査時に上方に位置する切削工具のチップにもエアーを噴射して、チップの表面に付着している切削粉や切削液等を吹き飛ばして清掃することができる。
カメラロッド50も、図3に示すように角部はR面取り等を施してなるべく突起が無い丸みのある直方体状に形成されている。これにより、隔離ゾーン3と加工ゾーン4との間の出入をスムーズに行うことができる。特に加工ゾーン4から隔離ゾーン3へ戻るときに引っ掛かりを無くすことにより、切削粉や切削液等の隔離ゾーン3内への侵入を防止することができる。カメラロッド50のカメラ部50aの下側面には、透明ガラス製の防護体51が埋設されている。カメラ部50aの内部であって防護体51の上方には、反射ミラー52がX軸方向に対し左回りに45度傾斜して配置され、カメラ部50aの内部であって反射ミラー52の左方には、集光用のレンズ53を備えたCCD等のカメラ54が配置されている。防護体51は、防護体51の表面がカメラロッド50の表面と面一となるように、かつ傷付き等により光透過性が低下したときに簡易に交換可能なように、嵌め込み等によりカメラロッド50に取り付けられている。そして、防護体51とカメラロッド50の境界は、シール部材によりシールされてカメラロッド50内は水密に保たれている。
更に、図5に示すように、カメラロッド50の防護体51両側には、気体、例えばエアーを防護体51の表面に向けて噴射し、防護体51の表面に付着している切削粉や切削液等を吹き飛ばして清掃するエアー噴射ノズル55が設けられている。エアー噴射ノズル55は、板状に形成されてカメラロッド50の防護体51両側にネジ止めされており、防護体51の押さえも兼ねている。防護体51両側に配置されたエアー噴射ノズル55の対向面には、エアー噴射ノズル55の内部に形成されたエアー流通路55bに連通するエアー噴出口55aが横並びに3つ穿孔されている。エアー流通路55bは、主軸台10側に配置された前述のエアーポンプからカメラロッド50の内部を通る図略のエアー配管と接続されている。なお、エアー噴射ノズル44,55は、何れか一方のみ設けるようにしても良い。
図3に示すように、隔壁2cの出入口2a,2b近傍であって隔離ゾーン3側の壁面には、特に基準マークロッド40の防護体43の表面及びカメラロッド50の防護体51の表面を清浄する基準マーク用ブラシ61及びカメラ用ブラシ62と、各ブラシ61,62による清浄時に流体、例えば水又はエアーを含む水を噴き付ける水噴射ノズル63が固定配置されている。水噴射ノズル63は、棒状に形成されて内部に形成された水流通路63cと連通する水噴出口63a,63bが両端に穿孔されている。水流通路63cは、主軸台10側に配置された図略のポンプから延びる配管と接続されている。基準マーク用ブラシ61及びカメラ用ブラシ62は、毛先が基準マークロッド40の上側面及びカメラロッド50の下側面と摺接するように水噴射ノズル63の水噴出口63a,63b近傍に取り付けられているため、基準マークロッド40及びカメラロッド50が隔離ゾーン3と加工ゾーン4との間を移動する度に、防護体43の表面及び防護体51の表面を自動的に清浄することができる。なお、基準マーク用ブラシ61及びカメラ用ブラシ62は、何れか一方のみ設けるようにしても良い。
上述した主軸台10、タレット装置20及び切削工具検査システム30等は、図1に示すタレット旋盤1の右上部に設置されている演算手段81や記憶手段82等を備えた制御装置80により制御される。
ここで、切削工具のチップを画像処理により検査する場合、切削工具のチップは様々な角度からカメラの視野に侵入してくるため、例えば視野の中心に基準マークを形成したときは該基準マークがチップにより隠されて画像処理不可となったり、チップの画像を十分に取り込むことができないことがある。このため、基準マークの画像とチップの画像を別々に取り込む必要があり、検査が長時間掛かっていた。
本実施形態の基準マークロッド40の基準マーク部40aに備えられたゲージ41は、図6に示すように、透明ガラスにより四角形状に形成されており、外周内側に沿って28個の基準マークMがインクにより印刷もしくはエッチング等により刻印されている。そして、基準マークMの内側に形成される図示一点鎖線で囲まれた四角形状のエリアが、切削工具のチップを全体的に検査するときに用いる総合測定エリアAAであり、更にその内側に形成される図示二点鎖線で囲まれた四角形状のエリアが、切削工具のチップの先端を検査するときに用いる刃先測定エリアACである。このようなゲージ41に形成された複数の基準マークMがカメラ54の視野に取り込まれるため、切削工具のチップが様々な角度からカメラ54の視野に侵入しても基準マークMの画像とチップの画像を一括で取り込んで以下で説明する第1の方法又は第2の方法により画像処理することができる。
第1の方法は、先ず、28個の基準マークMをグループ分けする。例えば、ゲージ41の左辺に沿って形成されている7個の基準マークMとゲージ41の下辺に沿って形成されている8個(角の1個は重複しているため除外)の基準マークMを第1グループとする。ゲージ41の左辺に沿って形成されている7個の基準マークMとゲージ41の上辺に沿って形成されている8個(角の1個は重複しているため除外)の基準マークMを第2グループとする。ゲージ41の右辺に沿って形成されている7個の基準マークMとゲージ41の上辺に沿って形成されている8個(角の1個は重複しているため除外)の基準マークMを第3グループとする。ゲージ41の右辺に沿って形成されている7個の基準マークMとゲージ41の下辺に沿って形成されている8個(角の1個は重複しているため除外)の基準マークMを第4グループとする。そして、28個全部の基準マークMの重心Gを求めると共に、各グループの基準マークMの重心G1〜G4を求め、重心Gと重心G1〜G4との差のベクトルV1〜V4を求めてコンピュータのメモリに格納しておく。
次に、切削工具のチップの検査においてチップがカメラ54の視野に侵入して、例えば第3グループの基準マークMを認識することができないときは、第1グループの基準マークMが認識可能であるため、そのときの第1グループの基準マークMの重心g1を求める。そして、第1グループの基準マークMに対応する差のベクトルV1をコンピュータのメモリから読み出し、先に求めた第1グループの基準マークMの重心g1と読み出した第1グループの基準マークMに対応する差のベクトルV1とから全部の基準マークMの重心gを求める。そして、この重心gを用いてチップの輪郭位置(エッジ及びノーズR)を求めてチップの折損や摩耗等を検査する。
第2の方法は、先ず、28個の基準マークMの夫々(M1〜M28とする)から28個全部の基準マークMの重心Gまでの補正ベクトルv1〜v28を求めてコンピュータのメモリに格納しておく。次に、切削工具のチップの検査においてチップがカメラ54の視野に侵入して、例えば基準マークM1〜M8を認識することができないときは、認識可能な残りの基準マークM9〜M28に対応する補正ベクトルv9〜v28により各重心g9〜g28を求めてそれらの平均値を求める。そして、求めた平均値を全部の基準マークMの重心g0とし、この重心g0を用いてチップの輪郭位置(エッジ及びノーズR)を求めてチップの折損や摩耗等を検査する。
以上の各方法によれば、基準マークMと切削工具のチップの関係は変化しないので、基準マークロッド40の基準マーク部40aが所定の検査位置に停止した際にその停止位置にズレが生じても、そのときの基準マークMの重心g又はg0の絶対位置から求まる切削工具のチップの輪郭位置にズレは生じない。よって、切削加工前の切削工具のチップの輪郭位置と切削加工後の切削工具のチップの輪郭位置とを比較することにより、チップの折損や摩耗等を高精度に検査することができる。
ここで、発明が解決しようとする課題で述べたように、従来は切削工具のチップの先端位置のみを測定してチップの摩耗量を求めているため、該摩耗量が切削工具の移動量の誤差に隠れてしまう場合がある。そこで、本実施の形態ではチップの摩耗量を求める際に切削工具の移動位置も測定してかかる問題を解消しており、以下に図を参照して説明する。
制御装置80は、先ず、使用前の切削工具Tを検査位置に初期割り出し(第1の位置決め)したとき、基準マークM及び切削工具TのチップCをカメラ54により同一視野で撮像して該画像を処理し、基準マークMに基く基準マーク座標系における切削工具Tの初期割出位置(第1位置)を求めるためのチップCのパターンマッチング用テンプレートを作成する。具体的には、図7(A)に示すように、切削工具TのチップCを刃先測定エリアAC内に位置決めし、総合測定エリアAAの刃先測定エリアACを除いた部分にてシークラインLaを自動生成し、チップCのエッジを求めてチップCの初期割出位置とする。または、図7(B)に示すように、切削工具TのチップCを刃先測定エリアAC内に位置決めし、総合測定エリアAA全体の部分にてシークラインLaを自動生成し、チップCのエッジを求めてチップCの初期割出位置とする。このシークラインLaは、基準マーク座標系が形成する2次元仮想画面内に撮像されたチップCのエッジと直角方向に延在され、輝度の変化率が極大値(暗から明に変化する点)となる点を中心とする所定長さの複数の線分で、チップCのエッジの位置、即ちチップCの初期割出位置を求めるものである。
さらに、図8(A)に示すように、刃先測定エリアAC内において下方に向かう複数のシークラインLbを所定間隔で設定し、輝度の変化率の極大値(暗から明に変化する点)が最下点(エッジEb)となるシークラインLbmを求めてX方向切削線とする。同様に、図8(B)に示すように、刃先測定エリアAC内において左方に向かう複数のシークラインLcを所定間隔で設定し、輝度の変化率の極大値(暗から明に変化する点)が最左点(エッジEc)となるシークラインLcmを求めてZ方向切削線とする。そして、図8(C)に示すように、X方向切削線Lbmと、このX方向切削線Lbmに平行であってZ方向切削線LcmのエッジEcを通る線Lbpとの距離Rzを求める。同様に、Z方向切削線Lcmと、このZ方向切削線Lcmに平行であってX方向切削線LbmのエッジEbを通る線Lcpとの距離Rxを求め、線Lbpと線Lcpとの交点を基準マーク座標系におけるチップCの初期割出先端位置(Z0,X0)(第1先端位置)とする。距離Rzと距離Rxのうち、大きい方をチップCの先端のノーズRとここではみなす。
次に、使用後の切削工具Tを検査位置に再割り出し(第2の位置決め)したとき、基準マークMに基く基準マーク座標系における切削工具TのチップCの再割出位置(第2位置)及びチップCの再割出先端位置(Z1,X1)(第2先端位置)を上述した方法により求める。そして、図9(A)に示すチップCの初期割出位置に図9(B)に示すチップCの再割出位置を画像処理で一致させたときの切削工具Tの移動量Bm.xと、チップCの初期割出先端位置のX座標値X0と再割出先端位置のX座標値X1との差Bt.xを求める。このときのチップCの摩耗量Ba.xは、Bt.x−Bm.xで表される。この移動量Bm.xが初期割出位置と再割出位置との間の変位量である。図では便宜上、X軸方向のみを示しているが、Z軸方向も同様である。
そして、チップCの摩耗量Ba.xと所定の許容値とを比較し、摩耗量Ba.xが許容値以内のときは差Bt.xを切削工具Tの移動位置にフィードバックすることにより、工作物の加工精度を高めることができる。また、摩耗量Ba.xが許容値を超えているときはチップCの折損等の異常と判断する。そして、切削工具Tの交換を指示するメッセージを表示したり警告ランプや警告ブザーをオンすることにより、加工不良の発生を未然に防止することができる。
上述の例では、使用後の切削工具Tを検査位置に再割り出ししたとき、基準マークM及びチップCをカメラ54により同一視野で撮像してチップCの再割出位置を求め、チップCの初期割出位置とチップCの再割出位置を画像処理で一致させているが、使用後の切削工具Tを検査位置に仮再割り出しし、基準マークM及び切削工具TのチップCをカメラ54により同一視野で撮像しながら、使用後のチップCがチップCの初期割出位置を示すチップCのパターンマッチング用テンプレートと一致するように切削工具Tを検査位置に再割り出しした後に、基準マークM及びチップCを同一視野で撮像して制御装置80に取り込み、このときの基準マーク座標系におけるチップCの再割出先端位置(Z1,X1)を求め、チップCの初期割出先端位置のX座標値X0と再割出先端位置のX座標値X1との差Bt.xを求める。この場合は、チップCの摩耗量Ba.xは、差Bt.xで表される。
本実施の形態によれば、このように切削工具Tの移動量の誤差に関係なくチップCの摩耗量Ba.xを測定できるだけでなく、逆にチップCの摩耗量Ba.xに関係なく切削工具Tの移動量の誤差を補正できるため、例えばタレット装置20のボールねじの熱歪等の補正に利用することができ、以下に図を参照して説明する。
図10(A),(B)に示すように、タレット装置20には同一の工作物Wを加工するための第1の切削工具T1及びこの第1の切削工具T1とは長さとオフセット量が異なる第2の切削工具T2が装着されているものとする。ここで、工作物Wの軸方向の長さの基準は、工作物Wの端面が当接されるチャック12の当金の端面Wfとし、工作物Wの径方向の大きさの基準は、工作物Wを把持するチャック12が取り付けられた主軸11の中心軸WCとし、端面Wfと中心軸WCとの交点を工作物原点(Wzo,Wxo)とする。そして、検査位置に位置している基準マークロッド40の基準マークMに基く基準マーク座標系の原点の機械座標系における座標値であるマーク中心(MCz,MCx)から工作物原点(Wzo,Wxo)までのオフセット量をF(ベクトル)とする。
制御装置80は、X軸およびZ軸サーボモータを駆動し、X軸スライド22およびZ軸スライド23を移動させ、先ず、第1の切削工具T1のチップC1の先端を、タレット装置20が機械原点(Zo,Xo)に位置しているときのチップ原点(C1zo,C1xo)からマーク中心(MCz,MCx)に向かって移動量P1(ベクトル)移動させる。ここで、タレット装置20のボールねじに熱歪等が生じていた場合、例えば図11に示すように、チップC1の先端はマーク中心(MCz,MCx)から(Rz,Rx)だけずれて位置することになる。チップC1を移動させた後に、基準マークM及びチップC1の先端部をカメラ54により同一視野で撮像して画像処理し、基準マーク座標系におけるチップC1の先端位置の座標値であるずれ量をR1(ベクトル)を演算する。そして、チップC1の先端をチップ原点(C1zo,C1xo)からマーク中心(MCz,MCx)まで正確に移動させる移動量をQ1(ベクトル)とすると、Q1はP1からR1を減算したものとなる。
次に、工作物Wを第1の切削工具T1により所定位置まで切削加工したときの工作物Wの長さWzと半径Wxを測定し、工作物原点(Wzo,Wxo)から該切削位置(Wz,Wx)までをU(ベクトル)とし、チップ原点(C1zo,C1xo)から該切削位置(Wz,Wx)までの移動量をV1(ベクトル)とすると、V1はQ1とFとUを加算したものとなる。移動量V1は、チップC1の先端をチップ原点(C1zo,C1xo)から切削位置(Wz,Wx)まで移動させるために、タレット装置20が移動された移動量として検出できる。以上から全ての切削工具について同一(ただし、切削反力は無視)のオフセット量Fを決定することができる。
このため、第1の切削工具T1から第2の切削工具T2に変更して切削位置(Wz,Wx)から切削加工を開始するときは、第2の切削工具T2のチップC2の先端を、タレット装置20が機械原点(Zo,Xo)に位置しているときのチップ原点(C2zo,C2xo)からマーク中心(MCz,MCx)に向かって移動量P2(ベクトル)移動させる。チップC2を移動させた後に、基準マークM及びチップC2の先端部をカメラ54により同一視野で撮像し、チップC2の先端のずれ量をR2(ベクトル)を演算する。チップC2の先端をチップ原点(C1zo,C1xo)からマーク中心(MCz,MCx)まで正確に移動させる移動量をQ2(ベクトル)とすると、Q2はP2からR2を減算したものとなる。そして、チップ原点(C1zo,C1xo)から上記切削位置(Wz,Wx)までの移動量をV2(ベクトル)とすると、V2はQ2とFとUを加算したものとなる。この場合、Uは工作物原点(Wzo,Wxo)から該切削位置(Wz,Wx)までの移動量(ベクトル)である。これにより、第1の切削工具T1から第2の切削工具T2に変更し、第2の切削工具T2を切削位置(Wz,Wx)まで移動させるとき、誤差補正した移動量V2(ベクトル)を上述のように第2の切削工具T2のずれ量R2を求めるだけで容易、迅速に演算し加工を直に開始することができる。
また、発明が解決しようとする課題で述べたように、従来は検査位置をボールねじの熱歪が最大となる位置に設定していたため、検査後の切削工具により工作物の検査位置近傍箇所を切削加工する場合はボールねじの熱歪を補償するように作用するが、工作物の中心軸近傍箇所を切削加工する場合は逆に作用して加工精度を低下させるおそれがある。そこで、本実施の形態ではタレット装置20のタレット刃物台21に以下に詳述する基準工具ゲージ(基準点部材)を設けてかかる問題を解消しており、以下に図を参照して説明する。
図12(A)、(B)に示すように、この基準工具ゲージ90は、帯状であって両端が一方向(図では左方向)に直角に折れ曲がった形状の鋼板でなり、X軸方向のボールねじの熱歪を補償する際に使用される。一方(図では下方)の折れ曲がり部91の外側の辺の角部(基準点)91aと、他方(図では上方)の折れ曲がり部92の内側の辺の角部(基準点)92aとの間は、大径用切削工具と小径用切削工具の加工径の差に応じて設定された所定距離LXだけX軸方向に離間するように形成されている。この第1の基準点91aと第2の基準点92aとの距離LXは、予め測定されて制御装置80の記憶手段82に格納されている。
この基準工具ゲージ90は、図13に示すように、タレット装置20のタレット刃物台(装着部)21の1つの工具取付ポジションにおいて、第1の基準点91aが刃物台外周側(切削加工するときの切削工具TのチップCの先端位置と略同一の位置)に位置し、第2の基準点92aが刃物台中心側に位置し、かつ第1の基準点91aと第2の基準点92aとを通る直線がX軸方向を向くように取り付けられる。この例においては、第1の基準点91aと第2の基準点92aとの距離LXは、工作物Wの中心軸WCと基準マークロッド40の中心線BC(検査位置)との距離lxと略同一に設定されている。ただし、必ずしも距離LXを距離lxと略同一に設定する必要はなく、任意の距離であって良い。
制御装置80は、タレット装置20をZ,X軸方向に移動させて基準工具ゲージ90の第1の基準点91aを検査位置に割り出し、基準マーク座標系における第1の基準点91aの位置を測定する。続いて、タレット装置20をX軸方向に移動させて基準工具ゲージ90の第2の基準点92aを検査位置に割り出し、基準マーク座標系における第2の基準点92aの位置を測定する。そして、測定した第1の基準点91aの位置と第2の基準点92aの位置との差分を求め、記憶手段82に格納されている第1の基準点91aと第2の基準点92aとの距離LXで比例配分し、検査位置から工作物Wの中心軸WCまでのX軸方向の切削工具の移動に反映させる。これにより、検査位置を大径用切削工具の加工径付近に設定、即ちタレット装置20をX軸方向に移動させるボールねじの熱歪が最大となる位置に設定しても、検査位置近傍箇所から工作物Wの中心軸WC近傍箇所の間を切削加工する場合にボールねじの熱歪を補償するように作用するので、工作物Wの加工精度を高めることができる。
図14に示す基準工具ゲージ93は、逆L字状の鋼板でなり、X軸方向のみならずZ軸方向のボールねじの熱歪も補償する際に使用される。即ち、図12に示す基準工具ゲージ90と同様のX軸方向の第1の基準点91a及び第2の基準点92aがL字の一辺に形成されていると共に、Z軸方向の第1の基準点94a及び第2の基準点95aがL字の他辺に形成されている。Z軸方向の第1の基準点94aと第2の基準点95aとの間は、工作物Wの軸方向の長さに応じて設定された所定距離LZだけZ軸方向に離間するように形成されている。この場合も図12に示す基準工具ゲージ90と同様の方法により、検査位置を工作物Wの自由端側の端面付近に設定、即ちタレット装置20をZ軸方向に移動させるボールねじの熱歪が最大となる位置に設定しても、工作物Wの自由端側の端面近傍箇所からチャック12側の端面近傍箇所の間を切削加工する場合にボールねじの熱歪を補償するように作用するので、工作物Wの加工精度を高めることができる。
なお、上述した基準工具ゲージ90,93は、第1の基準点91a,94a及び第2の基準点92a,95aの2箇所を測定する構成であるが、第1の基準点91a,94aと第2の基準点92a,95aとの間を櫛歯状に形成し、各櫛歯を基準点として測定する構成としても良い。また、櫛歯の代わりにゲージに複数の穴を並列に穿孔し、各穴を基準点として測定する構成としても良い。また、基準工具ゲージ90,93は鋼板を用いたが、ガラス板を用いても良い。
また、従来は切削粉や切削液がカメラやチップに付着した場合は切削加工後に撮像したチップの画像処理において誤って判断される場合があり、工作物の加工精度を低下させるおそれがある。このような場合は、カメラやチップから切削粉や切削液を取り除いた後にチップの画像を再度取り込む必要があるが時間的ロスが発生する。さらに、切削粉や切削液がチップに付着した場合は単にそれらが付着しているだけであるか、チップに異常が発生したのであるかが判別できない場合がある。そこで、本発明ではエアー噴射ノズル44,55と、基準マーク用ブラシ61及びカメラ用ブラシ62を利用してかかる問題を解消しており、以下に図を参照して説明する。
使用前の切削工具Tがタレット刃物台21に装着されたとき、制御装置80は、基準マークロッド40の基準マーク部40a及びカメラロッド50のカメラ部50a並びに使用前の切削工具Tを検査位置に初期割り出しし、基準マークM及び切削工具TのチップCをカメラ54により同一視野で撮像した画像を記憶手段82に記憶している。さらに、制御装置80は、防護体51,43の表面に切削粉や切削液等が付着していない状態において、切削工具TのチップCを離脱したときの該総合測定エリアAAをカメラ54により撮像した画像(以下、総合測定エリアAAの初期画像という)を記憶手段82に記憶している。なお、総合測定エリアAAの初期画像は、防護体51,43の表面に切削粉や切削液等が付着していない状態であれば何時の段階で撮像されたかは問わない。使用前の切削工具Tによる加工量が設定値に到達したとき、図15または図16に示す第1実施例または第2実施例のフローチャートが実行される。
図15のフローチャートでは、制御装置80は、ステップ1において、隔壁2cの出入口2a,2bのシャッタ31a,31bを開き、基準マークロッド40の基準マーク部40a及びカメラロッド50のカメラ部50aを出入口2a,2bから加工ゾーン4側に突き出させて検査位置に再割り出しする。同時に、タレット刃物台21に装着されている切削工具TのチップCが基準マークロッド40のゲージ41の上方の検査位置に再割り出しされるようにタレット装置20を移動させる。このときの基準マーク部40a(ゲージ41)からチップの検査位置までの距離は、基準マーク部40a(ゲージ41)からカメラ部50a(カメラ54)までの距離よりも極めて小さくなるように設定されているため、カメラ部50a(カメラ54)が水平方向(Z軸方向)に変位しても該変位は検査において無視することができる。
ステップ2,3において、基準マークロッド40及びカメラロッド50のエアー噴射ノズル44,55からエアーを防護体51,43の表面に向けて所定時間噴射して防護体43,51の表面を清掃する。このときエアー噴射ノズル44,55の何れか一方のみからエアーを噴射するようにしても良い。ステップ3,4において、エアーが所定時間噴射されたと判断されたらエアーの噴射を停止する。そして、ステップ5において、基準マーク部40aの発光体42を発光させてカメラ部50aのカメラ54により切削工具TのチップCを撮像し、当該画像を第1処理画像(再割出時の切削工具の再取込画像)として取り込んで記憶手段82に記憶する。つまり、基準マーク部40aの発光体42で発光した光は、ゲージ41と防護体43を透過してカメラ部50aに照射され、カメラ部50aの防護体51を透過した光は、反射ミラー52で90度反射されレンズ53で集光されてカメラ54に達するので、ゲージ41に記された基準マークMと共に切削工具のチップを同一視野で撮像することができる。なお、反射ミラー52からの画像は左右が反転しているが、ソフトウエア処理により元の状態に戻すようにする。
ステップ6において、切削工具TのチップCがゲージ41の総合測定エリアAAから離脱するまでタレット装置20を移動させ、ステップ7において、切削工具TのチップCが離脱した状態の総合測定エリアAAをカメラ54により撮像した画像を第2処理画像(測定エリアの再取込画像)とし、第2処理画像が記憶手段82に記憶された総合測定エリアAAの初期画像と比較して一致するか否かを判定する。そして、第2処理画像が総合測定エリアAAの初期画像と一致するときは、後述するステップ13に進む。
ステップ7において第2処理画像が総合測定エリアAAの初期画像と一致しないときはステップ8において基準マークロッド40及びカメラロッド50のエアー噴射ノズル44,55からエアーを防護体51,43の表面に向けて噴射して防護体43,51の表面を清掃する。このときエアー噴射ノズル44,55の何れか一方のみからエアーを噴射するようにしても良い。それと共に、基準マークロッド40の基準マーク部40a及びカメラロッド50のカメラ部50aを出入口2a,2bから隔離ゾーン3側に引き込んで退避位置に位置決めする。このとき、毛先が基準マークロッド40の上側面及びカメラロッド50の下側面と摺接するように取り付けられている基準マーク用ブラシ61及びカメラ用ブラシ62により、防護体43の表面及び防護体51の表面は自動的に清浄される。なお、基準マーク用ブラシ61及びカメラ用ブラシ62の何れか一方のみにより自動清浄するようにしても良い。
そして、ステップ9において、基準マークロッド40の基準マーク部40a及びカメラロッド50のカメラ部50aを出入口2a,2bから加工ゾーン4側に突き出させて検査位置に再々割り出しし、ステップ10において、自動清浄後の総合測定エリアAAをカメラ54により撮像した画像を第3処理画像(自動清浄後の測定エリアの再々取込画像)とし、第3処理画像が記憶手段82に記憶された総合測定エリアAAの初期画像と比較して一致するか否かを判定する。そして、両画像が一致しないときは、エアー噴射及び自動清浄では総合測定エリアAAから切削粉等を除去することが不可能と判断する。そして、ステップ11において、防護体43,51の表面を手動により清浄するように指示するメッセージを表示したり警告ランプや警告ブザーをオンし、ステップ10に戻って手動清浄した後の総合測定エリアAAをカメラ54により撮像した画像を第4処理画像とし、第4処理画像が記憶手段82に記憶された総合測定エリアAAの初期画像と比較して一致するか否かを再度判定する。
ステップ10において、両画像が実質的に一致するときは、ステップ12において、切削工具TのチップCを検査位置に再々割り出ししてカメラ54により撮像し、当該画像を第5処理画像(再々割出時の切削工具の再々取込画像)として取り込んで記憶手段82に記憶する。そして、ステップ13において、前述のように記憶手段82に格納した第1処理画像もしくは第5処理画像を処理してチップCの先端の摩耗量を演算する。そして、ステップ14において、切削工具TのチップCが切削開始位置に位置決めされるようにタレット装置20を移動させると共に、基準マークロッド40の基準マーク部40a及びカメラロッド50のカメラ部50aを出入口2a,2bから隔離ゾーン3側に引き込んで退避位置に位置決めして全ての処理を終了する。
このように、切削工具TのチップCを検査位置に再割出しした後、気体を防護体51,43の表面に噴き付け、再割出時の切削工具TのチップCをカメラ54で撮像して第1処理画像を取り込んでから、切削工具TのチップCを総合測定エリアAAから離脱して第2処理画像を再取り込みしている。そして、第2処理画像が記憶手段82に記憶された総合測定エリアAAの初期画像と実質的に一致するか否かを判定することにより、防護体43の表面及び防護体51の表面に切削粉や切削液が付着していないことを確認してから画像処理を行っているので、チップCの先端の摩耗量を付着した切削粉や切削液の影響を受けずに正確に求めることができる。また、気体を防護体51,43の表面に噴き付けて直に再割出時の検査位置における切削工具TのチップCの画像を取り込んでいるため、第2処理画像が総合測定エリアAAの初期画像と実質的に一致するときは切削工具TのチップCの画像を再度取り込む必要が無く、直に正常な画像処理を行うことができるので、切削工具TのチップCの検査時間を大幅に短縮させることができると共に、工作物Wの切削加工を高精度に行うことができる。
第2処理画像が総合測定エリアAAの初期画像と実質的に一致しないときは、気体を防護体51,43の表面に再度噴き付け、さらに出入口2a,2bに配置されている基準マーク用ブラシ61及びカメラ用ブラシ62により防護体51,43の表面を自動清浄しているので、最初の気体の噴き付けでは防護体51,43の表面から除去し損ねた切削粉や切削液を除去することができる。そして、第3処理画像を取り込んで該画像が総合測定エリアAAの初期画像と実質的に一致するか否かを判定することにより、防護体43の表面及び防護体51の表面に切削粉や切削液が付着していないことを確認してから画像処理を行っているので、チップCの先端の摩耗量を付着した切削粉や切削液の影響を受けずに正確に求めることができる。さらに、エアーを噴き付けたり自動清浄しても第3処理画像が総合測定エリアAAの初期画像と実質的に一致しないときは、防護体43,51の表面に付着した切削粉や切削液をエアー噴射及び自動清浄では取り除くことが不可能と判断して防護体43,51の表面を手動により清浄するように指示しているので切削粉や切削液を確実に除去することができ、チップCの先端の摩耗量を付着した切削粉や切削液の影響を受けずに正確に求めることができる。
図16に示すフローチャートでは、制御装置80は、ステップ21において、タレット装置20のエアー噴射ノズル25からエアーを切削工具TのチップCの表面に向けて所定時間噴射してチップCの表面を清掃する。ステップ22,23において、エアーが所定時間噴射されたと判断されたらエアーの噴射を停止する。そして、ステップ24において、隔壁2cの出入口2a,2bのシャッタ31a,31bを開き、基準マークロッド40の基準マーク部40a及びカメラロッド50のカメラ部50aを出入口2a,2bから加工ゾーン4側に突き出させて検査位置に再割り出しする。同時に、タレット刃物台21に装着されている切削工具TのチップCが基準マークロッド40のゲージ41の上方の検査位置に再割り出しされるようにタレット装置20を移動させる。そして、以降のステップ5〜14の動作は図15で説明した第1実施例と同一であるため説明は省略する。この例では、エアーを切削工具TのチップCの表面に噴き付けて切削粉や切削液を除去した後、再割出時の検査位置における切削工具Tの画像を取り込んでいるため、切削工具Tに付着した切削粉、切削液がゲージ41上に落下することが防止できる。
上述したステップ6の動作、即ち切削工具TのチップCがゲージ41の総合測定エリアAAから離脱するまでタレット装置20を移動させる動作を実行しなくても同様の処理が可能であり、以下図を参照して説明する。制御装置80は、使用前の切削工具Tがタレット刃物台21に装着されたとき、基準マークロッド40の基準マーク部40a及びカメラロッド50のカメラ部50a並びに使用前の切削工具Tを検査位置に初期割り出しし、基準マークM及び切削工具TのチップCをカメラ54により同一視野で撮像した図18(A)に示す総合測定エリアAAの初期画像を記憶手段82に記憶している。切削工具Tによる加工量が設定値に到達したとき、図17に示す第3実施例のフローチャートが実行される。
図17のフローチャートでは、ステップ1〜9(ステップ6を除く)の動作は図15で説明した第1実施例と同一であるため説明は省略する。ただし、ステップ7における再割出時の切削工具Tをカメラ54により撮像し、当該画像を第1処理画像(測定エリアの再取込画像)として取り込んだ画像が、記憶手段82に記憶された総合測定エリアAAの初期画像と比較して一致するか否かの判定は以下のように処理する。例えば図18(A)に示す総合測定エリアAAの初期画像が、図18(B)に示す第1処理画像のようになって一致しないとき、即ち画像の引算処理によって線状の像h1が得られた場合は切削粉がゲージ41やカメラ54に付着していると判定し、また図18(C)に示す第1処理画像のようになって一致しないとき、即ち画像の引算処理によって点状の像h2が得られた場合は切削液がゲージ41やカメラ54に付着していると判定する。
ステップ9において、基準マーク部40a及びカメラ部50aを検査位置に再々割り出したら、ステップ31において、切削工具TのチップCをカメラ54により撮像し、当該画像を第2処理画像(測定エリアの再々取込画像)として取り込んで記憶手段82に記憶する。ステップ32において、第2処理画像が総合測定エリアAAの初期画像と一致するか否かを判定する。そして、両画像が一致しないときは、切削工具TのチップCの折損等の異常と判断し、ステップ33において、切削工具Tの交換を指示するメッセージを表示したり警告ランプや警告ブザーをオンする。そして、ステップ31に戻って工具交換後に再々割出しした切削工具Tをカメラ54により撮像し、当該画像を第3処理画像として取り込んで記憶手段82に記憶する。ステップ32において、第3処理画像が総合測定エリアAAの初期画像と一致するか否かを判定する。そして、第2処理画像または第3処理画像が、総合測定エリアAAの初期画像と一致するときはステップ13へ進む。以降のステップ13及び14の動作は図15で説明した第1実施例と同一であるため説明は省略する。
このような処理によっても、第1の実施例と同様の効果を得ることができる。さらに、再割出時の切削工具Tを総合測定エリアAAから離脱させる必要が無いので、切削工具Tの検査時間を大幅に短縮させることができる。また、エアーを噴き付けたり自動清浄しても第2処理画像が総合測定エリアAAの初期画像と実質的に一致しないときは、ゲージ41やカメラ54には切削粉や切削液が付着しておらず、切削工具TのチップCの折損の異常と判断して工具交換を指示することができるため、加工不良の発生を未然に防止することができる。
なお、上述した実施の形態では、ゲージ41には複数の基準マークMを形成したが、例えば図19に示すように、3重の同心円状の基準マークmをゲージ41の中心に形成しても良い。このように基準マークmを可能な限り大きく形成しているので、チップにより隠されて画像処理不可となる事態を低減することができる。更に、同心円間の隙間を形成しているので、カメラの視界の妨げとなることを低減することができる。また、基準マークMの画像とチップCの画像を一括で取り込んでいるが、基準マークM又は基準マークmの画像とチップCの画像を別々に取り込んでも良い。
また、上述した実施の形態では、切削工具検査システム30をX軸方向が垂直方向に対し60度後方に傾斜した構成の旋盤に適用する場合を説明したが、X軸方向が垂直方向を向いた構成の旋盤であっても同様に適用することができる。また、旋盤以外の例えばフライス盤にも適用することができる。この場合、切削工具検査システム30は、工作物を取り付けるワークスライドやジグ本体に垂直方向に移動可能なように取り付ける。そして、隔壁を水平に設け、隔壁の下方を隔離ゾーン、隔壁の上方を加工ゾーンとし、この隔壁に対し出入可能なように構成する。
また、上述した実施の形態では、カメラロッド50に備えるレンズ53として一般的なレンズを用いたが、テレセントリックレンズを用いても良い。このテレセントリックレンズによれば、基準マーク部40a(ゲージ41)からカメラ部50a(カメラ54)までの距離(X軸方向)の影響を無くすことができると共に、カメラ部50a(カメラ54)の水平変位(Z軸方向)の影響を無くすことができる。
また、上述した実施の形態では、基準マークロッド40の防護体43の表面及びカメラロッド50の防護体51の表面を清浄するブラシを備えたが、ゴムによりスクレーパ状に形成したものを備えるようにしても良い。また、基準マーク用ブラシ61及びカメラ用ブラシ62は、基準マークロッド40の防護体43側の側面及びカメラロッド50の防護体51側の側面を清浄するように配置したが、基準マークロッド40の全側面及びカメラロッド50の全側面を清浄可能なように例えば4箇所に配置しても良い。
また、基準マーク用ブラシ61及びカメラ用ブラシ62と、水噴射ノズル63を隔壁2cに固定配置するように構成したが、図20に示すような構成としても良い。即ち、基準マーク用水噴射ノズル71は、右端部に基準マーク用ブラシ72を備え、左端部は主軸台10に回転自在に取り付けられ、略中央部に基準マークロッド40側に付勢するバネ73が取り付けられた構成とする。カメラ用水噴射ノズル74は、右端部にカメラ用ブラシ75を備え、左端部は主軸台10に回転自在に取り付けられ、略中央部にカメラロッド50側に付勢するバネ76が取り付けられた構成とする。このような構成によっても、基準マークロッド40及びカメラロッド50が隔離ゾーン3と加工ゾーン4との間を移動する度に、防護体43の表面及び防護体51の表面を自動的に清浄することができる。
また、上述した実施の形態では、基準マークロッド40及びカメラロッド50をX軸方向に並設したが、更に1組の基準マークロッド40及びカメラロッド50をX軸方向に並設することにより、切削工具のチップを3次元で検査することが可能となる。また、X軸方向及びZ軸方向と直交するY軸方向にも移動可能なタレット装置を備えた旋盤のときは、切削工具のチップの一方向を検査した後、タレット装置20を90度回転させた後又は同時にY軸方向に移動させることにより、先の一方向から90度回転させた方向の切削工具のチップを検査することにより3次元で検査することが可能となる。なお、フライス盤の場合は工具の回転が可能であるため3次元で検査することができる。
1…本体、2…隔壁、3…隔離ゾーン、4…加工ゾーン、10…主軸台、20…タレット装置、25…エアー噴射ノズル、30…切削工具検査システム、31a,31b…シャッタ、33…駆動装置、40…基準マークロッド、40a…基準マーク部、41…ゲージ、42…発光体、43…防護体、44…エアー噴射ノズル、50…カメラロッド、50a…カメラ部、51…防護体、52…反射ミラー、53…レンズ、54…カメラ、55…エアー噴射ノズル、61,72…基準マーク用ブラシ、62,75…カメラ用ブラシ、63…水噴射ノズル、71…基準マーク用水噴射ノズル、74…カメラ用水噴射ノズル、80…制御装置、81…演算手段、82…記憶手段、M,m…基準マーク、C…チップ。

Claims (7)

  1. 工作機械に備えられ、工作物を加工する切削工具を撮像して該切削工具の状態を検査する切削工具検査システムにおいて、
    前記切削工具を検査位置に第1の位置決めをしたとき、前記切削工具の第1位置及び第1先端位置を記憶し、前記切削工具を前記検査位置に第2の位置決めをしたとき、前記切削工具の第2位置及び第2先端位置を記憶し、前記第1先端位置と前記第2先端位置との差と、前記第1位置と前記第2位置との間の変位量とに基いて前記切削工具の摩耗量を求める制御装置を備えたことを特徴とする切削工具検査システム。
  2. 工作機械に備えられ、工作物を加工する切削工具を撮像して該切削工具の状態を検査する切削工具検査システムにおいて、
    前記切削工具を検査位置に第1の位置決めをしたとき、前記切削工具の第1位置及び第1先端位置を記憶し、表示された前記第1位置に前記切削工具の第2の位置が一致するように、前記切削工具が前記検査位置に第2の位置決めをされたとき、前記切削工具の第2先端位置を求め、該第2先端位置と前記第1先端位置との差に基いて前記切削工具の摩耗量を求める制御装置を備えたことを特徴とする切削工具検査システム。
  3. 請求項1又は2において、
    前記制御装置は、前記切削工具の輪郭位置を求める基準となる基準位置及び前記切削工具を同一視野で撮像して該画像を処理し、前記基準位置に基く基準位置座標系における前記切削工具の前記第1及び第2位置並びに前記第1及び第2先端位置を記憶手段に記憶することを特徴とする切削工具検査システム。
  4. 請求項1〜3の何れか一項において、
    前記基準位置を有する基準位置装置と、
    前記基準位置及び前記切削工具を前記検査位置で撮像する撮像手段を有する撮像装置とを備え、
    前記制御装置は、前記基準位置装置及び前記撮像装置並びに前記切削工具を前記検査位置に位置決めすることを特徴とする切削工具検査システム。
  5. 請求項1〜4の何れか一項において、
    前記制御装置は、前記第1位置と前記第2位置との差である前記切削工具の変位量を求めることを特徴とする切削工具検査システム。
  6. 工作機械に備えられ、工作物を加工する切削工具を撮像して該切削工具の状態を検査する切削工具検査システムにおいて、
    前記切削工具の装着部の前記工作物に対する移動方向に任意の距離離間した複数の基準点を有しており、該複数の基準点を検査位置に位置決めして各基準点の位置を測定し、測定した各基準点の位置の差分を各基準点の離間距離で比例配分して前記切削工具の移動に反映させることを特徴とする切削工具検査システム。
  7. 請求項6において、
    前記複数の基準点は、前記装着部に設けられた基準点部材に形成されていることを特徴とする切削工具検査システム。
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