JP2010028489A - データの再生方法、及び、光受信機 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置構成を複雑にすることなく、論理判定レベルを光信号の波形の状態に応じて短時間で調整可能なデータの再生方法及び光受信機を提供する。
【解決手段】光信号の予め算出された立上がり係数に従って光信号のボトム値から立ち上がる仮想的な第1の信号を表すラインL1と、光信号の予め算出された立下がり係数に従って第1の信号の立ち上がりの開始タイミングと同タイミングで光信号のピーク値から立ち下がる仮想的な第2の信号を表すラインL2との交点を算出し、光信号に含まれるデータに含まれる論理値を光信号から判別するための論理判定レベルに、この算出した交点の信号値を設定する。
【選択図】図3
【解決手段】光信号の予め算出された立上がり係数に従って光信号のボトム値から立ち上がる仮想的な第1の信号を表すラインL1と、光信号の予め算出された立下がり係数に従って第1の信号の立ち上がりの開始タイミングと同タイミングで光信号のピーク値から立ち下がる仮想的な第2の信号を表すラインL2との交点を算出し、光信号に含まれるデータに含まれる論理値を光信号から判別するための論理判定レベルに、この算出した交点の信号値を設定する。
【選択図】図3
Description
本発明は、データの再生方法と光受信機とに関する。
特許文献1には、受信光信号から信号を再生するための識別レベル(1/0を判別するための論理判定レベル)を設定し十分な誤り訂正特性を得るための光受信回路が記載されている。特許文献1の光受信回路は、フォトダイオードによる受信パワーレベルを監視する受信パワーモニタ部から出力されるモニタ信号と、誤り訂正部から出力される閾値入力信号とに基づいて、受信パワーと誤り率とに応じて識別レベルを算出する。また、特許文献2には、アイパターンの状態の如何にかかわらず識別点(論理判定レベル)を最適に決めるための識別点決定方式についての技術が記載されている。特許文献2の識別点決定方式は、誤り訂正復号器の誤り訂正可能範囲内において識別電圧を初期値から高い方向にシフトさせた時の誤り訂正復号器の示す誤り訂正状況と、この訂正可能範囲内において識別電圧を初期値から低い方向にシフトさせた時の誤り訂正復号器の示す誤り訂正状況とを監視し、双方の誤り訂正の状況から識別閾値を決定する。
特開2007−110231号公報
特開2003−298558号公報
上記従来の技術において、論理判定レベルは、誤り訂正結果等に基づいて帰還決定される。このため、誤り訂正するための誤り訂正装置や帰還処理を行うための回路構成が必須となり、装置構成が複雑なものとなる。更に、帰還処理によって適正な論理判定レベルに至るまでには比較的長い時間を要する。そこで本発明の目的は、装置構成を複雑にすることなく、論理判定レベルを光信号の波形の状態に応じて短時間で調整可能なデータの再生方法と光受信機とを提供することである。
本発明のデータの再生方法は、受信光信号に含まれるデータの再生方法であって、上記受信光信号のピーク値及びボトム値を検出するステップと、上記ピーク値と上記ボトム値の中間値近傍における上記受信光信号の立上がり係数及び立下がり係数を算出するステップと、上記ボトム値と上記立上がり係数とにより決定される仮想的な第1の信号と、上記ピーク値と上記立下がり係数とにより決定される仮想的な第2の信号との交点を算出するステップと、上記交点のレベルに基づき上記データの論理値を判定するステップとを有する、ことを特徴とする。
本発明の光受信機は、光信号を受信する光受信機であって、上記光信号のピーク値及びボトム値を検出するユニットと、上記ピーク値と上記ボトム値の中間値近傍における上記光信号の立上がり係数及び立下がり係数を算出するユニットと、上記ボトム値と上記立上がり係数とにより決定される仮想的な第1の信号と、上記ピーク値と上記立下がり係数とにより決定される仮想的な第2の信号との交点を上記光信号に含まれるデータの論理判定レベルとして設定するユニットとを含む、ことを特徴とする。
本発明のデータの再生方法と光受信機とによれば、立上がり係数に従ってボトム値から立ち上がる仮想的な第1の信号と、ピーク値から立下がり係数に従って立ち下がる仮想的な第2の信号との交点が算出され、この交点のレベル(論理判定レベル)に基づいてデータの論理値が判定される。従って、論理判定レベルを設定する場合、従来技術のような帰還処理を用いる必要がなく、よって、論理判定レベルの設定が短時間で行えると共に、帰還処理に必要な装置が必要無くなるので装置構成を簡略化できる。更に、この交点は、光信号の波形から算出されるので、光信号の波形の状態に応じた論理判定レベルの調整が行える。
また、本発明のデータの再生方法では、上記立上り係数および立下がり係数を算出するステップでは、上記受信光信号を標本化して上記係数を算出するのが好ましい。本発明の光受信機では、上記係数を算出するユニットは、上記光信号を標本化して上記係数を算出するのが好ましい。従って、立上がり係数及び立下がり係数が標本化された光信号によって算出されるので、光信号の波形の状態に応じた好適な論理判定レベルが確実に算出可能となる。
また、本発明のデータの再生方法では、上記立上り係数および立下がり係数を算出するステップでは、上記標本化により順次取得した連続する三つの信号値のうち第2番目に取得した信号値が上記中間値近傍にある場合に、該三つの信号値のうち第1番目に取得した信号値と第3番目に取得した信号値とに基づいて上記立上がり係数及び上記立下がり係数を算出するのが好ましい。本発明の光受信機では、上記係数を算出するユニットは、上記標本化により順次取得した連続する三つの信号値のうち第2番目に取得した信号値が上記中間値近傍にある場合に、該三つの信号値のうち第1番目に取得した信号値と第3番目に取得した信号値とに基づいて上記立上がり係数及び上記立下がり係数を算出するのが好ましい。このように、光信号のピーク値とボトム値の中間値近傍における傾き(立上がり係数及び立下がり係数)が用いられるので、第1及び第2の信号の交点を光信号のアイパターンのクロスポイントに対応させることができる。
また、本発明のデータの再生方法では、上記交点を算出するステップでは、上記立上がり係数及び上記立下がり係数のうち、一方の係数の絶対値が他方の係数の絶対値の1.5倍以上の場合には、上記交点の算出を行わないのが好ましい。本発明の光受信機では、上記論理判定レベルを設定するユニットは、上記立上がり係数及び上記立下がり係数のうち、一方の係数の絶対値が他方の係数の絶対値の1.5倍以上の場合には、上記交点の算出を行わないのが好ましい。よって、光信号の傾きが例えば定常的に大きく乱れても、このような乱れた傾きが論理判定レベルの算出に用いられるのを回避できる。
本発明によれば、装置構成を複雑にすることなく、論理判定レベルを光信号の波形の状態に応じて短時間で調整可能できる。
以下、図面を参照して、本発明に係る好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において、可能な場合には、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。図1は、実施形態に係る光受信機1の構成を示す図である。光受信機1は、PD2(PD:Photo Diode)、電流/電圧変換回路3、データ再生ユニット4及び論理レベル設定ユニット5を備える。データ再生ユニット4及び論理レベル設定ユニット5によって、PD2に入射する光信号に含まれるデータの再生処理が行われる。PD2は、光信号を電気信号(電流信号)に変換する光電変換素子である。電流/電圧変換回路3は、TIA(Trans-Impedance Amplifier)及びリミッタアンプを有する。TIA(不図示)は、PD2から出力される電流による電気信号を電圧による電気信号に変換し、リミッタアンプ(不図示)は、このTIAから出力される電気信号(電圧信号)を増幅し、電気信号E1として出力する。データ再生ユニット4は、電流/電圧変換回路3から出力される電気信号E1から、1/0の論理値を含むデータの再生を行う。論理レベル設定ユニット5は、データ再生ユニット4によって再生されるデータに含まれる論理値を電気信号E1から判別するためのスライスレベル(論理判定レベル)を、データ再生ユニット4の1/0判定回路6に設定する。データ再生ユニット4と論理レベル設定ユニット5とは、共働してPD2に入射する光信号に含まれるデータを再生する。
データ再生ユニット4は、1/0判定回路6と識別再生回路7とを有する。
1/0判定回路6は、論理レベル設定ユニット5から提供されるスライスレベルを用いて電気信号E1に含まれる1/0の論理値(PD2の受ける受信光信号に含まれる1/0の論理値でもある)を判定し(論理値“1”に対応するデータと論理値“0”に対応するデータとを判定し)、この判定結果を示すデジタル信号を出力する。識別再生回路7は、1/0判定回路6から出力されるデジタル信号をクロックと識別して再生するCDR(Clock Data Recovery)回路である。
1/0判定回路6は、論理レベル設定ユニット5から提供されるスライスレベルを用いて電気信号E1に含まれる1/0の論理値(PD2の受ける受信光信号に含まれる1/0の論理値でもある)を判定し(論理値“1”に対応するデータと論理値“0”に対応するデータとを判定し)、この判定結果を示すデジタル信号を出力する。識別再生回路7は、1/0判定回路6から出力されるデジタル信号をクロックと識別して再生するCDR(Clock Data Recovery)回路である。
論理レベル設定ユニット5は、第1の電圧サンプリング回路8、第2の電圧サンプリング回路9、第3の電圧サンプリング回路10、ピーク・ボトム検出ユニット11、制御回路14、記憶装置15及び演算回路16を有する。ピーク・ボトム検出ユニット11は、ピークホールド回路12及びボトムホールド回路13を有する。第1の電圧サンプリング回路8は、電気信号E1から、この電気信号E1の信号値(電圧レベル)を所定の時間間隔T1毎にサンプリング(標本化)し、このサンプリングした信号値を示すデータを記憶装置15に送信する。時間間隔T1はn×T+T0の値(T1=n×T+T0)である。ここで、nは自然数であり、Tは電気信号E1の周期(すなわち、PD2の受ける受信光信号の周期)であり、T0はTより小さい正数である。
第2の電圧サンプリング回路9は、電気信号E1のピーク値(極大値)を示しピークホールド回路12から出力される信号P(図3を参照)から時間間隔T1毎にサンプリングし、このサンプリングした信号値を示すデータを記憶装置15に送信する。ピークホールド回路12は、電気信号E1のピーク値を示す信号Pを出力する。信号Pの減衰時定数は、T1の6〜10倍程度となっている。第3の電圧サンプリング回路10は、電気信号E1のボトム値(極小値)を示しボトムホールド回路13から出力される信号B(図3を参照)から時間間隔T1毎にサンプリングし、このサンプリングした信号値を示すデータを記憶装置15に送信する。ボトムホールド回路13は、電気信号E1のボトム値を示す信号Bを出力する。信号Bの減衰時定数は、T1の6〜10倍程度となっている。
第1の電圧サンプリング回路8、第2の電圧サンプリング回路9及び第3の電圧サンプリング回路10のそれぞれによるサンプリングの実行タイミング(サンプリングの開始タイミングと時間間隔T1)は、制御回路14によって制御される。制御回路14は、第1の電圧サンプリング回路8、第2の電圧サンプリング回路9及び第3の電圧サンプリング回路10のそれぞれのサンプリングの実行タイミングを同期させる。
記憶装置15は、書き込み/読み出しが自在なメモリである。記憶装置15は、第1の電圧サンプリング回路8から送信されたデータ(第1の電圧サンプリング回路8によってサンプリングされた電気信号E1の信号値を示すデータ)、第2の電圧サンプリング回路9から送信されたデータ(第2の電圧サンプリング回路9によってサンプリングされた信号Pの信号値を示すデータ)、及び、第3の電圧サンプリング回路10から送信されたデータ(第3の電圧サンプリング回路10によってサンプリングされた信号Bの信号値を示すデータ)を、サンプリングのタイミング毎に格納する。記憶装置15は、演算回路16によって算出(設定)されたスライスレベルE2を示すデータを格納する。
演算回路16は、第1の電圧サンプリング回路8、第2の電圧サンプリング回路9及び第3の電圧サンプリング回路10によってサンプリングされたデータを記憶装置15から取得し、この取得したデータに基づいてスライスレベルE2を算出する。演算回路16は、物理的には、CPU、ROM及びRAMを有し、ROM等に格納されたコンピュータプログラムをRAMにロードして実行することによって、図4のフローチャートに示すデータ再生処理を行う。また、演算回路16は、機能的には、係数算出ユニット17及びレベル設定ユニット18を有する。この係数算出ユニット17及びレベル設定ユニット18は、CPUがROMに格納された上記コンピュータプログラムを実行することによって実現される機能であり、図4のフローチャートに示す処理を行うための機能である。
係数算出ユニット17は、第2の電圧サンプリング回路9によってサンプリングされた信号Pの信号値を示すデータ(データD1という)と、このデータD1の示す信号値がサンプリングされたタイミングと同期して第3の電圧サンプリング回路10によってサンプリングされた信号Bの信号値を示すデータ(データD2という)とを、記憶装置15から取得し、データD1の示す信号値とデータD2の示す信号値の中間値(Vhalfという)を算出する。なお、電流/電圧変換回路3が、PD2から出力される電流信号を電圧信号に変換しこの電圧信号をキャパシタを介して(C結合)差動増幅回路に入力する構成を有する場合には、電流/電圧変換回路3から出力される電気信号E1の中心値の平均(Vhalfに対応)は略0[mV]となる。データD1の示す信号値は電気信号E1のピーク値に対応し、データD2の示す信号値は電気信号E1のボトム値に対応しているので、Vhalfは電気信号E1のピーク値とボトム値の中間値に対応している。係数算出ユニット17は、Vhalfを含む所定の電圧領域(電気信号E1のピーク値とボトム値の中間値近傍に対応し、上限がVr(+)であり、下限がVr(−)である)における電気信号E1の傾き(立上がり係数及び立下がり係数)を算出する。
係数算出ユニット17は、電気信号E1からサンプリングしたサンプル(例えば、図2に示すサンプルSP1〜SP6等)の信号値を用いて、上記のVr(−)以上Vr(+)以下の電圧領域における電気信号E1の傾き(立上がり係数及び立下がり係数)を算出する。また、係数算出ユニット17は、電気信号E1からサンプリングによって順次取得した連続する三つのサンプルの信号値のうち第2番目に取得したサンプル(例えば、図2に示すサンプルSP2等)の信号値がVhalfの近傍(電気信号E1のピーク値とボトム値の中間値近傍に対応)にある場合に、これら三つの信号値のうち第1番目に取得したサンプル(例えば、図2に示すサンプルSP1等)の信号値と第3番目に取得したサンプル(例えば、図2に示すサンプルSP3等)の信号値とに基づいて、上記のVr(−)以上Vr(+)以下の電圧領域における電気信号E1の傾き(立上がり係数及び立下がり係数)を算出する。
レベル設定ユニット18は、データD2の示す信号値(電気信号E1のボトム値に対応)から係数算出ユニット17によって算出された電気信号E1の立上がり係数に従って立ち上がる仮想的な第1の信号(例えば、図5(C)に示すラインL1に対応する仮想的な信号)と、前記第1の信号の立ち上がりの開始タイミングでサンプリングされたデータD1の示す信号値(電気信号E1のピーク値に対応)から係数算出ユニット17によって算出された電気信号E1の立下がり係数に従って立ち下がる仮想的な第2の信号(例えば、図5(C)に示すラインL2に対応する仮想的な信号)との交点を算出し、この算出した交点の信号値(例えば、図5(C)に示すレベルVC)を新たなスライスレベルに設定する。
レベル設定ユニット18は、上記した仮想的な第1及び第2の信号の交点の算出に用いる電気信号E1の立上がり係数及び立下がり係数のうち、何れか一方の係数の絶対値が他方の係数の絶対値の1.5倍以上の場合には、この立上がり係数と立下がり係数とを用いた交点の算出を行わない。よって、電気信号E1の傾きが例えば比較的大きな値となっても、このような大きな傾きがスライスレベルの算出に用いられるのを回避できる。
次に、図2を用いて、第1の電圧サンプリング回路8によってサンプリングされる信号値について説明する。図2は、第1の電圧サンプリング回路8によってサンプリングされる信号値の具体例を示す図である。第1の電圧サンプリング回路8は、電気信号E1に対し、タイミングt1〜t6のそれぞれおいて信号値のサンプリングを行う。第1の電圧サンプリング回路8は、タイミングt1〜t6のそれぞれにおいて、電気信号における図中符号SP1〜SP6のそれぞれに示す箇所をサンプリングする(以下、サンプルSP1〜SP6という)。図2に示すサンプリングの時間間隔T1は、n=1の場合であり、T+T0の値(T1=T+T0)となっている。サンプルSP1〜SP6等、このサンプリングによって得られる複数のサンプルは、図2に示す電気信号E1の波形を時間軸方向にT/T0倍に延伸したものに重なる。以下、サンプルSP1〜SP6の信号値(電圧)をそれぞれV1〜V6とする。
また、図3は、電気信号E1のアイパターンを示す。図3には、サンプルSP1〜SP6に対応する箇所が、電気信号E1のアイパターン上に示されている。図3には、更に、ピークホールド回路12から出力される信号Pと、ボトムホールド回路13から出力される信号Bとが示されている。
次に、図4を参照して、光受信機1の行うデータ再生処理について説明する。図4には、実施形態に係るデータ再生処理を説明するためのフローチャートが示されている。まず、現在のスライスレベルE2の値は記憶装置15に格納されており、例えば0[mV]であるとする。そして、係数算出ユニット17は、第1の電圧サンプリング回路8によってサンプリングされた電気信号E1の複数の信号値の中から一の信号値V(0)を記憶装置15から取得する(ステップS11)。以下、V(0)は、タイミングt5においてサンプリングされたサンプルSP5の信号値V5であるとする。
ステップS11の後、係数算出ユニット17は、第2の電圧サンプリング回路9によってサンプリングされた信号Pの信号値(電気信号E1のピーク値に対応する値であり、以下、Vpeakという)と、第3の電圧サンプリング回路10によってサンプリングされた信号Bの信号値(電気信号E1のボトム値に対応する値であり、以下、Vbottomという)とを、記憶装置15から取得する(ステップS21)。V(0)と、Vpeak及びVbottomとは同一のタイミング(すなわち、タイミングt5)でサンプリングされた信号値であるとする。なお、Vpeak及びVbottomをサンプリングしたタイミングは、V(0)のサンプリングの直前に行われたサンプリングのタイミング(すなわち、V4をサンプリングしたタイミングt4)と同一であってもよい。
ステップS21の後、係数算出ユニット17は、VpeakとVbottomの中間値Vhalfを算出し(Vhalf=(Vpeak+Vbottom)/2)(ステップS22)、この後、Vhalfを含む所定の電圧領域を特定する。この電圧領域の上限はVr(+)であり、下限はVr(−)となっている(ステップS23)。図2及び図3にVhalf,Vr(+),Vr(−)を示す。ステップS23の後、係数算出ユニット17は、VpeakとVbottomとの差(以下、Vampといい、Vamp=Vpeak−Vbottom)を算出する(ステップS24)。ステップS23で特定された電圧領域の幅(Vr(+)−Vr(−)の値)は、±(0.3〜0.5)×Vamp程度が望ましい。なお、係数算出ユニット17は、ステップS24をステップS23の前に行ってステップS23の前にVampを算出しておき、ステップS23において、この算出済みのVampに基づいて上記電圧領域の幅(すなわちVr(+)及びVr(−))を特定してもよい。
ステップS23の後、係数算出ユニット17は、V(0)(すなわち、サンプルSP5の信号値V5)が、ステップS23において特定した電圧領域内(Vr(−)以上Vr(+)以下の範囲内)にあるか否かを判定する(ステップS12)。係数算出ユニット17は、ステップS23において特定した電圧領域内にV(0)があると判定した場合(ステップS12;Yes)、V(0)のサンプリングの前後にそれぞれサンプリングした二つのサンプル(サンプルSP4及びサンプルSP6)の信号値V(−)(=V4)及びV(+)(=V6)を示すデータを記憶装置15から取得し、このデータを用いて、(V(+)−V(−))/(2×T0)の値(=(V6−V4)/(2×T0))を算出する(ステップS13)。(V6−V4)/(2×T0)は、図3に示す電気信号E1のアイパターン上のラインL2の傾き(立下がり係数)である。ラインL2は、図3においてサンプルSP4(信号値V4)とサンプルSP6(信号値V6)とを結ぶ線分である。図3に示すラインL2、サンプルSP4及びサンプルSP6を図5(B)に模式的に示す。ラインL2は、Vpeakと立下がり係数とによって決定できる。
なお、係数算出ユニット17は、ステップS23において特定した電圧領域内にV(0)が無いと判定した場合(ステップS12;No)、ステップS11に戻り、サンプルSP5の次にサンプリングしたサンプルSP6の信号値を新たなV(0)として記憶装置15から取得し、ステップS21〜S24及びステップS12の処理を繰り返す。
ステップS13の後、レベル設定ユニット18は、ステップS13においてラインL2の傾きを算出したのと同様に前回算出された傾きを示すデータを記憶装置15から取得し、今回算出のラインL2の傾きが、前回算出の傾きと符号が異なっているか否かを判定する(ステップS14)。以下、前回算出の傾きを、図3に示す電気信号E1のアイパターン上のラインL1の傾きであるとする。ラインL1は、図3においてサンプルSP1(信号値V1)とサンプルSP3(信号値V3)とを結ぶ線分である。図3に示すラインL1、サンプルSP1及びサンプルSP3を図5(A)に模式的に示す。前回算出のラインL1の傾き(立上がり係数)は、(V3−V1)/(2×T0)となる。ラインL1は、Vbottomと立上がり係数とによって決定できる。なお、前回算出の傾きを示すデータが記憶装置15に格納されていない場合、レベル設定ユニット18は、今回算出の傾き(ラインL2の傾き)を示すデータを記憶装置15に格納する。
図4に戻って説明する。今回算出のラインL2の傾きの符号は負(マイナス)であり、前回算出のラインL1の傾きの符号は正(プラス)である。よって、レベル設定ユニット18は、ステップS14において、今回算出の傾きが前回算出の傾きと符号が異なっていると判定し(ステップS14;Yes)、ステップS15の処理を行う。なお、ステップS14において、今回算出の傾きの符号が前回算出の傾きの符号と同一であるとレベル設定ユニット18によって判定された場合(ステップS14;No)、ステップS11に戻り、係数算出ユニット17が、サンプルSP5の次にサンプリングしたサンプルSP6の信号値を新たなV(0)として記憶装置15から取得し、ステップS21〜S24及びステップS12以降の処理を繰り返す。
ステップS15において、レベル設定ユニット18は、今回算出のラインL2の傾きの絶対値が前回算出のラインL1の傾きの絶対値の1.5倍以内であるか否か(すなわち、符号の違いを除き前回算出の傾きと今回算出の傾きとが同程度であるか否か)を判定する(ステップS15)。レベル設定ユニット18は、今回算出のラインL2の傾きの絶対値が前回算出のラインL1の傾きの絶対値の1.5倍以内であると判定した場合(ステップS15;Yes)、今回算出のラインL2の傾きを示すデータを記憶装置15に格納する。前回算出のラインL1の傾きを示すデータも、このようにして記憶装置15に格納されたものである。
そして、ステップS16において、レベル設定ユニット18は、ラインL1の傾き(以下、a1という)と、ラインL2の傾き(以下、a2という)と、Vamp(=Vpeak−Vbottom)の値とを用いてVCを算出し、この算出したVCを示すデータを記憶装置15に送信することによってVCを新たなスライスレベルE2として設定する(ステップS16)。ここで、a1=(V3−V1)/(2×T0)であり、a2=(V6−V4)/(2×T0)である。記憶装置15は、スライスレベルE2が次に算出されるまでVCの値を示すデータを保持し、演算回路16は、記憶装置15に格納されたVCを、スライスレベルE2として1/0判定回路6に提供し続ける。ステップS16の後、1/0判定回路6は、演算回路16から提供されたスライスレベルE2に基づいて、光信号(電気信号E1)に含まれるデータの論理値を判定する。
次に、VCの算出方法について説明する。まず、図5(C)に示すように、Vbottom及びVpeakを同時刻に配置し、ラインL1をVbottomから傾きa1で立ち上がる線分とし、ラインL2をVpeakから傾きa2で立ち下がる線分とする。そして、図5(C)に示すようなラインL1とラインL2の交点の信号値(電圧)をVCとする。ラインL1とラインL2とが、電気信号E1のピーク値とボトム値の中間値近傍(Vhalfを含むVr(−)以上Vr(+)以下の電圧領域内)における立上がり係数及び立下がり係数をそれぞれ有しているので、ラインL1とラインL2の交点を電気信号E1のアイパターンのクロスポイントに対応させることができるからである。よって、VCは、次の計算式、VC=Vhalf+Δ、及び、Δ={Vamp/2}×{(1+r)/(1−r)}に基づいて算出される(r=a2/a1)。このように、VCは、Vamp及びVhalf(又は、Vpeak及びVbottom)と、a1及びa2とから算出される。レベル設定ユニット18は、以上のようにしてVCを算出する。
ここで、傾きa1,a2とVCとの関係を、Δを用いて説明する。まず、−a2=a1(r=−1)の場合、Δはゼロとなり、VCはVhalfと同値となる。次に、|a2|>|a1|(r<−1)の場合、Δは負であり、VCはVhalfより小さい。この場合、Vhalfの近傍における電気信号E1の立下がりが急峻になり、立上がりが維持あるいは緩やかになると、VCは低下する。次に、|a2|<|a1|(−1<r<0)の場合、Δは正であり、VCはVhalfより大きい。この場合、Vhalfの近傍における電気信号E1の立上がりが急峻になり、立下がりが維持あるいは緩やかになると、VCは上昇する。
以上説明したように、立上がり係数に従って電気信号E1のボトム値から立ち上がる仮想的な第1の信号を示すラインL1と、立下がり係数に従って第1の信号の立ち上がりの開始タイミングと同タイミングでピーク値から立ち下がる仮想的な第2の信号を示すラインL2との交点が算出され、この交点を用いてスライスレベルの設定が行われる。従って、スライスレベルの設定に、従来技術のような帰還処理を用いる必要がなく、よって、スライスレベルの設定が短時間で行えると共に、帰還処理に必要な装置が必要無くなるので装置構成を簡略化できる。更に、この交点は、電気信号E1の波形(PD2の受ける受信光信号の波形)から算出されるので、受信光信号の波形の状態に応じたスライスレベルの調整が行える。特に、電気信号E1の立上がり係数及び立下がり係数が電気信号E1からサンプリングされたサンプルSP1〜SP6の信号値によって算出されるので、電気信号E1の波形の状態に応じた好適なスライスレベルが確実に算出可能となる。
以上、好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。
1…光受信機、10…第3の電圧サンプリング回路、11…ピーク・ボトム検出ユニット、12…ピークホールド回路、13…ボトムホールド回路、14…制御回路、15…記憶装置、16…演算回路、17…係数算出ユニット、18…レベル設定ユニット、2…PD、3…電流/電圧変換回路、4…データ再生ユニット、5…論理レベル設定ユニット、6…1/0判定回路、7…識別再生回路、8…第1の電圧サンプリング回路、9…第2の電圧サンプリング回路、E1…電気信号、E2…スライスレベル
Claims (8)
- 受信光信号に含まれるデータの再生方法であって、
前記受信光信号のピーク値及びボトム値を検出するステップと、
前記ピーク値と前記ボトム値の中間値近傍における前記受信光信号の立上がり係数及び立下がり係数を算出するステップと、
前記ボトム値と前記立上がり係数とにより決定される仮想的な第1の信号と、前記ピーク値と前記立下がり係数とにより決定される仮想的な第2の信号との交点を算出するステップと、
前記交点のレベルに基づき前記データの論理値を判定するステップと
を有する、ことを特徴とするデータの再生方法。 - 前記立上り係数および立下がり係数を算出するステップでは、前記受信光信号を標本化して前記係数を算出する、ことを特徴とする請求項1に記載のデータの再生方法。
- 前記立上り係数および立下がり係数を算出するステップでは、前記標本化により順次取得した連続する三つの信号値のうち第2番目に取得した信号値が前記中間値近傍にある場合に、該三つの信号値のうち第1番目に取得した信号値と第3番目に取得した信号値とに基づいて前記立上がり係数及び前記立下がり係数を算出する、ことを特徴とする請求項2に記載のデータの再生方法。
- 前記交点を算出するステップでは、前記立上がり係数及び前記立下がり係数のうち、一方の係数の絶対値が他方の係数の絶対値の1.5倍以上の場合には、前記交点の算出を行わない、ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のデータの再生方法。
- 光信号を受信する光受信機であって、
前記光信号のピーク値及びボトム値を検出するユニットと、
前記ピーク値と前記ボトム値の中間値近傍における前記光信号の立上がり係数及び立下がり係数を算出するユニットと、
前記ボトム値と前記立上がり係数とにより決定される仮想的な第1の信号と、前記ピーク値と前記立下がり係数とにより決定される仮想的な第2の信号との交点を前記光信号に含まれるデータの論理判定レベルとして設定するユニットと
を含む、ことを特徴とする光受信機。 - 前記係数を算出するユニットは、前記光信号を標本化して前記係数を算出する、ことを特徴とする請求項5に記載の光受信機。
- 前記係数を算出するユニットは、前記標本化により順次取得した連続する三つの信号値のうち第2番目に取得した信号値が前記中間値近傍にある場合に、該三つの信号値のうち第1番目に取得した信号値と第3番目に取得した信号値とに基づいて前記立上がり係数及び前記立下がり係数を算出する、ことを特徴とする請求項6に記載の光受信機。
- 前記論理判定レベルを設定するユニットは、前記立上がり係数及び前記立下がり係数のうち、一方の係数の絶対値が他方の係数の絶対値の1.5倍以上の場合には、前記交点の算出を行わない、ことを特徴とする請求項5〜7の何れか一項に記載の光受信機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008187939A JP2010028489A (ja) | 2008-07-18 | 2008-07-18 | データの再生方法、及び、光受信機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008187939A JP2010028489A (ja) | 2008-07-18 | 2008-07-18 | データの再生方法、及び、光受信機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2010028489A true JP2010028489A (ja) | 2010-02-04 |
Family
ID=41733882
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2008187939A Pending JP2010028489A (ja) | 2008-07-18 | 2008-07-18 | データの再生方法、及び、光受信機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2010028489A (ja) |
-
2008
- 2008-07-18 JP JP2008187939A patent/JP2010028489A/ja active Pending
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