JP2010019000A - ホールダウン金物 - Google Patents
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Abstract
【課題】一枚の金属板から、打抜きおよび折曲げ成形のみによって、立体造形可能とし、軽量で、製造上のばらつきや、構造耐力のばらつきもなく、施工の容易なホールダウン金物を提供する。
【解決手段】所定厚みの金属板の打抜き折り曲げ成形により形成され、縦長短冊状の取付板2と、取付板2の左右下部に連続して、直角方向に折曲げ形成された一対の平行な一方及び他方のブラケット部4,5と、一方のブラケット部4の水平な上縁部分に突合わされるべく、他方のブラケット部5の水平な上縁部分に一体に折曲げ形成されたボルト取付用の座板7と、前記取付板2に形成された複数の取付孔8と、前記座板7に形成されたボルト挿通孔9とを備え、一方のブラケット部4の上縁部分に突出形成された係合突起部6に、座板7の一方のブラケット部4に対する突合わせ端に形成された係合孔10を嵌合させる。
【選択図】 図2
【解決手段】所定厚みの金属板の打抜き折り曲げ成形により形成され、縦長短冊状の取付板2と、取付板2の左右下部に連続して、直角方向に折曲げ形成された一対の平行な一方及び他方のブラケット部4,5と、一方のブラケット部4の水平な上縁部分に突合わされるべく、他方のブラケット部5の水平な上縁部分に一体に折曲げ形成されたボルト取付用の座板7と、前記取付板2に形成された複数の取付孔8と、前記座板7に形成されたボルト挿通孔9とを備え、一方のブラケット部4の上縁部分に突出形成された係合突起部6に、座板7の一方のブラケット部4に対する突合わせ端に形成された係合孔10を嵌合させる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、柱と土台、胴差し、桁などの横架材との仕口の補強を行うためのホールダウン金物に関するものである。このホールダウン金物は、軸組工法及び枠組壁工法に使用可能である。
木工軸組構造の建物躯体を構成する木材同士の接合は、伝統的工法として、一般にほぞ組などに代表される仕口構造が用いられていたが、最近では耐震強度を増すために、これら仕口部にまたがって補強金具を配置し、釘やボルトなどを介して、結合することによって仕口部を強固な結合構造とする接合工法が採用されている。
このうちホールダウン金物(引寄せ金物)は、下記特許文献1に示すように、柱や縦枠の側面に固定されて、基礎コンクリート(布基礎)に立設されて土台上に突設されたアンカーボルトに結合するものであり、柱そのものをホールダウン金物を介して、基礎コンクリートに緊結する用途に用いられるほか、胴差し、桁などの横架材と柱間の仕口部をより強固に結合するための金具としても用いられる。
このホールダウン金物の基本構造は、柱の側面に木ねじなどを介して固定される縦長短冊状の取付板の下部にボルトを挿通する座板を水平に突設するとともに、座板両側の上部または下部をブラケットを介して取付板に一体化したものであり、ボルトの座板からの突出端にナットを螺合することにより、ボルトに連結するようになっている。
特開2001−24115号公報
しかしながら、従来のホールダウン金物は、複数の金属板を折曲げ加工した後、それらを溶接によって組合わせることによって形成されるものであるため、重いばかりでなく、製造が面倒で、品質にばらつきが生じ、施工の容易性の点でも問題があった。この種のばらつきは、住宅に使用する場合にはあってはならない構造上の欠陥につながる。
そこで本発明は、以上の課題を解決するものであり、その目的とするところは、一枚の金属板から、打抜きおよび折曲げ成形のみによって、立体造形可能とし、軽量で、製造上のばらつきや、構造耐力のばらつきもなく、施工の容易なホールダウン金物を提供するものである。
前記目的を達成するため本発明のホールダウン金物1は、所定厚みの金属板の打抜き折り曲げ成形により形成され、縦長短冊状の取付板2と、取付板2の左右下部に連続して、直角方向に折曲げ形成された一対の平行な一方及び他方のブラケット部4,5と、一方のブラケット部4の水平な上縁部分に突合わされるべく、他方のブラケット部5の水平な上縁部分に一体に折曲げ形成されたボルト取付用の座板7と、前記取付板2に形成された複数の取付孔8と、前記座板7に形成されたボルト挿通孔9とを備え、前記一方のブラケット部4の上縁部分に突出形成された係合突起部6に、前記座板7の一方のブラケット部4に対する突合わせ端に形成された係合孔10を嵌合させるようにしたことを特徴としている。
本発明のホールダウン金物1を製造するためには、所定厚みの金属板を打抜き成形により、縦長短冊状の取付板2と、取付板2の左右下部に連続して谷折線2aを介して折曲げ可能な1対の一方及び他方のブラケット部4,5と、一方のブラケット部4の水平な上縁部分突合わされるべく、他方のブラケット部5の水平な上縁部分に谷折線5aを介して折曲げ可能に一体化されたボルト取付用の座板7と、前記取付板2に打抜かれた複数の取付孔8と、前記座板7に打抜かれたボルト挿通孔9を備えた製品展開形状であって、前記各谷折線 2a,5aに沿って各部を折曲げ成形することにより、前記取付板2の前部に座板7を突出形成するとともに、座板7の下部両側をブラケット部4,5に支持させた状態に立体造形する。
請求項2に示すように、前記係合突起部6及び係合孔10は、一個でもよく、図の実施の形態に示すように前後2個でもよい。さらに、2個以上の複数個形成させることもできる。
係合突起部6の高さを座板7の肉厚と略同等とすることにより、ボルト21の引っ張りによる座板7のずれが防止され、強度が向上する。
係合突起部6の高さを座板7の肉厚と略同等とすることにより、ボルト21の引っ張りによる座板7のずれが防止され、強度が向上する。
請求項3に示すように、前記取付板2の上部側における左右両側には、前記ブラケット部4,5とともに直角方向に折曲げ形成された1対の補強リブ3,3を設けてもよい。
この1対の補強リブ3は、取付板2の上部側における左右両側縁の沿って形成される谷折線2aを介して一方及び他方のブラケット部4,5と一体に、直角方向に折曲げ形成される。
この補強リブ3,3により、板部が補強され、ボルト21の引っ張りにより板部の破断を防止している。
この1対の補強リブ3は、取付板2の上部側における左右両側縁の沿って形成される谷折線2aを介して一方及び他方のブラケット部4,5と一体に、直角方向に折曲げ形成される。
この補強リブ3,3により、板部が補強され、ボルト21の引っ張りにより板部の破断を防止している。
請求項4に示すように、前記座板7の前記一方のブラケット4上への突合わせ端には、一方のブラケット4の外側面に重合する重ね片11を折り曲げ形成させることにより、座板7aがより強固に一体化する。
前記前記係合突起部6及び係合孔10との係合構造とともに、重ね片11を設けることにより、ボルト21の引っ張りによる座板7のずれが防止され、強度が一層向上する。
前記前記係合突起部6及び係合孔10との係合構造とともに、重ね片11を設けることにより、ボルト21の引っ張りによる座板7のずれが防止され、強度が一層向上する。
請求項5に示すように、前記座板7に形成された前記ボルト挿通孔9が、組立状態において、座板7の前後方向に長い長孔であることが望ましい。
このような長孔とすることにより、柱32に固定されるホールダウン金物1と、アンカーボルト21の突出位置のずれを調整することができる。
このような長孔とすることにより、柱32に固定されるホールダウン金物1と、アンカーボルト21の突出位置のずれを調整することができる。
請求項6に示すように、前記座板7の上面には、ボルト挿通孔を有する角座金22を設けることができる。
座板7の上面に角座金22を設けることにより、ボルト21を固定するナット23によって座板7が変形することを抑えることができる。
座板7の上面に角座金22を設けることにより、ボルト21を固定するナット23によって座板7が変形することを抑えることができる。
本発明によると、一枚の金属板を打抜き、折曲げ加工により、ホールダウン金物を形成できるため、従来のような面倒な溶接を省略でき、かつ溶接による品質上のバラツキがなく、製造上及び構造耐力のバラツキ精度が大幅に向上する。
さらに、従来のホールダウン金物に比較し、軽量であって施工の容易性も大幅に向上する。また、従来品よりも取り替えが容易であることから、超長期住宅に対応している。また、軽量でありながら、高い引張耐力が得られる。
さらに、従来のホールダウン金物に比較し、軽量であって施工の容易性も大幅に向上する。また、従来品よりも取り替えが容易であることから、超長期住宅に対応している。また、軽量でありながら、高い引張耐力が得られる。
請求項2又は請求項4記載の発明によると、請求項1の作用効果に加え、係合突起部及び係合孔又は重ね片により、ボルトの引っ張りによる座板のずれが防止され、また、折り曲げ成形が容易となり、座板を確実にブラケット上に突き合せ固定することができる。
請求項3記載の発明によると、請求項1の作用効果に加え、補強リブにより、同一板厚であっても取付板の強度を向上し、変形や破断を防止できる。
請求項5記載の発明によると、請求項1乃至4の作用効果に加え、アンカーボルトの座板に対する挿通位置誤差があっても、長孔形状により誤差を許容できる。
請求項6記載の発明によると、請求項1乃至5の作用効果に加え、アンカーボルトを固定するナットによって座板が変形することを抑えることができる。
図1は、厚肉鋼板を打抜き成形して、ホールダウン金物1の展開形状に形成した状態を示している。図において、このホールダウン金物1は、縦長短冊状の取付板2と、取付板2の左右上部に谷折線2aを介してこれの長手方向に沿って折曲げ可能な1対の補強リブ3および、補強リブ3の下部に連続して同一の谷折線2aを介して折曲げ可能な1対の一方及び他方のブラケット部4,5と、一方のブラケット部4の水平な上縁部分に突設された前後2個の係合突起6と、他方のブラケット部5の水平な上縁部分に谷折線5aを介して折曲げ可能であって、対向する補強リブ3から切離されて形成されたボルト取付用の座板7とを備えている。
取付板2の補強リブ3で囲われる上部内側には、複数の取付孔8が千鳥状に打抜き成形されている。また、座板7の中央には、組立状態において前後方向に長い長孔状のボルト挿通孔9が打抜き成形され、さらにボルト挿通孔9の上部には、前記係合突起6に係合する長方形の前後2個の係合孔10が形成され、各係合孔10の上部側において座板7の一側部には、谷折線7aを介して90°折曲げ可能な重ね片11が一体に延設されている。 一方及び他方のブラケット部4,5は、傾斜底辺の下端が取付板2の下端両側に接する直角三角形状とされている。係合突起6及び係合孔10は、1個でも良い。取付孔8及び取付孔8の挿通されるボルト固定具20(Zビス)の本数を変えることによって、10〜40kNの引張力を得ることが可能となる。
以上の展開形状に亜鉛メッキ、クロームメッキなどの表面防錆処理された厚肉鋼板を打抜き成形後は、各部を曲げ加工により、それぞれの谷折線2a,5a,7aに沿って90°折曲げ成形することによって、図2に示すように、取付板2の上下方向中央位置に、座板7が水平に突出し、その両側下部をブラケット部4,5で支持したホールダウン金物1が立体造形され、ホールダウン金物1が完成する。表面に防錆処理を行っていない厚肉鋼板による場合には、立体造形後、亜鉛メッキ、クロームメッキなどの表面防錆処理を行えば、ホールダウン金物1が完成する。
完成状態で、各部の板厚は均一であり、打抜き、折曲げ成形だけで成形しているために、溶接などの脆弱で、面倒な加工を省略でき、品質が均一であり、その板厚に応じた構造耐力を得ることができるものとなる。
また、取付板2の両側は、補強リブ3によって強度を高められ、各取付孔8にねじ込み固定される木ねじ固定具20の引張り力による取付板2の板面の変形や、破断が防止される。
さらに、座板7に形成された係合孔10には係合突起6が嵌合され、さらにその側部には重ね片11が一方のブラケット部4の外側に重ね合されていることにより、座板7と一方のブラケット部4との接合強度を確保できるようにしている。なお、係合突起6および係合孔10は2つとしたが、1つでも良い。さらに、ボルト挿通孔9は、座板7の前後方向に沿った長孔となり、これに挿通されるアンカーボルト21との位置ずれに対処するようになっている。
図3は、ホールダウン金物1を土台、柱間の仕口構造に適用した場合を示す。図において、アンカーボルト21は、コンクリート基礎30内に下部のJ字形アンカー部21aが埋設され、土台31上に上端が突出している。ボルト21の上端は、柱32の側面に複数の木ねじ固定具20を介して固定されたホールダウン金物1の座板7上に突出し、この突出端に角形平座金22を介してナット23を螺合することにより、土台31と柱32を剛結合するとともに、柱32を、土台31を通じてコンクリート基礎30に一体的に緊結している。
なお、ボルト21の基礎30からの突出位置は、土台31の取付位置に対して元の計画寸法より前後方向に僅かにずれる場合が多いが、前記ボルト挿通孔9が長孔であることによって、この位置ずれを吸収し、許容誤差範囲に収めるようにしている。
図4(a)は、ホールダウン金物1を前記柱が管柱である場合に、これと胴差しとの仕口構造に適用した場合を示している。図において、下階柱32と、上階柱33はこれらと直交して水平配置された胴差し34を介して一直線に鉛直配置されている。上階柱33の側面にはホールダウン金物1が固定され、下階柱32の対向位置における上部側面にもホールダウン金物1が倒立状態に固定されている。そして、胴差し34の上下を貫通して両端にねじ部を形成したボルト21が挿通され、このボルト21の両端をそれぞれの座板7に突出させ、この突出端に角形平座金22を介してナット23を螺合することにより、上下の柱32,33間をボルト21を介して緊結している。
図4(b)は、ホールダウン金物1を柱と、桁との仕口構造に適用した場合を示している。図において、柱32(33)の上部には桁35がこれと直交して水平配置されている。柱32の上部側面にはホールダウン金物1が倒立状態に固定され、桁35の上下を貫通した扁平な角形頭部21bを備えたボルト21の下端が座板7を貫通し、その突出端に角形平座金22を介してナット23を螺合することにより、桁35の下部に柱32(33)の上端をボルト21を介して緊結している。
なお、以上のホールダウン金物1は、以上述べた適用例のほか、柱と横架材の仕口部分における強度向上のため補助結合手段一般に用いることができることは言うまでもない。
1 ホールダウン金物
2 取付板
2a5a,7a 谷折線
3 補強リブ
4,5 ブラケット部
6 係合突起
7 座板
8 取付孔
9 ボルト挿通孔
10 係合孔
11 重ね片
20 固定具
21 ボルト
21a アンカー部
21b 頭部
22 座金
23 ナット
30 コンクリート基礎
31 土台
32,33 柱
34 胴差
35 桁
2 取付板
2a5a,7a 谷折線
3 補強リブ
4,5 ブラケット部
6 係合突起
7 座板
8 取付孔
9 ボルト挿通孔
10 係合孔
11 重ね片
20 固定具
21 ボルト
21a アンカー部
21b 頭部
22 座金
23 ナット
30 コンクリート基礎
31 土台
32,33 柱
34 胴差
35 桁
Claims (6)
- 所定厚みの金属板の打抜き折り曲げ成形により形成され、縦長短冊状の取付板(2)と、取付板(2)の左右下部に連続して、直角方向に折曲げ形成された一対の平行な一方及び他方のブラケット部(4,5)と、一方のブラケット部(4)の水平な上縁部分に突合わされるべく、他方のブラケット部(5)の水平な上縁部分に一体に折曲げ形成されたボルト取付用の座板(7)と、前記取付板(2)に形成された複数の取付孔(8)と、前記座板(7)に形成されたボルト挿通孔(9)とを備え、前記一方のブラケット部(4)の上縁部分に突出形成された係合突起部(6)に、前記座板(7)の一方のブラケット部(4)に対する突合わせ端に形成された係合孔(10)を嵌合させるようにしたことを特徴とするホールダウン金物。
- 前記係合突起部(6)及び係合孔(10)は、一個又は複数個形成されていることを特徴とする請求項1記載のホールダウン金物。
- 前記取付板(2)の上部側における左右両側には、前記ブラケット部(4,5)とともに直角方向に折曲げ形成された1対の補強リブ(3,3)を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のホールダウン金物。
- 前記座板(7)の前記一方のブラケット部(4)上への突合わせ端には、一方のブラケット部(4)の外側面に重合する重ね片(11)が折り曲げ形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のホールダウン金物。
- 前記座板(7)に形成された前記ボルト挿通孔(9)が長孔であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のホールダウン金物。
- 前記座板(7)の上面には、ボルト挿通孔を有する角座金(22)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のホールダウン金物。
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|---|---|---|---|
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