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JP2010158650A - 微小合流路構造及びマイクロリアクター - Google Patents

微小合流路構造及びマイクロリアクター Download PDF

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JP2010158650A
JP2010158650A JP2009004115A JP2009004115A JP2010158650A JP 2010158650 A JP2010158650 A JP 2010158650A JP 2009004115 A JP2009004115 A JP 2009004115A JP 2009004115 A JP2009004115 A JP 2009004115A JP 2010158650 A JP2010158650 A JP 2010158650A
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Yoshihiro Makihara
義博 牧原
Seiki Bito
清貴 尾藤
Yoshiaki Yamada
嘉昭 山田
Norihisa Senoo
典久 妹尾
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Abstract

【課題】原料流体の流れをより高度に制御できる微小流路構造を提供する。
【解決手段】微小合流路構造32は合流単位34を3以上有している。この合流単位34は、2本以上の流入路と、これらが合流する合流部と、この合流部から下流方向に延出する1本の流出路とから構成されている。微小合流路構造32の最下流側には1つの合流単位34が配設されかつその流出路33dは微小合流路構造の出口になっており、
残りの合流単位34の流出路は、より下流側の合流単位の流入路になっており、
残りの流入路33a、33bは微小合流路構造32の入口になっている。
【選択図】図1

Description

本発明は2種類以上の液体を一つにするために有用な微小合流路構造、及びこの微小合流路構造を備えたマイクロリアクターに関するものである。
マイクロリアクターは、微量な化学物質をフロー方式で反応させる装置である。このマイクロリアクターは、反応の制御が容易であり、また実験室規模で開発された反応を工業規模で実施するときのスケールアップ検討を省力化できるなどのメリットを有しており、通常、2種以上の原料流体(特に原料液体)を混合するためのマイクロミキサーを備えている。
マイクロミキサーとしては、様々な混合方式のものが開発されている(例えば、特許文献1〜5)。特許文献1には、連続相導入流路と分散相導入流路が交差部で合流し、さらに下流側で排出流路と副排出流路に別れる微小流路構造体が開示されている。
特許文献2には、一の供給源から供給された第1流体を櫛歯状に分けられた第1の複数の流路に導き、また他の供給源から供給された第2流体も櫛歯状に分けられた第2の複数の流路に導き、第1及び第2の櫛歯状流路を互いに逆方向から平面内で噛み合わせた後、第1流体と第2流体をこの平面と直交する一方向に流出させ、この直交部分で第1流体と第2流体を接触混合する微小流路構造が開示されている。
特許文献3には原料A〜Cの3液を混合するトーナメント型の流路構成が開示されており、より詳細には原料A液と原料B液とを混合した後、この混合液と原料Cを混合する微小流路構造が開示されている。
特許文献4には、2種以上の流体を混合機で混合してから流通反応器で反応させる装置が開示されており、前記混合器としては、Y字型混合器、T字型混合器、十字型混合器、パイプライン型混合器などが例示されている。
特許文献5には、「少なくとも2本の反応試剤注入流路、反応混合物排出流路、及び該反応試剤注入流路と該反応混合物排出流路との間を連絡する多分岐流路とを含んでなるマイクロミキサーであって、
該少なくとも2本の反応試剤注入流路は、互いに対し側方から合流して合流点を形成し、該合流点は該多分岐流路と連絡しており、
該多分岐流路は、複数の並列した縦方向流路とそれらをその上流側末端において横方向に連絡する横方向流路とからなる櫛状流路の複数を、上流側の櫛状流路の縦方向流路の下流側末端がこれに隣接する下流側の櫛状流路の横方向流路に開くように配列してなるものであり、
上流側の櫛状流路の縦方向流路がこれに隣接する下流側の櫛状流路の縦方向流路を画する側壁の上流側端面に直面して開いているものであるマイクロミキサー」が開示されている。
特開2005−279523号公報 特開2004−99443号公報 特開2006−241065号公報 特開2007−55953号公報 特開2007−50340号公報
ところで化学反応としては、2種以上の原料を化合させて目的物を得る合成反応が無数に知られており、この合成反応の中には目的物が原料と接触することでさらに変化するような反応、例えば、目的物が分解する反応、目的物が多段反応の途中に該当する反応なども多数知られている。このように目的物が不安定な反応系では、反応温度を下げて、目的物のさらなる変化を抑制することが多いが、低温反応は生産性、製造コストなどの面で望ましくない。
本発明者らは、マイクロリアクターによる反応の制御によって、目的物のさらなる変化を抑制して目的物の収率向上を目指している。しかし本発明者らの検討によれば、従来のマイクロミキサーでは原料流体の流れ制御が不十分であることが判明し、さらなる改善の余地があることが判った。
本発明は上記の様な事情に着目してなされたものであって、その目的は、原料流体の流れをより高度に制御できる微小流路構造、及びこの微小流路構造を管型反応器と組み合わせたマイクロリアクターを提供することにある。
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、各入口から供給される流体を分岐することなく多段階的に合流させる微小合流路構造を形成すれば、各入口に対応する各流体の層が複数並走する多層流を形成できること、そして2種以上の原料流体を多層流にすれば目的物のさらなる変化を抑制して目的物の収率を向上できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明に係る微小合流路構造は合流単位を3以上有している。この合流単位は、2本以上の流入路と、これらが合流する合流部と、この合流部から下流方向に延出する1本の流出路とから構成されている。微小合流路構造の最下流側には1つの合流単位が配設されかつその流出路は微小合流路構造の出口になっており、
残りの合流単位の流出路は、より下流側の合流単位の流入路になっており、
残りの流入路は微小合流路構造の入口になっている。
前記3つ以上の合流単位は、2段以上のピラミッド型に配列されているのが望ましい。例えば、第1流体と第2流体とを混合するために2本の流入路を有する3つ以上の合流単位を平面内に配列する場合、トーナメント型の流路構成にすることが推奨される。このトーナメント型流路構成では、第1流体の入口と、第2流体の入口が交互に並んでいるのが望ましい。
前記合流単位は、好ましくは、流出路の中心線を対称軸とした線対称構造になっている。流入路及び流出路の相当直径は、例えば、0.01〜10mmである。
本発明には、前記微小合流路構造の最下流側の流出路に、管型反応器が接続しているマイクロリアクターも含まれる。
なお本明細書で用語「ピラミッド」は単位要素を三次元的に組んだ形状に限定されず、二次元内に組んだ形状も包含し、トーナメント型流路を含む意味で使用する。
本発明の微小流路構造によれば、各入口から供給される流体は分岐することなく多段階的に合流してくため、各入口に対応する各流体の層が複数並走する多層流を形成する。多層流を形成すると、一旦生成した目的物と原料との接触を抑制できるため、目的物の分解を低減できる。
図1は本発明の微小合流器及び微小合流路の一例を示す概略分解斜視図である。 図2は、図1に示す微小合流路で形成される多層流を示す概念図である。 図3は本発明の微小合流器及び微小合流路の他の例を示す概略分解斜視図である。 図4は本発明の微小合流路のさらに他の例を示す概略平面図である。 図5は本発明の微小合流路の別の例を示す概略平面図である。 図6は本発明の微小合流路のさらに別の例を示す概略平面図である。 図7は本発明の微小合流路の他の例を示す概略斜視図である。 図8は本発明の微小合流路のさらに他の例を示す概略平面図である。 図9は実施例1の計算結果を表示した斜視図である。 図10は実施例2の計算結果を表示した斜視図である。 図11は実施例3の計算結果を表示した斜視図である。 図12は比較例1の計算結果を表示した平面図である。
以下、図示例を参照しつつ、本発明をより詳細に説明する。なお各図では、同じ構成部分については同一の符号を付して重複説明を避ける。
図1は本発明の微小合流路構造(微小合流器)の一例を説明するための概略分解斜視図である。この微小合流器101は、2種類の液体(A原料成分を含む液体(原料液A)、B原料成分を含む液体(原料液B))を合流させて合流液Xを調製するために使用され、概略、液体を合流するための微小合流路構造32を有するインナーパネル12を、2種の液体を供給するための導入口21a、22aと合流液Xを排出するための排出口25aが形成されたアウターパネル11、13で挟着することによって形成されている。
前記微小合流路構造32は、より詳細には、インナーパネル12に形成した貫通溝31を2枚のアウターパネル11、13で閉空間化した概略トーナメント型の流路構成になっており、勝ち抜き方向に向けて流体が合流していく。すなわち2本の流路(流入路)33が合流して一本の流路(流出路)33になるまでの流路構成を一単位(以下、「合流単位」という)34としたとき、最上流側で複数(図示例では4つ)の合流単位34が並設されており、これら並列する合流単位34はトーナメント型流路の第1段(第1列)を構成している。なおこの第1段の合流単位の流入路33a、33bは、微小合流路構造32自体の液の受け入れ口(入口)になっており、片方の流入路33aからは原料液Aが供給され、他方の流入路33bからは原料液Bが供給される。また前記微小合流路構造32では、合流単位34が複数の段(列)に組まれており、第n段の合流単位34の流出路が2本一組となって次の段(第n+1段)合流単位34の流入路を形成している。そのため段(列)が進むにつれて流路(流出路)の本数が減り、最終的に(図示例では第3段で)1本の流出路33dに集約される。
なお原料液Aは、一方のアウターパネル21に開口する導入口21aから導入され、この入口21aに連通しかつインナーパネル12に形成された貫通口21bを通過した後、他方のアウターパネルの内面に形成された分岐溝23aに案内される。この分岐溝23aは複数の溝出口23bを有しており、各溝出口23bは微小合流路構造32の第1段の合流単位34の片方の流路33aと連通しており、このルートを通って原料液Aが微小合流路構造32に分割供給される。
原料液Bは、原料液Aと概略同様にして、微小合流路構造32の第1段の合流単位34の残りの流路33bに供給される。具体的には、原料液Bは、原料液Aとは別に設けられた他の導入口21bから導入され、アウターパネル11の内面に形成された分岐溝24a、この分岐溝に形成された溝出口24bを通過して、第1段の合流単位の流路33bに供給される。
原料液Aと原料液Bは、前記微小合流路構造32で合流され、最終的に1本の流路33dに集約される。この最後の流出路33dは微小合流路構造32の出口であり、この出口33dからの合流液Xは、中間部25bを経て、微小合流器101の排出口25aから排出される。この排出口25aには、図示しない管型反応器が接続しており、A成分とB成分が反応することによってC成分を生成する(C成分を含む液を液体Cという)。
上記のような微小合流器101を用いると、別々の入口33a、33bから微小合流路構造32に供給された原料液A、原料液Bを分岐することなく多段階的に合流させることができ、各入口33a、33bに対応する各流体の層が複数並走する多層流を形成することができる。図2は、前記微小合流路構造32で形成される多層流を示す概念図である。すなわち最上流側(入口側)の第1段の合流単位34によって4本の流出路(合流路)が形成され、各流出路(合流路)では図2(a)に示すように原料液Aと原料液Bが2層になった層状流が形成される。そして第2段の合流単位34によって図2(b)に示すように原料液Aと原料液Bが交互に4層になった層状流(多層流)が形成され、第3段の合流単位34によって図2(c)に示す交互8層の層状流(多層流)が形成される。このような多層流を形成すると、A成分とB成分とが反応してC成分が生成したとき、このC成分を含む液(液体C)が原料液Aや原料液Bと接触する確率を低減できる。そのためたとえC成分が原料液Aや原料液Bに対して不安定であっても、C成分のさらなる変化を抑制できる。
微小合流器は、微小合流路構造32を複数有していてもよく、複数の微小合流路構造32は積み重ねられていても、平面方向に並べられていてもよい。図3は微小合流路構造32の複数を積み重ねて有する微小合流器の一例を示す概略斜視図である。この微小合流器102は、微小合流路構造32(貫通溝31)を形成した2枚のインナーパネル12を中間パネル14を介して重ね合わせることで、微小合流路構造32を積み重ねている。なお各微小合流路構造32で調製された合流液Xは、それぞれの中間部25bに導かれた後でさらに合流して一つの排出口25aから排出される。
一方、微小合流路構造32の複数を平面方向に並べる場合は、図1のインナーパネル12において複数の微小合流路構造32(貫通溝31)を形成すればよい。図4は、平面方向に並べた微小合流路構造32の一例を示す概略平面図である。この例では、2つの微小合流路構造32、32が、互いの出口33d、33dを突き合わせるようにして同一平面内で対向している。それぞれの微小合流路構造32、32の出口33d、33dから流出する合流液Xは、中間部25bでさらに合流した後、この中間部25bと連通する排出口(図示せず)から排出される。
上記合流単位34の形状は特に限定されないが、流出路を中心とする対称構造を有しているのが望ましい。対称性が高くなるほど、多層流がより精度よく形成される。特に好ましい合流単位34は、流出路の中心線を対称軸とした線対称構造になっており、上記各図示例の合流単位34は、いずれも概略T字形状の線対称構造になっている。線対称構造としては、T字形状の他、例えば、概略矢印形状、概略Y字形状などが挙げられる。前記概略T字形状、概略矢印形状、及び概略Y字形状では、中央が流出路であり、両側が流入路となる。図5は概略矢印形状の合流単位34pを有する微小合流路構造32pの一例を示す概略平面図であり、図6は概略Y字形状の合流単位34qを有する微小合流路構造32qの一例を示す概略平面図である。
また複数の合流単位34が全て同一平面内に存在する必要はなく、例えば、一部(特に一部の段(列))の合流単位を、他の合流単位と異なる面内に形成してもよい。図7は一部の段(列)の合流単位が異なる面内に形成された微小合流路構造32rの一例を示す概略斜視図である。図7の例では、最上流側の第1段(列)の合流単位34cがxy面内に形成され、次の第2段(列)の合流単位34a、34bがxz面内に形成され、最後の第3段(列)の合流単位がxy面内に形成されている。
合流単位34の数は、3以上であればよく、好ましくは5以上、特に7以上である。合流単位34を複数の段(列)に組んで微小合流路を構築する場合、段の数は特に限定されず、例えば、2段以上(好ましくは3段以上)であってもよい。
また上記図示例では、原料液(原料液A、原料液B)は、常に最上流側の段(列)の合流単位34から微小合流路構造32に流入していたが、原料液の一部は、途中の段(列)(好ましくは、最下流側の段(列)よりも1段(列)以上上流側の段(列))の合流単位34から微小合流路構造32に流入してもよい。いわゆる不戦勝又はシードを許容するトーナメント型の流路構成がこのような例に該当し、例えば、図8に示すような微小合流路構造32sは本例の一つである。
さらに各合流単位34の流入路は2本に限定されず、3本以上(例えば、4本)であってもよい。3本以上の合流単位を複数の段(列)に組む場合、例えば、ピラミッド型に組むことができる。ピラミッド型とは、各合流単位が複数の段(列)に配設されており、下流側に向かうにつれて段(列)を構成する合流単位の数が少なくなり、最下流側では合流単位が1つになるような構造をいう。
3本以上の流入路を有する複数の合流単位34を、不戦勝やシードを許容しつつ組み上げて微小合流路構造32を構築する場合、様々な組み方が可能であるが、少なくとも最下流側には1つの合流単位34が配設されかつその流出路は微小合流路構造32の出口になっており(第1条件)、残りの合流単位34の流出路は、より下流側の合流単位34の流入路になっている(第2条件)。そして第2条件で他の合流単位34の流出路を兼ねることなく余った(残った)流入路は、微小合流路構造32の入口になる(第3条件)。このような第1〜3条件を満たす流路構成にすれば、一旦合流した液は、分岐することなくさらなる合流を重ねていくため、多層流を形成できる。
本発明の微小合流路構造32では、別々の入口33a、33bから入った同一種の原料液が、合流後に隣り合わないように、原料液を供給することが望ましい。例えば、トーナメント方式で2種の原料液(原料液A、原料液B)を合流させていく場合、原料液A用の入口33aと原料液B用の入口33bを交互に並べるのが望ましい。
2種の原料液を合流させていく場合、全ての合流が終わった液では、4層以上(例えば、6層以上、特に8層以上)の層状流になっているのが望ましい。
原料液の種類も2つに限定されず、3以上(例えば4)であってもよい。本発明の微小合流路構造32は、流体同士の合流、特に液体同士の合流に有用である。
微小合流路32を構成する流路33の断面形状は、円形、楕円形、四角形(特に正方形)、五角形以上の多角形のいずれであってもよい。流路33の相当直径(等価直径)は、例えば、0.01〜10mm、好ましくは0.05〜5mm、さらに好ましくは0.1〜3mmである。なお相当直径とは、流路を等価な円管流路に置き換えた場合の直径を指し、次式であらわされる。
相当直径(m)=4×流れの断面積(m2)/浸辺長(m)
微小合流器は、微小合流路構造32の形状に応じて様々な形状のものが使用でき、例えば、管状貫通路を微小合流路構造32の形状に組み合わせた微小合流器を使用できるが、好ましくは、微小合流路構造32の平面形状に対応する貫通溝31を有する一枚又は複数枚のインナーパネルを適宜積層し、原料液を導入するための導入口21a、21bと、合流液を排出するための排出口25aを適宜形成したアウターパネルで前記インナーパネルを挟着した微小合流器が好ましい。導入口21a、21bや排出口25aは、片側のアウターパネルに形成する必要はなく、両方のアウターパネル間で適宜分配してもよい。
本発明の微小合流器は、管型反応器と接続してマイクロリアクターとして使用できる。特に反応生成物が原料液に対して不安定である場合(多段反応の途中で反応を止める場合を含む)に、本発明の微小合流器は有用である。本発明の微小合流器によれば、2種以上の原料液を多層流にすることができるため、一旦生成した目的物と原料との接触を抑制でき、目的物の分解を低減できる。
管型反応器は、直線状、U字状、コイル状、及びこれらを適宜組み合わせたもののいずれであってもよい。管型反応器の相当直径(等価直径)は、例えば、0.01〜30mm、好ましくは0.05〜10mm、さらに好ましくは0.1〜3mmである。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
実施例1
T字型合流単位を4−2−1の3段(列)に組んだ図1の微小合流路32において時刻tにおける多層流の状態を、汎用熱流動解析ソフトウェア(商品名:RFLOW、開発販売元:(株)アールフロー)を用いてシミュレートした。シミュレーションの前提条件は以下の通りである。
(1)表示
表示用粒子(仮想粒子(密度が0、体積が0であって、流体計算に影響を及ぼさない粒子))を全ての入口から同時に流し始め(時刻t=0)、所定時間経過したときの粒子の分布状態を表示させる。なお液体Aの入口からは黒色の表示用粒子を流し、液体Bの入口からは白色の表示用粒子を流す。
(2)微小合流路の形状
図9の通りの形状。
流体入口面積:3×10-72
(3)流体
設定流体:ニュートン流体
流体密度:910kg/m3
流体粘度:0.0008Pa・s
流体入口線速度:0.0005m/s
(4)その他
重力加速度:9.8m/sec2(Z軸マイナス方向)
熱解析機能:不使用(流動のみ使用)
結果を図9に示す。
実施例2
合流単位を矢印形状に変える以外は、実施例1と同様にした。微小合流路の正確な設定形状は、図10の通りとした(流体入口面積:3×10-72)。
結果を図10に示す。
実施例3
合流単位をY字形状に変える以外は、実施例1と同様にした。微小合流路の正確な設定形状は、図11の通りとした(流体入口面積:3×10-72)。
結果を図11に示す。
図9〜11に示されるようにいずれの形状の合流単位でも層状流が崩れることなく維持され、合流を繰り返すことで、層数が増大している。
比較例1
1つのT字型合流単位からなる微小合流路を用いる以外は、実施例1と同様にした。微小合流路の正確な設定形状は、図12の通りとした(流体入口面積:3×10-72)。
結果を図12に示す。
実施例4
図1に示す微小合流器101(流路33の相当直径:0.5mm)の排出口25aにポリテトラフルオロエチレン製流通型管型反応器(相当直径:0.5mm、コイル管)を接続した。第1の導入口21aからは、3−((R)−tert−ブチルジメチルシリロキシ)ブト−1−エニルトリメチルシリルエーテル7.65g(0.0279モル)をトルエン11.40gに加えた溶液(第1の原料液)を供給し、第2の導入口21bからはクロロスルホニルイソシアネート4.12g(0.0291モル)をトルエン17.38gに加えた溶液(第2の原料液)を供給した。原料液の供給速度はシリンジポンプ(HARVARD社製「PHD2000−PP」)でコントロールし、第1の原料液及び第2の原料液のいずれも流速0.5mL/minで連続供給した。第1及び第2の原料液は、微小合流路101を温度15℃で合流しながら通過した後、管型反応器を流れ、温度15℃で反応して(3R,4R)−3−((R)−1−(tert−ブチルジメチルシリロキシエチル)−1−クロロスルホニル−4−(トリメチルシリロキシ)アゼチジン−2−オン(本明細書では、N−クロロスルホニル−β−ラクタム化合物という)が生成した。
硫化水素2.3g、ジエチルアミン6.4g、水4.0g、及びトルエン7.7gを温度5℃で強攪拌し、この強攪拌液に管型反応器を出た反応液を加えた後、さらに一時間強攪拌することで反応生成物を還元した。二層分離し、トルエン層を水洗することによって(3R,4R)−3−((R)−1−(tert−ブチルジメチルシリロキシエチル)−4−(トリメチルシリロキシ)アゼチジン−2−オン(本明細書では、N−無置換−β−ラクタム化合物という)のトルエン溶液を得た。
管型反応器の長さを変えて反応器内の原料液の滞留時間を調整しつつ、反応液を還元した後のトルエン溶液中の目的化合物(N−無置換−β−ラクタム化合物)の収率をモニタリングした。滞留時間を42秒とした時に、最も良い収率(64.3モル%)で目的化合物が得られた。なお第1及び第2の原料液(合流液)の管型反応器内の滞留時間は、管型反応器の容積を原料液(合流液)の単位時間当たりの流量で除すことによって求めた。また反応収率は、目的化合物(N−無置換−β−ラクタム化合物)のモル数を原料(3−((R)−tert−ブチルジメチルシリロキシ)ブト−1−エニルトリメチルシリルエーテル)のモル数で除すことによって求めた。目的化合物(N−無置換−β−ラクタム化合物)のモル数は、ガスクロマトグラフ分析によって決定した。
実施例5
微小合流路101と管型反応器の通過温度を0℃とする以外は実施例4と同様に反応を行った。この条件においては、滞留時間を70秒としたときに、最も良い反応収率(71.2モル%)でN−無置換−β−ラクタム化合物が得られた。
実施例6
流速を1mL/minとする以外は実施例5と同様に反応を行った。この条件においては、滞留時間を27秒としたときに、最も良い反応収率(67.3モル%)でN−無置換−β−ラクタム化合物が得られた。
比較例2
1つのT字型合流単位(相当直径:0.5mm)からなる微小合流路を用いる以外は実施例4と同様にした。N−無置換−β−ラクタム化合物の反応収率は49.0モル%であった。
比較例3
クロロスルホニルイソシアネート10.55g(0.0745モル)とトルエン44.50gをフラスコに入れ、気相部を窒素ガスで置換し、液温を15℃にした。フラスコ内の撹拌を開始し、液温15℃を維持しながら、3−((R)−tert−ブチルジメチルシリロキシ)ブト−1−エニルトリメチルシリルエーテル19.61g(0.0714モル)をフラスコに約1時間かけて滴下し、さらに42秒間撹拌を継続した。
硫化水素7.62g、ジエチルアミン16.36g、水10.34gを温度5℃で強攪拌し、この強攪拌液に前記反応液を加えた後、さらに5℃で一時間強攪拌することで反応生成物を還元した。二層分離し、トルエン層を水洗することによってN−無置換−β−ラクタム化合物のトルエン溶液を得た(反応収率:11.1モル%)。
比較例4
3−((R)−tert−ブチルジメチルシリロキシ)ブト−1−エニルトリメチルシリルエーテル添加時の液温及び反応温度を−70℃にし、3−((R)−tert−ブチルジメチルシリロキシ)ブト−1−エニルトリメチルシリルエーテルの滴下終了後の撹拌時間を6時間にする以外は比較例3と同様にした。N−無置換−β−ラクタム化合物の反応収率は62.9モル%であった。
実施例4〜6及び比較例2〜4の結果を表1に整理する。
表1より明らかなように合流を繰り返す微小合流路を採用した実施例4〜6は、T字型合流路(比較例2)よりも反応生成物(N−クロロスルホニル−β−ラクタム化合物)の分解を抑制でき、反応生成物(N−クロロスルホニル−β−ラクタム化合物、N−無置換−β−ラクタム化合物)の収率を向上できる。また通常のバッチ式反応では−70℃の極低温反応を採用することで達成できていた反応収率(比較例4)が、本発明の微小合流路を採用すれば氷温から常温程度の範囲で達成できる。
32、32p、32q、32r、32s…微小合流路構造
33、33c…流路
33a、33b…流入路(入口)
33d…流出路(出口)
34、34a、34b、34c、34p、34q…合流単位

Claims (6)

  1. 2本以上の流入路と、これらが合流する合流部と、この合流部から下流方向に延出する1本の流出路とから構成される合流単位を3以上有する微小合流路構造であって、
    最下流側には1つの合流単位が配設されかつその流出路は微小合流路構造の出口になっており、
    残りの合流単位の流出路は、より下流側の合流単位の流入路になっており、
    残りの流入路は微小合流路構造の入口になっていることを特徴とする微小合流路構造。
  2. 前記3つ以上の合流単位が2段以上のピラミッド型に配列されている請求項1に記載の微小合流路構造。
  3. 第1流体と第2流体とを混合するための請求項1又は2に記載の微小合流路構造であって、
    2本の流入路を有する3つ以上の合流単位が平面内に配列されたトーナメント型の流路構成を有しており、
    第1流体の入口と、第2流体の入口が交互に並んでいる微小合流路構造。
  4. 前記合流単位は、流出路の中心線を対称軸とした線対称構造になっている請求項1〜3のいずれかに記載の微小合流路構造。
  5. 流入路及び流出路の相当直径が、0.01〜10mmである請求項1〜4のいずれかに記載の微小合流路構造。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の微小合流路構造の最下流側の流出路に、管型反応器が接続しているマイクロリアクター。
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