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JP2010151060A - スクロール型圧縮機 - Google Patents

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JP2010151060A
JP2010151060A JP2008331517A JP2008331517A JP2010151060A JP 2010151060 A JP2010151060 A JP 2010151060A JP 2008331517 A JP2008331517 A JP 2008331517A JP 2008331517 A JP2008331517 A JP 2008331517A JP 2010151060 A JP2010151060 A JP 2010151060A
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JP2008331517A
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Masao Iguchi
雅夫 井口
Hiroyuki Motonami
博之 元浪
Kazuhiro Kuroki
和博 黒木
Tomoyuki Seguchi
知之 瀬口
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Toyota Industries Corp
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Toyota Industries Corp
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Abstract

【課題】運転効率を低下させることなく吐出チャンバに溜まった液体を排出することができるスクロール型圧縮機を提供すること。
【解決手段】スクロール型圧縮機10のハウジングには、吐出チャンバ30と吐出通路32とを連通させるリリーフ通路41が形成されるとともに、このリリーフ通路41には吐出チャンバ30と吐出通路32との差圧に基づいて開弁するリリーフ弁50が設けられている。吐出ポート14dには吐出弁27が設けられ、リリーフ弁50はスクロール型圧縮機10の通常運転時に吐出弁27が開弁する差圧より大きい差圧で開弁する。また、リリーフ通路41は、吐出チャンバ30に連通する開口が、吐出ポート14dの吐出チャンバ30に連通する開口より下側に位置し、吐出通路32に連通する開口がオイルセパレータ35より下流側に位置している。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハウジングに、冷媒ガスをハウジング外へ吐出する吐出通路が形成されたスクロール型圧縮機に関する。
一般に、スクロール型圧縮機では、固定スクロール部材を備えるとともに、この固定スクロール部材に対向して可動スクロール部材が旋回可能に支持されている。固定スクロール部材と可動スクロール部材は互いに噛合して圧縮室を区画形成するようになっている。また、ハウジングには、圧縮室で圧縮された冷媒ガスを吐出する吐出チャンバが区画されるとともに、固定スクロール部材には圧縮室と吐出チャンバとを連通させる吐出ポートが形成されている。この吐出ポートは、吐出弁によって開閉可能になっている。
さらに、ハウジングには、圧縮室へ冷媒ガスを吸入するための吸入ポートが形成されている。そして、可動スクロール部材が旋回すると圧縮室の容積が縮小され、冷媒ガスが吸入ポートから圧縮室へ吸入されるとともに、圧縮室で冷媒ガスが圧縮される。圧縮された冷媒ガスは、吐出ポートを通過して吐出チャンバへ吐出された後、ハウジング外、例えば外部冷媒回路へ導出される。
このようなスクロール型圧縮機は、吸入チャンバが存在しないため、吐出チャンバに、潤滑油や液冷媒等の液体が溜まりやすくなっている。また、スクロール型圧縮機をはじめ吐出チャンバに連通する吐出ポートが吐出弁によって開閉されるような圧縮機においても、吐出弁の存在により吐出チャンバに潤滑油や液冷媒等の液体が溜まりやすくなっている。そして、吐出チャンバに溜まった液体の量が多くなると、この液体によって吐出ポートからの冷媒ガスの吐出が妨げられてしまう。吐出ポートからの冷媒ガスの吐出が妨げられた状態で、スクロール型圧縮機(圧縮機)が起動されると、吐出チャンバに液体が溜まっていない場合に比べて過圧縮になってしまい、起動時に高い起動トルクを必要として好ましくなかった。
そこで、吐出チャンバに溜まった液体を排出することが考えられる(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1のスクロール型圧縮機(特許文献1ではスクロール圧縮機と記載)は、固定スクロール部材(特許文献1では固定スクロールと記載)の端板によってハウジング内が低圧側と、高圧側とに仕切られている。また、固定スクロール部材の端板に、高圧側と低圧側とを連通させる孔が設けられるとともに、この孔に高圧リリーフ弁が設けられている。
そして、高圧側の圧力が異常上昇し、所定圧力を超えて高圧側と低圧側とで所定の差圧がついた場合には、高圧リリーフ弁が開弁し、高圧側の冷媒ガスが孔及び高圧リリーフ弁を通過して低圧側に流入する。このとき、高圧側、すなわち吐出チャンバに溜まった液体が低圧側に排出される。
特開平9−42175号公報
ところが、特許文献1においては、スクロール型圧縮機における低圧側は、圧縮室に吸入される前の冷媒ガスが存在する領域(吸入圧領域)であり、高圧側は圧縮後の冷媒ガスが存在する領域(吐出圧領域)である。このため、特許文献1においては、低圧側と高圧側とで差圧がつきやすく、高圧リリーフ弁が不要に開弁してしまう。すると、高圧側に存在する圧縮後の冷媒ガスが、圧縮室へ再度供給されて再圧縮されてしまい、スクロール型圧縮機の運転効率が低いという問題があった。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、運転効率を低下させることなく吐出チャンバに溜まった液体を排出することができるスクロール型圧縮機を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ハウジングに固定スクロール部材と該固定スクロール部材に対して旋回する可動スクロール部材が配設されるとともに、前記可動スクロール部材と前記固定スクロール部材との間に圧縮室が区画形成され、該圧縮室で圧縮された冷媒ガスを前記ハウジング内に区画形成された吐出チャンバに吐出する吐出ポートが前記固定スクロール部材に形成されるとともに、前記ハウジングに、前記冷媒ガスを前記ハウジング外へ吐出する吐出通路が形成されたスクロール型圧縮機であって、前記ハウジングに、前記吐出チャンバと前記吐出通路との差圧に基づいて開弁し、前記吐出チャンバと前記吐出通路とを連通させるリリーフ弁が設けられていることを要旨とする。
これによれば、吐出チャンバ内への潤滑油や液冷媒等の液体の貯留により、吐出チャンバの圧力が上昇し、吐出チャンバと吐出通路との差圧が所定値に達するとリリーフ弁が開弁し、吐出チャンバの液体を、開弁したリリーフ弁を通過させて吐出通路へ排出することができる。したがって、吐出チャンバ内に溜まった液体によって吐出ポートが塞がれ難くなり、圧縮室の冷媒ガスをスムーズに吐出チャンバへ吐出することができる。その結果として、圧縮室で冷媒ガスが過圧縮されることが防止され、過圧縮を原因とした起動トルクの上昇を防止することができる。また、リリーフ弁は、吐出チャンバと吐出通路との差圧に基づいて開弁する。吐出チャンバと吐出通路とは共に吐出圧領域である。このため、リリーフ弁を吸入圧領域(圧縮室の周囲)と吐出通路(吐出圧領域)とを連通させる位置に設けた場合と比べると、吐出チャンバと吐出通路とでは差圧がつき難く、かつリリーフ弁を開弁し難くすることができる。また、リリーフ弁が開弁した場合、吐出チャンバの冷媒ガスは、圧縮室ではなく吐出通路へ吐出される。このため、リリーフ弁が開弁した場合に、圧縮室で圧縮された冷媒ガスが圧縮室へ再度供給されて再圧縮されることは無く、スクロール型圧縮機の運転効率が低下することがない。
また、前記ハウジングには、前記吐出チャンバと前記吐出通路とを連通する連通通路及びリリーフ通路が別個に形成されるとともに該リリーフ通路に前記リリーフ弁が設けられており、前記連通通路は常に開通されている一方で、前記リリーフ通路は前記リリーフ弁の開弁によって開通されるものでもよい。
これによれば、リリーフ通路を用いて吐出チャンバに溜まった液体を吐出チャンバから排出することができ、連通通路を液体排出用に大径にする必要がない。よって、連通通路の通路径を絞り、連通通路を絞りとして機能させることができ、その結果として、吐出通路をマフラ室として機能させ、吐出に伴う騒音を低減させることができる。
また、前記リリーフ通路は、前記吐出チャンバに連通する開口が、前記スクロール型圧縮機の搭載状態において前記吐出ポートの前記吐出チャンバに連通する開口より下側に位置しているものでもよい。
これによれば、リリーフ弁が開弁して液体が吐出チャンバから排出されると、リリーフ通路における吐出チャンバ側の開口より上側にまで液体の液面が上昇してくることが無い。よって、リリーフ通路における吐出チャンバ側の開口が、吐出ポートの吐出チャンバ側の開口より下側にあると、吐出ポートを塞ぐ位置まで液体が溜まることが無くなる。
また、前記吐出通路上には前記吐出チャンバから吐出された冷媒ガスに含まれる潤滑油を分離するオイルセパレータが配設され、前記リリーフ通路は、前記吐出通路に連通する開口が前記吐出通路での冷媒ガスの流通方向に沿った前記オイルセパレータより下流側に位置しているものでもよい。
これによれば、オイルセパレータは、オイルセパレータで分離した潤滑油が吐出通路からハウジング外へ排出されるのを抑制するため、潤滑油が通過しにくくなっている。このため、リリーフ通路の、前記吐出通路に連通する開口がオイルセパレータより下流側に位置していると、リリーフ通路を通過した液体のハウジング外への排出がオイルセパレータによって抑制されることがなくなる。
また、前記リリーフ通路は、前記ハウジングに連結されて前記吐出チャンバと前記オイルセパレータより下流側とを連通させるバイパス通路よりなるものでもよい。
これによれば、バイパス通路は、吐出通路のほぼ全体を迂回するようにして吐出チャンバと吐出通路におけるオイルセパレータより下流側とを連通している。このため、リリーフ弁が開弁して吐出チャンバから液体が排出されたとき、液体は吐出通路内を通過することなく、オイルセパレータより下流側へ直接排出される。オイルセパレータは、オイルセパレータで分離した潤滑油がハウジング外へ排出されるのを抑制するため、潤滑油が通過しにくくなっている。このため、バイパス通路が吐出通路を迂回することにより、バイパス通路を通過した液体のハウジング外への排出がオイルセパレータによって抑制されることがなくなる。
また、前記ハウジングには、前記吐出チャンバと前記吐出通路とを連通する連通通路が形成されるとともに該連通通路内に前記リリーフ弁が設けられており、前記リリーフ弁が備えるスプールには前記連通通路の一部を形成する連通孔が形成されるとともにシール面に対する前記スプールの接離によって開閉可能なリリーフ通路が形成されており、前記連通通路は前記連通孔によって常に開通されている一方で、前記リリーフ通路は前記リリーフ弁の開弁によって開通されるものでもよい。
これによれば、吐出チャンバと吐出通路との差圧が所定値に達するとリリーフ弁が開弁し、リリーフ通路が開放される。すると、常に吐出チャンバと吐出通路とを連通している連通孔、及びリリーフ通路の2つの通路によって吐出チャンバと吐出通路が連通する。よって、リリーフ弁の開弁時は、吐出チャンバと吐出通路とを連通する通路断面積が大きくなり、吐出チャンバの液体を吐出通路へ排出することができる。よって、一つの連通通路によって、吐出チャンバの冷媒ガスの吐出通路への吐出と、吐出チャンバの液体の吐出通路への排出を可能にすることができ、スクロール型圧縮機の構成を簡素化することができる。
また、前記吐出ポートには、前記圧縮室と前記吐出チャンバとの差圧に基づいて開弁する吐出弁が設けられ、前記リリーフ弁は前記スクロール型圧縮機の通常運転時に前記吐出弁が開弁する差圧より大きい差圧で開弁するものでもよい。
これによれば、リリーフ弁は、吐出チャンバの冷媒ガスを吐出通路へ吐出するために開弁する吐出弁とは異なり、吐出弁が開弁する圧力まで吐出チャンバの圧力が上昇してもリリーフ弁が開弁することがない。よって、スクロール型圧縮機の通常運転時に、吐出弁が開弁する前にリリーフ弁が開弁してしまうことがなく、リリーフ弁を備えながらも吐出チャンバの圧力を吐出弁が開弁する圧力まで上昇させることができる。
本発明によれば、運転効率を低下させることなく吐出チャンバに溜まった液体を排出することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を車両空調装置に用いられるスクロール型圧縮機に具体化した第1の実施形態を図1にしたがって説明する。なお、以下の説明において、図1に示す状態をスクロール型圧縮機の車両への搭載状態とし、この搭載状態において「前」及び「後」は、図1に示す矢印Y1の方向を前後方向とし、「上」及び「下」は、図1に示す矢印Y2の方向を上下方向とする。
図1に示すように、スクロール型圧縮機10は、車両空調装置の冷媒循環回路(冷凍サイクル)を形成するものであり、冷媒循環回路は、スクロール型圧縮機10と外部冷媒回路Eとからなる。なお、外部冷媒回路Eは、例えば、ガスクーラE1、膨張弁E2及び蒸発器E3を備えている。
スクロール型圧縮機10は、固定スクロール部材14を備え、この固定スクロール部材14の前端にはフロントハウジング12の後端が接合されている。また、固定スクロール部材14の後端にはリヤハウジング13の前端がガスケットGを介して接合されている。そして、フロントハウジング12、リヤハウジング13及び固定スクロール部材14は、共にアルミニウム合金により形成され、フロントハウジング12、リヤハウジング13、及び固定スクロール部材14によりスクロール型圧縮機10のハウジングが構成されている。
固定スクロール部材14は、固定側端板14aと、この固定側端板14aの前面に突設された固定側渦巻部14bとを備えている。また、固定スクロール部材14には、固定側渦巻部14bの内側に連通する吸入ポート14cが形成されている。この吸入ポート14cには、外部冷媒回路Eの蒸発器E3が接続されている。
また、フロントハウジング12内には軸封装置15及び軸受装置16を介して駆動軸17が回転可能に支持されるとともに、駆動軸17の内端には、駆動軸17の軸芯から偏心して偏心軸18が駆動軸17と一体に突設されている。偏心軸18には駆動ブッシュ19が嵌合されている。この駆動ブッシュ19には軸受装置20を介して可動スクロール部材21が支持されるとともに、カウンタウェイト22が固定されている。可動スクロール部材21は、軸受装置20側の可動側端板21aと、この可動側端板21aから固定スクロール部材14に向けて渦巻状に突出する突起により形成された可動側渦巻部21bとからなる。この可動スクロール部材21における可動側端板21a及び可動側渦巻部21bは、固定スクロール部材14の固定側端板14a及び固定側渦巻部14bと噛合し、圧縮室Pを区画形成する。さらに、フロントハウジング12には複数本のピン23が固定されるとともに、可動スクロール部材21の可動側端板21aにも複数本のピン24が固定されている。
また、固定スクロール部材14における固定側端板14aの中央部には吐出ポート14dが形成されるとともに、この吐出ポート14dは吐出弁27により開閉可能になっている。吐出弁27は、固定側端板14aに固定されたリテーナ28により開度が規制されるようになっている。また、吐出弁27は、圧縮室Pの圧力が所定の圧力まで上昇し、圧縮室Pと吐出チャンバ30との差圧が所定値に達すると吐出ポート14dを開弁するようになっている。吐出弁27を開弁させる差圧は、スクロール型圧縮機10の通常運転時に吐出弁27を開弁させる差圧であり、「通常運転時」とは、圧縮室Pで過圧縮が行われずにスクロール型圧縮機10が運転されるときのことである。
固定スクロール部材14とリヤハウジング13との間には、吐出チャンバ30が区画されるとともに、この吐出チャンバ30には吐出ポート14dを介して圧縮後の圧縮室Pに連通している。リヤハウジング13には、吐出チャンバ30に連通するように連通通路31が形成されるとともに、この連通通路31に連通する吐出通路32が形成されている。連通通路31は、吐出チャンバ30から吐出通路32に吐出される冷媒ガスを絞り、吐出通路32での騒音を低減させるために、小径に形成されている。この吐出通路32におけるリヤハウジング13外への開口部には吐出ジョイント部32aが形成されるとともに、この吐出ジョイント部32aには吐出配管33が接続されている。この吐出配管33は、外部冷媒回路EのガスクーラE1に接続されている。
吐出通路32内において、連通通路31の開口と対向する位置には油分離筒36が配設されている。そして、連通通路31、油分離筒36、及び油分離筒36の周囲に位置する吐出通路32の内周面は、冷媒ガス中に含まれる潤滑油を分離するオイルセパレータ35を構成している。また、吐出通路32の底部には、油分離筒36によって分離された潤滑油を貯留するための油貯留室39が形成されている。さらに、リヤハウジング13と固定スクロール部材14の間において、吐出チャンバ30の下側には貯油室37が区画されるとともに、油貯留室39の底部には貯油室37と連通する通孔38が形成されている。
次に、スクロール型圧縮機10が備えるリリーフ弁50について説明する。
リヤハウジング13には、吐出チャンバ30と吐出通路32とを連通するリリーフ通路41が形成されている。このリリーフ通路41は、吐出チャンバ30に連通するように大径部41aを備える。また、リリーフ通路41は、大径部41aより小径をなす小径部41bを備え、この小径部41bは一端が大径部41aに連通するとともに他端が吐出通路32に連通するように斜めに延びている。そして、リリーフ通路41は、吐出チャンバ30に連通する大径部41aの開口が、吐出ポート14dの吐出チャンバ30に連通する開口より下側に位置している。詳細には、大径部41aの開口における上端縁が、吐出ポート14dの下端縁よりも下側に位置している。
また、リリーフ通路41は、吐出通路32に連通する小径部41bの他端が、吐出通路32での冷媒ガスの流通方向に沿ったオイルセパレータ35(油分離筒36)より下流側たる吐出ジョイント部32aに位置している。よって、リヤハウジング13には、吐出チャンバ30と吐出通路32とを連通する通路が、連通通路31とリリーフ通路41の2本形成されるとともに、それらは別個に形成されている。
リリーフ通路41の大径部41aには、リリーフ弁50が装着されている。図1の拡大図に示すように、リリーフ弁50は、略円筒状をなすケーシング51を備える。このケーシング51は、略円筒状をなすボディ52と、略円筒状をなすストッパ53とを溶着して形成されている。ケーシング51内には弁室54が区画されるとともに、弁室54内には、ボールバルブよりなる弁体55、及び圧縮バネ56が収容されている。また、ケーシング51における軸方向一端(吐出チャンバ30側)に位置するストッパ53には、流入口57が形成されるとともに、弁室54内に面する流入口57の周縁部によって弁座58が形成されている。
さらに、ケーシング51における軸方向他端となるボディ52の端面には放出口59が形成されている。ケーシング51内において、圧縮バネ56の一端は弁体55に当接するとともに、圧縮バネ56の他端は放出口59の周囲に位置するボディ52の内面に当接している。そして、圧縮バネ56のバネ力によって、弁体55は流入口57を閉鎖する方向へ付勢されている。
上記リリーフ弁50が大径部41aに装着された状態では、流入口57が吐出チャンバ30に露出しており、吐出チャンバ30と弁室54とが連通している。また、放出口59が、小径部41bの一端に連通しており、弁室54と小径部41bとが連通している。上記リリーフ弁50において、圧縮バネ56のバネ力を調節することによりリリーフ弁50(弁体55)を開弁させる差圧が設定されるようになっている。リリーフ弁50は、吐出チャンバ30内(吐出圧力領域)と吐出通路32内(吐出圧力領域)との差圧が所定値に達すると開弁するように設定されている。
なお、吐出チャンバ30は、圧縮室P直後の冷媒ガスが吐出される領域であるため、圧縮室Pに比べて若干低圧な領域であり、吐出通路32は、連通通路31を通過することによって減圧された冷媒ガスが吐出される領域であるため、吐出チャンバ30に比べて若干低圧な領域である。このため、リリーフ弁50が開弁するような差圧がつくときは、吐出チャンバ30内の圧力が過大となったときであり、リリーフ弁50が開弁する差圧は、吐出弁27が通常運転時に開弁する差圧よりも高くなっている。そして、連通通路31は常に開通されている一方で、リリーフ通路41はリリーフ弁50の開弁によって開通されるようになっている。
さて、上記構成のスクロール型圧縮機10では、駆動軸17が回転すると、偏心軸18が駆動され、駆動ブッシュ19により可動スクロール部材21を旋回させる。すると、圧縮室Pは順次容積を縮小させながら渦巻き中心方向へ移動され、冷媒ガスが、外部冷媒回路Eの蒸発器E3から吸入ポート14cを介して圧縮室Pに吸入される。そして、圧縮室Pの移動によって冷媒ガスが圧縮され、圧縮室Pの圧力が上昇し、圧縮室Pと吐出チャンバ30との差圧が所定値に達すると、吐出弁27が開弁し、圧縮された冷媒ガスが吐出ポート14dを介して吐出チャンバ30へ吐出される。
この後、吐出チャンバ30の冷媒ガスは、連通通路31から吐出通路32内に吐出され、油分離筒36の外周面に吹きかけられる。すると、冷媒ガスは油分離筒36の外周面と吐出通路32の内周面に沿って旋回し、この旋回によって発生する遠心力により冷媒ガスからミスト状の潤滑油が分離される。分離された潤滑油は油貯留室39に貯留されるとともに、通孔38を介して貯油室37に貯留される。また、潤滑油が分離された冷媒ガスは、油分離筒36の内側を通過して吐出ジョイント部32aから吐出配管33を介してガスクーラE1へ導出される。
さて、吐出チャンバ30内に潤滑油や、液化した冷媒(液冷媒)等の液体が溜まって、液面がリリーフ弁50に達するとともに、吐出チャンバ30内の圧力が上昇すると、リリーフ弁50の弁体55が開弁方向へ押圧される。そして、吐出チャンバ30と吐出通路32の差圧が所定値に達すると、弁体55に作用する開弁方向への押圧力が過大となる。すると、弁体55は、圧縮バネ56のバネ力に抗して移動して、弁座58から離間し、リリーフ弁50が開弁するとともにリリーフ通路41が開通される。このとき、吐出チャンバ30と吐出通路32の差圧に基づいて、吐出チャンバ30の液体及び冷媒ガスが流入口57、弁室54、放出口59を経由して小径部41bへと排出される。小径部41bへ排出された液体及び冷媒ガスは、吐出ジョイント部32aに排出され、さらに吐出配管33へと排出される。その結果、吐出チャンバ30から液体及び冷媒ガスが排出され、吐出チャンバ30の圧力が低下する。
上記第1の実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)リヤハウジング13に、吐出チャンバ30と吐出通路32とを連通するリリーフ通路41を形成するとともに、リリーフ通路41にリリーフ弁50を設けた。そして、吐出チャンバ30に潤滑油や液冷媒等の液体が溜まり、吐出チャンバ30の圧力が上昇してくると、リリーフ弁50が開弁して吐出チャンバ30の液体及び冷媒ガスをリリーフ通路41を介して吐出通路32へ排出することができる。したがって、吐出チャンバ30に溜まった液体によって吐出ポート14dが塞がれることが無く、圧縮室Pの冷媒ガスをスムーズに吐出チャンバ30へ吐出することができる。その結果として、圧縮室Pで冷媒ガスが過圧縮されることが防止され、過圧縮を原因としたスクロール型圧縮機10の起動トルクの上昇を防止することができる。
(2)リリーフ弁50は、吐出チャンバ30と吐出通路32との差圧に基づいて開弁してリリーフ通路41を開通させる。吐出チャンバ30と吐出通路32とは共に吐出圧領域である。このため、リリーフ通路41を吸入圧領域(圧縮室Pの周囲)と吐出通路32(吐出圧領域)とを連通させた場合と比べると、吐出チャンバ30と吐出通路32とでは差圧がつき難く、かつリリーフ弁50を開弁し難くすることができる。また、リリーフ弁50が開弁した場合、吐出チャンバ30の冷媒ガスは、圧縮室Pではなく吐出通路32へ吐出される。このため、リリーフ弁50が開弁した場合に、圧縮室Pで圧縮された冷媒ガスが圧縮室Pへ再度供給されて再圧縮されることは無く、スクロール型圧縮機10の運転効率が低下することがない。
(3)リリーフ通路41において、吐出チャンバ30に連通する大径部41aの開口は、吐出ポート14dより下側に位置している。このため、リリーフ弁50が開弁して液体が吐出チャンバ30から排出されることにより、吐出ポート14dにおける吐出チャンバ30側の開口を塞ぐ位置まで液体が溜まることを防止することができる。
(4)リリーフ通路41において、吐出通路32に連通する小径部41bの他端開口は、吐出通路32において冷媒ガスの流通方向におけるオイルセパレータ35の下流側に連通している。ここで、オイルセパレータ35は、オイルセパレータ35で分離した潤滑油が油分離筒36の内側を通過して吐出配管33へ排出されるのを抑制するため、油分離筒36は小径をなすように形成されている。このため、小径部41bの他端開口がオイルセパレータ35の下流側に連通していると、リリーフ通路41を通過した液体の吐出配管33への排出がオイルセパレータ35(油分離筒36)によって抑制されることがなく、液体を吐出配管33へ速やかに排出することができる。
(5)吐出チャンバ30と吐出通路32とを連通する連通通路31の他に、リリーフ通路41を設け、そのリリーフ通路41にリリーフ弁50を設けた。このため、リリーフ通路41を用いて吐出チャンバ30に溜まった液体を吐出チャンバ30から排出することができ、連通通路31を液体排出用に大径にする必要がない。よって、連通通路31の通路径を絞り、連通通路31を絞りとして機能させることができ、その結果として、吐出通路32をマフラ室として機能させ、吐出に伴う騒音を低減させることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明を車両空調装置に用いられるスクロール型圧縮機に具体化した第2の実施形態を図2にしたがって説明する。なお、以下の説明では、既に説明した実施形態と同一構成について同一符号を付すなどし、その重複する説明を省略又は簡略する。
図2に示すように、リリーフ通路としてのバイパス通路61は、スクロール型圧縮機10の搭載状態において、吐出チャンバ30の下部と吐出通路32の上部とを連通するように形成されている。バイパス通路61は、リヤハウジング13に連結された配管よりなり、バイパス通路61の一端は吐出チャンバ30の下部に連通するとともに、バイパス通路61の他端は吐出通路32の上部に連通している。すなわち、バイパス通路61は、吐出チャンバ30に連通する開口である第1開口61aが、吐出ポート14dの吐出チャンバ30に連通する開口より下側に位置している。
また、バイパス通路61は、吐出通路32に連通する開口である第2開口61bが、冷媒ガスの流通方向におけるオイルセパレータ35より下流側(吐出ジョイント部32a)に連通している。そして、バイパス通路61は、吐出通路32を迂回するようにリヤハウジング13の外側に露出するように設けられている。また、バイパス通路61の内部には、第1の実施形態におけるリリーフ弁50と同じ構成のリリーフ弁70が設けられている。
したがって、上記第2の実施形態によれば、第1の実施形態に記載の(1)〜(5)の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(6)バイパス通路61は、吐出通路32を迂回するようにして吐出チャンバ30と吐出通路32とを連通している。このため、リリーフ弁70が開弁して吐出チャンバ30から液体が排出されたとき、液体は吐出通路32内を通過することなく、オイルセパレータ35より下流側(吐出ジョイント部32a)へ直接排出される。オイルセパレータ35は、オイルセパレータ35で分離した潤滑油が油分離筒36の内側を通過して吐出配管33へ排出されるのを抑制するため、油分離筒36は小径をなすように形成されている。このため、バイパス通路61の第2開口61bがオイルセパレータ35の下流側に連通していると、バイパス通路61を通過した液体の吐出配管33への排出がオイルセパレータ35(油分離筒36)によって抑制されることがなく、液体を吐出配管33へ速やかに排出することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明を車両空調装置に用いられるスクロール型圧縮機に具体化した第3の実施形態を図3にしたがって説明する。なお、以下の説明では、既に説明した実施形態と同一構成について同一符号を付すなどし、その重複する説明を省略又は簡略する。
図3に示すように、リリーフ通路81は、スクロール型圧縮機10の搭載状態において、吐出チャンバ30の下部と吐出通路32の下部とを連通するように形成されている。リリーフ通路81は、吐出チャンバ30側に小径部81aを備えるとともに、この小径部81aより吐出通路32側に小径部81aより大径をなす大径部81bを備える。また、リリーフ通路81において、小径部81aと大径部81bとの境界には、小径部81aから大径部81bに向けて徐々に拡径する弁座部81cが形成されている。
そして、リリーフ通路81は、吐出チャンバ30に連通する開口である小径部81aの開口が、吐出ポート14dの吐出チャンバ30に連通する開口より下側に位置している。また、リリーフ通路81は、吐出通路32に連通する開口である大径部81bの開口が、駆動軸17の軸方向に沿って小径部81aと対向する位置に位置している。よって、リリーフ通路81は、吐出チャンバ30と吐出通路32とを最短距離で連通させている。
リリーフ通路81内には、リリーフ弁90が設けられている。リリーフ弁90は、ボールバルブよりなる弁体95を備えるとともに、この弁体95は大径部81b内に収容されている。また、リリーフ弁90は、円環状をなすバネ受け97を備えるとともに、このバネ受け97は大径部81bの内周面に嵌着されている。そして、バネ受け97の内周部は大径部81b内に突出している。
リリーフ弁90は、大径部81b内に圧縮バネ96を備え、この圧縮バネ96は一端が弁体95に当接するとともに他端がバネ受け97に当接している。そして、圧縮バネ96のバネ力により、弁体95が弁座部81cに着座する方向へ付勢されている。圧縮バネ96のバネ力を調節することによりリリーフ弁90(弁体95)を開弁させる差圧が設定されるようになっている。リリーフ弁90は、吐出チャンバ30内と吐出通路32内との差圧が所定値に達すると開弁するように設定されている。なお、リリーフ弁90が開弁する差圧は、吐出弁27が開弁する差圧よりも高く設定されている。
したがって、上記第3の実施形態によれば、第1の実施形態に記載の(1)〜(3)、(5)の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(7)リリーフ通路81の両端開口を、駆動軸17の軸方向に沿って対向する位置に位置させた。このため、リヤハウジング13に形成するリリーフ通路81の通路長さを最短にすることができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明を車両空調装置に用いられるスクロール型圧縮機に具体化した第4の実施形態を図4にしたがって説明する。なお、以下の説明では、既に説明した実施形態と同一構成について同一符号を付すなどし、その重複する説明を省略又は簡略する。
図4に示すように、リリーフ通路101は、スクロール型圧縮機10の搭載状態において、吐出チャンバ30の上部と、吐出通路32において冷媒ガスの流通方向におけるオイルセパレータ35の下流側(吐出ジョイント部32a)に連通している。リリーフ通路101は、吐出チャンバ30側に小径部101aを備えるとともに、この小径部101aより吐出通路32側に小径部101aより大径をなす大径部101bを備える。また、リリーフ通路101において、小径部101aと大径部101bとの境界には、小径部101aから大径部101bに向けて徐々に拡径する弁座部101cが形成されている。
そして、リリーフ通路101は、吐出チャンバ30に連通する開口である小径部101aの開口が、吐出ポート14dの吐出チャンバ30に連通する開口より上側に位置している。また、リリーフ通路101は、吐出通路32に連通する開口である大径部101bの開口が、駆動軸17の軸方向に沿って小径部101aと対向するように、吐出通路32の上部に位置している。吐出通路32の上部とは、冷媒ガスの流通方向におけるオイルセパレータ35より下流側(吐出ジョイント部32a)である。なお、リリーフ通路101には、第3の実施形態のリリーフ弁90と同じ構成のリリーフ弁110が設けられている。
すなわち、リリーフ弁110は、大径部101b内に弁体115、圧縮バネ116、及びバネ受け117を備え、この圧縮バネ116は一端が弁体115に当接するとともに他端がバネ受け117に当接している。そして、圧縮バネ116のバネ力により、弁体115が弁座部101cに着座する方向へ付勢されている。圧縮バネ116のバネ力を調節することによりリリーフ弁110(弁体115)を開弁させる差圧が設定されるようになっている。リリーフ弁110は、吐出チャンバ30内と吐出通路32内との差圧が所定値に達すると開弁するように設定されている。なお、リリーフ弁110が開弁する差圧は、吐出弁27が開弁する差圧よりも高く設定されている。
したがって、上記第4の実施形態によれば、第1の実施形態に記載の(1)、(2)、(4)、(5)の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(8)リリーフ通路101の両端開口を、駆動軸17の軸方向に沿って対向する位置に位置させた。このため、リヤハウジング13に形成するリリーフ通路101の通路長さを最短にすることができる。
(第5の実施形態)
次に、本発明を車両空調装置に用いられるスクロール型圧縮機に具体化した第5の実施形態を図5にしたがって説明する。なお、以下の説明では、既に説明した実施形態と同一構成について同一符号を付すなどし、その重複する説明を省略又は簡略する。
図5(b)に示すように、連通通路131は、吐出チャンバ30側に大径部131aを備えるとともに、この大径部131aより吐出通路32側に大径部131aより小径をなす小径部131bを備える。また、連通通路131において、大径部131aと小径部131bとの境界には、段差131cが形成されている。
連通通路131の大径部131aには、リリーフ弁120が装着されている。リリーフ弁120は、略円筒状をなすケーシング121を備える。このケーシング121は、略円筒状をなすボディ122と、略円板状をなすストッパ123とを接合して形成されている。ケーシング121内には弁室124が区画されるとともに、弁室124内には、スプール125、及び圧縮バネ126が収容されている。
また、ケーシング121における軸方向一端(吐出チャンバ30側)に位置するストッパ123には、流入口127が形成されるとともに、弁室124内に面する流入口127の周縁部によってシール面128が形成されている。このシール面128には、流入口127を囲むように溝128aが凹設されるとともに溝128aにはOリング140が嵌着されている。さらに、ケーシング121における軸方向他端となるボディ122の端面には放出口129が形成されている。
弁室124内に収容されたスプール125は、筒状部125aと、この筒状部125aの一端(吐出チャンバ30側)の外周に延設された円環状の鍔部125bとから形成されている。スプール125の筒状部125aには、連通孔125cが、スプール125の軸方向に貫通して形成されている。さらに、スプール125の鍔部125bに複数のリリーフ通路125dが鍔部125bを軸方向に貫通して形成されている。スプール125は、弁室124内を移動可能に収容されている。また、圧縮バネ126は、一端が鍔部125bに当接するとともに、他端がボディ122内面における放出口129の周囲に当接している。そして、圧縮バネ126のバネ力により、スプール125は鍔部125bがシール面128に密接し、リリーフ通路125dを閉鎖する方向へ付勢されている。よって、リリーフ通路125dは、シール面128に対するスプール125の接離によって開閉可能になっている。
上記リリーフ弁120が大径部131aに装着されるとともに、ボディ122の外面が段差131cに係合した状態では、流入口127が吐出チャンバ30に露出しており、吐出チャンバ30と弁室124とが連通している。また、放出口129が、小径部131bの一端に連通しており、弁室124と小径部131bとが連通している。上記リリーフ弁120において、圧縮バネ126のバネ力を調節することによりリリーフ弁120(スプール125)を開弁させる差圧が設定されるようになっている。リリーフ弁120(スプール125)は、吐出チャンバ30内(吐出圧力領域)と吐出通路32内(吐出圧力領域)との差圧が所定値に達すると開弁するように設定されている。なお、リリーフ弁120が開弁する差圧は、吐出弁27が開弁する差圧よりも高く設定されている。
さて、第5の実施形態のスクロール型圧縮機10の運転中、圧縮室Pの圧力が上昇し、圧縮室Pと吐出チャンバ30との差圧が所定値に達すると、吐出弁27が開弁し、圧縮された冷媒ガスが吐出ポート14dを介して吐出チャンバ30へ吐出される。このとき、吐出チャンバ30と吐出通路32の差圧が所定値未満にあると、図5(a)に示すように、リリーフ弁120のスプール125は移動せず、連通通路131は、連通孔125cによって絞られた状態で常に開通している。このため、吐出チャンバ30の冷媒ガスは、連通通路131の一部を形成する連通孔125cから吐出通路32内に吐出される。一方、リリーフ通路125dは、シール面128に対し鍔部125bが密接するとともにシール面128と鍔部125bとの間に介在するOリング140によって閉鎖されている。
さて、吐出チャンバ30内に潤滑油や、液化した冷媒(液冷媒)等の液体が溜まって、吐出チャンバ30内の圧力が上昇すると、リリーフ弁120のスプール125が開弁方向へ押圧される。そして、吐出チャンバ30と吐出通路32の差圧が所定値に達すると、スプール125に作用する開弁方向への押圧力が過大となる。すると、図5(b)に示すように、スプール125は、圧縮バネ126のバネ力に抗して移動して、シール面128から離間してリリーフ弁120が開弁されるとともにリリーフ通路125dが開通される。
すると、吐出チャンバ30と吐出通路32とは、連通通路131(連通孔125c及びリリーフ通路125d)を介して連通し、吐出チャンバ30の液体及び冷媒ガスが流入口57、連通孔125c、リリーフ通路125d、弁室124、放出口59を経由して小径部131bへと排出される。小径部131bへ排出された液体及び冷媒ガスは、吐出通路32に排出され、さらに吐出配管33へと排出される。その結果、吐出チャンバ30から液体及び冷媒ガスが排出され、吐出チャンバ30の圧力が低下する。
したがって、上記第5の実施形態によれば、第1の実施形態に記載の(1)、(2)の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(9)連通通路131内にリリーフ弁120を設けるとともに、リリーフ弁120のスプール125にリリーフ通路125dを形成した。そして、リリーフ弁120が開弁すると、常に吐出チャンバ30と吐出通路32とを連通している連通孔125cに加えリリーフ通路125dを使用して、吐出チャンバ30の液体を吐出通路32へ排出することができる。よって、一つの連通通路131によって、吐出チャンバ30の冷媒ガスの吐出通路32への吐出と、吐出チャンバ30の液体の吐出通路32への排出を可能にすることができ、スクロール型圧縮機10の構成を簡素化することができる。
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 第1〜第4の実施形態において、リリーフ弁50,70,90,110を、ボールバルブよりなる弁体55,95,115を備えたタイプに具体化したが、リリーフ弁50,70,90,110をリード弁よりなる弁体を備えたタイプに具体化してもよい。
○ 第3の実施形態において、吐出通路32のオイルセパレータ35を削除してもよい。このように構成すると、吐出チャンバ30の液体がリリーフ通路81を通過して吐出通路32に排出された場合、オイルセパレータ35が障害となることなく液体を吐出配管33へ排出することができる。
○ 第3の実施形態において、リリーフ通路81の、吐出チャンバ30に連通する開口を、吐出ポート14dの吐出チャンバ30に連通する開口より下側に位置させてもよい。同時に、吐出通路32に連通する開口を、吐出チャンバ30に連通する開口に対向せず、かつ吐出通路32での冷媒ガスの流通方向に沿ったオイルセパレータ35より上流側に位置させてもよい。
○ 各実施形態において、吐出弁27は無くてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(1)前記吐出通路上には前記吐出チャンバから吐出された冷媒ガスに含まれる潤滑油を分離するオイルセパレータが配設され、前記リリーフ通路は、前記吐出通路に連通する開口が前記吐出通路での冷媒ガスの流通方向に沿った前記オイルセパレータより下流側に位置しているとともに、前記吐出チャンバに連通する開口が、前記吐出通路に連通する開口と対向した位置に位置している請求項1又は請求項2に記載のスクロール型圧縮機。
第1の実施形態のスクロール型圧縮機を示す縦断面図。 第2の実施形態のスクロール型圧縮機を示す部分拡大縦断面図。 第3の実施形態のスクロール型圧縮機を示す部分拡大縦断面図。 第4の実施形態のスクロール型圧縮機を示す部分拡大縦断面図。 (a)は第5の実施形態のスクロール型圧縮機を示す部分拡大縦断面図、(b)はリリーフ弁が開弁した状態を示す部分拡大断面図。
符号の説明
P…圧縮室、10…スクロール型圧縮機、12…ハウジングを形成するフロントハウジング、13…ハウジングを形成するリヤハウジング、14…ハウジングを形成する固定スクロール部材、14d…吐出ポート、21…可動スクロール部材、27…吐出弁、30…吐出チャンバ、31,131…連通通路、32…吐出通路、35…オイルセパレータ、41,81,101,125d…リリーフ通路、50,70,90,110,120…リリーフ弁、61…バイパス通路、125…スプール、125c…連通孔、128…シール面。

Claims (7)

  1. ハウジングに固定スクロール部材と該固定スクロール部材に対して旋回する可動スクロール部材が配設されるとともに、前記可動スクロール部材と前記固定スクロール部材との間に圧縮室が区画形成され、該圧縮室で圧縮された冷媒ガスを前記ハウジング内に区画形成された吐出チャンバに吐出する吐出ポートが前記固定スクロール部材に形成されるとともに、前記ハウジングに、前記冷媒ガスを前記ハウジング外へ吐出する吐出通路が形成されたスクロール型圧縮機であって、
    前記ハウジングに、前記吐出チャンバと前記吐出通路との差圧に基づいて開弁し、前記吐出チャンバと前記吐出通路とを連通させるリリーフ弁が設けられているスクロール型圧縮機。
  2. 前記ハウジングには、前記吐出チャンバと前記吐出通路とを連通する連通通路及びリリーフ通路が別個に形成されるとともに該リリーフ通路に前記リリーフ弁が設けられており、前記連通通路は常に開通されている一方で、前記リリーフ通路は前記リリーフ弁の開弁によって開通される請求項1に記載のスクロール型圧縮機。
  3. 前記リリーフ通路は、前記吐出チャンバに連通する開口が、前記スクロール型圧縮機の搭載状態において前記吐出ポートの前記吐出チャンバに連通する開口より下側に位置している請求項2に記載のスクロール型圧縮機。
  4. 前記吐出通路上には前記吐出チャンバから吐出された冷媒ガスに含まれる潤滑油を分離するオイルセパレータが配設され、前記リリーフ通路は、前記吐出通路に連通する開口が前記吐出通路での冷媒ガスの流通方向に沿った前記オイルセパレータより下流側に位置している請求項2又は請求項3に記載のスクロール型圧縮機。
  5. 前記リリーフ通路は、前記ハウジングに連結されて前記吐出チャンバと前記オイルセパレータより下流側とを連通させるバイパス通路よりなる請求項4に記載のスクロール型圧縮機。
  6. 前記ハウジングには、前記吐出チャンバと前記吐出通路とを連通する連通通路が形成されるとともに該連通通路内に前記リリーフ弁が設けられており、前記リリーフ弁が備えるスプールには前記連通通路の一部を形成する連通孔が形成されるとともにシール面に対する前記スプールの接離によって開閉可能なリリーフ通路が形成されており、前記連通通路は前記連通孔によって常に開通されている一方で、前記リリーフ通路は前記リリーフ弁の開弁によって開通される請求項1に記載のスクロール型圧縮機。
  7. 前記吐出ポートには、前記圧縮室と前記吐出チャンバとの差圧に基づいて開弁する吐出弁が設けられ、前記リリーフ弁は前記スクロール型圧縮機の通常運転時に前記吐出弁が開弁する差圧より大きい差圧で開弁する請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載のスクロール型圧縮機。
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