JP2010017891A - 被加飾物表面加飾法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】縫合溝17、突合溝18、折込溝19の何れかの仕立溝20によって複数の区画35に仕切られた装飾品の表面12に、高透過部24を有する可撓性な介在体25を被せ、エネルギーを照射して高透過部24を透過するエネルギー23によって表面の熱可塑性繊維26に熱捲縮、熱収縮、熱溶融の何れかの熱変形を生起させ、その熱変形の差異によって凹凸部分絵柄21を表面の仕立溝に仕切られて隣合う区画に描出する。エネルギーによる熱変形は、仕立溝で向き合う溝壁面36にも生起させ、その溝壁面まで各区画の凹凸部分絵柄を連続させることで、凹凸部分絵柄が仕立溝で途切れることなく連続した広大絵柄11が装飾品の外面に描出される。
【選択図】図1
Description
例えば、JIS指定商品である有効幅が92cmの壁紙では、左右両端部にそれぞれ2cm前後の無柄生地に加えて5cm前後の連結代を設けており、その本体基布に対する比率が1割(10%)前後になるので、その連結代によるロスは無視し難い。
しかし、洋服や履物、袋物、椅子・座椅子カバー等の立体構造物として仕立てられる装飾品では、部分絵柄の連続部分の描出された連結代16を共有する2枚の本体基布15a・15bを2枚の生地10a・10bから切り取らなければならなくなるので、使用する生地が2倍になる(図3参照)。
そして、柄合わせ時には、その2枚の本体基布15a・15bの部分絵柄21a・21bの共通する細部の特徴50aと50b,51aと51b,52aと52b,53aと53b,54aと54b,………を遂一目視確認しなければならないので(図3−Aと図3−B参照)、作業効率が著しく低く、得られる装飾品は極めて高価なものとなる。
表面12の少なくとも一部が熱可塑性繊維26によって構成されており、衣類、履物、袋物、カーテン、緞帳、間仕切り、椅子・座椅子カバー、椅子・座席、座椅子、布団、クッション、寝台等の装飾品の外面を構成している表面材は、被加飾物14として本発明の適用の対象となる。
その被加飾物14は、縫合された縫い目としての縫合溝17、突き合わされた継ぎ目としての突合溝18、一部を窪ませてU字状に折り込まれた折込溝19などの仕立溝20によって複数の区画35a・35b・35c………に表面12が仕切られているものであってもよい。
例えば、介在体25を抜触性繊維と非抜触性繊維によって均一繊維密度に構成し、抜触剤を印捺して抜触性繊維を抜触除去して低繊維密度の高透過領域30を構成し、抜触性繊維と非抜触性繊維によって高低繊維密度のまま残される抜触剤の非印捺箇所によって低透過領域31を構成する。
或いは、介在体25を構成する経編布帛の編成過程で経糸を部分的に移動して低繊維密度の高透過領域30と高繊維密度の低透過領域31とを編分ける。
例えば、介在体25を構成する経編布帛の編成過程で経糸を部分的に移動して低繊維密度の高透過領域30と高繊維密度の低透過領域31とを編分けると共に、高透過領域30において経糸を寄せ集めて多数の経糸に囲まれた大きい高透過部24を形成する。
或いは、介在体25を構成する経編布帛の編成過程で経糸を部分的に移動して低繊維密度の高透過領域30と高繊維密度の低透過領域31とを編分けると共に、低透過領域31において経糸の移動頻度を多くし、その移動した経糸と経糸の間に出来る高透過部24を細かくする。
例えば、介在体25を構成する経編布帛の編成過程で経糸を部分的に移動して低繊維密度の高透過領域30と高繊維密度の低透過領域31とを編分けると共に、高透過領域30において経糸を寄せ集めて多数の経糸に囲まれた大きい高透過部24を形成し、その部分的に移動する経糸の本数や寄せ集める経糸の本数や経糸の移動距離によって編組織を変える。
或いは、介在体25を構成する平織物の平織組織を部分的に捩り織組織に変え、経糸と緯糸に囲まれる平織組織の織目隙間よりも大きい捩り織組織による織目隙間を部分的に形成し、平織組織に成る低透過領域31よりも高透過部24の大きい捩り織組織に成る高透過領域30を構成する。
例えば、基布に樹脂やプラスチックシートを積層して成る合成皮革、プラスチック射出成型品、木工製品、金属製品等の非繊維基材の表面にパイル繊維を植毛して被加飾物14を構成する。
或いは、基布に樹脂やプラスチックシートを積層して成る合成皮革、プラスチック射出成型品、木工製品、金属製品等の非繊維基材の表面に繊維布帛を貼り合わせて被加飾物14を構成する。
例えば、被加飾物14が織物、編物、不織布、人工皮革、繊維製壁紙、カーペット、タイルカーペット、表面が繊維によって構成された袋等の可撓性を有するものであれば、彎曲形状の型材の上に被加飾物を載せ、型材の窪んだ彎曲形状を被加飾物の表面に顕現させる。
例えば、被加飾物14が織物、編物、不織布、人工皮革、繊維製壁紙、カーペット、タイルカーペット、表面が繊維によって構成された袋等の可撓性を有するものであれば、彎曲形状の型材の上に被加飾物を載せ、型材の窪んだ彎曲形状を被加飾物の表面に顕現させ、その彎曲断面形状の中心部位33に反射鏡34を設定する。
又、被加飾物14が、中央部が窪んだ彎曲断面形状を成す椅子や座席の座面や背凭れ、或いは、枕やヘッドレスト等の装飾品13の外面を構成しているのであれば、その彎曲断面形状の中心部位33に反射鏡34を設定する。
例えば、被加飾物14が袋物や履物等の装飾品に仕立られる織物、編物、不織布、人工皮革等の生地であれば、その被加飾物14を使用して仕立てられて立体形状を成す袋物や履物等の装飾品13に介在体25を被せ、その装飾品13を被覆している介在体25に向けてエネルギー23を照射する。
又、被加飾物14が、中央部が窪んだ彎曲断面形状を成す椅子や座席の座面や背凭れ、或いは、枕やヘッドレスト等に仕立てられる生地であれば、その生地を表面材に使用して仕立てられて立体形状を成す椅子や座席、枕やヘッドレスト等の装飾品13に介在体を被せ、その装飾品13を被覆している介在体25に向けてエネルギー23を照射する。
例えば、被加飾物14が、履物等の装飾品13に仕立られる織物、編物、不織布、人工皮革等の生地であれば、それらの生地の裏側に基材を取り付けて、履物等の装飾品13の部材とする。
或いは、被加飾物14が、椅子や座席の座面や背凭れ、或いは、枕やヘッドレスト等の装飾品13に仕立てられる生地であれば、それらの生地の裏側に基材を取り付けて、座面や背凭れ、枕やヘッドレスト等の装飾品13の部材とする。
しかし、本発明(第1の特徴)では、エネルギー23が介在体25を介して被加飾物14の表面12に照射されるので、被加飾物14が長尺でも、その介在体25の不均一な透過率に由来する熱変色、熱捲縮、熱収縮、熱溶融等の熱変形の痕跡(28・29)として、輪郭の鮮明な絵柄が描出される。
その結果、隣合う区画35a・35b(35b・35c,35c・35d,………)の隣合う絵柄21と絵柄21は、その窪んだ仕立溝20において途切れることなく連続し、複数の区画35a・35b・35c………に仕切られた装飾品13の表面12に広大絵柄11が描出されることになる。
その場合、外面に露顕しない仕立溝20の内部において向かい合う被加飾物14の連結代16にはエネルギー23が当たらず、その連結代16は痕跡(28・29)のない無模様生地となるが、その無模様連結代16は元々外面に露顕していないので、その無模様連結代16によって広大絵柄11の仕立溝20における連続性が損なわれることはない。
本発明(第2の特徴)では、その赤外線とレーザー光の少なくとも何れかをエネルギー線に適用したので、介在体25の不均一な透過率に由来する痕跡(28・29)として、輪郭の鮮明な絵柄が描出される。
本発明(第3の特徴)では、その炭酸ガスレーザー光をエネルギー線に適用することとしたので、被加飾物14の表面12に効率的に輪郭の鮮明な絵柄を描出することが出来る。
しかし、本発明(第4の特徴)では、透過率が不均一な高透過部24が繊維・糸条に成る低透過部27と低透過部27の間に形成されている可撓な布帛によって介在体25を構成したので、介在体25が被加飾物14の表面12に密着し、介在体25と被加飾物14の間でエネルギー23の拡散がなく、又、布帛にはステンレス鋼板のようにサイズに制約を受けず、絵柄のリピートを任意に設定できるので、デザイン性に富んだ装飾品13が得られ、介在体25が取り扱い易く維持管理し易くなる。
このため、本発明(第5〜第9の特徴)では、高透過部24の占める面積比率が大きい高透過領域30と高透過部24の占める面積比率が少ない低透過領域31とから成る絵柄や、繊維密度が粗い高透過領域30と繊維密度の緻密な低透過領域31とから成る絵柄、或いは、高透過部24が大きい高透過領域30と高透過部24の細かい低透過領域31とから成る絵柄の描出された市販の採光性レースカーテン布帛、或いは、それらの低透過領域31と高透過領域30が異なる織編組織が異なる市販の採光性レースカーテン布帛等をそのまま介在体25に用いることが出来る。
そして、そのレースカーテン布帛に描出されている絵柄を本体基布15の表面12に凹凸絵柄として複写することが出来る。
従って、本発明(第4〜第9の特徴)によれば、既製のレースカーテン布帛等に描出されている絵柄を、縫製して仕立てられたカーテンや椅子・座席や座椅子等に、凹凸絵柄として複写することによって、室内を飾るカーテンや椅子・座席や座椅子等の室内装置品のデザインを、その既製のレースカーテン布帛の絵柄によって統一することも可能となる。
そして、JIS−L−1096(カンチレバー法)において10cm以下となる可撓性を有する介在体25は、それを装飾品13の表面に被せるだけで表面12に密着するので、エネルギーによって描出される凹凸絵柄の形際が鮮鋭になる。
例えば、基布に樹脂やプラスチックシートを積層して成る合成皮革や、プラスチック射出成型品の表面にパイル繊維を植毛し、或いは、繊維布帛を貼り合わせた被加飾物14を使用してデザイン性に富んだ種々の装飾品13が得られる。
従って、エネルギー23の光量を均等にするために、その表面12の端から端までの距離に応じて加減するエネルギー量調整回路を省略することが出来、又、その距離のエネルギー量調整回路による調整に手間取ることもなくなる。
例えば、被加飾物14が、袋物や履物に仕立られる織物、編物、不織布、人工皮革等の生地であれば、その生地を表面材に使用して仕立てられて立体形状を成す袋物や履物に介在体を被せ、エネルギー23を照射する。
又、被加飾物14が、表面が繊維によって構成され、中央部が窪んだ彎曲断面形状を成す椅子や座席の座面や背凭れ、或いは、枕やヘッドレスト等に仕立てられる生地であれば、その生地を表面材に使用して仕立てられて立体形状を成す椅子や座席、枕やヘッドレスト等に介在体を被せ、エネルギー23を照射する。
こうして、立体形状を成すデザイン性に富んだ種々の装飾品13を随時得ることが出来る。
(例えば) 被加飾物14が、履物に仕立られる織物、編物、不織布、人工皮革等の生地であれば、それらの生地の裏側に基材を取り付けて、履物の部材とする。
(例えば) 被加飾物14が、椅子や座席の座面や背凭れ、或いは、枕やヘッドレスト等に仕立てられる生地であれば、それらの生地の裏側に基材を取り付けて、座面や背凭れ、枕やヘッドレスト等の部材とする。
こうして、立体形状を成すデザイン性に富んだ種々の装飾品13を随時得ることが出来る。
仕立溝20は、縫合された縫い目としての縫合溝17、突き合わされた継ぎ目としての突合溝18、一部を窪ませてU字状に折り込まれた折込溝19の何れでもよい。
装飾品には、繊維・糸条に成り、その繊維・糸条が透過率の低い低透過部27を構成し、その低透過部27と低透過部27の間の隙間がエネルギー23の透過する透過率の高い高透過部24を構成している布帛に成る介在体25が被せられ、その介在体25を介して被加飾物14の表面12にエネルギー23として炭酸ガスレーザー光を照射し、介在体25の高透過部24に重なり合う熱可塑性繊維26を、その高透過部24を透過する透過エネルギー23’によって熱変色、熱捲縮、熱収縮、熱溶融の何れかの熱変形をさせる。
熱可塑性繊維26は、例えば、加熱されて収縮し、更には、熱溶融しつつ収縮して細かい溶融塊を形成し、又、その熱可塑性繊維26が未捲縮の捲縮性繊維であれば加熱されて捲縮する。
エネルギー23は、介在体25の低透過部27に遮蔽され、その介在体25の低透過部(繊維糸条)27に重なり合って遮蔽跡28となる熱可塑性繊維26は熱変形せず原形を保つ。
又、照射跡29の下層となる装飾品13の内部繊維(32)は、介在体25の低透過部(繊維糸条)27に隠蔽されて熱変形しない遮蔽跡28の熱可塑性繊維26と同様に、熱収縮、熱溶融或いは熱捲縮した表面12の熱変形物に隠蔽されて熱変形することなく原形を保つ。
被加飾物14が衣類、履物、袋物、カーテン、緞帳、間仕切り、椅子・座椅子カバー、椅子・座席、座椅子、布団、クッション、寝台等の装飾品の外面を構成するものであり、その表面12が仕立溝20によって表面12が複数の区画35a・35b・35c………に仕切られており、その仕立溝20が、縫合された2つの被加飾物14・14の間に縫い目として構成される縫合溝17や突き合わされた2つの被加飾物14・14の間に継ぎ目として構成される突合溝18、或いは、被加飾物14の一部を窪ませてU字状に折り込んで構成される折込溝19であっても、その仕立溝20の表面12が熱可塑性繊維26によって構成されていれば、その表面12の熱可塑性繊維26も照射エネルギーによって熱変形をする。
その仕立溝20では内部の被加飾物14の表面12が熱変形しない熱可塑性繊維26の無模様生地になるとしても、無模様生地として残される内部の無模様連結代16が外面に露顕することなく仕立溝20の内部に隠し込まれており、一方、その仕切る仕立溝20において隣合って向き合う一方の溝壁面36と他方の溝壁面36との僅かな隙間にもエネルギー23が入り込み、その溝壁面36の熱可塑性繊維26も熱変形して絵柄21の一部を構成することになるので、仕立溝20において途切れることなく連続した広大絵柄11が描出されることになる。
そのように、可撓な介在体25は、被加飾物14の表面12に密着し、介在体25と被加飾物14の間でエネルギー23の拡散がなく、型際の先鋭な絵柄21が描出される。
その低透過領域31の繊維密度は、高透過領域30の繊維密度よりも緻密にするとよい。
例えば、介在体25を抜触性繊維と非抜触性繊維によって均一繊維密度に構成し、抜触剤を印捺して抜触性繊維を抜触除去して低繊維密度の高透過領域30を構成し、抜触性繊維と非抜触性繊維によって高低繊維密度のまま残される抜触剤の非印捺箇所によって低透過領域31を構成する。
或いは、介在体25を構成する経編布帛の編成過程で経糸を部分的に移動して低繊維密度の高透過領域30と高繊維密度の低透過領域31とを編分ける。
例えば、介在体25を構成する経編布帛の編成過程で経糸を部分的に移動して低繊維密度の高透過領域30と高繊維密度の低透過領域31とを編分けると共に、高透過領域30において経糸を寄せ集めて多数の経糸に囲まれた大きい高透過部24を形成する。
或いは、介在体25を構成する経編布帛の編成過程で経糸を部分的に移動して低繊維密度の高透過領域30と高繊維密度の低透過領域31とを編分けると共に、低透過領域31において経糸の移動頻度を多くし、その移動した経糸と経糸の間に出来る高透過部24を細かくする。
例えば、介在体25を構成する経編布帛の編成過程で経糸を部分的に移動して低繊維密度の高透過領域30と高繊維密度の低透過領域31とを編分けると共に、高透過領域30において経糸を寄せ集めて多数の経糸に囲まれた大きい高透過部24を形成し、その部分的に移動する経糸の本数や寄せ集める経糸の本数や経糸の移動距離によって編組織を変える。
或いは、介在体25を構成する平織物の平織組織を部分的に捩り織組織に変え、経糸と緯糸に囲まれる平織組織の織目隙間よりも大きい捩り織組織による織目隙間を部分的に形成し、平織組織に成る低透過領域31よりも高透過部24の大きい捩り織組織に成る高透過領域30を構成する。
(2) 繊維密度が粗い高透過領域30と繊維密度の緻密な低透過領域31とから成る採光性カーテン地、(3) 高透過部24が大きい高透過領域30と高透過部24の細かい低透過領域31とから成る採光性カーテン地、(4) それらの低透過領域31と高透過領域30が異なる織編組織が異なる採光性カーテン地等、一般市販の種々の採光性カーテン地、特にレースカーテン地を、そのまま用いることが出来る。
このように、一般市販の種々の採光性カーテン地を介在体25に利用する場合は、そのカーテン地を装飾品13に被せ、炭酸ガスレーザー光を照射して絵柄をカーテンや椅子・座席や座椅子等の装飾品13の表面に複写し、室内装飾品13のデザインを統一することも出来る。
しかし、熱可塑性繊維によって構成されている介在体25では、エネルギー23は、介在体25を構成している熱可塑性繊維の側面に照射され、その熱可塑性繊維の周囲即ち繊維の長さ方向に拡散される。
加えて、介在体25の表面では無数の繊維が横になって四方八方に伸びており、エネルギー23は、その無数の繊維に沿って四方八方に分散して吸収されることになる。
このため、介在体25が被加飾物14のパイル繊維26と同質の熱可塑性繊維によって構成されても、介在体25には瞬間的に熱変形がもたらされることはなく、高透過部24に露顕する被加飾物14のパイル繊維26にだけ瞬間的に熱変形がもたらされることになる。
しかし、その場合、介在体25の熱溶融温度が、被加飾物14の表面を構成している熱可塑性繊維26の熱溶融温度よりも高くなるようにするために、その構成するポリエステル繊維等の熱可塑性繊維に耐熱処理を行うことが望ましいことは言うまでもないことである。
その点からして、木綿繊維や麻繊維、レーヨン等のセルロース系繊維や、ガラス繊維や金属繊維、炭素繊維等の無機質繊維27に成る非熱可塑性布帛が、介在体25に好適に使用される。
又、その低透過部(繊維糸条)27に囲まれる高透過部24の形状がそのまま照射跡29となって表面12に映し出されるようにするためには、その高透過部24の最小寸法を2mm以上にするとよい。
その場合、低透過部27は模様片によって構成され、高透過部24は模様片の周囲や模様片と模様片の間の隙間によって構成される。
介在体25は、介在体本体に遮蔽材を固着し、介在体本体の一部を遮蔽材によって被覆して低透過領域31を構成することも出来る。
例えば、無地無模様の目粗な織編布帛の他に目粗な不織布を介在体25に用いることが出来る。
その場合、介在体25は、その目粗な織編布帛や不織布に、捺染メッシュスクリーンのように遮蔽跡28となる部分に塗料を印捺して塗膜を形成し、或いは、切抜破片や植物葉茎等の装飾片を貼着してもよい。
介在体25には、繊維密度が緻密な布帛、例えば暗幕に使用されるような遮光性布帛やパイル布帛を用いることも出来る。
その場合、その布帛は、水や溶解剤や抜蝕剤に抜蝕される抜蝕性繊維と非抜蝕性繊維とで構成し、その抜蝕性繊維に対する溶解・抜蝕剤を布帛に印捺し、抜触性繊維を抜触除去する抜蝕処理を施して高透過部24や高透過領域30を形成する。
その付与された弾性高分子物質によって表面12の繊維固有の触感・風合いが失われているので、透過エネルギー23’に加熱された表面12の熱可塑性繊維26の熱変形物に触れても異物に触れたかの如き違和感を受け難くなる。
木製基材22に溝幅3mm、深さ10mmの溝を設け、その溝に被加飾物14の連結代16を押し込んで被加飾物14と被加飾物14を繋ぎ合わせ、木製基材22を被加飾物14で被覆した装飾品13を用意した。
櫻の葉を5枚を介在体25とし、隙間を開けて装飾品13の上に載せ、その介在体25を介して装飾品13の被加飾物14の表面12にCO2 レーザー光線を照射した。
櫻の葉で構成された低透過部27に覆われた被加飾物14の遮蔽跡28ではパイル26が原形を保ち、櫻の葉と葉の間の高透過部24に重なった被加飾物14の照射跡29ではパイル26の先端が熱変形し、遮蔽跡28と照射跡29による部分絵柄21が被加飾物14に描出された。
連結代16を押し込んた折込溝19では、その溝壁面36にも遮蔽跡28と照射跡29が出来て部分絵柄21が溝壁面36まで続いており、折込溝19において途切れることなく連続した櫻の葉を象った広大絵柄11が描出された。
CO2 レーザー光線の発生装置には、CO2 レーザービーム照射装置(coherent社製G−100)を使用し、出力条件を60W(レーザー光線の熱エネルギー60w/cm2 )、レーザー光線23のビーム径を0.5mmとし、ビームスポット移動速度を300mm/秒、発振周波数(波長λ)を1kHz、照射レンズの焦点距離を760mmとして、レーザー光線を介在体(櫻の葉)25に走査した。
11:広大絵柄
12:表面
13:装飾品
14:被加飾物
15:本体基布
16:連結代(無模様生地)
17:縫合溝
18:突合溝
19:折込溝
20:仕立溝
21:部分絵柄(凹凸絵柄)
22:基材
23:エネルギー
24:高透過部
25:介在体
26:熱可塑性繊維(毛羽)
27:低透過部(繊維糸条)
28:遮蔽跡
29:照射跡
30:高透過領域
31:低透過領域
32:基布
33:曲率中心部位
34:反射鏡
35:区画
36:溝壁面
37:凹部
38:凸部
39:支持体
50:細部の特徴
51:細部の特徴
52:細部の特徴
53:細部の特徴
54:細部の特徴
Claims (15)
- エネルギー(23)の透過率が不均一な介在体(25)を介して被加飾物(14)の表面(12)にエネルギー(23)を照射し、その不均一な透過率に由来する痕跡(28・29)を被加飾物(14)の表面(12)に付与する被加飾物表面加飾法。
- エネルギー(23)に、赤外線とレーザー光の少なくとも何れかを適用する前掲請求項1に記載の被加飾物表面加飾法。
- エネルギー(23)に、炭酸ガスレーザー光を適用する前掲請求項2に記載の被加飾物表面加飾法。
- 介在体(25)を、少なくとも一部にエネルギー(23)の透過する高透過部(24)が繊維・糸条に成る低透過部(27)と低透過部(27)の間に形成されている布帛によって構成する前掲請求項1〜3の何れかに記載の被加飾物表面加飾法。
- 介在体(25)のJIS−L−1096(カンチレバー法)による可撓性を10cm以下にする前掲請求項4に記載の被加飾物表面加飾法。
- 介在体(25)を、高透過部(24)の占める面積比率が大きい高透過領域(30)と、高透過部(24)の占める面積比率が少ない低透過領域(31)とで構成する前掲請求項4〜5の何れかに記載の被加飾物表面加飾法。
- 介在体(25)の低透過領域(31)の繊維密度を、高透過領域(30)の繊維密度よりも緻密にする前掲請求項4〜6の何れかに記載の被加飾物表面加飾法。
- 介在体(25)の低透過領域(31)の高透過部(24)を、高透過領域(30)の高透過部(24)よりも小さくする前掲請求項4〜7の何れかに記載の被加飾物表面加飾法。
- 介在体(25)を織編布帛で構成し、低透過領域(31)と高透過領域(30)の織編組織を変える前掲請求項4〜8の何れかに記載の被加飾物表面加飾法。
- 介在体(25)の低透過領域(31)を、介在体(25)に遮蔽材を固着し、介在体(25)の一部を遮蔽材によって被覆して構成する前掲請求項4〜9の何れかに記載の被加飾物表面加飾法。
- 被加飾物(14)を、非繊維基材の表面に繊維層を積層して構成する前掲請求項1〜10の何れかに記載の被加飾物表面加飾法。
- 被加飾物(14)を表面(12)が窪んだ立体形状に設定し、その立体形状を成す表面(12)に介在体(25)を被せ、エネルギー(23)を介在体(25)に照射する前掲請求項1〜11の何れかに記載の被加飾物表面加飾法。
- 被加飾物(14)を表面(12)が窪んだ彎曲形状に設定し、その彎曲形状を成す表面(12)の曲率中心部位(33)に反射鏡(34)を設定し、その反射鏡(34)を表面(12)の彎曲方向に揺動しつつ、その反射鏡(34)にエネルギー(23)を照射し、その反射鏡(34)で反射されるエネルギー(23)を介在体(25)に照射する前掲請求項12に記載の被加飾物表面加飾法。
- 被加飾物(14)を表面(12)が突き出た立体形状に設定し、その立体形状を成す表面(12)に介在体(25)を被せ、エネルギー(23)を介在体(25)に照射する前掲請求項1〜13の何れかに記載の被加飾物表面加飾法。
- 被加飾物(14)の裏側を、基材(22)によって支持する前掲請求項1〜14の何れかに記載の被加飾物表面加飾法。
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