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JP2010024352A - インキ組成物 - Google Patents

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JP2010024352A
JP2010024352A JP2008187464A JP2008187464A JP2010024352A JP 2010024352 A JP2010024352 A JP 2010024352A JP 2008187464 A JP2008187464 A JP 2008187464A JP 2008187464 A JP2008187464 A JP 2008187464A JP 2010024352 A JP2010024352 A JP 2010024352A
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ink
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resin
weight
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JP2008187464A
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English (en)
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Takeshi Yamazaki
健 山崎
Jun Yoda
純 依田
Daisuke Fujiwara
大輔 藤原
Seiji Hazama
清二 間
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Artience Co Ltd
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

【目的】塗膜の光沢不良を抑制しつつ、優れた塗膜耐性と乾燥性を実現できる顔料インク組成物、特にインクジェットインキ組成物を提供すること。
【構成】
少なくとも酸価10mgKOH/g以下であるバインダー樹脂、塩基性分散剤、顔料、および有機溶剤を含む事を特徴とするインキ組成物。
さらには、酸価10mgKOH/g以下であるバインダー樹脂(A)と塩基性分散剤(B)の比率が下記の範囲であることを特徴する上記インキ組成物。
インキ中の顔料濃度が3重量%以上の場合は 0.3≦A/B≦ 4.0 (重量比)
インキ中の顔料濃度が3重量%未満の場合は 1.0≦A/B≦25.0 (重量比)
【選択図】なし

Description

本発明は、顔料、塩基性分散剤、バインダー樹脂、及び有機溶剤とを含む、インキ組成物、特にインクジェットインキ組成物を提供することに関する。
従来インクジェットインキとしては、酸性染料、直接染料、塩基性染料等の水溶性染料をグリコールエーテル系溶剤と水に溶解したものが良く用いられていが、近年では、耐久性の求められるサイン業界向けに顔料を用いたインキが多く使用されるようになってきた。しかし、インキを製造する場合、顔料を安定に高濃度で分散することが難しく、製造工程や製品そのものに対して種々の問題を引き起こすことが知られている。例えば、微細な粒子からなる顔料を含む分散体は往々にして高粘度を示し、高粘度化が顕著な場合は保存中にゲル化を起こし、使用困難となることさえある。特にインクジェットインキは微細なノズルを通って吐出されるため、高い安定性が求められている。保存中の増粘はノズル詰まりによる不吐出の原因となり致命的な欠陥となる。
そこで一般的には、分散状態を良好に保つために分散剤が利用されている。特に塩基性の官能基としてアミノ基を有する分散剤が好んで使われている。例えば特許文献1、特許文献2などに記載されている。
しかし、特許文献1、特許文献2では、分散安定性は高いが、塗膜の耐性が低い等問題があった。更に特許文献1や特許文献2では、組み合わせるバインダー樹脂によっては、塗膜の光沢不良を引き起こし、塗膜耐性、印字安定性が落ちる場合があるなど好ましいものではなかった。
特開2007−284642号公報 特開2006−56990号公報
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、塩基性分散剤と酸価10mgKOH/g以下のバインダー樹脂を共に用いた際の塗膜の光沢不良を抑制しつつ、優れた塗膜耐性と乾燥性を実現できる顔料インキ組成物、特にインクジェットインキ組成物を提供する事にある。
本発明は、少なくとも酸価10mgKOH/g以下であるバインダー樹脂、塩基性分散剤、顔料、および有機溶剤を含む事を特徴とするインキ組成物に関する。
更に酸価10mgKOH/g以下であるバインダー樹脂(A)と塩基性分散剤(B)の比率が下記の範囲であることを特徴するインキ組成物に関する。
インキ中の顔料濃度が3重量%以上の場合は 0.3≦A/B≦ 4.0 (重量比)
インキ中の顔料濃度が3重量%未満の場合は 1.0≦A/B≦25.0 (重量比)
更に塩基性分散剤がポリエステル系分散剤のいずれかである事を特徴とするインキ組成物に関する。
更に酸価が10mgKOH/g以下であるバインダー樹脂がアクリル系樹脂であることを特徴とするインキ組成物に関する。
更にアクリル系樹脂がメタクリル酸メチルエステル、メタクリル酸ブチルエステル、スチレンまたはα-メチル-スチレンを構成モノマー成分として少なくとも1つ以上含むことを特徴とするインキ組成物に関する。
更にアクリル系樹脂のガラス転移点が50℃以上、かつ、分子量Mwが5、000以上、50,000以下であることを特徴とするインキ組成物に関する。
更に有機溶剤が沸点150℃以上の(ポリ)アルキレングリコール誘導体の少なくとも1つであることを特徴とするインキ組成物に関する。
更に有機溶剤として、N-アルキル-ピロリドン、3-アルキル-2-オキサゾリジノンまたはラクトン系溶剤のうち少なくとも1つを含むことを特徴とするインキ組成物に関する。
更に塩化ビニル系樹脂を含むことを特徴とするインキ組成物に関する。
更にインクジェットインキであるインキ組成物に関する。
本発明によれば、インキ組成物中の塩基性分散剤と酸価10mgKOH/g以下のバインダー樹脂を用いたとしても、塩基性分散剤とバインダー樹脂との比率を一定範囲内にて含有することで、塗膜の光沢不良を抑制しつつ、優れた塗膜耐性と乾燥性を実現できる顔料インク組成物、特にインクジェットインキ組成物が提供される。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
本発明では、酸価10mgKOH/g以下のバインダー樹脂(A)と塩基性分散剤(B)とを一定の比率で併用して使用する。
酸価10mgKOH/g以下であるバインダー樹脂(A)と塩基性分散剤(B)の比率は、インキ中の顔料濃度が3重量%以上の場合は 0.3≦A/B≦ 4.0 (重量比)。インキ中の顔料濃度が3重量%未満の場合は 1.0≦A/B≦25.0 (重量比)である事が好ましい。更に好ましくはインキ中の顔料濃度が3重量%以上の場合は 0.6≦A/B≦ 3.0 (質量比)。インキ中の顔料濃度が3重量%以下の場合は 4.0≦A/B≦20.0 (質量比)である事が好ましい。A/Bの値が小さいと、バインダー樹脂が少ないために、塗膜形成が不十分であり膜耐性や乾燥性が劣る。A/Bの値が大きいと、バインダー樹脂が多いために、塩基性分散剤との相溶性が悪くなり、塗膜の光沢不良や膜耐性の劣化が発生する。これは、相溶性が悪いとバインダー樹脂が均一な塗膜を形成できないことによる。インキ中の顔料濃度によって最適な比率が異なるのは、インキ中の顔料が少ない場合は、系中に存在する分散剤量が相対的に少なくなり、光沢不良に対する影響度が小さくなるからである。
分散剤は顔料の分散性およびインク組成物の保存安定性を向上させるために使用する。顔料は分散剤との相互作用で分散安定化しているため、顔料吸着サイトである塩基性基を含むものを使用することが好ましく、1級アミンまたは2級アミンのうち少なくとも1つを含む塩基性分散剤を用いることが更に好ましい。そのうちポリエステル系塩基性分散剤が、溶剤への溶解性、分散液の保存安定性の面から最も好ましい。
塩基性分散剤の具体例としては、ルーブリゾール社製のソルスパーズ11200、ソルスパーズ13240、ソルスパーズ16000、ソルスパーズ18000、ソルスパーズ20000、ソルスパーズ26000、ソルスパーズ28000、ソルスパーズ31845、ソルスパーズ32500、ソルスパーズ32550、ソルスパーズ32600、ソルスパーズ33000、ソルスパーズ34750、ソルスパーズ35100、ソルスパーズ35200、ソルスパーズ37500、ソルスパーズ38500、ソルスパーズ39000、ソルスパーズ53095が挙げられる。ポリエステル系塩基性分散剤の具体例としては、 ルーブリゾール社製のソルスパーズ13940、17000、24000、32000、味の素ファインテクノ社製のアジスパーPB821、PB822、PB823、PB824、PB827等が挙げられる。これらを顔料、溶剤の種類にあわせて使用することができる。分散剤はインキ中に0.1〜10重量%含まれることが好ましい。
本発明のインキ組成物において、バインダー樹脂としては酸価10mgKOH/g以下の樹脂を使用する。バインダー樹脂は印刷物の塗膜耐性を向上、非吸収性基材へ印刷した際の密着性を向上させることができる。しかし、酸価が10mgKOH/g以上の高酸価の樹脂は、極性基を有するものが多く、得られた印刷物の塗膜がアルコールやガソリンといった溶剤に対する耐性が十分に得られない。
バインダー樹脂は、アクリル系樹脂、スチレン−アクリル系樹脂、スチレン−マレイン酸系樹脂、ロジン系樹脂、ロジンエステル系樹脂、エチレン−酢ビ系樹脂、石油樹脂、クマロンインデン系樹脂、テルペンフェノール系樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、エポキシ系樹脂、セルロース系樹脂、塩酢ビ系樹脂、キシレン樹脂、アルキッド樹脂、脂肪族炭化水素樹脂、ブチラール樹脂、マレイン酸樹脂、フマル酸樹脂等が挙げられる。樹脂の具体例としては、三菱レイヨン社製のBR−50、BR−52、MB−2539、BR−60、BR−64、BR−73、BR−75、MB−2389、BR−80、BR−82、BR−83、BR−84、BR−85、BR−87、BR−88、BR−90、BR−90、BR−95、BR−96、BR−100、BR−101、BR−102、BR−105、BR−106、BR−107、BR−108、BR−110、BR−1122、BR−113、MB−2660、MB−2952、MB−3012、MB−3015、MB−7033、BR−115、MB−2478、BR−116、BR−117、BR−118、BR−122、ウィルバー・エリス社製のA−11、A−14、A−21、B−60、B−64、B−66、B−72、B−82、B−44、B−48N、B−67、B−99Nが挙げられる。樹脂はインキ中に0.1〜20重量%含まれることが好ましい。これらの樹脂を単独で用いても、2種類以上を組み合わせても良い。印刷物の耐性の点からアクリル系樹脂、スチレン−アクリル系樹脂が好ましい。
バインダー樹脂はメタクリル酸メチルエステル、メタクリル酸ブチルエステル、スチレンまたはα-メチル-スチレンを構成モノマー成分として少なくとも1つ以上含むアクリル系樹脂である事が好ましい。酸価を10mgKOH/g以下に調整することが容易であると共に、疎水性が高いため、塗膜の耐性を向上させることが可能となる。
バインダー樹脂は、重量平均分子量が5,000以上50,000以下、好ましくは10,000以上40,000以下、更に好ましくは15,000以上30,000以下であるのがよい。分子量が高すぎるとインキ組成物の粘度が高くなり、十分な流動性が得られない。分子量が低すぎると塗膜の耐性が弱く十分な膜耐性が得られない。重量平均分子量はゲルパーミッションクロマトグラフィーによりスチレン換算分子量として求められる。
バインダー樹脂は、ガラス転移点が50℃以上。好ましくは70℃以上、更に好ましくは90℃以上であるのがよい。ガラス転移点が低すぎると、塗膜耐性が弱く、べたつきのある印刷物となる。
本発明は更に塩化ビニル系樹脂を含むことが好ましい。塩化ビニル系樹脂を組み合わせる割合を変化させることによって、広範な印刷媒体に対する密着性やインキの粘度をコントロールすることができる。中でも、溶解性の観点から塩酢ヒ゛系樹脂が好ましい。塩酢ヒ゛系樹脂は、重量平均分子量が5,000以上50,000以下、好ましくは10,000以上40,000以下、更に好ましくは15,000以上30,000以下であるのがよい。塩酢ヒ゛系樹脂の具体例としては、ダウケミカルズ社製のユーカーソリューションビニル樹脂VYHD、VYHH、VMCA、VROH、VYLF−X、日信科学工業製のソルバイン樹脂CL、CNL、C5R、TA5R、ワッカー社製のE15/45、H14/36、H15/42、H15/50、H11/59、H40/43、H40/50、H40/55、H40/60、H15/45M、E15/45M、E15/40Aが挙げられる。
酸価10mgKOH/gのバインダー樹脂(A)と塩化ビニル系樹脂(C)の比率は、0.1≦A/C≦1.5が好ましく、更に好ましくは0.2≦A/C≦1.0がよい。A/Cの値が小さいと、バインダー樹脂が少ないために塗膜形成が不十分であり、膜耐性や乾燥性が劣る。A/Cの値が大きいと、塩化ビニル系樹脂が多いため乾燥性が劣る。
本発明に使用する主溶剤は沸点150℃以上の(ポリ)アルキレングリコール誘導体を用いる。沸点が低すぎると、インクジェットインキとして使用した際に、ノズル上での乾燥が速まり、詰まりの原因となる。更には引火点が61℃以上である事が好ましい。引火点が61℃未満であると、国際輸送関係法規における船舶輸送の場合の危険物において、高引火性液体に分類され、運搬、輸送時に制約を受ける。引火点が70℃以上である事が更に好ましい。70℃以上となると消防法上の危険物第4類、第3石油類に分類され、製造、運搬、輸送、貯蔵時の制約が少なくなる。
これらの化合物としては、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールn−プロピルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジエチルエーテル等のグリコールエーテル類が上げられる。
更に、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート、エチレングリコールモノエチルエーテルプロピオネート、エチレングリコールモノブチルエーテルプロピオネート、ジエチレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルプロピオネート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルプロピオネート、プロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート、エチレングリコールモノメチルエーテルブチレート、エチレングリコールモノエチルエーテルブチレート、エチレングリコールモノブチルエーテルブチレート、ジエチレングリコールモノメチルエーテルブチレート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルブチレート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルブチレート、プロピレングリコールモノメチルエーテルブチレート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルブチレート等のグリコールモノアセテート類があげられる。
更に、エチレングリコールジアセテート、ジエチレングリコールジアセテート、プロピレングリコールジアセテート、ジプロピレングリコールジアセテート、エチレングリコールアセテートプロピオネート、エチレングリコールアセテートブチレート、エチレングリコールプロピオネートブチレート、エチレングリコールジプロピオネート、エチレングリコールジブチレート、ジエチレングリコールアセテートプロピオネート、ジエチレングリコールブチレート、ジエチレングリコールプロピオネートブチレート、ジエチレングリコールジプロピオネート、ジエチレングリコールジブチレート、プロピレングリコールアセテートプロピオネート、プロピレングリコールアセテートブチレート、プロピレングリコールプロピオネートブチレート、プロピレングリコールジプロピオネート、プロピレングリコールジブチレート、ジプロピレングリコールアセテートプロピオネート、ジプロピレングリコールアセテートブチレート、ジプロピレングリコールプロピオネートブチレート、ジプロピレングリコールジプロピオネート、ジプロピレングリコールジブチレート等のグリコールジアセテート類があげられる。これらの溶剤を単独で使用しても、2種類上を混合しても良い。中でも、樹脂溶解性、ノズル上での乾燥性の観点から(ポリ)エチレングリコールジエーテル系溶剤、(ポリ)エチレングリコールモノエーテルモノエステル系溶剤が好ましい。具体的にはエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールジエチルエーテルが挙げられる。ジエチレングリコールジエチルエーテルは低臭気の観点より特に好ましい。
更に、主溶剤である(ポリ)エチレングリコール系溶剤に追加して、含窒素系またはラクトン系溶剤を添加すると、印刷媒体表面を溶解させることができるため定着性、耐候性等を向上させることができる。例としては、3−メチル−2−オキサゾリジノン、3−エチル−2−オキサゾリジノン、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、γ−ブチロラクトン、ε−カプロラクトン等が挙げられる。添加量としては1〜20%が良いが、好ましくは1〜10%、さらに好ましくは3〜9%が良い。なお、これらの含窒素系またはラクトン系溶剤を過剰に用いると、プリンタ部材への侵食性の観点から不具合が生じるため好ましくない。
本発明に使用される顔料は、印刷インキ、塗料等に使用される種々の顔料が使用できる。このような顔料をカラーインデックスで示すと、ピグメントブラック7、ピグメントブルー15,15:1,15:3,15:4,15:6,60、ピグメントグリーン7,36、ピグメントレッド9,48,49,52,53,57,97,122,149,168,177,178,179,206,207,209,242,254,255、ピグメントバイオレット19,23,29,30,37,40,50、ピグメントイエロー12,13,14,17,20,24,74,83,86,93,94,95,109,110,117,120,125,128,137,138,139,147,148,150,151,154,155,166,168,180,185、213、ピグメントオレンジ36,43,51,55,59,61,71,74等があげられる。また、カーボンブラックについては中性、酸性、塩基性等のあらゆるカーボンブラックを使用することができる。顔料はインキ中に0.1〜10重量%含まれることが望ましい。
本発明のインキ組成物は可塑剤、表面調整剤、紫外線防止剤、光安定化剤、酸化防止剤、加水分解防止剤等の種々の添加剤を使用することができる。
本発明の印刷媒体としては、ポリ塩化ビニル樹脂シート、ポリオレフィン系シート、ガラス、金属等が挙げられ、特に好ましくはポリ塩化ビニル樹脂シートである。
本発明のインキ組成物の印刷方式としては、グラビア印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷、インクジェット印刷等が挙げられ、特に好ましくはインクジェット印刷方式である。
本発明のインキ組成物は、まず始めにペイントシェーカー、サンドミル、ロールミル、メディアレス分散機等によって、単一もしくは混合溶媒中に顔料を樹脂または分散剤によって分散し、得られた顔料分散体を本発明の溶剤で希釈して製造されるものである。
以下、実施例をあげて本発明を具体的に説明するが、本発明は実施例に特に限定されるものではない。なお、実施例中、「部」は「重量部」を表す。
(製造例1)
[バインダー樹脂(H−1)の製造]
反応容器にジエチレングリコールジエチルエーテル(DEDG) 250部を入れ、容器に窒素ガスを注入しながら80℃に加熱して、同温度でメチルメタクリレート 100.0部、及び2,2'−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN) 3.5部の混合物を1時間かけて滴下することにより重合反応を行った。
滴下終了後、さらに80℃で3時間反応させた後、AIBN 1.0部をDEDG50部に溶解させたものを添加し、さらに80℃で1時間反応を続けて、アクリル樹脂の溶液を得た。
DEDGを添加して固形分20%に調整し、バインダー樹脂(H−1)溶液を得た。アクリル樹脂の重量平均分子量は、約25,000であった。
(製造例2〜6)
[バインダー樹脂(H−2)〜(H−6)の製造]
表1に記載した原料と仕込み量を用いた以外は製造例1と同様にして合成を行い、バインダー樹脂(H−2)〜(H−6)の溶液を得た。分子量は温度、重合開始剤の量を変えて表のような製造例のものを用意した。
Figure 2010024352
表1中の略号
DEDG:ジエチレングリコールジエチルエーテル
BGAc:エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート
MMA:メチルメタクリレート
BMA:ブチルメタクリレート
MAA:メタアクリル酸
(製造例7)
[バインダー樹脂(H−7)の製造]
ガス導入管、温度計、コンデンサー、攪拌機を備えた反応容器に、メチルメタクリレート 500部、チオグリセロール 5.5部と、DEDG 511部を仕込み、窒素ガスで置換した。反応容器内を90℃に加熱して、AIBN 0.50部を添加した後7時間反応した。固形分測定により95%が反応したことを確認後、室温まで冷却してアクリル樹脂の溶液を得た。
DEDGを添加して固形分20%に調整し、バインダー樹脂(H−7)溶液を得た。重量平均分子量は、約25,000であった。
(製造例8〜12)
[バインダー樹脂(H−8)〜(H−12)の製造]
表2に記載した原料と仕込み量を用いた以外は製造例7と同様にして合成を行い、片末端領域に1つの遊離カルボキシル基を有するバインダー樹脂(H−8〜12)の固形分20%溶液を得た。
Figure 2010024352
表2中の略称は以下に示す通りである。
MMA:メチルメタクリレート
BMA:n−ブチルメタクリレート
MAA:メタアクリル酸
AIBN:2,2‘−アゾビス(イソブチロニトリル)
BGAc:エチレングリコールモノブチエーテルアセテート
DEDG:ジエチレングリコールジエチルエーテル
まず、下記のような配合で顔料分散体Aを作成した。この分散体は有機溶剤中に顔料および分散剤を投入し、ハイスピードミキサー等で均一になるまで撹拌後、得られたミルベースを横型サンドミルで約1時間分散して作成した。
・LIONOL BLUE FG−7400G(東洋インキ製造社製 フタロシアニン顔料)35.0部
・アジスパーPB821(味の素ファインテクノ社製 顔料分散剤)12.5部
・DEDG 52.5部
更に、下記のような配合で顔料分散体Bを作成した。この分散体は有機溶剤中に顔料および分散剤を投入し、ハイスピードミキサー等で均一になるまで撹拌後、得られたミルベースを横型サンドミルで約1.5時間分散して作成した。
・ YELLOW PIGMENT E4GN(ランクセス社製 ニッケル錯体アゾ顔料) 30.0部
・ソルスパーズ32000(ルーブリゾール社製 顔料分散剤)16.5部
・DEDG 53.5部
更に、下記のような配合で顔料分散体Cを作成した。この分散体は有機溶剤中に顔料および分散剤を投入し、ハイスピードミキサー等で均一になるまで撹拌後、得られたミルベースを横型サンドミルで約1時間分散して作成した。
・REGAL400R(キャボット社製 カーボンブラック)35.0部
・ソルスパーズ24000GR(フーブリゾール社製 顔料分散剤)12.5部
・DEDG 52.5部
更に、下記のような配合で顔料分散体Dを作成した。この分散体は有機溶剤中に顔料および分散剤を投入し、ハイスピードミキサー等で均一になるまで撹拌後、得られたミルベースを横型サンドミルで約1時間分散して作成した。
・Hostaperm Red E5B02(クラリアント社製 キナクリドン顔料)30.0部
・アジスパーPB821(味の素ファインテクノ社製 顔料分散剤)16.5部
・DEDG 53.5部
表3のような配合で実施例1〜19、比較例1〜6の顔料濃度3%以上のインキを作成した。
Figure 2010024352
表3の略号
DEME:ジエチレングリコールメチルエチルエーテル
BGAc:エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート
MOZ:3-メチル-2オキサゾリジノン
EOZ:3-エチル-2-オキサゾリジノン
GBL:ガンマブチロラクトン
εCL:イプシロンカプロラクトン
NMP:N-メチル-2-ピロリドン
NEP:N-エチル-2-ピロリドン
VYHD:ダウケミカル社製 塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂
CL:信越化学工業社製 塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂
H40/43:Wacker社製 塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂
BR605:三菱レイヨン社製 アクリル樹脂(酸価228mgKOH/g、Tg 60℃、モノマー組成MMA/MAA)
J586:BASF社製 アクリル樹脂(酸価108mgKOH/g、Tg60℃モノマー組成 スチレン/アクリル酸/αメチルスチレン)
BR77:三菱レイヨン社製 アクリル樹脂 (酸価18.5gKOH/g Tg80℃ モノマー組成 MMA/BMA/MAA)
表4のような配合で実施例20〜23、比較例7、8の顔料濃度3%未満のインキを作成した
Figure 2010024352
下記の表5から明らかのように、アクリル樹脂と、塩基性分散剤の比率を本発明にて特定した化合物を使用する実施例1〜23のインク組成物は、耐アルコール性、対ガゾリン性、光沢、印字安定性、乾燥性とも全て優れる。これに対し、比較例1、7はアクリル樹脂の比率が高く、光沢に劣る。比較例2、8はアクリル樹脂の比率が低く乾燥性、印字安定性に劣る。比較例3は酸価が高く耐アルコール性、耐ガソリン性、乾燥性に劣り、また分子量が高いために印字安定性に劣る。比較例4,5は酸価が高く、構成モノマーが異なるため、耐アルコール性、耐ガソリン性、乾燥性に劣り、比較例6はアクリル樹脂を含まないため、印字安定性、乾燥性に劣る結果となった。
評価方法について下記に示す。
<耐アルコール性>
実施例1〜23、比較例1〜8で得られたインキ組成物について、(株)セイコーアイ・インフォテック製 ソルベントインクインクジェットプリンターColor Painter 64S Plusにて、表面が無処理のポリ塩化ビニル樹脂シートに印刷し、印刷面をラビングテスター(テスター産業製、型式AB301)にて耐アルコール性を評価。評価条件としては試験用布片(金巾3号)にてエタノール/水=70/30で希釈した液を1滴たらし加重200g、50往復で実施し、塗布面が全く剥ぎ取られなかったものを5、試験用布片に着色が見られたが、印刷面には目立った変化の見られないものを4、試験片が着色、印刷面にも若干の色落ちが見られるものを3、剥ぎ取られたが基材が見えたものを2、インキが剥ぎ取られ、基材が半分以上見えるものを1と評価した。
<耐ガソリン性>
実施例1〜23、比較例1〜8で得られたインキ組成物について、(株)セイコーアイ・インフォテック製 ソルベントインクインクジェットプリンターColor Painter 64S Plusにて、表面が無処理のポリ塩化ビニル樹脂シートに印刷し、印刷面をラビングテスター(テスター産業製、型式AB301)にて耐ガゾリン性を評価。評価条件としては試験用布片(金巾3号)にてガゾリンを1滴たらし加重200g、10往復で実施し、塗布面が全く剥ぎ取られなかったものを5、試験用布片に着色が見られたが、印刷面には目立った変化の見られないものを4、試験片が着色、印刷面にも若干の色落ちが見られるものを3、剥ぎ取られたが基材が見えたものを2、インキが剥ぎ取られ、基材が半分以上見えるものを1と評価した。
<光沢>
実施例1〜23、比較例1〜8で得られたインキ組成物について、(株)セイコーアイ・インフォテック製 ソルベントインクインクジェットプリンターColor Painter 64S Plusにて、表面が無処理のポリ塩化ビニル樹脂シートに印刷し、60°光沢計にて光沢を評価した。
<印刷安定性>
実施例1〜23、比較例1〜8で得られたインキ組成物について、25℃環境下にて(株)セイコーアイ・インフォテック製 ソルベントインクインクジェットプリンターColor Painter 64S Plusにて、表面が無処理のポリ塩化ビニル樹脂シートに50時間連続印刷し、ドット抜け、飛行曲がり又はインクの飛び散りの発生頻度を評価した。
<乾燥性>
実施例1〜23、比較例1〜8で得られたインキ組成物について、25℃環境下にて(株)セイコーアイ・インフォテック製 ソルベントインクインクジェットプリンターColor Painter 64S Plusにて、表面が無処理のポリ塩化ビニル樹脂シートにベタ印刷し、40℃で乾燥するまでの時間を計測した。具体的には、10秒毎に触手試験を行い、手にインキが付着しなくなる時間を計測した。
Figure 2010024352

Claims (10)

  1. 少なくとも酸価10mgKOH/g以下であるバインダー樹脂、塩基性分散剤、顔料、および有機溶剤を含む事を特徴とするインキ組成物。
  2. 酸価10mgKOH/g以下であるバインダー樹脂(A)と塩基性分散剤(B)の比率が下記の範囲であることを特徴する請求項1記載のインキ組成物。
    インキ中の顔料濃度が3重量%以上の場合は 0.3≦A/B≦ 4.0 (重量比)
    インキ中の顔料濃度が3重量%未満の場合は 1.0≦A/B≦25.0 (重量比)
  3. 塩基性分散剤がポリエステル系分散剤のいずれかである事を特徴とする請求項1または2記載のインキ組成物。
  4. 酸価が10mgKOH/g以下であるバインダー樹脂がアクリル系樹脂であることを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載のインキ組成物
  5. アクリル系樹脂がメタクリル酸メチルエステル、メタクリル酸ブチルエステル、スチレンまたはα-メチル-スチレンを構成モノマー成分として少なくとも1つ以上含むことを特徴とする請求項1ないし4いずれか記載のインキ組成物。
  6. アクリル系樹脂のガラス転移点が50℃以上、かつ、重量平均分子量Mwが5、000以上、50,000以下であることを特徴とする請求項1ないし5いずれか記載のインキ組成物。
  7. 有機溶剤が沸点150℃以上の(ポリ)アルキレングリコール誘導体の少なくとも1つであることを特徴とする請求項1ないし6いずれか記載のインキ組成物。
  8. 更に有機溶剤として、N-アルキル-ピロリドン、3-アルキル-2-オキサゾリジノンまたはラクトン系溶剤のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1ないし7いずれか記載のインキ組成物。
  9. 更に塩化ビニル系樹脂を含むことを特徴とする請求項1ないし8いずれか記載のインキ組成物。
  10. 請求項1ないし9いずれか記載のインクジェットインキ。


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