JP2010020109A - パターン反転用樹脂組成物及び反転パターン形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】パターン反転用樹脂組成物は、被加工基板上にレジストパターンを形成する工程と、レジストパターンのパターン間にパターン反転用樹脂組成物を埋め込む工程と、レジストパターンを除去し、反転パターンを形成する工程と、を備える反転パターン形成方法において用いられるものであって、特定のアクリロイルオキシアルキル基を有する構成単位を含むポリシロキサンと、有機溶剤と、を含有する。
【選択図】なし
Description
そのため、埋め込み性に優れる反転パターン形成用材料が求められている。また、このような反転パターン形成用材料には、被加工基板上に形成されたフォトレジストパターンとインターミキシングしないことが必要であり、且つ酸素アッシング耐性及び保存安定性等にも優れていることが求められている。更に、通常フォトレジストパターンは反射防止膜を併用して形成されるため、反転パターン形成用材料には、レジストパターンとの密着性に優れていることが求められている。しかしながら、反転パターン形成用材料として具体的な材料の提案がまだなされていないのが現状である。
[1]〔1〕被加工基板上にフォトレジストパターンを形成する工程と、
〔2〕前記フォトレジストパターンのパターン間にパターン反転用樹脂組成物を埋め込む工程と、
〔3〕前記フォトレジストパターンを除去し、反転パターンを形成する工程と、を備える反転パターン形成方法において用いられるパターン反転用樹脂組成物であって、
ポリシロキサンと、有機溶剤と、を含有しており、
前記ポリシロキサンは、下記式(1)で表される構成単位と、下記式(2)で表される構成単位と、を含むことを特徴とするパターン反転用樹脂組成物。
[3]前記ポリシロキサンに含まれる全ての構成単位の合計を100モル%とした場合に、上記式(1)で表される構成単位の含有割合が1〜50モル%であり、上記式(2)で表される構成単位の含有割合が50〜99モル%である前記[1]又は[2]に記載のパターン反転用樹脂組成物。
[4]前記有機溶剤が、炭素数2〜10の直鎖状又は分岐状のアルコールである前記[1]乃至[3]のいずれかに記載のパターン反転用樹脂組成物。
[5]〔1〕被加工基板上にフォトレジストパターンを形成する工程と、
〔2〕前記フォトレジストパターンのパターン間にパターン反転用樹脂組成物を埋め込む工程と、
〔3〕前記フォトレジストパターンを除去し、反転パターンを形成する工程と、を備える反転パターン形成方法であって、
前記パターン反転用樹脂組成物は、ポリシロキサンと、有機溶剤と、を含有しており、且つ、前記ポリシロキサンは、下記式(1)で表される構成単位と、下記式(2)で表される構成単位と、を含むことを特徴とする反転パターン形成方法。
[1]反転パターンの形成方法
本発明における反転パターン形成方法は、〔1〕被加工基板上にフォトレジストパターンを形成する工程(以下、「工程〔1〕」という)と、〔2〕前記フォトレジストパターンのパターン間にパターン反転用樹脂組成物を埋め込む工程(以下、「工程〔2〕」という)と、〔3〕前記フォトレジストパターンを除去し、反転パターンを形成する工程(以下、「工程〔3〕」という)と、を備えている。
このレジストパターンの形成方法は特に限定されず、公知のフォトリソグラフィ工程を用いて形成することができる。例えば、下記のように形成することができる。
まず、前記被加工基板上にレジスト組成物溶液を塗布し、乾燥することでフォトレジスト膜を形成する。次いで、形成されたレジスト膜の所用領域に、所定パターンのマスクを介して放射線を照射して露光を行う。その後、露光部を現像することにより、所定パターンのフォトレジストパターンを形成することができる。
また、レジスト組成物溶液を塗布した後の乾燥手段は特に限定されないが、例えば、予備加熱することにより、塗膜中の溶剤を揮発させることができる。この加熱条件は、レジスト組成物溶液の配合組成によって適宜調整されるが、通常、30〜200℃程度、好ましくは50〜150℃である。
更に、乾燥後に得られる前記レジスト膜の厚みは特に限定されないが、通常、10〜1000nmであり、好ましくは50〜500nmである。
また、露光量等の露光条件は、レジスト組成物溶液の配合組成や添加剤の種類等に応じて適宜選定される。
更に、前記露光後には、加熱処理を行うことが好ましい。この加熱処理により、樹脂成分中の酸解離性基の解離反応が円滑に進行させることができる。この加熱条件は、レジスト組成物溶液の配合組成によって適宜選択されるが、加熱温度は通常、30〜200℃、好ましくは50〜170℃である。また、加熱時間は通常10〜300秒間、好ましくは30〜180秒間である。
また、前記アルカリ性水溶液からなる現像液には、界面活性剤等を適量添加することもできる。
尚、アルカリ性水溶液からなる現像液で現像したのちは、一般に、水で洗浄して乾燥する。
具体的には、前記レジストパターンが形成された被加工基板上に、パターン反転用樹脂組成物が、回転塗布、流延塗布、ロール塗布等の適宜の塗布手段によって、前記被加工基板上に塗布されて、前記レジストパターン間にパターン反転用樹脂組成物が埋め込まれる。尚、この工程〔2〕で用いられるパターン反転用樹脂組成物については、後段で詳細を説明する。
前記乾燥手段は特に限定されないが、例えば、焼成することにより、塗膜中の有機溶剤を揮発させることができる。この焼成条件は、パターン反転用樹脂組成物の配合組成によって適宜調整されるが、焼成温度は通常80〜180℃、好ましくは80〜150℃である。この焼成温度が、80〜180℃である場合には、後述の平坦化工程、特にウェットエッチバック法による平坦化加工を円滑に行うことができる。尚、この加熱時間は通常10〜300秒間、好ましくは30〜180秒間である。
また、乾燥後に得られるパターン反転用樹脂膜の厚みは特に限定されないが、通常10〜1000nmであり、好ましくは50〜500nmである。
具体的には、まず、前記レジスト膜の上表面を露出するための平坦化加工が行われる。次いで、酸素エッチングにより前記レジストパターンが除去され、所定の反転パターンが得られる。
前記平坦化加工で利用される平坦化法としては、ドライエッチバック、ウェットエッチバック等のエッチング法や、CMP法等を用いることができる。これらのなかでも、ドライエッチバック、CMP法が好ましい。尚、平坦化加工における加工条件は特に限定されず、適宜調整できる。
また、前記酸素エッチングには、酸素プラズマ灰化装置、オゾンアッシング装置等の公知のレジスト剥離装置を用いることができる。
尚、エッチング加工条件は特に限定されず、適宜調整できる。
前記工程〔1〕では、図1の(a)に示すように、反射防止膜2が形成された被加工基板1上に、レジスト組成物溶液が塗布され、加熱等による乾燥工程を経て所定膜厚のレジスト膜3が形成される。そして、レジスト膜3の所用領域に、所定パターンのマスクを介して放射線等の照射による露光が行われた後、現像されることによってレジストパターン31が形成される〔図1の(b)参照〕。
次いで、前記工程〔2〕では、図1の(c)に示すように、レジストパターン31のパターン間にパターン反転用樹脂組成物が埋め込まれるように、パターン31が形成された被加工基板1上にパターン反転用樹脂組成物が塗布され、加熱等による乾燥工程を経てパターン反転用樹脂膜4が形成される。
その後、前記工程〔3〕では、図1の(d)に示すように、レジスト膜31の上表面が露出するように、エッチバック法やCMP法等の手段により平坦化加工が行われる。次いで、酸素エッチングにより、パターン31が除去されることで、反転パターン41が形成される〔図1の(e)参照〕。
本発明におけるパターン反転用樹脂組成物は、ポリシロキサン及び有機溶剤を含有するものであり、前述の本発明の反転パターン形成方法において用いられるものである。
前記ポリシロキサンは、下記式(1)で表される構成単位[以下、「構成単位(1)」という。]、及び下記式(2)で表される構成単位[以下、「構成単位(2)」という。]を含有する。
前記式(1)におけるR1の炭素数1〜4のアルキル基は、直鎖状であっても分岐状であってもよく、例えば、メチル基、エチル基、n‐プロピル基、i‐プロピル基、n‐ブチル基、2−メチルプロピル基、1−メチルプロピル基、t−ブチル基等が挙げられる。
R2Si(OR3)3 (i)
〔式(i)において、R2は下記式(a)で表される基を表し、R3は炭素数1〜4のアルキル基を表す。〕
また、前記式(i)におけるR3の炭素数1〜4のアルキル基は、直鎖状であっても分岐状であってもよく、例えば、メチル基、エチル基、n‐プロピル基、i‐プロピル基、n‐ブチル基、2−メチルプロピル基、1−メチルプロピル基、t−ブチル基等が挙げられる。
尚、これらの単量体は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記構成単位(2)を与える単量体としては、例えば、下記式(ii)で表されるシラン化合物等を挙げることができる。
Si(OR5)4 (ii)
〔式(ii)において、R5は1価の有機基を表す。〕
尚、これらの単量体は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記式(3)のR6における炭素数1〜5のアルキル基は、直鎖状であっても分岐状であってもよく、例えば、メチル基、エチル基、n‐プロピル基、i‐プロピル基、n‐ブチル基、2−メチルプロピル基、1−メチルプロピル基、t−ブチル基、ペンチル基等が挙げられる。
また、前記R6が−OR7である場合における、R7の炭素数1〜5のアルキル基は、直鎖状であっても分岐状であってもよく、例えば、メチル基、エチル基、n‐プロピル基、i‐プロピル基、n‐ブチル基、2−メチルプロピル基、1−メチルプロピル基、t−ブチル基、ペンチル基等が挙げられる。
R9Si(OR10)3 (iii)
〔式(iii)において、R9は下記式(b)で表される基を表し、R10は1価の有機基を表す。〕
また、前記式(iii)のR10における1価の有機基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、γ−アミノプロピル基、γ−グリシドキシプロピル基、γ−トリフロロプロピル基等の置換基を有していてもよいアルキル基等が挙げられる。これらのなかでも、メチル基、エチル基が好ましい。尚、各R10は全て同一であってもよいし、全て又は一部が異なっていてもよい。
尚、これらの単量体は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記式(4)におけるR8の炭素数1〜4のアルキル基は、直鎖状であっても、分岐状であってもよく、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、2−メチルプロピル基、1−メチルプロピル基、t−ブチル基等が挙げられる。
R13Si(OR14)3 (iv)
〔式(iv)において、R13は直鎖状若しくは分岐状の炭素数1〜4のアルキル基を表し、R14は1価の有機基を表す。〕
また、R14における1価の有機基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、γ−アミノプロピル基、γ−グリシドキシプロピル基、γ−トリフロロプロピル基等の置換基を有していてもよいアルキル基等が挙げられる。これらのなかでも、メチル基、エチル基が好ましい。尚、各R14は全て同一であってもよいし、全て又は一部が異なっていてもよい。
尚、これらの単量体は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記ポリシロキサンは、前記構成単位(1)〜(4)以外にも、他の構成単位を更に含有していてもよい。
前記他の構成単位としては、例えば、ジメチルジメトキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジプロピルジメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、(3−アクリロキシプロピル)メチルジメトキシシラン、ジ−tert−ブチルジクロロシラン、ジエトキシジビニルシラン、ジ(3−メタクリロキシプロピル)ジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメシチルジメトキシシラン、ジメシチルジクロロシシラン、ジイソプロピルジメトキシシラン、ジイソブチルジメトキシシラン、ジメチルジアセトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジシクロペンチルジメトキシシラン、ジ−n−ブチルジクロロシラン、ジ−t−ブチルジクロロシラン、ジ−シクロへキシルジクロロシラン、アセトキシプロピルジクロロシラン、(3−アクリロキシプロピル)メチルジクロロシラン、アリルへキシルジクロロシラン、アリルメチルジクロロシラン、アリルフェニルジメトキシシラン、アミノプロピルメチルジエトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、ジフェニルジクロロシラン、ジメタクリロキシジメトキシシラン、t−ブチルメチルジクロロシラン、t−ブチルフェニルジクロロシラン、2−(カルボメトキシ)エチルメチルジクロロシラン、2−シアノエチルメチルジクロロシラン、3−シアノプロピルメチルジクロロシラン、3−シアノプロピルメチルジメトキシシラン、3−シアノプロピルフェニルジクロロシラン、シクロへキシルエチルジメトキシシラン、シクロへキシルメチルジメトキシシラン、シクロへキシルメチルジクロロシラン、メルカプトメチルメチルジエトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、イソブチルメチルジメトキシシラン、フェニルメチルジクロロシラン、エチルメチルジクロロシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、p−トリルメチルジクロロシラン、フェネチルメチルジクロロシラン、ジ(p−トリル)ジクロロシラン、ジ(3−グリシドキシ)プロピルジメトキシシラン、ジ(3−グリシドキシ)プロピルジエトキシシラン、(3−シクロヘキセニル)プロピルジメトキシシラン等の単量体に由来する構成単位が挙げられる。
尚、この他の構成単位は、1種のみ含まれていてもよいし、2種以上含まれていてもよい。
また、前記構成単位(2)の含有割合は、ポリシロキサンに含まれる全ての構成単位の合計を100モル%とした場合に、50〜99モル%であることが好ましく、より好ましくは50〜80モル%、更に好ましくは50〜60モル%である。この含有量が50モル%未満の場合には、酸素アッシング耐性不良となるおそれがある。一方、99モル%を超える場合には、組成物の保存安定性不良となるおそれがある。
また、前記構成単位(4)の含有割合は、ポリシロキサンに含まれる全ての構成単位の合計を100モル%とした場合に、50モル%以下であることが好ましく、より好ましくは1〜40モル%、更に好ましくは1〜30モル%である。
更に、前記他の構成単位の含有割合は、ポリシロキサンに含まれる全ての構成単位の合計を100モル%とした場合に、10モル%以下であることが好ましく、より好ましくは1〜8モル%、更に好ましくは1〜5モル%である。
尚、このシラノール存在比は、Si29−NMRにより測定することができる。
また、前記有機溶剤は、前記ポリシロキサンを溶解可能であり、被加工基板上に予め形成されたフォトレジストパターンを溶解しないものであれば特に限定されない。具体的には、例えば、アルコール、エーテル、エステル等や、これらを含有するものが挙げられる。これらのなかでも、アルコールが好ましい。
尚、この有機溶剤は、1種の成分のみから構成されていてもよいし、2種以上の成分の混合物であってもよい。
これらのなかでも、1−ブタノール、2−ブタノール、ペンタノール、シクロペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、4−メチル−2−ペンタノール、ヘプタノール、シクロヘプタノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテルが好ましく、1−ブタノール、2−ブタノール、ペンタノール、シクロペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、4−メチル−2−ペンタノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテルがより好ましい。
更に、前記エステルとしては、例えば、乳酸メチル、乳酸エチル等が挙げられる。
本発明におけるパターン反転用樹脂組成物には、前記ポリシロキサン及び前記有機溶剤以外にも、界面活性剤、架橋剤等の他の添加剤を含有させることができる。
本発明におけるパターン反転用樹脂組成物を調製する方法は特に限定されないが、例えば、アルコキシシランを出発原料として、水及び触媒の存在下で加水分解及び/又は縮合させることでポリシロキサンを得る。より具体的には、前記出発原料を溶媒中に溶解し、この溶液中に水を断続的に或いは連続的に添加する。このとき、触媒は、予め溶媒中に溶解又は分散させておいてもよく、添加される水中に溶解又は分散させておいてもよい。また、加水分解反応及び/又は縮合反応を行うための温度は、通常、0〜100℃である。尚、前記出発原料であるアルコキシシランとしては、前述のポリシロキサンにおける各構成単位[前記構成単位(1)〜(4)及び他の構成単位]を与える単量体等が挙げられる。
次いで、得られたポリシロキサンと、前記有機溶剤と、必要に応じて前記他の添加剤とを混合することにより、パターン反転用樹脂組成物を調製することができる。この際、ポリシロキサンの固形分濃度は適宜調整することができるが、例えば、1〜30質量%、特に5〜20質量%とすることができる。
また、前記触媒としては、例えば、金属キレート化合物、有機酸、無機酸、有機塩基、無機塩基等を挙げることができる。これらのなかでも、有機塩基を用いると、ポリシロキサン中のシラノールの存在比を低下させることが可能となるため、保存安定性の良好な組成物を得ることが可能となる。
実施例1〜4及び比較例1〜2の各パターン反転用樹脂組成物を以下のようにして調製した。尚、本実施例においては、重量平均分子量及びSi29−NMRの測定を下記の要領で行った。また、本実施例においては、下記化合物(M−1)〜(M−4)を、ポリシロキサンを合成する際の単量体として用いた。
(1)重量平均分子量(Mw)
東ソー社製のGPCカラム(商品名「G2000HXL」2本、商品名「G3000HXL」1本、商品名「G4000HXL」1本)を使用し、流量:1.0mL/分、溶出溶媒:テトラヒドロフラン、カラム温度:40℃の分析条件で、単分散ポリスチレンを標準とするゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)により測定した。
(2)Si29−NMR
日本電子(株)製核磁気共鳴分光器、内部標準:テトラメチルシラン、溶媒:重DMSO[(D3C)2S=O]、測定温度:25℃の測定条件で、Si29−NMR測定を実施した。
テトラメチルアンモニウムヒドロキシド1.82gを水5.47gに加熱溶解させて、テトラアンモニウムヒドロキシド水溶液を調製した。その後、調製したテトラアンモニウムヒドロキシド水溶液7.29g、水2.27g、及びメタノール20gを入れたフラスコに、冷却管と、3−(トリメトキシシリル)プロピルメタクリレート[前記化合物(M−1)]1.17g(9.47モル%)、フェニルトリメトキシシラン[前記化合物(M−2)]0.50g(5.07モル%)、メチルトリメトキシシラン[前記化合物(M−3)]2.04g(30.12モル%)、テトラメトキシシラン[前記化合物(M−4)]4.19g(55.35モル%)、及びメタノール25gを入れた滴下ロートをセットした。次いで、オイルバスにて40℃に加熱した後、化合物(M−1)〜(M−4)の単量体を含有するモノマーメタノール溶液をゆっくり滴下し、40℃で1時間反応させた。反応終了後、反応溶液の入ったフラスコを放冷した。
その後、無水マレイン酸2.50gを、水9.18g及びメタノール9.18gに溶解させて別途調製したマレイン酸メタノール溶液21gを入れた滴下ロートをセットし、放冷させた前記反応溶液に滴下し、15分間攪拌した。次いで、4−メチル−2−ペンテノン25gを添加してからエバポレータにセットし、反応溶媒及び反応により生成したメタノールを除去して4−メチル−2−ペンテノン樹脂溶液を得た。
そして、得られた樹脂溶液を分液ロートへ移してから、水40gを添加しての水洗を2回行った。分液ロートよりフラスコへ移した4−メチル−2−ペンテノン樹脂溶液に、4−メチル−2−ペンタノール25gを添加してからエバポレータにセットし、4−メチル−2−ペンテノンを除去して樹脂溶液27gを得た(塩基触媒法)。
尚、得られた樹脂溶液中の固形分(樹脂)の含有割合は、焼成法により測定した結果、13.6%であった。また、固形分(樹脂)の重量平均分子量(Mw)は4000であった。更に、Si29−NMR測定の結果、樹脂中のシラノール存在比は、Si−O−Si結合に対して1.2倍であった。
次いで、上記のようにして得られた反応生成物(樹脂溶液)22.06gを4−メチル−2−ペンタノール37.94gに溶解し、更にこの溶液を孔径0.2μmのフィルターでろ過することにより、実施例1のパターン反転用樹脂組成物を得た。
単量体として、前記化合物(M−1)1.17g(7.71モル%)、前記化合物(M−3)3.2g(38.48モル%)、前記化合物(M−4)5.0g(53.81モル%)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、樹脂溶液26gを得た。
尚、得られた樹脂溶液中の固形分(樹脂)の含有割合は、焼成法により測定した結果、13.1%であった。また、固形分(樹脂)の重量平均分子量(Mw)は4500であった。更に、Si29−NMR測定の結果、樹脂中のシラノール存在比は、Si−O−Si結合に対して1.2倍であった。
次いで、上記反応生成物(樹脂溶液)21.05gを4−メチル−2−ペンタノール34.10gに溶解し、更にこの溶液を孔径0.2μmのフィルターでろ過することにより、実施例2のパターン反転用樹脂組成物を得た。
シュウ酸0.45gを水21.6gに加熱溶解させて、シュウ酸水溶液を調製した。
その後、3−(トリメトキシシリル)プロピルメタクリレート[前記化合物(M−1)]1.17g(9.47モル%)、フェニルトリメトキシシラン[前記化合物(M−2)]0.50g(5.07モル%)、メチルトリメトキシシラン[前記化合物(M−3)]2.04g(30.12モル%)、テトラメトキシシラン[前記化合物(M−4)]4.19g(55.35モル%)、及びプロピレングリコール−1−エチルエーテル53.5gを入れたフラスコに、冷却管と、予め調製しておいたシュウ酸水溶液を入れた滴下ロートをセットした。次いで、オイルバスにて60℃に加熱した後、シュウ酸水溶液をゆっくり滴下し、60℃で4時間反応させた。反応終了後、反応溶液の入ったフラスコを放冷してからエバポレータにセットし、反応により生成したメタノールを除去して樹脂溶液48gを得た(酸触媒法)。
尚、得られた樹脂溶液中の固形分(樹脂)の含有割合は、焼成法により測定した結果、15.3%であった。また、固形分(樹脂)の重量平均分子量(Mw)は2100であった。更に、Si29−NMR測定の結果、樹脂中のシラノール存在比は、Si−O−Si結合に対して1.4倍であった。
次いで、上記反応生成物(樹脂溶液)14.89gを4−メチル−2−ペンタノール45.56gに溶解し、更にこの溶液を孔径0.2μmのフィルターでろ過することにより、実施例3のパターン反転用樹脂組成物を得た。
単量体として、前記化合物(M−1)1.17g(7.71モル%)、前記化合物(M−3)3.2g(38.48モル%)、前記化合物(M−4)5.0g(53.81モル%)を用いたこと以外は、実施例3と同様にして、樹脂溶液46gを得た。
尚、得られた樹脂溶液中の固形分(樹脂)の含有割合は、焼成法により測定した結果、15.1%であった。また、固形分(樹脂)の重量平均分子量(Mw)は2400であった。更に、Si29−NMR測定の結果、樹脂中のシラノール存在比は、Si−O−Si結合に対して1.3倍であった。
次いで、上記反応生成物(樹脂溶液)15.15gを4−メチル−2−ペンタノール30.30gに溶解し、更にこの溶液を孔径0.2μmのフィルターでろ過することにより、実施例4のパターン反転用樹脂組成物を得た。
単量体として、前記化合物(M−2)0.99g(4.98モル%)、前記化合物(M−3)3.4g(24.90モル%)、前記化合物(M−4)10.7g(70.12モル%)を用いたこと以外は、実施例3と同様にして、樹脂溶液48gを得た。
尚、得られた樹脂溶液中の固形分(樹脂)の含有割合は、焼成法により測定した結果、16.3%であった。また、固形分(樹脂)の重量平均分子量(Mw)は1200であった。更に、Si29−NMR測定の結果、樹脂中のシラノール存在比は、Si−O−Si結合に対して3.2倍であった。
次いで、上記反応生成物(樹脂溶液)14.72gを4−メチル−2−ペンタノール45.28gに溶解し、更にこの溶液を孔径0.2μmのフィルターでろ過することにより、比較例1のパターン反転用樹脂組成物を得た。
単量体として、前記化合物(M−2)0.99g(4.98モル%)、前記化合物(M−3)3.4g(24.90モル%)、前記化合物(M−4)10.7g(70.12モル%)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、樹脂溶液25gを得た。
尚、得られた樹脂溶液中の固形分(樹脂)の含有割合は、焼成法により測定した結果、13.8%であった。また、固形分(樹脂)の重量平均分子量(Mw)は4700であった。更に、Si29−NMR測定の結果、樹脂中のシラノール存在比は、Si−O−Si結合に対して1.6倍であった。
次いで、上記反応生成物(樹脂溶液)16.08gを4−メチル−2−ペンタノール28.30gに溶解し、更にこの溶液を孔径0.2μmのフィルターでろ過することにより、比較例2のパターン反転用樹脂組成物を得た。
実施例1〜4及び比較例1〜2における各パターン反転用樹脂組成物について、下記のように各性能評価を行った。その評価結果を表2に示す。
(1)フォトレジスト膜とのインターミキシング性
シリコンウェハの表面に、レジスト組成物溶液〔JSR(株)製、商品名「AR230JN」〕をスピンコーターによって塗布した後、126℃のホットプレート上で90秒間乾燥して、膜厚170nmのレジスト膜が形成された基板を得た。次いで、前記レジスト膜上に、実施例1〜4及び比較例1〜2の各パターン反転用樹脂組成物を塗布した。次いで2.38%テトラメチルアンモニウムハイドロキサイド水溶液に30秒間浸漬して反転用樹脂組成物を除去した後に、分光エリプソメーターにより、レジスト膜の膜厚を測定した。
そして、その膜厚と初期膜厚との差が50Å未満のものを「○」とし、50Å以上のものを「×」として、フォトレジスト膜とのインターミキシング性を評価した。
シリコンウェハの表面に、反射防止膜用材料〔日産化学(株)製、商品名「ARC29」〕をスピンコーターによって塗布した後、205℃のホットプレート上で60秒間乾燥して、膜厚が77nmの反射防止膜(レジスト下層膜)を形成したものを被加工基板として用いた。
次いで、前記レジスト下層膜上にレジスト組成物溶液〔JSR(株)製、商品名「AR230JN」〕を塗布し、126℃で90秒間乾燥した。この際のレジスト膜の膜厚は205nmに制御した。その後、ArFエキシマレーザ照射装置〔(株)ニコン製〕を用い、ArFエキシマレーザ(波長193nm)を0.130μmのライン・アンド・スペースパターンを有する石英製マスクを介して、前記レジスト膜が形成された被加工基板に16.5mJ照射した。次いで、被加工基板を126℃で90秒間加熱した。その後、2.38%テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド水溶液で40秒間現像処理を行い、基板上にフォトレジストパターンを形成した。
次いで、前記フォトレジストパターン上及びパターン間に、実施例1〜4及び比較例1〜2の各パターン反転用樹脂組成物をスピンコーターによって塗布し、120℃のホットプレートで60秒間乾燥することにより、膜厚150nmのパターン反転用樹脂組成物からなるパターン反転用樹脂膜を形成した。
そして、得られた基板の断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察して、前記レジストパターン間に、各パターン反転用樹脂組成物が隙間なく埋め込まれている場合を「○」とし、ボイドが生じている場合を「×」として、レジストパターンへの埋め込み性を評価した。
シリコンウェハの表面に、反射防止膜用材料〔日産化学(株)製、商品名「ARC29」〕をスピンコーターによって塗布した後、205℃のホットプレート上で60秒間乾燥して、膜厚が77nmの反射防止膜(レジスト下層膜)を形成したものを被加工基板として用いた。
次いで、前記レジスト下層膜上にレジスト組成物溶液〔JSR(株)製、商品名「AIM5056JN」〕を塗布し、90℃で60秒間乾燥した。この際のレジスト膜の膜厚は120nmに制御した。その後、ArFエキシマレーザ照射装置〔(株)ニコン製〕を用い、ArFエキシマレーザ(波長193nm)を90nmのライン・アンド・スペースパターンを有する石英製マスクを介して、前記レジスト膜が形成された被加工基板に27.0mJ照射した。次いで、被加工基板を115℃で60秒間加熱した。その後、2.38%テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド水溶液で30秒間現像処理を行い、基板上にフォトレジストパターンを形成した。
次いで、前記フォトレジストパターン上及びパターン間に、実施例1〜4及び比較例1〜2の各パターン反転用樹脂組成物をスピンコーターによって塗布し、120℃のホットプレートで60秒間乾燥することにより、膜厚150nmのパターン反転用樹脂組成物からなるパターン反転用樹脂膜を形成した。
そして、得られた基板の断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察して、前記レジストパターンと、前記レジストパターン間に形成された各パターン反転用樹脂膜との間に、剥離が確認されない場合を「○」とし、剥離が確認される場合を「×」として、レジストパターンとの密着性を評価した。
前述のようにして形成したパターン反転用樹脂膜に対して、バレル型酸素プラズマ灰化装置「PR−501」(ヤマト科学社製)を用いて、300Wで15秒間酸素アッシング処理を行った。
そして、処理前のパターン反転用樹脂膜の膜厚と、処理後のパターン反転用樹脂膜の膜厚との差が5nm以下である場合を「○」とし、5nmを超える場合を「×」として、酸素アッシング耐性を評価した。
シリコンウェハの表面に、スピンコーターを用いて、回転数1500rpm、20秒間の条件にて、実施例1〜4及び比較例1〜2の各パターン反転用樹脂組成物を塗布し、その後120℃のホットプレート上で60秒間乾燥することにより、パターン反転用樹脂膜を形成した。次いで、得られたパターン反転用樹脂膜について、光学式膜厚計(KLA−Tencor社製、型番「UV−1280SE」)を用いて、9点の位置で膜厚を測定し、その平均膜厚を求めた。
また、実施例1〜4及び比較例1〜2の各パターン反転用樹脂組成物を、温度23℃で1ヶ月間保存した後、上記と同様にしてパターン反転用樹脂膜を形成して膜厚を測定し、その平均膜厚を求めた。
そして、保存前のパターン反転用樹脂膜の平均膜厚T0と、保存後のパターン反転用樹脂膜の平均膜厚Tとの差(T−T0)を求め、平均膜厚T0に対するその差の大きさの割合〔(T−T0)/T0〕を膜厚変化率として算出し、その値が5%以下である場合を「○」とし、5%を超える場合を「×」として、保存安定性を評価した。尚、目視により確認できるゲル状の沈殿物が析出している場合も「×」とした。
表2から明らかなように、本実施例1〜4のパターン反転用樹脂組成物は、基板に形成されたレジスト膜とミキシングすることがなく、レジスト膜に形成されたパターン間に良好に埋め込むことができ、且つパターンとの密着性に優れると共に、酸素アッシング耐性及び保存安定性に優れることが確認できた。
Claims (6)
- 前記ポリシロキサンが、アルコキシシランを出発原料として、水及び触媒の存在下で加水分解及び/又は縮合させて得られたものである請求項1に記載のパターン反転用樹脂組成物。
- 前記ポリシロキサンに含まれる全ての構成単位の合計を100モル%とした場合に、上記式(1)で表される構成単位の含有割合が1〜50モル%であり、上記式(2)で表される構成単位の含有割合が50〜99モル%である請求項1又は2に記載のパターン反転用樹脂組成物。
- 前記有機溶剤が、炭素数2〜10の直鎖状又は分岐状のアルコールである請求項1乃至3のいずれかに記載のパターン反転用樹脂組成物。
- 前記パターン反転用樹脂組成物を前記フォトレジストパターンのパターン間に埋め込んだ後、80〜180℃で焼成する工程を備える請求項5に記載の反転パターン形成方法。
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