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JP2010016183A - 気相成長装置、エピタキシャルウェーハの製造方法 - Google Patents

気相成長装置、エピタキシャルウェーハの製造方法 Download PDF

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JP2010016183A JP2008174784A JP2008174784A JP2010016183A JP 2010016183 A JP2010016183 A JP 2010016183A JP 2008174784 A JP2008174784 A JP 2008174784A JP 2008174784 A JP2008174784 A JP 2008174784A JP 2010016183 A JP2010016183 A JP 2010016183A
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Takashi Fujikawa
孝 藤川
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Abstract

【課題】気相成長装置で半導体ウェーハの表面にエピタキシャル膜を成長させる際に、半導体ウェーハの裏面の外周縁部にエピタキシャル膜が形成されることを防止できる気相成長装置および、この気相成長装置を用いて半導体ウェーハにエピタキシャル膜を形成するエピタキシャルウェーハの製造方法を提供する。
【解決手段】サセプタ10のウェーハポケット31に形成されたウェーハ支持面32は、表面粗さ0.1μm〜3.0μm、平面度10〜120μmの範囲であり、かつウェーハポケットの中心に向けて、水平面に対して2.86°〜0.40°の角度範囲で下がるように傾斜している。
【選択図】図1

Description

本発明は、気相成長装置において半導体ウェーハを支持するサセプタ、およびこのサセプタを用いたエピタキシャルウェーハの製造方法に関する。
半導体ウェーハの表面に高品質なエピタキシャル膜を成長させる気相成長装置として、枚葉型の気相成長装置が知られている。枚葉型の気相成長装置は、耐熱性のチャンバー内に円盤状のサセプタを備えている。このサセプタに半導体ウェーハを載置した状態で半導体ウェーハを加熱させつつチャンバー内に各種原料ガスを流す。そして、半導体ウェーハと原料ガスとを反応させることによって、ウェーハ表面にエピタキシャル膜を成長させる。
チャンバー内で半導体ウェーハを支持するサセプタは、支持する半導体ウェーハよりも大きい略円盤状ないし皿状の保持具である。このサセプタは、半導体ウェーハを受容する深さが数100μm〜数mm程度のウェーハポケットと呼ばれる凹部(窪み)が形成されている。そして、このウェーハポケットには、半導体ウェーハの裏面の外周縁部に接して、半導体ウェーハを支持する水平な略リング状のウェーハ支持面が形成されている。
ところで、近年、半導体デバイスの高集積化、線幅の超微細化に伴い、その基板となる半導体ウェーハへの要求品質、特に面内の平坦性はより一層厳格化されつつある。これまでの半導体デバイスでは、特性に悪影響を及ぼす基板表面ないし表層のパーティクルまたは結晶欠陥(COP等)を大幅に低減することが可能なエピタキシャルウェーハが多く用いられている。
エピタキシャルウェーハは、半導体のインゴットからウェーハを切り出すスライス工程、ウェーハ表面を平坦化する研削工程、ウェーハの表面を鏡面化する研磨工程等を経て製造された半導体ウェーハの表面に、エピタキシャル成長によってエピタキシャル膜を形成することにより製造される。
このようなエピタキシャルウェーハに求められる品質特性は、パーティクルないし結晶欠陥の低減化、エピタキシャル膜の膜厚の面内均一化、エピタキシャル膜の比抵抗の面内均一化などである。このうち、特にエピタキシャル膜の比抵抗の面内均一化については、半導体デバイスの歩留まり(チップ収率)を向上させる為に、ウェーハ外周領域まで回路を形成するようになりつつあるため、現状の一般的な測定器における測定可能位置の限界である周縁から2mm程度に至るまで比抵抗の面内均一化が求められている。
超高集積半導体デバイス(VSLI)では、MOS系半導体デバイスが多用されており、高濃度にボロンをド−プした基板にこの基板より低濃度のエピタキシャル膜を成長させたp/p+(+)エピタキシャルウェーハが主流となっている。このp/p+(+)エピタキシャルウェーハでは、エピタキシャル膜成膜中において基板にドーピングされたボロン原子がエピタキシャル膜へ移動する現象、いわゆるオ−トド−ピングを抑制することが、エピタキシャル膜の比抵抗の面内均一化を達成する上で重要である。
このオ−トド−ピングを抑制するために、例えば、ウェーハポケットに流体通路を形成した気相成長装置用サセプタが知られている(例えば、特許文献1)。
また、最先端とされる半導体デバイス(デザインルール45nm)や次世代とされるデバイス(同22nm〜)では、フラットネスに代表されるエピタキシャルウェーハの飛躍的な高平坦化が要求されている。これは、従来のエピタキシャル膜の膜厚の面内均一性の改良に加え、エピタキシャルウェーハの裏面側の平坦度、特にエピタキシャルウェーハの最外周領域、例えば周縁から2mm程度の領域まで膜厚を均一化することが必要とされている。
国際公開WO2005/111266号公報
しかしながら、従来、気相成長装置において半導体ウェーハにエピタキシャル膜を成長させる際に、エピタキシャル膜の成長用ガスの一部が、半導体ウェ−ハの裏面側に回り込み、半導体ウェ−ハの裏面側の周縁部にエピタキシャル膜が成長してしまうという不具合(以下、「裏面デポ」と称する)が生じる。裏面デポが生じると、半導体ウェ−ハの裏面側において周縁部の膜厚が特に厚くなってしまい、半導体ウェ−ハの厚みの面内均一性が大幅に悪化する。その結果、半導体デバイスを形成した際の歩留まりの低下が生じる 。
このような裏面デポが生じる原因として、エピタキシャル膜の成長工程で半導体ウェーハを受容するサセプタにおいて、半導体ウェーハの裏面の外周縁部と接する略リング状のウェーハ支持面と半導体ウェーハの裏面との間に生じる僅かな隙間から、エピタキシャル膜の成長用ガスが侵入することが原因とされている。この隙間は、ウェーハ支持面の表面粗さが大きかったり、後述するようにウェーハ支持面の平面度が低い(高さ位置のばらつき値が大きい)ことによって生じるものと考えられている。
図11は、半導体ウェーハのソリによる裏面デポ発生を説明するための断面図である。
図11(a)に示すように、エピタキシャル成膜前に水平だった半導体ウェーハWは、その自重とエピタキシャル成膜プロセスでの温度上昇により、図11(b)に示すようにソリが発生し下凸の状態になる。サセプタSに凹部として設けられたウェーハポケットWPの縁部にあるウェーハ支持面S1の内周側エッジSEが半導体ウェーハWの下面に接触する。
また、一方、エピタキシャル膜の成長工程では半導体ウェーハが高温になるため、外周縁部でサセプタに支えられた半導体ウェーハは、ソリが発生する、つまり、中心部分の高さが低くなるように湾曲する。このため、サセプタにおけるウェーハ支持面の内縁部(エッジ)が半導体ウェーハに当たり、半導体ウェーハの外周縁部にリング状の接触傷が生じるという課題もあった。
同時に、図11(b)に示すように、エピタキシャル膜成膜中の半導体ウェーハWのソリにより、ウェーハ支持面S1のエッジSEが半導体ウェーハWに当接して、半導体ウェーハWがウェーハ最外周部ではなく、それより内側のエッジSE位置で支持されることになる。このため、エッジSE位置よりも外側でウェーハ裏面が持ち上がり、成膜ガスが矢印Gで示すようにこの隙間SSに進入して、裏面デポが発生するという問題も発生していた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、半導体ウェーハの表面にエピタキシャル膜を成長させる際に、半導体ウェーハの裏面の外周縁部にエピタキシャル膜が形成されることを防止できるとともに、半導体ウェーハの裏面に接触傷の発生を防止できる気相成長装置および、この気相成長装置を用いて半導体ウェーハにエピタキシャル膜を成長させるエピタキシャルウェーハの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の気相成長装置は、半導体ウェーハ表面に成膜する気相成長装置であって、
前記半導体ウェーハを受容するウェーハポケットが形成された気相成長装置用サセプタを有し、
前記ウェーハポケットの周縁部には、前記半導体ウェーハ裏面側の外周縁部とその全周で接して前記半導体ウェーハを支持する略リング状のウェーハ支持面が設けられ、
前記ウェーハ支持面は、前記ウェーハポケットの中心に向けて、水平面に対して2.86°〜0.40°の角度範囲で下がるように傾斜していることにより上記課題を解決した。
本発明の前記ウェーハ支持面は、その表面粗さがRa0.1μm〜3.0μmの範囲とされることができる。
本発明の前記ウェーハ支持面は、その平面度が10〜120μmの範囲とされることができる。
本発明の前記ウェーハ支持面は、前記ウェーハポケットの径方向に、1〜11mmの範囲として設けられることができる。
本発明の前記ウェーハポケットには、前記半導体ウェーハが受容された際に前記ウェーハ支持面より内側位置に、前記ウェーハポケットの外部と繋がる流体通路の一方の開口端が形成されていることができる。
本発明のエピタキシャルウェーハの製造方法は、気相成長装置において半導体ウェーハを受容するウェーハポケットが形成された気相成長装置用サセプタを用いたエピタキシャルウェーハの製造方法であって、
前記ウェーハポケットは、前記半導体ウェーハの裏面の外周縁部で接して、前記半導体ウェーハを支持する略リング状のウェーハ支持面を備え、
前記ウェーハ支持面は、表面粗さ0.1μm〜3.0μm、平面度10〜120μmの範囲であり、かつ前記ウェーハポケットの中心に向けて、水平面に対して2.86°〜0.40°の角度範囲で下がるように傾斜している気相成長装置用サセプタを用いて、半導体ウェーハの一面にエピタキシャル成長層を形成できる。
本発明の気相成長装置用サセプタは、気相成長装置において半導体ウェーハを受容するウェーハポケットが形成された気相成長装置用サセプタであって、前記ウェーハポケットは、前記半導体ウェーハの裏面の外周縁部で接して、前記半導体ウェーハを支持する略リング状のウェーハ支持面を備え、前記ウェーハ支持面は、表面粗さ0.1μm〜3.0μm、平面度が10〜120μmの範囲であり、かつ前記ウェーハポケットの中心に向けて、水平面に対して2.86°〜0.40°の角度範囲で下がるように傾斜していることを特徴とする。
このような気相成長装置用サセプタによれば、ウェーハ支持面と、半導体ウェーハの裏面との接触部分での隙間をほぼ無くすことができる。即ち、ウェーハ支持面の表面粗さを0.1μm〜3.0μm以下にすることよって、ウェーハを載置した際にウェーハ支持面と、ウェーハの裏面との接触部分に隙間が殆ど生じることなく密着する。これにより、反応ガスがウェーハの裏面側に流入することがなく、ウェーハの裏面側の外周縁部に不必要なエピタキシャル成長層が形成されることを確実に防止できる。
同時に、ウェーハ支持面の平面度を上記の範囲とすることよって、ウェーハを載置した際にウェーハ支持面と、ウェーハの裏面との接触部分に隙間が殆ど生じることなく密着する。これにより、反応ガスがウェーハの裏面側に流入することがなく、ウェーハの裏面側の外周縁部に不必要なエピタキシャル成長層が形成されることを確実に防止できる。
図10は、ウェーハ支持面の平面度を説明するための図であり、断面図(a)および平面図(b)から成る。図において、符号Sはサセプタ、S1はウェーハ支持面を示している。
平面視円形のサセプタSには、凹部周辺にリング状のウェーハ支持面S1が設けられ、このウェーハ支持面S1において、サセプタ中心からの距離が所定の値でかつ中心角がたとえば10°とされるように測定点SPを設定し、この測定点SPにおける高さSTを測定して、その高さSTの最大値と最小値との差をウェーハ支持面S1の平面度として定義する。
言い換えると、ウェーハ支持面S1の平面度とは、図10に示すように、サセプタS周辺部のウェーハ支持面S1の高さSTがその全周にわたってどの程度ばらついているかのばらつき度合い(一定の高さにあるか)を示すものであり、平面度が低いとは、高さSTのばらつき値が大きいことを意味し、平面度が高いとは、高さSTのばらつき値が小さいことを意味する。
また、ウェーハ支持面は、水平面に対して2.86°〜0.40°の角度範囲で、ウェーハポケットの中心方向に向かって下がるよう傾斜させたので、ウェーハが自重および熱変形により中心が下がるように湾曲しても、ウェーハ支持面の縁部(エッジ)がウェーハの裏面に接することがない。これにより、ウェーハの外周縁部にウェーハ支持面との接触によるリング状の接触傷が生じることを確実に防止することが可能になる。
同時に、図11(b)に示すように、ウェーハ支持面S1が水平な場合に、エピタキシャル膜成膜中の半導体ウェーハWにソリが発生して、ウェーハ支持面S1のエッジSEが半導体ウェーハWに当接して、半導体ウェーハWがウェーハ最外周部ではなく、それより内側のエッジSE位置で支持されるため、エッジSE位置よりも外側でウェーハ裏面が持ち上がり、成膜ガスが矢印Gで示すようにこの隙間SSに進入して、裏面デポが発生するという問題も解決することができる。
本発明の前記ウェーハ支持面は、前記ウェーハポケットの径方向に、1〜11mmの範囲として設けられることができ、より好ましくは、5〜10mmの範囲とすることができ、さらに、ウェーハポケット中心からの径方向寸法がウェーハ半径に対して144/150〜155/150の範囲に設定でき、これにより、ウェーハを確実に支持可能となる。
前記ウェーハポケットには、前記半導体ウェーハが受容された際に前記ウェーハ支持面の内側となる位置に、前記ウェーハポケットの外部と繋がる流体通路の一方の開口端が形成されているのが好ましい。ここで、ウェーハ支持面の内側とは、半導体ウェーハをウェーハポケットに受容させた際に、ウェーハ周縁部とウェーハ支持面との接触でウェーハ表面側から隔離される側の空間に開口することを意味する。
このような流体通路を形成し、反応ガスおよびキャリアガスを流体通路から吸引してウェーハポケットの外部に流すことによって、上述したようにウェーハ支持面を設定することで半導体ウェーハをこのウェーハ最外縁部でウェーハ支持面に接触するように支持することができる状態となっているので、ウェーハの加熱によってウェーハの裏面側からドーパントが放出されても、このドーパントをウェーハの表面側に廻り込ませることなく、サセプタの下面側からスムーズに排出させることができ、これにより、ウェーハ裏面から表面へのガス流れを防止して、オートドーピングの発生を確実に防止することが可能となる。
なお、オートドーピングの防止は、p/p+(+)エピタキシャルウェーハの場合、つまり、基板がp+タイプまたはp++タイプで、エピタキシャル膜がpタイプとされているときに極めて高い効果を奏する。
ここで、p++タイプとは不純物濃度が1019atoms/cm 程度で、抵抗値が1〜10(mΩ・cm)程度の低抵抗のものをいい、p+タイプとは不純物濃度が1018atoms/cm 程度で、抵抗値が10〜100(mΩ・cm)程度の低抵抗のものをいい、pタイプとは不純物濃度が1015atoms/cm 程度で、抵抗値が>1(Ω・cm)程度の高抵抗のものを意味している。
また、本発明は次のようなエピタキシャルウェーハの製造方法を提供した。
すなわち、本発明のエピタキシャルウェーハの製造方法は、気相成長装置において半導体ウェーハを受容するウェーハポケットが形成された気相成長装置用サセプタを用いたエピタキシャルウェーハの製造方法であって、前記ウェーハポケットは、前記半導体ウェーハの裏面の外周縁部で接して、前記半導体ウェーハを支持する略リング状のウェーハ支持面を備え、前記ウェーハ支持面は、表面粗さ0.1μm〜3.0μm、平面度10〜120μmの範囲であり、かつ前記ウェーハポケットの中心に向けて、水平面に対して2.86°〜0.40°の角度範囲で下がるように傾斜している気相成長装置用サセプタを用いて、半導体ウェーハの一面にエピタキシャル成長層を形成したことを特徴とする。
このようなエピタキシャルウェーハの製造方法によれば、エピタキシャル膜の形成時において、ウェーハを支持しているウェーハ支持面が、表面粗さ0.1μm〜3.0μm、平面度10〜120μmの範囲に形成されているので、ウェーハの裏面との接触部分に隙間が生じることなく密着する。これにより、反応ガスがウェーハの裏面側に流入するのを防ぎ、ウェーハの裏面側の外周縁部に不必要なエピタキシャル成長層が形成されること、および、オートドーピングの発生を防止することができる。
また、ウェーハ支持面は水平面に対して2.86°〜0.40°の角度範囲で、ウェーハポケットの中心方向に向かって下がるよう傾斜しているので、ウェーハが自重および熱変形により中心が下がるように湾曲しても、ウェーハ支持面の縁部がウェーハの裏面に接することがない。
本発明の気相成長装置によれば、ウェーハ支持面と、半導体ウェーハの裏面との接触部分での隙間をほぼ無くすことができる。従来の気相成長装置におけるサセプタのウェーハ支持面は、表面粗さ、平面度が低かったため、半導体ウェーハを載置した際にウェーハ支持面と、ウェーハの裏面との接触部分に多くの隙間が生じてしまっていた。このような隙間があると、ここから反応ガスが半導体ウェーハの裏面側に流入してしまい、ウェーハの裏面側の外周縁部に不必要なエピタキシャル成長層が形成されてしまう。その結果、半導体ウェーハの厚みの面内均一性が大幅に低下し、デバイスを形成した際に歩留まりが悪化する。
しかし、本発明のように、ウェーハ支持面の表面粗さ0.1μm〜3.0μm、平面度10〜120μmの範囲にすることよって、ウェーハを載置した際にウェーハ支持面と、ウェーハの裏面との接触部分に隙間が殆ど生じることなく密着する。これにより、反応ガスがウェーハの裏面側に流入することがなく、ウェーハの裏面側の外周縁部に不必要なエピタキシャル成長層が形成されることを確実に防止できる。その結果、ウェーハの厚みの面内均一性を高く保つことができ、デバイスを形成した際に歩留まりを向上させることが可能になる。
また、ウェーハ支持面は、水平面に対して2.86°〜0.40°の角度範囲で、ウェーハポケットの中心方向に向かって下がるよう傾斜させたので、ウェーハが自重および熱変形により中心が下がるように湾曲しても、ウェーハ支持面の縁部(エッジ)がウェーハの裏面に接することがない。これにより、ウェーハの外周縁部にウェーハ支持面との接触によるリング状の接触傷が生じることを確実に防止することが可能になる。
本発明のエピタキシャルウェーハの製造方法によれば、エピタキシャル膜の形成時において、ウェーハを支持しているウェーハ支持面が、表面粗さ0.1μm〜3.0μm、平面度10〜120μmの範囲に形成されているので、ウェーハの裏面との接触部分に隙間が生じることなく密着する。これにより、反応ガスがウェーハの裏面側に流入するのを防ぎ、ウェーハの裏面側の外周縁部に不必要なエピタキシャル成長層が形成されることを防止する。よって、厚みの面内均一性が高く保たれた、エピタキシャルウェーハを得ることができる。
また、ウェーハ支持面は水平面に対して2.86°〜0.40°の角度範囲で、ウェーハポケットの中心方向に向かって下がるよう傾斜しているので、ウェーハが自重および熱変形により中心が下がるように湾曲しても、ウェーハ支持面の縁部がウェーハの裏面に接することがない。これにより、ウェーハの外周縁部にウェーハ支持面との接触によるリング状の接触傷などのない、エピタキシャルウェーハを得ることができる。
以下、本発明に係る気相成長装置の最良の形態について、図面に基づき説明する。なお、本実施形態は発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
図1は、本発明の一実施形態にかかる枚葉式の気相成長装置を示す模式図である。
気相成長装置1は、枠体5と、この枠体5の一方の開放端および他方の開放端をそれぞれ覆う上ドーム3,下ドーム4とを有する。この枠体5,上ドーム3,下ドーム4によって区画され、密閉されたエピタキシャル膜の形成室(チャンバ)2を構成する。上ドーム3および下ドーム4は、透明な材料、例えば石英ガラス等から形成されていれば良い。
上ドーム3および下ドーム4の外側には、形成室2内に収容されるウェーハWを、上ドーム3および下ドーム4をそれぞれ介して加熱するための加熱装置6a,6bが配される。この加熱装置6a,6bは、例えば、ハロゲンランプなど熱線を照射するものであればよい。
形成室2の中央付近には、ウェーハWを載置するためのサセプタ10と、このサセプタ10を支持する支持アーム8が設けられている。支持アーム8は、下ドーム4を貫通して形成室2内に延びる回転軸7に連結され、この回転軸7によって回転可能にされる。なお、サセプタ10の構成は後ほど詳述する。
枠体5の周面には、サセプタ10の成膜位置に対応して全周に図示しないフランジ部が形成室2を上下に分離するように設けられ、このフランジ部の上下にはそれぞれガス供給口11,12が形成されている。また、このガス供給口11,12にそれぞれ対向する位置にガス排出口13,14が形成されている。第一ガス供給口11からは、例えば、成膜ガスであるモノシラン、ジシラン、トリクロロシランなどのSi含有ガスと、このSi含有ガスを希釈する水素ガスと、さらに必要に応じてドーパントガスとを有する反応ガス(プロセスガス)GRが形成室2内に供給される。反応ガスGRは、ウェーハWの表面s近傍を流れ、ウェーハWの表面sにエピタキシャル膜を成長させ、第一ガス排出口13から形成室2外に排出される。
一方、第二ガス供給口12からは、例えば、水素などのキャリアガスGCが形成室2内に供給される。キャリアガスGCは、サセプタ10の下面側に導入され、ウェーハWの裏面b近傍を流れる。そして、ウェーハWの裏面bから放出された不必要なドーパントをサセプタ10に滞留させないように除去しつつ、第二ガス排出口14から形成室2外に排出される。
図2(a)は、本発明の気相成長装置におけるサセプタを上ドーム側から見たときの要部拡大平面図である。また、図2(b)は、気相成長装置におけるサセプタを側面から見たときの要部拡大断面図である。サセプタ10は、エピタキシャル膜を成長させるウェーハWを載置するウェーハ保持具であり、全体が例えば炭素基材の表面にSiCコーティングを施したもの、あるいはSiCから形成されたものとされている。
サセプタ10には、ウェーハWの外径よりも大きい径の凹部からなるウェーハポケット31が形成されている。このウェーハポケット31の内部には、ウェーハWの裏面b側の外周縁部に接して、ウェーハWを支持する略リング状のウェーハ支持面32と、このウェーハ支持面32よりもさらに凹状の底部33が形成されている。
ウェーハ支持面32は、表面粗さ(Ra)0.1μm〜3.0μm、好ましくは0.2μm〜2μmの範囲になるように形成されている。また、平面度は10〜120μmの範囲、好ましくは10〜80μmになるように形成されている。そして、ウェーハ支持面32は、水平面に対して2.86°〜0.40°、好ましくは1.43°〜0.57°の角度範囲θで、ウェーハポケット31の中心方向に向かって下がるように傾斜している。
また、ウェーハ支持面32は、ウェーハポケット31の径方向に、1〜11mmの範囲として設けられることができ、より好ましくは、5〜10mmの範囲とすることができ、さらに、ウェーハポケット31中心からの径方向寸法が半導体ウェーハW半径に対して144/150〜155/150の範囲に設定でき、これにより、半導体ウェーハWを確実に支持可能となる。
ここで、ウェーハ支持面32の平面度は、図10に示した例と同様に、接触式の三次元測定器などを用いて、ウェーハ支持面32における同心円上の複数の測定点からなる仮想平面を算出し、その変化量(最大値−最小値)を示したものである。即ち、ウェーハ支持面32での形状変化量を表しているものである。ウェーハ支持面32の平面度測定点は、ウェーハポケット31中心に対する半径がウェーハ半径に対して147/150、つまり、ウェーハポケット31の径方向におけるウェーハ支持面32の中間位置で、中心角10°毎に位置設定され、測定点としては、36箇所とされている。
ウェーハ支持面32の表面粗さや平面度を上述したような範囲になるように形成することによって、このウェーハ支持面32と、ウェーハWの裏面bとの接触部分での隙間をほぼ無くすことができる。例えば、図3(a)に示すように、従来のサセプタ51におけるウェーハ支持面52は、表面粗さ、平面度が低かったため、ウェーハWを載置した際にウェーハ支持面52と、ウェーハWの裏面bとの接触部分に多くの隙間Uが生じてしまっていた。
このような隙間Uがあると、ここから反応ガスGRがウェーハWの裏面b側に流入してしまい、ウェーハWの裏面b側の外周縁部に不必要なエピタキシャル成長層53が形成されてしまう。その結果、ウェーハWの厚みの面内均一性が大幅に低下し、デバイスを形成した際に歩留まりが悪化する。
一方、図3(b)に示すように、本発明のサセプタ10は、ウェーハ支持面32の表面粗さ0.1μm〜3.0μm、平面度120μm以下にすることよって、ウェーハWを載置した際にウェーハ支持面32と、ウェーハWの裏面bとの接触部分に隙間Uが殆ど生じることなく密着する。これにより、反応ガスGRがウェーハWの裏面b側に流入することがなく、ウェーハWの裏面b側の外周縁部に不必要なエピタキシャル成長層が形成されることを確実に防止できる。その結果、ウェーハWの厚みの面内均一性を高く保つことができ、デバイスを形成した際に歩留まりを向上させることが可能になる。
また、図4に示すように、ウェーハ支持面32は、水平面に対して2.86°〜0.40°の角度範囲θで、ウェーハポケット31の中心方向に向かって下がるよう傾斜させたので、ウェーハWが自重および熱変形により中心が下がるように湾曲しても、ウェーハ支持面32の縁部(エッジ)32aがウェーハWの裏面bに接することがない。これにより、ウェーハWの外周縁部にウェーハ支持面32との接触によるリング状の接触傷が生じることを確実に防止することが可能になる。
サセプタ10のウェーハ支持面32を表面粗さ0.1μm〜3.0μm、平面度10〜120μmの範囲に形成するには、ダイヤモンド工具による機械的研磨、SiC治具による共ズリ研磨、ショットブラストによるSiC粒吹き付け等の方法よって形成すればよい。
なお、サセプタ10は、更に全体の反り量が0〜0.2mmであればなお好ましい。
図12は、サセプタの反り量測定を示す説明図であり、断面図(a)、平面図(b)である。
この反り量は、図12に示すように、接触式の三次元測定器などを用いて、測定点Pとして、サセプタ10の裏面中心点、半径R/2の位置での同心円上の複数(8箇所)の点、および外縁での同心円上の複数(8箇所)の点からなる仮想平面を算出し、その変化量(最大値−最小値)を示したものである。即ち、サセプタ10全体のうねり量を表しているものである。
再び図2を参照して、ウェーハポケット31には、ウェーハWが受容された際、ウェーハWの裏面b側となる位置に、ウェーハポケット31の外部と繋がる流体通路35の一方の開口端35aが形成されている。流体通路35の他方の開口端35bはサセプタ10の外側に形成されている。
流体通路35は、サセプタ10の円周方向に複数個形成されていればよい。この流体通路35には、ウェーハWの気相成長時にキャリアガスが流される。これにより、ウェーハWの加熱によってウェーハWの裏面bからドーパントが放出されても、このドーパントをウェーハWの表面s側に廻り込ませることなく、サセプタ10の下面から、つまり、流体通路35aを通過して流体出口35bから排出させることができる。
なお、流体通路35は、図2に示すような形態に限定されない。以下、図5にサセプタ101に形成した流体通路の様々な形態を示す。図5(a)に示す流体通路105は、一端105aがウェーハポケット103aに開口するとともに、他端105bがサセプタ101の側面106に開口するように構成されている。この例の流体通路105によれば、加熱装置からの輻射熱がウェーハWの裏面に直接照射されるのをさらに防止することができる。
図5(b)に示す流体通路105は、一端105aがウェーハポケット103aに開口するとともに、他端105bがサセプタ101の裏面104であってウェーハポケット103aの縦壁面より外側に開口するように構成されており、流体通路105の形状が直線状ではなく屈折した非直線状に形成されている。したがって、加熱装置からの輻射熱は流体通路105の途中まで入り込むものの、この輻射熱は流体通路105の屈折部分で遮蔽され、それ以上ウェーハWの裏面方向へは向かわないこととなる。
図5(c)に示す流体通路105は、一端105aがウェーハポケット103aに開口するとともに、他端105bがサセプタ101の裏面104であってウェーハポケット103aより外側に開口するように構成され、さらに流体通路105の途中に屈折部分を有する点で図5(b)に示す例と共通するが、一端105a側の流体通路105の内径に比べて、他端105b側の流体通路105の内径が大きく形成されている。
図5(d)に示す流体通路105は、一端105aがウェーハポケット103aに開口するとともに、他端105bがサセプタ101の裏面104であってウェーハポケット103aより外側に開口する点で図5(c)に示す例と共通するが、流体通路105が直線状に形成されている点が相違する。
図5(e)に示す例は、流体通路105の内径を小さくする代わりに、一端105aの開口をウェーハポケット103aの縦壁面の上下に並べるように流体通路105を上下に並べて形成したものである。
図5(f)に示す流体通路105は、一端105aがウェーハポケット103aに開口するとともに、他端105bがサセプタ101の裏面104であってウェーハポケット103aより外側に開口する点で図5(b),(c)に示す例と共通し、また流体通路105が直線状に形成されている点で図5(d)に示す例と共通するが、ウェーハポケット103aの床面103bの外周に凹部103cが形成されている点と、ウェーハポケット103aの床面103bは上述した図5(a)〜(e)の実施形態に比べて浅く形成されている点が相違する。そして、流体通路105の一端105aはこの凹部103cに相当するウェーハポケット103aの縦壁面に開口している。
なお、ウェーハポケット103aの凹部103cは外周の全周にわたって連続的に形成してもよいし、断続的に形成してもよい。本例の流体通路105も、下方に設けられた加熱装置からの輻射熱が流体通路105を介してウェーハWの裏面に直接照射されない形状とされている。このようにウェーハポケット103aの床面103bを浅く形成すると、サセプタ101の裏面からの輻射熱がウェーハWの内周部に伝達されやすくなり、ウェーハWの外周部との温度差が小さくなる。その結果、温度差による熱応力が原因の一つと推察されるウェーハのスリップ転移が抑制できる。
図5(g)に示す流体通路105は、ウェーハポケット103aの外周に凹部103cが形成されている点で図5(f)に示す例と共通するが、この凹部103cは、外側に向かって下側に傾く傾斜面のみで構成されている。そして、流体通路105の一端105aは、この傾斜面からなる凹部103cに相当するウェーハポケット103aに開口している。なお、ウェーハポケット103aの凹部103cは外周の全周にわたって連続的に形成してもよいし、断続的に形成してもよい。本例の流体通路105も、下方に設けられた加熱装置からの輻射熱が流体通路105を介してウェーハWの裏面に直接照射されない形状とされている。
図5(h)に示す流体通路105は、ウェーハポケット103aの外周に凹部103cが形成されている点で図5(f)に示す例と共通するが、この凹部103cは、ウェーハポケット103aの縦壁面に加えて、これに対向する対向縦壁面103dを有する点が相違する。また、ウェーハポケット103aの床面103bは図5(f),(g)の実施形態と同様に浅く形成されている。
そして、流体通路105の一端105aはこの凹部103cの対向縦壁面103dに開口し、他端105bはサセプタ101の裏面104であってウェーハポケット103aより内側に開口し、流体通路105は直線状に形成されている。なお、ウェーハポケット103aの凹部103cは外周の全周にわたって連続的に形成してもよいし、断続的に形成してもよい。本例の流体通路105も、下方に設けられた加熱装置からの輻射熱が流体通路105を介してウェーハWの裏面に直接照射されない形状とされている。
さらに、これらの流体通路以外にも、ウェーハポケットの中心位置寄りに開口された他の流体通路を設けることも可能である。
なお、上述した実施形態では枚葉式の気相成長装置を例に挙げて本発明を説明したが、本発明のサセプタはこれに限定されるものではなく、従来から実施されている複数枚のウェーハを一度に処理するバッチ式気相成長装置にも適用可能なことは言うまでもない。
本発明のエピタキシャルウェーハの製造方法は、例えば、従来の枚葉式の気相成長装置のサセプタに代えて、上述した本発明に係る気相成長装置のサセプタを用いることで実現される。図2に示したサセプタ10のウェーハ支持面32にウェーハWを水平に載置し、加熱装置6a,6bによってウェーハWを所定の温度まで加熱しつつ、反応ガスGRを流すことによって、ウェーハWの表面にエピタキシャル膜を形成することができる。
このエピタキシャル膜の形成時において、ウェーハWを支持しているウェーハ支持面32が、表面粗さ0.1μm〜3.0μm、平面度120μm以下に形成されているので、ウェーハWの裏面bとの接触部分に隙間が生じることなく密着する。これにより、反応ガスGRがウェーハWの裏面b側に流入するのを防ぎ、ウェーハWの裏面b側の外周縁部に不必要なエピタキシャル成長層が形成されることを防止する。よって、厚みの面内均一性が高く保たれた、エピタキシャルウェーハを得ることができる。
また、ウェーハ支持面32は水平面に対して2.86°〜0.40°の角度範囲θで、ウェーハポケット31の中心方向に向かって下がるよう傾斜しているので、ウェーハWが自重および熱変形により中心が下がるように湾曲しても、ウェーハ支持面32の縁部32aがウェーハWの裏面bに接することがない。これにより、ウェーハWの外周縁部にウェーハ支持面32との接触によるリング状の接触傷などのない、エピタキシャルウェーハを得ることができる。
本発明の気相成長装置用サセプタについて検証した。まず、ウェーハ支持面の平面度と、ウェーハの裏面側に形成されるエピタキシャル膜の厚みとの関係を測定した。測定にあたって、ウェーハ支持面の平面度は、サセプタの中心から段差の幅の中央である148mmの位置での測定値とした。また、ウェーハ裏面側のエピタキシャル膜の厚みは、ウェーハ中心から148mm外側の位置を測定した。ウェーハ支持面の平面度を段階的に変化させたサセプタを用いてウェーハにエピタキシャル膜を形成したときの、ウェーハ支持面の平面度と、ウェーハ裏面側のエピタキシャル膜の厚みとの関係の測定結果を図6に示す。
図6に示す結果によれば、ウェーハ支持面の平面度が120μmを超えると、ウェーハ裏面側に形成されるエピタキシャル膜の厚みが急激に増加することが判明した。ウェーハ支持面の平面度を120μm以下に抑えることにより、ウェーハ裏面側のエピタキシャル膜の膜厚を低く抑えられることが確認された。
次に、ウェーハ支持面の表面粗さ(Ra)と、ウェーハの裏面側に形成されるエピタキシャル膜の厚みとの関係を測定した。測定にあたって、ウェーハ支持面の表面粗さ(Ra)は、サセプタの中心から148〜149mmの位置での幅1mmの面積の測定値とした。また、ウェーハ裏面側のエピタキシャル膜の厚みは、ウェーハ中心から148mm外側の位置を測定した。ウェーハ支持面の平面度を10μm,80μm,120μmとしたときの、ウェーハ支持面の表面粗さ(Ra)と、ウェーハ裏面側のエピタキシャル膜の厚みとの関係の測定結果を図7に示す。
図7に示す結果によれば、ウェーハ支持面の表面粗さ(Ra)が3μmを超えると、ウェーハ裏面側に形成されるエピタキシャル膜の厚みが急激に増加することが判明した。また、ウェーハ支持面の平面度が高いほどウェーハ裏面側に形成されるエピタキシャル膜の厚みが低く抑えられる傾向が確認された。
次に、本発明の気相成長装置用サセプタを用いてエピタキシャル膜を形成したウェーハの、裏面側におけるエピタキシャル膜の膜厚の同心円上での分布(ばらつき)を測定した。測定にあたって、ウェーハ支持面を、平面度120μm,表面粗さ(Ra)2.5μm,水平面に対する傾斜角度1.43°とした本発明のサセプタを用意した。比較のため、ウェーハ支持面を、平面度300μm,表面粗さ(Ra)2.5μm,水平面に対する傾斜角度1.43°とした従来のサセプタを用意した。
この本発明と従来のサセプタをそれぞれ用いてウェーハにエピタキシャル膜を形成した。そして、このそれぞれのエピタキシャル膜を形成したウェーハの裏面における、エッジから2mm内側の同心円上で、10°刻みで裏面のエピタキシャル膜の厚みを測定した(但し、360°(0°)位置は、ノッチが形成されているので測定しなかった)。本発明と従来のサセプタによるウェーハ裏面側のエピタキシャル膜の厚みの測定結果を図8に示す。
図8に示す結果によれば、ウェーハ支持面の平面度が高い(120μm)本発明のサセプタでエピタキシャル膜を形成したウェーハは、裏面に形成されるエピタキシャル膜が最大でも30μm未満であり、かつ、形成されたエピタキシャル膜の膜厚の最大値と最小値との差が10μm程度であり、外縁部においても厚みの均一性に優れたウェーハを得られることが確認された。一方、ウェーハ支持面の平面度が低い(300μm)従来のサセプタでエピタキシャル膜を形成したウェーハは、裏面に最大で150μmを超えるエピタキシャル膜が形成され、しかも、形成されたエピタキシャル膜の膜厚の最大値と最小値との差が50μmを超えるなど、ウェーハ外縁での厚みの均一性に問題があった。
次に、ウェーハ支持面の水平面に対する角度と、ウェーハの裏面に生ずる傷、およびスリップの長さとの関係を調べた。測定にあたって、ウェーハ支持面の水平面に対する角度を0°(水平)から3.7°の範囲で段階的に変化させたサセプタを用意した。そして、それぞれのサセプタを用いてウェーハにエピタキシャル膜を形成した後、ウェーハ裏面とウェーハ支持面の縁部(エッジ)との接触によって生じた、ウェーハ裏面の傷およびスリップ長さを評価した。
スリップの評価は、暗室内の集光灯下でウェーハ裏面を上にしてゆっくりと回転させながら、目視によってスリップの有無と、スリップがあった場合にはその長さ(1本あたりの長さとトータルの長さ)を確認した。また、傷の評価は、暗室内の集光灯下でウェーハ裏面を上にしてゆっくりと回転させながら、目視によって傷の有無とその個数を確認した。ウェーハ支持面の水平面に対する角度と、ウェーハの裏面に生ずる傷、およびスリップの長さとの関係の測定結果を図9に示す。
図9に示す結果によれば、ウェーハ支持面の水平面に対する角度が2.86°を超えるとスリップが発生し、角度の増加とともにその長さが長くなる。また、角度が0.40°以下では、ウェーハの裏面に傷が生じることが確認された。
図1は、本発明の気相成長装置の一例を示す平面図である。 図2は、本発明のサセプタの要部を示す図であり、平面図(a)および断面図(b)である。 図3は、本発明のサセプタの作用を示す模式図である。 図4は、本発明のサセプタの作用を示す模式図である。 図5は、流体通路の形成例を示す断面図である。 図6は、本発明の効果を検証した実施例の結果を示すグラフである。 図7は、本発明の効果を検証した実施例の結果を示すグラフである。 図8は、本発明の効果を検証した実施例の結果を示すグラフである。 図9は、本発明の効果を検証した実施例の結果を示すグラフである。 図10は、ウェーハ支持面の平面度を説明するための図であり、断面図(a)、平面図(b)である。 図11は、半導体ウェーハのソリによる裏面デポ発生を説明するための断面図である。 図12は、サセプタの反り量測定を示す説明図であり、断面図(a)、平面図(b)である。
符号の説明
10 サセプタ、31 ウェーハポケット、32 ウェーハ支持面。


Claims (6)

  1. 半導体ウェーハ表面に成膜する気相成長装置であって、
    前記半導体ウェーハを受容するウェーハポケットが形成された気相成長装置用サセプタを有し、
    前記ウェーハポケットの周縁部には、前記半導体ウェーハ裏面側の外周縁部とその全周で接して前記半導体ウェーハを支持する略リング状のウェーハ支持面が設けられ、
    前記ウェーハ支持面は、前記ウェーハポケットの中心に向けて、水平面に対して2.86°〜0.40°の角度範囲で下がるように傾斜していることを特徴とする気相成長装置。
  2. 前記ウェーハ支持面は、その表面粗さがRa0.1μm〜3.0μmの範囲とされることを特徴とする請求項1に記載の気相成長装置。
  3. 前記ウェーハ支持面は、その平面度が10〜120μmの範囲とされることを特徴とする請求項2に記載の気相成長装置。
  4. 前記ウェーハ支持面は、前記ウェーハポケットの径方向に、1〜11mmの範囲として設けられることを特徴とする請求項3に記載の気相成長装置。
  5. 前記ウェーハポケットには、前記半導体ウェーハが受容された際に前記ウェーハ支持面より内側位置に、前記ウェーハポケットの外部と繋がる流体通路の一方の開口端が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の気相成長装置。
  6. 気相成長装置において半導体ウェーハを受容するウェーハポケットが形成された気相成長装置用サセプタを用いたエピタキシャルウェーハの製造方法であって、
    前記ウェーハポケットは、前記半導体ウェーハの裏面の外周縁部で接して、前記半導体ウェーハを支持する略リング状のウェーハ支持面を備え、
    前記ウェーハ支持面は、表面粗さ0.1μm〜3.0μm、平面度10〜120μmの範囲であり、かつ前記ウェーハポケットの中心に向けて、水平面に対して2.86°〜0.40°の角度範囲で下がるように傾斜している気相成長装置用サセプタを用いて、半導体ウェーハの一面にエピタキシャル成長層を形成したことを特徴とするエピタキシャルウェーハの製造方法。

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